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特許7465989検証方法、電子機器及びコンピュータ可読記憶媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-03
(45)【発行日】2024-04-11
(54)【発明の名称】検証方法、電子機器及びコンピュータ可読記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   G06F 21/31 20130101AFI20240404BHJP
   G06F 3/01 20060101ALI20240404BHJP
【FI】
G06F21/31
G06F3/01 560
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2022558305
(86)(22)【出願日】2021-03-25
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-05-08
(86)【国際出願番号】 CN2021082951
(87)【国際公開番号】W WO2021190590
(87)【国際公開日】2021-09-30
【審査請求日】2022-09-26
(31)【優先権主張番号】202010224204.9
(32)【優先日】2020-03-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】100102532
【弁理士】
【氏名又は名称】好宮 幹夫
(74)【代理人】
【識別番号】100194881
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 俊弘
(74)【代理人】
【識別番号】100215142
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 徹
(72)【発明者】
【氏名】張 翰城
(72)【発明者】
【氏名】張 泳發
【審査官】中里 裕正
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-082901(JP,A)
【文献】国際公開第2016/038677(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2015/0319153(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 21/31
G06F 3/01
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子機器に応用される検証方法であって、
検証領域に作用する第1操作を受け付けるステップと、
前記第1操作が検証条件に合わない場合に、前記検証領域内の第1サブ領域の電流値を調整し、又は前記検証領域内の第2サブ領域の電流値を調整するステップと、を含み、
前記検証領域は前記第1サブ領域と前記第2サブ領域を含み、前記第1サブ領域の電流値を調整し、又は前記第2サブ領域の電流値を調整した後に、前記第1サブ領域の電流値が前記第2サブ領域の電流値よりも大きくなり、
前記第1サブ領域の数量は複数であり、複数の第1サブ領域は間隔をおいて前記検証領域内に分布されており、前記第1サブ領域の数量はランダムに生成され、前記第1サブ領域の検証領域での位置がランダムである、検証方法。
【請求項2】
前記第1操作が検証条件に合わない場合に、前記検証領域内の第1サブ領域の電流値を調整し、又は前記検証領域内の第2サブ領域の電流値を調整するステップの後に、
前記第2サブ領域へのタッチ入力を受け付け、且つタッチ時間が予め定められた時間よりも大きくなった場合に、前記第1サブ領域の電流値を調整し、又は前記第2サブ領域の電流値を調整するステップを更に含み、
前記第1サブ領域の電流値を調整し、又は前記第2サブ領域の電流値を調整した後に、前記第1サブ領域の電流値と前記第2サブ領域の電流値との間の差が大きくなる、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記検証領域内の第1サブ領域の電流値を調整する前記ステップの前に、
前記第1サブ領域の形状情報又は位置情報により、前記第1サブ領域の電流の出力方式を決定するステップを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記出力方式は、前記第1サブ領域の輪郭領域で電流を出力する第1方式、又は、前記第1サブ領域で電流を出力する第2方式を含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記第1サブ領域の数量が少なくとも2つであり、且つ前記第1操作が検証条件に合わない場合に、前記検証領域内の第1サブ領域の電流値を調整し、又は前記検証領域内の第2サブ領域の電流値を調整するステップの前に、
前記少なくとも2つの第1サブ領域の順番通知情報を出力するステップを更に含み、前記順番通知情報は前記少なくとも2つの第1サブ領域の並び順情報を含み、
前記第1操作が検証条件に合わない場合に、前記検証領域内の第1サブ領域の電流値を調整し、又は前記検証領域内の第2サブ領域の電流値を調整するステップの後に、
前記少なくとも2つの第1サブ領域内で前記並び順情報の順序に合ったタッチ入力を受け付け、且つ前記第2サブ領域内でタッチ入力を受け付けていない場合に、検証成功とするステップを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
検証領域に作用する第1操作を受け付けるように構成される第1受付モジュールと、
前記第1操作が検証条件に合わない場合に、前記検証領域内の第1サブ領域の電流値を調整し、又は前記検証領域内の第2サブ領域の電流値を調整するように構成される第1調整モジュールと、を備え、
前記検証領域は前記第1サブ領域と前記第2サブ領域を含み、前記第1サブ領域の電流値を調整し、又は前記第2サブ領域の電流値を調整した後に、前記第1サブ領域の電流値が前記第2サブ領域の電流値よりも大きくなり、
前記第1サブ領域の数量は複数であり、複数の第1サブ領域は間隔をおいて前記検証領域内に分布されており、前記第1サブ領域の数量はランダムに生成され、前記第1サブ領域の検証領域での位置がランダムである、電子機器。
【請求項7】
前記第1操作が検証条件に合わない場合に、前記検証領域内の第1サブ領域の電流値を調整し、又は前記検証領域内の第2サブ領域の電流値を調整した後に、前記第2サブ領域へのタッチ入力を受け付け、且つタッチ時間が予め定められた時間よりも大きくなった場合に、前記第1サブ領域の電流値を調整し、又は前記第2サブ領域の電流値を調整するように構成される第2調節モジュールを更に備え、
前記第1サブ領域の電流値を調整し、又は前記第2サブ領域の電流値を調整した後に、前記第1サブ領域の電流値と前記第2サブ領域の電流値との間の差が大きくなる、請求項6に記載の電子機器。
【請求項8】
前記検証領域内の第1サブ領域の電流値を調整する前に、前記第1サブ領域の形状情報又は位置情報により、前記第1サブ領域の電流の出力方式を決定するように構成される決定モジュールを更に備える、請求項6に記載の電子機器。
【請求項9】
前記出力方式は、前記第1サブ領域の輪郭領域で電流を出力する第1方式、又は、前記第1サブ領域で電流を出力する第2方式を含む、請求項8に記載の電子機器。
【請求項10】
前記第1サブ領域の数量が少なくとも2つである場合に、
前記第1操作が検証条件に合わない場合に、前記検証領域内の第1サブ領域の電流値を調整し、又は前記検証領域内の第2サブ領域の電流値を調整する前に、前記少なくとも2つの第1サブ領域の順番通知情報を出力するように構成される出力モジュールであって、前記順番通知情報は前記少なくとも2つの第1サブ領域の並び順情報を含む出力モジュールと、
前記第1操作が検証条件に合わない場合に、前記検証領域内の第1サブ領域の電流値を調整し、又は前記検証領域内の第2サブ領域の電流値を調整した後に、前記少なくとも2つの第1サブ領域内で前記並び順情報の順序に合ったタッチ入力を受け付け、且つ前記第2サブ領域内でタッチ入力を受け付けていない場合に、検証成功とするように構成される検証モジュールと、を更に備える、請求項6に記載の電子機器。
【請求項11】
メモリと、プロセッサと、前記メモリに記憶され且つ前記プロセッサにおいて実行可能なコンピュータプログラムとを備える電子機器であって、前記プロセッサが前記コンピュータプログラムを実行する時に、請求項1~5のいずれか一項に記載の検証方法のステップを実現する、電子機器。
【請求項12】
コンピュータプログラムを記憶したコンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータプログラムがプロセッサにより実行されると、請求項1~5のいずれか一項に記載の検証方法のステップを実現する、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項13】
請求項1~5のいずれか一項に記載の検証方法を実行するように配置される、電子機器。
【発明の詳細な説明】
【関連出願の相互参照】
【0001】
本願は、2020年3月26日に中国で出願された中国特許出願番号No.202010224204.9の優先権を主張し、その全ての内容が援用によって本願に組み込まれる。
【技術分野】
【0002】
本発明は、通信技術分野に関し、特に、検証方法、電子機器及びコンピュータ可読記憶媒体に関するものである。
【背景技術】
【0003】
関連技術において、人間による操作と機械による操作を区別するために、電子機器において身元検証を行う必要があり、当該身元検証過程では、一般的に当該電子機器のディスプレイに検証コード又はパターン等を表示し、且つ受け付けた入力操作を予め定められた検証コードとマッチングさせ、マッチングに成功した場合に、人間による操作であると決定して、身元検証成功とする。
【0004】
身元検証は通常、あるサービスの登録、発注、ログインのためのものであり、関連技術においてディスプレイに検証コード又はパターンを表示する方式によれば、検証コード漏洩が発生しやすくて、更に不明な料金や自分の身元情報の漏洩等が発生してしまう。
【0005】
以上から分かったように、関連技術における身元検証方法には検証過程の安全性能を低下させるという欠陥が存在する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明に係る実施例によれば、関連技術における検証方法に存在する検証過程の安全性能が低いという問題を解決するために、検証方法、電子機器及びコンピュータ可読記憶媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記技術問題を解決するために、本発明に係る実施例は下記のように実現する。
【0008】
第1側面において、本発明に係る実施例は、タッチパネルを備えた電子機器に応用される検証方法であって、
検証領域に作用する第1操作を受け付けるステップと、
前記第1操作が検証条件に合わない場合に、前記検証領域内の第1サブ領域の電流値を調整し、又は前記検証領域内の第1サブ領域の面積を増大し、又は前記検証領域内の第2サブ領域の電流値を調整するステップと、を含み、
前記検証領域は前記第1サブ領域と前記第2サブ領域を含み、前記第1サブ領域の電流値を調整し、又は前記第2サブ領域の電流値を調整した後に、前記第1サブ領域の電流値が前記第2サブ領域の電流値よりも大きくなる、検証方法を提供する。
【0009】
第2側面において、本発明に係る実施例は、タッチパネルを備えた電子機器であって、
検証領域に作用する第1操作を受け付けるように構成される第1受付モジュールと、
前記第1操作が検証条件に合わない場合に、前記検証領域内の第1サブ領域の電流値を調整し、又は前記検証領域内の第1サブ領域の面積を増大し、又は前記検証領域内の第2サブ領域の電流値を調整するように構成される第1調整モジュールと、を更に備え、
前記検証領域は前記第1サブ領域と前記第2サブ領域を含み、前記第1サブ領域の電流値を調整し、又は前記第2サブ領域の電流値を調整した後に、前記第1サブ領域の電流値が前記第2サブ領域の電流値よりも大きくなる、電子機器を更に提供する。
【0010】
第3側面において、本発明に係る実施例は、メモリと、プロセッサと、前記メモリに記憶され且つ前記プロセッサにおいて実行可能なコンピュータプログラムとを備える電子機器であって、前記プロセッサが前記コンピュータプログラムを実行する時に、本発明に係る実施例の第1側面により提供された前記検証方法のステップを実現する、電子機器を更に提供する。
【0011】
第4側面において、本発明に係る実施例は、コンピュータプログラムを記憶したコンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータプログラムがプロセッサにより実行されると、本発明に係る実施例の第1側面により提供された前記検証方法のステップを実現する、コンピュータ可読記憶媒体を更に提供する。
【0012】
第5側面において、本発明に係る実施例は、非揮発性記憶媒体に記憶されるコンピュータソフトウェア製品であって、少なくとも1つのプロセッサにより実行されて、本発明に係る実施例の第1側面により提供された前記検証方法のステップを実現するように配置される、コンピュータソフトウェア製品を更に提供する。
【0013】
第6側面において、本発明に係る実施例は、本発明に係る実施例の第1側面により提供された前記検証方法を実行するように配置される、電子機器を更に提供する。
【発明の効果】
【0014】
本発明に係る実施例により提供された検証方法において、前記電子機器に作用する第1操作を受け付け、前記第1操作が検証条件に合わない場合に、前記検証領域内の第1サブ領域の電流値を調整し、又は前記検証領域内の第1サブ領域の面積を増大し、又は前記検証領域内の第2サブ領域の電流値を調整し、前記検証領域は前記第1サブ領域と前記第2サブ領域を含み、前記第1サブ領域の電流値を調整し、又は前記第2サブ領域の電流値を調整した後に、前記第1サブ領域の電流値が前記第2サブ領域の電流値よりも大きくなる。このようにして、第1サブ領域と第2サブ領域に異なる電流値を持たせることによって、第1サブ領域と第2サブ領域に異なる手触りを持たせることができ、ユーザは手触りに応じて第1サブ領域に正確にタッチして検証を完成することができ、当該検証操作が人間による操作であることが確保される。なお、ユーザが第1サブ領域にタッチする前に、当該第1サブ領域の位置が表示されず、このようにして、ユーザがタッチしなければ第1サブ領域の位置を決定できず、検証方法の安全性能が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0015】
本発明の実施例の技術的解決手段をより明確に説明するために、以下において、実施例又は従来技術の記述に使用必要な図面を簡単に説明し、当然ながら、以下の説明における図面は本発明の実施例の一部に過ぎず、当業者であれば、創造的な労力を要することなく、これらの図面から他の図面に想到し得る。
図1】本発明に係る実施例により提供された第1種の検証方法のフローチャートである。
図2】本発明に係る実施例により提供された第1種の検証方法の応用シーンの図である。
図3】本発明に係る実施例により提供された第2種の検証方法のフローチャートである。
図4a】本発明に係る実施例により提供された第2種の検証方法の第1の応用シーンの図である。
図4b】本発明に係る実施例により提供された第2種の検証方法の第2の応用シーンの図である。
図4c】本発明に係る実施例により提供された第2種の検証方法の第3の応用シーンの図である。
図5】本発明に係る実施例により提供された第1種の電子機器の第1の構成図である。
図6】本発明に係る実施例により提供された第1種の電子機器の第2の構成図である。
図7】本発明に係る実施例により提供された第1種の電子機器の第3の構成図である。
図8】本発明に係る実施例により提供された第1種の電子機器の第4の構成図である。
図9】本発明に係る実施例により提供された第2種の電子機器の構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下において、本発明の実施例における図面を参照しながら、本発明の実施例における技術的解決手段を明確に、完全に説明し、当然ながら、説明される実施例は本発明の実施例の一部であり、全ての実施例ではない。本発明における実施例に基づき、当業者が創造的な労力を要することなく得られた他の全ての実施例は、いずれも本発明の保護範囲に属するものである。
【0017】
本発明に係る実施例で提供された検証方法は、タッチパネルを備えた電子機器に応用され、ユーザに異なる手触りを提供することで、ユーザに手触りに応じて検証を完成させて、当該検証に成功した操作者が人間であることを確保する。具体的な実施では、上記電子機器は、携帯電話、タブレットコンピュータ(Tablet Personal Computer)、ラップトップコンピュータ(Laptop Computer)、携帯情報端末(personal digital assistant,PDA)、モバイルインターネットデバイス(Mobile Internet Device,MID)、ウエラブルデバイス(Wearable Device)、計算機又はノート型コンピュータ等、タッチパネルを備えた電子機器であってもよい。
【0018】
具体的な実施では、上記タッチパネル技術において、タッチパネルにおける電流の大きさを調節することによって、タッチパネルにおける静電気引力を変化させて、ユーザが当該タッチパネルにタッチする時に異なる手触りを提供することができる。更に、タッチパネルにおける電流の大きさを変化させることによって、タッチパネルに異なる材質に似ている手触りを生じさせることもできる。
【0019】
本発明に係る実施例により提供された第1種の検証方法のフローチャートである図1を参照し、当該方法は、タッチパネルを備えた電子機器に応用され、図1に示すように、下記のステップ101とステップ102を含んでもよい。
【0020】
ステップ101では、検証領域に作用する第1操作を受け付ける。
【0021】
具体的な実施では、上記第1操作は、ログイン、支払い検証、登録等の過程での検証に用いられる操作であってもよく、例えば、アプリケーションにログインする時に、タッチパネルにおける「ログインする」ボタンをクリックする等が挙げられる。
【0022】
ステップ102では、前記第1操作が検証条件に合わない場合に、前記検証領域内の第1サブ領域の電流値を調整し、又は前記検証領域内の第1サブ領域の面積を増大し、又は前記検証領域内の第2サブ領域の電流値を調整し、前記検証領域は前記第1サブ領域と前記第2サブ領域を含み、前記第1サブ領域の電流値を調整し、又は前記第2サブ領域の電流値を調整した後に、前記第1サブ領域の電流値が前記第2サブ領域の電流値よりも大きくなる。
【0023】
具体的な実施では、上記検証領域における任意位置の電流値が調節可能であり、これによって上記検証領域における任意位置の静電気引力値を変化させることができ、応用過程で、ユーザは前記検証領域における静電気引力値の異なるサブ領域にタッチする時に、感じる触覚が異なる。
【0024】
実際の応用で、上記検証領域は、タッチパネル全体の所在する領域であってもよいし、前記タッチパネルにおける一部の領域であってもよく、例えば、図2に示すように、上記検証領域はタッチパネル20に表示された検証枠21内の領域にあってもよい。
【0025】
その中、前記第1操作のタッチ点の数量が前記第1サブ領域の数量と同じで、前記第1操作のタッチ点が前記第1サブ領域に1対1に対応し、且つタッチ点がそれに対応する第1サブ領域に少なくとも部分的に積み重なった場合に、前記第1操作が検証条件に合ったと決定し、逆には前記第1操作が検証条件に合わないと決定する。
【0026】
前記第1操作が検証条件に合わない場合に、前記検証領域内の第1サブ領域の面積を増大する実施形態では、第1サブ領域の静電気引力値が第2サブ領域の静電気引力値と異なる。このようにして、第1サブ領域の面積を増大することによって、ユーザが当該第1サブ領域にタッチする時に生じる手触りを増強することができ、これによって第1サブ領域の認識度を向上させる。
【0027】
具体的には、上記第2サブ領域の電流値(静電気引力値と呼んでもよい)が0であってもよく、且つ上記第1サブ領域の電流値が0より大きくてもよく、このようにして、ユーザは第1サブ領域と第2サブ領域にタッチする時に、異なる触覚を感じて、異なる触覚に応じて第1サブ領域と第2サブ領域を区別する。なお、上記第1サブ領域は、手触り領域、手触り刺激領域又は手触り相違領域と呼んでもよく、ここで具体的に限定されることがない。
【0028】
なお、上記第1サブ領域の数量は、複数であってもよく、例えば、2つ又は3つであってもよく、このようにして、複数の第1サブ領域は間隔をおいて検証領域内に分布されることになり、更に例えば、図2に示すように、検証枠21には第1手触り領域22と第2手触り領域23といった2つの第1サブ領域を含む。説明すべきことは、具体的な実施では、検証する過程で、第1サブ領域が表示されず、図2に示す第1手触り領域22と第2手触り領域23はただ第1サブ領域の位置と分布状況を例示的に説明するためのものである。
【0029】
実際の応用で、第1サブ領域の数量と位置が変わってもよく、例えば、前記検証領域内で第1サブ領域をランダムに生成し、その中、上述した第1サブ領域をランダムに生成することは、ランダムな数量(当該数量が0より大きく且つ6より小さい)の第1サブ領域を生成し、第1サブ領域の検証領域での位置がランダムであるようになってもよい。このようにして、検証過程で、以前の検証過程での第1サブ領域の数量と位置により現在検証過程での第1サブ領域の数量と位置を予備判定できないため、検証過程の安全性能が向上する。
【0030】
なお、前記検証領域内の第1サブ領域の電流値を調整し、又は前記検証領域内の第2サブ領域の電流値を調整する上記の実施形態では、第1サブ領域の電流値が第2サブ領域の電流値よりも大きく、このようにして、ユーザは第1サブ領域にタッチする時に、刺激性がより強い手触り又はより顕著な手触りを感じることができ、これによって当該タッチ位置を第1サブ領域と決定する。
【0031】
なお、上述したように前記検証領域内の第1サブ領域の電流値を調整し、又は前記検証領域内の第2サブ領域の電流値を調整することは、第1サブ領域の電流値と第2サブ領域の電流値とをより大きく相違させるように、第1サブ領域の電流値を増大し、又は第2サブ領域の電流値を減少すると理解してもよく、例えば、第1サブ領域の初期電流値が10mAであり、第2サブ領域の初期電流値が2mAであれば、第1サブ領域の電流値を15mAに調整し、又は第2サブ領域の初期電流値を0mAに調整するようにしてもよい。
【0032】
選択可能な一つの実施形態として、前記第1操作に応えて、前記第1操作が検証条件に合わない場合に、前記検証領域内の第1サブ領域の電流値を調整し、又は前記検証領域内の第1サブ領域の面積を増大し、又は前記検証領域内の第2サブ領域の電流値を調整する前記ステップの後に、前記方法は、
前記第2サブ領域へのタッチ入力を受け付け、且つタッチ時間が予め定められた時間よりも大きくなった場合に、前記第1サブ領域の電流値を調整し、又は前記第1サブ領域の面積を増大し、又は前記第2サブ領域の電流値を調整するステップを更に含み、
前記第1サブ領域の電流値を調整し、又は前記第2サブ領域の電流値を調整した後に、前記第1サブ領域の電流値と前記第2サブ領域の電流値との間の差が大きくなる。
【0033】
具体的な実施では、上記の予め定められた時間は、1秒間、2秒間等の任意の時間であってもよく、ユーザに設定されることにより調整できる。なお、前記第2サブ領域へのタッチ入力を受け付け、且つタッチ時間が予め定められた時間よりも大きくなった場合に、ユーザが正確に第1サブ領域の位置を感知できないと判断でき、前記第1サブ領域の面積を増大し、又は前記第1サブ領域の電流値と前記第2サブ領域の電流値との間の差を増大することによって、ユーザは検証領域にタッチした時に、第1サブ領域と第2サブ領域との間の手触りの違いをより強く感知できるようになり、このようにして、指をより正確に第1サブ領域内に押さえる。例えば、第2サブ領域の静電気引力値が0である場合に、手触りが滑らかであり、第1サブ領域の静電気引力値が小さい時に、当該第1サブ領域が綿布に似ている手触りを示すことができ、第1サブ領域の静電気引力値を増大した後に、当該第1サブ領域がサンドペーパーに似ている手触りを示すことができ、これによって第2サブ領域の手触りとより大きく相違させる。
【0034】
本実施形態では、第2サブ領域へのタッチ入力を受け付け、且つタッチ時間が予め定められた時間よりも大きくなった場合に、前記第1サブ領域の電流値を調整し、又は前記第1サブ領域の面積を増大し、又は前記第2サブ領域の電流値を調整することで、第1サブ領域の手触り強度又は手触り面積を向上させて、ユーザに更に明らかに前記第1サブ領域の位置と形状等を感知させることができる。
【0035】
選択可能な一つの実施形態として、前記検証領域内の第1サブ領域の電流値を調整する前記ステップの前に、
前記第1サブ領域の形状情報又は位置情報により、前記第1サブ領域の電流の出力方式を決定するステップを更に含む。
【0036】
具体的な実施では、上記第1サブ領域の形状情報又は位置情報は、第1サブ領域の所在するディスプレイ画素点に対応する形状情報又は位置情報であってもよい。
【0037】
具体的には、上記形状情報は、第1サブ領域の外形、輪郭、サイズ等の情報を含んでもよく、なお、上記位置情報は、第1サブ領域の所在するディスプレイ画素点に対応する位置情報を含んでもよい。実施するに際して、第1サブ領域に輪郭の異なる2つの第1サブ領域が含まれている場合、又は第1サブ領域のサイズが大きい場合に、前記第1サブ領域の輪郭領域で電流を出力する第1方式を前記第1サブ領域の電流の出力方式と決定してもよいし、前記第1サブ領域のサイズが小さい場合に、前記第1サブ領域で電流を出力する第2方式を前記第1サブ領域の電流の出力方式と決定してもよい。
【0038】
なお、実際の応用で更に第1サブ領域の形状情報と位置情報により前記第1サブ領域の電流の出力方式を決定してもよく、ここで具体的に限定されることがない。
【0039】
具体的な実施では、前記第1サブ領域の電流の出力方式は、前記第1サブ領域の輪郭領域で電流を出力する第1方式と、前記第1サブ領域で電流を出力する第2方式と、のうちの少なくとも1種を含んでもよい。
【0040】
具体的な実施では、前記検証領域内の第1サブ領域の電流値を調整し、又は前記検証領域内の第1サブ領域の面積を増大し、又は前記検証領域内の第2サブ領域の電流値を調整する前に、前記検証領域内の電流値が同じであってもよく、当該電流値が一般に0であり、又は当該電流値による静電気引力値が一般に0である。なお、上記輪郭領域は、第1サブ領域におけるその外縁に近い領域であってもよく、例えば、上記輪郭領域は、第1サブ領域の輪郭線の所在する領域であってもよく、当該輪郭線の幅が10画素点である。
【0041】
その中、前記出力方式が第1方式である場合に、ユーザはタッチすることによって第1サブ領域の輪郭を感知できる。例えば、第1サブ領域が三角形の場合に、前記輪郭領域は当該三角形の3本の辺である。本実施形態では、輪郭領域のみで電流値を出力することで、エネルギー消費を低下させることができる。
【0042】
なお、前記出力方式が第2方式である場合に、ユーザはタッチすることによって第1サブ領域の所在する面を感知できる。本実施形態では、第1サブ領域全体で電流を出力することで、ユーザが感知する正確度を向上させて、前記検証方法の正確度を向上させることができる。
【0043】
更に、前記第1操作が検証条件に合わない場合に、前記検証領域内の第1サブ領域の電流値を調整し、又は前記検証領域内の第1サブ領域の面積を増大し、又は前記検証領域内の第2サブ領域の電流値を調整するステップの後に、前記方法は、
前記入力方式が前記第1方式である場合に、前記第2サブ領域へのタッチ入力を受け付け、且つタッチ時間が予め定められた時間よりも大きくなった場合に、前記第1サブ領域の電流値を第1所定電流値に調整するステップであって、前記第1所定電流値が前記第2サブ領域の電流値よりも大きいステップ、
又は、
前記入力方式が前記第2方式である場合に、前記第2サブ領域へのタッチ入力を受け付け、且つタッチ時間が予め定められた時間よりも大きくなった場合に、前記第1サブ領域の電流値を増大するステップを更に含む。
【0044】
具体的な実施では、上記第1所定電流値は前記輪郭領域の電流値と同じであってもよく、勿論、前記第2サブ領域の電流値よりも大きい任意の電流値であってもよい。
【0045】
なお、第1方式で前記第1サブ領域の電流を出力した後に、輪郭領域のみに電流があるため、ユーザは第1サブ領域の輪郭しか感じられない。本実施形態では、前記第2サブ領域内にタッチ点があり、且つタッチ時間が予め定められた時間よりも大きくなったことが検出された場合に、ユーザが第1サブ領域の位置を正確に感知できないと考えることができ、この時に第1サブ領域で電流を出力することによって、ユーザは第1サブ領域全体の所在する位置を感じることができ、ユーザが前記第1サブ領域の所在する位置を感知する正確度が向上し、更に前記検証方法の操作便利さが向上した。
【0046】
当然ながら、前記第1サブ領域で電流を出力した後に、前記第2サブ領域内にタッチ点があり、且つタッチ時間が予め定められた時間よりも大きくなったことが依然として検出できた場合に、前記第1サブ領域の電流値を増大し続けることができる。
【0047】
なお、第2方式で前記第1サブ領域の電流を出力した後に、前記第2サブ領域内にタッチ点があり、且つタッチ時間が予め定められた時間よりも大きくなったことが検出できた場合に、前記第1サブ領域の電流値を増大して、ユーザの手触りを向上させることで、同様にユーザが前記第1サブ領域の所在する位置を感知する正確度を向上させ、更に前記検証方法の操作便利さを向上させることができる。
【0048】
説明すべきことは、上記第1所定電流値の具体的な値は、ユーザによる設定又は工場設定によって決まってもよく、ここで限定されることがない。
【0049】
応用するに際して、検証領域を生成した後に、ユーザは、手で検証領域全体をなでて、各第1サブ領域の位置をそれぞれ感知し、続いてそれぞれ指を用いて各第1サブ領域を同時に押すことができる。
【0050】
このようにして、各第1サブ領域がそれぞれ1つのタッチ点に対応し、且つ第2サブ領域内にタッチ点がなく、検証成功とされる。
【0051】
選択可能な一つの実施形態として、前記第1サブ領域の数量が少なくとも2つである場合に、前記第1操作が検証条件に合わない場合に、前記検証領域内の第1サブ領域の電流値を調整し、又は前記検証領域内の第1サブ領域の面積を増大し、又は前記検証領域内の第2サブ領域の電流値を調整するステップの前に、前記方法は、
前記少なくとも2つの第1サブ領域の順番通知情報を出力するステップを更に含み、前記順番通知情報は前記少なくとも2つの第1サブ領域の並び順情報を含み、
前記第1操作が検証条件に合わない場合に、前記検証領域内の第1サブ領域の電流値を調整し、又は前記検証領域内の第1サブ領域の面積を増大し、又は前記検証領域内の第2サブ領域の電流値を調整するステップの後に、前記方法は、
前記少なくとも2つの第1サブ領域内で前記並び順情報の順序に合ったタッチ入力を受け付け、且つ前記第2サブ領域内でタッチ入力を受け付けていない場合に、検証成功とするステップを更に含む。
【0052】
具体的な実施では、音声、文字、写真、動画等のいずれか1種の方式で前記順番通知情報を出力してもよく、例えば、タッチパネルに「左から右へ順に各手触り領域にタッチする」という文字情報を表示する。
【0053】
実施するに際して、前記少なくとも2つの第1サブ領域を互いに異なる形状にしてもよく、このようにして、順番通知情報によって、対応する形状の第1サブ領域に順にタッチするようにユーザに通知してもよい。例えば、検証領域内に1つの三角形の手触り領域と1つの円形の手触り領域といった2つの第1サブ領域が含まれている場合に、タッチパネルに「三角形手触り領域と円形手触り領域にこの順にタッチする」という順番通知情報を表示し、このようにして、ユーザはまず検証領域内の各手触り領域にタッチすることで、各手触り領域の形状と位置を感知し、続いて順番通知情報で通知した順序に従って、三角形手触り領域と円形手触り領域に順にタッチして、検証を完成する。
【0054】
本実施形態では、提供された第1サブ領域の数量が少なくとも2つであり、且つ順番通知情報によって各第1サブ領域の並び順をユーザに知らせることになり、これによって、ユーザは、当該並び順に従って順に一つ一つ第1サブ領域にタッチし、その並び順に従った全ての第1サブ領域のタッチが完了した後に、検証成功とし、このようにして、ユーザは毎回に1つの第1サブ領域しかタッチする必要がなく、前記検証方法の操作複雑度を低下させた。
【0055】
選択可能な一つの実施形態として、前記タッチパネルに更に検証ボタンが表示され、前記検証領域に作用する第1操作を受け付けるステップの後に、
前記第1操作のタッチ点の位置情報を取得し、且つ前記第1サブ領域の位置情報を取得するステップと、
前記検証ボタンへの第2操作を受け付けるステップと、
前記第2操作に応えて、前記タッチ点の位置情報と前記第1サブ領域の位置情報をマッチングさせるステップと、
前記タッチ点の位置情報と前記第1サブ領域の位置情報のマッチングに成功した場合に、検証成功とするステップと、を含む。
【0056】
具体的な実施では、上記タッチ点の位置情報と前記第1サブ領域の位置情報とのマッチングに成功したことは、タッチ点の位置と第1サブ領域の位置が同じであり、又は少なくとも部分的に積み重なることであってもよい。
【0057】
具体的な実施では、ユーザは、タッチパネルにタッチして検証する過程で、まず、検証領域全体にタッチして、各第1サブ領域の位置と形状等を感知し、各第1サブ領域の位置と形状等を決定した後こそ、第1サブ領域に対して検証のための第1操作を入力し、このようにして、本実施形態では、検証ボタンを設置することで、ユーザが当該検証ボタンをクリックした後に、ユーザの入力した検証のためのタッチ点の位置情報を第1サブ領域の位置情報とマッチングさせる。
【0058】
本実施形態では、ユーザの操作でタッチ点と第1サブ領域との間のマッチングが誤ってトリガされる時、検証が失敗する結果が得られることを回避して、検証操作を繰り返して実行する回数を低減させることができ、前記検証方法の操作便利さを向上させることができる。
【0059】
本発明に係る実施例により提供された検証方法において、前記電子機器に作用する第1操作を受け付け、前記第1操作が検証条件に合わない場合に、前記検証領域内の第1サブ領域の電流値を調整し、又は前記検証領域内の第1サブ領域の面積を増大し、又は前記検証領域内の第2サブ領域の電流値を調整し、前記検証領域は前記第1サブ領域と前記第2サブ領域を含み、前記第1サブ領域の電流値を調整し、又は前記第2サブ領域の電流値を調整した後に、前記第1サブ領域の電流値が前記第2サブ領域の電流値よりも大きくなる。このようにして、第1サブ領域と第2サブ領域に異なる電流値を持たせることによって、第1サブ領域と第2サブ領域に異なる手触りを持たせることができ、ユーザは手触りに応じて第1サブ領域に正確にタッチして検証を完成することができ、当該検証操作が人間による操作であることが確保される。なお、ユーザが第1サブ領域にタッチする前に、当該第1サブ領域の位置が表示されず、このようにして、ユーザがタッチしなければ第1サブ領域の位置を決定できず、検証方法の安全性能が向上する。
【0060】
本発明に係る実施例により提供された第2種の検証方法のフローチャートである図3を参照し、当該検証方法は、タッチパネルを備えた電子機器に応用され、図3に示すように、ステップ301、ステップ302、ステップ303、ステップ304、ステップ305、ステップ306及びステップ307を含んでもよい。
【0061】
ステップ301では、前記電子機器に作用する第1操作を受け付ける。
【0062】
ステップ302では、前記第1操作に応えて、前記タッチパネルに検証領域を表示し、且つ前記検証領域内の第1サブ領域の電流値を調整し、前記検証領域は前記第1サブ領域と第2サブ領域を含み、前記第1サブ領域の電流値と前記第2サブ領域の電流値が異なる。
【0063】
本実施形態では、上述したように前記タッチパネルに検証領域を表示し、且つ前記検証領域内の第1サブ領域の電流値を調整することは、前記検証領域内のランダムな位置で電流値が前記検証領域内の他の位置の電流値と異なる1つの第1サブ領域を生成するようになってもよい。
【0064】
ステップ303では、前記検証領域に作用する第2操作を受け付ける。
【0065】
具体的な実施では、上記第2操作は、ユーザが前記検証領域内に入力したクリック操作又は長押し操作等であってもよい。
【0066】
選択可能に、ステップ303の前に、更に前記第1サブ領域の電流値を快速に増強したり、減少したりしてもよく、例えば、0.5秒間の周期で、前記第1サブ領域の電流値を第1電流値と第2電流値との間で周期的に切り換えるように制御し、その中、第1電流値と第2電流値が異なる。
【0067】
このようにして、前記第1サブ領域の手触り強度を増加させて、ユーザが前記第1サブ領域を感知する精度と速度を向上させることができ、前記検証方法の操作効率を向上させる。
【0068】
ステップ304では、前記第2操作のタッチ点の位置情報を取得し、且つ前記第1サブ領域の位置情報を取得する。
【0069】
具体的な実施では、前記第2操作が成功的に第1サブ領域に作用した時に、更に前記第1サブ領域を表示してもよく、例えば、図4a~図4cに示すように、第1操作を受け付けた後に、携帯電話に図4aに示す、検証領域41と第1サブ領域42を含む検証画面40が表示され、ユーザが第1サブ領域42に図4bに示す第2操作を実行した後に、図4cに示す手触り点43が表示され、当該手触り点43が第1サブ領域42と積み重なって、ユーザに当該第1サブ領域42が成功的にクリック操作を受け付けたことをフィードバックする。説明すべきことは、図4a~4cに示す第1サブ領域42はただ例示的に説明するためのものであり、実際の応用で、表示されない。
【0070】
このようにして、ユーザは前記第1サブ領域の表示状況により、入力が正確であるか否かを検査でき、これによって、ユーザはこれに基づいて、表示された第1サブ領域に従って検証するか否かを決定する。ユーザは表示された第1サブ領域に従って検証すると決定した時に、前記検証ボタンに第3操作を実行して、電子機器にステップ305を実行させる。
【0071】
なお、上述した前記第1サブ領域の表示は、前記第1サブ領域の輝度を高くしたり、前記第1サブ領域の輪郭を表示したり、検証領域と異なる色で前記第1サブ領域を表示したりする等であってもよく、ここで具体的に限定されることがない。
【0072】
説明すべきことは、図4a~4cに示す実施例では、前記第1サブ領域の数量がただ1つであったが、実際の応用で、上記第1サブ領域の数量が2つ又は2つ以上であってもよく、ここで具体的に限定されることがない。
【0073】
選択可能な一つの実施形態として、前記タッチパネルには更にクリアボタンを表示してもよく、前記クリアボタンへのタッチ制御操作を受け付けた場合に、ユーザの入力した上記第2操作をクリアする。
【0074】
このようにして、ユーザが誤った第2操作を入力した場合に、当該誤った操作をクリアし、再度第2操作を入力することができる。
【0075】
当然ながら、具体的な実施では、ユーザが第2サブ領域に触れた時に、前記第2操作をクリアしてもよく、ここで具体的に限定されることがない。
【0076】
ステップ305では、前記検証ボタンへの第3操作を受け付ける。
【0077】
具体的な実施では、図4a~4cに示すように、前記検証ボタンが前記検証領域の外にある。
【0078】
ステップ306では、前記第3操作に応えて、前記タッチ点の位置情報と前記第1サブ領域の位置情報をマッチングさせる。
【0079】
ステップ307では、前記タッチ点の位置情報と前記第1サブ領域の位置情報のマッチングに成功した場合に、検証成功とする。
【0080】
具体的な実施では、検証が失敗した場合に、ステップ301に戻ることができる。
【0081】
本発明に係る実施例において、検証ボタンを設置することによって、ユーザが第2操作を完成した後に、ユーザの第3入力によりタッチ点と第1サブ領域のマッチング工程をトリガすることになり、ユーザが第2操作を完成していなく、又は誤って入力した場合に、直ちに誤りを正すことができ、これによって、ユーザが正確な第2操作を入力した後に、ユーザから主動的にタッチ点と第1サブ領域のマッチング工程をトリガし、前記検証方法の操作便利さを向上させる。
【0082】
本発明に係る実施例により提供された電子機器の構成図である図5を参照し、当該電子機器は、タッチパネルを備え、図5に示すように、当該電子機器500は、更に、
前記電子機器に作用する第1操作を受け付けるように構成される第1受付モジュール501と、
前記第1操作が検証条件に合わない場合に、前記検証領域内の第1サブ領域の電流値を調整し、又は前記検証領域内の第1サブ領域の面積を増大し、又は前記検証領域内の第2サブ領域の電流値を調整するように構成される第1調節モジュール502と、を備え、
前記検証領域は前記第1サブ領域と前記第2サブ領域を含み、前記第1サブ領域の電流値を調整し、又は前記第2サブ領域の電流値を調整した後に、前記第1サブ領域の電流値が前記第2サブ領域の電流値よりも大きくなる。
【0083】
選択可能に、図6に示すように、電子機器500は、更に、
前記第1操作が検証条件に合わない場合に、前記検証領域内の第1サブ領域の電流値を調整し、又は前記検証領域内の第1サブ領域の面積を増大し、又は前記検証領域内の第2サブ領域の電流値を調整した後に、前記第2サブ領域へのタッチ入力を受け付け、且つタッチ時間が予め定められた時間よりも大きくなった場合に、前記第1サブ領域の電流値を調整し、又は前記第1サブ領域の面積を増大し、又は前記第2サブ領域の電流値を調整するように構成される第2調節モジュール503を備え、
前記第1サブ領域の電流値を調整し、又は前記第2サブ領域の電流値を調整した後に、前記第1サブ領域の電流値と前記第2サブ領域の電流値との間の差が大きくなる。
【0084】
選択可能に、図7に示すように、電子機器500は、更に、
前記検証領域内の第1サブ領域の電流値を調整する前に、前記第1サブ領域の形状情報又は位置情報により、前記第1サブ領域の電流の出力方式を決定するように構成される決定モジュール504を備える。
【0085】
選択可能に、前記出力方式は、前記第1サブ領域の輪郭領域で電流を出力する第1方式、又は、前記第1サブ領域で電流を出力する第2方式を含む。
【0086】
選択可能に、前記第1サブ領域の数量が少なくとも2つである場合に、図8に示すように、電子機器500は、更に、
前記第1操作が検証条件に合わない場合に、前記検証領域内の第1サブ領域の電流値を調整し、又は前記検証領域内の第1サブ領域の面積を増大し、又は前記検証領域内の第2サブ領域の電流値を調整する前に、前記少なくとも2つの第1サブ領域の順番通知情報を出力するように構成される出力モジュール505であって、前記順番通知情報は前記少なくとも2つの第1サブ領域の並び順情報を含む出力モジュール505と、
前記第1操作が検証条件に合わない場合に、前記検証領域内の第1サブ領域の電流値を調整し、又は前記検証領域内の第1サブ領域の面積を増大し、又は前記検証領域内の第2サブ領域の電流値を調整した後に、前記少なくとも2つの第1サブ領域内で前記並び順情報の順序に合ったタッチ入力を受け付け、且つ前記第2サブ領域内でタッチ入力を受け付けていない場合に、検証成功とするように構成される検証モジュール506と、を備える。
【0087】
本発明に係る実施例により提供された電子機器は、本発明の方法実施例により提供された検証方法の各工程を実現でき、同じ有益効果を達成でき、反複説明を回避するために、ここで詳細を省略する。
【0088】
本発明の各実施例の電子機器を実現するハードウェア構成の模式図である図9を参照する。
【0089】
当該電子機器900は、高周波ユニット901、ネットワークモジュール902、オーディオ出力ユニット903、入力ユニット904、センサ905、表示ユニット906、ユーザ入力ユニット907、インタフェースユニット908、メモリ909、プロセッサ910、及び電源911等の部材を含むが、それらに限定されない。当業者であれば、図9に示す電子機器の構造は電子機器を限定するものではなく、電子機器は図示より多く又はより少ない部材、又は一部の部材の組合せ、又は異なる部材配置を含んでもよいことが理解可能である。本発明の実施例において、電子機器は、携帯電話、タブレットパソコン、ノートパソコン、携帯情報端末、車載携帯端末、ウェアラブル機器、歩数計及びコンピュータ等を含むが、それらに限定されない。
【0090】
ユーザ入力ユニット907は前記電子機器に作用する第1操作を受け付けるように構成される。
【0091】
プロセッサ910は、前記第1操作が検証条件に合わない場合に、前記検証領域内の第1サブ領域の電流値を調整し、又は前記検証領域内の第1サブ領域の面積を増大し、又は前記検証領域内の第2サブ領域の電流値を調整するように構成され、
前記検証領域は前記第1サブ領域と前記第2サブ領域を含み、前記第1サブ領域の電流値を調整し、又は前記第2サブ領域の電流値を調整した後に、前記第1サブ領域の電流値が前記第2サブ領域の電流値よりも大きくなる。
【0092】
選択可能に、前記第1操作が検証条件に合わない場合に、前記検証領域内の第1サブ領域の電流値を調整し、又は前記検証領域内の第1サブ領域の面積を増大し、又は前記検証領域内の第2サブ領域の電流値を調整する前記ステップを実行した後に、プロセッサ910は、更に、
ユーザ入力ユニット907が前記第2サブ領域へのタッチ入力を受け付け、且つタッチ時間が予め定められた時間よりも大きくなった場合に、前記第1サブ領域の電流値を調整し、又は前記第1サブ領域の面積を増大し、又は前記第2サブ領域の電流値を調整するように構成され、
前記第1サブ領域の電流値を調整し、又は前記第2サブ領域の電流値を調整した後に、前記第1サブ領域の電流値と前記第2サブ領域の電流値との間の差が大きくなる。
【0093】
選択可能に、プロセッサ910は、前記検証領域内の第1サブ領域の電流値を調整する前記ステップを実行する前に、更に、
前記第1サブ領域の形状情報又は位置情報により、前記第1サブ領域の電流の出力方式を決定するように構成される。
【0094】
選択可能に、前記出力方式は、前記第1サブ領域の輪郭領域で電流を出力する第1方式、又は、前記第1サブ領域で電流を出力する第2方式を含む。
【0095】
選択可能に、前記第1サブ領域の数量が少なくとも2つである場合に、プロセッサ910が、前記前記第1操作が検証条件に合わない場合に、前記検証領域内の第1サブ領域の電流値を調整し、又は前記検証領域内の第1サブ領域の面積を増大し、又は前記検証領域内の第2サブ領域の電流値を調整するステップを実行する前に、
オーディオ出力ユニット903又は表示ユニット906は、前記少なくとも2つの第1サブ領域の順番通知情報を出力するように構成され、前記順番通知情報は前記少なくとも2つの第1サブ領域の並び順情報を含み、
プロセッサ910は、更に、前記第1操作が検証条件に合わない場合に、前記検証領域内の第1サブ領域の電流値を調整し、又は前記検証領域内の第1サブ領域の面積を増大し、又は前記検証領域内の第2サブ領域の電流値を調整した後に、
前記少なくとも2つの第1サブ領域内で前記並び順情報の順序に合ったタッチ入力を受け付け、且つ前記第2サブ領域内でタッチ入力を受け付けていない場合に、検証成功とするように構成される。
【0096】
本発明に係る実施例により提供された電子機器900は、タッチパネルにおける第1サブ領域の電流値と第2サブ領域の電流値を異ならせることで、ユーザに触覚によって当該第1サブ領域を感知させることができ、これで当該第1サブ領域の位置により検証操作を実行して、人間の有する触覚を通じて検証し、それは本発明に係る実施例により提供された検証方法と同じ有益効果を有し、ここで詳細な説明を省略する。
【0097】
なお、本発明の実施例において、高周波ユニット901は、情報の受送信又は通話プロセスでの信号の受送信に用いることができることを理解すべきであり、具体的には、基地局からのダウンリンクデータを受信した後に、プロセッサ910で処理し、また、アップリンクのデータを基地局に送信する。通常、高周波ユニット901は、アンテナ、少なくとも1つの増幅器、受送信機、カプラー、低騒音増幅器、デュプレクサ等を含むが、それらに限定されない。また、高周波ユニット901は、無線通信システムを介してネットワーク及び他の機器と通信することもできる。
【0098】
電子機器はネットワークモジュール902によって、例えば、電子メールの受送信、ウェブページの閲覧及びストリーミングメディアへのアクセスなどを助けるように、無線ブロードバンドインターネットアクセスをユーザに提供する。
【0099】
オーディオ出力ユニット903は、高周波ユニット901又はネットワークモジュール902が受信した又はメモリ909に記憶されているオーディオデータをオーディオ信号に変換して音声として出力することができる。且つ、オーディオ出力ユニット903は、電子機器900が実行する特定の機能に関するオーディオ出力(例えば、コール信号受信音、メッセージ受信音等)を提供することもできる。オーディオ出力ユニット903は、スピーカ、ブザー及び受話器等を含む。
【0100】
入力ユニット904は、オーディオ又はビデオ信号を受信するために用いられる。入力ユニット904は、ビデオキャプチャモード又は画像キャプチャモードで画像キャプチャ装置(例えば、カメラ)が取得したスチル画像又はビデオの画像データを処理するグラフィックスプロセッシングユニット(Graphics Processing Unit,GPU)9041、及びマイクロホン9042を含んでもよい。処理された画像フレームは、表示ユニット906に表示することができる。グラフィックスプロセッシングユニット9041で処理された画像フレームは、メモリ909(又は他の記憶媒体)に記憶するか、又は高周波ユニット901もしくはネットワークモジュール902によって送信することができる。マイクロホン9042は、音声を受信することができ、且つこのような音声をオーディオデータとして処理することができる。処理されたオーディオデータは、電話通話モードで、高周波ユニット901によって移動通信基地局に送信可能なフォーマットに変換して出力することができる。
【0101】
電子機器900は光センサ、運動センサ及び他のセンサのような少なくとも1つのセンサ905をさらに含む。具体的には、光センサは、環境光の明暗に応じて表示パネル9061の輝度を調整することができる環境光センサと、電子機器900が耳元に移動された時、表示パネル9061及び/又はバックライトを消すことができる近接センサと、を含む。運動センサの1つとして、加速度センサは、各方向(一般的には、三軸)での加速度の大きさを検出することができ、静止時に、重力の大きさ及び方向を検出することができ、電子機器の姿勢(例えば、画面の横縦の切り替え、関連するゲーム、磁力計姿勢校正)の認識、振動認識関連機能(例えば、歩数計、タップ)等に用いることができる。センサ905は、指紋センサ、圧力センサ、虹彩センサ、分子センサ、ジャイロスコープ、気圧計、湿度計、温度計、赤外線センサ等をさらに含んでもよく、ここでは説明を省略する。
【0102】
表示ユニット906は、ユーザが入力した情報又はユーザに提供される情報を表示するために用いられる。表示ユニット906は表示パネル9061を含んでもよく、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display,LCD)、有機発光ダイオード(Organic Light-Emitting Diode,OLED)等の形態で表示パネル9061を構成することができる。
【0103】
ユーザ入力ユニット907は、入力される数字又は文字情報の受信、及び電子機器でのユーザ設定及び機能制御に関するキー信号入力の生成に用いることができる。具体的には、ユーザ入力ユニット907は、タッチパネル9071及び他の入力機器9072を含む。タッチパネル9071はタッチスクリーンとも呼ばれ、その上又は付近でのユーザのタッチ操作(例えば、ユーザが指、スタイラス等、あらゆる適切な物体又は付属品を使用してタッチパネル9071上又はタッチパネル9071付近で行う操作)を検出可能であり、タッチ検出装置及びタッチコントローラとの2つの部分を含んでもよい。そのうち、タッチ検出装置は、ユーザのタッチ方位を検出するとともに、タッチ操作による信号を検出し、タッチコントローラに伝送する。タッチコントローラは、タッチ検出装置からタッチ情報を受信し、それをタッチポイント座標に変換してプロセッサ910に送信し、そして、プロセッサ910から送信された命令を受信して実行する。また、タッチパネル9071は、抵抗式、容量式、赤外線及び表面弾性波等の様々な形態で実現することができる。タッチパネル9071に加え、ユーザ入力ユニット907は他の入力機器9072をさらに含んでもよい。具体的には、他の入力機器9072は、物理キーボード、機能ボタン(例えば、音量制御ボタン、スイッチボタン等)、トラックボール、マウス、操作レバーを含んでもよいが、それらに限定されず、ここでは説明を省略する。
【0104】
さらに、タッチパネル9071は、表示パネル9061を被覆してもよく、タッチパネル9071はその上又は付近でのタッチ操作を検出すると、それをプロセッサ910に伝送してタッチイベントのタイプを特定し、その後、プロセッサ910は、タッチイベントのタイプに応じて表示パネル9061で対応する視覚出力を提供する。図9において、タッチパネル9071と表示パネル9061は、2つの独立した部材として端末機器と電子機器の入力と出力機能を実現するが、何らかの実施例では、端末機器と電子機器の入力と出力機能を実現するように、タッチパネル9071と表示パネル9061を統合してもよく、ここでは具体的に限定しない。
【0105】
インタフェースユニット908は、外部装置と電子機器900を接続するインタフェースである。例えば、外部装置は、有線又は無線ヘッドホンポート、外部電源(又は電池充電器)ポート、有線又は無線データポート、メモリカードポート、認識モジュールを備える装置を接続するためのポート、オーディオ入力/出力((Input/Output,I/O)ポート、ビデオI/Oポート、イヤホンポート等を含んでもよい。インタフェースユニット908は、外部装置からの入力(例えば、データ情報、電力等)を受信し、受信された入力を電子機器900内の1つ又は複数の部材に伝送するか、又は電子機器900と外部装置の間でデータを伝送するために用いることができる。
【0106】
メモリ909は、ソフトウェアプログラム及び様々なデータを記憶するために用いることができる。メモリ909は、オペレーティングシステム、少なくとも1つの機能に必要なアプリケーション(例えば、音声再生機能、画像再生機能等)等を記憶可能なプログラム記憶領域と、携帯電話の使用に応じて作成されたデータ(例えば、オーディオデータ、電話帳等)等を記憶可能なデータ記憶領域と、を主に含んでもよい。また、メモリ909は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、非揮発性メモリ、例えば、少なくとも1つの磁気ディスク記憶デバイス、フラッシュメモリデバイス、又は他の揮発性ソリッドステート記憶デバイスをさらに含んでもよい。
【0107】
プロセッサ910は、電子機器の制御センタであり、様々なインタフェース及び回線により電子機器全体の各部分を接続するものであり、メモリ909内に記憶されているソフトウェアプログラム及び/又はモジュールを動作させ又は実行し、及びメモリ909内に記憶されているデータを呼び出すことで、電子機器の様々な機能及びデータ処理を実行し、それにより、電子機器を全体的に監視する。プロセッサ910は、1つ又は複数の処理ユニットを含んでもよく、好ましくは、プロセッサ910に、オペレーティングシステム、ユーザインタフェース及びアプリケーション等を主に処理するアプリケーションプロセッサと、無線通信を主に処理するモデムプロセッサとを統合することができる。上記モデムプロセッサはプロセッサ910に統合されなくてもよいことが理解可能である。
【0108】
電子機器900は各部材に給電する電源911(例えば、電池)をさらに含んでもよく、好ましくは、電源911は、電源管理システムによってプロセッサ910に論理的に接続し、さらに電源管理システムによって充放電の管理、及び電力消費管理等の機能を実現することができる。
【0109】
なお、電子機器900はいくつかの示されていない機能モジュールを含み、ここで詳細な説明を省略する。
【0110】
好ましくは、本発明の実施例は、更に、プロセッサ910と、メモリ909と、メモリ909に記憶され且つ前記プロセッサ910において実行可能なコンピュータプログラムとを含む電子機器において、該コンピュータプログラムがプロセッサ910により実行されると、上記検証方法の実施例の各工程を実現し、且つ同様な技術効果を達成できる電子機器を提供し、繰り返して説明することを回避するために、ここで詳細な説明を省略する。
【0111】
説明すべきことは、本明細書において、用語「含む」、「からなる」又はその他のあらゆる変形は、非排他的包含を含むように意図され、それにより一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は装置は、それらの要素のみならず、明示されていない他の要素、又はこのようなプロセス、方法、物品又は装置に固有の要素をも含む点である。特に断らない限り、語句「1つの……を含む」により限定される要素は、該要素を含むプロセス、方法、物品又は装置に別の同じ要素がさらに存在することを排除するものではない。
【0112】
当業者であれば、説明を簡単化及び簡潔化するために、上述したシステム、装置及びユニットの具体的な動作プロセスは、前記方法の実施例における対応するプロセスを参照すればよいことが明確に理解され、ここでは説明を省略する。
【0113】
本願で提供される実施例では、開示した装置及び方法は、他の形態で実現することができることを理解すべきである。例えば、以上に記載の装置の実施例は例示的なものに過ぎず、例えば、前記ユニットの分割は、論理機能の分割に過ぎず、実際に実施する時に別の形態で分割してもよく、例えば、複数のユニット又はコンポーネントは組み合わせてもよいし、別のシステムに統合してもよいし、一部の特徴を省略もしくは実行しなくてもよい。また、図示又は説明した互いの結合、又は直接結合、又は通信接続は、いくつかのインタフェース、装置又はユニットを介した間接結合又は通信接続であり得、電気的、機械的又は他の形態であり得る。
【0114】
分離部材として説明した前記ユニットは物理的に分割されたものであってもなくてもよく、ユニットとして示した部材は物理的ユニットであってもなくてもよく、一箇所に位置してもよく、又は複数のネットワークユニットに分布してもよい。実際の必要に応じてその一部又は全てのユニットを選択して本実施例の解決手段の目的を実現することができる。
【0115】
また、本開示の各実施例における各機能ユニットは、1つの処理ユニットに統合されてもよく、それぞれ独立して物理的に存在してもよく、2つ又は2つ以上で1つのユニットに統合されてもよい。
【0116】
以上の実施形態に対する説明によって、当業者であれば上記実施例の方法がソフトウェアと必要な共通ハードウェアプラットフォームとの組合せという形態で実現できることを明確に理解可能であり、当然ながら、ハードウェアによって実現してもよいが、多くの場合において前者はより好ましい実施形態である。このような見解をもとに、本発明の技術的解決手段は実質的に又は従来技術に寄与する部分はソフトウェア製品の形で実施することができ、該コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体(例えばROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶され、電子機器(携帯電話、コンピュータ、サーバ、エアコン、又はネットワーク機器等であってもよい)に本発明の各実施例に記載の方法を実行させる複数の命令を含む。
【0117】
当業者であれば、上記実施例の方法を実現する全て又は一部のプロセスは、コンピュータプログラムによって関連するハードウェアを制御することにより完了でき、前記プログラムはコンピュータ可読記憶媒体に記憶可能であり、該プログラムは実行される時、上記各方法の実施例のようなプロセスを含んでもよいことが理解可能である。前記記憶媒体は、磁気ディスク、光ディスク、読み出し専用メモリ(Read-Only Memory,ROM)又はランダムアクセスメモリ(Random Access Memory,RAM)等であってもよい。
【0118】
本開示の実施例に記述したこれらの実施例は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード又はそれらの組合せによって実現できることが理解可能である。ハードウェアによる実現について、モジュール、ユニット、サブユニットは、1つ又は複数の特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuits,ASIC)、デジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processor,DSP)、デジタル信号処理装置(DSP Device,DSPD)、プログラマブルロジックデバイス(Programmable Logic Device,PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field-Programmable Gate Array,FPGA)、共通プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、本開示に記載の機能を実行するための他の電子ユニット又はそれらの組合せにおいて実現することができる。
【0119】
ソフトウェアによる実現について、本開示の実施例に記載の機能を実行するためのモジュール(例えば、プロセス、関数等)によって本開示の実施例に記載の技術を実現することができる。ソフトウェアコードはメモリに記憶しプロセッサによって実行することができる。メモリはプロセッサ内又はプロセッサの外部で実現することができる。
【0120】
以上、図面を参照しながら本発明の実施例を説明したが、本発明は上記の具体的な実施形態に限定されず、上記の具体的な実施形態は例示的なものに過ぎず、限定的なものではなく、本発明の示唆をもとに、当業者が本発明の趣旨及び特許請求の保護範囲から逸脱することなくなし得る多くの形態は、いずれも本発明の保護範囲に属するものとする。
図1
図2
図3
図4a
図4b
図4c
図5
図6
図7
図8
図9