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▶ コリア インスティテュート オブ フュージョン エナジーの特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-03
(45)【発行日】2024-04-11
(54)【発明の名称】プラズマ発生装置
(51)【国際特許分類】
   H05H 1/34 20060101AFI20240404BHJP
【FI】
H05H1/34
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2023508106
(86)(22)【出願日】2021-08-06
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-08-30
(86)【国際出願番号】 KR2021010411
(87)【国際公開番号】W WO2022031108
(87)【国際公開日】2022-02-10
【審査請求日】2023-02-24
(31)【優先権主張番号】10-2020-0098546
(32)【優先日】2020-08-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】521036654
【氏名又は名称】コリア インスティテュート オブ フュージョン エナジー
(74)【代理人】
【識別番号】110000578
【氏名又は名称】名古屋国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】シン ドン フン
(72)【発明者】
【氏名】ホン ヨン チョル
(72)【発明者】
【氏名】チュン セ ミン
(72)【発明者】
【氏名】ヤン ギョン ウ
(72)【発明者】
【氏名】イ ヒー ジェ
【審査官】佐藤 海
(56)【参考文献】
【文献】韓国登録特許第10-1802747(KR,B1)
【文献】米国特許第9681529(US,B1)
【文献】特表2013-509564(JP,A)
【文献】韓国公開特許第10-2016-0140310(KR,A)
【文献】国際公開第2011/052867(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05H 1/34
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電磁波発生器と、
アーク放電によってプラズマを発生させるプラズマトーチと、
前記電磁波発生器から発生した電磁波が前記プラズマ側に伝送されるようにガイドする導波管と、を含み、
前記導波管を介して伝送された前記電磁波が前記プラズマの一側部を加熱するプラズマ発生装置。
【請求項2】
前記プラズマの長さ方向と前記電磁波が前記プラズマ側に伝送される方向は、互いに垂直である請求項1に記載のプラズマ発生装置。
【請求項3】
前記電磁波は、前記プラズマが放出される放出口から前記プラズマの長さ方向に所定の距離だけ離隔した位置で前記プラズマを加熱する請求項1に記載のプラズマ発生装置。
【請求項4】
前記所定の距離は、前記電磁波の波長の長さの1/4である請求項3に記載のプラズマ発生装置。
【請求項5】
前記プラズマトーチと前記導波管を互いに連結する連結部材を含む請求項1に記載のプラズマ発生装置。
【請求項6】
前記連結部材は、中空を備えたフランジとして形成される請求項5に記載のプラズマ発生装置。
【請求項7】
前記導波管は、一側に前記連結部材を結合できる貫通空間を備える請求項5に記載のプラズマ発生装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プラズマ発生装置に関するものであって、より具体的には、プラズマトーチから発生したプラズマのボリュームを増加させることができるプラズマ発生装置に関する。
【背景技術】
【0002】
溶接、切断、表面処理、廃棄物燃焼などを目的に特定部分に高熱を加えるトーチは、燃焼する燃料の形態に応じて様々な構造で提供されている。
【0003】
最近、2つの電極の間に高圧の電流が印加されて作られたプラズマ状態でワーキングガス(窒素、酸素、水素、アルゴン、ヘリウム、メタン、プロパンなど)を供給することによって、より高い連続熱が得られるようにするプラズマトーチが広く普及されて使用されている。
【0004】
特に、半導体の製造工程において、PFC(PerFluoro Compound)ガスを含むフッ素化合物などの有害な廃ガスを環境にやさしく処理、排出するためには10、000℃以上の高温が要求される。この点を考慮して、アークプラズマを通じて高温のプラズマを発生させることが可能なアークプラズマトーチを用いて廃ガスを分解する技術についての研究が進められている。
【0005】
しかし、実際に応用先に適用する際、アーク放電を通じてプラズマを発生させるプラズマトーチ自体だけではプラズマのボリュームを十分に確保することが困難であり、廃ガスの処理効率が低下する問題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の一実施形態は、プラズマトーチから発生したプラズマのボリュームを十分に増加させることができるプラズマ発生装置を提供しようとする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様によると、電磁波発生器と、アーク放電によってプラズマを発生させるプラズマトーチと、前記電磁波発生器から発生した電磁波が前記プラズマ側に伝送されるようにガイドする導波管と、を含み、前記導波管を介して伝送された前記電磁波が前記プラズマの一側部を加熱するプラズマ発生装置が提供される。
【0008】
このとき、前記プラズマの長さ方向と前記電磁波が前記プラズマ側に伝送される方向は互いに垂直であり得る。
【0009】
このとき、前記電磁波は、前記プラズマが放出される放出口から前記プラズマの長さ方向に所定の距離だけ離隔した位置で前記プラズマを加熱することができる。
【0010】
このとき、前記所定の距離は、前記電磁波の波長の長さの1/4であり得る。
【0011】
このとき、前記プラズマトーチと前記導波管を互いに連結する連結部材を含み得る。
【0012】
このとき、前記連結部材は、中空を備えたフランジとして形成され得る。
【0013】
このとき、前記導波管は、一側に前記連結部材を結合できる貫通空間を備え得る。
【発明の効果】
【0014】
本発明の一実施形態に係るプラズマ発生装置は、プラズマトーチから発生したプラズマの一側を電磁波で加熱することによって、プラズマのボリュームを増加させることができる。
【0015】
本発明の一実施形態に係るプラズマ発生装置は、同じ電力を使用しながらもボリュームが拡大されたプラズマを得ることができ、従来のプラズマトーチ対比エネルギー使用の効率性を向上させ得る。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明の一実施形態に係るプラズマ発生装置を示す斜視図である。
図2】本発明の一実施形態に係るプラズマ発生装置の断面を示す断面図である。
図3】本発明の一実施形態に係るプラズマ発生装置の原理を説明する説明図である。
図4】同一に5kWの電力を使用したとき、従来のプラズマトーチ対比本発明の一実施形態に係るプラズマ発生装置によって生成されたプラズマの長さ方向および幅方向のボリューム向上効果を示す写真である。
図5】同一に5kWの電力を使用したとき、従来のプラズマトーチ対比本発明の一実施形態に係るプラズマ発生装置によって生成されたプラズマの長さ方向および幅方向のボリューム向上効果を示す写真である。
図6】同一に6kWの電力を使用したとき、従来のプラズマトーチ対比本発明の一実施形態に係るプラズマ発生装置によって生成されたプラズマの長さ方向および幅方向のボリューム向上効果を示す写真である。
図7】同一に6kWの電力を使用したとき、従来のプラズマトーチ対比本発明の一実施形態に係るプラズマ発生装置によって生成されたプラズマの長さ方向および幅方向のボリューム向上効果を示す写真である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、添付した図面を参照して本発明の実施形態について、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者が容易に実施できるように詳細に説明する。本発明は、様々な異なる形態で具現でき、ここで説明する実施形態に限定されない。図面で本発明を明確に説明するために説明と関係のない部分は、省略し、明細書全体を通して同一または類似の構成要素については、同一の参照符号を付けた。
【0018】
本明細書において、「含む」または「有する」などの用語は、明細書上に記載した特徴、数字、ステップ、動作、構成要素、部品、またはこれらを組み合わせたものが存在することを指定しようとするものであり、1つまたは複数の他の特徴や数字、ステップ、動作、構成要素、部品、またはこれらを組み合わせたものの存在または付加の可能性を予め排除しないものと理解されるべきである。
【0019】
本明細書における方向を規定することにおいて、図3を参照すると、プラズマ70の長さ方向は、垂直方向に対応するものであり、図3においてAで示される方向と規定される。そして、プラズマ70の幅方向は、水平方向に対応するものであり、図3においてBで示される方向と規定される。
【0020】
本発明の一実施形態に係るプラズマ発生装置10は、プラズマトーチ20によってプラズマ70を発生させるが、これを電磁波80加熱を用いてプラズマ70のボリュームを増加させることができる装置である。
【0021】
以下、図面を参照して本発明の一実施形態に係るプラズマ発生装置の主な構成について具体的に説明する。
【0022】
図1は、本発明の一実施形態に係るプラズマ発生装置を示す斜視図である。図2は、本発明の一実施形態に係るプラズマ発生装置の断面を示す断面図である。
【0023】
本発明の一実施形態に係るプラズマ発生装置10は、大気圧プラズマを生成するためのプラズマトーチ20を含む。
【0024】
このとき、プラズマトーチ20は、直流、交流および高周波(RF)などの電源を用い、一般的には、陰電極(図示せず)と陽電極(図示せず)との間にプラズマを発生させるための作動ガスを注入し、電源を印加することによって、アーク放電を発生させてジェットプラズマを形成する。
【0025】
本発明の一実施形態において、プラズマトーチ20は、非移送(Non-Transferred)方式によって具現でき、したがって、電子が放出される陰電極(図示せず)と、プラズマ70が放出されるプラズマ放出口(ノズル)22の役割を兼ねる陽電極と、を備えるトーチ本体21を含み得る。
【0026】
このとき、プラズマ放出口22の役割を兼ねる陽電極は、作動ガスが供給される作動ガス供給管(図示せず)と連結でき、作動ガスとしては、ヘリウム、アルゴンおよび窒素などの公知のガスが用いられ得る。
【0027】
そして、トーチ本体21の一側には、プラズマ放出口22から放出されるプラズマ70を一方向にガイドし、後述する連結部材60との結合のためにガイド部材23を結合できる。
【0028】
このとき、ガイド部材23は、図2に示すように、プラズマ70をガイドできるように内部に中空が形成され、一端部は、プラズマトーチ20と結合され、他端部は、連結部材60と結合できる。すなわち、ガイド部材23は、プラズマトーチ20と連結部材60との間で結合の媒介体として機能することができる。
【0029】
このとき、ガイド部材23は、必要に応じて延長長さをそれぞれ異にする複数個が設けられ得る。これにより、本発明の一実施形態に係るプラズマ放出装置10は、必要に応じて適切な規格のガイド部材23を選択して介在させることによって、プラズマトーチ20から連結部材60の間の離隔距離Dを変更できる。
【0030】
このように、離隔距離Dの変更が必要な理由は、より効果的なプラズマ放電のために前記離隔距離Dが導波管40を介して伝送される電磁波80の波長の長さを考慮して決定されるためである。これについては後述する。
【0031】
しかし、これらのガイド部材23は、必ずしも必要ではなく、必要に応じて省略が可能である。すなわち、ガイド部材23なしでプラズマトーチ20と連結部材60が直結されることもある。
【0032】
本発明の一実施形態に係るプラズマ発生装置10は、プラズマトーチ20によって発生したプラズマ70側に伝送される電磁波80を発生させるために電磁波発生器50を含む。
【0033】
このとき、電磁波発生器50は、一例として、10MHz~10GHz帯域の電磁波を発振するマグネトロン(Magnetron)が用いられ得、一般的に用いられるマグネトロンが用いられ得るため、詳細な説明は省略する。
【0034】
このとき、図1および図2を参照すると、電磁波発生器50は、プラズマトーチ20からプラズマの幅方向に離隔して位置し得る。したがって、電磁波発生器50から発振した電磁波80をプラズマ70側に伝送するためには、別の伝送手段を必要とする。
【0035】
このために、本発明の一実施形態に係るプラズマ発生装置10は、電磁波発生器50から発振した電磁波80がプラズマ70側に伝送される通路として導波管40を備える。
【0036】
より具体的に、図2を参照すると、導波管40は、プラズマ70の幅方向に延長されて形成され、前記電磁波80がプラズマ70の一側部を加熱するように配置される。ここで、電磁波80がプラズマ70を加熱するという意味は、電磁波70をプラズマ70の外側71に直接供給することを意味する。
【0037】
本発明の一実施形態において、図面に示すように、プラズマ70の長さ方向と導波管40の延長方向(または電磁波がプラズマ70に向かって伝送される方向)は、互いに垂直であり得る。
【0038】
そして、導波管40は、所定の幅と高さを有し、このとき、導波管40の長さ、幅などの規格に応じて電磁波80の波長が決定され得る。したがって、設計上要求される電磁波80の波長に応じて様々な規格の導波管40が用いられ得る。
【0039】
そして、図面においては、導波管がプラズマ70側に隣接するほど高さが低くなって傾斜した形で示されているが、本発明の一実施形態に係るプラズマ発生装置10の導波管40の形状が必ずしもこれに限定されるものではない。
【0040】
一方、導波管40の一側は、電磁波80がプラズマ70の側部を加熱できるようにプラズマトーチ20と互いに連通されなければならない。このために、本発明の一実施形態に係るプラズマ発生装置10は、別の連結部材60を導入できる。
【0041】
一例として、再び図2を参照すると、連結部材60は、内部にプラズマ70が通過できるように中空が形成された形のフランジとして形成され得る。
【0042】
このとき、連結部材60の一側は、プラズマトーチ20と直接結合されるか、または前述したガイド部材23を介してプラズマトーチ20と連結できる。
【0043】
そして、連結部材60を基準に反対側には、プラズマ70の外周領域を包みながら、プラズマ70の長さ方向に延長される円筒状の放電管30を結合できる。ここで放電管30は、一例として石英からなり得、これによりプラズマ70を肉眼で観察したり、または廃ガスなどの処理ガスをプラズマ70と反応させるための空間を形成し得る。
【0044】
また、連結部材60の側方向に導波管40を連結できる。このために連結部材60の側方向には、導波管40を結合できるスリット状の空間が形成されるか、または導波管40自体に連結部材60を結合できるように貫通空間が形成され、これに連結部材60がプラズマの長さ方向Aに挿入されて結合されることもできる。このようにプラズマトーチ20と導波管40が互いに結合される場合、結合部分における気密を維持するためにパッキングなどの気密部材が用いられ得ることは勿論である。
【0045】
本発明の一実施形態において、導波管40は、プラズマトーチ20のプラズマ放出口22からプラズマ70の長さ方向に所定の距離で離隔して位置し得る。これは、本発明の一実施形態に係るプラズマ発生装置10は、プラズマ70が可視炎の形で形成された後、その側部を加熱することによって、プラズマ70のボリュームを増加させることができるが、このためには、プラズマ放出口22からプラズマの長さ方向に離隔して配置されることが必要であるためである。
【0046】
このとき、導波管40がプラズマトーチ20のプラズマ放出口22からプラズマ70の長さ方向に離隔する距離Dは、前述したように、導波管40を介して伝送される電磁波80の波長の長さを考慮して決定され得る。
【0047】
具体的に、導波管40がプラズマ放出口22から離隔する距離Dは、電磁波80の波長の長さの1/4内外であることが好ましい。これは、より効果的にプラズマ70のボリュームを増加させるためである。
【0048】
したがって、電磁波80の波長の長さを決定できる導波管40の規格によって導波管40がプラズマ放出口22から離隔する距離Dは変わり得る。
【0049】
以下、図面を参照して本発明の一実施形態に係るプラズマ発生装置の動作および効果についてより詳細に説明する。
【0050】
図3は、本発明の一実施形態に係るプラズマ発生装置の原理を説明する説明図である。図4および図5は、同一に5kWの電力を使用したとき、従来のプラズマトーチ対比本発明の一実施形態に係るプラズマ発生装置によって生成されたプラズマの長さ方向および幅方向のボリューム向上効果を示す写真である。図6および図7は、同一に6kWの電力を使用したとき、従来のプラズマトーチ対比本発明の一実施形態に係るプラズマ発生装置によって生成されたプラズマの長さ方向および幅方向のボリューム向上効果を示す写真である。
【0051】
図3を参照すると、本発明の一実施形態に係るプラズマ発生装置10は、プラズマトーチ20を用いて一次的に形成された大気圧プラズマ70の一側部に電磁波80を供給して直接加熱することによって、プラズマ70のボリュームを向上させ得る。
【0052】
ここで、プラズマ70のボリュームとは、プラズマ70の長さ方向Aまたは幅方向Bへの体積を意味する。特に、本発明の一実施形態に係るプラズマ発生装置によると、プラズマ70の中でも、中心部の高温領域72が相対的に低温のプラズマの外側領域71に拡散することによって、プラズマ70全体のボリュームおよび温度を増加させることができる。
【0053】
このようにプラズマ70のボリュームを増大させることによって、一例として、半導体工程によって生産される廃ガスなどの処理ガスとプラズマ70との間の反応時間を増加させることができる。
【0054】
一方、本発明の一実施形態に係るプラズマ発生装置10は、エネルギー効率を向上させることができる効果がある。このような効果を検証するために本発明の発明者は、同じ電力を使用するが、(a)従来のアーク放電によるプラズマ装置のみを用いてプラズマを発生させる場合と、(b)本発明の一実施形態に係るプラズマ発生装置のように、プラズマ70の一側を電磁波で加熱する場合のプラズマボリュームを観察してこれを対比した。これに関連する対比結果を表にまとめると以下の通りである。
【0055】
【表1】
【0056】
(ここで、トーチは、プラズマトーチに供給される電力を意味し、長さ方向のボリュームは、プラズマが撮影されたイメージ上のボリュームを意味する。)
【0057】
表1および図4に示されたように、同一に5kWの電力を使用しているにもかかわらず、プラズマトーチ20のみを使用したときよりもプラズマトーチ20と電磁波発生器50に電力を分配して電磁波80加熱を並行した場合、長さ方向のボリュームが138%拡大されることが確認できる。図5を参照すると、プラズマ70のボリュームが幅方向に600%以上増加することからわかるように、幅方向増大効果は、より著しいことが確認される。そして、図4および図5において、白色で表示されるプラズマの高温領域も明確に増加したことがわかる。
【0058】
再び表1を参照すると、電磁波加熱によるプラズマボリュームの増大効果は、総使用電力を6kW、7kW、7.5kWに増加させた場合にも同様に発生することがわかる。このようなプラズマボリューム増大効果は、総使用電力を6kWとして撮影された図6および図7を通じても裏付けられることは勿論である。同様に、プラズマ高温領域も目立つように増加したことがわかる。
【0059】
前述の実験結果に基づいて、本発明の一実施形態に係るプラズマ発生装置10を適用する場合、同じ電力を使用しながらもプラズマボリュームを確実に増加させることができ、エネルギー効率の面で画期的な効果が得られる。
【0060】
前述したように、本発明の一実施形態に係るプラズマ発生装置10は、プラズマトーチから発生したプラズマの一側部を電磁波を通じて加熱することによって、プラズマのボリュームを増加させることができる。
【0061】
また、本発明の一実施形態に係るプラズマ発生装置は、同じ電力を使用しながらもボリュームが拡大されたプラズマを得ることができるため、エネルギー使用の効率性を向上させ得る。
【0062】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明の思想は、本明細書に提示される実施形態に限定されず、本発明の思想を理解する当業者は、同じ思想の範囲内で構成要素の付加、変更、削除、追加などによって他の実施形態を容易に提案できるが、これも本発明の思想の範囲内に入るであろう。
図1
図2
図3
図4(a)】
図4(b)】
図5(a)】
図5(b)】
図6(a)】
図6(b)】
図7(a)】
図7(b)】