(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-04
(45)【発行日】2024-04-12
(54)【発明の名称】粉体供給装置および粉体供給装置の制御方法
(51)【国際特許分類】
B65G 65/46 20060101AFI20240405BHJP
【FI】
B65G65/46 B
(21)【出願番号】P 2020153979
(22)【出願日】2020-09-14
【審査請求日】2023-06-30
(73)【特許権者】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100106518
【氏名又は名称】松谷 道子
(74)【代理人】
【識別番号】100132241
【氏名又は名称】岡部 博史
(74)【代理人】
【識別番号】100183265
【氏名又は名称】中谷 剣一
(72)【発明者】
【氏名】竹澤 昌宏
(72)【発明者】
【氏名】宍田 佳謙
(72)【発明者】
【氏名】原 伸夫
(72)【発明者】
【氏名】中橋 昭久
【審査官】加藤 三慶
(56)【参考文献】
【文献】特開昭50-035070(JP,A)
【文献】特開2003-267544(JP,A)
【文献】特開平07-304511(JP,A)
【文献】特開昭55-111330(JP,A)
【文献】特許第7220393(JP,B2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65G 65/46
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
粉体材料を供給する粉体供給装置であって、
前記粉体材料が導入される導入口と前記粉体材料が排出される排出口とを有する筐体と、
前記筐体の内部に配置され、回転駆動されることにより回転軸方向に前記粉体材料を搬送する複数のスクリューと、
前記複数のスクリューのそれぞれを回転駆動する1つまたは複数のモータと、
前記複数のスクリューの前記回転軸方向に延びる長手方向を有し、前記筐体の内部において前記粉体材料の流れを整流する1つまたは複数の整流部と、
を備え、
前記排出口から排出される前記粉体材料の排出量分布は、前記1つまたは複数の整流部の前記長手方向の長さ、前記1つまたは複数の整流部の配置位置、および、前記複数のスクリューの回転数のうち少なくともいずれか1つに基づいて制御さ
れ、
前記複数のスクリューは、前記回転軸方向と交差する前記筐体の幅方向に間隔を有して配置され、
前記筐体は、前記幅方向において、一端と、前記一端と反対側の他端と、を有し、
前記1つまたは複数の整流部は、前記複数のスクリューの前記排出口側の先端と前記排出口との間に配置される、
粉体供給装置。
【請求項2】
前記1つまたは複数の整流部は
、前記筐体の前記一端に最も近い位置に配置される第1スクリューの第1回転軸と前記筐体の前記他端に最も近い位置に配置される第2スクリューの第2回転軸との間に配置される、
請求項1に記載の粉体供給装置。
【請求項3】
前記複数の整流部は、前記回転軸方向と交差する前記筐体の幅方向において等間隔に配置される
3つ以上の整流部を含む、
請求項1または2に記載の粉体供給装置。
【請求項4】
前記複数の整流部は、前記回転軸方向と交差する前記筐体の幅方向において中央に配置される1つまたは複数の第1整流部と、前記幅方向において前記1つまたは複数の第1整流部よりも外側に配置される1つまたは複数の第2整流部とを含み、
前記1つまたは複数の第1整流部の長さと前記1つまたは複数の第2整流部の長さとが異なる、
請求項1ないし3のいずれか1項に記載の粉体供給装置。
【請求項5】
前記複数の整流部は、前記回転軸方向と交差する前記筐体の幅方向において中央に配置される1つまたは複数の第1整流部と、前記幅方向において前記1つまたは複数の第1整流部よりも外側に配置される1つまたは複数の第2整流部とを含み、
前記1つまたは複数の第1整流部の前記長手方向の長さは、前記1つまたは複数の第2整流部の前記長手方向の長さよりも長い、
請求項
1ないし3のいずれか1項に記載の粉体供給装置。
【請求項6】
前記複数の整流部は、前記回転軸方向と交差する前記筐体の幅方向において中央に配置される1つまたは複数の第1整流部と、前記幅方向において前記1つまたは複数の第1整流部よりも外側に配置される1つまたは複数の第2整流部とを含み、
前記
1つまたは複数の第1整流
部と前記排出口との距離と、前記
1つまたは複数の第2整流部と前記排出口との距離とが異なる、
請求項1ないし5のいずれか1項に記載の粉体供給装置。
【請求項7】
前記1つまたは複数の整流部の前記長手方向の長さは、前記筐体の幅の20%以上40%以下である、
請求項1ないし6のいずれか1項に記載の粉体供給装置。
【請求項8】
前記1つまたは複数の整流部の前記長手方向の長さは、前記筐体の幅の20%以上30%以下である、
請求項7に記載の粉体供給装置。
【請求項9】
前記排出口と前記1つまたは複数の整流部との距離は、前記筐体の幅の5%以上20%以下である、
請求項1ないし8のいずれか1項に記載の粉体供給装置。
【請求項10】
前記排出口と前記1つまたは複数の整流部との距離は、前記筐体の幅の10%以上15%以下である、
請求項9に記載の粉体供給装置。
【請求項11】
さらに、
前記排出口から排出される前記粉体材料の排出量分布を測定する測定部と、
前記測定部で測定された前記排出量分布に基づいて、前記1つまたは複数の整流部の前記長手方向の長さ、前記整流部の配置位置、および、前記複数のスクリューの回転数のうち少なくともいずれか1つを決定する制御部と、
を備える、
請求項1ないし10のいずれか1項に記載の粉体供給装置。
【請求項12】
前記1つまたは複数の整流部の表面の摩擦係数は、0.3以上0.5以上である、
請求項1ないし10のいずれか1項に記載の粉体供給装置。
【請求項13】
前記1つまたは複数の整流部の表面の摩擦係数は、0.5より大きく0.7以下である、
請求項1ないし10のいずれか1項に記載の粉体供給装置。
【請求項14】
粉体材料が導入される導入口と前記粉体材料が排出される排出口とを有する筐体と、前記筐体の内部に配置され、回転駆動されることにより回転軸方向に前記粉体材料を搬送する複数のスクリューと、前記複数のスクリューのそれぞれを回転駆動する1つまたは複数のモータと、前記複数のスクリューの前記回転軸方向に延びる長手方向を有し、前記筐体の内部において前記粉体材料の流れを整流する1つまたは複数の整流部と、を備える、粉体供給装置を制御する方法であって、
前記粉体材料の排出量分布を決定するステップと、
決定された前記排出量分布に基づいて、前記1つまたは複数の整流部の前記長手方向の長さ、前記1つまたは複数の整流部の配置位置、および、前記複数のスクリューの回転数のうち少なくともいずれか1つを調整するステップと、
前記導入口から前記筐体の内部に前記粉体材料を導入するステップと、
前記筐体の内部において、前記複数のスクリューを回転駆動することにより、前記筐体の排出口から前記粉体材料を排出するステップと、
前記1つまたは複数の整流部によって、前記筐体の内部において前記粉体材料の流れを整流するステップと、
を含
み、
前記複数のスクリューは、前記回転軸方向と交差する前記筐体の幅方向に間隔を有して配置され、
前記筐体は、前記幅方向において、一端と、前記一端と反対側の他端と、を有し、
前記1つまたは複数の整流部は、前記複数のスクリューの前記排出口側の先端と前記排出口との間に配置される、
粉体供給装置の制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、粉体供給装置および粉体供給装置の制御方法に関する。
【0002】
例えば、特許文献1には、バレル内に配置されたスクリューを回転駆動することでバレルの軸方向に沿って粉体原料を搬送する粉体供給装置が開示されている。特許文献1に記載の粉体供給装置は、バレルの排出口に配置された排出羽根の回転駆動により、粉体原料に対して排出口外向きの推力を与えて、バレルの排出口より粉体原料を排出する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1において、粉体材料の排出量分布を制御するという点については、未だ改善の余地がある。
【0005】
そこで、本開示は、粉体材料の排出量分布を制御することが可能な粉体供給装置および粉体供給装置の制御方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の粉体供給装置は、
粉体材料を供給する粉体供給装置であって、
前記粉体材料が導入される導入口と前記粉体材料が排出される排出口とを有する筐体と、
前記筐体の内部に配置され、回転駆動されることにより回転軸方向に前記粉体材料を搬送する複数のスクリューと、
前記複数のスクリューのそれぞれを回転駆動する1つまたは複数のモータと、
前記複数のスクリューの前記回転軸方向に延びる長手方向を有し、前記筐体の内部において前記粉体材料の流れを整流する1つまたは複数の整流部と、
を備え、
前記排出口から排出される前記粉体材料の排出量分布は、前記1つまたは複数の整流部の前記長手方向の長さ、前記1つまたは複数の整流部の配置位置、および、前記複数のスクリューの回転数のうち少なくともいずれか1つに基づいて制御される。
【0007】
本開示の粉体供給装置の制御方法は、
粉体材料が導入される導入口と前記粉体材料が排出される排出口とを有する筐体と、前記筐体の内部に配置され、回転駆動されることにより回転軸方向に前記粉体材料を搬送する複数のスクリューと、前記複数のスクリューのそれぞれを回転駆動する1つまたは複数のモータと、前記複数のスクリューの前記回転軸方向に延びる長手方向を有し、前記筐体の内部において前記粉体材料の流れを整流する1つまたは複数の整流部と、を備える、粉体供給装置を制御する方法であって、
前記粉体材料の排出量分布を決定するステップと、
決定された前記排出量分布に基づいて、前記1つまたは複数の整流部の前記長手方向の長さ、前記1つまたは複数の整流部の配置位置、および、前記複数のスクリューの回転数のうち少なくともいずれか1つをするステップと、
前記導入口から前記筐体の内部に前記粉体材料を導入するステップと、
前記筐体の内部において、前記複数のスクリューを回転駆動することにより、前記筐体の排出口から前記粉体材料を排出するステップと、
前記1つまたは複数の整流部によって、前記筐体の内部において前記粉体材料の流れを整流するステップと、
を含む。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、粉体材料の排出量を制御することが可能な粉体供給装置および粉体供給装置の制御方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】実施の形態1にかかる粉体供給装置を上から見た模式図
【
図4】
図1の粉体供給装置の動作を説明するフローチャート
【
図5】比較例および実施例1の粉体供給装置の構成を示す表
【
図6】シミュレーションにより得られた排出量分布のデータを示すグラフ
【
図7】比較例、実施例2、および実施例3の粉体供給装置の構成を示す表
【
図8】シミュレーションにより得られた排出量分布のデータを示すグラフ
【
図9】比較例、実施例4、および実施例5の粉体供給装置の構成を示す表
【
図10】シミュレーションにより得られた排出量分布のデータを示すグラフ
【
図11】比較例、実施例6、および実施例7の粉体供給装置の構成を示す表
【
図12】シミュレーションにより得られた排出量分布のデータを示すグラフ
【
図13】実施の形態2にかかる粉体供給装置の一部を拡大した模式図
【
図14】比較例、実施例8、および実施例9の粉体供給装置の構成を示す表
【
図15】シミュレーションにより得られた排出量分布のデータを示すグラフ
【
図16】比較例、および実施例10~13の粉体供給装置の構成を示す表
【
図17】シミュレーションにより得られた排出量分布のデータを示すグラフ
【
図18】比較例および実施例1~13における粉体供給装置の構成、およびシミュレーション結果をまとめた表
【
図19】実施の形態4にかかる粉体供給装置の一部を拡大した模式図
【
図20】変形例にかかる粉体供給装置を示すブロック図
【
図21】比較例、および実施例14の粉体供給装置の構成を示す表
【
図22】シミュレーションにより得られた排出量分布のデータを示すグラフ
【発明を実施するための形態】
【0010】
(本開示に至った経緯)
従来、フィルム、紙、不織布、金属箔、鋼板などの対象物に、加圧処理を施す加圧機構として、バッチ式のものおよび連続式のものが広く知られている。
【0011】
バッチ式の加圧機構は一対のプレス板の間に加圧対象物を挟持させた状態で、油圧、空圧機構等により、加圧対象物に加圧処理を施す方法である。
【0012】
このバッチ式の加圧機構は、比較的単純な機構である一方で、プレス板の間に加圧対象物を挟持させる工程、加圧処理を施す工程、加圧された加圧対象物を取り出す工程が必要となるため、生産性が低いことが知られている。
【0013】
一方、連続式の加圧機構としてロールプレスによる加圧機構が知られている。この加圧機構は、一対のロールが、垂直あるいは水平に対向して配置され、ロールの隙間に加圧対象物を挿通することで、加圧処理を施す方法である。この加圧機構は、加圧対象物に加圧処理を施した後、加工された加圧対象物を連続して取り出すことができるため、高い生産性が得られる。
【0014】
これらのロールプレス装置は、工業用途で幅広く利用され、フィルムや紙、不織布、金属箔、鋼板などの材料を圧延成形する目的で用いられている。その他にも、シート表面の艶出しや張り合わせ、繊維材料の絞り(脱水)など成形以外の用途に適用されることも多い。また、単純な板材の圧延以外にも、ステンレス、鉄、ニッケル、アルミニウムなどの金属の粉体をロールプレス装置に連続的に供給することで成形する方法もよく知られている。
【0015】
粉体の成形に対しては、ロールの上部にホッパーを配置し、重力を用いてロール間に粉体材料を供給する方法がある。出来上がる成形体はその強度保持のため、密度をより高くすることが必要となるが、重力のみで材料を供給するのでは荷重不足となる場合がある。また、このような配置では、成形体が垂直に排出されるため、成形体の回収に工夫が必要となる。したがって、ロールを上下に配置して、上下のロールの間にスクリューフィーダにより連続して材料を高圧力で供給し、ロールから出てくる成形体をコンベア等で回収する方法が考えられている。
【0016】
得られる成形体には均一な物性や強度などが求められるため、上述したような用途で用いられるスクリューフィーダには、ロールに対してより均一に材料を供給することが求められる。この課題に対し、特許文献1に示す装置が考案されている。
【0017】
しかしながら、特許文献1に示す装置では、粉体原料を供給する際、スクリューのバレルの壁との摩擦のため、バレルの壁近傍を流れる粉体原料は、バレルの壁から離れた中央部を流れる粉体原料に比べて流速が低下する。また、排出口に分散羽根を配置すると、ロール間に材料を供給する際の圧力損失が生じることがあり、成形体の密度を低下させる要因となる。このように、特許文献1に示す装置において、単位時間あたりの粉体材料の排出量を均一にすることが可能であるが、粉体材料の排出量の分布を均一にすることが考慮されていない。このため、特許文献1に示す装置では、ロールでプレスした後の成形体の密度のばらつきが課題となっている。
【0018】
粉体供給装置の筐体壁近傍を流れる粉体材料の流速が低下するため、ロールでプレスした粉体材料の成形体は、幅方向の両端の密度が低下する傾向にある。成形体の両端の密度を維持するために、幅方向の両端における粉体材料の排出量を増やしたいという要望もある。このため、粉体材料の排出量分布を均一にする、または、端部の排出量を増やす等、粉体供給装置において所望の排出量分布を得ることが求められている。
【0019】
そこで、本発明者らは、幅方向における粉体材料の排出量分布を制御することのできる粉体供給装置、および粉体供給装置の制御方法について検討した、以下の発明に至った。
【0020】
本開示の一態様にかかる粉体供給装置は、
粉体材料を供給する粉体供給装置であって、
前記粉体材料が導入される導入口と前記粉体材料が排出される排出口とを有する筐体と、
前記筐体の内部に配置され、回転駆動されることにより回転軸方向に前記粉体材料を搬送する複数のスクリューと、
前記複数のスクリューのそれぞれを回転駆動する1つまたは複数のモータと、
前記複数のスクリューの前記回転軸方向に延びる長手方向を有し、前記筐体の内部において前記粉体材料の流れを整流する1つまたは複数の整流部と、
を備え、
前記排出口から排出される前記粉体材料の排出量分布は、前記1つまたは複数の整流部の前記長手方向の長さ、前記1つまたは複数の整流部の配置位置、および、前記複数のスクリューの回転数のうち少なくともいずれか1つに基づいて制御される。
【0021】
このような構成により、排出口から排出される粉体材料の排出量分布を制御することができる。
【0022】
前記複数のスクリューは、前記回転軸方向と交差する前記筐体の幅方向に間隔を有して配置され、
前記筐体は、前記幅方向において、一端と、前記一端と反対側の他端と、を有し、
前記1つまたは複数の整流部は、前記複数のスクリューの前記排出口側の先端と前記排出口との間、かつ、前記筐体の前記一端に最も近い位置に配置される第1スクリューの第1回転軸と前記筐体の前記他端に最も近い位置に配置される第2スクリューの第2回転軸との間に配置されてもよい。
【0023】
このような構成により、筐体の幅方向における中央付近に整流部が配置される。粉体材料の流速が速くなる筐体の幅方向の中央付近において、粉体材料の流速を低下させて、幅方向において均一な粉体材料の排出量分布を実現することができる。
【0024】
前記複数の整流部は、前記回転軸方向と交差する前記筐体の幅方向において等間隔に配置されてもよい。
【0025】
このような構成により、筐体の幅方向において、粉体材料の均一な排出量分布を得ることができる。
【0026】
前記複数の整流部の前記長手方向の長さは、それぞれ異なってもよい。
【0027】
このような構成により、粉体材料の所望の排出量分布を得ることができる。
【0028】
前記複数の整流部は、前記回転軸方向と交差する前記筐体の幅方向において中央に配置される1つまたは複数の第1整流部と、前記幅方向において前記1つまたは複数の第1整流部よりも外側に配置される1つまたは複数の第2整流部とを含み、
前記1つまたは複数の第1整流部の前記長手方向の長さは、前記1つまたは複数の第2整流部の前記長手方向の長さよりも長くてもよい。
【0029】
このような構成により、筐体の幅方向において、粉体材料の均一な排出量分布を得ることができる。
【0030】
前記複数の整流部のそれぞれと前記排出口との距離がそれぞれ異なってもよい。
【0031】
このような構成により、それぞれの整流部の配置位置を変更することにより、粉体材料の排出量分布を容易に変えることができる。
【0032】
前記1つまたは複数の整流部の前記長手方向の長さは、前記筐体の幅の20%以上40%以下であってもよい。
【0033】
このような構成により、所望の排出量分布を容易に実現することができる。
【0034】
前記1つまたは複数の整流部の前記長手方向の長さは、前記筐体の幅の20%以上30%以下であってもよい。
【0035】
このような構成により、所望の排出量分布を容易に実現することができる。
【0036】
前記排出口と前記1つまたは複数の整流部との距離は、前記筐体の幅の5%以上20%以下であってもよい。
【0037】
このような構成により、所望の排出量分布を容易に実現することができる。
【0038】
前記排出口と前記1つまたは複数の整流部との距離は、前記筐体の幅の10%以上15%以下であってもよい。
【0039】
このような構成により、所望の排出量分布を容易に実現することができる。
【0040】
さらに、
前記排出口から排出される前記粉体材料の排出量分布を測定する測定部と、
前記測定部で測定された前記排出量分布に基づいて、前記1つまたは複数の整流部の前記長手方向の長さ、前記整流部の配置位置、および、前記複数のスクリューの回転数のうち少なくともいずれか1つを決定する制御部と、
を備えてもよい。
【0041】
このような構成により、実際の排出量分布に応じて、整流部の長さ、整流部の配置位置、およびスクリューの回転数の少なくともいずれか1つを、適切に決定することができる。
【0042】
前記1つまたは複数の整流部の表面の摩擦係数は、0.3以上0.5以下であってもよい。
【0043】
このような構成により、整流部の表面の摩擦係数により、整流部付近を流れる粉体材料の流速を低下させることができる。このため、整流部の長さおよび配置位置と組み合わせることで、均一な排出量分布を容易に実現することができる。
【0044】
前記1つまたは複数の整流部の表面の摩擦係数は、0.5より大きく0.7以下であってもよい。
【0045】
このような構成により、整流部の表面の摩擦係数により、幅方向の端部付近の粉体材料の排出量を増加させることができる。このため、整流部の長さおよび配置位置と組み合わせることで、所望の排出量分布を容易に実現することができる。
【0046】
本開示の一態様にかかる粉体材料の制御方法は、
粉体材料が導入される導入口と前記粉体材料が排出される排出口とを有する筐体と、前記筐体の内部に配置され、回転駆動されることにより回転軸方向に前記粉体材料を搬送する複数のスクリューと、前記複数のスクリューのそれぞれを回転駆動する1つまたは複数のモータと、前記複数のスクリューの前記回転軸方向に延びる長手方向を有し、前記筐体の内部において前記粉体材料の流れを整流する1つまたは複数の整流部と、を備える、粉体供給装置を制御する方法であって、
前記粉体材料の排出量分布を決定するステップと、
決定された前記排出量分布に基づいて、前記1つまたは複数の整流部の前記長手方向の長さ、前記1つまたは複数の整流部の配置位置、および、前記複数のスクリューの回転数のうち少なくともいずれか1つを調整するステップと、
前記導入口から前記筐体の内部に前記粉体材料を導入するステップと、
前記筐体の内部において、前記複数のスクリューを回転駆動することにより、前記筐体の排出口から前記粉体材料を排出するステップと、
前記1つまたは複数の整流部によって、前記筐体の内部において前記粉体材料の流れを整流するステップと、
を含む。
【0047】
このような構成により、排出口から排出される粉体材料の排出量分布を制御することができる。
【0048】
以下、実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0049】
(実施の形態1)
[全体構成]
図1は、実施の形態1にかかる粉体供給装置100を上から見た模式図である。
図2は、
図1の粉体供給装置100のA-A断面図である。
図3は、
図1の粉体供給装置100の一部を拡大した図である。なお、以下の説明において、角都におけるX方向を幅方向、Y方向を鉛直方向、Z方向を材料供給方向と称することがある。
【0050】
粉体供給装置100は、
図1および
図2に示すように、成形体を連続的に生成する加圧成形装置11に、矢印2で示す粉体材料2を供給する。粉体供給装置100は、筐体1と、複数のスクリュー5と、複数のモータ6と、複数の整流部7と、を備える。筐体1は、粉体材料2の導入口3と排出口4とを有する。複数のスクリュー5は、筐体1の内部に配置され、回転駆動されることにより回転軸方向(Z方向)に粉体材料2を搬送する。すなわち、粉体材料2は、複数のスクリュー5により材料供給方向(Z方向)に搬送される。複数のモータ6は、複数のスクリュー5のそれぞれを回転駆動する。複数のモータ6の回転数は、操作部8においてそれぞれ独立に制御することができる。複数の整流部7は、複数のスクリュー5の回転軸方向(Z方向)に延びる長手方向を有し、筐体1の内部において粉体材料2の流れを整流する。本実施の形態では、複数のスクリュー5は、4つのスクリュー5で構成されている。複数のモータ6は、4つのモータ6で構成されている。複数の整流部7は、3つの整流部7で構成されている。
【0051】
粉体供給装置100は、加圧成形装置11に隣接して配置される。加圧成形装置11は、鉛直方向に並べて配置された2本のロールを有し、2本のロールの間に、粉体供給装置100の排出口4から粉体材料2が供給される。粉体材料2は、排出口4からシート状に排出され、加圧成形装置11によって成形体12が形成される。すなわち、粉体供給装置100から供給された粉体材料2は、加圧成形装置11によって成形体12に形作られる。
【0052】
<導入口>
導入口3は
図2に示すように、筐体1の図示上方に設けられ、粉体材料2を筐体1の内部へ導入する。また、導入口3には、ホッパー3aが設けられており、ホッパー3aの開口部より粉体材料2が投入される。
【0053】
<排出口>
排出口4は、
図2に示すように、筐体1の加圧成形装置11側の端部に設けられる。排出口4から、加圧成形装置11の2つのロール10の間に粉体材料2が水平方向に排出される。なお、本実施の形態において、水平方向とはZ方向であり、材料供給方向と同じ方向である。筐体1は、排出口4に向かって薄くなるように形成されている。
【0054】
<スクリュー>
複数のスクリュー5は、
図1に示すように、筐体1の幅方向(X方向)に並列に配置され、材料供給方向に粉体材料2を搬送する。複数のスクリュー5の回転軸は、材料供給方向と平行である。それぞれのスクリュー5は、
図2に示すように、スクリューシャフト5aと、スクリューシャフト5aの外周面に形成されたフライト5bとを有する。複数のスクリュー5は、複数のモータ6により回転駆動される。複数のモータ6の回転数はそれぞれ、操作部8により独立に制御することができる。本実施の形態では、複数のスクリュー5は、筐体1の幅方向における一端1aに最も近い位置に配置される第1スクリュー51および筐体1の幅方向における他端1bに最も近い位置に配置される第2スクリュー54を含む。第1スクリュー51および第2スクリュー54を、外側スクリュー51、54と称することがある。さらに、筐体1の幅方向において、外側スクリュー51、54よりも内側に配置されるスクリュー52、53を、内側スクリュー52、53と称することがある。
【0055】
<整流部>
粉体供給装置100には、
図3に示すように、複数の整流部7が配置されている。複数の整流部7は、筐体1の内部において、複数のスクリュー5の排出口4側の先端5cと排出口4との間に配置されている。すなわち、複数の整流部7は、材料供給方向(Z方向)において、複数のスクリュー5と排出口4との間に配置されている。また、複数の整流部7は、筐体1の内部において、第1スクリュー51の第1回転軸Ax1と、第2スクリュー54の第2回転軸Ax2との間に配置される。複数の整流部7は、回転軸方向と交差する筐体1の幅方向(X方向)において、等間隔に配置される。
【0056】
整流部7は、スクリュー5の回転軸方向に延びる長手方向を有し、板状の部材で形成されている。
【0057】
本実施の形態では、複数の整流部7の長手方向の長さL1は、すべて同じになるよう設計されている。なお、複数の整流部7の長手方向の長さL1は、それぞれ異なっていてもよい。
【0058】
複数の整流部7は、長手方向の長さL1を変更可能であってもよい。例えば、長手方向の長さL1の異なる複数の種類の整流部7を用意し、必要に応じて付け替えることにより、整流部7の長手方向の長さL1を変更することができる。または、例えば、伸縮可能な整流部7を用意することで、複数の整流部7の長手方向の長さL1を変更することができる。複数の整流部7の長手方向の長さL1を変更することにより、粉体材料2の排出量分布を制御することができる。
【0059】
また、本実施の形態では、整流部7の長手方向の両端は尖って形成されている。例えば、
図3に示すように、鉛直方向(Y方向)から見たときに、両端が三角になるよう形成されている。整流部7の長手方向の両端は、例えば、鉛直方向から見たときに半円状に丸く形成されていてもよい。整流部7の長手方向の両端がこのように形成されていると、粉体材料2の流れが整流部7の端部で滞るのを抑制することができる。
【0060】
[排出量分布の制御]
粉体供給装置100において、複数の整流部7の長手方向の長さL1、複数の整流部7の配置位置、および複数のスクリュー5の回転数のうち、少なくともいずれか1つに基づいて、排出口4から排出される粉体材料2の排出量分布を制御することができる。本実施の形態では、筐体1の幅方向における粉体材料2の排出量分布を制御することができる。
【0061】
ここで、
図3を参照して、本実施の形態における粉体供給装置100の各種寸法および構成について説明する。粉体供給装置100の筐体1は、高さ(図示省略)が50mm、幅W1が200mm、およびスクリュー5の先端5cから排出口4までの距離D1が95mmである。
【0062】
本実施の形態では、粉体供給装置100の筐体1の内部には4つのスクリュー5が配置されている。4つのスクリュー5は、外側スクリュー51、54と内側スクリュー52、53とを含む。外側スクリュー51、54および内側スクリュー52、53が、筐体1の幅方向に並んで等間隔に配置されている。外側スクリュー51、54および内側スクリュー52、53において、スクリューシャフト5aの直径R1が20mm、フライト5bのスクリューシャフト5aからの高さH1が10mmである。隣り合う2つのスクリュー5のスクリューシャフト5aの中心の間隔D2が50mmである。
【0063】
複数の整流部7は、筐体1の幅方向において中央に配置される第1整流部71と、第1整流部71から、筐体1の幅方向における一端1aおよび反対側の他端1bに向かってそれぞれ等しい間隔D3で離れて配置された第2整流部72、73と、を含む。本実施の形態では、第1整流部71および第2整流部72、73の長手方向の長さL1が等しい。
【0064】
筐体1の内部に複数の整流部71~73を配置すると、整流部71~73の摩擦により、筐体1の内部を流れる粉体材料2の流速を変えることができる。筐体1の内部を流れる粉体材料2の流速を変えることにより、粉体材料2の排出量分布を変えることができる。このため、整流部71~73の長手方向の長さL1を変更することにより、粉体材料2の流速を変えることができる。これにより、粉体材料2の排出量分布を制御することができる。
【0065】
例えば、筐体1の幅方向における粉体材料2の排出量分布を均一にしたい場合、幅方向における粉体材料2への摩擦の影響を均一にするために、複数の整流部71~73の長手方向の長さL1を等しくする。
【0066】
また、例えば、筐体1の幅方向の端部において粉体材料2の排出量を増やしたい場合、第2整流部72、73の長手方向の長さL1を、第1整流部71の長手方向の長さL1よりも短くすることが考えられる。筐体1の幅方向の端部において、粉体材料2に対する摩擦の影響を低減することができ、幅方向の端部において、粉体材料2の排出量を増やすことができる。
【0067】
整流部71~73の長手方向の長さL1は、筐体1の幅W1の20%以上40%以下の範囲で、変更することができる。より好ましくは、整流部71~73の長手方向の長さL1は、筐体1の幅の20%以上30%以下であるとよい。
【0068】
複数の整流部71~73の配置位置は、第1整流部71と第2整流部72、73との間の間隔D3と、複数の整流部71~73の排出口4側の端部71a~73aと排出口4との間の距離D4に基づいて決定される。すなわち、複数の整流部71~73の配置位置は、間隔D3および距離D4を変えることで変更することができる。
【0069】
本実施の形態のように、複数の整流部71~73が等間隔に配置されると、筐体1の幅方向において、粉体材料2に対する摩擦の影響が均一化されるため、粉体材料2の排出量も均一化される。また、複数の整流部71~73が筐体1の幅方向において等間隔に配置されていなくてもよい。
【0070】
例えば、筐体1の幅方向の端部において、粉体材料2の排出量を増やしたい場合には、第1整流部71と第2整流部72、73との間の間隔D3を小さくする。この場合、複数の整流部71~73が筐体1の幅方向の中央寄りに配置される。このため、筐体1の幅方向の中央付近において、粉体材料2に対する摩擦の影響が大きくなる。
【0071】
整流部71~73は、
図3に示すように、第1スクリュー51の第1回転軸Ax1と、第2スクリュー54のスクリューシャフト5aの第2回転軸Ax2との間に配置される。したがって、第1整流部71と第2整流部72、73との間の間隔D3は、すべての整流部71~73が第1回転軸Ax1と第2回転軸Ax2との間に配置される範囲で設定される。本実施の形態では、隣り合う2つのスクリュー5のスクリューシャフト5aの中心の間隔D2が50mmであるため、第1回転軸Ax1と第2回転軸Ax2との間の間隔は、150mmである。したがって、
図3に示すように、第1整流部71が筐体1の幅方向における中央に配置される場合、第1整流部71と第2整流部72、73との間の間隔D3は、0より大きく75mm以下の値に設定される。間隔D3が、75mmよりも大きくなると、すなわち、整流部71~73が、第1回転軸Ax1および第2回転軸Ax2の外側に配置されると、筐体1の幅方向における端部において摩擦による影響が大きくなるため、端部の粉体材料2の排出量が著しく低下する。このため、排出量分布の均一性が低下する。
【0072】
また、複数の整流部71~73と排出口4との間の距離D4がそれぞれ異なっていてもよい。距離D4が変わることにより、排出口4の近傍における粉体材料2の流速が変わる。
【0073】
整流部71~73と排出口4との間の距離D4が小さいと、整流部71~73による摩擦の影響により、排出口4から排出される粉体材料2の流速が小さくなる。一方、整流部71~73と排出口4との間の距離D4が大きい場合、粉体材料2が排出口4まで流れる間に摩擦の影響が徐々に小さくなる。
【0074】
整流部71~73と排出口4との間の距離D4は、筐体1の幅の5%以上20%以下の範囲で、変更することができる。より好ましくは、整流部71~73と排出口4との距離D4は、筐体1の幅の10%以上15%以下であるとよい。
【0075】
上述のように、複数の整流部71~73の長手方向の長さL1、および複数の整流部71~73の配置位置(間隔D3および距離D4)のそれぞれにより、粉体材料2の排出量分布を制御することができる。
【0076】
また、複数のスクリュー51~54の回転数を上げると、筐体1の内部において粉体材料2の流速が速くなる。このため、外側スクリュー51、54の回転数を上げると、筐体1の幅方向の端部側の粉体材料2の流速が速くなる。
【0077】
筐体1の幅方向における端部では、筐体1の内壁による摩擦の影響を受けて粉体材料2の流速が低下する傾向にある。このため、例えば、外側スクリュー51、54の回転数を上げることにより、幅方向の端部における粉体材料2に対する摩擦の影響を低減することができる。それぞれのスクリュー51~54は、個別に回転数を設定することができるため、所望のスクリューの回転数を上げる、または下げることにより、粉体材料2の排出量分布を制御することができる。スクリュー51~54の回転数は、15rpm以上30rpm以下であるとよい。
【0078】
上述した、整流部71~73の長手方向の長さL1、整流部71~73の配置位置(間隔D3および距離D4)、およびスクリュー51~54の回転数の3つのパラメータを個別に、または組み合わせて調整することにより、粉体材料2の所望の排出量分布を得ることができる。
【0079】
したがって、排出口4から排出される粉体材料2の排出量分布は、整流部7(整流部71~73)の長手方向の長さL1、整流部7の配置位置(幅方向の間隔D3と排出口4からの距離D4)、およびスクリュー5の回転数に基づいて制御することができる。
【0080】
[動作]
図4を参照して、粉体供給装置100の動作を説明する。
図4は、
図1の粉体供給装置100の動作を説明するフローチャートである。
【0081】
所望の排出量分布を決定する(ステップS11)。例えば、均一な排出量分布にしたい場合、または両端の排出量分布を増加させたい場合等、必要に応じた所望の排出量分布を決定する。
【0082】
次に、ステップS11で決定した排出量分布に基づいて、複数の整流部71~73の長手方向の長さL1、複数の整流部71~73の配置位置、および複数のスクリューの回転数のうち、少なくとも1つを調整する(ステップS12)。
【0083】
整流部71~73の長手方向の長さL1および整流部71~73の配置位置は、筐体1の内部における粉体材料2に対する摩擦の影響を変化させることにより、排出口4から排出される粉体材料2の排出量分布をコントロールすることができる。さらに、スクリュー5の回転速度を変えることで、排出口4から排出される粉体材料2の排出量分布をコントロールすることができる。
【0084】
導入口3から、筐体1の内部に粉体材料2を導入する(ステップS13)。筐体1の内部に導入された粉体材料2は、モータ6によりスクリュー5を回転駆動することによって、材料供給方向へ搬送される。このとき、整流部7により、筐体1の内部において、粉体材料2の流れを整流する(ステップS14)。
【0085】
スクリュー5の回転駆動により、材料供給方向へ搬送された粉体材料2は、排出口4から排出される(ステップS15)。
【0086】
ステップS12は、例えば、排出口4から排出される粉体材料2の排出量分布を測定する測定部(図示省略)による測定結果に基づいて実施されてもよい。すなわち、測定部による測定結果をフィードバックして、3つのパラメータのうち少なくとも1つを制御するステップを有していてもよい。
【0087】
[排出量分布シミュレーション]
本実施の形態の粉体供給装置100における粉体材料2の排出量分布と、整流部7を用いない粉体供給装置における粉体材料2の排出量分布とを比較するため、離散要素法を用いた粒子挙動シミュレーションを行った。粒子挙動シミュレーションは、筐体1の導入口3から導入された粉体材料2が、加圧成形装置11のロール10の内部へ入る直前に排出口4から排出されるときの挙動を模擬したものである。ロール10からの圧力の影響は受けていない。
【0088】
粉体材料2は、粒子の密度が2300g/cm3であるシリコン系粉体材料を想定し、直径が1.5mm以上4.0mm以下のロジン・ラムラー分布を持った状態で導入口に導入されるとする。
【0089】
図5は、比較例および実施例1の粉体供給装置100の構成を示す表である。
図6は、シミュレーションにより得られた排出量分布のデータを示すグラフである。
【0090】
<実施例1>
実施例1は、粉体供給装置100において、整流部71~73の長手方向の長さL1を61mm、整流部71~73と排出口4との間の距離D4を26mm、第1整流部71と第2整流部72、73との間の間隔D3を50mm、スクリュー51~54の回転数を21rpmに設定したものである(
図5参照)。
【0091】
<比較例>
比較例は、実施例1に対して、整流部が配置されていない構成である。比較例1は、整流部を含まない点を除いて、粉体供給装置100と同一の構成である。
【0092】
<実施例1と比較例との比較>
図6のグラフでは、縦軸に粉体材料2の排出量分布割合を示し、横軸に筐体1の幅方向における位置を示す。横軸の筐体1の幅方向における位置は、中央を0として-100mmから100mmで表示されている。筐体1の幅方向において、実施例1および比較例のそれぞれで、10個の観測点における排出量分布割合を測定した。
【0093】
図6のグラフからわかるように、実施例1では、比較例に対して、幅方向における中央付近での排出量と、幅方向における端部付近での排出量との差が小さくなっている。比較例1では、筐体1の壁面との摩擦により筐体1の端部における粉体材料2の流速が低下するため、筐体1の端部において排出量が低下する。一方、実施例1では、整流部71~73との摩擦により、筐体1の端部以外の部分においても粉体材料2の流速が低下する。このため、筐体1の端部とそれ以外の部分とで、粉体材料2の流速が均一になる。その結果、粉体材料2の排出量分布が均一化されている。
【0094】
また、それぞれの観測点10点分の標準偏差を算出すると、実施例1が0.0069、比較例が0.0233であり(
図18参照)、実施例1では、比較例に対して排出量分布が均一化されていることがわかる。
【0095】
次に、整流部71~73の長手方向の長さL1を変更した場合の粉体材料2排出量分布を、整流部7を用いない粉体供給装置における粉体材料2の排出量分布と比較する。
【0096】
<実施例2>
図7は、比較例、実施例2、および実施例3の粉体供給装置100の構成を示す表である。実施例2では、
図7に示すように、整流部71~73の長手方向の長さL1を実施例1よりも短い45mmに設定した。その他の構成は、実施例1の粉体供給装置100と同一である。
【0097】
<実施例3>
実施例3では、
図7に示すように、整流部71~73の長手方向の長さL1を実施例1よりも長い77mmに設定した。その他の構成は、実施例1の粉体供給装置100と同一である。
【0098】
<実施例2、実施例3と比較例との比較>
図8は、シミュレーションにより得られた排出量分布のデータを示すグラフである。
図8のグラフによると、整流部71~73の長手方向の長さL1を短くした場合、および長くした場合に、実施例1と同様に、比較例に対して、幅方向における中央付近での排出量と、幅方向における端部付近での排出量との差が小さくなっていることがわかる。
【0099】
実施例2~3のシミュレーション結果によると、排出量分布を均一にしたい場合、整流部71~73の長手方向の長さL1が、筐体1の幅W1の20%以上40%以下であるとよい。
図8のグラフに示すように、整流部71~73の長手方向の長さL1が45mm(筐体1の幅W1の22.5%)の場合、および長手方向の長さL1が77mm(筐体1の幅W1の38.5%)の場合、比較例よりも粉体材料2の排出量分布の均一性が向上している。
【0100】
整流部71~73の長手方向の長さL1が40mm(幅W1の20%)よりも小さい場合、粉体材料2に対する整流部71~73による摩擦の影響が小さく、均一な排出量分布を得ることができない。また整流部71~73の長手方向の長さL1が80mm(幅W1の40%)より大きい場合、粉体材料2に対する整流部71~73の摩擦の影響が大きくなり、整流部71~73が配置された部分の排出量が低下してしまう。このため、筐体1の幅方向において均一な排出量分布を得るためには、整流部71~73の長手方向の長さL1は、筐体1の幅W1の20%以上40%以下であるとよい。
【0101】
より好ましくは、整流部71~73の長手方向の長さL1は、筐体1の幅の20%以上30%以下であるとよい。この場合、粉体材料2の排出量分布の均一性をより向上することができる。
【0102】
なお、整流部71~73の長手方向の長さL1の長さを、筐体1の幅W1の40%よりも大きくすると、筐体1の中央部において、粉体材料2に対する整流部71~73の摩擦の影響が大きくなる。このため、筐体1の端部における粉体材料2の排出量に対して、筐体1の中央部における粉体材料2の排出量が小さくなる。例えば、端部の排出量を増加させたいときには、整流部71~73の長手方向の長さL1を筐体1の幅40%よりも大きくすることにより、粉体材料2の所望の排出量分布を実現することができる。
【0103】
<実施例4>
図9は、比較例、実施例4、および実施例5の粉体供給装置100の構成を示す表である。実施例5では、
図9に示すように、整流部71~73の排出口4からの距離D4を実施例1よりも大きい39mmに設定した。すなわち、実施例1~3と比較して整流部71~73が材料供給方向(Z方向)の上流側に配置されている。その他の構成は、実施例1の粉体供給装置100と同一である。
【0104】
<実施例5>
実施例5では、
図9に示すように、整流部71~73の排出口4からの距離D4を実施例1よりも小さい13mmに設定した。すなわち、実施例1~3と比較して整流部71~73が材料供給方向の下流側に配置されている。その他の構成は、実施例1の粉体供給装置100と同一である。
【0105】
<実施例4、実施例5と比較例との比較>
図10は、シミュレーションにより得られた排出量分布のデータを示すグラフである。
図10のグラフによると、整流部71~73の排出口4からの距離D4を大きくした場合、および小さくした場合に、実施例1と同様に、比較例に対して、幅方向における中央付近での排出量と、幅方向における端部付近での排出量との差が小さくなっていることがわかる。
【0106】
実施例4~5のシミュレーション結果により、整流部71~73と排出口4との間の距離D4が、筐体1の幅の5%以上20%以下であるとよい。整流部71~7と排出口4との間の距離D4が39mm(筐体1の幅W1の19.5%)の場合、および距離D4が13mm(筐体1の幅W1の6.5%)の場合、比較例よりも排出量分布の均一性が向上している。
【0107】
整流部71~73と排出口4との距離D4が、40mm(幅W1の20%)よりも大きくなると、粉体材料2が排出口4に到達するまでに、整流部71~73の摩擦による整流効果が小さくなってしまい、均一な排出量分布を得ることができない。また、整流部71~73と排出口4との距離D4が、10mm(幅W1の5%)よりも小さい場合、整流部71~73の配置位置に排出量分布の「節」が発生し、節の部分の排出量が低下してしまう。このため、整流部71~73と排出口4との間の距離D4は、筐体1の幅W1の5%以上20%以下であるとよい。
【0108】
より好ましくは、整流部71~73と排出口4の距離D4は、筐体1の幅の10%以上15%以下であるとよい。この場合、さらに粉体材料2の排出量分布の均一性を向上することができる。
【0109】
<実施例6>
図11は、比較例、実施例6、および実施例7の粉体供給装置100の構成を示す表である。実施例6では、
図11に示すように、第1整流部71と第2整流部72、73との間隔D3を実施例1よりも小さい25mmに設定した。すなわち、実施例1~5と比較して、第2整流部72、73が筐体1の幅方向において中央寄りに配置されている。その他の構成は、実施例1の粉体供給装置100と同一である。
【0110】
<実施例7>
実施例7では、
図11に示すように、第1整流部71と第2整流部72、73との間隔D3を実施例1よりも大きい75mmに設定した。すなわち、実施例1~5と比較して、第2整流部72、73が筐体1の幅方向において外側寄りに配置されている。その他の構成は、実施例1の粉体供給装置100と同一である。
【0111】
<実施例6、実施例7と比較例との比較>
図12は、シミュレーションにより得られた排出量分布のデータを示すグラフである。
図12のグラフによると、実施例6では、比較例よりも、排出量分布の均一性が向上している。また、実施例6では、筐体1の中央付近で整流部71~73の摩擦による抵抗が高くなるため、両端の排出量が低下している。このように、整流部71~73の配置により、所望の位置の排出量を低下させたり、または増やしたりすることができる。
【0112】
実施例7では、第1整流部71と第2整流部72、73との間隔D3が大きいため、筐体1の中央付近での摩擦による抵抗は小さくなり、筐体1の幅方向における粉体材料2の流速が均一化され、排出量分布の均一性が増したことがわかる。
【0113】
(実施の形態2)
図13を参照して、実施の形態2について説明する。なお、実施の形態2においては、実施の形態1と同一または同等の構成については同じ符号を付して説明する。また、実施の形態2では、実施の形態1と重複する記載は省略する。
【0114】
図13は、実施の形態2にかかる粉体供給装置101の一部を拡大した模式図である。実施の形態2では、第1整流部71との長手方向の長さL11と第2整流部72、73の長手方向の長さL12、L13とが異なる点で、実施の形態1と異なる。
【0115】
<実施例8>
図14は、比較例、実施例8、および実施例9の粉体供給装置101の構成を示す表である。実施例8では、
図13~14に示すように、第1整流部71の長手方向の長さL11と第2整流部72、73の長手方向の長さL12、L13とが異なっている。実施例8では、第1整流部71の長手方向の長さL11が、第2整流部72、73の長手方向の長さL12、L13よりも長い。具体的には、第1整流部71の長手方向の長さL11が77mm、第2整流部72、73の長手方向の長さL12、L13が45mmである。また、第1整流部71と排出口4との距離D41が23mm、第2整流部72、73と排出口4との距離D42、D43が26mmである。さらに、外側スクリュー51、54および内側スクリュー52、53の回転数が実施例1よりも小さい15rpmである。その他の構成は、実施例1の粉体供給装置100と同一である。
【0116】
<実施例9>
実施例9では、実施例8と対照的に、第1整流部71の長手方向の長さL11が、第2整流部72、73の長手方向の長さL12、L13よりも短い。具体的には、第1整流部71の長手方向の長さL11が45mm、第2整流部72、73の長手方向の長さL12、L13が77mmである。また、第1整流部71と排出口4との距離D41が29mm、第2整流部72、73と排出口4との距離D42、D43が23mmである。さらに、外側スクリュー51、54の回転数が15rpm、内側スクリュー52、53の回転数が30rpmである。その他の構成は、実施例1の粉体供給装置100と同一である。
【0117】
<実施例8、実施例9と比較例との比較>
図15は、シミュレーションにより得られた排出量分布のデータを示すグラフである。
図15のグラフによると、実施例8では、粉体材料2の排出量分布が、比較例と比較して全体的に均一になっていることがわかる。
【0118】
一方、実施例9では、筐体1の幅方向における端部の排出量が増え、筐体1の幅方向における中央付近では、排出量分布が均一になっている。粉体供給装置100から排出された粉体材料2を加圧成形装置11のロール10で加圧成形する場合、幅方向の端部に十分な圧力がかからないことがある。あるいは、成形体12の幅方向の端部の密度または厚みが中央部に対して小さくなることがある。このため、幅方向の端部において、粉体材料2の排出量分布を中央部よりも大きくすることが有効な場合がある。実施例9のように、整流部71~73の長手方向の長さL11~L13、整流部71~73の間隔D3、スクリュー51~54の回転数を制御することで端部の排出量を増やすことができる。
【0119】
(実施の形態3)
実施の形態1および実施の形態2では、整流部71~73の長手方向の長さL1、整流部71~73の配置位置、およびスクリュー51~54の回転数の3つのパラメータを制御する例について説明した。実施の形態3では、上述した3つのパラメータ以外に、整流部71~73の表面の摩擦係数を変えることにより、排出量分布を制御する。
【0120】
実施例10~13として、整流部71~73の表面の摩擦係数を変更してシミュレーションを行った。
【0121】
<実施例10>
図16は、比較例、および実施例10~13の粉体供給装置100の構成を示す表である。実施例10では、整流部71~73の表面仕上げ、すなわち摩擦係数が実施例1と異なり、整流部71~73の摩擦係数が0.1である。その他の構成は、実施例1の粉体供給装置100と同一である。なお、後述する
図18に示すように、実施例1~9の整流部71~73の摩擦係数は0.5である。
【0122】
<実施例11>
実施例11では、
図16に示すように、整流部71~73の摩擦係数が0.3である。その他の構成は、実施例1の粉体供給装置100と同一である。
【0123】
<実施例12>
実施例12では、
図16に示すように、整流部71~73の摩擦係数が0.5である。その他の構成は、実施例1の粉体供給装置100と同一である。
【0124】
<実施例13>
実施例13では、
図16に示すように、整流部71~73の摩擦係数が0.7である。その他の構成は、実施例1の粉体供給装置100と同一である。
【0125】
<実施例10~13と比較例との比較>
図17は、シミュレーションにより得られた排出量分布のデータを示すグラフである。
図17のグラフによると、実施例10では、幅方向の端部において粉体材料2の排出量が低下してしまっている。一方、実施例11~12では、比較例よりも幅方向における排出量分布の均一性が向上している。整流部の摩擦係数がさらに大きい実施例13では、幅方向の端部の排出量が中央部よりも大きくなっている。
【0126】
このように、整流部71~73の摩擦係数を変更することで、端部の排出量を増加させるなど、所望の排出量分布を得ることができる。したがって、粉体材料2の排出量分布を均一にする場合には、整流部71~73の表面の摩擦係数を0.3以上0.5以下にするとよい。また、幅方向の端部の排出量を増やしたい場合には、整流部71~73の表面の摩擦係数を0.5より大きく0.7以下にするとよい。
【0127】
<実施例まとめ>
図18は、比較例および実施例1~13における粉体供給装置100の構成、およびシミュレーション結果をまとめた表である。整流部71~73の長手方向の長さ、整流部71~73の配置位置、および、スクリュー51~54の回転数の少なくともいずれか1つに基づいて、排出量分布を制御することができる。例えば、均一な排出量分布を実現したい場合には、
図18の標準偏差の小さい設定にしたり、端部の排出量を増加させたい場合には、端部の排出量分布割合の高い設定にしたり、所望の排出量分布に応じて、それぞれの設定値を変更するとよい。
【0128】
図18の表において、観測点10点の標準偏差が、0.005以下の場合は「A」、0.005より大きく0.020以下の場合は「B」、0.020より大きい場合は「C」で評価した。また、排出量分布割合の最大値-最小値の値が、0.020以下の場合は「A」、0.020より大きく0.060以下の場合は「B」、0.060より大きい場合は「C」で評価した。さらに、筐体1の幅方向の端部における排出量分布割合が、0.120より大きい場合は「A」、0.080より大きく0.120以下の場合は「B」、0.080以下の場合は「C」で評価した。
【0129】
図18の表に示すように、それぞれのパラメータを調整することにより、排出量分布を均一にする、または端部の排出量を増加させる、など、所望の排出量分布を得ることができることがわかる。
【0130】
それぞれの設定値は、例えば、シミュレーションを用いた実験計画法等により最適化することが望ましく、このような方法により、さらに容易に所望の排出量分布を実現することができる。
【0131】
図19は、上述した実施の形態の変形例にかかる粉体供給装置102を示すブロック図である。
図19に示すように、粉体供給装置102は、測定部21と制御部22とを備えてもよい。この場合、測定部21により、排出口4から排出される粉体材料2の排出量分布を測定する。測定された排出量分布に基づいて、整流部71~73の長手方向の長さ、整流部71~73の配置位置、およびスクリュー51~54の回転数のうち少なくともいずれか1つを、制御部22により調整してもよい。このような構成により、それぞれの設定値の調整を自動化することができる。
【0132】
[効果]
上述した実施の形態によると、排出口から排出される粉体材料2の排出量を制御することが可能な粉体供給装置および粉体供給装置の制御方法を提供することができる。
【0133】
整流部71~73の長手方向の長さ、整流部71~73の配置位置、およびスクリュー51~54の回転数のうち少なくともいずれか1つを変更することにより、粉体材料2の排出量分布を均一化する、または、端部の排出量を増加させることができる。
【0134】
なお、上述した実施の形態では、3つの整流部71~73が配置される例について説明したが、粉体供給装置には1つまたは複数の整流部が配置されていればよい。
【0135】
また、上述した実施の形態では、4つのスクリュー51~54が配置される例について説明したが、粉体供給装置には2つ以上の複数のスクリューが配置されていればよい。
【0136】
また、上述した実施の形態では、4つのスクリュー51~54に対して4つのモータが配置される例について説明したが、粉体供給装置には1つまたは複数のモータが配置されていればよい。
【0137】
(実施の形態4)
図20を参照して、実施の形態4について説明する。なお、実施の形態4においては、実施の形態1と同一または同等の構成については同じ符号を付して説明する。また、実施の形態4では、実施の形態1と重複する記載は省略する。
【0138】
図20は、実施の形態4にかかる粉体供給装置103の一部を拡大した模式図である。実施の形態2では、筐体1の大きさと、スクリュー5および整流部7の数と、が実施の形態1と異なる。
【0139】
図20に示すように、本実施の形態では、1つの整流部7が筐体1の中央付近に配置されている。筐体1の内部の高さ(Y方向)は50mm、幅W2は140mm、スクリュー5の先端から排出口4までの距離D10が95mmである。また2つのスクリュー5が筐体1の幅方向(X方向)に並んで配置されている。また、整流部7の長手方向の長さL1は45mm、整流部7の排出口4からの距離D4は26mmである。
【0140】
本実施の形態の粉体供給装置102を実施例14、整流部7が配置されていない構成を比較例として、実施の形態1と同様の粉体材料2の排出量分布のシミュレーションを行った。
【0141】
図21は、比較例、および実施例14の粉体供給装置103の構成を示す表である。
図22は、シミュレーションにより得られた排出量分布のデータを示すグラフである。
【0142】
図21に示すように、整流部7を含まない点を除いて、比較例は実施例14の構成と同一である。
【0143】
図22のグラフに示すように、比較例では、筐体1の壁面からの摩擦により、筐体1の幅方向の端部の排出量が極端に低下している。さらに、筐体1の幅方向における中央付近での粒子の慣性力が大きいため、中央部の排出量が極端に多くなっている。
【0144】
一方、実施例14では、筐体1の幅方向における中央に配置した整流部7の整流効果により、比較例と比較して中央部と端部との排出量の差が小さくなっている。また、比較例14では、端部以外において、おおむね均一な排出量となっている。
【0145】
このように、スクリューの数および整流部の数に限定されず、排出量分布をコントロールすることができる。
【産業上の利用可能性】
【0146】
本発明の粉体供給装置は、粉体材料の排出量を制御するにより、所望の密度分布を持った成形体を作成することができる。得られた成形体は、半導体部品、車載部品、電子部品、生体部材料、電池材料などの産業用途に用いることが期待できる。
【符号の説明】
【0147】
1 筐体
1a 一端
1b 他端
2 粉体材料
3 導入口
4 排出口
5、51、52、53、54 スクリュー
6 モータ
7、71、72、73 整流部
21 測定部
22 制御部
71 第1整流部
72、73 第2整流部
100、101 粉体供給装置