(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-04
(45)【発行日】2024-04-12
(54)【発明の名称】医用情報処理システム、医用情報処理装置及び医用情報処理方法
(51)【国際特許分類】
G16H 10/00 20180101AFI20240405BHJP
A61B 5/00 20060101ALI20240405BHJP
G08B 25/04 20060101ALI20240405BHJP
【FI】
G16H10/00
A61B5/00 D
G08B25/04 K
(21)【出願番号】P 2019232692
(22)【出願日】2019-12-24
【審査請求日】2022-08-26
(73)【特許権者】
【識別番号】594164542
【氏名又は名称】キヤノンメディカルシステムズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】割石 奈生
【審査官】吉田 誠
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-202422(JP,A)
【文献】特開2015-197737(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G16H 10/00 - 80/00
A61B 5/00
G08B 25/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
臨床情報データベースと、サーバ装置と、クライアント装置とを備えた医用情報処理システムであって、
前記サーバ装置は、
アラートを発生させるルールに合致する第1の臨床情報が存在するか否かを判定し、前記ルールに合致する前記第1の臨床情報が存在すると判定した場合には
前記アラートを発生するルール実行部と、
前記アラートが発生した時刻
を示すアラート発生時刻を基準として遡った
探索期間において
、前記探索期間と、探索対象とする医用イベントと、を少なくとも含む探索条件に従って前記臨床情報データベースを探索し
、前記探索期間に対応する前記探索対象としての医用イベントを含む前記第1の臨床情報に関連する第2の臨床情報を取得して前記クライアント装置に
、前記第1の臨床情報及び前記第2の臨床情報を送信する探索部と、を有し、
前記クライアント装置は、
送信された
前記第1の臨床情報及び前記第2の臨床情報を取得する取得部と、
取得された
前記アラート発生時刻を含む前記第1の臨床情報及び前記探索期間に対応する時系列の前記第2の臨床情報を表示部に表示させる表示制御部と、を有する、
医用情報処理システム。
【請求項2】
前記医用イベントは、手術実施、薬剤の投与、特定のアレルギー、感染症、病歴に関する情報を含む、
請求項1に記載の医用情報処理システム。
【請求項3】
前記第2の臨床情報は、前記ルールに合致した前記第1の臨床情報に関連する前記医用イベント、前記アラートに対して医師の指示を入力するための
第1入力ボタン、前記アラートに対して異常なしとの判定結果を入力するための
第2入力ボタン、前記第1の臨床情報についての過去のアラート発生における
処置の履歴のうちの少なくともいずれかを含む請求項2に記載の医用情報処理システム。
【請求項4】
前記クライアント装置は、表示された前記第2の臨床情報
の前記医用イベントに関連付された第3の臨床情報の要求指示を入力する
第3入力ボタンをさらに備え、
前記取得部は、前記
第3入力ボタンに入力された前記要求指示に応答して、
前記サーバ装置から前記第3の臨床情報を取得し、
前記表示制御部は、取得された前記第3の臨床情報を前記表示部に表示させる、
請求項1乃至3のうちいずれか一項に記載の医用情報処理システム。
【請求項5】
前記表示制御部は、前記第3の臨床情報が複数存在する場合には、
前記医用イベントの表示に関する優先度に基づいて複数の前記第3の臨床情報を前記表示部に表示させる
、
請求項4に記載の医用情報処理システム。
【請求項6】
前記クライアント装置は、前記探索条件を編集する編集部をさらに備えた請求項1乃至5のうちいずれか一項に記載の医用情報処理システム。
【請求項7】
前記探索条件は、数値データ、文字列データ、医用イベントの存在有無の少なくとも一つを含み、
前記編集部は、前記数値データ、前記文字列データ、前記医用イベントの存在有無を編集する、
請求項6に記載の医用情報処理システム。
【請求項8】
ルール実行部が
アラートを発生させるルールに合致する第1の臨床情報が存在すると判定した結果
前記アラートが発生した場合
、前記アラートが発生した時刻
を示すアラート発生時刻を基準として遡った
探索期間において
、前記探索期間と、探索対象とする医用イベントと、を少なくとも含む探索条件に従って臨床情報データベースから前記探索期間に対応する前記探索対象としての医用イベントを含む前記第1の臨床情報に関連する第2の臨床情報
と、前記第1の臨床情報と、を取得する取得部と、
取得された
前記アラート発生時刻を含む前記第1の臨床情報及び前記探索期間に対応する時系列の前記第2の臨床情報を表示部に表示させる表示制御部と、
を備えた医用情報処理装置。
【請求項9】
アラートを発生させるルールに合致する第1の臨床情報が存在するか否かを判定し、
前記ルールに合致する前記第1の臨床情報が存在すると判定した場合には
前記アラートを発生し、
前記アラートが発生した時刻
を示すアラート発生時刻を基準として遡った
探索期間において
、前記探索期間と、探索対象とする医用イベントと、を少なくとも含む探索条件に従って臨床情報データベースから前記探索期間に対応する前記探索対象としての医用イベントを含む前記第1の臨床情報に関連する第2の臨床情報
と、前記第1の臨床情報と、を、取得し、
取得された
前記アラート発生時刻を含む前記第1の臨床情報及び前記探索期間に対応する時系列の前記第2の臨床情報を表示部に表示させる
、
ことを含む、コンピュータが行う医用情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書等に開示の実施形態は、医用情報処理システム、医用情報処理装置及び医用情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ユーザによって設定されたルールに従って特定の臨床情報をモニタリングし、例えば臨床情報のある検査値が設定値以上になった場合等に画面にアラートを出し、ルールに合致する臨床情報としてのデータを強調表示するという機能が存在する。この様な機能により、ユーザが臨床情報の異常値や変化の見落としを低減することができる。
【0003】
上記機能によれは、ユーザはどのルールが実行されどの時点のデータがそのルールに合致したか、という情報は把握できる。しかし、ルールに合致したデータの存在する時間周辺の情報を把握するには、各種臨床情報を別途開き、その時間前後のデータを見る必要がある。
【0004】
例えば、ある時刻のデータにアラートが出ている場合、ユーザはまずアラートが出ているデータを観察する。その後、ユーザは、アラート発生の原因を把握するため、他の種々の臨床情報について、アラート対象となったデータを基準として、その時間前後のデータを観察することになる。その場合、投薬データやバイタルサインデータといった膨大な量のデータから手動で原因を探索する必要がある。しかしながら、従来技術では、アラートが出た原因を把握するために複数の人為的操作が必要となり、ユーザの作業負担が大きい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2016-171907号公報
【文献】特表2012-527690号公報
【文献】特開2009-231876号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本明細書等に開示の実施形態が解決しようとする課題の一つは、ルールに従って特定の臨床情報をモニタリングしアラートが発生した場合において、アラート発生の原因を把握する際のユーザの作業負担を軽減することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
実施形態に係る医用情報処理システムは、臨床情報データベースと、サーバ装置と、クライアント装置とを備える。前記サーバ装置は、ルール実行部と、探索部とを有する。前記ルール実行部は、アラートを発生させるルールに合致する第1の臨床情報が存在するか否かを判定し、前記ルールに合致する前記第1の臨床情報が存在すると判定した場合には前記アラートを発生する。前記探索部は、前記アラートが発生した時刻を示すアラート発生時刻を基準として遡った探索期間において、前記探索期間と、探索対象とする医用イベントと、を少なくとも含む探索条件に従って前記臨床情報データベースを探索し、前記探索期間に対応する前記探索対象としての医用イベントを含む前記第1の臨床情報に関連する第2の臨床情報を取得して前記クライアント装置に、前記第1の臨床情報及び前記第2の臨床情報を送信する。前記クライアント装置は、取得部と、表示制御部とを有する。前記取得部は、送信された前記第1の臨床情報及び前記第2の臨床情報を取得する。前記表示制御部は、取得された前記アラート発生時刻を含む前記第1の臨床情報及び前記探索期間に対応する時系列の前記第2の臨床情報を表示部に表示させる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、サーバ装置、クライアント装置、臨床情報データベースからなる医用情報処理システムを示した図である。
【
図2】
図2は、医用情報処理装置としてのサーバ装置の構成を示した図である。
【
図3】
図3は、医用情報処理装置としてのクライアント装置の構成を示した図である。
【
図4】
図4は、医用情報処理システムにおいて実行されるアラート関連イベント探索処理の流れを示したフローチャートである。
【
図5】
図5は、表示回路における第1の臨床情報の表示例を示した図である。
【
図6】
図6は、表示回路における第2の臨床情報の表示例を示した図である。
【
図7】
図7は、探索条件編集画面の一例を示した図である。
【
図8】
図8は、臨床情報の表示優先度の設定画面の一例を示した図である。
【
図9】
図9は、表示優先度を設定可能とした場合の第2の臨床情報の表示画面例を説明するための図である。
【
図10】
図10は、表示優先度を設定可能とした場合の第2の臨床情報の表示画面例を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照して、実施形態に係る医用情報処理システム、医用情報処理装置及び医用情報処理方法について説明する。
【0010】
まず、実施形態に係る医用情報処理システム及び医用情報処理装置が設置される環境について説明する。
図1は、サーバ装置1、クライアント装置2、臨床情報データベース3からなる医用情報処理システムSを示した図である。医用情報処理システムSが実施形態に係る医用情報処理システムに対応し、サーバ装置1、クライアント装置2が実施形態に係る医用情報処理装置に対応する。
【0011】
なお、サーバ装置1、臨床情報データベース3は、必ずしも病院内に設置されている必要はなく、ネットワークを介してクライアント装置2と通信可能な環境であれば、どこに設置されていてもよい。
【0012】
臨床情報データベース3は、電子カルテデータベース3a、画像データベース3bを含む。ここで、臨床情報とは、電子カルテに記載された情報、電子カルテに関連付された情報(例えば看護記録、給食情報、医用会計情報等)、画像データ等を意味し、患者毎に管理される。
【0013】
電子カルテデータベース3aは、電子カルテ、電子カルテに関連付された情報を患者毎に保管して管理するデータベースである。本実施形態に係る電子カルテデータベース3aは、HISとしてのデータベースを含むものである。
【0014】
画像データベース3bは、各種モダリティによって取得された画像データ、画像データに関連付された情報を患者毎に保管して管理するデータベースである。本実施形態に係る画像データベース3bは、PACS、RISとしてのデータベースを含むものである。
【0015】
サーバ装置1は、専用又は汎用コンピュータである。サーバ装置1は、クライアント装置2からの要求に応答して、臨床情報データベース3から該当する臨床情報を取得し、クライアント装置2に送信する。また、サーバ装置1は、ルールを実行し、臨床情報データベース3から取得した臨床情報の中にルールと合致するデータが存在する場合には、合致する臨床情報をアラート対象とする。さらに、サーバ装置1は、アラート対象となった臨床情報の発生時刻(以下、「アラート発生時刻」とも言う。)を基準として、探索条件と合致する臨床情報を臨床情報データベース3から取得する。
【0016】
ここで、「ルール」とは、臨床情報をモニタリングしアラート(警告)を発生する場合において、どの臨床情報についてモニタリングし、どのような基準でアラートを発生させるかについて決めた規則を意味する。典型的には、疾患毎に規定されているガイドラインを参考に、病院毎、診療科毎、医師毎、患者毎など、種々の単位を対象として決定される。
【0017】
また、「探索条件」とは、臨床情報データベース3に記憶された情報の中から、アラートの原因を解析するための対象となる医用イベントを探索するための条件である。探索条件は、ルールに合致したデータの存在する時間周辺、典型的には、アラート発生時刻から遡った一定期間につき、探索対象とされた臨床情報を探索するための条件である。探索条件は、探索対象、探索期間を少なくとも含み、必要に応じて、ルール毎、患者毎に設定することができる。
【0018】
ここで、「医用イベント」とは、患者に関する全ての医用的な出来事を意味し、患者毎に管理される情報である。例えば、「○月×日に薬剤αを投与」、「○月×日に胸部CT画像撮像」、「△月□日に急性心筋梗塞」といった各情報が該当する。この医用イベントは、主に臨床情報によって特定される情報である。さらに、医用イベントのうち、探索条件を用いた探索の対象となるものを「探索イベント」と呼ぶ。
【0019】
また、本実施形態においては、ルール実行の対象となる臨床情報を「第1の臨床情報」と呼び、探索条件に合致する臨床情報を「第2の臨床情報」と呼ぶ。
【0020】
クライアント装置2は、典型的には、病院内に設置される医用ワークステーションや、医師に使用されるタブレット型コンピュータ等である。クライアント装置2は、例えば電子カルテに含まれる治療や検査に関する情報、画像情報等の臨床情報を時間軸で統合して表示する。
【0021】
また、クライアント装置2は、サーバ装置1に対して第1の臨床情報としての特定の臨床情報の取得等を要求する。また、クライアント装置2は、アラート発生時刻を基準として探索条件に従って取得された第2の臨床情報を表示する。
【0022】
図2は、医用情報処理装置としてのサーバ装置1の構成を示した図である。
【0023】
サーバ装置1は、記憶回路10、処理回路11、入力回路12、通信I/F回路13、表示回路14を備える。
【0024】
記憶回路10は、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(flash memory)等の半導体メモリ素子、ハードディスク、光ディスク等によって構成される。記憶回路10は、USB(Universal Serial Bus)メモリ及びDVD(Digital Video Disk)などの可搬型メディアによって構成されてもよい。
【0025】
記憶回路10は、処理回路11において用いられる各種処理プログラム(アプリケーションプログラムの他、OS(Operating System)等も含まれる)や、プログラムの実行に必要なデータや、ボリュームデータ及び医用画像を記憶する。また、OSに、操作者に対する表示回路14への情報の表示にグラフィックを多用し、基礎的な操作を入力回路12によって行なうことができるGUI(Graphical User Interface)を含めることもできる。
【0026】
また、記憶回路10は、病院毎、診療科毎、医師毎、患者毎等の単位で管理された複数のルールに関する情報(ルール情報)を記憶する。
【0027】
さらに、記憶回路10は、病院毎、診療科毎、医師毎、患者毎等の単位で管理された複数の探索条件を記憶する。
【0028】
ここで、探索条件について詳しく説明する。探索条件は、探索イベントと探索期間とを少なくとも含む情報である。
【0029】
探索イベントには、例えばバイタルサインや投薬等の数値データ、カルテ記載や看護記録などの文字列データ、手術実施有無といった各種医用イベントの存在有無を設定することができる。
【0030】
数値データには、ある項目がある値を超えた場合、特定の変化率を超えた場合等の条件を設定することができる。また、例えば「体温が39℃以上且つ血圧が170mmHG」、「体温が39℃以上又は血圧が170mmHG」といった具合に、バイタルサイン等の複数の項目に対してandやorとした条件でも設定することが可能である。
【0031】
文字列データには、探索ワードとしての単語や任意の文字列を設定することができる。例えば、「単語αと単語βとがでているレコード」、「単語α又は単語βがでているレコード」といった具合に、複数の探索ワードに対してandやorとした条件でも設定することが可能である。
【0032】
医用イベントの存在有無には、手術実施有無や薬剤の投与有無、さらに特定のアレルギー・感染症・病歴有無といった各種情報を設定することができる。
【0033】
探索期間は、探索の対象とされる、アラート発生時刻から遡った一定期間を意味する。探索期間として、例えば「アラート発生時刻から遡って12時間以内」と設定することで、ルールに合致したデータの発生要因と相関性が高いと推定されるデータのみを探索対象とすることができる。
【0034】
探索条件は、上記以外にも、例えば「アラート発生時刻を基準として、2時間以内のデータは全て探索結果として表示する」といった設定も可能である。
【0035】
なお、探索条件の編集については後で詳しく説明する。
【0036】
図2に戻り、処理回路11は、プログラムを記憶回路10から読み出し、実行することで各プログラムに対応する機能を実現するプロセッサである。処理回路11は、例えば、情報送受信機能110、ルール実行機能111、イベント探索機能112を有する。処理回路11は、記憶回路10に格納されている各種制御プログラムを読み出して情報送受信機能110、ルール実行機能111、イベント探索機能112を実現すると共に、記憶回路10、入力回路12、通信I/F回路13、表示回路14における処理動作を統括的に制御する。換言すると、各プログラムを読み出した状態の処理回路11は、
図2の処理回路11内に示された各機能を有することとなる。
【0037】
情報送受信機能110は、クライアント装置2、臨床情報データベース3との間において、臨床情報を含む各種情報の送受信を行う。
【0038】
ルール実行機能111は、決定されたルールを実行し、モニタリングの対象とする臨床情報がルールに合致するか否かを判定する。ルール実行機能111は、ルールを実行した結果、モニタリングの対象とする臨床情報がルールに合致すると判定した場合には、ルールに合致する時刻の臨床情報をアラート発生対象とする。
【0039】
イベント探索機能112は、アラート発生時刻を基準として、設定された探索条件に従って臨床情報データベース3を探索し、アラートに関連する医用イベントとしての第2の臨床情報を取得する。
【0040】
なお、
図2においては単一のプロセッサである処理回路11にてルール実行機能111、イベント探索機能112が実現されるものとして説明したが、複数の独立したプロセッサを組み合わせて処理回路を構成し、各プロセッサがプログラムを実行することにより機能を実現するものとしても構わない。また、
図2においては単一の記憶回路10が各処理機能に対応するプログラムを記憶するものとして説明したが、複数の記憶回路10を分散して配置して、処理回路11は個別の記憶回路10から対応するプログラムを読み出す構成としても構わない。
【0041】
上記説明において用いた「プロセッサ」という文言は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphical processing unit)或いは、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD),及びフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA))等の回路を意味する。プロセッサは記憶回路10に保存されたプログラムを読み出し実行することで機能を実現する。なお、記憶回路10にプログラムを保存する代わりに、プロセッサの回路内にプログラムを直接組み込むよう構成しても構わない。この場合、プロセッサは回路内に組み込まれたプログラムを読み出し実行することで機能を実現する。
【0042】
入力回路12は、操作者によって操作が可能なポインティングデバイス(マウス等)やキーボード等の入力デバイスからの信号を入力する回路であり、ここでは、入力デバイス自体も入力回路12に含まれるものとする。操作者により入力デバイスが操作されると、入力回路12はその操作に応じた入力信号を生成して処理回路11に出力する。なお、サーバ装置1は、入力デバイスが表示回路14と一体に構成されたタッチパネルを備えてもよい。
【0043】
入力回路12は、は、関心領域(ROI)の設定などを行うためのトラックボール、スイッチボタン、マウス、キーボード、操作面へ触れることで入力操作を行うタッチパッド、操作面へ触れることで入力操作を行うタッチパッド、表示画面とタッチパッドとが一体化されたタッチスクリーン、光学センサを用いた非接触入力回路、及び音声入力回路及び表示画面とタッチパッドとが一体化されたタッチパネルディスプレイ等によって実現される。
【0044】
なお、入力回路12は、はマウス、キーボードなどの物理的な操作部品を備えるものだけに限られない。例えば、装置とは別体に設けられた外部の入力機器から入力操作に対応する電気信号を受け取り、この電気信号を制御回路へ出力する電気信号の処理回路も入力回路12の例に含まれる。
【0045】
通信I/F(interface)回路13は、所定の通信規格にしたがって、外部装置との通信動作を行う。サーバ装置1がネットワーク上に設けられる場合、通信I/F回路13は、ネットワーク上の外部装置と情報の送受信を行なう。例えば、通信I/F回路13は、撮像で得られたデータをMRI装置等の医用画像診断装置や医用画像管理装置から受信する。
【0046】
表示回路14は、画像を表示するディスプレイであり、LCD(Liquid Crystal Display)等によって構成される。表示回路14は、処理回路11からの指示に応じてLCD上に、各種操作画面や、画像データ等の各種表示情報を表示させる。
【0047】
図3は、医用情報処理装置としてのクライアント装置2の構成を示した図である。
【0048】
クライアント装置2は、記憶回路20、処理回路21、入力回路22、通信I/F回路23、表示回路24を備える。
【0049】
記憶回路20は、記憶回路10と同様のハードウェア構成を有する。また、記憶回路20は、処理回路21が有する各機能を実現するための専用プログラム、サーバ装置1から取得した臨床情報等を記憶する。
【0050】
処理回路21は、処理回路11と同様のハードウェア構成を有する。また、処理回路21は、プログラムを記憶回路20から読み出し、実行することで各プログラムに対応する機能を実現するプロセッサである。処理回路21は、例えば、臨床情報取得機能210、イベント探索制御機能211、表示制御機能212、探索条件編集機能213を有する。処理回路21は、記憶回路20に格納されている各種制御プログラムを読み出して臨床情報取得機能210、イベント探索制御機能211、表示制御機能212、探索条件編集機能213を実現すると共に、記憶回路20、入力回路22、通信I/F回路23、表示回路24における処理動作を統括的に制御する。換言すると、各プログラムを読み出した状態の処理回路21は、
図3の処理回路11内に示された各機能を有することとなる。
【0051】
臨床情報取得機能210は、サーバ装置1に対して、患者毎の第1の臨床情報を要求して取得する。また、臨床情報取得機能210は、探索条件に従って取得されたアラート発生時刻を基準とする第2の臨床情報をサーバ装置1から取得する。
【0052】
イベント探索制御機能211は、表示されたアラート発生時刻を基準として、探索条件に従って取得された臨床情報に対して、ユーザからの指示に従って、リンクされた情報を取得し、表示回路24に表示する。
【0053】
表示制御機能212は、サーバ装置1から取得した第1の臨床情報を表示回路24に表示する。表示制御機能212は、アラートの対象となった第1の臨床情報が存在する場合には、当該第1の臨床情報をアラート表示する。表示制御機能212は、取得した第2の臨床情報を、指定された優先順序に基づいて表示する。表示制御機能212は、探索条件を設定するための探索条件設定画面を表示回路24に表示する。
【0054】
探索条件編集機能213は、表示回路24に表示された探索条件設定画面に対し、入力回路22を介して入力された内容に基づいて、探索条件を編集する。ここで、本実施形態においては、編集は、設定及び変更を含むものとする。また、探索条件編集機能213は、保存指示に応答して、編集された探索条件をサーバ装置1に送信する。
【0055】
入力回路22、通信I/F回路23、表示回路24は、それぞれ入力回路12、通信I/F回路13、表示回路14と同様の構成を有する。
【0056】
次に、本実施形態に係るアラートに関連する医用イベントである第2の臨床情報の取得処理(以下、単に「第2の臨床情報の取得処理」と呼ぶ)について説明する。
【0057】
図4は、医用情報処理システムSにおいて実行される第2の臨床情報の取得処理の流れを示したフローチャートである。
【0058】
図4に示されているように、クライアント装置2の臨床情報取得機能210は、ユーザのログイン、患者ID、所望の臨床情報(すなわち、第1の臨床情報)の要求指示、適用するルールを特定するための情報等の入力を受け付ける。臨床情報取得機能210は、入力された患者ID、臨床情報要求指示をサーバ装置1に送信する(ステップS1)。
【0059】
なお、本実施形態においては説明を具体的にするため、第1の臨床情報としてBUN(血清尿素窒素)、CRP(C反応性蛋白)、ALB(血清アルブミン)が入力されたものとする。また、適用するルールを特定するための情報については、例えば患者ID或いは臨床情報を入力することで、自動的に入力される構成としてもよい。
【0060】
サーバ装置1の情報送受信機能110は、クライアント装置2より受け取った患者ID、臨床情報要求を受け付ける(ステップS2)。サーバ装置1のルール実行機能111は、受け付けた患者ID、臨床情報要求に従って、当該患者の第1の臨床情報、当該患者に関連付されたルール及び探索条件を臨床情報データベース3から取得する。また、サーバ装置1のルール実行機能111は、受け付けた患者ID、臨床情報要求に従って、当該患者に関連付されたルール情報及び探索条件を記憶回路10から取得する(ステップS3)。
【0061】
サーバ装置1のルール実行機能111は、取得した当該患者の臨床情報に対してルールを実行し、ルールに合致するデータが存在するか否かを判定する(ステップS4)。
【0062】
サーバ装置1のイベント探索機能112は、ルール実行機能111がルールに合致するデータが存在すると判定した場合には(ステップS4のYes)、探索条件に従って探索処理を実行する(ステップS5)。その結果、サーバ装置1のイベント探索機能112は、アラート発生時刻を基準として、臨床情報データベース3より探索条件に合致する第2の臨床情報を取得する。
【0063】
サーバ装置1の情報送受信機能110は、ステップS3において取得された第1の臨床情報と、ステップS5の探索処理によって取得された第2の臨床情報とを、クライアント装置2に送信する(ステップS6)。また、サーバ装置1の情報送受信機能110は、ルール実行機能111がルールに合致するデータが存在しないと判定した場合には(ステップS4のNo)、ステップS3において取得された第1の臨床情報をクライアント装置2に送信する(ステップS6)。
【0064】
クライアント装置2の臨床情報取得機能210は、サーバ装置1から送信された第1の臨床情報、第2の臨床情報を取得する(ステップS7)。
【0065】
表示制御機能212は、ステップS7において取得した第1の臨床情報、第2の臨床情報を表示回路24に表示する(ステップS8)。
【0066】
図5は、表示回路24における第1の臨床情報の表示例を示した図である。
図5に示す様に、当該患者について、BUN、CRP、ALBの日毎の値が時系列にプロットされた形態にて表示されている。また、ステップS4におけるルール実行の結果、2019年6月30日(土)におけるBUNの値がルールに合致するデータとして判定され、符号ARにて示す様にアラート表示されている。
【0067】
図6は、表示回路24における第2の臨床情報の表示例を示した図である。
図6に示す様に、アラート表示されたデータが存在する時刻にマークを配置し、マークにマウスカーソルを合わせる事で、イベント探索結果としての第2の臨床情報が吹き出し表示される。
【0068】
図6の例では、第2の臨床情報には、周辺イベント一覧A、指示ボタンB、異常なしボタンC、履歴Dの4つのコンテンツが含まれている。
【0069】
周辺イベント一覧Aには、探索イベントに合致した臨床情報を、「いつ、どのデータが合致したのか」が一目でわかるように表示される。また、周辺イベント一覧Aにおいて表示される各情報の隣には「詳細表示」ボタンが表示される。この詳細表示ボタンが操作されると、表示制御機能212は表示回路24において新規に画面を起動し、当該データの日時を中心としてデータを表示する。または、同一グラフ内に当該データを同時に表示しても良い。これにより、容易にアラート箇所周辺のデータ比較が可能となり、分析の手間が削減する。
【0070】
指示ボタンB及び異常無しボタンCを配置する。周辺イベント一覧を確認し、もし処置が必要であれば指示入力Bボタンを選択し、投薬の指示といった次のアクションを実施する。異常がなければ異常無しボタンCを選択する。ここで、選択結果は保存しておく。
【0071】
履歴Dを表示する。履歴には、当該探索イベントに対してどのようなアクションを実施したかを表示する。また、履歴Dを選択すると該当時刻のデータに自動的に飛ぶようにしても良い。これにより、過去データをみることで、過去の処置の結果、どのように検査値が変化したかを把握することができ、これからの処置の参考となる。
【0072】
次に、表示回路24に表示された第2の臨床情報に対して、例えば「詳細表示」等のボタンを操作することでさらなる臨床情報(第3の臨床情報)の要求が入力された場合には、臨床情報取得機能210は、対応する臨床情報の要求をサーバ装置1に送信する(ステップS9)。
【0073】
サーバ装置1のイベント探索機能112は、臨床情報データベース3から要求された臨床情報を取得する(ステップS10)。サーバ装置1の情報送受信機能110は、イベント探索機能112によって取得された臨床情報をクライアント装置2に送信する(ステップS11)。
【0074】
クライアント装置2の臨床情報取得機能210は、送信された臨床情報を取得する(ステップS12)。クライアント装置2の表示制御機能212は、臨床情報取得機能210によって取得された臨床情報を、表示回路24において、例えば別のウィンドウで表示する(ステップS13)。
【0075】
なお、ステップS9~S13の処理は、必要に応じて複数回繰り返して実行される。
【0076】
(探索条件編集機能)
次に、本実施形態に係る探索条件編集機能について説明する。この機能は、アラート発生時刻を基準として、臨床情報データベース3から第2の臨床情報を取得する際の探索条件を編集するものである。
【0077】
【0078】
図7に示す様に、探索条件編集画面は、名前ボックス50、対象ルールボックス51、対象患者ボックス52、保存ボタン53、対象イベントボックス54、55、56を備えている。各ボックスに、入力回路22から必要な事項を入力することで、所望の探索条件を編集することができる。
【0079】
名前ボックス50には、当該探索条件を特定するための名前(ID)が入力される。
【0080】
対象ルールボックス51には、特定のルールに合致したデータが存在した場合に利用する探索条件として設定する場合に、その対象とするルールを特定するための情報が入力される。空の場合全てのルールに対してイベント探索が実施される。
【0081】
対象患者ボックス52には、特定の患者に対して利用する探索条件として設定する場合に、その対象とする患者を特定するための情報(患者の名称、ID)が入力される。空の場合、全ての患者に対してイベント探索が実施される。
【0082】
保存ボタン53は、編集された探索条件を保存するためのボタンである。この保存ボタン53が押されると、編集された探索条件は、記憶回路20内に保存されると共に、サーバ装置1にも送信され、記憶回路10内に保存される。
【0083】
各対象イベントボックスには、探索の対象とする医用イベント毎に、探索期間、探索オプション等が入力される。
【0084】
図7において、一つ目の対象イベントボックス54においては、医用イベント「投薬」につき、探索期間をアラート発生時刻から遡って2週間とし、探索オプションとして「薬剤A投与あり」を探索するものとして設定されている。
【0085】
また、二つ目の対象イベントボックス55においては、医用イベント「看護記録」につき、探索期間をアラート発生時刻から遡って2週間とし、探索オプションとして「“文字列1”かつ“文字列2”または“文字列3”」に合致するものとして設定されている。
【0086】
また、三つ目の対象イベントボックス56においては、医用イベント「手術イベント」につき、探索期間をアラート発生時刻から遡って2週間とし、探索オプションとして「“あり”」に合致するものとして設定されている。
【0087】
図7の例では、対象イベントボックス54、55、56の各条件が「or」となるように設定されている。これに対し、各条件が「and」となるように設定する、或いは各条件の「and」と「or」の組合せによって設定することもできる。
【0088】
また、
図7では、対象イベントボックスが3つである場合を例示した。しかしながら、対象イベントボックスの数に制限はない。ユーザは、所定の操作により対象イベントボックスの数を自由に増減することができる。
【0089】
ユーザは、この探索条件編集機能を用いて、任意のタイミングで、探索条件を任意の内容に変更し、新たな探索条件を追加することができる。
【0090】
なお、本実施形態においては、医用情報処理装置としてのクライアント装置2が探索条件編集機能213を有する構成とした。これに対し、医用情報処理装置としてのサーバ装置1が探索条件編集機能213を有するようにしてもよい。
【0091】
以上述べた様に、本実施形態に係る医用情報処理システムは、臨床情報データベース3と、サーバ装置1と、クライアント装置2とを備える。サーバ装置1は、ルール実行部としてのルール実行機能111と、探索部としてのイベント探索機能112とを有する。ルール実行機能111は、ルールに合致する第1の臨床情報が存在するか否かを判定し、ルールに合致する第1の臨床情報が存在すると判定した場合にはアラートを発生する。イベント探索機能112は、ルールに合致した第1の臨床情報が発生した時刻を基準として遡った期間において、探索条件に従って臨床情報データベース3を探索し、第1の臨床情報に関連する第2の臨床情報を取得してクライアント装置2に送信する。クライアント装置2は、取得部としての臨床情報取得機能210と、表示制御部としての表示制御機能212とを有する。臨床情報取得機能210は、送信された前記第2の臨床情報を取得する。表示制御機能212は、取得された前記第2の臨床情報を表示回路24に表示させる。
【0092】
従って、アラート発生時刻から遡った一定期間において、第1の臨床情報と関連する第2の臨床情報を自動的に抽出し提供することができる。ユーザは、提供された第2の臨床情報を用いて迅速にデータ分析を行うことができる。
【0093】
その結果、アラート発生時刻から遡った一定期間のデータを探索するという手間を削減でき、診療効率が向上し、ルールに従って特定の臨床情報をモニタリングしアラートが発生した場合において、アラート発生の原因を把握する際のユーザの作業負担を軽減することができる。また、医療分野において、このような手間を削減することは、医療の質向上につながり、人為的手法による見落としの発生も抑制することができる。
【0094】
(変形例1)
上記実施形態において、例えば第2の臨床情報に含まれる周辺イベント一覧の詳細表示を行う際、表示すべき詳細情報が大量となり一度に表示できない場合がある。係る場合には、「自動パネル配置ボタン」を押すことによりレイアウトを自動的に決定することができる。
【0095】
例えば、探索イベント設定時に、臨床情報の表示優先度を設定可能とする。
【0096】
図8は、臨床情報の表示優先度の設定画面の一例を示した図である。
図8に示す様に、各対象イベントボックス54、55、56において、表示優先度を設定可能となっている。
図8の例では、投薬については「優先度 高」として、看護記録については「優先度 低」として、手術については「優先度 中」として、それぞれ設定されている。
【0097】
図9、
図10は、表示優先度を設定可能とした場合の第2の臨床情報の表示画面例を説明するための図である。
【0098】
図9に示す様に、周辺イベント一覧Aにおいては、投薬が「優先度 高」として、手術イベントが「優先度 中」として、看護記録が「優先度 低」として、
図8に示した臨床情報の表示優先度の設定に従って表示されている。
【0099】
また、
図9に示す様に、周辺イベント一覧Aにおいては、「自動パネル配置ボタン」が配置される。この「自動パネル配置ボタン」が押されると、表示制御機能212は、
図10に示す様に、
図8に示した臨床情報の表示優先度の設定に従って詳細表示のためのパネル(ウィンドウ)を自動配置する。各パネルには、イベント探索結果としての第2の診療情報が表示される。表示制御機能212は、パネルの大きさを、設定された表示優先度に基づいて制御する。
【0100】
なお、
図10の例では、中央部に「優先度 高」と設定された投薬イベントに対応するパネルFが、上部に「優先度 中」と設定された手術イベントに対応するパネルGが、右部に「優先度 低」看護記録に対応するパネルHが、それぞれ配置されている。
【0101】
また、パネルのレイアウトは初期のみ優先度をもとに面積が決定され、それ以降は、もしユーザが自動パネル配置した後にパネルの面積を変更した場合、その結果をもとに面積をフィードバックする形で修正されるようにしても良い。
【0102】
この様な構成により、周辺イベントの詳細をより簡単に閲覧可能となり、自身でパネルの位置調整をする手間が無くなる。
【0103】
(変形例2)
上記実施形態においては、第1の臨床情報として、例えば血液検査によって得られるBUN、CRP、ALBを例示した。これに対し、例えばサーバ装置1がウェアラブル端末から血圧等を連続的に取得してリアルタイムにモニタリングし、ルールに合致した時点で緊急アラートをクライアント装置2に通知する構成であってもよい。
【0104】
(変形例3)
上記実施形態においては、サーバ装置1は、クライアント装置2からの要求を受けた後、ルール及び探索条件に従う探索処理を実行する場合を例とした。これに対し、サーバ装置1は、設定により、クライアント装置2からの要求を受ける前に、地頭的にルール及び探索条件に従う探索処理を実行するようにしてもよい。また、探索条件に従う探索処理の開始についても、自動的に限らず、ユーザによる入力回路22からの開始指示をトリガとしてもよい。
【0105】
以上説明した少なくとも一つの実施形態によれば、ルールに従って特定の臨床情報をモニタリングしアラートが発生した場合において、アラート発生の原因を把握する際のユーザの作業負担を軽減することができる。
【0106】
また、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0107】
1 サーバ装置
2 クライアント装置
3 臨床情報データベース
3a 電子カルテデータベース
3b 画像データベース
10、20 記憶回路
11、21 処理回路
12、22 入力回路
13、23 通信I/F回路
14、24 表示回路
110 情報送受信機能
111 ルール実行機能
112 イベント探索機能
210 臨床情報取得機能
211 イベント探索制御機能
212 表示制御機能
213 探索条件編集機能
S 医用情報処理システム