(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-04
(45)【発行日】2024-04-12
(54)【発明の名称】便座装置用機能ユニット、便座装置および便器装置
(51)【国際特許分類】
E03D 9/00 20060101AFI20240405BHJP
E03D 9/08 20060101ALI20240405BHJP
【FI】
E03D9/00 C
E03D9/08 Z
(21)【出願番号】P 2020050026
(22)【出願日】2020-03-19
【審査請求日】2023-01-05
(73)【特許権者】
【識別番号】504163612
【氏名又は名称】株式会社LIXIL
(74)【代理人】
【識別番号】100106909
【氏名又は名称】棚井 澄雄
(74)【代理人】
【識別番号】100161506
【氏名又は名称】川渕 健一
(74)【代理人】
【識別番号】100169764
【氏名又は名称】清水 雄一郎
(72)【発明者】
【氏名】東野 亨
(72)【発明者】
【氏名】村田 謙豪
(72)【発明者】
【氏名】山田 耕平
【審査官】七字 ひろみ
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-027025(JP,A)
【文献】韓国公開特許第10-2018-0040236(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E03D 9/00-9/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
便座の後部に配置される機能部と、
前記機能部に設けられ人体の臀部洗浄機能を有する衛生洗浄機構部と、
を備え、
前記機能部の天面に薬液供給部を接続可能な接続部が設けられて
おり、
前記衛生洗浄機構部は、洗浄水が流通する洗浄水流路を有し、
前記接続部は、前記薬液供給部を固定するカバー部と、前記薬液供給部から供給された薬液を前記洗浄水流路に案内するベース部と、を有し、
前記カバー部の開口は、前記ベース部の開口より小さい、
便座装置用機能ユニット。
【請求項2】
便座の後部に配置される機能部と、
前記機能部に設けられ人体の臀部洗浄機能を有する衛生洗浄機構部と、
を備え、
前記機能部の天面に薬液供給部を接続可能な接続部が設けられて
おり、
前記衛生洗浄機構部は、洗浄水が流通する洗浄水流路を有し、
前記接続部は、前記薬液供給部を固定するカバー部と、前記薬液供給部から供給された薬液を前記洗浄水流路に案内するベース部と、を有し、
前記カバー部は、薬液の流量を調整する流量調整部を有している、
便座装置用機能ユニット。
【請求項3】
前記カバー部は、上下方向において前記ベース部と重なる位置に配置される、
請求項1または請求項2に記載の便座装置用機能ユニット。
【請求項4】
便座と、
請求項1から請求項
3のいずれか一項に記載の便座装置用機能ユニットと、
を備えた便座装置。
【請求項5】
便座と、
便器と、
請求項1から請求項
3のいずれか一項に記載の便座装置用機能ユニットと、
を備えた便器装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、便座装置用機能ユニット、便座装置および便器装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、便座装置は、衛生洗浄ユニット等の種々の機器をユニット化した機能部を備えている。衛生洗浄ユニットは、人体の臀部を洗浄するためのノズルおよびノズルに洗浄水を供給するための洗浄水流路を有している。洗浄水としては、水道水が用いられる。水道水は、地域によっては硬水である場合がある。この場合には、定期的にノズルおよび洗浄水流路に溜まるスケールを除去するためのデスケール剤を、ノズルおよび洗浄水流路に注入して、スケールを除去することが好ましい。
【0003】
特許文献1には、洗浄水を貯湯する温水タンクを備えていない便座装置であっても、デスケール剤によるスケールの除去を行うことが可能な便座装置および便器装置が記載されている。デスケール剤が収容された容器を便蓋に取り付けて、容器と便座装置とをホースにより接続することで便座装置にデスケール剤を供給できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載の便座装置および便器装置は、デスケール剤が収容された容器を便蓋に取り付けられて、容器と便座装置とがホースで接続されていた。
【0006】
上記事情を踏まえ、本開示は、デスケール剤等の薬液を簡便に供給できる便座装置用機能ユニット、便座装置および便器装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の便座装置用機能ユニットは、便座の後部に配置される機能部と、前記機能部に設けられ衛生洗浄機能を有する衛生洗浄機構部と、を備え、前記機能部の天面に薬液供給部を接続可能な接続部が設けられており、前記衛生洗浄機構部は、洗浄水が流通する洗浄水流路を有し、前記接続部は、前記薬液供給部を固定するカバー部と、前記薬液供給部から供給された薬液を前記洗浄水流路に案内するベース部と、を有し、前記カバー部の開口は、前記ベース部の開口より小さい。また、本開示の便座装置用機能ユニットは、便座の後部に配置される機能部と、前記機能部に設けられ人体の臀部洗浄機能を有する衛生洗浄機構部と、を備え、前記機能部の天面に薬液供給部を接続可能な接続部が設けられており、前記衛生洗浄機構部は、洗浄水が流通する洗浄水流路を有し、前記接続部は、前記薬液供給部を固定するカバー部と、前記薬液供給部から供給された薬液を前記洗浄水流路に案内するベース部と、を有し、前記カバー部は、薬液の流量を調整する流量調整部を有している。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本開示の第一実施形態に係る便器装置の斜視図である。
【
図2】便蓋が開いた状態の同便器装置の斜視図である。
【
図3】デスケール剤が収容された容器が接続された同便器装置の斜視図である。
【
図4】同便器装置におけるケースを除く機能部を後方から見た斜視図である。
【
図6】本開示の第二実施形態に係る便器装置の接続部の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
(第一実施形態)
便器装置1は、
図1および
図2に示すように、便器部10と便座装置100とを備える。便器装置1の全体は、平面視で長円形状に形成されている。便器部10は、便鉢111を備える便器本体11を有している。
【0010】
便座装置100は、便器部10に取り付けられて、便器部10と共に便器装置1を構成する。便座装置100は、衛生洗浄機構部50を有する機能部30と、便座112と、便蓋113と、を備えている。衛生洗浄機構部50を有する機能部30は、便座装置用機能ユニットを構成する。
【0011】
機能部30は、支持部材としてのケース31と、ケース31内に収容された衛生洗浄ユニット51を含む衛生洗浄機構部50と、を有している。機能部30は、便器本体11の後部の上方において便器本体11に固定されている。機能部30の天面30aには、
図3に示すように、デスケール剤供給部(薬液供給部)を接続可能な接続部32が設けられている。ケース31の天面部31aを取り外すと機能部30の天面30aおよび接続部32が露出する。接続部32は、接続口33と、デスケール剤を収容した容器114が接続可能な連結部材34と、を備えている。
【0012】
機能部30は、便座112を駆動する便座駆動部321と、便蓋113を駆動する便蓋駆動部322と、を有している。機能部30は、便座112および便蓋113を回動自在に軸支している。
【0013】
便座装置100においては、外部の給水源から供給される洗浄水が、ケース31の内部に設けられた図示しないセラミックヒータにより温められて、衛生洗浄機構部50の衛生洗浄ユニット51のノズル511から吐出される。便座装置100は、ノズル511から吐出される洗浄水を温めて貯留するタンクを有していない。
【0014】
以下の説明においては、機能部30から便蓋113へと向う向きを前方FRと定義する。その反対向きを後方RRと定義する。前方FRまたは後方RRに向かう方向を前後方向と定義する。便器本体11から便蓋113へと向う向きを上方UPと定義する。その反対向きを下方LRWと定義する。上方UPまたは下方LRWに向かう方向を上下方向と定義する。後方に向かって右向きを右方RHと定義する。その反対向きを左方LHと定義する。右方RHまたは左方LHに向かう方向を左右方向と定義する。
【0015】
衛生洗浄機構部50は、
図2および
図4に示すように、便鉢111の後部に配置されノズル511を有する衛生洗浄ユニット51と、給水バルブ551と、ホース561,566,569と、エアギャップ52と、中継部材568と、アシストポンプ523と、を有している。
【0016】
給水バルブ551は、給水管に接続されており、給水管から供給される水を洗浄水流路Cへの流入の許容と遮断との切替えを行う給水弁である。給水バルブ551の下流側にはホース561の一端部が接続されている。ホース561の他端部は、エアギャップ52の後部に接続されている。給水バルブ551を介してホース561に流入した水は、エアギャップ52の後部の内部空間に流入する。
【0017】
エアギャップ52には、中継部材568が接続されている。中継部材568は、ホース569を介してアシストポンプ523に接続されている。アシストポンプ523は、衛生洗浄ユニット51のノズル511に接続管を介して連結されている。ホース561と、エアギャップ52の内部空間と、中継部材568等は、洗浄水流路Cを構成する。アシストポンプ523が駆動することにより、衛生洗浄機構部50における洗浄水流路Cに洗浄水が流通する。
【0018】
エアギャップ52の上蓋部522には、
図4に示すように、デスケール剤を注入するための接続部32が接続されている。接続部32は、エアギャップ52の上蓋部522よりも上方UPに配置されている。接続部32から注入されたデスケール剤は下方LWRに流れてスムーズにエアギャップ52に流入する。接続部32は、エアギャップ52の上蓋部522に接続されているが、洗浄水流路Cにおける他の部分に接続されていてもよい。
【0019】
容器114を接続するための接続部32は、
図3に示すように、機能部30の天面30aに設けられている。接続部32の接続口33は上下方向に開口している。接続部32の連結部材34は、
図5に示すように、容器114を固定するカバー部35と、容器114から供給されたデスケール剤を洗浄水流路Cに案内するベース部36と、を有する。
【0020】
容器114はボトル状に形成されている。容器114は、デスケール剤が収容される本体部114bと、本体部114bの先端に形成された細径部114aと、を有している。細径部114aの先端には開口114cが形成されている。細径部114aを接続部32に接続することで、容器114は接続部32に固定される。接続部32に固定された容器114の中心軸Oは、接続部32の中心軸と略一致する。容器114はホースやアダプタ等を経由して接続部32に接続されてもよい。
【0021】
カバー部35は、容器114の細径部114aと嵌合する有底円筒形状の部材である。カバー部35は、円筒形状の側壁35aと、略円板形状の底板35bと、細径部35cと、を有する。側壁35aの上方UPは、接続口33に連なっている。側壁35aの下方LWRは、底板35bに覆われている。細径部35cは、底板35bの下方LWRに設けられおり、底板35bより外径が小さい。側壁35aと細径部35cとは、中心軸が略一致している。
【0022】
容器114の細径部114aをカバー部35の側壁35aに嵌め合わせることで、容器114はカバー部35に固定される。側壁35aの上下方向の長さは細径部114aの長手軸方向の長さより長いため、容器114の細径部114aはカバー部35の底板35bと接触せず、容器114の本体部114bが天面30aに接触する。そのため、接続部32は、容器114を安定して固定できる。
【0023】
カバー部35の底板35bおよび細径部35cは、上下方向に開口する第一開口35dを有している。容器114がカバー部35に固定されたとき、容器114の開口114cは、第一開口35dと対向する位置に配置される。容器114から供給されたデスケール剤は、第一開口35dを経由して下方LWRに流れる。
【0024】
ベース部36は、第一開口35dを経由して供給されたデスケール剤を洗浄水流路Cに案内する筒状の部材である。ベース部36は、円筒部36aと、下方LRWほど径が細くなる縮径部36bと、円筒形状の細径部36cと、を有している。円筒部36aと縮径部36bと細径部36cとは、中心軸を略一致させて、上方UPから下方LRWに連結されている。細径部36cの内径は円筒部36aの内径より小さい。円筒部36aと縮径部36bと細径部36cとは、連続する内部空間Sを形成する。
【0025】
細径部36cは上下方向に開口する第二開口36dを有している。第一開口35dを経由して供給されたデスケール剤は内部空間Sを通過して、第二開口36dからベース部36の下方LWRに配置される洗浄水流路Cに案内される。
【0026】
カバー部35は、上下方向においてベース部36と重なる位置に配置される。具体的には、カバー部35の底板35bが上下方向においてベース部36の円筒部36aと重なる位置に配置される。そのため、カバー部35の第一開口35dから供給されたデスケール剤は、ベース部36の外部には漏れにくく、第二開口36dのみから洗浄水流路Cに案内される。
【0027】
カバー部35の第一開口35dの開口面積は、ベース部36の第二開口36dの開口面積よりも小さい。そのため、ベース部36に供給されたデスケール剤は全量が第二開口36dから洗浄水流路Cに供給される。すなわち、カバー部35の第一開口35dは、洗浄水流路Cに供給されるデスケール剤の流量調整部として機能する。
【0028】
次に、便器装置1の作用について説明する。
使用者は、ノズル511および洗浄水流路Cに溜まるスケールを除去するために、デスケール剤が収容された容器114を接続部32に固定する。容器114には、スケールを除去する作業1回分のデスケール剤が収容されている。接続部32は上方UPに開口しているため、左右方向等に開口する場合と比較して、デスケール剤を漏らすことなく、デスケール剤が収容された容器114を接続部32に接続しやすい。
【0029】
容器114が接続部32に固定されると、デスケール剤が第一開口35dおよび第二開口36dを経由して洗浄水流路Cに供給される。使用者は、所定時間経過後に洗浄水を洗浄水流路Cに流す操作を行うことで、デスケール剤は洗浄水流路Cを流れる。洗浄水流路Cを流れるデスケール剤は、ノズル511および洗浄水流路Cに溜まるスケールを除去する。
【0030】
容器114のデスケール剤を全て流し切ったあと、使用者は洗浄水流路Cの洗浄水を止める操作を行う。その後、使用者は容器114を接続部32から取り外す。
【0031】
本実施形態の便器装置1によれば、容器114を簡単に取り付けて固定できる接続部32が機能部30の天面30aに設けられており、デスケール剤を簡便に供給できる。接続部32は上方UPに開口しているため、デスケール剤を漏らすことなく容器114を接続部32に接続しやすい。
【0032】
カバー部35は、
図5に示すように、上下方向においてベース部36と重なる位置に配置される。そのため、カバー部35の第一開口35dから供給されたデスケール剤は、ベース部36の外部には漏れにくく、第二開口36dのみから洗浄水流路Cに案内される。カバー部35の第一開口35dは、ベース部36の第二開口36dよりも小さい。そのため、ベース部36に供給されたデスケール剤が第二開口36d以外からあふれない。
【0033】
以上、本開示の第一実施形態について図面を参照して詳述した。具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。上述の実施形態および変形例において示した構成要素は適宜に組み合わせて構成することが可能である。
【0034】
(第二実施形態)
本開示の第二実施形態について、
図6から
図7を参照して説明する。以降の説明において、既に説明したものと共通する構成については、同一の符号を付して重複する説明を省略する。第二実施形態に係る便器装置は、第一実施形態に係る便器装置1と比較して、接続部の構成が異なる。以降の説明では、第二実施形態に係る便器装置の接続部32Bのみを説明する。
【0035】
接続部32Bは、
図6に示すように、機能部30の天面30aに形成された接続口33と、開口のケース31内に配置されデスケール剤を収容した容器114Bが接続可能な連結部材34Bと、を備えている。
【0036】
連結部材34Bは、容器114Bを固定するカバー部35Bと、容器114Bから供給されたデスケール剤を洗浄水流路Cに案内するベース部36と、を有する。カバー部35Bは、第一実施形態のカバー部35に加えて、流量調整部37をさらに有する。
【0037】
容器114Bは、第一実施形態の容器114と同様に形状を有する。容器114Bの開口114cは樹脂等で形成された薄膜フィルム114dによって覆われており、開口114cが下方LWRになるように容器114を配置しても収容されたデスケール剤は流出しない。
【0038】
流量調整部37は、
図6および
図7に示すように、底板35bの上方UPに載置された円板形状の部材である。流量調整部37は、円板形状の本体部37aと、本体部37aの中央から上方UPに突出する突出部37bと、を有している。
【0039】
突出部37bは、円柱状の形成されており、内部に空洞Vを有している。突出部37bは、外周面において空洞Vに連通する複数の第三開口37cが周方向に配列して設けられている。流量調整部37は、本体部37aの下方LWRに空洞Vと連通して上下方向に開口する第四開口37dを有する。空洞Vは、空洞Vを流れるデスケール剤の単位時間当たりの流量がベース部36を流れるデスケール剤の単位時間当たりの流量よりも少なくなるような形状に形成されている。
【0040】
使用者は、ノズル511および洗浄水流路Cに溜まるスケールを除去するために、デスケール剤が収容された容器114Bを接続部32Bに固定する。容器114Bが接続部32Bに固定されると、突出部37bが薄膜フィルム114dを突き破る。容器114Bに収容されたデスケール剤は、突出部37bの第三開口37cから空洞Vを通って第四開口37dから下方LWRに流れる。
【0041】
薄膜フィルム114dを突き破った突出部37bと薄膜フィルム114dとの間には、わずかな隙間が形成される。この隙間は空気が通る空気孔として機能する。その結果、容器114B内のデスケール剤はスムーズに第四開口37dから下方LWRに流れる。
【0042】
第四開口37dから下方LWRに流れ出たデスケール剤は、第一実施形態同様、第一開口35dおよび第二開口36dを経由して洗浄水流路Cに供給される。薄膜フィルム114dが破られるまで、デスケール剤は接続部32Bに流出しない。容器114Bが接続部32Bに固定されて薄膜フィルム114dが破られた後、デスケール剤は接続部32Bに流出する。そのため、デスケール剤を漏らすことなく容器114Bを接続部32Bに接続できる。
【0043】
本実施形態の便器装置によれば、容器114Bを簡単に取り付けて固定できる接続部32Bが機能部30の天面30aに設けられており、デスケール剤を簡便に供給できる。接続部32は上方UPに開口しているため、デスケール剤を漏らすことなく容器114Bを接続部32Bに接続できる。空洞Vを流れるデスケール剤の単位時間当たりの流量は、ベース部36を流れるデスケール剤の単位時間当たりの流量よりも少ない。そのため、ベース部36に供給されたデスケール剤が第二開口36d以外からあふれない。
【0044】
以上、本開示の第二実施形態について図面を参照して詳述した。具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。上述の実施形態および変形例において示した構成要素は適宜に組み合わせて構成することが可能である。
【0045】
(変形例1)
例えば、上記実施形態では、供給される薬液はデスケール剤であった。薬液はデスケール剤に限定されない。薬液は、例えば洗浄剤など、洗浄水流路Cに供給され得る液体であってもよい。
【符号の説明】
【0046】
1 便器装置、100 便座装置、112 便座、113 便蓋、114 容器(薬液供給部)、10 便器部、11 便器本体、30 機能部、30a 天面、31 ケース、32,32B 接続部、33 接続口、34 連結部材、35 カバー部、35d 第一開口、36 ベース部、36d 第二開口、37 流量調整部、50 衛生洗浄機構部