(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-04
(45)【発行日】2024-04-12
(54)【発明の名称】農薬用アプリケータ
(51)【国際特許分類】
A01M 1/20 20060101AFI20240405BHJP
B05C 17/01 20060101ALI20240405BHJP
【FI】
A01M1/20 Z
B05C17/01
(21)【出願番号】P 2021543470
(86)(22)【出願日】2019-12-11
(86)【国際出願番号】 US2019065753
(87)【国際公開番号】W WO2020159627
(87)【国際公開日】2020-08-06
【審査請求日】2022-08-05
(32)【優先日】2019-01-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】523164137
【氏名又は名称】ディスカバリー、パーチェイサー、コーポレイション
【氏名又は名称原語表記】Discovery Purchaser Corporation
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100126099
【氏名又は名称】反町 洋
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【氏名又は名称】関根 毅
(72)【発明者】
【氏名】アレクサンダー・コー
(72)【発明者】
【氏名】バイロン・リード
(72)【発明者】
【氏名】デイヴィッド・エー・クレメンス
(72)【発明者】
【氏名】ウィルソン・クリストファー・ラム
(72)【発明者】
【氏名】ミッシェル・エイチ・デマーズ
(72)【発明者】
【氏名】ポール・ステイプルトン
(72)【発明者】
【氏名】スペンサー・マウジー
【審査官】大澤 元成
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2017/0258069(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2017/0157638(US,A1)
【文献】独国特許出願公開第102016213882(DE,A1)
【文献】国際公開第2017/180660(WO,A1)
【文献】特表2018-516534(JP,A)
【文献】特開2003-210094(JP,A)
【文献】特開2017-104063(JP,A)
【文献】特開2019-146501(JP,A)
【文献】特開2010-193802(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2013/0020350(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01M 1/00-99/00
B05C 7/00-21/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
殺虫剤ベイトアプリケータであって、
第1の端部及び第2の端部を有しているハウジングと、
モータである、分注フォースと、
プランジャアセンブリであり、前記分注フォースに動作可能に取り付けられている分注装置と、
前記プランジャアセンブリのプランジャにより押されることにより、標的に向けて殺虫剤ベイトを排出するピストンと、
ユーザにロード位置とアンロード位置の選択を可能にするロード/アンロードスイッチと、
少なくとも1つの電源と、
前記分注フォースに動作可能に取り付けられている分注スイッチと、
電気電源に電気的に接続された少なくとも1つのデータオペレータと、
を備えて
おり、
前記殺虫剤ベイトアプリケータは、モバイル装置で実行されるアプリの形態の第1のデータオペレータにより制御され、
前記モータは、前記ロード位置で前記プランジャアセンブリをピストンに向かって接触させるために押すように回転し、前記モータは、前記アンロード位置で反対方向に回転する、
殺虫剤ベイトアプリケータ。
【請求項2】
殺虫剤ベイトアプリケータが、
少なくとも1つの回路基板と
、
少なくとも1つの前記回路基板に支持されているオン/オフスイッチと、
少なくとも1つの前記回路基板によって支持されている分注トリガであって、前記分注装置に動作可能に取り付けられている前記分注トリガと、
第1の回路基板に電気的に接続されている電池パックと、
を備えており
、
前記ハウジングは、ハンドルを備えており、
前記分注フォースは、ステッピングモータであり、
前記
プランジャアセンブリは、前記ステッピングモータに動作可能に取り付けられて
おり、
前記分注スイッチは、少なくとも1つの前記回路基板によって支持されているトリガであり、
前記電源は、少なくとも1つの前記回路基板に電気的に接続されている電池パックである、
請求項1に記載の
殺虫剤ベイトアプリケータ。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の
殺虫剤ベイトアプリケータを使用して
殺虫剤ベイトを標的に適用する方法であって、
カートリッジをアプリケータアセンブリに取り外し可能に取り付けるステップと、
前記分注フォースを作動させるために、前記分注スイッチを作動させるステップと、
前記分注装置を前記カートリッジの内部に移動させるステップと、
前記
殺虫剤ベイトを前記標的に向けて排出するステップと、
前記データオペレータのうち少なくとも1つのデータオペレータによって、前記標的への前記
殺虫剤ベイトの適用を記録するステップと、
を含んでいる、方法。
【請求項4】
請求項2に記載の
殺虫剤ベイトアプリケータを使用して
殺虫剤ベイトを標的に適用する方法であって、
アプリを前記
殺虫剤ベイトアプリケータと同期させるステップと、
殺虫剤ベイトを収容するカートリッジを前記
殺虫剤ベイトアプリケータに取り外し可能に取り付けるステップと、
カートリッジ情報を前記アプリに記録するステップと、
前記ロード/アンロードボタンのロードモードを使用してプランジャを前記カートリッジに至るまで延在させるステップと、
前記カートリッジの内部の前記
殺虫剤ベイトの残量を記録するステップと、
前記
殺虫剤ベイトアプリケータの前記第1の端部を標的に向けて照準するステップと、
前記
殺虫剤ベイトアプリケータの前記トリガを引くステップと、
前記
殺虫剤ベイトアプリケータの前記ステッピングモータを作動させるステップと、
プランジャアセンブリを取り付けられた前記カートリッジに向かって押すステップと、
前記
殺虫剤ベイトを前記標的に向けて排出するステップと、
を含んでいる、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に、農薬などの物質用のアプリケータの構造及び使用に関し、より詳細には、外部カートリッジを使用するアプリケータに関し、さらにより詳細には、トリガ作動式ポンプモータを有するアプリケータに関する。
【背景技術】
【0002】
殺虫剤、除草剤、及び殺菌剤などの農薬ならびに他の化学物質は、特定のより小さい標的ならびに広い分野に適用されることが多い。前者の状況では、手持ち式アプリケータを使用して製品を標的に近づけ、ある量の化学製品を標的に適用することができる。ジェルの形態の製品は、アプリケータに取り付けられた製品を収容するカートリッジを使用して、このようにして適用され得る。
【0003】
従来のアプリケータは、農薬の過少又は過剰適用を回避するように設計されていない、制御された量の物質を送達しない、及び/又は正しい量の物質を適用することが困難であるなどの欠点を有することが多く、その結果、製品の廃棄、製品コストの増加、又は過剰使用をもたらす。さらに、従来のアプリケータは、カートリッジ内に残っている製品の量の追跡が可能ではないことが多い。
【0004】
機械的ポンピング機構は、しばしば複雑で高価である。それらは多くの場合、故障しやすく、又はサービス、保守、もしくは修理のために専門家の機械的専門知識を必要とする。これにより、ユーザの業務が複雑になり、アプリケータによる適用中又は適用回数中に故障が発生した場合に害虫管理の有効性を損なう恐れがある。
【0005】
そのようなアプリケータの1つは、特許文献1に見られる。当該特許文献は、2つの別個の製品カートリッジを保持するように構成され、装置が作動したときに2つの製品を混合することができる混合チャンバを提供するアプリケータ用の機械的駆動装置を開示している。アプリケータは、製品放出中に蓄積するカウンタ圧力を検出する検出器と、圧力蓄積を読み取る制御機能とを含む。しかしながら、アプリケータは、上述の機械的アプリケータの欠点を有する駆動モータ用の変速機を含むいくつかの機械的部品を有する。
【0006】
特許文献2は、ペストリー生地又はケーキ装飾装置を開示している。装置は、生地又はケーキアイシングの放出を導くためのノズルを含むが、分注された製品又は装置内に残っている製品を正確に測定する方法はない。
【0007】
特許文献3は、プランジャがカートリッジからコーキングを押し出すときにプランジャを駆動する電気モータを有するクイックリリースコーキングガンを開示している。しかしながら、当該特許文献の開示は、プランジャを駆動するために複雑なギアトラック及びギアのアレイを使用し、どれだけのベイト製品が分注されたか、又は製品カートリッジ内に残っているかを測定する方法を提供しない。複雑なセットアップは、製造が高価であり、保守するための労力及び部品の点でコストがかかる。
【0008】
特許文献4は、プランジャが電気モータによって駆動されるコーキングガンを開示している。しかしながら、既知の量の製品を分注したり、部分的に空のカートリッジに残っている正確な量の材料を決定したりする方法はない。
【0009】
特許文献5は、単一のノズルを通して同時に2つのカートリッジから製品を押し出す押圧プレートに接続された細長いネジを有するモータを含む流体押出装置を開示している。駆動モータは、カートリッジの下に位置決めされ、それによって細長いネジが押圧シャフトに向かって後方に延在することを必要とする。したがって、機械的押圧作用は、2つの対向する方向に強制される必要があり、複雑なギア構成が必要になる。加えて、当該特許文献に開示の装置は、分注されるコーキングの量の制御、及びどれだけの製品が使用済みカートリッジ内に残っているかの決定を提供していない。
【0010】
特許文献6は、製品を保持するシリンジ又はカートリッジから製品を押し出す駆動機構の下に位置決めされた駆動モータを有するガン形状のアプリケータを開示している。特許文献5に開示のアプリケータと同様に、特許文献6に開示のアプリケータは、一連のギアを利用してアプリケータの後端部に向かって初期モータ駆動を逆転させ、ピストンを製品シリンジに向かって駆動する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【文献】米国特許第9616400号明細書
【文献】米国特許第6268000号明細書
【文献】米国特許第5503307号明細書
【文献】米国特許第4335834号明細書
【文献】米国特許出願公開第2009/0101673号明細書
【文献】米国特許出願第2013/0020350号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
当分野では、取り付けられた製品カートリッジから製品を分注するための改良されたアプリケータが必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明の一実施形態は、第1の端部及び第2の端部を有するハウジングと、分注フォースと、分注フォースに動作可能に取り付けられた分注装置と、少なくとも1つの電源であって、その少なくとも1つが電気電源である、少なくとも1つの電源と、分注フォースに動作可能に取り付けられた分注スイッチと、電気電源に電気的に接続された少なくとも1つのデータオペレータとを備える、製品アプリケータアセンブリ(「アプリケータ」)に関する。一実施形態では、製品は、取り外し可能に取り付けられた製品容器に収容される。同じ又は追加の実施形態では、製品は、殺虫剤ベイトを含む、ジェル系農薬、水性農薬、又は有機農薬などの任意の種類の農薬ベイトであり得る。他の製品もまた、製品アプリケータアセンブリから分注されてもよい。
【0014】
アセンブリの一実施形態では、アプリケータは、第1の端部、第2の端部、及びハンドルを有するハウジングと、ハウジングの第1の端部に位置決めされたステッピングモータの形態の分注フォースと、ステッピングモータに動作可能に取り付けられたプランジャアセンブリの形態の分注装置と、少なくとも1つの回路基板に電気的に接続された電池パックの形態の電源と、第1の回路基板上に支持されたオン/オフスイッチと、少なくとも1つの回路基板によって支持され、ステッピングモータに動作可能に取り付けられたトリガの形態の分注スイッチと、第1の回路基板に取り付けられたホームボタンとを含む。アプリケータは、電池パックに電気的に接続された1個又は複数のデータオペレータを含む。1個又は複数のデータオペレータは、限定はしないが、データ画面、RFIDアンテナ、RFIDタグ、及びスマートフォンであってもよい。プランジャアセンブリは、RFIDアンテナを通って延在してもよい。
【0015】
一実施形態では、データオペレータは、アプリケータを制御するアプリであってもよい。
【0016】
一実施形態では、アプリケータは、RFIDタグを有するカートリッジを含み、カートリッジは、ハウジングの第2の端部に取り外し可能に取り付けられる。別の実施形態では、アプリケータは、照準灯をさらに含む。
【0017】
本発明の一実施形態はまた、製品を適用する方法、すなわち、カートリッジをアプリケータアセンブリ上に取り外し可能に取り付けるステップと、分注スイッチを作動させて分注フォースを作動させるステップと、分注装置をカートリッジ内に移動させるステップと、製品を標的に向けて排出するステップとを含む、アプリケータの使用方法を含む。
【0018】
本発明の一実施形態は、アプリケータを使用して製品を適用する方法であって、カートリッジをアプリケータ上に取り外し可能に取り付けるステップであって、カートリッジは、ベイト製品を収容する、ステップと、アプリケータの第1の端部を標的に向けて照準するステップと、アプリケータの分注スイッチを引くステップと、アプリケータの分注フォースを作動させるステップと、分注装置を取り付けられたカートリッジに向かって移動させるステップと、ベイト製品を標的に向けて排出するステップとを含む方法をさらに含む。カートリッジは、データオペレータを含んでもよい。
【0019】
特定の実施形態では、アプリケータの利点は、既知の量のベイトを製品上に提供することができることである。
【0020】
特定の実施形態では、アプリケータの利点は、異なる量のベイト製品を標的上に適用するために調整可能に使用することができることである。
【0021】
特定の実施形態では、アプリケータの別の利点は、カートリッジ内に残っているベイト製品の使用量及びベイト又は他の製品の量に関するデータを送達することができることである。
【0022】
本発明のさらなる実施形態は、以下の通りである。
【0023】
1.第1の端部及び第2の端部を有するハウジングと、
分注フォースと、
前記分注フォースに動作可能に取り付けられた分注装置と、
少なくとも1つの電源と、
前記分注フォースに動作可能に取り付けられた分注スイッチと、
電気電源に電気的に接続された少なくとも1つのデータオペレータと
を備える、製品アプリケータ。
【0024】
2.前記ハウジングに取り外し可能に取り付けられた製品カートリッジをさらに備える、実施形態1に記載のアプリケータ。
【0025】
3.前記電気的接続は、少なくとも1つの回路基板である、実施形態1又は2に記載のアプリケータ。
【0026】
4.前記ハウジングに取り付けられた、又は前記ハウジングと一体のハンドルをさらに備える、実施形態1から3のいずれかに記載のアプリケータ。
【0027】
5.前記少なくとも1つの電源は、電気電源である、実施形態1から4のいずれかに記載のアプリケータ。
【0028】
6.前記少なくとも1つの電源は、電池又は電池パックである、実施形態1から5のいずれかに記載のアプリケータ。
【0029】
7.前記少なくとも1つのデータオペレータは、アプリ、データ画面、分注スイッチ、オン/オフスイッチ、RFIDアンテナ、RFIDタグ、コンピュータ、サーバ、スマートフォン、ラップトップ、又はそれらの任意の組み合わせから選択される、実施形態1から6のいずれかに記載のアプリケータ。
【0030】
8.前記分注装置は、前記カートリッジに動作可能に接続される、実施形態1から7のいずれかに記載のアプリケータ。
【0031】
9.前記分注フォースは、ばね、プッシュロッド、ネジ式ロッド、モータ、ステッピングモータ、及びそれらの任意の組み合わせから選択される、実施形態1から8のいずれかに記載のアプリケータ。
【0032】
10.前記分注装置は、ロッド、プランジャアセンブリ、ネジ式ロッド、ポンプ、又はそれらの任意の組み合わせから選択される、実施形態1から9のいずれかに記載のアプリケータ。
【0033】
11.前記分注スイッチは、プッシュボタン、レバー、ノブ、トリガ、又はそれらの任意の組み合わせから選択される、実施形態1から10のいずれかに記載のアプリケータ。
【0034】
12.少なくとも1つの回路基板と、
ロード/アンロードスイッチと、
前記少なくとも1つの回路基板上に支持されたオン/オフスイッチと、
前記少なくとも1つの回路基板によって支持され、前記分注装置に動作可能に取り付けられた分注トリガと、
前記第1の回路基板に電気的に接続された電池パックと
をさらに備え、
前記アプリケータは、モバイル装置上で実行されるアプリの形態の第1のデータオペレータによって制御され、
前記ハウジングは、ハンドルをさらに備え、
前記分注フォースは、ステッピングモータであり、
前記分注装置は、前記ステッピングモータに動作可能に取り付けられたプランジャアセンブリであり、
前記分注スイッチは、前記少なくとも1つの回路基板によって支持されたトリガであり、
前記電源は、前記少なくとも1つの回路基板に電気的に接続された電池パックである、
実施形態1に記載のジェルベイトアプリケータ。
【0035】
13.前記アプリケータに機能的に取り付けられたRFIDアンテナの形態の第2のデータオペレータをさらに備える、実施形態1から12のいずれかに記載のジェルベイトアプリケータ。
【0036】
14.前記アプリケータに取り外し可能に取り付けられたカートリッジをさらに備える、実施形態1から13のいずれかに記載のジェルベイトアプリケータ。
【0037】
15.前記カートリッジは、RFIDタグの形態の第3のデータオペレータを含む、実施形態14に記載のジェルベイトアプリケータ。
【0038】
16.前記RFIDアンテナは、前記RFIDタグを読み取る、実施形態1から15のいずれかに記載のジェルベイトアプリケータ。
【0039】
17.照準灯をさらに備える、実施形態1から16のいずれかに記載のジェルベイトアプリケータ。
【0040】
18.前記電池パックは、前記ハウジングの前記ハンドル内に位置する、実施形態1から17のいずれかに記載のジェルベイトアプリケータ。
【0041】
19.前記電源は、取り外し可能である、実施形態1から18のいずれかに記載のジェルベイトアプリケータ。
【0042】
20.前記電源は、充電可能である、実施形態1から19のいずれかに記載のジェルベイトアプリケータ。
【0043】
21.前記プランジャアセンブリは、
プランジャと、
プランジャに取り付けられたプランジャナットと、
前記ステッピングモータに取り付けられ、前記プランジャナットに取り付けられたリードスクリュと
を含む、実施形態12に記載のジェルベイトアプリケータ。
【0044】
22.前記リードスクリュは、前記プランジャ内に延在する、実施形態21に記載のジェルベイトアプリケータ。
【0045】
23.ホームボタンをさらに備える、実施形態1から22のいずれかに記載のジェルベイトアプリケータ。
【0046】
24.前記アプリケータに実装され、前記アプリから受信したデータを表示するように構成されたデータ画面をさらに備える、実施形態1から23のいずれかに記載のジェルベイトアプリケータ。
【0047】
25.上記の実施形態のいずれかに記載のアプリケータを使用して製品を標的上に適用する方法であって、
カートリッジを前記アプリケータアセンブリ上に取り外し可能に取り付けるステップと、
前記分注スイッチを作動させて前記分注フォースを作動させるステップと、
前記分注装置を前記カートリッジ内に移動させるステップと、
前記製品を前記標的に向けて排出するステップと、
前記データオペレータの少なくとも1つによって前記標的上への前記製品の適用を記録するステップと
を含む、方法。
【0048】
26.実施形態12に記載のアプリケータを使用して製品を標的上に適用する方法であって、
前記アプリを前記アプリケータと同期させるステップと、
カートリッジを前記アプリケータ上に取り外し可能に取り付けるステップであって、前記カートリッジは、ベイト製品を収容する、ステップと、
カートリッジ情報を前記アプリに記録するステップと、
前記ロード/アンロードボタン上のロードモードを使用して前記プランジャを前記カートリッジに延在させるステップと、
前記カートリッジ内の前記ベイト製品の残量を記録するステップと、
前記アプリケータの前記第1の端部を標的に向けて照準するステップと、
前記アプリケータの前記トリガを引くステップと、
前記アプリケータの前記ステッピングモータを作動させるステップと、
前記プランジャアセンブリを前記取り付けられたカートリッジに向かって押すステップと、
前記ベイト製品を前記標的に向けて排出するステップと
を含む、方法。
【0049】
27.前記アプリケータは、データ画面をさらに備え、前記データ画面は、前記アプリから受信したデータを表示するように構成される、実施形態25に記載の方法。
【0050】
28.前記アプリケータは、RFIDアンテナをさらに備え、前記カートリッジは、RFIDタグを含む、実施形態25から27のいずれかに記載の方法。
【0051】
29.前記記録するステップ、照準するステップ、引くステップ、作動させるステップ、押すステップ、及び排出するステップを繰り返すステップをさらに含む、実施形態25から28のいずれかに記載の方法。
【0052】
30.前記アプリを介してジョブ完了ステータスを示すステップをさらに含む、実施形態25から29のいずれかに記載の方法。
【0053】
31.前記アプリを前記アプリケータと同期させた後、前記プランジャアセンブリをデフォルト位置に後退させるステップをさらに含む、実施形態25から30のいずれかに記載の方法。
【0054】
32.前記標的を照準灯で照らすステップをさらに含む、実施形態25から31のいずれかに記載の方法。
【0055】
33.前記アプリを介してベイト識別データ及び適用された前記ベイト製品の量をサーバに送信することをさらに含む、実施形態25から32のいずれかに記載の方法。
【0056】
34.ベイト製品を適用するための上記の実施形態のいずれかに記載のアプリケータの使用であって、
カートリッジを前記アプリケータ上に取り外し可能に取り付けるステップと、
前記トリガを引いて前記ステッピングモータを作動させるステップと、
前記プランジャアセンブリを前記カートリッジに押し込むステップと、
前記製品を前記標的に向けて排出するステップと
を含む、アプリケータの使用。
【0057】
ここで、本発明の動作の性質及び態様が、添付の図面と併せて、本発明の実施形態の以下の詳細な説明においてより完全に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【
図1】本発明のベイトアプリケータの側面斜視図である。
【
図3】前端部でアプリケータに取り付けられたベイト装填カートリッジを図示する、本発明のアプリケータの正面図である。
【
図4】RFIDタグ、及びカートリッジをアプリケータに取り付けるために使用される保持手段の一実施形態を示すカートリッジの側面図である。
【
図5】
図2の線5-5に沿ったアプリケータの断面図である。
【
図6】本発明のアプリケータの分解上面斜視図である。
【
図7】本発明のアプリケータの動作方法を図示する流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0059】
最初に、異なる図面ビュー上の同様の図面番号が本発明の同一の構造要素を識別することを理解されたい。また、本発明の属性を明確に描写するために、図の比率及び角度は必ずしも縮尺通りではないことを理解されたい。
【0060】
本発明は、好ましい実施形態であると現在考えられているものに関して説明されているが、本発明は開示された実施形態に限定されないことが理解される。本発明は、添付の特許請求の範囲の精神及び範囲内に含まれる様々な修正及び均等な配置を網羅することを意図している。
【0061】
さらに、本発明は、記載された特定の方法論、材料、及び修正に限定されず、したがって、当然のことながら変化し得ることが理解される。本明細書で使用される専門用語は、特定の態様のみを説明するためのものであり、添付の特許請求の範囲によってのみ限定される本発明の範囲を限定することを意図するものではないことも理解される。
【0062】
他に定義されない限り、本明細書で使用されるすべての技術用語及び科学用語は、本発明が属する技術分野の当業者に一般的に理解されるのと同じ意味を有する。「実質的に」という用語は、「近い」、「非常に近い」、「約」、「およそ」、「概して」、「~に近い」、「~に近接する」、「本質的に」、「~の付近で」、「~の近傍で」などの用語と同義であり、そのような用語は、本明細書及び特許請求の範囲に現れるものと互換的に使用され得ることを理解されたい。「近位の」という用語は、「近くの」、「近接する」、「隣接する」、「隣り合う」、「すぐ隣の」、「接している」などの用語と同義であり、そのような用語は、本明細書及び特許請求の範囲に現れるものと互換的に使用され得ることを理解されたい。本明細書に記載のものと同様又は同等の任意の方法、装置、又は材料を本発明の実践又は試験に使用することができるが、ここで好ましい方法、装置、及び材料を説明する。
【0063】
アプリケータアセンブリ(「アプリケータ」)は、以下に説明するアプリケータの特徴を取り囲む又は支持する(集合的に「取り囲む」)ハウジングを含む。ハウジングは、第1の端部及び第2の端部を有する本体を含む。いくつかの実施形態では、ハウジングは又はウジングと一体であってもよいハンドルを含む。一体とは、構成要素部品が単一のユニットとして共に形成されることを意味する。アセンブリは、ハウジングの第1又は第2の端部のいずれかに取り外し可能に取り付けられたカートリッジを含むことができる。
【0064】
アプリケータは、アプリケータに機能的に接続された1個又は複数のデータオペレータ(「オペレータ」)を含む。データオペレータは、ハードウェア装置、1個又は複数のソフトウェアアプリケーション、又はそれらの組み合わせとすることができる。機能的に接続されるとは、構成要素又は装置が第2の構成要素に直接的又は間接的に接続され、その第2の構成要素を機能させることを意味する。例えば、以下に説明するように、アプリなどのデータオペレータは、4G、LTE、5G、WiFi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)などの有線又は無線によってアプリケータアセンブリに接続され、アプリケータを所定の方式で機能させる。別の例では、アプリケータによって実行されるアクションにより、アプリケータ上に支持されたデータ画面にデータが表示される。データオペレータの例には、限定はしないが、データ画面、RFIDアンテナ、RFIDタグ、ラップトップを含むコンピュータ、スマートフォン、サーバ、及びアプリケーション(「アプリ」)、又はそれらの組み合わせが含まれる。例えば、データオペレータは、データを生成、処理、送信、及び/又は受信するハードウェア及び/又はソフトウェア構成要素であってもよく、アプリケータの1つ又はいくつかの後続のアクションを制御することもできる。
【0065】
一実施形態では、アプリケータは、ユーザに見えるデータ画面を支持する。データ画面は、アプリケータによって生成されたデータ及び/又はアプリから受信したデータを表示することができる。そのようなデータの例には、限定はしないが、適用された製品の名称、適用された製品の用量の数、用量のサイズ、及び/もしくは現在の電池強度、又は任意の他の所望の情報が含まれる。
【0066】
RFIDアンテナは、個々の製品カートリッジに付随するRFIDタグから使用されるベイト又は他の製品の種類などのデータを受信するために使用され得るデータオペレータである。この識別データは、アプリなどのデータオペレータ、スマートフォン又はラップトップなどのモバイルコンピューティング装置に送信され、その後、記憶又はさらなるアクションのために第2のコンピュータ又はサーバにさらに送信されてもよい。1個又は複数のRFIDアンテナは、適用された用量の数及び用量強度など、アプリケータによって生成され得る追加のデータを受信又は送信することができる。
【0067】
アプリケータは、ハウジングによって支持又は取り囲まれた分注フォースを含む。分注フォースは、限定はしないが、張力下のばね、機械的コーキングガンと同様のプッシュロッド、又はネジ式ロッドなどによって機械的に操作することができる。あるいは、分注フォースは、限定はしないが、ステッピングモータなどのモータであってもよい。分注フォース(「フォース」)は、限定はしないが、ロッド、プランジャアセンブリ、ネジ式ロッド、ポンプ、又は製品カートリッジに機能的に接続され、カートリッジから標的上に製品を押したり引くように配置された他の装置などの分注装置に動作可能に取り付けられてもよい。1つの機能的接続は、分注装置によるカートリッジの接触であってもよい。
【0068】
アプリケータは、分注装置を作動させてカートリッジから製品を分注することを分注フォースに開始させるか又は可能にさせるために分注フォースに動作可能に取り付けられた、分注スイッチを含むことができる。分注スイッチは、プッシュボタン、レバー、もしくは他の機械的装置であってもよく、又は分注フォースに電気的に接続されたボタンもしくはトリガ、例えばモータであってもよい。電気的に接続されるとは、分注スイッチが電線又は1個又は複数の回路基板を介して分注フォースに直接的又は間接的に接続されることを意味する。加えて、電池、電池パック、電気コードなどの電気電源がアプリケータに電気的に接続される。
【0069】
アプリケータの一実施形態が、添付の図と共に以下に説明される。
【0070】
図1は、ベイトアプリケータ100(「アプリケータ100」)の側面斜視図である。ハウジング102は、後述するように、アプリケータ100の内部構成要素を取り囲む。後端部104が、前端部106の反対側にある。ステッピングモータカバー118が、後端部104に取り付けられている。電源(オン/オフ)スイッチ108及びロード/アンロードスイッチ110が、ハウジング102の上面102cの上方に延在する。RFIDアンテナ112(「アンテナ112」)の形態のデータオペレータは、第2の端部106でアプリケータ100に取り付けられ、第2の端部106を囲むように図示されている。シリンジ状のノーズ200aを含むカートリッジ200は、第2の端部106に取り外し可能に取り付けられ、そこから延在する。しかしながら、当業者は、アンテナ112が任意の適切な形状であってもよく、アプリケータ100上の任意の適切な場所でアプリケータ100に取り付けられてもよいことを認識するであろう。
【0071】
ハンドル114は、ガン状のハンドル構成を形成するように近位の第1の端部104から延在する。底部セクション116は、ハンドル114の底部を形成し、ハンドル114の上部に取り外し可能に取り付けられてもよい。あるいは、トリガ120の形態の分注スイッチは、ハンドル114及びハウジング102の上部を有するトリガ状の配置である。トリガガード121及びハウジング102の底部は、トリガ120を囲む。
【0072】
アプリケータ100は、ラップトップコンピュータ、デジタルパッド、携帯電話、又は当業者に知られている同様のデータオペレータなどのモバイルデータオペレータ上で実行されるアプリの形態のデータオペレータによって制御することができる。アプリは、限定はしないが、ベイトの種類、送達された用量の数、標的の場所、及び他の関連情報などのデータを受信し、それをサーバ又は他のマイクロプロセッサに送信する。このデータは、ユーザによって手動で入力されてもよいし、以下に説明するようにアンテナ112などのデータオペレータから自動的に受信されてもよい。
【0073】
図2は、電源スイッチ108及びロード/アンロードスイッチ110を示すアプリケータ100の上面図である。ノズル200aを有するカートリッジ200は、前端部106から延在する。図示の実施形態では、RFIDアンテナ112は、前端部106でカートリッジ200を囲んで見える。しかしながら、当業者は、アンテナ112がアプリケータ100上の任意の場所に位置決めされ得ることを認識するであろう。
【0074】
図3は、カートリッジ200が前端部106でアプリケータ100に取り外し可能に取り付けられた、アプリケータ100の正面図である。図示の実施形態では、アンテナ112がカートリッジ200の前端部106と近位端部又は後端部の両方を囲むことがより明確に分かる。ノズル200aは、カートリッジ200から延在する。タブ124が、端部106で取り外し可能にカートリッジ200を保持する。
【0075】
図4は、RFIDタグ202(「タグ202」)及び保持手段204を示すカートリッジ200の側面図である。保持タブ204(「タブ204」)は、カートリッジ200の後端部に互いに対向して位置決めされる。図示の実施形態では、カートリッジ200は、アプリケータタブ124の間にタブ204を挿入し、次いで、保持タブ204がアプリケータタブ124の背後にあるようにカートリッジ200を旋回させることによってアプリケータ100の前端部106に取り外し可能に取り付けられ、それによってカートリッジ200をアプリケータ100に取り外し可能に取り付ける。カートリッジ200を取り外すには、アプリケータタブ124の間に保持タブ204を載置し、カートリッジ200をアプリケータ100から外すことができるようにカートリッジ200を旋回させる。限定はしないが、ネジ山及びばね式ソケットなどの他の取り外し可能な保持手段を使用してもよい。
【0076】
図5は、
図2の線5-5に沿ったアプリケータ100の断面図である。ステッピングモータ300の形態の分注フォースは、プランジャアセンブリ301の形態の分注装置に動作可能に取り付けられる。これについては、
図6を参照されたい。動作可能に取り付けられるとは、構成要素又は装置が第2の構成要素に直接的又は間接的に接続され、その第2の構成要素を機能させることを意味する。ステッピングモータ300は、後端部104においてステッピングモータカバー118(「カバー118」)によって覆われる。プランジャアセンブリ301の形態の分注装置は、プランジャナット302と、リードスクリュ304と、プランジャ306とを含む。プランジャナット302は、リードスクリュ304と係合している。リードスクリュ304の後方端部は、ステッピングモータ300に取り付けられ、ステッピングモータ300が回転することにより、電力を受け取って旋回する。リードスクリュ304は、プランジャナット302を越えてプランジャチャネル306a(「チャネル306a」)内に延在し、プランジャナット302は、プランジャ306の後端部でプランジャキャップ306dに締結される。プランジャ306は、チャネル306aの周りにスリーブを形成する。プランジャ306は、カートリッジ200の後方端部で浮動ピストン206に接触する。
【0077】
図5に示す断面図では、カートリッジ200上の保持タブ204はタブ124の背後に収まる。オプションの照準灯312は、RFIDアンテナ112の下に収まり、標的領域を照らすことによってアプリケータ100を照準するようにユーザを導く。一実施形態では、照準灯312は、LED灯である。照準灯312は、アプリケータ100上の他の適切な場所でアプリケータ100に実装され、アンテナ112がアプリケータ100から取り外されてもよいことが認識されよう。
【0078】
少なくとも1つの回路基板の形態の電気的接続は、トリガ120、電源スイッチ108、ロード/アンロードスイッチ110、ステッピングモータ300、ホームスイッチ304、及び照準灯312を電池パック400の形態の電源に電気的に接続するために使用される。電池パック400は、ハンドル114に収納される。一実施形態では、底部セクション116は、ハンドル114の上部から取り外し可能であり、電池パック400を交換することが可能になる。代替の実施形態(図示せず)では、電池パック400は、ハンドル114内の所定の位置にある間に再充電されてもよい。好ましい実施形態では、電池パック400は、ハンドル114を形成し、充電可能である。図示の実施形態では、アプリケータ100は、回路基板310及び308を含む。当業者は、適切な構成要素を電池パック400に電気的に接続するために、1個又は3個以上の回路基板が使用され得ることを認識するであろう。
【0079】
回路基板308は、回路基板308に実装されたトリガスイッチ120aを通じてトリガ120との接点を支持する。また、ホームスイッチ304は、回路基板308に実装される。電源スイッチ108及びロード/アンロードスイッチ110は、回路基板310に実装される。回路基板310には見られないが、当業者は、すべての回路基板が電力を受け取るために電池パック400に直接的又は間接的に電気的に接続されることを認識するであろう。
【0080】
図6は、アプリケータ100の分解上面斜視図である。
図6は、ハウジング半体セクション102a及び102bを互いに固定して取り付けることによってハウジング102が形成される実施形態を図示する。半体セクション102a及び102bの接合はまた、プランジャ306が中を通って延在するプランジャ通路126を形成する。リードスクリュ304がステッピングモータ300からプランジャチャネル306a内に延在することが分かる。プランジャナット302は、リードスクリュ304に取り付けられ、プランジャ306の後端部306bに取り付けられる。プランジャナットシャフト302aは、
図5にも見られるように、プランジャチャネル306aに挿入される。図示しないが、モータ300は、回路基板308及び/又は回路基板310のいずれかを通じて電池パック400から電力を受け取る。
図5に見られるように、プランジャ306の前端部306cは、カートリッジ200の後端部に接触する。電池パック400は、自動車の充電器、ACコンセント、コンピュータ接続、又は当技術分野で知られている他の方法で充電することができる。
【0081】
アプリケータ100を操作するために、ユーザは、最初に電源ボタンをオンにし、ロード/アンロード制御ボタン110をロード位置に載置する。ロード位置では、モータ300は、プランジャアセンブリ301をピストン206に向かって接触させるために押すように回転する。一実施形態では、モータ300はわずかに反対方向に回転してプランジャアセンブリ301を後退させ、カートリッジ内に背圧が形成されるのを防止する。好ましい実施形態では、ピストン206と接触するためのプランジャ306の延在量はアプリによって記録され、距離はカートリッジ200内に残っている製品の量に変換される。アンロード位置では、モータ300は反対方向に回転し、プランジャアセンブリ301をピストン206から引き離す。ピストン206は、その新しい位置に留まる。トリガ120は、ハンドル114に向かって引き戻されると、回路基板308上のトリガスイッチ120aを作動させる。基板308は、電力をステッピングモータ300に供給して所定の距離回転させることによって、リードスクリュ304を回転させる。好ましい実施形態では、トリガ120は、モータ300の回転を開始する「オン」スイッチであり、一方、アプリは、モータ300が動作する時間を制御し、それによってアプリケータ100によって分注される製品用量を制御する。リードスクリュ304及び取り付けられたプランジャナット302の回転により、プランジャ306がカートリッジ200の後端部内に横方向に押し込まれ、ジェルベイト製品などのベイト製品をノーズ200aから押し出す。好ましい実施形態では、照準灯312は、トリガ120の作動と共にオンにされ、標的領域を照らす。
【0082】
ステッピングモータは連続的に回転せず、むしろモータによって電力が受け取られる時間の長さに基づいて小さな増分で旋回するので、ステッピングモータ300などのステッピングモータの使用は、連続的に回転するモータよりも正確な量のベイトを標的に送達することを可能にするという利点を提供する。アプリは、電力がステッピングモータ300に送達される時間の長さを制御するために使用されてもよい。
【0083】
一実施形態では、ロード/アンロードスイッチ110は、リードスクリュ304をホーム又は開始位置に戻す。
【0084】
RFIDアンテナ112は、RFIDタグ202からベイトの識別情報を読み取り、この情報を、携帯電話上のアプリ又はトラックに実装されたラップトップコンピュータもしくはコンピュータなどのポータブル装置に通信する。あるいは、情報は、アプリに手動で入力されてもよい。アプリは、都合の良いときに検索するためにこの情報を記憶することができる。代替の実施形態(図示せず)では、アプリにリンクされたアプリケータ100上の表示ウィンドウは、カートリッジ情報だけでなく、限定はしないが、電池パックの寿命、分注された製品、製品識別、トリガが何回引かれたか、ジョブ現場の場所、及び用量などの追加の情報も表示することができる。
【0085】
アプリケータ100と共に外部カートリッジ200を使用することは、空のカートリッジを満杯のカートリッジと交換することが容易であるという利点を有する。この容易に取り替えられるカートリッジの明確な利点は、アプリケータが独自のサービス間又は同じサービス内のいずれかで製品間を容易に切り替えることができることである。製品を容易に切り替えることができることは、総合的な害虫抵抗性管理プログラムにおいて重要な特徴である。他の利点は、電力又は製品ラインに繋がれていないため、当分野の他のアプリケータよりも使用が容易であり、既知の量の製品をモータ300の各旋回により排出することができ、製品の過剰使用を低減することを含む。
【0086】
アプリ自体は、好ましくは、携帯電話、ラップトップコンピュータ、又はトラックもしくは他の車両に実装されたコンピュータなどのポータブルデータオペレータに含まれる。アプリとアプリケータ100との間の通信は、4G、LTE、5G、WiFi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)などの有線又は無線伝送によるものとすることができる。アプリはまた、衛星又はセルラー伝送による通信を行うオフィスなど、ジョブ現場から離れた場所に配置することもできる。いずれの実施形態においても、アプリ及びアプリケータ100は、限定はしないが、標的に適用される用量の制御、カートリッジ200内に残っている製品の量の記録、カートリッジ200内の製品の識別、トリガ120を引いた回数、適用の日時、電池寿命、及び標的の場所、例えば全地球測位システム(gps)の場所など、データ及びコマンドを通信及び生成する。アプリは、記憶されているサーバに送信されるまでこのデータを記憶する。
【0087】
図7は、アプリケータ100の動作方法を図示する流れ図である。ジョブ場所に到着すると、アプリが作動され、ベイトアプリケータ100と同期される。開始するには、「ベイト適用開始」命令を作動する。プランジャアセンブリ301が後退位置又はデフォルト位置にある場合、カートリッジ200は、アプリケータ100の前端部106に挿入され、用量が選択される。用量は、デフォルト用量又はアプリによって指定及び制御されるカスタム用量であり得る。アプリケータ100は、製品識別などの情報を読み取る。ロード/アンロードボタン110上のロードオプションが選択され、これは、プランジャ306がピストン206に接触したときにステッピングモータ300が停止するまでプランジャアセンブリ301を延在させる。延在距離はアプリによって測定され、この距離を使用して、アプリはカートリッジ200内に残っているベイトの量を計算する。トリガ120が引かれ、モータ300が回転を開始して必要な用量をノズル200aから押し出す。ジョブが完了していない場合、トリガ120は、ジョブが完了するまで繰り返し引かれる。ジョブが完了すると、分注された製品の量を記録していたアプリは、ジョブが完了したことを示し、製品ID及び適用された製品の量をサーバに送信する。
【0088】
ジョブが完了する前にカートリッジ200が空になった場合、ロード/アンロードボタン110上のホームボタン310又はアンロードオプションが押されてプランジャアセンブリ301をデフォルト位置又はホーム位置に後退させ、空のカートリッジが交換され、アプリは交換カートリッジ200内の製品識別及び製品の量を記録する。上述したように、この情報は、RFIDアンテナ112がタグ202を読み取り、それをアプリに送信することによって収集することができる。
【0089】
したがって、本発明の目的は効率的に得られることが分かるが、本発明に対する変更及び修正は当業者には容易に明らかであるはずであり、この変更は特許請求される本発明の精神及び範囲から逸脱するものではない。
【符号の説明】
【0090】
100 ベイトアプリケータ
102 ハウジング
102a ハウジング半体セクション
102b ハウジング半体セクション
102c 上面
104 後端部、第1の端部
106 前端部、第2の端部
108 電源スイッチ
110 ロード/アンロードスイッチ、ロード/アンロード制御ボタン
112 RFIDアンテナ
114 ハンドル
116 底部セクション
118 ステッピングモータカバー
120 トリガ
120a トリガスイッチ
121 トリガガード
124 アプリケータタブ
126 プランジャ通路
200 カートリッジ
200a ノーズ/ノズル
202 RFIDタグ
204 保持手段/保持タブ
206 ピストン
300 ステッピングモータ
301 プランジャアセンブリ
302 プランジャナット
302a プランジャナットシャフト
304 リードスクリュ/ホームスイッチ
306 プランジャ
306a プランジャチャネル
306b 後端部
306c 前端部
306d プランジャキャップ
308 回路基板
310 回路基板/ホームボタン
312 照準灯
400 電池パック
5-5 線