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特許7466603緯三重組織コーデュロイ及びその生産プロセス
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-04
(45)【発行日】2024-04-12
(54)【発明の名称】緯三重組織コーデュロイ及びその生産プロセス
(51)【国際特許分類】
   D03D 11/00 20060101AFI20240405BHJP
   D06C 23/02 20060101ALI20240405BHJP
【FI】
D03D11/00 Z
D06C23/02 A
D06C23/02 E
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2022154054
(22)【出願日】2022-09-27
(65)【公開番号】P2023051823
(43)【公開日】2023-04-11
【審査請求日】2022-09-27
(31)【優先権主張番号】202111165463.X
(32)【優先日】2021-09-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】520326688
【氏名又は名称】亜東(常州)科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】Yadong (changzhou) Science&Technology Co.,Ltd
【住所又は居所原語表記】No.381 East Laodong Road,Changshu City,Jiangsu Province,China
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】薛 梁
(72)【発明者】
【氏名】胡 楊杰
(72)【発明者】
【氏名】朱 方紅
(72)【発明者】
【氏名】張 天禹
【審査官】大▲わき▼ 弘子
(56)【参考文献】
【文献】実開昭56-019587(JP,U)
【文献】特開2003-268653(JP,A)
【文献】特表2013-520579(JP,A)
【文献】特開平02-293468(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
D03D1/00-27/18、
A41D31/00-31/32、
D06B1/00-23/30、D06C3/00-29/00、D06G1/00-5/00、D06H1/00-7/24、D06J1/00-1/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
緯三重組織コーデュロイであって、
4~12本の経糸、本の地緯糸、本のパイル緯糸、本の下緯糸で構成される最小編組変化ユニットを含み、各最小編組変化ユニットは、表面となる上側と底面となる下側を有し、前記経糸が並設され、1本の地緯糸、1本のパイル緯糸、1本の下緯糸が経糸の長さ方向に沿って所定の順に設置され、前記所定の順に別の1本の地緯糸、別の1本のパイル緯糸、別の1本の下緯糸が経糸の長さ方向に沿って設置され、各地緯糸と経糸とが相互に浮沈交絡して設置され、各パイル緯糸の両端が最小編組変化ユニットの側に位置するとともに、パイル緯糸の少なくとも一部が最小編組変化ユニットの側に位置し各下緯糸の少なくとも一部が最小編組変化ユニットの下側に位置するとともに、少なくとも3本の経糸を被覆する中空魚鱗層が形成されるように、各下緯糸と経糸とが相互に浮沈交絡して設置され、地緯糸、パイル緯糸、下緯糸により緯三重組織が形成される、ことを特徴とする緯三重組織コーデュロイ。
【請求項2】
前記パイル緯糸は、V形パイル緯糸、又はW形パイル緯糸を含、ことを特徴とする請求項に記載の緯三重組織コーデュロイ。
【請求項3】
緯三重組織コーデュロイであって、
4~12本の経糸、本の地緯糸、2本の第1のパイル緯糸および2本の第2のパイル緯糸を含む4本のパイル緯糸、本の下緯糸で構成される最小編組変化ユニットを含み、各最小編組変化ユニットは、表面となる上側と底面となる下側を有し、前記経糸が並設され、1本の地緯糸、1本の第1のパイル緯糸、1本の第2のパイル緯糸、1本の下緯糸が経糸の長さ方向に沿って所定の順に設置され、前記所定の順に別の1本の地緯糸、別の1本の第1のパイル緯糸、別の1本の第2のパイル緯糸、別の1本の下緯糸が経糸の長さ方向に沿って設置され、各地緯糸と経糸とが相互に浮沈交絡して設置され、各パイル緯糸の両端が最小編組変化ユニットの側に位置するとともに、パイル緯糸の少なくとも一部が最小編組変化ユニットの側に位置し各下緯糸の少なくとも一部が最小編組変化ユニットの下側に位置するとともに、少なくとも3本の経糸を被覆する中空魚鱗層が形成されるように、各下緯糸と経糸とが相互に浮沈交絡して設置され、地緯糸、パイル緯糸、下緯糸により緯三重組織が形成される、ことを特徴とする緯三重組織コーデュロイ。
【請求項4】
前記第1のパイル緯糸および第2のパイル緯糸は、それぞれV形パイル緯糸、又はW形パイル緯糸を含、ことを特徴とする請求項に記載の緯三重組織コーデュロイ。
【請求項5】
最小編組変化ユニット内の経糸の数は、偶数本であり、地緯糸と経糸とが相互に浮沈交絡して設置されるように、隣接する2本の経糸は、前記地緯糸の側と側にそれぞれ位置する、ことを特徴とする請求項2又は4に記載の緯三重組織コーデュロイ。
【請求項6】
最小編組変化ユニット内の経糸の数は、4の倍数本であり、隣接する2本ずつの経糸は、1組の経糸組であり、地緯糸と経糸とが相互に浮沈交絡して設置されるように、隣接する2組の経糸組は、前記地緯糸の側と側にそれぞれ位置する、ことを特徴とする請求項2又は4に記載の緯三重組織コーデュロイ。
【請求項7】
最小編組変化ユニット内の経糸の数は、3の倍数本であり、隣接する3本ずつの経糸は、1組の経糸組であり、地緯糸と経糸とが相互に浮沈交絡して設置されるように、各組の経糸組内の隣接する2本の経糸が前記地緯糸の側に位置し、別の1本の経糸が前記地緯糸の側に位置する、ことを特徴とする請求項2又は4に記載の緯三重組織コーデュロイ。
【請求項8】
最小編組変化ユニット内の経糸の数は、3の倍数本であり、隣接する3本ずつの経糸は、1組の経糸組であり、地緯糸と経糸とが相互に浮沈交絡して設置されるように、各組の経糸組内の隣接する2本の経糸が前記地緯糸の側に位置し、別の1本の経糸が前記地緯糸の側に位置する、ことを特徴とする請求項2又は4に記載の緯三重組織コーデュロイ。
【請求項9】
最小編組変化ユニット内の経糸の数は、6の倍数本であり、隣接する6本ずつの経糸は、1組の経糸組であり、各経糸組の6本の経糸のうちの第1本の経糸、第2本の経糸、第5本の経糸が前記地緯糸の側に位置し、各経糸組の6本の経糸のうちの第3本の経糸、第4本の経糸、第6本の経糸が前記地緯糸の側に位置し、又は各経糸組の6本の経糸のうちの第1本の経糸、第2本の経糸、第5本の経糸が前記地緯糸の側に位置し、各経糸組の6本の経糸のうちの第3本の経糸、第4本の経糸、第6本の経糸が前記地緯糸の側に位置する、ことを特徴とする請求項2又は4に記載の緯三重組織コーデュロイ。
【請求項10】
請求項2又は4に記載の緯三重組織コーデュロイを生産するための生産プロセスであって、
コーデュロイ生地の製織、カット、糊抜き、乾燥、ブラッシング、毛焼き、煮出し染色、乾燥、立毛のステップを含み、
コーデュロイ生地の製織:相応なコーデュロイ生地を取得するように、必要とする経糸、地緯糸、パイル緯糸、下緯糸を選択し、最小編組変化ユニットの構造に基づいて製織し、
カット:コーデュロイ生地上のパイル緯糸の浮き緯糸の全てをカットし、
糊抜き:コーデュロイ生地上のスラリーを除去するために用いられ、
乾燥:乾燥したコーデュロイ生地を取得するために用いられ、
ブラッシング:カット後の緯糸を機械的なブラシ掛けを行い、それをゆるく撚り散らして分離状の繊維にし、
毛焼き:パイル表面が整然として、パイルストリップを丸くてはっきりしている目的を達成するように、パイル表面に浮いていた長いパイルとパイルストリップスロットにおける毛羽を除去するために用いられ、
煮出し染色、乾燥:特定の色を有する乾燥したコーデュロイを取得し、
立毛:毛羽の直立を確保し、コーデュロイ毛羽が倒伏しないことを実現するように、正逆のブラッシングプロセスを採用する、
ことを特徴とする生産プロセス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コーデュロイ技術分野に関し、特に緯三重組織コーデュロイ及びその生産プロセスである。
【背景技術】
【0002】
コーデュロイは、緯をカットしてパイルを起こし、表面に縦パイルストリップを形成した綿織物であり、コーデュロイのパイルストリップがイグサの芯に似ていることから名付けられ、コーデュロイの原料は、主に綿であるが、ポリエステル、アクリル、スパンデックスなどの化学繊維と混紡されているものもある。その特徴は、生地が厚く、手触りが柔らかく、保温性が高いことであり、秋冬のコート、靴や帽子の生地と幕、カーテン、ソファー用生地などの装飾用品を作るのに適している。
【0003】
既存のコーデュロイ組織は、2組の緯糸と1組の経糸とが交絡した緯二重組織を採用し、地組織は、平織、綾織等がある。コーデュロイは、1組の経糸と2組の緯糸で織成されており、一方の緯糸(地緯糸と称する)と経糸とが交絡して毛羽が固結された地布となり、他方の緯糸(パイル緯糸と称する)と経糸とが交絡して規則的な浮き緯糸となり、切断後に毛羽が形成される。
【0004】
従来の緯二重コーデュロイは、表面に毛羽があるため、非常に暖かくて快適であるが、底面が平らで、手触りが硬く、特に冬の触感が冷たいため、底面の実際の肌馴染みが不十分である。
【発明の概要】
【0005】
本発明が解決すべき技術課題は、底面が柔らかく、触感が暖かい緯三重組織コーデュロイ及びその生産プロセスを提供することである。
【0006】
上記技術課題を解決するために、本発明による緯三重組織コーデュロイは、複数本の経糸、複数本の地緯糸、複数本のパイル緯糸、複数本の下緯糸で構成される最小編組変化ユニットを含み、各最小編組変化ユニットは、前側と後側を有し、複数本の経糸が並設され、地緯糸、パイル緯糸、下緯糸が経糸の長さ方向に沿って交互に設置され、各地緯糸と経糸とが相互に浮沈交絡して設置され、各パイル緯糸の両端が最小編組変化ユニットの前側に置かれるとともに、パイル緯糸の少なくとも一部が最小編組変化ユニットの後側に置かれ、各下緯糸と経糸とが相互に浮沈交絡して設置され、地緯糸、パイル緯糸、下緯糸により緯三重組織が形成される。
【0007】
さらに、下緯糸の少なくとも一部が最小編組変化ユニットの後側に置かれるとともに、少なくとも3本の経糸を被覆する中空魚鱗層が形成されるように、各下緯糸と経糸とが相互に浮沈交絡して設置され、下緯糸の中空魚鱗層により可撓性触感が提供される。
【0008】
さらに、前記パイル緯糸は、V形パイル緯糸、W形パイル緯糸を含み、各最小編組変化ユニットは、少なくとも一つのV形パイル緯糸、及び/又はW形パイル緯糸を含む。
【0009】
さらに、最小編組変化ユニット内の経糸の数は、4~26本である。
【0010】
さらに、最小編組変化ユニット内の経糸の数は、偶数本であり、地緯糸と経糸とが相互に浮沈交絡して設置されるように、隣接する2本の経糸は、前記地緯糸の前側と後側にそれぞれ置かれる。
【0011】
さらに、最小編組変化ユニット内の経糸の数は、4の倍数本であり、隣接する2本ずつの経糸は、1組の経糸組であり、地緯糸と経糸とが相互に浮沈交絡して設置されるように、隣接する2組の経糸組は、前記地緯糸の前側と後側にそれぞれ置かれる。
【0012】
さらに、最小編組変化ユニット内の経糸の数は、3の倍数本であり、隣接する3本ずつの経糸は、1組の経糸組であり、地緯糸と経糸とが相互に浮沈交絡して設置されるように、各組の経糸組内の隣接する2本の経糸が前記地緯糸の前側に置かれ、別の1本の経糸が前記地緯糸の後側に置かれる。
【0013】
さらに、最小編組変化ユニット内の経糸の数は、3の倍数本であり、隣接する3本ずつの経糸は、1組の経糸組であり、地緯糸と経糸とが相互に浮沈交絡して設置されるように、各組の経糸組内の隣接する2本の経糸が前記地緯糸の後側に置かれ、別の1本の経糸が前記地緯糸の前側に置かれる。
【0014】
さらに、最小編組変化ユニット内の経糸の数は、6の倍数本であり、隣接する6本ずつの経糸は、1組の経糸組であり、各経糸組の6本の経糸のうちの第1本の経糸、第2本の経糸、第5本の経糸が前記地緯糸の前側に置かれ、各経糸組の6本の経糸のうちの第3本の経糸、第4本の経糸、第6本の経糸が前記地緯糸の後側に置かれ、又は各経糸組の6本の経糸のうちの第1本の経糸、第2本の経糸、第5本の経糸が前記地緯糸の後側に置かれ、各経糸組の6本の経糸のうちの第3本の経糸、第4本の経糸、第6本の経糸が前記地緯糸の前側に置かれる。
【0015】
さらに、前記経緯糸の経糸密度の範囲は、50~160本/INであり、前記下緯糸、地緯糸、パイル緯糸の緯糸密度の範囲は、70~300本/INである。
【0016】
上記緯三重組織コーデュロイの生産プロセスは、コーデュロイ生地の製織、カット、糊抜き、乾燥、ブラッシング、毛焼き、煮出し染色、乾燥、立毛のステップを含み、
コーデュロイ生地の製織:相応なコーデュロイ生地を取得するように、必要とする経糸、地緯糸、パイル緯糸、下緯糸を選択し、最小編組変化ユニットの構造に基づいて製織し、
カット:コーデュロイ生地上のパイル緯糸の浮き緯糸の全てをカットし、
糊抜き:コーデュロイ生地上のスラリーを除去するために用いられ、
乾燥:乾燥したコーデュロイ生地を取得するために用いられ、
ブラッシング:カット後の緯糸を機械的なブラシ掛けを行い、それをゆるく撚り散らして分離状の繊維にし、
毛焼き:パイル表面が整然として、パイルストリップを丸くてはっきりしている目的を達成するように、パイル表面に浮いていた長いパイルとパイルストリップスロットにおける毛羽を除去するために用いられ、
煮出し染色、乾燥:特定の色を有する乾燥したコーデュロイを取得し、
立毛:毛羽の直立を確保し、コーデュロイ毛羽が倒伏しないことを実現するように、正逆のブラッシングプロセスを採用する。
【0017】
発明の技術的効果:(1)本発明の緯三重組織コーデュロイは、従来技術と比較し、地緯糸、パイル緯糸、下緯糸で形成された緯三重組織コーデュロイは、緯二重コーデュロイよりも1つ多くの下緯糸によって、表面のパイルが不変であることを確保する前提で、底面にニットパーカー布と類似するパイルループ構造を形成し、従来の緯二重コーデュロイの底面が硬く、触感が冷たいという欠点を大幅に改良し、肌馴染みと温かみ感の質を向上させる。従来の緯二重コーデュロイは、毛羽の残価率とスリップの国家標準の要求を確保するために、緯方向の密度が高く、高密度は、物性の安定性を確保できるが、布地が重くなり、フラットになっているので、コーデュロイに皺が発生しやすく、履き、或いは洗濯後の手入れが困難であることを直接的に引き起こし、緯三重コーデュロイは、緯二重コーデュロイよりも1つ多くの緯糸によって、布地構造を従来の二重から三重にし、布地の肉感、ふわふわ感を極めて高め、布地に軽量であるとともに高坪量コーデュロイの肉感とふわふわ感を備え、顕著な皺抵抗、手入れしやすい効果を備えさせることができる。該緯三重組織コーデュロイは、外観上、従来のコーデュロイのコールテン感をよく継承しており、緯三重の独特な構造により、底面にニットのようなパイルループ組織を形成させ、それを現代の審美と実用のニーズにいっそう合致させている。
【図面の簡単な説明】
【0018】
以下では、明細書と添付図面を結び付けて、本発明作をさらに詳細に説明する。
図1】実施例1の緯三重組織コーデュロイの横断面模式図である。
図2】実施例1における緯三重組織コーデュロイの最小編組変化ユニット構造を具現するための模式図である。
図3】実施例2の緯三重組織コーデュロイの横断面模式図である。
図4】実施例2における緯三重組織コーデュロイの最小編組変化ユニット構造を具現するための模式図である。
図5】実施例3の緯三重組織コーデュロイの横断面模式図である。
図6】実施例3における緯三重組織コーデュロイの最小編組変化ユニット構造を具現するための模式図である。
図7】実施例4の緯三重組織コーデュロイの横断面模式図である。
図8】実施例4における緯三重組織コーデュロイの最小編組変化ユニット構造を具現するための模式図である。
図9】実施例5の緯三重組織コーデュロイの横断面模式図である。
図10】実施例5における緯三重組織コーデュロイの最小編組変化ユニット構造を具現するための模式図である。
図11】実施例6の緯三重組織コーデュロイの横断面模式図である。
図12】実施例6における緯三重組織コーデュロイの最小編組変化ユニット構造を具現するための模式図である。
図13】実施例7の緯三重組織コーデュロイの横断面模式図である。
図14】実施例7における緯三重組織コーデュロイの最小編組変化ユニット構造を具現するための模式図である。
図15】実施例8の緯三重組織コーデュロイの横断面模式図である。
図16】実施例8における緯三重組織コーデュロイの最小編組変化ユニット構造を具現するための模式図である。
図17】実施例9の緯三重組織コーデュロイの横断面模式図である。
図18】実施例9における緯三重組織コーデュロイの最小編組変化ユニット構造を具現するための模式図である。
図19】実施例10の緯三重組織コーデュロイの横断面模式図である。
図20】実施例10における緯三重組織コーデュロイの最小編組変化ユニット構造を具現するための模式図である。
図21】実施例11の緯三重組織コーデュロイの横断面模式図である。
図22】実施例11における緯三重組織コーデュロイの最小編組変化ユニット構造を具現するための模式図である。
図23】実施例12の緯三重組織コーデュロイの横断面模式図である。
図24】実施例12における緯三重組織コーデュロイの最小編組変化ユニット構造を具現するための模式図である。
図25】実施例13の緯三重組織コーデュロイの横断面模式図である。
図26】実施例13における緯三重組織コーデュロイの最小編組変化ユニット構造を具現するための模式図である。
【0019】
図において、経糸1、地緯糸2、下緯糸3、中空魚鱗層31、V形パイル緯糸4、第1のW形パイル緯糸5、第2のW形パイル緯糸51。
【発明を実施するための形態】
【0020】
<実施例1>
本実施例の緯三重組織コーデュロイは、4本の経糸1、2本の地緯糸2、2本のパイル緯糸、2本の下緯糸3で構成される最小編組変化ユニットを含み、各最小編組変化ユニットは、前側と後側を有し、4本の経糸1が並設され、ここで経糸1の型番は、OE12ポリエステル糸であり、経糸密度は、70本/INであり、地緯糸2、パイル緯糸、下緯糸3は、経糸1の長さ方向に沿って交互に設置され、地緯糸2の型番は、C16Sであり、パイル緯糸と下緯糸3の型番は、C16Sであり、緯糸密度は、124本/INであり、各地緯糸2と経糸1とが相互に浮沈交絡して設置されるように、隣接する2本の経糸1は、地緯糸2の前側と後側にそれぞれ置かれ、最小編組変化ユニット構造の模式図は、図2を参照し、すなわち横座標方向における4本の経糸1の番号は、それぞれ第1経糸J1、第2経糸J2、第3経糸J3、第4経糸J4であり、縦座標方向における第W1、第W4は、2本の地緯糸2を表し、第W2、第W5は、2本の下緯糸3を表し、第W3、第W6は、2本のパイル緯糸を表し、図1に示すように、パイル緯糸は、V形パイル緯糸4であり、2本の地緯糸2は、いずれも第1経糸J1の上側から第2経糸J2の下側に入り、そして第3経糸J3の上側に入り、最後に第4経糸J4の下側に入り、すなわち第1経糸J1が地緯糸2の後側に置かれ、第2経糸J2が地緯糸2の前側に置かれ、第3経糸J3が地緯糸2の後側に置かれ、第4経糸J4が地緯糸2の前側に置かれる。下緯糸3は、最小編組変化ユニットの後側に第1経糸J1、第2経糸J2、第3経糸J3を被覆する中空魚鱗層31が形成されるように、2本の下緯糸3は、いずれもまず第1経糸J1の下側に入り、且つ第2経糸J2、第3経糸J3の下側に延び、そして転向して第4経糸J4の上側に入る。V形パイル緯糸4の両端が最小編組変化ユニットの前側に置かれるとともに、V形パイル緯糸4の中部が第3経糸J3の後側に置かれるように、V形パイル緯糸4は、第2経糸J2の上側から第3経糸J3の下側に入り、そして第4経糸J4の上側に入り、上記編組構造を経て地緯糸2、V形パイル緯糸4、下緯糸2により緯三重組織が形成され、下緯糸3の中空魚鱗層31により可撓性触感が提供される。
【0021】
<実施例2>
本実施例の緯三重組織コーデュロイは、12本の経糸1、2本の地緯糸2、4本のパイル緯糸、2本の下緯糸3で構成される最小編組変化ユニットを含み、各最小編組変化ユニットは、前側と後側を有し、12本の経糸1が並設され、ここで経糸1の型番は、JC40Sであり、経糸密度は、100本/INであり、地緯糸2、パイル緯糸、下緯糸3は、経糸1の長さ方向に沿って交互に設置され、地緯糸2の型番は、C32S+40Dであり、パイル緯糸と下緯糸3の型番は、C21Sであり、緯糸密度は、175本/INであり、最小編組変化ユニット構造の模式図は、図4を参照し、すなわち横座標方向における12本の経糸1の番号は、それぞれ第1経糸J1、第2経糸J2、第3経糸J3、第4経糸J4、第5経糸J5、第6経糸J6、第7経糸J7、第8経糸J8、第9経糸J9、第10経糸J10、第11経糸J11、第12経糸J12であり、縦座標方向における第W1、第W5は、2本の地緯糸2を表し、第W3、第W7は、2本の下緯糸3を表し、第W2、第W4、第W6、第W8は、4本のパイル緯糸を表し、図3図4に示すように、第1本の地緯糸第W1は、第1経糸J1の下側から第2経糸J2の上側に入り、そして第3経糸J3の下側に入り、そして第4経糸J4の上側に入り、そして第5経糸J5の下側に入り、そして第6経糸J6の上側に入り、そして第7経糸J7の下側に入り、そして第8経糸J8の上側に入り、そして第9経糸J9の下側に入り、そして第10経糸J10の上側に入り、そして第11経糸J11の下側に入り、そして第12経糸J12の上側に入り、すなわち第1経糸J1、第3経糸J3、第5経糸J5、第7経糸J7、第9経糸J9、第11経糸J11が第1本の地緯糸第W1の前側に置かれ、第2経糸J2、第4経糸J4、第6経糸J6、第8経糸J8、第10経糸J10、第12経糸J12が第1本の地緯糸第W1の後側に置かれ、
4本のパイル緯糸は、いずれもW形パイル緯糸であり、ここで第W2、第W6は、いずれも第1のW形パイル緯糸5であり、第W4、第W8は、いずれも第2のW形パイル緯糸51であり、第W2パイル緯糸の両端が最小編組変化ユニットの前側に置かれるとともに、第W2パイル緯糸の一部が第7経糸J7、第8経糸J8、第10経糸J10の後側に置かれるように、第W2パイル緯糸は、第6経糸J6の上側から第7経糸J7の下側に入り、且つ第8経糸J8の下側に延び、そして転向して第9経糸J9の上側に入り、そして転向して第10経糸J10の下側に入り、そして転向して第11経糸J11の上側に入り、
下緯糸第W3は、最小編組変化ユニットの後側に第1経糸J1、第2経糸J2、第3経糸J3、第4経糸J4、第5経糸J5、第6経糸J6、第7経糸J7、第8経糸J8、第9経糸J9、第10経糸J10、第11経糸J11を被覆する中空魚鱗層31が形成されるように、下緯糸第W3は、第1経糸J1の下側に入り、且つ第2経糸J2、第3経糸J3、第4経糸J4、第5経糸J5、第6経糸J6、第7経糸J7、第8経糸J8、第9経糸J9、第10経糸J10、第11経糸J11の下側に順次に延び、そして転向して第12経糸J12の上側に入り、
第W4パイル緯糸の両端が最小編組変化ユニットの前側に置かれるとともに、第W4パイル緯糸の一部が第9経糸J9、第11経糸J11、第12経糸J12の後側に置かれるように、第W4パイル緯糸は、第8経糸J8の上側から第9経糸J9の下側に入り、そして転向して第10経糸J10の上側に入り、そして転向して第11経糸J11の下側に入り、且つ第12経糸J12の下側に延び、そして第12経糸J12から最小編組変化ユニットの前側に延び、
第2本の地緯糸第W5は、第1経糸J1の上側から第2経糸J2の下側に入り、そして第3経糸J3の上側に入り、そして第4経糸J4の下側に入り、そして第5経糸J5の上側に入り、そして第6経糸J6の下側に入り、そして第7経糸J7の上側に入り、そして第8経糸J8の下側に入り、そして第9経糸J9の上側に入り、そして第10経糸J10の下側に入り、そして第11経糸J11の上側に入り、そして第12経糸J12の下側に入り、すなわち第1経糸J1、第3経糸J3、第5経糸J5、第7経糸J7、第9経糸J9、第11経糸J11が第2本の地緯糸第W5の後側に置かれ、第2経糸J2、第4経糸J4、第6経糸J6、第8経糸J8、第10経糸J10、第12経糸J12が第2本の地緯糸第W5の前側に置かれ、
第W6パイル緯糸の設置方式は、第W2パイル緯糸の設置方式と同じであり、
下緯糸第W7は、最小編組変化ユニットの後側に第1経糸J1、第2経糸J2、第3経糸J3、第4経糸J4、第5経糸J5、第7経糸J7、第8経糸J8、第9経糸J9、第10経糸J10、第11経糸J11、第12経糸J12を被覆する2つの中空魚鱗層が形成されるように、下緯糸第W7は、第1経糸J1の下側に入り、且つ第2経糸J2、第3経糸J3、第4経糸J4、第5経糸J5の下側に順次に延び、そして転向して第6経糸J6の上側に入り、そして転向して第7経糸J7の下側に入り、且つ第8経糸J8、第9経糸J9、第10経糸J10、第11経糸J11、第12経糸J12の下側に順次に延び、
第W8パイル緯糸の設置方式は、第W4パイル緯糸の設置方式と同じである。
【0022】
<実施例3>
本実施例の緯三重組織コーデュロイは、12本の経糸1、2本の地緯糸2、4本のパイル緯糸、2本の下緯糸3で構成される最小編組変化ユニットを含み、各最小編組変化ユニットは、前側と後側を有し、12本の経糸1が並設され、ここで経糸1の型番は、JC32Sであり、経糸密度は、120本/INであり、地緯糸2、パイル緯糸、下緯糸3は、経糸長さ方向に沿って交互に設置され、地緯糸2の型番は、C32S+40Dであり、パイル緯糸の型番は、C16Sであり、下緯糸3の型番は、JC32Sであり、緯糸密度は、200本/INであり、且つ隣接する2本の経糸1は、地緯糸2の前側と後側にそれぞれ置かれ、最小編組変化ユニット構造の模式図は、図6を参照し、すなわち横座標方向における12本の経糸1の番号は、それぞれ第1経糸J1、第2経糸J2、第3経糸J3、第4経糸J4、第5経糸J5、第6経糸J6、第7経糸J7、第8経糸J8、第9経糸J9、第10経糸J10、第11経糸J11、第12経糸J12であり、縦座標方向における第W1、第W5は、2本の下緯糸3を表し、第W2、第W3、第W6、第W7は、4本のパイル緯糸を表し、第W4、第W8は、2本の地緯糸2を表し、図5図6に示すように、下緯糸第W1は、最小編組変化ユニットの後側に第1経糸J1、第2経糸J2、第3経糸J3、第4経糸J4、第5経糸J5、第6経糸J6、第7経糸J7、第8経糸J8、第9経糸J9、第10経糸J10を被覆する中空魚鱗層31が形成されるように、下緯糸第W1は、第1経糸J1の下側に入り、且つ第2経糸J2、第3経糸J3、第4経糸J4、第5経糸J5、第6経糸J6、第7経糸J7、第8経糸J8、第9経糸J9、第10経糸J10の下側に順次に延び、そして転向して第11経糸J11の上側に入り、且つ第12経糸J12の上側に延び、
4本のパイル緯糸のうちのW2とW6は、第1のW形パイル緯糸5であり、W3とW7は、V形パイル緯糸4であり、第W2パイル緯糸の両端が最小編組変化ユニットの前側に置かれるとともに、第W2パイル緯糸の一部が第7経糸J7、第10経糸J10の後側に置かれるように、第W2パイル緯糸は、第6経糸J6の上側から第7経糸J7の下側に入り、そして転向して第8経糸J8の上側に入り、且つ第9経糸J9の上側に延び、そして転向して第10経糸J10の下側に入り、そして転向して第11経糸J11の上側に入り、
V形パイル緯糸W3の両端が最小編組変化ユニットの前側に置かれるとともに、V形パイル緯糸W3の中部が第7経糸J7の後側に置かれるように、V形パイル緯糸W3は、第6経糸J6の上側から第7経糸J7の下側に入り、そして転向して第8経糸J8の上側に入り、
第1経糸J1、第2経糸J2、第3経糸J3、第4経糸J4、第5経糸J5、第6経糸J6、第7経糸J7、第8経糸J8、第9経糸J9、第10経糸J10、第11経糸J11、第12経糸J12の隣接する2本ずつの経糸は、1組の経糸組であり、隣接する2組の経糸は、地緯糸の前側と後側にそれぞれ置かれ、すなわち第1本の地緯糸第W4は、第2経糸J2の上側から第3経糸J3の下側に入り、且つ第4経糸J4の下側に延び、そして転向して第5経糸J5の上側に入り、且つ第6経糸J6の上側に延び、そして転向して第7経糸J7の下側に入り、且つ第8経糸J8の下側に延び、そして転向して第9経糸J9の上側に入り、且つ第10経糸J10の上側に延び、そして転向して第11経糸J11の下側に入り、且つ第12経糸J12の下側に延び、すなわち第1経糸J1、第2経糸J2、第5経糸J5、第6経糸J6、第9経糸J9、第10経糸J10が第1本の地緯糸第W4の前側に置かれ、第3経糸J3、第4経糸J4、第7経糸J7、第8経糸J8、第11経糸J11、第12経糸J12が第1本の地緯糸第W4の後側に置かれ、
下緯糸第W5は、最小編組変化ユニットの後側に第1経糸J1、第2経糸J2、第3経糸J3、第4経糸J4、第7経糸J7、第8経糸J8、第9経糸J9、第10経糸J10、第11経糸J11、第12経糸J12を被覆する2つの中空魚鱗層が形成されるように、下緯糸第W5は、第1経糸J1の下側に入り、且つ第2経糸J2、第3経糸J3、第4経糸J4の下側に順次に延び、そして転向して第5経糸J5の上側に入り、且つ第6経糸J6の上側に延び、そして転向して第7経糸J7の下側に入り、且つ第8経糸J8、第9経糸J9、第10経糸J10、第11経糸J11、第12経糸J12の下側に順次に延び、
第W6パイル緯糸の両端が最小編組変化ユニットの前側に置かれるとともに、第W6パイル緯糸の一部が第9経糸J7、第12経糸J12の後側に置かれるように、第W6パイル緯糸は、第8経糸J8の上側から第9経糸J9の下側に入り、そして転向して第10経糸J10の上側に入り、且つ第11経糸J11の上側に延び、そして転向して第12経糸J12の下側に入り、
V形パイル緯糸W7の両端が最小編組変化ユニットの前側に置かれるとともに、V形パイル緯糸W7の中部が第9経糸J9の後側に置かれるように、V形パイル緯糸W7は、第8経糸J8の上側から第9経糸J9の下側に入り、そして転向して第10経糸J10の上側に入り、
第2本の地緯糸第W8は、第1経糸J1の下側から第2経糸J2の下側に延び、そして転向して第3経糸J3の上側に入り、且つ第4経糸J4の上側に延び、そして転向して第5経糸J5の下側に入り、且つ第6経糸J6の下側に延び、そして転向して第7経糸J7の上側に入り、且つ第8経糸J8の上側に延び、そして転向して第9経糸J9の下側に入り、且つ第10経糸J10の下側に延び、そして転向して第11経糸J11の上側に入り、且つ第12経糸J12の上側に延び、すなわち第1経糸J1、第2経糸J2、第5経糸J5、第6経糸J6、第9経糸J9、第10経糸J10が第2本の地緯糸第W8の後側に置かれ、第3経糸J3、第4経糸J4、第7経糸J7、第8経糸J8、第11経糸J11、第12経糸J12が第2本の地緯糸第W8の前側に置かれる。
【0023】
<実施例4>
本実施例の緯三重組織コーデュロイは、12本の経糸1、2本の地緯糸2、4本のパイル緯糸、2本の下緯糸3で構成される最小編組変化ユニットを含み、各最小編組変化ユニットは、前側と後側を有し、12本の経糸1が並設され、ここで経糸1の型番は、(R50/C50)21sであり、経糸密度は、120本/INであり、地緯糸2、パイル緯糸、下緯糸3は、経糸1の長さ方向に沿って交互に設置され、地緯糸2の型番は、C32+40Dであり、パイル緯糸の型番は、C21Sであり、下緯糸3の型番は、(R50/C50)21sであり、緯糸密度は、196本/INであり、最小編組変化ユニット構造の模式図は、図8を参照し、すなわち横座標方向における12本の経糸1の番号は、それぞれ第1経糸J1、第2経糸J2、第3経糸J3、第4経糸J4、第5経糸J5、第6経糸J6、第7経糸J7、第8経糸J8、第9経糸J9、第10経糸J10、第11経糸J11、第12経糸J12であり、縦座標方向における第W1、第W5は、2本の地緯糸を表し、第W2、第W6は、2本の下緯糸3を表し、第W3、第W4、第W7、第W8は、4本のパイル緯糸を表し、図7図8に示すように、第1本の地緯糸第W1は、第1経糸J1の上側から第2経糸J2の下側に入り、そして第3経糸J3の上側に入り、そして第4経糸J4の下側に入り、そして第5経糸J5の上側に入り、そして第6経糸J6の下側に入り、そして第7経糸J7の上側に入り、そして第8経糸J8の下側に入り、そして第9経糸J9の上側に入り、そして第10経糸J10の下側に入り、そして第11経糸J11の上側に入り、そして第12経糸J12の下側に入り、すなわち第1経糸J1、第3経糸J3、第5経糸J5、第7経糸J7、第9経糸J9、第11経糸J11が第1本の地緯糸第W1の後側に置かれ、第2経糸J2、第4経糸J4、第6経糸J6、第8経糸J8、第10経糸J10、第12経糸J12が第1本の地緯糸第W1の前側に置かれ、
下緯糸第W3は、最小編組変化ユニットの後側に第1経糸J1、第2経糸J2、第3経糸J3、第4経糸J4、第6経糸J6、第7経糸J7、第8経糸J8、第9経糸J9、第10経糸J10、第12経糸J12を被覆する中空魚鱗層31が形成されるように、下緯糸第W2は、第1経糸J1の下側に入り、且つ第2経糸J2、第3経糸J3、第4経糸J4の下側に順次に延び、そして転向して第5経糸J5の上側に入り、そして転向して第6経糸J6の下側に入り、且つ第7経糸J7、第8経糸J8、第9経糸J9、第10経糸J10の下側に延び、そして転向して第11経糸J11の上側に入り、そして転向して第12経糸J12の下側に入り、
4本のパイル緯糸のうちのW3とW7は、V形パイル緯糸4であり、W4とW8は、第1のW形パイル緯糸5であり、V形パイル緯糸W3の両端が最小編組変化ユニットの前側に置かれるとともに、V形パイル緯糸W3の中部が第10経糸J10の後側に置かれるように、V形パイル緯糸W3は、第9経糸J9の上側から第10経糸J10の下側に入り、そして転向して第11経糸J11の上側に入り、
第W4パイル緯糸の両端が最小編組変化ユニットの前側に置かれるとともに、第W4パイル緯糸の一部が第9経糸J9、第11経糸J11の後側に置かれるように、第W4パイル緯糸は、第8経糸J8の上側から第9経糸J9の下側に入り、そして転向して第10経糸J10の上側に入り、そして転向して第11経糸J11の下側に入り、そして転向して第12経糸J12の上側に入り、
第2本の地緯糸第W5は、第1経糸J1の下側から第2経糸J2の上側に入り、そして第3経糸J3の下側に入り、そして第4経糸J4の上側に入り、そして第5経糸J5の下側に入り、そして第6経糸J6の上側に入り、そして第7経糸J7の下側に入り、そして第8経糸J8の上側に入り、そして第9経糸J9の下側に入り、そして第10経糸J10の上側に入り、そして第11経糸J11の下側に入り、そして第12経糸J12の上側に入り、すなわち第1経糸J1、第3経糸J3、第5経糸J5、第7経糸J7、第9経糸J9、第11経糸J11が第2本の地緯糸第W5の前側に置かれ、第2経糸J2、第4経糸J4、第6経糸J6、第8経糸J8、第10経糸J10、第12経糸J12が第2本の地緯糸第W5の後側に置かれ、
下緯糸第W6は、最小編組変化ユニットの後側に第1経糸J1、第3経糸J3、第4経糸J4、第6経糸J6、第7経糸J7、第9経糸J9、第10経糸J10、第11経糸J11、第12経糸J12を被覆する中空魚鱗層が形成されるように、下緯糸第W6は、第1経糸J1の下側に入り、そして転向して第2経糸J2に入り、そして転向して第3経糸J3の下側に入り、且つ第4経糸J4、第5経糸J5、第6経糸J6、第7経糸J7の下側に順次に延び、そして転向して第8経糸J8の上側に入り、そして転向して第9経糸J9の下側に入り、且つ第10経糸J10、第11経糸J11、第12経糸J12に延び、
V形パイル緯糸W7の両端が最小編組変化ユニットの前側に置かれるとともに、V形パイル緯糸W7の中部が第11経糸J11の後側に置かれるように、V形パイル緯糸W7は、第10経糸J10の上側から第11経糸J11の下側に入り、そして転向して第12経糸J12の上側に入り、
第W8パイル緯糸の両端が最小編組変化ユニットの前側に置かれるとともに、第W8パイル緯糸の一部が第10経糸J10、第12経糸J12の後側に置かれるように、第W8パイル緯糸は、第9経糸J9の上側から第10経糸J10の下側に入り、そして転向して第11経糸J11の上側に入り、そして転向して第12経糸J12の下側に入り、そして転向して最小編組変化ユニットの前側に入る。
【0024】
<実施例5>
本実施例の緯三重組織コーデュロイは、10本の経糸1、2本の地緯糸2、4本のパイル緯糸、2本の下緯糸3で構成される最小編組変化ユニットを含み、各最小編組変化ユニットは、前側と後側を有し、10本の経糸1が並設され、ここで経糸1の型番は、JC40Sであり、経糸密度は、128本/INであり、地緯糸2、パイル緯糸、下緯糸3は、経糸1の長さ方向に沿って交互に設置され、地緯糸2の型番は、C32S+40Dであり、パイル緯糸の型番は、JC40Sであり、下緯糸3の型番は、(R50/C50)21sであり、緯糸密度は、224本/INであり、最小編組変化ユニット構造の模式図は、図10を参照し、すなわち横座標方向における10本の経糸1の番号は、それぞれ第1経糸J1、第2経糸J2、第3経糸J3、第4経糸J4、第5経糸J5、第6経糸J6、第7経糸J7、第8経糸J8、第9経糸J9、第10経糸J10であり、縦座標方向における第W1、第W5は、2本の地緯糸2を表し、第W4、第W8は、2本の下緯糸3を表し、第W2、第W3、第W6、第W7は、4本のパイル緯糸を表し、図9図10に示すように、第1本の地緯糸第W1は、第1経糸J1の下側から第2経糸J2の上側に入り、そして第3経糸J3の下側に入り、そして第4経糸J4の上側に入り、そして第5経糸J5の下側に入り、そして第6経糸J6の上側に入り、そして第7経糸J7の下側に入り、そして第8経糸J8の上側に入り、そして第9経糸J9の下側に入り、そして第10経糸J10の上側に入り、すなわち第1経糸J1、第3経糸J3、第5経糸J5、第7経糸J7、第9経糸J9が第1本の地緯糸第W1の前側に置かれ、第2経糸J2、第4経糸J4、第6経糸J6、第8経糸J8、第10経糸J10が第1本の地緯糸第W1の後側に置かれ、
4本のパイル緯糸のうちのW3とW6は、V形パイル緯糸4であり、W2とW7は、第1のW形パイル緯糸5であり、第W2パイル緯糸の両端が最小編組変化ユニットの前側に置かれるとともに、第W2パイル緯糸の一部が第1経糸J1、第3経糸J3の後側に置かれるように、第W2パイル緯糸は、第1経糸J1の下側から第2経糸J2の上側に入り、そして転向して第3経糸J3の下側に入り、そして転向して第4経糸J4の上側に入り、
V形パイル緯糸W3の両端が最小編組変化ユニットの前側に置かれるとともに、V形パイル緯糸W3の中部が第2経糸J2の後側に置かれるように、V形パイル緯糸W3は、第1経糸J1の上側から第2経糸J2の下側に入り、そして転向して第3経糸J3の上側に入り、
下緯糸第W4は、最小編組変化ユニットの後側に第1経糸J1、第2経糸J2、第3経糸J3、第4経糸J4、第6経糸J6、第7経糸J7、第8経糸J8、第9経糸J9を被覆する中空魚鱗層31が形成されるように、下緯糸第W4は、第1経糸J1の下側に入り、且つ第2経糸J2、第3経糸J3、第4経糸J4の下側に順次に延び、そして転向して第5経糸J5の上側に入り、そして転向して第6経糸J6の下側に入り、且つ第7経糸J7、第8経糸J8、第9経糸J9の下側に順次に延び、そして転向して第10経糸J10の上側に入り、
第2本の地緯糸第W5は、第1経糸J1の上側から第2経糸J2の下側に入り、そして第3経糸J3の上側に入り、そして第4経糸J4の下側に入り、そして第5経糸J5の上側に入り、そして第6経糸J6の下側に入り、そして第7経糸J7の上側に入り、そして第8経糸J8の下側に入り、そして第9経糸J9の上側に入り、そして第10経糸J10の下側に入り、すなわち第1経糸J1、第3経糸J3、第5経糸J5、第7経糸J7、第9経糸J9が第2本の地緯糸第W5の後側に置かれ、第2経糸J2、第4経糸J4、第6経糸J6、第8経糸J8、第10経糸J10が第2本の地緯糸第W5の前側に置かれ、
V形パイル緯糸W6の設置方式は、第W3パイル緯糸の設置方式と同じであり、
第W7パイル緯糸の設置方式は、第W2パイル緯糸の設置方式と同じであり、
下緯糸第W8は、最小編組変化ユニットの後側に第1経糸J1、第2経糸J2、第3経糸J3、第5経糸J5、第6経糸J6、第7経糸J7、第8経糸J8、第10経糸J10を被覆する2つの中空魚鱗層が形成されるように、下緯糸第W8は、第1経糸J1の下側に入り、且つ第2経糸J2、第3経糸J3に順次に延び、そして転向して第4経糸J4の上側に入り、そして転向して第5経糸J5の下側に入り、且つ第6経糸J6、第7経糸J7、第8経糸J8の下側に延び、そして転向して第9経糸J9の上側に入り、そして転向して第10経糸J10の下側に入る。
【0025】
<実施例6>
本実施例の緯三重組織コーデュロイは、12本の経糸1、2本の地緯糸2、4本のパイル緯糸、2本の下緯糸3で構成される最小編組変化ユニットを含み、各最小編組変化ユニットは、前側と後側を有し、12本の経糸1が並設され、ここで経糸1の型番は、JC40S+40Dであり、経糸密度は、104本/INであり、地緯糸2、パイル緯糸、下緯糸3は、経糸1の長さ方向に沿って交互に設置され、地緯糸2の型番は、JC40S+40Dであり、パイル緯糸と下緯糸3の型番は、JC40S、C21Sであり、緯糸密度は、210本/INであり、最小編組変化ユニット構造の模式図は、図12を参照し、すなわち横座標方向における12本の経糸の番号は、それぞれ第1経糸J1、第2経糸J2、第3経糸J3、第4経糸J4、第5経糸J5、第6経糸J6、第7経糸J7、第8経糸J8、第9経糸J9、第10経糸J10、第11経糸J11、第12経糸J12であり、縦座標方向における第W1、第W5は、2本の地緯糸2を表し、第W3、第W7は、2本の下緯糸3を表し、第W2、第W4、第W6、第W8は、4本のパイル緯糸を表し、図11図12に示すように、第1本の地緯糸第W1は、第1経糸J1の下側から第2経糸J2の上側に入り、そして第3経糸J3の下側に入り、そして第4経糸J4の上側に入り、そして第5経糸J5の下側に入り、そして第6経糸J6の上側に入り、そして第7経糸J7の下側に入り、そして第8経糸J8の上側に入り、そして第9経糸J9の下側に入り、そして第10経糸J10の上側に入り、そして第11経糸J11の下側に入り、そして第12経糸J12の上側に入り、すなわち第1経糸J1、第3経糸J3、第5経糸J5、第7経糸J7、第9経糸J9、第11経糸J11が第1本の地緯糸第W1の前側に置かれ、第2経糸J2、第4経糸J4、第6経糸J6、第8経糸J8、第10経糸J10、第12経糸J12が第1本の地緯糸第W1の後側に置かれ、
4本のパイル緯糸は、いずれもW形パイル緯糸であり、ここで第W2、第W6は、いずれも第1のW形パイル緯糸5であり、第W4、第W8は、いずれも第2のW形パイル緯糸51であり、第W2パイル緯糸の両端が最小編組変化ユニットの前側に置かれるとともに、第W2パイル緯糸の一部が第7経糸J7、第9経糸J9の後側に置かれるように、第W2パイル緯糸は、第6経糸J6の上側から第7経糸J7の下側に入り、そして転向して第8経糸J8の上側に入り、そして転向して第9経糸J9の下側に入り、そして転向して第10経糸J10の上側に入り、
下緯糸第W3は、最小編組変化ユニットの後側に第1経糸J1、第2経糸J2、第3経糸J3、第4経糸J4、第5経糸J5、第6経糸J6、第7経糸J7、第9経糸J9、第10経糸J10、第11経糸J11を被覆する中空魚鱗層31が形成されるように、下緯糸第W3は、第1経糸J1の下側に入り、且つ第2経糸J2、第3経糸J3、第4経糸J4、第5経糸J5、第6経糸J6、第7経糸J7の下側に順次に延び、そして転向して第8経糸J8の上側に入り、そして転向して第9経糸J9の下側に入り、且つ第10経糸J10、第11経糸J11の下側に延び、そして転向して第12経糸J12の上側に入り、
第W4パイル緯糸の両端が最小編組変化ユニットの前側に置かれるとともに、第W4パイル緯糸の一部が第9経糸J9、第11経糸J11の後側に置かれるように、第W4パイル緯糸は、第8経糸J8の上側から第9経糸J9の下側に入り、そして転向して第10経糸J10の上側に入り、そして転向して第11経糸J11の下側に入り、そして転向して第12経糸J12の上側に入り、
第2本の地緯糸第W5は、第1経糸J1の上側から第2経糸J2の下側に入り、そして第3経糸J3の上側に入り、そして第4経糸J4の下側に入り、そして第5経糸J5の上側に入り、そして第6経糸J6の下側に入り、そして第7経糸J7の上側に入り、そして第8経糸J8の下側に入り、そして第9経糸J9の上側に入り、そして第10経糸J10の下側に入り、そして第11経糸J11の上側に入り、そして第12経糸J12の下側に入り、すなわち第1経糸J1、第3経糸J3、第5経糸J5、第7経糸J7、第9経糸J9、第11経糸J11が第2本の地緯糸第W5の後側に置かれ、第2経糸J2、第4経糸J4、第6経糸J6、第8経糸J8、第10経糸J10、第12経糸J12が第2本の地緯糸第W5の前側に置かれ、
第W2パイル緯糸の両端が最小編組変化ユニットの前側に置かれるとともに、第W2パイル緯糸の一部が第10経糸J10、第12経糸J12の後側に置かれるように、第W6パイル緯糸は、第9経糸J9の上側から第10経糸J10の下側に入り、そして転向して第11経糸J11の上側に入り、そして転向して第12経糸J12の下側に入り、そして転向して最小編組変化ユニットの前側に入り、
下緯糸第W7は、最小編組変化ユニットの後側に第1経糸J1、第3経糸J3、第4経糸J4、第5経糸J5、第7経糸J7、第8経糸J8、第9経糸J9、第10経糸J10、第11経糸J11、第12経糸J12を被覆する2つの中空魚鱗層が形成されるように、下緯糸第W7は、第1経糸J1の下側に入り、そして転向して第2経糸J2の上側に入り、そして転向して第3経糸J3の下側に入り、且つ第4経糸J4、第5経糸J5の下側に順次に延び、そして転向して第6経糸J6の上側に入り、そして転向して第7経糸J7の下側に入り、且つ第8経糸J8、第9経糸J9、第10経糸J10、第11経糸J11、第12経糸J12の下側に順次に延び、
第W4パイル緯糸の両端が最小編組変化ユニットの前側に置かれるとともに、第W4パイル緯糸の一部が第8経糸J8、第10経糸J10の後側に置かれるように、第W4パイル緯糸は、第7経糸J7の上側から第8経糸J8の下側に入り、そして転向して第9経糸J9の上側に入り、そして転向して第10経糸J10の下側に入り、そして転向して第11経糸J11の上側に入る。
【0026】
<実施例7>
本実施例の緯三重組織コーデュロイは、10本の経糸1、2本の地緯糸2、2本のパイル緯糸、2本の下緯糸3で構成される最小編組変化ユニットを含み、各最小編組変化ユニットは、前側と後側を有し、10本の経糸1が並設され、ここで経糸1の型番は、C21Sであり、経糸密度は、82本/INであり、地緯糸2、パイル緯糸、下緯糸3は、経糸1の長さ方向に沿って交互に設置され、地緯糸2の型番は、C21S+70Dであり、パイル緯糸の型番は、C16Sであり、下緯糸3の型番は、C16Sであり、緯糸密度は、132本/INであり、最小編組変化ユニット構造の模式図は、図14を参照し、すなわち横座標方向における10本の経糸1の番号は、それぞれ第1経糸J1、第2経糸J2、第3経糸J3、第4経糸J4、第5経糸J5、第6経糸J6、第7経糸J7、第8経糸J8、第9経糸J9、第10経糸J10であり、縦座標方向における第W1、第W4は、2本の地緯糸2を表し、第W3、第W6は、2本の下緯糸3を表し、第W2、第W5は、2本のパイル緯糸を表し、図13図14に示すように、第1本の地緯糸第W1は、第1経糸J1の下側から第2経糸J2の上側に入り、そして第3経糸J3の下側に入り、そして第4経糸J4の上側に入り、そして第5経糸J5の下側に入り、そして第6経糸J6の上側に入り、そして第7経糸J7の下側に入り、そして第8経糸J8の上側に入り、そして第9経糸J9の下側に入り、そして第10経糸J10の上側に入り、すなわち第1経糸J1、第3経糸J3、第5経糸J5、第7経糸J7、第9経糸J9が第1本の地緯糸第W1の前側に置かれ、第2経糸J2、第4経糸J4、第6経糸J6、第8経糸J8、第10経糸J10が第1本の地緯糸第W1の後側に置かれ、
第W2パイル緯糸の両端が最小編組変化ユニットの前側に置かれるとともに、第W2パイル緯糸の一部が第1経糸J1、第3経糸J3、第5経糸J5の後側に置かれるように、第W2パイル緯糸は、第1のW形パイル緯糸5であり、第W2パイル緯糸は、第1経糸J1の下側から第2経糸J2の上側に入り、そして転向して第3経糸J3の下側に入り、そして転向して第4経糸J4の上側に入り、そして転向して第5経糸J5の下側に入り、そして転向して第6経糸J6の上側に入り、
下緯糸第W3は、最小編組変化ユニットの後側に第1経糸J1、第2経糸J2、第3経糸J3、第4経糸J4、第5経糸J5、第6経糸J6、第7経糸J7、第9経糸J9、第10経糸J10を被覆する中空魚鱗層31が形成されるように、下緯糸第W3は、第1経糸J1の下側に入り、且つ第2経糸J2、第3経糸J3、第4経糸J4、第5経糸J5、第6経糸J6、第7経糸J7の下側に順次に延び、そして転向して第8経糸J8の上側に入り、そして転向して第9経糸J9の下側に入り、且つ第10経糸J10の下側に順次に延び、
第2本の地緯糸第W4は、第1経糸J1の上側から第2経糸J2の下側に入り、そして第3経糸J3の上側に入り、そして第4経糸J4の下側に入り、そして第5経糸J5の上側に入り、そして第6経糸J6の下側に入り、そして第7経糸J7の上側に入り、そして第8経糸J8の下側に入り、そして第9経糸J9の上側に入り、そして第10経糸J10の下側に入り、すなわち第1経糸J1、第3経糸J3、第5経糸J5、第7経糸J7、第9経糸J9が第2本の地緯糸第W4の後側に置かれ、第2経糸J2、第4経糸J4、第6経糸J6、第8経糸J8、第10経糸J10が第2本の地緯糸第W4の前側に置かれ、
第W5パイル緯糸の両端が最小編組変化ユニットの前側に置かれるとともに、第W5パイル緯糸の一部が第6経糸J6、第8経糸J8、第10経糸J10の後側に置かれるように、第W5パイル緯糸は、第5経糸J5の上側から第6経糸J6の下側に入り、そして転向して第7経糸J7の上側に入り、そして転向して第8経糸J8の下側に入り、そして転向して第9経糸J9の上側に入り、そして転向して第10経糸J10の下側に入り、
下緯糸第W6は、最小編組変化ユニットの後側に第1経糸J1、第2経糸J2、第4経糸J4、第5経糸J5、第6経糸J6、第7経糸J7、第8経糸J8、第9経糸J9、第10経糸J10を被覆する2つの中空魚鱗層が形成されるように、下緯糸第W6は、第1経糸J1の下側に入り、且つ第2経糸J2の下側に順次に延び、そして転向して第3経糸J3の上側に入り、そして転向して第4経糸J4の下側に入り、且つ第5経糸J5、第6経糸J6、第7経糸J7、第8経糸J8、第9経糸J9、第10経糸J10の下側に延びる。
【0027】
<実施例8>
本実施例の緯三重組織コーデュロイは、10本の経糸1、2本の地緯糸2、4本のパイル緯糸、2本の下緯糸3で構成される最小編組変化ユニットを含み、各最小編組変化ユニットは、前側と後側を有し、10本の経糸1が並設され、ここで経糸1の型番は、C12Sであり、経糸密度は、62本/INであり、地緯糸2、パイル緯糸、下緯糸3は、経糸1の長さ方向に沿って交互に設置され、地緯糸2の型番は、C16S+70Dであり、パイル緯糸の型番は、C16Sであり、下緯糸3の型番は、T300D+70Dであり、緯糸密度は、140本/INであり、最小編組変化ユニット構造の模式図は、図16を参照し、すなわち横座標方向における10本の経糸の番号は、それぞれ第1経糸J1、第2経糸J2、第3経糸J3、第4経糸J4、第5経糸J5、第6経糸J6、第7経糸J7、第8経糸J8、第9経糸J9、第10経糸J10であり、縦座標方向における第W1、第W5は、2本の地緯糸2を表し、第W4、第W8は、2本の下緯糸3を表し、第W2、第W3、第W6、第W7は、4本のパイル緯糸を表し、図15図16に示すように、第1本の地緯糸第W1は、第1経糸J1の下側から第2経糸J2の上側に入り、そして第3経糸J3の下側に入り、そして第4経糸J4の上側に入り、そして第5経糸J5の下側に入り、そして第6経糸J6の上側に入り、そして第7経糸J7の下側に入り、そして第8経糸J8の上側に入り、そして第9経糸J9の下側に入り、そして第10経糸J10の上側に入り、すなわち第1経糸J1、第3経糸J3、第5経糸J5、第7経糸J7、第9経糸J9が第1本の地緯糸第W1の前側に置かれ、第2経糸J2、第4経糸J4、第6経糸J6、第8経糸J8、第10経糸J10が第1本の地緯糸第W1の後側に置かれ、
第W2パイル緯糸の両端が最小編組変化ユニットの前側に置かれるとともに、第W2パイル緯糸の一部が第6経糸J6、第8経糸J8、第10経糸J10の後側に置かれるように、第W2パイル緯糸は、第1のW形パイル緯糸5であり、第1のW形パイル緯糸5は、第5経糸J5の上側から第6経糸J6の下側に入り、そして転向して第7経糸J7の上側に入り、そして転向して第8経糸J8の下側に入り、そして転向して第9経糸J9の上側に入り、そして転向して第10経糸J10の下側に入り、
第W3パイル緯糸は、第2のW形パイル緯糸51であり、第W3パイル緯糸の両端が最小編組変化ユニットの前側に置かれるとともに、第W3パイル緯糸の一部が第1経糸J1、第3経糸J3、第5経糸J5の後側に置かれるように、第W3パイル緯糸は、第1経糸J1の下側から第2経糸J2の上側に入り、そして転向して第3経糸J3の下側に入り、そして転向して第4経糸J4の上側に入り、そして転向して第5経糸J5の下側に入り、そして転向して第6経糸J6の上側に入り、
下緯糸第W4は、最小編組変化ユニットの後側に第1経糸J1、第2経糸J2、第4経糸J4、第5経糸J5、第6経糸J6、第7経糸J7、第8経糸J8、第9経糸J9、第10経糸J10を被覆する中空魚鱗層31が形成されるように、下緯糸第W4は、第1経糸J1の下側に入り、且つ第2経糸J2の下側に延び、そして転向して第3経糸J3の上側に入り、そして転向して第4経糸J4の下側に入り、且つ第5経糸J5、第6経糸J6、第7経糸J7、第8経糸J8、第9経糸J9、第10経糸J10の下側に延び、
第2本の地緯糸第W5は、第1経糸J1の上側から第2経糸J2の下側に入り、そして第3経糸J3の上側に入り、そして第4経糸J4の下側に入り、そして第5経糸J5の上側に入り、そして第6経糸J6の下側に入り、そして第7経糸J7の上側に入り、そして第8経糸J8の下側に入り、そして第9経糸J9の上側に入り、そして第10経糸J10の下側に入り、すなわち第1経糸J1、第3経糸J3、第5経糸J5、第7経糸J7、第9経糸J9が第2本の地緯糸第W5の後側に置かれ、第2経糸J2、第4経糸J4、第6経糸J6、第8経糸J8、第10経糸J10が第2本の地緯糸第W5の前側に置かれ、
第W6パイル緯糸の設置方式は、第W2パイル緯糸の設置方式と同じであり、
第W7パイル緯糸の設置方式は、第W3パイル緯糸の設置方式と同じであり、
下緯糸第W8は、最小編組変化ユニットの後側に第1経糸J1、第2経糸J2、第3経糸J3、第4経糸J4、第5経糸J5、第6経糸J6、第7経糸J7、第9経糸J9、第10経糸J10を被覆する中空魚鱗層が形成されるように、第2本の下緯糸第W8は、第1経糸J1の下側に入り、且つ第2経糸J2、第3経糸J3、第4経糸J4、第5経糸J5、第6経糸J6、第7経糸J7の下側に順次に延び、そして転向して第8経糸J8の上側に入り、そして転向して第9経糸J9の下側に入り、且つ第10経糸J10の下側に順次に延びる。
【0028】
<実施例9>
本実施例の緯三重組織コーデュロイは、8本の経糸1、2本の地緯糸2、4本のパイル緯糸、2本の下緯糸3で構成される最小編組変化ユニットを含み、各最小編組変化ユニットは、前側と後側を有し、8本の経糸1が並設され、ここで経糸1の型番は、C21Sであり、経糸密度は、82本/INであり、地緯糸2、パイル緯糸、下緯糸3は、経糸1の長さ方向に沿って交互に設置され、地緯糸2の型番は、C21S+70Dであり、パイル緯糸の型番は、C16Sであり、下緯糸3の型番は、C16Sであり、緯糸密度は、132本/INであり、最小編組変化ユニット構造の模式図は、図18を参照し、すなわち横座標方向における8本の経糸1の番号は、それぞれ第1経糸J1、第2経糸J2、第3経糸J3、第4経糸J4、第5経糸J5、第6経糸J6、第7経糸J7、第8経糸J8であり、縦座標方向における第W1、第W5は、2本の地緯糸を表し、第W4、第W8は、2本の下緯糸3を表し、第W2、第W3、第W6、第W7は、4本のパイル緯糸を表し、図17図18に示すように、第1本の地緯糸第W1は、第1経糸J1の上側から第2経糸J2の下側に入り、そして第3経糸J3の上側に入り、そして第4経糸J4の下側に入り、そして第5経糸J5の上側に入り、そして第6経糸J6の下側に入り、そして第7経糸J7の上側に入り、そして第8経糸J8の下側に入り、すなわち第1経糸J1、第3経糸J3、第5経糸J5、第7経糸J7が第1本の地緯糸第W1の後側に置かれ、第2経糸J2、第4経糸J4、第6経糸J6、第8経糸J8が第1本の地緯糸第W1の前側に置かれ、
第W2パイル緯糸の両端が最小編組変化ユニットの前側に置かれるとともに、第W2パイル緯糸の一部が第1経糸J1、第4経糸J4の後側に置かれるように、第W2パイル緯糸は、第1のW形パイル緯糸5であり、第W2パイル緯糸は、第1経糸J1の下側から第2経糸J2の上側に入り、且つ第3経糸J3の上側に延び、そして転向して第4経糸J4の下側に入り、そして転向して第5経糸J5の上側に入り、
第W3パイル緯糸は、第2のW形パイル緯糸51であり、第W3パイル緯糸の両端が最小編組変化ユニットの前側に置かれるとともに、第W3パイル緯糸の一部が第5経糸J5、第8経糸J8の後側に置かれるように、第2のW形パイル緯糸51は、第4経糸J4の上側から第5経糸J5の下側に入り、そして転向して第6経糸J6の上側に入り、且つ第7経糸J7の上側に延び、そして転向して第8経糸J8の下側に入り、そして転向して最小編組変化ユニットの前側に入り、
下緯糸第W4は、最小編組変化ユニットの後側に第1経糸J1、第2経糸J2、第3経糸J3、第4経糸J4、第5経糸J5、第6経糸J6、第7経糸J7を被覆する中空魚鱗層31が形成されるように、下緯糸第W4は、第1経糸J1の下側に入り、且つ第2経糸J2、第3経糸J3、第4経糸J4、第5経糸J5、第6経糸J6、第7経糸J7の下側に延び、
第2本の地緯糸第W5は、第1経糸J1の下側に入り、そして転向して第2経糸J2の上側に入り、そして転向して第3経糸J3の下側に入り、そして転向して第4経糸J4の上側に入り、そして転向して第5経糸J5の下側に入り、そして転向して第6経糸J6の上側に入り、そして転向して第7経糸J7の下側に入り、そして転向して第8経糸J8の山側に入り、すなわち第1経糸J1、第3経糸J3、第5経糸J5、第7経糸J7が第2本の地緯糸第W5の前側に置かれ、第2経糸J2、第4経糸J4、第6経糸J6、第8経糸J8が第2本の地緯糸第W5の後側に置かれ、
第W6パイル緯糸の設置方式は、第W2パイル緯糸の設置方式と同じであり、
第W7パイル緯糸の設置方式は、第W3パイル緯糸の設置方式と同じであり、
下緯糸第W8は、最小編組変化ユニットの後側に第1経糸J1、第2経糸J2、第3経糸J3、第5経糸J5、第6経糸J6、第7経糸J7、第8経糸J8を被覆する中空魚鱗層が形成されるように、第2本の下緯糸第W8は、第1経糸J1の下側に入り、且つ第2経糸J2、第3経糸J3の下側に順次に延び、そして転向して第4経糸J4の上側に入り、そして転向して第5経糸J5の下側に入り、且つ第6経糸J6、第7経糸J7、第8経糸J8の下側に順次に延びる。
【0029】
<実施例10>
本実施例の緯三重組織コーデュロイは、8本の経糸1、2本の地緯糸2、2本のパイル緯糸、2本の下緯糸3で構成される最小編組変化ユニットを含み、各最小編組変化ユニットは、前側と後側を有し、8本の経糸1が並設され、ここで経糸1の型番は、天糸50/C50 40sであり、経糸密度は、84本/INであり、地緯糸2、パイル緯糸、下緯糸3は、経糸1の長さ方向に沿って交互に設置され、地緯糸2の型番は、天糸50/C50 40sであり、パイル緯糸の型番は、C40Sであり、下緯糸3の型番は、C40Sであり、緯糸密度は、182本/INであり、最小編組変化ユニット構造の模式図は、図20を参照し、すなわち横座標方向における8本の経糸1の番号は、それぞれ第1経糸J1、第2経糸J2、第3経糸J3、第4経糸J4、第5経糸J5、第6経糸J6、第7経糸J7、第8経糸J8であり、縦座標方向における第W1、第W4は、2本の下緯糸を表し、第W2、第W5は、2本の地緯糸を表し、第W3、第W6は、2本のパイル緯糸を表し、図19図20に示すように、下緯糸第W1は、最小編組変化ユニットの後側に第2経糸J2、第3経糸J3、第4経糸J4、第5経糸J5、第6経糸J6、第7経糸J7、第8経糸J8を被覆する中空魚鱗層31が形成されるように、第1本の下緯糸第W1は、第1経糸J1の上側から第2経糸J2の下側に入り、且つ第3経糸J3、第4経糸J4、第5経糸J5、第6経糸J6、第7経糸J7、第8経糸J8の下側に延び、
第1本の地緯糸第W2は、第1経糸J1の上側から第2経糸J2の下側に入り、そして第3経糸J3の上側に入り、そして第4経糸J4の下側に入り、そして第5経糸J5の上側に入り、そして第6経糸J6の下側に入り、そして第7経糸J7の上側に入り、そして第8経糸J8の下側に入り、すなわち第1経糸J1、第3経糸J3、第5経糸J5、第7経糸J7が第1本の地緯糸第W2の後側に置かれ、第2経糸J2、第4経糸J4、第6経糸J6、第8経糸J8が第1本の地緯糸第W2の前側に置かれ、
第W3パイル緯糸は、第1のW形パイル緯糸5であり、第W3パイル緯糸の両端が最小編組変化ユニットの前側に置かれるとともに、第W3パイル緯糸の一部が第5経糸J5、第6経糸J6、第8経糸J8の後側に置かれるように、第W3パイル緯糸は、第4経糸J4の上側から第5経糸Jの下側に入り、且つ第6経糸Jの下側に延び、そして転向して第7経糸J7の上側に入り、そして転向して第8経糸J8の下側に入り、
下緯糸第W4は、最小編組変化ユニットの後側に第1経糸J1、第2経糸J2、第3経糸J3、第4経糸J4、第5経糸J5、第6経糸J6、第7経糸J7を被覆する中空魚鱗層が形成されるように、第2本の下緯糸第W4は、第1経糸J1の下側に入り、且つ第2経糸J2、第3経糸J3、第4経糸J4、第5経糸J5、第6経糸J6、第7経糸J7の下側に延び、
第2本の地緯糸第W5は、第1経糸J1の下側に入り、そして転向して第2経糸J2の上側に入り、そして転向して第3経糸J3の下側に入り、そして転向して第4経糸J4の上側に入り、そして転向して第5経糸J5の下側に入り、そして転向して第6経糸J6の上側に入り、そして転向して第7経糸J7の下側に入り、そして転向して第8経糸J8の山側に入り、すなわち第1経糸J1、第3経糸J3、第5経糸J5、第7経糸J7が第2本の地緯糸第W5の前側に置かれ、第2経糸J2、第4経糸J4、第6経糸J6、第8経糸J8が第2本の地緯糸第W5の後側に置かれ、
第W6パイル緯糸の両端が最小編組変化ユニットの前側に置かれるとともに、第W6パイル緯糸の一部が第5経糸J5、第7経糸J7、第8経糸J8の後側に置かれるように、第W6パイル緯糸は、第4経糸J4の上側から第5経糸J5の下側に入り、そして転向して第6経糸J6の上側に入り、そして転向して第7経糸J7の下側に入り、且つ第8経糸J8の下側に延び、そして転向して最小編組変化ユニットの前側に入る。
【0030】
<実施例11>
本実施例の緯三重組織コーデュロイは、12本の経糸1、2本の地緯糸2、4本のパイル緯糸、2本の下緯糸3で構成される最小編組変化ユニットを含み、各最小編組変化ユニットは、前側と後側を有し、12本の経糸1が並設され、ここで経糸1の型番は、JC40Sであり、経糸密度は、100本/INであり、地緯糸2、パイル緯糸、下緯糸3は、経糸1の長さ方向に沿って交互に設置され、地緯糸2の型番は、C32S+40Dであり、パイル緯糸の型番は、C21Sであり、下緯糸3の型番は、JC21Sであり、緯糸密度は、175本/INであり、最小編組変化ユニット構造の模式図は、図22を参照し、すなわち横座標方向における12本の経糸1の番号は、それぞれ第1経糸J1、第2経糸J2、第3経糸J3、第4経糸J4、第5経糸J5、第6経糸J6、第7経糸J7、第8経糸J8、第9経糸J9、第10経糸J10、第11経糸J11、第12経糸J12であり、縦座標方向における第W1、第W5は、2本の下緯糸3を表し、第W2、第W4、第W6、第W8は、4本のパイル緯糸を表し、第W3、第W7は、2本の地緯糸2を表し、図21図22に示すように、下緯糸第W1は、最小編組変化ユニットの後側に第2経糸J2、第3経糸J3、第4経糸J4、第5経糸J5、第6経糸J6、第8経糸J8、第9経糸J9、第10経糸J10、第11経糸J11、第12経糸J12を被覆する中空魚鱗層31が形成されるように、下緯糸第W1は、第1経糸J1の上側から第2経糸J2の下側に入り、且つ第3経糸J3、第4経糸J4、第5経糸J5、第6経糸J6の下側に順次に延び、そして転向して第7経糸J7の上側に入り、そして転向して第8経糸J8の下側に入り、且つ第9経糸J9、第10経糸J10、第11経糸J11、第12経糸J12の下側に延び、
4本のパイル緯糸のうちのW4とW8は、第1のW形パイル緯糸5であり、W2とW6は、V形パイル緯糸4であり、V形パイル緯糸W2の両端が最小編組変化ユニットの前側に置かれるとともに、V形パイル緯糸W2の中部が第4経糸J4の後側に置かれるように、V形パイル緯糸W2は、第3経糸J3の上側から第4経糸J4の下側に入り、そして転向して第5経糸J5の上側に入り、
第2本の地緯糸第W3は、第1経糸J1の上側から第2経糸J2の下側に入り、そして第3経糸J3の上側に入り、そして第4経糸J4の下側に入り、そして第5経糸J5の上側に入り、そして第6経糸J6の下側に入り、そして第7経糸J7の上側に入り、そして第8経糸J8の下側に入り、そして第9経糸J9の上側に入り、そして第10経糸J10の下側に入り、そして第11経糸J11の上側に入り、そして第12経糸J12の下側に入り、すなわち第1経糸J1、第3経糸J3、第5経糸J5、第7経糸J7、第9経糸J9、第11経糸J11が第1本の地緯糸第W3の後側に置かれ、第2経糸J2、第4経糸J4、第6経糸J6、第8経糸J8、第10経糸J10、第12経糸J12が第1本の地緯糸第W3の前側に置かれ、
第W4パイル緯糸の両端が最小編組変化ユニットの前側に置かれるとともに、第W4パイル緯糸の一部が第4経糸J4、第6経糸J6の後側に置かれるように、第W4パイル緯糸は、第3経糸J3の上側から第4経糸J4の下側に入り、そして転向して第5経糸J5の上側に入り、そして転向して第6経糸6の下側に入り、そして転向して第7経糸J7の上側に入り、
下緯糸第W1は、最小編組変化ユニットの後側に第1経糸J1、第2経糸J2、第3経糸J3、第5経糸J5、第6経糸J6、第7経糸J7、第8経糸J8、第9経糸J9、第11経糸J11、第12経糸J12を被覆する中空魚鱗層が形成されるように、下緯糸第W5は、第1経糸J1の下側から第2経糸J2、第3経糸J3の下側に延び、そして転向して第4経糸J4の上側に入り、そして転向して第5経糸J5の下側に入り、且つ第6経糸J6、第7経糸J7、第8経糸J8、第9経糸J9の下側に延び、そして転向して第10経糸J10の上側に入り、そして転向して第11経糸J11の下側に入り、且つ第12経糸J12の下側に延び、
V形パイル緯糸W6の両端が最小編組変化ユニットの前側に置かれるとともに、V形パイル緯糸W6の中部が第6経糸J6の後側に置かれるように、V形パイル緯糸W6は、第4経糸J4の上側から第5経糸J5の下側に入り、そして転向して第6経糸J6の上側に入り、
第2本の地緯糸第W7は、第1経糸J1の下側から第2経糸J2の上側に入り、そして第3経糸J3の下側に入り、そして第4経糸J4の上側に入り、そして第5経糸J5の下側に入り、そして第6経糸J6の上側に入り、そして第7経糸J7の下側に入り、そして第8経糸J8の上側に入り、そして第9経糸J9の下側に入り、そして第10経糸J10の上側に入り、そして第11経糸J11の下側に入り、そして第12経糸J12の上側に入り、すなわち第1経糸J1、第3経糸J3、第5経糸J5、第7経糸J7、第9経糸J9、第11経糸J11が第1本の地緯糸第W1の前側に置かれ、第2経糸J2、第4経糸J4、第6経糸J6、第8経糸J8、第10経糸J10、第12経糸J12が第1本の地緯糸第W1の後側に置かれ、
第W8パイル緯糸の両端が最小編組変化ユニットの前側に置かれるとともに、第W8パイル緯糸の一部が第3経糸J3、第5経糸J5の後側に置かれるように、第W8パイル緯糸は、第2経糸J2の上側から第3経糸J3の下側に入り、そして転向して第4経糸J4の上側に入り、そして転向して第5経糸5の下側に入り、そして転向して第6経糸J6の上側に入る。
【0031】
<実施例12>
本実施例の緯三重組織コーデュロイは、12本の経糸1、2本の地緯糸2、4本のパイル緯糸、2本の下緯糸3で構成される最小編組変化ユニットを含み、各最小編組変化ユニットは、前側と後側を有し、12本の経糸1が並設され、ここで経糸1の型番は、JC60Sであり、経糸密度は、153本/INであり、地緯糸2、パイル緯糸、下緯糸3は、経糸1の長さ方向に沿って交互に設置され、地緯糸2の型番は、C60S+40Dであり、パイル緯糸の型番は、JC60Sであり、下緯糸3の型番は、T40Sであり、緯糸密度は、236本/INであり、且つ隣接する二本の経糸1は、地緯糸2の前側と後側にそれぞれ置かれ、最小編組変化ユニット構造の模式図は、図2を参照すると4、すなわち横座標方向における12本の経糸1の番号は、それぞれ第1経糸J1、第2経糸J2、第3経糸J3、第4経糸J4、第5経糸J5、第6経糸J6、第7経糸J7、第8経糸J8、第9経糸J9、第10経糸J10、第11経糸J11、第12経糸J12であり、縦座標方向における第W1、第W5は、2本の地緯糸2を表し、第W2、第W6は、2本の下緯糸3を表し、第W3、第W4、第W7、第W8は、4本のパイル緯糸を表し、図23図24に示すように、第1経糸J1、第2経糸J2、第3経糸J3、第4経糸J4、第5経糸J5、第6経糸J6、第7経糸J7、第8経糸J8、第9経糸J9、第10経糸J10、第11経糸J11、第12経糸J12の隣接する3本ずつの経糸は、1組の経糸組であり、すなわち第1本の地緯糸第W1は、最小編組変化ユニットの前側から第1経糸J1の下側に入り、且つ第2経糸J2の下側に延び、そして転向して第3経糸J3の上側に入り、そして転向して第4経糸J4の下側に入り、且つ第5経糸J5の下側に延び、そして転向して第6経糸J6の上側に入り、そして転向して第7経糸J7の下側に入り、且つ第8経糸J8の下側に延び、そして転向して第9経糸J9の上側に入り、そして転向して第10経糸J10の下側に入り、且つ第11経糸J11の下側に延び、そして転向して第12経糸J12の上側に入り、すなわち第1経糸J1、第2経糸J2、第4経糸J4、第5経糸J5、第7経糸J7、第8経糸J8、第10経糸J10、第11経糸J11が第1本の地緯糸第W1の前側に置かれ、第3経糸J3、第6経糸J6、第9経糸J9、第12経糸J12が第1本の地緯糸第W1の後側に置かれ、
下緯糸第W2は、最小編組変化ユニットの後側に第2経糸J2、第3経糸J3、第4経糸J4、第5経糸J5、第6経糸J6、第7経糸J7、第8経糸J8、第9経糸J9、第10経糸J10、第11経糸J11、第12経糸J12を被覆する中空魚鱗層31が形成されるように、下緯糸第W2は、第1経糸J1の上側から第2経糸J2の下側に入り、且つ第3経糸J3、第4経糸J4、第5経糸J5、第6経糸J6、第7経糸J7、第8経糸J8、第9経糸J9、第10経糸J10、第11経糸J11、第12経糸J12の下側に順次に延び、
4本のパイル緯糸のうちのW4とW8は、第1のW形パイル緯糸5であり、W3とW7は、V形パイル緯糸4であり、V形パイル緯糸W11の両端が最小編組変化ユニットの前側に置かれるとともに、V形パイル緯糸W3の中部が第11経糸J11の後側に置かれるように、V形パイル緯糸W3は、第10経糸J10の上側から第11経糸J11の下側に入り、そして転向して第12経糸J12の上側に入り、
第W4パイル緯糸の両端が最小編組変化ユニットの前側に置かれるとともに、第W4パイル緯糸の一部が第9経糸J9、第11経糸J11の後側に置かれるように、第W4パイル緯糸は、第8経糸J8の上側から第9経糸J9の下側に入り、そして転向して第10経糸J10の上側に入り、そして転向して第11経糸J11の下側に入り、そして転向して第12経糸J12の上側に入り、
第2本の地緯糸第W5は、第1経糸J1の上側から第2経糸J2の下側に入り、且つ第3経糸J3の下側に延び、そして転向して第4経糸J4の上側に入り、そして転向して第5経糸J5の下側に入り、且つ第6経糸J6の下側に延び、そして転向して第7経糸J7の上側に入り、そして転向して第8経糸J8の下側に入り、且つ第9経糸J9の下側に延び、そして転向して第10経糸J10の上側に入り、そして転向して第11経糸J11の下側に入り、且つ第12経糸J12の下側に延び、そして転向して最小編組変化ユニットの前側に入り、すなわち第2経糸J2、第3経糸J3、第5経糸J5、第6経糸J6、第8経糸J8、第9経糸J9、第11経糸J11、第12経糸J12が第2本の地緯糸第W5の前側に置かれ、第1経糸J1、第4経糸J4、第7経糸J7、第10経糸J10が第2本の地緯糸第W5の後側に置かれ、
下緯糸第W6は、最小編組変化ユニットの後側に第1経糸J1、第2経糸J2、第3経糸J3、第4経糸J4、第5経糸J5、第6経糸J6、第7経糸J7、第8経糸J8、第9経糸J9、第10経糸J10、第11経糸J11を被覆する中空魚鱗層が形成されるように、下緯糸第W6は、第1経糸J1最小編組変化ユニットの前側から第1経糸J1の下側に入り、且つ第2経糸J2、第3経糸J3、第4経糸J4、第5経糸J5、第6経糸J6、第7経糸J7、第8経糸J8、第9経糸J9、第10経糸J10、第11経糸J11の下側に順次に延び、
V形パイル緯糸W7の両端が最小編組変化ユニットの前側に置かれるとともに、V形パイル緯糸W7の中部が第5経糸J5の後側に置かれるように、V形パイル緯糸W7は、第4経糸J4の上側から第5経糸J5の下側に入り、そして転向して第6経糸J6の上側に入り、
第W8パイル緯糸の両端が最小編組変化ユニットの前側に置かれるとともに、第W8パイル緯糸の一部が第3経糸J3、第5経糸J5の後側に置かれるように、第W8パイル緯糸は、第2経糸J2の上側から第3経糸J3の下側に入り、そして転向して第4経糸J4の上側に入り、そして転向して第5経糸J5の下側に入り、そして転向して第6経糸J6の上側に入る。
【0032】
<実施例13>
本実施例の緯三重組織コーデュロイは、12本の経糸1、2本の地緯糸2、4本のパイル緯糸、2本の下緯糸3で構成される最小編組変化ユニットを含み、各最小編組変化ユニットは、前側と後側を有し、12本の経糸1が並設され、ここで経糸1の型番は、JC60Sであり、経糸密度は、120本/INであり、地緯糸2、パイル緯糸、下緯糸3は、経糸長さ方向に沿って交互に設置され、地緯糸2の型番は、C32S+40Dであり、パイル緯糸の型番は、JC60Sであり、下緯糸3の型番は、T40Sであり、緯糸密度は、200本/INであり、最小編組変化ユニット構造の模式図は、図26を参照し、すなわち横座標方向における12本の経糸1の番号は、それぞれ第1経糸J1、第2経糸J2、第3経糸J3、第4経糸J4、第5経糸J5、第6経糸J6、第7経糸J7、第8経糸J8、第9経糸J9、第10経糸J10、第11経糸J11、第12経糸J12であり、縦座標方向における第W1、第W5は、2本の下緯糸3を表し、第W2、第W3、第W6、第W7は、4本のパイル緯糸を表し、第W4、第W8は、2本の地緯糸2を表し、図25図26に示すように、下緯糸第W1は、最小編組変化ユニットの後側に第1経糸J1、第2経糸J2、第3経糸J3、第4経糸J4、第5経糸J5、第6経糸J6、第7経糸J7、第8経糸J8、第9経糸J9、第10経糸J10を被覆する中空魚鱗層31が形成されるように、下緯糸第W1は、第1経糸J1の下側に入り、且つ第2経糸J2、第3経糸J3、第4経糸J4、第5経糸J5、第6経糸J6、第7経糸J7、第8経糸J8、第9経糸J9、第10経糸J10の下側に順次に延び、そして転向して第11経糸J11の上側に入り、且つ第12経糸J12の上側に延び、
4本のパイル緯糸のうちのW2とW6は、第1のW形パイル緯糸5であり、W3とW7は、V形パイル緯糸4であり、第W2パイル緯糸の両端が最小編組変化ユニットの前側に置かれるとともに、第W2パイル緯糸の一部が第7経糸J7、第10経糸J10の後側に置かれるように、第W2パイル緯糸は、第6経糸J6の上側から第7経糸J7の下側に入り、そして転向して第8経糸J8の上側に入り、且つ第9経糸J9の上側に延び、そして転向して第10経糸J10の下側に入り、そして転向して第11経糸J11の上側に入り、
V形パイル緯糸W3の両端が最小編組変化ユニットの前側に置かれるとともに、V形パイル緯糸W3の中部が第7経糸J7の後側に置かれるように、V形パイル緯糸W3は、第6経糸J6の上側から第7経糸J7の下側に入り、そして転向して第8経糸J8の上側に入り、
第1経糸J1、第2経糸J2、第3経糸J3、第4経糸J4、第5経糸J5、第6経糸J6は、1組の経糸組であり、第7経糸J7、第8経糸J8、第9経糸J9、第10経糸J10、第11経糸J11、第12経糸J12は、1組の経糸組であり、第1経糸J1、第2経糸J2、第5経糸J5、第7経糸J7、第8経糸J8、第11経糸J11が地緯糸2の前側に置かれ、第3経糸J3、第4経糸J4、第6経糸J6、第9経糸J9、第10経糸J10、第12経糸J12が地緯糸2の後側に置かれるように、第1本の地緯糸W4は、最小編組変化ユニットの上側から第1経糸J1の下側に入り、且つ第2経糸J2の下側に延び、そして転向して第3経糸J3の上側に入り、且つ第4経糸J4の上側に延び、そして転向して第5経糸J5の下側に入り、そして転向して第6経糸J6の上側に入り、そして転向して第7経糸J7の下側に入り、且つ第8経糸J8の下側に延び、そして転向して第9経糸J9の上側に入り、且つ第10経糸J10の上側に延び、そして転向して第11経糸J11の下側に入り、そして転向して第12経糸J12の上側に入り、
下緯糸第W5は、最小編組変化ユニットの後側に第1経糸J1、第2経糸J2、第3経糸J3、第4経糸J4、第7経糸J7、第8経糸J8、第9経糸J9、第10経糸J10、第11経糸J11、第12経糸J12を被覆する2つの中空魚鱗層が形成されるように、下緯糸第W5は、第1経糸J1の下側に入り、且つ第2経糸J2、第3経糸J3、第4経糸J4の下側に順次に延び、そして転向して第5経糸J5の上側に入り、且つ第6経糸J6の上側に延び、そして転向して第7経糸J7の下側に入り、且つ第8経糸J8、第9経糸J9、第10経糸J10、第11経糸J11、第12経糸J12の下側に順次に延び、
第W6パイル緯糸の両端が最小編組変化ユニットの前側に置かれるとともに、第W6パイル緯糸の一部が第9経糸J7、第12経糸J12の後側に置かれるように、第W6パイル緯糸は、第8経糸J8の上側から第9経糸J9の下側に入り、そして転向して第10経糸J10の上側に入り、且つ第11経糸J11の上側に延び、そして転向して第12経糸J12の下側に入り、
V形パイル緯糸W7の両端が最小編組変化ユニットの前側に置かれるとともに、V形パイル緯糸W7の中部が第9経糸J9の後側に置かれるように、V形パイル緯糸W7は、第8経糸J8の上側から第9経糸J9の下側に入り、そして転向して第10経糸J10の上側に入り、
第2本の地緯糸第W8は、第1経糸J1の上側から第2経糸J2の上側に延び、そして転向して第3経糸J3の下側に入り、且つ第4経糸J4の下側に延び、そして転向して第5経糸J5の上側に入り、そして転向して第6を経て緯糸の下側に入り、そして転向して第7経糸J7の上側に入り、且つ第8経糸J8の上側に延び、そして転向して第9経糸J9の下側に入り、且つ第10経糸J10の下側に延び、そして転向して第11経糸J11の上側に入り、そして転向して第12経糸J12の上側に入り、すなわち第1経糸J1、第2経糸J2、第5経糸J5、第7経糸J7、第8経糸J8、第11経糸J11が第2本の地緯糸第W8の後側に置かれ、第3経糸J3、第4経糸J4、第6経糸J6、第9経糸J9、第10経糸J10、第12経糸J12が第2本の地緯糸第W8の前側に置かれる。
【0033】
<実施例14>
三重組織コーデュロイの生産プロセスは、コーデュロイ生地の製織、カット、糊抜き、乾燥、ブラッシング、毛焼き、煮出し染色、乾燥、立毛のステップを含み、
コーデュロイ生地の製織:相応なコーデュロイ生地を取得するように、必要とする経糸、地緯糸、パイル緯糸、下緯糸を選択し、最小編組変化ユニットの構造に基づいて製織し、
カット:コーデュロイ生地上のパイル緯糸の浮き緯糸の全てをカットし、
糊抜き:コーデュロイ生地上のスラリーを除去するために用いられ、
乾燥:乾燥したコーデュロイ生地を取得するために用いられ、
ブラッシング:カット後の緯糸を機械的なブラシ掛けを行い、それをゆるく撚り散らして分離状の繊維にし、
毛焼き:パイル表面が整然として、パイルストリップを丸くてはっきりしている目的を達成するように、パイル表面に浮いていた長いパイルとパイルストリップスロットにおける毛羽を除去するために用いられ、
煮出し染色、乾燥:特定の色を有する乾燥したコーデュロイを取得し、
立毛:毛羽の直立を確保し、コーデュロイ毛羽が倒伏しないことを実現するように、正逆のブラッシングプロセスを採用する。
【0034】
上記実施例は、本発明を明確に説明するための例示にすぎず、本発明の実施形態を限定するものではないことは明らかである。当業者にとっては、上記説明に基づいて、他の異なる形態の変化又は変更を行うことができる。ここで、すべての実施形態を網羅する必要はなく、また、網羅することもできない。しかしながら、本発明に属する精神から派生したこれらの明白な変更又は変更は、本発明の保護の範囲に留まる。
【符号の説明】
【0035】
1 経糸
2 地緯糸
3 下緯糸
4 V形パイル緯糸
5 第1のW形パイル緯糸
31 中空魚鱗層
51 第2のW形パイル緯糸
図1
図2
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