(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-04
(45)【発行日】2024-04-12
(54)【発明の名称】ハイブリッド自動再送要求応答コードブックの決定方法、装置及びそのデバイス
(51)【国際特許分類】
H04W 72/1268 20230101AFI20240405BHJP
H04W 28/04 20090101ALI20240405BHJP
H04W 72/231 20230101ALI20240405BHJP
H04W 72/11 20230101ALI20240405BHJP
【FI】
H04W72/1268
H04W28/04 110
H04W72/231
H04W72/11
(21)【出願番号】P 2022547790
(86)(22)【出願日】2020-04-29
(86)【国際出願番号】 CN2020087679
(87)【国際公開番号】W WO2021159615
(87)【国際公開日】2021-08-19
【審査請求日】2023-03-31
(31)【優先権主張番号】202010093734.4
(32)【優先日】2020-02-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】516227559
【氏名又は名称】オッポ広東移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGDONG OPPO MOBILE TELECOMMUNICATIONS CORP., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 18 Haibin Road,Wusha, Chang’an,Dongguan, Guangdong 523860 China
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【氏名又は名称】関根 毅
(74)【代理人】
【識別番号】100152205
【氏名又は名称】吉田 昌司
(74)【代理人】
【識別番号】100137523
【氏名又は名称】出口 智也
(74)【代理人】
【識別番号】100096921
【氏名又は名称】吉元 弘
(72)【発明者】
【氏名】ウー、ズオミン
【審査官】新井 寛
(56)【参考文献】
【文献】Xiaomi,Discussion on HARQ enhancement for NR-U,3GPP TSG RAN WG1 #99 R1-1911992,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_99/Docs/R1-1911992.zip>,2019年11月08日
【文献】Nokia, Nokia Shanghai Bell,Remaining details on NR-U HARQ scheduling and feedback,3GPP TSG RAN WG1 #99 R1-1912261,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_99/Docs/R1-1912261.zip>,2019年11月08日
【文献】3GPP TS 38.213 V16.0.0,3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Radio Access Network; NR; Physical layer procedures for control (Release 16),2020年01月14日,pp.65-68
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 - 7/26
H04W 4/00 - 99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザーデバイスに応用されるハイブリッド自動再送要求応答HARQ-ACKコード
ブックの決定方法であって、
ネットワークデバイスにより送信されたトリガー情報を受信することと、
ターゲットハイブリッド自動再送要求HARQプロセスにおけるターゲット伝送ブロックTBに対応するデータスケジューリング情報に基づいて、Type-3 HARQ-ACKコードブックにおける前記ターゲットHARQプロセス内の前記ターゲットTBのHARQ-ACK情報を決定することと、を含み、
前記トリガー情報は、前記ユーザーデバイスがワンショットハイブリッド自動再送要求応答One-Shot HARQ-ACKフィードバックを行うことを指示するために使用され、前記Type-3 HARQ-ACKコードブックは、物理アップリンク制御チャネルPUCCHグループで構成された全てのキャリア上の全てのHARQプロセスに対応するHARQ-ACK情報を含み、
前記ターゲットTBに対応するデータスケジューリング情報は、第1の情報
を含み、
前記第1の情報は、前記ターゲットTBの現在にスケジューリングされて新たに伝送される情報を含み、
前記ターゲットTBの現在にスケジューリングされて新たに伝送される情報は、前記ターゲットTBの現在のNDI情報が前回のNDI情報に対して値が異なり、又は、前記ターゲットTBが半永続スケジューリングSPS PDSCHにおけるTBであることを含み、
前記ターゲットハイブリッド自動再送要求HARQプロセスにおけるターゲット伝送ブロックTBに対応するデータスケジューリング情報に基づいて、Type-3 HARQ-ACKコードブックにおける前記ターゲットHARQプロセス内の前記ターゲットTBのHARQ-ACK情報を決定することは、
前記ターゲットHARQプロセスにおける前記ターゲットTBに対して、前記ユーザーデバイスがACK/NACKを既に報告し、前記ターゲットTBに対応するデータスケジューリング情報が前記第1の情報である場合、前記ユーザーデバイスが前記ターゲットTBのHARQ-ACK情報をデコード結果として決定することを含む
ことを特徴とするHARQ-ACKコードブックの決定方法。
【請求項2】
前記Type-3 HARQ-ACKコードブックにおける前記ターゲットHARQプロセス内の前記ターゲットTBのHARQ-ACK情報を決定することは、
コードブロックグループCBGフィードバック長さに基づいて前記ターゲットTBのHARQ-ACK情報のビット長さを決定し、又は、
TBフィードバック長さに基づいて前記ターゲットTBのHARQ-ACK情報のビット長さを決定することを含む
ことを特徴とする請求項
1に記載のHARQ-ACKコードブックの決定方法。
【請求項3】
ユーザーデバイスがCBGに従ってOne-Shot HARQ-ACK情報をフィードバックするように構成され、前記ターゲットHARQプロセスに対応するターゲットセルに前記CBGフィードバック長さが構成される場合、前記CBGフィードバック長さに基づいて前記ターゲットTBのHARQ-ACK情報のビット長さを決定し、そうでない場合、前記TBフィードバック長さに基づいて前記ターゲットTBのHARQ-ACK情報のビット長さを決定する
ことを特徴とする請求項
2に記載のHARQ-ACKコードブックの決定方法。
【請求項4】
前記トリガー情報は、前記ネットワークデバイスにより前記ユーザーデバイスに送信されたダウンリンク制御情報DCI情報を含む
ことを特徴とする請求項1~
3のいずれか1項に記載のHARQ-ACKコードブックの決定方法。
【請求項5】
ネットワークデバイスに応用されるハイブリッド自動再送要求応答HARQ-ACKコードブックの決定方法であって、
トリガー情報をユーザーデバイスに送信することと、
前記ユーザーデバイスからフィードバックされたType-3 HARQ-ACKコードブックを受信することとを含み、
前記トリガー情報は、前記ユーザーデバイスがワンショットハイブリッド自動再送要求応答One-Shot HARQ-ACKフィードバックを行うことを指示するために使用され、前記Type-3 HARQ-ACKコードブックは、物理アップリンク制御チャネルPUCCHグループで構成された全てのキャリア上の全てのHARQプロセスに対応するHARQ-ACK情報を含み、前記Type-3 HARQ-ACKコードブックにおけるターゲットハイブリッド自動再送要求HARQプロセス内のターゲットTBのHARQ-ACK情報は、前記ユーザーデバイスが前記ターゲットHARQプロセス内の前記ターゲットTBに対応するデータスケジューリング情報に基づいて決定したものであり、
前記ターゲットTBに対応するデータスケジューリング情報は、第1の情報
を含み、
前記第1の情報は、前記ターゲットTBの現在にスケジューリングされて新たに伝送される情報を含み、
前記Type-3 HARQ-ACKコードブックにおけるターゲットハイブリッド自動再送要求HARQプロセス内のターゲットTBのHARQ-ACK情報は、前記ユーザーデバイスが前記ターゲットHARQプロセス内の前記ターゲットTBに対応するデータスケジューリング情報に基づいて決定したものであることは、
前記ターゲットHARQプロセスにおける前記ターゲットTBに対して、前記ユーザーデバイスがACK/NACKを既に報告し、前記ターゲットTBに対応するデータスケジューリング情報が前記第1の情報である場合、前記ユーザーデバイスが前記ターゲットTBのHARQ-ACK情報をデコード結果として決定することを含む
ことを特徴とするHARQ-ACKコードブックの決定方法。
【請求項6】
前記トリガー情報は、前記ネットワークデバイスにより前記ユーザーデバイスに送信されたダウンリンク制御情報DCI情報を含む
ことを特徴とする請求項
5に記載のHARQ-ACKコードブックの決定方法。
【請求項7】
請求項1~
4のいずれか1項に記載のHARQ-ACKコードブックの決定方法を実行する
ことを特徴とするユーザーデバイス。
【請求項8】
請求項
5~
6のいずれか1項に記載のHARQ-ACKコードブックの決定方法を実行する
ことを特徴とするネットワークデバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、通信分野に関し、特に、コードブックフィードバックの技術分野に関する。
【背景技術】
【0002】
アンライセンススペクトルは、国や地域によって割り当てられた無線デバイスの通信に使用できるスペクトルであり、このスペクトルは、一般に共有スペクトルと見なされ、すなわち、異なる通信システムの通信デバイスは、国や地域によってこのスペクトルに設定された規制要件を満たす場合、このスペクトルを使用することができ、政府からの独占的なスペクトルライセンスを申請する必要がない。
【0003】
NR(New Radio、New Radio)アンライセンススペクトルシステムによって新しいHARQ(Hybrid Automatic Repeat-reQuest、ハイブリッド自動再送要求)フィードバック方式がワンショット(One-Shot)であるHARQフィードバックが導入される。 ネットワークデバイスは、DCI(Downlink Control Information、ダウンリンク制御情報)情報を介してUE(User Equipment、ユーザーデバイス)がOne-Shot HARQフィードバックを行うようにトリガーすることができ、すなわち、タイプ3コードブックをネットワークデバイスにフィードバックすることができる。ここで、Type3コードブックが2つのタイプを含み、タイプ1はNDI(New Data Indicator、新しいデータインジケーターを搬送するOne-Shot HARQフィードバックであり、タイプ2はNDIを搬送しないOne-Shot HARQフィードバックである。 ネットワークデバイスは、RRC(Radio Resource Control、無線リソース制御)シグナリングを介してUEを構成し、これにより、UEは、HARQフィードバックを実行するときに、NDI情報を搬送するか、又はNDI情報を搬送しない。
【0004】
しかし、従来の技術では、ユーザーデバイスがNDI情報を搬送しないOne-Shot HARQフィードバックをフィードバックする場合、Type-3 HARQ-ACKコードブックのリセット処理により、ユーザーデバイスがHARQ-ACK情報を正しく伝送しないことになる。
【発明の概要】
【0005】
本願は、ユーザーデバイスがHARQ-ACK情報を正しくフィードバックすることを保証することができる方法、装置、及びそのデバイスを提供する。
【0006】
本願の技術案は、以下の通りである。
【0007】
ユーザーデバイスに応用されるハイブリッド自動再送要求応答HARQ-ACKコードブックの決定方法であって、ネットワークデバイスにより送信されたトリガー情報を受信することと、ターゲットハイブリッド自動再送要求HARQプロセスにおけるターゲット伝送ブロックTBに対応するデータスケジューリング情報に基づいて、Type-3 HARQ-ACKコードブックにおける前記ターゲットHARQプロセス内の前記ターゲットTBのHARQ-ACK情報を決定することとを含み、前記トリガー情報は、前記ユーザーデバイスがワンショットハイブリッド自動再送要求応答One-Shot HARQ-ACKフィードバックを行うことを指示するために使用され、ここで、前記Type-3 HARQ-ACKコードブックは、物理アップリンク制御チャネルPUCCHグループで構成された全てのキャリア上の全てのHARQプロセスに対応するHARQ-ACK情報を含む。
【0008】
ネットワークデバイスに応用されるハイブリッド自動再送要求応答HARQ-ACKコードブックの決定方法であって、トリガー情報をユーザーデバイスに送信することと、前記ユーザーデバイスからフィードバックされたType-3 HARQ-ACKコードブックを受信することとを含み、前記トリガー情報は、前記ユーザーデバイスがワンショットハイブリッド自動再送要求応答One-Shot HARQ-ACKフィードバックを行うことを指示するために使用され、ここで、前記Type-3 HARQ-ACKコードブックは、物理アップリンク制御チャネルPUCCHグループで構成された全てのキャリア上の全てのHARQプロセスに対応するHARQ-ACK情報を含み、前記Type-3 HARQ-ACKコードブックにおけるターゲットハイブリッド自動再送要求HARQプロセス内のターゲットTBのHARQ-ACK情報は、前記ユーザーデバイスが前記ターゲットHARQプロセス内の前記ターゲットTBに対応するデータスケジューリング情報に基づいて決定したものである。
【0009】
ユーザーデバイスに応用され、情報受信モジュールと、決定モジュールとを含むハイブリッド自動再送要求応答HARQ-ACKコードブックの決定装置であって、情報受信モジュールは、ネットワークデバイスにより送信されたトリガー情報を受信するように構成され、前記トリガー情報は、前記ユーザーデバイスがワンショットハイブリッド自動再送要求応答One-Shot HARQ-ACKフィードバックを行うことを指示するために使用され、決定モジュールは、ターゲットハイブリッド自動再送要求HARQプロセスにおけるターゲット伝送ブロックTBに対応するデータスケジューリング情報に基づいて、Type-3 HARQ-ACKコードブックにおける前記ターゲットHARQプロセス内の前記ターゲットTBのHARQ-ACK情報を決定するように構成され、ここで、前記Type-3 HARQ-ACKコードブックは、物理アップリンク制御チャネルPUCCHグループで構成された全てのキャリア上の全てのHARQプロセスに対応するHARQ-ACK情報を含む。
【0010】
ネットワークデバイスに応用され、トリガーモジュールと、コードブック受信モジュールとを含むハイブリッド自動再送要求応答HARQ-ACKコードブックの決定装置であって、トリガーモジュールは、トリガー情報をユーザーデバイスに送信するように構成され、前記トリガー情報は、前記ユーザーデバイスがワンショットハイブリッド自動再送要求応答One-Shot HARQ-ACKフィードバックを行うことを指示するために使用され、コードブック受信モジュールは、前記ユーザーデバイスからフィードバックされたType-3 HARQ-ACKコードブックを受信するように構成され、ここで、前記Type-3 HARQ-ACKコードブックは、物理アップリンク制御チャネルPUCCHグループで構成された全てのキャリア上の全てのHARQプロセスに対応するHARQ-ACK情報を含み、前記Type-3 HARQ-ACKコードブックにおけるターゲットハイブリッド自動再送要求HARQプロセス内のターゲットTBのHARQ-ACK情報は、前記ユーザーデバイスが前記ターゲットHARQプロセス内の前記ターゲットTBに対応するデータスケジューリング情報に基づいて決定したものである。
【0011】
プロセッサと、メモリと、ネットワークインターフェースとを備えるユーザーデバイスであって、前記プロセッサは、前記メモリ内のプログラムを呼び出し、ユーザーデバイスに適用されるいずれかのハイブリッド自動再送要求応答HARQ-ACKコードブックの決定方法を実行し、その実行結果を前記ネットワークインターフェースを通して送信する。
【0012】
プロセッサと、メモリと、ネットワークインターフェースとを備えるネットワークデバイスであって、前記プロセッサは、前記メモリ内のプログラムを呼び出し、ネットワークデバイスに適用されるいずれかのハイブリッド自動再送要求応答HARQ-ACKコードブックの決定方法を実行し、その実行結果を前記ネットワークインターフェースを通して送信する。
【0013】
メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行し、チップが搭載されるデバイスに、いずれかのハイブリッド自動再送要求応答HARQ-ACKコードブックの決定方法を実行させるプロセッサを備えるチップである。
【0014】
ハイブリッド自動再送要求応答HARQ-ACKコードブックの決定方法のためのプログラムを格納し、前記ハイブリッド自動再送要求応答HARQ-ACKコードブックの決定方法のためのプログラムは、プロセッサによって実行されると本願の任意のハイブリッド自動再送要求応答HARQ-ACKコードブック決定の方法を実施するコンピュータ可読記憶媒体である。
【0015】
非瞬間的なコンピュータ可読記憶媒体に格納され、前記コンピュータプログラムは、本願のハイブリッド自動再送要求応答HARQ-ACKコードブックの決定方法のいずれか1つを実施するコンピュータプログラム製品である。
【0016】
本願の有益な効果は、TB毎にHARQ-ACK情報ビットに対してフィードバックする際に、フィードバックのType-3 HARQ-ACKコードブックに含まれるHARQ-ACK情報を、ターゲットHARQプロセスにおけるターゲットTBに対応するデータスケジューリング情報に基づいて決定する。ユーザー端末が既にACKを報告し、前記HARQ-ACKメッセージをNACKとして直接設定されない。これにより、Type-3 HARQ-ACKコードブックが正しくリセット又は生成されることが保証される。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】本願の実施形態の応用のシステムアーキテクチャ図である。
【
図2】本願の実施形態一におけるハイブリッド自動再送要求応答HARQ-ACKコードブックの決定方法のシーケンスである。
【
図3】従来の技術においてHARQ-ACKコードブックの変化の模式図である。
【
図4】本願の実施形態一におけるHARQ-ACKコードブックの変化の模式図である。
【
図5】本願の実施形態二におけるHARQ-ACKコードブックの決定装置のブロック図である。
【
図6】本願の実施形態三におけるHARQ-ACKコードブックの決定装置のブロック図である。
【
図7】本願の実施形態四におけるHARQ-ACKコードブックの決定装置のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本願の目的、技術的解決策及び利点をより明確かつ理解しやすくするために、以下、添付図面及び実施形態と合わせて本願をさらに詳細に説明する。 なお、本明細書に記載された実施形態は、本願を説明することのみを目的としており、本願を限定することを意図していないことを理解されたい。 しかしながら、本願は、多くの異なる形態で実施することができ、本明細書に記載された実施形態に限定されるものではない。 むしろ、これらの実施形態は、実用新案の開示をより徹底的かつ包括的に理解することを目的として提供される。 本願の具体的な実施形態に基づき、当業者が創作的な労力を要することなく得られた他のすべての具体的な実施形態は、本願の保護範囲に含まれる。
【0019】
以下の説明が添付図面に関連する場合、特に断らない限り、異なる図面における同じ数字は、同一又は類似の要素を示す。
【0020】
また、本書では「システム」と「ネットワーク」という用語を同じ意味で使用することがある。 本書でいう「及び/又は」は、単に関連するオブジェクトの関連を示すもので、例えばA及び/又はBというように、A単独、A及びBの両方、B単独という3つの関係が存在し得ることを示すものである。 また、本書中の「/」は、一般に前後の関連オブジェクトの「又は」関係を示す。
【0021】
なお、本願の特定の実施形態において、「Aに対応するB」は、BがAに関連付けられ、BがAに基づいて決定され得ることを意味するが、Aに基づいてBを決定することは、Aのみに基づいてBを決定することを意味せず、BもA及び/又は他の情報に基づいて決定することができる。
【0022】
本願の実施の形態に適用される無線通信システム100を示す
図1を参照すると、無線通信システム100は、ネットワークデバイス110と、ネットワークデバイス110のカバーエリア内に位置する少なくとも1つのユーザーデバイス120とを備え、ネットワークデバイス110とユーザーデバイス120の間で通信が行われる。
【0023】
任意選択で、無線通信システム100は、複数のネットワークデバイスを含んでもよく、各ネットワークデバイスは、各ネットワークデバイスのカバーエリア内に他のユーザデバイスを含んでもよいが、ここで限定されない。 任意選択で、ネットワークデバイス110は、特定の地理的領域に対する通信カバレッジを提供してもよく、そのカバレッジ領域内に位置するユーザデバイス(例えば、UE)と通信してもよい。 任意選択で、ネットワークデバイス100は、GSMシステム又はCDMAシステムにおけるベーストランシーバ局(Base Transceiver Station、BTS)、WCDMAシステムにおける基地局(NodeB、NB)、LTEシステムにおける進化型ノードB(Evolutional Node B、eNB、eNodeB)、又はクラウド無線アクセスネットワーク(Cloud Radio Access Network、CRANCRAN)の無線コントローラであってもよく、又はネットワークデバイスは、中継器、アクセスポイント、車載デバイス、ウェアラブルデバイス、5Gネットワークのネットワーク側デバイス又は将来進化する公衆陸上移動ネットワーク(Public Land Mobile Network、PLMN)のネットワークデバイスであってもよい。
【0024】
本願の実施形態は、様々な通信システムに適用可能であり、例えば、GSM(Global System of Mobile Communication)システム、CDMA(Code Division Multiple Access)システム、Wideband Code(広帯域符号化)システム、WCDMA(Division Multiple Access)システム、GPRS(General Packet Radio Service)システム、LTE(Long Term Evolution)システム、LTE-A(Advanced long term evolution)システム、ALTE(Advanced Long Term Evolution)システム、LTE-Aシステム、NR(New Radio)システム、NRシステムの進化系システム、LTE-Uシステム、NR-Uシステム、アンライセンススペクトルシステム、NR-U(unlicensed spectrum)、UMTS(Universal Mobile Telecommunication System)、WLAN(Wireless Local Area Network)、WiFi(Wireless Fidelity)、WFS(Wireless Fidelity System)。 Wireless Fidelity(WiFi)、次世代通信システム(NGCS)、その他の通信システムであっても良い。
【0025】
ユーザーデバイス120は、移動式であっても固定式であってもよい。 任意選択で、ユーザーデバイス120は、アクセス端末、ユーザーデバイス(UE)、ユーザユニット、ユーザ局、移動局、リモート局、リモート端末、モバイルデバイス、ユーザデバイス、端末、無線通信デバイス、ユーザエージェント又はユーザデバイスを指す場合がある。 アクセス端末は、携帯電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(SIP)電話、無線ローカルループ(WLL)局、PDA(Personal digital Assistant)、携帯型端末(Handheld Device)であってもよい。 無線通信機能を有する携帯端末、無線モデムに接続されたコンピューティングデバイス等の処理デバイス、車載デバイス、ウェアラブルデバイス、5Gネットワーク又は将来の進化したPLMNにおける加入者デバイス等であっても良い。
【0026】
一般的に、従来の通信システムは、限られた数の接続に対応し、実装も容易でしたが、通信技術の進化に伴い、移動通信システムは、従来の通信だけでなく、例えば、D2d(Device to Device)通信、M2M(Machine to Machine)通信、機械型通信(MTC(Machine Type Communication)、V2V(Vehicle to Vehicle)通信などがあり、これらは本願の実施形態でも利用可能である。
【0027】
任意選択で、本願の実施例における通信システムは、キャリアアグリゲーション(Carrier Aggregation、CA)シナリオ、デュアルコネクティビティ(Dual Connectivity、DC)シナリオ、又はスタンドアロン(Standalone、SA)展開シナリオで適用することができる。
【0028】
本願の実施形態は、適用可能なスペクトルが限定されるものではない。 例えば、本願の実施例は、ライセンススペクトルだけでなく、アンライセンスのスペクトルにも適用することができる。
【0029】
実施形態一
図2は、本願の実施形態一におけるハイブリッド自動再送要求応答HARQ-ACKコードブックの決定方法であり、該方法は、以下のステップを含み、
ステップS210において、ネットワークデバイスがトリガー情報をユーザーデバイスに送信し、前記トリガー情報は、前記ユーザーデバイスがワンショットハイブリッド自動再送要求応答One-Shot HARQ-ACKフィードバックを行うことを指示するために使用され、任意選択で、前記トリガー情報は、前記ネットワークデバイスにより前記ユーザーデバイスに送信されたダウンリンク制御情報DCI情報を含み、
ステップS220において、前記ユーザーがType-3 HARQ-ACKコードブックを決定し、具体的に、前記ユーザーデバイスターゲットハイブリッド自動再送要求HARQプロセスにおけるターゲット伝送ブロックTBに対応するデータスケジューリング情報に基づいて、Type-3 HARQ-ACKコードブックにおける前記ターゲットHARQプロセス内の前記ターゲットTBのHARQ-ACK情報を決定し、ここで、前記Type-3 HARQ-ACKコードブックは、物理アップリンク制御チャネルPUCCHグループで構成された全てのキャリア上の全てのHARQプロセスに対応するHARQ-ACK情報を含み、
ステップS230において、前記ネットワークデバイスが前記ユーザーデバイスからフィードバックされた前記Type-3 HARQ-ACKコードブックを受信する。ここで、Type3コードブックが2つのタイプを含み、タイプ1はNDI(New Data Indicator、新しいデータインジケーター)を搬送するOne-Shot HARQフィードバックであり、タイプ2はNDIを搬送しないOne-Shot HARQフィードバックである。 ネットワークデバイスは、RRC(Radio Resource Control、無線リソース制御)シグナリングを介してUE(User Equipment、ユーザーデバイス)を構成し、これにより、UEは、HARQフィードバックを実行するときに、NDI情報を搬送するか、又はNDI情報を搬送しない。
【0030】
タイプ1:NDIを搬送するOne-Shot HARQフィードバック
(1)ユーザーデバイスが最近に受信したHARQプロセス番号に対応するNDI情報及びHARQ-ACK情報をフィードバックする。
(2)あるHARQプロセスがNDI情報をチェッカしない場合、ユーザーデバイスがNDIの値が0であると仮定する。
(3)各TBが1つのNDI値に対応する。
【0031】
タイプ2:NDIを搬送しないOne-Shot HARQフィードバック
(1)ユーザーデバイスがHARQプロセス番号対応するHARQ-ACK情報をフィードバックし、対応するNDI情報をフィードバックしない。
(2)あるHARQプロセスについて、ユーザーデバイスが1回のACKフィードバックを行った後、該HARQプロセスの状態リセットを行う。
【0032】
前記データスケジューリング情報は、前記ターゲットTBの現在にスケジューリングされて新たに伝送され、再送され、又はスケジューリングされないことを示す。
【0033】
前記HARK-ACK情報は、ACK情報又はNACK情報を含む。
【0034】
任意選択で、前記ターゲットTBに対応するデータスケジューリング情報は、第1の情報、第2の情報及び第3の情報のいずれかを含む。ここで、
前記第1の情報は、前記ターゲットTBの現在にスケジューリングされて新たに伝送される情報を含み、
前記第2の情報は、前記ターゲットTBの現在にスケジューリングされて再送される情報を含み、
前記第3の情報は、前記ターゲットTBの現在にスケジューリングされない情報を含む。
【0035】
任意選択で、前記ターゲットTBの現在にスケジューリングされて新たに伝送される情報は、前記ターゲットTBの現在のNDI情報が前回のNDI情報に対して値が異なり、又は、前記ターゲットTBが半永続スケジューリングSPS PDSCHにおけるTBであることを含む。
【0036】
任意選択で、前記ターゲットTBの現在にスケジューリングされて再送される情報は、前記ターゲットTBの現在のNDI情報が前回のNDI情報に対して値が同じであり、又は、前記ターゲットTBがSPS PDSCHにおけるTBでありNDI情報の値が1であることを含む。
【0037】
任意選択で、前記ターゲットTBの現在にスケジューリングされない情報は、前記ターゲットTBが現在にNDI情報に対応せず、又は、前記ターゲットTBが現在にNDI情報に対応せずSPS PDSCHにおけるTBでないことを含む。
【0038】
任意選択で、前記ターゲットTBが現在にDCI情報に対応しないことは、前記ターゲットTBが現在にDCIでNDI情報を示さないことを含む。
【0039】
具体的には、PDCCHでスケジューリングされるデータ伝送の場合、DCIにはNDIフィールドが含まれ、言い換えれば、各TBがNDI情報に対応することになる。 スケジュールされたあるHARQプロセスにおいて、あるTB番号について、端末デバイスが受信した該TBに対応するNDI情報が、端末デバイスが前回TB番号を受信した時に対応するNDI情報と比較して反転している場合、端末デバイスが現在受信したTBは新規伝送であり、端末デバイスが受信したTB番号のNDI情報が端末デバイスが前回TBを受信した時に対応するNDI情報と比較して反転していない場合、端末デバイスが現在受信しているTBは再送であることを示す。
【0040】
SPS(Semi-Persistent Scheduling)構成リソース上の伝送など、PDCCHスケジューリングを行わないデータ伝送の場合、ダウンリンクSPS構成リソース上で伝送されるSPS PDSCHには初期伝送のみが含まれる。あるHARQプロセスの最初の伝送が失敗し、再送が必要な場合、ネットワークデバイスはCS-RNTI(Configured Scheduling Radio Network Temporary Identifier)スクランブルコードのDCIを介して同じHARQプロセスをスケジュールし、NDIフィールドを「1」に設定する。すなわち、端末デバイスがCS-RNTIスクランブルコードのDCIを受信し、NDIフィールドが「1」に設定されている場合、端末デバイスはそのDCIによってスケジュールされたHARQプロセスが再送であると認める。あるいは、このHARQプロセスで伝送されるNDIフィールドが「1」に設定されたTBは、SPS PDSCHのTBである。
【0041】
任意選択で、前記ターゲットTBの現在にスケジューリングされて新たに伝送される情報は、前記端末デバイスがDCIを受信し、前記DCIに前記ターゲットHARQプロセス内の前記ターゲットTBのスケジューリング情報が含まれ、且つ前記ターゲットTBに対応するNDI情報が前回の前記ターゲットHARQプロセスにおける前記ターゲットTBに対応するNDI情報に対して反転し、又は、前記端末デバイスが前記ターゲットHARQプロセスにおける前記ターゲットTBに対応するSPS PDSCHを受信することを含む。
【0042】
任意選択で、前記ターゲットTBの現在にスケジューリングされて再送される情報は、前記端末デバイスがDCIを受信し、前記DCIに前記ターゲットHARQプロセスにおける前記ターゲットTBのスケジューリング情報が含まれ、且つ前記ターゲットTBに対応するNDI情報が前回の前記ターゲットHARQプロセスにおける前記ターゲットTBに対応するNDI情報に対して反転せず、又は、前記端末デバイスがCS-RNTIでスクランブルされたDCIを受信し、前記DCIに前記ターゲットHARQプロセスにおける前記ターゲットTBのスケジューリング情報が含まれ、且つ前記ターゲットTBに対応するNDI情報が「1」に設定されることを含む。
【0043】
任意選択で、前記ターゲットTBの現在にスケジューリングされない情報は、前記端末デバイスが前記ターゲットHARQプロセスにおける前記ターゲットTBのスケジューリング情報を含むDCIを受信せず、又は、前記端末デバイスが前記ターゲットHARQプロセスにおける前記ターゲットTBに対応するSPS PDSCHを受信しないことを含む。
【0044】
任意選択で、前記ターゲットTBの現在にスケジューリングされる情報は、前記ターゲットTBの現在にスケジューリングされて新たに伝送される情報、又は、前記ターゲットTBの現在にスケジューリングされて再送される情報を含む。
【0045】
任意選択で、前記S220において、ターゲットハイブリッド自動再送要求HARQプロセスにおけるターゲット伝送ブロックTBに対応するデータスケジューリング情報に基づいて、Type-3 HARQ-ACKコードブックにおける前記ターゲットHARQプロセス内の前記ターゲットTBのHARQ-ACK情報を決定することは、
前記ターゲットHARQプロセスにおける前記ターゲットTBに対して、ユーザー端末がACKを既に報告し、前記ターゲットTBに対応するデータスケジューリング情報が前記第2の情報又は前記第3の情報である場合、前記ユーザーデバイスが前記ターゲットTBのHARQ-ACK情報をNACKとして決定することを含む。
【0046】
任意選択で、前記S220において、ターゲットハイブリッド自動再送要求HARQプロセスにおけるターゲット伝送ブロックTBに対応するデータスケジューリング情報に基づいて、Type-3 HARQ-ACKコードブックにおける前記ターゲットHARQプロセス内の前記ターゲットTBのHARQ-ACK情報を決定することは、
前記ターゲットHARQプロセスにおける前記ターゲットTBに対して、ユーザー端末がACKを既に報告し、前記ターゲットTBに対応するデータスケジューリング情報が前記第1の情報である場合、前記ユーザーデバイスが前記ターゲットTBのHARQ-ACK情報を前記ターゲットTBのデコード結果として決定することを含む。
【0047】
任意選択で、前記S220において、ターゲットハイブリッド自動再送要求HARQプロセスにおけるターゲット伝送ブロックTBに対応するデータスケジューリング情報に基づいて、Type-3 HARQ-ACKコードブックにおける前記ターゲットHARQプロセス内の前記ターゲットTBのHARQ-ACK情報を決定することは、
前記ターゲットHARQプロセスにおける前記ターゲットTBに対して、前記ユーザー端末がNACKを既に報告し、前記ターゲットTBに対応するデータスケジューリング情報が前記第1の情報又は前記第2の情報である場合、前記ユーザーデバイスが前記ターゲットTBのHARQ-ACK情報を前記ターゲットTBのデコード結果として決定することを含む。
【0048】
任意選択で、前記S220において、ターゲットハイブリッド自動再送要求HARQプロセスにおけるターゲット伝送ブロックTBに対応するデータスケジューリング情報に基づいて、Type-3 HARQ-ACKコードブックにおける前記ターゲットHARQプロセス内の前記ターゲットTBのHARQ-ACK情報を決定することは、
前記ターゲットHARQプロセスにおける前記ターゲットTBに対して、前記ユーザー端末がNACKを既に報告し、前記ターゲットTBに対応するデータスケジューリング情報が前記第3の情報である場合、前記ユーザーデバイスが前記ターゲットTBのHARQ-ACK情報をNACKとして決定することを含む。
【0049】
任意選択で、前記S220において、ターゲットハイブリッド自動再送要求HARQプロセスにおけるターゲット伝送ブロックTBに対応するデータスケジューリング情報に基づいて、Type-3 HARQ-ACKコードブックにおける前記ターゲットHARQプロセス内の前記ターゲットTBのHARQ-ACK情報を決定することは、
前記ターゲットHARQプロセスにおける前記ターゲットTBに対して、前記ユーザー端末がACK又はNACKを既に報告し、前記ターゲットTBに対応するデータスケジューリング情報が前記第3の情報を含む場合、前記ユーザーデバイスが前記ターゲットTBのHARQ-ACK情報をNACKとして決定することを含む。
【0050】
任意選択で、前記S220において、ターゲットハイブリッド自動再送要求HARQプロセスにおけるターゲット伝送ブロックTBに対応するデータスケジューリング情報に基づいて、Type-3 HARQ-ACKコードブックにおける前記ターゲットHARQプロセス内の前記ターゲットTBのHARQ-ACK情報を決定することは、
前記ターゲットHARQプロセスにおける前記ターゲットTBに対して、ユーザー端末がACK又はNACKを既に報告し、前記ターゲットTBに対応するデータスケジューリング情報が前記第1の情報を含む場合、前記ユーザーデバイスが前記ターゲットTBのHARQ-ACK情報を前記ターゲットTBのデコード結果として決定することを含む。
【0051】
任意選択で、前記S220において、ターゲットハイブリッド自動再送要求HARQプロセスにおけるターゲット伝送ブロックTBに対応するデータスケジューリング情報に基づいて、Type-3 HARQ-ACKコードブックにおける前記ターゲットHARQプロセス内の前記ターゲットTBのHARQ-ACK情報を決定することは、
前記ターゲットHARQプロセスにおける前記ターゲットTBに対して、前記ユーザー端末がNACKを既に報告し、前記ターゲットTBに対応するデータスケジューリング情報が前記ターゲットTBの現在にスケジューリングされる情報を含む場合、前記ユーザーデバイスが前記ターゲットTBのHARQ-ACK情報を前記ターゲットTBのデコード結果として決定することを含む。ここで、現在にスケジューリングされる情報は、第1の情報及び/又は第2の情報を含む。
【0052】
任意選択で、One-Shot HARQフィードバックでは、RRCシグナリングを介してユーザーデバイスを構成して、ユーザーデバイスがHARQフィードバックを実行する時に、CBG(Code Block Group、コードブロックグループ)構成された伝送されるキャリアに対して、CBGに基づいてフィードバックを行うかどうかを決定する。
【0053】
任意選択で、ユーザーデバイスが該キャリアに対してCBGに基づくフィードバックを行う時に、TBに基づくフィードバックを行わない。
【0054】
任意選択で、HARQコードブックは、最初にCBG又は次にTB、次にHARQプロセス、最後にキャリアという順序で配置される。 例えば、昇順の各キャリアに対して、昇順の各HARQプロセスでは、各HARQプロセスの各TBに対応するHARQ-ACK情報ビットをフィードバックする。
【0055】
任意選択で、ユーザーデバイスがCBGに従ってOne-Shot HARQ-ACK情報をフィードバックするように構成され、前記ターゲットHARQプロセスに対応するターゲットセルに前記CBGフィードバック長さが構成される場合、前記CBGフィードバック長さに基づいて前記ターゲットTBのHARQ-ACK情報のビット長さを決定し、そうでない場合、前記TBフィードバック長さに基づいて前記ターゲットTBのHARQ-ACK情報のビット長さを決定する。
【0056】
任意選択で、CBGフィードバック長さは、maxCodeBlockGroupsPerTransportBlockパラメータにより決定される。
【0057】
任意選択で、TBフィードバック長さは、maxNrofCodeWordsScheduledByDCIパラメータにより決定される。
【0058】
任意選択で、前記S220において、前記Type-3 HARQ-ACKコードブックにおける前記ターゲットHARQプロセス内の前記ターゲットTBのHARQ-ACK情報を決定することは、
コードブロックグループCBGフィードバック長さに基づいて前記ターゲットTBのHARQ-ACK情報のビット長さを決定し、又は、TBフィードバック長さに基づいて前記ターゲットTBのHARQ-ACK情報のビット長さを決定することを含む。
【0059】
具体的な例として、本願の実施形態一は、以下のように示す。
【0060】
図3を参照すると、従来技術では、NDIを含まないType-3 HARQ-ACKコードブックの場合、CBGによるフィードバックのプロセスにおいて、ターゲットHARQプロセスにおけるターゲットTBに対して、UEが以前にACKを報告した場合、UEは対応するHARQ-ACKメッセージビットをNACKに設定し、そうでない場合、UEは対応するHARQ-ACK情報をフィードバックする。このプロセスで発生する問題は、Type-3 HARQ-ACKコードブックの2回のプロセスでは、同じHARQプロセスがスケジューリングされ、対応するデコード情報がACKである場合、2番目のType-3 HARQ-ACKコードブックには2番目のスケジューリングされるHARQプロセスが受け取ったACK情報は含まれておらず、前回のスケジューリングでACK情報のフィードバック後にNACKに設定されていることである。前回のスケジューリングでACK情報をフィードバックした後にNACKに設定されたHARQ-ACK情報である。その結果、Type-3 HARQ-ACKコードブックのフィードバックが正しくない。
【0061】
同様に、NDIを含まないType-3 HARQ-ACKコードブックについて、TBによるフィードバックのプロセスにおいて、ターゲットHARQプロセスにおけるターゲットTBに対して、UEが以前にNACKを報告した場合、UEは対応するHARQ-ACK情報をフィードバックし、そうでない場合、対応するHARQ-ACK情報ビットをNACKに設定する。このプロセスで発生する問題は、2回のType-3 HARQ-ACKコードブックフィードバックでは、同じHARQプロセスがスケジューリングされ、最初のデコード情報がACKである場合、2番目のType-3 HARQ-ACKコードブックには、HARQプロセスが2番目のスケジュール時に受信したACK情報は含まれず、前回のスケジュールでACK情報がフィードバックした後にNACKに設定されたHARQ-ACK情報である。その結果、Type-3 HARQ-ACKコードブックのフィードバックが正しくない。
【0062】
本願の実施形態一は、
図4に示すように、各TBのHARQ-ACK情報ビットに対してフィードバックする際に、ターゲットHARQプロセスにおけるターゲットTBに対応するデータスケジューリング情報に基づいて、フィードバックするType-3 HARQ-ACKコードブックに含まれるHARQ-ACK情報を決定する。ユーザー端末が既にACKを報告し、前記HARQ-ACK情報を着接NACKとして設定されることではない。これにより、Type-3 HARQ-ACKコードブックが正しくリセット又は生成されることが保証される。
【0063】
実施形態二
図5は、本願の実施形態二におけるハイブリッド自動再送要求応答HARQ-ACKコードブックの決定装置300を示し、ユーザーデバイスに応用され、該装置は、情報受信モジュール310と、決定モジュール320とを含み、
情報受信モジュール310は、ネットワークデバイスにより送信されたトリガー情報を受信するように構成され、前記トリガー情報は、前記ユーザーデバイスがワンショットハイブリッド自動再送要求応答One-Shot HARQ-ACKフィードバックを行うことを指示するために使用され、
決定モジュール320は、ターゲットハイブリッド自動再送要求HARQプロセスにおけるターゲット伝送ブロックTBに対応するデータスケジューリング情報に基づいて、Type-3 HARQ-ACKコードブックにおける前記ターゲットHARQプロセス内の前記ターゲットTBのHARQ-ACK情報を決定するように構成され、ここで、前記Type-3 HARQ-ACKコードブックは、物理アップリンク制御チャネルPUCCHグループで構成された全てのキャリア上の全てのHARQプロセスに対応するHARQ-ACK情報を含む。
【0064】
任意選択で、前記ターゲットTBに対応するデータスケジューリング情報は、第1の情報、第2の情報及び第3の情報のいずれかを含み、ここで、
前記第1の情報は、前記ターゲットTBの現在にスケジューリングされて新たに伝送される情報を含み、
前記第2の情報は、前記ターゲットTBの現在にスケジューリングされて再送される情報を含み、
前記第3の情報は、前記ターゲットTBの現在にスケジューリングされない情報を含む。
【0065】
任意選択で、前記ターゲットTBの現在にスケジューリングされて新たに伝送される情報は、前記ターゲットTBの現在のNDI情報が前回のNDI情報に対して値が異なり、又は、前記ターゲットTBが半永続スケジューリングSPS PDSCHにおけるTBであることを含み、又は、
任意選択で、前記ターゲットTBの現在のNDI情報が前回のNDI情報に対して値が異なり、又は、前記ターゲットTBがSPS PDSCHにおけるTBでありNDI情報の値が1であることを含み、
任意選択で、前記ターゲットTBが現在にNDI情報に対応せず、又は、前記ターゲットTBが現在にNDI情報に対応せずSPS PDSCHにおけるTBでないことを含む。
【0066】
任意選択で、前記決定モジュール320は、前記ターゲットHARQプロセスにおける前記ターゲットTBに対して、ユーザー端末がACKを既に報告し、前記ターゲットTBに対応するデータスケジューリング情報が前記第2の情報又は前記第3の情報である場合、前記ユーザーデバイスが前記ターゲットTBのHARQ-ACK情報をNACKとして決定するように構成される。
【0067】
任意選択で、前記決定モジュール320は、前記ターゲットHARQプロセスにおける前記ターゲットTBに対して、ユーザー端末がACKを既に報告し、前記ターゲットTBに対応するデータスケジューリング情報が前記第1の情報である場合、前記ユーザーデバイスが前記ターゲットTBのHARQ-ACK情報をデコード結果として決定するように構成される。
【0068】
任意選択で、前記決定モジュール320は、前記ターゲットHARQプロセスにおける前記ターゲットTBに対して、前記ユーザー端末がNACKを既に報告し、前記ターゲットTBに対応するデータスケジューリング情報が前記第1の情報又は前記第2の情報である場合、前記ユーザーデバイスが前記ターゲットTBのHARQ-ACK情報をデコード結果として決定するように構成される。
【0069】
任意選択で、前記決定モジュール320は、前記ターゲットHARQプロセスにおける前記ターゲットTBに対して、前記ユーザー端末がNACKを既に報告し、前記ターゲットTBに対応するデータスケジューリング情報が前記第3の情報である場合、前記ユーザーデバイスが前記ターゲットTBのHARQ-ACK情報をNACKとして決定するように構成される。
【0070】
任意選択で、One-Shot HARQフィードバックでは、RRCシグナリングを介してユーザーデバイスを構成して、ユーザーデバイスがHARQフィードバックを実行する時に、CBG(Code Block Group、コードブロックグループ)が構成された伝送されるキャリアに対して、CBGに基づいてフィードバックを行うかどうかを決定する。任意選択で、ユーザーデバイスは、該キャリアに対してCBGに基づくフィードバックを行う時に、TBに基づくフィードバックを行わない。
【0071】
任意選択で、前記決定モジュール320は、さらに、ユーザーデバイスがCBGに従ってOne-Shot HARQ-ACK情報をフィードバックし、前記ターゲットHARQプロセスに対応するターゲットセルに前記CBGフィードバック長さが構成される場合、コードブロックグループCBGフィードバック長さに基づいて前記ターゲットTBのHARQ-ACK情報のビット長さを決定し、そうでない場合、TBフィードバック長さに基づいて前記ターゲットTBのHARQ-ACK情報のビット長さを決定するように構成される。
【0072】
任意選択で、前記ユーザーデバイスが前記CBGに従ってOne-Shot HARQ-ACK情報をフィードバックするように構成され、前記ターゲットHARQプロセスに対応するターゲットセルに前記CBGフィードバック長さが構成される場合、前記決定モジュール320は、具体的に、前記CBGフィードバック長さに基づいて前記ターゲットTBのHARQ-ACK情報のビット長さを決定し、そうでない場合、前記TBフィードバック長さに基づいて前記ターゲットTBのHARQ-ACK情報のビット長さを決定するように構成される。
【0073】
任意選択で、前記トリガー情報は、前記ネットワークデバイスにより前記ユーザーデバイスに送信されたダウンリンク制御情報DCI情報を含む。
【0074】
実施形態二に記載されてない内容については、上記実施形態一と同一又は対応する部分を参照し、ここで説明を省略する。
【0075】
実施形態三
図6は、本願の実施形態三におけるハイブリッド自動再送要求応答HARQ-ACKコードブックの決定装置400を示し、ネットワークデバイスに応用され、トリガーモジュール410と、コードブック受信モジュール420とを含み、
トリガーモジュール410は、トリガー情報をユーザーデバイスに送信するように構成され、前記トリガー情報は、前記ユーザーデバイスがワンショットハイブリッド自動再送要求応答One-Shot HARQ-ACKフィードバックを行うことを指示するために使用され、
コードブック受信モジュール420は、前記ユーザーデバイスからフィードバックされたType-3 HARQ-ACKコードブックを受信するように構成され、ここで、前記Type-3 HARQ-ACKコードブックは、物理アップリンク制御チャネルPUCCHグループで構成された全てのキャリア上の全てのHARQプロセスに対応するHARQ-ACK情報を含み、前記Type-3 HARQ-ACKコードブックにおけるターゲットハイブリッド自動再送要求HARQプロセス内のターゲットTBのHARQ-ACK情報は、前記ユーザーデバイスが前記ターゲットHARQプロセス内の前記ターゲットTBに対応するデータスケジューリング情報に基づいて決定したものである。
【0076】
任意選択で、前記ターゲットTBに対応するデータスケジューリング情報は、第1の情報、第2の情報及び第3の情報のいずれかを含み、ここで、
前記第1の情報は、前記ターゲットTBの現在にスケジューリングされて新たに伝送される情報を含み、
前記第2の情報は、前記ターゲットTBの現在にスケジューリングされて再送される情報を含み、
前記第3の情報は、前記ターゲットTBの現在にスケジューリングされない情報を含む。
【0077】
任意選択で、前記ターゲットTBの現在にスケジューリングされて新たに伝送される情報は、前記ターゲットTBの現在のNDI情報が前回のNDI情報に対して値が異なり、又は、前記ターゲットTBが半永続スケジューリングSPS PDSCHにおけるTBであることを含む。
【0078】
任意選択で、前記ターゲットTBの現在にスケジューリングされて再送される情報は、前記ターゲットTBの現在のNDI情報が前回のNDI情報に対して値が同じであり、又は、前記ターゲットTBがSPS PDSCHにおけるTBでありNDI情報の値が1であることを含む。
【0079】
任意選択で、前記ターゲットTBの現在にスケジューリングされない情報は、前記ターゲットTBが現在にNDI情報に対応せず、又は、前記ターゲットTBが現在にNDI情報に対応せずSPS PDSCHにおけるTBでないことを含む。
【0080】
任意選択で、前記トリガー情報は、前記ネットワークデバイスにより前記ユーザーデバイスに送信されたダウンリンク制御情報DCI情報を含む。
【0081】
実施形態三に記載されてない内容については、上記実施形態一と同一又は対応する部分を参照し、ここで説明を省略する。
【0082】
実施形態四
図7は、本願の実施形態四におけるハイブリッド自動再送要求応答HARQ-ACKコードブックの決定装置500の構成図を示す。
【0083】
このハイブリッド自動再送要求応答HARQ-ACKコードブックの決定装置500は、プロセッサ510と、メモリ520と、ネットワークインターフェース530とを備え、プロセッサ510は、メモリ520内のプログラムを呼び出して、上記実施形態一におけるハイブリッド自動再送要求応答HARQ-ACKコードブックの決定方法のうちネットワークデバイスが実装する対応処理を実行し、あるいは、上記実施形態一におけるハイブリッド自動再送要求応答HARQ-ACKコードブックの決定方法のうちユーザーデバイスが実装する対応処理を実行し、実行結果をネットワークインターフェース530を介して送信する。
【0084】
このプロセッサ510は、単体の部品であってもよく、複数の処理要素の総称であってもよい。 例えば、CPU、又はASIC、又は少なくとも1つのマイクロプロセッサDSP、又は少なくとも1つのプログラマブルゲートFPGAなど、上記の方法を実施するように構成された1つ以上の集積回路であってもよい。
【0085】
本願は、本願の実施形態による方法、装置(システム)、及びコンピュータプログラム製品のフローチャート及び/又はブロック図を参照しながら説明するものである。 フローチャート及び/又はブロック図の各プロセス及び/又はブロック、並びにフローチャート及び/又はブロック図のプロセス及び/又はブロックの組み合わせは、コンピュータプログラム命令によって実施されてもよいことが理解される。 これらのコンピュータプログラム命令は、汎用コンピュータ、特殊目的コンピュータ、組み込みプロセッサ、チップ又は他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサに提供されて、コンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサによって実行される命令が、フローチャートの1つ以上の工程及び/又はブロック図の1つ以上のボックスにおいて指定される機能を実装するための装置を生成するような機械を生成してもよい。 プログラムは、コンピュータが読み取り可能な記憶媒体に格納されていてもよく、その記憶媒体としては、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、ディスク又はCD-ROM等が挙げられる。
【0086】
以上の実施形態は、本発明を例示するものであって、限定するものではなく、当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範囲内で、複数の置換可能な例を考案することができるものである。 当業者は、添付の特許請求の範囲に定義された本発明の範囲に違反することなく、本発明の範囲内で特定の実施形態に適切な調整、修正等を行うことができることを認識すべきである。 したがって、本発明の精神及び原理に従ってなされるあらゆる修正及び変形は、添付の特許請求の範囲に定義される本発明の範囲内にある。