(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-04
(45)【発行日】2024-04-12
(54)【発明の名称】空気調和機の天井型室内機
(51)【国際特許分類】
F24F 13/20 20060101AFI20240405BHJP
F24F 13/14 20060101ALI20240405BHJP
【FI】
F24F1/0007 401C
F24F13/14 E
F24F1/02 411C
(21)【出願番号】P 2022552328
(86)(22)【出願日】2021-03-02
(86)【国際出願番号】 KR2021002527
(87)【国際公開番号】W WO2021177684
(87)【国際公開日】2021-09-10
【審査請求日】2022-10-06
(31)【優先権主張番号】10-2020-0026214
(32)【優先日】2020-03-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】502032105
【氏名又は名称】エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド
【氏名又は名称原語表記】LG ELECTRONICS INC.
【住所又は居所原語表記】128, Yeoui-daero, Yeongdeungpo-gu, 07336 Seoul,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100109841
【氏名又は名称】堅田 健史
(74)【代理人】
【識別番号】230112025
【氏名又は名称】小林 英了
(72)【発明者】
【氏名】リ,ミヨン
(72)【発明者】
【氏名】キム,キドン
(72)【発明者】
【氏名】キム,ジェヒョン
(72)【発明者】
【氏名】チェ,ソクホ
【審査官】奥隅 隆
(56)【参考文献】
【文献】韓国公開特許第10-2019-0027336(KR,A)
【文献】特開平9-178260(JP,A)
【文献】韓国公開特許第10-2015-0027382(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F24F 1/00-13/32
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
天井型空気調和機の室内機であって、
吐出口が形成されたケース;
前記吐出口に配置される第1ベーン;
前記ケースに組み立てられ、前記第1ベーンに駆動力を提供するベーンモータ;
前記ケースと相対回転可能に組み立てられ、前記ベーンモータと結合され、前記ベーンモータの駆動力を前記第1ベーンに伝達する駆動リンク;
前記ケース及び第1ベーンと相対回転可能に組み立てられる第1ベーンリンク;
前記ケースに結合され、前記吐出口に配置されるサポートブラケット;
前記第1ベーンの長さ方向の一端と他端との間に配置され、前記第1ベーン及びサポートブラケットと相対回転可能に組み立てられるサポートリンク;を備えてな
り、
前記駆動リンクは、
前記吐出口の一側に配置された一側駆動リンクと、
前記吐出口の他側に配置された他側駆動リンクと、を備え、
前記第1ベーンリンクは、
前記吐出口の一側に配置された一側第1ベーンリンクと、
前記吐出口の他側に配置された他側第1ベーンリンクと、を備え、
前記サポートリンクは、
前記吐出口の一側及び他側のうち前記一側と近く配置された第1サポートブラケットと、
前記他側と近く配置された第2サポートブラケットと、を備え、
前記サポートリンクは、
前記第1ベーン及び第1サポートブラケットと相対回転可能に組み立てられる第1サポートリンクと、
前記第1ベーン及び第2サポートブラケットと相対回転可能に組み立てられる第2サポートリンクと、を備え、
前記一側第1ベーンリンク及び第1サポートリンクに結合された第1サポートバーと、
前記他側第1ベーンリンク及び第2サポートリンクに結合された第2サポートバーと、を更に備える、天井型空気調和機の室内機。
【請求項2】
一端が前記第1ベーンリンクに結合され、他端がサポートリンクに結合されたサポートバーを更に備える、請求項1に記載の天井型空気調和機の室内機。
【請求項3】
前記サポートバーは、前記第1ベーンの長さ方向に配置される、請求項2に記載の天井型空気調和機の室内機。
【請求項4】
前記第1ベーンの上側面で上側に突出されて形成されたサポートリブを更に備え、
前記サポートリンクの一端は、前記サポートリブと相対回転可能に組み立てられる、請求項1に記載の天井型空気調和機の室内機。
【請求項5】
前記吐出口の吐出空気の進行方向を基準として、前記第1ベーンの前方側端と後方側端との間に前記サポートリブが配置される、請求項4に記載の天井型空気調和機の室内機。
【請求項6】
前記吐出口の吐出空気の進行方向に前記サポートリブが長く延長されて配置される、請求項4に記載の天井型空気調和機の室内機。
【請求項7】
前記第1ベーンの一側に配置され、前記第1ベーンリンクが相対回転可能に組み立てられる一側ジョイントリブを備え、
前記一側ジョイントリブ及びサポートリブは互いに対向するように配置される、請求項4に記載の天井型空気調和機の室内機。
【請求項8】
前記第1ベーンリンク及びサポートリンクの長さが同一に形成される、請求項
4に記載の天井型空気調和機の室内機。
【請求項9】
前記サポートリンクは、
第1サポートリンクボディーと、
前記第1サポートリンクボディーの下側に配置され、前記サポートリブと組み立てられ、前記第1ベーンと相対回転される第1サポートリンク軸と、
前記第1サポートリンクボディーの上側に配置され、前記サポートブラケットと相対回転可能に組み立てられる第2サポートリンク軸と、を備える、請求項8に記載の天井型空気調和機の室内機。
【請求項10】
前記第1ベーンリンクは、
第1ベーンリンクボディーと、
前記第1ベーンリンクボディーの下側に配置され、前記第1ベーンと組み立てられ、前記第1ベーンと相対回転される第1-1ベーンリンク軸と、
前記第1ベーンリンクボディーの上側に配置され、前記ケースと組み立てられ、前記ケースと相対回転される第1-2ベーンリンク軸と、を備え、
一端が前記第1-1ベーンリンク軸に結合され、他端が前記第1サポートリンク軸に結合されたサポートバーを更に備える、請求項9に記載の天井型空気調和機の室内機。
【請求項11】
前記ケースは、一側面に前記ベーンモータが組み立てられ、他側面に前記駆動リンク、第1ベーンリンクが組み立てられるリンク設置部を更に備え、
前記リンク設置部の他側面は前記吐出口に露出され、前記サポートブラケットと対向するように配置される、請求項1に記載の天井型空気調和機の室内機。
【請求項12】
前記サポートブラケットは、前記ケースの底面よりも上側に配置され、
前記サポートブラケットは、前記吐出口の吐出空気進行方向に長く延長されて形成される、請求項1に記載の天井型空気調和機の室内機。
【請求項13】
前記サポートブラケットは、前記吐出口よりも上側に配置され
、吸入口から前記吐出口に連結された吐出流路上に配置される、請求項1に記載の天井型空気調和機の室内機。
【請求項14】
前記吐出口に配置され、前記ケースと回転可能に組み立てられる第2ベーンと、
前記駆動リンク及び第2ベーンとそれぞれ相対回転可能に組み立てられる第2ベーンリンクと、を備え、
前記第2ベーンは、前記サポートブラケットよりも下側に配置される、請求項1に記載の天井型空気調和機の室内機。
【請求項15】
前記サポートブラケットに形成され、前記サポートブラケットの下側から上側に凹まれるように形成されたブラケット回避溝を更に備え、
前記第2ベーンの作動時に、前記第2ベーンの少なくとも一部が前記ブラケット回避溝に挿入されて位置される、請求項14に記載の天井型空気調和機の室内機。
【請求項16】
前記第1サポートバー及び第2サポートバーは、一列に配置される、請求項
1に記載の天井型空気調和機の室内機。
【請求項17】
前記第1サポートバー及び第2サポートバーは、前記第1ベーンを基準として同じ高さに配置される、請求項
1に記載の天井型空気調和機の室内機。
【請求項18】
前記第1サポートバーは、前記一側駆動リンクよりも前方に配置され、
前記第2サポートバーは、前記他側駆動リンクよりも前方に配置される、請求項
1に記載の天井型空気調和機の室内機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、空気調和機の天井型室内機に関し、より詳しくは、11個の吐出口に複数のベーンが配置された空気調和機(空気調和装置;空気調整(節)機;冷房暖房湿度調節機:エアーコンデショナー;エアコン)の天井型室内機に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、空気調和機は、圧縮機、凝縮器、蒸発器、膨張機で構成され、空調サイクルを利用して、建物または部屋に冷気または温気を供給する。
【0003】
空気調和機は、構造的に圧縮機が室外に配置された分離型と、圧縮機が一体に製作された一体型に分けられる。
【0004】
分離型は、室内機に室内熱交換器を設置し、室外機に室外熱交換器と圧縮機を設置して、互いに分離された二つの装置を冷媒配管で連結させる。
【0005】
一体型は、室内熱交換器、室外熱交換器及び圧縮機を一つのケースの中に設置したのである。一体型空気調和機としては、窓に装置をかけて直接設置する窓型空気調和機、及び吸入ダクトと吐出ダクトとを連結して、室内外側に設置するダクト型空気調和機などがある。
【0006】
前記分離型空気調和機は、通常、室内機の設置形態によって分けられる。
【0007】
室内機が室内空間に垂直に立てられて設置されることをスタンド型空気調和機とし、室内機が室内の壁に設置されることを壁掛型空気調和機とし、室内機が室内の天井に設置されることを天井型室内機とする。
【0008】
大韓民国公開特許第10-2019-0130846号公報に係る従来技術には、吐出空気を複数のベーンを通じて案内する構造が開示されている。
【0009】
天井型室内機の場合、複数のベーンの長さが前後方向の長さに比べて非常に長いため、重力及び吐出空気の風圧によって下側へ垂れるという問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
大韓民国公開特許第10-2019-0130846号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明は、前後方向に比べて左右長さ方向が長いベーンで、ベーンの中間部分が自重によって垂れることを防止することができる空気調和機の天井型室内機を提供することを目的とする。
【0012】
本発明は、相対回転可能に組み立てられたリンク及びベーンの結合構造で、自重によってベーンが回転されることを防止することができる空気調和機の天井型室内機を提供することを目的とする。
【0013】
本発明は、前後方向に比べて左右長さ方向が長いベーンを一つのモータを通じて回転させる時、ベーンに発生されるねじりを最小化することができる空気調和機の天井型室内機を提供することを目的とする。
【0014】
本発明の課題は、以上で言及した課題に制限されず、言及されなかったまた他の課題は、以下の記載から当業者に明確に理解され得るはずである。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明は、長く形成された第1ベーンの中間に前記第1ベーンに対して相対回転可能なサポートリンクを設置し、前記サポートリンクをケース側と相対回転可能に組み立てることにより、前記第1ベーンの垂れを防止することができる。
【0016】
本発明は、第1ベーンの長さ方向に配置されたサポートバーが第1ベーンに回転力を提供する第1ベーンリンク及びサポートリンクと結合されるので、前記第1ベーンの回転時に、前記第1ベーンのねじりを抑制することができる。
【0017】
本発明は、吐出口が形成されたケースと、前記吐出口に配置される第1ベーンと、前記ケースに組み立てられ、前記第1ベーンに駆動力を提供するベーンモータと、前記ケースと相対回転可能に組み立てられ、前記ベーンモータと結合され、前記ベーンモータの駆動力を前記第1ベーンに伝達する駆動リンクと、前記ケース及び第1ベーンと相対回転可能に組み立てられる第1ベーンリンクと、前記ケースに結合され、前記吐出口に配置されるサポートブラケットと、前記第1ベーンの長さ方向の一端及び他端の間に配置され、前記第1ベーン及びサポートブラケットと相対回転可能に組み立てられるサポートリンクと、を含む(備える;構成する;構築する;設定する;包接する;包含する;含有する)。
【0018】
一端が前記第1ベーンリンクに結合され、他端がサポートリンクに結合されたサポートバーをさらに含むことができる。
【0019】
前記サポートバーは、前記第1ベーンの長さ方向に配置されることができる。
【0020】
前記第1ベーンの上側面で上側に突出されて形成されたサポートリブをさらに含み、前記サポートリンクの一端は、前記サポートリブと相対回転可能に組み立てられることができる。
【0021】
前記吐出口の吐出空気の進行方向を基準として、前記第1ベーンの前方側端及び後方側端の間に前記サポートリブが配置されることができる。
【0022】
前記吐出口の吐出空気の進行方向に前記サポートリブが長く延長されて配置されることができる。
【0023】
前記第1ベーンの一側に配置され、前記第1ベーンリンクが相対回転可能に組み立てられる一側ジョイントリブを含み、前記一側ジョイントリブ及びサポートリブは互いに対向するように配置されることができる。
【0024】
前記第1ベーンリンク及びサポートリンクの長さが同じく形成されることができる。
【0025】
前記サポートリンクは、第1サポートリンクボディーと、前記第1サポートリンクボディーの下側に配置され、前記サポートリブと組み立てられ、前記第1ベーンと相対回転される第1サポートリンク軸と、前記第1サポートリンクボディーの上側に配置され、前記サポートブラケットと相対回転可能に組み立てられる第2サポートリンク軸と、を含むことができる。
【0026】
前記第1ベーンリンクは、第1ベーンリンクボディーと、前記第1ベーンリンクボディーの下側に配置され、前記第1ベーンと組み立てられ、前記第1ベーンと相対回転される第1-1ベーンリンク軸と、前記第1ベーンリンクボディーの上側に配置され、前記ケースと組み立てられ、前記ケースと相対回転される第1-2ベーンリンク軸と、を含むことができる。
【0027】
一端が前記第1-1ベーンリンク軸に結合され、他端が前記第1サポートリンク軸に結合されたサポートバーをさらに含むことができる。
【0028】
前記ケースは、一側面に前記ベーンモータが組み立てられ、他側面に前記駆動リンク、第1ベーンリンクが組み立てられるリンク設置部をさらに含み、前記リンク設置部の他側面は前記吐出口に露出され、前記サポートブラケットと対向するように配置されることができる。
【0029】
前記サポートブラケットは、前記ケースの底面よりも上側に配置され、前記サポートブラケットは、前記吐出口の吐出空気進行方向に長く延長されて形成されることができる。
【0030】
前記サポートブラケットは、前記吐出口よりも上側に配置され、前記吸入口から前記吐出口に連結された吐出流路上に配置されることができる。
【0031】
前記吐出口に配置され、前記ケースと回転可能に組み立てられる第2ベーンと、前記駆動リンク及び第2ベーンとそれぞれ相対回転可能に組み立てられる第2ベーンリンクと、を含み、前記第2ベーンは、前記サポートブラケットよりも下側に配置されることができる。
【0032】
前記サポートブラケットに形成され、前記サポートブラケットの下側から上側に凹まれるように形成されたブラケット回避溝をさらに含み、前記第2ベーンの作動時に、前記第2ベーンの少なくとも一部が前記ブラケット回避溝に挿入されて位置されることができる。
【0033】
前記駆動リンクは、前記吐出口の一側に配置された一側駆動リンクと、前記吐出口の他側に配置された他側駆動リンクとを含み、前記第1ベーンリンクは、前記吐出口の一側に配置された一側第1ベーンリンクと、前記吐出口の他側に配置された他側第1ベーンリンクとを含むことができる。
【0034】
前記サポートリンクは、前記吐出口の一側及び他側のうち、前記一側と近く配置された第1サポートブラケットと、前記他側と近く配置された第2サポートブラケットとを含むことができる。
【0035】
前記サポートリンクは、前記第1ベーン及び第1サポートブラケットと相対回転可能に組み立てられる第1サポートリンクと、前記第1ベーン及び第2サポートブラケットと相対回転可能に組み立てられる第2サポートリンクとを含むことができる。
【0036】
前記一側第1ベーンリンク及び第1サポートリンクに結合された第1サポートバーと、前記他側第1ベーンリンク及び第2サポートリンクに結合された第2サポートバーとをさらに含むことができる。
【0037】
前記第1サポートバー及び第2サポートバーは、一列に配置されることができる。
【0038】
前記第1サポートバー及び第2サポートバーは、前記第1ベーンを基準として同じ高さに配置されることができる。
【0039】
前記第1サポートバーは、前記一側駆動リンクよりも前方に配置され、前記第2サポートバーは、前記他側駆動リンクよりも前方に配置されることができる。
【発明の効果】
【0040】
本発明に係る空気調和機の天井型室内機は、一つ以上の次のような効果を奏する。
【0041】
第一、本発明は、長く形成された第1ベーンの中間に前記第1ベーンに対して相対回転可能なサポートリンクを設置し、前記サポートリンクをケース側と相対回転可能に組み立てることにより、前記第1ベーンの垂れを防止することができるという長所がある。
【0042】
第二、本発明は、第1ベーンの長さ方向に配置されたサポートバーが第1ベーンに回転力を提供する第1ベーンリンク及びサポートリンクと結合されるので、前記第1ベーンの回転時に、前記第1ベーンのねじりを抑制することができる長所がある。
【0043】
第三、本発明は、前記第1ベーン及び第2ベーンが任意の位置で停止しても、前記サポートリンク及びサポートバーによって支持されるので、前記第1ベーン及び第2ベーンの垂れを抑制することができるという長所がある。
【0044】
第四、本発明は、第1ベーンが第1ベーンリンク及び駆動リンクのそれぞれと相対回転可能に組み立てられるので、任意の位置で停止する時、前記それぞれの相対回転可能な構造によって垂れまたは回転が発生される可能性があるが、前記サポートリンク及びサポートバーによって支持されるので、前記第1ベーンの第1ベーンリンク及び駆動リンクのそれぞれと相対回転されることを最小化することができるという長所がある。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【
図1】本発明の一実施形態に係る空気調和機室内機が示された斜視図である。
【
図3】
図1のフロントパネルが示された分解斜視図である。
【
図4】
図1のフロントパネル上部が示された斜視図である。
【
図5】
図3に示されたベーンモジュールの斜視図である。
【
図7】
図3に示されたベーンモジュールの平面図である。
【
図8】本発明の一実施形態に係るベーンモジュールの作動構造が示された斜視図である。
【
図9】
図8に示された第1ベーンの垂れ防止構造が示された斜視図である。
【
図10】
図8に示された駆動リンクの斜視図である。
【
図11】
図8に示された第1ベーンリンクの斜視図である。
【
図12】
図8に示された第2ベーンリンクの斜視図である。
【
図13】本発明の第1実施形態に係るベーンモジュールの吐出ステップP0の例示図である。
【
図14】本発明の第1実施形態に係るベーンモジュールの吐出ステップP1の例示図である。
【
図15】
図8のリンク設置部結合構造が示された断面図である。
【
図16】
図9の第1ベーンリンク及びサポートバーが示された斜視図である。
【
図17】
図9のサポートリンク及びサポートバーが示された斜視図である。
【
図18】本発明の第1実施形態に係るベーンモジュールの未作動状態の斜視図である。
【
図19】本発明の第1実施形態に係るベーンモジュールの水平風状態の斜視図である。
【
図20】本発明の第1実施形態に係るベーンモジュールの垂直風状態の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0046】
本発明の利点及び特徴、そしてそれらを達する方法は、添付図面とともに詳細に後述されている実施形態を参照すると明確になり得るはずである。しかしながら、本発明は以下に開示される実施形態に限定されるのではなく、互いに異なる多様な形態に具現されることができ、ただ、本実施形態は本発明の開示が完全になるようにし、本発明が属する技術分野において通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に知らせるために提供されるものであり、本発明は特許請求範囲の範疇によって定義されるだけである。明細書全体にかけて同一参照符号は同一構成要素を指称する。
【0047】
以下、添付図面を参照して本発明に対して具体的に説明する。
【0048】
図1は、本発明の一実施形態に係る空気調和機の室内機が示された斜視図である。
図2は、
図1の断面図である。
図3は、
図1のフロントパネルが示された分解斜視図である。
図4は、
図1のフロントパネル上部が示された斜視図である。
【0049】
<室内機の構成>
【0050】
図1または
図2を参照すると、本実施形態に係る空気調和機の室内機は、吸入口101及び吐出口102が形成されたケース100と、前記ケース100の内部に配置される室内熱交換器130と、前記ケース100の内部に配置され、前記吸入口101及び吐出口102に空気を流動させる室内送風ファン140とを含む。
【0051】
前記室内機は、前記吐出口102の吐出空気方向を制御するベーンモジュール200をさらに含む。前記ベーンモジュール200は、第1ベーン210及び第2ベーン220を含む。
【0052】
前記第1ベーン210及び第2ベーン220の面積は異なるように形成される。本実施形態において、前記第1ベーン210の面積が第2ベーン220の面積よりも広く形成される。前記第1ベーン210は、前記吐出口102の内側に位置され、前記吐出口102をカバーすることができる。
【0053】
前記室内機の未作動の時、前記第2ベーン220は、前記第1ベーン210の上側に位置される。
【0054】
前記ベーンモジュール200の作動の時、前記第1ベーン210は、前記吐出口102の下側へ下降しながら、前記吐出口102を開放し、前記第2ベーン220はもとの位置で回転される。
【0055】
<ケースの構成>
【0056】
図1または
図2を参照すると、本実施形態で、前記ケース100は、ケースハウジング110、及びフロントパネル300を含む。前記ケースハウジング100は、ハンガー(図示しない)を通じて室内の天井に吊り下げされて設置され、下側が開口されて形成される。前記フロントパネル300は、前記ケースハウジング110の開口された面をカバーし、室内の底を向けて配置され、室内に露出され、前記吸入口101及び吐出口102が形成される。
【0057】
前記ケース100は、製作形態によって多様に具現されることができ、前記ケース100の構成が本発明の思想を制限しない。
【0058】
前記吸入口101はフロントパネル300の中央に配置され、前記吐出口102は前記吸入口101の外側に配置される。前記吸入口101の個数または吐出口102の個数は、本発明の思想と関係ない。本実施形態で、前記吸入口101は1つが形成され、前記吐出口102は複数個が配置される。
【0059】
本実施形態で、前記吸入口101は、底面で見た時、四角形に形成され、前記吐出口102は、前記吸入口101の各辺縁と所定間隔離隔して4つが配置される。
【0060】
<室内熱交換器の構成>
【0061】
図2を参照すると、前記室内熱交換器130は前記吸入口101と吐出口102との間に配置され、前記室内熱交換器130は、前記ケース100の内部を内側及び外側に仕切る。前記室内熱交換器130は、本実施形態で垂直に配置される。
【0062】
前記室内熱交換器130の内側に室内送風ファン140が位置される。
【0063】
前記室内熱交換器は、トップビューまたはボトムビューで見る時、全体形状が「□」に形成され、一部区間は分離されることができる。
【0064】
前記室内熱交換器130は、前記室内送風ファン140で吐出された空気が垂直に進入するように配置される。
【0065】
前記ケース100の内部にドレンパン132が設置され、前記室内熱交換器130は、ドレンパン132に据え置かれる。前記室内熱交換器130で生成された凝縮水は前記ドレンパン132に流動された後保存されることができる。前記ドレンパン132には集まった凝縮水を外部に排出させるドレンポンプ(図示しない)が配置される。
【0066】
前記ドレンパン132は、室内熱交換器130で流れる凝縮水を一方に集めて保存するために、方向性を有する傾斜面が形成されることができる。
【0067】
<室内送風ファンの構成>
【0068】
図2を参照すると、前記室内送風ファン140は、前記ケース100の内部に位置され、前記吸入口101の上側に配置される。前記室内送風ファン140は、中央に空気を吸い込んで、円周方向に空気を吐出する遠心送風機が用いられる。
【0069】
前記室内送風ファン140は、ベルマウス142、ファン144及びファンモータ146を含む。
【0070】
前記ベルマウス142は、吸入グリル320の上側に配置され、ファン144の下側に位置される。前記ベルマウス142は、前記吸入グリル320を通過した空気を前記ファン144に案内する。
【0071】
前記ファンモータ146は前記ファン144を回転させる。前記ファンモータ146はケースハウジング110に固定される。前記ファンモータ146は前記ファン144の上側に配置される。前記ファンモータ146の少なくとも一部分は前記ファン144よりも高く位置される。
【0072】
前記ファンモータ146のモータ軸は下側に向かって配置され、前記モータ軸に前記ファン144が結合される。前記ファン144の辺縁外側に室内熱交換器130が位置される。前記ファン144と室内熱交換器130の少なくとも一部分は同一水平線上に配置される。そして、前記ベルマウス142の少なくとも一部分は前記ファン144の内側に挿入される。上下方向に対して、前記ベルマウス142の少なくとも一部分は前記ファン144とオーバーラップされる。
【0073】
<流路の構成>
【0074】
図2を参照すると、前記室内熱交換器130は、ケースハウジング110の内部に配置され、前記ケースハウジング110の内部空間を内側及び外側に仕切る。
【0075】
前記室内熱交換器130で囲まれた内側空間を吸入流路103と定義し、前記室内熱交換器130の外側空間を吐出流路104と定義する。
【0076】
前記吸入流路103に前記室内送風ファン140が配置される。前記吐出流路104は、室内熱交換器130の外側及びケースハウジング110の側壁の間である。
【0077】
トップビューまたはボトムビューで見る時、前記吸入流路103は室内熱交換器の「□」で囲まれた内側であり、吐出流路104は室内熱交換器の「□」 外側である。
【0078】
前記吸入流路103は、吸入口101と連通され、前記吐出流路104は吐出口103と連通される。
【0079】
空気は、前記吸入流路103の下側から上側に流動され、吐出流路104の上側から下側に流動される。前記室内熱交換器130を基準として空気の流動方向が180度転換される。
【0080】
前記吸入口101及び吐出口102はフロントパネル300の同一面に形成される。
【0081】
前記吸入口101及び吐出口102は同じ方向を向けるように配置される。本実施形態で、前記吸入口101及び吐出口102は室内の底を向けるように配置される。
【0082】
前記フロントパネル300に屈曲が形成される場合、前記吐出口102が若干の側面傾斜を有するように形成されることができるが、吐出流路104と連結された吐出口102は下側を向けるように形成される。
【0083】
前記吐出口102を通じて吐出される空気の方向を制御するために、ベーンモジュール200が配置される。
【0084】
<フロントパネルの構成>
【0085】
図2乃至
図4を参照すると、前記フロントパネル300は、ケースハウジング110に結合され、前記吸入口101及び吐出口102が形成されたフロントボディー310と、複数のグリル孔321が形成され、前記吸入口101をカバーする吸入グリル320と、前記吸入グリル320に分離可能に組み立てられるプレフィルタ330と、前記フロントボディー310に設置され、前記吐出口102の空気流動方向を制御するベーンモジュール200とを含む。前記吸入グリル320は、前記フロントボディー310で分離可能に設置される。前記吸入グリル320は、前記フロントボディー310で上下方向にエレベーションされることができる。前記吸入グリル320は、前記吸入口101の全体をカバーする。
【0086】
本実施形態において、前記吸入グリル320は、格子形態を通じて複数のグリル孔321が形成される。前記グリル孔321と前記吸入口101は連通される。
【0087】
前記吸入グリル320の上側にプレフィルタ330が配置される。前記プレフィルタ330は、前記ケース100の内部に吸入される空気を濾過する。前記プレフィルタ330は、前記グリル孔321の上側に位置され、前記吸入グリル320を通過した空気を濾過する。
【0088】
前記吐出口102は、前記吸入口101の辺縁に沿って長いスリット形態に形成される。前記ベーンモジュール200は前記吐出口102上に位置され、前記フロントボディー310に結合される。
【0089】
本実施形態において、前記ベーンモジュール200は前記フロントボディー310の下側に分離されることができる。すなわち、前記ベーンモジュール200は前記フロントボディー310の結合構造に関係なく配置され、前記フロントボディー310で独立的に分離されることができる。これに関する構造は、より詳細に後述する。
【0090】
<フロントボディーの構成>
【0091】
図2乃至
図4を参照すると、前記フロントボディー310はケースハウジング110の下側に結合され、室内の方向に向かって配置される。前記フロントボディー310は室内の天井に設置され、室内に露出される。
【0092】
前記フロントボディー310はケースハウジング110に結合され、前記ケースハウジング110は前記フロントボディー310の荷重を支持する。前記フロントボディー310は吸入グリル320及びプレフィルタ330の荷重を支持する。
【0093】
前記フロントボディー310は、トップビューで見る時、四角形に形成される。前記フロントボディー310の形状は、多様に形成されることができる。
【0094】
前記フロントボディー310の上側面は天井に密着されることができるように水平に形成され、下側面は辺縁が若干の曲面を形成することができる。
【0095】
前記フロントボディー310の中央に吸入口101が配置され、前記吸入口101の辺縁外側に複数の吐出口102が配置される。
【0096】
トップビューで見る時、前記吸入口101は正方形に形成され、吐出口102は矩形に形成されることができる。前記吐出口102は幅より長さが長いスリット形態に形成されることができる。
【0097】
前記フロントボディー310は、フロントフレーム312、サイドカバー314、コーナーカバー316を含む。
【0098】
前記フロントフレーム312は、フロントパネル300の荷重及び剛性を提供し、前記ケースハウジング110に締結固定される。前記フロントフレーム312に前記吸入口101及び4つの吐出口102が形成される。
【0099】
本実施形態において、前記フロントフレーム312は、サイドフレーム311及びコーナーフレーム313を含む。
【0100】
前記コーナーフレーム313は、フロントパネル300の各角に配置される。前記サイドフレーム311は、2つのコーナーフレーム313と結合される。前記サイドフレーム311は、インナーサイドフレーム311a及びアウターサイドフレーム311bを含む。
【0101】
前記インナーサイドフレーム311aは吸入口101と吐出口102との間に配置され、2つのコーナーフレーム313を結合させる。アウターサイドフレーム311bは吐出口102の外側に配置される。
【0102】
本実施形態において、4つのインナーサイドフレーム311a及び4つのアウターサイドフレーム311bが備えられる。
【0103】
前記吸入口101は、4つのインナーサイドフレーム311aの内側に位置される。前記吐出口102は、2つのコーナーフレーム313、インナーサイドフレーム311a、及びアウターサイドフレーム311bに取り囲まれて形成される。
【0104】
そして、前記フロントフレーム312の底面に前記サイドカバー314及びコーナーカバー316が結合される。前記サイドカバー314及びコーナーカバー316は使用者に露出され、前記フロントフレーム312は使用者には見えない。
【0105】
前記サイドカバー314は前記フロントフレーム312の辺縁に配置され、前記コーナーカバー316は前記フロントフレーム312の角に配置される。
【0106】
前記サイドカバー314は、合成樹脂材質で形成され、前記フロントフレーム312に締結固定される。具体的には、前記サイドカバー314は前記サイドフレーム311に結合され、コーナーカバー316はコーナーフレーム313に結合される。
【0107】
本実施形態において、前記サイドカバー314及びコーナーカバー316は、それぞれ4つ備えられる。前記サイドカバー314及びコーナーカバー316は、前記フロントフレーム312に結合されて、一つの構造物に連結される。前記フロントパネル300で、4つのサイドカバー314及び4つのコーナーカバー316は一つの辺縁を形成する。
【0108】
前記サイドフレーム311の下側に前記サイドカバー314が配置され、コーナーフレーム313の下側に前記コーナーカバー316が配置される。
【0109】
4つのサイドカバー314及び4つのコーナーカバー316は組み立てられて、4角形の枠を形成する。連結された4つのサイドカバー314及び4つのコーナーカバー316をフロントデコ350と定義する。
【0110】
前記フロントデコ350は、デコアウターボーダー351(outer border)とデコインナーボーダー352(inner border)を形成する。
【0111】
トップビューまたはボトムビューで見る時、前記デコアウターボーダー351は四角形に形成され、デコインナーボーダー352も全体形状は四角形に形成される。ただ前記デコインナーボーダーの角は所定の曲率を形成する。
【0112】
前記デコインナーボーダー352の内側に前記吸入グリル320及び4つのベーンモジュール200が配置される。そして、前記デコインナーボーダー352に吸入グリル320及び4つのベーンモジュール200が接する。
【0113】
本実施形態において、前記サイドカバー314は4つ配置され、各サイドカバー314は前記フロントフレーム312に結合される。前記サイドカバー314の外側辺縁は、前記デコアウターボーダー351の一部を形成し、内側辺縁は前記デコインナーボーダー352の一部を形成する。
【0114】
特に、前記サイドカバー314の内側辺縁は前記吐出口102の外側境界を形成する。前記サイドカバー314の内側辺縁をサイドデコインナーボーダー315と定義する。
【0115】
本実施形態において、前記コーナーカバー316は4つ配置され、各コーナーカバー316は前記フロントフレーム312に結合される。前記コーナーカバー316の外側辺縁は前記デコアウターボーダー351の一部を形成し、内側辺縁は前記デコインナーボーダー352の一部を形成する。
【0116】
前記コーナーカバー316の内側辺縁をコーナーデコインナーボーダー317と定義する。
【0117】
前記コーナーデコインナーボーダー317は前記吸入グリル320と当接するように配置されることができる。本実施形態において、前記コーナーカバー316の内側辺縁は前記吸入グリル320と対向するように配置され、所定間隔離隔されてギャップ317aを形成する。
【0118】
前記サイドデコインナーボーダー315も前記ベーンモジュール200と所定間隔離隔されてギャップ315aを形成し、前記ベーンモジュール200の外側辺縁と対向するように配置される。
【0119】
それで、前記デコインナーボーダー352は4つのベーンモジュール200及び吸入グリル320の外側辺縁と所定間隔離隔して連続されたギャップを形成する。
【0120】
4つのサイドデコインナーボーダーギャップ315a及び4つのコーナーデコインナーボーダーギャップ317aによって形成された連続したギャップをフロントデコギャップ350aと定義する。
【0121】
前記フロントデコギャップ350aは、前記フロントデコ350の内側辺縁に形成される。具体的には、前記フロントデコギャップ350aは、ベーンモジュール200及び吸入グリル320の外側辺縁とフロントデコ350の内側辺縁が離隔されて形成される。
【0122】
前記ベーンモジュール200が作動しない時(室内機の停止時)、前記フロントデコギャップ350aは、吸入グリル320及びベーンモジュール200を一つの構造物に見えるようにする。
【0123】
前記フロントボディー310にサポートブラケット450がさらに配置されることができる。前記サポートブラケット450は前記吐出口102に配置される。
【0124】
前記サポートブラケット450は、前記吐出口102の長さ方向と交差されるように配置される。前記サポートブラケット450は吐出空気の進行方向に配置される。
【0125】
前記サポートブラケット450は、前記フロントパネル310を構成する部品に組み立てられるか、一体に製作されることができる。
【0126】
例えば、前記サポートブラケット450は、フロントフレーム312またはサイドカバー314に配置されることができる。前記サポートブラケット450は、前記フロントフレーム312またはサイドカバー314に組み立てられることができる。
【0127】
前記サポートブラケット450は、吐出口102の一側及び他側の中間に配置される。
【0128】
前記サポートブラケット450は複数個が配置されることができる。本実施形態において、前記サポートブラケット450は、前記吐出口102の一側に近く配置された第1サポートブラケット451と、前記吐出口102の他側に近く配置された第2サポートブラケット452とを含む。
【0129】
前記サポートブラケット450は、前記吐出口102よりも上側に配置され、吐出流路104に配置されることができる。前記サポートブラケット450で前記吸入口101に近い端を内側端453とし、サイドカバー314に近い端を外側端454と定義する。
【0130】
本実施形態において、サポートブラケット450の内側端453はインナーサイドフレーム311aに結合され、外側端454はアウターサイドフレーム311bに結合されることができる。
【0131】
前記サポートブラケット450は、サイドカバー314の底面よりも上側に配置される。前記サポートブラケット450は、前記第1ベーン210よりも上側に配置される。
【0132】
前記サポートブラケット450は、前記第2ベーン220と同一または高く配置されることができる。前記サポートブラケット450の高さと前記第2ベーン220の高さはオーバーラップされることができる。
【0133】
前記第2ベーン220の作動(回転)による干渉を防止するために、前記サポートブラケット450にブラケット回避溝455が形成される。前記ブラケット回避溝455は下側から上側方向に凹まれるように形成される。
【0134】
前記第2ベーン220の作動時に、前記第2ベーン220の一部が前記ブラケット回避溝455に挿入されることができる。前記第2ベーン220の作動時に、前記第2ベーンの少なくとも一部が前記ブラケット回避溝455に挿入されて位置され、前記第2ベーン220の少なくとも一部は前記ブラケット回避溝455と同じ高さに位置される。
【0135】
前記ブラケット回避溝455は、前記第2ベーン220の前方側端222aが挿入される前方ブラケット回避溝455aと、前記第2ベーン220の後方側端222bが挿入される後方ブラケット回避溝445bとを含む。
【0136】
前記前方ブラケット回避溝455a及び後方ブラケット回避溝445bが分離されて形成されることもできる。本実施形態において、前記前方ブラケット回避溝455a及び後方ブラケット回避溝445bは一つに連結され形成される。
【0137】
前記サポートブラケット450は、後述するサポートリンク490またはサポートバー470の何れか一つが組み立てられる組立部456を含む。前記サポートリンク490またはサポートバー470は前記組立部456に組み立てられ、前記サポートブラケット450と相対回転されることができる。
【0138】
前記吸入口または吐出口を基準として、前記組立部456は、前記ブラケット回避溝455よりも外側に配置される。吐出空気の流動方向を基準として、前記組立部456は前記ブラケット回避溝455よりも流動方向側に配置される。
【0139】
一方、前記第2ベーン220の作動時に、前記サポートブラケット450との干渉を回避するためのベーン回避溝457、458が前記第2ベーン220に追加的に形成されることができる。
【0140】
第1ベーン回避溝457は、第2ベーン220の前方側に配置され、前後方向に形成される。前記第1ベーン回避溝457は、前記サポートブラケット450の左右幅よりも広く形成される。
【0141】
第2ベーン回避溝458は、第2ベーン220の後方側に配置され、前後方向に形成される。前記第2ベーン回避溝458は、前記サポートブラケット450の左右幅よりも広く形成される。
【0142】
前記第2ベーン220の作動時に、前記サポートブラケット450の前方側端222aが前記第1ベーン回避溝457に挿入されることができる。前記第2ベーン220の作動時に、前記サポートブラケット450の後方側端222bが前記第2ベーン回避溝458に挿入されることができる。
【0143】
<吸入グリルの構成>
【0144】
前記吸入グリル320は、フロントボディー310の下側に位置される。前記吸入グリル320は、前記フロントボディー310の底面に密着された状態で、下側に昇降されることができる。前記吸入グリル320は、グリルボディー322と、前記グリルボディー322を上下方向に貫通するように形成された複数のグリル孔321とを含む。
【0145】
前記吸入グリル320は、前記吸入口101の下側に配置され、複数のグリル孔321によって前記吸入口101と連通され、四角形に形成されたグリルボディー322と、前記グリルボディー322の角で対角線方向に延長されて形成されたグリルコーナー部327とを含む。
【0146】
前記グリルボディー322の底面と第1ベーン210の底面は連続した面を形成することができる。また、前記グリルボディー322の底面とコーナーカバー316の底面は連続した面を形成することができる。
【0147】
前記グリルボディー322の内側には複数のグリル323が格子形態に配置される。前記格子形態のグリル323は四角形のグリル孔321を形成する。前記グリル323及びグリル孔321が形成された部分を吸入部と定義する。
【0148】
前記グリルボディー322は、空気が疎通される吸入部と、前記吸入部を囲むように配置されるグリルボディー部324とを含む。トップビューまたはボトムビューで見る時、前記吸入部は、全体的な形状が四角形に形成される。
【0149】
前記吸入部の各角は、フロントパネル300の各角に向かって配置され、より詳しくは、前記コーナーカバー316に向かって配置される。
【0150】
ボトムビューで見る時、前記グリルボディー322は四角形に形成される。
【0151】
前記グリルボディー部324の外側辺縁は、前記吐出口102またはフロントデコ350と対向するように配置される。
【0152】
前記グリルボディー部324の外側辺縁は、コーナーカバー316と対向するように配置されるグリルコーナーボーダー326と、前記吐出口102を形成し、前記サイドカバー314と対向するように配置されるグリルサイドボーダー325とを含む。
【0153】
前記グリルコーナーボーダー326は、吸入グリル320の内側を中心とする曲率で形成され、グリルサイドボーダー325は前記吸入グリル320の外側を中心とする曲率で形成されることができる。
【0154】
前記グリルボディー部324は、前記グリルコーナーボーダー326、及び 2つのグリルサイドボーダー325によって囲まれるグリルコーナー部327をさらに含む。前記グリルコーナー部327は、グリルボディー部324でコーナーカバー316側に突出されて形成される。
【0155】
前記グリルコーナー部327は、前記グリルボディー322の各角に配置される。前記グリルコーナー部327は、前記フロントパネル300の各角に向かって延長される。
【0156】
本実施形態において、前記グリルコーナー部327は4つが配置される。説明の便宜のために、4つのグリルコーナー部327を第1グリルコーナー部327-1、第2グリルコーナー部327-2、第3グリルコーナー部327-3及び第4グリルコーナー部327-4と定義する。
【0157】
前記グリルサイドボーダー325は、外側から内側へ凹まれた形状に形成される。
【0158】
前記サイドカバー314と吸入グリル320との間に吐出口102が形成される。より具体的には、前記サイドカバー314のサイドデコインナーボーダー315とグリルボディー322のグリルサイドボーダー325との間に1つの吐出口102が形成される。前記吸入グリル320の4方向に配置されたサイドデコインナーボーダー315とグリルサイドボーダー325との間にそれぞれの吐出口102が形成される。
【0159】
本実施形態において、グリルコーナーボーダー326の長さとコーナーデコインナーボーダー317の長さを有するように形成される。すなわち、前記コーナーカバー316の幅と前記グリルコーナー部327の幅が同一に形成される。
【0160】
そして、サイドカバー314の内側幅とグリルサイドボーダー325の幅が同一に形成される。
【0161】
前記グリルサイドボーダー325をより詳細に分けると、次の通りである。
【0162】
前記グリルサイドボーダー325は前記吐出口102の内側境界を形成する。前記サイドデコインナーボーダー315及びコーナーデコインナーボーダー317は、前記吐出口102の外側境界を形成する。
【0163】
前記グリルサイドボーダー325は、吐出口102の長さ方向に長く延長され、直線に形成された長直線区間325aと、前記長直線区間325aの一側と連結され、前記吸入グリル320の外側に曲率中心が形成される第1曲線区間325bと、前記長直線区間325aの他側と連結され、前記吸入グリル320の外側に曲率中心が形成される第2曲線区間325cと、前記第1曲線区間325bと連結される第1短直線区間325dと、前記第2曲線区間325cと連結される第2短直線区間325eとを含む。
【0164】
<ベーンモジュールの構成>
【0165】
前記ベーンモジュール200は吐出流路104に設置され、前記吐出口102を通じて吐出される空気の流動方向を制御する。
【0166】
前記ベーンモジュール200は、モジュールボディー400と、第1ベーン210、第2ベーン220、ベーンモータ230、駆動リンク240、第1ベーンリンク250、第2ベーンリンク260、サポートリンク490及びサポートバー470を含む。
【0167】
前記第1ベーン210、第2ベーン220、ベーンモータ230、駆動リンク240、第1ベーンリンク250及び第2ベーンリンク260は、全部モジュールボディー400に設置される。前記モジュールボディー400は、前記フロントパネル300に一体に設置される。すなわち、前記ベーンモジュール200の構成部品全体はモジュール化され、前記フロントパネル300に一度に設置される。
【0168】
前記ベーンモジュール200がモジュール化されるので、組立時間を短縮することができ、故障時に、容易に取り替えるという長所がある。
【0169】
本実施形態において、前記ベーンモータ230はステップモータが用いられる。
【0170】
前記駆動リンク240、第1ベーンリンク250、第2ベーンリンク260は、前記第1ベーンリンク210及び第2ベーンリンク220を同時に作動させるための構成である。
【0171】
前記サポートリンク490及びサポートバー470は、前記第1ベーン210の垂れを防止するための構成である。
【0172】
第1モジュールボディー410及び第2モジュールボディー420に同じ部品が配置されるので、区分する必要がある場合、第1モジュールボディー410に配置された部品を「一側」とし、第2モジュールボディー420に配置された部品を「他側」とする。
【0173】
前記駆動リンクは、前記吐出口の一側に配置された一側駆動リンクと、前記吐出口の他側に配置された他側駆動リンクとを含み、前記第1ベーンリンクは、前記吐出口の一側に配置された一側第1ベーンリンクと、前記吐出口の他側に配置された他側第1ベーンリンクとを含む。
図5は、
図3に示されたベーンモジュールの斜視図である。
図6は、
図5の他の方向で見た斜視図である。
図7は、
図3に示されたベーンモジュールの平面図である。
図8は、本発明の一実施形態に係るベーンモジュールの作動構造が示された斜視図である。
【0174】
<モジュールボディーの構成>
【0175】
図3、
図5乃至
図8を参照すると、前記モジュールボディー400は、一つのボディーで構成されることができる。本実施形態において、設置空間を最小化し、製作費用を最小化するために、2つの部品に分離して製作する。
【0176】
本実施形態において、前記モジュールボディー400は、第1モジュールボディー410及び第2モジュールボディー420で構成される。
【0177】
前記第1モジュールボディー410及び第2モジュールボディー420は左右対称に形成される。本実施形態において、共通の構成に対しては、前記第1モジュールボディー410を例に挙げて説明する。
【0178】
前記第1モジュールボディー410及び第2モジュールボディー420は、それぞれ前記フロントボディー310に締結される。具体的には、前記第1モジュールボディー410及び第2モジュールボディー420は、それぞれコーナーフレーム313に設置される。
【0179】
水平方向に対して、前記第1モジュールボディー410は、吐出口102の一側に配置されたコーナーフレーム313に設置され、前記第2モジュールボディー420は、吐出口102の他側に配置されたコーナーフレーム313に設置される。
【0180】
上下方向に対して、前記第1モジュールボディー410及び第2モジュールボディー420は、それぞれのコーナーフレーム313の底面に密着され、締結部材401を通じてそれぞれ締結される。
【0181】
前記第1モジュールボディー410及び第2モジュールボディー420は、前記フロントボディー310の下側に配置される。室内機の設置された状態で見る時、前記第1モジュールボディー410及びコーナーフレーム313の締結方向は、下側から上側を向けるように配置され、前記第2モジュールボディー420及びコーナーフレーム313の締結方向も下側で上側を向けるように配置される。
【0182】
このような構造によって、サービス過程で前記ベーンモジュール200全体を前記フロントボディー310で容易に分離することができる。
【0183】
前記ベーンモジュール200は、前記吐出口102の一側に配置され、前記フロントボディー310の下側に位置され、前記フロントボディー310に対して下側に分離可能に組み立てられた第1モジュールボディー410と、前記吐出口102の他側に配置され、前記フロントボディー310の下側に位置され、前記フロントボディー310に対して下側に分離可能に組み立てられた第2モジュールボディー420と、一側及び他側が前記第1モジュールボディー410及び第2モジュールボディー420とそれぞれ結合され、前記第1モジュールボディー410及び第2モジュールボディー420に対してそれぞれ相対回転される第1ベーン210及び第2ベーン220と、前記第1モジュールボディー410または第2モジュールボディー420の少なくとも何れか一つに設置され、前記第1ベーン210及び第2ベーン220に駆動力を提供するベーンモータ230とを含む。
【0184】
特に、前記第1モジュールボディー410及び第2モジュールボディー420がフロントボディー310の下側に位置されるので、前記フロントボディー310がケースハウジング110に設置された状態で、前記ベーンモジュール200のみをフロントボディー310で分離することができる。これは、4ヶ所のベーンモジュール200全部に対して共通的に適用される。
【0185】
前記モジュールボディー400をフロントボディー310で分離する場合、前記ベーンモジュール200全体はフロントボディー310の下側に分離される。
【0186】
前記モジュールボディー400は、前記フロントボディー310に結合され、外部に露出され、上側が開口されて形成されたモジュールボディー部402と、前記モジュールボディー部402の側面の一面を提供し、ベーン210、220が結合されるリンク設置部404とを含む。
【0187】
前記モジュールボディー部402は締結部材401によって前記フロントボディー310に締結される。本実施形態と違って、前記モジュールボディー部402は、フック結合または強制嵌め込みなどを通じてフロントボディー310に結合されることができる。
【0188】
前記モジュールボディー部402に締結孔403が形成され、前記締結部材は前記モジュールボディー部402を貫通して前記フロントボディー310に結合される。
【0189】
本実施形態において、モジュールボディー部402、モジュールボディーボーダー440及びリンク設置部404は、射出成形を通じて一体に製作される。
【0190】
リンク設置部404は、モジュールボディー部402の4側面のうち第1ベーン210及び第2ベーン220側に配置される。
【0191】
リンク設置部404に駆動リンク240、第1ベーンリンク250及び第2ベーン220が組み立てられる。前記駆動リンク240、第1ベーンリンク250及び第2ベーン220は、前記リンク設置部404に組み立てられた状態でそれぞれ回転されることができる。
【0192】
本実施形態において、第1ベーン210、第2ベーン220、ベーンモータ230、駆動リンク240、第1ベーンリンク250及び第2ベーンリンク260などによる振動または騷音の発生を最小化させるために、前記モジュールボディー部402をフロントボディー310に堅固に締結する。
【0193】
前記モジュールボディー部402を固定させる締結部材401は下側から上側方向に締結された状態であり、上側から下側に分離することができる。
【0194】
前記モジュールボディー部402には締結部材401が貫通される締結孔403が形成される。
【0195】
前記第1モジュールボディー410のリンク設置部404及び第2モジュールボディー420のリンク設置部404は互いに対向するように配置される。
【0196】
前記第1モジュールボディー410のリンク設置部404及び第2モジュールボディー420のリンク設置部404の間に、第1ベーン210、第2ベーン220、駆動リンク240、第1ベーンリンク250、第2ベーンリンク260、サポートリンク490及びサポートバー470が設置される。
【0197】
前記ベーンモータ230は前記リンク設置部404の外側に配置される。
【0198】
前記第1ベーン210、第2ベーン220、駆動リンク240、第1ベーンリンク250、第2ベーンリンク260、サポートリンク490及びサポートバー470は、前記リンク設置部404の内側に配置される。
【0199】
前記ベーンモータ230は、前記第1モジュールボディー410または第2モジュールボディー420の少なくとも何れか一つに設置されることができる。
【0200】
前記リンク設置部404には、前記駆動リンク240が組み立てられ、前記駆動リンク240に回転中心を提供する駆動リンク結合部407と、前記第1ベーンリンク250が組み立てられ、前記第1ベーンリンク250に回転中心を提供する第1ベーンリンク結合部408と、前記第2ベーン220と結合され、前記第2ベーン220に回転中心を提供する第2ベーン結合部409とが配置される。
【0201】
本実施形態において、駆動リンク結合部407、第1ベーンリンク結合部408は、リンク設置部404を貫通する孔形態に形成される。
【0202】
前記駆動リンク結合部407に前記駆動リンク240が回転可能に組み立てられる。
【0203】
前記第1ベーンリンク結合部408に第1ベーンリンク250が回転可能に組み立てられる。
【0204】
前記第2ベーン結合部409に前記第2ベーン220が回転可能に組み立てられる。
【0205】
第2ベーン結合部409には、第2ベーン220の第2ベーン軸221が挿入される。本実施形態において、第2ベーン結合部409は反対側モジュールボディー400側に突出されたボス形態に形成される。本実施形態と違って、回転軸を提供する多様な形態に具現されることができる。
【0206】
一方、前記リンク設置部404には前記駆動リンク240の回転角を制限するストッパ270が配置される。
【0207】
前記ストッパ270は、反対側リンク設置部404でベーン210、220側に突出されて形成される。ストッパ270は、駆動リンクボス447の辺縁に沿って形成されるので、弧状に形成される。
【0208】
本実施形態において、ストッパ270は駆動リンク結合部407と第1ベーンリンク結合部408との間に配置される。本実施形態において、前記ストッパ270は前記リンク設置部404と一体に製作される。
【0209】
前記ストッパ270は、前記駆動リンク240の回転の時、特定位置で干渉を発生させ、前記駆動リンク240の回転を制限する。前記ストッパ270は、前記駆動リンク240の回転半径内に位置される。
【0210】
図10は、
図8に示された駆動リンクの斜視図である。
【0211】
<駆動リンクの構成>
【0212】
図10を参照すると、前記駆動リンク240は、ベーンモータ230に直接連結される。前記ベーンモータ230のモータ軸(図示しない)は、前記駆動リンク240に直接結合され、前記ベーンモータ230の回転軸の回転角度によって前記駆動リンク240の回転量が決まる。前記駆動リンク240は、前記リンク設置部404を貫通して前記ベーンモータ230に組み立てられる。本実施形態において、前記駆動リンク240は駆動リンク結合部407を貫通する。
【0213】
前記駆動リンク240は、駆動リンクボディー245と、前記駆動リンクボディー245に配置され、前記第1ベーン210と回転可能に結合される第1駆動リンク軸241と、前記駆動リンクボディー245に配置され、前記リンク設置部404(具体的には、駆動リンク結合部407)に回転可能に結合されるコアリンク軸243と、前記駆動リンクボディー245に配置され、前記第2ベーンリンク260と回転可能に結合される第2駆動リンク軸242とを含む。
【0214】
前記駆動リンクボディー245は、第1駆動リンクボディー246、第2駆動リンクボディー247及びコアボディー248を含む。
【0215】
前記コアボディー248に前記コアリンク軸243が配置され、前記第1駆動リンクボディー246に前記第1駆動リンク軸241が配置され、前記第2駆動リンクボディー247に前記コアリンク軸243が配置される。
【0216】
コアボディー248は、第1駆動リンクボディー246及び第2駆動リンクボディー247を連結する。コアボディー248に第1駆動リンクボディー246、第2駆動リンクボディー247及びコアリンク軸243が連結される。
【0217】
コアリンク軸243は、コアボディー248でベーンモータ230側に突出される。
【0218】
コアリンク軸243は前記リンク設置部404と回転可能に組み立てられる。前記コアリンク軸243は前記リンク設置部404に形成された駆動リンク結合部407に組み立てられる。前記コアリンク軸243は前記駆動リンク結合部407と結合された状態で相対回転されることができる。
【0219】
第1駆動リンク軸241及び第2駆動リンク軸242は、コアリンク軸243と反対方向に突出される。第1駆動リンク軸241及び第2駆動リンク軸242は、第1ベーン210及び第2ベーン220側に突出される。
【0220】
駆動リンク240はリンク設置部404を基準として内側(ベーン側)に配置される。駆動リンク240のコアリンク軸243のみリンク設置部404を貫通し、リンク設置部404の外側(ベーンモータ側)に配置される。
【0221】
コアリンク軸243は、内側が空の円筒状に形成される。コアリンク軸243の内部に形成された中空にベーンモータ230のモータ軸231が挿入される。
【0222】
コアリンク軸243は駆動リンク結合部407を貫通する。
【0223】
前記第1駆動リンクボディー246及び第2駆動リンクボディー247の形状に特に制限はない。第1駆動リンクボディー246及び第2駆動リンクボディー247は、直線または曲線の形態に形成されることができる。
【0224】
前記第1駆動リンクボディー246は、第2駆動リンクボディー247よりも長く形成される。前記第1駆動リンク軸241は第1ベーン210と回転可能に組み立てられる。前記第2駆動リンク軸242は前記第2ベーンリンク260と回転可能に組み立てられる。
【0225】
第1駆動リンクボディー246はコアボディー248と連結され、コアリンク軸243と直交する方向に延長される。第1駆動リンクボディー246はコアボディー248の厚さと平行な方向に延長される。
【0226】
第1駆動リンク軸241は第1ベーン210との回転のための軸回転構造である。
【0227】
第2駆動リンクボディー247はコアボディー248と連結され、コアリンク軸243と直交する方向に延長される。第2駆動リンクボディー247はコアボディー248の厚さと平行な方向に延長される。
【0228】
第2駆動リンク軸242は円筒状に形成される。第2駆動リンク軸242は第2ベーンリンク260を貫通する。
【0229】
前記第1駆動リンクボディー246及び第2駆動リンクボディー247は、所定の夾角Eを形成する。前記第1駆動リンク軸241とコアリンク軸243とを連結する仮想の直線と前記コアリンク軸243と第2駆動リンク軸242とを連結する仮想の直線は、所定の夾角Eを形成する。前記夾角Eは90度超180度未満に形成される。
【0230】
前記第1駆動リンク軸241は、前記駆動リンクボディー245と第1ベーン210が相対回転されることができる構造を提供する。本実施形態において、前記第1駆動リンク軸241は前記駆動リンクボディー245と一体に形成される。本実施形態と違って、前記第1駆動リンク軸241は前記第1ベーン210またはジョイントリブ214と一体に製作されることができる。
【0231】
前記コアリンク軸243は、前記駆動リンクボディー245及びモジュールボディー(具体的には、リンク設置部404)が相対回転されることができる構造を提供する。本実施形態において、前記コアリンク軸243は前記駆動リンクボディー245と一体に形成される。
【0232】
前記第2駆動リンク軸242は、前記第2ベーンリンク260及び駆動リンク240が相対回転されることができる構造を提供する。本実施形態において、前記第2駆動リンク軸242は前記駆動リンクボディー245と一体に形成される。本実施形態と違って、前記第2駆動リンク軸242は前記第2ベーンリンク260と一体に製作されることができる。
【0233】
本実施形態において、前記第2駆動リンク軸242は前記第2駆動リンクボディー247に配置される。前記第2駆動リンク軸242は前記コアリンク軸243を基準として前記第1駆動リンク軸241の反対側に配置される。
【0234】
図11は、
図8に示された第1ベーンリンクの斜視図である。
【0235】
<第1ベーンリンクの構成>
【0236】
図11を参照すると、本実施形態において、前記第1ベーンリンク250は堅固な材質で形成される。
【0237】
前記第1ベーンリンク250は、堅固な材質で形成された第1ベーンリンクボディー255と、前記第1ベーンリンクボディー255の一側に配置され、前記第1ベーン210(具体的には、第2ジョイント部217)と組み立てられ、前記第1ベーン210と相対回転される第1-1ベーンリンク軸251と、前記第1ベーンリンクボディー255の一側に配置され、前記第1ベーンリンクボディー255で前記第1ベーン210側に延長されて形成され、前記第1-1ベーンリンク軸251が配置される第1-1ベーンリンク軸設置部253と、前記第1ベーンリンクボディー255の他側に配置され、前記モジュールボディー400(具体的には、リンク設置部404)と組み立てられ、前記モジュールボディー400と相対回転される第1-2ベーンリンク軸252と、前記第1ベーンリンクボディー255の他側に配置され、前記第1ベーンリンクボディー255で前記モジュールボディー400(具体的には、第1ベーンリンク結合部408)側に延長されて形成され、前記第1-2ベーンリンク軸252が配置される第1-2ベーンリンク軸設置部254とを含む。
【0238】
第1-1ベーンリンク軸251は、第1ベーン210側に突出される。前記第1-1ベーンリンク軸251は、前記第1ベーン210と組み立てられ、前記第1ベーン210と相対回転されることができる。
【0239】
第1-2ベーンリンク軸252は、前記モジュールボディー400のリンク設置部404に組み立てられる。具体的には、前記第1-2ベーンリンク軸252は、第1ベーンリンク結合部408に組み立てられ、前記第1ベーンリンク結合部408と相対回転されることができる。
【0240】
第1-1ベーンリンク軸251と第1-2ベーンリンク軸252は互いに反対方向に突出される。それにより、第1-1ベーンリンク軸設置部253と第1-2ベーンリンク軸設置部254は互いに反対方向に向かって配置される。
【0241】
本実施形態において、第1ベーンリンクボディー255の長さ方向と第1-1ベーンリンク軸設置部253の配置方向が直交し、第1ベーンリンクボディー255の長さ方向と第1-2ベーンリンク軸設置部254の配置方向が直交する。
【0242】
第1-1ベーンリンク軸設置部253はディスク形態に形成される。第1-1ベーンリンク軸設置部253は第1-1ベーンリンク軸251の直径よりも広く形成される。第1-1ベーンリンク軸設置部253は、第1ベーン210と密着され、第1ベーン210を支持することができる。
【0243】
第1-1ベーンリンク軸251は、第1ベーン210との回転のための軸回転構造である。前記第1-2ベーンリンク軸252は、前記リンク設置部404との回転のための軸回転構造である。
【0244】
前記第1-2ベーンリンク軸252に前記サポートバー470が組み立てまたは結合される。前記サポートバー470は前記サポートブラケット450及び第1ベーンリンク250を結合させる。
【0245】
<第2ベーンリンクの構成>
【0246】
図12は、
図8に示された第2ベーンリンクの斜視図である。
図12を参照すると、本実施形態において、前記第2ベーンリンク260は堅固な材質で形成される。
【0247】
前記第2ベーンリンク260は、第2ベーンリンクボディー265と、前記第2ベーンリンクボディー265の一側に配置され、前記第2ベーン220と組み立てられ、前記第2ベーン220と相対回転される第2-1ベーンリンク軸261と、第2ベーンリンクボディー265で前記第2ベーン220側に延長され、前記第2-1ベーンリンク軸261が配置される第2-1ベーンリンク軸設置部263と、前記第2ベーンリンクボディー265の他側に配置され、前記駆動リンク240(具体的には、第2駆動リンク軸242)と組み立てられ、前記駆動リンク240と相対回転される第2-2ベーンリンク軸部262とを含む。
【0248】
本実施形態において、前記第2-2ベーンリンク軸部262は、第2ベーンリンクボディー265を貫通する孔の形態に形成される。前記第2-2ベーンリンク軸部262及び第2駆動リンク軸242は、互いに組み立てられて相対回転可能な軸回転構造を提供する。
【0249】
第2-2ベーンリンク軸部262及び第2駆動リンク軸242の何れか一つが軸の形態に形成されると、残り一つは回転中心を提供する孔またはボス形態に形成されることができる。本実施形態と違って、前記第2-2ベーンリンク軸部を軸の形態に形成し、第2駆動リンク軸を孔の形態に形成してもよい。
【0250】
前記駆動リンク、第1ベーンリンク、第2ベーンリンクと結合されて相対回転可能な全ての構成で、このような構成の置換が可能であり、これに対する変形可能な例を別途に詳細に説明しない。
【0251】
第2-1ベーンリンク軸261は第2ベーン220側に突出される。前記第2-1ベーンリンク軸261は、前記第2ベーン220と組み立てられ、前記第2ベーン220と相対回転されることができる。
【0252】
本実施形態において、第2ベーンリンクボディー265の長さ方向と第2-1ベーンリンク軸設置部263の配置方向が直交する。
【0253】
第2-1ベーンリンク軸設置部263は、ディスク形態に形成される。第2-1ベーンリンク軸設置部263は、第2-1ベーンリンク軸261の直径よりも広く形成される。第2-1ベーンリンク軸設置部263は、第2ベーン220と密着され、第2ベーン220を支持することができる。
【0254】
第2-1ベーンリンク軸261は、第2ベーン220との相対回転のための軸回転構造である。第2-1ベーンリンク軸261は、円筒構造に形成される。
【0255】
本実施形態において、第2-2ベーンリンク軸部262は、第2ベーンリンクボディー265を貫通する孔形態に形成される。前記駆動リンク240の第2駆動リンク軸242が第2-2ベーンリンク軸部262に組み立てられる。第2駆動リンク軸242は第2-2ベーンリンク軸部262と組み立てられた状態で相対回転されることができる。
【0256】
<サポートリンク及びサポートバーの構成>
【0257】
図9は、
図8に示された第1ベーンの垂れ防止構造が示された斜視図である。
図15は、
図8のリンク設置部結合構造が示された断面図である。
図16は
図9の第1ベーンリンク及びサポートバーが示された斜視図である。
図17は
図9のサポートリンク及びサポートバーが示された斜視図である。
【0258】
図7乃至
図9、
図15乃至
図20を参照すると、前記サポートリンク490は、一側が前記第1ベーン210のサポートリブ219と相対回転可能に組み立てられ、他側が前記サポートブラケット450の組立部456と相対回転可能に組み立てられる。前記サポートリンク490の一側が他側よりも上側に位置される。
【0259】
前記サポートリンク490の全体構造は、前記第1ベーンリンク250と同様である。
【0260】
前記サポートリンク490は、堅固な材質で形成された第1サポートリンクボディー495と、前記第1サポートリンクボディー495の一側(本実施形態で、下側)に配置され、前記第1ベーン210(具体的には、サポートリブ219)と組み立てられ、前記第1ベーン210と相対回転される第1サポートリンク軸491と、前記第1サポートリンクボディー495の他側(本実施形態で、上側)に配置され、前記サポートブラケット450(具体的には、組立部456)と組み立てられ、前記サポートブラケット450と相対回転される第2サポートリンク軸492とを含む。
【0261】
前記サポートリンク490は、前記第1サポートリンクボディー495の一側に配置され、前記第1サポートリンク軸491が配置される第1サポートリンク軸設置部493と、前記第1サポートリンクボディー495の他側に配置され、前記第2サポートリンク軸492が配置される第2サポートリンク軸設置部494とをさらに含む。
【0262】
前記第1サポートリンクボディー495を基準として、第1サポートリンク軸491及び第2サポートリンク軸492は反対方向に突出される。
【0263】
また、第1-2ベーンリンク軸252及び第2サポートリンク軸492は互いに反対方向に突出され、前記第1-2ベーンリンク軸252及び第2サポートリンク軸492の間にサポートバー470が配置される。
【0264】
本実施形態において、前記サポートバー470は第2サポートリンク軸設置部494と第1-2ベーンリンク軸設置部254との間に配置される。
【0265】
特に、前記サポートバー470の一端は、前記第1-2ベーンリンク軸設置部254に結合され、他側は前記第2サポートリンク軸設置部494に結合される。前記サポートバー470は、第2サポートリンク軸設置部494及び第1-2ベーンリンク軸設置部254にそれぞれ結合され、相対回転されないことが好ましい。
【0266】
前記サポートバー470、第2サポートリンク軸設置部494及び第1-2ベーンリンク軸設置部254が一体に結合されることにより、前記第1ベーンリンク210の回転力を前記サポートリンク490に伝達することができる。
【0267】
前記サポートバー470を通じて前記第1ベーンリンク210の回転力がサポートリンク490に伝達されるので、前記第1ベーン210の長さ方向に対するねじりを最小化することができる。
【0268】
前記第1ベーン210は、前記サポートバー470を通じて前記サポートブラケット450に支持されるので、前記第1ベーン210の垂れを抑制することができる。
【0269】
前記第1サポートリンク軸491と第2サポートリンク軸492との間の長さは、前記第1-1ベーンリンク軸251と第1-2ベーンリンク軸252との間の長さと同一に製作することが好ましい。
【0270】
また、フロントボディー310の底面または吸入口101を基準として、第1サポートリンク軸491及び第1-1ベーンリンク軸251は同じ高さに配置されることが好ましい。
【0271】
前記サポートブラケット450及びサポートバー470は1つのみ配置されてもよい。本実施形態において、第1ベーン210の垂れを積極的に抑制するために、前記サポートブラケット450及びサポートバー470を第1ベーン210の一側及び他側にそれぞれ配置する。
【0272】
複数個配置された前記サポートブラケット450、サポートバー470及びサポートリンク490を区分する必要がある場合、前記吐出口の一側(本実施形態で、前記第1モジュールボディー側)に配置されたのを第1サポートブラケット451、第1サポートバー471及び第1サポートリンク491とし、前記吐出口の他側(本実施形態で、前記第2モジュールボディー側)に配置されたのを第2サポートブラケット452、第2サポートバー472及び第2サポートリンク492とする。
【0273】
前記第1サポートリンク491は、前記吐出口の一側及び他側のうち前記一側と近く配置され、前記第2サポートリンク492は、前記吐出口の一側及び他側のうち前記他側と近く配置される。
【0274】
前記第1サポートリンク491は、前記第1ベーン210及び第1サポートブラケット451と相対回転可能に組み立てられ、前記第2サポートリンク492は、前記第1ベーン210及び第2サポートブラケット452と相対回転可能に組み立てられる。
【0275】
そして、前記第1サポートバー471は、一側第1ベーンリンク及び第1サポートリンク491に結合され、前記第2サポートバー472は、他側第1ベーンリンク及び第2サポートリンク492に結合される。
【0276】
前記第1サポートバー471及び第2サポートバー472は一列に配置される。前記第1サポートバー471及び第2サポートバー472は、前記第1ベーン210を基準として同じ高さに配置される。
【0277】
そして、前記第1サポートバー471は、前記一側駆動リンクよりも前方に配置され、前記第2サポートバー472は、前記他側駆動リンクよりも前方に配置される。
【0278】
<第1ベーンの構成>
【0279】
図7または
図8を参照すると、前記第1ベーン210は、前記第1モジュールボディー410のリンク設置部404と第2モジュールボディー420のリンク設置部404との間に配置される。
【0280】
前記室内機が作動しない時、前記第1ベーン210は、吐出口210の大部分をカバーする。本実施形態と違って、前記第1ベーン210が前記吐出口210全体をカバーするように製作することができる。
【0281】
前記第1ベーン210は、駆動リンク240及び第1ベーンリンク250と結合される。
【0282】
前記駆動リンク240及び第1ベーンリンク250は、前記第1ベーン210の一側及び他側にそれぞれ配置される。
【0283】
前記第1ベーン210は、前記駆動リンク240及び第1ベーンリンク250とそれぞれ相対回転される。
【0284】
駆動リンク240及び第1ベーンリンク250の位置を区分する必要がある場合、前記第1モジュールボディー410に結合された駆動リンク240を第1駆動リンクとし、第1モジュールボディー410に結合された第1ベーンリンク250を第1-1ベーンリンクと定義する。前記第2モジュールボディー420に結合された駆動リンク240を第2駆動リンクとし、第2モジュールボディー420に結合された第1ベーンリンク250を第1-2ベーンリンクと定義する。
【0285】
前記第1ベーン210は、前記吐出口102の長さ方向に長く延長されて形成された第1ベーンボディー212と、前記第1ベーンボディー212で上側に突出され、前記駆動リンク240及び第1ベーンリンク250が結合されるジョイントリブ214とを含む。
【0286】
前記第1ベーンボディー212は、前記吐出流路104に沿って吐出される空気の方向を制御する。吐出される空気は、前記第1ベーンボディー212の上側面または下側面にぶつかって流動方向が案内されることができる。空気の吐出方向と前記第1ベーンボディー212の長さ方向は直交または交差される。
【0287】
第1ベーンボディー212の底面は滑らかな平面または曲面に形成され、上面にジョイントリブ214を含む多様な構造物が配置される。第1ベーンボディー212の平面は吐出口102の形状に対応される。
【0288】
前記ジョイントリブ214は、前記駆動リンク240及び第1ベーンリンク250を結合するための設置構造である。前記ジョイントリブ214は、前記第1ベーン210の一側及び他側にそれぞれ配置される。
【0289】
前記ジョイントリブ214は、前記第1ベーンボディー212の上側面で上側に突出されて形成される。前記ジョイントリブ214は、吐出される空気の流動方向に沿って形成され、吐出空気との抵抗を最小化させる。前記ジョイントリブ214は、前記第1ベーンボディー212の長さ方向に対して直交または交差される。
【0290】
前記ジョイントリブ214は、空気が吐出される方向側(前方)の高さが低く、空気が進入される方向側(後方)の高さが高く形成される。本実施形態において、前記ジョイントリブ214は前記駆動リンク240が結合される側が高く、第1ベーンリンク250が結合される側が低く形成される。
【0291】
前記ジョイントリブ214は、前記駆動リンク240と回転可能に結合される第2ジョイント部217と、前記第1ベーンリンク250と回転可能に結合される第1ジョイント部216とを含む。
【0292】
前記ジョイントリブ214は、前記第1ベーンボディー212と一体に製作されることができる。
【0293】
本実施形態において、前記第1ジョイント部216及び第2ジョイント部217は孔の形態に形成され、前記ジョイントリブ214を貫通する。前記第1ジョイント部216及び第2ジョイント部217は、軸結合またはヒンジ結合が可能な構造で、多様な形態に変形可能である。
【0294】
前記第2ジョイント部217は、正面で見た時、前記第1ジョイント部216よりも高く位置される。
【0295】
前記第2ジョイント部217は、前記第1ジョイント部216よりも後方側に位置される。前記第2ジョイント部217に第1駆動リンク軸241が組み立てられる。前記第2ジョイント部217と第1駆動リンク軸241は相対回転可能に組み立てられる。本実施形態において、前記第1駆動リンク軸241が前記第2ジョイント部217を貫通して組み立てられる。
【0296】
前記第1ジョイント部216は第1-1ベーンリンク軸251が組み立てられる。
【0297】
前記第1ジョイント部216と第1-1ベーンリンク軸251は相対回転可能に組み立てられる。本実施形態において、第1-1ベーンリンク軸251が第1ジョイント部216を貫通して、互いに組み立てられる。
【0298】
トップビューで見る時、前記駆動リンク250及び第1ベーンリンク250は、前記ジョイントリブ214とリンク設置部404との間に配置される。本実施形態において、前記コアリンク軸243及び第1-2ベーンリンク軸252の間隔よりも第1ジョイント部216及び第2ジョイント部217の間隔がより狭く形成される。
【0299】
第1ベーン210に前記ジョイントリブ214は2つが配置される。第1ベーン210に配置された2つのジョイントリブ214を区分する必要がある場合、ベーンモジュールの正面で見る時、左側に配置されたジョイントリブ214を左側ジョイントリブと定義し、ベーンモジュールの右側に配置されたジョイントリブを右側ジョイントリブと定義する。
【0300】
前記左側ジョイントリブと右側ジョイントリブとの間にサポートリブ219が配置される。本実施形態において、サポートリブ219は複数個が配置されるが、左側に配置されたサポートリブ219を左側サポートリブとし、右側に配置されたサポートリブ219を右側サポートリブとする。
【0301】
<第2ベーンの構成>
【0302】
図7または
図14を参照すると、第2ベーン220は、第1ベーン210よりも狭い面積で形成される。空気の吐出方向を制御する時、第2ベーン220は第1ベーン210よりも影響力が少ない。本実施形態において、第1ベーン210が空気の吐出方向を制御するメインベーンとして作動し、第2ベーン220がサブベーンとして作動する。
【0303】
第2ベーン220は吐出流路104に設置され、第2ベーン軸221を基準としてもとの位置で回転される。第2ベーン220の回転角にしたがって第2ベーン220の前方側端222aが吐出口102外に位置されることができる。
【0304】
本実施形態において、第2ベーン220は透明または半透明材質で形成される。
【0305】
前記第2ベーン220は、前記吐出口102の長さ方向に長く延長されて形成された第2ベーンボディー222と、前記第2ベーンボディー222で上側に突出され、前記第2ベーンリンク260と相対回転可能に結合されるジョイントリブ224と、前記第2ベーンボディー222の一側及び他側にそれぞれ形成され、前記リンク設置部404(具体的には、第2ベーン結合部409)と回転可能に結合される一対の第2ベーン軸221とを含む。
【0306】
前記第2ジョイントリブ224は、前記第2ベーンリンク260と相対回転可能に結合される。前記第2ジョイントリブ224に形成され、前記第2ベーンリンク220と相対回転可能に結合される孔を第3ジョイント部226と定義する。
【0307】
前記第2ジョイントリブ224は、前記第2ベーンボディー222の上側面で上側に突出されて形成される。前記第2ジョイントリブ224は、吐出される空気の流動方向に沿って形成されることが好ましい。前記第2ジョイントリブ224は、前記第2ベーンボディー222の長さ方向に対して直交または交差されるように配置される。
【0308】
前記第2ベーン220は、第2ジョイントリブ224を中心として相対回転されることができ、前記第2ベーン軸221を中心として相対回転されることができる。すなわち、前記第2ベーン220は、第2ジョイントリブ224及び第2ベーン軸221のそれぞれで相対回転が行われることができる。
【0309】
トップビューで見る時、前記第2ジョイントリブ224は、前記第2ベーン軸221よりも前方に位置される。前記第2ジョイントリブ224は前記第2ベーン軸221を中心として所定の軌道で動く。
【0310】
第2ベーン220に第2ジョイントリブ224は2つが配置される。
【0311】
前記第2ベーンボディー222の底面は緩やかな曲面で形成されることができる。
【0312】
前記第2ベーンボディー222は、前記吐出流路104に沿って吐出される空気の方向を制御する。吐出される空気は、前記第2ベーンボディー222の上側面または下側面にぶつかって流動方向が案内される。
【0313】
前記第2ベーン軸221は、前記第2ジョイントリブ224よりも後方側に位置される。前記第2ベーン軸221の前方に、第2ベーンリンク260、駆動リンク240、第1ベーンリンク250が順次配置される。
【0314】
そして、前記第2ベーン結合部409の前方に、駆動リンク結合部407、第1ベーンリンク結合部408が順次配置される。
【0315】
<ベーンモータの作動による吐出ステップ>
【0316】
図18は、本発明の第1実施形態に係るベーンモジュールの未作動状態の斜視図である。
図19は、本発明の第1実施形態に係るベーンモジュールの水平風状態の斜視図である。
図20は、本発明の第1実施形態に係るベーンモジュールの垂直風状態の斜視図である。
【0317】
本実施形態で室内機が作動しない時(室内送風機が作動しない時)、各ベーンモジュール200は、図示されたように、第2ベーン220が前記第1ベーン210の上側に位置され、第1ベーン210が吐出口102をカバーする。前記第1ベーン210の下側面は吸入グリル320の下側面及びサイドカバー314の下側面と連続した面を形成する。
【0318】
室内機が作動しない時、前記第2ベーン220は第1ベーン210の上側に位置されるので、外部で見る時に隠匿された状態である。前記第2ベーン220は室内機が作動する時のみに使用者に露出される。前記第2ベーン220は室内機が作動しない時、前記吐出流路104上に位置され、前記第1ベーン210は前記吐出口102の大部分をカバーする。
【0319】
本実施形態において、前記第1ベーン210が吐出口102の大部分のみをカバーするが、設計によって、前記第1ベーン210が前記吐出口210全体をカバーするように形成することができる。
【0320】
前記室内機が停止されて、前記ベーンモジュール200が作動しない時を停止ステップP0と定義する。
【0321】
<停止ステップP0>
【0322】
図13は、本発明の第1実施形態に係るベーンモジュールの吐出ステップP0の例示図である。
【0323】
図13及び
図18を参照すると、停止ステップP0状態である時、ベーンモジュール200は作動しない状態である。室内機が作動しない時、ベーンモジュール200は停止ステップP0状態を保持する。
【0324】
停止ステップP0状態で、前記ベーンモジュール200は、ベーンモータ230は駆動リンク240を第1方向(本実施形態の図面で時計回り方向)に最大回転させる。
【0325】
この時、駆動リンク240を構成する第2駆動リンクボディー247は、ストッパ270の一側端271に支持され、第1方向へこれ以上の回転は制限される。
【0326】
駆動リンク240の過回転を防止するために、停止ステップP0で、第2駆動リンクボディー247とストッパ270の他側端270bが相互干渉される。前記第2駆動リンクボディー247は前記ストッパ270に支持され、これ以上の回転は制限される。
【0327】
前記駆動リンク240は、コアリンク軸243を中心として第1方向に回転され、第1ベーンリンク250は、第1-2ベーンリンク軸252を中心として第1方向に回転される。
【0328】
前記第1ベーン210は、前記駆動リンク240及び第1ベーンリンク250に拘束された状態に回転され、前記吐出口102内に位置される。前記第1ベーン210の下側面は、前記吸入パネル320及びサイドカバー314と連続する面を形成する。
【0329】
停止ステップP0状態で、前記第2ベーン220は、前記第1ベーン210の上側に位置される。平面上で見た時、前記第2ベーン220は複数の前記第1ジョイント214の間に位置され、前記第1ベーンボディー212の上側に位置される。
【0330】
そして、停止ステップP0状態で、前記第1ベーン210の上側に駆動リンク240、第1ベーンリンク250及び第2ベーンリンク260が位置される。前記駆動リンク240、第1ベーンリンク250及び第2ベーンリンク260は、前記第1ベーン210によって遮られ、外部で見えない。すなわち、停止ステップP0状態で、前記第1ベーン210は前記吐出口102をカバーし、前記ベーンモジュール200を構成する部品が外部に露出されることを遮断する。
【0331】
停止ステップP0状態である時、前記駆動リンク240は時計回り方向に最大限に回転された状態であり、前記第2ベーンリンク260は最大に上昇された状態である。
【0332】
室内機が作動しない時、前記第2ベーン220は第1ベーン210の上側に位置されるので、外部で見る時に隠匿された状態である。前記第2ベーン220は室内機が作動する時のみ使用者に露出される。
【0333】
停止ステップP0で、各リンクの回転中心を形成する軸の位置関係を説明すれば次の通りである。
【0334】
まず、前記第1ベーン210の第1ジョイント部216及び第2ジョイント部217は、大体水平に配置される。前記第2ベーン220の第2ジョイントリブ224は、前記第1ジョイントリブ214の上側に位置される。
【0335】
側面で見る時、前記第2ジョイントリブ224は、前記第2ジョイント部217及び第1ジョイント部216の上側に位置され、前記第1ジョイント部216及び第2ジョイント部217の間に位置される。
【0336】
そして、前記第2ジョイントリブ224に第2-1ベーンリンク軸261が結合されるので、前記第2-1ベーンリンク軸261も前記第2ジョイント部217及び第1ジョイント部216の上側に位置される。
【0337】
前記第1ジョイント部216及び第2ジョイント部217は、前記第1ベーンボディー212の上側に位置され、前記第2ベーンボディー222の下側に位置される。
【0338】
前記第2-2ベーンリンク軸部262は、前記第2-1ベーンリンク軸261の上側に位置され、前記コアリンク軸243の上側に位置される。
【0339】
次に、停止ステップP0で、各リンクの相対的位置及び方向を説明すれば、次の通りである。
【0340】
一方、前記第1ベーンリンク250及び第2ベーンリンク260は、同じ方向に配置される。前記第1ベーンリンク250及び第2ベーンリンク260は、上端が空気の吐出方向前方側に位置され、下端が空気の吐出方向後方側に位置される。
【0341】
具体的には、第1ベーンリンク250の第1-2ベーンリンク軸252は、前方側に位置され、第1ベーンリンク250の第1-1ベーンリンク軸251は、後方側に位置される。前記第1ベーンリンク250の第1-2ベーンリンク軸252は、第1-1ベーンリンク軸251よりも上側に位置される。前記第1ベーンリンク250は、第1-2ベーンリンク軸252を基準として後方下側に傾斜するように配置される。
【0342】
同様に、前記第2ベーンリンク260の第2-2ベーンリンク軸部262は、前方側に位置され、第2ベーンリンク260の第2-1ベーンリンク軸261は、後方側に位置される。前記第2ベーンリンク260の第2-2ベーンリンク軸部262は、第2-1ベーンリンク軸261よりも上側に位置される。前記第2ベーンリンク260は、第2-2ベーンリンク軸部262を基準として後方下側に傾斜するように配置される。
【0343】
前記駆動リンク240の第1駆動リンクボディー246は、前記第1ベーンリンク250及び第2ベーンリンク260と同じ方向に配置され、第2駆動リンクボディー247は、前記第1ベーンリンク250及び第2ベーンリンク260の配置方向と交差される。
【0344】
<吐出ステップP1>
【0345】
図14は、本発明の第1実施形態に係るベーンモジュールの吐出ステップP1の例示図である。
【0346】
図14及び
図19を参照すると、停止ステップP0状態で、前記駆動リンク240を第1方向と反対の第2方向(本実施形態の図面で反時計回り方向)に回転させて吐出ステップP1を提供する。
【0347】
吐出ステップP1状態で、前記ベーンモジュール200は、水平風を提供することができる。
【0348】
前記水平風は、前記吐出口102で吐出された空気が第1ベーン210及び第2ベーン220によって案内されて、天井または地面と水平方向に流動されることができる。
【0349】
吐出空気を水平風で流動させる場合、空気の流動距離を極大化することができる。
【0350】
吐出ステップP1状態で、前記第1ベーン210及び第2ベーン220の上側面は、連続された面を形成することができる。吐出ステップP1状態で、前記第1ベーン210及び第2ベーン220は、吐出空気を一つのベーンのように連結して、吐出空気を案内する。
【0351】
本実施形態において、前記第1ベーン210は、吐出空気の流動方向前方側に配置され、第2ベーン220は、吐出空気の流動方向後方側に配置される。前記第2ベーン220の前方側端222aが前記第1ベーン210の後方側端212bに近接または接触されることができる。吐出ステップP1状態で、前記第2ベーン220の前方側端222a及び前記第1ベーン210の後方側端212bの間隔S1が最小に形成されることができる。
【0352】
吐出ステップP1状態で、前記第2ベーン220の前方側端222aは、前記第1ベーン210の後方側端212bよりも上側に位置される。
【0353】
前記前方側端222a及び後方側端212bを近接または接触させることにより、前記第1ベーン210及び第2ベーン220の間に吐出空気が漏洩されることを最小化することができる。
【0354】
本実施形態において、前記前方側端222a及び後方側端212bを密着させるが、接触させない。
【0355】
そして、吐出ステップP1で、ベーンモジュール200が水平風を形成する時、前記第1ベーン210及び第2ベーン220が連結されて、一つのベーンのように作動するので、水平風の気流強度を増加させることができる。すなわち、吐出空気は、前記第2ベーン220の上面及び第1ベーン210の上面に沿って水平方向に案内されるので、1つのベーンで水平風を形成することに比べて吐出空気の方向性をさらに強化させることができる。
【0356】
水平風を形成する時、前記第1ベーン210に比べて、前記第2ベーン220はより上下方向に傾斜するように配置される。
【0357】
前記水平風の場合、側面で見た時、前記第1ベーン210は、前記吐出口102よりも下側に位置され、前記第2ベーン220は、前記吐出口102とオーバーラップされるように配置されることが有利である。
【0358】
吐出ステップP1状態で、第2ベーン220は、第2ベーン軸221を中心としてもとの位置で回転されるが、前記第1ベーン210は、駆動リンク240及び第1ベーンリンク250と組み立てられているので、空気の吐出方向に回動(スイング)される。
【0359】
P0からP1に進行されると、第2ベーン220は第2ベーン軸221を中心として回転され、第1ベーン210は空気の吐出方向に進みながら下側に下降され、第1ベーンの前方側端212aは第1方向(図面で時計回り方向)に回動される。
【0360】
前記駆動リンク240及び第1ベーンリンク250の回転(rotation)を通じて第1ベーン210を吐出口102の下側に移動させることができ、第1ベーン210を大体水平に配置させることができる。従来室内機のベーンは、もとの位置で回転される構造であるので、本実施形態の第1ベーン210と同じ配置を具現することができない。
【0361】
停止ステップP0で、前記ベーンモータ230が駆動リンク240を第2方向(反時計回り方向)に回転させる時、前記駆動リンク240に結合された第2ベーンリンク260も前記駆動リンク240に対応して回転される。
【0362】
具体的には、停止ステップP0から吐出ステップP1に変更される時、前記駆動リンク240が反時計回り方向に回転され、前記駆動リンク240の回転によって前記第1ベーンリンク210は反時計方向に回転され、前記第2ベーンリンク220は相対回転されながら下降される。
【0363】
前記第2ベーン220は、第2ベーン軸221及び第2ベーンリンク260と相対回転可能に組み立てられた状態であるので、前記第2ベーンリンク220の下降によって、前記第2ベーン220は第2ベーン軸221を中心として時計回り方向に回転される。
【0364】
前記水平風を形成させるために、停止ステップP0から吐出ステップP1に変更される時、前記第1ベーン210及び第2ベーン220の回転方向は反対である。
【0365】
前記吐出ステップP1で、ベーンモータ230は、73度(P1回転角)回転され、前記ベーンモータ230の回転によって、第1ベーン210は大体13度の傾斜度(第1ベーンP1傾斜度)を形成し、前記第2ベーン220は大体52度の傾斜度(第2ベーンP1傾斜度)を形成する。
【0366】
吐出ステップP1で、各リンクの回転中心を形成する軸の位置関係を説明すれば、次の通りである。
【0367】
まず、前記P0と違って、前記第1ベーン210の第2ジョイント部217及び第1ジョイント部216は、空気の吐出方向前方に向かって傾斜するように配置される。側面で見る時、前記第2ベーン220の第3ジョイント部226が最も後方に配置され、前記第1ジョイント部216が最も前方に配置され、前記第2ジョイント部217が第1ジョイント部216及び第3ジョイント部226の間に配置される。
【0368】
P1状態で、前記第3ジョイント部226、第2ジョイント部217及び第1ジョイント部216は一列に配置され、配置方向は、空気の吐出方向前方下側を向ける。実施形態によって、前記第3ジョイント部226、第2ジョイント部217及び第1ジョイント部216は一列に配置されなくてもよい。
【0369】
また、前記第2ベーン軸221も前記第3ジョイント部226、第2ジョイント部217及び第1ジョイント部216は一列に配置されることができる。この場合、前記第2ベーン軸221が前記第3ジョイント部226の後方側に位置される。
【0370】
前記P1状態で、前記第1ベーン210及び第2ベーン220は、水平風を提供する。前記水平風は、空気の吐出方向が正確に水平するという意味ではない。前記水平風は、前記第1ベーン210及び第2ベーン220が一つのベーンのように連結され、前記第1ベーン210及び第2ベーン220の連結を通じて、吐出空気を水平方向に最も遠く流動させている角度を意味する。
【0371】
吐出ステップP1状態で、前記第2ベーン220の前方側端222a及び前記第1ベーン210の後方側端212bの間隔S1が最小に形成されることができる。
【0372】
前記水平風である時、前記第2ベーン220によって案内された空気は、前記第1ベーン210に案内される。P1状態を通じて、吐出空気を水平風で流動させる場合、空気の流動距離を極大化することができる。
【0373】
前記吐出流路104は、上下方向に形成されるので、吸入口101と近い第2ベーン220の傾斜が前記第1ベーン210の傾斜より険しく形成される。
【0374】
そして、吐出ステップP1状態で、前記第1ベーンリンク250の第1-1ベーンリンク軸251が第1-2ベーンリンク軸252の下側に位置される。
【0375】
吐出ステップP1状態で、前記第2ベーンリンク260の第2-1ベーンリンク軸261が第2-2ベーンリンク軸部262の下側に位置される。
【0376】
吐出ステップP1状態で、前記駆動リンク240の第1駆動リンク軸241が第2駆動リンク軸242及びコアリンク軸243の下側に位置される。
【0377】
吐出ステップP1状態で、上下方向に対して、前記第3ジョイント部226が最も上側に位置され、前記第1ジョイント部216が最も下側に位置され、前記第2ジョイント部217はその間に位置される。
【0378】
吐出ステップP1状態で、前記コアリンク軸243及び第1-2ベーンリンク軸252の間に第1ジョイント部216及び第2ジョイント部217が位置される。
【0379】
そして、吐出ステップP1状態で、第1駆動リンク軸241及び第1-1ベーンリンク軸251は、吸入パネル320の下側に位置される。吐出ステップP1状態で、第1駆動リンク軸241及び第1-1ベーンリンク軸251は、吐出口102の下側に位置される。前記第2-1ベーンリンク軸261は、吐出口102の境界にかけて位置される。
【0380】
このような配置によって、吐出ステップP1状態で、前記第1ベーン210は、前記吐出口102の下側に位置される。吐出ステップP1状態で、前記第2ベーン220の前方側端222aは、吐出口102の下側に位置され、後方側端222bは、吐出口102の上側に位置される。
【0381】
次に、吐出ステップP1状態で、各リンクの相対的位置及び方向を説明すれば、次の通りである。
【0382】
第1駆動リンクボディー246の長さ方向をD-D′と定義する。第1ベーンリンク250の長さ方向をL1-L1′と定義する。第2ベーンリンク260の長さ方向をL2-L2′と定義する。
【0383】
吐出ステップP1状態で、前記第1ベーンリンク250、第2ベーンリンク260及び第1駆動リンクボディー246は、同じ方向に配置される。本実施形態で、前記第1ベーンリンク250、第2ベーンリンク260及び第1駆動リンクボディー246は、吐出ステップP1状態である時、全部上下方向に配置される。
【0384】
具体的には、第1ベーンリンク250のL1-L1′は、ほぼ垂直に配置され、第2ベーンリンク260のL2-L2′もほぼ垂直に配置される。第1駆動リンクボディー246のD-D′は、空気の吐出方向の下側に向かって配置される。
【0385】
吐出ステップP1状態で、前記第1ベーン210は、前記吐出口102の下側に位置され、前記第2ベーン220の前方側端222aは、吐出口102の下側に位置される。すなわち、前記水平風である時、前記第2ベーン220は、一部のみ吐出口102の外に位置され、前記第1ベーン210全体は吐出口102の外に位置される。
【0386】
吐出ステップP1状態で、吐出口102を基準として、第1ベーン210の前方側端212aは、吐出口102の前方側辺縁102aよりも前方側に位置される。
【0387】
一方、吐出ステップP1状態で、前記ベーンモータ230をさらに作動させると、
図20に示されたように、垂直風を提供することができる。垂直風は、吐出ステップP1より前記第1ベーン210及び第2ベーン220が上下方向に配置される。
【0388】
前記垂直風は、ベーンモジュール200を構成する第1ベーン210及び第2ベーン220が正確に垂直に配置されるという意味ではなく、前記水平風より垂直方向に空気が吐出されるという意味である。
【0389】
ベーンモジュール200が垂直風を形成する時、前記第1ベーン210及び第2ベーン220は最大に離隔されることができ、前記第1ベーン210及び第2ベーン220によってガイドされて、前記吐出空気は、垂直方向の下側に位置された底に直接吐出されることができる。
【0390】
本実施形態において、4つのベーンモジュールが配置された天井型空気調和機の室内機を基準として説明したが、本実施形態と違って、天井型空気調和機の室内機に1つまたは2つのベーンモジュールのみ設置してもよい。
【0391】
以上、添付図面を参照して本発明の実施形態を説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるのではなく、互いに異なる多様な形態に製造されることができ、本発明が属する技術分野において通常の知識を有する者は本発明の技術的思想や必須的特徴を変更せずに、他の具体的な形態に実施され得ることを理解すべきである。したがって、以上で記述した実施形態は全ての面で例示的なもので、限定的でないことを理解すべきである。