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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-04
(45)【発行日】2024-04-12
(54)【発明の名称】画像表示方法、装置、機器及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   H04N 21/854 20110101AFI20240405BHJP
   G09G 5/36 20060101ALI20240405BHJP
   G09G 5/377 20060101ALI20240405BHJP
   G09G 5/00 20060101ALI20240405BHJP
【FI】
H04N21/854
G09G5/36 400
G09G5/377 100
G09G5/00 530T
G09G5/00 550H
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2022563889
(86)(22)【出願日】2021-03-10
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-05-30
(86)【国際出願番号】 CN2021080071
(87)【国際公開番号】W WO2021213056
(87)【国際公開日】2021-10-28
【審査請求日】2022-10-25
(31)【優先権主張番号】202010319087.4
(32)【優先日】2020-04-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】520476341
【氏名又は名称】北京字節跳動網絡技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Bytedance Network Technology Co., Ltd.
【住所又は居所原語表記】Room B-0035, 2/F, No.3 Building, No.30, Shixing Road, Shijingshan District Beijing 100041 China
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】王 ▲鵬▼
(72)【発明者】
【氏名】沈 ▲暁▼▲輝▼
(72)【発明者】
【氏名】王 妍
【審査官】醍醐 一貴
(56)【参考文献】
【文献】特開2012-109696(JP,A)
【文献】特開2010-256488(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2019/0384984(US,A1)
【文献】特開2013-232904(JP,A)
【文献】特開2017-044934(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 21/00-21/858
H04N 5/91-5/956
G09G 5/00-5/42
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1表示期間に先行画像を表示するステップであって、前記先行画像はビデオ画像シーケンス又は単一画像を含むステップと、
第2表示期間に後続画像の前景目標領域を前記先行画像の上層に重畳して表示するステップであって、前記後続画像はビデオ画像シーケンス又は単一画像を含むステップと、
第3表示期間に前記後続画像を表示するステップと、を含み、
前記後続画像の背景は、前記後続画像を前景領域と背景領域とに分割し、前記背景領域を画像補完することで得られたものである、
ことを特徴とする、画像表示方法。
【請求項2】
前記後続画像の目標画像領域は、指定された第1表示効果で表示画面に入り、
前記後続画像の目標画像領域は、前記後続画像の前景目標又は前記後続画像の背景を含む、
ことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記後続画像の目標画像領域は、表示画面に入った後、指定された第2表示効果で動的に表示され、
前記後続画像の目標画像領域は、前記後続画像の前景目標又は前記後続画像の背景を含む、
ことを特徴とする、請求項に記載の方法。
【請求項4】
前記第2表示効果は、移動表示効果及びズーム表示効果の少なくとも1つを含む、
ことを特徴とする、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記後続画像の目標画像領域が前記第1表示効果で表示画面に入り且つ前記表示画面に入った後は前記第2表示効果で動的に表示される場合、前記第2表示効果における前記後続画像の目標画像領域の動的表示方式は、少なくとも前記目標画像領域の前記第1表示効果に基づいて決定される、
ことを特徴とする、請求項3に記載の方法。
【請求項6】
前記後続画像の目標画像領域が前記後続画像の背景を含む場合、前記第2表示効果における前記後続画像の背景の動的表示方式は、前記背景の前記第1表示効果及び前記後続画像の前景目標の前記第2表示効果に基づいて決定される、
ことを特徴とする、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記第2表示効果における前記後続画像の目標画像領域の動的表示速度は、少なくとも前記目標画像領域の被写界深度に基づいて決定される、
ことを特徴とする、請求項3に記載の方法。
【請求項8】
前記後続画像の前景目標を表示する前に、
前記先行画像の前景目標と前記後続画像の前景目標とが目標位置関係にあるときの画像重なり度を決定するステップと、
前記画像重なり度が設定した画像重なり度閾値に達すると、指定された反転方式で前記後続画像の前景目標を反転させるステップと、をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
複数の表示待ち画像の表示順序を決定するステップと、
請求項1からのいずれか1項に記載の方法に従って前記複数の表示待ち画像を順次表示するステップと、を含み、
前の1対の隣接する前記画像の第3表示期間は、次の1対の隣接する前記画像の第1表示期間である、
ことを特徴とする、画像表示方法。
【請求項10】
複数の表示待ち画像の表示順序を決定する前記ステップは、
受信した順序付け命令及び/又は前記複数の表示待ち画像の画像パラメータに基づいて、前記複数の表示待ち画像の表示順序を決定するステップを含み、
前記画像パラメータは、画像色及び画像類似度の少なくとも1つを含む、
ことを特徴とする、請求項に記載の方法。
【請求項11】
第1表示期間に先行画像を表示するための第1表示モジュールであって、前記先行画像はビデオ画像シーケンス又は単一画像を含む第1表示モジュールと、
第2表示期間に後続画像の前景目標領域を前記先行画像の上層に重畳して表示するための第2表示モジュールであって、前記後続画像はビデオ画像シーケンス又は単一画像を含む第2表示モジュールと、
第3表示期間に前記後続画像を表示するための第3表示モジュールと、を備え
前記後続画像の背景は、前記後続画像を前景領域と背景領域とに分割し、前記背景領域を画像補完することで得られたものである、
ことを特徴とする、画像表示装置。
【請求項12】
複数の表示待ち画像の表示順序を決定するための表示順序決定モジュールと、
前記表示順序に従って、各隣接する2つの前記画像に対応する第1表示期間に先行画像を順次表示し、各隣接する2つの前記画像に対応する第2表示期間に後続画像の前景目標領域を前記先行画像の上層に重畳して表示し、前記後続画像はビデオ画像シーケンス又は単一画像を含み、そして各隣接する2つの前記画像に対応する第3表示期間に前記後続画像を表示するための表示モジュールと、を備え、
前の1対の隣接する前記画像の第3表示期間は、次の1対の隣接する前記画像の第1表示期間であり、
前記後続画像の背景は、前記後続画像を前景領域と背景領域とに分割し、前記背景領域を画像補完することで得られたものである
ことを特徴とする、画像表示装置。
【請求項13】
プロセッサ及びメモリを備え、
前記メモリは請求項1から10のいずれか1項に記載の方法を実行するプログラムを記憶するために用いられ、
前記プロセッサは前記メモリに記憶されているプログラムを実行するように構成されることを特徴とする、電子機器。
【請求項14】
請求項1から10のいずれか1項に記載の方法を実行するプログラムが記憶されていることを特徴とする、コンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本願は、2020年04月21に提出された、出願番号202010319087.4、発明の名称「画像表示方法、装置、機器及び記憶媒体」の中国特許出願の優先権を主張し、該出願の全てが参照によって本願に組み込まれる。
【0002】
本願の実施例は、画像表示処理の技術分野に関し、特に、画像表示方法、装置、機器及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
携帯端末上で動作するビデオ・画像処理アプリケーションの普及により、ユーザは自分でビデオ、画像を容易に処理できるようになっている。これらのアプリケーションは一般的に、複数のビデオ及び/又は画像を繋げてスティッチングビデオを作成したり、あるいは、複数の画像を自動再生可能なダイナミックアルバムに作成したりすることが可能である。
【0004】
スティッチングビデオやダイナミックアルバムの再生では通常、隣接する2つのビデオ及び/又は画像の間に遷移特殊効果を付加することで、自然な遷移を実現し、再生効果を向上させている。
【0005】
現在、遷移効果の実現手段がいくつかなされているが、スティッチングビデオ及び/又はダイナミックアルバムの再生効果を向上させるためには、より多くの新規の遷移特殊効果実現手段が依然として必要とされている。
【発明の概要】
【0006】
本願の実施例は、スティッチングビデオ及び/又はダイナミックアルバムの再生効果を向上する目的で、画像表示方法、装置、機器及び記憶媒体を提供する。
【0007】
第1態様において、本願の実施例は、第1表示期間に先行画像を表示するステップと、第2表示期間に後続画像の前景目標領域を上記先行画像の上層に重畳して表示するステップであって、該後続画像はビデオ画像シーケンス又は単一画像を含むステップと、第3表示期間に上記後続画像を表示するステップと、を含む、画像表示方法を提供する。
【0008】
本願の実施例で提供される画像表示方法では、まず、先行画像を表示し、次に、その上で後続画像の前景目標を重畳して表示し、その後、後続画像を表示する。これにより、先行画像から後続画像への表示遷移が実現され、新規の画像遷移効果を提供している。上記表示期間のうちの第2表示期間では、後続画像の前景目標と先行画像とが同時に表示され、さらに第3表示期間では後続画像の表示に完全に移行する。このような表示方式は人物や事物の時間の経過に伴う変化を際立たせることができるため、時間的変化を反映する必要があるシーンに応用すると良好な再生効果が得られる。
【0009】
選択的に、後続画像の目標画像領域は指定された第1表示効果で表示画面に入る。後続画像の目標画像領域は該後続画像の前景目標又は該後続画像の背景を含む。
【0010】
本願の実施例で提供される方法では、指定された第1表示効果で後続画像の目標画像領域(例えば前景目標又は背景)を動的に表示することで、後続画像の目標画像領域(例えば前景目標又は背景)は指定された第1表示効果で表示画面に入り、所期の表示効果を達成し、これによりスティッチングビデオやダイナミックアルバムの再生効果が向上する。
【0011】
上記任意の方法実施例を基に、上記後続画像の目標画像領域が表示画面に入った後は指定された第2表示効果で動的に表示されてもよい。
【0012】
本願の実施例で提供される方法では、後続画像の目標画像領域(例えば前景目標又は背景)が表示画面に入った後、指定された第2表示効果でそれを動的に表示することで、所期の表示効果を達成し、これによりスティッチングビデオやダイナミックアルバムの再生効果が向上する。
【0013】
その上で、上記第2表示効果は、移動表示効果及びズーム表示効果の少なくとも1つを含んでもよいが、これらに限定されない。
【0014】
本願の実施例で提供される方法では、後続画像の目標画像領域(例えば前景目標又は背景)が表示されている間に表示位置及び/又は表示サイズを動的に調整して、所期の再生効果を実現することができる。
【0015】
上記後続画像の目標画像領域が上記第1表示効果で表示画面に入り且つ該表示画面に入った後は上記第2表示効果で動的に表示される場合、第2表示効果における後続画像の目標画像領域の動的表示方式は少なくとも目標画像領域の第1表示効果に基づいて決定される。
【0016】
本願の実施例で提供される方法では、目標画像領域が表示画面に入る第1表示効果に基づいて表示画面に入った後の目標画像領域の動的表示方式(例えば移動経路、ズーム方式等)を決定することで、同一の目標画像領域が表示画面に入る表示プロセスと表示画面に入った後の表示プロセスとの表示効果は所期の整合性効果を達成することができ、これにより所期の再生効果が得られる。
【0017】
さらに、後続画像の目標画像領域が後続画像の背景を含む場合、第2表示効果における後続画像の背景の動的表示方式は該背景の第1表示効果及び後続画像の前景目標の第2表示効果に基づいて決定される。
【0018】
本願の実施例で提供される方法では、後続画像の前景目標の第2表示効果に基づいて第2表示効果における該後続画像の背景の動的表示方式を決定することで、後続画像の背景と前景目標の表示画面に入った後の移動とが統合され、所期の再生効果が得られる。
【0019】
後続画像の目標画像領域が表示画面に入った後は第2表示効果で動的に表示される上記各実施例において、第2表示効果における後続画像の目標画像領域の動的表示速度は少なくとも該目標画像領域の被写界深度に基づいて決定されてもよい。
【0020】
目標画像領域の被写界深度に基づいて、目標画像領域の表示画面に入った後の動的表示速度を決定することで、該目標画像領域は再生中に自然で、躍動感のある移動効果を示すことができる。
【0021】
上記任意の方法実施例を基に、後続画像の背景は、後続画像を前景領域と背景領域とに分割し、背景領域を画像補完することで得られたものである。
【0022】
後続画像を前景目標である前景領域と背景領域とに分割し、さらに分割により得られた背景領域を画像補完することで上記後続画像の背景を得る。補完された背景は1枚の完全な背景画像とされ、前景目標とは異なる動的表示方式で表示されてもよく、これにより、より豊富な画像表示方式を提供することができる。
【0023】
上記任意の方法実施例を基に、第1表示期間の表示プロセスにおいて、先行画像の画像色は動的に調整され、これにより前記先行画像の画像色を次第に後続画像の色に近づける。
【0024】
上記任意の方法実施例を基に、前記第1表示期間の表示プロセスにおいて、先行画像の画像透明度は動的に調整され、これにより前記先行画像を次第に透明にする。
【0025】
本願の実施例で提供される方法では、先行画像の色を調整して次第に後続画像の色に近づけ、そして先行画像の透明度を調整して次第に透明に近づけることで、先行画像から後続画像への表示の自然な遷移を実現し、良好な再生効果を達成することができる。
【0026】
上記任意の方法実施例を基に、後続画像の前景目標を表示する前に、本願の実施例で提供される方法では、先行画像の前景目標と後続画像の前景目標とが目標位置関係にあるときの画像重なり度を決定してもよい。画像重なり度が設定した画像重なり度閾値に達すると、指定された反転方式で後続画像の前景目標を反転させる。
【0027】
本願の実施例で提供される方法では、先行画像と後続画像の前景目標とが目標位置関係にあるときの重なり度が設定した画像重なり度閾値に達すると、後続画像の前景目標を反転させ、両者の目標位置関係にあるときの重なり度を下げ、これにより上記第2表示期間においてこの2つの前景目標が十分に表示され、所期の再生効果が得られる。
【0028】
第2態様において、本願の実施例は、複数の表示待ち画像の表示順序を決定するステップと、第1態様の各実施例に記載の方法に従って上記複数の表示待ち画像を順次表示するステップと、を含み、前の1対の隣接する画像の第3表示期間は次の1対の隣接する画像の第1表示期間である、画像表示方法を提供する。
【0029】
本願の実施例で提供される方法では、表示待ちの複数の画像の表示順序を決定し、該表示順序で画像を順次表示する。具体的に各隣接する2つの画像に関しては、まず、先行画像を表示し、次に、その上で後続画像の前景目標を重畳して表示し、その後、後続画像を表示する。これにより、先行画像から後続画像への表示遷移が実現され、新規の画像遷移効果を提供している。上記表示期間のうちの第2表示期間では、後続画像の前景目標と先行画像とが同時に表示され、さらに第3表示期間では後続画像の表示に完全に移行する。このような表示方式は人物や事物の時間の経過に伴う変化を際立たせることができるため、時間的変化を反映する必要があるシーンに応用すると良好な再生効果が得られる。
【0030】
その上で、本願の実施例で提供される方法では、上記複数の表示待ち画像の背景音楽のリズム情報を取得し、該リズム情報に基づいて該複数の表示待ち画像の各画像対の第1表示期間、第2表示期間及び第3表示期間を決定し、そして該複数の表示待ち画像を表示する間に上記背景音楽を再生してもよい。
【0031】
本願の実施例で提供される方法では、表示待ちの複数の画像の背景音楽のリズム情報に基づいて各画像対の第1表示期間、第2表示期間及び第3表示期間を決定することで、画像間の遷移リズムと背景音楽のリズムとが合わされ、より高い再生効果が得られる。
【0032】
上記第2態様の任意の実施例を基に、複数の表示待ち画像の表示順序を決定する実現形態は、受信した順序付け命令及び/又は複数の表示待ち画像の画像パラメータに基づいて複数の表示待ち画像の表示順序を決定するステップを含んでもよい。画像パラメータは画像色及び画像類似度の少なくとも1つを含む。
【0033】
本願の実施例で提供される方法では、画像色、画像類似度等の画像パラメータに基づいて画像の表示順序を決定し、これにより所期の再生効果が得られる。
【0034】
第3態様において、本願の実施例は、第1表示期間に先行画像を表示するための第1表示モジュールであって、前記先行画像はビデオ画像シーケンス又は単一画像を含む第1表示モジュールと、第2表示期間に後続画像の前景目標領域を前記先行画像の上層に重畳して表示するための第2表示モジュールであって、前記後続画像はビデオ画像シーケンス又は単一画像を含む第2表示モジュールと、第3表示期間に前記後続画像を表示するための第3表示モジュールと、を備える、画像表示装置を提供する。
【0035】
本願の実施例で提供される画像表示装置は、まず、先行画像を表示し、次に、その上で後続画像の前景目標を重畳して表示し、その後、後続画像を表示する。これにより、先行画像から後続画像への表示遷移が実現され、新規の画像遷移効果を提供している。上記表示期間のうちの第2表示期間では、後続画像の前景目標と先行画像とが同時に表示され、さらに第3表示期間では後続画像の表示に完全に移行する。このような表示方式は人物や事物の時間の経過に伴う変化を際立たせることができるため、時間的変化を反映する必要があるシーンに応用すると良好な再生効果が得られる。
【0036】
選択的に、後続画像の目標画像領域は指定された第1表示効果で表示画面に入る。後続画像の目標画像領域は該後続画像の前景目標又は該後続画像の背景を含む。
【0037】
本願の実施例で提供される装置は、指定された第1表示効果で後続画像の目標画像領域(例えば前景目標又は背景)を動的に表示することで、後続画像の目標画像領域(例えば前景目標又は背景)は指定された第1表示効果で表示画面に入り、所期の表示効果を達成し、これによりスティッチングビデオやダイナミックアルバムの再生効果が向上する。
【0038】
上記任意の装置実施例を基に、上記後続画像の目標画像領域が表示画面に入った後は指定された第2表示効果で動的に表示される。
【0039】
本願の実施例で提供される装置は、後続画像の前景目標が表示されている間に表示位置及び/又は表示サイズを動的に変換して、所期の再生効果を実現することができる。
【0040】
本願の実施例で提供される装置は、後続画像の目標画像領域(例えば前景目標又は背景)が表示画面に入った後、指定された第2表示効果でそれを動的に表示することで、所期の表示効果を達成し、これによりスティッチングビデオやダイナミックアルバムの再生効果が向上する。
【0041】
その上で、上記第2表示効果は、移動表示効果及びズーム表示効果の少なくとも1つを含んでもよいが、これらに限定されない。
【0042】
本願の実施例で提供される装置は、後続画像の目標画像領域(例えば前景目標又は背景)が表示されている間に表示位置及び/又は表示サイズを動的に調整して、所期の再生効果を実現することができる。
【0043】
上記後続画像の目標画像領域が上記第1表示効果で表示画面に入り且つ該表示画面に入った後は上記第2表示効果で動的に表示される場合、第2表示効果における後続画像の目標画像領域の動的表示方式は少なくとも目標画像領域の第1表示効果に基づいて決定される。本願の実施例で提供される装置は、目標画像領域が表示画面に入る第1表示効果に基づいて表示画面に入った後の目標画像領域の動的表示方式(例えば移動経路、ズーム方式等)を決定することで、同一の目標画像領域が表示画面に入る表示プロセスと表示画面に入った後の表示プロセスとの表示効果は所期の整合性効果を達成することができ、これにより所期の再生効果が得られる。
【0044】
さらに、後続画像の目標画像領域が後続画像の背景を含む場合、第2表示効果における後続画像の背景の動的表示方式は該背景の第1表示効果及び後続画像の前景目標の第2表示効果に基づいて決定される。
【0045】
本願の実施例で提供される装置は、後続画像の前景目標の第2表示効果に基づいて第2表示効果における該後続画像の背景の動的表示方式を決定することで、後続画像の背景と前景目標の表示画面に入った後の移動とが統合され、所期の再生効果が得られる。
【0046】
後続画像の目標画像領域が表示画面に入った後は第2表示効果で動的に表示される上記各装置実施例において、第2表示効果における後続画像の目標画像領域の動的表示速度は少なくとも該目標画像領域の被写界深度に基づいて決定されてもよい。
【0047】
目標画像領域の被写界深度に基づいて、目標画像領域の表示画面に入った後の動的表示速度を決定することで、該目標画像領域は再生中に自然で、躍動感のある移動効果を示すことができる。
【0048】
上記任意の装置実施例を基に、後続画像の背景は、後続画像を前景領域と背景領域とに分割し、背景領域を画像補完することで得られたものである。
【0049】
後続画像を前景目標である前景領域と背景領域とに分割し、さらに分割により得られた背景領域を画像補完することで上記後続画像の背景を得る。補完された背景は1枚の完全な背景画像とされ、前景目標とは異なる動的表示方式で表示されてもよく、これにより、より豊富な画像表示方式を提供することができる。
【0050】
上記任意の装置実施例を基に、第1表示期間の表示プロセスにおいて、先行画像の画像色は動的に調整され、これにより前記先行画像の画像色を次第に後続画像の色に近づける。
【0051】
上記任意の装置実施例を基に、前記第1表示期間の表示プロセスにおいて、先行画像の画像透明度は動的に調整され、これにより前記先行画像を次第に透明にする。
【0052】
本願の実施例で提供される装置は、先行画像の色を調整して次第に後続画像の色に近づけ、そして先行画像の透明度を調整して次第に透明に近づけることで、先行画像から後続画像への表示の自然な遷移を実現し、良好な再生効果を達成することができる。
【0053】
上記任意の装置実施例を基に、後続画像の前景目標を表示する前に、本願の実施例で提供される装置は、先行画像の前景目標と後続画像の前景目標とが目標位置関係にあるときの画像重なり度を決定してもよい。画像重なり度が設定した画像重なり度閾値に達すると、指定された反転方式で後続画像の前景目標を反転させる。
【0054】
本願の実施例で提供される装置は、先行画像と後続画像の前景目標とが目標位置関係にあるときの重なり度が設定した画像重なり度閾値に達すると、後続画像の前景目標を反転させ、両者の目標位置関係にあるときの重なり度を下げ、これにより上記第2表示期間においてこの2つの前景目標が十分に表示され、所期の再生効果が得られる。
【0055】
第4態様において、本願の実施例は、複数の表示待ち画像の表示順序を決定するための表示順序決定モジュールと、前記表示順序に従って、各隣接する2つの前記画像に対応する第1表示期間に先行画像を順次表示し、各隣接する2つの前記画像に対応する第2表示期間に後続画像の前景目標領域を前記先行画像の上層に重畳して表示し、前記後続画像はビデオ画像シーケンス又は単一画像を含み、そして各隣接する2つの前記画像に対応する第3表示期間に前記後続画像を表示するための表示モジュールと、を備え、前の1対の隣接する前記画像の第3表示期間は次の1対の隣接する前記画像の第1表示期間である、画像表示装置を提供する。
【0056】
本願の実施例で提供される装置は、表示待ちの複数の画像の表示順序を決定し、該表示順序で画像を順次表示する。具体的に各隣接する2つの画像に関しては、まず、先行画像を表示し、次に、その上で後続画像の前景目標を重畳して表示し、その後、後続画像を表示する。これにより、先行画像から後続画像への表示遷移が実現され、新規の画像遷移効果を提供している。上記表示期間のうちの第2表示期間では、後続画像の前景目標と先行画像とが同時に表示され、さらに第3表示期間では後続画像の表示に完全に移行する。このような表示方式は人物や事物の時間の経過に伴う変化を際立たせることができるため、時間的変化を反映する必要があるシーンに応用すると良好な再生効果が得られる。
【0057】
選択的に、後続画像の目標画像領域は指定された第1表示効果で表示画面に入る。後続画像の目標画像領域は該後続画像の前景目標又は該後続画像の背景を含む。
【0058】
本願の実施例で提供される装置は、指定された第1表示効果で後続画像の目標画像領域(例えば前景目標又は背景)を動的に表示することで、後続画像の目標画像領域(例えば前景目標又は背景)は指定された第1表示効果で表示画面に入り、所期の表示効果を達成し、これによりスティッチングビデオやダイナミックアルバムの再生効果が向上する。
【0059】
上記第4態様の任意の装置実施例を基に、上記後続画像の目標画像領域が表示画面に入った後は指定された第2表示効果で動的に表示される。
【0060】
本願の実施例で提供される装置は、後続画像の前景目標が表示されている間に表示位置及び/又は表示サイズを動的に変換して、所期の再生効果を実現することができる。
【0061】
本願の実施例で提供される装置は、後続画像の目標画像領域(例えば前景目標又は背景)が表示画面に入った後、指定された第2表示効果でそれを動的に表示することで、所期の表示効果を達成し、これによりスティッチングビデオやダイナミックアルバムの再生効果が向上する。
【0062】
その上で、上記第2表示効果は、移動表示効果及びズーム表示効果の少なくとも1つを含んでもよいが、これらに限定されない。
【0063】
本願の実施例で提供される装置は、後続画像の目標画像領域(例えば前景目標又は背景)が表示されている間に表示位置及び/又は表示サイズを動的に調整して、所期の再生効果を実現することができる。
【0064】
上記後続画像の目標画像領域が上記第1表示効果で表示画面に入り且つ該表示画面に入った後は上記第2表示効果で動的に表示される場合、第2表示効果における後続画像の目標画像領域の動的表示方式は少なくとも目標画像領域の第1表示効果に基づいて決定される。
【0065】
本願の実施例で提供される装置は、目標画像領域が表示画面に入る第1表示効果に基づいて表示画面に入った後の目標画像領域の動的表示方式(例えば移動経路、ズーム方式等)を決定することで、同一の目標画像領域が表示画面に入る表示プロセスと表示画面に入った後の表示プロセスとの表示効果は所期の整合性効果を達成することができ、これにより所期の再生効果が得られる。
【0066】
さらに、後続画像の目標画像領域が後続画像の背景を含む場合、第2表示効果における後続画像の背景の動的表示方式は該背景の第1表示効果及び後続画像の前景目標の第2表示効果に基づいて決定される。
【0067】
本願の実施例で提供される装置は、後続画像の前景目標の第2表示効果に基づいて第2表示効果における該後続画像の背景の動的表示方式を決定することで、後続画像の背景と前景目標の表示画面に入った後の移動とが統合され、所期の再生効果が得られる。
【0068】
後続画像の目標画像領域が表示画面に入った後は第2表示効果で動的に表示される上記各装置実施例において、第2表示効果における後続画像の目標画像領域の動的表示速度は少なくとも該目標画像領域の被写界深度に基づいて決定されてもよい。
【0069】
目標画像領域の被写界深度に基づいて、目標画像領域の表示画面に入った後の動的表示速度を決定することで、該目標画像領域は再生中に自然で、躍動感のある移動効果を示すことができる。
【0070】
上記任意の装置実施例を基に、後続画像の背景は、後続画像を前景領域と背景領域とに分割し、背景領域を画像補完することで得られたものである。
【0071】
後続画像を前景目標である前景領域と背景領域とに分割し、さらに分割により得られた背景領域を画像補完することで上記後続画像の背景を得る。補完された背景は1枚の完全な背景画像とされ、前景目標とは異なる動的表示方式で表示されてもよく、これにより、より豊富な画像表示方式を提供することができる。
【0072】
上記任意の装置実施例を基に、第1表示期間の表示プロセスにおいて、先行画像の画像色は動的に調整され、これにより前記先行画像の画像色を次第に後続画像の色に近づける。
【0073】
上記任意の装置実施例を基に、前記第1表示期間の表示プロセスにおいて、先行画像の画像透明度は動的に調整され、これにより前記先行画像を次第に透明にする。
【0074】
本願の実施例で提供される装置は、先行画像の色を調整して次第に後続画像の色に近づけ、そして先行画像の透明度を調整して次第に透明に近づけることで、先行画像から後続画像への表示の自然な遷移を実現し、良好な再生効果を達成することができる。
【0075】
上記任意の装置実施例を基に、後続画像の前景目標を表示する前に、本願の実施例で提供される装置は、先行画像の前景目標と後続画像の前景目標とが目標位置関係にあるときの画像重なり度を決定してもよい。画像重なり度が設定した画像重なり度閾値に達すると、指定された反転方式で後続画像の前景目標を反転させる。
【0076】
本願の実施例で提供される装置は、先行画像と後続画像の前景目標とが目標位置関係にあるときの重なり度が設定した画像重なり度閾値に達すると、後続画像の前景目標を反転させ、両者の目標位置関係にあるときの重なり度を下げ、これにより上記第2表示期間においてこの2つの前景目標が十分に表示され、所期の再生効果が得られる。
【0077】
上記第4態様の任意の装置実施例を基に、本願の実施例で提供される装置は、上記複数の表示待ち画像の背景音楽のリズム情報を取得し、該リズム情報に基づいて該複数の表示待ち画像の各画像対の第1表示期間、第2表示期間及び第3表示期間を決定するための表示時間決定モジュールと、該複数の表示待ち画像を表示する間に上記背景音楽を再生するための背景音楽再生モジュールと、をさらに備える。
【0078】
本願の実施例で提供される装置は、表示待ちの複数の画像の背景音楽のリズム情報に基づいて各画像対の第1表示期間、第2表示期間及び第3表示期間を決定することで、画像間の遷移リズムと背景音楽のリズムとが合わされ、より高い再生効果が得られる。
【0079】
上記第4態様の任意の実施例を基に、表示順序決定モジュールによって複数の表示待ち画像の表示順序を決定する実現形態は、受信した順序付け命令及び/又は複数の表示待ち画像の画像パラメータに基づいて複数の表示待ち画像の表示順序を決定するステップを含んでもよい。画像パラメータは画像色及び画像類似度の少なくとも1つを含む。
【0080】
本願の実施例で提供される装置は、画像色、画像類似度等の画像パラメータに基づいて画像の表示順序を決定し、これにより所期の再生効果が得られる。
【0081】
第5態様において、本願の実施例は、プロセッサ及びメモリを備え、メモリは第1態様及び/又は第2態様の各方法実施例に記載の方法を実行するプログラムを記憶するために用いられ、プロセッサはメモリに記憶されているプログラムを実行するように構成される、電子機器をさらに提供する。
【0082】
本願の実施例で提供される電子機器は、まず、先行画像を表示し、次に、その上で後続画像の前景目標を重畳して表示し、その後、後続画像を表示する。これにより、先行画像から後続画像への表示遷移が実現され、新規の画像遷移効果を提供している。上記表示期間のうちの第2表示期間では、後続画像の前景目標と先行画像とが同時に表示され、さらに第3表示期間では後続画像の表示に完全に移行する。このような表示方式は人物や事物の時間の経過に伴う変化を際立たせることができるため、時間的変化を反映する必要があるシーンに応用すると良好な再生効果が得られる。
【0083】
第6態様において、本願の実施例は、第1態様及び/又は第2態様の各実施例に記載の方法を実行するプログラムが記憶されている、コンピュータ可読記憶媒体をさらに提供する。
【0084】
本願の実施例で提供されるコンピュータ可読記憶媒体に記憶されているプログラムは、まず、先行画像を表示し、次に、その上で後続画像の前景目標を重畳して表示し、その後、後続画像を表示する。これにより、先行画像から後続画像への表示遷移が実現され、新規の画像遷移効果を提供している。上記表示期間のうちの第2表示期間では、後続画像の前景目標と先行画像とが同時に表示され、さらに第3表示期間では後続画像の表示に完全に移行する。このような表示方式は人物や事物の時間の経過に伴う変化を際立たせることができるため、時間的変化を反映する必要があるシーンに応用すると良好な再生効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0085】
図1】本願の一実施例で提供されるビデオストリーム再生制御方法のフローチャートである。
図2A】本願の一実施例で提供される画像表示の模式図である。
図2B】本願の一実施例で提供される図下背景領域の表示の模式図である。
図3A】本願の別の実施例で提供される画像表示の模式図である。
図3B】本願の別の実施例で提供される分割により得られた前景目標の表示の模式図である。
図4】本願の別の実施例で提供される画像表示方法の模式図である。
図5】本願の一実施例で提供される画像表示装置のブロック図である。
図6】本願の別の実施例で提供される画像表示装置のブロック図である。
図7】本願の一実施例で提供される電子機器の構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0086】
上記技術的解決手段をよりよく理解するために、以下において、図面及び具体的な実施例によって本願の実施例の技術的解決手段を詳細に説明する。なお、本願の実施例及び実施例における具体的な特徴は、本願の実施例の技術的解決手段に関する詳細な説明であり、本願の技術的解決手段を限定するものではないことが理解される。相互に違反しない限り、本願の実施例及び実施例における技術的特徴は互いに組み合わされてもよい。
【0087】
本願の実施例は、隣接する2つの画像に対して表示処理を行うための画像表示方法を提供する。該方法はビデオ・画像処理アプリケーションによって実現されてもよいし、該アプリケーションと該アプリケーションをインストールした電子機器のシステムプログラムとの協働により実現されてもよい。
【0088】
上記隣接する2つの画像は表示待ちの画像対とされ、その表示期間は第1表示期間、第2表示期間及び第3表示期間を含む。本願の実施例は画像対の表示期間の時間長及び時間開始位置について限定せず、上記第1表示期間、第2表示期間、第3表示期間の分割方法についても限定せず、これらは実際の応用において、製品の要求に応じて定義される。図1に示すように、該方法は以下の動作を含む。
【0089】
ステップ101で、第1表示期間に、画像対のうちの先行画像を表示する。
【0090】
先行画像はビデオ画像シーケンス又は単一画像を含み、つまり、先行画像はビデオであってもよいし、画像であってもよい。先行画像がビデオである場合には、処理リソースを節約し、処理速度を高めるために、ビデオに対してフレーム抽出処理を行ってもよく、この場合、先行画像のビデオ画像シーケンスはフレーム抽出処理を行われたビデオ画像シーケンスである。実際の応用において、ビデオに対してフレーム抽出処理を行わなくてもよく、この場合、先行画像のビデオ画像シーケンスはフレーム抽出処理を行われていないビデオ画像シーケンスである。
【0091】
ビデオ画像シーケンスの表示とは、具体的には、ビデオ再生の目的でビデオ画像シーケンスを再生することである。
【0092】
図2Aに示すように、先行画像200は前景領域201及び背景領域202を含み、先行画像200の前景領域201を分割することで前景目標を得ることができ、背景領域202から背景を得ることができる。実際の応用において、第1表示期間に、分割されていない先行画像を表示してもよく、つまりその前景目標及び背景の表示が実現される。第1表示期間に、先行画像を分割して得られた前景目標及び背景を重畳表示してもよい。
【0093】
ステップ102で、第2表示期間に後続画像の前景目標領域を先行画像の上層に重畳して表示する。
【0094】
後続画像はビデオ画像シーケンス又は単一画像を含み、つまり、後続画像はビデオであってもよいし、画像であってもよい。後続画像がビデオである場合には、処理リソースを節約し、処理速度を高めるために、ビデオに対してフレーム抽出処理を行ってもよく、この場合、後続画像のビデオ画像シーケンスはフレーム抽出処理を行われたビデオ画像シーケンスである。実際の応用において、ビデオに対してフレーム抽出処理を行わなくてもよく、この場合、後続画像のビデオ画像シーケンスはフレーム抽出処理を行われていないビデオ画像シーケンスである。
【0095】
後続画像は前景領域及び背景領域を含み、後続画像の前景領域を分割することで前景目標を得ることができ、背景領域から背景を得ることができる。
【0096】
実際の応用において、第2表示期間に、分割されていない先行画像を表示してもよく、つまりその前景目標及び背景の表示が実現される。第2表示期間に、先行画像を分割して得られた前景目標及び背景を重畳表示してもよい。
【0097】
ステップ103で、第3表示期間に後続画像を表示する。
【0098】
実際の応用において、第3表示期間に、分割されていない後続画像を表示してもよく、つまりその前景目標及び背景の表示が実現される。第3表示期間に、先行画像を分割して得られた前景目標及び背景を重畳表示してもよい。
【0099】
本願の実施例で提供される画像表示方法では、まず、先行画像を表示し、次に、その上で後続画像の前景目標を重畳して表示し、その後、後続画像を表示する。これにより、先行画像から後続画像への表示遷移が実現され、新規の画像遷移効果を提供している。上記表示期間のうちの第2表示期間では、後続画像の前景目標と先行画像とが同時に表示され、さらに第3表示期間では後続画像の表示に完全に移行する。このような表示方式は人物や事物の時間の経過に伴う変化を際立たせることができるため、時間的変化を反映する必要があるシーンに応用すると良好な再生効果が得られる。
【0100】
上述したように、画像(先行画像又は後続画像)の前景目標は画像の前景領域を分割して得られたものである。ビデオの場合、従来のビデオ前景目標抽出手段によって前景領域を分割して前景目標を得ることができる。単一画像の場合、従来の画像前景目標抽出手段によって前景領域を分割して前景目標を得ることができる。一例として、前景目標認識モデルを予めトレーニングし、ビデオ画像シーケンス又は単一画像を該前景目標認識モデルに入力して前景目標を得ることができるが、これに限定されない。
【0101】
実際の応用において、前景目標の一部が背景により遮られる場合があるが、製品の要求に応じて該当する処理ポリシーを決定することができ、本願の実施例はこれについて限定しない。可能な一実現形態において、遮られていない前景領域を分割して前景目標とする。別の可能な実現形態において、遮られていない前景領域を分割し、分割された前景領域を画像補完して前景目標を得る。さらに別の可能な実現形態において、遮られていない前景領域及び遮る背景領域を分割して前景目標とし、分割された背景領域の形状は所定のルールに従って決定される。図3Aに示すように、前景領域301の左下隅が背景領域302により遮られると仮定すると、所定のルールに従って前景領域301の外接矩形を決定し、外接矩形と前景領域301の左側及び下側の交点に基づいて分割する背景領域を決定し、前景目標として、図3Bに示す前景領域301及び遮る背景領域3022を分割する。
【0102】
前景目標を分割した後、従来の画像補完手段によって画像の残りの背景領域に対して画像補完処理を行ってもよい。依然として図2Aを例にし、図2Aの前景領域201を分割した後、先行画像200の残りの背景領域202は図2Bに示す通りである。画像補完処理によって図2B中の空白部分を埋め、先行画像200の背景(図示せず)を得る。この場合、上記処理プロセスにおいて表示される画像(先行画像又は後続画像)の背景は、画像を前景領域と背景領域とに分割し、背景領域を画像補完することで得られたものであってもよい。
【0103】
画像を前景領域と背景領域とに分割し、前景領域に基づいて前景目標を取得し、さらに分割により得られた背景領域を画像補完することで画像の背景を得る。補完された背景は1枚の完全な背景画像とされ、前景目標とは異なる動的表示方式で表示されてもよく、これにより、より豊富な画像表示方式を提供することができる。
【0104】
上記任意の方法実施例を基に、上記後続画像の前景目標は指定された第1表示効果で表示画面に入ってもよい。
【0105】
上記任意の方法実施例を基に、上記後続画像の目標画像領域が表示画面に入った後は指定された第2表示効果で動的に表示されてもよい。
【0106】
本願の実施例で提供される方法では、後続画像の前景目標の表示プロセスは、表示画面に入るプロセスと表示画面に入った後の表示プロセスとに分けられ、この2つのプロセスにおいては、異なる表示効果で該前景目標を表示する。具体的に、指定された第1表示効果で該前景目標を表示することで、後続画像の前景目標は指定された第1表示効果で表示画面に入り、前景目標が表示画面に入った後には、指定された第2表示効果で該前景目標を動的に表示することで、所期の表示効果を達成し、これによりスティッチングビデオやダイナミックアルバムの再生効果が向上する。
【0107】
本願の実施例は第1表示効果について限定せず、実際の応用において、製品の要求に応じて設定する。前景目標が表示画面に入る表示効果は、例えば、前景目標が表示画面の指定境界から表示画面に移動して入る表示効果(飛び込み効果とも呼ばれる)、前景目標が表示画面の指定位置で画像輝度レベルに応じて領域別に順次表示される表示効果(バーニング進入効果とも呼ばれる)、前景目標が表示画面の指定位置で折り畳み状態から展開する表示効果(折り畳み進入効果とも呼ばれる)を含むが、これらに限定されない。飛び込み効果について、第1前景動的表示パラメータは、指定境界(例えば表示画面の上境界、下境界、左境界、右境界)、移動方向、移動速度を含んでもよい。バーニング進入効果について、第1前景動的表示パラメータは指定位置、複数の輝度区間を含んでもよい。折り畳み進入効果について、第1前景動的表示パラメータは、指定位置、折り畳み方向(例えば右から左へ展開、左から右へ展開、上から下へ展開、下から上へ展開)を含んでもよい。
【0108】
本願の実施例は第2表示効果について限定せず、実際の応用において、製品の要求に応じて設定する。上記第2表示効果は、例えば、移動表示効果及びズーム表示効果の少なくとも1つを含むが、これらに限定されない。
【0109】
本願の実施例で提供される方法では、後続画像の前景目標が表示されている間に表示位置及び/又は表示サイズを動的に変換して、所期の再生効果を実現することができる。
【0110】
本願の実施例で提供される方法では、後続画像の目標画像領域が第1表示効果で表示画面に入り且つ表示画面に入った後は第2表示効果で動的に表示される場合、第2表示効果における後続画像の目標画像領域の動的表示方式は少なくとも目標画像領域の第1表示効果に基づいて決定される。
【0111】
実際の応用において、第1表示効果における目標画像領域の動的表示方式及び/又は動的表示速度に基づいて、第2表示効果における目標画像領域の動的表示方式を決定してもよい。
【0112】
本願の実施例で提供される方法では、第2表示効果における後続画像の目標画像領域の動的表示速度は少なくとも目標画像領域の被写界深度に基づいて決定される。
【0113】
第2表示効果が移動表示効果を含むならば、対応する動的表示方式は移動経路となり、対応する動的表示速度は移動速度となる。第2表示効果がズーム表示効果を含むならば、対応する動的表示方式はズーム方式(拡大又は縮小)となり、対応する動的表示速度はズーム速度となる。
【0114】
第2表示効果が移動表示効果を含むならば、前景目標が表示画面に入った後は表示画面内に移動し、その移動経路及び移動速度を決定する必要がある。これに応じて、前景目標の表示画面に入った後の移動経路は、前景目標が表示画面に入る第1表示効果及び/又は前景目標の目標表示位置に基づいて決定されてもよいが、これらに限定されない。これに応じて、前景目標の表示画面に入った後の移動速度は、後続画像の前景目標の被写界深度に基づいて決定されてもよいが、これに限定されない。
【0115】
本願の実施例は前景目標の表示画面に入った後の移動経路を決定する具体的な方法について限定せず、実際の応用において、製品の要求に応じて設定する。例えば、第1表示効果の移動方向を第2表示効果における移動方向として、前景目標の表示画面に入った後の移動経路を決定してもよいし、該移動方向と逆の方向を第2表示効果の移動方向として、前景目標の表示画面に入った後の移動経路を決定してもよい。又例えば、前景目標が第1表示効果において最後に位置する表示位置を、前景目標の表示画面に入った後の移動経路の開始位置とし、上記目標表示位置を前景目標の表示画面に入った後の移動経路の終了位置とし、この2つの位置間の直線を前景目標の表示画面に入った後の移動経路とする。
【0116】
本願の実施例は前景目標の表示画面に入った後の移動速度を決定する具体的な方法について限定せず、実際の応用において、製品の要求に応じて設定する。例えば、画像被写界深度と画像移動速度との間の関数関係を予め確立し、該関数関係及び前景目標の被写界深度に基づいて前景目標の表示画面に入った後の移動速度を決定し、ここで前景目標の被写界深度は従来の実現手段によって決定されてもよい。
【0117】
本願の実施例で提供される方法では、第1表示効果に基づいて前景目標の表示画面に入った後の移動経路を決定することで、前景目標が表示画面に入る表示プロセスと表示画面に入った後の表示プロセスとの表示効果は所期の整合性効果を達成することができ、これにより所期の再生効果が得られる。後続画像の前景目標の目標表示位置に基づいて前景目標の表示画面に入った後の移動経路を決定することで、該前景目標を次第に目標位置に近づけ、所期の再生効果を達成することができる。前景目標の被写界深度に基づいて前景目標の表示画面に入った後の移動速度を決定することで、該前景目標は再生中に自然で、躍動感のある移動効果を示すことができる。
【0118】
第2表示効果がズーム表示効果を含むならば、前景目標の表示画面に入った後のズーム方式(拡大 又は縮小)及び/又はズーム速度を決定する必要がある。これに応じて、前景目標の表示画面に入った後の画像ズーム方式は第1表示効果に基づいて決定されてもよい。前景目標の表示画面に入った後のズーム速度は後続画像の前景目標の被写界深度に基づいて決定されてもよい。
【0119】
本願の実施例は前景目標の表示画面に入った後のズーム方式を決定する具体的な方法について限定せず、実際の応用において、製品の要求に応じて設定する。限定するものではないが、例えば、可能な一実現形態において、連続的な変化効果を維持するように、第1表示効果におけるズーム方式及びズーム速度を第2表示効果におけるズーム方式及びズーム速度とし、別の可能な実現形態において、コントラスト効果を達成するように、第1表示効果におけるズーム速度を第2表示効果におけるズーム速度とし、第2表示効果におけるズーム方式を第1表示効果におけるズーム方式とは反対にする。
【0120】
本願の実施例は前景目標の表示画面に入った後のズーム速度を決定する具体的な方法について限定せず、実際の応用において、製品の要求に応じて設定する。例えば、画像被写界深度と画像ズーム速度との間の関数関係を予め確立し、該関数関係及び前景目標の被写界深度に基づいて前景目標の表示画面に入った後のズーム速度を決定し、ここで前景目標の被写界深度は従来の実現手段によって決定されてもよい。
【0121】
本願の実施例で提供される方法では、第1表示効果に基づいて前景目標の表示画面に入った後のズーム方式を決定することで、前景目標が表示画面に入る表示プロセスと表示画面に入った後の表示プロセスとの表示効果は所期の整合性効果を達成することができ、これにより所期の再生効果が得られる。前景目標の被写界深度に基づいて前景目標の表示画面に入った後のズーム速度を決定することで、該前景目標は再生中に自然で、躍動感のある変化効果を示すことができる。
【0122】
上記任意の方法実施例を基に、後続画像の背景の表示プロセスは、表示画面に入る表示プロセスと表示画面に入った後の表示プロセスとを含み、この2つの表示プロセスは上記第3表示期間内で行われる。これに応じて、後続画像の背景は指定された第1表示効果で表示画面に入る。さらに、後続画像の背景が表示画面に入った後は第2表示効果で動的に表示される。
【0123】
指摘しておきたいのは、後続画像の前景目標の第1表示効果と後続画像の背景の第1表示効果とは同じ表示効果であってもよいし、異なる表示効果であってもよく、後続画像の前景目標の第2表示効果と後続画像の背景の第2表示効果とは同じ表示効果であってもよいし、異なる表示効果であってもよい点である。
【0124】
本願の実施例は後続画像の背景が表示画面に入る第1表示効果について限定せず、実際の応用において、製品の要求に応じて設定する。背景が表示画面に入る表示効果は、例えば、背景が表示画面の指定境界から表示画面に移動して入る表示効果(飛び込み効果とも呼ばれる)、背景が表示画面の指定位置で画像輝度レベルに応じて領域別に順次表示される表示効果(バーニング進入効果とも呼ばれる)、背景が表示画面の指定位置で折り畳み状態から展開する表示効果(折り畳み進入効果とも呼ばれる)を含むが、これらに限定されない。飛び込み効果について、第1背景動的表示パラメータは、指定境界(例えば表示画面の上境界、下境界、左境界、右境界)、移動方向、移動速度を含んでもよい。バーニング進入効果について、第1背景動的表示パラメータは指定位置、複数の輝度区間を含んでもよい。折り畳み進入効果について、第1背景動的表示パラメータは、指定位置、折り畳み方向(例えば右から左へ展開、左から右へ展開、上から下へ展開、下から上へ展開)を含んでもよい。
【0125】
本願の実施例は後続画像の背景の表示画面に入った後の第2表示効果について限定せず、実際の応用において、製品の要求に応じて設定する。上記後続画像の背景の表示画面に入った後の第2表示効果は、例えば、移動表示効果、ズーム表示効果の少なくとも1つを含むが、これらに限定されない。
【0126】
本願の実施例で提供される方法では、後続画像の背景が表示されている間に表示位置及び/又は表示サイズを動的に変換することで、所期の再生効果を実現することができる。
【0127】
本願の実施例は背景の表示画面に入った後の移動経路、移動速度、ズーム方式、ズーム速度を決定する具体的な方法について限定せず、実際の応用において、製品の要求に応じて設定する。その可能な実現形態は前景目標の表示画面に入った後の移動表示効果についての上記説明を参照すればよく、ここでは詳細な説明を省略する。
【0128】
実際の応用において、上述した前景目標の表示画面に入った後の移動表示効果の実現形態を参照して背景の表示画面に入った後の移動経路を決定するほか、後続画像の前景目標の表示画面に入った後の移動経路に基づいて後続画像の背景の表示画面に入った後の移動経路を決定してもよい。
【0129】
実際の応用において、上述した前景目標の表示画面に入った後の移動表示効果の実現形態を参照して背景の表示画面に入った後のズーム方式を決定するほか、後続画像の前景目標の表示画面に入った後のズーム方式に基づいて後続画像の背景の表示画面に入った後のズーム方式を決定してもよい。
【0130】
上記任意の方法実施例を基に、上記第1表示期間に画像対の先行画像を表示するステップは、具体的には、先行画像の前景目標の画像色及び/又は先行画像の背景の画像色を動的に調整し、先行画像の前景目標の画像色及び/又は先行画像の背景の画像色を次第に後続画像の色に近づけるステップを含んでもよい。
【0131】
先行画像を表示するならば、該先行画像の色だけを調整すればよい。先行画像の前景目標及び背景を重畳表示するならば、前景目標及び背景の色をそれぞれ調整する。
【0132】
実際の応用において、前景画像、前景目標、背景の色を決定する方法は製品の要求に応じて定義すればよい。前景画像を例にし、前景画像の各画素の色の平均を該前景画像の色としてもよい。
【0133】
上記任意の方法実施例を基に、上記第1表示期間に画像対の先行画像を表示するステップは、具体的には、先行画像の前景目標の画像透明度及び/又は先行画像の背景の画像透明度を動的に調整し、先行画像の前景目標及び/又は背景を次第に透明にするステップを含んでもよい。
【0134】
本願の実施例で提供される方法では、先行画像の色を調整して次第に後続画像の色に近づけ、そして先行画像の透明度を調整して次第に透明に近づけることで、先行画像から後続画像への表示の自然な遷移を実現し、良好な再生効果を達成することができる。
【0135】
上記任意の方法実施例を基に、後続画像の前景目標を表示する前に、本願の実施例で提供される方法は、先行画像の前景目標と後続画像の前景目標とが目標位置関係にあるときの画像重なり度を決定してもよい。画像重なり度が設定した画像重なり度閾値に達すると、指定された反転方式で後続画像の前景目標を反転させる。
【0136】
実際の応用において、製品の要求に応じて目標位置関係を定義する。限定するものではないが、例として、一可能な目標位置関係は先行画像と後続画像とが位置合わせされる(中心が揃う、境界が揃う、又は角が揃う)ことであり、別の可能な目標位置関係は、上記第2前景表示サブプロセスの終了時の、先行画像の前景目標と後続画像の前景目標との位置関係である。
【0137】
実際の応用において、製品の要求に応じて画像重なり度を定義する。例えば、2つの前景目標の重なり領域の面積と2つの前景目標とのうち面積が小さい方の画像領域の面積との比を画像重なり度としてもよい。
【0138】
本願の実施例で提供される方法では、先行画像と後続画像の前景目標とが目標位置関係にあるときの重なり度が設定した画像重なり度閾値に達すると、後続画像の前景目標を反転させ、両者の目標位置関係にあるときの重なり度を下げ、これにより上記第2表示期間においてこの2つの前景目標が十分に表示され、所期の再生効果が得られる。
【0139】
本願の実施例は、複数の画像に対して表示処理を行うための画像表示方法をさらに提供する。該方法はビデオ・画像処理アプリケーションによって実現されてもよいし、該アプリケーションと該アプリケーションをインストールした電子機器のシステムプログラムとの協働により実現されてもよい。該方法は以下の動作を含む。複数の表示待ち画像の表示順序を決定し、上記複数の表示待ち画像のうちの各隣接する2つの画像は画像対を構成する。そして上記各実施例に記載の方法に従って上記複数の表示待ち画像を順次表示し、前の画像対の第3表示期間は次の画像対の第1表示期間である。
【0140】
本願の実施例で提供される方法では、表示待ちの複数の画像の表示順序を決定し、該表示順序で画像を順次表示する。具体的に各画像対に関しては、まず、先行画像を表示し、次に、その上で後続画像の前景目標を重畳して表示し、その後、後続画像を表示する。これにより、先行画像から後続画像への表示遷移が実現され、新規の画像遷移効果を提供している。上記表示期間のうちの第2表示期間では、後続画像の前景目標と先行画像とが同時に表示され、さらに第3表示期間では後続画像の表示に完全に移行する。このような表示方式は人物や事物の時間の経過に伴う変化を際立たせることができるため、時間的変化を反映する必要があるシーンに応用すると良好な再生効果が得られる。
【0141】
本願の実施例は、複数の表示待ち画像の各画像対の表示期間の時間長、開始時間、及び各画像対の第1表示期間、第2表示期間、第3表示期間の分割方法について限定せず、実際の応用において、製品の要求に応じて定義する。例えば、可能な一実現形態において、上記複数の表示待ち画像の背景音楽のリズム情報を取得し、該リズム情報に基づいて該複数の表示待ち画像の各画像対の第1表示期間、第2表示期間及び第3表示期間を決定し、そして該複数の表示待ち画像を表示する間に上記背景音楽を再生するが、これに限定されない。
【0142】
リズム情報は、拍子検出アルゴリズムによって背景音楽を処理して得られた拍子時点情報を含む。
【0143】
本願の実施例は、どのようにリズム情報によって各画像対の表示期間を分割するか、及び各画像対の第1表示期間、第2表示期間、第3表示期間をどのように分割するかの実現形態について限定せず、製品の要求に応じて分割ポリシーを予め決定し、該分割ポリシーに基づいて分割してもよい。
【0144】
本願の実施例で提供される方法では、表示待ちの複数の画像の背景音楽のリズム情報に基づいて各画像対の第1表示期間、第2表示期間及び第3表示期間を決定することで、画像間の遷移リズムと背景音楽のリズムとが合わされ、より高い再生効果が得られる。
【0145】
本願の実施例は複数の表示待ち画像の表示順序を決定する方法について限定しない。可能な一実現形態において、受信した順序付け命令に基づいて表示順序を決定する。該順序付け命令はユーザによって入力されてもよく、具体的にはユーザが画像を選択する順序に基づいて決定される。また、通信インタフェースを介して取得されてもよい。別の可能な実現形態において、複数の表示待ち画像の画像パラメータに基づいて複数の表示待ち画像の表示順序を決定し、ここで画像パラメータは画像色及び画像類似度の少なくとも1つを含む。例えば、画像色を量子化し、量子化された画像色で画像を順序付けてもよいし、画像の類似度を2つずつ比較し、所定のポリシーに従って類似度比較結果に基づいて画像を順序付けてもよいが、これらに限定されない。
【0146】
本願の実施例で提供される方法では、画像色、画像類似度等の画像パラメータに基づいて画像の表示順序を決定し、これにより所期の再生効果が得られる。
【0147】
本願の実施例で提供される画像表示方法は、例えば、スマートフォン、タブレットコンピュータ、車載コンピュータ、スマートスピーカ等、上記アプリケーションがインストールされた携帯端末に適用可能であり、上記アプリケーションがインストールされたパーソナルコンピュータにも適用可能である。
【0148】
以下において、具体的な応用シーンによって、本願の実施例で提供される画像表示方法を説明する。
【0149】
該具体的な応用シーンにおいて、ユーザが使用している携帯端末にアプリケーションAがインストールされており、該アプリケーションAはサービス論理的に分割されると、サービスモジュール、アルゴズムモジュール、VE(Video engine,ビデオエンジン)SDK(Software Development Kit,ソフトウェア開発キット)及び効果(effect)SDKを含む。アプリケーションAはユーザのトリガに応答して起動し、ユーザはアプリケーションAのダイナミックアルバム制作機能を呼び出し、アプリケーションAのサービスモジュールは携帯端末のディスプレイスクリーン上に第1マンマシンインタラクション画面を表示し、ユーザは第1マンマシンインタラクション画面を介してダイナミックアルバムテンプレートBを選択し、携帯端末のローカルに記憶されている写真から10枚の写真を選択する。
【0150】
アプリケーションAがダイナミックアルバムを制作して再生表示する処理プロセスは図4に示すように、以下のステップを含む。
【0151】
ステップ401で、アプリケーションAのサービスモジュールは、ライブラリサーバからダイナミックアルバムテンプレートBに対応する背景音楽及び該背景音楽のリズム情報をダウンロードする。
【0152】
指摘しておきたいのは、本実施例におけるライブラリサーバ、IES(Internet Event Server,インターネットイベント)サーバ等は、機能の観点からサーバを論理的に分割してなるものである点である。実際の応用において、単独のライブラリサーバ、IESサーバ等の各サーバを配置してもよいし、1台のサーバに複数の機能を実現してもよく、例えば、ライブラリサーバ及びIESサーバの機能を1台のサーバで実現してもよい。
【0153】
指摘しておきたいのは、実際の応用において、サービスモジュールは携帯端末のローカルから上記背景音楽を取得してもよい点である。
【0154】
指摘しておきたいのは、実際の応用において、サービスモジュールは携帯端末のローカルから上記背景音楽のリズム情報を取得してもよいし、又はアルゴズムモジュールやVE SDKによって該背景音楽のリズム情報を決定してもよい点である。アルゴズムモジュールによって該リズム情報を決定する場合について、本実施例はその具体的な実現形態を限定せず、実際の応用において、従来の実現手段によってリズム情報の抽出を実現することができる。
【0155】
ステップ402で、アプリケーションAのサービスモジュールはユーザが選択した10枚の写真をIESサーバに送信し、IESサーバに対してこの10枚の写真を分割することを要求する。
【0156】
実際の応用において、ダイナミックアルバムテンプレートBの具体的な表示ポリシーに基づいて分割が必要な写真を決定してIESサーバに送信してもよい。例えば、ダイナミックアルバム内の1枚目の写真は画像分割を必要としないならば、サービス側は10枚の写真の順序を決定した後、2枚目から10枚目の写真だけを送信する。
【0157】
実際の応用において、アルゴズムモジュールによって写真を分割してもよい。
【0158】
ステップ403で、アプリケーションのサービスモジュールはIESサーバから上記10枚の写真の各々の画像分割結果を取得する。
【0159】
各写真の画像分割結果は該写真の前景目標及び背景を含む。選択的に、画像分割結果は、前景目標の被写界深度及び背景の被写界深度、前景目標の中心、前景目標の額縁サイズ、前景目標の色、写真の色等をさらに含む。
【0160】
画像の色はクラスタリングアルゴズムによって決定されてもよい。
【0161】
写真の背景は、分割された写真の背景領域を画像補完して得られたものである。
【0162】
ステップ404で、アプリケーションのサービスモジュールは上記10枚の写真の表示順序を決定し、写真の表示順序、上記リズム情報及び画像分割結果をアプリケーションのVE SDKに送信する。
【0163】
本実施例において、サービスモジュールは、まずユーザが写真を選択する順序で上記10枚の写真を順序付け、次に所定のウィンドウ長(例えば4枚の写真)及びウィンドウのスライドステップ長さ(例えば1枚の写真)に基づいて写真シーケンスを処理して、この10枚の写真の表示順序を決定する。各ウィンドウ内で、該ウィンドウ内の最後の3枚の写真の各々と該ウィンドウ内の1枚目の写真との画像色類似度をそれぞれ計算し、画像色類似度が最も高い写真を該ウィンドウの2枚目の写真の位置に調整し、残りの写真の順位を順次後ろにずらす。実際の応用において、他の次元から画像の類似度を計算してもよい。
【0164】
ステップ405で、VE SDKは上記写真の表示順序、画像分割結果及び上記背景音楽のリズム情報を効果SDKにパススルー伝送する。
【0165】
VE SDKはリズム情報を受信したか否かを判定し、リズム情報を受信していないならば、上記背景音楽のリズム情報を決定する。
【0166】
ステップ406で、効果SDKは上記写真の表示順序、画像分割結果及び上記背景音楽のリズム情報をアルゴズムモジュールにパススルー伝送する。
【0167】
ステップ407で、アルゴズムモジュールは、上記リズム情報に基づいて上記10枚の写真の各画像対の第1表示期間、第2表示期間及び第3表示期間を決定し、各画像対の先行画像及び後続画像の表示パラメータを決定し、決定された情報を効果SDKに送信する。
【0168】
具体的に、1番目の画像対について、先行画像の第1表示期間及び第2表示期間での表示パラメータを決定する。表示パラメータは、画像移動経路(写真中心と表示画面中心とが揃う位置から前景目標中心と表示画面中心とが揃う位置までの移動経路)、先行画像の画像移動速度(先行画像の前景目標の被写界深度に基づいて決定され、被写界深度が深いほど、画像移動速度が大きくなる)、先行画像のズーム方式(大から小へと)、先行画像のズーム速度(先行画像の前景目標の被写界深度に基づいて決定され、被写界深度が深いほど、画像ズーム速度が大きくなる)、先行画像の画像色変化方式(次第に後続画像の色に近づく)、先行画像の透明度変化方式(次第に透明になる)を含む。後続画像の前景目標が第1前景表示サブプロセスにおいて表示画面に入る表示効果をランダムに選択し、該表示効果に対応する第1前景動的表示パラメータを決定する。飛び込み効果の場合、第1前景動的表示パラメータは、進入境界(即ち進入方向であり、後続画像の表示画面中央表示時の、前景目標の中心位置に基づいて進入方向を決定してもよい)を含む。折り畳み進入効果の場合、第1前景動的表示パラメータは、折り畳み方式(ランダムに選択されてもよい)を含む。バーニング進入の場合、第1前景動的表示パラメータは、複数の輝度区間(輝度が最も高い前景目標部分は最初に表示され、輝度が最も低い前景目標部分は最後に表示される)を含む。後続画像の前景目標の第2前景表示サブプロセスにおける第2前景動的表示パラメータを決定し、該第2前景動的表示パラメータは、透明度調整方式及び調整速度(例えば第2表示期間に前景目標を次第に不透明にし、第3表示期間に前景目標を次第に透明にする)、色調整方式及び調整速度(例えば第3表示期間に前景目標の色を次第に隣接する後の1枚の写真に近づけるか又は該写真の色にする)、移動経路、移動速度、ズーム方式、ズーム速度等を含んでもよい。後続画像の背景が第1背景表示サブプロセスにおいて表示画面に入る表示効果をランダムに選択し、該表示効果に対応する第1背景動的表示パラメータを決定し、具体的な実現は上記の説明を参照すればよく、ここでは詳細な説明を省略する。後続画像の背景の第2背景表示サブプロセスにおける第2背景動的表示パラメータを決定し、具体的な実現は上記の説明を参照すればよく、ここでは詳細な説明を省略する。
【0169】
1番目の画像対の後の他の画像対について、該画像対の先行画像は前の画像対の後続画像であるため、その先行画像に対して関連の表示パラメータを決定する必要がなく、上記処理プロセスに従ってその後続画像に対して関連の表示パラメータを決定するだけでよい。
【0170】
ステップ408で、効果SDKはアルゴズムモジュールにより決定された情報に基づいて各写真を順次レンダリングして、上記表示効果を実現し、レンダリングされた写真をサービスモジュールに送信する。
【0171】
ステップ409で、サービスモジュールはレンダリングされた上記写真を上記表示順序で順次再生し、上記表示効果を示し、上記背景音楽を再生する。
【0172】
方法と同様の発明構想を基に、本願の実施例は画像表示装置をさらに提供する。該装置は、図5に示すように、
第1表示期間に先行画像を表示するための第1表示モジュール501と、
第2表示期間に後続画像の前景目標領域を上記先行画像の上層に重畳して表示するための第2表示モジュール502であって、該後続画像はビデオ画像シーケンス又は単一画像を含む第2表示モジュール502と、
第3表示期間に後続画像を表示するための第3表示モジュール503と、を備える。
【0173】
本願の実施例で提供される画像表示装置は、まず、先行画像を表示し、次に、その上で後続画像の前景目標を重畳して表示し、その後、後続画像を表示する。これにより、先行画像から後続画像への表示遷移が実現され、新規の画像遷移効果を提供している。上記表示期間のうちの第2表示期間では、後続画像の前景目標と先行画像とが同時に表示され、さらに第3表示期間では後続画像の表示に完全に移行する。このような表示方式は人物や事物の時間の経過に伴う変化を際立たせることができるため、時間的変化を反映する必要があるシーンに応用すると良好な再生効果が得られる。
【0174】
上記装置の具体的な実現についての説明は上記方法実施例を参照すればよく、ここでは詳細な説明を省略する。
【0175】
方法と同様の発明構想を基に、本願の実施例は、画像表示装置をさらに提供する。該装置は、図6に示すように、
複数の表示待ち画像の表示順序を決定するための表示順序決定モジュール601と、
前記表示順序に従って、各隣接する2つの前記画像に対応する第1表示期間に先行画像を順次表示し、各隣接する2つの前記画像に対応する第2表示期間に後続画像の前景目標領域を前記先行画像の上層に重畳して表示し、前記後続画像はビデオ画像シーケンス又は単一画像を含み、そして各隣接する2つの前記画像に対応する第3表示期間に前記後続画像を表示するための表示モジュール602と、を備え、前の1対の隣接する前記画像の第3表示期間は次の1対の隣接する前記画像の第1表示期間である。
【0176】
本願の実施例で提供される装置は、表示待ちの複数の画像の表示順序を決定し、該表示順序で画像を順次表示する。具体的に各隣接する2つの画像に関しては、まず、先行画像を表示し、次に、その上で後続画像の前景目標を重畳して表示し、その後、後続画像を表示する。これにより、先行画像から後続画像への表示遷移が実現され、新規の画像遷移効果を提供している。上記表示期間のうちの第2表示期間では、後続画像の前景目標と先行画像とが同時に表示され、さらに第3表示期間では後続画像の表示に完全に移行する。このような表示方式は人物や事物の時間の経過に伴う変化を際立たせることができるため、時間的変化を反映する必要があるシーンに応用すると良好な再生効果が得られる。
【0177】
その実現形態は上記方法実施例の説明を参照すればよく、ここでは詳細な説明を省略する。
【0178】
図6に記載の任意の装置実施例を基に、本願の実施例で提供される装置は、上記複数の表示待ち画像の背景音楽のリズム情報を取得し、該リズム情報に基づいて該複数の表示待ち画像の各画像対の第1表示期間、第2表示期間及び第3表示期間を決定するための表示時間決定モジュールと、該複数の表示待ち画像を表示する間に上記背景音楽を再生するための背景音楽再生モジュールと、をさらに備える。
【0179】
本願の実施例で提供される装置は、表示待ちの複数の画像の背景音楽のリズム情報に基づいて各画像対の第1表示期間、第2表示期間及び第3表示期間を決定することで、画像間の遷移リズムと背景音楽のリズムとが合わされ、より高い再生効果が得られる。
【0180】
図6の上記装置実施例を基に、表示順序決定モジュールによって複数の表示待ち画像の表示順序を決定する実現形態は、受信した順序付け命令及び/又は複数の表示待ち画像の画像パラメータに基づいて複数の表示待ち画像の表示順序を決定するステップを含んでもよい。画像パラメータは画像色及び画像類似度の少なくとも1つを含む。
【0181】
本願の実施例で提供される装置は、画像色、画像類似度等の画像パラメータに基づいて画像の表示順序を決定し、これにより所期の再生効果が得られる。
【0182】
方法と同様の発明構想を基に、本願の実施例は電子機器を提供する。該電子機器は、プロセッサ及びメモリを備え、
メモリは上記各方法実施例に記載の方法を実行するプログラムを記憶するために用いられ、プロセッサはメモリに記憶されているプログラムを実行するように構成される。プロセッサは、中央処理ユニット(CPU)又はデータ処理能力及び/又は命令実行機能を備えた他の形態の処理ユニットを含んでもよく、所望の機能を実行するために、電子機器内の他のコンポーネントを制御することができる。メモリは1つ又は複数のコンピュータプログラム製品を含んでもよく、前記コンピュータプログラム製品は、例えば揮発性メモリ及び/又は非揮発性メモリといった各種形式のコンピュータ可読記憶媒体を含んでもよい。前記揮発性メモリは例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)及び/又はキャッシュメモリ(cache)等を含んでもよい。前記非揮発性メモリは例えば、読み取り専用メモリ(ROM)、ハードディスク、フラッシュメモリ等を含んでもよい。前記コンピュータ可読記憶媒体には1つ又は複数のコンピュータプログラム命令が記憶されてもよく、プロセッサは前記プログラム命令を実行して、上記に記載の本開示の実施例の機能及び/又は他の機能を実現することができる。
【0183】
本願の実施例で提供される電子機器は、まず、画像対の先行画像を表示し、次に、その上で画像対の後続画像の前景を重畳表示し、その後、後続画像を表示する。これにより、先行画像から後続画像への表示遷移が実現され、新規の画像遷移効果を提供している。上記表示期間のうちの第2表示期間では、後続画像の前景目標と先行画像とが同時に表示され、さらに第3表示期間では後続画像の表示に完全に移行する。このような表示方式は人物や事物の時間の経過に伴う変化を際立たせることができるため、時間的変化を反映する必要があるシーンに応用すると良好な再生効果が得られる。
【0184】
本願の実施例で提供される電子機器は、スマートフォン、携帯型情報端末、タブレットコンピュータ、上記ディスプレイスクリーンが装着され又はディスプレイスクリーンによってビデオやダイナミックアルバムを再生する車載コンピュータ、スマートスピーカ等を含んでもよい。図7に示すように、該電子機器はプロセッサ及びメモリに加えて、さらに入力機器(例えばタッチスクリーン、カメラ、マイクロホン等)、出力機器(例えばディスプレイスクリーン、スピーカ等)、通信モジュール、電源モジュールをも備える。
【0185】
メモリ、入力機器、出力機器、通信モジュール、電源モジュールはシリアルポート、バス又はUSBインタフェースを介してプロセッサに接続される。
【0186】
携帯端末のメモリは、Flash(フラッシュ)メモリ、RAM(ランダムアクセスメモリ)、ROM(読み取り専用メモリ)等を含んでもよいが、これらに限定されない。RAMは主に携帯端末動作時のプログラム及びデータを記憶するために用いられ、実行すべきプログラムや処理すべきデータはいずれもRAMに予め組み込む必要がある。ROMは主に携帯端末オペレーティングシステムの構成をチェックし、最も基本的な入出力(I/O)プログラムを提供するために用いられる。Flashメモリは長寿命の不揮発性(電力喪失の場合でも、記憶されているデータ情報を保持可能である)メモリであり、そのデータは単一バイトではなく、固定のブロック単位で消去される。Flashメモリは、電力喪失の場合でもデータを保存可能であるため、一般的に、例えばユーザによる携帯電話の設定情報等の設定情報の保存に用いられる。
【0187】
指摘しておきたいのは、電子機器によって、図7に示す携帯端末よりも多い又は少ないハードウェア構造を含むことがあるが、メモリ及びプロセッサを備え、且つ上記方法実施例の機能を実現できるものであれば、いずれも本開示の保護範囲内にある点である。
【0188】
方法と同様の発明構想を基に、本願の実施例は、上記各実施例に記載の方法を実行するプログラムが記憶されているコンピュータ可読記憶媒体をさらに提供する。
【0189】
本願の実施例で提供されるコンピュータ可読記憶媒体に記憶されているプログラムは、まず、画像対の先行画像を表示し、次に、その上で画像対の後続画像の前景を重畳表示し、その後、後続画像を表示する。これにより、先行画像から後続画像への表示遷移が実現され、新規の画像遷移効果を提供している。上記表示期間のうちの第2表示期間では、後続画像の前景目標と先行画像とが同時に表示され、さらに第3表示期間では後続画像の表示に完全に移行する。このような表示方式は人物や事物の時間の経過に伴う変化を際立たせることができるため、時間的変化を反映する必要があるシーンに応用すると良好な再生効果が得られる。
【0190】
本明細書は本明細書の実施例に係る方法、機器(システム)及びコンピュータプログラム製品のフローチャート及び/又はブロック図を参照して説明している。フローチャート及び/又はブロック図におけるそれぞれのフロー及び/又はブロック、並びにフローチャート及び/又はブロック図におけるフロー及び/又はブロックの組み合わせはコンピュータプログラム命令によって実現できることを理解すべきである。これらのコンピュータプログラム命令は、機械を製造するために、共通コンピュータ、専用コンピュータ、組み込みプロセッサ又は他のプログラマブルデータ処理機器のプロセッサへ提供されてもよく、それにより、コンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理機器のプロセッサによって実行される命令は、フローチャートの1つ又は複数のフロー及び/又はブロック図の1つ又は複数のブロックにおいて指定された機能を実現するための手段を創出する。
【0191】
これらのコンピュータプログラム命令は、コンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理機器を特定の方式で動作させるように指示可能なコンピュータ可読メモリに記憶されてもよく、それによって該コンピュータ可読メモリに記憶された命令は、フローチャートの1つ又は複数のフロー及び/又はブロック図の1つ又は複数のブロックにおいて指定された機能を実現する命令手段を含む製品を創出する。
【0192】
これらのコンピュータプログラム命令はコンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理機器にロードすることにより、コンピュータ実行処理を生成するように、コンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理機器において一連の動作ステップを実行させるようにしてもよく、それにより、コンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理機器において実行される命令はフローチャートの1つ又は複数のフロー及び/又はブロック図の1つ又は複数のブロックにおいて指定された機能を実現するためのステップを提供する。
【0193】
本明細書の好ましい実施例について説明したが、当業者であれば基本的な創造性概念をいったん知ると、これらの実施例に対して他の変更及び修正を行うことができる。従って、添付の特許請求の範囲は、好ましい実施例並びに本明細書の範囲に入る全ての変更及び修正を含むものとして解釈されることが意図される。
【0194】
当業者は本明細書の精神及び範囲を逸脱することなく本明細書に対して各種変更及び変形を行うことができることは明らかである。従って、本明細書に対するこれらの変更及び変形が本明細書の請求項及びその同等技術の範囲内に属するのであれば、本明細書はこれらの変更及び変形をも含むことを意図する。
図1
図2A
図2B
図3A
図3B
図4
図5
図6
図7