(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-04
(45)【発行日】2024-04-12
(54)【発明の名称】キセノンランプ電源、浄化装置及び冷凍装置
(51)【国際特許分類】
H02M 3/28 20060101AFI20240405BHJP
F25D 23/00 20060101ALI20240405BHJP
【FI】
H02M3/28 P
F25D23/00 302M
(21)【出願番号】P 2022570198
(86)(22)【出願日】2021-12-27
(86)【国際出願番号】 CN2021141550
(87)【国際公開番号】W WO2022161066
(87)【国際公開日】2022-08-04
【審査請求日】2022-11-16
(31)【優先権主張番号】202110105972.7
(32)【優先日】2021-01-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517215032
【氏名又は名称】合肥美的電冰箱有限公司
【氏名又は名称原語表記】HEFEI MIDEA REFRIGERATOR CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】No.669,West Changjiang Road,Hefei,Anhui 230601,CHINA
(73)【特許権者】
【識別番号】516320344
【氏名又は名称】合肥華凌股▲フン▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】HEFEI HUALING CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】No.176 JinXiu Road,Hefei Economic And Technological Development Area Hefei,Anhui, 230601,China
(73)【特許権者】
【識別番号】512237419
【氏名又は名称】美的集団股▲フン▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】MIDEA GROUP CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】B26-28F, Midea Headquarter Building, No.6 Midea Avenue, Beijiao, Shunde, Foshan, Guangdong 528311 China
(74)【代理人】
【識別番号】100141139
【氏名又は名称】及川 周
(74)【代理人】
【識別番号】100205785
【氏名又は名称】▲高▼橋 史生
(74)【代理人】
【識別番号】100203297
【氏名又は名称】橋口 明子
(74)【代理人】
【識別番号】100175824
【氏名又は名称】小林 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100135301
【氏名又は名称】梶井 良訓
(72)【発明者】
【氏名】▲馬▼ 卓▲標▼
(72)【発明者】
【氏名】▲張▼ 振
【審査官】麻生 哲朗
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2007/069481(WO,A1)
【文献】特開2018-063898(JP,A)
【文献】特開2020-048372(JP,A)
【文献】国際公開第2016/194877(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02M 3/28
F25D 23/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
交流入力端及び直流出力端を含み、前記交流入力端から入力される交流を前記直流出力端から出力される直流に変換するための入力回路と、
第1の端が前記直流出力端に接続される結合アセンブリと、
キセノンランプ給電回路
及び補助給電回路を含み、前記キセノンランプ給電回路は、前記結合アセンブリの第2の端に接続されており、前記第2の端からの電気エネルギーを直流強電に変換した後、キセノンランプに給電
し、前記補助給電回路は、前記結合アセンブリの第4の端に接続されており、前記第4の端からの電気エネルギーを直流弱電に変換して出力するためのものである、出力回路と、
それぞれ、前記結合アセンブリの
前記第1の端及び第3の端に接続されており、電磁結合方式で前記結合アセンブリの
前記第1の端の電気エネルギーを前記結合アセンブリの
前記第2の端及び
前記第3の端に輸送するように制御するための制御回路であって
、前記第3の端が前記制御回路に給電する
、制御回路と
、
それぞれ、前記キセノンランプ給電回路及び前記補助給電回路に接続されており、前記キセノンランプ給電回路から出力された直流強電の電圧を検出し、前記補助給電回路から供給された直流弱電と合わせて前記キセノンランプ給電回路から出力された直流強電の電圧の検出信号を生成し、前記検出信号を前記制御回路にフィードバックするフィードバック回路と、
を含むことを特徴とするキセノンランプ電源。
【請求項2】
前記制御回路は、前記キセノンランプ給電回路から出力された直流強電の電圧を変化させるように、前記検出信号に基づいて、前記結合アセンブリの
前記第1の端のオンオフのデューティ比を調整するためのものであることを特徴とする
請求項1に記載のキセノンランプ電源。
【請求項3】
一端が前記制御回路に接続され、他端が接地されており、前記フィードバック回路の開回路状態を遮蔽するための遮蔽回路を更に含むことを特徴とする
請求項1又は2に記載のキセノンランプ電源。
【請求項4】
交流入力端及び直流出力端を含み、前記交流入力端から入力される交流を前記直流出力端から出力される直流に変換するための入力回路と、
第1の端が前記直流出力端に接続される結合アセンブリと、
キセノンランプ給電回路及び補助給電回路を含み、前記キセノンランプ給電回路は、前記結合アセンブリの第2の端に接続されており、前記第2の端からの電気エネルギーを直流強電に変換した後、キセノンランプに給電し、前記補助給電回路は、前記結合アセンブリの第4の端に接続されており、前記第4の端からの電気エネルギーを直流弱電に変換して出力するためのものである、出力回路と、
それぞれ、前記結合アセンブリの前記第1の端及び第3の端に接続されており、電磁結合方式で前記結合アセンブリの前記第1の端の電気エネルギーを前記結合アセンブリの前記第2の端及び前記第3の端に輸送するように制御するための制御回路であって、前記第3の端が前記制御回路に給電する、制御回路と、
それぞれ、前記制御回路及び前記結合アセンブリの第5の端に接続されており、前記キセノンランプ給電回路から出力された直流強電が予め設定された値より大きい場合に、前記制御回路に対して過電圧保護を行うための過電圧保護回路であって、前記結合アセンブリの
前記第5の端が前記結合アセンブリの
前記第1の端と同位相である過電圧保護回路と
、
を含むことを特徴とす
るキセノンランプ電源。
【請求項5】
交流入力端及び直流出力端を含み、前記交流入力端から入力される交流を前記直流出力端から出力される直流に変換するための入力回路と、
第1の端が前記直流出力端に接続される結合アセンブリと、
キセノンランプ給電回路及び補助給電回路を含み、前記キセノンランプ給電回路は、前記結合アセンブリの第2の端に接続されており、前記第2の端からの電気エネルギーを直流強電に変換した後、キセノンランプに給電し、前記補助給電回路は、前記結合アセンブリの第4の端に接続されており、前記第4の端からの電気エネルギーを直流弱電に変換して出力するためのものである、出力回路と、
それぞれ、前記結合アセンブリの前記第1の端及び第3の端に接続されており、電磁結合方式で前記結合アセンブリの前記第1の端の電気エネルギーを前記結合アセンブリの前記第2の端及び前記第3の端に輸送するように制御するための制御回路であって、前記第3の端が前記制御回路に給電する、制御回路と、
前記補助給電回路に接続されており、前記補助給電回路の出力状態が異常であるか否かを検出し、前記補助給電回路の出力状態が異常である場合に、前記制御回路が異常処理を行うように、前記制御回路にフィードバックするための電源状態検出回路
と、
を含むことを特徴とす
るキセノンランプ電源。
【請求項6】
前記電源状態検出回路に接続されており、前記補助給電回路の出力状態が異常である場合に、前記制御回路が前記キセノンランプ電源をオフするように、前記制御回路にフィードバックするための電源オフ制御回路を更に含むことを特徴とする
請求項5に記載のキセノンランプ電源。
【請求項7】
前記入力回路から供給された電気エネルギーによって前記制御回路を起動するように、それぞれ、前記制御回路及び前記入力回路に接続される起動回路を更に含むことを特徴とする
請求項1-6の何れか1項に記載のキセノンランプ電源。
【請求項8】
前記結合アセンブリの
前記第1の端が電磁結合方式で電気エネルギーを輸送するように前記制御回路が制御する時のサージ電圧を吸収するために、前記制御回路と前記結合アセンブリの
前記第1の端との間に設置されている吸收回路を更に含むことを特徴とする
請求項1-6の何れか1項に記載のキセノンランプ電源。
【請求項9】
冷凍装置の浄化装置であって、前記冷凍装置は、区画室と、前記区画室を冷凍するための冷凍システムと、前記区画室を開閉するための扉体とを含み、前記浄化装置は、キセノンランプアセンブリに給電するための
請求項1-8の何れか1項に記載のキセノンランプ電源を含み、前記キセノンランプアセンブリは、前記区画室内に設置されるキセノンランプであり、フラッシュ時に、前記区画室内に貯蔵されている食品を浄化することを特徴とする冷凍装置の浄化装置。
【請求項10】
請求項9に記載の冷凍装置の浄化装置を含むことを特徴とする冷凍装置。
【請求項11】
前記冷凍装置は冷蔵庫であり、前記区画室は前記冷蔵庫の冷蔵室及び/又は変温室であることを特徴とする
請求項10に記載の冷凍装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2021年1月26日に提出された、出願番号が202110105972.7であり、発明の名称が「キセノンランプ電源、浄化装置及び冷凍装置」である中国特許出願の優先権を主張し、その全体が参照により本願に組み込まれる。
【0002】
本願は、エネルギー技術分野に関し、特に、キセノンランプ電源、浄化装置及び冷凍装置に関する。
【背景技術】
【0003】
従来のキセノンランプ電源は通常、デジタル電源を採用しており、その電源全体の電源出力及びPWM出力はソフトウェアの方式によって制御されているが、ソフトウェア制御の方式はMCUの処理速度及び関連する論理条件に制限されやすく、応答の即時性が悪く、制御精度が劣っている。また、このデジタル電源は通常、非電気的隔離式電源であり、電源全体の入力と出力について、電源の入出力として変圧器の一次と二次を採用しているが、その入力と出力は共接地接続のために同じ基準低電位を有しており、そのため、変圧器の一次と二次の間に強弱電気干渉が発生しやすく、安全性が相対的に低い。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願は、従来技術において、キセノンランプのデジタル電源の応答即時性及び制御精度が悪く、及びキセノンランプのデジタル電源が非電気的隔離式であることで強弱電気電磁干渉が存在するという問題を解決し、キセノンランプに安定して確実に給電するために、キセノンランプ電源、浄化装置及び冷凍装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本願は、
交流入力端及び直流出力端を含み、前記交流入力端から入力される交流を前記直流出力端から出力される直流に変換するための入力回路と、
第1の端が前記直流出力端に接続される結合アセンブリと、
キセノンランプ給電回路を含み、前記キセノンランプ給電回路は、前記結合アセンブリの第2の端に接続されており、前記第2の端からの電気エネルギーを直流強電に変換した後、キセノンランプに給電する出力回路と、
それぞれ、前記結合アセンブリの第1の端及び第3の端に接続されており、電磁結合方式で前記結合アセンブリの第1の端の電気エネルギーを結合アセンブリの第2の端及び第3の端に輸送するように制御するための制御回路であって、ここで、前記第3の端が前記制御回路に給電する制御回路とを含むキセノンランプ電源を提供する。
【0006】
本願に係るキセノンランプ電源によれば、前記出力回路は補助給電回路を更に含み、前記補助給電回路は、前記結合アセンブリの第4の端に接続されており、前記第4の端からの電気エネルギーを直流弱電に変換して出力するためのものである。
【0007】
本願に係るキセノンランプ電源によれば、それぞれ、前記キセノンランプ給電回路及び前記補助給電回路に接続されており、前記キセノンランプ給電回路から出力された直流強電の電圧を検出し、前記補助給電回路から供給された直流弱電と合わせて前記キセノンランプ給電回路から出力された直流強電の電圧の検出信号を生成し、前記検出信号を前記制御回路にフィードバックするフィードバック回路を更に含む。
【0008】
本願に係るキセノンランプ電源によれば、前記制御回路は、前記キセノンランプ給電回路から出力された直流強電の電圧を変化させるように、前記検出信号に基づいて、前記結合アセンブリの第1の端のオンオフのデューティ比を調整するためのものである。
【0009】
本願に係るキセノンランプ電源によれば、一端が前記制御回路に接続され、他端が接地されており、前記フィードバック回路の開回路状態を遮蔽するための遮蔽回路を更に含む。
【0010】
本願に係るキセノンランプ電源によれば、それぞれ、前記制御回路及び前記結合アセンブリの第5の端に接続されており、前記キセノンランプ給電回路から出力された直流強電が予め設定された値より大きい場合に、前記制御回路に対して過電圧保護を行うための過電圧保護回路であって、前記結合アセンブリの第5の端が前記結合アセンブリの第1の端と同位相である過電圧保護回路を更に含む。
【0011】
本願に係るキセノンランプ電源によれば、前記入力回路から供給された電気エネルギーによって前記制御回路を起動するように、それぞれ、前記制御回路及び前記入力回路に接続される起動回路を更に含む。
【0012】
本願に係るキセノンランプ電源によれば、前記結合アセンブリの第1の端が電磁結合方式で電気エネルギーを輸送するように前記制御回路が制御する時のサージ電圧を吸収するために、前記制御回路と前記結合アセンブリの第1の端との間に設置されている吸收回路を更に含む。
【0013】
本願に係るキセノンランプ電源によれば、前記補助給電回路に接続されており、前記補助給電回路の出力状態が異常であるか否かを検出し、前記補助給電回路の出力状態が異常である場合に、前記制御回路が異常処理を行うように、前記制御回路にフィードバックするための電源状態検出回路を更に含む。
【0014】
本願に係るキセノンランプ電源によれば、前記電源状態検出回路に接続されており、前記補助給電回路の出力状態が異常である場合に、前記制御回路が前記キセノンランプ電源をオフするように、前記制御回路にフィードバックするための電源オフ制御回路を更に含む。
【0015】
本願は、冷凍装置の浄化装置を更に提供し、前記冷凍装置は、区画室と、前記区画室を冷凍するための冷凍システムと、前記区画室を開閉するための扉体とを含み、前記浄化装置は、キセノンランプアセンブリに給電するための上述したキセノンランプ電源を含み、前記キセノンランプアセンブリは、前記区画室内に設置されるキセノンランプであり、フラッシュ時に、前記区画室内に貯蔵されている食品を浄化する。
【0016】
本願は、上述した冷凍装置の浄化装置を含む冷凍装置を更に提供する。
【0017】
本願に係る冷凍装置によれば、前記冷凍装置は冷蔵庫であり、前記区画室は前記冷蔵庫の冷蔵室及び/又は変温室である。
【発明の効果】
【0018】
本願は、キセノンランプ電源、浄化装置及び冷凍装置を提供する。キセノンランプ電源は、入力回路、結合アセンブリ、出力回路及び制御回路を含み、入力回路は、交流入力端及び直流出力端を含み、交流入力端から入力される交流を直流出力端から出力される直流に変換するためのものであり、結合アセンブリの第1の端は、直流出力端の電圧を結合アセンブリの他の端に変換するように、直流出力端に接続され、第2の端からの電気エネルギーを直流強電に変換した後、キセノンランプに給電されるように、結合アセンブリの第2の端は出力回路のキセノンランプ給電回路に接続され、制御回路は、それぞれ、前記結合アセンブリの第1の端及び第3の端に接続されており、電磁結合方式で結合アセンブリの第1の端の電気エネルギーを結合アセンブリの第2の端及び第3の端に輸送するように制御するためのものであり、ここで、前記第3の端は前記制御回路に給電する。全体的な回路ハードウェア構造は最適化され、従来技術におけるキセノンランプ電源がソフトウェア論理制御によって制限されている状況から完全に脱却し、各回路モジュールは互いに協力して動作し、しかも結合アセンブリの多端子入出力の設計により、一次巻線と二次巻線の完全に相互に独立した電気的隔離状態を実現し、一次巻線と二次巻線の間の電磁干渉を回避し、キセノンランプ電源の安全防護レベル及び給電性能を向上させることができ、安全性が高く、出力が安定している利点を有する。キセノンランプ電源回路構造の全体的な設計は、電気的隔離式の小電力のアナログ電源によって、従来技術における本来の大電力の電源でしか満足できない電力出力指標を完成し、キセノンランプの高速連続フラッシュ動作を確保するように、キセノンランプに安定して確実に給電することができる。
【0019】
本願の実施形態又は従来技術における技術案をより明確に説明するために、以下、実施形態又は従来技術の説明に必要な図面を簡単に説明する。勿論、以下に説明する図面は、本願のいくつかの実施形態であり、当業者にとって、創造的な労働を要しない前提で、これらの図面に基づいてその他の図面を更に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】
図1は、本願に係るキセノンランプ電源の構造の概略図の一である。
【
図2】
図2は、本願に係るキセノンランプ電源の回路原理の概略図である。
【
図3】
図3は、本願に係るキセノンランプ電源の構造の概略図の二である。
【
図4】
図4は、本願に係るキセノンランプ電源の構造の概略図の三である。
【
図5】
図5は、本願に係るキセノンランプ電源の構造の概略図の四である。
【
図6】
図6は、本願に係るキセノンランプ電源の構造の概略図の五である。
【
図7】
図7は、本願に係るキセノンランプ電源の構造の概略図の六である。
【
図8】
図8は、本願に係るキセノンランプ電源の構造の概略図の七である。
【
図9】
図9は、本願に係るキセノンランプ電源の構造の概略図の八である。
【
図10】
図10は、本願に係るキセノンランプ電源の構造の概略図の九である。
【
図11】
図11は、本願に係る冷凍装置の浄化装置の構造の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本願の目的、技術案及び利点をより明確にするために、本願の図面を参照しながら、本願の技術案を明確かつ完全に説明する。勿論、説明する実施形態は、すべての実施形態ではなく、本願の実施形態の一部の実施形態に過ぎない。当業者が本願における実施形態に基づいて創造的な労働をしない前提で得られたすべての他の実施形態は、本願の保護範囲に含まれる。
【0022】
以下、
図1-
図11を参照しながら、本願に係るキセノンランプ電源、浄化装置及び冷凍装置を説明する。
【0023】
本願は、キセノンランプ電源を提供し、
図1は、本願に係るキセノンランプ電源の構造の概略図の一であり、
図1に示すように、前記キセノンランプ電源は、入力回路101、結合アセンブリ102、出力回路、及び制御回路104を含み、ここで、前記入力回路101は、交流入力端及び直流出力端を含み、前記入力回路101は、前記交流入力端から入力される交流を前記直流出力端から出力される直流に変換するためのものであり、キセノンランプ電源へ電源投入するには、交流入力端は、商用電源から220Vの交流入力を取得するように、商用電源に接続され、
前記結合アセンブリ102の第1の端(
図1中の符号1の箇所)は前記入力回路101の直流出力端に接続され、
前記出力回路はキセノンランプ給電回路103を含み、前記キセノンランプ給電回路103は、前記結合アセンブリ102の第2の端(
図1中の符号2の箇所)に接続されており、前記第2の端からの電気エネルギーを直流強電に変換した後、キセノンランプに給電し、
前記制御回路104は、それぞれ、前記結合アセンブリ102の第1の端及び第3の端(
図1中の符号1の箇所及び符号3の箇所)に接続されており、電磁結合方式で前記結合アセンブリ102の第1の端の電気エネルギーを前記結合アセンブリ102の第2の端及び第3の端に輸送するように制御するためのものであり、ここで、前記第3の端は前記制御回路104に給電する。
【0024】
本願に係るキセノンランプ電源は、入力回路101、結合アセンブリ102、出力回路、及び制御回路104を含み、ここで、入力回路101は、交流入力端及び直流出力端を含み、交流入力端から入力される交流を直流出力端から出力される直流に変換するためのものであり、結合アセンブリ102の第1の端は、直流出力端の電圧を結合アセンブリ102の他の端に変換するように、直流出力端に接続され、第2の端からの電気エネルギーを直流強電に変換した後、キセノンランプに給電されるように、結合アセンブリ102の第2の端は、出力回路のキセノンランプ給電回路103に接続され、制御回路104は、それぞれ、前記結合アセンブリ102の第1の端及び第3の端に接続されており、電磁結合方式で結合アセンブリ102の第1の端の電気エネルギーを結合アセンブリ102の第2の端及び第3の端に輸送するためのものであり、ここで、前記第3の端は前記制御回路104に給電する。
【0025】
全体的な回路ハードウェア構造は最適化され、従来技術におけるキセノンランプ電源がソフトウェア論理制御によって制限されている状況から完全に脱却し、各回路モジュールは互いに協力して動作し、しかも結合アセンブリの多端子入出力の設計により、一次巻線と二次巻線の完全に相互に独立した電気的隔離状態を実現し、一次巻線と二次巻線の間の電磁干渉を回避し、キセノンランプ電源の安全防護レベル及び給電性能を向上させることができ、安全性が高く、出力が安定している利点を有する。キセノンランプ電源回路構造の全体的な設計は、電気的隔離式の小電力のアナログ電源によって、従来技術における本来の大電力の電源でしか満足できない電力出力指標を完成し、キセノンランプの高速連続フラッシュ動作を確保するように、キセノンランプに安定して確実に給電することができる。また、電気的隔離式の小電力のアナログ電源を採用し、つまり、キセノンランプ電源に必要な電力マージンが小さくなり、例えば、キセノンランプ電源の電力マージンを従来の5倍又は10倍から1.6倍に低減することにより、キセノンランプ電源自体のサイズ及び体積を大幅に縮小することができ、それにより、キセノンランプ電源の生産コストを大幅に節約することができる。
【0026】
図2は、本願に係るキセノンランプ電源の回路原理の概略図であり、
図1及び
図2に示すように、具体的には、前記入力回路101は、交流入力端及び直流出力端を含み、キセノンランプ電源への電源投入が必要な場合、前記交流入力端は、商用電源から220V交流入力を取得するように、配線プラグインCN1を介して商用電源に接続される。
【0027】
交流入力端と直流出力端との間には、前記入力回路101は、順次接続された保険モジュール、感圧モジュール、電磁フィルタリングモジュール、及び一次整流モジュールを更に含む。前記保険モジュールは、過高圧入力時に電源全体を保護するために溶断するヒューズFU1を採用する。前記感圧モジュールは感圧電抵抗VR1を採用する。前記電磁フィルタリングモジュールは、EMCフィルタリングモジュールとも呼ばれ、前記感圧電抵抗VR1と並列に接続された後、前記回路のゼロファイア線の間に直列に接続される。前記EMCフィルタリングモジュールは、具体的には互いに並列に接続された容量CX1、容量CX2、及びそれと共にフィルタリングリングネットワークを構成する互いに直列に接続されたコモンモードインダクタンスLF1及びコモンモードインダクタンスLF2を含み、電流中の強電磁干渉又は電気スパーク干渉を抑制ひいては除去する。もちろん、前記EMCフィルタリングモジュールは、
図2に示すように、電抵抗R15、電抵抗R16、及び電抵抗R17の3つの抵抗が直列に接続された容量電圧放出回路を更に含んでもよく、前記容量電圧放出回路は、前記容量CX1又は容量CX2の両端に並列に接続されており、キセノンランプ電源への商用電源をオフにしたり、プラグを抜いたりする際に、プラグ内の残留電圧を人体にとって安全な電圧範囲内急速に下げることができ、例えば1sの時間内にプラグ残留電圧を36V以下に下げることができる。また、前記EMCフィルタリングモジュールは、一端が共接地され他端がそれぞれ前記EMCフィルタリングモジュールの両端に接続された容量CY3と容量CY4から構成されるEMCデバッグループを更に含んでもよく、前記EMCフィルタリングモジュールのフィルタリング動作效果を効果的にデバッグすることができる。
【0028】
前記一次整流モジュールは、整流ブリッジDB1と、両端が整流ブリッジDB1のV+端及びV-端にそれぞれ接続された容量EC1を含み、且つ、前記容量EC1のV-端に接続された端が接地されている。前記一次整流モジュールは、キセノンランプ電源へ電源投入された瞬間に容量EC1によって発生したサージ電流を抑制するために、整流ブリッジDB1の1つのAC入力端に設けられたサージ抑制器NTC1を更に含む。前記EMCフィルタリングモジュールの出力は、依然として交流であり、整流ブリッジDB1の2つのAC端を介して入力されて、整流フィルタリング処理を経た後、整流ブリッジDB1のV+端を介して直流電圧が出力される。この時、前記整流ブリッジDB1のV+端は前記直流出力端として、AC220V電圧に基づいて変換されたDC310Vを直流として出力する。
【0029】
前記結合アセンブリ102の第1の端(前記結合アセンブリはトランスT1であり、第1の端は、
図11中の符号1の箇所に対応し、更に
図2におけるトランスT1の一次巻線4-6に対応する)は、前記DC310V直流を受信するために、前記入力回路101の直流出力端に接続される。また、制御回路104による前記結合アセンブリ102の第1の端の制御により、前記DC310V電圧を、一定の変動規則を持つ交流電圧信号(パルス電圧として理解できる)に変化させ、そして、前記交流電圧信号をトランスT1の変圧処理の基礎とすることができる。
【0030】
前記トランスT1は、前記交流電圧信号を対応する巻線の変圧比で変圧し、トランスT1の第2の端は変圧後の一定の規則性を持つ交流電圧(パルス電圧としても理解できる)を得る。前記出力回路は、キセノンランプ給電回路103を含み、前記キセノンランプ給電回路103は、前記トランスT1の第2の端(
図1中の符号2の箇所であり、
図2におけるトランスT1の二次巻線9-10に対応する)に接続されており、前記第2の端からのパルス電圧をDC300Vの直流強電に変換した後、当該DC300Vの直流強電に基づいてキセノンランプに給電する。
【0031】
ここで、前記キセノンランプ給電回路103は、トランスT1の二次の主出力回路として、
図2に示すように、具体的には、順次接続された主出力整流フィルタリングモジュール、EMC改善モジュール、及び仮想負荷モジュールを含み、前記主出力整流フィルタリングモジュールは、ダイオードD1、ダイオードD2、及びフィルタリング容量EC2から構成されており、トランスT1の二次巻線9-10から出力されたパルス電圧に対して整流及びフィルタリングを行て、DC300V直流強電に変換するためのものである。EMC改善モジュールは、コモンモードインダクタンスLF3を採用しており、回路中の電磁干渉を効果的に低減し、電圧品質を改善することができる。
【0032】
仮想負荷モジュールは、順次直列に接続されてから前記コモンモードインダクタンスLF3の両端に並列に接続された電抵抗R7、電抵抗R12、及び電抵抗R14から構成されており、キセノンランプ給電回路103の端末負荷として効果的に機能し、キセノンランプ電源全体の空負荷特性を改善することができる。もちろん、キセノンランプ給電回路103の端末空負荷がキセノンランプ電源電源の安定性の要求を満たすことができると、仮想負荷モジュールを追加せずに端末空負荷を保留してもよい。前記キセノンランプ給電回路103は、前記主出力整流フィルタリングモジュールと並列に接続されたスパイク電圧吸收回路を更に含んでもよく、前記スパイク電圧吸收回路は、順次直列に接続される容量C2、電抵抗R1、電抵抗R2、及び電抵抗R3から構成されており、主出力整流フィルタリングモジュールが交流電圧を処理する際に、漏れインダクタンスや寄生パラメータ等などによってダイオードD1及びダイオードD2に発生した逆スパイク電圧を吸収して、リンギング現象を抑制するためのものである。
【0033】
前記制御回路104は、それぞれ、前記結合アセンブリ102の前記第1の端(第1の端は、
図1中の符号1の箇所に対応し、
図2におけるトランスT1の一次巻線4-6に対応する)及び第3の端(第3の端は、
図1中の符号3の箇所であり、
図2におけるトランスT1の一次巻線1-5に対応する)に接続されており、電磁結合方式で前記結合アセンブリ102の第1の端の電気エネルギーを前記結合アセンブリ102の第2の端及び第3の端に輸送するためのものである。トランスT1の一次巻線1は依然としてフォワード巻線である。前記制御回路104による前記結合アセンブリ102の第1の端の制御は、主に電力スイッチングトランジスタのスイッチング周波数及びオンオフのデューティ比の大きさを調整することにより実現され、前記DC310V電圧を一定の変動規則を持つ交流電圧信号に効果的に変化させ、そして、前記交流電圧信号をトランスT1の変圧処理の基礎とすることができる。また、変圧後トランスT1の第3の端から出力された直流電圧は、主に前記制御回路104に給電するために用いられる。
【0034】
具体的には、
図2に示すように、前記制御回路104は、前記トランスT1の第1の端(一次巻線4-6)を制御するための電力スイッチングトランジスタQ1と、前記電力スイッチングトランジスタQ1を制御するための第1の電源管理チップIC1を含む。前記電力スイッチングトランジスタQ1のD極は前記結合アセンブリ102の第1の端に接続されている。前記第1の電源管理チップIC1は、接地用のGNDピン、フィードバック信号を受信するためのFBピン、基準設定用のRTピン、電流センシング保護用のCSピン、動作電圧を入力するためのVDDピン、及びPWMパルス駆動信号を出力するためのGATEピンの6つのピンを有する。前記トランスT1の第3の端(一次巻線1-5)から出力された電圧は、電抵抗R28、ダイオードD13、ダイオードD12、電抵抗R29を順次経て分圧され、更に容量EC5、容量EC6及び容量C12からなる制御回路フィルタリングモジュールによるフィルタリング処理を経て得られた電圧は、動作電圧として前記第1の電源管理チップIC1のVDDピンに入力されることで、前記第1の電源管理チップIC1が動作するようになっている。
【0035】
前記GATEピンは、前記電力スイッチングトランジスタQ1のG極に接続されており、PWMパルス駆動信号を出力することによって前記電力スイッチングトランジスタQ1をオン又はオフにするように駆動し、言い換えれば、電力スイッチングトランジスタQ1は、PWMパルス駆動信号の駆動を受信し、数十KHzの動作周波数でスイッチング状態で動作する。前記GATEピンと前記電力スイッチングトランジスタQ1との間には、電抵抗R25及び電抵抗R26が直列に接続され、前記電抵抗R25及び電抵抗R26は、電力スイッチングトランジスタQ1のG極に接続されるとともに、電力スイッチングトランジスタQ1のゲート駆動電抵抗として機能し、そして、電力スイッチングトランジスタQ1のゲートバイアス電抵抗R35に直列に接続された後、前記電力スイッチングトランジスタQ1のS極に接続されている。前記電抵抗R26には更にダイオードD11が並列に接続されており、前記ダイオードD11は、前記電力スイッチングトランジスタQ1のオフ速度を上げて損失を低減することができる。前記電力スイッチングトランジスタQ1の高速スイッチングは、トランスT1の一次巻線4-6と合わせて、トランスT1の一次の電気エネルギーをトランスT1の二次に絶えず輸送することができ、前記一次巻線4-6は、電力スイッチングトランジスタQ1のオン時に電気エネルギーを蓄え、電力スイッチングトランジスタQ1のオフ時に電気エネルギーをトランスT1の二次に伝達する。
【0036】
前記電力スイッチングトランジスタQ1のS極には、電抵抗R39、電抵抗R40、電抵抗R41、電抵抗R42、電抵抗R43、電抵抗R44からなる制御回路電流サンプリングモジュールが接続され、前記制御回路電流サンプリングモジュールの、電力スイッチングトランジスタQ1のS極に接続される一端は、同時に、電抵抗R35、電抵抗R25、電抵抗R26を介して前記第1の電源管理チップIC1のGATEピンに接続され、前記制御回路電流サンプリングモジュールの他端は接地されている。これにより、前記制御回路電流サンプリングモジュールにおける各電抵抗の抵抗値の大きさを設定又は調整することにより、前記第1の電源管理チップIC1から出力されたPWMパルス駆動信号に効果的に影響を与えることができ、更に、電力スイッチングトランジスタQ1のオンオフにより、出力回路の最大出力電力を限定することができる。前記電抵抗R25は、EMCフィルタリングモジュールをデバッグするためにも使用できる。
【0037】
前記CSピンは、前記第1の電源管理チップIC1を保護するように、電抵抗R31を介して電力スイッチングトランジスタQ1のS極に接続されるとともに、容量C13を介して接地され、例えば、CSピン端の電圧が一定の閾値に達した場合、第1の電源管理チップIC1を制御して外部への出力を停止し、過電流保護を実現する。前記FBピンは、出力回路からのフィードバック信号を受信し、出力回路のフィードバック信号に基づいて前記GATEピンから出力されたPWMパルス駆動信号を制御しこれにより、電力スイッチングトランジスタQ1を制御することにより、トランスT1の一次巻線4-6(結合アセンブリ102の第1の端)に対する制御が実現される。前記出力回路のフィードバック信号は、FBピンを介して第1の電源管理チップIC1に入力され、電力スイッチングトランジスタQ1のオンオフのデューティ比の大きさに影響することができ、更に、電力スイッチングトランジスタQ1がトランスT1の一次巻線4-6上のDC310V電圧を制御して一定の変動規則を持つ交流電圧信号に変化させて、前記交流電圧信号をトランスT1の変圧処理の初期電圧とする。
【0038】
本願に係るキセノンランプ電源は、ハードウェア回路設計を採用しており、従来技術におけるキセノンランプ電源がソフトウェア論理制御によって制限されている状況から完全に脱却し、また、電源電気エネルギーの変換については、入力回路101から出力回路へのキセノンランプ給電回路の1回の変換だけで300Vの直流強電電圧を出力することができ、従来技術で直交整流により交流22Vの電圧を直流12Vの電圧に変換した後、直流整流により直流12Vの電圧を直流300Vの電圧に変換するという2段電源変換方式とは全く異なり、電源出力の変換プロセスを簡略化し、給電効率を高め、給電コストを削減することができる。また、本願のキセノンランプ電源は、単一キセノンランプのフラッシュ動作をサポートすることができるだけでなく、2つ以上のキセノンランプが同期又は交互にフラッシュ動作を行うようにサポートすることができる。複数のキセノンランプが同期にフラッシュ動作を行うようにサポートする場合、キセノンランプ電源が出力できる電気エネルギーをより大きく利用することができ、電気エネルギーの利用効率を向上させ、給電コストを削減することができる。
【0039】
キセノンランプ電源回路構造の設計の過程において、出力回路が出力するのは300Vの強電であり、且つトランスT1の巻数比と寄生パラメータによりトランスT1の二次の主出力巻線9-10に1.3KV程度であるスパイク電圧が存在することを招き、これにより、トランスT1において非絶縁問題又は温度が上がりすぎる問題が生じやすいことを考慮した。そのため、トランスT1は、3重の絶縁線を採用して、PQ2625磁気コアワイドスパン骨格の設計と組み合わせて、絶縁の安全性を確保し、温度が上がりすぎる問題を克服することができる。
【0040】
本願に係るキセノンランプ電源によれば、
図3は、本願に係るキセノンランプ電源の構造の概略図の二であり、
図3に示すように、前記キセノンランプ電源では、前記出力回路は、キセノンランプ給電回路103に加えて、補助給電回路105を更に含み、前記補助給電回路105は、前記結合アセンブリ102の第4の端(図中の符号4の箇所であり、
図2におけるトランスT1の二次巻線7-8に対応する)に接続されており、前記第4の端からの電気エネルギーを直流弱電に変換して出力するためのものである。
【0041】
図2に示すように、前記補助給電回路105は、順次接続された副出力整流フィルタリングモジュール、容量C8、第2の電源管理チップIC2及び容量EC4、容量C7並びに電抵抗R23を含み、ここで、前記副出力整流フィルタリングモジュールは前記トランスT1の二次巻線7-8の両端に並列に接続され、且つ、前記副出力整流フィルタリングモジュールは、互いに接続されたダイオードD10及びフィルタリング容量EC3を含み、前記トランスT1の二次巻線7-8上の電圧を15Vの直流電圧に整流変換するためのものである。前記第2の電源管理チップIC2のVIN端は入力とし、VOUT端は出力とし、また、前記第2の電源管理チップIC2は接地端GNDを更に有する。前記第2の電源管理チップIC2は、15Vの直流電圧を12Vの直流電圧に変換するためのものである。前記容量EC4、容量C7、及び電抵抗R23は、いずれも前記第2の電源管理チップIC2のVOUT端及び接地端GNDに互いに並列に接続され、且つ、外部に直流12V電圧を供給するように、コネクタCN3に並列に接続されている。
【0042】
本願に係るキセノンランプ電源によれば、
図4は、本願に係るキセノンランプ電源の構造の概略図の三であり、
図4に示すように、前記キセノンランプ電源はフィードバック回路106を更に含み、前記フィードバック回路106は、それぞれ、前記キセノンランプ給電回路103及び前記補助給電回路105に接続されており、前記キセノンランプ給電回路103から出力された直流強電の電圧を検出して、前記補助給電回路105から供給された直流弱電と合わせて前記キセノンランプ給電回路103から出力された直流強電の電圧の検出信号を生成し、前記検出信号を前記制御回路104にフィードバックする。
【0043】
図2に示すように、前記フィードバック回路106は、主出力ループサンプリング回路、副出力ループサンプリング回路、周波数補償回路、比較電圧安定化回路、及び光結合フィードバック回路を含んでもよい。前記主出力ループサンプリング回路は、順次直列に接続されるサンプリング電抵抗R13、サンプリング電抵抗R30、サンプリング電抵抗R34、及び電抵抗R46から構成されており、前記キセノンランプ給電回路の高圧側から主回路のサンプリング電圧を取得するためのものであり、前記主出力ループサンプリング回路は周波数補償回路に接続されている。前記副出力ループサンプリング回路は、電抵抗R27を採用しており、前記補助給電回路の高圧側から補助給電ループのサンプリング電圧を取得する。
【0044】
前記光結合フィードバック回路と前記比較電圧安定化回路は、直列に接続されてから前記副出力ループサンプリング回路と前記主出力ループサンプリング回路との間に設置される。ここで、前記比較電圧安定化回路は比較レギュレータIC3を採用している。前記主出力ループサンプリング回路は、キセノンランプ給電回路という主出力ループから出力された直流強電300Vの電圧を分圧した後のサンプリング電圧を比較レギュレータIC3の基準端に伝送する。前記比較レギュレータIC3は、基準端から入力されたサンプリング電圧を自身の内部基準電圧と比較し、基準端のサンプリング電圧が内部基準電圧よりも高いと、比較レギュレータIC3がオンされ、基準端のサンプリング電圧が内部基準電圧よりも低いと、比較レギュレータIC3がオフされる。前記周波数補償回路は、容量C11と電抵抗R37とを直列に接続してから容量C9を並列に接続して構成されており、前記比較レギュレータIC3を周波数補償して、比較レギュレータIC3の周波数応答性能を改善するためのものである。
【0045】
前記光結合フィードバック回路は、前記副出力ループサンプリング回路と比較レギュレータIC3との間に設置された光結合送信端PH1Aに加えて、制御回路104に設置された光結合受信端PH2Bを更に含み、前記光結合送信端PH1A及び前記光結合受信端PH2Bは、光電結合原理により出力端末の電圧信号を制御回路に関連付けて入力回路の入力端の入力を調整することで、フィードバックループの設定を実現する。制御回路の具体的な構造に合わせて、第1の電源管理チップIC1のFBピンは前記光結合受信端PH2Bに接続されている。主出力ループサンプリング回路、副出力ループサンプリング回路、周波数補償回路、比較電圧安定化回路は、互いに協力し合い、前記キセノンランプ給電回路103から出力された直流強電の電圧を検出し、前記補助給電回路105から提供される直流弱電と合わせて、前記キセノンランプ給電回路103から出力された直流強電の電圧の検出信号を生成する。光結合フィードバック回路における光結合送信端PH1Aは、前記検出信号を前記光結合受信端PH2Bに結合して、FBピンを介して前記第1の電源管理チップIC1に伝送し、このように、前記検出信号は前記出力回路のフィードバック信号とし、前記第1の電源管理チップIC1は、出力回路のフィードバック信号に基づいて前記GATEピンから出力されたPWMパルス駆動信号を制御する。これにより、電力スイッチングトランジスタQ1のオンオフのデューティ比の大きさに影響して制御することにより、トランスT1の一次巻線4-6(アセンブリ102の第1の端に結合)の制御を実現し、更に、電力スイッチングトランジスタQ1がトランスT1の一次巻線4-6上のDC310V電圧を制御して一定の変動規則を持つ交流電圧信号に変化させて、前記交流電圧信号をトランスT1の変圧処理の初期電圧とする。キセノンランプ電源は、2ループ出力設計を採用しており、主出力ループが直流強電300Vを出力し、副出力ループが直流弱電12Vを出力し、両者は共にフィードバック過程に参加し、フィードバック閉ループの設置を効果的に実現することも理解できる。
【0046】
本願に係るキセノンランプ電源によれば、
図4にも示すように、前記制御回路104は、前記キセノンランプ給電回路103から出力された直流強電の電圧を変化させるように、前記検出信号に基づいて前記結合アセンブリ102の第1の端のオンオフのデューティ比を調整する。
【0047】
更に、
図2に示すように、前記制御回路104における第1の電源管理チップIC1は、そのFBピンが受信した前記検出信号に基づいて、前記GATEピンから出力されたPWMパルス駆動信号のデューティ比の大きさを調整し、更に電力スイッチングトランジスタQ1のオンオフのデューティ比の大きさを調整し、又は、負荷状況に応じて電力スイッチングトランジスタQ1のオンオフの動作周波数を調整することで前記トランスT1の一次巻線4-6の動作時のオンオフのデューティ比を調整し、これにより、前記キセノンランプ給電回路103から出力された直流強電の電圧を変化させる。例えば、出力回路におけるキセノンランプ給電回路から出力された直流電圧が300Vよりも大きい場合、フィードバック回路106における比較レギュレータIC3は、基準端から入力されたサンプリング電圧を自身の内部基準電圧と比較した後、基準端のサンプリング電圧が内部基準電圧よりも高く、この時比較レギュレータIC3がオンされ、光結合フィードバック回路における光結合送信端PH1Aの検出信号の入力電流が増大し、光結合送信端PH1Aは、前記検出信号を光結合受信端PH2Bに結合して、更に前記第1の電源管理チップIC1のFBピンに伝送し、この時、FBピンの端電圧は減少することで、前記第1の電源管理チップIC1は、前記GATEピンから出力されたPWMパルス駆動信号のデューティ比が減少するように制御し、これにより、電力スイッチングトランジスタQ1のオンオフのデューティ比の減少により、トランスT1の一次巻線4-6から出力された一定の変動規則を持つ交流電圧信号も減少するように制御し、最終的に、前記キセノンランプ給電回路の出力電圧を低下させる。もちろん、出力回路におけるキセノンランプ給電回路から出力された直流電圧が300V未満の場合の回路制御原理は、上記の制御方法と同様であり、相互参照が可能である。
【0048】
本願に係るキセノンランプ電源によれば、
図5は、本願に係るキセノンランプ電源の構造の概略図の四であり、
図5に示すように、前記キセノンランプ電源は遮蔽回路107を更に含み、前記遮蔽回路107は、一端が前記制御回路104に接続され、他端が接地されており、前記フィードバック回路106の開回路状態を遮蔽するためのものである。
【0049】
更に、
図2に示すように、前記遮蔽回路107は電抵抗R38から構成され、あるいは、前記遮蔽回路は互いに並列に接続された電抵抗R38及び容量C10から構成され、前記遮蔽回路は、前記光結合フィードバック回路における光結合受信端PH2Bの両端に並列に接続され、且つ前記遮蔽回路107の一端が前記制御回路104に接続されていることは、前記遮蔽回路の一端が前記第1の電源管理チップのFBピンに接続されていることを意味し、それとともに、前記遮蔽回路の他端が接地されている。出力回路の負荷が短絡すると、フィードバックループ全体が開回路状態になり、フィードバックループの開回路状態が一定時間に達すると、キセノンランプ電源全体が間欠動作モードに入るため、キセノンランプ給電回路103は、300V直流強電電圧の出力を迅速に確立することができない。一方、遮蔽回路107の設置により、前記フィードバック回路106の開回路状態を遮蔽することができ、これにより、キセノンランプ給電回路103は、キセノンランプに300V直流強電電圧を供給してキセノンランプをフラッシュさせた後も、次のキセノンランプのフラッシュに使用するめたに、1Sの時間内に300Vの直流強電電圧の出力を迅速に再確立することができる。或いは、電気的隔離式の小電力のアナログ電源、例えば48Wの電源によって、従来の大電力の電源、例えば200W電源でしか実現できない電力出力指標を達成し、キセノンランプの高速連続フラッシュ動作を確保する。
【0050】
本願に係るキセノンランプ電源によれば、
図6は、本願に係るキセノンランプ電源の構造の概略図の五であり、
図6に示すように、前記キセノンランプ電源は過電圧保護回路108を更に含み、前記過電圧保護回路108は、それぞれ、前記制御回路104及び前記結合アセンブリ102の第5の端(
図6中の符号4の箇所に対応する)に接続されており、前記キセノンランプ給電回路103から出力された直流強電が予め設定された値より大きい場合に、前記制御回路104に対して過電圧保護を行うためのものであり、ここで、前記結合アセンブリ102の第5の端が前記結合アセンブリ102の第1の端と同位相である。
【0051】
図2に示すように、前記過電圧保護回路108は、それぞれ、前記制御回路104及び前記結合アセンブリ102の第5の端(
図6中の符号4の箇所に対応し、
図2におけるトランスT1の一次巻線2-3に対応する)に接続されている。ただし、トランスT1の一次巻線1-2-3はいずれもフォワード巻線である。前記過電圧保護回路108は、前記第1の電源管理チップIC1のRTピンにそれぞれ接続される電抵抗R32及び電抵抗R36を含み、前記電抵抗R36の他端は接地され、前記R32の他端はトランスT1の一次巻線2の箇所に接続され、且つトランスT1の一次巻線3は更に前記トランスT1の一次巻線5と共接地接続されている。それと共に、前記トランスT1の一次巻線2-3は、前記出力回路の出力電圧を検出するために、更に前記トランスT1の二次巻線7-8と同位相を維持する。これにより、過電圧保護回路108における電抵抗R32と電抵抗R36とからなる分圧ネットワークは、前記キセノンランプ給電回路103から出力された直流強電が予め設定された値より大きく過電圧となった場合に、前記制御回路104に対し過電圧保護を行うことができる。
【0052】
本願に係るキセノンランプ電源によれば、
図7は、本願に係るキセノンランプ電源の構造の概略図の六であり、
図7に示すように、前記キセノンランプ電源は起動回路109を更に含み、前記起動回路109は、前記入力回路101から供給された電気エネルギーによって前記制御回路104を起動するように、それぞれ、前記制御回路104及び前記入力回路101に接続される。
【0053】
更に、
図2に示すように、前記起動回路109は、それぞれ、前記制御回路104及び前記入力回路101に接続され、前記起動回路109は、順次直列に接続された電抵抗R9、容量C5及びダイオードD6から構成される第1の起動分岐回路と、順次直列に接続された電抵抗R4、容量C6及びダイオードD7から構成される第2の起動分岐回路とを含み、前記入力回路101から供給された電気エネルギーで前記制御回路104を起動するように、前記第1の起動分岐回路の電抵抗寄りの一端は前記入力回路101におけるコモンモードインダクタンスLF2の高圧側に接続され、前記第2の起動分岐回路の電抵抗寄りの一端は前記EMCフィルタリングモジュールにおけるコモンモードインダクタンスLF2の低圧側に接続され、前記第1の起動分岐回路の他端及び前記第2の起動分岐回路の他端は、共に電抵抗R29を介して前記第1の電源管理チップIC1のVDDピンに接続される。第1の起動分岐回路の容量C5とダイオードD6との間には逆ダイオードD8が更に引き出されると共に、第2の起動分岐回路の容量C6とダイオードD7との間には逆ダイオードD9が更に引き出され、且つ、前記逆ダイオードD8及び逆ダイオードD9の他端は共接地接続されている。前記起動回路109は前記第1の電源管理チップIC1の動作に起動電圧を供給し、前記起動回路109は、抵抗-容量とダイオードを組み合わせた設計を採用しており、キセノンランプ電源の瞬時負荷短絡応答性を増加させると同時に静的消費電力に影響を与えないことを確保することができる。
【0054】
本願に係るキセノンランプ電源によれば、
図8は、本願に係るキセノンランプ電源の構造の概略図の七であり、
図8に示すように、前記キセノンランプ電源は吸收回路110を更に含み、前記吸收回路110は、前記結合アセンブリ102の第1の端が電磁結合方式で電気エネルギーを輸送するように前記制御回路104が制御する時のサージ電圧を吸収するために、前記制御回路104と前記結合アセンブリ102の第1の端(
図8中の符号1の箇所に対応する)との間に設置されている。
【0055】
更に、
図2に示すように、前記吸收回路110は、RCD吸收回路とも呼ばれ、前記制御回路104と前記結合アセンブリ102の第1の端(
図8中の符号1の箇所に対応し、更に
図2におけるトランスT1の一次巻線4-6に対応する)との間に設置されている。前記吸收回路110は、互いに並列に接続された電抵抗R11、電抵抗R10、電抵抗R6、電抵抗R8、容量C3から構成される第1の吸收分岐回路と、互いに並列に接続された反転ダイオードD4、反転ダイオードD5から構成される第2の吸收分岐回路とを含み、前記第1の吸收分岐回路及び前記第2の吸收分岐回路は直列に接続され、且つ前記第1の分岐回路の他端は前記トランスT1の一次巻線4に接続され、前記第2の吸收分岐回路の他端は、前記トランスT1の一次巻線6及び電力スイッチングトランジスタQ1のD極に同時に接続されている。前記吸收回路110は、前記結合アセンブリ102の第1の端が電磁結合方式で電気エネルギーを輸送するように前記制御回路104が制御する時のサージ電圧を吸收し、つまり、RCD吸收回路は、電力スイッチングトランジスタQ1がオフされた瞬間にトランスT1の漏れインダクタンスによってもたらされた電圧スパイクを吸收してリンギングを抑制するためのものである。
【0056】
本願に係るキセノンランプ電源によれば、
図9は、本願に係るキセノンランプ電源の構造の概略図の八であり、
図9に示すように、前記キセノンランプ電源は電源状態検出回路111を更に含み、前記電源状態検出回路111は、前記補助給電回路105に接続されており、前記補助給電回路105の出力状態が異常であるかどうかを検出し、前記補助給電回路105の出力状態が異常である場合に、前記制御回路104が異常処理を行うように前記制御回路104にフィードバックするためのものである。
【0057】
更に、
図2に示すように、前記電源状態検出回路111は、前記補助給電回路105に接続され、具体的には、前記補助給電回路105の出力状態が異常であるかどうかを検出するように、前記補助給電回路105から出力された12Vの直流弱電電圧を受信する。前記電源状態検出回路111は、光結合検出回路PH2を採用しており、前記光結合検出回路PH2の受信端(
図2中のPH2の符号1-2の側)は電抵抗R47を並列に接続してから電抵抗R45を直列に接続することにより、前記補助給電回路105から出力された12Vの直流弱電電圧の分圧を受信して、前記分圧を前記光結合検出回路PH2の送信端(
図2中のPH2の符号3-4の側)に結合し、且つ、送信端の符号3の引出線はコネクタCN4のOUTPUTピンに接続され、送信端の符号4の引出線はコネクタCN4のGNDピンに接続されることにより、前記補助給電回路105から出力された電圧が正常か異常かを検出する。前記補助給電回路105から出力された電圧が正常であると、コネクタCN4のOUTPUTピンはローレベルを出力する。補助給電回路105の出力が短絡し続けることで出力電圧が異常であると、コネクタCN4のOUTPUTピンはハイレベルを出力する。これにより、コネクタCN4のOUTPUTピンの出力レベルの検出により、補助給電回路105の出力の動作状態を判断することができる。且つ、前記補助給電回路105の出力状態が異常である場合には、前記制御回路104が異常処理を行うように前記制御回路104にフィードバックすることもできる。
【0058】
本願に係るキセノンランプ電源によれば、
図10は、本願に係るキセノンランプ電源の構造の概略図の九であり、
図10に示すように、前記キセノンランプ電源は電源オフ制御回路112を更に含み、前記電源オフ制御回路112は、前記電源状態検出回路111に接続されており、前記補助給電回路105の出力状態が異常である場合に、前記制御回路104が前記キセノンランプ電源をオフするように、前記制御回路104にフィードバックするためのものである。
【0059】
更に、
図2に示すように、前記電源オフ制御回路112は前記電源状態検出回路111に接続され、前記電源オフ制御回路112は光結合制御回路PH3を採用し、前記光結合制御回路PH3の受信端(
図2中のPH3の符号1-2の側)の符号1の引出線の一端は電抵抗R48に直列に接続されてから前記コネクタCN4のINPUTピンに接続され、符号2の引出線の一端は前記コネクタCN4のGND端に接続される。前記光結合制御回路PH3の送信端(
図2中のPH3の符号3-4の側)の符号4の引出線の一端は接地され、符号3の引出線の一端は電抵抗R49に直列に接続されてから前記第1の電源管理チップIC1のRTピンに直列に接続されることにより、前記補助給電回路105の出力状態が異常である場合に、前記制御回路104が前記キセノンランプ電源をオフするように、前記制御回路104にフィードバックする。これにより、キセノンランプの動作時にキセノンランプ電源をオンにすることができ、キセノンランプの動作の必要がない時にキセノンランプ電源の出力をオフにすることができ、キセノンランプの使用寿命を向上させることができる。また、このキセノンランプ電源のオフ保護の操作方式は、従来技術のリレーの機械的保護方式を完全に排除し、信頼性がよく、耐用年数が長い。つまり、本願に係るキセノンランプ電源は、電源管理制御集積の保護機能及び自己回復機能を十分に利用し、光結合原理を利用してキセノンランプ電源の保護起動条件と保護解除条件を提供することができ、キセノンランプ電源の出力の適時なオフとオンを実現し、キセノンランプ電源の使用性能を大幅に向上させた。
【0060】
以下、本願に係る冷凍装置の浄化装置を説明する。以下に説明する冷凍装置の浄化装置には、上述したキセノンランプ電源が適用され、具体的な説明は互いに参照することができる。
【0061】
本願は冷凍装置の浄化装置を更に提供し、前記冷凍装置は、区画室と、前記区画室を冷凍するための冷凍システムと、前記区画室を開閉するための扉体とを含み、
図11は、本願に係る冷凍装置の浄化装置の構造の概略図であり、
図11に示すように、前記浄化装置は、
キセノンランプアセンブリ200に給電するための上記したキセノンランプ電源100を含み、ここで、前記キセノンランプアセンブリ200は、前記区画室内に設置されるキセノンランプであり、フラッシュ時に、前記区画室内に貯蔵されている果物や野菜を浄化し、食品の安全性を向上させる。
【0062】
ただし、本願に係る冷凍装置の浄化装置では、前記キセノンランプアセンブリ200は、1つのパルスキセノンランプであってもよく、フラッシュ動作を同期又は交互に行う2つ又は複数のパルスキセノンランプであってもよく、各パルスキセノンランプはいずれも、上記したキセノンランプ電源100によってサポートされる。前記浄化装置の浄化機能は、殺菌、ウイルス除去、異臭除去、残留農薬除去などの様々な浄化機能を含み、具体的にはソフトウェア制御を通じて、キセノンランプアセンブリ200中のパルスキセノンランプの数を調整し、及びそれぞれ各パルスキセノンランプのフラッシュ動作時間の長さを合理的に制御することにより、前記浄化装置から出力される浄化剤の量を調整する。浄化剤の量が徐々に大きくなるにつれて、前記浄化装置は、殺菌、ウイルス除去、異臭除去、残留農薬除去などの様々な浄化機能をを実現する。
【0063】
なお、前記冷凍装置の浄化装置では、キセノンランプ電源及びキセノンランプアセンブリに加えて、キセノンランプ電源の両端にキセノンランプアセンブリと並列に接続された大容量のエネルギー蓄積容量を更に含んでもよく、前記エネルギー蓄積容量、即ち前記エネルギー蓄積容量と前記キセノンランプアセンブリは、共にキセノンランプ電源におけるキセノンランプ給電回路(強電出力回路)の負荷素子とし、前記エネルギー蓄積容量は、直流300Vの電圧に基づいてエネルギーを蓄積し、且つ、パルスキセノンランプがトリガされて起動されたと、エネルギー蓄積容量は前記パルスキセノンランプにエネルギーを供給してキセノンランプのフラッシュ時に瞬時に消費する。前記パルスキセノンランプ毎回のフラッシュ後から次のフラッシュ前までの間、前記キセノンランプ電源は、いずれも急速にエネルギー蓄積容量への充電を完して、次のパルスキセノンランプのフラッシュの瞬時消費に前記エネルギー蓄積容量の再び貯蔵された電気エネルギーを用いることができる。また、前記キセノンランプ電源が前記エネルギー蓄積容量に充電する時間は1s内に短縮することができる。従来の電源技術では通常300Vの電圧を再構築するのに必要な少なくとも10s時間よりはるかに短く、パルスキセノンランプの高速連続動作の需要を満たすことができる。
【0064】
本願は、上述した冷凍装置の浄化装置を含む冷凍装置を更に提供する。
【0065】
具体的には、冷凍装置は、浄化装置を含む任意の一般的な、冷凍機能を備えた家電であってもよく、例えば、上記実施例に示した浄化装置を搭載した冷蔵庫、冷凍庫などであってもよい。
【0066】
本願に係る冷凍装置によれば、前記冷凍装置は冷蔵庫であり、前記区画室は前記冷蔵庫の冷蔵室及び/又は変温室である。
【0067】
前記浄化装置が冷蔵庫又は冷凍庫に適用される場合、果物や野菜などの食品の保管とは通常、冷凍室ではなく、常温よりやや低い温度の冷蔵室や変温室に短時間で保管されることであるため、キセノンランプが取り付けられた区画室とは、具体的には冷蔵庫や冷凍庫の冷蔵室や変温室であって、前記浄化装置が前記冷蔵室や変温室に貯蔵された果物や野菜などの各種食品を浄化処理し、食品安全性を向上させるように、浄化の処理空間を効果的に提供するためのものである。
【0068】
上述した装置の実施形態は、単なる例示的なものであり、ここでは分離した部材として説明したユニットは、物理的に分離されているものでもよく、物理的に分離されているものでなくてもよく、ユニットとして示した部材は、物理的なユニットであってもよく、物理的なユニットでなくてもよく、即ち、1つの場所に位置していてもよく、複数のネットワークユニットに分散していてもよい。本実施形態の技術案の目的は、実際のニーズに応じて、ここでのモジュールの一部又はその全部を選択することにより達成することができる。当業者であれば、創造的な労働をすることなく、理解して実施することができる。
【0069】
上記の実施形態は、本願の技術案を説明するためのものに過ぎず、本願の技術案を限定するためのものではない。上記の実施形態を参照して本願を詳細に説明したが、当業者であれば、依然として上記の各実施形態に記載された技術案を変更し、又はその一部の技術的特徴を等価的に置き換えることができ、これらの変更又は置き換えが、対応する技術案の本質を本願の各実施形態の技術案の趣旨及び範囲から逸脱させるものではないと理解できるはずである。
【符号の説明】
【0070】
100 キセノンランプ電源
101 入力回路
102 アセンブリ
103 キセノンランプ給電回路
104 制御回路
105 補助給電回路
106 フィードバック回路
107 遮蔽回路
108 過電圧保護回路
109 起動回路
110 吸收回路
111 電源状態検出回路
112 電源オフ制御回路
200 キセノンランプアセンブリ