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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-04
(45)【発行日】2024-04-12
(54)【発明の名称】撮影装置、電子機器及び制御方法
(51)【国際特許分類】
   H04N 23/50 20230101AFI20240405BHJP
   G03B 30/00 20210101ALI20240405BHJP
   G02B 7/02 20210101ALI20240405BHJP
   G03B 17/02 20210101ALI20240405BHJP
   G03B 5/00 20210101ALI20240405BHJP
   H04N 23/68 20230101ALI20240405BHJP
   G03B 17/55 20210101ALN20240405BHJP
【FI】
H04N23/50
G03B30/00
G02B7/02 Z
G03B17/02
G03B5/00 J
H04N23/68
G03B17/55
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2022572383
(86)(22)【出願日】2021-05-21
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-07-04
(86)【国際出願番号】 CN2021095014
(87)【国際公開番号】W WO2021238776
(87)【国際公開日】2021-12-02
【審査請求日】2023-01-12
(31)【優先権主張番号】202010448464.4
(32)【優先日】2020-05-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】110001151
【氏名又は名称】あいわ弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】許 能華
【審査官】越河 勉
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2018/112436(WO,A1)
【文献】特開2017-207734(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2020/0099317(US,A1)
【文献】中国実用新案第209787281(CN,U)
【文献】特表2017-538162(JP,A)
【文献】特開2020-170170(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 23/50
G03B 30/00
G02B 7/02
G03B 17/02
G03B 5/00
H04N 23/68
G03B 17/55
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮影装置であって、
台座と、
前記台座に取り付けられ、前記台座に対して固設され、レンズ本体を含むレンズモジュールと、
前記レンズモジュールに取り付けられ、前記レンズモジュールの前記台座に接近する側に位置し、前記レンズ本体と平行する平面である第一の平面内で移動できる感光チップモジュールと、
前記レンズモジュールと前記感光チップモジュールにそれぞれ接続され、前記感光チップモジュールが前記第一の平面内で移動するように駆動する駆動モジュールとを含み、
前記感光チップモジュールは、
第一の基板と、
前記第一の基板に取り付けられ、前記レンズ本体に向かい、前記第一の基板に電気的に接続される感光チップとを含み、
前記駆動モジュールは、前記第一の基板に接続され、前記駆動モジュールは、前記第一の基板に電気的に接続され、前記感光チップを動かして移動させるように、前記駆動モジュールは、前記第一の基板が前記第一の平面内で移動するように駆動し、
前記撮影装置は、弾性部材をさらに含み、前記弾性部材は、前記台座と前記第一の基板にそれぞれ接続され、前記弾性部材は、前記第一の基板が元の位置に位置するように駆動し、
前記弾性部材は、
前記台座に取り付けられ、且つ前記台座に対して固定される第一の固定部と、
前記第一の基板に取り付けられ、且つ前記第一の基板に対して固定される第二の固定部であって、前記第一の固定部と前記第二の固定部のうちの一方は、中空構造であり、そのうちの他方は、中空構造内に位置する第二の固定部と、
前記第一の固定部と前記第二の固定部との間に位置し、且つ前記第一の固定部と前記第二の固定部にそれぞれ接続され、変形可能な弾性接続アームとを含む、
撮影装置。
【請求項2】
前記駆動モジュールは、
電歪アセンブリを含み、前記電歪アセンブリは、前記レンズモジュールと前記第一の基板にそれぞれ接続され、前記電歪アセンブリは、前記第一の基板に電気的に接続され、前記電歪アセンブリが通電する場合、前記電歪アセンブリは、前記第一の基板が前記第一の平面内で移動するように駆動するように変形でき、前記第一の基板は、前記感光チップを動かして移動させる、請求項1に記載の撮影装置。
【請求項3】
前記駆動モジュールは、
ブラケットをさらに含み、前記ブラケットは、前記第一の基板と前記電歪アセンブリにそれぞれ接続され、前記電歪アセンブリは、前記ブラケットによって前記第一の基板に電気的に接続される、請求項2に記載の撮影装置。
【請求項4】
前記電歪アセンブリは、
第一の変形部材を含み、前記第一の変形部材は、前記第一の基板と前記レンズモジュールにそれぞれ接続され、前記第一の変形部材は、第一の方向に沿って延伸し、前記第一の変形部材が通電する場合、前記第一の変形部材は、前記第一の基板が前記第一の方向に移動するように駆動するように変形でき、前記第一の基板は、前記感光チップを動かして移動させる、請求項2に記載の撮影装置。
【請求項5】
前記電歪アセンブリは、
第二の変形部材を含み、前記第二の変形部材は、前記第一の基板と前記レンズモジュールにそれぞれ接続され、前記第二の変形部材は、第二の方向に沿って延伸し、前記第二の変形部材が通電する場合、前記第二の変形部材は、前記第一の基板が前記第二の方向に移動するように駆動するように変形でき、前記第一の基板は、前記感光チップを動かして移動させ、
前記第二の方向と前記第一の方向は、いずれも前記第一の平面内にあり、且つ前記第二の方向は、前記第一の方向と交差する、請求項4に記載の撮影装置。
【請求項6】
前記第一の変形部材は、複数であり、複数の前記第一の変形部材は、互いに平行し且つ間隔をあけて設置され、前記第二の変形部材は、複数であり、複数の前記第二の変形部材は、互いに平行し且つ間隔をあけて設置される、請求項5に記載の撮影装置。
【請求項7】
前記弾性接続アームは、複数であり、且つ複数の前記弾性接続アームは、第一の基板の周方向に沿って間隔をあけて設置される、請求項1に記載の撮影装置。
【請求項8】
前記弾性部材は、第一の取り付け部を有し、前記台座は、
前記第一の取り付け部に嵌合される第二の取り付け部が設けられる底板と、
前記底板を囲んで設置され、且つ前記底板のエッジに接続される側壁板であって、前記レンズモジュールは前記側壁板に取り付けられ、前記レンズモジュールは、底板、前記側壁板とともに、取り付けキャビティを形成し、前記弾性部材、前記感光チップモジュール及び前記駆動モジュールは、いずれも前記取り付けキャビティ内に位置する側壁板とを含む、請求項1に記載の撮影装置。
【請求項9】
前記第一の取り付け部と前記第二の取り付け部のうちの一方は、取り付け穴であり、他方は、前記取り付け穴に嵌合された取り付け柱である、請求項8に記載の撮影装置。
【請求項10】
前記レンズモジュールは、前記レンズ本体を取り付けるためのフレームを含み、前記電歪アセンブリは、前記フレームと前記第一の基板にそれぞれ接続される、請求項2に記載の撮影装置。
【請求項11】
電子機器であって、請求項1から10のいずれか1項に記載の撮影装置を含む、電子機器。
【請求項12】
請求項1から10のいずれか1項に記載の撮影装置に用いられる撮影装置の制御方法であって、
ユーザの入力を受信することと、
前記入力に応答して、前記駆動モジュールが、防振を実現するために、前記感光チップモジュールが前記第一の平面内で移動するように駆動することとを含む、撮影装置の制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2020年5月25日に中国で提出された中国特許出願番号No.202010448464.4の優先権を主張しており、同出願の内容のすべては、ここに参照として取り込まれる。
【0002】
本発明の実施例は、通信技術分野に関し、特に撮影装置、電子機器及び制御方法に関する。
【背景技術】
【0003】
電子機器で写真を撮る時、手振れによってカメラがわずかに傾き、この傾きはカメラレンズの観察角度の変化を引き起こし、撮影された画像が手振れに伴って不安定な状態にあることをもたらす。関連技術における撮影装置は、一般的にはいずれもチップを固定し、レンズを移動させることによって防振の目的を達し、レンズが比較的に重い場合、レンズを移動させることによって防振を実現する場合にレンズの移動は、比較的に難しい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の実施例は、レンズを移動させることによって防振を実現する時に存在するレンズの移動が難しいという問題を解決することができる撮影装置、電子機器及び制御方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記技術課題を解決するために、本発明は、以下のように実現される。
【0006】
第一の態様によれば、本発明の実施例は、撮影装置を提供する。この装置は、
台座と、
前記台座に取り付けられ、前記台座に対して固設され、レンズ本体を含むレンズモジュールと、
前記レンズモジュールに取り付けられ、前記レンズモジュールの前記台座に接近する側に位置し、前記レンズ本体と平行する平面である第一の平面内で移動できる感光チップモジュールと、
前記レンズモジュールと前記感光チップモジュールにそれぞれ接続され、前記感光チップモジュールが前記第一の平面内で移動するように駆動する駆動モジュールとを含む。
【0007】
第二の態様によれば、本発明の実施例は、電子機器を提供する。この電子機器は、例えば第一の態様に記載の撮影装置を含む。
【0008】
第三の態様によれば、本発明の実施例は、撮影装置の制御方法を開示する。この方法は、
ユーザの入力を受信することと、
前記入力に応答して、前記駆動モジュールが、防振を実現するために、前記感光チップモジュールが前記第一の平面内で移動するように駆動することとを含む。
【発明の効果】
【0009】
本発明の実施例では、レンズモジュールを台座に対して固設し、駆動モジュールは、感光チップモジュールがレンズ本体と平行する平面内で移動するように駆動し、それによって防振を実現し、レンズモジュールを移動させることを回避し、レンズが比較的に重い場合にも防振を比較的に容易に実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の実施例に開示された撮影装置の断面概略図である。
図2】本発明の実施例に開示された撮影装置の構造の一部の概略図である。
図3】本発明の実施例に開示された撮影装置の構造の一部の概略図である。
図4】本発明の実施例に開示された撮影装置の構造の一部の概略図である。
図5】本発明の実施例に開示された撮影装置の構造の一部の概略図である。
図6】本発明の実施例に開示された撮影装置の構造の一部の概略図である。
図7】本発明の実施例に開示された撮影装置の構造の一部の概略図である。
図8】本発明の実施例に開示された撮影装置の構造の一部の概略図である。
図9】本発明の実施例に開示された撮影装置の構造の一部の概略図である。
図10】本発明の実施例に開示された撮影装置の構造の一部の概略図である。
図11】本発明の実施例に開示された撮影装置の構造の一部の概略図である。
図12】本発明の実施例に開示された撮影装置の構造の一部の概略図である。
図13】本発明の実施例に開示された撮影装置の構造の一部の概略図である。
図14】本発明の実施例に開示された撮影装置の構造の一部の概略図である。
図15】本発明の実施例に開示された撮影装置の構造の一部の概略図である。
図16】本発明の実施例に開示された撮影装置の構造の一部の概略図である。
図17】本発明の実施例に開示された撮影装置の構造の一部の概略図である。
図18】本発明の実施例に開示された撮影装置の構造の一部の概略図である。
図19】本発明の実施例に開示された撮影装置の構造の一部の概略図である。
図20】本発明の実施例に開示された撮影装置の構造の一部の概略図である。
図21】本発明の実施例に開示された撮影装置の構造の一部の概略図である。
図22】本発明の実施例に開示された撮影装置の構造の一部の概略図である。
図23】本発明の実施例に開示された撮影装置の構造の一部の概略図である。
図24】本発明の実施例に開示された撮影装置の構造の一部の概略図である。
図25】本発明の実施例に開示された撮影装置の構造の一部の概略図である。
図26】本発明の実施例に開示された撮影装置の分解概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の目的、技術案と利点をより明瞭にするために、以下は、本出願の実施例における図面を結び付けながら、本出願の実施例における技術案を明瞭且つ完全に記述する。明らかに、記述された実施例は、本出願の一部の実施例であり、すべての実施例ではない。本出願における実施例に基づき、当業者が創造的な労力を払わない前提で得られたすべての他の実施例は、いずれも本出願の保護範囲に属する。
【0012】
以下では、図面を結び付けながら、具体的な実施例及びその応用シーンによって本出願の実施例による撮影装置を詳細に説明する。
【0013】
図1図26に示すように、本発明の実施例は、撮影装置を開示する。撮影装置は、台座12と、レンズモジュールと、感光チップモジュールと、駆動モジュールとを含む。
【0014】
台座12は、撮影装置の基礎部品であり、撮影装置の他の部材に取り付け基礎を提供することができる。
【0015】
選択的に、台座12は、射出成形されたプラスチック部材である。
【0016】
レンズモジュールは、台座12に取り付けられ、レンズモジュールは、台座12に対して固設され、レンズモジュールは、レンズ本体1を含み、レンズ本体1は、光線を透過させるために用いられる。
【0017】
感光チップモジュールについて、感光チップモジュールは、レンズモジュールに取り付けられ、感光チップモジュールは、レンズモジュールの台座12に接近する側に位置し、感光チップモジュールは、第一の平面内で移動でき、第一の平面は、レンズ本体1と平行する平面であり、感光チップモジュールは、レンズ本体1から透過した光線を受信し且つ光信号を電気信号に変換し、感光チップモジュールは、移動時、振れを補正することができ、それによって被写体の結像を鮮明にし、即ち防振を実現する。
【0018】
第一の平面は、レンズ本体1と平行する平面であり、即ち、第一の平面は、レンズ本体1の主光軸に垂直な平面である。ここで、主光軸は、光学中心を通過してレンズ本体1に垂直な直線であり、レンズ本体1の中央に位置する点は、光学中心と呼ばれている。
【0019】
駆動モジュールについて、駆動モジュールは、レンズモジュールと感光チップモジュールにそれぞれ接続され、駆動モジュールは、感光チップモジュールが第一の平面内で移動するように駆動する。つまり、駆動モジュールは、感光チップモジュールに動力を提供し、感光チップモジュールにレンズ本体1と平行する平面内で移動させ、それによって振れを補正し、即ち駆動モジュールは、感光チップモジュールを駆動し、防振を実現する。
【0020】
レンズモジュールは、台座12に対して固設され、駆動モジュールで感光チップモジュールを駆動して移動させることによって防振を実現することができ、レンズモジュールは、相対変位が発生せず、関連技術におけるレンズモジュールが移動して防振を実現する態様と比べ、本態様の防振方式は、感光チップモジュールを移動するだけでよく、レンズモジュールを移動する必要がなく、それによってレンズモジュールの重さにかかわらず、いずれも防振を容易に実現することができる。また、レンズモジュールが固設されるため、撮影装置の信頼性を高める。
【0021】
本発明のいくつかの実施例によれば、感光チップモジュールは、第一の基板8と感光チップ6とを含む。感光チップ6は、第一の基板8に取り付けられ、感光チップ6は、レンズ本体1に向かい、感光チップ6は、第一の基板8に電気的に接続され、
ここで、駆動モジュールは、第一の基板8に接続され、駆動モジュールは、第一の基板8に電気的に接続され、感光チップ6を動かして移動させるように、駆動モジュールは、第一の基板8が第一の平面内で移動するように駆動する。
【0022】
選択的に、第一の基板8は、回路基板であってもよく、他のアセンブリに電気的な接続関係を提供し、第一の基板8は、片面基板、両面基板と多層配線板のうちのいずれか一つであってもよく、本発明の実施例ではこれを限定しない。
【0023】
これによって、第一の基板8は、感光チップ6を固定することができ、且つ感光チップ6に電気的な接続関係を提供することができ、第一の基板8は、駆動モジュールに電気的な接続関係を提供することもできる。駆動モジュールは、第一の基板8に接続され、駆動モジュールは、第一の基板8を駆動して移動させ、第一の基板8は、感光チップ6を動かして第一の平面内で移動させ、それによって防振を実現する。感光チップ6は、レンズ本体1に向かい、感光チップ6は、レンズ本体1から透過した光線を受信し且つ光信号を電気信号に変換し、そして電気信号を第一の基板8に伝送し、他の画像処理デバイスと組み合わせて結像を実現することができる。
【0024】
駆動モジュールが第一の基板8を駆動して感光チップ6を動かして第一の平面内で移動させる時、感光チップ6の第一の平面内での移動方向が振れ方向と逆であってもよいため、振れを補正することができ、それによって撮影対象の結像を鮮明にし、即ち防振を実現する。
【0025】
本発明のいくつかの実施例によれば、駆動モジュールは、電歪アセンブリ7を含み、電歪アセンブリ7は、レンズモジュールと第一の基板8にそれぞれ接続され、電歪アセンブリ7は、第一の基板8に電気的に接続され、電歪アセンブリ7が通電する場合、電歪アセンブリ7は、変形が発生して、第一の基板8が第一の平面内で移動するように駆動し、第一の基板8は、感光チップ6を動かして移動させる。
【0026】
選択的に、電歪アセンブリ7は、形状記憶合金材であってもよい。
【0027】
本発明の実施例では、電歪アセンブリ7を駆動力として利用し、感光チップモジュールが第一の平面で内へ移動するように駆動する。電歪アセンブリ7が発生した駆動力が比較的に大きく、一般的には同じサイズで磁電気方式の駆動力の5倍以上であり、且つ電歪アセンブリ7が磁気干渉をせず、撮影装置全体に磁石が存在しないため、完成品組み立てにおいて磁気干渉問題を考慮する必要がなく、マルチカメラモジュールのサイズにサイズ優位性をさらに有することができる。
【0028】
また、電歪アセンブリ7を通る電流の大きさと方向を制御することによって、電歪アセンブリ7が変形する長さと方向を制御することができる。それによって感光チップ6が第一の平面内で移動する距離と方向を制御することができ、それによって防振を柔軟に実現することができる。
【0029】
本発明のいくつかの実施例によれば、駆動モジュールは、ブラケット10をさらに含み、ブラケット10は、第一の基板8と電歪アセンブリ7にそれぞれ接続され、電歪アセンブリ7は、ブラケット10によって第一の基板8に電気的に接続される。
【0030】
ブラケット10は、第一の基板8を支持することができる。また、撮影装置がぶつけられる時、ブラケット10に優先的に衝突し、感光チップ6を保護し、撮影装置の信頼性を向上させ、ブラケット10は、駆動モジュール、第一の基板8にそれぞれ接続され、それによって駆動モジュールと第一の基板8との接続導通を実現する。
【0031】
例示的に、図14図15図16図17に示すように、ブラケット10は、導電部材10ABと射出成形部材10AAとを含み、導電部材10ABと射出成形部材10AAは、インサート射出成形(insertmolding)技術によって一体に嵌め込まれて射出成形され、導電部材10ABは、金属面AB1と、金属面AB2と、金属面AB3と、金属面AB4と、金属面AB5と、金属面AB6と、金属面AB7と、金属面AB8とを含み、射出成形部材10AAは、凹溝AA1と、凹溝AA2と、凹溝AA3と、凹溝AA4と、凹溝AA5と、凹溝AA6と、凹溝AA7と、凹溝AA8とを含み、金属面AB1と凹溝AA1は、溶接領域A11を構成し、金属面AB2と凹溝AA2は、溶接領域A12を構成し、金属面AB3と凹溝AA3は、溶接領域A13を構成し、金属面AB4と凹溝AA4は、溶接領域A14を構成し、金属面AB5と凹溝AA5は、溶接領域A21を構成し、金属面AB6と凹溝AA6は、溶接領域A22を構成し、金属面AB7と凹溝AA7は、溶接領域A23を構成し、金属面AB8と凹溝AA8は、溶接領域A24を構成する。このように、ブラケット10の電気的な接続関係を確保する場合、ブラケット10全体の重量を低減させることができる。
【0032】
いくつかの選択的な実施例では、電歪アセンブリ7は、第一の変形部材を含み、第一の変形部材は、第一の基板8とレンズモジュールにそれぞれ接続され、第一の変形部材は、第一の方向に沿って延伸し、第一の変形部材が通電する場合、第一の変形部材は、第一の基板8が第一の方向に移動するように駆動するように変形でき、第一の基板8は、感光チップ6を動かして移動させる。
【0033】
選択的に、第一の変形部材は、形状記憶合金材であってもよい。
【0034】
第一の変形部材は、第一の基板8に接続され、第一の基板8は、第一の変形部材に電気的な接続関係を提供することができる。選択的に、第一の変形部材は、一端が第一の基板8に接続され、他端がレンズモジュールに接続され、レンズモジュールが台座12に対して固設されるため、第一の変形部材が通電する場合、第一の変形部材は、変形が発生し、第一の基板8が第一の変形部材の第一の平面内の第一の方向に移動するように駆動し、第一の基板8が感光チップ6に接続されるため、感光チップ6は、第一の方向に移動でき、それによって防振を実現することができる。
【0035】
本発明のいくつかの実施例によれば、電歪アセンブリ7は、第二の変形部材を含み、第二の変形部材は、第一の基板8とレンズモジュールにそれぞれ接続され、第二の変形部材は、第二の方向に沿って延伸し、第二の変形部材が通電する場合、第二の変形部材は、第一の基板8が第二の方向に移動するように駆動するように変形でき、第一の基板8は、感光チップ6を動かして移動させる。
【0036】
ここで、第二の方向と第一の方向は、いずれも第一の平面内にあり、且つ第二の方向は、第一の方向と交差する。
【0037】
第二の変形部材は、上記第一の変形部材の原理に似ているため、ここでこれ以上は説明しない。
【0038】
第二の方向と第一の方向がいずれも第一の平面内にあり、且つ第二の方向が第一の方向と交差するため、第一の変形部材は第二の変形部材とともに作用することができることで、感光チップ6は、第一の平面内のいずれか方向に移動でき、即ちいずれか方向に振れが発生する場合、この撮影装置は、いずれも振れを補正することができ、それによって防振を実現する。
【0039】
いくつかの選択的な実施例では、第一の変形部材は、複数であり、複数の第一の変形部材は、互いに平行し且つ間隔をあけて設置され、第二の変形部材は、複数であり、複数の第二の変形部材は、互いに平行し且つ間隔をあけて設置される。
【0040】
ここで、複数は、二つ以上であってもよい。第一の変形部材は、複数であり、且つ互いに平行し且つ間隔をあけて設置され、第一の方向により強くより安定な駆動力を提供することができ、同様に、第二の変形部材は、複数であり、且つ互いに平行し且つ間隔をあけて設置され、第二の方向により強くより安定な駆動力を提供することができ、さらに感光チップ6をより容易に駆動して移動させることができ、安定性を高める。
【0041】
例示的に、電歪部材が二つの第一の変形部材と二つの第二の変形部材を含むことを例とし、図18に示すように、電歪アセンブリ7は、固定ブロックを含み、それぞれ固定ブロック711、固定ブロック712、固定ブロック713、固定ブロック714、固定ブロック721、固定ブロック722、固定ブロック723、固定ブロック724であり、電歪部材7は、第一の変形部材731と、第二の変形部材732と、第一の変形部材733と第二の変形部材734とを含み、第一の変形部材と第二の変形部材が形状記憶合金材であることを例とし、形状記憶合金材が形状記憶効果を有するため、形状記憶合金材が通電した後、形状記憶合金材自体は、熱量が発生し、温度が変化し、金属自体の形状が変化し、制御形状記憶合金材における電流の大きさを制御することによって、第一の変形部材731、第一の変形部材733をそれぞれ変形させ、第一の変形部材731、第一の変形部材733は、撮影装置全体が第一の方向に移動する駆動力とし、電流の大きさを制御することによって、第二の変形部材732、第二の変形部材734をそれぞれ変形させ、第二の変形部材732、第二の変形部材734は、撮影装置全体が第二の方向に移動する駆動力とし、第一の変形部材731、第一の変形部材733、第二の変形部材732、第二の変形部材734によって第一の基板8、感光チップ6を動かして第一の平面内での移動を実現し、それによって防振を実現する。
【0042】
本発明のいくつかの実施例によれば、撮影装置は、弾性部材11をさらに含み、弾性部材11は、台座12と第一の基板にそれぞれ接続され、弾性部材11は、第一の基板が元の位置に位置するように駆動する。
【0043】
第一の基板8が変位した場合、弾性部材11は、第一の基板8が変位前の位置に回復するように駆動し、つまり、弾性部材11は、第一の基板8が元の位置に回復するように駆動する。弾性部材11の作用は、第一の基板8の移動が許可されるように第一の基板8を台座12に対して吊り下げることである。
【0044】
説明すべきこととして、元の位置は、第一の基板8の自由状態での予め設定される位置であり、即ち第一の基板8が予め設定される位置に位置する場合、駆動モジュールは、作動せず、弾性部材11は、自由状態にある。
【0045】
撮影装置の防振移動プロセスにおいて、弾性部材11は、逆方向の牽引力を与えることができ、電歪アセンブリが断電し又は変形が発生しない場合、弾性部材11は、感光チップ6が元の位置に急速に戻るように駆動することができる。
【0046】
選択的に、弾性部材11は、熱かしめ、接着などの方式によって台座12と第一の基板8に接続されてもよい。
【0047】
本発明のいくつかの実施例によれば、弾性部材11は、第一の固定部と、第二の固定部と、弾性接続アームとを含み、第一の固定部は、台座12に取り付けられ、且つ第一の固定部は、台座12に対して固定され、第二の固定部は、第一の基板8に取り付けられ、且つ第二の固定部は、第一の基板8に対して固定され、ここで、第一の固定部と第二の固定部のうちの一方は、中空構造であり、そのうちの他方は、中空構造内に位置し、弾性接続アームについて、弾性接続アームは、第一の固定部と第二の固定部との間に位置し、且つ弾性接続アームは、第一の固定部と第二の固定部にそれぞれ接続され、弾性接続アームは、変形できる。
【0048】
第一の固定部と第二の固定部のうちの一方は、中空構造であり、他方が中空構造内に位置することに有利であり、さらに弾性部材11の移動に有利であり、即ち弾性接続アームの運動に有利である。
【0049】
選択的に、第一の固定部は、中空構造であり、第二の固定部は、中空構造内に位置する。
【0050】
又は、第二の固定部は、中空構造であり、第一の固定部は、中空構造内に位置する。
【0051】
選択的に、弾性接続アームは、複数であり、且つ複数の弾性接続アームは、第一の基板8の周方向に沿って間隔をあけて設置される。複数は、二つ以上を指す。選択的に、複数の弾性接続アームは、等間隔に設置されてもよく、このように質量が均一に分布し、安定性が高い。例えば、図示する例において、弾性接続アームは、四つであり、且つ四つの弾性接続アームは、それぞれ第一の固定部の周りに位置する。無論、他の設置方式も本発明の保護範囲内に属する。
【0052】
例示的に、図21に示すように、弾性部材11は、第一の固定部B16と、第二の固定部B17と、弾性接続アームB15とを含む。
【0053】
本発明のいくつかの実施例によれば、弾性部材11は、第一の取り付け部を有し、台座12は、底板と側壁板とを含み、底板に第二の取り付け部が設けられ、第二の取り付け部は、第一の取り付け部に嵌合され、側壁板は、底板を囲んで設置され、且つ側壁板は、底板のエッジに設置され、レンズモジュールは、側壁板に取り付けられ、レンズモジュールは、底板、側壁板とともに、取り付けキャビティを形成し、弾性部材11、感光チップモジュール及び駆動モジュールは、いずれも取り付けキャビティ内に位置する。
【0054】
以上から明らかなように、弾性部材11は、第一の取り付け部を有し、底板に第二の取り付け部が設けられ、第二の取り付け部は、第一の取り付け部に嵌合され、それによって弾性部材11は、第一の取り付け部と第二の取り付け部によって台座12に接続される。レンズモジュールは、底板、側壁板とともに、取り付けキャビティを形成し、弾性部材11、感光チップモジュール及び駆動モジュールは、いずれも取り付けキャビティ内に位置し、弾性部材11、感光チップモジュール及び駆動モジュールは、取り付けキャビティ内で移動でき、安定性と信頼性が高い。
【0055】
選択的に、第一の取り付け部と第二の取り付け部のうちの一方は、取り付け穴であり、他方は、取り付け穴に嵌合された取り付け柱である。
【0056】
選択的に、第一の取り付け部は、取り付け穴であり、第二の取り付け部は、取り付け柱である。
【0057】
選択的に、第一の取り付け部は、取り付け柱であり、第二の取り付け部は、取り付け穴である。
【0058】
選択的に、取り付け穴と取り付け柱は、一対一で対応する複数であり、複数は、二つ以上であってもよい。取り付け穴と取り付け柱を嵌合して取り付けることによって、弾性部材11を台座12に固定的に接続することができる。取り付け穴と取り付け柱が複数設置される場合、弾性部材11と台座12との固定性を向上させることができ、それによって撮影装置の安定性を高めることができる。
【0059】
例示的に、図21図22に示すように、弾性部材11は、金属リングB2を含み、ブラケット10は、底面A4を含み、金属リングB2は、接着剤などの方式によって底面A4に接続して固定され、それによって弾性部材11の一端をブラケット10に固定することを実現し、
図21図22図23図24に示すように、例示的に、弾性部材11は、固定穴B11と、固定穴B12と、固定穴B13と、固定穴B14とを含み、台座12は、固定柱C11と、固定柱C12と、固定柱C13と、固定柱C14とを含み、固定穴B11は、固定柱C11に対応し、熱かしめ又は接着剤などの形式によって固定され、固定穴B12は、固定柱C12に対応し、熱かしめ又は接着剤などの形式によって固定され、固定穴B13は、固定柱C13に対応し、熱かしめ又は接着剤などの形式によって固定され、固定穴B14は、固定柱C14に対応し、熱かしめ又は接着剤などの形式によって固定され、弾性部材11は、金属リングB3を含み、台座12は、バンプC21と、バンプC22と、バンプC23と、バンプC24と、バンプC31と、バンプC32と、バンプC33と、バンプC34とを含み、金属リングB3は、バンプC21、バンプC22、バンプC23、バンプC24、バンプC31、バンプC32、バンプC33、バンプC34により形成された平面に貼り合わせられ、バンプC21、バンプC22、バンプC23、バンプC24、バンプC31、バンプC32、バンプC33、バンプC34に接着剤を増加させるなどの形式によって弾性部材11の固定強度を補強することができ、以上の形式によって、弾性部材11の一端は、ブラケット10に固定され、弾性部材11の他端は、台座12に固定され、それによって、弾性部材11によってブラケット10、第一の基板8、感光チップ6などを吊り下げることを達成する。
【0060】
図7図23図25に示すように、台座12は、底板C4を含み、フレーム4は、側壁板47を含み、底板C4と側壁板47は、接着剤などの形式によって固定され、台座12とフレーム4との接着固定を実現し、それによって可動的な装置を囲んで保護し、台座12は、凹溝C5を含み、フレーム4は、凹溝49を含み、凹溝C5と凹溝49により構成された空間は、第一の基板8の可動部82が作動時に干渉されないことに有利である。
【0061】
本発明のいくつかの実施例によれば、レンズモジュールは、フレーム4を含み、フレーム4は、レンズ本体1を取り付けるために用いられ、電歪アセンブリ7は、フレーム4と第一の基板8にそれぞれ接続される。
【0062】
選択的に、フレーム4は、射出成形されたプラスチック部材であり、レンズ本体1を乗せるために用いられ、台座12とともに取り付けキャビティを形成し、感光チップモジュール、駆動モジュールと弾性部材11を取り付けキャビティ内に設置し、囲んで保護する役割を果たすことができ、さらに撮影装置が外界の干渉を受けることを防止することができる。
【0063】
図3図4図5図6図7に示すように、フレーム4は、導電部材4Aと射出成形部材4Bとを含み、導電部材4Aと射出成形部材4Bは、インサート射出成形(insertmolding)技術によって一体に嵌め込まれて射出成形され、選択的に、導電部材4Aは、金属部材であってもよい。本発明の実施例は、これを具体的に限定しない。導電部材4Aは、金属面4A1、金属面4A2、金属面4A3、金属面4A4、金属面4A5、金属面4A6、金属面4A7、金属面4A8を含み、射出成形部材4Bは、凹溝4B1、凹溝4B2、凹溝4B3、凹溝4B4、凹溝4B5、凹溝4B6、凹溝4B7、凹溝4B8を含み、金属面4A1と凹溝4B1は、溶接領域411を構成し、金属面4A2と凹溝4B2は、溶接領域412を構成し、金属面4A3と凹溝4B3は、溶接領域413を構成し、金属面4A4と凹溝4B4は、溶接領域414を構成し、金属面4A5と凹溝4B5は、溶接領域451を構成し、金属面4A6と凹溝4B6は、溶接領域452を構成し、金属面4A7と凹溝4B7は、溶接領域453を構成し、金属面4A8と凹溝4B8は、溶接領域454を構成し、図6に示すように、フレーム4は、凹溝421と、凹溝422と、凹溝423と、凹溝424と、凹溝425と、凹溝426と、凹溝427と、凹溝428と、凹溝429とを含み、目的は、フレーム4全体の重量を低減させ及びフレーム4全体の変形率を減少させることである。
【0064】
選択的に、撮影装置は、光フィルタ5をさらに含み、光フィルタ5は、レンズ本体1から透過した光線に対してフィルタリング処理を行い、感光チップ6がより良い映像効果を実現することに有利である。
【0065】
選択的に、撮影装置は、放熱板9をさらに含み、放熱板9は、第一の基板8に設置され、例えば、感光チップ6の底部に設置され、感光チップ6が作動時に大量の熱量を発生し、放熱板9は、感光チップ6が発生した熱量を導出し且つ空気に発散し、熱量が装置の結像効果に与える影響を減少させる。同時に、感光チップ6を衝撃から保護することができる。選択的に、放熱板9は、金属部材であってもよい。
【0066】
図12図13図25に示すように、第一の基板8は、固定板83を含み、固定板83は、多層のフレキシブル回路基板であり、感光チップ6を表面実装技術(Surface Mounted Technology、SMT)によって固定板83の平面831に貼り付けることができ、感光チップ6を第一の基板8に固定することを実現し、モジュール鋼板9は、接着などの方式によって固定板83に固定され、第一の基板8は、可動部82を含み、可動部82は、2層(2層に限られない)のS字形屈曲フレキシブル回路基板であり、可動部82の中部は、スルーホール821とスルーホール822とを含み、可動部82が作動時に発生した抵抗トルクを減少させることに有利であり、可動部82は、側面823を含み、フレーム4は、側面44を含み、側面823と側面44は、接着剤などの方式によって一体に接着して固定され、可動部82の可動的な範囲を制御することに有利であり、第一の基板8は、コネクタ81を含み、コネクタ81と完成品外部コネクタは、互いに係合されて導通し、装置の一部の通電機能を実現する。
【0067】
図5図13図17図18図19図20に示すように、モジュール鋼板9は、接着面91を含み、ブラケット10は、接着面A3を含み、接着面91と接着面A3は接着剤などの方式によって一体に接着して固定され、それによって感光チップ6、第一の基板8、モジュール鋼板9をブラケット10に一体に固定することを実現し、電歪アセンブリ7に含まれた固定ブロック721は、ブラケット10に含まれた溶接領域A21に対応し、溶接方式によって固定され且つ導通し、電歪アセンブリ7に含まれた固定ブロック722は、ブラケット10に含まれた溶接領域A22に対応し、溶接方式によって固定され且つ導通し、電歪アセンブリ7に含まれた固定ブロック723は、ブラケット10に含まれた溶接領域A23に対応し、溶接方式によって固定され且つ導通し、電歪アセンブリ7に含まれた固定ブロック724は、ブラケット10に含まれた溶接領域A24に対応し、溶接方式によって固定され且つ導通し、電歪アセンブリ7に含まれた固定ブロック711は、ブラケット10に含まれた溶接領域454に対応し、溶接方式によって固定され且つ導通し、電歪アセンブリ7に含まれた固定ブロック712は、ブラケット10に含まれた溶接領域451に対応し、溶接方式によって固定され且つ導通し、電歪アセンブリ7に含まれた固定ブロック713は、ブラケット10に含まれた溶接領域452に対応し、溶接方式によって固定され且つ導通し、電歪アセンブリ7に含まれた固定ブロック714は、ブラケット10に含まれた溶接領域453に対応し、溶接方式によって固定され且つ導通し、以上の方式によって、電歪アセンブリ7の両端をブラケット10にそれぞれ固定し、第一の基板8、焦点整合基板3にそれぞれ接続されて導通することを同時に実現し、撮影装置全体の通電回路の導通を実現する。
【0068】
選択的に、レンズモジュールは、焦点整合基板3とモータ2とを含んでもよい。それによって焦点整合を実現することができる。レンズ本体1は、一枚又は複数枚の曲面光学ガラス又はプラスチック部材により構成された光学部材であり、光信号を受信し且つ光信号を感光チップ6の表面に収集することができ、カメラにおける不可欠な光学素子であり、結像品質の優劣に影響を直接に与え、アルゴリズムの実現と効果に影響を与える。モータ2は、複数の部材により組み立てられた駆動構造であり、レンズ本体1を駆動して移動させることができ、それによって撮影装置の自動焦点整合を実現し、モータ2とレンズ本体1は全体として、接着剤などの固定方式によって、防振装置全体の自動焦点整合の駆動部分とすることができ、本態様は、一つの閉ループモータ2をケースとして述べるが、発明の実施例は、閉ループ駆動モータに限らず、開ループモータと中置モータとも含む。焦点整合基板3は、フレキシブル回路基板であり、モータ2に接続され、モータ2に電気的な接続関係を提供し、モータ2と外部コネクタとの導通を実現し、それによって撮影装置の自動焦点整合部分と外界との導通を実現し、自動焦点整合の機能を実現する。
【0069】
選択的に、レンズ本体1とモータ2は、ビスコース方式によって接続されてもよい。
【0070】
図2図6図8図9図10図11に示すように、焦点整合基板3は、接着面34によってフレーム4の接着面43に固定的に接続され、焦点整合基板3は、接着面36によってモータ2に一体に接着され、撮影装置全体の自動焦点整合部分をフレーム4に一体に固定することを実現し、焦点整合基板3は、溶接穴を含み、それぞれ溶接穴351、溶接穴352、溶接穴353、溶接穴354であり、溶接穴351は、溶接領域411に対応し、溶接などの方式によって接続導通を実現し、溶接穴352は、溶接領域412に対応し、溶接などの方式によって接続導通を実現し、溶接穴353は、溶接領域413に対応し、溶接などの方式によって接続導通を実現し、溶接穴354は、溶接領域414に対応し、溶接などの方式によって接続導通を実現し、焦点整合基板3は、溶接領域を含み、それぞれ溶接領域331、溶接領域332、溶接領域333と溶接領域334であり、モータ2は、溶接端子を含み、それぞれ溶接端子21、溶接端子22、溶接端子23と溶接端子24であり、溶接領域331は、溶接端子21に対応し、溶接などの方式によって導通を実現し、溶接領域332は、溶接端子22に対応し、溶接などの方式によって導通を実現し、溶接領域333は、溶接端子23に対応し、溶接などの方式によって導通を実現し、溶接領域334は、溶接端子24に対応し、溶接などの方式によって導通を実現し、焦点整合基板3は、コネクタ31を含み、コネクタ31と完成品のコネクタは、互いに係合されて導通し、撮影装置の一部の通電機能を実現する。
【0071】
本発明の実施例に開示された撮影装置に基づき、本発明の実施例は、電子機器を開示する。開示された電子機器は、上記撮影装置を含む。
【0072】
本発明の実施例に開示された電子機器に基づき、本発明の実施例は、撮影装置の制御方法をさらに開示する。開示された撮影装置の制御方法は、以下のステップa,bを含む。
【0073】
ステップa、ユーザの入力を受信する。
【0074】
選択的に、ユーザの入力は、防振をトリガーするための入力であってもよく、タッチ入力、ボイス入力を含むが、それらに限らない。例えばユーザが写真を撮るプレビューインタフェースにおいて防振制御部品に対する入力であってもよい。
【0075】
ステップb、入力に応答して、駆動モジュールが、防振を実現するために、感光チップモジュールが第一の平面内で移動するように駆動する。
【0076】
本発明の実施例では、上記電子機器に基づき、ユーザの入力を受信することによって、入力に応答して、駆動モジュールは、防振を実現するために、感光チップモジュールがレンズ本体と平行する第一の平面内で移動するように駆動する。
【0077】
上記撮影装置の制御方法に基づき、本発明の実施例は、制御方法の装置をさらに提供する。この装置は、
ユーザの入力を受信するための受信モジュールと、
入力に応答して、駆動モジュールが、防振を実現するために、感光チップモジュールが第一の平面内で移動するように駆動するための制御モジュールとを含むことができる。
【0078】
本発明の実施例では、駆動モジュールは、防振を実現するために、感光チップモジュールがレンズ本体と平行する第一の平面内で移動するように駆動する。
【0079】
本発明の実施例は、電子機器をさらに開示する。この電子機器は、プロセッサと、メモリと、メモリ上に記憶されておりプロセッサ上で運行できるコンピュータプログラムとを含み、コンピュータプログラムがプロセッサにより実行される時、上記任意の実施例に記載の制御方法のステップを実現する。
【0080】
本発明の実施例は、コンピュータ可読記憶媒体をさらに開示する。このコンピュータ可読記憶媒体上にコンピュータプログラムが記憶されており、コンピュータプログラムがプロセッサにより実行される時、上記任意の実施例に記載の制御方法のステップを実現する。
【0081】
当業者であれば認識できるように、本明細書に開示された実施例を結び付けて記述された各例のユニット及びアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、又はコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアの組み合わせで実現されることができる。これらの機能がハードウェア方式で実行されるかソフトウェア方式で実行されるかは、技術案の特定の応用及び設計拘束条件によるものである。当業者は、各特定の応用に対して異なる方法を使用して、記述された機能を実現することができるが、このような実現は、本開示の範囲を超えていると考えられるべきではない。
当業者であれば明確に理解できるように、記述の利便性および簡潔性のために、以上に記述されたシステム、装置とユニットの具体的な作動プロセスは、前述方法の実施例における対応するプロセスを参照すればよく、ここではこれ以上説明しない。
【0082】
本出願による実施例では、理解すべきこととして、掲示された装置と方法は、他の方式によって実現されてもよい。例えば、以上に記述された装置の実施例は、例示的なものに過ぎず、例えば前記ユニットの区分は、単なる論理的機能区分であり、実際に実現する時、他の区分方式があってもよく、例えば複数のユニット又はアセンブリは、別のシステムに結合されてもよく、又は統合されてもよく、又はいくつかの特徴が無視されてもよく、又は実行されなくてもよい。また、表示又は討論された同士間の結合又は直接的な結合又は通信接続は、いくつかのインターフェース、装置又はユニットによる間接的な結合又は通信接続であってもよく、電気的、機械的、又は他の形式であってもよい。
【0083】
前記分離部材として説明されたユニットは、物理的に分離されてもよく、又は分離されなくてもよく、ユニットとして表示された部材は、物理的ユニットであってもよく、又はそうではなくてもよく、一つの箇所に位置してもよく、又は複数のネットワークユニットに分布してもよい。実際の必要に応じてそのうちの一部又はすべてのユニットを選択して本実施例の方案の目的を実現することができる。
【0084】
また、本開示の各実施例における各機能ユニットが一つの処理ユニットに統合されてもよく、各ユニットが物理的に単独で存在してもよく、二つ以上のユニットが一つのユニットに統合されてもよい。
【0085】
前記機能がソフトウェア機能ユニットの形式で実現され且つ独立した製品として販売又は使用される場合、一つのコンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよい。このような理解を踏まえて、本開示の技術案は、実質には又は従来の技術に寄与した部分又はこの技術案の部分がソフトウェア製品の形式によって具現化されてもよい。このコンピュータソフトウェア製品は、一つの記憶媒体に記憶され、一台のコンピュータ機器(パーソナルコンピュータ、サーバ、又はネットワーク機器などであってもよい)に本開示の各実施例に記載の方法のすべて又は一部のステップを実行させるための若干の命令を含む。前述した記憶媒体は、Uディスク、モバイルハードディスク、ROM、RAM、磁気ディスク又は光ディスクなどの様々なプログラムコードを記憶可能な媒体を含む。
【0086】
当業者であれば理解できるように、上記実施例の方法におけるすべて又は一部のフローを実現することは、コンピュータプログラムにより関連するハードウェアを制御して完成することができ、前記のプログラムは、一つのコンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよく、このプログラムが実行される時、上記のような各方法の実施例のフローを含んでもよい。ここで、前記記憶媒体は、磁気ディスク、光ディスク、リードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROM)又はランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)などであってもよい。
【0087】
本発明の実施例に開示された電子機器は、スマートフォン、タブレットパソコン、電子ブックリーダー、ウェアラブルデバイス(例えばスマートウォッチ)、電子ゲーム機などの機器であってもよく、本発明の実施例は、電子機器の具体的な種類を制限しない。本発明の上記実施例において重点的に記述されたのは各実施例間の相違点であり、各実施例間の相違点の最適な特徴は、矛盾がない限り、いずれもより好ましい実施例を組み合わせて構成することができ、文章の簡潔のため、ここでこれ以上は説明しない。
【0088】
以上は、本発明の実施例に過ぎず、本発明を制限するためのものではない。当業者にとって、本発明は、様々な変更と変化を有することが可能である。本発明の精神と原理の範囲内でなされた任意の修正、同等置換、改良など、いずれも本発明の特許請求の範囲に含まれるべきである。
【符号の説明】
【0089】
1-レンズ本体、2-モータ、3-焦点整合基板、4-フレーム、5-光フィルタ、6-感光チップ、7-電歪アセンブリ、731/733-第一の変形部材、732/734-第二の変形部材、8-第一の基板、9-モジュール鋼板、10-ブラケット、11-弾性部材、B16-第一の固定部、B17-第二の固定部、B15-弾性接続アーム、12-台座、C4-底板、47-側壁板。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
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