IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ オムロン株式会社の特許一覧

<>
  • 特許-光電センサ 図1
  • 特許-光電センサ 図2
  • 特許-光電センサ 図3
  • 特許-光電センサ 図4
  • 特許-光電センサ 図5
  • 特許-光電センサ 図6
  • 特許-光電センサ 図7
  • 特許-光電センサ 図8
  • 特許-光電センサ 図9
  • 特許-光電センサ 図10
  • 特許-光電センサ 図11
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-05
(45)【発行日】2024-04-15
(54)【発明の名称】光電センサ
(51)【国際特許分類】
   H01H 35/00 20060101AFI20240408BHJP
【FI】
H01H35/00 V
H01H35/00 E
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2020038591
(22)【出願日】2020-03-06
(65)【公開番号】P2021140969
(43)【公開日】2021-09-16
【審査請求日】2023-01-11
(73)【特許権者】
【識別番号】000002945
【氏名又は名称】オムロン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100108213
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 豊隆
(72)【発明者】
【氏名】篠原 大揮
(72)【発明者】
【氏名】澤田 保嘉
【審査官】太田 義典
(56)【参考文献】
【文献】特開2004-205209(JP,A)
【文献】特開2018-152227(JP,A)
【文献】特開2011-040202(JP,A)
【文献】特開2011-014547(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01H 35/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
開口部を有する筐体と、
前記筐体の内部空間を前記開口部側の第1空間と反対側の第2空間とに分ける境界面に沿って配置されたハード基板である第1基板と、
投光用光ファイバに検出光を投射する投光素子と、
受光用光ファイバから検出光を受光する受光素子と、
前記投光素子と前記受光素子が実装面の一側方に寄せて実装され、又は前記投光素子と前記受光素子が実装された第3基板と前記一側方側で接続されて、前記第2空間に収容された第2基板と、
前記第1基板の実装面のうち前記第2基板の前記一側方とは反対の領域に設けられ、前記開口部から前記第1基板へ向かうユーザの操作力を受ける複数のボタンと、
前記第1基板の実装面のうち前記第2基板の前記一側方とは反対の領域に設けられ、前記複数のボタンのうち特定ボタンを明示するための明示用発光素子と
を備え
前記特定ボタンは、前記複数のボタンのうち、前記第2基板の前記一側方に対応する領域からは最も離れた位置に設けられ、
前記明示用発光素子は、前記特定ボタンと、前記特定ボタン以外の前記複数のボタンとの間に実装されている光電センサ。
【請求項2】
開口部を有する筐体と、
前記筐体の内部空間を前記開口部側の第1空間と反対側の第2空間とに分ける境界面に沿って配置されたハード基板である第1基板と、
投光用光ファイバに検出光を投射する投光素子と、
受光用光ファイバから検出光を受光する受光素子と、
前記投光素子と前記受光素子が実装面の一側方に寄せて実装され、又は前記投光素子と前記受光素子が実装された第3基板と前記一側方側で接続されて、前記第2空間に収容された第2基板と、
前記第1基板の実装面のうち前記第2基板の前記一側方とは反対の領域に設けられ、前記開口部から前記第1基板へ向かうユーザの操作力を受ける複数のボタンと、
前記第1基板の実装面のうち前記第2基板の前記一側方とは反対の領域に設けられ、前記複数のボタンのうち特定ボタンを明示するための明示用発光素子と、
前記第1基板の実装面のうち前記第2基板の前記一側方に対応する領域に実装され、前記開口部へ向けて情報を呈示するための情報用発光素子
を備え、
前記特定ボタンは、基準値の自動調整を開始させる調整ボタンであり、
前記複数のボタンは、前記情報用発光素子で表示される数値を変更させるための変更ボタンと、変化された数値を決定するための決定ボタンを含み、
前記変更ボタンは、前記情報用発光素子に隣接して設けられ、前記決定ボタンは、前記変更ボタンと前記調整ボタンの間に設けられている電センサ。
【請求項3】
前記開口部のうち少なくとも前記複数のボタンが設けられた領域に対応する部分を覆う開閉カバーを備え、
前記開閉カバーの開閉ヒンジは、前記開口部のうち前記特定ボタンが配置された側の端部に設けられている請求項1または2に記載の光電センサ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光電センサに関する。
【背景技術】
【0002】
投光用の光ファイバと受光用の光ファイバを挿抜して用いるファイバ型の光電センサが知られている(例えば、特許文献1参照)。ファイバ型の光電センサは、投光用の光ファイバへ投射した検出光が、検出対象物で反射して受光用の光ファイバへ戻ってくるか否か、あるいはどの程度戻ってくるかを検出することにより、検出対象物の有無やその距離を判定するセンサである。検出対象物が透光素材で形成されていれば、検出光を透過させてその光量が減衰するかにより、検出対象物の有無を検出することも可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2004-205209号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
光電センサは、検出レベルを調整したり、動作モードを切り替えたりする操作部を備えることが多い。操作部が複数の押しボタンを含む場合には、押し間違えられると特に影響が大きいものを含むことがある。そのような特別な押しボタンが存在する場合に、その押しボタンを目立たせるよう発光部をその近傍に設ける手法がある。しかし、光電センサは、光を用いて対象物の有無等を検出するセンサであるので、押しボタンを目立たせる発光部の光が検出系に影響を与えてしまう場合がある。
【0005】
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、操作部に発光部を備えながらも、センシング機能に悪影響を及ぼさない光電センサを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様における光電センサは、開口部を有する筐体と、筐体の内部空間を開口部側の第1空間と反対側の第2空間とに分ける境界面に沿って配置されたハード基板である第1基板と、投光用光ファイバに検出光を投射する投光素子と、受光用光ファイバから検出光を受光する受光素子と、投光素子と受光素子が実装面の一側方に寄せて実装され、又は投光素子と受光素子が実装された第3基板と一側方側で接続されて、第2空間に収容された第2基板と、第1基板の実装面のうち第2基板の一側方とは反対の領域に設けられ、開口部から第1基板へ向かうユーザの操作力を受ける複数のボタンと、第1基板の実装面のうち第2基板の一側方とは反対の領域に設けられ、複数のボタンのうち特定ボタンを明示するための明示用発光素子とを備える。
【0007】
特に誤操作を防ぎたいボタンである特定ボタンの存在を明示する明示用発光素子を、このようにハード基板である第1基板の実装面において投受光素子とは反対の領域に実装することにより、投光素子及び受光素子の近傍にその光が回り込むことを抑制できる。また、押しボタンも投受光素子から離れた位置に配置するので、過剰な荷重が投光素子及び受光素子の周辺部へ伝達することを軽減することができる。
【0008】
上記態様における特定ボタンは、複数のボタンのうち、第2基板の一側方に対応する領域からは最も離れた位置に設けられていると良い。このような位置に配置すれば、誤操作をより防ぐことができる。このとき、明示用発光素子は、特定ボタンと、特定ボタン以外の複数のボタンとの間に実装されていると良い。このような位置に明示用発光素子を設ければ、特定ボタンを他のボタンと離間させることができるので、誤操作をより防ぐことができる。また第1基板の長手方向の短小化においても好ましい。
【0009】
また、上記態様における光電センサは、第1基板の実装面のうち第2基板の一側方に対応する領域に実装され、開口部へ向けて情報を呈示するための情報用発光素子を備え、上記の特定ボタンは、基準値の自動調整を開始させる調整ボタンであり、上記の複数のボタンは、情報用発光素子で表示される数値を変更させるための変更ボタンと、変化された数値を決定するための決定ボタンを含み、変更ボタンは、情報用発光素子に隣接して設けられ、決定ボタンは、変更ボタンと調整ボタンの間に設けられていると良い。このようなボタンの配列を採用すれば、調整ボタンの誤操作を防ぐと共に、直観的なユーザインタフェースを提供することができる。
【0010】
また、上記態様における光電センサは、開口部のうち少なくとも上記の複数のボタンが設けられた領域に対応する部分を覆う開閉カバーを備え、当該開閉カバーの開閉ヒンジは、開口部のうち特定ボタンが配置された側の端部に設けられていると良い。このような構成により、調整ボタンの近傍に開閉ヒンジが存在することになるので、開閉カバーがユーザの指の容易な進入を妨げ、調整ボタンの誤操作を防ぐことができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明により、操作部に発光部を備えながらも、センシング機能に悪影響を及ぼさない光電センサを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本実施形態に係る光電センサの全体斜視図である。
図2】開閉カバーを開いた様子を示す全体斜視図である。
図3】光電センサの主要な構成要素を示す分解斜視図である。
図4】筐体内の分割空間を説明する模式図である。
図5】UIユニット、ベースフレーム及びメイン基板の関係を示す図である。
図6図5の様子をxz平面で切断した断面図である。
図7】UIユニットの各部を説明する図である。
図8】ベースフレーム、メイン基板及びシールド板の関係を示す図である。
図9】シールド板がメイン基板を覆う様子を一方向から観察した斜視図である。
図10】シールド板がメイン基板を覆う様子を他方向から観察した斜視図である。
図11】メイン基板の他の構成例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
添付図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。なお、各図において、同一の符号を付したものは、同一又は同様の構成を有する。また、各図において、同一又は同様の構成を有する構造物が複数存在する場合には、煩雑となることを回避するため、一部に符号を付し、他に同一符号を付すことを省く場合がある。
【0014】
図1は、本実施形態に係る光電センサ100の全体斜視図である。本実施形態に係る光電センサ100は、ファイバ型の光電センサであり、投光用光ファイバ142へ投射した検出光が、検出対象物で反射して受光用光ファイバ143へ戻ってくるか否か、あるいはどの程度戻ってくるかを検出することにより、検出対象物の有無やその距離を判定するセンサである。検出対象物が透光素材で形成されていれば、検出光を透過させてその光量が減衰するかにより、検出対象物の有無を検出することも可能である。
【0015】
光電センサ100は、全体として扁平型の箱形状を成し、主に筐体190と、筐体190の上部を開閉可能に覆う開閉カバー110とが外観に現れている。筐体190は、先端側に2つの孔を有する。具体的には、投光用光ファイバ142を挿抜するための上部挿通孔191と、受光用光ファイバ143を挿抜するための下部挿通孔192を有する。光電センサ100の使用時においては、投光用光ファイバ142は上部挿通孔191に挿通されて固定され、受光用光ファイバ143は下部挿通孔192に挿通されて固定される。
【0016】
筐体190は、後端側にコネクタユニット146の受容部を有し、図は、受容部にコネクタユニット146が装着された様子を表している。コネクタユニット146は、ケーブル147の一端に設けられ、ケーブル147が内包する電源線及び信号線を筐体190内部の回路基板と接続する。
【0017】
なお、図示するようにx軸、y軸及びz軸を定める。以後の図面においても図1と同様の座標軸を併記することにより、それぞれの図面が表す構造物の向きを示す。また以後の説明において、上述のように、z軸正方向を上方向、負方向を下方向、x軸負の側を先端側、正の側を後端側、z軸正の側を上側、負の側を下側、x軸に沿う方向を長手方向、y軸に沿う方向を短手方向、z軸に沿う方向を高さ方向と称する場合がある。
【0018】
図2は、開閉カバー110を開いた様子を示す全体斜視図である。開閉カバー110は、後述するヒンジ構造により回転可能であり、ユーザは、先端側を持ち上げることにより開閉カバー110を開いた状態にすることができる。
【0019】
開閉カバー110を開いた状態にすると、UIユニット200が外部に露出した状態になる。UIユニット200は、主に、表示部210と操作部220を有する。具体的には後に詳述するが、表示部210は、長手方向に沿って配置された複数桁の数値表示を有する。また、操作部220は、同じく長手方向に沿って配置された押しボタンを有する。
【0020】
ユーザは、開閉カバー110を開いた状態にすれば、押しボタンを操作することができる。閉じた状態にすれば、不用意に押しボタンを押してしまうことを防ぐことができる。一方で、開閉カバー110は透明素材で形成されており、ユーザは、開閉カバー110が閉じた状態であっても表示部210が呈示する情報を視認することができる。
【0021】
図3は、光電センサ100の主要な構成要素を示す分解斜視図である。光電センサ100は、主に、開閉カバー110、UIユニット200、ファイバロック機構141、コネクタユニット146、ベースフレーム150、メイン基板170、シールド板180、筐体190によって構成されている。筐体190は、上側に開口部193を有する。すなわち、筐体190の内部空間は、上方向へ向かって大きく開いている。UIユニット200、ファイバロック機構141、ベースフレーム150、メイン基板170、シールド板180は、組み立てられて、筐体190の内部空間に開口部193から収容される。開閉カバー110は、開口部193を封塞する。また、コネクタユニット146は、筐体190の後端側から装着される。
【0022】
UIユニット200は、主に、マスクシート121、シェーディングパッド122、ボタンパッド123、サブ基板130によって構成されている。サブ基板130は、リジッド基板とも呼ばれる剛性のある板状のハード基板であり、例えば、ガラスエポキシ基板が用いられる。サブ基板130の実装面には、それぞれ1つ以上の情報用LED131、明示用LED132、タクタイルスイッチ133が実装されている。これらの具体的な配置や構成については、後に詳述する。
【0023】
ボタンパッド123は、それぞれのタクタイルスイッチ133に対応したキートップとサブ基板130の実装面に接するベースとが一体的に形成されたゴム成形シートである。ボタンパッド123は、タクタイルスイッチ133の配置に合わせてサブ基板130の実装面上に載置される。シェーディングパッド122は、情報用LED131、明示用LED132、ボタンパッド123に対応した貫通孔が設けられ、サブ基板130の実装面に密着して配置された遮光板である。シェーディングパッド122は、情報用LED131及び明示用LED132からの光を開口部193側へ導くと共に、他の領域へ漏らさない機能を担う。マスクシート121は、情報用LED131及び明示用LED132からの光の輪郭を定める透過窓枠や、押しボタンの役割を説明する文字やアイコンが印刷されたシートである。マスクシート121は、シェーディングパッド122と同様にボタンパッド123のキートップを挿通させる孔が設けられており、シェーディングパッド122の表面に貼着されている。
【0024】
ファイバロック機構141は、上部挿通孔191を通して挿し込まれる投光用光ファイバ142、及び下部挿通孔192を通して挿し込まれる受光用光ファイバ143のそれぞれをクランプして固定する。クランプされた投光用光ファイバ142の端面は、投光LED161に対向し、投光LED161が投射する検出光を光ファイバ内に入射させる。クランプされた受光用光ファイバ143の端面は、受光PD162に対向し、光ファイバ内を伝達してきた検出光を受光PD162へ出射させる。
【0025】
コネクタユニット146は、ケーブル147が内包する電源線及び信号線をメイン基板170の対応する各端子と接続させる。なお、コネクタユニット146は、筐体190に対して着脱可能に構成されてもよい。
【0026】
ベースフレーム150は、光電センサ100の骨格を成し、変形しにくいように肉厚の樹脂で成形されている。ベースフレーム150は、図示するように全体としてL字形状を成し、開閉カバー110、UIユニット200、ファイバロック機構141、メイン基板170、シールド板180が取り付けられる基材としての機能を担う。具体的な形状や機能については、後に詳述する。
【0027】
メイン基板170は、光電センサ100を機能させる各種素子が多く実装された回路基板であり、特に、投光LED161及び受光PD162が実装されている。本実施形態においては、両面に実装面を有する基板を想定するが、三層以上の多層基板であってもよい。メイン基板170も、サブ基板130と同様にハード基板であり、例えば、ガラスエポキシ基板が用いられる。
【0028】
シールド板180は、外部からメイン基板170へ向かう電磁波を遮断する電磁遮蔽板であり、例えば銅板を折り曲げて形成されている。シールド板180は、長手方向から観察した場合にU字形状を成し、単体でメイン基板170の両実装面の大部分を覆う面積を有する。具体的な形状や、ベースフレーム150及びメイン基板170との位置関係については、後に詳述する。
【0029】
図4は、筐体190内の分割空間を説明する模式図である。サブ基板130は、図示するように開口部193に相当する大きさを有し、筐体190の内部空間に収容された場合に、当該内部空間を、開口部193側の第1空間と、反対側の第2空間とに分割する。
【0030】
第1空間は、主にUIユニット200を収容し、開口部193を利用したユーザインタフェース機能が集約された空間である。第2空間は、主にファイバロック機構141やメイン基板170を収容し、投受光素子や信号処理回路などのセンシング機能が集約された空間である。このように、一枚のハード基板であるサブ基板130によって筐体190の内部空間を2つの空間に分割することにより、一方の空間に起因して生じ得る現象が他方の空間で実行される機能に及ぼす悪影響を最小限に抑制することができる。
【0031】
サブ基板130は、情報用LED131、明示用LED132及びタクタイルスイッチ133が実装された領域を取り囲む接地線であるGND線134を有する。このようなGND線134を設けることにより、開口部193側からメイン基板170へ向かう電磁波を遮断する効果を期待できる。なお、GND線134は、環状に閉じていなくてもよく、一部が欠けていても一定の遮断効果を期待できる。また、GND線134は、ライン状でなくてもよく、素子が実装されていない領域をGND領域としてもよい。
【0032】
図5は、主にUIユニット200、ベースフレーム150及びメイン基板170のそれぞれの構成と相互の配置関係を示す斜視図である。ボタンパッド123、シェーディングパッド122およびマスクシート121は、サブ基板130の実装面上に積層されて組み付けられ、サブ基板130と共にUIユニット200を構成する。
【0033】
ベースフレーム150は、上述のように全体としてL字形状を成す。具体的には、長手方向にL字の一辺を形成する環状部151と、環状部151に直交して延在し、高さ方向にL字の他辺を形成する直交部153とを有する。環状部151は、長手方向と短手方向で周回するように形成されており、サブ基板130の下面の周囲を受けることができる。
【0034】
環状部151には、短手方向に横切るように形成された一つ以上の梁部152が形成されており、梁部152は、サブ基板130の下面を支える。すなわち、環状部151と梁部152は、サブ基板130の下面を受けるサブ基板受け部として機能する。具体的には、サブ基板130は、UIユニット200の状態でサブ基板受け部に載置され、例えば接着剤により固定される。このような構造を採用することにより、ユーザによって押しボタンが強く押されても容易に変形しない剛性を確保すると共に、組み立て時において、サブ基板130とメイン基板170の電気的な接続を容易に行うことを可能にする。
【0035】
メイン基板170は、略矩形形状であり、直交する2辺の近傍がそれぞれ環状部151と直交部153に支持されるようにベースフレーム150に取り付けられている。このように2辺でベースフレーム150に取り付けることにより、メイン基板170が歪むことを更に抑制することができる。
【0036】
ファイバロック機構141は、ベースフレーム150の直交部153に支持され、固定されている。ファイバロック機構141は、投光用光ファイバ142の端面及び受光用光ファイバ143の端面をそれぞれ精確に投光LED161及び受光PD162に対向させる機能を担うので、位置ずれには特に敏感である。図示するように、ファイバロック機構141は、全体を箱型にして剛性を高め、その上、長手方向の全体に亘って直交部153によって支持されているので、外部からの荷重に対して特に歪みや位置ずれが生じにくい構造となっている。
【0037】
図6は、図5に示す環状部151の中央付近でxz平面と平行に切断して、y軸正の側から観察した様子を示す断面斜視図である。なお、図の見やすさを優先し、断面のハッチングを省いている。
【0038】
投光LED161及び受光PD162は、メイン基板170の一側方である先端側に寄せて実装されており、それぞれの発光部及び受光部は、ファイバロック機構141の内部へ挿入されている。より具体的には、投光LED161及び受光PD162は、その発光部及び受光部がメイン基板170の先端側縁から突出するように、実装面にはんだ付けされている。
【0039】
情報用LED131は、サブ基板130の実装面のうち、メイン基板170の一側方に対応する領域、すなわち先端側の領域に実装されている。サブ基板130の実装面に密着して配置されているシェーディングパッド122は、情報用LED131に対応した貫通孔125が設けられており、貫通孔125は、情報用LED131が発する光を開口部193方向へ通過させる。
【0040】
シェーディングパッド122は、少なくとも貫通孔125の内面を白色にして情報用LED131が発する光を内面反射させるようにしてもよい。このように貫通孔125の内面を白色にすれば、情報用LED131の視認性を高めることができる。一方で、シェーディングパッド122は、貫通孔125以外の空間へ情報用LED131が発する光を漏らさないように、サブ基板130の実装面に対しては密着していることが好ましい。そのため、例えばシェーディングパッド122をサブ基板130の実装面に対して熱圧着させてもよい。
【0041】
タクタイルスイッチ133は、サブ基板130の実装面のうち、メイン基板170の一側方とは反対の領域、すなわち後端側の領域に実装されている。タクタイルスイッチ133は、基板実装タイプのモーメンタリ動作スイッチである。ボタンパッド123は、図示するように、それぞれのタクタイルスイッチ133に対応する個別のキートップ124を有し、それぞれのキートップ124を薄肉部で連接している。このような構成により、ユーザは、特定のキートップ124をサブ基板130へ向かう方向へ押し下げると、当該キートップ124のみが押し下げられ、その底面が直下のタクタイルスイッチ133の操作部を押し下げてオン状態にする。ユーザが押下操作をやめると、キートップ124が持ち上がり、タクタイルスイッチ133はオフ状態に戻る。
【0042】
このように、タクタイルスイッチ133をハード基板に実装し、さらに、ベースフレーム150の環状部151と梁部152で当該ハード基板を受ける構造としたので、ユーザの操作力が多少大きくても、周辺の構造体に大きな歪みを生じさせることがない。また、タクタイルスイッチ133の周辺の構造体に若干の歪みが生じるような場合であっても、タクタイルスイッチ133は投受光素子から遠い位置に実装されているので、投受光素子の周辺部へ過剰な荷重が伝達することを防ぐことができる。また、一つのハード基板上にタクタイルスイッチ133と情報用LED131を実装するので、剛性の確保に加え、光電センサ100の組立て容易性にも寄与する。さらに、スイッチと発光素子が一つのハード基板に配置されているので、ユーザは情報を確認しながら操作がしやすいという点において良好な操作性も期待できる。
【0043】
明示用LED132は、後述する調整ボタンをユーザにわかりやすく明示するための発光素子であり、サブ基板130の実装面のうち、調整ボタンを構成するタクタイルスイッチ133の近傍に実装されている。ボタンパッド123は、明示用LED132が実装された領域に切欠きを有し、また、シェーディングパッド122は、明示用LEDが発する光を開口部193方向へ通過させる貫通孔125を有する。
【0044】
このように、ハード基板で分割した第1空間側に情報用LED131及び明示用LED132を配置したので、第2空間側にこれらの光が回り込むことを抑制できる。すなわち、これらが発する光がセンシング機能に及ぼす悪影響を回避し得る。また、ハード基板は、投光LED161の光が第1空間側に回り込むことも抑制するので、投光LED161の光が表示部210の視認性を低下させる恐れも軽減される。
【0045】
なお、本実施形態においては、表示部210の発光素子として7セグメント表示用のチップLEDを用いるが、他の発光素子を利用してもよい。バックライトを備えた小型の液晶パネルや、自発光の有機ELパネルなどの表示パネルを発光素子としてサブ基板130に実装してもよい。また、ユーザの操作力を受けるスイッチも、タクタイルスイッチに限らず、面実装し得るスイッチであればよい。例えば、複数のスイッチが連続して形成されたメンブレンスイッチを採用してもよい。また、ボタンパッド123は、ゴム成形シートでなくてもよく、例えば樹脂成形品であってもよい。さらに、キートップは互いに連接されていなくてもよく、面実装されるスイッチが個々にキートップを備える構成であってもよい。
【0046】
図7は、開閉カバー110を閉じた状態の光電センサ100を上方から観察した図であり、UIユニット200の各部を説明する図である。上述のように、それぞれの押しボタンは、タクタイルスイッチ133とその上部に配置されたキートップ124によって構成される。ここでは、このような組み合わせによって配置された各ボタンの機能と配置について説明する。
【0047】
操作部220は、4つの押しボタンを有する。具体的には、2つの変更ボタン221と、決定ボタン222と、調整ボタン223である。2つの変更ボタン221は、表示部210で表示される数値を変更させる押しボタンであり、一方の+ボタンを押せば数値が増加し、-ボタンを押せば数値が減少する。変更ボタン221は、発光する表示部210に隣接して設けられている。
【0048】
決定ボタン222は、変化された数値や選択された項目を決定するための押しボタンである。ユーザは、例えば表示部210の数値を変更ボタン221によって変化させつつセンシングの応答時間を調整し、決定ボタン222を押せばその数値に対応する応答時間を光電センサ100に設定することができる。また、変更ボタン221で項目を変更し、決定ボタン222でその変更された項目に決定することができる。また、決定ボタン222は、稼働モードと設定モードを切り替えるモード切替ボタンとしても利用される。決定ボタン222は、変更ボタン221と調整ボタン223の間に設けられている。
【0049】
調整ボタン223は、検出光の検出で適用される基準値の自動調整を開始させる押しボタンである。調整ボタン223が押されると、光電センサ100の処理部は、設定された検出値が得られるように、投光パワー、受光ゲイン及び検出閾値の最適調整を実行する。
【0050】
調整ボタン223が押されると、それまで手動で調整されていた調整値は破棄されるので、調整ボタン223がユーザに誤って押されたり、何かに触れて押されてしまったりすることをできるだけ防ぎたい。そこで、調整ボタン223は、隣接する決定ボタン222と、他の隣接する押しボタンどうしの間隔よりも離して配置され、しかも、複数の押しボタンのうち最も端に配置されている。変更ボタン221は、表示部210に隣接して配置されているので、調整ボタン223は、UIユニット200において最も後端側に配置されていることになる。
【0051】
開閉カバー110は、ベースフレーム150の最も後端側に設けられたヒンジ受け154周りに回転する。すなわち、調整ボタン223の近傍にヒンジ受け154が存在することになるので、開閉カバー110がユーザの指の容易な進入を妨げ、調整ボタン223を押しにくくしている。
【0052】
明示用LED132は、調整ボタン223の存在及び調整状態をユーザに認識させるために設けられている。具体的には、明示用LED132は、調整ボタン223と決定ボタン222の間に設けられ、調整ボタン223に関連するLEDであることがわかるように、枠と文字がマスクシート121に印刷されている。明示用LED132は、例えば、自動調整が行われていない状態においては点滅し、自動調整が完了している状態においては点灯する。
【0053】
特別な押しボタンの存在及び調整状態を明示する明示用LED132を、このようにハード基板であるサブ基板130の実装面において後端側の領域に配置することにより、投受光素子の近傍にその光が回り込むことを抑制できる。すなわち、明示用LED132が発する光がセンシング機能に及ぼす悪影響を回避し得る。また、誤って押されることを防ぐために調整ボタン223を決定ボタン222から離したスペースに明示用LED132を配置したので、サブ基板130の長手方向の短小化においても好ましい。
【0054】
図8は、ベースフレーム150、メイン基板170及びシールド板180の関係を示す図である。ベースフレーム150は、上述のように環状部151と直交部153でL字形状を成すが、図示するように、環状部151と直交部153を三角板状に接続するトラス部155を有する。このようなトラス部155は、ベースフレーム150の剛性を高める。
【0055】
メイン基板170は、第1実装面170aと第2実装面170bを有する。第1実装面170aには、接地線に接続されたGNDランド171、及び受光PD162の受光信号を増幅する増幅素子172が設けられている。メイン基板170は、取付孔173を複数箇所に有し、ベースフレーム150の対応箇所に設けられた取付部157に位置合わせされ、ビスで固定される。トラス部155は、固定されたメイン基板170の第2実装面170b側に位置する。なお、第1実装面170a側にはトラス部は設けられていない。
【0056】
このように固定された略矩形であるメイン基板170の四辺の側縁のうち、サブ基板130に対向する長手方向の側縁を開口側縁170cとし、筐体190に収容されたときに底部側に位置する長手方向の側縁を底部側縁170dとする。
【0057】
シールド板180は、外部からメイン基板170へ向かう電磁波を遮断する電磁遮蔽板であり、第1実装面170a及び第2実装面170bのうち特に電磁波を遮断したい回路領域を覆う形状を有する。増幅素子172は、外部からの電磁波の影響を受けやすい素子であるので、シールド板180によって覆われる回路領域に位置する。シールド板180は、例えば銅板である金属単板を折り曲げて形成され、長手方向から観察した場合に全体としてU字形状を成す。シールド板180は、メイン基板170をU字形状の内側に取り込むように配置される。より具体的には、シールド板180は、メイン基板170の第1実装面170aと第2実装面170bとを、開口側縁170cとは反対側の底部側縁170dを跨いで覆うように配置される。
【0058】
配置面156は、シールド板180の側部をベースフレーム150の表面に沿わせて配置するために直交部153に設けられた受け面である。配置面156は、メイン基板170の第1実装面170aに対して底部側縁170d側より開口側縁170c側の高さが高くなる傾斜を有する。このような傾斜を設けることにより、後述するはんだ付けの作業が容易になる。
【0059】
図9は、シールド板180がメイン基板170を覆う様子を一方向から観察した斜視図である。具体的には、主にメイン基板170の第1実装面170aがシールド板180の第1面180aに覆われている様子を示す。シールド板180の第1面180aの側部は、直交部153に設けられた配置面156、及び環状部151に設けられた配置面158に載せられて配置される。これにより、第1面180aは、第1実装面170aから離間された状態で維持される。すなわち、実装面上の素子と接触することがなく、回路に損傷を与えるおそれがない。シールド板180の第3面180cは、第1面180aに続くシールド面であり、底部側縁170dの底部側空間を通過して反対のシールド面へ接続される。
【0060】
シールド板180は、第1面180aから第1実装面170aへ向かって延出する延出部181を有する。延出部181は、その先端部に、底部側縁170dへ向けて折り曲げられた折曲部182を含む。延出部181は、GNDランド171に対応する位置に設けられており、シールド板180がベースフレーム150に配置された状態においては、折曲部182がGNDランド171に接触する。折曲部182がGNDランド171にはんだ付けされることにより、メイン基板170の接地線は、シールド板180と同電位(接地電位)となる。このような延出部181を設けることにより、シールド板180の成形時のばらつきに起因する第1実装面170aに対する浮きを吸収することができる。また、シールド板180に外力が加わっても延出部181が撓むので、はんだがダメージを受けて断線してしまうことを回避できる。
【0061】
本実施形態においてGNDランド171は、第1実装面170aにおいて開口側縁170cよりも底部側縁170dに近い位置に設けられている。このようにGNDランド171が底部側縁170dに寄せて設けられることにより、シールド板180の組付け時において延出部181が第1実装面170a上の素子に引っ掛かり変形してしまう不具合、及び第1実装面170aに実装された素子を破損させる不具合を回避することができる。
【0062】
また、折曲部182は、底部側縁170dへ向けて折り曲げられているので、シールド板180をベースフレーム150に組付ける工程において、第1実装面170aの表面に倣って摺動し、位置決めされる。したがって、GNDランド171が底部側縁170dから多少離れた位置に設けられていても、組付け時に延出部181が中折れしてしまう不具合を回避することができる。
【0063】
また、上述のように、配置面156は第1実装面170aに対して底部側縁170d側より開口側縁170c側の高さが高くなる傾斜を有するので、シールド板180をより安定的に組み付けることができる。また、延出部181の長さをその分短くすることができるので、はんだ付けも容易となる。また、上述のように、第1実装面170a側にはベースフレーム150にトラス部が設けられていないので、はんだ付けの作業が容易に行える。
【0064】
図10は、シールド板180がメイン基板170を覆う様子を他方向から観察した斜視図である。具体的には、主にメイン基板170の第2実装面170bがシールド板180の第2面180bに覆われている様子を示す。第2面180bは、上述の第3面180cから連続するシールド面である。第2面180bの側部を含む周縁部は、直交部153と連続するトラス部155の表面に載せられて配置される。これにより、第2面180bは、第2実装面170bから離間された状態で維持される。
【0065】
シールド板180の第2面180bには、繋止穴183が設けられている。また、ベースフレーム150のトラス部155には、繋止穴183を繋止する繋止爪159が設けられている。繋止穴183は、メイン基板170を挟み込むようにシールド板180を開口部方向へ組み立て作業者がスライドさせると、繋止爪159に嵌まり込む。このように、組み立て作業者は、シールド板180をベースフレーム150へ容易に組み付けることができる。また、このように第2面180b側でベースフレーム150に繋止されると、第1面180a側で行うはんだ付け作業が容易になる。
【0066】
繋止穴183は、第2面180bに設けられることが好ましい。すなわち、繋止穴183と繋止爪159による繋止部は、第1実装面170aの側ではなく、第2実装面170bの側に設けられる。第1面180aは、外部からの電磁波の影響を受けやすい増幅素子172を覆うので、電磁波の進入経路となり得る穴部を設けないことが好ましい。なお、繋止爪159は直交部153に設けてもよいが、本実施形態のようにトラス部155を第2面180bの配置面として利用するのであれば、繋止爪159もこの配置面に設けることが好ましい。
【0067】
以上説明したように、U字形状のシールド板180を採用することにより、各実装面を個別にシールドするより、部品点数も組立て工数も軽減することができる。特に、延出部181を設けることにより、メイン基板370の接地線と容易に接続でき、また、メイン基板370の実装面と離間した状態を維持することもできる。また、サブ基板130も外部からメイン基板370へ向かう電磁波をある程度遮断できるので、シールド板180がメイン基板170の底部側縁170dを跨いで両実装面を覆うことにより、全周に亘って外部からの電磁波の影響を軽減することができる。
【0068】
図11は、メイン基板の他の構成例を示す図である。これまで説明した実施形態においては、メイン基板170に投光LED161及び受光PD162が実装される場合を説明した。しかし、ハード基板であるサブ基板130によって筐体190の内部空間を第1空間と第2空間を分割するという構成においては、メイン基板170は単一基板でなくても構わない。すなわち、押しボタン操作に伴う過剰な荷重が投受光素子の周辺部へ伝達することを防いだり、発光素子の迷光が受光素子の周辺部へ到達したりすることを防ぐという観点においては、第2空間に収容される基板が複数であっても構わない。
【0069】
図11は、投光LED161及び受光PD162が実装された投受光基板380が、メイン基板370とは分離した構成である構成例を示す。メイン基板370と投受光基板380は、例えばコネクタを介して電気的に接続される。また、メイン基板370は、ファイバロック機構141に支持される構成であっても良い。なお、シールド板180は、メイン基板370と共に投受光基板380もU字形状の内側に取り込むように配置されることが好ましい。
【0070】
以上の光電センサ100は、説明した様々な効果が共に得られるように構成されたものである。したがって、他の技術的な要請により付随的な効果をもたらすある構成を採用しない場合もあり得る。そのような場合であっても、本発明が主に意図する効果が得られる構成であれば、本発明に係る実施形態となり得る。例えば、サブ基板130の実装面に配置された明示用LED132の光が投受光素子の周辺部へ回り込まないようにすることを主に意図するのであれば、サブ基板130が開口部に相当する大きさでなくてもよい。具体的には、第1空間と第2空間を分ける境界面に沿って配置されており、迷光を防ぐ大きさを有していればよい。また、シールド板180がU字形状でなくても構わない。
【0071】
また、以上の光電センサ100では、特に誤操作を防ぎたい特定ボタンとして調整ボタン223を備えたが、特定ボタンは、調整ボタンに限らず、他の機能を実行させるボタンであってもよい。例えば、全ての設定値を初期値に戻すリセットボタンであってもよい。また、特定ボタンは1つに限らず、2つ以上であってもよい。その場合、それらの特定ボタンを一つのグループと捉え、そのグループをサブ基板130の最も後端側の位置に配置してもよい。また、特定ボタンを明示する発光素子は、1つに限らず、2つ以上であってもよい。例えば、2つ以上のLEDで調整ボタンを目立たせてもよい。また、特定ボタンを明示する発光素子は、当該特定ボタンに隣接する位置で発光する場合に限らず、例えば導光部材を介在させて、特定ボタン自身が発光するように構成してもよい。
【0072】
[附記]
開口部(193)を有する筐体(190)と、
前記筐体(190)の内部空間を前記開口部側の第1空間と反対側の第2空間とに分ける境界面に沿って配置されたハード基板である第1基板(130)と、
投光用光ファイバ(142)に検出光を投射する投光素子(161)と、
受光用光ファイバ(143)から検出光を受光する受光素子(162)と、
前記投光素子(161)と前記受光素子(162)が実装面(170a、170b)の一側方に寄せて実装され、又は前記投光素子(161)と前記受光素子(162)が実装された第3基板(380)と前記一側方側で接続されて、前記第2空間に収容された第2基板(170、370)と、
前記第1基板(130)の実装面のうち前記第2基板(170、370)の前記一側方とは反対の領域に設けられ、前記開口部(193)から前記第1基板(130)へ向かうユーザの操作力を受ける複数のボタン(221、222、223)と、
前記第1基板(130)の実装面のうち前記第2基板(170、370)の前記一側方とは反対の領域に設けられ、前記複数のボタン(221、222、223)のうち基準値の自動調整を開始させる調整ボタン(223)を明示するための明示用発光素子(132)と
を備える光電センサ(100)。
【符号の説明】
【0073】
100…光電センサ、110…開閉カバー、121…マスクシート、122…シェーディングパッド、123…ボタンパッド、124…キートップ、125…貫通孔、130…サブ基板、131…情報用LED、132…明示用LED、133…タクタイルスイッチ、134…GND線、141…ファイバロック機構、142…投光用光ファイバ、143…受光用光ファイバ、146…コネクタユニット、147…ケーブル、150…ベースフレーム、151…環状部、152…梁部、153…直交部、154…ヒンジ受け、155…トラス部、156…配置面、157…取付部、158…配置面、159…繋止爪、161…投光LED、162…受光PD、170…メイン基板、170a…第1実装面、170b…第2実装面、170c…開口側縁、170d…底部側縁、171…GNDランド、172…増幅素子、173…取付孔、180…シールド板、180a…第1面、180b…第2面、180c…第3面、181…延出部、182…折曲部、183…繋止穴、190…筐体、191…上部挿通孔、192…下部挿通孔、193…開口部、200…UIユニット、210…表示部、220…操作部、221…変更ボタン、222…決定ボタン、223…調整ボタン、370…メイン基板、380…投受光基板
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11