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特許7466943QRコード(登録商標)を利用した電子文書出力システムおよびその方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-05
(45)【発行日】2024-04-15
(54)【発明の名称】QRコード(登録商標)を利用した電子文書出力システムおよびその方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/10 20230101AFI20240408BHJP
【FI】
G06Q10/10
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2022168167
(22)【出願日】2022-10-20
(65)【公開番号】P2023109688
(43)【公開日】2023-08-08
【審査請求日】2022-10-20
(31)【優先権主張番号】10-2022-0012487
(32)【優先日】2022-01-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】522411555
【氏名又は名称】ネックスポットソリューション カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100130111
【弁理士】
【氏名又は名称】新保 斉
(72)【発明者】
【氏名】パク、ジュン ピョ
【審査官】加舎 理紅子
(56)【参考文献】
【文献】特開2011-008718(JP,A)
【文献】特開2005-165660(JP,A)
【文献】特開2015-174220(JP,A)
【文献】特開2019-128919(JP,A)
【文献】特開2010-004423(JP,A)
【文献】韓国公開特許第10-2020-0126313(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
サーバーによって遂行されるQRコード(登録商標)を利用した電子文書出力方法において、
アプリケーションのリンクを通じて接続したクライアント端末機から第1電子文書を受信する段階;
前記第1電子文書に基づいてクライアント端末機のクライアント個別コード(client division code)に対応してQRコードである偽・変造防止コードを生成する段階;
生成された前記偽・変造防止コードを前記第1電子文書に挿入して第2電子文書を生成する段階;
前記第1および第2電子文書に基づいて前記クライアント個別コードおよび前記偽・変造防止コードを併合してQRコードである本物確認コードを生成し、生成された前記本物確認コードを前記第2電子文書に挿入して原本文書を生成する段階;および
前記原本文書に対する文書出力を要請する場合、前記クライアント端末機に連結されたプリンタ装置から受信されたプリンタ情報に基づいて前記原本文書に対応する出力情報を生成する段階;および
前記出力情報を前記プリンタ装置に伝送して前記原本文書を印刷用紙上に印刷する段階;を含む構成において、
前記出力情報を生成する段階は、
前記原本文書の出力を要請するクライアント端末機からプリンタ情報を受信する段階;
前記プリンタ情報に基づいて前記原本文書を出力イメージ文書に変換する段階;
前記プリンタ情報に基づいて前記原本文書が前記プリンタ装置で印刷された回数を累積して出力回次情報を生成する段階;および
前記出力イメージ文書および前記出力回次情報が含まれた前記出力情報を生成する段階;を含むと共に、
前記原本文書の出力要請によって印刷された前記出力イメージ文書に挿入された前記本物確認コードをタグする場合、前記出力イメージ文書を検証する段階;をさらに含み、
前記出力イメージ文書を検証する段階は、
前記出力イメージ文書に印刷された本物確認コードからクライアント個別コードを抽出して、前記原本文書に挿入された本物確認コードからクライアント個別コードを抽出した後、クライアント個別コードの一致の有無を判断して前記出力イメージ文書を検証する
QRコードを利用した電子文書出力方法。
【請求項2】
前記出力イメージ文書が前記プリンタ装置によって印刷が完了する場合、前記クライアント端末機が前記プリンタ情報をアップデートして前記サーバーに伝送する段階;をさらに含む、請求項1に記載のQRコードを利用した電子文書出力方法。
【請求項3】
QRコード(登録商標)を利用した電子文書出力システムにおいて、
アプリケーションのリンクを通じて接続したクライアント端末機から第1電子文書を受信し、前記第1電子文書に基づいてクライアント端末機のクライアント個別コード(client division code)に対応してQRコードである偽・変造防止コードを生成し、生成された前記偽・変造防止コードを前記第1電子文書に挿入して第2電子文書を生成し、前記第1および第2電子文書に基づいて前記クライアント個別コードおよび前記偽・変造防止コードを併合してQRコードである本物確認コードを生成し、生成された前記本物確認コードを前記第2電子文書に挿入して原本文書を生成し、前記原本文書に対する文書出力を要請する場合、前記クライアント端末機に連結されたプリンタ装置から受信されたプリンタ情報に基づいて前記原本文書に対応する出力情報を生成し、前記出力情報を前記プリンタ装置に伝送して前記原本文書を印刷用紙上に印刷する管理サーバー;を含む構成において、
前記管理サーバーが、出力情報を生成する際に、
前記原本文書の出力を要請するクライアント端末機からプリンタ情報を受信し、
前記プリンタ情報に基づいて前記原本文書を出力イメージ文書に変換し、
前記プリンタ情報に基づいて前記原本文書が前記プリンタ装置で印刷された回数を累積して出力回次情報を生成し、
前記出力イメージ文書および前記出力回次情報が含まれた前記出力情報を生成すると共に、
前記管理サーバーが、前記原本文書の出力要請によって印刷された前記出力イメージ文書に挿入された前記本物確認コードをタグする場合、前記出力イメージ文書に印刷された本物確認コードからクライアント個別コードを抽出して、前記原本文書に挿入された本物確認コードからクライアント個別コードを抽出した後、クライアント個別コードの一致の有無を判断して前記出力イメージ文書を検証する
QRコードを利用した電子文書出力システム。
【請求項4】
ハードウェアであるコンピュータと結合されて、請求項1又は2に記載された方法を遂行できるようにコンピュータで読み取り可能な記録媒体に保存されたコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はQRコード(登録商標)を利用した電子文書出力システムおよびその方法に関し、特に一回性で生成されるそれぞれのクライアントに付与されるクライアント個別コード(client division code)を利用して生成されたQRコード(登録商標)によって出力される文書の本物の有無を確認できる、QRコード(登録商標)を利用した電子文書出力システムおよびその方法に関することである。
【背景技術】
【0002】
一般的に、QRコード(登録商標)(quick response code)は白黒の格子模様のパターンで情報を示すマトリックス形式の2次元バーコードであって、主に日本、韓国、イギリス、アメリカなどで多く使われている。このようなQRコード(登録商標)は従来に多く使われていた1次元バーコードの容量制限を克服し、その形式と内容を拡張した2次元バーコードで縦横の情報を有して数字の他に文字のデータを保存することができる。この時、デジタルカメラ、専用スキャナ、およびスマートフォンなどがQRコード(登録商標)の読み取りに使われている。
【0003】
特に、別途に情報を読み取る装置ではないスマートフォンを通じてQRコード(登録商標)を容易に読み取りできるという長所があるため、大衆化されている趨勢である。
【0004】
しかし、QRコード(登録商標)を製作するアプリケーションやソフトウェアはインターネットで容易に入手することができるため誰でもQRコード(登録商標)を製作することが可能であり、類似のQRコード(登録商標)発生器(QR code generator)を通じて偽造と変造の可能性が高いため、このような問題点を解決するためのQRコード(登録商標)の偽造防止方案が切に必要となった。
前記の背景技術として説明された事項は、本発明の背景に対する理解増進のためのものに過ぎず、この技術分野で通常の知識を有する者にすでに知られている従来技術に該当することを認めるものと受け入れられてはならない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】大韓民国登録特許第10-1511918号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明が解決しようとする課題は、QRコード(登録商標)を利用した電子文書出力システムおよびその方法を提供することである。
【0007】
本発明が解決しようとする課題は以上で言及された課題に制限されず、言及されていないさらに他の課題は下記の記載から通常の技術者に明確に理解され得るであろう。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前述した課題を解決するための本発明の一実施例に係るQRコード(登録商標)を利用した電子文書出力方法は、サーバーによって遂行されるQRコード(登録商標)を利用した電子文書出力方法において、アプリケーションのリンクを通じて接続したクライアント端末機から第1電子文書を受信する段階;前記第1電子文書に基づいてクライアント端末機のクライアント個別コード(client division code)と併合して偽・変造防止コードを生成する段階;生成された前記偽・変造防止コードを前記第1電子文書に挿入して第2電子文書を生成する段階;前記第1および第2電子文書に基づいて前記クライアント個別コードおよび前記偽・変造防止コードを併合して本物確認コードを生成し、生成された前記本物確認コードを前記第2電子文書に挿入して原本文書を生成する段階;前記原本文書に対する文書出力を要請する場合、前記クライアント端末機に連結されたプリンタ装置から受信されたプリンタ情報に基づいて前記原本文書に対応する出力情報を生成する段階;および前記出力情報を前記プリンタ装置に伝送して前記原本文書を印刷用紙上に印刷する段階;を含むことができる。
【0009】
本発明の一実施例において、前記出力情報を生成する段階は、前記原本文書の出力を要請するクライアント端末機からプリンタ情報を受信する段階;前記プリンタ情報に基づいて前記原本文書を出力イメージ文書に変換する段階;前記プリンタ情報に基づいて前記原本文書が前記プリンタ装置で印刷された回数を累積して出力回次情報を生成する段階;および前記出力イメージ文書および前記出力回次情報が含まれた前記出力情報を生成する段階;を含むことができる。
【0010】
本発明の一実施例において、前記出力情報を生成する段階は、前記原本文書の出力を要請するクライアント端末機からプリンタ情報を受信する段階;前記プリンタ情報に基づいて前記原本文書を出力イメージ文書に変換する段階;前記プリンタ情報に基づいて前記原本文書が前記プリンタ装置で印刷された回数を累積して出力回次情報を生成する段階;および前記出力イメージ文書および前記出力回次情報が含まれた前記出力情報を生成する段階;を含むことができる。
【0011】
本発明の一実施例において、前記原本文書の出力要請によって印刷された前記出力イメージ文書に挿入された前記本物確認コードをタグする場合、前記出力イメージ文書を検証する段階;をさらに含み、前記出力イメージ文書を検証する段階は、前記出力イメージ文書に印刷された本物確認コードからクライアント個別コードを抽出して、前記原本文書に挿入された本物確認コードからクライアント個別コードを抽出した後、クライアント個別コードの一致の有無を判断して前記出力イメージ文書を検証することができる。
【0012】
本発明の一実施例において、前記出力イメージ文書が前記プリンタ装置によって印刷が完了する場合、前記クライアント端末機が前記プリンタ情報をアップデートして前記管理サーバーに伝送する段階;をさらに含むことができる。
【0013】
また、前述した課題を解決するための本発明の他の一実施例に係るQRコード(登録商標)を利用した電子文書出力システムは、QRコード(登録商標)を利用した電子文書出力システムにおいて、アプリケーションのリンクを通じて接続したクライアント端末機から第1電子文書を受信し、前記第1電子文書に基づいてクライアント端末機のクライアント個別コード(client division code)と併合して偽・変造防止コードを生成し、生成された前記偽・変造防止コードを前記第1電子文書に挿入して第2電子文書を生成し、前記第1および第2電子文書に基づいて前記クライアント個別コードおよび前記偽・変造防止コードを併合して本物確認コードを生成し、生成された前記本物確認コードを前記第2電子文書に挿入して原本文書を生成し、前記原本文書に対する文書出力を要請する場合、前記クライアント端末機に連結されたプリンタ装置から受信されたプリンタ情報に基づいて前記原本文書に対応する出力情報を生成し、前記出力情報を前記プリンタ装置に伝送して前記原本文書を印刷用紙上に印刷する管理サーバー;を含むことができる。
【0014】
そして、本発明の一実施例に係るプログラムは、ハードウェアであるコンピュータと結合されて前記QRコード(登録商標)を利用した電子文書出力方法を遂行できるようにコンピュータで読み取り可能な記録媒体に保存される。
【0015】
本発明のその他の具体的な事項は詳細な説明および図面に含まれている。
【発明の効果】
【0016】
本発明によると、移動端末機を利用して契約書、公文書などの真偽の有無の確認が必要な範囲の文書に対して、一回性で生成されるそれぞれのクライアントに付与されるクライアント個別コード(client division code)を利用して生成されたQRコード(登録商標)を挿入することによって、文書の保証および確認が同時になされるため便利性および使用者の信頼度が高くなり得る。
【0017】
本発明によると、一回性で生成されるクライアント個別コード(client division code)を利用して文書に対する偽・変造防止コードを生成することによって、第三者による偽造または変造を根本的に遮断することができる。
本発明によると、移動端末機を利用してリアルタイムで出力された文書の偽・変造が防止されたQRコード(登録商標)を確認することによって、文書の本物の有無を容易に確認できるため使用者の便宜性および信頼性を保障することができる。
【0018】
本発明の効果は以上で言及された効果に制限されず、言及されていないさらに他の効果は下記の記載から通常の技術者に明確に理解され得るであろう。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本発明の一実施例に係るQRコード(登録商標)を利用した電子文書管理システムを説明するための図面である。
図2図1に図示されたQRコード(登録商標)を利用した電子文書管理システムを説明するための詳細図面である。
図3】本発明の一実施例であるQRコード(登録商標)を利用した電子文書管理方法を説明するための図面である。
図4】本発明の一実施例であるQRコード(登録商標)を利用した電子文書管理方法を説明するための図面である。
図5図4に図示された第1クライアント端末機が電子文書をアップロードする画面を説明するための図面である。
図6図4に図示された偽・変造防止コードが挿入された文書を説明するための図面である。
図7図4に図示された本物確認コードが挿入された原本文書を説明するための図面である。
図8】本発明の他の実施例に係るQRコード(登録商標)を利用した電子文書出力システムを説明するための図面である。
図9図8に図示されたQRコード(登録商標)を利用した電子文書出力システムを説明するための詳細図面である。
図10】本発明の一実施例であるQRコード(登録商標)を利用した電子文書出力方法を説明するための図面である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本発明の利点および特徴、そしてそれらを達成する方法は、添付される図面と共に詳細に後述されている実施例を参照すると明確となるであろう。しかし、本発明は以下で開示される実施例に制限されるものではなく、互いに異なる多様な形態で具現され得、ただし、本実施例は本発明の開示を完全なものとし、本発明が属する技術分野の通常の技術者に本発明の範疇を完全に知らせるために提供されるものであり、本発明は請求項の範疇によって定義されるのみである。
【0021】
本明細書で使われた用語は、実施例を説明するためのものであり本発明を制限しようとするものではない。本明細書で、単数型は文面で特に言及しない限り複数型も含む。明細書で使われる「含む(comprises)」および/または「含む(comprising)」は言及された構成要素の他に一つ以上の他の構成要素の存在または追加を排除しない。明細書全体に亘って同じ図面符号は同じ構成要素を指し示し、「および/または」は言及された構成要素のそれぞれおよび一つ以上のすべての組み合わせを含む。たとえ「第1」、「第2」等が多様な構成要素を叙述するために使われるが、これらの構成要素はこれらの用語によって制限されないことは言うまでもない。これらの用語は単に一つの構成要素を他の構成要素と区別するために使うものである。したがって、以下で言及される第1構成要素は本発明の技術的思想内で第2構成要素であってもよいのは言うまでもない。
【0022】
他の定義がない限り、本明細書で使われるすべての用語(技術および科学的用語を含む)は本発明が属する技術分野の通常の技術者に共通して理解され得る意味で使われ得るであろう。また、一般的に使われる辞書に定義されている用語は、明白に特に定義されていない限り理想的にまたは過度に解釈されない。
【0023】
以下、添付された図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明する。
【0024】
図1は本発明の一実施例に係るQRコード(登録商標)を利用した電子文書管理システムを説明するための図面であり、図2図1に図示されたQRコード(登録商標)を利用した電子文書管理システムを説明するための詳細図面である。
【0025】
図1および図2に図示された通り、本発明の一実施例であるQRコード(登録商標)を利用した電子文書管理システム1はクライアント端末機10および管理サーバー20を含むことができる。
【0026】
ここで、クライアント端末機10および管理サーバー20は無線通信網を利用してリアルタイムで同期化されてデータを送受信することができる。無線通信網は多様な遠距離通信方式が支援され得、例えば無線LAN(Wireless LAN:WLAN)、DLNA(登録商標)(Digital Living Network Alliance)、ワイヤレスブロードバンド(Wireless Broadband:Wibro)、ワイマックス(World Interoperability for Microwave Access:Wimax)、GSM(Global System for Mobile communication)、CDMA(Code Division Multi Access)、CDMA2000(Code Division Multi Access 2000)、EV-DO(Enhanced Voice-Data Optimized or Enhanced Voice-Data Only)、WCDMA(登録商標)(Wideband CDMA)、HSDPA(High Speed Downlink Packet Access)、HSUPA(High Speed Uplink Packet Access)、IEEE 802.16、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution:LTE)、LTEA(Long Term Evolution-Advanced)、広帯域無線移動通信サービス(Wireless Mobile Broadband Service:WMBS)、BLE(Bluetooth Low Energy)、ジグビー(Zigbee)、RF(Radio Frequency)、LoRa(Long Range)などのような多様な通信方式が適用され得るがこれに限定されず、広く知られている多様な無線通信または移動通信方式が適用されてもよい。
【0027】
クライアント端末機10は管理サーバー20との通信を通じてQRコード(登録商標)を利用した電子文書管理サービスを遂行できる。
【0028】
クライアント端末機10はQRコード(登録商標)を利用した電子文書管理サービスを通じて管理サーバー20とリアルタイムで文書を管理することができる。
【0029】
例えば、クライアント端末機10は専用アプリケーションのリンクを通じて接続して管理しようとする文書をアップロードする場合、電子文書管理サービスを通じて本物確認コードが挿入された原本文書を受信することができる。すなわち、クライアント端末機10は管理しようとする文書、特に契約書および公文書などの真偽の有無の確認が必要な範囲の文書に本物確認コードが挿入されることによって、文書の保証および確認を同時にして文書を容易に管理することができる。この時、本物確認コードが挿入された原本文書は管理サーバー20に保存され得るが、これに限定されず、クライアント端末機10に保存され得る。
【0030】
本実施例で、クライアント端末機10が第1クライアント端末機12および第2クライアント端末機14を含むものと開示したがこれに限定されず、複数個のクライアント端末機10であり得る。
【0031】
具体的には、個人、一般会社、法人などの第1クライアント端末機12と、個人、一般会社、法人などの第2クライアント端末機14が契約関係のために電子文書を電子文書管理サービスを通じて送受信して契約を締結することができる。
【0032】
例えば、法人の第1クライアント端末機12と個人の第2クライアント端末機14が契約を締結する場合、第1クライアント端末機12は第1クライアント端末機12に提供された第1アプリケーションのリンクを通じて電子文書管理サービスに接続して、クライアント個別コード(client division code)に対応して契約を締結しようとする電子文書をアップロードすることができる。この時、第1クライアント端末機12のクライアント個別コードは、第1クライアント端末機12の使用者情報に基づいて管理サーバー20によって生成される一回性のコードであり得る。
【0033】
また、第2クライアント端末機14は第2クライアント端末機14に提供された第2アプリケーションのリンクを通じて電子文書管理サービスに接続して電子文書管理サービスによってアップデートされて偽・変造防止コードが挿入された電子文書の提供を受けて、クライアント個別コードに対応して電子文書に対する文書確認情報例えば、電子印鑑またはサインを入力して電子文書管理サービスに伝送することができる。この時、第2クライアント端末機14のクライアント個別コードは、第2クライアント端末機14の使用者情報に基づいて管理サーバー20によって生成される一回性のコードであり得る。
【0034】
実施例により、電子文書に第2クライアント端末機14が電子印鑑またはサインを記録する場合、管理サーバー20により偽・変造が検証され得る。この時、文書確認情報は会員加入またはその後に第2クライアント端末機14により管理サーバー20に保存され得る。
【0035】
また、第1クライアント端末機12および第2クライアント端末機14は偽・変造防止コードとクライアント個別コードが併合されて生成された本物確認コードが挿入された原本文書を受信して、第1クライアント端末機12と第2クライアント端末機14が契約の締結を完了することができる。この時、本物確認コードは原本文書の情報を含むことができる。
【0036】
この時、第1クライアント端末機12および第2クライアント端末機14は、該当アプリケーションのリンクを通じて接続して電子文書管理サービスを遂行するために使用者情報を利用して会員加入を先に進行することができるが、これに限定するものではない。ここで、使用者情報には個人である場合、ID、パスワード、名前、性別、年齢、連絡先、メールアドレス、自宅または会社の住所および職業などを含むことができ、法人または一般会社である場合、会社情報、事業者登録番号、法人登録番号、収益情報などがさらに含まれ得るが、これに限定しない。
【0037】
実施例により、クライアント端末機10は該当アプリケーションのリンクと広告情報を共に受信することができる。
【0038】
実施例により、クライアント端末機10は電子文書管理サービスに対するフィードバック情報を伝送し、フィードバック信号に対応するフィードバック制御信号を管理サーバー20から受信することができる。この時、フィードバック制御信号には広告情報が含まれ得る。
【0039】
このようなクライアント端末機10は、管理サーバー20との通信を支援する各種携帯可能な電子通信機器を含むことができる。例えば、クライアント端末機10は別途のスマート機器として、スマートフォン(Smart phone)、PDA(Personal Digital Assistant)、タブレット(Tablet)、ウェアラブルデバイス(Wearable Device)、ウォッチ型端末機(Smartwatch)、グラス型端末機(Smart Glass)、HMD(Head Mounted Display)などを含む)、各種IoT(Internet of Things)端末のような多様な携帯端末を含むことができるが、これとは異なって携帯可能でないデスクトップコンピュータ(desktop computer)およびワークステーションコンピュータなどの電子通信機器を含むことができる。
【0040】
また、クライアント端末機10は本開示で応用プログラム(application programまたはアプリケーション(application))を利用して動作することができ、このような応用プログラムは無線通信を通じて外部サーバーまたは管理サーバー20からダウンロードされ得る。
【0041】
管理サーバー20はデータ送受信部22、データベース部24、モニタリング部26および管理制御部28を含むことができる。
【0042】
データ送受信部22はクライアント端末機10と電子文書管理サービスを遂行するためのデータを送受信することができる。
【0043】
また、データ送受信部22はクライアント端末機10から使用者情報を受信することができる。
【0044】
実施例により、データ送受信部22はクライアント端末機10からフィードバック信号を受信し、フィードバック信号に対応するフィードバック制御信号をクライアント端末機10に伝送することができる。
【0045】
データベース部24は無線通信網を通じてクライアント端末機10と送受信されるデータを保存することができる。
【0046】
データベース部24は、管理サーバー20の多様な機能を支援するデータを保存することができる。データベース部24は管理サーバー20で駆動される多数の応用プログラム(application programまたはアプリケーション(application))、管理サーバー20の動作のためのデータ、命令語を保存することができる。このような応用プログラムのうち少なくとも一部は、無線通信を通じて外部サーバーからダウンロードされ得る。
【0047】
モニタリング部26は、使用者操作によるクライアント端末機10の動作状態、管理サーバー20の動作状態、そしてクライアント端末機10と管理サーバー20の間の送受信されるデータなどを画面を通じてモニタリングすることができる。すなわち、クライアント端末機10の使用状態をリアルタイムで確認することによって、使用者の使用を便利にして使用者にさらに信頼感を与えることができる。
【0048】
管理制御部28はクライアント端末機10との電子文書管理サービスを実行し、クライアント端末機10から受信された電子文書にクライアント個別コードに対応して暗号化された偽・変造防止コードを生成して、偽・変造防止コードが含まれた原本文書を生成することができる。
【0049】
具体的には、管理制御部28はクライアント端末機10が該当アプリケーションのリンクを通じて接続する場合、会員加入を通じて取得した使用者情報を利用してクライアント端末機10に対応するクライアント個別コードを生成および保存することができる。この時、クライアント個別コードは管理サーバー28の別途のDBに保存され得る。
【0050】
実施例により、クライアント端末機10が該当アプリケーションのリンクを通じて接続する場合、接続したクライアント端末機10とクライアント個別コードが一致しない場合、使用者情報に基づいて新しいクライアント個別コードを生成および保存することができる。
【0051】
また、管理制御部28はクライアント端末機10が該当アプリケーションのリンクを通じて接続して電子文書をアップロードする場合、アップロードされた電子文書にクライアント個別コードと対応する偽・変造防止コードを生成し、生成された偽・変造防止コードとクライアント個別コードを併合して本物確認コードを生成した後、アップロードされた電子文書に本物確認コードを挿入して原本文書を生成することができる。
【0052】
実施例により、本物確認コードにはクライアント個別コード、偽・変造防止コード、原本文書の情報が含まれ得る。この時、原本文書の情報は例えば、契約番号、契約書の固有番号などを含むことができる。
【0053】
この時、クライアント個別コードはクライアント端末機10の要請またはデータ送受信の遂行によって一回性で生成され得る。
【0054】
また、管理制御部28は複数のクライアント端末機10が互いに契約を締結する場合、それぞれのクライアント端末機10のクライアント個別コードを生成および保存し、個別クライアント個別コードに対応して偽・変造防止コードを生成および保存した後、該当文書に対応する真偽確認コードを挿入して原本文書を生成して契約を完了することができる。
【0055】
具体的には、第1クライアント端末機12と第2クライアント端末機14が契約を締結する場合、管理制御部28は契約会社である第1クライアント端末機12から受信された電子文書に第1クライアント端末機12のクライアント個別コードに対応する第1偽・変造防止コードを生成し、生成された第1偽・変造防止コードを電子文書に挿入して契約対象すなわち、消費者である第2クライアント端末機14に伝送することができる。この時、管理制御部28は消費者である第2クライアント端末機14が新規加入者である場合、該当アプリケーションのリンクを伝送することができる。ここで、文書を受信する第2クライアント端末機14の連絡先は第1クライアント端末機12により選択および保存され得るが、これに限定されず、会員加入時に保存された使用者情報に基づいて伝送され得る。
【0056】
また、管理制御部28は第2クライアント端末機14に該当アプリケーションのリンクを通じて第1偽・変造防止コードが挿入された電子文書を伝送することができる。
【0057】
また、管理制御部28は第2クライアント端末機14から電子文書に対する電子印鑑またはサインなどの文書確認情報が入力される場合、文書確認情報に対する検証段階を遂行して、電子印鑑またはサインが偽・変造されていない時に第2クライアント端末機14のクライアント個別コードに対応して第2偽・変造防止コードを生成し、生成された第2偽・変造防止コードを電子文書に挿入することができる。この時、第2偽・変造防止コードが挿入された電子文書は第1クライアント端末機12および/または第2クライアント端末機14に伝送され得る。
【0058】
ここで、第2クライアント端末機14により記録された電子印鑑またはサインは、会員加入またはその後に第2クライアント端末機14により保存された情報を比較および分析して偽・変造を確認することができる。
【0059】
また、管理制御部28は第1および第2偽・変造防止コードと、第1クライアント端末機12および第2クライアント端末機14のクライアント個別コードを併合して本物確認コードを生成し、生成された本物確認コードが挿入された原本文書を生成することができる。この時、本物確認コードは原本文書の情報例えば、契約番号、契約書の固有番号などが含むことができる。
【0060】
実施例により、管理制御部28はクライアント端末機10から入力されるデータを前処理することができる。
【0061】
例えば、電子印鑑またはサインが入力される場合、データに含まれたノイズデータ(noise data)を除去する精製化作業を遂行してデータを正規化することができる。
【0062】
実施例により、管理制御部28はクライアント端末機10から受信されたフィードバック信号に対応して電子文書管理サービスを改善できるフィードバック制御信号を生成することができる。
【0063】
実施例により、管理制御部28は広告情報が含まれたフィードバック制御信号を生成してクライアント端末機10の電子文書管理サービスの使用を増大させることができる。
【0064】
このような管理サーバー20はハードウェア回路(例えば、CMOS基盤ロジック回路)、ファームウェア、ソフトウェアまたはこれらの組み合わせによって具現され得る。例えば、多様な電気的構造の形態でトランジスタ、ロジックゲートおよび電子回路を活用して具現され得る。
【0065】
このような構造を有する本発明の一実施例に係るQRコード(登録商標)を利用した電子文書管理システムの動作は、次の通りである。図3は、本発明の一実施例であるQRコード(登録商標)を利用した電子文書管理方法を説明するための図面である。
【0066】
まず、図3を参照すると、管理サーバー20は電子文書管理サービスを要請するクライアント端末機10と電子文書管理サービスを実行することができる(S10)。
【0067】
例えば、管理サーバー20はクライアント端末機10に電子文書管理サービスを実行するためのアプリケーションが含まれたリンクを伝送することができる。
【0068】
次に、管理サーバー20はクライアント端末機10が該当アプリケーションのリンクを通じて電子文書管理サービスを実行する場合、接続したクライアント端末機10の会員加入の有無を判断して使用者情報を入力して会員加入手続きを進めることができる(S12)。
【0069】
次に、会員加入時に保存された使用者情報に基づいてクライアント端末機10に対応するクライアント個別コードを生成することができる(S14)。
【0070】
すなわち、管理サーバー20は会員加入を通じて取得した使用者情報を利用して、クライアント端末機10に対応するクライアント個別コードを生成および保存することができる。この時、クライアント個別コードは管理サーバー28の別途のDBに保存され得る。
【0071】
次に、該当アプリケーションのリンクを通じて接続して電子文書がクライアント端末機10からアップロードされる場合(S16)、管理サーバー20はクライアント個別コードと対応する偽・変造防止コードを生成することができる(S18)。
【0072】
この時、クライアント個別コードはクライアント端末機10が電子文書管理サービスを実行する時ごとに一回性で暗号化されて生成され得る。生成されたクライアント個別コードはクライアント端末機10および管理サーバー20に保存され、生成されるたびにリアルタイムでアップデートされ得る。
【0073】
次に、管理サーバー20は生成された偽・変造防止コードとクライアント個別コードを併合して本物確認コードを生成した後(S20)、アップロードされた電子文書に本物確認コードを挿入して原本文書を生成することができる(S22)。
【0074】
すなわち、管理サーバー20はクライアント端末機10との電子文書管理サービスを実行し、クライアント端末機10から受信された電子文書にクライアント個別コードに対応して暗号化された偽・変造防止コードを生成して偽・変造防止コードが含まれた原本文書を生成することができる。これに伴い、原本文書の偽・変造がさらに効果的に防止され得る。
【0075】
このような構造を有する本発明の一実施例に係るQRコード(登録商標)を利用した電子文書管理システムの動作は、次の通りである。図4は本発明の一実施例であるQRコード(登録商標)を利用した電子文書管理方法を説明するための図面であり、図5図4に図示された第1クライアント端末機が電子文書をアップロードする画面を説明するための図面であり、図6図4に図示された偽・変造防止コードが挿入された文書を説明するための図面であり、図7図4に図示された本物確認コードが挿入された原本文書を説明するための図面である。
【0076】
本実施例で、法人の第1クライアント端末機12と、個人の第2クライアント端末機14が契約関係のために電子文書を電子文書管理サービスを遂行する場合について開示したが、これに限定しない。
【0077】
まず、図4を参照すると、管理サーバー20は電子文書管理サービスを要請するクライアント端末機10と電子文書管理サービスを実行するために第1クライアント端末機12から第1電子文書を受信することができる(S100)。
【0078】
具体的には、管理サーバー20は第1クライアント端末機12に第1アプリケーションのリンクを提供し、第1クライアント端末機12は契約のための第1電子文書をアップロードすることができる。
【0079】
例えば、図5に図示された通り、第1クライアント端末機12は第2クライアント端末機14との契約のための契約書をアップロードすることができる。
【0080】
次に、管理サーバー20は第1電子文書に基づいて第1偽・変造防止コードを生成して第1偽・変造防止コードが挿入された第2電子文書を生成することができる(S110)。
【0081】
具体的には、管理サーバー20は第1電子文書に基づいて第1クライアント端末機12の第1クライアント個別コードに対応する第1偽・変造防止コードを生成し、生成された第1偽・変造防止コードを第1電子文書に挿入して第2電子文書を生成することができる。この時、第1クライアント端末機12の第1クライアント個別コードは第1クライアント端末機12の使用者情報に基づいて管理サーバー20によって生成される一回性のコードであり得る。
【0082】
例えば、図6に図示された通り、管理サーバー20は第1クライアント端末機12の第1クライアント個別コードを暗号化して生成された第1偽・変造防止コードを第1電子文書に挿入して第2電子文書を生成することができる。
【0083】
次に、管理サーバー20は生成された第2電子文書を第2クライアント端末機14に伝送することができる(S120)。
【0084】
具体的には、管理サーバー20は第2アプリケーションのリンクを通じて接続した第2クライアント端末機14に第2電子文書を伝送することができる。すなわち、管理サーバー20は第2クライアント端末機14に第2アプリケーションのリンクを伝送した後、第2アプリケーションのリンクを通じて第2クライアント端末機14が接続すると、会員加入の有無を判断して第2電子文書を伝送することができる。
【0085】
次に、管理サーバー20は第2クライアント端末機14から第2電子文書に対応して文書確認情報が挿入された第3電子文書を受信することができる(S130)。
【0086】
具体的には、管理サーバー20は契約のための文書確認情報を第2クライアント端末機14から受信し、受信された文書確認情報を会員加入時に保存された使用者情報に基づいて真偽の有無を判別することができる。
【0087】
次に、管理サーバー20は第2クライアント端末機14の第2クライアント個別コードに対応して第2偽・変造防止コードを生成し、生成された第2偽・変造防止コードを第3電子文書に挿入して第4電子文書を生成することができる(S140)。
【0088】
例えば、図6に図示された通り、管理サーバー20は第2クライアント端末機14の第2クライアント個別コードを暗号化して生成された第2偽・変造防止コードを第3電子文書に挿入して第4電子文書を生成することができる。
【0089】
一方、管理サーバー20は第2偽・変造防止コードが挿入された第4電子文書を第1クライアント端末機12および/または第2クライアント端末機14に伝送することができる。
【0090】
例えば、第4電子文書に対する修正または削除に対するフィードバック信号が受信される場合、フィードバック信号に対応して第4電子文書に対するフィードバック制御信号を1クライアント端末機12および/または第2クライアント端末機14に伝送することができる。
【0091】
最後に、管理サーバー20は偽・変造防止コードと、クライアント個別コードを併合して本物確認コードを生成し(S150)、生成された本物確認コードが挿入された原本文書を生成することができる(S160)。
【0092】
具体的には、管理サーバー20は第1~第4電子文書に基づいて第1偽・変造防止コード、第2偽・変造防止コード、第1クライアント個別コードおよび第2クライアント個別コードを併合して本物確認コードを生成することができる。この時、本物確認コードは原本文書の情報例えば、契約番号、契約書の固有番号などを含むことができる。
図8は本発明の他の実施例に係るQRコード(登録商標)を利用した電子文書出力システムを説明するための図面であり、図9図8に図示されたQRコード(登録商標)を利用した電子文書出力システムを説明するための詳細図面である。
【0093】
図8および図9を参照すると、本発明の他の実施例に係るQRコード(登録商標)を利用した電子文書出力システム2はプリンタ装置30を含むことができる。
【0094】
図8および図9に図示されたプリンタ装置30を除いては、図1および図2に図示されたQRコード(登録商標)を利用した電子文書管理システム1と同一の特性を有することができる。
【0095】
以下の図8および図9では、図1および図2に記載された内容と重複する内容に対する詳細な説明を省略し、異なる点を中心に説明することができる。したがって、図8および図9に図示されたQRコード(登録商標)を利用した電子文書出力システム2と同一の機能を遂行する構成要素に対しては図1および図2と同じ符号を付与し、それに対する詳細な説明は省略する。
【0096】
まず、プリンタ装置30は応用プログラム(application programまたはアプリケーション(application))を利用してクライアント端末機10および管理サーバー20と通信することができ、このような応用プログラムは無線通信を通じて外部サーバーまたは管理サーバー20からダウンロードされ得る。
【0097】
プリンタ装置30はクライアント端末機10および管理サーバー20と無線通信網を利用してリアルタイムで同期化されてデータを送受信することができる。
【0098】
プリンタ装置30はクライアント端末機10の要請によって出力情報に基づいて原本文書を印刷することができる。
【0099】
この時、出力情報には出力イメージ文書、出力回次情報が含まれ、出力イメージ文書は原本文書がPDFファイルに変換された文書であって、原本文書がPDFファイルに変化される場合、印刷用紙に印刷時にクライアント端末機10により修正が不可能なファイル形式であるので、偽造および変造の危険を事前に遮断することができる。
【0100】
ここで、出力情報はプリンタ装置30を通じて出力イメージ文書が出力された後、自動削除され得る。すなわち、QRコード(登録商標)イメージを一般JPGなどのようなイメージファイルにしてデータベースに保存する場合には、保存装置の容量を多く占めるだけでなく今後偽造および変造に悪用される恐れがあるので、1回印刷後、すぐに削除され得る。
【0101】
例えば、プリンタ装置30は管理サーバー20により遂行されるオンライン文書発行サービスを通じて、クライアント端末機10の要請による原本文書を出力情報に基づいて出力イメージ文書で印刷用紙上に印刷した後、出力イメージ文書の印刷によってアップデートされたプリンタ情報をクライアント端末機10または管理サーバー20に伝送することができる。ここで、プリンタ情報は用紙の大きさ、印刷解像度、印刷位置、印刷回数、印刷の有無などが含まれ得るが、これに限定しない。また、プリンタ情報は出力イメージ文書の印刷によってリアルタイムでアップデートされ得る。
【0102】
実施例により、出力イメージ文書にはウォーターマークイメージが含まれて印刷用紙に共に出力され得るが、これに限定しない。
【0103】
実施例により、プリンタ装置30に含まれた印刷用紙に予めウォーターマークが印刷された状態で出力イメージ文書を出力してもよい。
【0104】
実施例により、プリンタ装置30はクライアント端末機10を通じて出力情報およびプリンタ情報を送受信できるが、これとは異なって管理サーバー20と直接送受信してもよい。
【0105】
本実施例で、プリンタ装置30が第1プリンタ装置32およびプリンタ装置34を含むものと開示したが、これに限定されず、第1クライアント端末機12および第2クライアント端末機14は複数個のプリンタ装置30を含むことができる。
【0106】
第1プリンタ装置32は第1クライアント端末機12に連結されたプリンタであって、第1クライアント端末機12の第1出力情報に対応して原本文書が変換された出力イメージ文書を印刷用紙上に印刷した第1プリンタ情報を第1クライアント端末機12または管理サーバー20に伝送することができる。
【0107】
具体的には、第1プリンタ装置32は第1クライアント端末機12が原本文書の印刷を要請する場合、第1クライアント端末機12または管理サーバー20から受信した第1出力情報に基づいて出力イメージ文書を出力し、印刷が完了した後、第1プリンタ情報をアップデートして第1クライアント端末機12または管理サーバー20に伝送することができる。
【0108】
第2プリンタ装置34は第2クライアント端末機14に連結されたプリンタであって、第2クライアント端末機14の第2出力情報に対応して原本文書が変換された出力イメージ文書を印刷用紙上に印刷した第2プリンタ情報を第2クライアント端末機14または管理サーバー20に伝送することができる。
【0109】
具体的には、第2プリンタ装置32は第2クライアント端末機14が原本文書の印刷を要請する場合、第2クライアント端末機14または管理サーバー20から受信した第2出力情報に基づいて出力イメージ文書を出力し、印刷が完了した後、第2プリンタ情報をアップデートして第2クライアント端末機14または管理サーバー20に伝送することができる。
【0110】
管理サーバー20はデータ送受信部22、データベース部24、モニタリング部26および管理制御部28を含むことができる。
【0111】
データ送受信部22はクライアント端末機10と電子文書出力サービスを遂行するためのデータを送受信することができる。
【0112】
また、データ送受信部22はクライアント端末機10またはプリンタ装置30からプリンタ情報を受信し、クライアント端末機10またはプリンタ装置30に出力情報を伝送することができる。
【0113】
データベース部24は、無線通信網を通じてクライアント端末機10またはプリンタ装置30と送受信されるデータを保存することができる。
【0114】
データベース部24は、管理サーバー20の多様な機能を支援するデータを保存することができる。データベース部24は管理サーバー20で駆動される多数の応用プログラム(application programまたはアプリケーション(application))、管理サーバー20の動作のためのデータ、命令語を保存することができる。このような応用プログラムのうち少なくとも一部は、無線通信を通じて外部サーバーからダウンロードされ得る。
【0115】
モニタリング部26は使用者操作によるプリンタ装置30の動作状態、管理サーバー20の動作状態、そしてクライアント端末機10またはプリンタ装置30と管理サーバー20の間の送受信されるデータなどを画面を通じてモニタリングすることができる。すなわち、プリンタ装置30の使用状態をリアルタイムで確認することによって、使用者の使用を便利にして使用者にさらに信頼感を与えることができる。
【0116】
管理制御部28はクライアント端末機10との電子文書出力サービスを実行し、クライアント端末機10から原本文書に対する文書出力が要請される場合、クライアント端末機10に連結されたプリンタ装置30から受信されたプリンタ情報に基づいて原本文書に対応する出力情報を生成してプリンタ装置30で原本文書を印刷することができる。
【0117】
具体的には、管理制御部28は原本文書に対する文書出力を要請する場合、クライアント端末機10に連結されたプリンタ装置30から受信されたプリンタ情報に基づいて原本文書に対応する出力情報を生成し、生成された出力情報をプリンタ装置30に伝送して原本文書を印刷用紙上に印刷することができる。この時、プリンタ情報は用紙の大きさ、印刷解像度、印刷位置、印刷回数、印刷の有無などが含まれ得るが、これに限定しない。また、プリンタ情報は出力イメージ文書の印刷によってリアルタイムでアップデートされ得る。
【0118】
例えば、管理制御部28は原本文書の文書出力を要請するクライアント端末機10からプリンタ情報を受信し、受信したプリンタ情報に基づいて原本文書を出力イメージ文書に変換することができる。プリンタ情報に基づいて原本文書がプリンタ装置30で印刷された回数を累積して出力回次情報を生成して出力イメージ文書および出力回次情報が含まれた出力情報を生成することができる。
【0119】
この時、出力イメージ文書は原本文書がPDFファイルに変換された文書であって、原本文書がPDFファイルに変化される場合、印刷用紙に印刷時にクライアント端末機10により修正が不可能なファイル形式であるので、偽造および変造の危険を事前に遮断することができる。
【0120】
一方、出力イメージ文書がプリンタ装置30により印刷が完了する場合、管理制御部28はクライアント端末機10によりアップデートされたプリンタ情報を受信して出力情報をアップデートすることができる。
【0121】
また、管理制御部28は原本文書の出力要請によって印刷された出力イメージ文書に挿入された本物確認コードをタグする場合、出力イメージ文書を検証することができる。
【0122】
具体的には、管理制御部28は出力イメージ文書に印刷された本物確認コードからクライアント個別コードを抽出して、原本文書に挿入された本物確認コードからクライアント個別コードを抽出した後、クライアント個別コードの一致の有無を判断して出力イメージ文書を検証することができる。
【0123】
実施例により、管理制御部28はクライアント端末機10を通じて出力情報およびプリンタ情報をプリンタ装置30に送受信できるが、これとは異なってプリンタ装置30と直接送受信してもよい。
【0124】
実施例により、クライアント端末機10が該当アプリケーションのリンクを通じて接続する場合、接続したクライアント端末機10とクライアント個別コードが一致しない場合、使用者情報に基づいて新しいクライアント個別コードを生成および保存することができる。
【0125】
また、管理制御部28はクライアント端末機10が該当アプリケーションのリンクを通じて接続して電子文書をアップロードする場合、アップロードされた電子文書にクライアント個別コードと対応する偽・変造防止コード生成し、生成された偽・変造防止コードとクライアント個別コードを併合して本物確認コードを生成した後、アップロードされた電子文書に本物確認コードを挿入して原本文書を生成することができる。
【0126】
実施例により、管理制御部28は第1クライアント端末機12に連結された第1プリンタ装置32に第1出力情報を伝送し、第1クライアント端末機12または第1プリンタ装置32から第1プリンタ情報を受信して第1出力情報をアップデートすることができる。この時、第1出力情報は第1プリンタ情報に基づいて生成され得る。
【0127】
実施例により、管理制御部28は第2クライアント端末機14に連結された第2プリンタ装置34に第2出力情報を伝送し、第2クライアント端末機14または第2プリンタ装置34から第2プリンタ情報を受信して第2出力情報をアップデートすることができる。この時、第1出力情報は第2プリンタ情報に基づいて生成され得る。
このような構造を有する本発明の他の一実施例に係るQRコード(登録商標)を利用した電子文書出力システムの動作は、次の通りである。図10は、本発明の一実施例であるQRコード(登録商標)を利用した電子文書出力方法を説明するための図面である。
【0128】
本実施例で、QRコード(登録商標)を利用した電子文書出力システム1の動作はQRコード(登録商標)を利用した電子文書管理システム1を通じて生成された原本文書を印刷する方法を説明するものと開示したが、これに限定しない。
【0129】
まず、図10を参照すると、管理サーバー20は電子文書管理サービスを要請するクライアント端末機10と電子文書出力サービスを実行することができる(S200)。
【0130】
例えば、管理サーバー20はクライアント端末機10に電子文書管理サービスを実行するためのアプリケーションが含まれたリンクを伝送することができる。
【0131】
次に、クライアント端末機10から原本文書に対する文書出力が要請される場合(S210)、管理サーバー20はクライアント端末機10に関連したプリンタ装置30のプリンタ情報を受信することができる(S220)。
【0132】
具体的には、クライアント端末機10が該当アプリケーションのリンクを通じて電子文書出力サービスを実行する場合、管理サーバー20はクライアント端末機10に有線・無線で連結されたプリンタ装置30のプリンタ情報を受信することができる。
【0133】
ここで、プリンタ情報は用紙の大きさ、印刷解像度、印刷位置、印刷回数、印刷の有無などが含まれ得るが、これに限定しない。また、プリンタ情報は出力イメージ文書の印刷によってリアルタイムでアップデートされ得る。
【0134】
一方、クライアント端末機10が複数個である場合、それぞれのクライアント端末機10に連結されたそれぞれのプリンタ装置30に対するプリンタ情報を受信することができる。
【0135】
例えば、管理サーバー20は第1クライアント端末機12に連結された第1プリンタ装置32に対する第1プリンタ情報を受信し、第2クライアント端末機14に連結された第2プリンタ装置34に対する第2プリンタ情報をそれぞれ受信することができる。
【0136】
次に、管理サーバー20はクライアント端末機10に連結されたプリンタ装置30から受信されたプリンタ情報に基づいて原本文書に対応する出力情報を生成することができる(S230)。
【0137】
具体的には、管理サーバー20は原本文書に対応する出力イメージ文書および出力回次情報が含まれた出力情報を生成することができる。
【0138】
ここで、出力イメージ文書はクライアント端末機10に連結されたプリンタ装置30から受信したプリンタ情報に基づいて原本文書をPDFイメージに変換して生成された文書であり、出力回次情報はプリンタ情報に基づいて原本文書がプリンタ装置30で印刷された回数を累積して生成された情報であり得る。
【0139】
一方、クライアント端末機10が複数個である場合、それぞれのクライアント端末機10に連結されたそれぞれのプリンタ装置30に対するプリンタ情報を受信することができる。
【0140】
例えば、管理サーバー20は第1クライアント端末機12に連結された第1プリンタ装置32から受信した第1プリンタ情報に基づいて原本文書に対応する出力イメージ文書および出力回次情報が含まれた第1出力情報を生成し、第2クライアント端末機14に連結された第2プリンタ装置34から受信した第2プリンタ情報に基づいて原本文書に対応する出力イメージ文書および出力回次情報が含まれた第2出力情報を生成することができる。
【0141】
次に、管理サーバー20は生成された出力情報をクライアント端末機10に伝送して原本文書をプリンタ装置30を利用して印刷用紙上に印刷することができる(S240)。
【0142】
具体的には、原本文書に対応する出力イメージ文書が印刷用紙上に印刷され得る。
【0143】
実施例により、出力情報をプリンタ装置30に伝達して原本文書を印刷することができる。
【0144】
実施例により、出力イメージ文書にはウォーターマークイメージが含まれて印刷用紙で共に出力され得るが、これに限定しない。
【0145】
実施例により、プリンタ装置30に含まれた印刷用紙に予めウォーターマークが印刷された状態で出力イメージ文書を出力してもよい。
【0146】
一方、クライアント端末機10が複数個である場合、それぞれのクライアント端末機10に連結されたそれぞれのプリンタ装置30が出力情報に対応する出力イメージ文書を印刷することができる。
【0147】
例えば、第1出力情報を第1クライアント端末機12または第1プリンタ装置32に伝送して原本文書を第1プリンタ装置32を通じて原本文書を印刷し、第2出力情報を第2クライアント端末機14または第2プリンタ装置34に伝送して原本文書を第2プリンタ装置34を通じて原本文書を印刷することができる。
【0148】
次に、管理サーバー20は原本文書の出力要請によって印刷された出力イメージ文書に挿入された本物確認コードをタグする場合(S250)、出力イメージ文書を検証することができる(S260)。
【0149】
具体的には、管理サーバー20は出力イメージ文書に印刷された本物確認コードからクライアント個別コードを抽出して、原本文書に挿入された本物確認コードからクライアント個別コードを抽出した後、クライアント個別コードの一致の有無を判断して出力イメージ文書を検証することができる。
【0150】
一方、クライアント端末機10が複数個である場合、それぞれのクライアント端末機10に連結されたそれぞれのプリンタ装置30により印刷された出力イメージ文書を検証することができる。
【0151】
例えば、第1プリンタ装置32を通じて印刷された出力イメージ文書に印刷された本物確認コードから第1および第2クライアント個別コードを抽出して原本文書に挿入された本物確認コードから第1および第2クライアント個別コードを抽出した後、第1および第2クライアント個別コードの一致の有無を判断して出力イメージ文書を検証し、第2プリンタ装置34を通じて印刷された出力イメージ文書に印刷された本物確認コードから第1および第2クライアント個別コードを抽出して原本文書に挿入された本物確認コードから第1および第2クライアント個別コードを抽出した後、第1および第2クライアント個別コードの一致の有無を判断して出力イメージ文書を検証することができる。
【0152】
実施例により、第1プリンタ装置32を通じて印刷された出力イメージ文書に印刷された本物確認コードから第1クライアント個別コードを抽出して原本文書に挿入された本物確認コードから第1クライアント個別コードを抽出した後、第1クライアント個別コードの一致の有無を判断して出力イメージ文書を検証し、第2プリンタ装置34を通じて印刷された出力イメージ文書に印刷された本物確認コードから第2クライアント個別コードを抽出して原本文書に挿入された本物確認コードから第2クライアント個別コードを抽出した後、第2クライアント個別コードの一致の有無を判断して出力イメージ文書を検証することができる。
【0153】
最後に、出力イメージ文書がプリンタ装置30により印刷が完了する場合、管理サーバー20はクライアント端末機10によりアップデートされたプリンタ情報を受信して出力情報をアップデートすることができる(S270)。
【0154】
ここで、プリンタ装置30に伝送された出力情報はプリンタ装置30を通じて出力イメージ文書が出力された後、自動削除され得る。
【0155】
一方、クライアント端末機10が複数個である場合、それぞれのクライアント端末機10に連結されたそれぞれのプリンタ装置30のプリンタ情報を受信してそれぞれの出力情報をアップデートすることができる。
【0156】
例えば、第1クライアント端末機12または第1プリンタ装置32から第1プリンタ情報を受信して第1出力情報をアップデートし、第2クライアント端末機14または第2プリンタ装置34から第2プリンタ情報を受信して第2出力情報をアップデートすることができる。
【0157】
本発明の実施例と関連して説明された方法またはアルゴリズムの段階はハードウェアで直接具現されるか、ハードウェアによって実行されるソフトウェアモジュールで具現されるか、またはこれらの結合によって具現され得る。ソフトウェアモジュールはRAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、フラッシュメモリ(Flash Memory)、ハードディスク、着脱型ディスク、CD-ROMまたは本発明が属する技術分野で広く知られている任意の形態のコンピュータ読み取り可能記録媒体に常駐してもよい。
【0158】
以上、添付された図面を参照して本発明の実施例を説明したが、本発明が属する技術分野の通常の技術者は本発明がその技術的思想や必須の特徴を変更することなく他の具体的な形態で実施され得ることが理解できるであろう。したがって、以上で記述した実施例はすべての面で例示的なものであり、制限的ではないものと理解されるべきである。
【符号の説明】
【0159】
1:QRコード(登録商標)を利用した電子文書管理システム
2:QRコード(登録商標)を利用した電子文書出力システム
10:使用者端末
20:管理サーバー
30:プリンタ装置

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10