(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-05
(45)【発行日】2024-04-15
(54)【発明の名称】センサーを有するテレビ端子
(51)【国際特許分類】
H04N 21/438 20110101AFI20240408BHJP
G08B 25/04 20060101ALI20240408BHJP
G08B 25/01 20060101ALI20240408BHJP
G16Y 20/10 20200101ALI20240408BHJP
G08B 21/02 20060101ALN20240408BHJP
【FI】
H04N21/438
G08B25/04 K
G08B25/01 B
G16Y20/10
G08B21/02
(21)【出願番号】P 2020059628
(22)【出願日】2020-03-30
【審査請求日】2023-01-06
(73)【特許権者】
【識別番号】000227892
【氏名又は名称】日本アンテナ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100102635
【氏名又は名称】浅見 保男
(74)【代理人】
【識別番号】100199820
【氏名又は名称】西脇 博志
(72)【発明者】
【氏名】小林 憲一
(72)【発明者】
【氏名】小野 豊
(72)【発明者】
【氏名】有賀 英明
【審査官】大西 宏
(56)【参考文献】
【文献】特開平11-232573(JP,A)
【文献】特開2002-199541(JP,A)
【文献】特開2004-215144(JP,A)
【文献】特開2012-119743(JP,A)
【文献】特開2017-085582(JP,A)
【文献】特開2020-025267(JP,A)
【文献】登録実用新案第3008904(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 21/00 -21/858
G08B 19/00 -21/24
G08B 23/00 -31/00
G16Y 10/00 -40/60
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
テレビ信号が供給される入力端子と、
該入力端子に供給されたテレビ信号を出力する出力端子と、
環境の情報を物理量として検出するセンサーと、
該センサーが検出した物理量に基づく情報を送る情報信号を前記入力端子から送出する通信手段と、
を備えることを特徴とするセンサーを有するテレビ端子。
【請求項2】
テレビ信号が供給される入力端子と、
該入力端子に供給されたテレビ信号を出力する出力端子と、
環境の情報を物理量として検出する内部のセンサー
と、
環境の情報を物理量として検出する外部センサーが接続可能な接続端子と、
前記内部のセンサーおよび前記外部センサーが検出した物理量に基づく情報を送る情報信号を前記入力端子から送出する通信手段と、
を備えることを特徴とする
テレビ端子。
【請求項3】
前記通信手段は、テレビ信号が用いていない周波数帯域を利用して前記情報信号を前記入力端子から送出することを特徴とする請求項1または2に記載の
テレビ端子。
【請求項4】
前記入力端子に接続されているケーブルにおいては、下り信号がテレビ信号とされ上り信号が少なくとも上記情報信号とされ、前記情報信号で送られた前記情報が、前記ケーブルに接続されたゲートウェイからインターネット上のクラウドに送出されることを特徴とする請求項1または2に記載の
テレビ端子。
【請求項5】
テレビ信号が供給される入力端子と、
該入力端子に供給されたテレビ信号を出力する出力端子と、
環境の情報を物理量として検出する内部のセンサー
と、
環境の情報を物理量として検出するセンサーが備え
られた通信モジュールが接続可能な接続端子とを備え、
前記通信モジュールは通信手段を備え、
前記内部のセンサーおよび前記通信モジュールに備えられたセンサーが検出した物理量に基づく送信情報信号を前記通信手段から送出することを特徴とする
テレビ端子。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、屋内の壁面等に設置され屋内のテレビ受信機等に受信信号を供給するセンサーを有するテレビ端子に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、住居に設置されたセンサーの感知によって見守り対象者の安否確認を行う、見守りサービスが提供されている。見守りサービスでは、センサーが感知すると、ネットワークを介して見守り者のパーソナルコンピュータ(以下、「PC」という)やスマートフォンなどに感知された情報に基づいて安否確認の通知がされる(特許文献1,2参照)。この見守りサービスでは、インターネット環境等のネット環境が住居に必要とされる。住居で利用できるネット環境としては、光回線やモバイル回線あるいはケーブルテレビの回線が挙げられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2019-175371号公報
【文献】WO2019/058590号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
自宅や共同住宅などの住居にネット環境を新たに構築することは価格や維持費などから困難とされる場合がある。
そこで、本発明は、ネット環境を新たに構築することなくセンサーが検出した物理量に基づく情報を伝送できるセンサーを有するテレビ端子を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明のセンサーを有するテレビ端子は、テレビ信号が供給される入力端子と、該入力端子に供給されたテレビ信号を出力する出力端子と、環境の情報を物理量として検出するセンサーと、該センサーが検出した物理量に基づく情報を送る情報信号を前記入力端子から送出する通信手段とを備えることを主要な特徴としている。
また、本発明のセンサーを有するテレビ端子において、前記通信手段は、テレビ信号が用いていない周波数帯域を利用して前記情報信号を前記入力端子から送出している。
さらに、本発明のセンサーを有するテレビ端子において、前記入力端子に接続されているケーブルにおいては、下り信号がテレビ信号とされ上り信号が少なくとも上記情報信号とされ、前記情報信号で送られた前記情報が、前記ケーブルに接続されたゲートウェイからインターネット上のクラウドに送出されている。
さらにまた、本発明のセンサーを有するテレビ端子において、環境の情報を物理量として検出する第2のセンサーを接続する接続端子が設けられており、該接続端子を介して前記第2のセンサーが検出した物理量を受け取ることができる。
さらにまた、本発明のセンサーを有するテレビ端子において、前記通信手段は、環境の情報を物理量として検出する第3のセンサーを有する無線通信手段と接続可能とされ、該無線通信手段から送信された前記第3のセンサーが検出した物理量を受信できる。
【発明の効果】
【0006】
本発明のセンサーを有するテレビ端子は、センサーが検出した物理量に基づく情報を入力端子から送出しており、入力端子にはテレビ信号が伝送されてくるケーブルが接続されていることから、このケーブルを介して情報を伝送できるようになる。この場合、テレビ端子は住宅内において複数設けられており、互いにケーブルなどで接続されて、ネットワークが構築されている。すなわち、テレビ端子はネットワークに接続されていることから、新たにネットワークを構築する必要はない。そして、ケーブルにはゲートウェイが接続されていることから、新たなネット環境を構築することなくセンサーが検出した物理量に基づく情報をゲートウェイからインターネットなどへ伝送できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】本発明の第1実施例のテレビ端子の構成を示す正面図である。
【
図2】本発明の第1実施例のテレビ端子の構成を示す斜視図である。
【
図3】本発明の第1実施例のテレビ端子の構成を斜視図で示す分解図である。
【
図4】本発明の第1実施例のテレビ端子の電気的構成を示す機能ブロック図である。
【
図5】本発明の第1実施例のテレビ端子におけるカブラの構成を示す回路図である。
【
図6】本発明の第1実施例のテレビ端子を備える棟内共聴装置の構成を示す機能ブロック図である。
【
図7】本発明の第1実施例のテレビ端子を備える他の棟内共聴装置の構成を示す機能ブロック図である。
【
図8】本発明の第2実施例のテレビ端子の構成を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
<本発明の第1実施例のテレビ端子>
本発明の第1実施例のテレビ端子の構成を示す正面図を
図1に、本発明の第1実施例のテレビ端子の構成を示す斜視図を
図2に、本発明の第1実施例のテレビ端子の構成を斜視図で示す分解図を
図3に示す。
これらの図に示す本発明の第1実施例のテレビ端子1は、一般に屋内の壁面に埋め込まれた箱状のボックス31に取り付けて使用する。テレビ端子1には、屋内のテレビ受信機等と同軸ケーブルで接続するための出力用の同軸端子である出力端子13Aおよび出力端子13Bと、アンテナ等の受信信号を導く壁の内部空間に配置された同軸ケーブルが接続される入力用の同軸端子である入力端子12を備えている。本発明にかかるテレビ端子1をボックス31に取り付ける場合は、ボックス31が壁面内に埋め込まれることから、壁面に矩形の開口を設けることによりボックス31が壁面内に埋め込まれ、本発明にかかるテレビ端子1が埋め込まれたボックス31に
図3に示すように取り付けられるようになる。本発明にかかるテレビ端子1の前面には、テレビ端子1の前面を覆うように化粧プレート30が装着される。化粧プレート30には矩形の2つの開口が上下に並んで形成されており、この開口に出力端子13Aと出力端子13Bとが設けられている端子台10が突出するよう臨んでいる。
【0009】
本発明にかかるテレビ端子1は、T字状とされた縦長のシールドケース11と、シールドケース11の前面に装着された端子台10とから構成され、端子台10の上部と下部とにそれぞれ設けられている円筒孔から、本発明にかかるテレビ端子1の前面に設けられている出力端子13Aと出力端子13Bとが突出するようになる。端子台10における円筒孔の周囲は断面矩形状に突出しており、矩形状に突出する部位が化粧プレート30に形成された矩形の開口に嵌合される。シールドケース11の前面の上部と下部とに出力端子13Aと出力端子13Bとが前面から突出するよう形成されており、シールドケース11はT字状に形成されており、T字状の横棒にあたる部分の下面から下方へ突出して入力端子12が形成されている。
本発明にかかるテレビ端子1において特徴的な構成は、端子台10の前面における上部と下部との間の凹状の部位にセンサー20が設けられている構成とされている。センサー20は、周囲の環境の様々な情報を物理量として検出する検出装置とされている。センサー20としては、検出しようとする情報の種類に応じて様々な種類のものが用いられ、例えば、温度センサー、湿度センサー、照度センサー、においセンサー、速度センサー、振動センサー等が、単体あるいは組み合わせて用いられる。シールドケース11の内部には回路基板が収納されており、においや室温や部屋の明るさや振動等の環境の情報が物理量としてセンサー20で検出され、検出された物理量が回路基板に設けられた情報処理手段に入力される。情報処理手段では、入力された物理量に基づいて人の行動などの情報を得て、この情報を入力端子12から送出できるようにしている。
【0010】
本発明にかかるテレビ端子1におけるシールドケース11の内部に収納された回路基板に組み込まれている回路構成の機能ブロック図を
図4に示す。なお、センサー20はシールドケース11の外側に設けられている。
図4に示すように、本発明にかかるテレビ端子1はセンサー20で検出された物理量のデータが制御部21に入力される。制御部21は中央処理装置(CPU)を備え情報処理手段として機能しており、入力されたセンサー20で検出された物理量に基づいて情報処理を行うことにより、人の行動などの見守り情報を得ている。得られたデジタルデータの見守り情報は通信部22からDATAとして送出される。DATAは、テレビ信号では使用されていない周波数帯域の周波数、例えば920MHzの通信信号とされる。一方、入力端子12に入力されたテレビ信号は直流カットのコンデンサC1を介してカプラ23に入力され、カプラ23から出力されたテレビ信号はコンデンサC2を介して出力端子13A,13Bから出力される。なお、テレビ信号においては、地上デジタル放送の周波数帯域が70~770MHzとされ、BS・CS-IFの周波数帯域が1000~3224MHzとされ、上り信号の周波数帯域が10~60MHzとされている。
【0011】
センサー20と制御部21と通信部22とにはDC/DCコンバータ24で所定電圧になるよう変換された直流電圧が動作電源として供給されている。DC/DCコンバータ24には、入力端子12に供給された直流が高周波信号を遮断するチョークコイルL1を介して供給されている。カプラ23には、テレビ信号が入力端子12側の端子から入力されると共にDATAが通信部22側の端子から入力されている。そして、テレビ信号を出力端子13A,13B側の端子から出力し、DATAの通信信号を入力端子12側の端子から出力している。
【0012】
ここで、カプラ23の回路構成を
図5(a)~(d)に示す。
図5(a)に示すカプラ23は分波・混合回路で構成されている。
図5(a)の回路構成とされたカプラ23は、分波器DM1と分波器DM2と分波器DM3とにより構成されている。分波器DM1は、ハイパスフィルタ(HPF)とローパスフィルタ(LPF)とを備えており、端子aと端子bとの間に1032~3224MHzの周波数帯域を通過させるHPFが設けられ、端子aと端子cとの間に10~930MHzの周波数帯域を通過させるLPFが設けられている。分波器DM2は、HPFとLPFとを備えており、端子aと端子bとの間に10~770MHzの周波数帯域を通過させるLPFが設けられ、端子aと端子cとの間に920~3224MHzの周波数帯域を通過させるHPFが設けられている。分波器DM3は、HPFとLPFとを備えており、端子aと端子bとの間に1032~3224MHzの周波数帯域を通過させるHPFが設けられ、端子aと端子cとの間に10~770MHzの周波数帯域を通過させるLPFが設けられている。
【0013】
これにより、入力端子12からのテレビ信号が分波器DM1の端子aに入力されると、テレビ信号は分波されて1032~3224MHzの周波数帯域のテレビ信号が端子bから出力され、端子cから10~770MHzのテレビ信号が出力される。分波器DM2では、端子aに分波器DM1で分波された10~770MHzの周波数帯域のテレビ信号が入力され、端子cから10~770MHzの周波数帯域のテレビ信号が出力される。分波器DM2の端子bには、通信部22からの920MHzの通信信号とされたDATAが入力され、端子aから920MHzの通信信号とされたDATAが出力される。分波器DM2の端子aから出力された920MHzの通信信号とされたDATAは、分波器DM1の端子cに入力され、端子aから920MHzの通信信号とされたDATAが出力される。また、分波器DM3では、端子cに10~770MHzの周波数帯域のテレビ信号が入力され、端子bに1032~3224MHzの周波数帯域のテレビ信号が入力され、入力された2つのテレビ信号が混合されて端子aから出力される。なお、分波器DM3の端子aに入力された上り信号は端子cから出力されて、分波器DM2の端子bに入力される。そして、分波器DM2の端子aから上り信号が出力されて分波器DM1の端子cに入力され、端子aから出力されるようになる。
これにより、カプラ23では、入力端子12側の端子に入力されたテレビ信号が出力端子13A,13B側の端子から出力され、通信部22側の端子に入力された920MHzの通信信号とされたDATAが、入力端子12側の端子から出力されるようになる。また、出力端子13A,13B側の端子に入力された上り信号は、入力端子12側の端子から出力される。
【0014】
図5(b)に示すカプラ23は分配器の回路で構成されている。
図5(b)の回路構成とされたカプラ23では、分配器DVの入力端子12側の端子aに入力されたテレビ信号は出力端子13A,13B側の端子bと通信部22側の端子cとに分配されて出力される。また、分配器DVの通信部22側の端子cに入力された920MHzの通信信号とされたDATAは入力端子12側の端子aから出力される。また、出力端子13A,13B側の端子bに入力された上り信号は、入力端子12側の端子aから出力される。
図5(c)に示すカプラ23は分岐器の回路で構成されている。
図5(c)の回路構成とされたカプラ23では、分岐器DSの入力端子12側の端子aに入力されたテレビ信号は出力端子13A,13B側の端子bから出力されると共に、一部が分岐されて通信部22側の端子cから出力される。また、分岐器DSの通信部22側の端子cに入力された920MHzの通信信号とされたDATAは入力端子12側の端子aから出力される。また、出力端子13A,13B側の端子bに入力された上り信号は、入力端子12側の端子aから出力される。
図5(d)に示すカプラ23は抵抗分岐回路で構成されている。
図5(d)の回路構成とされたカプラ23では、カプラ23の入力端子12側の端子aに入力されたテレビ信号は出力端子13A,13B側の端子bから出力されると共に、抵抗Rで減衰されて一部が通信部22側の端子cから出力される。また、通信部22側の端子cに入力された920MHzの通信信号とされたDATAは抵抗Rで減衰されて入力端子12側の端子aから出力されると共に。出力端子13A,13B側の端子bから出力される。また、出力端子13A,13B側の端子bに入力された上り信号は、入力端子12側の端子aから出力されると共に、抵抗Rで減衰されて一部が通信部22側の端子cから出力される。
以上の通り、
図5(b)~(d)に示すカプラ23においては、入力端子12側の端子に入力されたテレビ信号が出力端子13A,13B側の端子から少なくとも出力され、通信部22側の端子に入力された920MHzの通信信号とされたDATAが、入力端子12側の端子から少なくとも出力されるようになる。また、出力端子13A,13B側の端子に入力された上り信号は、入力端子12側の端子から少なくとも出力される。
【0015】
<本発明にかかるテレビ端子の適用例>
本発明にかかるテレビ端子1が適用される棟内共聴装置100の構成を
図6に示す。
図6に示す本発明にかかるテレビ端子1が適用される棟内共聴装置100は、BS・CSアンテナ110とFMアンテナ111aとUHFアンテナ111bと混合器111と混合器112とゲートウェイ113とを備え、混合器115と双方向増幅装置117と分岐・分配器118と双方向増幅装置119と分岐・分配器120とが縦続接続された伝送線路と、伝送線路に挿入された電源部(PS)130,131,132と、双方向増幅装置122と分岐・分配器123とが縦続接続された第1系統と、双方向増幅装置124と分岐・分配器125とが縦続接続された第2系統とから構成されている。本発明にかかるテレビ端子1が、分岐・分配器123と分岐・分配器125とにおける複数の分岐信号または分配信号を出力する端子として設けられている。伝送線路で伝送される伝送信号は、伝送線路損失や分配や分岐されることで減衰され、この減衰を補償するために、双方向増幅装置117,119,122,124が設けられている。BS・CS放送を受信してBS・CS-IF信号を出力するBS・CSアンテナ110と、FM放送を受信するFMアンテナ111aと、地上波デジタル放送を受信するUHFアンテナ111bとは、棟内共聴装置100が設置された棟の屋上などに設置されている。
【0016】
棟内共聴装置100では、第2入力端子にゲートウェイ113が接続されている混合器112の第1入力端子にBS・CSアンテナ110よりのBS・CS-IF信号が入力され、混合器112の出力端子は混合器115の第2入力端子に接続されている。第1入力端子にFMアンテナ111aで受信されたFM放送信号が入力され、第2入力端子にUHFアンテナ111bで受信された地上波デジタル放送信号が入力されている混合器111において、FM放送信号と地上デジタル放送信号とが混合されて出力端子から出力されている。混合器111の出力端子は混合器115の第1入力端子に接続されて混合器111の出力端子から出力されているFM放送信号と地上デジタル放送信号との混合信号に、第2入力端子に入力されたBS・CS-IF信号が混合されて共聴信号とされて混合器115の出力端子から出力される。
【0017】
混合器115の出力端子から出力された共聴信号は双方向増幅装置117に入力されて所定のレベルになるよう増幅される。双方向増幅装置117の出力は分岐・分配器118に供給され、分岐・分配器118において複数に分岐・分配される。分岐・分配器118を通過した共聴信号は、双方向増幅装置119に入力されて所定のレベルになるよう増幅される。双方向増幅装置119の出力は分岐・分配器120に供給され、分岐・分配器120において複数に分岐・分配される。分岐・分配器120を通過した共聴信号は、さらに、分岐・分配器121で第1系統と第2系統の共聴信号に分配される。また、混合器115と双方向増幅装置117との間にPS130が設けられており、PS130から伝送線路上に電源が供給されている。伝送線路を上り方向に伝わった電源はBS・CSアンテナ110およびゲートウェイ113に動作電源として供給される。第1系統に分配された共聴信号は、双方向増幅装置122に入力されて所定のレベルになるよう増幅されて、双方向増幅装置122の出力は分岐・分配器123に供給される。分岐・分配器123で分岐・分配された共聴信号は宅内の各部屋等に設けられている本発明にかかるテレビ端子1の入力端子12に入力され、入力端子12に入力された共聴信号を出力する本発明にかかるテレビ端子1の出力端子13A,13Bにはテレビジョン受像機等に接続されるケーブルをそれぞれ接続できる。この場合、双方向増幅器122と分岐・分配器123との間にPS131が設けられており、PS131から伝送線路を下り方向に伝わった電源が複数のテレビ端子1に動作電源として供給される。また、第2系統に分配された共聴信号は、双方向増幅装置124に入力されて所定のレベルになるよう増幅されて、双方向増幅装置124の出力は分岐・分配器125に供給されて複数に分岐・分配される。分岐・分配器125で分岐・分配された共聴信号は宅内の各部屋等に設けられている本発明にかかるテレビ端子1の入力端子12に入力され、入力端子12に入力された共聴信号を出力する本発明にかかるテレビ端子1の出力端子13A,13Bにはテレビジョン受像機等に接続されるケーブルをそれぞれ接続できる。この場合は、双方向増幅器124と分岐・分配器125との間にPS132が設けられており、PS132から伝送線路を下り方向に伝わった電源が複数のテレビ端子1に動作電源として供給される。
【0018】
上記したように、本発明にかかるテレビ端子1は、例えば見守り情報とされる920MHzの通信信号とされたDATAを送出しており、第1系統および第2系統におけるそれぞれのテレビ端子1から送出された920MHzの通信信号とされたDATAは上り信号として伝送線路を上っていく。伝送線路を上っていった920MHzの通信信号とされたDATAはゲートウェイ113で受け取られる。ゲートウェイ113は、棟内共聴装置100とインターネット104との間でデータの送受を行える機能を有しており、920MHzの通信信号とされたDATAをベースバンドのパケット信号に戻してTCPやHTTPSによりDATAをインターネット104上のクラウド103に送出することができる。クラウド103で受信されたDATAはクラウド103に保存される。なお、ゲートウェイ113は、所定時間ごとにDATAをクラウド103に送出したり、DATAが更新されるごとにDATAをクラウド103に送出している。なお、本発明にかかるテレビ端子1にはテレビ端子毎に特有の一意の識別情報(以下、「ID」という)が割り当てられており、見守り情報とされるDATAには、当該テレビ端子1のIDが付加されている。クラウド103は、DATAに付加されたIDに基づいて見守り者を検索し、検索された見守り者に登録されたPCやスマートフォンなどに見守り情報とされるDATAを送出する。これにより、見守り者は見守り情報とされるDATAを受信することにより、見守り対象者の安否確認を行うことができる。
【0019】
上記説明した本発明にかかるテレビ端子1が適用される棟内共聴装置100においては、既設のテレビ端子を本発明にかかるテレビ端子1に交換すると共に、ゲートウェイ113を新設することだけで、棟内共聴装置100と云う既存のネットワークを利用して見守り情報とされるDATAを見守り者に送ることができるようになる。このように、棟内共聴装置100に本発明にかかるテレビ端子1を適用すると、ネットワークを新たに構築することなく見守り情報とされるDATAを見守り者に送ることができるようになる。なお、本発明にかかるテレビ端子1における制御部21が実行する情報処理では、各種のセンサーからの環境の情報から見守り情報を得るだけではなく、温度や湿度や振動などの情報から環境の推移の変化情報を得るようにして、この変化情報を棟内共聴装置100のネットワークを介してゲートウェイ113からクラウド103に送るようにしてもよい。この場合、クラウド103では変化情報から環境の推移を予測して、その予測情報を発信するようにしてもよい。
また、棟内共聴装置100のネットワークにおける伝送線路は、一般に同軸ケーブルとされており、本発明にかかるテレビ端子1における入力端子12および出力端子13A,13Bは同軸ケーブルが接続できる同軸端子とされている。すなわち、同軸ケーブルで構築されているネットワークを介して、見守り情報とされるDATAなどをゲートウェイ113からクラウド103に送ることができる。
【0020】
<本発明にかかるテレビ端子の他の適用例>
本発明にかかるテレビ端子が適用される棟内共聴装置の他の構成を
図7に示す。
図7に示す本発明の本発明にかかるテレビ端子が適用される他の棟内共聴装置200は、屋上などに設置されたBS・CSアンテナ110と混合器112とゲートウェイ113とを備え、混合器115と双方向増幅装置117と分岐・分配器118と双方向増幅装置119と分岐・分配器120とが縦続接続された伝送線路と、伝送線路に挿入された電源部(PS)130,131,132と、双方向増幅装置122と分岐・分配器123とが縦続接続された第1系統と、双方向増幅装置124と分岐・分配器125とが縦続接続された第2系統とから構成されている。本発明にかかるテレビ端子1が、分岐・分配器123と分岐・分配器125との複数の分岐・分配線路のそれぞれに接続されている。伝送線路で伝送される伝送信号は、伝送線路損失や分配や分岐されることで減衰され、この減衰を補償するために、双方向増幅装置117,119,122,124が設けられている。
棟内共聴装置200には、CATV局1010から幹線に設置されている増幅装置や分岐・分配装置などの幹線機器1011を介してCATV信号の伝送路に挿入されている分岐・分配装置などにより分岐されたCATV信号の下り信号(以下、「CATV下り信号」という)がタップオフ(TAP OFF )1012および保安器1013を介して棟内に引き込まれている。そして、保安器1013までのメンテナンスはCATV局1010が行うが、保安器1013以降のメンテナンスは加入者が行うこととされている。
【0021】
棟内共聴装置200では、第2入力端子にゲートウェイ113が接続されている混合器112の第1入力端子にBS・CSアンテナ110よりのBS・CS-IF信号が入力され、混合器112の出力端子は混合器115の第2入力端子に接続されている。棟内共聴装置200に入力されたCATV下り信号は、混合器115の第1入力端子に入力され、混合器115の第1入力端子に入力されたCATV下り信号および第2入力端子に入力されたBS・CS-IF信号が混合されて共聴信号とされて出力端子から出力される。CATV下り信号には、地上デジタル放送信号が含まれている。
【0022】
混合器115の出力端子から出力された共聴信号は双方向増幅装置117に入力されて所定のレベルになるよう増幅される。双方向増幅装置117の出力は分岐・分配器118に供給され、分岐・分配器118において複数に分岐・分配される。分岐・分配器118を通過した共聴信号は、双方向増幅装置119に入力されて所定のレベルになるよう増幅される。双方向増幅装置119の出力は分岐・分配器120に供給され、分岐・分配器120において複数に分岐・分配される。分岐・分配器120を通過した共聴信号は、さらに、分岐・分配器121で第1系統と第2系統の共聴信号に分配される。また、混合器115と双方向増幅装置117との間にPS130が設けられており、PS130から伝送線路上に電源が供給されている。伝送線路を上り方向に伝わった電源はBS・CSアンテナ110およびゲートウェイ113に動作電源として供給される。第1系統に分配された共聴信号は、双方向増幅装置122に入力されて所定のレベルになるよう増幅されて、双方向増幅装置122の出力は分岐・分配器123に供給される。分岐・分配器123で分岐・分配された共聴信号は宅内の各部屋等に設けられている本発明にかかるテレビ端子1の入力端子12に入力され、入力端子12に入力された共聴信号を出力する本発明にかかるテレビ端子1の出力端子13A,13Bにはテレビジョン受像機等に接続されるケーブルをそれぞれ接続できる。この場合、双方向増幅器122と分岐・分配器123との間にPS131が設けられており、PS131から伝送線路を下り方向に伝わった電源が複数のテレビ端子1に動作電源として供給される。また、第2系統に分配された共聴信号は、双方向増幅装置124に入力されて所定のレベルになるよう増幅されて、双方向増幅装置124の出力は分岐・分配器125に供給されて複数に分岐・分配される。分岐・分配器125で分岐・分配された共聴信号は宅内の各部屋等に設けられている本発明にかかるテレビ端子1の入力端子12に入力され、入力端子12に入力された共聴信号を出力する本発明にかかるテレビ端子1の出力端子13A,13Bにはテレビジョン受像機等に接続されるケーブルをそれぞれ接続できる。この場合は、双方向増幅器124と分岐・分配器125との間にPS132が設けられており、PS132から伝送線路を下り方向に伝わった電源が複数のテレビ端子1に動作電源として供給される。
【0023】
また、第1系統のテレビ端子1から送出された上り信号は分岐・分配器123を介して双方向増幅装置122で所定のレベルになるよう増幅されて、分岐・分配器121に供給される。さらに、第2系統のテレビ端子1から送出された上り信号は分岐・分配器125を介して双方向増幅装置124で所定のレベルになるよう増幅されて、分岐・分配器121に供給される。分岐・分配器121から出力された上り信号は、分岐・分配器120-双方向増幅装置119-分岐・分配器118-双方向増幅装置117の経路で上っていき、混合器115を介して保安器1013に入力される。保安器1013を通過した上り信号は、タップオフ1012、CATVの幹線および幹線機器1011を介してCATV局1010に上っていき受信される。
【0024】
上記したように、本発明にかかるテレビ端子1は、例えば見守り情報とされる920MHzの通信信号とされたDATAを送出しており、第1系統および第2系統におけるそれぞれのテレビ端子1から送出された920MHzの通信信号とされたDATAは上り信号として伝送線路を上っていく。伝送線路を上っていった920MHzの通信信号とされたDATAはゲートウェイ113で受け取られる。ゲートウェイ113は、棟内共聴装置200とインターネット104との間でデータの送受を行える機能を有しており、920MHzの通信信号であるDATAをベースバンドのパケット信号に戻してTCPやHTTPSによりDATAをインターネット104上のクラウド103に送出することができる。クラウド103で受信されたDATAはクラウド103に保存される。なお、ゲートウェイ113は、所定時間ごとにDATAをクラウド103に送出したり、DATAが更新されるごとにDATAをクラウド103に送出している。なお、本発明にかかるテレビ端子1にはテレビ端子毎に特有の一意の識別情報(以下、「ID」という)が割り当てられており、見守り情報とされるDATAには、当該テレビ端子1のIDが付加されている。クラウド103は、DATAに付加されたIDに基づいて、見守り者の登録されたPCやスマートフォンなどに見守り情報とされるDATAを送出する。これにより、見守り者は見守り情報とされるDATAを受信することにより、見守り対象者の安否確認を行うことができる。
【0025】
上記説明した本発明にかかるテレビ端子1が適用される棟内共聴装置200においては、既設のテレビ端子を本発明にかかるテレビ端子1に交換すると共に、ゲートウェイ113を新設することだけで、棟内共聴装置200と云う既存のネットワークを利用して見守り情報とされるDATAを見守り者に送ることができる。このように、棟内共聴装置200に本発明にかかるテレビ端子1を適用すると、ネットワークを新たに構築することなく見守り情報とされるDATAを見守り者に送ることができるようになる。なお、本発明にかかるテレビ端子1における制御部21が実行する情報処理では、各種のセンサーからの環境の情報から見守り情報を得るだけではなく、温度や湿度や振動などの情報から環境の推移の変化情報を得るようにして、この変化情報を棟内共聴装置200のネットワークを介してゲートウェイ113からクラウド103に送るようにしてもよい。この場合、クラウド103では変化情報から環境の推移を予測して、その予測情報を発信するようにしてもよい。
また、棟内共聴装置200のネットワークにおける伝送線路は、一般に同軸ケーブルとされており、本発明にかかるテレビ端子1における入力端子12および出力端子13A,13Bは同軸ケーブルが接続できる同軸端子とされている。すなわち、同軸ケーブルで構築されているネットワークを介して、見守り情報とされるDATAなどをゲートウェイ113からクラウド103に送ることができる。
【0026】
<本発明の第2実施例のテレビ端子>
本発明の第2実施例のテレビ端子の構成を示す正面図を
図8に示す。なお、本発明の第2実施例のテレビ端子の構成を示す斜視図および本発明の第2実施例のテレビ端子の構成を斜視図で示す分解図は図示していないが、正面の構成を除いて
図2に示すテレビ端子1の斜視図および
図3に示すテレビ端子1の構成を斜視図で示す分解図と同様となる。
この図に示す本発明の第2実施例のテレビ端子2は、テレビ端子1と同様に一般に屋内の壁面に埋め込まれた箱状のボックスに取り付けて使用する。このボックスの構成は前述したボックス31と同じ構成とされている。テレビ端子2には、屋内のテレビ受信機等と同軸ケーブルで接続するための出力用の同軸端子である出力端子13Aと出力端子13Bと、アンテナ等の受信信号を導く壁の内部空間に配置された同軸ケーブルが接続される入力用の同軸端子である入力端子を備えている。本発明にかかるテレビ端子2をボックスに取り付ける場合は、ボックスが壁面内に埋め込まれていることから、壁面に矩形の開口を設けることによりボックスが壁面内に埋め込まれ、本発明にかかるテレビ端子2が埋め込まれたボックスに前記した
図3に示すように取り付けられるようになる。本発明にかかるテレビ端子2の前面には、テレビ端子2の前面を覆うように化粧プレート32が装着される。化粧プレート32には縦長の矩形状の開口が形成されており、この開口に出力端子13Aおよび出力端子13Bとが設けられている端子台50が突出するよう臨んでいる。
【0027】
本発明にかかるテレビ端子2は、図示していないが
図3に示すようにT字状とされた縦長のシールドケースと、シールドケースの前面に装着された端子台50とから構成され、端子台50の前面は縦長の矩形状とされており、上部と下部に設けられている円筒孔から、本発明にかかるテレビ端子2の前面に設けられている出力端子13Aと出力端子13Bとが突出するようになる。端子台50における前面は縦長の矩形状に突出しており、縦長の矩形状に突出する部位が化粧プレート32に形成された縦長の矩形の開口に嵌合される。シールドケースの前面の上部と下部とに出力端子13Aと出力端子13Bとが前面から突出するよう形成されており、シールドケースはT字状に形成されており、T字状の横棒にあたる部分の下面から下方へ突出して入力端子が形成されている。
本発明にかかるテレビ端子2おいて特徴的な構成は、端子台50の前面の中央部に接続端子51とUSB端子52とジャック53とが設けられ、内部にセンサーが設けられている構成とされている。
【0028】
接続端子51は、外部センサーを接続可能な端子とされており、各種の外部センサーを接続することができる。ジャック53は、センサーを備える通信モジュールを接続したり、電源の供給端子として利用できる。USB端子52は、ユーザが外部機器を接続することができ、接続したPCやスマートフォンで見守り情報とされるDATAを受信して活用することができる。また、内部のセンサーは、周囲の環境の様々な情報を物理量として検出する検出装置とされている。内部のセンサーおよび外部接続されるセンサーとしては、検出しようとする情報の種類に応じて様々な種類のものが用いられ、例えば、温度センサー、湿度センサー、照度センサー、においセンサー、速度センサー、振動センサー等が、単体あるいは組み合わせて用いられる。シールドケースの内部には回路基板が収納されており、においや室温や部屋の明るさ等の環境の情報が物理量としてセンサーで検出され、検出された物理量が回路基板に設けられた情報処理手段に入力される。情報処理手段では、入力された物理量に基づいて人の行動などの情報を得て、この情報を入力端子から送出できるようにしている。
【0029】
ジャック53にセンサーを備える通信モジュールを接続すると、当該通信モジュールから送信された送信情報信号を他のテレビ端子2が受信して、送信情報信号をベースバンドの見守り情報に戻して自機で求められた見守り情報と共に、920MHzの情報信号とされたDATAとして入力端子から送出することができる。この場合、センサーを備える通信モジュールは、通信モジュールの制御手段として機能するMCU(Micro Controller Unit)と通信手段と複数のセンサーとを備え、MCUがセンサーにおいて検出された物理量に基づいて見守り情報を求めて、この見守り情報をMCUの制御の下で通信手段から送信情報信号として送出している。
【0030】
本発明にかかるテレビ端子2におけるシールドケースの内部に収納されている回路基板に組み込まれている回路構成は、テレビ端子1と同様とされるのでその説明は省略するが、この回路構成により、内部のセンサーおよび外部センサーで検出された物理量に基づいて情報処理を行うことにより、人の行動などの見守り情報を得て、得られたデジタルデータの見守り情報を920MHzの通信信号とされたDATAとして入力端子から送出している。また、入力端子に入力されたテレビ信号が出力端子13A,13B側の端子から少なくとも出力され、出力端子13A,13Bに入力された上り信号は、入力端子から少なくとも出力される。
なお、ジャック53にセンサーを備える通信モジュールを接続することに替えて、他のテレビ端子2における通信部にLPWA(Low Power Wide Area)などの無線通信機能を有させることにより、センサーを備える通信モジュールから送信された送信情報信号を他のテレビ端子2が受信して、送信情報信号をベースバンドの見守り情報に戻して自機で求められた見守り情報と共に、920MHzの情報信号とされたDATAとして入力端子から送出するようにしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0031】
本発明の実施例のテレビ端子においては、通信部を備えており、この通信部はDATAをテレビ信号では使用されていない周波数帯域の周波数、例えば920MHzの情報信号として送出している。そして、通信部に無線通信機能をさらに持たせることにより、センサーを備える無線通信機能を有する通信モジュールをテレビ端子にワイヤレスで接続できる。この場合、テレビ端子の通信部と通信モジュールとをLPWAの通信で接続するようにしてもよい。
自宅などの住居にネット環境を新たに構築することは価格や維持費などから困難とされる場合があるが、本発明のセンサーを有するテレビ端子は住居の壁面等に設置されているテレビ信号が出力される端子を備えており、住居にテレビ端子は複数設けられて、テレビ端子間はケーブルで接続されている。このテレビ端子を本発明にかかるテレビ端子とすることにより、ケーブルで構築されたケーブル網を利用してセンサー信号に基づく情報を伝送することが可能とされる。
本発明の実施例のテレビ端子が有するセンサーにより、室温や部屋の明るさ等の環境情報、血圧や脈拍、呼吸等の生体情報、水道やガス、電気等の設備、電気製品、家具など生活に伴って使用される対象の使用状況、対象物の位置や動作状態を特定する情報等の様々な情報を取得するようにして、センサーにより取得された情報をゲートウェイからクラウドに送出するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0032】
1 テレビ端子、2 テレビ端子、10 端子台、11 シールドケース、12 入力端子、13A 出力端子、13B 出力端子、20 センサー、21 制御部、22 通信部、23 カプラ、24 DC/DCコンバータ、30 化粧プレート、31 ボックス、32 化粧プレート、50 端子台、51 接続端子、52 USB端子、53 ジャック、100 棟内共聴装置、103 クラウド、104 インターネット、110 BS・CSアンテナ、111,112,115 混合器、111a FMアンテナ、111b UHFアンテナ、113 ゲートウェイ、117,119,122,124 双方向増幅装置、118,120,121,123,125 分配器、130,131,131 PS、1010 CATV局、1011 幹線機器、1012 タップオフ、1013 保安器