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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-05
(45)【発行日】2024-04-15
(54)【発明の名称】画像形成装置
(51)【国際特許分類】
   G03G 21/16 20060101AFI20240408BHJP
   G03G 15/16 20060101ALI20240408BHJP
【FI】
G03G21/16 147
G03G15/16
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2020006953
(22)【出願日】2020-01-20
(65)【公開番号】P2021113924
(43)【公開日】2021-08-05
【審査請求日】2023-01-12
(73)【特許権者】
【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000718
【氏名又は名称】弁理士法人中川国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】新川 悠介
【審査官】飯野 修司
(56)【参考文献】
【文献】特開平01-276151(JP,A)
【文献】特開2002-122188(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G03G 21/16
G03G 15/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
像担持体に形成された画像を搬送手段により搬送される転写材に転写する画像形成装置において、
駆動源と、前記駆動源の出力軸に設けられた駆動歯車と、前記駆動歯車と噛み合う第1の歯車と、前記第1の歯車から前記像担持体に駆動力を伝達する第1の駆動伝達手段と、前記駆動歯車と噛み合う第2の歯車と、前記第2の歯車から前記搬送手段に駆動力を伝達する第2の駆動伝達手段と、を備え、
前記第1の歯車と前記第2の歯車の回転軸は、同軸上に配置されており、
前記第1の歯車と前記第2の歯車の前記回転軸の軸線方向の位置関係は、前記第1の歯車は前記第2の歯車に対し、前記駆動源の前記出力軸の根元側に配置されていることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記第1の歯車と前記第2の歯車は、歯車の歯数が同一であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記第1の歯車と前記第2の歯車は、前記駆動歯車を設けた前記駆動源の出力軸と前記第1の歯車の回転軸の軸間距離と、前記出力軸と前記第2の歯車の回転軸の軸間距離が同一になるように、歯車の諸元が設定されていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記像担持体の露光位置において形成された潜像から、現像剤像を形成し、転写位置において現像剤像を転写材に転写する画像形成装置において、
前記像担持体の回転中心と前記露光位置、前記転写位置を結ぶ角度をθ[°]、前記駆動源から前記像担持体までの減速比をn1とすると、前記像担持体の露光位置から転写位置までの距離は、1/n1×θ/360≒N1(N1は自然数)の関係が成立する前記駆動源の1周の整数倍N1であることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記転写材は、前記像担持体に形成された画像が転写される記録媒体であることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記搬送手段は、前記記録媒体に前記画像を転写する転写位置よりも前記記録媒体の搬送方向上流側もしくは下流側に設けられ、記録媒体を搬送する搬送ローラであることを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記搬送手段は、前記記録媒体に前記画像を転写する転写位置よりも前記記録媒体の搬送方向上流側に設けられ、載置部に載置された記録媒体を転写位置まで給送する給送手段であることを特徴とする請求項又はに記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記搬送手段は、前記記録媒体に前記画像を転写する転写位置よりも前記記録媒体の搬送方向下流側に設けられ、前記転写位置にて記録媒体に転写された画像を前記記録媒体に定着する定着手段であることを特徴とする請求項又はに記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記搬送手段は、複数の張架部材によって張架され、回転移動される無端状のベルトであることを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
【請求項10】
前記像担持体に形成された画像を一旦担持する中間転写体を有し、前記中間転写体に担持された画像を、前記搬送手段により搬送された転写材に転写することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、像担持体に形成された画像を搬送手段により搬送される転写材に転写する画像形成装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の画像形成装置において、感光ドラム上の露光位置において形成された潜像から、トナーを用いたトナー像を形成し、転写位置においてトナー像を転写材に転写する構成が知られている。この画像形成装置において、モータからの駆動力をギア列によって感光ドラムに伝達する場合に、感光ドラムが露光位置から転写位置までの距離(露光転写間距離)を回転するときに、モータが整数回転する構成をとっているものがある(特許文献1参照)。
【0003】
この構成によれば、モータの1回転当たりの回転ムラがあったとしても、感光ドラムが露光位置から転写位置まで回転する間に回転ムラによる影響が吸収され、回転ムラによるひずみを生じない画像を得ることができる。
【0004】
また感光ドラムを駆動するモータが、転写材を搬送(給送・搬送・定着・排出など)する搬送手段の駆動源を兼ねる場合がある。この場合、モータから感光ドラムへ駆動力を伝達する駆動伝達経路が、モータから搬送手段へ駆動力を伝達する駆動伝達経路とは別個に設けられているものがある(特許文献2参照)。
【0005】
この構成によれば、モータは一定の回転速度に制御され、一般に慣性モーメントが大きいため、搬送手段の負荷変動により回転ムラやショック変動が発生しても、その回転ムラやショック変動が感光ドラムに伝達されるのを防止することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】特開2010-140060号公報
【文献】特開平6-51576号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、前述の従来例において、感光ドラムに露光を行う露光装置を画像形成装置の装置本体に対して取り付けるとき、取り付け位置に誤差が生じる場合がある。この場合、取り付け位置の誤差が感光ドラムに対する露光位置のズレとなり、感光ドラムの露光位置から転写位置までの距離が変化してしまう。その結果、モータの1回転当たりの回転ムラの影響を吸収することができなくなり、回転ムラによる画像不良が生じてしまうおそれがあった。
【0008】
そこで本発明の目的は、感光ドラムの露光位置から転写位置までの距離が変化した場合においても、良好にモータの1回転当たりの回転ムラの影響を吸収し、回転ムラによる画像不良を防止することである。
【0009】
また、搬送手段に対する負荷の変動により発生する回転ムラやショック変動が、像担持体に伝達されないようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の代表的な構成は、像担持体に形成された画像を搬送手段により搬送される転写材に転写する画像形成装置において、駆動源と、前記駆動源の出力軸に設けられた駆動歯車と、前記駆動歯車と噛み合う第1の歯車と、前記第1の歯車から前記像担持体に駆動力を伝達する第1の駆動伝達手段と、前記駆動歯車と噛み合う第2の歯車と、前記第2の歯車から前記搬送手段に駆動力を伝達する第2の駆動伝達手段と、を備え、前記第1の歯車と前記第2の歯車の回転軸は、同軸上に配置されており、前記第1の歯車と前記第2の歯車の前記回転軸の軸線方向の位置関係は、前記第1の歯車は前記第2の歯車に対し、前記駆動源の前記出力軸の根元側に配置されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、像担持体の露光位置から転写位置までの距離に関わらず、良好に駆動源の1回転当たりの回転ムラの影響を吸収し、回転ムラによる画像不良を防止することができる。
【0012】
また、搬送手段の負荷変動により発生する回転ムラやショック変動が、像担持体に伝達されないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】実施例1に係る駆動ギア列の側面図
図2】実施例1に係る画像形成装置の内部構造の概略図
図3】実施例1に係る感光ドラム周辺の概略図
図4】実施例1に係る駆動ギア列の概略図
図5】実施例1に係るモータ回転ムラの説明図
図6】実施例1に係るモータ回転ムラキャンセルの説明図
図7】実施例1に係るトナー像ピッチ変動の説明図
図8】実施例2に係る画像形成装置の内部構造の概略図
図9】実施例2に係る駆動ギア列の概略図
図10】実施例2に係る駆動ギア列の側面図
図11】実施例2に係る画像形成装置の内部構造の概略図
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下に図面を参照して、この発明の好適な実施の形態を、実施例に基づいて例示的に詳しく説明する。ただし、以下の実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、それらの相対配置などは、この発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものであり、この発明の範囲を以下の実施例に限定する趣旨のものではない。
【0015】
〔実施例1〕
図2を用いて、実施例1に係る画像形成装置の概略について説明する。図2は、実施例1に係る画像形成装置の内部構造の概略図である。
【0016】
図2に示すように、本実施例の画像形成装置Aは、電子写真方式のモノクロレーザービームプリンタである。画像形成装置Aの装置本体1は、光学スキャナ14と、像担持体としての感光ドラム16と、転写材としての記録紙、OHPシート、布等の記録媒体Sを搬送する搬送手段と、感光ドラム16および搬送手段を駆動するための駆動伝達機構20(図1参照)を有する。駆動伝達機構20については後述する。
【0017】
搬送手段は、感光ドラム16に形成された画像を記録媒体Sに転写する転写位置よりも記録媒体Sの搬送方向上流側もしくは下流側に設けられ、転写位置における記録媒体Sの搬送にかかわる搬送ローラである。転写位置よりも記録媒体Sの搬送方向上流側に設けた搬送ローラは、ピックアップローラ4、搬送ローラ対5a,5b、搬送ローラ対6a,6b、レジストローラ対7a,7bであり、載置部であるカセット3に載置された記録媒体Sを転写位置に搬送する給送手段である。転写位置よりも記録媒体Sの搬送方向下流側に設けた搬送ローラは、加圧ローラ9aおよび加熱ローラ9bを有する定着手段9であり、転写位置にて記録媒体Sに転写された画像を記録媒体Sに定着する定着手段である。
【0018】
像担持体としての感光ドラム16は、感光ドラム16に作用する少なくとも1つのプロセス手段とともにプロセスカートリッジ100としてカートリッジ化され、画像形成装置Aの装置本体1に対して着脱可能に構成されている。ここではプロセスカートリッジ100は、プロセス手段として、感光ドラム16を帯電させる帯電手段としての帯電ローラ17(図3参照)、感光ドラム16に形成された潜像を現像剤(ここではトナー)にて現像する現像手段としての現像ローラ18(図3参照)を備えている。
【0019】
画像形成装置Aの動作について簡単に説明する。画像形成装置Aでは、光学スキャナ14から画像情報に基づいたレーザー光Lを像担持体としての感光ドラム16に照射してその感光層に潜像を形成する。この潜像に現像剤としてのトナーを用いて現像して感光ドラム16に現像剤像(トナー像)を形成する。
【0020】
そして、前記トナー像の形成と同期して、載置部であるカセット3に載置された記録媒体Sが、ピックアップローラ4、搬送ローラ対5a,5b、搬送ローラ対6a,6b、レジストローラ対7a,7bにより転写位置に搬送される。転写手段としての転写ローラ15に電圧印加することによって、感光ドラム16に形成されたトナー像が記録媒体Sに転写される。そして、トナー像を転写された記録媒体Sは、定着手段9へと搬送され、定着手段9の加圧ローラ9a、加熱ローラ9bにより熱及び圧力を印加されてトナー像が定着される。そして、トナー像が定着された記録媒体Sは、排出ローラ対12a,12bにより機外の排出トレイ13へ排出される。
【0021】
次に図3を用いて、感光ドラム16の露光位置Plと転写位置Ptについて説明する。図3は、実施例1に係る感光ドラム16を含む周辺の概略図である。
【0022】
感光ドラム16は、矢印に示す時計回りに回転する。感光ドラム16に対して光学スキャナ14からのレーザー光Lが入射する位置を露光位置Pl、現像剤像(トナー像)を転写材である記録媒体Sに転写する位置を転写位置Ptとする。そして、感光ドラム16の回転中心Oと露光位置Pl、転写位置Ptを結ぶ角度:∠Pl O Pt(以下、露光転写間の角度と呼ぶ)をθとする。ここで、露光転写間の角度θは、画像形成装置Aの構成上の制約から決まるものであり、本実施例では露光転写間の角度θ=169°とする。露光位置Plと転写位置Ptの間である露光転写間の感光ドラム16の周面上の距離を以下に露光転写間距離と呼ぶ。
【0023】
感光ドラム16と転写ローラ15とが対向する転写位置Ptにおける記録媒体Sの搬送は、搬送手段が担う。搬送手段は、前述したように転写位置における記録媒体Sの搬送にかかわる搬送ローラであり、図2に示す定着手段9およびローラ(4、5a,5b、6a,6b、7a,7b)により構成されている。そのため、転写位置Ptにおける記録媒体Sの搬送速度は、搬送手段により支配されている。
【0024】
次に図1および図4を用いて、感光ドラムと搬送手段の駆動伝達機構20の構成について説明する。図1は、実施例1に係る駆動伝達機構である駆動ギア列の側面図である。図4は、実施例1に係る駆動ギア列の概略図である。
【0025】
本実施例においては、駆動源である1つのモータM1で、感光ドラム16と搬送手段を駆動する。1つのモータM1で、感光ドラム16と搬送ローラを駆動するギア列の概略を図4に示す。図4(a)は駆動ギア列全体の概略図であり、図4(b)は図4(a)から感光ドラム16を駆動するギア列を抜粋したもの、図4(c)は図4(a)から搬送手段を駆動するギア列を抜粋したものである。
【0026】
駆動伝達機構20は、駆動源である1つのモータM1と、モータM1の出力軸に設けられた駆動歯車であるピニオンギア21と、を有している。また駆動伝達機構20は、ピニオンギア21と噛み合う第1の歯車である第1のアイドラギア22と、第1のアイドラギア22から感光ドラム16に駆動力を伝達する第1の駆動伝達手段である第1の段ギア23と、を有している。さらに駆動伝達機構20は、ピニオンギア21と噛み合う第2の歯車である第2の段ギア25と、第2の段ギア25から搬送ローラに駆動力を伝達する第2の駆動伝達手段である第2のアイドラギア26、第3のアイドラギア27、第4のアイドラギア29と、を有している。
【0027】
まず、感光ドラム16を駆動するギア列について図4(b)、図1を用いて説明する。ピニオンギア21はモータM1の出力軸に一体に取り付けられている。第1のアイドラギア22は、ピニオンギア21と噛み合い、回転軸22sに対し自在に回転可能である。ドラム駆動ギア24は、図2に示す駆動対象の感光ドラム16に一体的に取り付けられたギアである。ドラム駆動ギア24は、第1の段ギア23を介して第1のアイドラギア22と噛み合っている。詳しくは、ドラム駆動ギア24は第1の段ギア23の小ギア部23bと噛み合い、第1の段ギア23の大ギア部23aは第1のアイドラギア22と噛み合っている。
【0028】
ここで、感光ドラム16を駆動するギア列の各ギアの諸元の1つである歯数を以下のように設定する。ピニオンギア21の歯数を13歯、第1のアイドラギア22の歯数を65歯、第1の段ギア23の大ギア部23aの歯数を92歯、小ギア部23bの歯数を60歯、ドラム駆動ギア24の歯数を90歯に設定する。
【0029】
以上の諸元からモータM1から感光ドラム16までのギア列の減速比n1は、以下の式により計算できる。
【0030】
減速比n1=13/92×60/90=0.0942
【0031】
次に、搬送手段を駆動するギア列について図4(c)、図1を用いて説明する。第2の段ギア25は、大ギア部25aがピニオンギア21と噛み合い、回転軸25sに対し自在に回転可能である。ここで、第2の段ギア25の大ギア部25aは、歯数・モジュール等の諸元が第1のアイドラギア22と同一である。また、第2の段ギア25の回転軸25sは、第1のアイドラギア22の回転軸22sと同軸上に配置されている。加圧ローラギア28は、図2に示す駆動対象の搬送ローラである定着手段9の加圧ローラ9aに一体的に取り付けられたギアである。加圧ローラギア28は、第2のアイドラギア26、第3のアイドラギア27を介して第2の段ギア25の小ギア部25bと噛み合っている。詳しくは、加圧ローラギア28は第2のアイドラギア26と噛み合い、第2のアイドラギア26は第3のアイドラギア27と噛み合い、第3のアイドラギア27は第2の段ギア25の小ギア部25bと噛み合っている。
【0032】
また第4のアイドラギア29は、第2の段ギア25の小ギア部25bと噛み合うギアである。搬送ローラであるピックアップローラ4、搬送ローラ対5a,5b、搬送ローラ対6a,6b、レジストローラ対7a,7bに駆動力を伝達するギア列は、前述した第2~第4のアイドラギア26,27,29や、加圧ローラギア28から分岐している(不図示)。
【0033】
第1の歯車である第1のアイドラギア22と第2の歯車である第2の段ギア25の回転軸22s,25sの軸線方向の位置関係は、図1に示すように、第1のアイドラギア22は第2の段ギア25に対し、駆動源であるモータM1の出力軸の根元側に配置されている。
【0034】
次にモータM1で発生する1回転当たりの回転ムラが、転写材である記録媒体Sにどのように転写されるか、その動作を図5図6図7を用いて説明する。図5は、実施例1に係るモータの回転ムラの説明図である。なお図5では、モータM1で発生する1回転当たりの回転ムラを、モータ1周成分回転ムラと表記している。図6は、実施例1に係るモータの回転ムラのキャンセルの説明図である。図7は、実施例1に係るトナー像のピッチ変動の説明図である。
【0035】
感光ドラム16に伝わるモータM1の1回転当たりの回転ムラは、主に3つの要因がある。1つ目はモータM1自体の回転ムラ(WOW)、2つ目はモータM1の出力軸の振れ、3つ目はピニオンギア21の偏心である。なお、一般にギアの速度変動は正弦波の形態をとっていることが多い。本例においてもそれに従う。
【0036】
第1のアイドラギア22のモータ1回転当たりの回転ムラのプロファイルを、図5(a)に一例として示す。モータ1回転当たりの回転ムラの波形は、モータM1自体の回転ムラ、出力軸の振れ、ピニオンギア21の偏心の3つの波形の合成波である。この合成波の振幅をGとする。3つの要素の各正弦波の位相は、モータM1の製造上のばらつきや、モータM1の出力軸に対するピニオンギア21の取り付け位相等で変化する。第2の段ギア25の回転軸25sは、第1のアイドラギア22の回転軸22sと同軸である。従って、図4に示すように、第1のアイドラギア22と第2の段ギア25の大ギア部25aは、ピニオンギア21に対する噛み合いの位相が同位相になる。その結果、第2の段ギア25のモータ1回転当たりの回転ムラのプロファイルは、第1のアイドラギア22のプロファイルと同じになる。
【0037】
図1図4に示すように、モータM1から第1のアイドラギア22に伝達されたモータ1回転当たりの回転ムラは、第1の段ギア23、ドラム駆動ギア24を介して感光ドラム16に伝わる。また、モータM1から第2の段ギア25に伝達されたモータ1回転当たりの回転ムラも同様に、搬送手段に伝達される。
【0038】
モータ1回転当たりの回転ムラが、記録媒体S上のトナー像に転写されるメカニズムについて、図3を用いて説明する。
【0039】
まず感光ドラム16の露光位置Plにおいて、光学スキャナ14から照射されるレーザー光Lが、感光ドラム16の感光層に潜像を形成する。このときモータ1回転当たりの回転ムラにより、潜像のピッチが変化する。例えば、モータM1の速度が増加すると、感光ドラム16の回転方向における潜像のピッチは広がる。露光位置Plにおける感光ドラム16の速度変動をXとする。
【0040】
その後、現像ローラ18により、感光ドラム16に形成された潜像を現像剤であるトナーにて現像する。そして感光ドラム16の転写位置Ptにおいて、感光ドラム16に形成したトナー像を記録媒体Sに転写する。このときモータ1回転当たりの回転ムラにより、感光ドラム16の転写位置Ptでの周速が変化し、記録媒体S上のトナー像のピッチが変化する。例えば、モータM1の速度が増加すると、感光ドラム16の回転方向におけるトナー像のピッチは狭くなる。転写位置Ptにおける感光ドラム16の速度変動をYとする。
【0041】
転写位置Ptでは、感光ドラム16によるピッチ変化が生じると同時に、搬送手段による記録媒体Sのモータ1回転当たりの搬送速度の変動が発生する。例えば、モータM1の速度が増加すると、記録媒体Sの搬送方向におけるトナー像のピッチは広がる。転写位置Ptにおける記録媒体Sの速度変動をZとする。
【0042】
記録媒体Sに転写されたトナー像のピッチ変動は上述した3つの要素が重なり、X-Y+Zとなる。図7(a)に記録媒体Sに転写されるトナー像のピッチ変動のプロファイルを示す。上述したように、第2の段ギア25のモータ1回転当たりの回転ムラのプロファイルは、第1のアイドラギア22のプロファイルと同じである。そのため、転写位置Ptにおけるモータ1回転当たりの回転ムラによる感光ドラム16の速度変動Yと記録媒体Sの速度変動Zは等しく、Y=Zとなる。そのため、記録媒体Sに転写されたトナー像のピッチ変動は、X-Y+Z=Xとなる。つまりモータ1回転当たりの回転ムラの影響は、転写位置Ptにおける感光ドラム16の速度変動Yと記録媒体Sの速度変動Zがキャンセルされ、露光位置Plにおける感光ドラム16の速度変動Xのみが残る。なお感光ドラム16の露光位置Plにおける速度変動Xは、感光ドラム16の転写位置Ptにおける速度変動Yとは、露光転写間の距離(露光転写間の角度θ)の分だけ位相がずれた波形である(振幅・周期は同じ)。図7(a)に示したXの波形は図5(a)に示したモータ1周成分の回転ムラの波形であり、振幅Gは露光転写間距離とは関係なく一定となる。
【0043】
図6に、モータ1回転当たりの回転ムラの影響をキャンセルするグラフを示す。図6に示すグラフの横軸は、感光ドラム16上の露光転写間の距離においてモータ1周の整数倍を原点として、そこからの露光位置ズレを表す。横軸の最大値πは、モータ半周分のズレを表す。縦軸は、記録媒体Sに転写されるピッチ変動X-Y+Zの振幅を表す。
【0044】
まず、図6中に点線で示すグラフQを比較対象(従来例)として示す。グラフQは第1のアイドラギア22と第2の段ギア25がピニオンギア21を挟んで反対側に配置された場合のグラフである。この場合、図5(a)に示した第1のアイドラギア22のモータ1回転当たりの回転ムラのプロファイルに対し、第2の段ギア25は、図5(b)に示すようにモータ1回転当たりの回転ムラの3つの要素のうち、出力軸の振れ、ピニオンギア21の偏心の2つは、位相が180度ずれる。これは、第1のアイドラギア22と第2の段ギア25がピニオンギア21を挟んで反対側に配置されているためである。そのため、図5(b)に示した第2の段ギア25のモータ1回転当たりの回転ムラのプロファイルは、図5(a)に示した第1のアイドラギア22のプロファイルと異なるものになる。その結果、転写位置Ptにおけるモータ1回転当たりの回転ムラによる感光ドラム16の速度変動Yと記録媒体Sの速度変動Zは異なるものになる。図5(b)に示す記録媒体Sに転写されるピッチ変動X-Y+Zの波形を合成し、振幅を計算したものが図6に点線で示すグラフQとなる。
【0045】
感光ドラム16の露光転写間の距離がモータ1周の整数倍のとき、露光位置Plと転写位置Ptでの感光ドラム16の速度変動X,Yが等しくなる。そのためX=Yとなり、図7(b)に示すように、ピッチ変動X-Y+Zは、Zのみが残る。露光転写間の距離がモータ1周の整数倍からずれると、モータ1回転当たりの回転ムラの影響を吸収することができなくなり、ピッチ変動X-Y+Zの振幅が大きくなる。図7(c)に、露光転写間の距離がモータ1周の整数倍からモータ半周分ずれた時のグラフを例として示す。
【0046】
一方、図6に実線で示すグラフPは、本実施例の構成である第1のアイドラギア22と第2の段ギア25が同軸上にある場合のグラフである。上述したように、露光位置ズレが発生する場合においても、ピッチ変動X-Y+Z=Xの振幅は一定である。露光転写間距離がモータ1周の整数倍からずれた場合、グラフPはグラフQよりも小さく、良好にモータ1回転当たりの回転ムラの影響を吸収していることが分かる。
【0047】
なお、図6に示すグラフP,Qともに、モータM1自体の回転ムラ(WOW)に対するモータM1の出力軸の振れ、ピニオンギア21の偏心の位相関係により、グラフの振幅(縦軸)の大きさが変化する。図6に示したグラフは振幅(縦軸)がもっとも大きくなる位相を抜き出して表記したものである。
【0048】
また、感光ドラム16を駆動する第1のアイドラギア22と、搬送手段を駆動する第2の段ギア25は、モータM1の出力軸に一体に取り付けられているピニオンギア21から分岐している。そのため、搬送手段の負荷変動により発生する回転ムラやショック変動が、感光ドラム16に伝達されないようにすることが可能となる。
【0049】
以上説明したように、光学スキャナ14の取り付け位置の誤差により露光転写間の距離が変化する場合においても、良好にモータ1回転当たりの回転ムラの影響を吸収し、回転ムラによる画像ひずみ等の画像不良を防止することができる。また、搬送手段の負荷変動により発生する回転ムラやショック変動が、感光ドラムの駆動に伝達されないようにすることができる。
【0050】
ここで、第1のアイドラギア22と第2の段ギア25の大ギア部25aの、モジュールや歯数、ねじれ角、転位量、圧力角等のギアの諸元(仕様)は、必ずしも同一である必要はない。ピニオンギア21を段ギアにし、そのピニオンギア21と、第1のアイドラギア22、第2の段ギア25の大ギア部25aとの、それぞれの軸間距離が同一になるようにギアの諸元を設定すれば良い。しかし、第1のアイドラギア22と第2の段ギア25の大ギア部25aのギア諸元を同一にすると、ピニオンギア21を段ギアにする必要がなくなり、段ギアの各ギアの偏心位相のずれがなくなる。そのため、ピニオンギア21の偏心成分をより効果的にキャンセルすることができる。
【0051】
また、モータ1回転当たりの回転ムラのうちモータM1の出力軸の振れは、モータM1の根元側のほうが、先端側より小さい。そのため、感光ドラム16を駆動する第1のアイドラギア22を、搬送手段を駆動する第2の段ギア25よりも、モータM1の出力軸の根元側に配置した方が、感光ドラム16の回転ムラを低減するためには好ましい。
【0052】
搬送手段のモータ1回転当たりの回転ムラが、感光ドラム16に対し、振幅が変化したり、位相がギア列を介して伝わるうちにずれたりしてしまう等のときは、ピッチ変動X-Y+Zは振幅一定から多少ずれる場合がある。しかしながら、本実施例においては、モータM1から感光ドラム16までのギア列の減速比n1=0.0942、露光転写間の角度θ=169°である。そのため、感光ドラム16の露光位置Plから転写位置Ptまでの距離は、1/n1×θ/360≒N1(N1は自然数)の関係が成立するモータM1の1周の整数倍N1である。すなわち、露光転写間の距離はモータ1周の1/n1×θ/360=1/0.0942×169/360=4.98≒5倍、つまり整数倍となっている。そのため、ピッチ変動X-Y+Zが振幅一定からずれる場合においても、良好にモータ1回転当たり(1周成分)の回転ムラの影響を、露光転写間で吸収することができる。
【0053】
搬送手段を構成するローラは、転写位置Ptの記録媒体Sの搬送方向上流側もしくは下流側に配置されたローラ(もしくは転写ローラ15)となる。ここでは、上流側のローラであるローラ4、5a,5b、6a,6b、7a,7b等と、下流側のローラである定着手段9の両方が、搬送手段を構成している。転写位置Ptにおける記録媒体Sの搬送速度は、より確実に搬送手段に支配されるため好ましい。
【0054】
また本実施例において、ピニオンギア21等のギアは、図1に示すようにハスバ歯車である場合を例示しているが、これに限定されるものでなく、例えば平歯車でも良い。
【0055】
〔実施例2〕
次に図8を用いて、実施例2に係る画像形成装置について説明する。図8は実施例2に係る画像形成装置の内部構造の概略図である。ここではその特徴的な部分だけを示し、その他の構成および作用については実施例1と同一なので、同一の機能を有する部材には同一符号を付し、その説明は省略する。
【0056】
図8に示すように、本実施例の画像形成装置Bは、電子写真方式のフルカラーレーザービームプリンタである。画像形成装置Bの装置本体101は、光学スキャナ114と、4つの画像形成部54a,54b,54c,54dを有する。本実施例では、各画像形成部54a,54b,54c,54dの構成及び動作は、使用するトナーの色が異なることを除いて実質的に同一である。画像形成部54a,54b,54c,54dは、各々が像担持体としての感光ドラム51a,51b,51c,51dと帯電手段や現像手段などのプロセス手段(不図示)を備えている。
【0057】
また画像形成装置Bの装置本体101は、各感光ドラムに形成された画像を一旦担持する中間転写体としての中間転写ベルト60を有している。中間転写ベルト60は、複数の張架部材によって張架された無端状のベルトである。中間転写ベルト60は、張架部材の1つであるベルト駆動ローラ62により回転駆動され、各画像形成部に対向して周回移動される。さらに各感光ドラムの対向位置には、中間転写ベルト60を介して、一次転写手段である一次転写ローラ55a,55b,55c,55dが設けられている。
【0058】
そして、各感光ドラム51に形成されたトナー像は、各感光ドラム51に対向する各一次転写ローラ55によって、各画像形成部に対向して周回移動する中間転写ベルト60に順次重ねて転写され、一旦担持される。これと同期して、載置部であるカセット3に載置された記録媒体Sが、ピックアップローラ4、搬送ローラ対5a,5b、搬送ローラ対6a,6b、レジストローラ対7a,7bにより二次転写位置に搬送される。中間転写ベルト60に担持されたトナー像は、二次転写位置に搬送された記録媒体Sに対して、二次転写手段である二次転写ローラ61により一括して二次転写される。トナー像を転写された記録媒体Sは、定着手段9へと搬送され、定着手段9により熱及び圧力を印加されてトナー像が定着される。そして、トナー像が定着された記録媒体Sは、排出ローラ対12a,12bにより機外の排出トレイ13へ排出される。
【0059】
次に図9図10を用いて、感光ドラム51と搬送手段の駆動伝達機構の構成について説明する。図9は、実施例2に係る駆動伝達機構である駆動ギア列の概略図である。図10は、実施例2に係る駆動ギア列の側面図である。
【0060】
本実施例において、像担持体は感光ドラム51(51a,51b,51c,51d)であり、搬送手段はベルト駆動ローラ62であり、搬送手段により搬送される転写材は中間転写ベルト60である。
【0061】
本実施例では、駆動源である1つのモータM2で、4つの感光ドラム51a,51b,51c,51dと、中間転写ベルト60を回転移動させるベルト駆動ローラ62を駆動する。1つのモータM2で、4つの感光ドラム51a,51b,51c,51dとベルト駆動ローラ62を駆動するギア列の概略を図9に示す。図9(a)は駆動ギア列全体の概略図であり、図9(b)は図9(a)から感光ドラム51a,51b,51c,51dを駆動するギア列を抜粋したもの、図9(c)は図9(a)からベルト駆動ローラ62を駆動するギア列を抜粋したものである。
【0062】
駆動伝達機構120は、駆動源である1つのモータM2と、モータM2の出力軸に設けられた駆動歯車であるピニオンギア121と、を有している。また駆動伝達機構120は、ピニオンギア121と噛み合う第1の歯車である第1のアイドラギア122と、第1のアイドラギア122から感光ドラム51に駆動力を伝達する第1の駆動伝達手段である複数のギアと、を有している。さらに駆動伝達機構120は、ピニオンギア121と噛み合う第2の歯車である第2のアイドラギア130と、第2のアイドラギア130からベルト駆動ローラ62に駆動力を伝達する第2の駆動伝達手段である複数のギアと、を有している。
【0063】
まず、感光ドラム51a,51b,51c,51dを駆動するギア列について図9(b)、図10を用いて説明する。ピニオンギア121はモータM2の出力軸に一体に取り付けられている。第1のアイドラギア122は、ピニオンギア121と噛み合い、回転軸122sに対し自在に回転可能である。各ドラム駆動ギア124a,124b,124c,124dは、図8に示す各感光ドラム51a,51b,51c,51dに一体的に取り付けられたギアである。各ドラム駆動ギア124a,124b,124c,124dは、複数のギアを介して第1のアイドラギア122と噛み合っている。
【0064】
次に、ベルト駆動ローラ62を駆動するギア列について図9(c)、図10を用いて説明する。第2のアイドラギア130は、ピニオンギア121と噛み合い、回転軸130sに対し自在に回転可能である。ここで、第2のアイドラギア130は、歯数・モジュール等の諸元が第1のアイドラギア122と同一である。また、第2のアイドラギア130の回転軸130sは、第1のアイドラギア122の回転軸122sと同軸上に配置されている。ベルト駆動ギア131は、図8に示す駆動対象のベルト駆動ローラ62に一体的に取り付けられたギアである。ベルト駆動ギア131は、複数のギアを介して第2のアイドラギア130と噛み合っている。
【0065】
以上説明したように、第1のアイドラギア122と第2のアイドラギア130の2つのギアは同軸上(122s,130s)に配置されており、モータM2の出力軸に一体に取り付けられたピニオンギア121と噛み合っている。ここで、第1の歯車である第1のアイドラギア122は、第2の歯車である第2のアイドラギア130に対し、駆動源であるモータM2の出力軸の根元側に配置されている。
【0066】
そのため、光学スキャナ114の取り付け位置の誤差により露光転写間の距離が変化する場合においても、良好にモータ1回転当たりの回転ムラの影響を吸収し、回転ムラによる画像ひずみ等の画像不良を防止することができる。また、搬送手段の負荷変動により発生する回転ムラやショック変動が、感光ドラムの駆動に伝達されないようにすることができる。
【0067】
ここで、搬送手段の負荷変動により発生するショック変動とは、例えば、中間転写ベルト60と二次転写ローラ61との間に形成されたニップ部を記録媒体Sが通過する際に、記録媒体Sの突入あるいは離脱するときのショックや、一次転写における中間転写ベルト60のトナー有無切り替えで発生するトルク変動によるショック等が挙げられる。
【0068】
本実施例では中間転写方式の画像形成装置について説明したが、中間転写方式に限定されるものではない。例えば、直接転写方式の画像形成装置においても適用可能である。
【0069】
ここで、直接転写方式の画像形成装置の例について、図11を用いて説明する。図11は、実施例2に係る画像形成装置の内部構造の概略図である。
【0070】
画像形成装置Cの装置本体201は、4つの画像形成部を有し、各々が感光ドラム151a,151b,151c,151dと帯電手段や現像手段などのプロセス手段(不図示)を備えている。そして、感光ドラムに形成されたトナー像は、各画像形成部に対向して回転移動する無端状のベルトである転写ベルト160により搬送される記録媒体Sに順次重ねて転写される。その後、トナー像を転写された記録媒体Sは、定着手段9へと搬送され、定着手段9により熱及び圧力を印加されてトナー像が定着される。そして、トナー像が定着された記録媒体Sは、排出ローラ対12a,12bにより機外の排出トレイ13へ排出される。なお、転写ベルト160は、複数の張架部材によって張架された無端状のベルトである。転写ベルト160は、張架部材の1つであるベルト駆動ローラ162により回転駆動され、各画像形成部に対向して周回移動される。
【0071】
ここで、転写材を記録媒体Sとし、搬送手段を転写ベルト160を回転移動させるベルト駆動ローラ162とすれば、直接転写方式の画像形成装置に対しても本発明は等しく適用可能であり、上記同様の効果を得ることができる。
【符号の説明】
【0072】
A,B,C …画像形成装置
M1,M2 …モータ
O …回転中心
Pl …露光位置
Pt …転写位置
1,101,201 …装置本体
9 …定着手段
14 …光学スキャナ
15 …転写ローラ
16,51(51a,51b,51c,51d),151(151a,151b,151c,151d) …感光ドラム
17 …帯電ローラ
18 …現像ローラ
20,120 …駆動伝達機構
21,121 …ピニオンギア
22,122 …第1のアイドラギア
22s,25s,122s,130s …回転軸
23 …第1の段ギア
24 …ドラム駆動ギア
25 …第2の段ギア
28 …加圧ローラギア
54a,54b,54c,54d …画像形成部
60 …中間転写ベルト
62,162 …ベルト駆動ローラ
100 …プロセスカートリッジ
124a,124b,124c,124d …ドラム駆動ギア
130 …第5のアイドラギア
131 …ベルト駆動ギア
160 …転写ベルト
図1
図2
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図4
図5
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図11