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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-05
(45)【発行日】2024-04-15
(54)【発明の名称】表示装置
(51)【国際特許分類】
   G09F 9/00 20060101AFI20240408BHJP
   G02F 1/1334 20060101ALI20240408BHJP
   F21S 2/00 20160101ALI20240408BHJP
   F21V 29/503 20150101ALI20240408BHJP
   F21V 29/508 20150101ALI20240408BHJP
   F21V 29/70 20150101ALI20240408BHJP
   G02F 1/13357 20060101ALN20240408BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20240408BHJP
   F21Y 105/00 20160101ALN20240408BHJP
【FI】
G09F9/00 336J
G09F9/00 334
G09F9/00 304B
G02F1/1334
F21S2/00 439
F21V29/503
F21V29/508
F21V29/70
F21S2/00 441
G02F1/13357
F21Y115:10
F21Y105:00
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2020089672
(22)【出願日】2020-05-22
(65)【公開番号】P2021184052
(43)【公開日】2021-12-02
【審査請求日】2023-04-19
(73)【特許権者】
【識別番号】502356528
【氏名又は名称】株式会社ジャパンディスプレイ
(74)【代理人】
【識別番号】110001737
【氏名又は名称】弁理士法人スズエ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】金坂 裕一
【審査官】西田 光宏
(56)【参考文献】
【文献】特開2004-309774(JP,A)
【文献】特開2019-219440(JP,A)
【文献】特開2002-156919(JP,A)
【文献】特開2009-037179(JP,A)
【文献】特開2012-113919(JP,A)
【文献】特開2007-129067(JP,A)
【文献】国際公開第2019/136952(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2012/0057367(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2018/0092207(US,A1)
【文献】中国実用新案第204790052(CN,U)
【文献】特開2000-180851(JP,A)
【文献】特開2016-139094(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21K 9/00-9/90
F21S 2/00-45/70
F21V 1/00-15/04
F21V 29/503
F21V 29/508
F21V 29/70
F21Y 105/00
F21Y 115/10
G02F 1/133-1/1334
G02F 1/13357
G02F 1/1339-1/135
G02F 1/15-1/19
G09F 9/00-9/46
H04M 1/02-1/23
H05K 1/00-1/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1端部を有する第1透明基板と、
第2端部を有し、かつ、前記第1透明基板に対向する第2透明基板と、
前記第2端部に沿って設けられる複数の発光素子と、
前記第2端部と前記複数の発光素子との間に設けられる導光板と、
を具備し、
前記第1透明基板は、
前記第1端部と、前記第2端部との間の領域であって、前記第2透明基板と平面視で重畳しない第1領域に設けられる第1ドライバを備え、
前記第2端部は、第1凹部を有し、
前記導光板は、前記第1凹部と平面視で重畳する凸部と、前記凸部に対向する第2凹部とを有し、
前記複数の発光素子のうち、前記第2凹部に沿って設けられる少なくとも一つ以上の第1発光素子は、前記第1ドライバとの間に所定の間隔を有して対向している、
表示装置。
【請求項2】
第3端部を有し、かつ、前記第2透明基板に対向する第3透明基板をさらに具備し、
前記第3端部は、前記第1凹部に沿う形状を有し、
前記第1凹部は、前記第2端部および前記第3端部に形成されている、
請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記第2端部と前記第3端部とは平面視で重畳し、
前記第1端部と、前記第2端部および前記第3端部とは平面視で重畳しない、
請求項2に記載の表示装置。
【請求項4】
前記第1発光素子と前記第1ドライバとの間に設けられる放熱部材をさらに具備する、
請求項2に記載の表示装置。
【請求項5】
前記放熱部材は、前記第1ドライバを覆っている、
請求項4に記載の表示装置。
【請求項6】
前記第2端部と前記第1ドライバとの間に設けられ、かつ、前記複数の発光素子および前記放熱部材の下方に延在する、反射部材をさらに具備する、
請求項4または請求項5に記載の表示装置。
【請求項7】
前記反射部材は、前記複数の発光素子と平面視で重畳する、
請求項6に記載の表示装置。
【請求項8】
前記複数の発光素子は、前記第2端部および前記第3端部と対向する、
請求項2に記載の表示装置。
【請求項9】
前記複数の発光素子と、前記第2端部および前記第3端部との間の間隔は、0.2mm以下である、
請求項8に記載の表示装置。
【請求項10】
前記複数の発光素子と、前記第2端部および前記第3端部とは、接触している、
請求項9に記載の表示装置。
【請求項11】
前記複数の発光素子は、前記第3透明基板の上に設けられる第1配線基板と電気的に接続される、
請求項2~請求項10のいずれか1項に記載の表示装置。
【請求項12】
第1端部を有する第1透明基板と、
第2端部を有し、かつ、前記第1透明基板に対向する第2透明基板と、
前記第2端部に沿って設けられる複数の発光素子と、
第3端部を有し、かつ、前記第2透明基板に対向する第3透明基板と、
を具備し、
前記第1透明基板は、
前記第1端部と、前記第2端部との間の領域であって、前記第2透明基板と平面視で重畳しない第1領域に設けられる第1ドライバを備え、
前記第2端部は、凹部を有し、
前記複数の発光素子のうち、前記凹部に沿って設けられる少なくとも一つ以上の第1発光素子は、前記第1ドライバとの間に所定の間隔を有して対向し、
前記第3端部は、前記凹部に沿う形状を有し、
前記凹部は、前記第2端部および前記第3端部に形成され、
前記複数の発光素子は、前記第3透明基板の上に設けられる第1配線基板と電気的に接続され、
前記第3透明基板と前記第1配線基板とは、前記第3透明基板上に設けられた接着層を介して接着される
示装置。
【請求項13】
前記第1配線基板は、前記凹部と平面視で重畳する凸部を有する、
請求項12に記載の表示装置。
【請求項14】
前記第1ドライバは、マトリクス状に配列された複数の画素に対して映像信号を出力する、
請求項2~請求項13のいずれか1項に記載の表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、光源と、画素電極および共通電極を含む一対の基板と、これら基板の間に配置された高分子分散型の液晶層と、を備えた表示装置(以下では、透明ディスプレイと表記する)が知られている。このような透明ディスプレイにおいては、光源は、液晶層の側方に設けられており、光源と各種ドライバとの間隔が近くなってしまう傾向がある。これによれば、光源が点灯することにより生じる熱や、各種ドライバが駆動することにより生じる熱が十分に放熱されない恐れがある。これら熱が十分に放熱されないと、例えば、各種ドライバの温度が耐熱温度を超えてしまい、各種ドライバに不具合が生じる恐れがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2019-191230号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示の目的の一つは、光源が点灯することにより生じる熱や、各種ドライバが駆動することにより生じる熱を放熱可能な透明ディスプレイ(表示装置)を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
一実施形態に係る表示装置は、第1端部を有する第1透明基板と、第2端部を有し、かつ、前記第1透明基板に対向する第2透明基板と、前記第2端部に沿って設けられる複数の発光素子と、前記第2端部と前記複数の発光素子との間に設けられる導光板と、を具備し、前記第1透明基板は、前記第1端部と、前記第2端部との間の領域であって、前記第2透明基板と平面視で重畳しない第1領域に設けられる第1ドライバを備え、前記第2端部は、第1凹部を有し、前記導光板は、前記第1凹部と平面視で重畳する凸部と、前記凸部に対向する第2凹部とを有し、前記複数の発光素子のうち、前記第2凹部に沿って設けられる少なくとも一つ以上の第1発光素子は、前記第1ドライバとの間に所定の間隔を有して対向している。
【0006】
一実施形態に係る表示装置は、第1端部を有する第1透明基板と、第2端部を有し、かつ、前記第1透明基板に対向する第2透明基板と、前記第2端部に沿って設けられる複数の発光素子と、第3端部を有し、かつ、前記第2透明基板に対向する第3透明基板と、を具備し、前記第1透明基板は、前記第1端部と、前記第2端部との間の領域であって、前記第2透明基板と平面視で重畳しない第1領域に設けられる第1ドライバを備え、前記第2端部は、凹部を有し、前記複数の発光素子のうち、前記凹部に沿って設けられる少なくとも一つ以上の第1発光素子は、前記第1ドライバとの間に所定の間隔を有して対向し、前記第3端部は、前記凹部に沿う形状を有し、前記凹部は、前記第2端部および前記第3端部に形成され、前記複数の発光素子は、前記第3透明基板の上に設けられる第1配線基板と電気的に接続され、前記第3透明基板と前記第1配線基板とは、前記第3透明基板上に設けられた接着層を介して接着される。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1図1は、第1の実施形態に係る表示装置の一構成例を示す平面図である。
図2図2は、実施形態に係る表示パネルの一構成例を示す断面図である。
図3図3は、第1の実施形態に係る表示装置の一構成例を示す別の平面図である。
図4図4は、図3に示すA-B線に沿って切断した場合の断面図である。
図5図5は、比較例に係る表示装置の一構成例を示す平面図である。
図6図6は、図5に示すC-D線に沿って切断した場合の断面図である。
図7図7は、第2の実施形態に係る表示装置の一構成例を示す平面図である。
図8図8は、図7に示すE-F線に沿って切断した場合の断面図である。
図9図9は、第3の実施形態に係る表示装置の一構成例を示す平面図である。
図10図10は、図9に示すG-H線に沿って切断した場合の断面図である。
図11図11は、第3の実施形態の変形例に係る表示装置の一構成例を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
いくつかの実施形態につき、図面を参照しながら説明する。
なお、開示はあくまで一例に過ぎず、当業者において、発明の趣旨を保っての適宜変更について容易に想到し得るものについては、当然に本発明の範囲に含有されるものである。また、図面は、説明をより明確にするため、実施の態様に比べて模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。また、本明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同一または類似した機能を発揮する構成要素には同一の参照符号を付し、重複する詳細な説明を省略することがある。
【0009】
<第1の実施形態>
図1は、本実施形態の表示装置DSPの一構成例を示す平面図である。一例では、第1方向X、第2方向Y、および、第3方向Zは、互いに直交しているが、90度以外の角度で交差していてもよい。第1方向Xおよび第2方向Yは、表示装置DSPを構成する基板の主面と平行な方向に相当し、第3方向Zは、表示装置DSPの厚さ方向に相当する。本明細書において、第1基板SUB1から第2基板SUB2に向かう方向を「上側」(あるいは、単に上)と称し、第2基板SUB2から第1基板SUB1に向かう方向を「下側」(あるいは、単に下)と称する。「第1部材の上の第2部材」および「第1部材の下の第2部材」とした場合、第2部材は、第1部材に接していてもよいし、第1部材から離間していてもよい。また、第3方向Zを示す矢印の先端側に表示装置DSPを観察する観察位置があるものとし、この観察位置から、第1方向Xおよび第2方向Yで規定されるX-Y平面に向かって見ることを平面視と言う。
【0010】
本実施形態においては、表示装置DSPの一例として、高分子分散型液晶を適用した液晶表示装置(透明ディスプレイ)について説明する。図1に示すように、表示装置DSPは、表示パネルPNLと、第1配線基板LED FPCとを備えている。
【0011】
表示パネルPNLは、第1基板SUB1と、第2基板SUB2と、液晶層LCと、シールSEと、を備えている。第1基板SUB1および第2基板SUB2は、X-Y平面と平行な平板状に形成されている。第1基板SUB1および第2基板SUB2は、平面視において重畳している。第1基板SUB1および第2基板SUB2は、シールSEによって接着されている。液晶層LCは、第1基板SUB1と第2基板SUB2との間に保持され、シールSEによって封止されている。図1において、液晶層LCおよびシールSEは、異なる斜線で示している。
【0012】
図1において拡大して模式的に示すように、液晶層LCは、ポリマー31と、液晶分子32とを含む高分子分散型液晶を備えている。一例では、ポリマー31は、液晶性ポリマーである。ポリマー31は、筋状に延出している。ポリマー31の延出方向D1は、第1方向Xと平行である。液晶分子32は、ポリマー31の隙間に分散され、その長軸が第1方向Xに沿うように配向される。ポリマー31および液晶分子32の各々は、光学異方性あるいは屈折率異方性を有している。ポリマー31の電界に対する応答性は、液晶分子32の電界に対する応答性より低い。
【0013】
一例では、ポリマー31の配向方向は、電界の有無にかかわらずほとんど変化しない。一方で、液晶分子32の配向方向は、液晶層LCにしきい値以上の高い電圧が印加された状態では、電界に応じて変化する。液晶層LCに電圧が印加されていない状態では、ポリマー31および液晶分子32のそれぞれの光軸は互いに平行であり、液晶層LCに入射した光は、液晶層LC内でほとんど散乱されることなく透過する(透明状態)。液晶層LCに電圧が印加された状態では、ポリマー31および液晶分子32のそれぞれの光軸は互いに交差し、液晶層LCに入射した光は、液晶層LC内で散乱される(散乱状態)。
【0014】
表示パネルPNLは、画像を表示する表示部DAと、表示部DAを囲む額縁状の非表示部NDAとを備えている。シールSEは、非表示部NDAに位置している。表示部DAは、第1方向Xおよび第2方向Yにマトリクス状に配列された画素PXを備えている。
【0015】
図1において拡大して示すように、各画素PXは、スイッチング素子SW、画素電極PE、共通電極CE、液晶層LC、などを備えている。スイッチング素子SWは、例えば薄膜トランジスタ(TFT)によって構成され、走査線Gおよび信号線Sと電気的に接続されている。走査線Gは、第1方向Xに並んだ画素PXの各々におけるスイッチング素子SWと電気的に接続されている。信号線Sは、第2方向Yに並んだ画素PXの各々におけるスイッチング素子SWと電気的に接続されている。画素電極PEは、スイッチング素子SWと電気的に接続されている。画素電極PEの各々は、共通電極CEと対向し、画素電極PEと共通電極CEとの間に生じる液晶層LC(特に、液晶分子32)を駆動している。容量CSは、例えば、共通電極CEと同電位の電極と、画素電極PEと同電位の電極との間に形成される。
【0016】
第1基板SUB1は、第1方向Xに沿って延出した端部E11およびE12と、第2方向Yに沿って延出した端部E13およびE14とを有している。端部E11は第1端部と称されてもよい。
【0017】
第2基板SUB2は、少なくとも一部が第1方向Xに沿って延出した端部E21と、第1方向Xに沿って延出した端部E22と、第2方向Yに沿って延出した端部E23およびE24とを有している。端部E21は第2端部と称されてもよい。端部E21は凹部を有している。より詳しくは、端部E21は、第1方向Xに沿って延出した第1辺s1、第2辺s2および第3辺s3と、第1辺s1および第2辺s2を繋ぐ第1斜辺s4と、第2辺s2および第3辺s3を繋ぐ第2斜辺s5と、を有しており、第2辺s2と第1斜辺s4と第2斜辺s5とによりテーパ状の凹部を形成している。
【0018】
図示した例では、端部E12およびE22と、端部E13およびE23と、端部E14およびE24とは、平面視においてそれぞれ重畳している。端部E21は、平面視において、端部E11と表示部DA(液晶層LC)との間に位置している。第1基板SUB1は、端部E11と端部E21との間に延出部Exを有している。延出部Exは第1領域と称されてもよい。
【0019】
第1配線基板LED FPCは、後述する発光素子LEDと電気的に接続されている。第1配線基板LED FPCは、折り曲げ可能なフレキシブルプリント回路基板である。第1配線基板LED FPCは、第2基板SUB2の端部E21に沿った形状を有している。つまり、第1配線基板LED FPCは、第2基板SUB2の端部E21の凹部と平面視において重畳する凸部を有している。
【0020】
図2は、図1に示した表示パネルPNLの一構成例を示す断面図である。図2では、表示部DAの断面を示している。
第1基板SUB1は、透明基板10と、絶縁膜11および12と、容量電極13と、スイッチング素子SWと、画素電極PEと、配向膜AL1と、を備えている。透明基板10は第1透明基板と称されてもよい。なお、図2では図示を省略しているが、第1基板SUB1は、図1に示した走査線Gおよび信号線Sをさらに備えている。透明基板10は、主面(下面)10Aと、主面10Aの反対側の主面(上面)10Bとを備えている。スイッチング素子SWは、主面10Bに配置されている。絶縁膜11は、スイッチング素子SWを覆っている。容量電極13は、絶縁膜11および12の間に位置している。画素電極PEは、絶縁膜12の上において、画素PX毎に配置されている。画素電極PEは、容量電極13の開口部OPを介してスイッチング素子SWと電気的に接続されている。画素電極PEは、絶縁膜12を挟んで、容量電極13と重畳し、画素PXの容量CSを形成している。配向膜AL1は、画素電極PEを覆っている。
【0021】
第2基板SUB2は、透明基板20と、遮光層BMと、共通電極CEと、配向膜AL2と、を備えている。透明基板20は第2透明基板と称されてもよい。透明基板20は、主面(下面)20Aと、主面20Aの反対側の主面(上面)20Bとを備えている。透明基板20の主面20Aは、透明基板10の主面10Bと向かい合っている。遮光層BMおよび共通電極CEは、主面20Aに配置されている。遮光層BMは、例えば、スイッチング素子SWの真上、および、図示しない走査線Gおよび信号線Sの真上にそれぞれ位置している。共通電極CEは、複数の画素PXに亘って配置され、遮光層BMを直接覆っている。共通電極CEは、容量電極13と電気的に接続されており、容量電極13とは同電位である。配向膜AL2は、共通電極CEを覆っている。液晶層LCは、主面10Bと主面20Aとの間に位置し、配向膜AL1およびAL2に接している。第1基板SUB1において、絶縁膜11および12、容量電極13、スイッチング素子SW、画素電極PE、および、配向膜AL1は、主面10Bと液晶層LCとの間に位置している。第2基板SUB2において、遮光層BM、共通電極CEおよび配向膜AL2は、主面20Aと液晶層LCとの間に位置している。
【0022】
透明基板10および20は、ガラス基板やプラスチック基板などの絶縁基板である。主面10Aおよび10B、主面20Aおよび20Bは、X-Y平面と略平行な面である。絶縁膜11はシリコン酸化物、シリコン窒化物、シリコン酸窒化物、アクリル樹脂などの透明な絶縁材料によって形成されている。一例では、絶縁膜11は、無機絶縁膜および有機絶縁膜を含んでいる。絶縁膜12は、シリコン窒化物などの無機絶縁膜である。容量電極13、画素電極PEおよび共通電極CEは、インジウム錫酸化物(ITO)やインジウム亜鉛酸化物(IZO)などの透明導電材料によって形成された透明電極である。遮光層BMは、例えば、共通電極CEよりも低抵抗な導電層である。一例では、遮光層BMは、モリブデン、アルミニウム、タングステン、チタン、銀などの不透明な金属材料によって形成されている。配向膜AL1およびAL2は、X-Y平面に略平行な配向規制力を有する水平配向膜である。一例では、配向膜AL1およびAL2は、第1方向Xに沿って配向処理されている。なお、配向処理とは、ラビング処理であってもよいし、光配向処理であってもよい。
【0023】
図3は、本実施形態の表示装置DSPの一構成例を示す別の平面図である。図3では、図1に示した第1配線基板LED FPCの図示を省略し、第1配線基板LED FPCの下方に位置する各種構成と、第2基板SUB2の上方に位置するカバー部材CMとを図示している。
【0024】
図3に示すように、表示装置DSPは、第1ドライバ1、第2ドライバ2、異方性導電膜ACF1、第2配線基板FPC、異方性導電膜ACF2、カバー部材CM、導光板LGおよび複数の発光素子LEDをさらに備えている。カバー部材CMは第3透明基板と称されてもよい。
【0025】
第1ドライバ1および第2ドライバ2は、異方性導電膜ACF1を介して第1基板SUB1の延出部Exの上に実装されている。第1ドライバ1は、例えば、信号線Sを駆動し、画素PXに映像信号を出力するように構成される信号線駆動回路として機能する。第2ドライバ2は、例えば、走査線Gを駆動するように構成される走査線駆動回路として機能する。第2配線基板FPCは、異方性導電膜ACF2を介して第1基板SUB1の延出部Exの上に実装されている。第2配線基板FPCは、折り曲げ可能なフレキシブルプリント回路基板である。第2配線基板FPCは、図示しない回路基板と電気的に接続されている。第1ドライバ1および第2ドライバ2は、第2配線基板FPCを介して図示しない回路基板と電気的に接続されている。なお、第1ドライバ1および第2ドライバ2は、第2配線基板FPC上に実装されてもよい。
【0026】
カバー部材CMは、第2基板SUB2の透明基板20の主面20Bの上に配置されている。カバー部材CMは、平面視において第2基板SUB2(透明基板20)と重畳している。カバー部材CMは、例えば、透明ガラスやポリメタクリル酸メチル(PMMA)、ポリカーボネイト(PC)などの透明樹脂によって形成されている。カバー部材CMは、少なくとも一部が第1方向Xに沿って延出した端部ECM1と、第1方向Xに沿って延出した端部ECM2と、第2方向Yに沿って延出した端部ECM3およびECM4とを有している。端部ECM1は第3端部と称されてもよい。図示した例では、端部E21およびECM1と、端部E22およびECM2と、端部E23およびECM3と、端部E24およびECM4とは、平面視においてそれぞれ重畳している。つまり、端部ECM1は、端部E21同様、テーパ状に形成された凹部を有している。
【0027】
導光板LGは、カバー部材CMの端部ECM1に沿って延出した多面体状に形成されている。導光板LGは、端部E21およびECM1の凹部と平面視において重畳する凸部と、当該凸部に対向する凹部とを有した多面体状に形成されている。導光板LGは、カバー部材CMおよび第2基板SUB2(透明基板20)と、複数の発光素子LEDとの間に位置している。
【0028】
複数の発光素子LEDは、導光板LGを形成する多数の面のうち、端部ECM1に沿って延出した複数の面とそれぞれ対向する複数の面に沿って間隔をおいて並んでいる。複数の発光素子LEDは、第1基板SUB1の延出部Exの上方に配置され、図1に示した第1配線基板LED FPCと電気的に接続されている。複数の発光素子LEDは、例えば、発光ダイオードである。複数の発光素子LEDから照射される光は、導光板LGを通って、カバー部材CMの端部ECM1および第2基板SUB2の端部E21より表示パネルPNLに入射される。
【0029】
図4は、図1および図3に示した表示装置DSPの延出部Ex周辺を拡大した断面図であり、図3に示すA-B線に沿って表示装置DSPを切断した場合の断面図である。
図4に示すように、表示装置DSPは、透明接着層OCA1、タッチパネルフィルムTF、タッチパネルカバー部材TCM、透明接着層OCA2、接着層AD1、接着層AD2、接着層AD3および接続層LAをさらに備えている。
【0030】
第1基板SUB1の下方には、透明接着層OCA1、タッチパネルフィルムTF、タッチパネルカバー部材TCMが順に積層されている。タッチパネルフィルムTFは、透明接着層OCA1を介して第1基板SUB1の主面10Aに接着されている。タッチパネルフィルムTFは、例えば二層積層構造を有し、タッチパネルTPおよび接着層AD4を有している。タッチパネルカバー部材TCMは、タッチパネルフィルムTFの接着層AD4によりタッチパネルフィルムTFに接着されている。
【0031】
透明接着層OCA2は、第2基板SUB2とカバー部材CMとの間に位置し、第2基板SUB2とカバー部材CMとを接着している。透明接着層OCA2は、第2基板SUB2の主面20Bの略全面に亘って設けられている。
【0032】
接着層AD1は、カバー部材CMと第1配線基板LED FPCとを接着している。接着層AD2は、導光板LGと第1基板SUB1とを接着している。接着層AD3は、導光板LGと第1配線基板LED FPCとを接着している。接着層AD1は反射部材M1を備え、接着層AD2は反射部材M2を備え、接着層AD3は反射部材M3を備えている。接着層AD1,AD2,AD3は、例えば、接着剤、反射部材、接着剤の順に積層された積層体である。接着層AD1,AD2,AD3は、例えば、両面テープで形成されている。反射部材M1,M2,M3は、例えば、アルミニウム、モリブデン、チタン、銀などの高反射率の金属材料によって形成されている。
接続層LAは、第1配線基板LED FPCと発光素子LEDとを電気的に接続している。接続層LAは半田によって形成されている。
【0033】
図4に示すように、発光素子LEDは、接続層LAを介して第1配線基板LED FPCに実装されている。発光素子LEDは、導光板LGを挟んで、カバー部材CMの端部ECM1および第2基板SUB2の端部E21と対向している。発光素子LEDから照射される光は、導光板LGの一方の面から入射すると、導光板LGの上面および下面で反射されながら導光板LG内を進行していく。導光板LG内を進行してきた光は、導光板LGの他方の面から出射され、カバー部材CMの端部ECM1および第2基板SUB2の端部E21からカバー部材CMおよび第2基板SUB2に入射される。
【0034】
なお、導光板LG内を進行していく光のうち、導光板LGの下面を透過した光は、接着層AD2の反射部材M2によって反射され、再度導光板LG内に戻り、導光板LG内を進行していく。このため、導光板LG内を進行していく光は、第1基板SUB1に設けられる金属配線には届かない。これによれば、導光板LG内を進行していく光が、第1基板SUB1に設けられる金属配線により散乱してしまうことを抑制することができ、表示品位の低下を抑制することができる。
【0035】
また、導光板LG内を進行していく光のうち、導光板LGの上面を透過した光は、接着層AD3の反射部材M3によって反射され、再度導光板LG内に戻り、導光板LG内を進行していく。このため、導光板LG内を進行していく光は、第1配線基板LED FPCには届かない。これによれば、導光板LG内を進行していく光が、第1配線基板LED FPCにより散乱してしまうことを抑制することができ、表示品位の低下を抑制することができる。
【0036】
なお、上記した接着層AD1の反射部材M1にはグレー印刷が施されていることが望ましい。これによれば、カバー部材CMおよび第2基板SUB2に入射される光の明度を調整することが可能である。具体的には、カバー部材CMおよび第2基板SUB2に入射される光のうち、接着層AD1の反射部材M1において反射される光の明度を抑制することが可能である。
【0037】
図4に示すように、本実施形態に係る表示装置DSPは、発光素子LEDと第1ドライバ1との間に距離d1の間隔(スペース)を有している。距離d1は、カバー部材CMの端部ECM1と、第2基板SUB2の端部E21とが有する凹部の深さ(第2方向Yの長さ)に近似する。つまり、本実施形態に係る表示装置DSPは、カバー部材CMの端部ECM1と、第2基板SUB2の端部E21とに形成された凹部の深さ分だけ、発光素子LEDと第1ドライバ1とを離して配置することができる。これによれば、発光素子LEDが点灯することにより生じる熱や、第1ドライバ1が駆動することにより生じる熱を、上記したスペースにおいて十分に放熱することができ、例えば、第1ドライバ1の温度が耐熱温度を超え、壊れてしまうなどの不具合を抑制することができる。
【0038】
ここで、比較例を用いて、本実施形態に係る表示装置DSPの効果について説明する。なお、比較例は、本実施形態に係る表示装置DSPが奏し得る効果の一部を説明するためのものであって、比較例と本実施形態とで共通する効果を本願発明の範囲から除外するものではない。
【0039】
図5は比較例に係る表示装置DSPaの平面図であり、図6は比較例に係る表示装置DSPaの断面図である。比較例に係る表示装置DSPaは、図5および図6に示すように、カバー部材CMおよび第2基板SUB2が矩形である点で、本実施形態と相違している。また、カバー部材CMおよび第2基板SUB2が矩形であることから、導光板LGは直方体状であり、複数の発光素子LEDが直方体状の導光板LGに沿って、換言すると、第1方向Xに沿って、間隔をおいて並んでいる点でも、本実施形態と相違している。
【0040】
比較例に係る表示装置DSPaは、カバー部材CMおよび第2基板SUB2が矩形であり、導光板LGが直方体状であることから、図5および図6に示すように、発光素子LEDと第1ドライバ1との間には、距離da(<d1)の間隔しか設けられていない。これによれば、発光素子LEDが点灯することにより生じる熱や、第1ドライバ1が駆動することにより生じる熱を、十分に放熱することができず、第1ドライバ1の温度が耐熱温度を超え、壊れてしまうなどの不具合が発生する恐れがある。
【0041】
これに対し、本実施形態に係る表示装置DSPにおいては、カバー部材CMの端部ECM1と、第2基板SUB2の端部E21とのうちの第1ドライバ1と対向する部分に、テーパ状の凹部が形成されている。このテーパ状の凹部は、およそ距離d1(>da)の深さを有している。また、本実施形態に係る表示装置DSPにおいては、導光板LGはカバー部材CMの端部ECM1および第2基板SUB2の端部E21に形成されたテーパ状の凹部に対応した形状を有している。このため、カバー部材CMの端部ECM1と、第2基板SUB2の端部E21とに形成された凹部の深さに近似した距離だけ、発光素子LEDと第1ドライバ1とを離して配置することができる。これによれば、発光素子LEDが点灯することにより生じる熱や、第1ドライバ1が駆動することにより生じる熱を、上記したスペースにおいて十分に放熱することができ、上記した不具合の発生を抑制することが可能である。
【0042】
なお、本実施形態においては、表示装置DSPは、カバー部材CMの端部ECM1と、第2基板SUB2の端部E21とのうちの第1ドライバ1と対向する部分に、テーパ状の凹部を有しているとしたが、カバー部材CMの端部ECM1と第2基板SUB2の端部E21とに形成される凹部の形状は、発光素子LEDと第1ドライバ1とを離して配置することが可能な形状であればテーパ状でなくてもよく、例えば半球状凹型など、任意の形状であって構わない。
【0043】
<第2の実施形態>
次に、第2の実施形態について説明する。第2の実施形態に係る表示装置DSP1は、カバー部材CMおよび第2基板SUBと発光素子LEDとの間に、導光板LGが設けられていない点で、上記した第1の実施形態の表示装置DSPと相違している。以下では、基本的に、上記した第1の実施形態と相違している点について説明する。
【0044】
図7は、本実施形態の表示装置DSP1の一構成例を示す平面図である。図7に示すように、表示装置DSP1においては、上記した第1の実施形態と同様に、カバー部材CMの端部ECM1と第2基板SUB2の端部E21とのうちの第1ドライバ1と対向する部分に、テーパ状の凹部が形成されている。一方で、図7に示すように、本実施形態に係る表示装置DSP1は導光板LGを備えていないため、本実施形態に係る表示装置DSP1においては、複数の発光素子LEDは、カバー部材CMの端部ECM1と第2基板SUB2の端部E21とに沿って間隔をおいて並んでいる。
【0045】
図8は、図7に示すE-F線に沿って表示装置DSP1を切断した場合の断面図である。図8に示すように、発光素子LEDは、カバー部材CMの端部ECM1および第2基板SUB2の端部E21と対向している。図示した例では、発光素子LEDと、カバー部材CMの端部ECM1および第2基板SUB2の端部E21との間には、例えば、0.2mm以下の距離を有した間隔が設けられている。なお、発光素子LEDと、カバー部材CMの端部ECM1および第2基板SUB2の端部E21との間の距離はゼロであっても構わない。つまり、発光素子LEDと、カバー部材CMの端部ECM1および第2基板SUB2の端部E21とは接していても構わない。
【0046】
図8に示すように、本実施形態に係る表示装置DSP1は、発光素子LEDと第1ドライバ1との間に距離d2(>d1)の間隔(スペース)を有している。距離d2は、カバー部材CMの端部ECM1と、第2基板SUB2の端部E21とに形成された凹部の深さと、上記した第1の実施形態に示す導光板LGの幅(第2方向Yの長さ)との和に近似する。
【0047】
以上説明した第2の実施形態によれば、表示装置DSP1は、カバー部材CMの端部ECM1と、第2基板SUB2の端部E21とに形成された凹部の深さと、上記した第1の実施形態に示す導光板LGの幅との和に近似する距離だけ、発光素子LEDと第1ドライバ1とを離して配置することができる。これによれば、発光素子LEDが点灯することにより生じる熱や、第1ドライバ1が駆動することにより生じる熱を、上記したスペースにおいて十分に放熱することができ、上記した不具合の発生を抑制することが可能である。
【0048】
また、第2の実施形態によれば、発光素子LEDから照射される光は、カバー部材CMの端部ECM1および第2基板SUB2の端部E21からカバー部材CMおよび第2基板SUB2に直接入射される。これによれば、カバー部材CMおよび第2基板SUB2に対して、減衰していない光を入射させることができ、導光板LGを介してカバー部材CMおよび第2基板SUB2に光を入射させる場合に比べて、輝度向上を図ることが可能である。つまり、表示装置DSP1の表示品位を向上させることが可能である。
【0049】
<第3の実施形態>
次に、第3の実施形態について説明する。第3の実施形態に係る表示装置DSP2は、発光素子LEDと第1ドライバ1との間に、放熱部材TIMが設けられている点で、上記した第2の実施形態の表示装置DSP1と相違している。以下では、基本的に、上記した第2の実施形態と相違している点について説明する。
【0050】
図9は、本実施形態の表示装置DSP2の一構成例を示す平面図である。図9に示すように、表示装置DSP2においては、上記した第2の実施形態と同様に、カバー部材CMの端部ECM1と第2基板SUB2の端部E21とのうちの第1ドライバ1と対向する部分に、テーパ状の凹部が形成されている。また、表示装置DSP2においては、上記した第2の実施形態と同様に、複数の発光素子LEDは、カバー部材CMの端部ECM1と第2基板SUB2の端部E21とに沿って間隔をおいて並んでいる。一方で、図9に示すように、本実施形態に係る表示装置DSP2においては、発光素子LEDと第1ドライバ1との間に、放熱部材TIMが設けられている。
【0051】
図10は、図9に示すG-H線に沿って表示装置DSP2を切断した場合の断面図である。図10に示すように、本実施形態に係る表示装置DSP2は、発光素子LEDと第1ドライバ1との間に放熱部材TIMを備えている。放熱効率の観点から、放熱部材TIMの上面は、第1配線基板LED FPCと当接している方が望ましい。放熱部材TIMは、第1配線基板LED FPCを介して外部に熱を放熱可能な材料で形成されていればよく、例えば樹脂材料や金属材料によって形成されている。
【0052】
放熱部材TIMは、接着層AD5を介して第1基板SUB1の延出部Exに接着されている。接着層AD5は、第2基板SUB2の端部E21と、第1ドライバ1との間に設けられている。接着層AD5は、反射部材M5を備えており、例えば、接着剤、反射部材、接着剤の順に積層された積層体である。反射部材M5は、例えば、アルミニウム、モリブデン、チタン、銀などの高反射率の金属材料によって形成されている。
【0053】
以上説明した第3の実施形態によれば、表示装置DSP2は、カバー部材CMの端部ECM1と、第2基板SUB2の端部E21とにテーパ状の凹部を形成し、かつ、導光板LGを設けないことにより空いたスペースに配置された放熱部材TIMを備えている。これによれば、図10の矢印に示すように、発光素子LEDが点灯することにより生じる熱や、第1ドライバ1が駆動することにより生じる熱を、第1配線基板LED FPCを介して外部に放熱することができ、上記した不具合の発生を抑制することが可能である。
【0054】
また、第3の実施形態によれば、表示装置DSP2は、発光素子LEDの下方にまで延在し、かつ、反射部材M5を有する接着層AD5を備えている。反射部材M5は、発光素子LEDの下方に照射される光を反射し、主に第2基板SUB2の端部E21から第2基板SUB2に入射させる。これによれば、反射部材M5を有する接着層AD5が発光素子LEDの下方に設けられていない場合に比べて、カバー部材CMおよび第2基板SUB2に光を入射させることができ、輝度向上を図ることが可能である。つまり、表示装置DSP2の表示品位を向上させることが可能である。
【0055】
なお、発光素子LEDと第1ドライバ1との間に設けられる放熱部材TIMは、例えば図11に示すように、第1ドライバ1を覆うように設けられてもよい。このように第1ドライバ1を放熱部材TIMにより覆ってしまうことにより、外部から水分が侵入し、第1ドライバ1を腐食させてしまうような不具合の発生を抑制することが可能である。
【0056】
以上説明した少なくとも一つの実施形態によれば、光源が点灯することにより生じる熱や、各種ドライバが駆動することにより生じる熱を放熱可能な透明ディスプレイ(表示装置)を提供することが可能である。
【0057】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0058】
DSP1…表示装置、PNL…表示パネル、1…第1ドライバ、SUB1…第1基板、SUB2…第2基板、CM…カバー部材、Ex…延出部、LED…発光素子、E21,ECM1…端部。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11