(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-05
(45)【発行日】2024-04-15
(54)【発明の名称】多機能デバイス上の統合されたワークフローを作成するための装置及び方法
(51)【国際特許分類】
H04N 1/00 20060101AFI20240408BHJP
G06Q 10/06 20230101ALI20240408BHJP
【FI】
H04N1/00 350
H04N1/00 127
G06Q10/06
(21)【出願番号】P 2020139043
(22)【出願日】2020-08-20
【審査請求日】2023-08-21
(32)【優先日】2019-09-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】596170170
【氏名又は名称】ゼロックス コーポレイション
【氏名又は名称原語表記】XEROX CORPORATION
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100086771
【氏名又は名称】西島 孝喜
(74)【代理人】
【氏名又は名称】上杉 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【氏名又は名称】那須 威夫
(72)【発明者】
【氏名】ティモシー・デイヴィッド・トーマス
(72)【発明者】
【氏名】キム・ピー・チュラ
(72)【発明者】
【氏名】ジェニン・エム・ゲイツ
(72)【発明者】
【氏名】マイケル・ウィリアム・バレット
(72)【発明者】
【氏名】スティーブン・ヴィンセント・ローズクランス
(72)【発明者】
【氏名】スーラジ・クマール
(72)【発明者】
【氏名】ステファニー・ジル・クルス
(72)【発明者】
【氏名】コナー・スターリング・セイデン
(72)【発明者】
【氏名】ティモシー・ルーク・ディオガーディ
(72)【発明者】
【氏名】ポール・ロバーツ・コンロン
【審査官】花田 尚樹
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2018/0173403(US,A1)
【文献】特開2013-033307(JP,A)
【文献】特開2012-208792(JP,A)
【文献】特開2016-178568(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 1/00
G06F 3/01
3/048- 3/04895
G06F 19/00
G06Q 10/00 -10/10
30/00 -30/08
50/00 -50/20
50/26 -99/00
G06Q 10/10 -10/30
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
多機能デバイス(MFD)上の統合されたワークフローを作成するための方法であって、
プロセッサによって、前記MFDとのユーザ対話を監視することと、
前記プロセッサによって、前記ユーザ対話が
、前記MFD上のワークフローの予想持続時間閾値を含む対話閾値を超えたことを判定することと、
前記プロセッサによって、前記MFDとの特定のユーザ対話
についての
、前記MFDによって実行される一連の実行可能命令を含む前記統合されたワークフローを作成することと、
前記プロセッサによって、前記統合されたワークフローに関連付けられたショートカットを作成することであって、前記ショートカットは、前記MFDのユーザインターフェース(UI)上に表示され、前記ショートカットが選択されると、前記統合されたワークフローが実行される、ことと、を含む、方法。
【請求項2】
前記監視することが、複数の異なるMFDにわたって前記ユーザ対話を監視することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ユーザ対話が、ジョブ機能の選択と、前記ジョブ機能に関連した1つ以上の特徴の選択と、を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記対話閾値が選択数を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記対話閾値が、複雑度重み付けスコアを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記対話閾値が、時間窓に関連付けられている、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記プロセッサによって、前記対話閾値に関連付けられた特定の日付及び時間では前記MFDの前記UI上に前記ショートカットを表示することと、
前記プロセッサによって、前記対話閾値に関連付けられた前記特定の日付及び時間の外側では前記MFDの前記UIから前記ショートカットを除去することと、を更に含む、請求項
6に記載の方法。
【請求項8】
前記ショートカット及び前記統合されたワークフローが、ユーザに関連付けられている、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記プロセッサによって、前記ユーザがリモートに配置されたMFDにログインしていることを検出することと、
前記プロセッサによって、前記ショートカットに関連付けられた前記統合されたワークフローを実行するために前記リモートに配置されたMFD上に表示される前記ショートカットを送信することと、を更に含む、請求項
8に記載の方法。
【請求項10】
統合されたワークフローを作成するための多機能デバイス(MFD)であって、
グラフィカルユーザインターフェース(GUI)と、
前記GUIとのユーザ対話
、及び
前記MFD上のワークフローの予想持続時間閾値を含む対話閾値を記憶するためのメモリと、
前記GUI及び前記メモリと通信するプロセッサであって、前記プロセッサは、
前記GUIとの前記ユーザ対話を監視し、
前記ユーザ対話が前記対話閾値を超えたことを判定し、
前記GUIとの特定のユーザ対話
についての
、前記MFDによって実行される一連の実行可能命令を含む前記統合されたワークフローを作成し、
前記統合されたワークフローに関連付けられたショートカットを作成し、前記ショートカットは、前記GUI上に表示され、前記ショートカットが選択されると、前記統合されたワークフローが実行される、プロセッサと、を含む、MFD。
【請求項11】
リモートに配置されたサーバと通信して、前記統合されたワークフロー及び前記統合されたワークフローに関連付けられた前記ショートカットをリモートに配置されたサーバに送信するための通信インターフェースを更に含む、請求項
10に記載のMFD。
【請求項12】
前記ユーザ対話が、ジョブ機能の選択と、前記GUI上に表示された前記ジョブ機能のビューの選択可能なオプションに関連した1つ以上の特徴の選択と、を含む、請求項
10に記載のMFD。
【請求項13】
前記対話閾値が選択数を含む、請求項
10に記載のMFD。
【請求項14】
前記対話閾値が、複雑度重み付けスコアを含む、請求項
10に記載のMFD。
【請求項15】
前記対話閾値が、時間窓に関連付けられている、請求項
10に記載のMFD。
【請求項16】
前記ショートカットが、前記対話閾値に関連付けられた前記時間窓の間は前記GUI上に表示され、かつ前記対話閾値に関連付けられた前記時間窓の外側では除去されるアイコンを含む、請求項
15に記載のMFD。
【請求項17】
前記ショートカット及び前記統合されたワークフローが、ユーザに関連付けられている、請求項
10に記載のMFD。
【請求項18】
多機能デバイス(MFD)上の統合されたワークフローを作成するための方法であって、
プロセッサによって、ある期間にわたって前記MFD上でのユーザによるジョブ選択及び特徴選択を監視することと、
前記プロセッサによって、前記期間内の前記ジョブ選択及び特徴選択が対話閾値を超えたことを判定することと、
前記プロセッサによって、前記対話閾値を超える前記ジョブ選択及び前記特徴選択についての
、前記MFD上のワークフローの予想持続時間閾値を含む前記統合されたワークフローを作成するオプションを提供することと、
前記プロセッサによって、前記統合されたワークフローを作成するための承認を受信したことに応じて、前記ジョブ選択及び前記特徴選択のための
、前記MFDによって実行される一連の実行可能命令を含む前記統合されたワークフローを作成することと、
前記プロセッサによって、前記統合されたワークフローに関連付けられたアイコンを作成することと、
前記プロセッサによって、前記MFDのユーザインターフェース上に前記アイコンを表示することと、
前記プロセッサによって、前記アイコンの選択を受信することと、
前記プロセッサによって、前記ジョブ選択及び前記特徴選択のための前記統合されたワークフローを実行することであって、前記統合されたワークフローが、前記ジョブ選択及び前記特徴選択を自動的に選択する、ことと、を含む、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、概して多機能デバイス(MFD)に関し、より具体的には、多機能デバイス上の統合されたワークフローを自動的に作成することができるMFDに関する。
【背景技術】
【0002】
多機能デバイス(MFD)は、様々な異なる機能を実行するために使用することができる。例えば、MFDは、文書をコピーすること、文書を印刷すること、文書をファックスで送ることなどを行うために使用することができる。各ジョブ機能は、様々な異なるジョブ属性又は特徴を含み得る。例えば、特定のジョブ機能内では、属性は、用紙サイズ、片面又は両面、色、コピー数、及び仕上げオプション(例えば、校合、ステープル留めなど)などを含み得る。
【0003】
MFDは、ジョブのための他の機能も実行し得る。例えば、MFDは、スキャン又はコピーされた文書を電子メールで送信し得る。MFDは、文書を記憶すること、文書を修正するために使用されることなどがあり得る。したがって、MFDは、ユーザの生産性を向上させ得る多くの異なる機能を提供し得る。
【発明の概要】
【0004】
本明細書に示される態様によれば、統合されたワークフローを作成するための方法及びMFDが提供される。開示される実施形態の1つの特徴は、MFDとのユーザ対話を監視し、ユーザ対話が対話閾値を超えたことを判定し、MFDとの特定のユーザ対話のための統合されたワークフローを作成し、統合されたワークフローに関連付けられたショートカットを作成する方法であり、ショートカットは、MFDのユーザインターフェース(UI)上に表示され、ショートカットが選択されると、統合されたワークフローが実行される。
【0005】
開示される実施形態の別の特徴は、統合されたワークフローを作成するためのMFDである。MFDは、グラフィカルユーザインターフェース(GUI)と、GUIとのユーザ対話及び対話閾値を記憶するためのメモリと、GUI及びメモリと通信するプロセッサと、を含む。プロセッサは、GUIとのユーザ対話を監視し、ユーザ対話が対話閾値を超えたことを判定し、GUIとの特定のユーザ対話のための統合されたワークフローを作成し、統合されたワークフローに関連付けられたショートカットを作成し、ショートカットは、GUI上に表示され、ショートカットが選択されると、統合されたワークフローが実行される。
【図面の簡単な説明】
【0006】
本開示の教示は、添付図面と併せて以下の詳細な説明を考慮することによって容易に理解することができる。
【0007】
【
図2】本開示の統合されたワークフローを自動的に作成するMFDのブロック図を示す。
【
図3A】本開示の統合されたワークフローのためのアイコンを有するMFDのユーザインターフェースの例示的なスクリーンショットを示す。
【
図3B】本開示の統合されたワークフローのためのアイコンを有するMFDのユーザインターフェースの例示的なスクリーンショットを示す。
【
図4】本開示のMFD上の統合されたワークフローを作成するための例示的な方法のフローチャートを示す。
【
図5】本明細書に記載される機能を実行する際の使用に適している例示的なコンピュータの高レベルのブロック図を示す。
【0008】
理解を容易にするために、同一の参照番号は、可能であれば、図面に共通する同一の要素を示すために使用されている。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本開示は、多機能デバイス上の統合されたワークフローを自動的に作成するための装置及び方法を広く開示している。上述のように、MFDは、様々な異なるジョブ機能を実行するために使用することができる。各ジョブ機能は、異なる属性及び特徴を有し得る。
【0010】
いくつかの実施例では、ユーザは、異なるジョブ機能に対して同じ属性選択を繰り返し使用し得る。ユーザは、全ての属性選択を入力するために、MFDのユーザインターフェース(UI)上で多数の「クリック」又は選択を実行し得る。これは、時間のかかるプロセスであり得る。
【0011】
他の実施例では、特定のジョブ機能が複雑であり得る。したがって、MFDのUI上の一連のメニューにおいて適切な選択を見つけることが困難であり得るか、又は特定のジョブに対する正しい特徴選択を知ることが困難であり得る。
【0012】
本開示はMFDとのユーザ対話を監視し得、この対話に基づいて、統合されたワークフローがMFD上に自動的に作成され得る。ユーザ対話は、複数のクリック(例えば、タッチスクリーン上でのタッチ選択、ポインタ又はマウスによる選択、言葉による選択、ジェスチャ選択など)、ジョブ選択の複雑度、特定の時刻での特定のジョブに対する同じ特徴の選択の繰り返しなどを含み得る。
【0013】
一実施形態では、統合されたワークフローは、MFDのUI上のアイコンとして現れ得る。アイコンは、特定のユーザ又は特定の部門に対して現れ得る。一実施形態では、アイコンは、一時的に(例えば、ジョブ機能がMFD上で典型的に実行される時刻の間に)現れ得、他の時間では、多すぎるアイコンでUIが乱雑になるのを回避するために除去され得る。
【0014】
一実施形態では、ユーザ対話は、リモートに配置されたサーバ(例えば、「クラウド」内のサーバ、「オンプレミス」サーバなど)により、異なる場所にある複数の異なるMFDにおいて監視され得る。統合されたワークフローが特定のユーザの特定のジョブに対して生成されると、統合されたワークフローを実行するためのアイコンは、リモートに配置されたサーバにより、ユーザによって使用されるMFDに送信され得る。したがって、統合されたワークフローは、異なるデバイスにわたるユーザ対話、又は特定のユーザのグループの集合的なユーザ対話、に基づいてより正確に生成され得、リモートに配置されたサーバに通信可能に連結された任意のMFDまでユーザについて行き得る。
【0015】
図1は、本開示の例示的なシステム100を示す。一実施形態では、システム100は、アプリケーションサーバ(AS)104及びデータベース(DB)106を含む通信ネットワーク102を含み得る。通信ネットワーク102は、インターネットプロトコル(IP)ネットワークであり得る。通信ネットワーク102は、広域ネットワーク(例えば、異なる地理的位置にわたる)又はローカルエリアネットワーク(例えば、建物内の無線ネットワーク)であり得る。
【0016】
説明を容易にするために、通信ネットワーク102が簡略化されていることに留意されたい。通信ネットワーク102は、図示されていない他のデバイス又は構成要素を含み得る。例えば、通信ネットワーク102は、ルータ、スイッチ、ゲートウェイ、ファイアウォールなどを含み得る。
【0017】
AS104は、プロセッサ及びメモリを含む計算デバイスであってもよい。AS104は、DB106に通信可能に連結され得る。DB106は、様々な情報又はデータを記憶し得るコンピュータ可読記憶媒体を含み得る。例えば、DB106は、ユーザプロファイル、ユーザログインクレデンシャルなどを記憶し得る。統合されたワークフローが、(後述するように)AS104によってリモートに作成されるとき、DB106はまた、監視されたユーザ対話、対話閾値なども記憶し得る。
【0018】
一実施形態では、AS104は、1つ以上の多機能デバイス(MFD)1081~108n(以下、個々にMFD108とも、集合的にMFD108とも呼ばれる)に通信可能に連結され得る。MFD108は、異なる地理的位置にわたって配置され得るか、又は同じ建物内の異なる場所(例えば、異なる部屋内、異なる階上、異なる部門内など)にわたって配置され得る。一実施形態では、本明細書に記載される機能を実行するために、MFD108とAS104との間でデータが送信され得る。いくつかの実施形態では、統合されたワークフローは、MFD108によってローカルに作成され得る。
【0019】
他の実施形態では、統合されたワークフローは、AS104によってリモートに作成され、MFD108のいずれか1つに送信され得る。例えば、以下で更に詳細に説明するように、ユーザはMFD1082にログインし得、AS104は、作成した統合されたワークフローをMFD1082に送信し得る。
【0020】
一実施形態では、MFD108は、様々なジョブ機能を実行し得る。例えば、MFD108は、文書を印刷すること、コピーすること、ファックスで送ること、スキャンすること、電子メールで送信することなどを行い得る。MFD108は、各ジョブ機能と共に様々な異なる属性又は特徴を提供し得る。例えば、MFD108は、ユーザが、色、サイズ、プレックス(plex)(例えば、片面又は両面)、解像度、仕上げ(例えば、校合、ステープル留め、穴パンチなど)を選択すること、電子メールの受信者を指定することなどを可能にし得る。統合されたワークフローがMFD108によってローカルに作成されるとき、MFD108はまた、ユーザ対話を監視し、統合されたワークフローを作成する機能を含むように修正され得る。
【0021】
図2は、本開示の機能を実行するように修正されたMFD108の一例を示す。一実施形態では、MFD108は、プロセッサ202、メモリ204、ユーザインターフェース(UI)210、及び通信インターフェース212を含み得る。プロセッサ202は、メモリ204、UI210、及び通信インターフェース212に通信可能に連結され得る。プロセッサ202は、メモリ204に記憶された命令を実行して、本明細書に記載される機能を実行し得る(例えば、統合されたワークフローを作成する)。
【0022】
一実施形態では、UI210は、グラフィカルユーザインターフェース(GUI)であり得る。UI210は、ディスプレイ及び入力ボタンを含み得る。一実施形態では、UI210は、タッチスクリーンディスプレイを含み得、ユーザは、ディスプレイにタッチすることによってアイコン又はメニューオプションに直接タッチし得る。
【0023】
一実施形態では、通信インターフェース212は、有線又は無線の通信インターフェース212であり得る。例えば、通信インターフェース212は、イーサネットポート、無線機、ルータ、アダプタなどであり得る。通信インターフェース212は、ネットワーク102を介してAS104への通信経路を確立し得る。
【0024】
一実施形態では、メモリ204は、非一時的コンピュータ可読媒体であり得る。メモリ204は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、ハードディスクドライブ、ソリッドステートドライブ、又はこれらの任意の組み合わせであり得る。
【0025】
一実施形態では、メモリ204は、ユーザ対話206と、対話閾値208と、統合されたワークフロー214とを含み得る。一実施例では、ユーザ対話206は、記憶されることができるMFD108上でのユーザ又は異なるユーザの監視されたユーザ対話であり得る。例えば、ユーザがMFD108のうちの1つと対話するたびに、MFD108との対話は、ユーザ対話206内に記憶される。
【0026】
一実施形態では、ユーザ対話206は、特定の対話の対話概要、対話数、及び/又はタリーを記憶することを含み得る。換言すれば、ユーザ対話全体(例えば、対話中に行われた各選択の記録)は、メモリの使用を低減する、処理を低減する、データを統合するなどのために、記憶されなくてもよい。
【0027】
一実施形態では、ユーザ対話206は、ユーザ対話全体を記憶し得る。例えば、ユーザ対話206は、ユーザがMFD108と対話している間に行われた各選択を記憶し得る。
【0028】
ユーザ対話の一例では、第1のユーザは、MFD1081にログインし得る。このユーザは、文書の100部のコピーを8.5×11インチの用紙で作成し得る。このユーザは、ステープル留めの仕上げオプションを選択し得る。このようなユーザ対話は、ユーザ対話206内で第1のユーザに対して記憶され得る。第2のユーザは、MFD1081にログインし、文書をスキャンし、スキャンした文書を受信する3人の受信者を入力し得る。このようなユーザ対話は、ユーザ対話206内で第2のユーザに対して記憶され得る。
【0029】
一実施形態では、対話閾値208は、様々な対話に対する閾値を含み得る。対話閾値208を超えると、ジョブは、複雑又は反復的であり、統合されたワークフローから利益を得られると見なされ得る。
【0030】
対話閾値208は、単一のユーザ又は集合的なユーザのグループに対して監視され得る。例えば、特定の部門、共通のジョブ機能、共通のジョブコードなどでの従業員の対話が、対話閾値208に関して追跡され得る。したがって、統合されたワークフロー214は、単一のユーザ又は集合的なユーザのグループに対して作成され得る。
【0031】
一実施形態では、対話閾値208は繰り返し閾値であり得る。例えば、繰り返し閾値は、同じジョブ機能及び属性が、ユーザによって所定の回数(例えば、5回、10回、50回など)を超えて選択されているかどうかを判定し得る。一実施形態では、繰り返しは、時間窓内で追跡され得る。時間窓は、周期的な時間窓又は連続的にローリングする時間窓であり得る。例えば、繰り返しは、24時間、1週間、1か月などにわたって追跡され得る。
【0032】
一実施形態では、対話閾値208は、クリック数又は選択数に関する閾値であり得る。本明細書では、「クリック」又は「選択」は、タッチスクリーンディスプレイの一部分にタッチすること、外部のマウス又はタッチパッドを使用してディスプレイ上のポインタを制御すること、ジェスチャ(例えば、指の動き、手の動きなど)で行われた選択、言葉による選択などを含むように定義され得る。一例では、クリック数が所定のクリック数(例えば、10クリック、15クリック、20クリックなど)を超えると、プロセッサ202は、ジョブが複雑であると判定し得る。例えば、ユーザは、UI210で複数の選択を必要とするジョブ機能を選択し、次いで、やはり複数のクリックを生じさせる様々な属性を選択し得る。
【0033】
一実施形態では、対話閾値208は時間閾値であり得る。例えば、時間閾値は、ユーザ対話が予想持続時間閾値を超えるかどうかを判定し得る。例えば、予想持続時間閾値は、20秒、30秒、1分などであり得る。予想持続時間閾値を超えた場合、ジョブは複雑であり得る。
【0034】
例えば、ユーザは、特定のワークフローのために、UI210上のいくつかのメニューを移動し、様々な選択を行うのに数分を費やし得る。ユーザが選択を行うのに要する時間量は、予想持続時間閾値を超え得る。一実施形態では、異なるワークフローは、異なる予想持続時間閾値を有し得る。例えば、コピーを作成することに関連付けられたワークフローは、30秒の予想持続時間閾値を有し得、文書をスキャンし、電子メールで送信することに関連付けられたワークフローは、2分の予想持続時間閾値を有し得る。
【0035】
一実施形態では、対話閾値208は重み値であり得る。例えば、MFD108上の各ジョブ機能及び各属性は、重み値を割り当てられ得る。ジョブ及びユーザが選択した属性の総重み値が決定され得る。総重み値が重み値閾値を超えると、ジョブは複雑であると見なされ得る。例えば、より複雑なジョブ又は属性選択は、より高い重み値を有し得、より複雑でないジョブ及び属性選択は、より低い重み値を有し得る。
【0036】
例えば、重み値閾値は1.0であり得る。スキャン機能は0.2の重み値を有し得、解像度属性は0.2の重み値を有し得、サイズを変更することは0.1の重み値を有し得、文書を電子メールで送信することは0.6の重み値を有し得る。ユーザが文書をスキャンし、解像度及びサイズを変更すると、総重み値は0.5であり得る。したがって、総重み値は、1.0の閾値よりも小さくなり得る。一方、別のユーザは、文書をスキャンし、解像度を変更し、サイズを変更し、文書を電子メールで送信し得る。したがって、総重み値は1.1であり得、1.0の閾値を超過し得、複雑なワークフローであると見なされ得る。それに応じて、統合されたワークフローが自動的に作成され得る。
【0037】
上記で使用される重み値は、例として提供されていることに留意されたい。各ジョブ及び属性には、所望の用途及び関連する閾値に対して適切な任意の重み値が割り当てられ得る。
【0038】
したがって、対話閾値208を超えると、プロセッサ202は、ジョブが複雑又は反復的であると判定し、統合されたワークフロー214を自動的に作成し得る。一実施形態では、プロセッサ202は、ユーザが統合されたワークフローを作成したいかどうかをユーザに尋ねる通知又はメッセージをUI210上に提供し得る。ユーザがこのオプションを承認すると、プロセッサ202は、統合されたワークフロー214を作成し得る。
【0039】
一実施形態では、統合されたワークフロー214は、MFD108によって実行される一連の実行可能命令を含み得る。実行可能命令は、プロセッサ202によって実行されて、実行されるべき全ての選択を自動的に入力し得る。したがって、ユーザは、一連のメニュー及びサブメニューを介してジョブ機能の各選択を行い、様々な選択及びドロップダウンウィンドウを介して各属性を選択することを手動で行わなくてよい。
【0040】
統合されたワークフロー214はまた、ショートカットにも関連付けられ得る。一実施形態では、ショートカットは、アイコン、テキスト、言葉による表現(例えば、ショートカットを呼び出すための音声コマンドを使用する)、ジェスチャ表現(例えば、MFD上のカメラを使用して、ユーザによるジェスチャをキャプチャし、解釈する)などであり得る。
【0041】
一実施形態では、ショートカットがGUI210上に示されているとき、ショートカットは、ショートカットに関連付けられている統合されたワークフロー214を識別するのに役立つことができる情報を提供し得る。例えば、ショートカットは、上述のように、アイコンであり得る。アイコンは、ジョブ機能及び関連する属性を示し得る画像を含んでもよい。したがって、ユーザが複数の統合されたワークフロー214を作成する場合、ユーザは、どのアイコンによってどの統合されたワークフロー214が表されているかを識別し得る。
【0042】
一実施形態では、アイコンは、統合されたワークフロー214が作成された後、ユーザのUI210上に表示され得る。したがって、ユーザがその後にMFD108にログインすると、アイコンがUI210内に現れ得、ユーザは、アイコンにタッチ又はアイコンを選択し得る。アイコンが選択されると、アイコンに関連付けられている統合されたワークフロー214が自動的に実行され得る。
【0043】
一実施形態では、対話閾値208は、特定の日付及び/又は時間に関連付けられ得る。例えば、第1のユーザは、毎週金曜日の午後4時に、特定のジョブ機能を実行し、同じ属性を選択し得る。例えば、ユーザは、毎週金曜日の午後4時に、給与計算MFD108上で給与計算を行い、給与計算文書のコピーを作成し得る。別の例では、第2のユーザは、毎月の最後の金曜日の午後2時に、特定のジョブ機能を実行し、同じ属性を選択し得る。例えば、ユーザは、毎月の最後の金曜日の同じ時間に、経理処理を行い、月次請求書のコピーを作成し得る。
【0044】
対話閾値208が特定の日付及び/又は時間に関連付けられているとき、超過した対話閾値208に応じて作成される統合されたワークフロー214もまた、その特定の日付及び/又は時間に関連付けられ得る。したがって、統合されたワークフロー214に対して作成されたアイコンは、特定の日付及び/又は時間の間のみにUI210上に現れてもよい。
【0045】
上記の例を使用すると、給与計算を行う第1のユーザが、金曜日の午後4時にMFD108に到着したとき、このユーザの統合されたワークフロー214に関連付けられたアイコンが、UI210内に現れ得る。一方、ユーザが任意の他の時間にMFD108に到着したときは、アイコンがUI210内に現れなくてもよい。
【0046】
一実施形態では、時間間隔は時間窓であり得る。例えば、アイコンは、金曜日の午後3時55分~午後4時15分に現れ得る。一実施例では、時間窓は、ユーザ対話206が分析のために監視及び収集されている間に、統合されたワークフロー214に関連付けられた特定のジョブをユーザが実行した時間に基づいて決定され得る。
【0047】
上述のように、場合によっては、AS104は、統合されたワークフローの作成を実行し得る。AS104が統合されたワークフローを作成するとき、DB106は、ユーザ対話206、対話閾値208、及び統合されたワークフロー214を記憶し得る。
【0048】
各MFD108上での各ユーザのユーザ対話は、MFD108の通信インターフェース212を介してAS104に送信され得る。したがって、統合されたワークフロー214は、同じユーザに対して異なる場所の異なるMFD108にわたって収集されるユーザ対話206に基づいて、AS104によって作成され得る。
【0049】
一実施形態では、同じユーザに対して、ユーザが使用しているMFD108に応じて異なる統合されたワークフロー214が作成され得る。例えば、ユーザは、MFD1081上で特定の繰り返しジョブを実行し得、ユーザは、MFD1082上で複雑なジョブを実行し得、以下同様である。統合されたワークフロー214は、ユーザのこれらのジョブに対して作成され得る。結果として、ユーザがMFD1081にログインしていることをAS104が検出すると、アイコン及び関連する統合されたワークフロー214が、MFD1081に送信され得る。ユーザがMFD1082にログインすると、アイコン及び関連する統合されたワークフロー214が、MFD1082に送信され得、以下同様である。
【0050】
いくつかの実施例では、ユーザは、MFD108上で統合されたワークフロー214を手動で作成することを試み得る。プロセッサ202は、手動作成を追跡し、統合されたワークフロー214が既に存在しているかどうかを検出し得る。したがって、MFD108は、統合されたワークフロー214が既に存在することを、UI210を介してユーザに通知し、ユーザが重複する統合されたワークフロー214のコピーを作成することを防止し得る。
【0051】
図3A~
図3Bは、MFD108のUI210の例示的なスクリーンショット300及び301を示す。一実施形態では、上述のように、ユーザは、MFD108と対話し得、統合されたワークフローは、自動的に作成され得る。
【0052】
一実施形態では、UI210の第1の部分306は、アイコン3021~302m(以下、個々にアイコン302とも、集合的にアイコン302とも呼ばれる)を表示し得る。アイコン302は、様々なジョブ機能を実行するためにUI210内に予めプログラムされているデフォルトのアイコンであり得、ユーザが様々な属性を選択することを可能にし得る。例えば、アイコン302は、コピー、スキャン、印刷、ファックス、電子メール、設定などのジョブ機能のためのアイコンを含み得る。いくつかのジョブ機能が例として提供されるが、任意の数の他のジョブ機能のアイコンも含まれ得ることに留意されたい。
【0053】
一実施形態では、UI210の第2の部分308は、アイコン3041~304o(以下、個々にアイコン304とも、集合的にアイコン304とも呼ばれる)を含み得る。アイコン304は、ユーザが、上述のように、以前の対話に基づいて自動的に作成された統合されたワークフローを、迅速かつ容易に識別することを可能にするために、第2の部分308内にあり得る。一実施形態では、アイコン304は、UI210の同じ部分にアイコン302と混在し得る。
【0054】
一実施形態では、アイコン304が生成され、UI210に表示され得る。アイコン304は、どの統合されたワークフローがアイコン304に関連付けられているかに関してユーザに情報を提供する画像を含み得る。一実施形態では、ユーザは、アイコン304が作成されるとき、各アイコン304と共にカスタム名を提供し得る。一実施形態では、アイコン304が選択されると、ポップアップウィンドウにより、アイコン304に関連付けられている統合されたワークフローの簡単な説明が提供され得る。
【0055】
一実施形態では、UI210は、統合されたワークフロー214を検索するための検索ツールを提供し得る。例えば、ショートカットがアイコンではなく言葉によるコマンド又はジェスチャとして表される場合、統合されたワークフロー214は、UI210に示されなくてもよい。したがって、ユーザは、統合されたワークフロー214に関連付けられた音声コマンド又はジェスチャを見つけるために、キーワード検索を使用して統合されたワークフロー214を検索し得る。
【0056】
アイコン304は、UI210のフォーマッティングに従って自動的にフォーマットされ得る。例えば、異なるMFD108は、異なるカラースキーム、フォント、フォントサイズ、アイコン302の配列などを有し得る。アイコン304は、UI210のフォーマットに一致するように作成され得る。
【0057】
各アイコン304は、自動的に作成された統合されたワークフローに関連付けられ得る。したがって、ユーザがアイコン304を選択すると、アイコン304に関連付けられている統合されたワークフローが自動的に実行され得る。換言すれば、ユーザは、単一のクリック(例えば、アイコン304の選択)を提供し得、MFD108は、統合されたワークフローに関連付けられている複数の選択を自動的に実行し得る。
【0058】
一実施形態では、異なるユーザに対して異なるアイコン304が表示され得る。例えば、異なるユーザは、自動的に作成される異なる統合されたワークフローを有し得る。したがって、UI210に表示されるアイコン304の種類及びアイコン304の数は、どのユーザがMFD108にログインしているかに依存し得る。
【0059】
スクリーンショット300は、ユーザが、特定の統合されたワークフローに関連付けられている時間又は日付にMFD108にログインすると、示され得る。したがって、ユーザが適切なデータ及び/又は時間において接近すると、アイコン304は、UI210上に表示され得る。
【0060】
一方、ユーザが、統合されたワークフローに関連付けられている日付及び/又は時間の外側でMFD108にログインすると、スクリーンショット301に示されるように、アイコン304は除去され得る。一実施形態では、アイコン304を除去することは、アイコン304を非表示にすること、アイコン304を灰色にすること、アイコン304を選択する能力を無効にすることなどを含み得る。したがって、MFD108は、統合されたワークフローに関連付けられたアイコン304を特定の日付及び/又は時間に基づいて動的に表示及び/又は除去し得る。
【0061】
一実施形態では、アイコン304はまた、MFD108の位置に基づいて動的に表示及び除去されてもよい。例えば、いくつかの統合されたワークフローは、特定の部門に関連付けられ得る。したがって、ユーザが、特定の部門に位置するMFD108にログインすると、アイコン304は、スクリーンショット300に示されるように表示され得る。一方、ユーザが、特定の部門の外側に位置するMFD108にログインすると、アイコン304は、スクリーンショット301に示されるように除去され得る。
【0062】
一実施形態では、アイコン304はまた、他の要因に基づいて示されることもできる。例えば、示されるアイコン304は、MFD108の能力に基づいてもよい。例えば、統合されたワークフロー214は、カラー画像を使用し得るが、ユーザがログインしているMFD108は、カラー印刷能力を有しない場合がある。結果として、統合されたワークフロー214に関連付けられているアイコン304は、示されない場合がある。
【0063】
一実施形態では、AS104は、MFD108と通信し、統合されたワークフロー及びアイコン304の作成を実行し得る。AS104が本明細書に記載される機能を実行するとき、AS104は、ユーザがどのMFD108にログインしているかを検出し得る。次いで、AS104は、ユーザ及び/又は特定の日付若しくは時間、特定の場所などに関連付けられたアイコン304をMFD108に送信し得る。
【0064】
ユーザがMFD108からログオフすると、AS104は、アイコン304を除去するようにMFD108に命令し得る。異なるユーザがMFD108にログインすると、プロセスが繰り返され得る。
【0065】
図4は、本開示のMFD上の統合されたワークフローを作成するための例示的な方法400のフローチャートを示す。一実施形態では、方法400の1つ以上のブロックは、AS104、MFD108、又は
図5に示され、後述するような、MFDの動作を制御するコンピュータ/プロセッサによって実行され得る。
【0066】
ブロック402において、方法400は開始する。ブロック404において、方法400は、MFDとのユーザ対話を監視する。例えば、MFD又はリモートに配置されたASは、どのジョブ機能が選択されているか、特定のジョブ機能に対して選択されている属性などを監視し得る。対話は、一定期間(例えば、数時間、1日、1週間など)にわたって監視され得る。
【0067】
一実施形態では、対話は、複数のユーザに対して追跡されるときに記憶され得る。一実施形態では、方法400はまた、対話が発生する日付及び時間、各対話に関連したクリック数を追跡し、各対話のスコアリング重みなども計算し得る。
【0068】
ブロック406において、方法400は、ユーザ対話が対話閾値を超えたことを判定する。一実施形態では、対話閾値は、対話閾値のタイプに基づいた値であり得る。対話閾値を超えたとき、このことは、ユーザが統合されたワークフローから利益を得られる可能性があることを示し得る。
【0069】
一実施形態では、対話閾値は繰り返し閾値であり得る。例えば、対話閾値は、5、10、若しくは20、又は任意の他の所望の値であり得る。繰り返し閾値は、特定のジョブ機能及び属性が所定の回数繰り返されているかどうかを追跡し得る。一実施形態では、繰り返し閾値はまた、時間窓又はローリングする時間窓(例えば、24時間の期間内に同じジョブ機能及び属性を10回実行すること)を含み得る。
【0070】
一実施形態では、対話閾値は、クリック数であり得る。例えば、ジョブ機能、及び様々な属性又は特徴の選択は、30回の異なるクリックを要する場合がある。したがって、ユーザは、MFDのUI内の関連するアイコンを選択する単一のクリックで30回のクリック全てを自動的に実行する統合されたワークフローから利益を得られる場合がある。
【0071】
一実施形態では、対話閾値は期間であり得る。例えば、特定のジョブ機能、及び属性の選択は、所定の期間よりも長い時間(例えば、30秒超、1分超など)を要する場合がある。ユーザは、ジョブ機能が複雑であるために長い時間を要する場合があり、様々な属性は、UI上のメニューを移動する際に見つけることが困難であるか、又は単純に多数のクリックを必要とする場合がある。
【0072】
一実施形態では、対話閾値は重み値であり得る。例えば、MFD上の各ジョブ機能及び各属性は、重み値を割り当てられ得る。ジョブ及びユーザが選択した属性の総重み値が決定され得る。総重み値が重み値閾値を超えると、ジョブは複雑であると見なされ得る。例えば、より複雑なジョブ又は属性選択は、より高い重み値を有し得、より複雑でないジョブ及び属性選択は、より低い重み値を有し得る。
【0073】
ブロック408において、方法400は、MFDとの特定のユーザ対話に対して統合されたワークフローを作成する。一実施形態では、統合されたワークフローは、MFDによって実行される一連の実行可能命令を含み得る。実行可能命令は、MFDによって実行されて、実行されるべき全ての選択を自動的に入力し得る。したがって、ユーザは、一連のメニュー及びサブメニューを介してジョブ機能の各選択を行い、様々な選択及びドロップダウンウィンドウを介して各属性を選択することを手動で行わなくてよい。
【0074】
ブロック410において、方法400は、統合されたワークフローに関連付けられたショートカットを作成し、ショートカットは、MFDのユーザインターフェース(UI)上に表示され、ショートカットが選択されると、統合されたワークフローが実行される。ショートカットは、アイコン、テキスト、言葉によるコマンド、ジェスチャコマンドなどを含み得る。
【0075】
一実施形態では、ショートカットがアイコンである場合、アイコンは、ジョブ機能及び関連する属性を示し得る画像を含んでもよい。したがって、ユーザが複数の統合されたワークフローを作成する場合、ユーザは、どのアイコンによってどの統合されたワークフローが表されているかを識別し得る。
【0076】
一実施形態では、アイコンは、統合されたワークフローが作成された後、ユーザのUI上に表示され得る。したがって、ユーザがその後にMFDにログインすると、アイコンがUI内に現れ得、ユーザは、アイコンにタッチ又はアイコンを選択し得る。アイコンが選択されると、アイコンに関連付けられている統合されたワークフローが自動的に実行され得る。
【0077】
一実施形態では、アイコンは、統合されたワークフローに関連付けられた特定の時間窓の間に現れ得る。例えば、統合されたワークフローが毎週金曜日の午後4時~午後5時に実行される場合、ユーザが金曜日の午後4時~午後5時にMFDにログインすると、アイコンがMFD上に現れ得る。
【0078】
一実施形態では、アイコンは、特定の場所内の特定のMFD上に現れ得る。例えば、統合されたワークフローが給与計算において従業員によって実行される場合、アイコンは、給与計算部門内に位置するMFD内に現れ得る。ブロック412において、方法400は終了する。
【0079】
図5は、本明細書に記載される機能を実行するための専用のコンピュータの高レベルのブロック図を示す。
図5に示すように、コンピュータ500は、1つ以上のハードウェアプロセッサ要素502(例えば、中央処理ユニット(CPU)、マイクロプロセッサ、又はマルチコアプロセッサ)と、メモリ504、例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)及び/又は読み出し専用メモリ(ROM)と、MFD上の統合されたワークフローを作成するためのモジュール505と、様々な入力/出力デバイス506(例えば、テープドライブ、フロッピードライブ、ハードディスクドライブ、又はコンパクトディスクドライブを含むが、これらに限定されない、記憶デバイス、受信機、送信機、スピーカ、ディスプレイ、音声合成装置、出力ポート、入力ポート、及びユーザ入力デバイス(キーボード、キーパッド、マウス、マイクロフォンなど))と、を含む。1つのプロセッサ要素のみが示されているが、コンピュータは、複数のプロセッサ要素を採用してもよいことに留意されたい。
【0080】
本開示は、例えば、特定用途向け集積回路(application specific integrated circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field-programmable gate array、FPGA)を含むプログラマブルロジックアレイ(programmable logic array、PLA)、若しくはハードウェアデバイス上に展開されたステートマシン、コンピュータ、又は任意の他のハードウェア等価物、例えば、上で考察される方法(複数可)に関連し、上記に開示した方法のステップ、機能、及び/又は動作を実行するハードウェアプロセッサを構成するために使用することができるコンピュータ可読命令を使用して、ソフトウェア及び/又はソフトウェアとハードウェアとの組み合わせで実装することができることに留意されたい。一実施形態では、MFD上の統合されたワークフローを作成するための、本モジュール又はプロセス505用の命令及びデータ(例えば、コンピュータ実行可能命令を含むソフトウェアプログラム)は、メモリ504にロードされ、ハードウェアプロセッサ要素502によって実行されて、例示的な方法400に関連して上述したようなステップ、機能、又は動作を実施することができる。更に、ハードウェアプロセッサが命令を実行して「動作」を行うときに、これはハードウェアプロセッサが直接的に動作を実行するかつ/あるいは動作を行う別のハードウェアデバイス又は構成要素(例えば、コプロセッサなど)を容易にする、それに指向する、あるいはそれと協働することを含むことができる。
【0081】
上記に説明した方法に関するコンピュータ読み取り可能又はソフトウェア命令を実行するプロセッサは、プログラムされたプロセッサ又は専門プロセッサとして認識されることができる。したがって、本開示のMFD上の統合されたワークフロー(関連するデータ構造を含む)を作成するための本モジュール505は、有形の又は物理的な(概して非一時的な)コンピュータ読み取り可能記憶デバイス又は媒体、例えば、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、ROMメモリ、RAMメモリ、及び磁気又は光学式のドライブ、デバイス、又はディスケットなどの上に記憶されることができる。より具体的には、コンピュータ読み取り可能記憶デバイスが、プロセッサ又はコンピュータ、アプリケーションサーバなどの計算デバイスによってアクセスされるデータ、命令などの情報を記憶する能力を提供する任意の物理的デバイスを含んでもよい。
【0082】
様々な上記に開示したもの並びに他の特徴及び機能の変形、又はそれらの代替物が、多くの他の異なるシステム又はアプリケーションに組み合わされてもよいことが理解されるであろう。様々な現在予期されていない、又は先行例のない代替物、修正、変形、又は改善が、その後に当業者によってなされてもよく、それらも以下の特許請求の範囲によって包含されることを意図している。