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特許7467363温飲料抽出用食品タブレットを製造するための自動装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-05
(45)【発行日】2024-04-15
(54)【発明の名称】温飲料抽出用食品タブレットを製造するための自動装置
(51)【国際特許分類】
   A23F 5/38 20060101AFI20240408BHJP
   A23F 3/32 20060101ALI20240408BHJP
【FI】
A23F5/38
A23F3/32
【請求項の数】 18
(21)【出願番号】P 2020572662
(86)(22)【出願日】2019-06-24
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-08-09
(86)【国際出願番号】 IB2019055308
(87)【国際公開番号】W WO2020003099
(87)【国際公開日】2020-01-02
【審査請求日】2022-03-31
(73)【特許権者】
【識別番号】523011820
【氏名又は名称】ルイージ ラバッツァ - ソチエタ ペル アツィオーニ
(74)【代理人】
【識別番号】110000855
【氏名又は名称】弁理士法人浅村特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】バッチ、アンドレア
(72)【発明者】
【氏名】チェンダ、マッシモ
【審査官】関根 崇
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2015/0250199(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2012/0164022(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2011/0068511(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2010/0159086(US,A1)
【文献】韓国公開特許第10-2007-0050413(KR,A)
【文献】特開2015-168643(JP,A)
【文献】特開昭62-166847(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A23F
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
温飲料抽出用の食品タブレットを製造するための装置(1)であって、
ばらばらの浸出可能な食品製品を供給するためのリザーバ(2)と、
ばらばらの食品製品を粉砕して所定の粒子径の粉砕物を得るための粉砕手段(3)と、
前記粉砕物を湿らせて、前記粉砕物に所定の水分含量を与えるための給湿手段(9)と、
前記湿らせた粉砕物を混合及び均質化して、均質混合物を得るための混合及び均質化手段(10)と、
前記湿らせて均質化した混合物を計量して、所定重量の一分量を得るための計量手段(25)と、
前記混合物の一分量を、所定体積のタブレットに成形するための成形手段(26)と、
前記タブレットに電磁波のビームを照射するための照射手段(27)であって、それにより、前記湿らせて均質化した混合物の粒子を過熱して部分的な焼成及び/又は焼結を行い、封入容器を必要とすることなく前記タブレットに相対的なコンパクト性及び自己支持能力を与える照射手段(27)と
を有し、
前記粉砕手段(3)、前記給湿手段(9)、前記均質化手段(10)、前記計量手段(25)、前記成形手段(26)及び前記照射手段(27)に作用する制御手段(51)が設けられ、それにより前記タブレットの粒子径、水分含量、均質性、重量、体積及びコンパクト性のパラメータを制御して、前記パラメータに従って最終タブレットの透水性を変更し、
前記照射手段(27)は、同軸ケーブル(47)によってアプリケータ(39)内のアンテナ(46)に接続された電磁波発生器(45)を有し、前記電磁波発生器(45)は、マイクロ波領域の振動周波数を有する交流電磁場を発生するように適合され、
前記アプリケータ(39)は、内側照射キャビティ又はチャンバ(40)を画定する静止上方部分(39A)と、少なくとも1つのポケット(33)によって画定される可動下方部分(39B)とを有し、前記アンテナ(46)は前記内側照射キャビティ又はチャンバ(40)内に位置し、
前記アプリケータ(39)は調節要素(49)を備え、前記調節要素(49)は、前記内側照射キャビティ又はチャンバ(40)の共振振動数を変更及び較正するように適合され、それにより前記共振振動数を前記電磁波発生器(45)の放射周波数に適合させ、また
前記照射手段(27)は電磁センサ(50)を有し、前記電磁センサ(50)は、前記内側照射キャビティ又はチャンバ(40)内で反射される電磁場の周波数を検出して、前記制御手段(51)のためのフィードバック信号を生成するように適合され、前記制御手段(51)は、前記タブレットの残留水分含量に応じて前記電磁波発生器(45)の前記放射周波数及び前記アンテナ(46)の照射時間を変更するように適合され、それにより前記照射手段(27)の効率を向上する、装置(1)。
【請求項2】
前記粉砕手段(3)、給湿手段(9)及び均質化手段(10)は、第1の作動ユニット(11)内に組み込まれており、前記第1の作動ユニット(11)は、前記食品製品のための入口開口(11A)と、前記湿らせて均質化した混合物のための放出開口(11B)とを有することを特徴とする、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記粉砕手段(3)、並びに前記混合及び均質化手段(10)は、駆動シャフト(13)に順に重ねて取り付けられた複数の回転ディスク要素(12,12A,12B)を有し、前記複数の回転ディスク要素(12,12A,12B)は、粉砕、混合及び均質化のそれぞれのステップを行い且つ前記製品を前記入口開口(11A)から前記放出開口(11B)へ押し出すような形状に形成されていることを特徴とする、請求項に記載の装置。
【請求項4】
前記複数の回転ディスク要素(12,12A,12B)は粉砕ディスク要素(12A)を有し、前記粉砕ディスク要素(12A)は、複数の案内ブレード(17)の下方に取り付けられた一対の互いに向かい合う粉砕ホイール(15’;15”)を有することを特徴とする、請求項3に記載の装置。
【請求項5】
前記複数の回転ディスク要素(12,12A,12B)は混合及び均質化ディスク要素(12B)を有し、前記混合及び均質化ディスク要素(12B)は、所定の区画を有するローブ状の空間(19)によって分離された複数のブレード(18)を有し、前記混合及び均質化ディスク要素(12B)同士は、前記粉砕物を前記混合及び均質化ディスク要素(12B)の1つから前記混合及び均質化ディスク要素(12B)の別の1つへ通過させるための少なくとも1つのスリット(21)を有する静止セパレータ・リング(20)によって互いから分離されていることを特徴とする、請求項3に記載の装置。
【請求項6】
前記給湿手段(9)は、前記粉砕ディスク要素(12A)と第1の混合及び均質化ディスク要素(12B)との間に配置された少なくとも1つのノズル(22)を有し、前記ノズル(22)は、前記駆動シャフト(13)の内部に形成された軸線方向の導管(23)と流体連通するように接続されていることを特徴とする、請求項に記載の装置。
【請求項7】
前記第1の作動ユニット(11)の下流に位置する前記複数の回転ディスク要素(12,12A,12B)のディスク要素(12)は、前記放出開口(11B)に隣接し、且つ前記湿らせて均質化した混合物を前記計量手段(25)に向けて搬送するための実質的に傾斜したシュート(28)に面していることを特徴とする、請求項3に記載の装置。
【請求項8】
前記装置は振動手段(29)を有し、前記振動手段(29)は、前記シュート(28)と関連付けられて、前記湿らせて均質化した混合物の前記計量手段(25)への供給を促進し、且つ前記湿らせて均質化した混合物が前記シュート(28)の内面に局所的に付着するのを防止することを特徴とする、請求項7に記載の装置。
【請求項9】
前記計量手段(25)は、前記混合物を収集するために前記シュート(28)の基部に位置するコンテナ(30)を有し、前記コンテナ(30)はリフティング底壁(31)を有し、第1の圧力センサ(32)が、前記駆動シャフト(13)を作動可能及び作動不能にするため、及び収集された混合物の前記一分量の前記重量に達すると前記製品の粉砕及び供給を停止させるために前記制御手段(51)に動作可能に接続されており、前記底壁(31)は、前記一分量を前記成形手段(26)に向けて落下させために交互に動かされるように適合されていることを特徴とする、請求項7に記載の装置。
【請求項10】
前記成形手段(26)は、前記計量された一分量を収集するために、前記計量手段(25)の下方に配置され得る前記少なくとも1つのポケット(33)を有し、前記少なくとも1つのポケット(33)は移動支持部(34)に取り付けられ、前記移動支持部(34)は、前記計量された一分量を、前記リフティング壁(31)と整合された初期位置(P)から、照射部と整合された最終位置(P)へと移動させるように適合されていることを特徴とする、請求項1に記載の装置。
【請求項11】
前記装置は、前記移動支持部(34)に関連付けられた複数の前記ポケット(33)を有し、前記移動支持部(34)は、前記ポケット(33)の各々を前記初期位置(P)から前記最終位置(P)に移動させるための回転及び並進動作を有するように適合されていることを特徴とする、請求項10に記載の装置。
【請求項12】
前記成形手段(26)は、前記最終位置(P)にある前記少なくとも1つのポケット(33)の上方に配置されたプレッサ(41)を有し、前記プレッサ(41)は、前記製品の一分量を圧縮するために交互に作動され、且つ前記タブレットを形成するために前記一分量の圧縮の程度を検出する第2の圧力センサ(43)と関連付けられており、前記プレッサ(41)は、照射ステップ中に発生した蒸気を外部環境に放出させるための少なくとも1つのベント・リリーフ(48)を有することを特徴とする、請求項10に記載の装置。
【請求項13】
前記振動周波数が2.45GHzであることを特徴とする、請求項1に記載の装置。
【請求項14】
前記電磁発生器(45)は、パワー・トライオード、インバータ制御パワー・トライオード、マグネトロン増幅器、固体増幅器、又はそれらの組合せを有する群から選択されることを特徴とする、請求項1に記載の装置。
【請求項15】
前記制御手段(51)は、前記第1のセンサ(32)及び前記第2のセンサ(43)に、並びに前記電磁センサ(50)に動作可能に接続されたマイクロプロセッサ・ユニットを有し、前記マイクロプロセッサ・ユニットは、前記粉砕手段(3)、給湿手段(9)、均質化手段(10)、及び成形手段(26)の動作を制御するため、及び前記電磁波発生器(45)の前記放射周波数を自動的に変更するためのオペレーティング・ソフトウェアを格納するメモリ・ユニットを有することを特徴とする、請求項12に記載の装置。
【請求項16】
前記装置は、複数のばらばらのタブレットを所定のパッケージ内に包装するように適合された包装ステーションへ前記タブレットを運ぶための、タブレット収集及び搬送手段(52)を前記照射手段(27)の下流に有することを特徴とする、請求項1に記載の装置。
【請求項17】
前記成形手段(26)は、前記ポケット(33)の下方に位置する排出器(53)であって、前記成形及び照射ステップの終了時に、完成したタブレットを上方に排出するように適合された排出器(53)を有し、前記収集及び搬送手段(52)は第2のアクチュエータ(55)を有し、前記第2のアクチュエータ(55)は、前記完成したタブレットを前記包装ステーションに運ぶ前に、前記完成したタブレットを前記排出器(53)からタブレット検査領域(56)に移動させるように適合されていることを特徴とする、請求項16に記載の装置。
【請求項18】
前記装置は、複数の粉砕手段(3)、複数の給湿手段(9)、複数の計量手段(25)、複数の成形手段(26)及び複数の照射手段(27)、並びに複数の前記ポケット(33)を備えた複数の前記移動支持部(34)を有することを特徴とする、請求項10に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に食品調製の分野における適用を見出すものであり、特に温飲料抽出用タブレットの自動生産のための装置に関する。
【背景技術】
【0002】
いくつかの特定の飲料が、コーヒー、大麦、麦芽、チョウセンニンジン(ginseng)、ハーブ・ティー等のような食品製品に含まれる風味及び成分の瞬間的な浸出(infusion)又は抽出(brewing)によって調製されることが知られている。
【0003】
抽出の飲料浸出は、一般に、周囲圧で、又は好ましくは大気圧を上回る圧力で温水又は熱水を用いて行われる。
【0004】
特定の種類の基礎製品は、様々な粒子径の製品を得るために粉砕を必要とする。
【0005】
そのような種類の製品の第1の典型的な実例はコーヒーであり、コーヒーは予め混合され、焙煎され、次いで低温粉砕されて、古典的なコーヒー粉が得られ、コーヒー粉は家庭や一般利用のために真空シールパッケージに密閉されて販売される。
【0006】
別の典型的な実例は、様々な形状及びサイズの濾紙ポッド、又はプラスチック若しくはアルミニウムのカプセルに予め包装されたコーヒー粉のポーションから構成されている。
【0007】
ポッドは、個人消費者又は小規模な事業者及び団体に手頃である比較的安価な機械に導入されて、最高品質のエスプレッソを調製する。
【0008】
エスプレッソ及び他の飲料を得るためのそのような従来技術の方法及び物品の1つの不都合は、カプセル又はポッドを製造及び包装するための費用が比較的高いことにあり、従って、最終消費者に対する売上原価が高くなる。
【0009】
さらなる不都合は、この既知の種類の包装が、濾過される製品を収容するための、プラスチック、紙、アルミニウム、又は他の材料から作製された封入容器の存在を必要とするということであり、これが製造プロセスをより複雑で、より問題のあるものにしている。
【0010】
更に別の不都合は、コーヒーを調合した後のそのような封入容器により、環境に優しい廃棄及び環境への影響の削減問題に関係する。
【0011】
上記の不都合を回避する試みにおいて、タブレット又は錠剤を製造するために新規なプロセスが開発されており、このプロセスは、いかなる種類の封入容器も必要としないが、タブレットの給湿、及び振動の形態の、すなわち高周波超音波振動の形態のエネルギーのタブレットへの適用を必要とする。
【0012】
この種のプロセスは、例えば、EP1956921において開示され権利要求されている。この調製方法は、コーヒー粉用の外側プラスチック・カプセルの排除などの従来技術製品に対する幾つかの利点を備えており、これは相当に環境への影響を低減するが、この調製方法は、振動が接触により又は間に挟まれた媒体を介して伝達される必要があり、これにより製造プロセスの複雑さ及び費用が増大されるという不都合を依然として有する。
【0013】
更に、超音波がタブレットを通過するにつれて超音波が漸進的に減衰されるので、タブレットは一様に圧縮されず、またタブレットは、所与の厚さ限界を超えて一様に圧縮されることができない。
【0014】
少なくとも部分的にこの不都合を回避する試みは、本願の出願人に付与されたEP2793597において記載され権利請求されているように、タブレットに電磁波を加えて、封入容器を必要とすることなく、相対的なコンパクト性(relative compactness)及び自己支持能力を与えるステップを用いる、温飲料抽出用タブレットの生産方法を開発することによりなされた。
【0015】
この解決法は、タブレットの生産に超音波を使用するのと比較して、より融通性があり、よりエネルギー効率に優れているが、依然として特定の不都合を有する。
【0016】
第1の不都合は、電磁波が、固定された調整不能の周波数を有するマイクロ波電磁波の発生器を用いて加えられるということである。
【0017】
異なるサイズ及び官能特性を有するタブレットを一貫して高い最終製品品質で生産するために電磁波の周波数は可変であるべきであることを考えると、ステップジェネレータ構成(step generator configuration)が変更されなければ、固定周波数のマイクロ波発生器の制限は自明である。
【0018】
この既知の構成のさらなる不都合は、コーヒー粉を均質化して湿らせるステップが、手動で行われなければならず、非常に複雑な手段を必要とし、これによりタブレットの製造時間が増大することである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0019】
【文献】EP1956921
【文献】EP2793597
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0020】
従来技術に鑑みて、本発明によって対処される技術的課題は、封入容器がなく、様々な圧縮度を有する温飲料抽出用タブレットの自動生産のための装置を提供して、高いスループット及びエネルギー効率をもたらすことである。
【0021】
本発明の目的は、高度に効率的で、比較的費用効率の高い、自己支持タブレットの完全に自動化された生産のための装置を提供することにより、上記の不都合を回避することにある。
【0022】
本発明の特定の目的は、タブレットの生産時間を低減することができる本願で前述したような装置を提供することにある。
【0023】
本発明の更に別の特定の目的は、エネルギー効率の高いタブレット生産をもたらすことができる上述したような装置を提供することにある。
【0024】
本発明のさらなる目的は、粉砕物(グラウンド)の凝集の量、従って透水性の程度を要求に応じて正確に較正することができる本願で上述したような装置を提供することにある。
【0025】
本発明の別の目的は、支持体及び/又は追加の結合材なしで、自己支持タブレットを生産することができる、本願で前述したような装置を提供することにある。
【0026】
本発明のさらなる目的は、粉砕物を単にそれ自身の材料及び少量の水によって凝集させたタブレットを生産することができる、本願で上述したような装置を提供することにある。
【0027】
本発明の別の目的は、粉砕物の細かさ及び量、添加した水の量、スループット時間、並びに粉砕物に対する成形推力(forming thrust)を調整することができる、本願で上述したような装置を提供することにある。
【0028】
本発明の更に別の目的は、装置管理費及びタブレット製造費を相当に削減することができる、本願で上述したような装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0029】
これらの目的及び他の目的は、本願において以下で明瞭に説明するように、請求項1に定義される温飲料抽出用食品タブレットを製造するための装置によって果たされる。この装置は、浸出可能なばらばらの食品製品(loose food products)を供給するためのリザーバと、ばらばらの食品製品を粉砕して所定の粒子径を有した粉砕物を得るための手段と、粉砕物を所定の水分含量に湿らせるための手段と、湿らせた粉砕物を混合し均質化して、均質混合物を得るための手段とを有する。
【0030】
装置は、湿らせて均質化した混合物を計量して、所定重量の一分量(dose)を得るための手段と、混合物の一分量を、所定体積を有するタブレットに成形するための手段と、タブレットに電磁波のビームを照射して、湿らせた混合物の粒子を過熱して部分的な焼成及び/又は焼結を行い、封入容器を必要とすることなく、タブレットに相対的なコンパクト性及び自己支持能力を与える手段とを更に有する。
【0031】
装置は、粉砕手段、給湿手段、均質化手段、計量手段(weighing means)、成形手段、及び照射手段に作用して、タブレットの粒子径、水分含量、均質性、重量、体積及びコンパクト性のパラメータを制御することにより、これらのパラメータに従って最終タブレットの透水性を変更する制御手段を有する。
【0032】
この特徴の組合せは、自己支持タブレットの迅速で、非常にエネルギー効率の高い生産をもたらす。
【0033】
更に、一定量の添加された水は粉砕物の一分量によって均質化され、次いでプロセスの完了後の蒸発によって環境に分散される。
【0034】
また、これらの特徴に基づいて、本発明の装置は、専用ソフトウェアによって制御されたコンピュータ又はPLCを用いて、粉の凝集の量を較正し、様々な動作パラメータを調整することができ、必要により、タブレットに異なる透水性が与えられ得る。そのような異なる透水性は、製品の種類、並びに製品が処理され、粉砕され、焙煎され、プレスされる方法によって異なる挙動を有することが知られているコーヒー又は他の粉砕製品の最適な使用を可能にする。
【0035】
本発明の有利な実施例は、従属請求項によって得られる。
【0036】
本発明のさらなる特徴及び利点は、以下の図面の助けを借りて、限定されない実例によって示されるような温飲料抽出用自己支持タブレットの自動化生産のための装置の好ましい非排他的な実施例の詳細な説明を読むことで明らかとなるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0037】
図1】本発明の装置の斜視図である。
図2図1の装置の破断図である。
図3図1の装置の第1の詳細の破断図である。
図2図1の装置の第2の詳細の斜視図である。
図3図1の装置の第2の詳細の破断図である。
図5図3の装置の第1の詳細の分解斜視図である。
図6図3の装置の第1の詳細の各々の拡大図である。
図7A図3の装置の第1の詳細の破断図である。
図7B図3の装置の第1の詳細の破断図である。
図8図1の装置の第3の詳細の斜視図である。
図9図1の装置の第3の詳細の破断図である。
図10図1の装置の第4の詳細の斜視図である。
図11図1の装置の第4の詳細の破断図である。
【発明を実施するための形態】
【0038】
特に前述の図を参照すると、全体を数字1で表された、温飲料抽出用の食品タブレットの自動化生産のための装置が示されている。
【0039】
装置1は、有利には、製品が浸出可能である限り、コーヒー、大麦、麦芽、チョウセンニンジン、茶、ハイビスカス・ティー、ハーブ・ティー及び他の類似製品を含むが、これらに限定されない様々な製品と共に用いられ得る。
【0040】
装置は、以下ではコーヒー・タブレットに関して記載されているが、装置はまた前述の製品のうちのいずれと共に用いられてもよい。
【0041】
図1図4に示すように、装置1は、所定の粒子径を有した粉砕製品を得るための、ばらばらの製品(以下、「ばら製品」と記載)粉砕手段3の上方に、コーヒー豆リザーバ2を有する。
【0042】
上部リザーバ2は、いかなる形状のコンテナ4を有してもよく、コンテナ4の所定容積は、一杯分(serving)を製造するために装置1に供給するのに十分であり、また上部リザーバ2は、ばら製品を受け取り保護するための、好ましくはドア6を備えた上部投入口5と、粉砕手段3に動作可能に結合された下部供給口7とを有する。
【0043】
有利には、リザーバ2は、連続的に投入される製品の量を検出するためのレベル・センサ(図示せず)を装備していてもよい。ばら製品は、重力によって、リザーバ2の下部口7に位置する管状接続チャネル8を通って粉砕手段3に向って流れることができる。
【0044】
粉砕物給湿手段9は、粉砕物を所定の水分含量に湿らせるための粉砕手段3、及び湿らせた粉砕物を混合し均質化して均質混合物を得るための混合及び均質化手段10の下流に設けられている。
【0045】
図示した実施例において、粉砕手段3、給湿手段9、及び均質化手段10は、第1の作動ユニット11内に組み込まれており、第1の作動ユニット11は、図3に最もよく示されているように、食品製品のための入口開口11Aと、湿らせて均質化した混合物のための放出開口11Bとを有する。
【0046】
粉砕手段3並びに混合及び均質化手段10は、可変且つ適切に制御された回転速度を有する第1の電気モータ14によって駆動される垂直駆動シャフト13に順に重ねて取り付けられた一連の回転ディスク要素12A、12bを有し得る。
【0047】
ディスク要素12A、12Bは、粉砕、混合及び均質化の各ステップを行い、また処理中の製品の入口開口11Aから放出開口11Bへの通過及び流動を可能にするために適切な形状に形成されている。
【0048】
図3及び図5に最もよく示されているように、ディスク状の粉砕要素12Aは、実質的に円錐状の外形を有した一対の粉砕ホイール15、すなわち、外側静止粉砕ホイール15’と内側回転粉砕ホイール15”とを有し、内側回転粉砕ホイール15”は、駆動シャフト13に固定されており、静止粉砕ホイール15’との間に所定の軸線方向距離をおいて、静止粉砕ホイール15’と実質的に同軸を有する。
【0049】
適切には、粉砕ホイール15同士の間のこの距離は、得られるタブレットの種類によって粉砕物の粒子径を変更するために、第1のアクチュエータ16によって適切に調整され得る。
【0050】
好ましくは、部分的にらせん状の外形又は単に傾斜した外形を有する案内羽根17は、ばら製品を一貫して攪拌し、粉砕ホイール15に向けて圧迫するために、円錐状の粉砕ホイール15の上方に配置されている。
【0051】
図5図8に最もよく示されているように、混合及び均質化ディスク要素12Bは、実質的に類似しており、所定の区画を有するローブ状の空間(lobed space)19によって隔てられたブレード18を有し得る。
【0052】
好都合には、ブレード付き混合及び均質化ディスク要素12B同士は、静止水平セパレータ・リング20によって分離されることが可能であり、静止水平セパレータ・リング20は、粉砕物を1つのブレード付き要素12Bから別のブレード付き要素12Bへ通過させるための、所定幅の少なくとも1つのスリット21を有する。
【0053】
本発明の好ましい実施例によれば、図7及び図8に最もよく示されているように、ブレード付きディスク要素12Bのブレード18は、その隣のブレード付きディスク要素12bのブレード18からずらされていてよく、また、セパレータ20のスリット21は、その隣のセパレータ・リング12bのスリット21からずらされていてよい。
【0054】
更に、第1の作動ユニット11は、互いに対称な外形を備えた3枚の半径方向ブレード18をそれぞれ有する3つの混合及び均質化ディスク要素12Bを有してもよく、各ブレード付きディスク要素12Bは、他のブレード付き要素12Bの外形とは異なる外形を有してもよい。
【0055】
この特定の構成により、第1の作動ユニット11が粉砕物を一様に混合し均質化することが可能となることが実験的に判明した。
【0056】
給湿手段9は、粉砕ディスク要素12Aと第1の混合及び均質化ディスク要素12Bとの間に挟まれた少なくとも1つのノズル22を有し得る。
【0057】
このノズル22は、駆動シャフト13の内部に形成された軸線方向の導管23に流体が流れるように連通して接続され、専用の槽24に収容されている水を噴霧するために好都合な形状に形成され得る。
【0058】
噴霧される水は、流量可変蠕動ポンプ(variable-flow peristaltic pump)(図示せず)によって槽24から引き込むことができ、流量可変蠕動ポンプは、引き込む水の量の調整、従って第1の作動ユニット11中の粉砕物中の水分含量の調整を可能にする。
【0059】
好ましくは、ノズル22は、粉砕物が即座に湿らせられ、同時にブレード付きディスク要素12Bに向って押し下げられ、続いて均質化されるように、第1のブレード付きディスク要素12Bのブレード18同士の間のローブ状の空間19のうちの1つに面し得る。
【0060】
図3及び図5、並びに図7図11に示したように、装置1は、湿らせて均質化した混合物を計量して、所定重量を有する一分量を得るための計量手段25を有し、計量手段25の後に、混合物の一分量を、所定体積を有するタブレットに成形する26ための成形手段が続いている。
【0061】
照射手段27は、成形手段26の下流に設けられており、タブレットに電磁波のビームを照射して、湿らせて均質化した混合物の粒子を過熱して部分的な焼成及び/又は焼結を行い、封入容器を必要とすることなく、タブレットに相対的なコンパクト性及び自己支持能力を与える。
【0062】
湿らせて均質化した混合物を計量手段25に向けて搬送するために、ノズル22の下流に位置するディスク要素12は、第1の作動ユニット11の放出開口11Bに近接して配置され、所定の傾斜角度で実質的に傾斜した閉鎖シュート28に面し得る。
【0063】
有利には、振動手段29が、シュート28と関連付けられて、湿らせて均質化した混合物の計量手段25への供給を促進し、混合物がシュート28の内面に局所的に付着するのを防止し得る。
【0064】
計量手段25は、混合物を収集するためにシュート28の基部に位置するコンテナ30を有することができ、コンテナ30は、第1の圧力センサ32と共に、リフティング底壁31を有しており、第1の圧力センサ32は、駆動シャフト13を作動可能及び作動不能にし、収集された混合物の一分量の重量に達すると、製品の粉砕及び供給を停止させるように適合されている。
【0065】
リフティング底壁31は、適切なアクチュエータ(図示せず)によって交互に駆動されて、コンテナ30の底部を開放し、成形手段26への一分量の周期的な落下を可能にし得る。
【0066】
成形手段26は、計量された一分量を一時的に収集するために、計量手段25の下方に配置されるように適合された少なくとも1つのポケット33を有し得る。
【0067】
図8及び図9によりよく示されているように、各ポケット33は、移動支持部34に取り付けられることが可能であり、移動支持部34は、計量された一分量をリフティング壁31と整合された初期位置Pからタブレット照射部と整合された最終位置Pへ移動させるように適合されている。
【0068】
本発明の好ましい実施例によれば、移動支持部34は、複数のポケット33を有することができ、ポケット33の各々を初期位置Pから最終位置Pに移動させるための回転及び並進動作を有し得る。
【0069】
好ましくは、移動支持部34は、第2の電気モータ37に固定された回転シャフト36上で旋回される水平アーム35の端部35A、35Bに2つのポケット33a、33Bを有し得る。
【0070】
よって、水平アーム35が回転して、各ポケット33A、33Bを初期整合位置Pから最終整合位置Pに移動させることができる。
【0071】
本発明のさらなる特定の態様によれば、成形手段26及び照射手段27は、第2の作動群38内に組み込まれており、第2の作動群38は、図11に示すように、内側照射キャビティ又はチャンバ40を画定する静止上方部分39Aと、ポケット33によって画定される可動下方部分39bとを備えたアプリケータ39を有する。
【0072】
成形手段26はプレッサ41を有することができ、プレッサ41は、ポケット33が最終位置P2と整合されるときに、ポケット33の上方に配置され、計量手段25によって収集された、湿らせて均質化した混合物の一分量を圧縮するために、ポケット33に向って垂直に動かされるように交互に操作されるであろう。
【0073】
有利には、プレッサ41は、空気圧手段42又は液圧手段若しくは技術的に等価な手段によって動かされ、またタブレットを形成するために設計された一分量の圧縮の程度を検出するための第2の圧力センサ43と、タブレットの厚さを検査するように適合されたリニア・センサ44とに関連付けられるであろう。
【0074】
好ましくは、プレッサ41によって一分量にかけられる圧力は、電磁波の照射のステップ全体にわたって一定であり、100~500kPa(1~5バール)に及ぶ可能性があり、好ましくは約250kPa(2.5バール)であり得る。
【0075】
図11に示すように、照射手段27は、適切に遮蔽された同軸ケーブル47によって、アプリケータ39の照射キャビティ又はチャンバ40内に位置するアンテナ46に接続された電磁波発生器45を有し得る。
【0076】
好ましくは、アンテナ46はアプリケータ39の静止上方部分39a内に配置され得る。
【0077】
発生器45は、0.5~3GHz、好ましくは2.40~2.50GHz、より好ましくは約2.45GHzのマイクロ波領域で振動する放射周波数を有する交流電磁場を発生するように適合され得る。
【0078】
それ自体が知られているように、振動電磁場発生器45は、パワー・トライオード(power triode)、インバータ制御パワー・トライオード、マグネトロン増幅器、固体増幅器又はそれらの組合せを有する群から選択され得る。好ましくは、図面の実施例では、発生器は固体発生器(solid-state generator)である。
【0079】
好都合には、照射手段27は圧縮ステップの終りに操作されることが可能であり、プレッサ41は、照射ステップ中にタブレット内の水から発生した蒸気を外部環境に放出させるための少なくとも1つのベント・リリーフ48を有し得る。
【0080】
それ自体が知られているように、プレッサ41はマイクロ波透過性材料から作製されていてもよいが、アプリケータ39は、電磁波の外部への漏出を防止するためにも、粉砕物の一分量の体積全体にわたって粉砕物の均一な分散を可能にするためにも好都合な形状に形成され得る。
【0081】
本発明の別の特定の態様によれば、アプリケータ39は、調節要素49を装備することができ、調節要素49は、照射キャビティ又はチャンバ40の共振振動数を変更し較正して、共振振動数を発生器45の放射周波数に適応させるように適合されている。
【0082】
これは、キャビティ40の共振振動数が、発生器45の放射周波数に近い場合、従ってアンテナ46の放射周波数に近い場合に、装置1はより効率的となり、望ましくない熱放散のためのエネルギー消費が少なくなることが知られているためである。よって、発生した電磁場は粉砕物の一分量に完全に導かれるとともに、キャビティ39の外側に位置する装置1の手段に対して有害である可能性がある反射場を最小限にする。
【0083】
それにもかかわらず、マイクロ波電磁場の適用中、粉砕物の一分量中の一定量の水は漸進的に蒸気に変えられ、アプリケータ39のキャビティ40から流出することにより、キャビティ40に反射される場を増大する。
【0084】
これを防止するために、照射手段27は、キャビティ40に反射される電磁場の周波数を検出し、発生器45の電磁場の放射周波数の変化を可能にするためにフィードバック信号を生成するように適合された電磁センサ50を有し得る。
【0085】
電磁センサ50を備えた照射手段27は、処理される一分量中の水分含量の変化に従った周波数の自己調整をもたらし、特に、共振振動数は、照射ステップの開始時にはより高い値を有し、終了時にはより低い値を有するであろうことが理解されるであろう。
【0086】
粉砕物の質量に基づいて5%~10%に及ぶ水分含量で湿らせた粉砕物の一分量から、アプリケータ39の共振振動数を、粉砕物の一分量がまだ湿っている開始時における2.42GHzから最終焼結タブレットを提供する直前の2.48GHzまで変化させることで、許容可能な圧縮度及び自己支持能力を有したタブレットが得られることが実験的に分かった。
【0087】
本発明の固有の態様によれば、粉砕手段3、給湿手段9、混合及び均質化手段10、計量手段25、成形手段26、及び照射手段27に作用して、タブレットの粒子径、水分含量、均質性、重量、体積及びコンパクト性のパラメータを制御することにより、これらのパラメータに従って最終タブレットの透水性を変更する制御手段51が設けられている。
【0088】
例えば、制御手段51は、電磁センサ50によって発生したフィードバック信号を受信して、タブレット中の残留水分含量に従って発生器45の放射周波数及びアンテナ46の照射時間を制御し、照射手段27の効率を向上するように適合され得る。
【0089】
加えて、制御手段51は、コンピュータ又は一般的にはマイクロプロセッサ・ユニットを有してもよく、コンピュータ又はマイクロプロセッサ・ユニットは、粉砕手段3を調整するための第1のアクチュエータ16、給湿手段9の蠕動ポンプ、粉砕手段3の第1の電気モータ14、並びに混合及び均質化手段10、計量手段25の第1の圧力センサ32、成形手段26の第2の圧力センサ43及びリニア・センサ44、並びに照射手段27の電磁センサ50に動作可能に接続されている。
【0090】
マイクロプロセッサ・ユニットは、粉砕手段3、給湿手段9、混合及び均質化手段10、タブレット・ドーシング(dosing)、及び成形手段26の動作を制御し、発生器45の放射周波数を自動的に変更するためのオペレーティング・ソフトウェアを格納するメモリ・ユニットを有し得る。
【0091】
図8及び図10に最もよく示されているように、装置1は、複数のばらばらのタブレットを所定のパッケージ(図示せず)に包装するように適合された包装ステーションへタブレットを運ぶための、タブレット収集及び搬送手段52を照射手段27の下流に有し得る。
【0092】
収集及び搬送手段52は、ポケット33の底部に配置され、図9に示すように、成形及び照射ステップの終了時に完成したタブレットを上方に排出するように適合された排出器53を有し得る。
【0093】
排出器53は、ポケット33がその上に取り付けられた水平アーム35の移動の間に選択的に作動されることが可能であり、また特別な形状のカム54と互いに作用して、排出器53を上方に並進移動させ、タブレットをポケット33から排出させるように適合された下端部53bを有し得る。
【0094】
加えて、収集及び搬送手段52は、空気圧型の第2のアクチュエータ55を有してもよく、第2のアクチュエータ55は、完成したタブレットを上昇位置にある排出器53から検査領域56に移動させるように適合されており、検査領域56は、完成したタブレットが包装ステーションへ搬送される前に完成したタブレットの重量を検査するために、従来の第3の圧力センサ57をその上に有する。
【0095】
図8及び図10に示すように、検査領域56は、完成したタブレットの重量が検査されると、完成したタブレットを検査領域56の向こう側へ押し出すように設計された、特別な形状の移動ブレード58を有し得る。
【0096】
加えて、収集及び搬送手段52は、可動ブレード58によって押された完成したタブレットが包装ステーションに向って摺動できるように適合された傾斜路59を有し得る。
【0097】
有利には、検査領域56は、所望の重量を満たさない完成したタブレットの摺動移動を廃棄物領域(図示せず)に偏向させるために、傾斜路59に沿って位置する偏向ドア60に適切に接続され得る。
【0098】
装置1はまた、本発明の保護の範囲から逸脱することなく、封入容器のない自己支持タブレットのインライン生産のために、複数の粉砕手段3、複数の給湿手段9、複数の計量手段25、複数の成形手段26及び複数の照射手段27、並びに複数のポケット33を備えた複数の移動支持部34を有してもよい。
【0099】
上記より、本装置は、高いエネルギー効率を保証しながら、意図した目的を果たし、特にタブレットの製造時間を低減できることが理解されよう。
【0100】
装置は特に添付図を参照して記載されているが、本開示及び請求項において言及される数字は、単に本発明の理解度を高めるために用いられるものであり、請求項の範囲をいかなる形でも限定するようには意図されないものとする。
【0101】
(産業上の利用可能性)
本発明は、食品加工の分野において工業規模で生産することができるので、本発明は産業に適用され得る。
図1
図2
図3
図4A
図4B
図5
図6
図7A
図7B
図8
図9
図10
図11