(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-05
(45)【発行日】2024-04-15
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/06 20240101AFI20240408BHJP
【FI】
G06Q50/06
(21)【出願番号】P 2021511230
(86)(22)【出願日】2020-02-26
(86)【国際出願番号】 JP2020007677
(87)【国際公開番号】W WO2020202916
(87)【国際公開日】2020-10-08
【審査請求日】2022-12-26
(31)【優先権主張番号】P 2019065429
(32)【優先日】2019-03-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】595058808
【氏名又は名称】日本瓦斯株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100115749
【氏名又は名称】谷川 英和
(72)【発明者】
【氏名】和田 眞治
【審査官】貝塚 涼
(56)【参考文献】
【文献】特開2001-296904(JP,A)
【文献】特開2002-222241(JP,A)
【文献】特開平05-164377(JP,A)
【文献】特開2005-275984(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ガスの使用に関する時系列のガス使用情報
であり、時間帯別のガス使用情報を含む2以上のガス情報が格納されるガス情報格納部と、
電気の使用に関する時系列の電気使用情報
であり、時間帯別の電気使用情報を含む2以上の電気情報が格納される電気情報格納部と、
単位量あたりのガス料金を特定する単位ガス料金情報と、単位量あたりの電気料金を特定する単位電気料金情報とを含む、2以上のエネルギーの単位量あたりの料金を特定する2以上の単位料金情報が格納される単位料金情報格納部と、
前記時系列のガス使用情報と前記時系列の電気使用情報とを用いて、使用するべきエネルギーに関する提案を示すエネルギー提案情報を取得するエネルギー提案情報取得部と、
前記エネルギー提案情報取得部が取得したエネルギー提案情報を出力するエネルギー提案情報出力部とを具備
し、
前記単位料金情報格納部には、
ガスと電気とを含む2以上のエネルギーの、時間帯別の単位料金が取得可能な情報である時間帯別単位料金情報が格納され、
前記エネルギー提案情報取得部は、
時間帯別の前記ガス使用情報と時間帯別の前記単位ガス料金情報とを用いて、時間帯別のガス料金情報を取得するガス料金情報取得手段と、
時間帯別の前記電気使用情報と時間帯別の前記単位電気料金情報とを用いて、時間帯別の電気料金情報を取得する電気料金情報取得手段と、
時間帯ごとに、対応する時間帯の前記ガス料金情報と対応する時間帯の前記電気料金情報とを用いて、2以上のエネルギーのうちの最安値のエネルギーを特定する媒体識別子を取得する媒体識別子取得手段とを具備し、
前記エネルギー提案情報出力部は、
前記媒体識別子取得手段が取得した時間帯ごとの前記媒体識別子を出力する情報処理装置。
【請求項2】
ガスと電気とを含む2以上のエネルギーのうち、受け付けられた媒体識別子に対応するエネルギーを使用するための処理を行う制御部をさらに具備し、
前記エネルギー提案情報出力部は、
前記媒体識別子取得手段が取得する一の時間帯の媒体識別子が、直前の時間帯の媒体識別子と異なる場合に、当該一の時間帯になる際に、当該一の時間帯の媒体識別子を前記制御部に渡し、
前記制御部は、
前記エネルギー提案情報出力部から受け付けた媒体識別子に対応するエネルギーを使用するための処理を行う請求項
1載の情報処理装置。
【請求項3】
ガスの使用に関する時系列のガス使用情報を含む2以上のガス情報が格納されるガス情報格納部と、
電気の使用に関する時系列の電気使用情報を含む2以上の電気情報が格納される電気情報格納部と、
単位量あたりのガス料金を特定する単位ガス料金情報と、単位量あたりの電気料金を特定する単位電気料金情報とを含む、2以上の各エネルギーの単位量あたりの料金を特定する2以上の単位料金情報が格納される単位料金情報格納部と、
器具を特定する器具識別子と当該器具の性能を特定する性能情報とを有する2以上の器具情報が格納される器具情報格納部と
、
前記時系列のガス使用情報と前記時系列の電気使用情報とを用いて、使用するべきエネルギーに関する提案を示すエネルギー提案情報を取得するエネルギー提案情報取得部と、
前記エネルギー提案情報取得部が取得したエネルギー提案情報を出力するエネルギー提案情報出力部とを具備し、
前記エネルギー提案情報取得部は、
前記時系列のガス使用情報と前
記時系列の電気使用情報と前記器具情報が有する性能情報とを用いて、最安値のエネルギーに対応する器具識別子を取得する器具識別子取得手段を具備し、
前記エネルギー提案情報出力部は、
前記器具識別子取得手段が取得した
前記器具識別子を出力する情報処理装置。
【請求項4】
前記単位料金情報格納部には、
ガスと電気とを含む2以上のエネルギーの、時間帯別の単位料金が取得可能な情報である時間帯別単位料金情報が格納され、
前記エネルギー提案情報取得部は、
時間帯ごとのガス使用情報と時間帯ごとの電気使用情報と前記時間帯別単位料金情報と前記器具情報が有する性能情報とを用いて、時間帯ごとに、最安値のエネルギーに対応する器具識別子を取得する器具識別子取得手段を具備する請求項
3記載の情報処理装置。
【請求項5】
ガスと電気とを含む2以上のエネルギーのうち、受け付けられた器具識別子に対応するエネルギー器具を使用するための処理を行う制御部をさらに具備し、
前記エネルギー提案情報出力部は、
前記エネルギー提案情報取得部が取得する一の時間帯の器具識別子が、直前の時間帯の器具識別子と異なる場合に、当該一の時間帯になる際に、当該一の時間帯の器具識別子を前記制御部に渡し、
前記制御部は、
前記エネルギー提案情報出力部から受け付けた器具識別子を使用するための処理を行う請求項
4記載の情報処理装置。
【請求項6】
エネルギーを提供する企業を識別する企業識別子と当該企業が提供するエネルギーの種類を特定する媒体識別子とを有する2以上の企業情報が格納される企業情報格納部と、
企業識別子に対応付けられた2以上の単位料金情報が格納される単位料金情報格納部と、
前記エネルギー提案情報取得部は、
前記時系列のガス使用情報と前記時系列の電気使用情報と前記企業情報と前記単位料金情報とを用いて、エネルギーを提供する企業のうち、最安値のエネルギーを提供する企業の企業識別子を取得する企業識別子取得手段を具備し、
前記エネルギー提案情報出力部は、
前記企業識別子取得手段が取得した企業識別子を出力する請求項
1情報処理装置。
【請求項7】
前記単位料金情報格納部には、
2以上の各企業識別子に対応付けられて、時間帯別の単位料金が取得可能な情報である時間帯別単位料金情報が格納され、
前記エネルギー提案情報取得部は、
時間帯ごとのガス使用情報と時間帯ごとの電気使用情報と前記時間帯別単位料金情報とを用いて、最安値の企業に対応する企業識別子を取得する企業識別子取得手段を具備する請求項
6記載の情報処理装置。
【請求項8】
受け付けられた企業識別子に対応するエネルギーを使用するための処理を行う制御部をさらに具備し、
前記エネルギー提案情報出力部は、
前記企業識別子取得手段が取得する一の時間帯の企業識別子が、直前の時間帯の企業識別子と異なる場合に、当該一の時間帯になる際に、当該一の時間帯の企業識別子を前記制御部に渡し、
前記制御部は、
前記エネルギー提案情報出力部から受け付けた企業識別子に対応するエネルギーを使用するための処理を行う請求項
7記載の情報処理装置。
【請求項9】
LPGボンベにおけるガスの使用に関するガス使用情報を含む情報であり、LPGボンベを識別するボンベ識別子に対応する情報であるガス情報を取得する端末取得部と、前記端末取得部が取得したガス情報を前記情報処理装置に送信する端末送信部とを具備するガス情報送信装置から、ガス情報を受信するガス情報受信部と、
前記ガス情報受信部が受信したガス情報を時刻情報とボンベ識別子とに対応付けて前記ガス情報格納部に蓄積するガス情報蓄積部とをさらに具備する請求項1から請求項
8いずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項10】
ガスの使用に関する時系列のガス使用情報
であり、時間帯別のガス使用情報を含む2以上のガス情報が格納されるガス情報格納部と、電気の使用に関する時系列の電気使用情報
であり、時間帯別の電気使用情報を含む2以上の電気情報が格納される電気情報格納部と、
単位量あたりのガス料金を特定する単位ガス料金情報と、単位量あたりの電気料金を特定する単位電気料金情報とを含む、2以上のエネルギーの単位量あたりの料金を特定する2以上の単位料金情報が格納される単位料金情報格納部と、エネルギー提案情報取得部と、エネルギー提案情報出力部とにより実現される情報処理方法であって、
前記エネルギー提案情報取得部が、前記時系列のガス使用情報と前記時系列の電気使用情報とを用いて、使用するべきエネルギーに関する提案を示すエネルギー提案情報を取得するエネルギー提案情報取得ステップと、
前記エネルギー提案情報出力部が、前記エネルギー提案情報取得ステップで取得されたエネルギー提案情報を出力するエネルギー提案情報出力ステップとを具備
し、
前記エネルギー提案情報取得ステップは、
前記時系列のガス使用情報と前記単位ガス料金情報とを用いて、ガスの使用に対する料金を特定するガス料金情報を取得するガス料金情報取得サブステップと、
前記時系列の電気使用情報と前記単位電気料金情報とを用いて、電気の使用に対する料金を特定する電気料金情報を取得する電気料金情報取得サブステップと、
前記ガス料金情報と前記電気料金情報とを用いて、2以上のエネルギーのうちの最安値のエネルギーを特定する媒体識別子を取得する媒体識別子取得サブステップとを具備し、
前記エネルギー提案情報出力ステップにおいて、
前記媒体識別子取得サブステップにおいて取得された前記媒体識別子を出力する情報処理方法。
【請求項11】
ガスの使用に関する時系列のガス使用情報を含む2以上のガス情報が格納されるガス情報格納部と、電気の使用に関する時系列の電気使用情報を含む2以上の電気情報が格納される電気情報格納部と、単位量あたりのガス料金を特定する単位ガス料金情報と、単位量あたりの電気料金を特定する単位電気料金情報とを含む、2以上の各エネルギーの単位量あたりの料金を特定する2以上の単位料金情報が格納される単位料金情報格納部と、器具を特定する器具識別子と当該器具の性能を特定する性能情報とを有する2以上の器具情報が格納される器具情報格納部と、
エネルギー提案情報取得部と、エネルギー提案情報出力部とにより実現される情報処理方法であって、
前記エネルギー提案情報取得部が、前記時系列のガス使用情報と前記時系列の電気使用情報とを用いて、使用するべきエネルギーに関する提案を示すエネルギー提案情報を取得するエネルギー提案情報取得ステップと、
前記エネルギー提案情報出力部が、前記エネルギー提案情報取得ステップで取得されたエネルギー提案情報を出力するエネルギー提案情報出力ステップとを具備し、
前記エネルギー提案情報取得ステップは、
前記時系列のガス使用情報と前記時系列の電気使用情報と前記器具情報が有する性能情報とを用いて、最安値のエネルギーに対応する器具識別子を取得する器具識別子取得サブステップを具備し、
前記エネルギー提案情報出力ステップにおいて、
前記器具識別子取得サブステップで取得された前記器具識別子を出力する情報処理方法。
【請求項12】
ガスの使用に関する時系列のガス使用情報を含む2以上のガス情報が格納されるガス情報格納部と、電気の使用に関する時系列の電気使用情報を含む2以上の電気情報が格納される電気情報格納部と、
単位量あたりのガス料金を特定する単位ガス料金情報と、単位量あたりの電気料金を特定する単位電気料金情報とを含む、2以上のエネルギーの単位量あたりの料金を特定する2以上の単位料金情報が格納される単位料金情報格納部とにアクセス可能なコンピュータを、
前記時系列のガス使用情報と前記時系列の電気使用情報とを用いて、使用するべきエネルギーに関する提案を示すエネルギー提案情報を取得するエネルギー提案情報取得部と、
前記エネルギー提案情報取得部が取得したエネルギー提案情報を出力するエネルギー提案情報出力部として機能させるためのプログラム
であって、
前記単位料金情報格納部には、
ガスと電気とを含む2以上のエネルギーの、時間帯別の単位料金が取得可能な情報である時間帯別単位料金情報が格納され、
前記エネルギー提案情報取得部は、
時間帯別の前記ガス使用情報と時間帯別の前記単位ガス料金情報とを用いて、時間帯別のガス料金情報を取得するガス料金情報取得手段と、
時間帯別の前記電気使用情報と時間帯別の前記単位電気料金情報とを用いて、時間帯別の電気料金情報を取得する電気料金情報取得手段と、
時間帯ごとに、対応する時間帯の前記ガス料金情報と対応する時間帯の前記電気料金情報とを用いて、2以上のエネルギーのうちの最安値のエネルギーを特定する媒体識別子を取得する媒体識別子取得手段とを具備し、
前記エネルギー提案情報出力部は、
前記媒体識別子取得手段が取得した時間帯ごとの前記媒体識別子を出力するものとして、前記コンピュータを機能させるためのプログラム。
【請求項13】
ガスの使用に関する時系列のガス使用情報を含む2以上のガス情報が格納されるガス情報格納部と、電気の使用に関する時系列の電気使用情報を含む2以上の電気情報が格納される電気情報格納部と、単位量あたりのガス料金を特定する単位ガス料金情報と、単位量あたりの電気料金を特定する単位電気料金情報とを含む、2以上の各エネルギーの単位量あたりの料金を特定する2以上の単位料金情報が格納される単位料金情報格納部と、器具を特定する器具識別子と当該器具の性能を特定する性能情報とを有する2以上の器具情報が格納される器具情報格納部とにアクセス可能なコンピュータを、
前記時系列のガス使用情報と前記時系列の電気使用情報とを用いて、使用するべきエネルギーに関する提案を示すエネルギー提案情報を取得するエネルギー提案情報取得部と、
前記エネルギー提案情報取得部が取得したエネルギー提案情報を出力するエネルギー提案情報出力部として機能させるためのプログラムであって、
前記エネルギー提案情報取得部は、
前記時系列のガス使用情報と前記時系列の電気使用情報と前記器具情報が有する性能情報とを用いて、最安値のエネルギーに対応する器具識別子を取得する器具識別子取得手段を具備し、
前記エネルギー提案情報出力部は、
前記器具識別子取得手段が取得した前記器具識別子を出力するものとして、前記コンピュータを機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ガス使用情報と電気使用情報とを用いて、エネルギーに関するプランを提案する情報処理装置等に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、住宅における適切なエネルギープランを提案するエネルギープラニングシステムがあった(特許文献1参照)。
【0003】
かかるエネルギープラニングシステムは、住宅におけるエネルギー設備の状態を検知する検知部と、その住宅の居住者の将来の生活スタイルを予測する予測部と、検知部による検知結果及び予測部により予測された生活スタイルに基づいてその住宅のためのエネルギープランに関する情報を決定して当該情報を出力する提案部とを備える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来技術においては、エネルギー設備の状態、その住宅の居住者の将来の生活スタイルの予測結果を用いているため、その世帯にとって効果的なプランを提供することは容易ではなかった。つまり、従来技術においては、LPG等のガスの使用状況、電気の使用状況を用いて、適切なエネルギー消費プランが提案できなかった。
【0006】
なお、エネルギー消費プランの提案とは、例えば、エネルギーの種類である媒体の選択の提案、エネルギーに関する器具の選択の提案、エネルギー会社の選択の提案である。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本第一の発明の情報処理装置は、ガスの使用に関する時系列のガス使用情報を含む2以上のガス情報が格納されるガス情報格納部と、電気の使用に関する時系列の電気使用情報を含む2以上の電気情報が格納される電気情報格納部と、時系列のガス使用情報と時系列の電気使用情報とを用いて、使用するべきエネルギーに関する提案を示すエネルギー提案情報を取得するエネルギー提案情報取得部と、エネルギー提案情報取得部が取得したエネルギー提案情報を出力するエネルギー提案情報出力部とを具備する情報処理装置である。
【0008】
このような構成により、LPG等のガスの使用状況、電気の使用状況を用いて、エネルギー消費プランが提案できる。
【0009】
また、本第二の発明の情報処理装置は、第一の発明に対して、天候に関する天候情報を取得する天候情報取得部をさらに具備し、エネルギー提案情報取得部は、天候情報取得部が取得した天候情報と時系列のガス使用情報と時系列の電気使用情報とを用いて、エネルギーに関する提案を示すエネルギー提案情報を取得する情報処理装置である。
【0010】
このような構成により、LPG等のガスの使用状況、電気の使用状況、および天候情報を用いて、エネルギー消費プランが提案できる。
【0011】
また、本第三の発明の情報処理装置は、第一または第二の発明に対して、単位量あたりのガス料金を特定する単位ガス料金情報と、単位量あたりの電気料金を特定する単位電気料金情報とを含む、2以上のエネルギーの単位量あたりの料金を特定する2以上の単位料金情報が格納される単位料金情報格納部と、エネルギー提案情報取得部は、時系列のガス使用情報と単位ガス料金情報とを用いて、ガスの使用に対する料金を特定するガス料金情報を取得するガス料金情報取得手段と、時系列の電気使用情報と単位電気料金情報とを用いて、電気の使用に対する料金を特定する電気料金情報を取得する電気料金情報取得手段と、ガス料金情報と電気料金情報とを用いて、2以上のエネルギーのうちの最安値のエネルギーを特定する媒体識別子を取得する媒体識別子取得手段とを具備し、エネルギー提案情報出力部は、媒体識別子取得手段が取得した媒体識別子を出力する情報処理装置である。
【0012】
このような構成により、LPG等のガスの使用状況、電気の使用状況を用いて、エネルギーの媒体選択の提案できる。
【0013】
また、本第四の発明の情報処理装置は、第三の発明に対して、単位料金情報格納部には、ガスと電気とを含む2以上のエネルギーの、時間帯別の単位料金が取得可能な情報である時間帯別単位料金情報が格納され、ガス料金情報取得手段は、時間帯別のガス使用情報と時間帯別の単位ガス料金情報とを用いて、時間帯別のガス料金情報を取得し、電気料金情報取得手段は、時間帯別の電気使用情報と時間帯別の単位電気料金情報とを用いて、時間帯別の電気料金情報を取得し、媒体識別子取得手段は、時間帯ごとに、対応する時間帯のガス料金情報と対応する時間帯の電気料金情報とを用いて、2以上のエネルギーのうちの最安値のエネルギーを特定する媒体識別子を取得し、エネルギー提案情報出力部は、媒体識別子取得手段が取得した時間帯ごとの媒体識別子を出力する情報処理装置である。
【0014】
このような構成により、LPG等のガスの使用状況、電気の使用状況を用いて、時間帯別のエネルギーの媒体選択の提案できる。
【0015】
また、本第五の発明の情報処理装置は、第四の発明に対して、ガスと電気とを含む2以上のエネルギーのうち、受け付けられた媒体識別子に対応するエネルギーを使用するための処理を行う制御部をさらに具備し、エネルギー提案情報出力部は、媒体識別子取得手段が取得する一の時間帯の媒体識別子が、直前の時間帯の媒体識別子と異なる場合に、一の時間帯になる際に、一の時間帯の媒体識別子を制御部に渡し、制御部は、エネルギー提案情報出力部から受け付けた媒体識別子に対応するエネルギーを使用するための処理を行う情報処理装置である。
【0016】
このような構成により、LPG等のガスの使用状況、電気の使用状況を用いて、時間帯別のエネルギーの媒体の制御ができる。
【0017】
また、本第六の発明の情報処理装置は、第一または第二の発明に対して、単位量あたりのガス料金を特定する単位ガス料金情報と、単位量あたりの電気料金を特定する単位電気料金情報とを含む、2以上の各エネルギーの単位量あたりの料金を特定する2以上の単位料金情報が格納される単位料金情報格納部と、器具を特定する器具識別子と器具の性能を特定する性能情報とを有する2以上の器具情報が格納される器具情報格納部と、エネルギー提案情報取得部は、時系列のガス使用情報と時系列の電気使用情報と器具情報が有する性能情報とを用いて、最安値のエネルギーに対応する器具識別子を取得する器具識別子取得手段を具備し、エネルギー提案情報出力部は、器具識別子取得手段が取得した器具識別子を出力する情報処理装置である。
【0018】
このような構成により、LPG等のガスの使用状況、電気の使用状況を用いて、エネルギーの器具の選択の提案できる。
【0019】
また、本第七の発明の情報処理装置は、第六の発明に対して、単位料金情報格納部には、ガスと電気とを含む2以上のエネルギーの、時間帯別の単位料金が取得可能な情報である時間帯別単位料金情報が格納され、エネルギー提案情報取得部は、時間帯ごとのガス使用情報と時間帯ごとの電気使用情報と時間帯別単位料金情報と器具情報が有する性能情報とを用いて、時間帯ごとに、最安値のエネルギーに対応する器具識別子を取得する器具識別子取得手段を具備する情報処理装置である。
【0020】
このような構成により、LPG等のガスの使用状況、電気の使用状況を用いて、時間帯別のエネルギーの器具の選択の提案できる。
【0021】
また、本第八の発明の情報処理装置は、第七の発明に対して、ガスと電気とを含む2以上のエネルギーのうち、受け付けられた器具識別子に対応するエネルギー器具を使用するための処理を行う制御部をさらに具備し、エネルギー提案情報出力部は、エネルギー提案情報取得部が取得する一の時間帯の器具識別子が、直前の時間帯の器具識別子と異なる場合に、一の時間帯になる際に、一の時間帯の器具識別子を制御部に渡し、制御部は、エネルギー提案情報出力部から受け付けた器具識別子を使用するための処理を行う情報処理装置である。
【0022】
このような構成により、LPG等のガスの使用状況、電気の使用状況を用いて、時間帯別のエネルギーの器具の制御ができる。
【0023】
また、本第九の発明の情報処理装置は、第一または第二の発明に対して、エネルギーを提供する企業を識別する企業識別子と企業が提供するエネルギーの種類を特定する媒体識別子とを有する2以上の企業情報が格納される企業情報格納部と、企業識別子に対応付けられた2以上の単位料金情報が格納される単位料金情報格納部と、エネルギー提案情報取得部は、時系列のガス使用情報と時系列の電気使用情報と企業情報と単位料金情報とを用いて、エネルギーを提供する企業のうち、最安値のエネルギーを提供する企業の企業識別子を取得する企業識別子取得手段を具備し、エネルギー提案情報出力部は、企業識別子取得手段が取得した企業識別子を出力する情報処理装置である。
【0024】
このような構成により、LPG等のガスの使用状況、電気の使用状況を用いて、エネルギー会社の選択の提案できる。
【0025】
また、本第十の発明の情報処理装置は、第九の発明に対して、単位料金情報格納部には、2以上の各企業識別子に対応付けられて、時間帯別の単位料金が取得可能な情報である時間帯別単位料金情報が格納され、エネルギー提案情報取得部は、時間帯ごとのガス使用情報と時間帯ごとの電気使用情報と時間帯別単位料金情報とを用いて、最安値の企業に対応する企業識別子を取得する企業識別子取得手段を具備する情報処理装置である。
【0026】
このような構成により、LPG等のガスの使用状況、電気の使用状況を用いて、時間帯別のエネルギー会社の選択の提案できる。
【0027】
また、本第十一の発明の情報処理装置は、第十の発明に対して、受け付けられた企業識別子に対応するエネルギーを使用するための処理を行う制御部をさらに具備し、エネルギー提案情報出力部は、企業識別子取得手段が取得する一の時間帯の企業識別子が、直前の時間帯の企業識別子と異なる場合に、一の時間帯になる際に、一の時間帯の企業識別子を制御部に渡し、制御部は、エネルギー提案情報出力部から受け付けた企業識別子に対応するエネルギーを使用するための処理を行う情報処理装置である。
【0028】
このような構成により、LPG等のガスの使用状況、電気の使用状況を用いて、時間帯別のエネルギー会社の制御ができる。
【0029】
また、本第十二の発明の情報処理装置は、第一から第十一いずれか1つの発明に対して、LPGボンベにおけるガスの使用に関するガス使用情報を含む情報であり、LPGボンベを識別するボンベ識別子に対応する情報であるガス情報を取得する端末取得部と、端末取得部が取得したガス情報を情報処理装置に送信する端末送信部とを具備するガス情報送信装置から、ガス情報を受信するガス情報受信部と、ガス情報受信部が受信したガス情報を時刻情報とボンベ識別子とに対応付けてガス情報格納部に蓄積するガス情報蓄積部とをさらに具備する情報処理装置である。
【0030】
このような構成により、顧客のガス情報を容易に収集できる。
【発明の効果】
【0031】
本発明による情報処理装置によれば、LPG等のガスの使用状況、電気の使用状況を用いて、エネルギー消費プランが提案できる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【
図1】実施の形態1における情報システムAの概念図
【
図4】同ガス情報送信装置A1の動作例について説明するフローチャート
【
図5】同情報処理装置A2の動作例について説明するフローチャート
【
図6】同次配送者端末A3の動作例について説明するフローチャート
【
図7】同施設端末A4の動作例について説明するフローチャート
【
図9】実施の形態2における情報システムFの概念図
【
図11】同情報処理装置F2の動作例について説明するフローチャート
【
図12】同媒体提案処理の例について説明するフローチャート
【
図13】同器具提案処理の例について説明するフローチャート
【
図14】同企業提案処理の例について説明するフローチャート
【
図15】上記実施の形態におけるコンピュータシステムの概観図
【発明を実施するための形態】
【0033】
以下、情報システム等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
【0034】
(実施の形態1)
本実施の形態において、1または2以上のLPGボンベにおけるガスの使用の情報を含むガス情報を取得し、送信する1以上のガス情報送信装置と情報処理装置とを具備する情報システムについて説明する。
【0035】
また、本実施の形態において、2以上のガス情報を一度にまとめて送信するガス情報送信装置を具備する情報システムについて説明する。なお、ガス情報送信装置は、例えば、1時間に1回、後述するガス使用情報を取得し、1日に1回、1日分のガス使用情報を情報処理装置に送信する。また、ガス情報送信装置は、例えば、1時間に1回、後述するガス使用情報を取得し、1日に2回以上に分けて、1日分のガス使用情報を情報処理装置に送信しても良い。
【0036】
さらに、本実施の形態において、後述する配送ボンベ情報、後述する配送車位置情報、後述する天候情報、後述するボンベ交換情報をも受信する情報処理装置を具備する情報システムについて説明する。
【0037】
図1は、本実施の形態における情報システムAの概念図である。情報システムAは、1または2以上のガス情報送信装置A1、情報処理装置A2、1または2以上の配送者端末A3、および1または2以上の施設端末A4を備える。
【0038】
ガス情報送信装置A1は、ガス使用情報を含むガス情報を取得し、情報処理装置A2に送信する装置である。ガス情報送信装置A1は、通信機能を有すれば良く、その種類は問わない。
【0039】
情報処理装置A2は、ガス情報等の情報を受信し、蓄積するサーバ装置である。ガス情報等とは、ガス情報のみでも良いし、ガス情報に加えて、後述する配送ボンベ情報、後述する配送車位置情報、後述するボンベ交換情報、天候情報のうちの1以上の情報でも良い。情報処理装置A2は、いわゆるクラウドサーバ、ASPサーバにより実現され得るが、その種類は問わない。
【0040】
配送者端末A3は、配送者が利用する端末である。ただし、配送者端末A3は、配送車に搭載されている端末でも良い。配送者端末A3は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、いわゆるパソコン等であるが、その種類は問わない。配送者端末A3は、通信機能を有する。
【0041】
施設端末A4は、施設に存在する端末である。施設端末A4は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、いわゆるパソコン等であるが、その種類は問わない。施設端末A4は、通信機能を有する。なお、施設とは、例えば、工場、デポステーションである。工場は、ガスボンベにガスを充填する施設である。また、デポステーションは、ガスボンベを配置している施設である。
【0042】
図2は、本実施の形態における情報システムAのブロック図である。
図3は、情報システムAを構成する情報処理装置A2のブロック図である。
【0043】
ガス情報送信装置A1は、端末格納部A10、端末処理部A11、および端末送信部A12を備える。端末処理部A11は、端末取得部A111、および端末蓄積部A112を備える。
【0044】
情報処理装置A2は、格納部A21、受信部A22、処理部A23、および出力部A24を備える。格納部A21は、顧客情報格納部A211、ガス情報格納部A212、配送ボンベ情報格納部A213、配送車位置情報格納部A214、および天候情報格納部A215を備える。受信部A22は、ガス情報受信部A221、配送ボンベ情報受信部A222、配送車位置情報受信部A223、天候情報受付部A224、およびボンベ交換情報受信部A225を備える。処理部A23は、ガス情報蓄積部A231、配送ボンベ情報蓄積部A232、配送車位置情報蓄積部A233、天候情報蓄積部A234、およびボンベ交換情報蓄積部A235を備える。出力部A24は、処理結果出力部A241を備える。
【0045】
配送者端末A3は、配送者格納部A31、配送者受付部A32、配送者処理部A33、配送者送信部A34、配送者受信部A35、および配送者出力部A36を備える。
【0046】
施設端末A4は、施設格納部A41、施設受付部A42、施設処理部A43、施設送信部A44、施設受信部A45、および施設出力部A46を備える。
【0047】
ガス情報送信装置A1を構成する端末格納部A10には、各種の情報が格納される。各種の情報は、例えば、ガス情報、顧客を識別する顧客識別子、ボンベを識別するボンベ識別子、時を特定する時情報である。時情報は、例えば、日付を特定する日付情報、日時を特定する時刻情報、時間帯を特定する時間帯情報である。時情報が時刻情報である場合、時情報は日付情報を含む、と考えても良い。
【0048】
端末格納部A10には、2以上の時点のガス情報が格納される。ガス情報は、例えば、ボンベ識別子、顧客を識別する顧客識別子、および日付を示す日付情報に対応付いている情報である。ガス情報は、例えば、時情報に対応付いている。ガス情報は、例えば、ガス使用情報を有する。ガス使用情報は、使用したガスに関する情報である。ガス使用情報は、例えば、単位時間のガス利用情報、ガス検針値情報のうちの1以上の情報を有する。単位時間のガス利用情報は、単位時間のガス利用量を特定する情報である。単位時間のガス利用情報は、例えば、1時間毎のガスの利用量を特定する情報である。ガス検針値情報は、例えば、ガスの検針値を特定する情報である。ガス検針値情報は、例えば、1時間毎のガスの検針値を特定する情報である。
【0049】
端末格納部A10のガス情報は、通常、端末蓄積部A112が蓄積した情報である。
【0050】
端末処理部A11は、各種の処理を行う。各種の処理とは、例えば、端末取得部A111、端末蓄積部A112が行う処理である。各種の処理は、例えば、送信済みのガス情報を端末格納部A10から削除する処理である。
【0051】
端末取得部A111は、LPGボンベにおけるガスの使用に関するガス使用情報を含む情報であり、LPGボンベを識別するボンベ識別子に対応する情報であるガス情報を取得する。端末取得部A111は、例えば、ガスメータからの情報を取得する。端末取得部A111は、例えば、ガスメータから取得される検針値を取得し、前回の検針値と今回の検針値との差異であり、単位時間のガス利用量を特定するガス使用情報を算出する。
【0052】
端末取得部A111は、1日にn(nは2以上)回、単位時間ごとにガス使用情報を取得することは好適である。また、端末取得部A111は、1時間ごとにガス使用情報を取得することは好適である。
【0053】
端末取得部A111は、図示しない時計から時情報を取得し、時情報と、取得したガス使用情報とを対応付けることは好適である。なお、図示しない時計は、ガス情報送信装置A1に存在していても良いし、NTPサーバ等の外部の装置の時計でも良い。
【0054】
端末蓄積部A112は、端末取得部A111が取得したガス情報を端末格納部A10に蓄積する。端末蓄積部A112は、単位時間ごとに、端末取得部A111が取得したガス情報を端末格納部A10に蓄積することは好適である。なお、単位時間は、例えば、1時間、30分、2時間等である。また、端末蓄積部A112は、顧客識別子、ボンベ識別子、時情報のうちの1または2以上の情報に対応付けて、端末取得部A111が取得したガス情報を端末格納部A10に蓄積することは好適である。
【0055】
端末送信部A12は、端末取得部A111が取得したガス情報を情報処理装置A2に送信する。端末取得部A111が取得したガス情報は、端末格納部A10に格納されているガス情報でも良い。
【0056】
端末送信部A12は、例えば、端末取得部A111が取得したガス情報を1以上の識別子に対応付けて情報処理装置A2に送信する。1以上の識別子は、例えば、顧客識別子、ボンベ識別子のうちの1以上である。
【0057】
端末送信部A12は、予め決められた条件を満たした場合に、端末格納部A10の2以上の時点のガス情報を情報処理装置A2に送信することは好適である。予め決められた条件とは、例えば、予め決められた時刻になること、予め決められた数のガス情報が端末格納部A10に格納されたこと等である。また、ボンベ識別子等に対応付けて送信することは、例えば、ボンベ識別子等と共に送信することであるが、情報の対応付けの方法は問わない。なお、ボンベ識別子は、通常、端末格納部A10に格納されている。また、使用するボンベが変更になった場合、自動的に、当該ボンベのボンベ識別子が端末格納部A10に蓄積されることは好適である。
【0058】
ここで、2以上の時点のガス情報の送信とは、ガス情報と時情報の組を2組以上、送信しても良いし、時系列に並んだ2以上のガス情報を送信しても良い。
【0059】
また、1日分のガス情報の送信とは、ガス情報と時情報の組を24組、送信しても良いし、時系列に並んだ24のガス情報を送信しても良い。
【0060】
なお、一のガス情報は一のガス使用情報を含む情報であるが、一のガス情報を複数のガス使用情報を含む情報であるとしても良い。
【0061】
端末送信部A12は、1日にn回未満の回数、端末格納部A10の2以上のガス情報を、情報処理装置A2に送信することは好適である。
【0062】
端末送信部A12は、1日に1回、ガス情報を情報処理装置A2に送信することは好適である。なお、端末送信部A12がガス情報を送信する時刻は問わない。
【0063】
端末送信部A12は、条件に応じて、異なるタイミングでガス情報を送信しても良い。つまり、例えば、端末送信部A12は、通常であれば少ない頻度(第一の頻度)で、複数のガス情報を情報処理装置A2に送信し、予め決められた条件を満たす場合は、通常よりも多い頻度(第二の頻度)でガス情報を情報処理装置A2に送信しても良い。ここでの予め決められた条件は、例えば、予め決められた条件を満たすほど多くのガスを使用した(例えば、閾値以上または閾値より多くのガスを使用した)と、端末処理部A11により判断された場合である。また、予め決められた条件は、例えば、予め決められた条件を満たすほど長い時間、ガスの使用量が少ない(例えば、第一閾値の時間以上、閾値以下または閾値より少ないガスの使用量であった)と、端末処理部A11により判断された場合である。
【0064】
また、端末送信部A12がガス情報を情報処理装置A2に送信した後、端末処理部A11は、当該送信したガス情報を端末格納部A10から削除することは好適である。
【0065】
情報処理装置A2を構成する格納部A21には、各種の情報が格納される。各種の情報とは、例えば、後述する顧客情報、ガス情報、後述する配送ボンベ情報、後述する配送車位置情報、後述する天候情報である。
【0066】
顧客情報格納部A211には、顧客識別子に対応付けられて、1または2以上の顧客情報が格納される。顧客情報とは、顧客に関する情報である。顧客情報は、例えば、氏名、顧客位置情報、連絡先情報を有する。顧客位置情報は、顧客の位置を特定する情報である。顧客位置情報は、例えば、(緯度,経度)、住所等である。連絡先情報は、連絡先を特定する情報であり、例えば、メールアドレス、電話番号である。顧客情報は、例えば、ガスボンベを交換した日を特定する日付情報を有する。顧客情報は、例えば、ボンベ種類情報、ボンベ本数情報、ガス残量情報を有する。ボンベ種類情報は、顧客が使用するボンベの種類を特定する情報である。ボンベ本数情報は顧客の自宅に設置されるボンベの本数を特定する情報である。ガス残量情報は、顧客のガスボンベ内のガスの残量を特定する情報である。顧客情報は、例えば、顧客が使用する媒体を識別する1以上の媒体識別子(例えば、「LPG」「電気」)、顧客が保有しているエネルギー器具の1以上の器具識別子(例えば、「ガス器具A」「電気器具B」「器具C」)、顧客が契約しているエネルギー会社を特定する1以上の企業識別子(例えば、「企業A」)を有する。顧客情報は、例えば、顧客が使用するLPGボンベの量に関するボンベ量情報を有するLPGボンベ情報を含んでも良い。なお、LPGボンベ情報は、ボンベ種類情報でも良い。
【0067】
ガス情報格納部A212には、1または2以上のガス情報が格納される。ガス情報格納部A212には、通常、顧客識別子に対応付けられた2以上のガス情報が格納される。ガス情報は、時を特定する時情報、ボンベ識別子のうちの1以上の情報に対応付けられていることは好適である。また、ここで、時情報、ボンベ識別子が対応付けられることは、時情報、ボンベ識別子とが分かる態様でガス情報が格納されていれば良い。
【0068】
配送ボンベ情報格納部A213は、1または2以上の配送ボンベ情報が格納される。配送ボンベ情報は、配送対象のボンベに関する情報である。配送ボンベ情報は、例えば、ボンベ種類情報、ボンベ状態情報を有する。配送ボンベ情報は、通常、ボンベの本数が把握できる情報である。つまり、配送ボンベ情報は、ボンベの本数を特定する本数情報を含んでも良いし、受信された配送ボンベ情報の数がボンベの本数を示すものでも良い。ボンベ種類情報とは、ボンベの種類を特定する情報であり、例えば、20Kg、30Kg、50Kg等である。ボンベ状態情報は、ボンベが満タンか否かを示す情報である。配送ボンベ情報は、例えば、ボンベ識別子、配送車識別子、配送者識別子、入退場日時を特定する時刻情報のうちの1以上の情報に対応付いている。なお、入退場日時とは、ガスをボンベに充満させる工場への入場日時、または退場日時、ボンベを置いておくデポステーションへの入場日時、または退場日時である。また、時刻情報は、日を特定するのみの情報でも良い。
【0069】
配送車位置情報格納部A214は、1または2以上の配送車位置情報が格納される。配送車位置情報は、配送車の位置を特定する情報である。配送車位置情報は、例えば、(緯度,経度)であるが、最寄りの施設を特定する施設識別子等でも良い。施設は、例えば、工場、デポステーションである。配送車位置情報は、例えば、ボンベの配送車を識別する配送車識別子、または配送者識別子に対応付けられている。
【0070】
天候情報格納部A215は、1または2以上の天候情報が格納される。天候情報は、天候に関する情報である。天候情報は、例えば、天気、気温、湿度等のうちの1以上の情報である。天候情報は、時情報に対応付けられていることは好適である。時情報は、例えば、日付情報、時刻情報である。
【0071】
受信部A22は、各種の情報を受信する。各種の情報とは、例えば、ガス情報、配送ボンベ情報、配送車位置情報、天候情報、ボンベ交換情報である。
【0072】
ガス情報受信部A221は、1または2以上のガス情報をガス情報送信装置A1から受信する。ガス情報受信部A221は、ガス情報送信装置A1から、例えば、顧客識別子またはボンベ識別子のうちの1以上の識別子に対応付けられたガス情報を受信する。
【0073】
配送ボンベ情報受信部A222は、1または2以上の配送ボンベ情報を受信する。配送ボンベ情報受信部A222は、例えば、ボンベ識別子、配送車識別子、配送者識別子のうちの1以上の情報に対応付けて、配送ボンベ情報を受信する。配送ボンベ情報受信部A222は、例えば、荷台識別子に対応付けて、配送ボンベ情報を受信する。荷台識別子とは、ボンベが載った荷台を識別する情報である。配送ボンベ情報受信部A222は、例えば、入退場日時を特定する時刻情報に対応付いけて、配送ボンベ情報を受信する。入退場日時は、施設からの入退場の日時である。配送ボンベ情報受信部A222は、例えば、施設端末A4から配送ボンベ情報を受信する。配送ボンベ情報受信部A222は、例えば、配送者端末A3から配送ボンベ情報を受信する。なお、配送ボンベ情報の送信元は問わない。また、ボンベ識別子は、例えば、配送されるボンベに設置されている通信手段(例えば、RFIDタグ)に格納されており、かかる通信手段から間接的または直接的に受信された情報である。ボンベ識別子は、例えば、ユーザにより施設端末A4に入力され、施設端末A4から送信された情報でも良い。配送車識別子は、例えば、配送車自体(例えば、トレーラーヘッド)に設置されている通信手段(例えば、RFIDタグ)に格納されており、かかる通信手段から間接的または直接的に受信された情報である。なお、かかる場合、配送車識別子は、トレーラーヘッド識別子と言っても良。また、配送車識別子とトレーラーヘッド識別子とは別の情報でも良く、かかる場合、配送ボンベ情報受信部A222は、トレーラーヘッド識別子にも対応付けて、配送ボンベ情報を受信しても良い。また、配送者識別子は、例えば、配送者が保持する配送者端末A3から間接的または直接的に受信された情報である。また、配送者識別子は、例えば、配送車自体(例えば、トレーラーヘッド)に設置されている通信手段に格納されており、かかる通信手段から間接的または直接的に受信された情報でも良い。さらに、荷台識別子は、例えば、配送車の荷台に設置されている通信手段(例えば、RFIDタグ)に格納されており、かかる通信手段から間接的または直接的に受信された情報である。
【0074】
配送車位置情報受信部A223は、1または2以上の配送車位置情報を受信する。配送車位置情報受信部A223は、通常、配送車の端末である配送者端末A3から配送車位置情報を受信するが、配送車位置情報の送信元は問わない。なお、配送者端末A3は、配送者が保持している端末とは、別の端末であり、配送車に搭載されている端末でも良い。
【0075】
配送車位置情報受信部A223は、通常、配送車を識別する配送車識別子に対応付けて、配送車位置情報を受信する。ただし、配送車位置情報受信部A223は、配送者識別子に対応付けて、配送車位置情報を受信しても良い。また、配送車識別子と配送者識別子とは同じ情報でも良い。
【0076】
天候情報受付部A224は、1または2以上の天候情報を受け付ける。ここで、受け付けとは、例えば、図示しないサーバ装置からの受信であるが、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力デバイスから入力された情報の受け付け、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記録媒体から読み出された情報の受け付けなどを含む概念である、と考えても良い。なお、図示しないサーバ装置は、天候情報を格納している装置である。
【0077】
ボンベ交換情報受信部A225は、1または2以上のボンベ交換情報を受信する。ボンベ交換情報は、ボンベを交換したことを示す情報である。ボンベ交換情報受信部A225は、例えば、顧客識別子、ボンベ識別子のうちの1以上の情報と対になるボンベ交換情報を受信する。ボンベ交換情報受信部A225は、例えば、ボンベ交換情報を配送者端末Aから受信する。ただし、ボンベ交換情報の送信元は問わない。
【0078】
処理部A23は、ガス情報格納部A212の2以上のガス情報を用いて、予め決められた処理を行う。予め決められた処理とは、例えば、後述する配送日予測処理、後述する配送制御処理、後述する先物取引処理、後述する住居滞在処理、後述するエネルギー最適プラン提示処理、後述する世帯信用度取得処理、統計処理などである。統計処理とは、複数のガス情報に対する統計処理である。統計処理とは、複数のガス情報から、ある期間の一世帯の平均的なガスの使用量を算出する処理、ある期間のガスの使用量の累積値を算出する処理、ガスの使用量の推移のグラフを取得する処理等である。なお、配送日予測処理、配送制御処理、先物取引処理、住居滞在処理、エネルギー最適プラン提示処理、世帯信用度取得処理について、実施の形態2以降で説明する。なお、配送日予測処理とは、世帯へのガスボンベの配送日を予測する処理である。配送制御処理とは、ガス欠等になった世帯に、ガスボンベを配送するための処理である。先物取引処理とは、ガスの価格を決定し、先物取引を支援するための処理である。住居滞在処理とは、住居に住民が存在するか否かに関する情報を出力する処理である。エネルギー最適プラン提示処理とは、適切なエネルギーのプランを提示する処理である。世帯信用度取得処理とは、世帯の信用度を取得し、出力する処理である。
【0079】
処理部A23は、例えば、配送ボンベ情報格納部A213に格納されている1または2以上の配送ボンベ情報をも用いて、予め決められた処理を行う。予め決められた処理は、例えば、配送制御処理である。
【0080】
処理部A23は、例えば、配送車位置情報格納部A214に格納されている1または2以上の配送車位置情報を用いて、予め決められた処理を行う。予め決められた処理とは、例えば、配送制御処理である。
【0081】
処理部A23は、天候情報格納部A215に格納されている1または2以上の天候情報を用いて、予め決められた処理を行う。予め決められた処理は、例えば、配送日予測処理、先物取引処理、エネルギー最適プラン提示処理である。
【0082】
ガス情報蓄積部A231は、ガス情報受信部A221が受信した1または2以上のガス情報をガス情報格納部A212に蓄積する。ガス情報蓄積部A231は、ガス情報受信部A221が受信した各ガス情報を、例えば、時情報と顧客識別子とボンベ識別子のうちの1以上の情報に対応付けてガス情報格納部A212に蓄積する。なお、かかる時情報は、ガス情報送信装置A1から受信された情報でも良いし、図示しない時計から取得された情報でも良い。
【0083】
配送ボンベ情報蓄積部A232は、配送ボンベ情報受信部A222が受信した1または2以上の配送ボンベ情報を、配送ボンベ情報格納部A213に蓄積する。配送ボンベ情報蓄積部A232は、例えば、ボンベ識別子、配送車識別子、配送者識別子のうちの1以上の情報に対応付けて、各配送ボンベ情報を配送ボンベ情報格納部A213に蓄積する。
【0084】
配送車位置情報蓄積部A233は、配送車位置情報受信部A223が受信した1または2以上の配送車位置情報を配送車位置情報格納部A214に蓄積する。配送車位置情報蓄積部A233は、配送車識別子または配送者識別子に対応付けて、各配送車位置情報を配送車位置情報格納部A214に蓄積する。
【0085】
天候情報蓄積部A234は、1または2以上の天候情報を天候情報格納部A215に蓄積する。天候情報蓄積部A234は、通常、時情報に対応付けて、各天候情報を天候情報格納部A215に蓄積する。なお、時情報は、受信部A22が受信した情報でも良いし、図示しない時計から取得しても良い。また、時情報は、日付情報でも良いし、時刻情報でも良い。
【0086】
ボンベ交換情報蓄積部A235は、ボンベ交換情報受信部A225がボンベ交換情報を受信した場合に、顧客識別子とボンベ識別子のうちの1以上の情報と対になるガス情報が有するガス残量情報を、ガスの残量が満タンであることを特定する情報に更新する。
【0087】
配送者端末A3を構成する配送者格納部A31には、各種の情報が格納される。各種の情報は、例えば、配送者を識別する配送者識別子である。各種の情報は、例えば、配送車を識別する配送車識別子である。配送者識別子と配送車識別子とは同一の情報であっても良い。各種の情報は、例えば、ボンベ交換情報である。ボンベ交換情報とは、ボンベを交換したことを示す情報である。ボンベ交換情報は、例えば、顧客識別子とボンベ識別子のうちの1以上の識別子に対応付けられている。
【0088】
配送者受付部A32は、各種の指示や情報を受け付ける。各種の指示や情報とは、例えば、ボンベ交換情報である。各種の指示や情報とは、例えば、ボンベ交換情報と、顧客識別子とボンベ識別子のうちの1以上の識別子である。なお、ある世帯のボンベを交換する場合、または交換した場合に、配送者は配送者端末A3にボンベ交換情報を入力する。また、ボンベ交換情報は、例えば、ボタンの押下により入力されても良いし、フィールドへの情報入力により入力される等しても良い。
【0089】
配送者は、ボンベ交換情報と共に、顧客識別子とボンベ識別子のうちの1以上の識別子を入力することは好適である。かかる場合、配送者受付部A32は、ボンベ交換情報と、顧客識別子とボンベ識別子のうちの1以上の識別子とを受け付ける。
【0090】
ボンベ交換情報等の入力手段は、タッチパネルやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。配送者受付部A32は、タッチパネルやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
【0091】
配送者処理部A33は、各種の処理を行う。各種の処理は、例えば、配送者受付部A32が受け付けた情報を送信する情報のデータ構造にする処理である。各種の処理は、例えば、配送者受付部A32がボンベ交換情報を受け付けた場合、当該ボンベ交換情報と、配送者格納部A31の配送者識別子と、入力されている顧客識別子とボンベ識別子のうちの1以上の識別子とを対応付けた情報を構成する処理である。各種の処理は、例えば、配送者受信部A35が受信した情報を出力する情報のデータ構造にする処理である。
【0092】
配送者送信部A34は、ボンベ交換情報を、情報処理装置A2に送信する。配送者送信部A34は、通常、顧客識別子とボンベ識別子のうちの1以上の識別子とを対応付けられたボンベ交換情報を、情報処理装置A2に送信する。なお、配送者送信部A34は、ボンベ交換情報と共に配送者識別子をも送信することは好適である。
【0093】
配送者受信部A35は、各種の情報を受信する。配送者受信部A35は、例えば、情報処理装置A2から各種の情報を受信する。配送者受信部A35は、例えば、情報処理装置A2から後述する顧客情報を受信する。なお、顧客情報は、顧客に関する情報であり、顧客識別子と対になる情報である。配送者受信部A35が受信する顧客情報は、例えば、ガスボンベの配送先の顧客に関する情報である。なお、顧客識別子は、顧客情報に含まれていても良い。
【0094】
配送者出力部A36は、各種の情報を出力する。各種の情報は、例えば、配送者処理部A33が構成した情報である。各種の情報は、例えば、顧客情報である。この顧客情報は、ガスボンベの配送先の顧客に関する情報である。この顧客情報は、顧客識別子、顧客位置情報、配送するガスボンベに関する情報のうちの1以上の情報を有することは好適である。顧客位置情報は、顧客の位置を特定する情報である。顧客位置情報は、例えば、(緯度,経度)、住所等である。配送するガスボンベに関する情報は、例えば、ガスボンベの種類を特定するボンベ種類情報、ガスボンベの本数等である。
【0095】
ここで、出力とは、通常、ディスプレイへの表示であるが、プロジェクターを用いた投影、プリンタでの印字、音出力、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である、と考えても良い。
【0096】
施設端末A4を構成する施設格納部A41には、各種の情報が格納される。各種の情報とは、例えば、施設を識別する施設識別子である。施設格納部A41には、配送車の端末(例えば、RFID)から受信された情報であり、配送車に搭載されているボンベに関する配送ボンベ情報が格納されることは好適である。配送ボンベ情報は、ボンベ識別子に対応付けている。配送ボンベ情報は、例えば、荷台識別子、入退場日時に対応付いていることは好適である。配送ボンベ情報は、例えば、ボンベ種類情報、ボンベ状態情報を有する。配送ボンベ情報は、配送されるボンベの本数を特定する情報を有することは好適である。
【0097】
施設受付部A42は、各種の指示や情報を受け付ける。
【0098】
施設処理部A43は、各種の処理を行う。各種の処理は、例えば、施設受信部A45が受信した情報を蓄積する処理である。施設処理部A43は、施設受信部A45が受信した配送ボンベ情報と識別子とを施設格納部A41に少なくとも一時蓄積する。なお、識別子は、例えば、ボンベ識別子、荷台識別子、配送車識別子、配送者識別子のうちの1以上の識別子である。
【0099】
施設送信部A44は、各種の情報を送信する。施設送信部A44は、例えば、各種の情報を情報処理装置A2に送信する。施設送信部A44は、例えば、配送ボンベ情報を識別子に対応付けて送信する。識別子は、例えば、ボンベ識別子、荷台識別子、配送車識別子、配送者識別子のうちの1以上の識別子である。
【0100】
施設受信部A45は、各種の情報を受信する。施設受信部A45は、例えば、配送車の端末(例えば、RFID)から各種の情報を受信する。施設受信部A45は、例えば、配送ボンベ情報を識別子に対応付けて受信する。識別子は、例えば、ボンベ識別子、荷台識別子、配送車識別子、配送者識別子のうちの1以上の識別子である。
【0101】
施設出力部A46は、各種の情報を出力する。
【0102】
端末格納部A10、格納部A21、顧客情報格納部A211、ガス情報格納部A212、配送ボンベ情報格納部A213、配送車位置情報格納部A214、天候情報格納部A215、配送者格納部A31、および施設格納部A41は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
【0103】
端末格納部A10等に情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して情報が端末格納部A10等で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された情報が端末格納部A10等で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された情報が端末格納部A10等で記憶されるようになってもよい。
【0104】
端末処理部A11、端末取得部A111、端末蓄積部A112、処理部A23、ガス情報蓄積部A231、配送ボンベ情報蓄積部A232、配送車位置情報蓄積部A233、天候情報蓄積部A234、ボンベ交換情報蓄積部A235、配送者処理部A33、および施設処理部A43は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。端末処理部A11等の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。なお、MPUに代えて、CPUやGPUを採用しても良いことは言うまでもない。
【0105】
端末送信部A12、出力部A24、処理結果出力部A241、配送者送信部A34、および施設送信部A44は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。
【0106】
受信部A22、ガス情報受信部A221、配送ボンベ情報受信部A222、配送車位置情報受信部A223、天候情報受付部A224、ボンベ交換情報受信部A225、配送者受信部A35、および施設受信部A45は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。
【0107】
配送者受付部A32、および施設受付部A42は、タッチパネルやキーボードやマウスやメニュー画面等により実現され得る。
【0108】
配送者出力部A36、および施設出力部A46は、ディスプレイやスピーカー等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。配送者出力部A36等は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
【0109】
次に、情報システムAの動作について説明する。まず、ガス情報送信装置A1の動作例について、
図4のフローチャートを用いて説明する。
【0110】
(ステップS401)端末処理部A11は、ガス使用情報を取得するタイミングであるか否かを判断する。ガス使用情報を取得するタイミングであればステップS402に行き、ガス使用情報を取得するタイミングでなければステップS407に行く。なお、例えば、1時間毎にガス使用情報を取得する場合、端末処理部A11は、図示しない時計から時刻情報を取得し、時刻情報が示す時刻が「X時00分」(Xは1から24までの自然数)に合致した場合に、ガス使用情報を取得するタイミングである、と判断する。
【0111】
(ステップS402)端末取得部A111は、図示しないガスメータからガス検針値情報を取得する。なお、かかる技術は公知技術である。なお、ガスメータとは、通常、LPガスメータであり、設置からの流量積算を示すガス検針値を保持する装置である。
【0112】
(ステップS403)端末取得部A111は、前回に取得したガス検針値情報と、今回、ステップS402により取得したガス検針値情報との差である、単位時間のガス利用量情報を算出する。なお、端末取得部A111は、例えば、「単位時間のガス利用量情報=前回に取得したガス検針値情報-ステップS402により取得したガス検針値情報」により、単位時間のガス利用量情報を取得する。
【0113】
(ステップS404)端末取得部A111は、現在の時を示す時情報を図示しない時計から取得する。
【0114】
(ステップS405)端末取得部A111は、ステップS403で取得した単位時間のガス利用量情報を用いて、蓄積するガス使用情報を構成する。
【0115】
(ステップS406)端末蓄積部A112は、ステップS404で取得した時情報とステップS405で構成したガス使用情報とを、対応付けて蓄積する。ステップS401に戻る。なお、ガス使用情報等の蓄積先は、通常、端末格納部A10である。なお、端末蓄積部A112は、ガス使用情報をボンベ識別子に対応付けて蓄積しても良い。かかる場合、端末取得部A111は、ボンベ識別子をも取得する。
【0116】
(ステップS407)端末処理部A11は、ガス情報を送信するタイミングであるか否かを判断する。ガス情報を送信するタイミングであればステップS408に行き、ガス情報を送信するタイミングでなければステップS401に戻る。なお、例えば、1日に1回、ガス情報を送信する場合、端末処理部A11は、図示しない時計から時刻情報を取得し、時刻情報が示す時刻が予め決められた時刻(例えば、「24時01分」)を過ぎたと判断した場合に、ガス情報を送信するタイミングである、と判断する。なお、予め決められた時刻を過ぎたと判断した場合でも、通常、既に送信したガス情報は、再度、送信されない。また、端末処理部A11は、予め決められた時刻を過ぎたと判断した場合でも、通常、予め決められた期間(例えば、1日)が経過するまで、ガス情報を送信するタイミングであるとは判断しない。
【0117】
(ステップS408)端末処理部A11は、送信対象のガス使用情報等を端末格納部A10から取得する。ガス使用情報等とは、例えば、ガス使用情報と時情報との組の情報、またはガス使用情報のみ、またはガス使用情報とボンベ識別子、またはガス使用情報とボンベ識別子と時情報との組の情報である。
【0118】
(ステップS409)端末処理部A11は、端末格納部A10から顧客識別子を取得する。
【0119】
(ステップS410)端末処理部A11は、送信するガス情報等を構成する。ガス情報等とは、例えば、複数のガス使用情報等、1以上の識別子を有する。1以上の識別子は、例えば、顧客識別子、ボンベ識別子のうちの1以上の情報である。
【0120】
(ステップS411)端末送信部A12は、ステップS410で構成されたガス情報等を情報処理装置A2に送信する。
【0121】
(ステップS412)端末処理部A11は、送信されたガス使用情報等を削除する。なお、ここで、送信したことを示すフラグを、送信されたガス使用情報等に対応付けて蓄積しても良い。かかるフラグの付加は、削除と同様に捕らえても良い。ステップS401に戻る。
【0122】
なお、
図4フローチャートにおいて、ガス使用情報を蓄積する回数が、ガス情報を送信する回数より多かった。つまり、
図4フローチャートにおいて、複数のガス使用情報をまとめて情報処理装置A2に送信した。かかることにより、ガス情報送信装置A1の電力消費が削減され、ガス情報送信装置A1の電池交換の頻度を少なくできる等の効果がある。しかし、
図4フローチャートにおいて、ガス使用情報を取得するごとに、ガス情報を送信しても良い。
【0123】
また、
図4のフローチャートにおいて、端末送信部A12は、予め決められた条件を満たす場合と予め決められた条件を満たさない場合とで、異なる頻度で、ガス情報を情報処理装置A2に送信しても良い。ここで、予め決められた条件は、例えば、予め決められた条件を満たすほど多くのガスを使用したと、端末処理部A11が判断した場合である。
【0124】
また、
図4のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0125】
次に、情報処理装置A2の動作について、
図5のフローチャートを用いて説明する。
【0126】
(ステップS501)ガス情報受信部A221は、ガス情報送信装置A1から送信されたガス情報等を受信したか否かを判断する。ガス情報等を受信した場合はステップS502に行き、ガス情報等を受信しなかった場合はステップS504に行く。なお、ガス情報等とは、例えば、ガス情報と1以上の識別子である。1以上の識別子は、例えば、顧客識別子、ボンベ識別子のうちの1以上の情報である。
【0127】
(ステップS502)ガス情報蓄積部A231は、ステップS501で受信されたガス情報等を用いて、蓄積するガス情報等を構成する。
【0128】
(ステップS503)ガス情報蓄積部A231は、ステップS502で構成したガス情報等をガス情報格納部A212に蓄積する。ステップS501に戻る。
【0129】
(ステップS504)配送ボンベ情報受信部A222は、配送ボンベ情報等を受信したか否かを判断する。配送ボンベ情報等を受信した場合はステップS505に行き、配送ボンベ情報等を受信しなかった場合はステップS507に行く。なお、配送ボンベ情報等とは、例えば、配送ボンベ情報と1以上の識別子である。1以上の識別子は、例えば、ボンベ識別子、配送者識別子、配送車識別子のうちの1以上の情報である。
【0130】
(ステップS505)配送ボンベ情報蓄積部A232は、ステップS504で受信された配送ボンベ情報等を用いて、蓄積する配送ボンベ情報等を構成する。
【0131】
(ステップS506)配送ボンベ情報蓄積部A232は、ステップS505で構成した配送ボンベ情報等を配送ボンベ情報格納部A213に蓄積する。ステップS501に戻る。
【0132】
(ステップS507)配送車位置情報受信部A223は、配送車位置情報等を受信したか否かを判断する。配送車位置情報等を受信した場合はステップS508に行き、配送車位置情報等を受信しなかった場合はステップS510に行く。なお、配送車位置情報等とは、例えば、配送車位置情報と1以上の識別子である。1以上の識別子は、例えば、配送者識別子、配送車識別子のうちの1以上の情報である。
【0133】
(ステップS508)配送車位置情報蓄積部A233は、ステップS507で受信された配送車位置情報等を用いて、蓄積する配送車位置情報等を構成する。
【0134】
(ステップS509)配送車位置情報蓄積部A233は、ステップS508で構成した配送車位置情報等を配送車位置情報格納部A214に蓄積する。ステップS501に戻る。
【0135】
(ステップS510)ボンベ交換情報受信部A225は、ボンベ交換情報等を受信部したか否かを判断する。ボンベ交換情報等を受信した場合はステップS511に行き、ボンベ交換情報等を受信しなかった場合はステップS513に行く。なお、ボンベ交換情報等とは、例えば、ボンベ交換情報と1以上の識別子である。1以上の識別子は、例えば、顧客識別子、ボンベ識別子のうちの1以上の情報である。
【0136】
(ステップS511)ボンベ交換情報蓄積部A235は、ステップS510で受信されたボンベ交換情報等を用いて、蓄積するボンベ交換情報等を構成する。
【0137】
(ステップS512)ボンベ交換情報蓄積部A235は、ステップS511で構成したボンベ交換情報等を用いて、顧客情報格納部A211のガス残量情報を更新する。ステップS501に戻る。
【0138】
(ステップS513)処理部A23は、天候情報を取得するタイミングであるか否かを判断する。天候情報を取得するタイミングであればステップS514に行き、天候情報を取得するタイミングでなければステップS516に行く。なお、天候情報を取得するタイミングは、例えば、1時間毎、1日毎等である。
【0139】
(ステップS514)天候情報受付部A224は、天候情報等を図示しないサーバから取得する。ここで、天候情報受付部A224は、例えば、2以上の各地域の天候情報等を取得しても良い。
【0140】
(ステップS515)天候情報蓄積部A234は、時情報に対応付けて、ステップS514で取得された天候情報等を天候情報格納部A215に蓄積する。ステップS501に戻る。天候情報等は、例えば、天候情報と時情報である。また、天候情報蓄積部A234は、時情報と地域を特定する地域識別子とに対応付けて、天候情報等を天候情報格納部A215に蓄積しても良い。
【0141】
(ステップS516)処理部A23は、ガス情報を用いて、処理を行うタイミングであるか否かを判断する。処理を行うタイミングである場合はステップS517に行き、処理を行うタイミングでない場合はステップS501に戻る。
【0142】
(ステップS517)処理部A23は、予め決められた処理を行う。予め決められた処理とは、例えば、配送日予測処理、配送制御処理、先物取引処理、住居滞在処理、エネルギー最適プラン提示処理、世帯信用度取得処理、統計処理などである。
【0143】
(ステップS518)処理部A23は、ステップS517における処理の結果を特定する情報である処理結果を取得する。
【0144】
(ステップS519)処理結果出力部A241は、ステップS518で取得された処理結果を出力する。ステップS501に戻る。
【0145】
なお、
図5のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0146】
次に、配送者端末A3の動作例について、
図6のフローチャートを用いて説明する。
【0147】
(ステップS601)配送者受付部A32は、情報を受け付けたか否かを判断する。情報を受け付けた場合はステップS602に行き、情報を受け付けなかった場合はステップS603に行く。なお、情報とは、例えば、顧客識別子、ボンベ識別子である。
【0148】
(ステップS602)配送者処理部A33は、ステップS601で受け付けられた情報を配送者格納部A31に、少なくとも一時蓄積する。ステップS601に戻る。
【0149】
(ステップS603)配送者受付部A32は、ボンベ交換情報を受け付けたか否かを判断する。ボンベ交換情報を受け付けた場合はステップS604に行き、ボンベ交換情報を受け付けなかった場合はステップS606に行く。
【0150】
(ステップS604)配送者処理部A33は、送信するボンベ交換情報等を構成する。なお、ボンベ交換情報等は、例えば、顧客識別子、ボンベ識別子を有する。
【0151】
(ステップS605)配送者送信部A34は、ステップS604で構成されたボンベ交換情報等を情報処理装置A2に送信する。ステップS601に戻る。
【0152】
(ステップS606)配送者受信部A35は、情報を受信したか否かを判断する。情報を受信した場合はステップS607に行き、情報を受信しなかった場合はステップS609に行く。なお、情報とは、例えば、顧客情報、配送リストである。また、配送リストとは、配送者がガスボンベを配送すべき顧客のリストの情報である。
【0153】
(ステップS607)配送者処理部A33は、ステップS606で受信された情報を用いて、出力する情報を構成する。なお、出力する情報は、例えば、顧客情報、配送リスト、顧客情報が有する顧客位置情報により特定される位置を明示する地図、配送車位置情報により特定される位置から顧客位置情報により特定される位置までの経路探索した結果の経路情報である。なお、配送者処理部A33は、配送車位置情報を取得する機能(例えば、GPS受信機の機能)、経路探索機能を有しても良い。
【0154】
(ステップS608)配送者出力部A36は、ステップS607で構成された情報を出力する。ステップS601に戻る。
【0155】
(ステップS609)配送者処理部A33は、配送車の位置情報を取得する。なお、配送者処理部A33が位置情報を取得する場合、配送者処理部A33は、通常、GPS受信機を有するが、他の手段により位置情報を取得しても良い。他の手段は、例えば、3以上の無線基地局からの電波の強度を用いる処理である。
【0156】
(ステップS610)配送者処理部A33は、配送車識別子を配送者格納部A31から取得する。
【0157】
(ステップS611)配送者処理部A33は、ステップS609で取得した配送車位置情報とステップS610で取得した配送車識別子とを用いて、送信する配送車位置情報等を構成する。
【0158】
(ステップS612)配送者送信部A34は、ステップS611で構成された配送車位置情報等を情報処理装置A2に送信する。ステップS601に戻る。
【0159】
なお、
図6のフローチャートにおいて、配送車位置情報を送信するタイミングは問わない。
【0160】
また、
図6のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0161】
次に、施設端末A4の動作例について、
図7のフローチャートを用いて説明する。
【0162】
(ステップS701)施設受信部A45は、配送ボンベ情報等を受信したか否かを判断する。配送ボンベ情報等を受信した場合はステップS702に行き、配送ボンベ情報等を受信しなかった場合はステップS701に戻る。
【0163】
(ステップS702)施設処理部A43は、図示しない時計から時情報を取得する。
【0164】
(ステップS703)施設処理部A43は、ステップS701で受信された配送ボンベ情報等と、ステップS702で取得した時情報とを用いて、送信する配送ボンベ情報等を構成する。
【0165】
(ステップS704)施設送信部A44は、ステップS703で構成された配送ボンベ情報等を情報処理装置A2に送信する。ステップS701に戻る。
【0166】
なお、
図7のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0167】
以下、本実施の形態における情報システムAの具体的な動作例について、情報システムAの処理の概念図(
図8)を用いて説明する。なお、情報システムAのシステム構造の概念図は
図1である。
【0168】
情報システムAにおいて、上述したように、ガス情報送信装置A1から情報処理装置A2に、適切なタイミングでガス情報が送信され、情報処理装置A2に蓄積される。また、配送者端末A3から情報処理装置A2に、配送車位置情報が送信され、情報処理装置A2に蓄積される。また、施設端末A4から情報処理装置A2に、配送ボンベ情報が送信され、情報処理装置A2に蓄積される。また、配送者端末A3から情報処理装置A2に、ボンベ交換情報が送信され、情報処理装置A2に蓄積される。また、情報処理装置A2は、図示しない天候サーバから天候情報を受信し、蓄積する。なお、天候サーバとは、天候情報が格納されているサーバである。
【0169】
なお、配送車位置情報を送信する配送者端末A3と、配送者端末A3を送信する配送者端末A3とは、配送者が使用する端末であるが、異なる端末でも良いことは言うまでもない。
【0170】
そして、情報処理装置A2は、DB(A21)に蓄積された各種の情報を用いて、処理部A23が各種の処理を行う。各種の処理は、例えば、配送日予測処理、配送制御処理、先物取引処理、住居滞在処理、エネルギー最適プラン提示処理、世帯信用度取得処理である。また、各種の処理は、例えば、上述した統計処理の結果や蓄積された各種の情報を、単に出力する処理等でも良い。
【0171】
以上、本実施の形態によれば、LPGボンベの使用に関するガス使用情報を含むガス情報等を収集し、利用できる。
【0172】
また、本実施の形態によれば、ガス情報の送信を効率的に行うことにより、ガス情報送信装置A1の電源の消費電力を抑えることができる。
【0173】
また、本実施の形態によれば、配送対象のボンベに関する配送ボンベ情報の情報をも収集し、利用できる。
【0174】
また、本実施の形態によれば、ボンベ種類情報を有する配送ボンベ情報の情報をも収集し、利用できる。
【0175】
また、本実施の形態によれば、天候情報をも取得し、利用できる。
【0176】
さらに、本実施の形態によれば、ボンベが交換された際に、ボンベ交換情報を受信し、利用できる。
【0177】
なお、本実施の形態における処理は、ソフトウェアで実現しても良い。そして、このソフトウェアをソフトウェアダウンロード等により配布しても良い。また、このソフトウェアをCD-ROMなどの記録媒体に記録して流布しても良い。なお、このことは、本明細書における他の実施の形態においても該当する。なお、本実施の形態におけるガス情報送信装置A1を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、2以上の時点のガス情報が格納される端末格納部にアクセス可能なコンピュータを、LPGボンベにおけるガスの使用に関するガス使用情報を含む情報であり、LPGボンベを識別するボンベ識別子に対応する情報であるガス情報を取得する端末取得部と、前記端末取得部が取得したガス情報を前記端末格納部に蓄積する端末蓄積部と、予め決められた条件を満たした場合に、顧客識別子に対応付けて、前記端末格納部の2以上の時点のガス情報を前記情報処理装置に送信する端末送信部として機能させるプログラムである。
【0178】
また、本実施の形態における情報処理装置A2を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、時を特定する時情報と顧客識別子とに対応付けられて、2以上のガス情報が格納されるガス情報格納部にアクセス可能なコンピュータを、LPGボンベにおけるガスの使用に関するガス使用情報を含む情報であり、顧客識別子に対応する情報であるガス情報を取得する端末取得部と、前記端末取得部が取得したガス情報を前記情報処理装置に送信する端末送信部とを具備するガス情報送信装置から、顧客識別子に対応付けられたガス情報を受信するガス情報受信部と、前記ガス情報受信部が受信したガス情報を時情報と顧客識別子とに対応付けて前記ガス情報格納部に蓄積するガス情報蓄積部と、前記ガス情報格納部の2以上のガス情報を用いて、予め決められた処理を行う処理部として機能させるためのプログラムである。
【0179】
(実施の形態2)
本実施の形態において、ガス使用情報と電気使用情報とを用いてエネルギー消費プランを提案する情報処理装置を含む情報システムについて説明する。
【0180】
また、本実施の形態において、ガス使用情報と電気使用情報と天候情報とを用いてエネルギー消費プランを提案する情報処理装置を含む情報システムについて説明する。
【0181】
また、本実施の形態において、エネルギー消費プランに基づいて、エネルギー器具等を切り換える制御を行う情報処理装置を含む情報システムについて説明する。
【0182】
さらに、本実施の形態において、時間帯別のエネルギー消費プランを提案したり、時間帯別にエネルギー器具等を切り換える制御を行ったりする情報処理装置を含む情報システムについて説明する。
【0183】
なお、エネルギー消費プランの提案とは、例えば、利用するエネルギーの種類である媒体の選択の提案、利用するエネルギーに関する器具の選択の提案、利用するエネルギー会社の選択の提案である。
【0184】
図9は、本実施の形態における情報システムFの概念図である。情報システムFは、1または2以上の端末装置F1、および情報処理装置F2を備える。
【0185】
端末装置F1はエネルギー消費プランを出力する端末である。端末装置F1は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、いわゆるパソコン等であるが、その種類は問わない。
【0186】
情報処理装置F2は、エネルギー消費プランを取得する装置である。情報処理装置F2は、例えば、いわゆるクラウドサーバ、ASPサーバにより実現され得るが、その種類は問わない。
【0187】
情報処理装置F2は、情報処理装置A2の機能の一部または全部を有しても良い。つまり、エネルギー最適プラン提示処理を行う情報処理装置A2でも良い。なお、エネルギー最適プラン提示処理は、最適なプランを保証するものでなくても良く、装置が適切であると判断したプランを提案すれば足りる。そこで、最適プラン提示処理を、適宜、エネルギープラン提示処理と言う。
【0188】
図10は、本実施の形態における情報システムFのブロック図である。
【0189】
情報システムFを構成する端末装置F1は、端末格納部F11、端末受付部F12、端末処理部F13、端末送信部F14、端末受信部F15、および端末出力部F16を備える。
【0190】
情報処理装置F2は、格納部F21、受信部F22、処理部F23、および出力部F24を備える。格納部F21は、顧客情報格納部A211、ガス情報格納部A212、天候情報格納部A215、電気情報格納部F211、単位料金情報格納部F212、器具情報格納部F213、および企業情報格納部F214を備える。受信部F22は、ガス情報受信部A221、および天候情報受付部A224を備える。処理部F23は、ガス情報蓄積部A231、天候情報蓄積部A234、天候情報取得部F231、エネルギー提案情報取得部F232、および制御部F233を備える。エネルギー提案情報取得部F232は、ガス料金情報取得手段F2321、電気料金情報取得手段F2322、媒体識別子取得手段F2323、器具識別子取得手段F2324、および企業識別子取得手段F2325を備える。出力部F24は、エネルギー提案情報出力部F241を備える。
【0191】
端末装置F1を構成する端末格納部F11には、各種の情報が格納される。各種の情報は、例えば、顧客識別子である。なお、顧客識別子は、通常、世帯を識別する世帯識別子である。ここでは、顧客識別子は、例えば、世帯主を特定する情報である。
【0192】
端末受付部F12は、指示や情報等を受け付ける。指示や情報等は、例えば、顧客識別子、エネルギープラン提示指示である。エネルギープラン提示指示は、エネルギー提案処理を行う指示である。エネルギープラン提示指示は、後述するエネルギー提案情報の出力を促す指示である。エネルギープラン提示指示は、エネルギー提案情報を取得する世帯を特定する顧客識別子を有しても良いし、顧客識別子を有さなくても良い。エネルギープラン提示指示が顧客識別子を有さない場合、エネルギープラン提示指示は、例えば、管理されているすべての顧客識別子で識別される世帯のエネルギー提案情報を取得する指示である。なお、指示や情報等の入力手段は、タッチパネルやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。
【0193】
端末処理部F13は、各種の処理を行う。各種の処理は、例えば、端末受付部F12が受け付けた指示や情報等を、送信するデータ構造の指示や情報等にする処理である。また、各種の処理は、例えば、端末受信部F15が受信した情報を、出力するデータ構造にする処理である。
【0194】
端末送信部F14は、各種の指示や情報等を情報処理装置F2に送信する。各種の指示や情報等とは、例えば、顧客識別子、エネルギープラン提示指示である。
【0195】
端末受信部F15は、各種の情報等を情報処理装置F2から受信する。各種の情報等とは、例えば、顧客識別子とエネルギー提案情報である。エネルギー提案情報は、エネルギーに関する提案に関する情報である。エネルギー提案情報は、使用するべきエネルギーに関する提案を示す情報である。エネルギー提案情報は、例えば、媒体識別子、器具識別子、企業識別子である。エネルギー提案情報は、例えば、時間帯ごとの媒体識別子、時間帯ごとの器具識別子、時間帯ごとの企業識別子である。
【0196】
なお、媒体識別子とは、エネルギーの媒体(「種類」と言っても良い)を識別する情報である。媒体識別子は、例えば、「ガス」「LPG」「電気」等であるが、ID等、媒体を識別できれば何でも良い。
【0197】
また、器具識別子は、エネルギーの器具を識別する情報である。器具識別子は、例えば、「ガスファンヒータ」「ガス床暖房」「電気ストーブ」「オイルヒーター」等であるが、ID等、器具を識別できれば何でも良い。なお、器具識別子は、通常、媒体識別子に対応付いている。
【0198】
さらに、企業識別子は、エネルギーを供給する企業を識別する情報である。企業識別子は、例えば、「企業A」「企業X」等であるが、ID等、企業を識別できれば何でも良い。
【0199】
端末出力部F16は、各種の情報等を出力する。各種の情報等とは、例えば、顧客識別子とエネルギー提案情報との組の情報である。ここで、出力とは、通常、ディスプレイへの表示であるが、プロジェクターを用いた投影、プリンタでの印字、音出力、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である、と考えても良い。
【0200】
情報処理装置F2を構成する格納部F21には、各種の情報が格納される。各種の情報とは、例えば、後述する顧客情報、ガス情報、天候情報、後述する電気情報、後述する単位料金情報、後述する器具情報、後述する企業情報である。また、各種の情報とは、例えば、ガス変換情報、電気変換情報である。
【0201】
ガス変換情報は、例えば、ガスの使用量を同じエネルギーの電気の使用量に変換するための情報である。ガス変換情報は、例えば、ガスの使用量(単位は、例えば、「m3」)をエネルギー共通の単位の量(単位は、例えば、「Joule」)に変換するための情報である。ガス変換情報は、例えば、一の広さ(例えば、1m3、8畳)の空間を1度上昇させるためのガスの使用量(単位は、例えば、「m3」)を、当該一の広さの空間を1度上昇させるための共通の単位の使用量(単位は、例えば、「Joule」)に変換するための定数である。ガス変換情報は、例えば、一の広さ(例えば、1m3、8畳)の空間を1度上昇させるためのガスの使用量(単位は、例えば、「m3」)を、当該一の広さの空間を1度上昇させるための電気の使用量(単位は、例えば、「kw」)に変換するための定数である。
【0202】
電気変換情報は、例えば、電気の使用量を同じエネルギーのガスの使用量に変換するための情報である。電気変換情報は、例えば、電気の使用量(単位は、例えば、「kw」)をエネルギー共通の単位の量(単位は、例えば、「Joule」)に変換するための情報である。電気変換情報は、例えば、一の広さ(例えば、1m3、8畳)の空間を1度上昇させるための電気の使用量(単位は、例えば、「kw」)を、当該一の広さの空間を1度上昇させるための共通の単位の使用量(単位は、例えば、「Joule」)に変換するための定数である。電気変換情報、例えば、一の広さ(例えば、1m3、8畳)の空間を1度上昇させるための電気の使用量(単位は、例えば、「kw」)を、当該一の広さの空間を1度上昇させるためのガスの使用量(単位は、例えば、「m3」)に変換するための定数である。
【0203】
なお、ガス変換情報または電気変換情報から、電気変換情報またはガス変換情報が算出できる場合(例えば、ガス変換情報が電気変換情報の逆数になる場合)、ガス変換情報、電気変換情報のどちらか一方のみが格納されていても良い。
【0204】
顧客情報格納部A211には、顧客識別子に対応付けられて、1または2以上の顧客情報が格納される。なお、顧客情報は、顧客に関する情報であり、顧客識別子と対になる情報である。顧客情報は、例えば、顧客が使用する媒体を識別する1以上の媒体識別子(例えば、「LPG」「電気」)、顧客が保有しているエネルギー器具の1以上の器具識別子(例えば、「ガス器具A」「電気器具B」「器具C」)、顧客が契約しているエネルギー会社を特定する1以上の企業識別子(例えば、「企業A」)を有する。
【0205】
ガス情報格納部A212には、ガス使用情報を含む2以上のガス情報が格納される。2以上の各ガス情報は、顧客識別子に対応付けられている。ガス使用情報は、ガスの使用に関する情報である。ガス使用情報は、例えば、ガスの使用量に関する情報を含む。
【0206】
天候情報格納部A215には、時情報(通常、日付情報)に対応付けられた1以上の天候情報が格納される。
【0207】
電気情報格納部F211には、顧客の電気の使用に関する時系列の電気使用情報を含む2以上の電気情報が格納される。電気情報格納部F211には、2以上の各顧客識別子に対応付けて、2以上の電気情報が格納される。電気使用情報は、電気の使用に関する情報である。電気使用情報は、使用した電気の量が把握できる情報である。また、ガス情報に対応付く顧客識別子と電気情報に対応付く顧客識別子とは、通常、同一であるが、異なる識別子でも良い。ガス情報に対応付く顧客識別子と電気情報に対応付く顧客識別子とが異なる識別子である場合、両識別子を対応付ける情報(例えば、共通の識別子、リンク情報、住所等の個人情報、マンナンバーなど)により、ガス情報に対応付く顧客識別子と電気情報に対応付く顧客識別子とが対応付けられる、とする。
【0208】
単位料金情報格納部F212には、2以上の単位料金情報が格納される。単位料金情報は、エネルギーの単位量あたりの料金を特定する情報である。単位料金情報は、例えば、単位量あたりのガス料金を特定する単位ガス料金情報、単位量あたりの電気料金を特定する単位電気料金情報である。単位料金情報は、例えば、企業識別子に対応付けられていることは好適である。また、単位料金情報は、例えば、媒体識別子に対応付けられていている。なお、ガスの単位量は、例えば、「m3」または「Joule」である。また、電気の単位量は、例えば、「kw」または「Joule」である。
【0209】
単位料金情報格納部F212には、時間帯別の単位料金が取得可能な情報である1または2以上の時間帯別単位料金情報が格納されていることは好適である。時間帯別単位料金情報は、通常、時間帯を特定する時間帯識別子に対応付いている。
【0210】
単位料金情報格納部F212には、2以上の各企業が提供するエネルギーの単位量あたりの料金を特定する2以上の単位料金情報が、エネルギーの種類を特定する媒体識別子に対応付けられて格納されていることは好適である。かかる場合、通常、単位料金情報は、媒体識別子と企業識別子に対応付けられている。
【0211】
単位料金情報格納部F212には、2以上の各企業の、時間帯別の単位料金が取得可能な情報である時間帯別単位料金情報が格納されていることは好適である。かかる場合、時間帯別単位料金情報は、例えば、時間帯識別子と企業識別子とに対応付けられている。
【0212】
単位料金情報格納部F212には、2以上の各企業の、媒体別、時間帯別の単位料金が取得可能な情報である時間帯別単位料金情報が格納されていても良い。かかる場合、通常、時間帯別単位料金情報は、時間帯識別子と媒体識別子と企業識別子に対応付けられている。
【0213】
単位料金情報格納部F212には、少なくともガスと電気とを含む2以上のエネルギーの、時間帯別単位料金情報が格納されていることが好適である。かかる場合、時間帯別単位料金情報には、例えば、時間帯識別子と媒体識別子とに対応付けられている。
【0214】
器具情報格納部F213には、1または2以上の器具情報が格納される。器具情報とは、エネルギー器具に関する情報である。エネルギー器具とは、例えば、ガスファンヒータ、電気ファンヒーター、ガスコンロ、電気ストーブ、ガス床暖房、電気床暖房、エアコン等であり、その種類は問わない。器具情報は、器具識別子と性能情報とを有する。器具識別子は、器具を識別する情報である。性能情報は、エネルギー器具の性能を特定する情報である。性能情報は、例えば、一定の広さ(例えば、1平米)あたり、一定の温度(例えば、1度)を上下させるための必要なエネルギー量であるが、他の指標でも良い。また、器具情報は、通常、媒体識別子に対応付いている。なお、情報に対応付いていることは、情報を含むことでも良い。
【0215】
企業情報格納部F214には、1または2以上の企業情報が格納される。企業情報は、エネルギーを提供する企業に関する情報である。企業情報は、エネルギーを提供する企業を識別する企業識別子を有する。企業情報は、企業が提供するエネルギーの種類を特定する媒体識別子に対応付いていることは好適である。
【0216】
受信部F22は、各種の情報を受信する。各種の情報とは、例えば、顧客識別子、エネルギープラン提示指示、ガス情報、電気情報である。
【0217】
処理部F23は、各種の処理を行う。各種の処理とは、例えば、ガス情報蓄積部A231、天候情報蓄積部A234、天候情報取得部F231、エネルギー提案情報取得部F232、制御部F233が行う処理である。
【0218】
天候情報取得部F231は、天候に関する天候情報を取得する。天候情報取得部F231は、エネルギー提案を行う時(例えば、日または時刻または時間帯)を特定する時情報(例えば、日付情報、時刻情報)と対になる天候情報を天候情報格納部A215から取得する。
【0219】
エネルギー提案情報取得部F232は、時系列のガス使用情報と時系列の電気使用情報とを用いて、使用するべきエネルギーに関する提案を示すエネルギー提案情報を取得する。なお、時系列のガス使用情報とは、対応する時情報が異なる2以上のガス使用情報である。また、時系列の電気使用情報とは、対応する時情報が異なる2以上の電気使用情報である。
【0220】
エネルギー提案情報取得部F232は、例えば、時系列のガス使用情報と時系列の電気使用情報を用いて、2以上のエネルギーのうちの最安値のエネルギーを特定する媒体識別子を取得する。
【0221】
エネルギー提案情報取得部F232は、例えば、時間帯ごとのガス使用情報と時間帯ごとの電気使用情報と時間帯別単位料金情報とを用いて、時間帯ごとに、2以上のエネルギーのうちの最安値のエネルギーを特定する媒体識別子を取得する。
【0222】
エネルギー提案情報取得部F232は、例えば、時系列のガス使用情報からガス使用代表値(例えば、単位は「m3」)を取得する。ガス使用代表値は、例えば、2以上のガス使用情報の累積値、平均値、最大値等である。また、エネルギー提案情報取得部F232は、例えば、時系列の電気使用情報から電気使用代表値(例えば、単位は「kw」)を取得する。電気使用代表値は、例えば、2以上の電気使用情報の累積値、平均値、最大値等である。そして、エネルギー提案情報取得部F232は、例えば、ガス使用代表値と、単位料金情報格納部F212の媒体識別子「ガス」に対応する単位料金情報とを用いて、ガス使用代表値に対応する料金であるガス料金情報を取得する。また、エネルギー提案情報取得部F232は、例えば、電気使用代表値と、単位料金情報格納部F212の媒体識別子「電気」に対応する単位料金情報とを用いて、電気使用代表値に対応する料金である電気料金情報を取得する。
【0223】
また、エネルギー提案情報取得部F232は、例えば、ガス変換情報を用いて、ガス使用代表値を電気の使用量に変換し、媒体識別子「電気」に対応する単位料金情報を用いて、当該電気の使用量に対応する電気料金情報を取得する。そして、エネルギー提案情報取得部F232は、「電気料金情報<ガス料金情報」である場合、当該「ガス」の使用を「電気」の使用とするようなエネルギー提案情報を取得する。
【0224】
また、エネルギー提案情報取得部F232は、例えば、電気変換情報を用いて、電気使用代表値をガスの使用量に変換し、媒体識別子「ガス」に対応する単位料金情報を用いて、当該ガスの使用量に対応するガス料金情報を取得する。そして、エネルギー提案情報取得部F232は、「ガス料金情報<電気料金情報」である場合、当該「電気」の使用を「ガス」の使用とするようなエネルギー提案情報を取得する。
【0225】
また、エネルギー提案情報取得部F232は、例えば、ガス変換情報を用いて、ガス使用代表値を共通の単位(例えば、「Joule」)の量に変換し、媒体識別子「電気」に対応する単位料金情報を用いて、当該共通の単位の量に対応する電気料金情報を取得する。そして、エネルギー提案情報取得部F232は、「電気料金情報<ガス料金情報」である場合、当該「ガス」の使用を「電気」の使用とするようなエネルギー提案情報を取得する。
【0226】
また、エネルギー提案情報取得部F232は、例えば、電気変換情報を用いて、電気使用代表値を共通の単位(例えば、「Joule」)の量に変換し、媒体識別子「ガス」に対応する単位料金情報を用いて、当該共通の単位の量に対応するガス料金情報を取得する。そして、エネルギー提案情報取得部F232は、「ガス料金情報<電気料金情報」である場合、当該「電気」の使用を「ガス」の使用とするようなエネルギー提案情報を取得する。
【0227】
エネルギー提案情報取得部F232は、例えば、天候情報取得部F231が取得した天候情報と時系列のガス使用情報と時系列の電気使用情報とを用いて、エネルギー提案情報を取得する。
【0228】
エネルギー提案情報取得部F232は、例えば、天候情報取得部F231が取得した天候情報が予め決められた条件を満たすほど寒い(例えば、「対象となる時の気温が閾値以下」「対象となる日または月の予想気温が閾値以下」)と判断した場合、時系列のガス使用情報を用いて取得され得るガス使用代表値、時系列の電気使用情報を用いて取得され得る電気使用代表値の値を大きくする補正を行い、当該補正後のガス使用代表値と補正後の電気使用代表値とを用いて、上記のアルゴリズムで、ガス料金情報、電気料金情報を取得し、例えば、「ガス料金情報<電気料金情報」である場合、当該「電気」の使用を「ガス」の使用とするようなエネルギー提案情報を取得する。
【0229】
エネルギー提案情報取得部F232は、例えば、時系列のガス使用情報と時系列の電気使用情報と器具情報が有する性能情報とを用いて、最安値のエネルギーに対応する器具識別子を取得する。
【0230】
エネルギー提案情報取得部F232は、例えば、時間帯ごとのガス使用情報と時間帯ごとの電気使用情報と時間帯別単位料金情報と器具情報が有する性能情報とを用いて、時間帯ごとに、最安値のエネルギーに対応する器具識別子を取得する。
【0231】
エネルギー提案情報取得部F232は、例えば、時系列のガス使用情報と時系列の電気使用情報と企業情報と単位料金情報とを用いて、エネルギーを提供する企業のうち、最安値のエネルギーを提供する企業の企業識別子を取得する。
【0232】
エネルギー提案情報取得部F232は、例えば、時間帯ごとのガス使用情報と時間帯ごとの電気使用情報と時間帯別単位料金情報とを用いて、最安値の企業に対応する企業識別子を取得する。
【0233】
ガス料金情報取得手段F2321は、例えば、時系列のガス使用情報と単位ガス料金情報とを用いて、ガスの使用に対する料金を特定するガス料金情報を取得する。ガス料金情報取得手段F2321は、例えば、時間帯別のガス使用情報と時間帯別の単位ガス料金情報とを用いて、時間帯別のガス料金情報を取得することは好適である。
【0234】
ガス料金情報取得手段F2321は、例えば、時系列のガス使用情報と、ガスの媒体識別子と企業識別子に対応付いている単位料金情報とを用いて、1以上の企業ごとのガス料金情報を取得する。
【0235】
ガス料金情報取得手段F2321は、例えば、時系列のガス使用情報を用いて、ガス使用代表値を取得する。そして、ガス料金情報取得手段F2321は、例えば、媒体識別子「ガス」および各企業の企業識別子に対応付いている単位料金情報を単位料金情報格納部F212から取得し、当該単位料金情報を用いて、当該ガス使用代表値に対応する、各企業のガス料金情報を取得する。単位料金情報が、ガス使用の幅の情報とガス単位量料金情報との対の情報の集合である場合、ガス料金情報取得手段F2321は、当該ガス使用代表値に対応するガス使用の幅の情報を特定し、当該ガス使用の幅の情報と対になるガス単位量料金情報を単位料金情報から取得し、当該ガス単位量料金情報とガス使用代表値とを乗算し、ガス料金情報を算出する。
【0236】
ガス料金情報取得手段F2321は、例えば、時間帯別のガス使用情報と、ガスの媒体識別子と企業識別子とに対応付いている時間帯別の単位料金情報とを用いて、1以上の企業ごとの時間帯別のガス料金情報を取得しても良い。なお、かかる場合、単位料金情報は、ガスの単位量あたりの料金である。
【0237】
ガス料金情報取得手段F2321は、例えば、時系列のガス使用情報を用いて、ガス使用代表値を取得する。そして、ガス料金情報取得手段F2321は、例えば、媒体識別子「ガス」と企業識別子と各時間帯の時間帯別識別子と対になる単位料金情報を単位料金情報格納部F212から取得する。そして、ガス料金情報取得手段F2321は、ガス使用代表値と単位料金情報とを乗算し、時間帯ごと、企業ごとのガス料金情報を算出する。
【0238】
電気料金情報取得手段F2322は例えば、時系列の電気使用情報と単位電気料金情報とを用いて、電気の使用に対する料金を特定する電気料金情報を取得する。
【0239】
電気料金情報取得手段F2322は、例えば、時系列の電気使用情報を用いて、電気使用代表値を取得する。そして、電気料金情報取得手段F2322は、例えば、電気使用代表値と単位電気料金情報とを用いて、電気料金情報を取得する。なお、電気料金情報取得手段F2322は、例えば、電気使用代表値と単位電気料金情報とを乗算し、電気料金情報を取得する。なお、電気料金情報取得手段F2322の処理は、ガス料金情報取得手段F2321の処理と同様でも良い。
【0240】
電気料金情報取得手段F2322は、時間帯別の電気使用情報と時間帯別の単位電気料金情報とを用いて、時間帯別の電気料金情報を取得しても良い。
【0241】
電気料金情報取得手段F2322は、例えば、時系列の電気使用情報と、電気の媒体識別子と1以上の各企業識別子とに対応付いている単位料金情報とを用いて、企業ごとの電気料金情報を取得する。
【0242】
電気料金情報取得手段F2322は、時間帯別の電気使用情報と、電気の媒体識別子と1以上の各企業識別子とに対応付いている時間帯別の単位料金情報とを用いて、1以上の企業ごとの時間帯別の電気料金情報を取得しても良い。
【0243】
媒体識別子取得手段F2323は、時系列のガス使用情報と時系列の電気使用情報を用いて、2以上のエネルギーのうちの最安値のエネルギーを特定する媒体識別子を取得する。
【0244】
媒体識別子取得手段F2323は、例えば、ガス料金情報と電気料金情報とを用いて、2以上のエネルギーのうちの最安値のエネルギーを特定する媒体識別子を取得する。なお、かかる媒体識別子は、エネルギー提案情報を構成する。
【0245】
媒体識別子取得手段F2323は、例えば、時間帯ごとのガス使用情報と時間帯ごとの電気使用情報と時間帯別単位料金情報とを用いて、時間帯ごとに、2以上のエネルギーのうちの最安値のエネルギーを特定する媒体識別子を取得する。
【0246】
媒体識別子取得手段F2323は、時間帯ごとに、対応する時間帯のガス料金情報と対応する時間帯の電気料金情報とを用いて、2以上のエネルギーのうちの最安値のエネルギーを特定する媒体識別子を取得しても良い。媒体識別子取得手段F2323は、例えば、時間帯ごとに、対応する時間帯のガス料金情報と対応する時間帯の電気料金情報とを比較し、小さい方の情報に対応するエネルギーの媒体識別子を取得する。
【0247】
器具識別子取得手段F2324は、時系列のガス使用情報と時系列の電気使用情報と器具情報が有する性能情報とを用いて、最安値のエネルギーに対応する器具識別子を取得する。
【0248】
器具識別子取得手段F2324は、ガス料金情報と電気料金情報とを用いて、2以上のエネルギーのうちの最安値のエネルギーに対応する器具を特定する器具識別子を取得する。
【0249】
器具識別子取得手段F2324は、例えば、時間帯ごとのガス使用情報と時間帯ごとの電気使用情報と時間帯別単位料金情報と器具情報が有する性能情報とを用いて、時間帯ごとに、最安値のエネルギーに対応する器具識別子を取得する。
【0250】
器具識別子取得手段F2324は、例えば、媒体識別子取得手段F2323が取得した媒体識別子と対になる器具識別子であり、提案先の顧客の顧客識別子と対になる器具識別子を取得する。なお、器具識別子取得手段F2324は、媒体識別子と対になる器具識別子は、顧客識別子と対になる1以上の器具識別子の中から、格納部F21に格納されている器具情報を参照して、媒体識別子と対になる器具識別子を取得する。
【0251】
また、器具識別子取得手段F2324は、例えば、媒体識別子取得手段F2323が取得した媒体識別子と対になる器具識別子であり、提案先の顧客の顧客識別子と対になる器具識別子が2以上、存在する場合、当該2以上の器具識別子から、器具識別子と対になる性能情報が良い性能を示す情報と対になる器具識別子を取得する。
【0252】
器具識別子取得手段F2324は、時間帯ごとに、対応する時間帯のガス料金情報と対応する時間帯の電気料金情報とを用いて、2以上のエネルギーのうちの最安値のエネルギーに対応する器具識別子を取得することは好適である。
【0253】
例えば、媒体識別子取得手段F2323が、時間帯ごとに、対応する時間帯のガス料金情報と対応する時間帯の電気料金情報とを用いて、同一のエネルギー(例えば、同一のJoule)で、安い方の媒体の媒体識別子を時間帯ごとに取得する。そして、器具識別子取得手段F2324は、例えば、時間帯ごとに、提案先の顧客の顧客識別子と対になる器具識別子を取得する。なお、かかる場合も、提案先の顧客の顧客識別子と対になる、安い媒体の器具識別子が2以上、存在する場合、器具識別子取得手段F2324は、当該2以上の器具識別子から、器具識別子と対になる性能情報が良い性能を示す情報と対になる器具識別子を取得する。
【0254】
企業識別子取得手段F2325は、例えば、時系列のガス使用情報と時系列の電気使用情報と企業情報と単位料金情報とを用いて、エネルギーを提供する企業のうち、最安値のエネルギーを提供する企業の企業識別子を取得する。
【0255】
企業識別子取得手段F2325は、ガス料金情報と電気料金情報とを用いて、2以上のエネルギーのうちの最安値のエネルギーを特定する企業識別子を取得する。企業識別子取得手段F2325は、通常、2以上の各企業識別子と対になる単位料金情報とガス料金情報と電気料金情報とを用いて、2以上のエネルギーのうちの最安値のエネルギーを特定する企業識別子を取得する。
【0256】
企業識別子取得手段F2325は、例えば、時間帯ごとのガス使用情報と時間帯ごとの電気使用情報と時間帯別単位料金情報とを用いて、最安値の企業に対応する企業識別子を取得する。
【0257】
例えば、媒体識別子取得手段F2323が、ガス料金情報と電気料金情報とを用いて、同一のエネルギー(例えば、同一のJoule)で、安い方の媒体の媒体識別子を取得する。そして、企業識別子取得手段F2325は、取得された媒体識別子と対になる企業識別子に対応する単位料金情報を参照し、最安値の単位料金情報に対応する企業識別子を取得する。
【0258】
企業識別子取得手段F2325は、時間帯ごとに、対応する時間帯のガス料金情報と対応する時間帯の電気料金情報とを用いて、2以上のエネルギーのうちの最安値のエネルギーに対応する企業識別子を取得することは好適である。
【0259】
例えば、媒体識別子取得手段F2323が、時間帯ごとに、対応する時間帯のガス料金情報と対応する時間帯の電気料金情報とを用いて、同一のエネルギー(例えば、同一のJoule)で、安い方の媒体の媒体識別子を時間帯ごとに取得する。そして、企業識別子取得手段F2325は、取得された媒体識別子と対になる企業識別子に対応する時間帯単位料金情報を参照し、最安値の単位料金情報に対応する企業識別子を取得する。
【0260】
制御部F233は、エネルギー提案情報出力部F241が出力したエネルギー提案情報に対応したエネルギーを使用するための処理を行う。
【0261】
制御部F233は、例えば、現在時刻を図示しない時計から取得する。次に、制御部F233は、現在、動作中のエネルギー器具の器具識別子、媒体識別子、企業識別子のうちの1以上の識別子(現在の識別子)を取得する。次に、制御部F233は、現在時刻に対応する時間帯と対になる1以上の良好な識別子(良好な器具識別子、媒体識別子、または企業識別子)を取得する。そして、制御部F233は、現在の識別子と良好な識別子とが異なるか否かを判断し、異なる場合は、良好な識別子で識別される器具、媒体、または企業のエネルギーを使用するように制御を行う。なお、かかる制御は、例えば、器具を切り換える指示の送信、企業を切り換える指示の送信、、器具を切り換える旨の情報の出力、企業を切り換える旨の情報の出力である。
【0262】
制御部F233は、例えば、ガスと電気とを含む2以上のエネルギーのうち、受け付けられた媒体識別子に対応するエネルギーを使用するための処理を行う。制御部F233は、例えば、エネルギー提案情報出力部F241から受け付けた媒体識別子に対応するエネルギーを使用するための処理を行う。
【0263】
制御部F233は、例えば、受け付けられた器具識別子に対応するエネルギー器具を使用するための処理を行う。制御部F233は、例えば、エネルギー提案情報出力部F241から受け付けた器具識別子を使用するための処理を行う。
【0264】
制御部F233は、例えば、受け付けられた企業識別子に対応するエネルギーを使用するための処理を行う。制御部F233は、例えば、エネルギー提案情報出力部F241から受け付けた企業識別子に対応するエネルギーを使用するための処理を行う。
【0265】
なお、器具の切り換えの処理は、例えば、切り換え前の器具に対して停止指示を送信し、切り換え後の器具に対して動作開始指示を送信する処理である。
【0266】
出力部F24は、各種の情報や指示を出力する。各種の情報や指示とは、例えば、エネルギー提案情報である。ここで、出力とは、例えば、端末装置F1等の外部の装置への送信、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡し等であるが、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタでの印字、音出力、記録媒体への蓄積、などを含む概念である、と考えても良い。
【0267】
エネルギー提案情報出力部F241は、エネルギー提案情報取得部F232が取得したエネルギー提案情報を出力する。
【0268】
エネルギー提案情報出力部F241は、例えば、媒体識別子取得手段F2323が取得した媒体識別子を出力する。エネルギー提案情報出力部F241は、例えば、媒体識別子取得手段F2323が取得した時間帯ごとの媒体識別子を出力する。
【0269】
エネルギー提案情報出力部F241は、例えば、媒体識別子取得手段F2323が取得する一の時間帯の媒体識別子が、直前の時間帯の媒体識別子と異なる場合に、一の時間帯になる際に、一の時間帯の媒体識別子を制御部F233に渡す。
【0270】
エネルギー提案情報出力部F241は、例えば、器具識別子取得手段F2324が取得した器具識別子を出力する。エネルギー提案情報出力部F241は、例えば、器具識別子取得手段F2324が取得した時間帯ごとの器具識別子を出力する。
【0271】
エネルギー提案情報出力部F241は、例えば、器具識別子取得手段F2324が取得する一の時間帯の器具識別子が、直前の時間帯の器具識別子と異なる場合に、一の時間帯になる際に、一の時間帯の器具識別子を制御部F233に渡す。
【0272】
エネルギー提案情報出力部F241は、例えば、企業識別子取得手段F2325が取得した企業識別子を出力する。エネルギー提案情報出力部F241は、例えば、企業識別子取得手段F2325が取得した時間帯ごとの企業識別子を出力する。
【0273】
エネルギー提案情報出力部F241は、例えば、企業識別子取得手段F2325が取得する一の時間帯の企業識別子が、直前の時間帯の企業識別子と異なる場合に、一の時間帯になる際に、一の時間帯の企業識別子を制御部F233に渡す。
【0274】
ここで、出力とは、例えば、端末装置F1等の外部の装置への送信、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡し等であるが、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタでの印字、音出力、記録媒体への蓄積、などを含む概念である、と考えても良い。
【0275】
端末格納部F11、格納部F21、顧客情報格納部A211、ガス情報格納部A212、天候情報格納部A215、電気情報格納部F211、単位料金情報格納部F212、器具情報格納部F213、および企業情報格納部F214は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
【0276】
端末格納部F11等に情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して情報が端末格納部F11等で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された情報が端末格納部F11等で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された情報が端末格納部F11等で記憶されるようになってもよい。
【0277】
端末受付部F12は、タッチパネルやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
【0278】
端末処理部F13、処理部F23、ガス情報蓄積部A231、天候情報蓄積部A234、天候情報取得部F231、エネルギー提案情報取得部F232、制御部F233、ガス料金情報取得手段F2321、電気料金情報取得手段F2322、媒体識別子取得手段F2323、器具識別子取得手段F2324、および企業識別子取得手段F2325は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。端末処理部F13等の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
【0279】
端末送信部F14、出力部F24、およびエネルギー提案情報出力部F241は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。
【0280】
端末受信部F15、受信部F22、ガス情報受信部A221、および天候情報受付部A224は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。
【0281】
端末出力部F16は、ディスプレイやスピーカー等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。端末出力部F16は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
【0282】
次に、情報システムFの動作について説明する。まず、端末装置F1の動作について説明する。端末装置F1の端末受付部F12はエネルギープラン提示指示を受け付ける。次に、端末処理部F13は、端末受付部F12が受け付けたエネルギープラン提示指示を、送信するデータ構造のエネルギープラン提示指示にする。次に、端末送信部F14は、当該エネルギープラン提示指示を情報処理装置F2に送信する。そして、端末受信部F15は、エネルギー提案情報から受信する。次に、端末処理部F13は、端末受信部F15が受信したエネルギー提案情報を、出力するデータ構造にする。次に、端末出力部F16は、エネルギー提案情報を出力する。
【0283】
次に、情報処理装置F2の動作例について、
図11のフローチャートを用いて説明する。
【0284】
(ステップS1101)受信部F22は、エネルギープラン提示指示を端末装置F1から受信したか否かを判断する。エネルギープラン提示指示を受信した場合はステップS1102に行き、受信し無かった場合はステップS1112に行く。
【0285】
(ステップS1102)エネルギー提案情報取得部F232は、ステップS1101で受信されたエネルギープラン提示指示から顧客識別子を取得する。
【0286】
(ステップS1103)エネルギー提案情報取得部F232は、カウンタiに1を代入する。
【0287】
(ステップS1104)エネルギー提案情報取得部F232は、エネルギー提案を行うi番目の時間帯識別子が存在するか否かを判断する。i番目の時間帯識別子が存在する場合はステップS1105に行き、i番目の時間帯識別子が存在しない場合はステップS1101に戻る。なお、エネルギー提案を行う時間帯識別子については、例えば、予め決められている、とする。
【0288】
(ステップS1105)エネルギー提案情報取得部F232は、媒体の提案の処理を行う。かかる媒体提案処理の例について、
図12のフローチャートを用いて説明する。
【0289】
(ステップS1106)エネルギー提案情報取得部F232は、i番目の時間帯識別子に対応付けて、ステップS1105で取得された媒体識別子を蓄積する。
【0290】
(ステップS1107)エネルギー提案情報取得部F232は、器具の提案の処理を行う。かかる器具提案処理の例について、
図13のフローチャートを用いて説明する。
【0291】
(ステップS1108)エネルギー提案情報取得部F232は、i番目の時間帯識別子に対応付けて、ステップS1107で取得された器具識別子を蓄積する。
【0292】
(ステップS1109)エネルギー提案情報取得部F232は、企業の提案の処理を行う。かかる企業提案処理の例について、
図14のフローチャートを用いて説明する。
【0293】
(ステップS1110)エネルギー提案情報取得部F232は、i番目の時間帯識別子に対応付けて、ステップS1109で取得された企業識別子を蓄積する。
【0294】
(ステップS1111)エネルギー提案情報取得部F232は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS1104に戻る。
【0295】
(ステップS1112)制御部F233は、制御を行うタイミングであるか否かを判断する。制御を行うタイミングであればステップS1113に行き、制御を行うタイミングでなければステップS1101に戻る。なお、制御を行うタイミングは、問わない。
【0296】
(ステップS1113)制御部F233は、図示しない時計から現在時刻を取得する。
【0297】
(ステップS1114)制御部F233は、現在使用中の媒体の媒体識別子を取得する。そして、制御部F233は、顧客識別子および現在時刻に対応する良好な媒体識別子を格納部F21から取得する。なお、格納部F21には、顧客識別子に対応付けて、時間帯毎の良好な媒体識別子が格納されている、とする。そして、制御部F233は、現在使用中の媒体の媒体識別子と良好な媒体識別子とが異なっているか否かを判断する。異なっていれば媒体識別子を変化させるとしてステップS1115に行き、異なっていなければ媒体識別子を変化させないのでステップS1116に行く。なお、現在使用中の媒体の媒体識別子を取得する技術は公知技術である。また、現在使用中の媒体の媒体識別子を取得する方法は問わない。例えば、現在使用中の媒体の媒体識別子が、ユーザにより入力されて、格納部F21に格納されていても良い。
【0298】
(ステップS1115)制御部F233は、良好な媒体識別子を、変化させる新しい媒体識別子として取得し、格納部F21に蓄積する。
【0299】
(ステップS1116)制御部F233は、現在使用中の器具の器具識別子を取得する。そして、制御部F233は、顧客識別子および現在時刻に対応する良好な器具識別子を格納部F21から取得する。なお、格納部F21には、顧客識別子に対応付けて、時間帯毎の良好な器具識別子が格納されている、とする。そして、制御部F233は、現在使用中の器具の器具識別子と良好な器具識別子とが異なっているか否かを判断する。異なっていれば器具識別子を変化させるとしてステップS1117に行き、異なっていなければ器具識別子を変化させないのでステップS1118に行く。なお、現在使用中の器具の器具識別子を取得する技術は公知技術である。また、現在使用中の器具の器具識別子を取得する方法は問わない。例えば、現在使用中の器具の器具識別子が、ユーザにより入力されて、格納部F21に格納されていても良い。
【0300】
(ステップS1117)制御部F233は、良好な器具識別子を、変化させる新しい器具識別子として取得し、格納部F21に蓄積する。
【0301】
(ステップS1118)制御部F233は、現在使用中のエネルギーの提供企業の企業識別子を取得する。そして、制御部F233は、顧客識別子および現在時刻に対応する良好な企業識別子を格納部F21から取得する。なお、格納部F21には、顧客識別子に対応付けて、時間帯毎の良好な企業識別子が格納されている、とする。そして、制御部F233は、現在使用中の企業の企業識別子と良好な企業識別子とが異なっているか否かを判断する。異なっていれば企業識別子を変化させるとしてステップS1119に行き、異なっていなければ企業識別子を変化させないのでステップS1120に行く。なお、現在使用中のエネルギーの提供企業の企業識別子を取得する方法は問わない。例えば、現在使用中のエネルギーの提供企業の企業識別子が、ユーザにより入力されて、格納部F21に格納されていても良い。
【0302】
(ステップS1119)制御部F233は、良好な企業識別子を、変化させる新しい企業識別子として取得し、格納部F21に蓄積する。
【0303】
(ステップS1120)制御部F233は、変化させる新しいいずれかの識別子を取得したか否かを判断する。新しいいずれかの識別子を取得した場合はステップS1121に行き、新しいいずれかの識別子を取得しなかった場合はステップS1101に戻る。なお、いずれかの識別子は、媒体識別子、器具識別子、企業識別子のうちの1以上である。
【0304】
(ステップS1121)制御部F233は、変化させる新しい識別子に変更するための制御を行う。ステップS1101に戻る。
【0305】
なお、
図11のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0306】
次に、ステップS1105の媒体提案処理の例について、
図12のフローチャートを用いて説明する。
【0307】
(ステップS1201)エネルギー提案情報取得部F232は、対応する時間帯のガス使用情報をガス情報格納部A212から取得する。
【0308】
(ステップS1202)エネルギー提案情報取得部F232は、対応する時間帯の電気使用情報を電気情報格納部F211から取得する。
【0309】
(ステップS1203)エネルギー提案情報取得部F232は、ステップS1201で取得したガス使用情報を用いて、ガスの総使用量を取得する。そして、エネルギー提案情報取得部F232は、ガスの総使用量を、ガス変換情報を用いて、エネルギー共通の単位(例えば、「Joule」)の量に変換する。
【0310】
(ステップS1204)エネルギー提案情報取得部F232は、ステップS1202で取得した電気使用情報を用いて、電気の総使用量を取得する。そして、エネルギー提案情報取得部F232は、電気の総使用量を、電気変換情報を用いて、エネルギー共通の単位(例えば、「Joule」)の量に変換する。
【0311】
(ステップS1205)媒体識別子取得手段F2323は、カウンタiに1を代入する。
【0312】
(ステップS1206)媒体識別子取得手段F2323は、i番目の媒体が存在するか否かを判断する。i番目の媒体が存在する場合はステップS1207に行き、i番目の媒体が存在しない場合はステップS1210に行く。なお、i番目の媒体が存在するか否かは、例えば、単位料金情報格納部F212にi番目の媒体識別子に対応する単位料金情報が存在するか否かにより判断する等しても良い。
【0313】
(ステップS1207)媒体識別子取得手段F2323は、着目する時間帯に対応し、かつi番目の媒体識別子に対応する単位料金情報を単位料金情報格納部F212から取得する。
【0314】
(ステップS1208)媒体識別子取得手段F2323は、ステップS1207で取得した単位料金情報を参照し、ステップS1203およびステップS1204で取得したエネルギー共通の単位の量の和の量におけるコストを算出する。なお、このコストは、i番目の媒体のコストである。
【0315】
(ステップS1209)媒体識別子取得手段F2323は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS1206に戻る。
【0316】
(ステップS1210)媒体識別子取得手段F2323は、ステップS1208で算出したコストのうちの最小のコストに対応する媒体識別子を取得する。上位処理にリターンする。
【0317】
次に、ステップS1107の器具提案処理の例について、
図13のフローチャートを用いて説明する。
【0318】
(ステップS1301)器具識別子取得手段F2324は、媒体識別子取得手段F2323が取得した媒体識別子を取得する。
【0319】
(ステップS1302)器具識別子取得手段F2324は、顧客識別子と対になる器具識別子であり、ステップS1301で取得した媒体識別子と対になる器具識別子を取得する。
【0320】
(ステップS1303)器具識別子取得手段F2324は、ステップS1302で器具識別子を取得できたか否かを判断する。取得できた場合はステップS1304に行き、取得できなかった場合はステップS1305に行く。
【0321】
(ステップS1304)器具識別子取得手段F2324は、ステップS1302で取得できた器具識別子が2以上存在する場合、当該2以上の各器具識別子と対になる性能情報を器具情報格納部F213から取得し、当該性能情報が最も良い性能の性能情報と対になる器具識別子を取得する。なお、ステップS1302で取得できた器具識別子が1つの場合、器具識別子取得手段F2324は、当該器具識別子を取得する。上位処理にリターンする。なお、ここで取得した器具識別子は、使用すべきであると推薦する器具の器具識別子である。
【0322】
(ステップS1305)器具識別子取得手段F2324は、ステップS1301で取得した媒体識別子と対になる性能情報の中で、最も良い性能の性能情報と対になる器具識別子を器具情報格納部F213から取得する。上位処理にリターンする。なお、ここで取得した器具識別子は、購入すべきであると推薦する器具の器具識別子である。
【0323】
次に、ステップS1109の企業提案処理の例について、
図14のフローチャートを用いて説明する。
【0324】
(ステップS1401)企業識別子取得手段F2325は、媒体識別子取得手段F2323が取得した媒体識別子を取得する。
【0325】
(ステップS1402)企業識別子取得手段F2325は、着目する時間帯に対応し、ステップS1401で取得した媒体識別子と対になる1以上の単位料金情報を単位料金情報格納部F212から取得する。
【0326】
(ステップS1403)企業識別子取得手段F2325は、ステップS1402で取得した1以上の単位料金情報から最低のコストを示す単位料金情報を取得する。
【0327】
(ステップS1404)企業識別子取得手段F2325は、ステップS1403で取得した単位料金情報と対になる企業識別子を単位料金情報格納部F212から取得する。上位処理にリターンする。
【0328】
以上、本実施の形態によれば、LPG等のガスの使用状況、電気の使用状況を用いて、エネルギー消費プランが提案できる。
【0329】
また、本実施の形態によれば、LPG等のガスの使用状況、電気の使用状況、および天候情報を用いて、エネルギー消費プランが提案できる。
【0330】
また、本実施の形態によれば、LPG等のガスの使用状況等を用いて、エネルギーの媒体選択、器具選択、企業選択の提案できる。
【0331】
また、本実施の形態によれば、LPG等のガスの使用状況等を用いて、時間帯別のエネルギーの媒体選択、器具選択、企業選択の提案できる。
【0332】
さらに、本実施の形態によれば、LPG等のガスの使用状況等を用いて、時間帯別のエネルギーの媒体選択の制御、器具選択の制御、企業選択の制御ができる。
【0333】
なお、本実施の形態における処理は、ソフトウェアで実現しても良い。そして、このソフトウェアをソフトウェアダウンロード等により配布しても良い。また、このソフトウェアをCD-ROMなどの記録媒体に記録して流布しても良い。なお、このことは、本明細書における他の実施の形態においても該当する。なお、本実施の形態における情報処理装置F2を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、ガスの使用に関する時系列のガス使用情報を含む2以上のガス情報が格納されるガス情報格納部と、電気の使用に関する時系列の電気使用情報を含む2以上の電気情報が格納される電気情報格納部とにアクセス可能なコンピュータを、前記時系列のガス使用情報と前記時系列の電気使用情報とを用いて、使用するべきエネルギーに関する提案を示すエネルギー提案情報を取得するエネルギー提案情報取得部と、前記エネルギー提案情報取得部が取得したエネルギー提案情報を出力するエネルギー提案情報出力部として機能させるためのプログラムである。
【0334】
また、
図15は、本明細書で述べたプログラムを実行して、上述した種々の実施の形態の情報処理装置F2等を実現するコンピュータの外観を示す。上述の実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムで実現され得る。
図15は、このコンピュータシステム300の概観図であり、
図16は、システム300のブロック図である。
【0335】
図15において、コンピュータシステム300は、CD-ROMドライブを含むコンピュータ301と、キーボード302と、マウス303と、モニタ304とを含む。
【0336】
図16において、コンピュータ301は、CD-ROMドライブ3012に加えて、MPU3013と、CD-ROMドライブ3012等に接続されたバス3014と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM3015と、MPU3013に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶するとともに一時記憶空間を提供するためのRAM3016と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するためのハードディスク3017とを含む。ここでは、図示しないが、コンピュータ301は、さらに、LANへの接続を提供するネットワークカードを含んでも良い。
【0337】
コンピュータシステム300に、上述した実施の形態の情報処理装置F2等の機能を実行させるプログラムは、CD-ROM3101に記憶されて、CD-ROMドライブ3012に挿入され、さらにハードディスク3017に転送されても良い。これに代えて、プログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ301に送信され、ハードディスク3017に記憶されても良い。プログラムは実行の際にRAM3016にロードされる。プログラムは、CD-ROM3101またはネットワークから直接、ロードされても良い。
【0338】
プログラムは、コンピュータ301に、上述した実施の形態の情報処理装置F2等の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティープログラム等は、必ずしも含まなくても良い。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいれば良い。コンピュータシステム300がどのように動作するかは周知であり、詳細な説明は省略する。
【0339】
また、上記プログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
【0340】
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段は、物理的に一の媒体で実現されても良いことは言うまでもない。
【0341】
また、上記各実施の形態において、各処理は、単一の装置によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
【0342】
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0343】
以上のように、本発明にかかる情報処理装置は、LPG等のガスの使用状況、電気の使用状況を用いて、エネルギー消費プランが提案できるという効果を有し、エネルギー消費プランの提案を行うサーバ装置等として有用である。