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特許7467476エネルギー生成プラントを用いて交流電圧システムに調整電力を提供するための方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-05
(45)【発行日】2024-04-15
(54)【発明の名称】エネルギー生成プラントを用いて交流電圧システムに調整電力を提供するための方法
(51)【国際特許分類】
   H02J 3/32 20060101AFI20240408BHJP
   H02J 3/12 20060101ALI20240408BHJP
   H02J 3/46 20060101ALI20240408BHJP
   H02J 3/38 20060101ALI20240408BHJP
【FI】
H02J3/32
H02J3/12
H02J3/46
H02J3/38 150
【請求項の数】 25
(21)【出願番号】P 2021537742
(86)(22)【出願日】2019-12-19
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-03-10
(86)【国際出願番号】 EP2019086378
(87)【国際公開番号】W WO2020136085
(87)【国際公開日】2020-07-02
【審査請求日】2022-09-16
(31)【優先権主張番号】102018133707.8
(32)【優先日】2018-12-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】515078095
【氏名又は名称】エスエムエイ ソーラー テクノロジー アクティエンゲゼルシャフト
【氏名又は名称原語表記】SMA Solar Technology AG
(74)【代理人】
【識別番号】110001302
【氏名又は名称】弁理士法人北青山インターナショナル
(74)【代理人】
【識別番号】100169904
【弁理士】
【氏名又は名称】村井 康司
(74)【代理人】
【識別番号】100198650
【弁理士】
【氏名又は名称】小出 宗一郎
(72)【発明者】
【氏名】アンドレアス クノープロッホ
【審査官】辻丸 詔
(56)【参考文献】
【文献】特表2014-530588(JP,A)
【文献】特開2012-222908(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0069402(US,A1)
【文献】中国特許出願公開第107046290(CN,A)
【文献】特開昭58-204735(JP,A)
【文献】特開2015-035941(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02J 3/00-5/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
エネルギー生成システム(2)を用いてAC電圧グリッド(1)に調整電力を提供するための方法であって、前記エネルギー生成システム(2)は、太陽光発電機(4)及びエネルギー貯蔵部(5)を含み、
前記エネルギー生成システム(2)は、前記AC電圧グリッド(1)と総電力(P_Netz)を交換し、
交換される前記総電力(P_Netz)は、現在の最大PV電力(P_MPP)、ゼロ~前記最大PV電力(P_MPP)の事前定義可能な基本PV電力(P_PV_0)及び提供又は要求される調整電力の関数として設定され、
前記方法は、
- 調整電力が要求されない場合、前記基本PV電力(P_PV_0)を含む総基本電力(P_Netz_0)を送るステップ、
- 負の調整電力が要求される場合、前記基本PV電力(P_PV_0)と比較してPV電力(P_PV)を減少させるステップ、
- 正の調整電力が要求される場合、前記要求される正の調整電力が前記最大PV電力(P_MPP)と前記基本PV電力(P_PV_0)との間の差よりも大きい場合、前記エネルギー貯蔵部(5)からバッテリ電力(P_Batt)を引き出すステップ
を含み、
前記総基本電力(P_Netz_0)は、前記最大PV電力(P_MPP)の任意の変動が前記総基本電力(P_Netz_0)の対応する変動につながるように前記最大PV電力(P_MPP)に対応するか又は比例する、方法。
【請求項2】
負の調整電力を提供するために前記PV電力(P_PV)を減少させるステップは、前記太陽光発電機(4)にフィードバックするステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記総基本電力(P_Netz_0)は、前記エネルギー貯蔵部(5)が充電され得る場合、前記エネルギー貯蔵部(5)を充電するためのバッテリ電力(P_Batt)を含む、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記エネルギー貯蔵部(5)を充電するための前記バッテリ電力(P_Batt)は、負の調整電力が要求され、及び前記エネルギー貯蔵部(5)が充電され得る場合、最初に増加される、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記基本PV電力(P_PV_0)は、前記最大PV電力(P_MPP)に対応する、請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記基本PV電力(P_PV_0)は、前記最大PV電力(P_MPP)よりも低く、前記PV電力(P_PV)は、正の調整電力が要求される場合、前記基本PV電力(P_PV_0)と比較して増加され、及び前記要求される正の調整電力が前記基本PV電力(P_PV_0)と前記最大PV電力(P_MPP)との間の差よりも大きい場合、前記エネルギー貯蔵部(5)からのバッテリ電力(P_Batt)の追加の引き出しであり、それにより、前記総電力(P_Netz)は、前記要求される正の調整電力を含む、請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記基本PV電力(P_PV_0)は、前記最大PV電力(P_MPP)の40%~60%である、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記要求される調整電力は、特性曲線を用いて、前記AC電圧グリッド(1)の公称周波数(f_Nenn)からの瞬時周波数(f_netz)の偏差及び/又は前記瞬時周波数(f_netz)の変化率の関数として決定され、前記瞬時周波数(f_netz)が前記公称周波数(f_Nenn)よりも低く、且つ/又は前記変化率が負である場合、正の調整電力が要求され、前記瞬時周波数(f_netz)が前記公称周波数(f_Nenn)よりも大きく、且つ/又は前記変化率が正であるとき、負の調整電力が要求される、請求項1~7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記要求される調整電力は、上位コントローラによって前記エネルギー生成システム(2)に事前定義される、請求項1~7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
所定の将来の期間の前記調整電力は、調整電力範囲を設けられ、前記調整電力範囲は、前記エネルギー生成システム(2)により、前記所定の将来の期間における前記総基本電力(P_Netz_0)からの偏差として設定され得、且つ要求に応じて設定され得る正の最大調整電力及び負の最大調整電力を有する、請求項1~9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
前記所定の将来の期間の最適な調整電力範囲は、前記所定の将来の期間前に決定され、特に、前記現在の最大PV電力(P_MPP)、前記所定の将来の期間における前記最大PV電力(P_MPP)の予測値、前記エネルギー貯蔵部(5)の公称電力に対する公称PV電力(P_Peak)の比及び/又は前記エネルギー貯蔵部(5)の現在の充電状態(SOC)が考慮される、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記総基本電力(P_Netz_0)は、定数値を有し、調整電力が要求されず、且つ/又は前記最大PV電力(P_MPP)が前記総基本電力(P_Netz_0)よりも大きい場合、前記総基本電力(P_Netz_0)は、PV電力(P_PV)のみを含み、前記現在のPV電力(P_PV)と前記総基本電力(P_Netz_0)との間の差は、その後、電力(P_Batt)を前記エネルギー貯蔵部(5)と交換することによって補償される、請求項1~11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
前記太陽光発電機(4)及び前記エネルギー貯蔵部(5)は、電力(P_PV、P_Batt)を互いに交換し、および/または前記太陽光発電機(4)及び前記エネルギー貯蔵部(5)は、電力(P_PV、P_Batt)を双方向に前記AC電圧グリッド(1)と交換する、請求項1~12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
前記エネルギー生成システム(2)は、グリッド接続点を介して前記AC電圧グリッド(1)と前記総電力(P_Netz)を交換する、請求項1~13のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
前記太陽光発電機(4)及び前記エネルギー貯蔵部(5)は、異なる物理的に分離されたグリッド接続点(1a、1b)を介して前記AC電圧グリッド(1)とそれらのそれぞれの電力(P_PV、P_Batt)を交換する、請求項1~13のいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
制御ユニット(9)は、前記太陽光発電機(4)及び前記エネルギー貯蔵部(5)の現在の動作データ(P_MPP、SOC)を受け取り、且つ交換される前記それぞれの電力(P_PV、P_Batt)の設定値を予め定める、請求項1~15のいずれか一項に記載の方法。
【請求項17】
前記太陽光発電機(4)及び前記エネルギー貯蔵部(5)の現在の動作データ(P_MPP、SOC)は、前記太陽光発電機(4)と前記エネルギー貯蔵部(5)との間で交換される、請求項1~16のいずれか一項に記載の方法。
【請求項18】
前記エネルギー生成システム(2)は、少なくとも2つのエネルギー貯蔵部(51、52)を有し、前記太陽光発電機(4)及び前記少なくとも2つのエネルギー貯蔵部のうちの第1のエネルギー貯蔵部(51)は、前記AC電圧グリッド(1)の一次制御のための調整電力を提供し、前記少なくとも2つのエネルギー貯蔵部のうちの第2のエネルギー貯蔵部(52)は、前記AC電圧グリッド(1)の瞬時制御のための調整電力を提供する、請求項1~17のいずれか一項に記載の方法。
【請求項19】
前記第2のエネルギー貯蔵部(52)は、電圧印加インバータ(52a)を介して前記AC電圧グリッド(1)と瞬時調整電力(P_Moment)を交換する、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
太陽光発電機(4)、エネルギー貯蔵部(5、51、52)及び制御ユニット(9)を備える、AC電圧グリッド(1)に調整電力を提供するためのエネルギー生成システム(2)であって、前記制御ユニット(9)は、請求項1~19のいずれか一項に記載の方法を使用して前記エネルギー生成システム(2)を動作させるために設置される、エネルギー生成システム(2)。
【請求項21】
前記太陽光発電機(4)及び前記エネルギー貯蔵部(5、51、52)は、共通グリッド接続点を介して前記AC電圧グリッド(1)に接続される、請求項20に記載のエネルギー生成システム(2)。
【請求項22】
前記共通グリッド接続点は、グリッド側巻線及び少なくとも2つのシステム側巻線を備える変圧器を含み、前記太陽光発電機(4)及び前記エネルギー貯蔵部(5、51、52)又は該当する場合には複数のエネルギー貯蔵部(5、51、52)は、共通のシステム側巻線に接続される、請求項21に記載のエネルギー生成システム(2)。
【請求項23】
複数の太陽光発電機(4)及び/又は複数のエネルギー貯蔵部(5、51、52)は、共通の双方向インバータを介して前記共通グリッド接続点に接続され、前記インバータは、個別の直流コンバータを介して前記太陽光発電機(4)又は前記エネルギー貯蔵部(5、51、52)に接続される、請求項21に記載のエネルギー生成システム(2)。
【請求項24】
前記制御ユニット(9)は、ネットワークを介した間接接続を介して前記太陽光発電機(4)及び前記エネルギー貯蔵部(5、51、52)に通信可能に接続され、前記太陽光発電機(4)及び前記エネルギー貯蔵部(5、51、52)は、異なる物理的に分離されたグリッド接続点を介して前記AC電圧グリッド(1)に接続される、請求項20に記載のエネルギー生成システム(2)。
【請求項25】
前記エネルギー生成システム(2)は、異なる設計の複数のエネルギー貯蔵部(5、51、52)を含む、請求項20~24のいずれか一項に記載のエネルギー生成システム(2)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、太陽光発電機及びエネルギー貯蔵部を備えるエネルギー生成システムを用いてAC電圧グリッドに調整電力を提供するための方法に関する。
【背景技術】
【0002】
全国統合グリッドとして構築されたAC電圧グリッドでは、送られる電力と、引き出される電力との間の不均衡に起因して、AC電圧グリッドの公称周波数からのグリッド周波数の偏差が生じることがある。不均衡、したがって周波数偏差は、AC電圧グリッドに電力を送ることができ、且つ/又はAC電圧グリッドから電力を引き出すことができる装置が、それらによって送られるか又は引き出される電力を適切に適合させることによって打ち消すことができる。特に、公称周波数より低い周波数では、送られる電力を増加させるか、又は引き出される電力を減少させるのに対して、公称周波数より高い周波数では、送られる電力を減少させるか、又は引き出される電力を増加させることができる。
【0003】
電力グリッドの電力不均衡又はそこから生じる周波数偏差に直接的又は間接的に応答するエネルギー生成システムの電力のそれぞれの変化は、通常、調整電力と呼ばれる。調整電力は、調整予備の形態で専用のグリッド操作機器によって保持され、必要に応じて限られた期間のみ呼び出される。調整電力が呼び出されるとき、生成されるエネルギーは、調整エネルギー又は調整ワークと呼ばれる。例えば、ヨーロッパの統合グリッドなど、AC電圧グリッドでは、調整電力の提供は、通常、経時的に互いに依存し、互いに取って代わり、異なる動作モードを有する段階で編成される。
【0004】
第1の調整段階、いわゆる瞬時制御又は瞬時予備は、周波数変化率を制限するために使用される。瞬時予備は、能動的制御よりむしろグリッド特性として現行の電力グリッドで実現され、周波数の変化に直接且つ即座に応答して、それらの電力を変化させる装置によってもたらされる。特に、発電機又はモータの回転するフライホイール質量は、それらの慣性に起因して、電力不均衡を直接打ち消す瞬時予備電力を生成し、周波数変化率を制限する。
【0005】
第2の調整段階、周波数を維持するために使用され、持続的周波数偏差の場合に有用になるいわゆる一次制御では、公称周波数からのグリッド周波数の偏差に応じた特性曲線に基づいて、対象を絞った方式でそれらの電力を設定する装置を使用する。第3の段階、いわゆる二次制御では、上位制御装置が、装置に、それらの電力を適切に変化させるように指示することにより、AC電圧グリッドにおける起こり得る永続的又は予測可能な電力不均衡が計画的に打ち消される。二次制御は、グリッド周波数を公称値に復元するために電力及びエネルギーを提供し、第2の段階に取って代わる。
【0006】
AC電圧グリッドとエネルギー貯蔵部との間で電力を交換する装置が従来技術から知られている。そのような装置は、第2の調整段階の調整電力を提供するため、すなわち一次制御の枠組み内で電力不均衡に反応し、電力不均衡を打ち消すため、それに応じてAC電圧グリッドとエネルギー貯蔵部との間の電力交換を調節するために設置することができる。調整予備電力プラントは、したがって、必要に応じて固定的合意時間中に固定的合意量の調整電力を提供するタスクを負っている。
【0007】
通常、最大可能電力が太陽光発電システムの太陽光発電機から引き出されて、AC電圧グリッドに送られるような方法で動作する太陽光発電システムも知られている。例えば、日射量が変化した場合、大きく上下することがあり、特に夜間では利用可能ですらないPV電力の変動性及び乏しい予測性に起因して、太陽光発電システムは、これまで調整電力を提供することによってAC電圧グリッドの安定化に限定的に寄与することのみが可能であった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、太陽光発電機及び貯蔵部を備えるエネルギー生成システムを用いてAC電圧グリッドに調整電力を提供するための方法を提供するという目的に基づいており、この方法を使用して、AC電圧グリッドを安定化するための調整電力を安価且つ効率的に利用可能にすることができる。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本目的は、独立特許請求項1の特徴を有する方法により、且つ請求項19に記載のエネルギー生成システムを用いて達成される。好ましい実施形態は、従属特許請求項に定められる。
【0010】
エネルギー生成システムを用いてAC電圧グリッドに調整電力を提供するための方法において、エネルギー生成システムは、太陽光発電機及びエネルギー貯蔵部を含む。エネルギー生成システムは、AC電圧グリッドと総電力を交換する。交換される総電力は、現在の最大PV電力、ゼロ~最大PV電力の事前定義可能な基本PV電力及び提供又は要求される調整電力の関数として設定される。方法は、
- 調整電力が要求されない場合、基本PV電力を含む総基本電力を送るステップと、
- 負の調整電力が要求される場合、基本PV電力と比較してPV電力を減少させるステップと、
- 正の調整電力が要求される場合、要求される正の調整電力が最大PV電力と基本PV電力との間の差よりも大きい場合、バッテリからバッテリ電力を引き出すステップと
を含む。
【0011】
本発明による方法を通して、調整電力を提供するためにエネルギー生成システムを最適に使用することができる。この場合、負の調整電力は、PV電力を減少させることによって実現され、この減少は、太陽光発電機にフィードバックすることを含み得る。結果として、負の調整電力が利用可能であり、それは、任意の時点において、(AC電圧グリッドへの適切に効率的な接続を条件として)少なくとも太陽光発電機の公称電力であり得る。同時に、正の調整電力は、エネルギー貯蔵部によって最適に実現することができる。エネルギー貯蔵部が負の調整電力に寄与しなくてもよいという事実の結果として、その貯蔵容量の大部分を正の調整電力を提供するために取っておくことができる。
【0012】
総基本電力は、エネルギー貯蔵部が充電され得る場合、エネルギー貯蔵部を充電するためのバッテリ電力を含み得る。結果として、エネルギー貯蔵ユニットが満充電されない限り、PV電力の一部がエネルギー貯蔵ユニットを充電するために使用されることにより、総基本電力は、基本PV電力と比較して減少される。エネルギー貯蔵部を充電するためのバッテリ電力は、負の調整電力が要求され、及びエネルギー貯蔵部が充電され得る場合、PV電力が基本PV電力と比較して減少される前に最初に増加され得る。結果として、太陽光発電機によって生成された環境に優しいエネルギーは、エネルギー貯蔵部を充電するために最適に使用される。
【0013】
本方法の1つの実施形態では、基本PV電力は、最大PV電力に対応し得る。太陽光発電機は、したがって、負の調整電力を提供するためにエネルギー生成システムの総電力を減少させるためにPV電力を減少させない限り、最適に動作して、環境にやさしい方式で最大可能エネルギーを生成することができる。
【0014】
本方法の代替の一実施形態では、基本PV電力は、最大PV電力よりも低いことができ、PV電力は、正の調整電力が要求される場合、基本PV電力と比較して増加される。要求される正の調整電力が基本PV電力と最大PV電力との間の差よりも大きい場合、エネルギー貯蔵部からのバッテリ電力の追加の引き出しが行われ、それにより、総電力は、要求される正の調整電力を含む。
【0015】
有利な一実施形態では、基本PV電力は、最大PV電力の40%~60%である。これは、最大PV電力の40%~60%が追加の正の調整電力として利用可能であることを意味する。
【0016】
本発明による方法では、要求される調整電力は、特性曲線を用いて、AC電圧グリッドの公称周波数からの瞬時周波数の偏差及び/又は瞬時周波数の変化率の関数として決定され得る。特性曲線は、瞬時周波数が公称周波数よりも低く、且つ/又は変化率が負であるとき、正の調整電力が要求され、瞬時周波数が公称周波数よりも大きく、且つ/又は変化率が正であるとき、負の調整電力が要求されるように設計され得る。結果として、エネルギー生成システムは、特に公称周波数からのグリッド周波数の偏差として現れる可能性があるAC電圧グリッドの電力不均衡に独立して反応することができる。
【0017】
代替の一実施形態では、要求される調整電力は、上位コントローラによってエネルギー生成システムに事前定義され得る。結果として、特定の必要性がある場合、エネルギー生成システムは、例えば、グリッドオペレータにより、電力不均衡が上位コントローラによって対象を絞った方式で補償されるように制御することができる。
【0018】
本発明による方法は、所定の将来の期間の調整電力に調整電力範囲を設けることをさらに含み得、調整電力範囲は、エネルギー生成システムにより、所定の将来の期間における総基本電力からの偏差として設定され得る正の最大調整電力及び負の最大調整電力を有する。この場合、対称調整電力が所定の将来の期間に提供されるように、正の最大調整電力及び負の最大調整電力は、好ましくは、同じ大きさを有する。
【0019】
これに関連して、用語「提供」は、提示された調整電力が、将来の期間において実際に要求される場合、将来の期間において設定され得ること及び設定されるようになることが保証されることを意味すると理解すべきである。
【0020】
本方法の1つの実施形態では、将来の期間の最適な調整電力範囲は、調整電力が提供される将来の期間前に決定され得る。この目的のために、特に、現在の最大PV電力、所定の将来の期間における最大PV電力の予測値、エネルギー貯蔵部の公称電力に対する公称PV電力の比及び/又はエネルギー貯蔵部の現在の充電状態が考慮され得る。例えば、提示され得る調整電力が多いほど、現在の及び予測される最大PV電力は、高くなり、他方では、例えばエネルギー貯蔵部が満充電されている夜間など、負の調整電力を提供するためにこれのみが利用可能である場合、提示される調整電力は、公称PV電力によって制限され得る。
【0021】
本方法の1つの実施形態では、総基本電力は、最大PV電力の任意の変動が総基本電力の対応する変動につながるように最大PV電力に対応するか又は比例する。この場合、要求される調整電力は、調整電力への要求なしで送られる最大PV電力からの偏差として提供することができる。
【0022】
本方法の代替の一実施形態では、総基本電力は、定数値を有する。調整電力が要求されず、且つ最大PV電力が総基本電力よりも大きい場合、総基本電力は、PV電力のみを含む。現在のPV電力と一定の総基本電力との間の任意の差は、その後、電力をエネルギー貯蔵部と交換することによって補償され得る。結果として、エネルギー生成システムの挙動は、AC電圧グリッドとの定められた電力の交換が常に行われ、それが特に例えば天候関連の最大PV電力の任意の短期的な変化と無関係である点でよりよく計画され得る。
【0023】
本方法の1つの実施形態では、太陽光発電機及びエネルギー貯蔵部は、電力を互いに且つ/又はそれぞれの場合に双方向にAC電圧グリッドと交換することができる。具体的には、エネルギー生成システムは、この目的のために、正確に1つの共通グリッド接続点を介してAC電圧グリッドと総電力を交換することができる。代わりに、太陽光発電機及びエネルギー貯蔵部は、異なる物理的に分離されたグリッド接続点を介してAC電圧グリッドとそれらのそれぞれの電力を交換することができる。
【0024】
太陽光発電機が、対応する複数のインバータを介してAC電圧グリッドに接続され得る複数の副発電機を含み得ることは言うまでもない。同様に、エネルギー貯蔵部は、複数のコンバータを介してAC電圧グリッドに接続された複数のバッテリを含み得る。この場合、太陽光発電機及びエネルギー貯蔵部は、同じ若しくは異なるローカルグリッドにおいて又は同じ若しくは異なるグリッドレベルでAC電圧グリッドに接続することができる。
【0025】
本方法の有利な実施形態では、制御ユニットは、太陽光発電機及びエネルギー貯蔵部の現在の動作データを受け取り、且つ太陽光発電機及びエネルギー貯蔵部の動作のために交換されるそれぞれの電力の設定値を予め定める。この場合、制御ユニットは、特にそれが単一の共通グリッド接続点を介してAC電圧グリッドに接続される場合、エネルギー生成システムの一部であり得るか、又は上位レベルに配置して、通信線を介して太陽光発電機及びエネルギー貯蔵部と接続することができる。このようにして配置された制御ユニットが例えばAC電圧グリッド全体の動作に対して責任を負い、その限りにおいてグリッドオペレータを代表する、さらなる上位コントローラへの同一のインタフェースを有することができる。
【0026】
エネルギー生成システムは、少なくとも2つのエネルギー貯蔵部を有することができ、太陽光発電機及び第1のエネルギー貯蔵部は、AC電圧グリッドの一次制御のための調整電力を提供する一方、第2のエネルギー貯蔵部は、AC電圧グリッドの瞬時制御のための調整電力を提供する。特に、第2のエネルギー貯蔵部は、電圧印加インバータを介してAC電圧グリッドと瞬時調整電力を交換することができる。そのような方法を用いて、エネルギー生成システムは、AC電圧グリッドの瞬時制御と一次制御との両方に最適に寄与することができる。
【0027】
AC電圧グリッドに調整電力を提供するためのエネルギー生成システムは、太陽光発電機、エネルギー貯蔵部及び制御ユニットを含む。本発明によるエネルギー生成システムにおいて、制御ユニットは、上の説明による方法を使用してエネルギー生成システムを動作させるために設置される。
【0028】
エネルギー生成システムの1つの実施形態では、太陽光発電機及びエネルギー貯蔵部は、共通グリッド接続点を介してAC電圧グリッドに接続される。この場合、グリッド接続点は、グリッド側巻線と、太陽光発電機及びエネルギー貯蔵部を接続するための少なくとも2つの巻線とを備える変圧器を含み得る。加えて、エネルギー生成システムは、複数の太陽光発電機及び/又は複数のエネルギー貯蔵部を有することができ、それらは、共通の双方向インバータを介してグリッド接続点に接続される。インバータは、好ましくは、個別の直流コンバータを介して太陽光発電機又はエネルギー貯蔵部に接続される。共通インバータの使用により、ケーブル配線の労力から必要とされる装置の数の両方が減少し、インバータは、太陽光発電機及びエネルギー貯蔵部に個別に割り当てられたインバータを備えるエネルギー生成システムにおける個別のインバータの公称電力の合計よりも低い総電力のために設計されなければならない。
【0029】
そのようなエネルギー生成システムは、有利には、エネルギー生成システム内に配置され、太陽光発電機及びエネルギー貯蔵部又はそれらの対応するコントローラと直接通信することができる制御ユニットを含む。
【0030】
エネルギー生成システムの代替の一実施形態では、制御ユニットは、ネットワークを介した間接接続を介して太陽光発電機及びエネルギー貯蔵部又はそれらの対応するコントローラに通信可能に接続され、太陽光発電機及びエネルギー貯蔵部は、異なる物理的に分離されたグリッド接続点を介してAC電圧グリッドに接続される。
【0031】
エネルギー生成システムは、異なる設計の複数のエネルギー貯蔵部を含み得る。エネルギー貯蔵部の少なくとも1つは、好ましくは、高いエネルギー密度によって特徴付けられるリチウムイオン蓄電池を含み得る。とりわけ好ましくは、少なくとも1つのさらなるエネルギー貯蔵部は、リチウムイオン蓄電池と比較して、エネルギー密度がより低いが、電力密度がより高い超コンデンサを含み得る。このようにして構築されたエネルギー生成システムは、太陽光発電機に関連してリチウムイオンを用いて一次調整電力を提供することと、超コンデンサを用いて瞬時制御にも寄与することとの両方が可能である。
【0032】
本発明のさらなる一実施形態では、所定の将来の期間について調整電力範囲を定めることができ、調整電力は、太陽光発電機及びエネルギー貯蔵部を備えるエネルギー生成システムによって提供され、調整電力範囲は、総基本電力、正の最大調整電力及び負の最大調整電力を有する。この実施形態は、
- エネルギー貯蔵部の充電状態の、太陽光発電機の現在の最大PV電力の関数として総基本電力を決定するステップ、
- エネルギー貯蔵部の充電状態の関数として正の最大調整電力を決定するステップ、
- 最大PV電力及び太陽光発電機にフィードバックすることができる最大公称PV電力の関数として負の最大調整電力を決定するステップ
を含み得る。この場合、総基本電力及び正の最大調整電力は、所定の将来の期間の正の最大調整電力への要求がエネルギー貯蔵部の完全な放電につながることが除外されるように決定することができ、総基本電力は、現在の最大PV電力よりも低い差によって決定され、差が大きいほど、貯蔵部の充電状態は、満充電された状態から逸脱する。
【0033】
本発明は、以下の特徴によってさらに特徴付けることができる。
常に確実に利用可能な定められた正の最大調整電力を提供するために、エネルギー生成システムのエネルギー貯蔵部を恒久的に満充電状態で動作させることが有利である。エネルギー生成システムは、満充電された貯蔵部及び夜間でも負の最大調整電力を達成するために、太陽光発電機にフィードバックすることが可能であり、可能な帰還電力は、バッテリ電力に少なくとも対応するべきである。利用可能なPV電力は、可能な場合には常に貯蔵部を充電し、充電状態を可能な限り高く保つために使用される。本発明は、ほぼ常に満充電された貯蔵部を用いたエネルギー貯蔵容量の十分な利用と、正負の最大調整電力の十分な可用性とを可能にする。本発明による方法において太陽光発電機を統合することにより、対応するエネルギー貯蔵部を用いて個別に達成され得る対称調整電力の少なくとも2倍の高さの対称調整電力を提供することができる。
【0034】
以下の文章では、図面に例示された例示的な実施形態を参照して本発明をさらに解説及び説明する。
【図面の簡単な説明】
【0035】
図1】PV発電機、エネルギー貯蔵部及び制御ユニットを備えた、本発明によるエネルギー生成システムを示す。
図2】PV発電機、エネルギー貯蔵部、エネルギー生成システムの電力及びエネルギー貯蔵部の充電状態の第1の時間プロファイルを示す。
図3】PV発電機、エネルギー貯蔵部、エネルギー生成システムの電力及びエネルギー貯蔵部の充電状態の第2の時間プロファイルを示す。
図4】PV発電機、エネルギー貯蔵部、エネルギー生成システムの電力及びエネルギー貯蔵部の充電状態の第2の時間プロファイルを示す。
【発明を実施するための形態】
【0036】
図1は、太陽光発電機4及びエネルギー貯蔵部5を備えたエネルギー生成システム2を示す。
【0037】
太陽光発電機4は、現在の太陽放射に応じて最大PV電力P_MPPを生成することができる。インバータ4aは、太陽光発電機4から現在のPV電力P_PVを引き出し、それは、特に太陽光発電機4における電圧を設定することにより、ゼロ~最大PV電力P_MPPで変更され得る。PV電力P_PVは、電力が太陽光発電機4にフィードバックされる点で負値も想定することができる。従来のPVモジュールは、それらの公称PV電力P_Peakの規模の電力を容易に受け取ることが可能である。インバータ4aは、太陽光発電機4と直流としてこのように交換されたPV電力P_PVを交流に変換し、グリッド接続点1aを介してAC電圧グリッド1とPV電力P_PVを交換する。
【0038】
エネルギー貯蔵部5は、コンバータ5aに接続され、コンバータ5aは、エネルギー貯蔵部5とバッテリ電力P_Battを交換し、それを交流に変換し、それを、バッテリ電力P_Battとしてグリッド接続点1bを介してAC電圧グリッド1と交換する。エネルギー貯蔵部5は、通常、特定の貯蔵容量及び現在の充電状態SOCを有し、充電状態SOCは、貯蔵容量に対してどの程度のエネルギーが現在エネルギー貯蔵部に貯蔵されているかをパーセントで定期的に示す。したがって、ゼロのSOCは、エネルギー貯蔵部5が放電していることを意味し、100%のSOCは、エネルギー貯蔵部5が満充電されていることを示す。
【0039】
エネルギー生成システム2は、AC電圧グリッド1と総電力P_Netzを交換する。総電力P_Netzは、PV電力P_PV及びバッテリ電力P_Battで構成され、正又は負の値を想定することができる。
【0040】
グリッド接続点1a及び1bは、共通グリッド接続点によって置き換えることができ、すなわち、エネルギー生成システム2は、単一の共通グリッド接続点を介してAC電圧グリッド1と総電力を交換することもできる。複数の双方向インバータ4a及び/又はコンバータ5aのための共通グリッド接続は、変圧器を含むことができ、変圧器は、グリッド側巻線と、エネルギー生成システム2の装置を接続するための複数の巻線とを含む。結果として、グリッドとの電力の交換に関与する複数の作動装置は、変圧器に直接接続することができる。変圧器は、太陽光発電機4の公称電力と、エネルギー貯蔵部5から正の調整電力を(短期的に)取り出すための過負荷容量とのみを含む公称電力のために設計されなければならない。
【0041】
制御ユニット9は、太陽光発電機4及びエネルギー貯蔵部5又はインバータ4a及びコンバータ5aに通信可能に接続される。一方では、制御ユニット9は、この接続を介して太陽光発電機4及びエネルギー貯蔵部5から動作データを受け取る。他方では、制御ユニット9は、太陽光発電機4及びエネルギー貯蔵部5又はインバータ4a及びコンバータ5a(さもなければそれらの対応する制御装置)にPV電力P_PV及びバッテリ電力P_Battの設定値を送る。
【0042】
太陽光発電機4及びインバータ4aから形成される太陽光発電システムは、ここでは詳細に図示されていない多数のサブユニットを含み得る。特に、これは、共通のシステムコントローラによって制御される多数のインバータ4a及び対応する数の太陽光発電機4を備えた太陽光発電システムであり得る。エネルギー貯蔵部5及びコンバータ5aから形成される貯蔵システムは、ここでは詳細に図示されていない多数のサブユニットを同様に含み得る。特に、これは、共通のシステムコントローラによって制御される多数のコンバータ5a及び対応する数のエネルギー貯蔵部5を備えた貯蔵システムであり得る。エネルギー生成システム2は、特に、共通グリッド接続点1bにおいて複数のコンバータ5aを介してAC電圧グリッド1に接続された異なるタイプの複数のエネルギー貯蔵部5を含み得る。可能な貯蔵タイプは、特に、電気化学貯蔵、すなわち鉛酸、リチウムイオン又はフローバッテリ及びいわゆる超コンデンサ並びに揚水貯蔵などの調整電力を提供するのに適した他のエネルギー貯蔵部を含む。
【0043】
代替として又は加えて、エネルギー生成システム2は、異なるタイプの複数のPV発電機4及び/又はエネルギー貯蔵部5を含み得る。この場合、複数のPV発電機4及び/又はエネルギー貯蔵部5は、いずれの場合にも個別の直流コンバータを介して共通のインバータに接続することができ、このインバータを介してAC電圧グリッド1と双方向に電力を交換することができる。
【0044】
エネルギー生成システム2では、制御ユニット9は、太陽光発電システム及び貯蔵システムのそれぞれのシステムコントローラと通信し、対応する動作データP_MPP、SOC及び設定値P_PV、P_Battをそれらと交換する。エネルギー生成システム1内の異なるタイプのエネルギー貯蔵部5は、例えば、エネルギー密度が比較的低いが、電力密度が著しくより高い超コンデンサを備えた第2のエネルギー貯蔵部5と異なる方法において、エネルギー密度が高いリチウムイオンバッテリを備えた第1のエネルギー貯蔵部5を動作させることにより、この場合に異なる仕様で動作する。
【0045】
原則として、制御ユニット9は、それぞれの動作データが太陽光発電システムと貯蔵システムとの間で直接交換される点で太陽光発電システム又は貯蔵システムの一部としても実現することができる。特に、制御ユニット9は、インバータ4aのコントローラと一致して、貯蔵システムから直接動作データを受け取ることができる。設計に起因して、インバータ4aは、周波数、電流及び電力の高速測定をすでに含み、したがって他の場所に配置された制御ユニット9を介した「迂回路」を介するよりも速い反応を可能にするため、これは、有利である。
【0046】
本方法の特定の実施形態では、太陽光発電機の現在の動作データ、特に最大PV電力並びに現在のPV電力及び場合により計画されたPV電力並びにエネルギー貯蔵部の現在の動作データ、特に充電状態並びに現在のバッテリ電力及び場合により計画されたバッテリ電力は、太陽光発電機とエネルギー貯蔵部との間で直接交換することができる。太陽光発電機の対応するコントローラ及びエネルギー貯蔵部の対応するコントローラは、したがって、一方では自律的に作用し、他方では調整電力の提供に関与するそれぞれの相手方の挙動を考慮するために設置される。
【0047】
加えて、制御ユニット9は、AC電圧グリッド1の現在の動作状態についての情報を受け取ることができる。特に、制御ユニットは、場合によりインバータ4aからもAC電圧グリッド1のグリッド周波数f_netzを検出するか又は受け取ることができる。グリッド周波数f_netzは、とりわけ、AC電圧グリッド1の電力均衡の指標であり、特に、エネルギー生成システム2とAC電圧グリッド1との間で交換される総電力P_Netzが、AC電圧グリッド1の公称周波数からのグリッド周波数f_netzの偏差に応答して変更されることにより、エネルギー生成システム2によって提供される調整電力の需要を決定するために制御ユニット9によって使用され得る。
【0048】
代替として又は加えて、制御ユニット9は、上位コントローラに接続することができ、このコントローラによって指示されて、交換される総電力P_Netzを所定の範囲で変更し、指示された調整電力をこのようにして利用可能にすることができる。加えて、所定の将来の期間にエネルギー生成システム2がどの程度の調整電力を利用可能にし得るかを制御ユニット9が上位コントローラに通知することが提供され得る。
【0049】
グリッド接続点1a及び1bは、特に、同じ若しくは異なるローカルグリッドにおいて又は同じ若しくは異なるグリッドレベルで互いに物理的に離れて配置することができる。エネルギー生成システム2の制御ユニット9と装置との間及び制御ユニット9と上位コントローラとの間の通信は、それぞれ直接ケーブル接続を介して又は間接的にネットワークを介して行うことができる。
【0050】
図2の上部は、太陽光発電機4(最大PV電力P_MPP及びPV電力P_PV)、エネルギー貯蔵部5(バッテリ電力P_Batt)及びエネルギー生成システム2(総電力P_Netz)の電力Pの例示的な時間プロファイルを示し、下部は、エネルギー貯蔵部5の充電状態SOCの対応する時間プロファイルを示す。軸上の単位は、例として理解されるべきであり、エネルギー生成システム2の特定の実施形態に従ってスケールが調整されるべきである。例えば、時刻tは、分で、電力Pは、キロワット又はメガワットで指定することができる。
【0051】
時刻t0において、太陽光発電機4は、PV電力P_PVが最大PV電力P_MPPに本質的に対応するような方法で動作し、すなわち、太陽光発電機4は、最大可能電力P_MPPを生成し、任意の損失を差し引いた最大可能電力P_MPPがインバータ4aを介してPV電力P_PVとして送られる。バッテリ電力P_Battは、時刻t0においてゼロに等しいため、エネルギー生成システム2の総電力P_Netzは、(任意の損失を差し引いた)PV電力P_PVに対応する。
【0052】
例えば、太陽光発電機4に対する日射量の変化に起因した最大PV電力P_MPPの変動は、総電力P_Netzの変動としてAC電圧グリッド1に渡すことができる。代わりに、PV電力P_PVが最大PV電力P_MPPの変動に従い、PV電力P_PVと、一定の総基本電力P_Netz_0との間の差を、バッテリ電力P_Battの適切な交換を通してエネルギー貯蔵部5で均衡させる点において、エネルギー生成システム2の総電力P_Netzは、総基本電力P_Netz_0において一定に保つことができる。
【0053】
図1による実施例では、期間t0~t1における最大PV電力P_MPP、したがってPV電力P_PVの変動も、総電力P_Netzが総基本電力P_Netz_0において一定に保たれるような方法で反対のバッテリ電力P_Battによって補償される。結果として、エネルギー貯蔵部5の充電状態SOCは、わずかにのみ変化する。所定の期間にわたる一定の保証された総電力P_Netzは、グリッドオペレータがAC電圧グリッド1の動作の制御を計画する能力にとりわけ有利である。
【0054】
期間t1~t2において、正の調整電力がエネルギー生成システム2から要求され、総電力P_Netzを増加させることによって提供される。要求は、例えば、AC電圧グリッド1の電力不足を示すグリッド周波数の減少に起因して又は上位コントローラによる明示的要求に起因して生じる。PV電力P_PVは、最大PV電力P_MPPにすでに対応しており、したがって増加させることができないため、正の調整電力による総電力P_Netzの増加は、バッテリ電力P_Battを増加させることによって達成される。エネルギー貯蔵部5の充電状態SOCは、それに応じて低下する。期間t1~t2において、最大PV電力P_MPPの変動は、一定の総電力P_Netzを送るために、バッテリ電力P_Battの反対の変化によっても補償され得る。図1による実施例では、期間t1~t2における総電力P_Netzは、総基本電力P_Netz_0と、要求される正の調整電力との合計に対応する。
【0055】
時刻t2において、エネルギー貯蔵部5の充電状態SOCは、ゼロに近く、すなわち時刻t2を越えて提供され得る正の調整電力はない。加えて、期間t1~t2において要求される正の調整電力は、より高い値とするべきではなく、そうでなければ、エネルギー貯蔵部5は、時刻t2前にも空になり、調整電力が早々に停止したことになる。換言すれば、期間t1~t2において、この期間の正の最大可能調整電力は、エネルギー生成システム2から要求された。
【0056】
期間t2~t3において、負の調整電力がエネルギー生成システム2から要求され、総電力P_Netzを減少させることによって提供される。要求は、例えば、AC電圧グリッド1の電力過剰を示すグリッド周波数の増加に起因して又は上位コントローラによる明示的要求に起因して生じる。PV電力P_PVは、最大PV電力P_MPPに対応し続けており、負の調整電力による総電力P_Netzの減少は、バッテリ電力P_Battを減少させることによって達成される。総電力P_Netzは、バッテリ電力P_Battをエネルギー貯蔵部5に送ることにより、PV電力P_PVと比較して減少する。エネルギー貯蔵部5の充電状態SOCは、それに応じて上昇する。期間t2~t3において、最大PV電力P_MPPの変動は、一定の総電力P_Netzを送るために、バッテリ電力P_Battの反対の変化によっても補償され得る。図1による実施例では、期間t2~t3における総電力P_Netzは、総基本電力P_Netz_0と、要求される負の調整電力との合計に対応する。
【0057】
時刻t3において、エネルギー貯蔵部5の充電状態SOCは、時刻t0又はt1における開始値に戻った。原則として、負の調整電力は、時刻t3を越えて、特にエネルギー貯蔵部5の充電状態SOCが値100%に到達して、エネルギー貯蔵部5がもはや電力を引き出せなくなるまで提供することができる。
【0058】
図1による挙動は、将来の期間における対称調整電力を提示し、対応する要求があるとき、それに応じて対称調整電力を提供するように最適化することができる。これは、例えば、時刻t1前に、期間t1~t2にわたって一定のレベルで調整電力を提示するという決定がなされることを意味する。この調整電力が、期間t1~t2において正又は負の調整電力として要求されることになるかどうかは、予測できないため、すなわち期間t1~t2全体にわたって同じ量で正又は負の最大対称調整電力を届けるために、時刻t1におけるエネルギー貯蔵部5の充電状態SOCは、およそ50%でなければならない。充電状態SOCが50%よりも大きい場合、正の調整電力よりも負の調整電力に利用可能なエネルギーが少なくなり、逆も同様であり、それにより、時刻t1において充電状態SOCが50%から逸脱する場合、提示され得る最大調整電力が減少する。
【0059】
図3の上部は、電力P_MPP、P_PV、P_Batt及びP_Netzのさらなる例示的な時間プロファイルを示し、下部は、充電状態SOCの対応する時間プロファイルを示す。
【0060】
時刻t0において、PV電力P_PVは、最大PV電力P_MPPに本質的に対応し、インバータ4aを介して送られる。バッテリ電力P_Battは、時刻t0においてゼロに等しいため、エネルギー生成システム2の総電力P_Netzは、PV電力P_PVに対応する。最大PV電力P_MPPの変動は、期間t0~t1における総電力P_PVを一定の総基本電力P_Netz_0に保つために、バッテリ電力P_Battの反対の変化によって補償され得る。エネルギー貯蔵部5の充電状態SOCは、それに応じてわずかに変動する。代わりに(ここでは図示されない)、最大PV電力P_MPPの変動は、総電力P_Netzの変動としてAC電圧グリッド1に渡すことができる。
【0061】
期間t1~t2において、負の調整電力がエネルギー生成システム2から要求され、総電力P_Netzを減少させることによって提供される。この目的のために、エネルギー貯蔵部5が満充電されて充電状態SOCが100%になるまで、期間t1~t1aにおいて電力P_Battがエネルギー貯蔵部5に最初に送られる。期間t1a~t2において、エネルギー貯蔵部5は、したがって、もはや少しもバッテリ電力P_Battを取り入れることができない。総電力P_Netzは、ここで、PV電力P_PVを最大PV電力P_MPPと比較して減少させることにより、要求される負の調整電力によって減少する。総基本電力P_Netz_0と負の調整電力との合計は、期間t1a~t2において負であるため、PV電力P_PVは、電力が太陽光発電機4にフィードバックされる点で負にもなる。最大PV電力P_MPPのいかなる変動も期間t1a~t2において影響がない。エネルギー貯蔵部5の充電状態SOCは、100%のままである。
【0062】
期間t2~t3において、正の調整電力がエネルギー生成システム2から要求され、総電力P_Netzを増加させることによって提供される。PV電力P_PVは、最大PV電力P_MPPに設定される。時刻t1における総基本電力P_Netz_0と比較した正の調整電力による総電力P_Netzの増加は、バッテリ電力P_Battを増加させることによって実現され、すなわち電力がエネルギー貯蔵部5から引き出される。エネルギー貯蔵部5の充電状態SOCは、それに応じて低下する。最大PV電力P_MPP、したがってPV電力P_PVの変動は、総電力P_Netzを一定に保つために、バッテリ電力P_Battの対応する反対の変化によって補償され得る。
【0063】
時刻t3において、エネルギー貯蔵部5の充電状態は、約50%であり、すなわちさらなる正の調整電力が時刻t3を越えて提供され得る。代わりに、期間t2~t3において、実際に利用可能にされた正の調整電力の2倍の高さの正の調整電力を利用可能にすることができた。
【0064】
図3による一実施形態では、疑わしい場合にはPV電力P_PVを変化させることによって負の調整電力が完全に提供されるため、エネルギー貯蔵部5のほぼ全貯蔵容量が、正の調整電力を提供するためにこのように利用可能である。したがって、エネルギー貯蔵部5の充電状態SOCは、有利には、期間t1~t2にわたって対称調整電力の最大正部分を保証するために時刻t1においてほぼ100%であり得、エネルギー貯蔵部5の予備容量は、場合により最大PV電力P_MPPの揺らぎを補償するために利用可能に保つことができる。対称調整電力の最大負部分は、太陽光発電機4の公称PV電力P_Peakによって制限されるのみである。公称PV電力P_Peakの量で太陽光発電機4にフィードバックすることは、任意の時点、特に夜間において可能である。
【0065】
エネルギー貯蔵部5が、必要とされる調整電力を単独で正負の両方で実現できなければならない図1による実施形態と比較して、同じエネルギー貯蔵部5を備えた図3による実施形態では、公称PV電力P_Peakが、エネルギー貯蔵部5の貯蔵容量と将来の期間の持続時間との比率から次に生じる、将来の期間に提示され得る正の最大調整電力に少なくとも対応する場合、最大2倍であり得るより大きい対称調整電力が提示され得る。
【0066】
図4の上部は、電力P_MPP、P_PV、P_Batt及びP_Netzのさらなる例示的な時間プロファイルを示し、下部は、充電状態SOCの対応する時間プロファイルを示す。
【0067】
時刻t0において、PV電力P_PVは、最大PV電力P_MPPに本質的に対応し、インバータ4aを介して送られる。エネルギー貯蔵部5の充電状態SOCは、100%未満であり、それにより、エネルギー貯蔵部5は、バッテリ電力P_Battで充電される。エネルギー生成システム2の総電力P_Netzは、バッテリ電力P_Battを差し引いたPV電力P_PVに対応する。最大PV電力P_MPPの変動は、期間t0~t0aにおける総電力P_PVを一定の総基本電力P_Netz_0に保つために、バッテリ電力P_Battの反対の変化によって補償され得る。
【0068】
時刻t0aにおいて、エネルギー貯蔵部5は、満充電されており、もはやバッテリ電力P_Battを取り入れることができない。しかしながら、総電力P_Netzは、最大PV電力P_MPPと比較して、PV電力P_PVを、エネルギー生成システム2の総基本電力P_Netz_0に対応する基本PV電力P_PV_0まで減少させることによって一定に保たれる。最大PV電力P_MPPのいかなる変動も期間t0a~t1において影響がない。エネルギー貯蔵部5の充電状態SOCは、100%のままである。
【0069】
期間t1~t2において、正の調整電力がエネルギー生成システム2から要求され、総電力P_Netzを増加させることによって提供される。PV電力P_PVは、最大PV電力P_MPPに設定される。総基本電力P_Netz_0と比較してそのような方法で増加したPV電力P_PVが、要求される正の調整電力を提供するのに足りない場合、バッテリ電力P_Battは、設定される総電力P_Netz(正の調整電力を含む)と最大PV電力P_MPPとの間の差がエネルギー貯蔵部5から引き出されるような方法で増加する。エネルギー貯蔵部5の充電状態SOCは、それに応じて低下する。最大PV電力P_MPP、したがってPV電力P_PVの変動は、総電力P_Netzを一定に保つために、バッテリ電力P_Battの対応する反対の変化によって補償され得る。
【0070】
時刻t2において、エネルギー貯蔵部5の充電状態SOCは、約25%低下しており、これは、エネルギー生成システム2によって同じ正の調整電力が提供されたが、図2のt1~t2及び図3のt2~t3の等しく長い期間におけるよりも著しく少ない。太陽光発電機4を通して必要とされる正の調整電力の一部を提供することにより、エネルギー貯蔵部5は、いわば負荷から解放され、エネルギー生成システム2は、より長い期間にわたって正の調整電力を届けることができるか、又は全体的により高い正の調整電力が、エネルギー貯蔵部5において何も変化させずにエネルギー生成システム2によって所定の将来の期間にわたって達成され得る。
【0071】
期間t2~t3において、負の調整電力がエネルギー生成システム2から要求され、総電力P_Netzを減少させることによって提供される。この目的のために、期間t2~t2aにおいてバッテリ電力P_Battがエネルギー貯蔵部5に最初に送られる。例えば、エネルギー貯蔵部5に送ることができる最大電力が制限されているという理由のため、このようにして達成可能な総電力P_Netzの減少が、要求される負の調整電力を提供するのに足りない場合、PV電力P_PVは、最大PV電力P_MPPと比較して減少している。バッテリ電力P_Battをエネルギー貯蔵部5に送ることにより、エネルギー貯蔵部5の充電状態SOCが増加する。
【0072】
時刻t2aにおいて、充電状態SOCは、100%であり、すなわち、エネルギー貯蔵部5は、満充電されており、もはやバッテリ電力P_Battを取り入れることができない。総電力P_Netzは、電力が太陽光発電機4にフィードバックされる点でPV電力P_PVがさらに減少し、場合により負になることによって一定に保たれる。期間t2a~t3における総電力P_Netzは、時刻t0又はt1における総基本電力と、要求される負の調整電力との合計に対応する値でこのように一定のままである。エネルギー貯蔵部5の充電状態SOCは、100%のままである。
【0073】
図4による基本PV電力P_PV_0の定義は、基本PV電力P_PV_0がそこで最大PV電力P_MPPに直接対応し、それが、次に、エネルギー生成システム2の総基本電力P_Netz_0を決定するための基礎として少なくとも間接的に使用される点において、図2及び図3による実施形態にも移行することができる。図4による実施形態では、基本PV電力P_PV_0は、最大PV電力と比較して減少している。結果として、PV電力は、必要に応じて増加することができ、したがってエネルギー生成システム2を通して正の調整電力の提供に寄与することができる。
【0074】
図4による一実施形態では、基本PV電力P_PV_0は、ゼロ~最大PV電力P_MPPで選択することができ、それにより正の調整電力に寄与するためにPV電力P_PVを増加させることができる。最大PV電力のおよそ半分が正の調整電力として利用可能であり、もう半分が負の調整電力として利用可能であるように、最大PV電力のおよそ40%~60%において基本PV電力を選択することがとりわけ有利であることが分かっている。これらの割合は、太陽光発電機4にフィードバックすることにより、図2による実施形態ですでに少なくとも利用可能である負の調整電力を増し、エネルギー貯蔵部5からバッテリ電力P_Battを引き出すことにより、利用可能な正の調整電力を増す。
【0075】
図4による一実施形態では、正の調整電力は、所定の将来の期間にわたってこのように保証することができ、それは、期間の開始時のエネルギー貯蔵部5の貯蔵容量を将来の期間の持続時間で割ったものに、基本PV電力P_PV_0と最大PV電力P_MPPとの間の差を加えたものから計算される。将来の期間の保証された負の調整電力は、公称PV電力P_Peakに基本PV電力P_PV_0を加えたものに対応する。図3による実施形態と比較して、さらにより大きい対称調整電力がこのように提示され得る。
【0076】
図5は、太陽光発電機4及び異なるタイプの複数のエネルギー貯蔵部51、52を備えたエネルギー生成システム2の一実施形態を示す。エネルギー貯蔵部51は、エネルギー生成システム2がAC電圧グリッド1の一次及び/又は二次制御のための調整電力を提供するように、図2図4を参照して説明した方法の1つによる太陽光発電機4と連携して作用するために設置することができる。
【0077】
追加のエネルギー貯蔵部52は、電力密度がとりわけ高い貯蔵部、特にいわゆる超コンデンサ(略してSC)として設計され得る。このエネルギー貯蔵部52は、したがって、エネルギー貯蔵部51とは概ね無関係に動作することができ、グリッド接続点1cを介してAC電圧グリッド1と電力P_Momentを交換することができる。グリッド接続点1cは、グリッド接続点1a、1bとは別に設計することができるか、又はそれらとともに共通の装置内において、例えば共通のグリッド側巻線を備えた変圧器の個別のシステム側巻線として実現することができる。変圧器は、この場合、太陽光発電機4の公称電力と、エネルギー貯蔵部52から瞬時調整電力P_Momentを短期的に取り出すための過負荷容量とのみを含む公称電力のために設計されなければならない。エネルギー貯蔵部52と太陽光発電機4又はエネルギー貯蔵部との間の対象を絞った直接的又は間接的な電力の交換が設定され得ることは言うまでもない。特に、エネルギー貯蔵部52の充電状態を必要に応じて設定値に設定又は復元するためである。
【0078】
電力P_Momentは、この場合、AC電圧グリッド1の瞬時制御がサポートされるような方法において、グリッド周波数の関数として適切なコンバータ52aを用いて調節することができる。特に、電力P_Momentは、グリッド周波数の急速な変化を打ち消し、したがってAC電圧グリッド1を安定化するために、グリッド周波数の変化率の一次関数として設定することができる。この目的に向けて、例えば同期機械(いわゆる仮想同期機械、略してVSM)の挙動をエミュレートする電圧印加制御でコンバータ52aを動作させることがとりわけ有利であることが分かっている。
【符号の説明】
【0079】
1 AC電圧グリッド
1a、1b グリッド接続点
2 エネルギー生成システム
4 太陽光発電機
4a インバータ
5 エネルギー貯蔵部
5a コンバータ
9 制御ユニット
P_MPP 最大PV電力
P_PV PV電力
P_Batt バッテリ電力
P_Moment 瞬時予備電力
P_Netz 総電力
f_netz グリッド周波数
SOC 充電状態
t0、t1、... 時刻
図1
図2
図3
図4
図5