(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-05
(45)【発行日】2024-04-15
(54)【発明の名称】パーソナライズスキンケアのためにバイオマーカー解析を使用するためのシステムおよび方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0601 20230101AFI20240408BHJP
G01N 33/68 20060101ALI20240408BHJP
G01N 33/53 20060101ALI20240408BHJP
A61K 8/00 20060101ALI20240408BHJP
A61Q 19/00 20060101ALI20240408BHJP
G01N 21/78 20060101ALI20240408BHJP
【FI】
G06Q30/0601 320
G01N33/68
G01N33/53 D
A61K8/00
A61Q19/00
G01N21/78 C
(21)【出願番号】P 2022506506
(86)(22)【出願日】2020-07-14
(86)【国際出願番号】 US2020042012
(87)【国際公開番号】W WO2021141634
(87)【国際公開日】2021-07-15
【審査請求日】2022-03-24
(32)【優先日】2019-07-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2019-07-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】595100370
【氏名又は名称】ロレアル
【氏名又は名称原語表記】L′OREAL
(74)【代理人】
【識別番号】110001139
【氏名又は名称】SK弁理士法人
(74)【代理人】
【識別番号】100130328
【氏名又は名称】奥野 彰彦
(74)【代理人】
【識別番号】100130672
【氏名又は名称】伊藤 寛之
(72)【発明者】
【氏名】リー,ジー
(72)【発明者】
【氏名】バルーク,ギブ
(72)【発明者】
【氏名】フーチャー,オード
(72)【発明者】
【氏名】カブソグル,ヌケット
(72)【発明者】
【氏名】オルシタ,フレッド
(72)【発明者】
【氏名】メッセイジャー,エドワード
【審査官】松田 岳士
(56)【参考文献】
【文献】特表2016-510878(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2008/0131902(US,A1)
【文献】特表2010-515489(JP,A)
【文献】国際公開第2018/187151(WO,A1)
【文献】特開2014-041043(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
G01N 33/48-33/98
A61K 8/00- 8/99
A61Q 1/00-90/00
G01N 21/78-21/83
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
カスタムスキンケア製品を作製するための方法であって、
肌診断コンピューティングデバイスによって、対象者によって提供されたサンプルか
らタンパク質バイオマーカー濃度情報を生成するように構成されたイムノアッセイ分析デバイスから、
前記タンパク質バイオマーカー濃度情報を得るステップ、
前記肌診断コンピューティングデバイスによって、前記タンパク質バイオマーカー濃度情報に基づいて、少なくとも1つのスキンケア製品の成分を決定するステップ、および
前記肌診断コンピューティングデバイスによって、前記決定された少なくとも1つのスキンケア製品の成分を、カスタムスキンケア製品を作製するためにスキンケア製品処方デバイスに送信するステップを含む、方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法であって、
前記肌診断コンピューティングデバイスによって、アンケートを提示するステップ、および
前記肌診断コンピューティングデバイスによって、前記アンケートの質問に対する回答を受信するステップをさらに備え、
前記少なくとも1つのスキンケア製品の成分の決定が、前記回答にさらに基づく、方法。
【請求項3】
請求項2に記載の方法であって、
前記アンケートが、気候、湿度、ストレスレベル、および喫煙状況のうち少なくとも1つに関する質問を含む、方法。
【請求項4】
請求項1に記載の方法であって、
前記少なくとも1つのスキンケア製品の成分を決定するステップが、同様の特性を有する対象者が使用するスキンケア製品の成分を決定する推薦エンジンを用いるステップを含む、方法。
【請求項5】
請求項4に記載の方法であって、
前記肌診断コンピューティングデバイスによって、対象者からスキンケア製品のフィードバックを受信するステップ、および
前記肌診断コンピューティングデバイスによって、前記フィードバックに基づいて、前記推薦エンジンを更新するステップをさらに含む、方法。
【請求項6】
システムであって、
対象者によって提供されたサンプルからタンパク質バイオマーカー濃度情報を生成するように構成されたイムノアッセイ分析デバイス、
肌診断コンピューティングデバイス、および
スキンケア製品処方デバイスを備え、
前記肌診断コンピューティングデバイスは、請求項1~請求項5のいずれか一項に記載の方法を行うように構成されている、システム。
【請求項7】
請求項6に記載のシステムであって、前記スキンケア製品処方デバイスは、
前記決定された少なくとも1つのスキンケア製品の成分を受け取り、
前記少なくとも1つのスキンケア製品の成分を含む前記カスタムスキンケア製品を分注するように構成される、システム。
【請求項8】
カスタムスキンケア製品を作製するための方法であって、
肌診断コンピューティングデバイスによって、イムノアッセイ分析デバイスからタンパク質バイオマーカー濃度情報を得るステップ、
前記肌診断コンピューティングデバイスによって、前記タンパク質バイオマーカー濃度情報に基づいて、少なくとも1つのスキンケア製品の成分を決定するステップ、および
前記肌診断コンピューティングデバイスによって、前記決定された少なくとも1つのスキンケア製品の成分を、カスタムスキンケア製品を作製するためにスキンケア製品処方デバイスに送信するステップを含み、
前記少なくとも1つのスキンケア製品の成分を決定するステップが、同様の特性を有する対象者が使用するスキンケア製品の成分を決定する推薦エンジンを用いるステップを含む、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
【0002】
本出願は、2019年7月31日に出願された米国出願第16/528,380号、2019年7月31日に出願された米国出願第16/528,196号の利益を主張するものであり、各これらの内容は、該出願全体を参照することにより本明細書に援用される。
【発明の概要】
【0003】
本概要は、以下の「発明を実施するための形態」でさらに記載される概念の選択を簡略化して紹介するために提供される。本概要は、クレームされた主題の主要な特徴を特定することを意図したものではなく、また、クレームされた主題の範囲を決定する際の補助として使用することを意図したものでもない。
【0004】
いくつかの実施形態では、カスタムスキンケア製品を作製するためのシステムが提供される。前記システムは、スキンケア製品処方デバイスおよび肌診断コンピューティングデバイスを備える。前記肌診断コンピューティングデバイスは、少なくとも1つのプロセッサおよび非一時的なコンピュータ可読媒体を備える。前記非一時的なコンピュータ可読媒体は、前記少なくとも1つのプロセッサによる実行に応じて、前記肌診断コンピューティングデバイスにアクションを行なわせる、前記非一時的なコンピュータ可読媒体上に記憶されたコンピュータ実行可能命令を有する。前記アクションは、タンパク質バイオマーカー濃度情報を得るステップ、前記タンパク質バイオマーカー濃度情報に基づいて少なくとも1つのスキンケア製品の成分を決定するステップ、および前記決定された少なくとも1つのスキンケア製品の成分を前記スキンケア製品処方デバイスに送信するステップを含む。前記スキンケア製品処方デバイスは、前記決定された少なくとも1つのスキンケア製品の成分を受信し、前記少なくとも1つのスキンケア製品の成分を含むスキンケア製品を分注するように構成される。
【0005】
いくつかの実施形態では、カスタムスキンケア製品を作製するための方法が提供される。肌診断コンピューティングデバイスは、タンパク質バイオマーカー濃度情報を得る。前記肌診断コンピューティングデバイスは、前記タンパク質バイオマーカー濃度情報に基づいて、少なくとも1つのスキンケア製品の成分を決定する。前記肌診断コンピューティングデバイスは、カスタムスキンケア製品を作製するために前記決定された少なくとも1つのスキンケア製品の成分をスキンケア製品処方デバイスに送信する。
【0006】
いくつかの実施形態では、カスタムスキンケア製品を作製するためのシステムが提供される。前記システムは、タンパク質バイオマーカー濃度情報を得るステップのための回路、前記タンパク質バイオマーカー濃度情報に基づいて少なくとも1つのスキンケア製品の成分を決定するステップのための回路、およびカスタムスキンケア製品を作製するために前記決定された少なくとも1つのスキンケア製品の成分をスキンケア製品処方デバイスに送信するステップのための回路を備える。
【0007】
いくつかの実施形態では、対象者にスキンケア製品の推薦を提供するコンピュータ実装方法が提供される。コンピューティングデバイスは、タンパク質バイオマーカー濃度情報を得る。前記コンピューティングデバイスは、前記タンパク質バイオマーカー濃度情報に基づいて、少なくとも1つの肌の傾向を決定する。前記コンピューティングデバイスは、前記少なくとも1つの肌の傾向に関連する少なくとも1つのスキンケア製品を決定する。前記コンピューティングデバイスは、ディスプレイを介して前記少なくとも1つのスキンケア製品の推薦を提示する。
【0008】
いくつかの実施形態では、対象者にスキンケア製品の推薦を提供するためのシステムが提供される。前記システムは、タンパク質バイオマーカー濃度情報を得るステップのための回路、前記タンパク質バイオマーカー濃度情報に基づいて少なくとも1つの肌の傾向を決定するステップのための回路、前記少なくとも1つの肌の傾向に関連する少なくとも1つのスキンケア製品を決定するステップのための回路、およびディスプレイを介して、前記少なくとも1つのスキンケア製品の推薦を提示するステップのための回路を備える。
【0009】
いくつかの実施形態では、タンパク質バイオマーカー濃度情報を得るステップ、前記タンパク質バイオマーカー濃度情報に基づいて、少なくとも1つの肌の傾向を決定するステップ、前記少なくとも1つの肌の傾向に関連する少なくとも1つのスキンケア製品を決定するステップ、およびディスプレイを介して前記少なくとも1つのスキンケア製品の推薦を提示するステップによって、対象者にスキンケア製品の推薦を提供するように構成されるコンピューティングデバイスが提供される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の上述の態様および付随する利点の多くは、添付の図面と併せ、以下の発明を実施するための形態を参照することにより、よりよく理解できるようになり、また、より容易に理解されるであろう。
【0011】
【
図1】
図1は、本開示の様々な態様に係るシステムの例示的実施形態の様々な構成要素を示す高水準概略図である。
【0012】
【
図2】
図2は、本開示の様々な態様に係るバイオマーカー解析システム、肌診断コンピューティングデバイス、およびスキンケア製品処方デバイスの例示的実施形態の詳細を示すブロック図である。
【0013】
【
図3】
図3は、本開示の様々な態様に係るカスタムスキンケア製品を生成する方法を示すフローチャートである。
【0014】
【
図4】
図4は、本開示の様々な態様に係るタンパク質バイオマーカー濃度情報を得るための手順の例示的実施形態を示すフローチャートである。
【0015】
【
図5】
図5は、本開示の様々な態様に係るシステムの例示的実施形態の様々な構成要素を示す高水準概略図である。
【0016】
【
図6】
図6は、本開示の様々な態様に係るバイオマーカー解析システムの例示的実施形態および製品推薦コンピューティングデバイスの例示的実施形態のさらなる詳細を示すブロック図である。
【0017】
【
図7】
図7は、本開示の様々な態様に係るスキンケア製品の推薦を提示する方法の例示的実施形態を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0018】
現在、バイオマーカー解析システムの普及によって医療分野が進歩している。システムは、外来または臨床の場で運用され、様々なタンパク質濃度の非侵襲的測定を提供することができる。次いで、これらのタンパク質濃度を、様々な治療関連の目的に使用することができる。臨床研究を通じて、このようなバイオマーカー解析システムで検出できる特定のタンパク質は、老化の臨床症状やスキンケア製品の様々な有効成分に対する応答性/非応答性に関連していることが確認されている。例えば、YKL40、TG3、LCN1、IDEおよびFLG2などのバイオマーカーは、老化の臨床症状および応答性(テカリ肌、肌荒れ、肌の色ムラ、目のシワ、光老化、弾力性低下、毛穴拡張、レチノールに対する応答性、およびプロキシランに対する応答性など)と相関があることが分かっている。
【0019】
これらの相関関係が特定されていても、バイオマーカー解析システムはそのままのタンパク質濃度情報を提供するだけで、これらの相関関係を使用していない。バイオマーカー濃度情報を用いて、予測される肌の傾向に対処するためにスキンケア製品の処方を改善するシステムおよび方法が望まれている。また、バイオマーカー濃度情報を用いてスキンケア製品の推薦を生成し、予測される肌の傾向に対処するためにこのような推薦を改善するシステムおよび方法も望まれている。
【0020】
図1は、本開示の様々な態様に係るシステムの例示的実施形態の様々な構成要素を示す高水準概略図である。
図1に示されるシステムは、ユーザ90からサンプルを得て、サンプルに基づいて決定された肌の傾向に基づいてスキンケア製品の処方を生成し、スキンケア製品の処方を経時的に改善するために使用される。図示するように、1つまたは複数のサンプリングディスク102、104は、ユーザ90からサンプルを得るために使用される。次に、サンプリングディスク104は、タンパク質抽出デバイス208によって処理され、採取されたサンプルは、テストカートリッジ108にセットされる。テストカートリッジ108は、イムノアッセイ分析デバイス106に挿入される。イムノアッセイ分析デバイス106は、様々な肌の傾向に関連付けられた様々なタンパク質バイオマーカーの濃度を決定する。次に、タンパク質バイオマーカー濃度情報は、存在する肌の傾向を決定するために、肌診断コンピューティングデバイス110に提供される。検出された肌の傾向に基づいて、スキンケア製品処方デバイス112を使用して、肌の傾向に対処するためのカスタムスキンケア製品を作製し、ユーザ90は、カスタムスキンケア製品を使用することができる。カスタムスキンケア製品の有効性に関するフィードバックを、将来のカスタムスキンケア製品を改善するために、肌診断コンピューティングデバイス110またはスキンケア製品処方デバイス112に戻してもよい。
【0021】
図2は、本開示の様々な態様に係るバイオマーカー解析システム、肌診断コンピューティングデバイス、およびスキンケア製品処方デバイスの例示的実施形態の詳細を示すブロック図である。
【0022】
いくつかの実施形態では、バイオマーカー解析システム202は、対象者からサンプリングされたバイオマーカーの測定を可能にする1つまたは複数のデバイスを含む。いくつかの実施形態では、このようなサンプリングは、迅速かつ非侵襲的に行われる。したがって、バイオマーカーのサンプリングを外来臨床環境または小売環境で行うことが可能になる。図示された実施形態では、バイオマーカー解析システム202は、サンプリングディスク204、テストカートリッジ206、タンパク質抽出デバイス208、およびイムノアッセイ分析デバイス210を含む。
【0023】
いくつかの実施形態では、サンプリングディスク204は、基板と接着剤とを有する。接着剤は、サンプリングディスク204を対象者の肌に取り外し可能に付着させ、そこから肌細胞のサンプルを得るのに適している。サンプリングディスク204が記載されているが、いくつかの実施形態では、長方形またはテープを含むがこれらに限定されない別の形状の接着デバイスを使用してもよい。いくつかの実施形態では、接着デバイスの代わりに、綿棒、ワイプ、または肌細胞サンプルを採取するのに使用可能な別のデバイスを使用してもよい。サンプリングディスク204として使用するのに適したデバイスの非限定的な一例は、CuDerm Corporationによって製造されたD-SQUAME(登録商標)サンプリングディスクであるが、他のデバイスを使用してもよい。
【0024】
いくつかの実施形態では、タンパク質抽出デバイス208は、サンプリングディスク204からサンプルを取り出し、処理ステップのためにテストカートリッジ206に提供できる形態にサンプルを変換するように構成される。いくつかの実施形態では、タンパク質抽出デバイス208は、サンプリングディスク204を緩衝液と共に入れることができる容器を含んでもよい。また、タンパク質抽出デバイス208は、採取された肌サンプルからのタンパク質がサンプリングディスク204から放出され、緩衝液に溶解するように、容器を撹拌、遠心分離、または他の方法で処理するためのデバイスも含んでもよい。
【0025】
いくつかの実施形態では、テストカートリッジ206は、おおよそクレジットカードのサイズであり、採取された肌サンプルのタンパク質を包含する溶液の液滴(約30μl)を置くことができる入口を含む。入口は、溶液が自動的に流れる1つまたは複数のマイクロ流体チャネルに結合されてもよい。いくつかの実施形態では、抗体を1つまたは複数のマイクロ流体チャネル内に付着させ、サンプル中の抗原を抗体と反応させてもよい。この反応により、測定されるタンパク質の濃度に応じて、抗体に関連付けられた蛍光ビーズが蛍光を発するようにしてもよい。イムノアッセイ分析デバイス210は、テストカートリッジ206を受け入れ、サンプル中の目的のタンパク質の濃度を測定することができる。いくつかの実施形態では、イムノアッセイ分析デバイス210は、レーザー光を使用し、どの蛍光ビーズが蛍光を発しているかを決定することによって、タンパク質の濃度を測定することができる。測定されると、イムノアッセイ分析デバイス210は、任意の適当な技術を用いて、システムの他の構成要素に、決定されたタンパク質濃度を提供することができる。任意の適当な技術は、タンパク質濃度をディスプレイ上に提示する技術、タンパク質濃度を紙のレシート上に印刷する技術、および決定されたタンパク質濃度を別のデバイスに電子的に送信する技術を含むが、これらに限定されない。イムノアッセイ分析デバイス210(およびこの関連するテストカートリッジ206)の非限定的な一例は、NanoEnTek Inc.が提供するFRENDシステムである。
【0026】
いくつかの実施形態では、肌診断コンピューティングデバイス212は、バイオマーカー解析システム202からタンパク質濃度情報を受信し、タンパク質濃度情報に基づいて1つまたは複数の肌の傾向を決定し、タンパク質濃度情報(および、いくつかの実施形態では、肌診断コンピューティングデバイス212によって集められた追加の情報)に基づいて推薦製品の成分を決定するように構成されたコンピューティングデバイスである。次いで、肌診断コンピューティングデバイス212は、特別な製品を作製させるために、推薦製品の成分をスキンケア製品処方デバイス222に提供してもよく、また、将来の製品の成分の推薦を改善するために特別な製品に関するフィードバックを受信することもできる。
【0027】
いくつかの実施形態では、肌診断コンピューティングデバイス212は、スマートフォンやタブレットコンピューティングデバイスなどのモバイルコンピューティングデバイスとできる。いくつかの実施形態では、肌診断コンピューティングデバイス212は、デスクトップコンピューティングデバイスまたはラップトップコンピューティングデバイスであってもよい。いくつかの実施形態では、肌診断コンピューティングデバイス212は、2つ以上のコンピューティングデバイスを含んでもよい。2つ以上のコンピューティングデバイスは、ユーザインターフェースを提供するように構成されたユーザコンピューティングデバイスと、計算機能(後述の傾向決定エンジン214および/または成分決定エンジン216の機能など)を提供するように構成された1つまたは複数のサーバコンピューティングデバイスなどである。このような実施形態では、ユーザコンピューティングデバイスおよび1つまたは複数のサーバコンピューティングデバイスは、任意の適当な1つまたは複数の通信技術を介して通信することができる。任意の適当な1つまたは複数の通信技術は、有線技術(イーサネット(登録商標)、USB、もしくはインターネットを含むがこれらに限定されない)または無線技術(WiFi(登録商標)、WiMAX(登録商標)、3G、4G、LTE、もしくはBluetooth(登録商標)を含むがこれに限定されない)などである。
【0028】
図示するように、肌診断コンピューティングデバイス212は、傾向決定エンジン214と、成分決定エンジン216と、フィードバック処理エンジン218と、製品データストア220とを含む。
【0029】
いくつかの実施形態では、傾向決定エンジン214は、バイオマーカー解析システムからタンパク質バイオマーカー濃度情報を受信し、臨床的に決定された相関情報を用いて肌の傾向を決定するように構成される。
【0030】
いくつかの実施形態では、成分決定エンジン216は、肌の傾向情報を受信し、肌の傾向情報に基づいて1つまたは複数のスキンケア製品の成分を決定するように構成される。いくつかの実施形態では、成分決定エンジン216は、タンパク質バイオマーカー濃度情報を直接使用して、スキンケア製品の成分を決定してもよい。また、いくつかの実施形態では、成分決定エンジン216は、ユーザ90に関連する環境情報を提供するアンケートを提示して追加の情報を収集し、スキンケア製品の成分の選択を通知することもできる。ただし、追加の情報を収集する方法はこれに限定されない。また、いくつかの実施形態では、成分決定エンジン216は、選択されたスキンケア製品の成分をスキンケア製品処方デバイス222にも提供する。
【0031】
いくつかの実施形態では、フィードバック処理エンジン218は、成分決定エンジン216によって提供された指示から作製されたカスタムスキンケア製品の有効性に関する情報をユーザ90から受信する。フィードバック処理エンジン218は、情報を記憶することができ、いくつかの実施形態では、フィードバック処理エンジン218は、記憶された情報を使用して、将来的にスキンケア製品の成分の選択を改善することができる。
【0032】
いくつかの実施形態では、製品データストア220を、タンパク質バイオマーカー濃度情報、成分決定エンジン216によって収集された追加の情報、傾向決定エンジン214によって決定された肌の傾向、成分決定エンジン216によって選択されたスキンケア製品の成分、およびフィードバック処理エンジン218によって収集されたフィードバックを含むがこれらに限定されない、各ユーザ90の関連情報を記憶するために使用することができる。
【0033】
いくつかの実施形態では、スキンケア製品処方デバイス222は、肌診断コンピューティングデバイス212によって生成された、カスタムスキンケア製品に含まれるべき成分の指示を受信するように構成される。次いで、スキンケア製品処方デバイス222は、カスタムスキンケア製品を生成し、パッケージングする。本開示の実施形態における使用に適したスキンケア製品処方デバイス222の非限定的な一例は、SkinCeuticalsによって提供されるCustom D.O.S.E.システムである。
【0034】
図示するように、スキンケア製品処方デバイス222は、成分分注デバイス224、調合デバイス226、およびパッケージングデバイス228を含む。いくつかの実施形態では、成分分注デバイス224は、スキンケア製品処方デバイスに関連する成分貯蔵部から成分を分注することができる、ポンプ、スポイト、ピペット、およびスプーンなどの1つまたは複数の構成要素を含む。いくつかの実施形態では、調合デバイス226は、成分分注デバイス224から成分を受け取り、粉砕、撹拌、および圧縮などの動作(これらに限定されない)を行うことによって最終製品を調合するように構成される。いくつかの実施形態では、パッケージングデバイス228は、調合デバイス226から調合製品を受け取り、ユーザ90に届けるために容器に入れるように構成することができる。また、いくつかの実施形態では、パッケージングデバイス228は、容器を密封および/またはラベル付けするように構成されてもよい。
【0035】
図3は、本開示の様々な態様に係るカスタムスキンケア製品を生成する方法を示すフローチャートである。開始ブロックから、方法300は手順ブロック302に進み、バイオマーカー解析システム202によって対象者のタンパク質バイオマーカー濃度情報を得る手順が実行される。
図4に図示され以下に説明する手順400を含むがこれに限定されない、任意の適当な手順を用いて、タンパク質バイオマーカー濃度情報を収集することができる。
【0036】
ブロック304において、肌診断コンピューティングデバイス212の傾向決定エンジン214は、タンパク質バイオマーカー濃度情報を受信する。いくつかの実施形態では、タンパク質バイオマーカー濃度情報を、ネットワークを介して傾向決定エンジン214がバイオマーカー解析システム202から受信する。ネットワークは、Wi-Fi(登録商標)ネットワーク、セルラーネットワーク(3Gネットワーク、4Gネットワーク、5Gネットワーク、もしくはLTE(登録商標)ネットワークを含むがこれらに限定されない)、もしくはBluetooth(登録商標)ネットワークを含むがこれらに限定されない無線ネットワーク、イーサネット(登録商標)ネットワーク、USBネットワーク、もしくはFireWire(登録商標)ネットワークを含むがこれらに限定されない有線ネットワーク、および/または任意の他のタイプのネットワークであってもよい。いくつかの実施形態では、タンパク質バイオマーカー濃度情報は、バイオマーカー解析システム202のディスプレイデバイス(図示せず)によって表示されてもよく、タンパク質バイオマーカー濃度情報は、肌診断コンピューティングデバイス212に関連付けられたインターフェースに手動で入力されてもよく、または肌診断コンピューティングデバイス212のカメラによってバイオマーカー解析システム202のディスプレイデバイスからキャプチャされてもよい。
【0037】
ブロック306において、傾向決定エンジン214は、タンパク質バイオマーカー濃度情報に基づいて、少なくとも1つの肌の傾向を決定する。予備的な臨床研究により、5つのバイオマーカー(FLG2、TG3、IDE、LCN1、およびYKL40)と老化の臨床症状との間の関連性が示唆されている。様々な老化の臨床症状に対するこれらのバイオマーカーの予測能の例(ROC曲線)は表1の通りである。
【0038】
【0039】
また、予備的な研究では、バイオマーカーと、対象者がレチノールやプロキシランに対して応答者であるか非応答者であるかとの関連性が示唆されている。予備的な臨床研究では、YKL40およびTG3バイオマーカーは、対象者が目の下のシワの改善のためのレチノールに応答を示すこと、TG3およびLCN1バイオマーカーは、対象者が顔全体の皮膚色異常(dyschromia)の改善のためのレチノールに応答を示すこと、ならびにYKL40バイオマーカーは、対象者が紅色症(erythrosis)の改善のためのプロキシランに応答を示すことが示唆されている。いくつかの実施形態では、傾向決定エンジン214は、1つまたは複数のこれらの臨床的に示唆される関係およびバイオマーカー濃度情報を用いて、バイオマーカー濃度情報に基づいて1つまたは複数の顔の老化傾向を予測する。いくつかの実施形態では、傾向決定エンジン214は、バイオマーカー濃度情報および/または予測された顔の老化傾向/肌の傾向を製品データストア220に記憶することができる。
【0040】
次に、方法300はブロック308に進み、肌診断コンピューティングデバイス212の成分決定エンジン216が、対象者にアンケートを提示し、アンケートの1つまたは複数の質問に対する回答を受信する。成分決定エンジン216は、任意の適当な技術を用いて対象者にアンケートを提示することができる。非限定的な一例では、成分決定エンジン216は、肌診断コンピューティングデバイス212のディスプレイデバイス(図示せず)上にアンケートの質問を含むユーザインターフェースを提示することができ、肌診断コンピューティングデバイス212の1つまたは複数のヒューマンマシンインタラクション(HMI)デバイス(図示せず)を介して回答を受信することができる。1つまたは複数のヒューマンマシンインタラクションデバイスは、タッチスクリーン、キーボード、マウス、および音声入力システムを含むがこれらに限定されない。別の非限定的な例では、成分決定エンジン216は、肌診断コンピューティングデバイス212のラウドスピーカー(図示せず)を介して可聴質問を提示してもよく、マイクや音声認識システム(図示せず)を介して回答を受信してもよい。さらに別の非限定的な例では、アンケートは、紙または他の物理的な実施形態で提示されてもよく、対象者は紙上の質問に回答してもよく、肌診断コンピューティングデバイス212は、カメラ(図示せず)、レーザースキャナ、または肌診断コンピューティングデバイス212に組み込まれるか、通信可能に結合される他の適当なデバイスを用いて紙から回答をスキャンしてもよい。いくつかの実施形態では、アンケートの質問に対する回答は、成分決定エンジン216がアクセス可能な、コンピュータ可読媒体上に記憶される。いくつかの実施形態では、アンケートの質問は、顔の老化傾向または所与の製品の成分の有効性のいずれかに影響を及ぼす可能性が高い環境要因および/または行動要因に関する。このような環境要因および/または行動要因には、気候、湿度、ストレスレベル、日光曝露、食事、水分補給、および喫煙状況が含まれるが、これらに限定されない。
【0041】
ブロック310において、成分決定エンジン216は、タンパク質バイオマーカー濃度情報および/または回答に基づいて、1つまたは複数のスキンケア製品の成分を決定する。非限定的な一例として、特定のスキンケア製品の成分は、対処すべき特定の肌の傾向と関連付けられることができる。したがって、タンパク質バイオマーカー濃度情報に基づいた肌の傾向が存在する場合、特定のスキンケア製品の成分がデフォルトで含まれてもよい。別の非限定的な例として、スキンケア製品の成分のいくつかを2つ以上の肌の傾向に対処するために使用できる場合、スキンケア製品の成分の最適な組み合わせが、複数の肌の傾向に基づいて含まれてもよい。さらに別の非限定的な例として、相反する効果が存在する場合、肌の傾向の組み合わせを治療する上で最適な全体の効果を達成する成分の組み合わせを含むことができる(例えば、第1のスキンケア製品の成分が第1の肌の傾向および第2の肌の傾向を改善するが、第3の肌の傾向を悪化させる場合、第3の肌の傾向に対処するために第2のスキンケア製品の成分が含まれてもよく、または第3の肌の傾向の悪化を避けるために第1のスキンケア製品の成分の代わりに第1の肌の傾向または第2の肌の傾向に対処する第3のスキンケア製品の成分が含まれてもよい)。さらに別の非限定的な例として、タンパク質バイオマーカー濃度情報が、特定のスキンケア製品の成分に対する応答性の有無に基づいて、スキンケア製品の成分を選択することができる。肌の傾向またはタンパク質バイオマーカー濃度情報に基づいてスキンケア製品の成分を選択するステップを説明した上記の全ての場合において、いくつかの実施形態では、選択は、この代わりに、アンケートへの回答に基づいて、またはタンパク質バイオマーカー濃度情報およびアンケートへの回答の両方に基づいて行われてもよい。
【0042】
ブロック312において、成分決定エンジン216は、1つまたは複数のスキンケア製品の成分をスキンケア製品処方デバイス222に送信する。いくつかの実施形態では、成分のアイデンティティ、成分の量、成分の相対濃度、送達のための媒体のタイプ、調合のための指示、塗布のための指示、および/またはカスタムスキンケア製品の調合および使用に関する他の関連情報が、成分決定エンジン216によって送信されてもよい。いくつかの実施形態では、情報は、本明細書に記載される任意の有線技術または無線技術を使用して電子的に送信される。いくつかの実施形態では、成分決定エンジン216は、肌診断コンピューティングデバイス212のディスプレイ上に情報を提示させてもよく、スキンケア製品処方デバイス222のインターフェースに手動で情報を入力させてもよい。いくつかの実施形態では、成分決定エンジン216は、情報をハードコピーのフォームに印刷することができ、フォームを登録するためにスキンケア製品処方デバイス222に送達してもよい。また、いくつかの実施形態では、成分決定エンジン216は、製品データストア220に情報を記憶することもできる。
【0043】
ブロック314において、スキンケア製品処方デバイス222は、1つまたは複数のスキンケア製品の成分を含むカスタムスキンケア製品を調合し、パッケージングする。いくつかの実施形態では、スキンケア製品処方デバイス222は、成分決定エンジン216から受信した情報によって指定されるように、1つまたは複数の、液体、ゲル、粉末、溶液、懸濁液、セラム、または他のスキンケア製品の成分を組み合わせることができる。いくつかの実施形態では、スキンケア製品処方デバイス222は、調合されたカスタムスキンケア製品を容器に分注し、容器を密封し、容器に、ユーザ90の識別、カスタムスキンケア製品の成分リスト、およびカスタムスキンケア製品の使用説明書のセットのうち1つまたは複数をラベル付けすることができる。パッケージングされたカスタムスキンケア製品は、使用するために対象者に提供される。
【0044】
ブロック316において、肌診断コンピューティングデバイス212のフィードバック処理エンジン218は、対象者からカスタムスキンケア製品に関するフィードバックを受信する。いくつかの実施形態では、対象者は、フィードバック処理エンジン218などの肌診断コンピューティングデバイス212の構成要素によって提供される別のアンケートに対する回答としてフィードバックを提供する。いくつかの実施形態では、アンケートは、カスタムスキンケア製品に対する対象者の満足度に関する対象者からの主観的なフィードバックを含んでもよい。いくつかの実施形態では、フィードバックは、スキンケア専門家から受け取った客観的なフィードバックであってもよく、またはバイオマーカー解析システム202を用いてバイオマーカーを再試験することによってもよい。いくつかの実施形態では、フィードバックを、肌診断コンピューティングデバイス212に直接入力することができ、他の実施形態では、フィードバックは、別のデバイス(バイオマーカー解析システム202または対象者のコンピューティングデバイスなど)により収集され、その後、任意の適当な技術を用いて肌診断コンピューティングデバイス212に提供されてもよい。
【0045】
ブロック318において、フィードバック処理エンジン218は、フィードバックに基づいて成分決定エンジン216を更新する。いくつかの実施形態では、成分決定エンジン216は、フィードバックを使用して、カスタムスキンケア製品の各成分について記憶された有効性を更新することができる(例えば、使用により肌の傾向が改善した場合には、記憶された肌の傾向への有効性を増加させ、使用により肌の傾向が改善しなかった場合には、記憶された肌の傾向への有効性を減少させる)。いくつかの実施形態では、成分決定エンジン216は、機械学習システム用の訓練データとしてフィードバックを使用してもよい。機械学習システムは、タンパク質バイオマーカー濃度情報、アンケートの回答、および/または肌の傾向に基づいて成分を選択するために用いられる。
【0046】
その後、方法300は、終了ブロックに進み、終了する。
【0047】
図4は、本開示の様々な態様に係るタンパク質バイオマーカー濃度情報を得るための手順の例示的実施形態を示すフローチャートである。手順402は、対象者のタンパク質バイオマーカー濃度情報を得るために
図3のブロック302で使用するのに適した手順の非限定的な例である。
【0048】
開始ブロックから、手順400はブロック402に進み、サンプリングディスク204を使用して対象者からサンプルを得る。いくつかの実施形態では、サンプリングディスク204は、接着剤を介して対象者の肌に取り付けることができる。いくつかの実施形態では、サンプリングディスク204は、汗、皮脂、および他の皮膚分泌物などの物質を吸収することができる。いくつかの実施形態では、サンプリングディスク204の接着剤は、対象者の肌から肌細胞を採取することができる。いくつかの実施形態では、サンプリングディスク204は、肌サンプルを採取するために、複数回肌上に配置され、取り外されても良い。いくつかの実施形態では、一貫したサンプルを得るために、サンプリングディスク204の上に重りまたは圧力を加えてもよく、および/またはサンプリングディスク204を特定の時間配置したままにしてもよい。
【0049】
次に、ブロック404において、タンパク質抽出デバイス208が、サンプリングディスクから溶液中にタンパク質を抽出する。いくつかの実施形態では、タンパク質抽出デバイス208は、肌細胞、皮膚分泌物、または他のサンプリングされた物質を溶液に溶解させるために、サンプリングディスクに溶液を加えてもよい。いくつかの実施形態では、サンプリングディスク204は、緩衝液中に置かれ、次いで、肌サンプルが溶液に溶解されるように振ってもよい。
【0050】
ブロック406では、溶液をテストカートリッジ206に付着させる。いくつかの実施形態では、サンプリングディスクからのタンパク質を含むタンパク質抽出デバイス208によって作製された溶液の液滴が、テストカートリッジ206の入口に置かれる。ブロック408において、プロテオーム解析は、イムノアッセイ分析デバイス210によってテストカートリッジ206上で行われ、タンパク質バイオマーカー濃度情報が生成される。いくつかの実施形態では、テストカートリッジ206は、イムノアッセイ分析デバイス210に挿入される。イムノアッセイ分析デバイス210は、レーザー光を使用して蛍光ビーズを測定し、これによって肌サンプル中のタンパク質バイオマーカーの濃度が決定される。次いで、手順400は、終了ブロックに進み、終了する。タンパク質バイオマーカー濃度情報をスキンケア製品処方の作製および更新に(または任意の他の目的に)使用できるようにするために、タンパク質バイオマーカー濃度情報を、イムノアッセイ分析デバイス210のスクリーン上に表示してもよく、別のデバイスに電子的に送信してもよく、または何らかの他の方法で別のデバイスに提供してもよい。
【0051】
図5は、本開示の様々な態様に係るシステムの例示的実施形態の様々な構成要素を示す高水準概略図である。
図5に示されるシステムは、ユーザ90からサンプルを得て、サンプルに基づいてスキンケア製品の推薦を生成し、推薦を経時的に改善するために使用される。図示するように、1つまたは複数のサンプリングディスク102、104は、ユーザ90からサンプルを得るために使用される。次いで、サンプリングディスク104は、タンパク質抽出デバイス208によって処理され、採取されたサンプルを、テストカートリッジ108にセットする。テストカートリッジ108は、イムノアッセイ分析デバイス106に挿入される。イムノアッセイ分析デバイス106は、様々な肌の傾向と関連付けられた様々なタンパク質バイオマーカーの濃度を決定する。様々なタンパク質バイオマーカーの決定は、
図1に図示され、上述されたものと同様である。
【0052】
図5に示される実施形態では、タンパク質バイオマーカー濃度情報は、製品推薦コンピューティングデバイス510に提供され、存在する肌の傾向が決定される。検出された肌の傾向に基づいて、製品推薦コンピューティングデバイス510は、肌の傾向に対処するための1つまたは複数のスキンケア製品の推薦を提供する。また、製品推薦コンピューティングデバイス510は、推薦された1つまたは複数のスキンケア製品についてのフィードバックを受信し、このフィードバックを使用して、将来の要求に対する推薦を改善することができる。
【0053】
図6は、本開示の様々な態様に係る製品推薦コンピューティングデバイスの例示的実施形態のさらなる詳細を示すブロック図である。
図5に示されるシステムは、
図2に示され、上で詳細に説明したものと同様のバイオマーカー解析システム202を使用する。したがって、簡潔さのために、バイオマーカー解析システムをここでは再び説明しない。
【0054】
いくつかの実施形態では、製品推薦コンピューティングデバイス612は、バイオマーカー解析システム202からタンパク質濃度情報を受信し、タンパク質濃度情報に基づいて1つまたは複数の肌の傾向を決定し、タンパク質濃度情報に基づいて製品の推薦を決定するように構成されるコンピューティングデバイスである。また、いくつかの実施形態では、製品推薦コンピューティングデバイス612は、推薦製品のフィードバックを受信するようにも構成され、次いで製品推薦コンピューティングデバイス612を使用して、将来の製品の推薦を改善することができる。
【0055】
いくつかの実施形態では、製品推薦コンピューティングデバイス612は、スマートフォンやタブレットコンピューティングデバイスなどのモバイルコンピューティングデバイスであってもよい。いくつかの実施形態では、製品推薦コンピューティングデバイス612は、デスクトップコンピューティングデバイスまたはラップトップコンピューティングデバイスであってもよい。いくつかの実施形態では、製品推薦コンピューティングデバイス612は、2つ以上のコンピューティングデバイスを含んでもよい。2つ以上のコンピューティングデバイスとは、ユーザインターフェースを提供するように構成されたユーザコンピューティングデバイスと、計算機能(後述の傾向決定エンジン614および/または製品推薦エンジン616の機能など)を提供するように構成された1つまたは複数のサーバコンピューティングデバイスなどである。このような実施形態では、ユーザコンピューティングデバイスおよび1つまたは複数のサーバコンピューティングデバイスは、任意の適当な1つまたは複数の通信技術を用いて通信することができる。任意の適当な1つまたは複数の通信技術とは、有線技術(イーサネット(登録商標)、USB、もしくはインターネットを含むがこれらに限定されない)または無線技術(WiFi(登録商標)、WiMAX(登録商標)、3G、4G、LTE(登録商標)、またはBluetooth(登録商標)を含むがこれらに限定されない)などである。
【0056】
図示された実施形態では、製品推薦コンピューティングデバイス612は、傾向決定エンジン614、製品推薦エンジン616、ディスプレイデバイス618、および製品データストア620を含む。
【0057】
いくつかの実施形態では、傾向決定エンジン614は、バイオマーカー解析システムからタンパク質バイオマーカー濃度情報を受信し、臨床的に決定された相関情報を用いて肌の傾向を決定するように構成される。
【0058】
いくつかの実施形態では、製品推薦エンジン616は、肌の傾向情報を受信し、肌の傾向情報に基づいて1つまたは複数の製品を決定するように構成される。いくつかの実施形態では、製品推薦エンジン616は、タンパク質バイオマーカー濃度情報を直接使用して、1つまたは複数の製品を決定してもよい。また、いくつかの実施形態では、製品推薦エンジン616は、ユーザ90に関連する環境情報を提供するアンケートを提示して、追加の情報を収集し、1つまたは複数の製品の選択を通知することもできる。ただし、追加の情報を収集する方法はこれに限定されない。また、いくつかの実施形態では、製品推薦エンジン616は、ユーザ90から選択された1つまたは複数の製品に関するフィードバックを収集することもでき、このフィードバックを使用して、ユーザ90および他のユーザに対する将来の製品の推薦を改善することもできる。
【0059】
いくつかの実施形態では、ディスプレイデバイス618は、LEDディスプレイ、OLEDディスプレイ、またはユーザ90にユーザインターフェースを提示する他のタイプのディスプレイであってもよい。ユーザインターフェースは、推薦製品の紹介を含んでもよく、ユーザ90が推薦製品に対してフィードバックを提供することを可能にするフォームまたは他のタイプのインターフェースを含んでもよい。
【0060】
いくつかの実施形態では、製品データストア620を、タンパク質バイオマーカー濃度情報、傾向決定エンジン614によって決定された肌の傾向、製品推薦エンジン616によって推薦された1つまたは複数の製品、および製品推薦エンジン616によって収集されたフィードバックを含むがこれらに限定されない、各ユーザ90の関連情報を記憶するために使用することができる。
【0061】
図7は、本開示の様々な態様に係るスキンケア製品の推薦を提示する方法の例示的実施形態を示すフローチャートである。開始ブロックから、方法700は手順ブロック702に進み、ここでバイオマーカー解析システム202が対象者のタンパク質バイオマーカー濃度情報を得る手順を実行する。タンパク質バイオマーカー濃度情報を収集するために、
図4に示され、上述した手順400を含むが、これに限定されない任意の適当な手順を使用することができる。
【0062】
ブロック704において、製品推薦コンピューティングデバイス612の傾向決定エンジン614は、タンパク質バイオマーカー濃度情報を受信する。いくつかの実施形態では、ネットワークを介して傾向決定エンジン614がバイオマーカー解析システム202からタンパク質バイオマーカー濃度情報を受信する。ネットワークは、Wi-Fi(登録商標)ネットワーク、セルラーネットワーク(3Gネットワーク、4Gネットワーク、5Gネットワーク、もしくはLTE(登録商標)ネットワークを含むがこれらに限定されない)、またはBluetooth(登録商標)ネットワークを含むがこれらに限定されない無線ネットワーク、イーサネット(登録商標)ネットワーク、USBネットワーク、またはFireWire(登録商標)ネットワークを含むがこれらに限定されない有線ネットワーク、および/または任意の他のタイプのネットワークであってもよい。いくつかの実施形態では、タンパク質バイオマーカー濃度情報は、バイオマーカー解析システム202のディスプレイデバイス(図示せず)によって表示されてもよく、タンパク質バイオマーカー濃度情報は、ディスプレイデバイス618によって提示されるインターフェースに手動で入力されてもよく、または製品推薦コンピューティングデバイス612のカメラによってバイオマーカー解析システム202のディスプレイデバイスからキャプチャされてもよい。
【0063】
ブロック706において、傾向決定エンジン614は、タンパク質バイオマーカー濃度情報に基づいて、少なくとも1つの肌の傾向を決定する。上述のように、予備的な臨床研究は、5つのバイオマーカー(FLG2、TG3、IDE、LCN1、およびYKL40)と老化の臨床症状との間の関連性を示唆しており、また、バイオマーカーと、対象がレチノールやプロキシランに対して応答者であるか非応答者であるかとの関連性も示唆している。いくつかの実施形態では、傾向決定エンジン614は、1つまたは複数のこれらの臨床的に示唆された関係とバイオマーカー濃度情報とを用いて、バイオマーカー濃度情報に基づいて1つまたは複数の顔の老化傾向を予測する。いくつかの実施形態では、傾向決定エンジン614は、バイオマーカー濃度情報および/または予測された顔の老化傾向/肌の傾向を製品データストア620に記憶してもよい。
【0064】
ブロック708において、製品推薦コンピューティングデバイス612の製品推薦エンジン616は、製品データストア620内の情報を使用して、少なくとも1つの肌の傾向に対処するための少なくとも1つの製品を決定する。いくつかの実施形態では、製品データストア620は、複数の製品を識別する記録を記憶し、各記録は、所与の製品を、所与の製品によって対処される1つまたは複数の肌傾向と関連付けることができる。また、各記録は、所与の製品に存在する1つまたは複数の成分を含んでもよい。また、製品データストア620は、どのようなユーザがどのような製品の推薦を受けたかに関する記録も記憶することができ、推薦製品に関してユーザから受信したフィードバックに関する記録も記憶することができる。また、いくつかの実施形態では、製品データストア620は、年齢、性別、人口統計学的情報、および場所を含むがこれらに限定されない、ユーザ自身に関する情報を記憶してもよく、記憶された情報に基づいてユーザを他の同様のユーザとグループ化するために使用されることができる。いくつかの実施形態では、製品推薦エンジン616は、検出された少なくとも1つの肌の傾向に対処するためのユーザ90に対する推薦を生成するために、以前の推薦の記録、受信したフィードバック、およびユーザについての情報を、協調フィルタ、コンテンツベースフィルタ、またはハイブリッドフィルタへの入力として使用する。
【0065】
ブロック710において、製品推薦コンピューティングデバイス612は、製品推薦コンピューティングデバイス612のディスプレイデバイス618上に、少なくとも1つの製品の推薦を提示する。いくつかの実施形態では、推薦を、ユーザ90が推薦された少なくとも1つの製品を購入することができるウェブページまたはアプリへのリンクとして提示してもよい。いくつかの実施形態では、推薦を、小売業者から製品を入手する方法に関する指示として提示してもよい。
【0066】
ブロック712において、製品推薦エンジン616は、少なくとも1つの製品についてのフィードバックを受信し、製品データストア620にフィードバックを記憶する。いくつかの実施形態では、製品推薦エンジン616は、ディスプレイデバイス618を使用して、フィードバックの収集を通じてフィードバックフォームをユーザ90に提示してもよく、フィードバックフォームは、ユーザ90が少なくとも1つの製品を使用する機会を得た後の将来のある時間に提示されてもよい。いくつかの実施形態では、製品推薦エンジン616は、ユーザ90が行った購入をモニタリングすることによって、少なくとも1つの推薦製品の追加購入に正のフィードバック値を帰することによって、暗黙のフィードバックを収集することができる。いくつかの実施形態では、製品推薦エンジン616は、少なくとも1つの製品に言及するユーザ90によるソーシャルメディアの投稿を評価し、投稿に対してセンチメント解析を行うことによって、フィードバックを収集してもよい。いくつかの実施形態では、製品推薦エンジン616は、バイオマーカー解析システム202および傾向決定エンジン614による将来の解析結果を受信することによってフィードバックを収集してもよく、検出された肌の傾向が対処されたかどうかに基づいてフィードバックを決定してもよい。いくつかの実施形態では、製品データストア620に記憶されたフィードバックは、将来の推薦を改善するために、製品推薦エンジン616の協調フィルタ、コンテンツベースフィルタ、またはハイブリッドフィルタによって使用される。
【0067】
次いで、方法700は、終了ブロックに進み、終了する。
【0068】
例示的実施形態を図示して説明してきたが、本発明の趣旨および範囲から逸脱することなく、例示的実施形態に様々な変更が可能であることを理解されたい。
【0069】
例セット1
<請求項1>カスタムスキンケア製品を作製するためのシステムであって、
スキンケア製品処方デバイス、ならびに
肌診断コンピューティングデバイスを備え、
前記肌診断コンピューティングデバイスは、
少なくとも1つのプロセッサ、ならびに
前記少なくとも1つのプロセッサによる実行に応じて、前記肌診断コンピューティングデバイスにアクションを行なわせる、非一時的なコンピュータ可読媒体上に記憶されたコンピュータ実行可能命令を有する前記非一時的なコンピュータ可読媒体を備え、
前記アクションは、
タンパク質バイオマーカー濃度情報を得るステップ、
前記タンパク質バイオマーカー濃度情報に基づいて少なくとも1つのスキンケア製品の成分を決定するステップ、および
前記決定された少なくとも1つのスキンケア製品の成分を前記スキンケア製品処方デバイスに送信するステップを含み、
前記スキンケア製品処方デバイスは、
前記決定された少なくとも1つのスキンケア製品の成分を受信し、
前記少なくとも1つのスキンケア製品の成分を含むスキンケア製品を分注するように構成される、システム。
<請求項2>請求項1に記載のシステムであって、前記アクションは、
アンケートを提示するステップ、および
前記アンケートの質問に対する回答を受信するステップをさらに含み、
前記少なくとも1つのスキンケア製品の成分の決定が、前記回答にさらに基づく、システム。
<請求項3>請求項2に記載のシステムであって、
前記アンケートは、気候、湿度、ストレスレベル、および喫煙状況のうち少なくとも1つに関する質問を含む、システム。
<請求項4>請求項1に記載のシステムであって、
少なくとも1つのスキンケア製品の成分を決定するステップは、同様の特性を有する対象者が使用するスキンケア製品の成分を決定する推薦エンジンを用いるステップを含む、システム。
<請求項5>請求項4に記載のシステムであって、前記アクションは、
対象者からスキンケア製品のフィードバックを受信するステップ、および
前記フィードバックに基づき、前記推薦エンジンを更新するステップをさらに含む、システム。
<請求項6>請求項1に記載のシステムであって、
前記肌診断コンピューティングデバイスは、スマートフォンまたはタブレットコンピューティングデバイスである、システム。
<請求項7>請求項1に記載のシステムであって、
対象者によって提供されたサンプルから前記タンパク質バイオマーカー濃度情報を生成するように構成されたイムノアッセイ分析デバイスをさらに備える、システム。
<請求項8>カスタムスキンケア製品を作製するための方法であって、
肌診断コンピューティングデバイスによって、タンパク質バイオマーカー濃度情報を得るステップ、
前記肌診断コンピューティングデバイスによって、前記タンパク質バイオマーカー濃度情報に基づいて、少なくとも1つのスキンケア製品の成分を決定するステップ、および
前記肌診断コンピューティングデバイスによって、カスタムスキンケア製品を作製するために、前記決定された少なくとも1つのスキンケア製品の成分をスキンケア製品処方デバイスに送信するステップを含む、方法。
<請求項9>請求項8に記載の方法であって、
スキンケア製品処方デバイスによって、前記決定された少なくとも1つのスキンケア製品の成分を受信するステップ、および
前記スキンケア製品処方デバイスによって、前記少なくとも1つのスキンケア製品の成分を含む前記カスタムスキンケア製品を分注するステップをさらに含む、方法。
<請求項10>請求項8に記載の方法であって、
前記肌診断コンピューティングデバイスによって、アンケートを提示するステップ、および
前記肌診断コンピューティングデバイスによって、前記アンケートの質問に対する回答を受信するステップをさらに含み、
前記少なくとも1つのスキンケア製品の成分の決定が、前記回答にさらに基づく、方法。
<請求項11>請求項10に記載の方法であって、
前記アンケートは、気候、湿度、ストレスレベル、および喫煙状況のうち少なくとも1つに関する質問を含む、方法。
<請求項12>請求項8に記載の方法であって、
少なくとも1つのスキンケア製品の成分を決定するステップが、同様の特性を有する対象者が使用するスキンケア製品の成分を決定する推薦エンジンを用いるステップを含む、方法。
<請求項13>請求項12に記載の方法であって、
前記肌診断コンピューティングデバイスによって、対象者からスキンケア製品のフィードバックを受信するステップ、および
前記肌診断コンピュータデバイスによって、前記フィードバックに基づき、前記推薦エンジンを更新するステップをさらに含む、方法。
<請求項14>カスタムスキンケア製品を作製するためのシステムであって、
タンパク質バイオマーカー濃度情報を得るステップのための回路、
前記タンパク質バイオマーカー濃度情報に基づいて少なくとも1つのスキンケア製品の成分を決定するステップのための回路、および
前記決定された少なくとも1つのスキンケア製品の成分を、カスタムスキンケア製品を作製するためにスキンケア製品処方デバイスに送信するステップのための回路を備える、システム。
<請求項15>請求項14に記載のシステムであって、
前記決定された少なくとも1つのスキンケア製品の成分を受信するステップための回路、および
前記少なくとも1つのスキンケア製品の成分を含む前記カスタムスキンケア製品を分注するステップための回路をさらに備える、システム。
<請求項16>請求項14に記載のシステムであって、
アンケートを提示するステップのための回路、および
前記アンケートの質問に対する回答を受信するステップのための回路をさらに備え、
前記少なくとも1つのスキンケア製品の成分の決定が、前記回答にさらに基づく、システム。
<請求項17>請求項16に記載のシステムであって、
前記アンケートは、気候、湿度、ストレスレベル、および喫煙状況のうち少なくとも1つに関する質問を含む、システム。
<請求項18>請求項14に記載のシステムであって、
少なくとも1つのスキンケア製品の成分を決定するステップが、同様の特性を有する対象者が使用するスキンケア製品の成分を決定する推薦エンジンを用いるステップを含む、システム。
<請求項19>請求項18に記載のシステムであって、
対象者からスキンケア製品のフィードバックを受信するステップのための回路、および
前記フィードバックに基づき、前記推薦エンジンを更新するステップのための回路をさらに備える、システム。
<請求項20>請求項14に記載のシステムであって、
イムノアッセイ分析デバイスから前記タンパク質バイオマーカー濃度情報を受信するステップのための回路をさらに備える、システム。
【0070】
例セット2
<請求項1>対象者のためにスキンケア製品の推薦を提供するコンピュータ実装方法であって、
コンピューティングデバイスによって、タンパク質バイオマーカー濃度情報を得るステップ、
前記コンピューティングデバイスによって、前記タンパク質バイオマーカー濃度情報に基づいて、少なくとも1つの肌の傾向を決定するステップ、
前記コンピューティングデバイスによって、前記少なくとも1つの肌の傾向に関連する少なくとも1つのスキンケア製品を決定するステップ、および
前記コンピューティングデバイスによって、ディスプレイを介して前記少なくとも1つのスキンケア製品の推薦を提示するステップを含む、方法。
<請求項2>請求項1に記載の方法であって、
前記少なくとも1つのスキンケア製品を決定するステップが、前記少なくとも1つの肌の傾向および前記対象者に関連する情報を推薦エンジンに提供するステップを含む、方法。
<請求項3>請求項2に記載の方法であって、
前記推薦エンジンは、協調フィルタ、コンテンツベースフィルタ、およびハイブリッドフィルタのうち少なくとも1つを使用して推薦を生成する、方法。
<請求項4>請求項2に記載の方法であって、
前記少なくとも1つのスキンケア製品についてのフィードバックを受信するステップ、および
前記フィードバックを用いて前記推薦エンジンを更新するステップをさらに含む、方法。
<請求項5>請求項1に記載の方法であって、
1つまたは複数のアンケートの回答を受信するステップをさらに含み、
前記少なくとも1つの肌傾向の決定が、前記1つまたは複数のアンケートの回答にさらに基づく、方法。
<請求項6>請求項1に記載の方法であって、
前記タンパク質バイオマーカー濃度情報が、FLG2バイオマーカー、TG3バイオマーカー、IDEバイオマーカー、LCN1バイオマーカー、およびYKL40バイオマーカーのうち少なくとも1つの濃度についての情報を含む、方法。
<請求項7>請求項1に記載の方法であって、
前記タンパク質バイオマーカー濃度情報を得るステップが、イムノアッセイ分析デバイスから前記タンパク質バイオマーカー情報を受信するステップを含む、方法。
<請求項8>請求項1に記載の方法であって、
前記少なくとも1つの肌の傾向が、テカリ肌、肌荒れ、肌の色ムラ、目のシワ、光老化、弾力性低下、毛穴拡張のうちの少なくとも1つの発生を含む、方法。
<請求項9>請求項1に記載の方法であって、
前記コンピューティングデバイスは、スマートフォンまたはタブレットコンピューティングデバイスである、方法。
<請求項10>対象者のためにスキンケア製品の推薦を提供するためのシステムであって、
タンパク質バイオマーカー濃度情報を得るステップのための回路、
前記タンパク質バイオマーカー濃度情報に基づいて少なくとも1つの肌の傾向を決定するステップのための回路、
前記少なくとも1つの肌の傾向に関連する少なくとも1つのスキンケア製品を決定するステップのための回路、および
ディスプレイを介して、前記少なくとも1つのスキンケア製品の推薦を提示するステップのための回路。
<請求項11>請求項10に記載のシステムであって、
前記少なくとも1つのスキンケア製品を決定するステップは、前記少なくとも1つの肌の傾向および前記対象者に関連する情報を推薦エンジンに提供するステップを含む、システム。
<請求項12>請求項11に記載のシステムであって、
前記推薦エンジンは、協調フィルタ、コンテンツベースフィルタ、およびハイブリッドフィルタのうち少なくとも1つを使用して推薦を生成する、システム。
<請求項13>請求項11に記載のシステムであって、
前記少なくとも1つのスキンケア製品についてのフィードバックを受信するステップのための回路、および
前記フィードバックを用いて前記推薦エンジンを更新するステップのための回路をさらに備える、システム。
<請求項14>請求項10に記載のシステムであって、
1つまたは複数のアンケートの回答を受信するステップのための回路をさらに備え、
前記少なくとも1つの肌の傾向の決定が、前記1つまたは複数のアンケートの回答にさらに基づく、システム。
<請求項15>請求項10に記載のシステムであって、
前記タンパク質バイオマーカー濃度情報が、FLG2バイオマーカー、TG3バイオマーカー、IDEバイオマーカー、LCN1バイオマーカー、およびYKL40バイオマーカーのうち少なくとも1つの濃度についての情報を含む、システム。
<請求項16>請求項10に記載のシステムであって、
前記タンパク質バイオマーカー濃度情報を得るステップが、イムノアッセイ分析デバイスから前記タンパク質バイオマーカー情報を受信するステップを含む、システム。
<請求項17>請求項10に記載のシステムであって、
前記少なくとも1つの肌の傾向が、テカリ肌、肌荒れ、肌の色ムラ、目のシワ、光老化、弾力性低下、および毛穴拡張のうち少なくとも1つの発生を含む、システム。
<請求項18>請求項10に記載のシステムであって、
前記回路は、スマートフォンまたはタブレットコンピューティングデバイスに含まれる、システム。
<請求項19>対象者のためにスキンケア製品の推薦を提供するように構成されたコンピューティングデバイスであって、
前記コンピューティングデバイスによって、タンパク質バイオマーカー濃度情報を得るステップ、
前記コンピューティングデバイスによって、前記タンパク質バイオマーカー濃度情報に基づいて、少なくとも1つの肌の傾向を決定するステップ、
前記コンピューティングデバイスによって、前記少なくとも1つの肌の傾向に関連する少なくとも1つのスキンケア製品を決定するステップ、および
前記コンピューティングデバイスによって、ディスプレイを介して前記少なくとも1つのスキンケア製品の推薦を提示するステップによって推薦を提供するように構成された、デバイス。
<請求項20>請求項19に記載のコンピューティングデバイスであって、
前記少なくとも1つのスキンケア製品を決定するステップは、前記少なくとも1つの肌の傾向および前記対象者に関連する情報を推薦エンジンに提供するステップを含む、デバイス。
<請求項21>請求項20に記載のコンピューティングデバイスであって、
前記推薦エンジンは、協調フィルタ、コンテンツベースフィルタ、およびハイブリッドフィルタのうち少なくとも1つを使用して推薦を生成する、デバイス。
<請求項22>請求項20に記載のコンピューティングデバイスであって、前記コンピューティングデバイスは、
前記少なくとも1つのスキンケア製品についてのフィードバックを受信し、
前記フィードバックを用いて前記推薦エンジンを更新するようにさらに構成される、デバイス。
<請求項23>請求項19に記載のコンピューティングデバイスであって、前記コンピューティングデバイスは、
1つまたは複数のアンケートの回答を受信するようにさらに構成され、
前記少なくとも1つの肌の傾向の決定は、前記1つまたは複数のアンケートの回答にさらに基づく、デバイス。
<請求項24>請求項19に記載のコンピューティングデバイスであって、
前記タンパク質バイオマーカー濃度情報が、FLG2バイオマーカー、TG3バイオマーカー、IDEバイオマーカー、LCN1バイオマーカー、およびYKL40バイオマーカーのうち少なくとも1つの濃度についての情報を含む、デバイス。
<請求項25>請求項19に記載のコンピューティングデバイスであって、
前記タンパク質バイオマーカー濃度情報を得るステップは、イムノアッセイ分析デバイスから前記タンパク質バイオマーカー情報を受信するステップを含む、デバイス。
<請求項26>請求項19に記載のコンピューティングデバイスであって、
前記少なくとも1つの肌の傾向は、テカリ肌、肌荒れ、肌の色ムラ、目のシワ、光老化、弾力性低下、および毛穴拡張のうち少なくとも1つの発生を含む、デバイス。
<請求項27>請求項19に記載のコンピューティングデバイスであって、
前記コンピューティングデバイスは、スマートフォンまたはタブレットコンピューティングデバイスである、デバイス。