(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-05
(45)【発行日】2024-04-15
(54)【発明の名称】メッセージ処理方法、装置及び電子機器
(51)【国際特許分類】
H04N 21/235 20110101AFI20240408BHJP
H04N 21/239 20110101ALI20240408BHJP
H04L 51/212 20220101ALI20240408BHJP
【FI】
H04N21/235
H04N21/239
H04L51/212
(21)【出願番号】P 2022542651
(86)(22)【出願日】2020-11-04
(86)【国際出願番号】 CN2020126435
(87)【国際公開番号】W WO2021147455
(87)【国際公開日】2021-07-29
【審査請求日】2022-07-12
(31)【優先権主張番号】202010065743.2
(32)【優先日】2020-01-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】520476341
【氏名又は名称】北京字節跳動網絡技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Bytedance Network Technology Co., Ltd.
【住所又は居所原語表記】Room B-0035, 2/F, No.3 Building, No.30, Shixing Road, Shijingshan District Beijing 100041 China
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】ジアン,ゼルイ
【審査官】鈴木 順三
(56)【参考文献】
【文献】特開2007-265368(JP,A)
【文献】特開2014-109794(JP,A)
【文献】特開2008-276355(JP,A)
【文献】特開2002-117135(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 21/00 - 21/858
H04L 51/00 - 51/58
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
メッセージ処理方法であって、
送信端末により送信されたコメントメッセージを取得するステップと、
前記コメントメッセージに対して所定のタイプの検出を行うステップと、
前記コメントメッセージが検出に合格した場合、受信端末に前記コメントメッセージを送信し、前記受信端末が前記コメントメッセージを表示するようにするが、
前記コメントメッセージが検出に失敗した場合、前記受信端末に前記コメントメッセージを送信しないステップと、を含
み、
前記所定のタイプの検出は、モデル検出を含み、
前記コメントメッセージに対して所定のタイプの検出を行うステップは、
前記コメントメッセージに対してトークン化処理を行い、所定の数の隣接するフレーズを得て、前記所定の数の隣接するフレーズに含まれる断続的に配置された文字が所定の第2の単語セットにおける少なくとも1つのキーワードを構成できるかどうかを判断するステップと、
前記所定の数の隣接するフレーズに含まれる断続的に配置された文字が所定の第2の単語セットにおける少なくとも1つのキーワードを構成できる場合、前記コメントメッセージがモデル検出に失敗したと決定するステップと、を含む、
ことを特徴とするメッセージ処理方法。
【請求項2】
前記所定のタイプの検出は、
さらに、単語リスト検出
及び/又はアカウント検
出を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記所定のタイプの検出がアカウント検出
をさらに含む場合、
前記コメントメッセージに対して所定のタイプの検出を行うステップは、
前記送信端末のコメントメッセージを送信するリアルタイムの頻度を収集するステップと、
前記リアルタイムの頻度が所定の頻度よりも大きい場合、前記送信端末が所定の端末であると決定し、前記コメントメッセージがアカウント検出に失敗したと決定するステップと、を
さらに含むことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記所定のタイプの検出が単語リスト検出
をさらに含む場合、
前記コメントメッセージに対して所定のタイプの検出を行うステップは、
前記コメントメッセージに第1の単語セットにおける少なくとも1つのキーワードが存在するかどうかを判断するステップと、
前記コメントメッセージに前記第1の単語セットにおける少なくとも1つのキーワードが存在する場合、前記コメントメッセージが単語リスト検出に失敗したと決定するステップと、を
さらに含むことを特徴とする請求項2又は3に記載の方法。
【請求項5】
前記コメントメッセージに対して所定のタイプの検出を行うステップは、
前記コメントメッセージに対して各タイプの検出を順番に行うステップと、
前記コメントメッセージがすべてのタイプの検出に合格した場合、前記コメントメッセージが検出に合格したと決定するが、
前記コメントメッセージがすべてのタイプの検出に失敗した場合、前記コメントメッセージが検出に失敗したと決定するステップと、を含むことを特徴とする請求項2~
4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記コメントメッセージに対して所定のタイプの検出を行うステップは、
前記コメントメッセージに対してすべてのタイプの並列検出を同時に行うステップと、
前記コメントメッセージがすべてのタイプの検出に合格した場合、前記コメントメッセージが検出に合格したと決定するが、
前記コメントメッセージがすべてのタイプの検出に失敗した場合、前記コメントメッセージが検出に失敗したと決定するステップと、を含むことを特徴とする請求項2~
4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記コメントメッセージに対して所定のタイプの検出を行うステップの後、前記方法は、さらに、
前記コメントメッセージが検出に失敗した場合、前記コメントメッセージが検出に失敗したことを示す指示情報を前記送信端末に送信するステップを含むことを特徴とする請求項
6に記載の方法。
【請求項8】
前記コメントメッセージが検出に失敗したことを示す指示情報を前記送信端末に送信するステップは、
前記コメントメッセージが検出に失敗し、自分にのみ表示されることを示す指示情報を前記送信端末に送信するステップ、又は、
前記コメントメッセージが検出に失敗し、表示できないことを示す指示情報を前記送信端末に送信するステップを含むことを特徴とする請求項
7に記載の方法。
【請求項9】
メッセージ処理装置であって、
送信端末により送信されたコメントメッセージを取得するための取得モジュールと、
前記コメントメッセージに対して所定のタイプの検出を行うための検出モジュールと、
前記コメントメッセージが検出に合格した場合、受信端末に前記コメントメッセージを送信し、前記受信端末が前記コメントメッセージを表示するようにするが、
前記コメントメッセージが検出に失敗した場合、前記受信端末に前記コメントメッセージを送信しないための送信モジュールと、を含
み、
前記所定のタイプの検出は、モデル検出を含み、
前記検出モジュールは、前記コメントメッセージに対してトークン化処理を行い、所定の数の隣接するフレーズを得て、前記所定の数の隣接するフレーズに含まれる断続的に配置された文字が所定の第2の単語セットにおける少なくとも1つのキーワードを構成できるかどうかを判断して、前記所定の数の隣接するフレーズに含まれる断続的に配置された文字が所定の第2の単語セットにおける少なくとも1つのキーワードを構成できる場合、前記コメントメッセージがモデル検出に失敗したと決定することとに用いられる、
ことを特徴とするメッセージ処理装置。
【請求項10】
電子機器であって、当該電子機器は、
少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサに通信可能に接続されているメモリと、を含み、
前記メモリには、前記少なくとも1つのプロセッサにより実行可能な命令が記憶されており、前記命令が前記少なくとも1つのプロセッサにより実行されると、前記少なくとも1つのプロセッサは、請求項1~
8のいずれか一項に記載のメッセージ処理方法を実行することができることを特徴とする電子機器。
【請求項11】
非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、当該非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、コンピュータ命令を記憶しており、前記コンピュータ命令は、コンピュータに請求項1~
8のいずれか一項に記載のメッセージ処理方法を実行させるために用いられることを特徴とする非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項12】
非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶されたコンピュータプログラムであって、当該コンピュータプログラムにはプログラム命令が含まれ、前記プログラム命令がコンピュータによって実行されると、前記コンピュータが請求項1~
8のいずれか一項に記載のメッセージ処理方法を実行することを特徴とするコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、データ処理技術分野に関し、特に、メッセージ処理方法、装置及び電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
コンピュータ技術の発達に伴い、ビデオ再生やライブ放送プラットフォームなどのリアルタイムプラットフォームでは、ユーザがリアルタイムでコメントに参加することがますます一般的になっている。参加ユーザの数が増えるにつれ、ユーザコメントの数も増えるようになった。コメントメッセージの従来の処理策は、ユーザにより送信されたコメントメッセージを受信し、受信されたすべてのメッセージを視聴者のクライアント端末に直接表示するようになっているが、これによって、コメントコンテンツが複雑になり、コメントコンテンツの品質が保証されず、ユーザエクスペリエンスに影響する。
【0003】
従来のメッセージ処理策には、コメント管理策略が欠如するため、ユーザエクスペリエンスが低いという技術的問題が存在している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
以上を鑑みて、本開示の実施例は、従来技術に存在する問題を少なくとも部分的に解決するメッセージ処理方法、装置及び電子機器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1の態様では、本開示の実施例は、メッセージ処理方法を提供し、
送信端末により送信されたコメントメッセージを取得するステップと、
前記コメントメッセージに対して所定のタイプの検出を行うステップと、
前記コメントメッセージが検出に合格した場合、受信端末に前記コメントメッセージを送信し、前記受信端末が前記コメントメッセージを表示するようにするステップと、
前記コメントメッセージが検出に失敗した場合、前記受信端末に前記コメントメッセージを送信しないステップと、を含む。
【0006】
本開示の実施例の1つの具体的な実施形態によれば、前記所定のタイプの検出は、単語リスト検出、アカウント検出及びモデル検出のうちの少なくとも1つを含む。
【0007】
本開示の実施例の1つの具体的な実施形態によれば、前記所定のタイプの検出がアカウント検出である場合、
前記コメントメッセージに対して所定のタイプの検出を行うステップは、
前記送信端末のコメントメッセージを送信するリアルタイムの頻度を収集するステップと、
前記リアルタイムの頻度が所定の頻度よりも大きい場合、前記送信端末が所定の端末であると決定し、前記コメントメッセージがアカウント検出に失敗したと決定するステップと、を含む。
【0008】
本開示の実施例の1つの具体的な実施形態によれば、前記所定のタイプの検出が単語リスト検出である場合、
前記コメントメッセージに対して所定のタイプの検出を行うステップは、
前記コメントメッセージに第1の単語セットにおける少なくとも1つのキーワードが存在するかどうかを判断するステップと、
前記コメントメッセージに前記第1の単語セットにおける少なくとも1つのキーワードが存在する場合、前記コメントメッセージが単語リスト検出に失敗したと決定するステップと、を含み、
及び/又は、
前記所定のタイプの検出がモデル検出である場合、
前記コメントメッセージに対して所定のタイプの検出を行うステップは、
前記コメントメッセージに対してトークン化処理を行い、所定の数の隣接するフレーズに所定の第2の単語セットにおける少なくとも1つのキーワードが存在するかどうかを判断するステップと、
前記コメントメッセージに前記第2の単語セットにおける少なくとも1つのキーワードが存在する場合、前記コメントメッセージがモデル検出に失敗したと決定するステップと、を含む。
【0009】
本開示の実施例の1つの具体的な実施形態によれば、前記所定のタイプの検出は、単語リスト検出、アカウント検出及びモデル検出のうちの少なくとも2つを含み、
前記コメントメッセージに対して所定のタイプの検出を行うステップは、
前記コメントメッセージに対して各タイプの検出を順番に行うステップと、
前記コメントメッセージがすべてのタイプの検出に合格した場合、前記コメントメッセージが検出に合格したと決定するが、
前記コメントメッセージがすべてのタイプの検出に失敗した場合、前記コメントメッセージが検出に失敗したと決定するステップと、を含む。
【0010】
本開示の実施例の1つの具体的な実施形態によれば、前記所定のタイプの検出は、単語リスト検出、アカウント検出及びモデル検出のうちの少なくとも2つを含み、
前記コメントメッセージに対して所定のタイプの検出を行うステップは、
前記コメントメッセージに対してすべてのタイプの並列検出を同時に行うステップと、
前記コメントメッセージがすべてのタイプの検出に合格した場合、前記コメントメッセージが検出に合格したと決定するが、
前記コメントメッセージがすべてのタイプの検出に失敗した場合、前記コメントメッセージが検出に失敗したと決定するステップと、を含む。
【0011】
本開示の実施例の1つの具体的な実施形態によれば、前記コメントメッセージに対して所定のタイプの検出を行うステップの後、前記方法は、さらに、
前記コメントメッセージが検出に失敗した場合、前記コメントメッセージが検出に失敗したことを示す指示情報を前記送信端末に送信するステップを含む。
【0012】
本開示の実施例の1つの具体的な実施形態によれば、前記コメントメッセージが検出に失敗したことを示す指示情報を前記送信端末に送信するステップは、
前記コメントメッセージが検出に失敗し、自分にのみ表示されることを示す指示情報を前記送信端末に送信するステップ、又は、
前記コメントメッセージが検出に失敗し、表示できないことを示す指示情報を前記送信端末に送信するステップを含む。
【0013】
第2の態様では、本開示の実施例は、メッセージ処理装置を提供し、
送信端末により送信されたコメントメッセージを取得するための取得モジュールと、
前記コメントメッセージに対して所定のタイプの検出を行うための検出モジュールと、
前記コメントメッセージが検出に合格した場合、受信端末に前記コメントメッセージを送信し、前記受信端末が前記コメントメッセージを表示するようにするが、
前記コメントメッセージが検出に失敗した場合、前記受信端末に前記コメントメッセージを送信しないための送信モジュールと、を含む。
【0014】
本開示の実施例の1つの具体的な実施形態によれば、前記検出モジュールは、
前記コメントメッセージに対して各タイプの検出を順番に行うこと、及び
前記コメントメッセージがすべてのタイプの検出に合格した場合、前記コメントメッセージが検出に合格したと決定するが、
前記コメントメッセージがすべてのタイプの検出に失敗した場合、前記コメントメッセージが検出に失敗したと決定すること、に用いられる。
【0015】
本開示の実施例の1つの具体的な実施形態によれば、前記所定のタイプの検出は、単語リスト検出、アカウント検出及びモデル検出のうちの少なくとも2つを含み、
前記検出モジュールは、
前記コメントメッセージに対してすべてのタイプの並列検出を同時に行うこと、及び
前記コメントメッセージがすべてのタイプの検出に合格した場合、前記コメントメッセージが検出に合格したと決定するが、
前記コメントメッセージがすべてのタイプの検出に失敗した場合、前記コメントメッセージが検出に失敗したと決定すること、に用いられる。
【0016】
第3の態様では、本開示の実施例は、さらに、電子機器を提供し、当該電子機器は、
少なくとも1つのプロセッサと、
当該少なくとも1つのプロセッサに通信可能に接続されているメモリと、を含み、
当該メモリには、当該少なくとも1つのプロセッサにより実行可能な命令が記憶されており、当該命令が当該少なくとも1つのプロセッサにより実行されると、当該少なくとも1つのプロセッサは、前述した第1の態様又は第1の態様のいずれか1つの実施形態におけるメッセージ処理方法を実行することができる。
【0017】
第4の態様では、本開示の実施例は、さらに、非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供し、当該非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、コンピュータ命令を記憶しており、当該コンピュータ命令は、コンピュータに前述した第1の態様又は第1の態様のいずれか1つの実施形態におけるメッセージ処理方法を実行させるために用いられる。
【0018】
第5の態様では、本開示の実施例は、さらに、非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶された、プログラム命令を含むコンピュータプログラムを提供し、当該プログラム命令がコンピュータによって実行されると、当該コンピュータが前述した第1の態様又は第1の態様のいずれか1つの実施形態におけるメッセージ処理方法を実行する。
【発明の効果】
【0019】
本開示の実施例におけるメッセージ処理策は、送信端末により送信されたコメントメッセージを取得するステップと、前記コメントメッセージに対して所定のタイプの検出を行うステップと、前記コメントメッセージが検出に合格した場合、受信端末に前記コメントメッセージを送信し、前記受信端末が前記コメントメッセージを表示するようにするが、前記コメントメッセージが検出に失敗した場合、前記受信端末に前記コメントメッセージを送信しないステップと、を含む。本開示の技術案を通じて、コメントメッセージの検出及びスクリーニング策略が追加され、コメントメッセージの数が削減され、メッセージ処理策が最適化され、ユーザエクスペリエンスが向上する。
【図面の簡単な説明】
【0020】
本開示の実施例の技術案をより明確に説明するため、以下、実施例の記述において必要な図面を用いて簡単に説明を行うが、当然ながら、以下、記載する図面は本開示のいくつかの実施例であり、当業者であれば、創造的な労力を要することなく、これらの図面に基づいて他の図面を想到しうる。
【
図1】本開示の実施例により提供される1つのメッセージ処理方法のフローチャートである。
【
図2】本開示の実施例により提供される他のメッセージ処理方法のフローチャートである。
【
図3】本開示の実施例により提供される他のメッセージ処理方法のフローチャートである。
【
図4】本開示の実施例により提供されるメッセージ処理装置の構造概略図である。
【
図5】本開示の実施例により提供される電子機器の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、図面を参照しながら本開示の実施例について詳細に説明する。
【0022】
以下、特定の具体的な実例を用いて本開示の実施形態を説明するが、当業者は、本明細書に開示される内容から、本開示の他の利点及び効果を容易に理解することができる。当然のことながら、記載される実施例は本開示の実施例の一部にすぎず、そのすべての実施例ではない。本開示は、さらに、他の異なる具体的な実施形態を通じて実施又は適用することができ、本明細書の様々な詳細は、本開示の精神から逸脱することなく、異なる視点及び用途に基づいて修正又は変更することもできる。なお、以下の実施例及び実施例における特徴は、矛盾しない限り、互いに組み合わせられることができる。当業者が、本開示における実施例に基づき、創造的な努力なしに得られた他のすべての実施例は、本開示の保護範囲に含まれるものとする。
【0023】
なお、以下、添付の特許請求の範囲内の実施例の様々な態様を説明する。当然ながら、本明細書に記載される態様は、多種多様な形態で具体化され得ること、及び本明細書に記載される任意の特定の構造及び/又は機能は例示にすぎないことは明らかであるはずである。本開示に基づき、当業者は、本明細書に記載の態様が任意の他の態様とは独立して実施することができ、これらの態様のうちの2つ以上が様々な方法で組み合わされ得ることを理解すべきである。例にとると、デバイスの実施及び/又は方法の実践は、本明細書に記載の任意の数の態様を使用して行うことができる。また、当該デバイスの実施及び/又は当該方法の実践は、本明細書に記載の1つ又は複数の態様に加えて、他の構造及び/又は機能を使用して行うことができる。
【0024】
なお、以下の実施例により提供される図面は、本開示の基本構想を概略的に示すためだけのものであり、本開示に関連するコンポーネントのみが図面に示され、実際の実施におけるコンポーネントの数、形状、及びサイズに従って描かれているものでなく、実際の実施におけるコンポーネントのタイプ、数量、及び比率は任意に変更でき、コンポーネントのレイアウトもより複雑になる可能性がある。
【0025】
また、以下の説明では、例を完全に理解しやすくするために、具体的な詳細を示している。しかしながら、当業者は、上記の態様がこれらの特定の詳細なしで実施され得ることを理解するであろう。
【0026】
本開示の実施例は、メッセージ処理方法を提供する。本実施例により提供されるメッセージ処理方法は、コンピューティングデバイスによって実行されることができ、当該コンピューティングデバイスは、ソフトウェアとして実現するか、又はソフトウェアとハードウェアの組み合わせとして実現することができ、当該コンピューティングデバイスは、サーバや端末機器などに集積して設置されることができる。
【0027】
図1を参照すれば、本開示の実施例により提供されるメッセージ処理方法は、以下を含む。
【0028】
S101において、送信端末により送信されたコメントメッセージを取得する。
【0029】
本実施例により提供されるメッセージ処理方法は、その応用本体がサーバであってもよく、サーバによって、サーバと対話する少なくとも1つのクライアント端末により送信されたコメントメッセージを処理するプロセスを実現するために使用される。本明細書において関連するコメントメッセージは、ライブ放送プラットフォームなどのシーンで、コメント、弾幕などのユーザ生成コンテンツ(User Generated Content、UGCと略称)を指す。コメントメッセージを送信できるクライアント端末を送信端末として、コメントメッセージを受信できるクライアント端末を受信端末として定義する。なお、同一クライアント端末は、コメントメッセージを送受信する機能を同時に持つこともでき、即ち、同一クライアント端末は、送信端末と受信端末の両方にすることができる。
【0030】
本実施例において、送信端末は、ユーザの入力操作に応じて、コメントメッセージを生成し、生成されたコメントメッセージをサーバに送信する。もちろん、送信端末は、コメントメッセージをサーバに送信するとき、当該送信端末の識別情報、又は送信端末のユーザのアバターやニックネームなどの身分情報を送信することもできる。
【0031】
S102において、前記コメントメッセージに対して所定のタイプの検出を行う。
【0032】
受信されたコメントメッセージを出力して表示できるかどうかを決定するために、サーバには、受信されたコメントメッセージに対して所定のタイプの検出を行うために用いられる所定のタイプの検出アルゴリズムがプリセットされる。コメントスクリーニング要件によると、選択的に、前記所定のタイプの検出は、単語リスト検出、アカウント検出及びモデル検出のうちの少なくとも2つを含むことができる。
【0033】
単語リスト検出は、コメントメッセージのすべての単語には、所定の単語リストに含まれる所定の単語が存在するかどうかを検出するものであってもよい。前記所定のタイプの検出が単語リスト検出である場合、上記ステップS102に記載された、前記コメントメッセージに対して所定のタイプの検出を行うステップは、
前記コメントメッセージに第1の単語セットにおける少なくとも1つのキーワードが存在するかどうかを判断するステップと、
前記コメントメッセージに前記第1の単語セットにおける少なくとも1つのキーワードが存在する場合、前記コメントメッセージが単語リスト検出に失敗したと決定するステップと、を含んでもよい。
【0034】
サーバは第1の単語セットを予め保存しており、当該第1の単語セットには、コメントメッセージに表示できない複数の所定のキーワードが含まれている。コメントメッセージの単語をトラバースし、対応する第1の単語セットにおける少なくとも1つのキーワードがある場合、当該コメントメッセージが単語リスト検出に失敗したと決定する。例にとると、所定のキーワードはABCであると決定され、「ABCを大いに応援する...」というコメントメッセージである場合、当該コメントメッセージに所定のキーワード「ABC」が存在すると決定し、当該コメントメッセージが単語リスト検出に失敗する。もちろん、一部のシーンでは、キーワードの出現回数のしきい値も制限でき、コメントメッセージの所定の単語の出現回数が回数のしきい値以上である場合にのみ、当該コメントメッセージが単語リスト検出に失敗したと決定する。
【0035】
また、モデル検出は、コメントメッセージのすべての単語に、所定の単語が暗黙的に含まれているかどうかを検出するものであってもよい。モデル検出は、主に、単語リスト検出を回避するために所定のキーワードが断続的に配置される状況を対象としている。前記所定のタイプの検出がモデル検出である場合、上記ステップS102に記載された、前記コメントメッセージに対して所定のタイプの検出を行うステップは、
前記コメントメッセージに対してトークン化処理を行い、所定の数の隣接するフレーズに所定の第2の単語セットにおける少なくとも1つのキーワードが存在するかどうかを判断するステップと、
前記コメントメッセージに前記第2の単語セットにおける少なくとも1つのキーワードが存在する場合、前記コメントメッセージがモデル検出に失敗したと決定するステップと、を含んでもよい。
【0036】
サーバには、トークン化アルゴリズム、組み合わせアルゴリズム、及び第2の単語セットと定義されている、モデル検出用の所定のキーワードセットが予め保存されている。コメントメッセージに対してトークン化処理を行った後、隣接する複数のフレーズに所定の単語が存在するかどうかを判断し、存在する場合、コメントメッセージがモデル検出に失敗したと決定する。例にとると、所定のキーワードはABCであると決定され、「AとのBがCの...を大いに応援する」というコメントメッセージである場合、モデル検出アルゴリズムを使用して、当該コメントメッセージに間隔を置いて存在する所定のキーワード「ABC」をスクリーニングし、当該コメントメッセージがモデル検出に失敗する。
【0037】
単語を組み合わせるための所定の数は、2~10トークン化単位に設定でき、これにより、高い検出精度を実現し、過度に長いスクリーニングフレーズによって引き起こされる可能性のある誤判断を回避できる。
【0038】
上記のアカウント検出は、コメントメッセージを送信する送信端末又はユーザが通常のアカウントであるかどうかを検出することであり、このタイプの検出は、主に、ロボットによる自動コメントの状況を対象としている。前記所定のタイプの検出がアカウント検出である場合、上記ステップS102に記載された、前記コメントメッセージに対して所定のタイプの検出を行うステップは、
前記送信端末のコメントメッセージを送信するリアルタイムの頻度を収集するステップと、
前記リアルタイムの頻度が所定の頻度よりも大きい場合、前記送信端末が所定の端末であると決定し、前記コメントメッセージがアカウント検出に失敗したと決定するステップと、を含んでもよい。
【0039】
通常の送信端末又はユーザがコメントメッセージを送信する頻度を統計し、それを所定の頻度と定義する。送信端末により送信されたコメントメッセージを受信すると、当該送信端末のリアルタイムの頻度を検出する。当該送信端末の実施頻度が所定の頻度よりも大きい場合、当該送信端末はロボットなどの所定の端末であると決定し、当該送信端末により送信されたコメントメッセージがアカウント検出に失敗したと決定する。
【0040】
もちろん、所定の端末の検出操作を低減するために、送信端末が所定の端末であると決定された場合、当該所定の端末のコメントメッセージを拒否するか、又は当該所定の端末のコメントメッセージを受信するたびに、検出に失敗したと直接決定することができる。
【0041】
S103において、前記コメントメッセージが検出に合格した場合、受信端末に前記コメントメッセージを送信し、前記受信端末が前記コメントメッセージを表示するようにする。
【0042】
S104において、前記コメントメッセージが検出に失敗した場合、受信端末に前記コメントメッセージを送信しない。
【0043】
サーバは、受信されたコメントメッセージに対して所定のタイプの検出を行った後、受信されたコメントメッセージが検出に合格した場合、当該コメントメッセージを受信端末に送信して表示することができる。逆に、コメントメッセージが検出に失敗した場合、コメントメッセージは受信端末に送信されず、コメントメッセージは受信端末に表示されない。なお、本明細書における受信端末は、送信端末と同一ライブ放送プラットフォームに属し、コメントメッセージを受信できるすべてのクライアント端末を含み、受信端末は送信端末を含んでもよい。
【0044】
本発明の実施例により提供される上記メッセージ処理方法では、サーバは、送信端末により送信されたコメントメッセージに対して所定のタイプの検出を行うことにより、検出に合格したコメントメッセージをスクリーニングして選択し、受信端末に送信して表示する。このようにして、表示できないコメントメッセージを効果的にフィルタリングして除外し、コメントメッセージの総数を減らし、メッセージ処理策を最適化し、クライアント端末のユーザエクスペリエンスを向上させることができる。
【0045】
本開示の実施例の他の具体的な実施形態によれば、前記所定のタイプの検出は、単語リスト検出、アカウント検出及びモデル検出のうちの少なくとも2つを含み、
前記コメントメッセージに対して所定のタイプの検出を行うステップは、
前記コメントメッセージに対して各タイプの検出を順番に行うステップと、
前記コメントメッセージがすべてのタイプの検出に合格した場合、前記コメントメッセージが検出に合格したと決定するが、
前記コメントメッセージがすべてのタイプの検出に失敗した場合、前記コメントメッセージが検出に失敗したと決定するステップと、を含む。
【0046】
本実施形態において、所定のタイプの検出は、単語リスト検出、
アカウント検出及びモデル検出の3種類を含むと設定される。
図2に示すように、検出プロセスは、以下になっている。
【0047】
S201において、送信端末により送信されたコメントメッセージを取得する。
【0048】
サーバは、送信端末により送信されたコメントメッセージを受信し、関連するコメントメッセージは、ライブ放送プラットフォームなどのシーンで、コメントや弾幕などのユーザ生成コンテンツを指す。
【0049】
本実施例において、送信端末は、ユーザの入力操作に応じて、コメントメッセージを生成し、生成されたコメントメッセージをサーバに送信する。もちろん、送信端末は、コメントメッセージをサーバに送信するとき、当該送信端末の識別情報、又は送信端末のユーザのアバターやニックネームなどの身分情報を送信することもできる。
【0050】
S202において、前記コメントメッセージに対して単語リスト検出を行う。
【0051】
受信されたコメントメッセージを出力して表示できるかどうかを決定するために、サーバには受信されたコメントメッセージに対して所定のタイプの検出を行うために用いられる所定のタイプの検出アルゴリズムがプリセットされる。本実施形態において、前記所定のタイプの検出は、単語リスト検出、アカウント検出及びモデル検出を含む。
【0052】
単語リスト検出は、コメントメッセージのすべての単語には、所定の単語リストに含まれる所定の単語が存在するかどうかを検出するものであってもよい。
【0053】
S203において、前記コメントメッセージが単語リスト検出に合格した場合、前記コメントメッセージに対してアカウント検出を行う。
【0054】
前記コメントメッセージが単語リスト検出に合格した場合、当該コメントメッセージに対して次の検出操作、即ち、アカウント検出を続行する。逆に、コメントメッセージが単語リスト検出に失敗した場合、当該コメントメッセージが検出に失敗して表示できないと直接決定し、その後のアカウント検出の流れを続行しない。
【0055】
S204において、前記コメントメッセージがアカウント検出に合格した場合、前記コメントメッセージに対してモデル検出を行う。
【0056】
前記コメントメッセージがアカウント検出に合格した場合、当該コメントメッセージに対してモデル検出を続行する。逆に、コメントメッセージがアカウント検出に失敗した場合、当該コメントメッセージが検出に失敗して表示できないと直接決定し、その後のモデル検出の流れを続行しない。
【0057】
S205において、前記コメントメッセージがモデル検出に合格した場合、受信端末に前記コメントメッセージを送信し、前記受信端末が前記コメントメッセージを表示するようにする。
【0058】
コメントメッセージがモデル検出に合格した場合、当該コメントメッセージが全体検出に合格したと決定し、受信端末に前記コメントメッセージを送信することができ、受信端末は、当該コメントメッセージを受信して表示することができる。
【0059】
本実施形態において、前記コメントメッセージに対して各所定のタイプの検出を順番に行い、1つのタイプの検出に合格した後にのみ次のタイプの検出が実行され、現在のタイプの検出に失敗した場合、当該コメントメッセージが検出に失敗したと直接決定され、当該コメントメッセージが受信端末に送信されなくなり、検出プロセスが効果的に削減される。もちろん、上記3つのタイプ以上の検出の順序を限定せずに入れ替えることができる。
【0060】
本開示の実施例の他の具体的な実施形態によれば、前記所定のタイプの検出は、単語リスト検出、アカウント検出及びモデル検出のうちの少なくとも2つを含み、
前記コメントメッセージに対して所定のタイプの検出を行うステップは、
前記コメントメッセージに対してすべてのタイプの並列検出を同時に行うステップと、
前記コメントメッセージがすべてのタイプの検出に合格した場合、前記コメントメッセージが検出に合格したと決定するが、
前記コメントメッセージがすべてのタイプの検出に失敗した場合、前記コメントメッセージが検出に失敗したと決定するステップと、を含む。
【0061】
本実施形態において、所定のタイプの検出は、単語リスト検出、
アカウント検出及びモデル検出の3種類を含むと設定される。
図3に示すように、検出プロセスは、以下になっている。
【0062】
S301において、送信端末により送信されたコメントメッセージを取得する。
【0063】
送信端末は、ユーザの入力操作に応じて、コメントメッセージを生成し、生成されたコメントメッセージをサーバに送信する。
【0064】
もちろん、送信端末は、コメントメッセージをサーバに送信するとき、当該送信端末の識別情報、又は送信端末のユーザのアバターやニックネームなどの身分情報を送信することもできる。
【0065】
S302において、前記コメントメッセージに対して単語リスト検出、アカウント検出及びモデル検出を同時に行う。
【0066】
受信されたコメントメッセージを出力して表示できるかどうかを決定するために、サーバには、受信されたコメントメッセージに対して所定のタイプの検出を行うために用いられる所定のタイプの検出アルゴリズムがプリセットされる。
【0067】
選択的に、前記所定のタイプの検出は、単語リスト検出、アカウント検出及びモデル検出を含むことができ、また、検出時間を効果的に短縮するために、単語リスト検出、アカウント検出及びモデル検出が当該コメントメッセージに対して同時に行われている。
【0068】
S303において、前記コメントメッセージがすべてのタイプの検出に合格した場合、受信端末に前記コメントメッセージを送信し、前記受信端末が前記コメントメッセージを表示するようにする。
【0069】
本実施形態において、前記コメントメッセージに対して各所定のタイプの検出を同時に行い、3つのタイプの検出にすべて合格した場合にのみ受信端末に当該コメントメッセージを送信するため、検出時間が大幅に短縮され、クライアント端末のコメントの適時性が向上し、ユーザエクスペリエンスが向上する。
【0070】
また、上記実施例に基づき、本開示の実施例の1つの具体的な実施形態によれば、前記コメントメッセージに対して所定のタイプの検出を行うステップの後、前記方法は、さらに、
前記コメントメッセージが検出に失敗した場合、前記コメントメッセージが検出に失敗したことを示す指示情報を前記送信端末に送信するステップを含んでもよい。
【0071】
さらに、前記コメントメッセージが検出に失敗したことを示す指示情報を前記送信端末に送信するステップは、
前記コメントメッセージが検出に失敗し、自分にのみ表示されることを示す指示情報を前記送信端末に送信するステップ、又は、
前記コメントメッセージが検出に失敗し、表示できないことを示す指示情報を前記送信端末に送信するステップを含む。
【0072】
本実施形態において、コメントメッセージが検出に失敗した後の解決策を制限している。サーバは、コメントメッセージが検出に失敗したと決定した場合、自分にのみ表示されるか又は送信端末に表示できないことを示す指示情報を当該送信端末に送信し、検出に失敗した結果を知っているように送信端末のユーザに知らせ、コメントメッセージのコンテンツを調整することを容易にする。
【0073】
以上の方法の実施例に対応し、
図4を参照すれば、本開示の実施例は、さらに、メッセージ処理装置40を提供し、
送信端末により送信されたコメントメッセージを取得するための取得モジュール401と、
前記コメントメッセージに対して所定のタイプの検出を行うための検出モジュール402と、
前記コメントメッセージが検出に合格した場合、受信端末に前記コメントメッセージを送信し、前記受信端末が前記コメントメッセージを表示するようにするが、
前記コメントメッセージが検出に失敗した場合、前記受信端末に前記コメントメッセージを送信しないための送信モジュール403と、を含む。
【0074】
本開示の実施例の1つの具体的な実施形態によれば、前記検出モジュール402は、
前記コメントメッセージに対して各タイプの検出を順番に行うこと、及び
前記コメントメッセージがすべてのタイプの検出に合格した場合、前記コメントメッセージが検出に合格したと決定するが、
前記コメントメッセージがすべてのタイプの検出に失敗した場合、前記コメントメッセージが検出に失敗したと決定すること、に用いられることができる。
【0075】
本開示の実施例の他の具体的な実施形態によれば、前記所定のタイプの検出は、単語リスト検出、アカウント検出及びモデル検出のうちの少なくとも2つを含み、
前記検出モジュール402は、
前記コメントメッセージに対してすべてのタイプの並列検出を同時に行うこと、及び
前記コメントメッセージがすべてのタイプの検出に合格した場合、前記コメントメッセージが検出に合格したと決定するが、
前記コメントメッセージがすべてのタイプの検出に失敗した場合、前記コメントメッセージが検出に失敗したと決定すること、に用いられることができる。
【0076】
図4に示す装置は、上記方法の実施例における内容を対応して実行することができ、本実施例で詳細に説明されていない部分について、上記方法の実施例で記載された内容を参照し、ここで繰り返して説明しない。
【0077】
図5を参照すれば、本開示の実施例は、さらに、電子機器50を提供し、当該電子機器は、
少なくとも1つのプロセッサと、
当該少なくとも1つのプロセッサに通信可能に接続されているメモリと、を含み、
当該メモリには、当該少なくとも1つのプロセッサにより実行可能な命令が記憶されており、当該命令が当該少なくとも1つのプロセッサにより実行されると、当該少なくとも1つのプロセッサは、前述した方法の実施例におけるメッセージ処理方法を実行することができる。
【0078】
本開示の実施例は、さらに、非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供し、当該非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、コンピュータ命令を記憶しており、当該コンピュータ命令は、コンピュータに前述した方法の実施例におけるメッセージ処理方法を実行させるために用いられる。
【0079】
本開示の実施例は、さらに、非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶された、プログラム命令を含むコンピュータプログラムを提供し、当該プログラム命令がコンピュータによって実行されると、当該コンピュータが前述した方法の実施例におけるメッセージ処理方法を実行する。
【0080】
以下、
図5を参照し、
図5は、本開示の実施例を実施するのに適した電子機器50の構造概略図を示している。本開示の実施例における電子機器は、携帯電話、ノートブックコンピュータ、デジタル放送受信機、PDA(パーソナルデジタルアシスタント)、PAD(タブレット)、PMP(携帯型マルチメディアプレーヤー)、車載端末(例えば、車載ナビゲーション端末)などのモバイル端末、及びデジタルテレビ、デスクトップコンピュータなどの固定端末を含むことができるが、それらに限定されない。
図5に示されている電子機器は単なる一例であり、本開示の実施例の機能及び使用範囲にいかなる制限も課すべきでない。
【0081】
図5に示すように、電子機器50は、処理装置(中央処理装置やグラフィックプロセッサなど)501を含むことができ、当該処理装置は、読み取り専用メモリ(ROM)502に記憶されたプログラム又は記憶装置508からランダムアクセスメモリ(RAM)503にロードされたプログラムに従って、様々な適切な動作及び処理を実行することができる。RAM503には、電子機器50の操作に必要な様々なプログラム及びデータも記憶されている。処理装置501、ROM502及びRAM503は、バス504を介して互いに接続されている。入力/出力(I/O)インタフェース505もバス504に接続されている。
【0082】
通常、タッチスクリーン、タッチパッド、キーボード、マウス、イメージセンサー、マイクロフォン、加速度計、ジャイロスコープなどを含む入力装置506と、液晶ディスプレイ(LCD)、スピーカー、バイブレータなどを含む出力装置507と、磁気テープ、ハードディスクなどを含む記憶装置508と、通信装置509とは、I/Oインタフェース505に接続されることができる。通信装置509は、電子機器50が他のデバイスと無線又は有線で通信してデータを交換することを可能にし得る。図面は、様々なデバイスを備える電子機器50を示しているが、図示されたデバイスのすべてが実施又は配置される必要があるわけではないことを理解すべきである。代替的に、より多くの又はより少ないデバイスが実施又は配置され得る。
【0083】
特に、本開示の実施例によれば、フローチャートを参照して説明されているプロセスは、コンピュータソフトウェアプログラムとして実施できる。例えば、本開示の実施例は、コンピュータ読み取り可能な媒体に担持されている、フローチャートに示される方法を実行するためのプログラムコードを含むコンピュータプログラムを含む。このような実施例において、当該コンピュータプログラムは、通信装置509を介してネットワークからダウンロード及びインストールされるか、又は記憶装置508からインストールされるか、又はROM502からインストールされることができる。当該コンピュータプログラムが、処理装置501により実行されると、本開示の実施例に係る方法で限定されている上記機能が実行される。
【0084】
なお、本開示の上記のコンピュータ読み取り可能な媒体は、コンピュータ読み取り可能な信号媒体又はコンピュータ読み取り可能な記憶媒体又は上記2つの任意の組み合わせであり得る。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、例えば、電気的、磁気的、光学的、電磁的、赤外線的、又は半導体のシステム、装置、又はデバイス、あるいは上記の任意の組み合わせにすることができるが、それらに限定されない。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体のより具体的な例として、1つ又は複数のワイヤを有する電気的接続、ポータブルコンピュータディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、光ファイバ、ポータブルコンパクトディスク読み取り専用メモリ(CD-ROM)、光ストレージデバイス、磁気メモリコンポーネント、又は上記の任意の適切な組み合わせを含み得るが、それらに限定されない。本開示では、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、命令実行システム、装置、又はデバイスによって使用されるか、又はそれらに関連して使用できるプログラムを含むか、又は記憶する任意の有形媒体であり得る。本開示では、コンピュータ読み取り可能な信号媒体は、ベースバンドで、又は搬送波の一部として伝送されるデータ信号を含むことができ、その中にコンピュータ読み取り可能なプログラムコードが担持されている。そのような伝搬されたデータ信号は、電磁信号、光信号、又は上記の任意の適切な組み合わせを含むがそれらに限定されない多くの形をとることができる。コンピュータ読み取り可能な信号媒体は、さらに、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体以外の任意のコンピュータ読み取り可能な媒体にすることができ、当該コンピュータ読み取り可能な信号媒体は、命令実行システム、装置、又はデバイスによって、又はそれらに関連して使用するためのプログラムを送信、伝搬、又は伝送することができる。コンピュータ読み取り可能な媒体に含まれるプログラムコードは、電線、光ファイバケーブル、RF(無線周波数)などを含むがそれらに限定されない任意の適切な媒体、又は上記の任意の適切な組み合わせを使用して伝送されることができる。
【0085】
上記コンピュータ読み取り可能な媒体は、上記電子機器に含まれていてもよく、又は当該電子機器に組み立てられずに単独で存在していてもよい。
【0086】
上記コンピュータ読み取り可能な媒体は、1つ又は複数のプログラムを担持し、上記1つ又は複数のプログラムが電子機器により実行されると、該電子機器は、上記方法の実施例により提供される解決策を実現することができる。
【0087】
あるいは、上記コンピュータ読み取り可能な媒体は、1つ又は複数のプログラムを担持し、上記1つ又は複数のプログラムが電子機器により実行されると、該電子機器は、上記方法の実施例により提供される解決策を実現することができる。
【0088】
本開示で操作を実行するためのコンピュータプログラムコードは、Java(登録商標)、Smalltalk、C++などのオブジェクト指向プログラミング言語、及び「C」言語又はそれに類似するプログラミング言語などの従来の手続き型プログラミング言語を含む1つ又は複数のプログラミング言語で書くことができる。プログラムコードは、完全にユーザのコンピュータ上で、一部はユーザのコンピュータ上で、スタンドアロンソフトウェアパッケージとして、一部はユーザのコンピュータ上で、一部はリモートコンピュータ上で、又は完全にリモートコンピュータ又はサーバ上で実行できる。リモートコンピュータの場合、リモートコンピュータは、ローカルエリアネットワーク(LAN)やワイドエリアネットワーク(WAN)など、あらゆる種類のネットワークを介してユーザのコンピュータに接続することも、外部コンピュータに接続することもできる(例えば、インターネットサービスプロバイダーを使用してインターネット経由で接続する)。
【0089】
図面のフローチャート及びブロック図は、本開示の様々な実施例によるシステム、方法、及びコンピュータプログラムによって実現可能なアーキテクチャ、機能、及び操作を示している。これに関して、フローチャート又はブロック図の各ブロックは、指定された論理的機能を実現するための1つ又は複数の実行可能な命令を含むモジュール、プログラムセグメント、又はコードの一部を表すことができる。いくつかの代替の実現では、ブロックに示されている機能が、図に示されている順序と異なる順序で実行できることにも注意すべきである。例えば、連結して表示される2つのブロックは、実際には、基本的に並行して実行できるが、関連する機能に応じて、ブロックが逆の順序で実行される場合もある。ブロック図及び/又はフローチャート図の各ブロック、及びブロック図及び/又はフローチャート図のブロックの組み合わせは、指定された機能又は操作を実行する専用のハードウェアベースのシステムを使用して実現することができ、又は、専用のハードウェアとコンピュータ命令の組み合わせを使用して実現することもできるにも注意する必要がある。
【0090】
本開示の実施例において関連するユニットは、ソフトウェアで実現することができ、又はハードウェアで実現することもできる。ここで、ユニットの名称は、特定の状況下でのユニット自体を制限するものでなくなり、例えば、第1の取得ユニットは、「少なくとも2つのインターネットプロトコルアドレスを取得するユニット」と表現することもできる。
【0091】
本開示の各部分は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、又はそれらの組み合わせで実現され得ることを理解すべきである。
【0092】
以上は、本開示の具体的な実施形態にすぎないが、本開示の保護範囲はそれらに限定されない。当業者が本開示で開示される技術的範囲内に容易に想到し得るあらゆる変更又は置換は、本開示の保護範囲内に含まれるべきである。したがって、本開示の保護範囲は、請求項の保護範囲に従うべきである。
【0093】
本出願は、2020年01月20日に中国国家知識産権局に出願された、出願番号が中国特許出願第202010065743.2号であり、発明の名称が「メッセージ処理方法、装置及び電子機器」という中国特許出願の優先権を主張し、そのすべての内容は参照によって本出願に組み込まれる。