(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-05
(45)【発行日】2024-04-15
(54)【発明の名称】SRSを送信するユーザ装置及び方法
(51)【国際特許分類】
H04W 16/28 20090101AFI20240408BHJP
H04W 72/231 20230101ALI20240408BHJP
H04W 8/24 20090101ALI20240408BHJP
H04B 7/06 20060101ALI20240408BHJP
【FI】
H04W16/28
H04W72/231
H04W8/24
H04B7/06 984
(21)【出願番号】P 2022562812
(86)(22)【出願日】2021-04-16
(86)【国際出願番号】 US2021027687
(87)【国際公開番号】W WO2021211971
(87)【国際公開日】2021-10-21
【審査請求日】2022-10-14
(32)【優先日】2020-04-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2021-02-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2020-08-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】392026693
【氏名又は名称】株式会社NTTドコモ
(74)【代理人】
【識別番号】110004185
【氏名又は名称】インフォート弁理士法人
(74)【代理人】
【識別番号】100121083
【氏名又は名称】青木 宏義
(74)【代理人】
【識別番号】100138391
【氏名又は名称】天田 昌行
(74)【代理人】
【識別番号】100158528
【氏名又は名称】守屋 芳隆
(74)【代理人】
【識別番号】100137903
【氏名又は名称】菅野 亨
(72)【発明者】
【氏名】ルパシンハ ナディサンカ
(72)【発明者】
【氏名】松村 祐輝
(72)【発明者】
【氏名】永田 聡
【審査官】新井 寛
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2019/218108(WO,A1)
【文献】国際公開第2019/022329(WO,A1)
【文献】OPPO, CMCC, ZTE, Nokia, Nokia Shanghai Bell, APT, AT & T, Xiaomi, Spreadtrum Communications, Huawei, HiSilicon,Enable gNB to configure downgrading configuration of SRS for antenna switching,3GPP TSG RAN WG1 #98b R1-1911456,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_98b/Docs/R1-1911456.zip>,2019年10月22日
【文献】Samsung,New WID: Further enhancements on MIMO for NR,3GPP TSG RAN #86 RP-193133,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/TSG_RAN/TSGR_86/Docs/RP-193133.zip>,2019年12月12日
【文献】Qualcomm Incorporated,Additional SRS symbols,3GPP TSG RAN WG1 #98b R1-1910731,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_98b/Docs/R1-1910731.zip>,2019年10月05日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/06
H04B 7/24 - 7/26
H04W 4/00 - 99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
サウンディング参照信号(SRS:sounding reference signal)のアンテナスイッチングにおいてサポートされる送信アンテナポートの数及び受信アンテナポートの数の組み合わせを示すUE能力情報を送信する送信部と、
前記SRSのリソースセットのリソースタイプを示す上位レイヤパラメータを受信する受信部と、
前記UE能力情報に対応する前記組み合わせの内の前記受信アンテナポートの数が6又は8の組み合わせを用いて前記SRSのアンテナスイッチングを行う場合、前記6又は8の組み合わせにおいて用いられる前記送信アンテナポートの数が同じであっても、設定された前記リソースタイプに応じて
、前記リソースセットの数と、前記リソースセットにおけ
る、異なるシンボルに割り当てられるSR
S送信用のリソースの数と、の異なる
組み合わせを使用し、且つ、前
記リソースに関連付けられた前記送信アンテナポートを使用して前記アンテナスイッチングの制御を行う制御部と、を有するユーザ装置(UE)。
【請求項2】
前記組み合わせの内の前記受信アンテナポートの数が6及び前記送信アンテナポートの数が1である組み合わせを用いる場合、且つ、前記SRSのn個のリソースセットに前記リソースタイプとしてaperiodicのみが設定されている場合、前記制御部は、前記n個のリソースセットの異なるシンボルに割り当てられた合計6つのSRSリソースを用いて、前記アンテナスイッチングの制御を行い、ここで前記nは1から3の整数であり、前記6つのSRSリソースの送信アンテナポートはそれぞれ異なるアンテナポートに関連付けられており、前記nが2以上の場合、前記6つのSRSリソースは、前記nと同数の異なるスロットにおける異なるシンボルに割り当てられている、請求項1記載のユーザ装置。
【請求項3】
前記組み合わせの内の前記受信アンテナポートの数が8及び前記送信アンテナポートの数が1である組み合わせを用いる場合、且つ、前記SRSのn個のリソースセットに前記リソースタイプとしてaperiodicのみが設定されている場合、前記制御部は、前記n個のリソースセットの異なるシンボルに割り当てられた合計8つのSRSリソースを用いて、前記アンテナスイッチングの制御を行い、ここで前記nは2から4の整数であり、前記8つのSRSリソースの送信アンテナポートはそれぞれ異なるアンテナポートに関連付けられており、前記8つのSRSリソースは、前記nと同数の異なるスロットにおける異なるシンボルに割り当てられている、請求項1又は2記載のユーザ装置。
【請求項4】
前記組み合わせの内の前記受信アンテナポートの数が6及び前記送信アンテナポートの数が2である組み合わせを用いる場合、且つ、前記SRSのn個のリソースセットに前記リソースタイプとしてaperiodicのみが設定されている場合、前記制御部は、前記n個のリソースセットの異なるシンボルに割り当てられた合計3つのSRSリソースを用いて、前記アンテナスイッチングの制御を行い、ここで前記nは1から3の整数であり、前記3つのSRSリソースの送信アンテナポートペアはそれぞれ異なるアンテナポートペアに関連付けられており、前記nが2以上の場合、前記3つのSRSリソースは、前記nと同数の異なるスロットにおける異なるシンボルに割り当てられている、請求項1から3のいずれか記載のユーザ装置。
【請求項5】
前記組み合わせの内の前記受信アンテナポートの数が8及び前記送信アンテナポートの数が2である組み合わせを用いる場合、且つ、前記SRSのn個のリソースセットに前記リソースタイプとしてaperiodicのみが設定されている場合、前記制御部は、前記n個のリソースセットの異なるシンボルに割り当てられた合計4つのSRSリソースを用いて、前記アンテナスイッチングの制御を行い、ここで前記nは1から4の整数であり、前記4つのSRSリソースの送信アンテナポートペアはそれぞれ異なるアンテナポートペアに関連付けられており、前記nが2以上の場合、前記4つのSRSリソースは、前記nと同数の異なるスロットにおける異なるシンボルに割り当てられている、請求項1から4のいずれか記載のユーザ装置。
【請求項6】
前記組み合わせの内の前記受信アンテナポートの数が8及び前記送信アンテナポートの数が4である組み合わせを用いる場合、且つ、前記SRSのn個のリソースセットに前記リソースタイプとしてaperiodicが設定されている場合、前記制御部は、前記n個のリソースセットの異なるシンボルに割り当てられた合計2つのSRSリソースを用いて、前記アンテナスイッチングの制御を行い、ここで前記nは1又は2の整数であり、前記2つのSRSリソースの送信アンテナポートはそれぞれ異なるアンテナポートに関連付けられており、前記nが2の場合、前記2つのSRSリソースは、2スロットにおける異なるシンボルに割り当てられている、請求項1から5のいずれか記載のユーザ装置。
【請求項7】
前記組み合わせの内の前記受信アンテナポートの数が8及び前記送信アンテナポートの数が4である組み合わせを用いる場合、且つ、2つのリソースセットに異なるリソースタイプが設定されている場合、前記制御部は、各リソースセットの異なるシンボルに割り当てられた、それぞれ2つのSRSリソースを用いて、前記アンテナスイッチングの制御を行い、前記2つのSRSリソースの送信アンテナポートはそれぞれ異なるアンテナポートに関連付けられている、請求項1から6のいずれか記載のユーザ装置。
【請求項8】
サウンディング参照信号(SRS:sounding reference signal)のアンテナスイッチングにおいてサポートされる送信アンテナポートの数及び受信アンテナポートの数の組み合わせを示すUE能力情報を送信するステップと、
前記SRSのリソースセットのリソースタイプを示す上位レイヤパラメータを受信するステップと、
前記UE能力情報に対応する前記組み合わせの内の前記受信アンテナポートの数が6又は8の組み合わせを用いて前記SRSのアンテナスイッチングを行う場合、前記6又は8の組み合わせにおいて用いられる前記送信アンテナポートの数が同じであっても、設定された前記リソースタイプに応じて
、前記リソースセットの数と、前記リソースセットにおけ
る、異なるシンボルに割り当てられるSR
S送信用のリソースの数と、の異なる
組み合わせを使用し、且つ、前
記リソースに関連付けられた前記送信アンテナポートを使用して前記アンテナスイッチングの制御を行うステップと、を有するユーザ装置(UE)の無線通信方法。
【請求項9】
サウンディング参照信号(SRS)のアンテナスイッチングにおいてサポートされる送信アンテナポートの数及び受信アンテナポートの数の組み合わせを示すUE能力情報を受信する受信部と、
前記SRSのリソースセットのリソースタイプを示す上位レイヤパラメータを送信する送信部と、
前記UE能力情報に対応する前記組み合わせの内の前記受信アンテナポートの数が6又は8の組み合わせを用いて前記SRSのアンテナスイッチングが行われる場合、前記6又は8の組み合わせにおいて用いられる前記送信アンテナポートの数が同じであっても、設定された前記リソースタイプに応じて
、前記リソースセットの数と、前記リソースセットにおけ
る、異なるシンボルに割り当てられるSR
S送信用のリソースの数と、の異なる
組み合わせが使用されるように前記
組み合わせを制御する制御部と、を有する基地局。
【請求項10】
ユーザ装置(UE)及び基地局を含むシステムであって、
前記ユーザ装置(UE)は
サウンディング参照信号(SRS)のアンテナスイッチングにおいてサポートされる送信アンテナポートの数及び受信アンテナポートの数の組み合わせを示すUE能力情報を送信する送信部と、
前記SRSのリソースセットのリソースタイプを示す上位レイヤパラメータを受信する受信部と、
前記UE能力情報に対応する前記組み合わせの内の前記受信アンテナポートの数が6又は8の組み合わせを用いて前記SRSのアンテナスイッチングを行う場合、前記6又は8の組み合わせにおいて用いられる前記送信アンテナポートの数が同じであっても、設定された前記リソースタイプに応じて
、前記リソースセットの数と、前記リソースセットにおけ
る、異なるシンボルに割り当てられるSR
S送信用のリソースの数と、の異なる
組み合わせを使用し、且つ、前
記リソースに関連付けられた前記送信アンテナポートを使用して前記アンテナスイッチングの制御を行う制御部と、を有し、
前記基地局は、
前記UE能力情報を受信する受信部と、
前記上位レイヤパラメータを送信する送信部と、を有するシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書において開示する1つ以上の実施形態は、最大8つのアンテナポートについてサウンディング参照信号(SRS:sounding reference signal)アシスト下りリンク(DL:down link)チャネル状態情報(CSI:channel state information)を取得する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
現在のNew Radio(NR)規格は、最大で4つのRx(受信)アンテナポートまでしかSRSスイッチング(switching)をサポートしていない。
【0003】
一方、NR規格は、Rel.17のNR多入力多出力(MIMO:multiple-input and multiple-output)技術において、最大8つのRxアンテナポートについてのSRSスイッチングをサポートする要件をどのように特定するかは定義されていない。
【0004】
Rel.17のMIMO WIG(work item description)は、以下の項目が示されているが、これらは決定されていない:
周波数レンジ(FR:frequency range)1及びFR2の両方を対象としたSRSの拡張(enhancement):
a. よりフレキシブルなトリガ及び/又は下りリンク制御情報(DCI:downlink control information)のオーバヘッド/使用の低減を促進にするため、非周期的なSRSトリガの拡張を確認し規定する。
b. 最大8つのアンテナについてのSRSスイッチングを規定する(例えば、xTyR、x={1,2,4}、y={6,8})。
c. SRSの能力及び/又はカバレッジを拡張するために、以下のメカニズムを評価し、必要に応じて規定する:SRSの時間バンドリング、増大させたSRS繰り返し、周波数にわたる部分的なサウンディング。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
【文献】3GPP RP 193133, “New WID: Further enhancements on MIMO for NR”、2019年12月
【文献】3GPP TS 38.214, “NR; Physical procedures for data (Release 16)”
【文献】3GPP TS 38.331, “NR; Radio Resource Control; Protocol specification (Release 15)”
【文献】3GPP, TS 38.211, “NR; Physical channels and modulation (Release 15)”
【発明の概要】
【0006】
1つ以上の実施形態は、最大8つのアンテナポートをサポートするように拡張された、SRSスイッチングの方法を提供する。
【0007】
1つ以上の実施形態によれば、ユーザ装置(UE)は、最大8つのRxアンテナポートと、基地局にサウンディング参照信号(SRS)を送信する送信部と、SRS送信を伴う、8つのRxアンテナポート用のDL CSIを取得するために利用可能なTxアンテナポートの切り替えを行う制御部と、を有する。
【0008】
1つ以上の実施形態によれば、最大8つのRxアンテナポートを有する端末と通信する方法は、基地局にサウンディング参照信号(SRS)を送信するステップと、Txアンテナポート(但し、Txアンテナポートの数#は、Rxアンテナポートの数#以下である)からのSRS送信を伴う、8つのRxアンテナポートの切り替えを行うステップと、を有する。
【0009】
本発明の他の実施形態及び利点は、以下の説明及び図面から認識される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】1つ以上の実施形態に係る、無線通信システムの一例を示す。
【
図2】UE送受信部アーキテクチャが2T4Rである一例を示す。
【
図7A】UE送受信部アーキテクチャが1T1Rである一例を示す。
【
図7B】UE送受信部アーキテクチャが2T2Rである一例を示す。
【
図7C】UE送受信部アーキテクチャが4T4Rである一例を示す。
【
図8】SRSリソース間の最小ガード期間を示すテーブルを示す。
【
図9】1つ以上の実施形態に係る、DL CSI取得の一例を示す。
【
図10】1つ以上の実施形態に係る、DL CSI取得の一例を示す。
【
図11】1つ以上の実施形態に係る、DL CSI取得の一例を示す。
【
図12】1つ以上の実施形態に係る、DL CSI取得の一例を示す。
【
図13】1つ以上の実施形態に係る、特定のSRSリソースを送信するスロットを決定するための式を示す。
【
図14】1つ以上の実施形態に係る、DL CSI取得の一例を示す。
【
図15】1つ以上の実施形態に係る、DL CSI取得の一例を示す。
【
図16】1つ以上の実施形態に係る、DL CSI取得の一例を示す。
【
図17】1つ以上の実施形態に係る、DL CSI取得の一例を示す。
【
図18】1つ以上の実施形態に係る、DL CSI取得の一例を示す。
【
図19】1つ以上の実施形態に係る、DL CSI取得の一例を示す。
【
図20】1つ以上の実施形態に係る、DL CSI取得の一例を示す。
【
図21】1つ以上の実施形態に係る、DL CSI取得の一例を示す。
【
図22】1つ以上の実施形態に係る、DL CSI取得の一例を示す。
【
図23】1つ以上の実施形態に係る、DL CSI取得の一例を示す。
【
図24】1つ以上の実施形態に係る、DL CSI取得の一例を示す。
【
図25】1つ以上の実施形態に係る、DL CSI取得の一例を示す。
【
図26】1つ以上の実施形態に係る、DL CSI取得の一例を示す。
【
図27】1つ以上の実施形態に係る、DL CSI取得の一例を示す。
【
図28】1つ以上の実施形態に係るBSの構成の一例を示す。
【
図29】1つ以上の実施形態に係るUEの構成の一例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下では、図面を参照しながら、本発明の実施形態を詳細に説明する。異なる図面における同様の要素には、一貫性を維持するために同様の参照符号を付している。
【0012】
本発明の実施形態の以下の詳細な説明では、本発明のより完全な理解を提供するために、多数の具体的な詳細を記載する。しかしながら、当業者であれば、それらの具体的な詳細がなくとも、本発明を実施できることは明らかである。他の例では、本発明が不明確になることを回避するために、公知の特徴については詳細には説明しない。
【0013】
無線通信システム
図1は、本発明の1つ以上の実施形態に係る無線通信システム1を示す。無線通信システム1は、ユーザ装置(UE)10と、基地局(BS)20と、コアネットワーク30と、を含む。無線通信システム1は、NRシステムであってもよい。無線通信システム1は、本明細書において説明する特定の構成に限定されるものではなく、LTE/LTE-Advanced(LTE-A)システムなど、任意の種類の無線通信システムであってもよい。
【0014】
BS20は、そのBS20のセル内のUE10と、上り(UL:uplink)信号及び下り(DL:downlink)信号を通信してもよい。DL信号及びUL信号は、制御情報及びユーザデータを含んでもよい。BS20は、バックホールリンク31を介して、コアネットワーク30とDL信号及びUL信号を通信してもよい。BS20は、gNB(gNodeB)であってもよい。BS20は、ネットワーク(NW)と呼ばれてもよい。例えば、BS20は、CSI-RS及びDCIなどのDL信号を送信してもよい。
【0015】
BS20は、アンテナ、隣接するBS20と通信するための通信インターフェース(例えば、X2インターフェース)、コアネットワーク30と通信するための通信インターフェース(例えば、S1インターフェース)、UE10との間で送受信された信号を処理するためのプロセッサ又は回路などのCPU(Central Processing Unit)を含む。BS20の動作は、メモリに格納されたデータ及びプログラムをプロセッサが処理又は実行することで実現されてもよい。しかしながら、BS20は、上述のハードウェア構成に限定されるものではなく、当業者であれば分かるように、他の任意の適切なハードウェア構成によって実現されてもよい。多数のBS20が、無線通信システム1のより広範なサービスエリアをカバーするように配置されてもよい。
【0016】
UE10は、多入力多出力(MIMO:Multi Input Multi Output)技術を用いて、制御情報及びユーザデータを含むDL信号及びUL信号をBS20と通信してもよい。UE10は、移動局、スマートフォン、携帯電話、タブレット、モバイルルータ、又はウェアラブルデバイスなどの無線通信機能を有する情報処理装置であってもよい。無線通信システム1は、1つ以上のUE10を含んでもよい。例えば、UE10は、SRS及びCSI報告などのUL信号を送信してもよい。UEは、移動局、移動端末又は端末と称されてもよい。
【0017】
UE10は、CPU)(central processing unit)、例えばプロセッサ、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ、及びBS20とUE10との間で無線信号を送受信するための無線通信装置を含む。例えば、以下において説明するUE10の動作は、メモリに格納されたデータ及びプログラムをCPUが処理又は実行することで実現されてもよい。しかしながら、UE10は、上述のハードウェア構成に限定されるものではなく、例えば、以下に説明する処理を実現するための回路を備えた構成であってもよい。
【0018】
DL CSI取得のためのUEサウンディング手順
1つ以上の実施形態では、1つ以上のSRSリソースがUE10に設定されてもよい。所定数のSRSリソースに関連するSRSリソースセットが、UE10に設定されてもよい。UE10に設定されるSRSリソース又はSRSリソースセットの数は、最大送信ランク(レイヤ数)によって制限されてもよい。各SRSリソースは、1つ以上のSRSポートに関連付けられてもよい。
【0019】
UE10は、上位レイヤパラメータSRS-ResourceSet又はSRS-PosResourceSetによって設定されるような1つ以上のSRSリソースセットが設定されてもよい。下りリンク(DL:downlink)チャネルのサウンディングに関して、用途(usage)を含むSRSリソースセットにパラメータ「antenna switching」がセットされてもよい。用途が「antenna switching」にセットされたSRSリソースセットにおけるSRSリソースのポート数は、UE10において利用可能な送信部(Tx)ポートに依存する。
【0020】
図2は、2T4R(2Txポート、4受信部(Rx)ポート)を有するUE10のUE送受信部アーキテクチャの一例を示す。DL CSI取得のために、UEには2つのSRSリソースが設定され、これらのSRSリソースはそれぞれ、Txポートの数に等しい2ポートを有する。3GPP TS 38.214の§6.2.1.2によれば、2T4Rの場合、SRS-ResourceSetセットにおいて上位レイヤパラメータresourceTypeについて異なる値が設定された最大2つのSRSリソースセットがあり、各SRSリソースセットは、異なるシンボルにおいて送信される2つのSRSリソースを有し、所定のセットにおける各SRSリソースは2つのSRSポートからなり、第2のリソースのSRSポートペアは、第1のリソースのSRSポートペアとは異なるUEアンテナポートペアに関連付けられている。
【0021】
チャネルサウンディングのためにアンテナスイッチング/切り替え(switching)を適用するUE送受信部アーキテクチャ(最大4アンテナ用)では、UE10のUEアンテナの数は、1T2R、2T4R、1T4R、1T4R/2T4R、又はT=Rであってもよい。
【0022】
異なる送受信部アーキテクチャを処理するUE能力は、supportedSRS-TxPortSwitchパラメータを用いて報告される。実現可能な能力の組み合わせは以下の通りである:
・ 1T2Rの場合、「t1r2」
・ 1T=1R/1T2Rの場合、「t1r1-t1r2」
・ 2T4Rの場合、「t2r4」
・ 1T4Rの場合、「t1r4」
・ 1T=1R/1T2R/1T4Rの場合、「t1r1-t1r2-t1r4」
・ 1T4R/2T4Rの場合、「t1r4-t2r4」
・ 1T=1R/1T2R/2T=2R/2T4Rの場合、「t1r1-t1r2-t2r2-t2r4」
・ 1T=1R/1T2R/2T=2R/1T4R/2T4Rの場合、「t1r1-t1r2-t2r2-t1r4-t2r4」
・ 1T=1Rの場合、「t1r1」
・ 2T=2Rの場合、「t2r2」
・ 1T=1R/2T=2Rの場合、「t1r1-t2r2」
・ 4T=4Rの場合、「t4r4」
・ 1T=1R/2T=2R/4T=4Rの場合、「t1r1-t2r2-t4r4」
【0023】
次に、異なるSRSリソース割り当て設定が、異なる送受信部アーキテクチャについてのDL CSI取得をどのように支援するかを以下において説明する。
【0024】
図3から
図7、
図9から
図12、及び
図14から
図19において、リソースセットx(例えば、x=1,2,...)は、SRSリソースセットを示し、SRSリソースセットxとして参照される。リソースy(例えば、y=1,2,...)は、SRSリソースを示し、SRSリソースyとして参照される。RXi(例えば、i=1,2,...)は、UE10のRXアンテナポートを示す。SRSリソースセットは、1つ以上のSRSリソースを含む。各SRSリソースは、1、2又は4ポートをサポートすることができる。SRSによるDL CSI取得のためには、UEアンテナポートは、SRSポートに一意に関連付けられなければならない。
【0025】
1T2RでのDL CSI取得のためのSRS設定
図3は、1つ以上の実施形態に係る1T2Rを有するUE10のUE送受信部アーキテクチャのケース1を示す。1T2Rの場合、SRS-ResourceSetセットにおいて上位レイヤパラメータresourceTypeについて異なる値が設定された最大2つのSRSリソースセットがあり、各セットは、異なるシンボルにおいて送信される2つのSRSリソースを有し、所定のセットにおける各SRSリソースは単一のSRSポートからなり、第2のリソースのSRSポートは、同一のセットにおける第1のリソースのSRSポートとは異なるUEアンテナポートに関連付けられている。
【0026】
ケース1では、1つのリソースセットで十分であり、1スロット内でのサウンディングが可能である。2つのSRSリソースセットでもって、サウンディングを繰り返し行うことが可能である。従って、2つのSRSリソースセットは、異なるresourceTypeとすることができる。
【0027】
2T4RでのDL CSI取得のためのSRS設定
図4は、1つ以上の実施形態に係る2T4Rを有するUE10のUE送受信部アーキテクチャのケース2を示す。2T4Rの場合、SRS-ResourceSetセットにおいて上位レイヤパラメータresourceTypeについて異なる値が設定された最大2つのSRSリソースセットがあり、各SRSリソースセットは、異なるシンボルにおいて送信される2つのSRSリソースを有し、所定のセットにおける各SRSリソースは2つのSRSポートからなり、第2のリソースのSRSポートペアは、第1のリソースのSRSポートペアとは異なるUEアンテナポートペアに関連付けられている。
【0028】
ケース2では、1つのSRSリソースセットで十分であってよく、1スロット内でのサウンディングが可能である。2つのSRSリソースセットでもって、サウンディングを繰り返し行うことが可能である。
【0029】
1T4RでのDL CSI取得のためのSRS設定
ケース3のUE送受信部アーキテクチャでは、1T4Rについて説明する。
【0030】
ケース3.1では、1T4Rの場合、SRS-ResourceSetセットにおいて、「periodic(周期的)」又は「semi-persistent(セミパーシステント/準静的)」にセットされた上位レイヤパラメータresourceTypeが設定された1つのSRSリソースセット又は0個のSRSリソースセットがあり、リソースセットは、異なるシンボルにおいて送信される4つのSRSリソースを有し、所定のセットにおける各SRSリソースは単一のSRSポートからなり、各SRSリソースのSRSポートは、異なるUEアンテナポートに関連付けられている。
【0031】
ケース3.2では、1T4Rの場合、SRS-ResourceSetセットにおいて、「aperiodic(非周期的)」にセットされた上位レイヤパラメータresourceTypeがそれぞれ設定された2つのSRSリソースセット又は0個のSRSリソースセットがあり、リソースセットは、2つの異なるスロットの異なるシンボルにおいて送信される合計4つのSRSリソースを有し、所定の2つのセットにおける各SRSリソースのSRSポートは単一のSRSポートからなり、所定の2つのセットにおける各SRSリソースのSRSポートは、異なるUEアンテナポートに関連付けられている。2つのセットにそれぞれ2つのSRSリソースが設定されるか、又は一方のセットに1つのSRSリソースが設定され、他方のセットに3つのSRSリソースが設定される。UEは、2つのセットのいずれにもSRS-ResourceSetにおける上位レイヤパラメータalpha、p0、pathlossReferenceRS、及びsrs-PowerControlAdjustmentStatesの同一の値が設定されていると期待する。UEは、各SRS-ResourceSetにおける上位レイヤパラメータaperiodicSRS-ResourceTriggerの値又はAperiodicSRS-ResourceTriggerlistにおけるエントリの値が同一であり、各SRS-ResourceSetにおける上位レイヤパラメータslot/OFFsetの値が異なると期待するものとする。
【0032】
実施例1
図5は、UEアンテナの数が1T4Rであって、resourceTypeに「periodic」又は「semi-persistent」がセットされているケース3.1を適用した実施例1を示す。この例では、以下の制限に起因して、同一スロットに4つ全てのSRSリソースを有することは不可能である:
- 異なるSRSリソースは、異なるシンボルにおいて送信する必要がある;
- 同一セットのSRSリソースの間において、Y個のシンボルのガード期間が必要とされる。
【0033】
従って、1つのSRSリソースで十分であっても、1スロット内でサウンディングを行うことは不可能である。つまり、セット内のSRSリソースは、2、3又は4つの異なるスロットに存在すると考えられる。
【0034】
実施例2
図6は、UE送受信部アーキテクチャが1T4Rであって、resourceTypeに「aperiodic」がセットされているケース3.2を適用した実施例2を示す。この例では、2つのSRSリソースセットが要求され、また2つのスロットを用いてサウンディングが行われる。SRSリソースセットにわたる可能なSRSリソース割り当ては、以下の通りであってよい:
- セット1:2、セット2:2
- セット1:1、セット2:3
【0035】
2つのセットには、以下の上位レイヤパラメータについて同一の値が設定される:alppha;p0;pathlossReferenceRS;srs-PowerControlAdjustmentStates;及びaperiodicSRS-ResourceTrigger。
【0036】
aperiodicSRS-ResourceTriggerに従い、いずれのセットも同時にトリガされる。
【0037】
各SRS-ResourceSetにおける上位レイヤパラメータslotOffsetの値は異なっていてもよい。2つのセットは、異なるスロットにおいて送信されてもよい。更に、各SRS-ResourceSetにおいて、t値の同一のリストを上位レイヤによって設定することも可能である。この場合、トリガDCI(triggering DCI)によって、同一のt値が両方のセットに対して指示される。
【0038】
更に、各SRS-ResourceSetにおける上位レイヤパラメータslot/Offsetが同一であることも可能である。そのような状況では、各SRS-ResourceSetにおいて、t値の異なるリストが上位レイヤによって設定されることが可能である。この場合、トリガDCIによって指示されたt値は、異なるセットに対して異なる可能性がある。
【0039】
1T=1R、2T=2R、又は4T=4RでのDL CSI取得のためのSRS設定
UE送受信部アーキテクチャのケース4では、1T=1R、2T=2R、又は4T=4Rについて説明する。1T=1R、2T=2R、又は4T=4Rの場合、それぞれが1つのSRSリソースを有する最大2つのSRSリソースセットがあり、SRSリソース毎のSRSポートの数は1、2又は4に等しい。
【0040】
図7Aは、UE送受信部アーキテクチャが1T1Rである一例を示す。
図7Aにおいて、各SRSリソースは、1つのポートを有する。
【0041】
図7Bは、UE送受信部アーキテクチャが2T2Rである一例を示す。
図7Bでは、各SRSリソースは1つのポートを有し、第2のリソースセットは、繰り返しに使用することができる。
【0042】
図7Cは、UE送受信部アーキテクチャが4T4Rである一例を示す。
図7Cにおいて、各SRSリソースは、4つのポートを有する。
【0043】
他の重要な設定要件
1つのセットの複数のSRSリソースが同一のスロットにおいて送信される場合、UE10が他の信号を送信しないY個のシンボルのガード期間がUE10に設定される。ガード期間は、セットのSRSリソース間にある。
図8は、アンテナスイッチングのための、SRSリソースセットの2つのSRSリソース間の最小ガード期間を示すテーブルを示す。
【0044】
UE10は、上位レイヤパラメータusage(用途)が「antennaSwitching」にセットされている(1つ以上の)SRSリソースセットにおける全てのSRSリソースに対して、同一の数又は異なる数のSRSポートが設定されることを期待するものとする。
【0045】
示したUE能力が「1T2R」、「2T4R」、又は「1T4R」である場合、UE10は、同一のスロットにおいて1つより多くのSRSリソースセットが設定又はトリガされることを期待しないものとする。
【0046】
示したUE能力が「1T=1R」、「2T=2R」、又は「4T=4R」である場合、UE10は、同一のシンボルにおいて1つより多くのSRSリソースセットが設定又はトリガされることを期待しないものとする。
【0047】
次に、最大8つのアンテナのSRSスイッチングのサポートをどのように処理できるかを以下において説明する。
【0048】
最大8つのアンテナのアンテナスイッチングのサポート(Rel.17)
1つ以上の実施形態では、最大8つのアンテナについてのSRSスイッチングが規定されてもよい(例えば、xTyR、x={1,2,4}、y={6,8})。従って、UE送受信部アーキテクチャとして、1T6R、1T8R、2T6R、2T8R、4T6R及び4T8Rがサポートされてもよい。
【0049】
1つ以上の実施形態によれば、UEのRxアンテナポートの数は、8以下であってもよい。
【0050】
第1の実施形態
第1の実施形態によれば、以下の新たなUE能力指示の内の少なくとも1つが、新たな送受信部アーキテクチャを取り込むために、パラメータ、supportedSRS-TxPortSwitchによってサポートされてもよい:
・ 1T6Rの場合、「t1r6」
・ 2T6Rの場合、「t2r6」
・ 1T=1R/1T2R/1T4R/1T6Rの場合、「t1r1-t1r2-t1r4-t1r6」
・ 1T=1R/1T2R/2T=2R/1T4R/2T4R/1T6R/2T6Rの場合、「t1r1-t1r2-t2r2-t1r4-t2r4-t1r6-t2r6」
・ 1T6R/2T6Rの場合、「t1r6-t2r6」
・ 1T8Rの場合、「t1r8」
・ 2T8Rの場合、「t2r8」
・ 1T=1R/1T2R/1T4R/1T6R/1T8Rの場合、「t1r1-t1r2-t1r4-t1r6-t1r8」
・ 1T=1R/1T2R/2T=2R/1T4R/2T4R/1T6R/2T6R/1T8R/2T8Rの場合、「t1r1-t1r2-t2r2-t1r4-t2r4-t1r6-t2r6-t1r8-t2r8」
・ 1T8R/2T8Rの場合、「t1r8-t2r8」
・ 4T6Rの場合、「t4r6」
・ 4T8Rの場合、「t4r8」
・ 1T=1R/1T2R/2T=2R/1T4R/2T4R/1T6R/2T6R/4T6R/1T8R/2T8R/4T8Rの場合、「t1r1-t1r2-t2r2-t1r4-t2r4-t1r6-t2r6-t4r6-t1r8-t2r8-t4r8」
【0051】
第1の実施形態では、UE能力指示パラメータが、usage(用途)「antennaswitching」に関連付けられたsupportedSRS-TxPortSwitchを含む。「antennaswitching」は、新たな送受信部アーキテクチャを取り込むために更新される。
【0052】
第2の実施形態:DL CSI取得-2T6Rアーキテクチャ
第2の実施形態のオプション(Opt)1では、2T6Rの場合、最大n個のSRSリソースセットそれぞれに、上位レイヤパラメータresourceTypeについて異なる値が設定され、各セットは、異なるシンボルにおいて送信される3つのSRSリソースを有する。所定のセットにおける各SRSリソースは2つのSRSポートからなり、また一方のリソースのSRSポートペアは、他方のリソースのSRSポートペアとは異なるUEアンテナポートペアに関連付けられている。
【0053】
Opt1.1では、nが仕様書(例えば3GPP技術仕様書)において規定されてもよい。例えば、nは1、2又は3であってもよい。
【0054】
図9に示すように、n=1の場合、3つのSRSリソース(リソース1、リソース2、リソース3)を有する単一のSRSリソースセット(リソースセット1)が選択されてもよい。所定のSRSリソースにおける各SRSポートは、UEアンテナポートに一意に関連付けられている。
図9において、SRSリソース1のSRSポートは、RX
1及びRX
2に関連付けられている。SRSリソース2のSRSポートは、RX
3及びRX
4に関連付けられている。SRSリソース3のSRSポートは、RX
5及びRX
6に関連付けられている。
【0055】
第2の実施形態のOpt1.2では、nについての複数の値が、仕様書において規定されており、上位レイヤシグナリング又はDCIにおけるxビットを用いて、nについて1つの値が選択される。例えば、仕様ではnについて4つの値が定義されている。x=2ビットを用いて、nについて1つの値が選択される。
【0056】
第2の実施形態のOpt1.3では、設定されたn個のSRSリソースセットが、同一のresourceType、即ち「aperiodic」、「semi-persistent」、又は「periodic」であることも可能である。言い換えれば、当業者であれば、n個のSRSリソースセットには、上述のリストから同一のresourceType(即ち、「aperiodic」、「semi-persistent」又は「periodic」の内の1つ)が設定されるべきことを理解するであろう。また、resourceTypeが「aperiodic」の場合、n個のSRSリソースセットの異なるシンボルにおいて、合計3つのSRSリソースが送信されることも留意されたい。
【0057】
Opt1.3の1つ以上の利点は、同一のresourceTypeを有するn個のリソースセットが設定されることに関する。特に、Opt1.3は、合計K個のSRSリソースをn個のリソースセットにわたり分散させるフレキシビリティ(flexibility)を提供することができる。従って、SRSアンテナスイッチングを目的として、2ULシンボルを有するスペシャルスロット(special slot)を使用することが可能である。
【0058】
第3の実施形態:DL CSI取得-4T6Rアーキテクチャ
第3の実施形態のOpt1では、4T6Rの場合、最大n個のSRSリソースセットそれぞれに、上位レイヤパラメータresourceTypeについて異なる値が設定され、各セットは、異なるシンボルにおいて送信される2つのSRSリソースを有する。所定のセットにおける各SRSリソースは4つのSRSポートからなり、また所定のリソースにおける各SRSポートは、一意のUEアンテナポートに関連付けられている。
【0059】
第3の実施形態のOpt1.1では、nが仕様書において規定されてもよい。例えば、nは1、2又は3であってもよい。
【0060】
図10に示すように、n=1の場合、2つのSRSリソース(リソース1及びリソース2)を有する単一のSRSリソースセット(リソースセット1)が選択されてもよい。SRSリソースにおける各SRSポートは、UEアンテナポートに一意に関連付けられている。2つのUEアンテナポートは、リソース1及びリソース2における2つのSRSポートに関連付けられてもよい。即ち、繰り返しが行われてもよい。
【0061】
第3の実施形態のOpt1.2では、nについての複数の値が、仕様書において規定されており、上位レイヤシグナリング又はDCIにおけるxビットを用いて、nについて1つの値が選択される。例えば、仕様書ではnについて4つの値が定義されている。x=2ビットを用いて、nについて1つの値が選択される。
【0062】
第3の実施形態のOpt1.3では、設定されたn個のSRSリソースセットが、同一のresourceType、即ち「aperiodic」、「semi-persistent」、又は「periodic」であることも可能である。言い換えれば、当業者であれば、n個のSRSリソースセットには、上述のリストから同一のresourceType(即ち、「aperiodic」、「semi-persistent」又は「periodic」の内の1つ)が設定されるべきことを理解するであろう。また、resourceTypeが「aperiodic」の場合、n個のSRSリソースセットの異なるシンボルにおいて、合計2つ又は3つのSRSリソースが送信されることも留意されたい。
【0063】
第4の実施形態:DL CSI取得-4T8Rアーキテクチャ
第4の実施形態のOpt1では、4T8Rの場合、最大n個のSRSリソースセットそれぞれに、上位レイヤパラメータresourceTypeについて異なる値[3]が設定され、各セットは、異なるシンボルにおいて送信される2つのSRSリソースを有する。所定のセットにおける各SRSリソースは4つのSRSポートからなり、また所定のリソースの各SRSポートは、一意のUEアンテナポートに関連付けられている。
【0064】
第4の実施形態のOpt1.1では、nが仕様書において規定されており、例えば、n=1,2,3である。
【0065】
図11に示すように、n=1の場合、2つのSRSリソースを有する単一のリソースセットが選択される。所定のリソースにおける各SRSポートは、UEアンテナポートに一意に関連付けられている。
【0066】
第4の実施形態のOpt1.2では、nについての複数の値が、仕様書において規定されており、上位レイヤシグナリング又はDCIにおけるxビットを用いて、nについて1つの値が選択される。例えば、仕様書ではnについて4つの値が定義されている。x=2ビットを用いて、nについて1つの値が選択される。
【0067】
第4の実施形態のOpt1.3では、設定されたn個のSRSリソースセットが、同一のresourceType、即ち「aperiodic」、「semi-persistent」、又は「periodic」であることも可能である。言い換えれば、当業者であれば、n個のSRSリソースセットには、上述のリストから同一のresourceType(即ち、「aperiodic」、「semi-persistent」又は「periodic」の内の1つ)が設定されるべきことを理解するであろう。また、resourceTypeが「aperiodic」の場合、n個のSRSリソースセットの異なるシンボルにおいて、合計2つのSRSリソースが送信されることも留意されたい。
【0068】
例えば、4つのTxポート及び8つのRxポート(4T8R)を有するUEの送受信部アーキテクチャの場合、それぞれが4つのポートを有する合計2つのSRSリソースが、設定された「aperiodic」SRSリソースセット間に分散される。
【0069】
例えば、4つのTxポート及び8つのRxポート(4T8R)を有するUEの送受信部アーキテクチャの場合、それぞれが4つのポートを有する2つのSRSリソースが、設定された「periodic」SRSリソースセット又は「semi-persistent」SRSリソースセット間に分散される。
【0070】
第5の実施形態:DL CSI取得-1T6Rアーキテクチャ
第5の実施形態のOpt1では、1T6Rの場合、最大n個のSRSリソースセットそれぞれに、上位レイヤパラメータresourceTypeについて異なる値が設定されてもよく、各セットは、異なるシンボルにおいて送信される6つのSRSリソースを有する。更に、所定のセットにおける各SRSリソースは単一のSRSポートからなり、また各リソースのSRSポートは、異なるUEアンテナポートに関連付けられている。ここで、SRSリソースをスロット内の任意のシンボルに割り当て可能であることが考慮されてもよい。
【0071】
図12に示すように、6つのSRSリソースが、スロット内の異なるシンボルにおいて送信されてもよい。
【0072】
Opt1.1では、nが仕様書において規定されてもよく、例えば、n=1、2、3、...等が規定されてもよい。
【0073】
例えば、n=1の場合、6つのSRSリソースを有する単一のリソースセットが選択される。所定のリソースにおけるSRSポートは、UEアンテナポートに一意に関連付けられてもよい。
【0074】
Opt1.2では、nについての複数の値が、仕様書において規定されてもよく、上位レイヤシグナリング又はDCIにおけるxビットを用いて、nについて1つの値が選択される。例えば、仕様書においてnについて4つの値が定義されてもよい。x=2ビットを用いて、nについて1つの値が選択されてもよい。
【0075】
第5の実施形態のOpt1.3では、設定されたn個のSRSリソースセットが、同一のresourceType、即ち「aperiodic」、「semi-persistent」、又は「periodic」であることも可能である。言い換えれば、当業者であれば、n個のSRSリソースセットには、上述のリストから同一のresourceType(即ち、「aperiodic」、「semi-persistent」又は「periodic」の内の1つ)が設定されるべきことを理解するであろう。また、resourceTypeが「aperiodic」の場合、n個のSRSリソースセットの異なるシンボルにおいて、合計6つのSRSリソースが送信されることも留意されたい。
【0076】
第6の実施形態:DL CSI取得-1T6Rアーキテクチャ
第6の実施形態によれば、1T6Rの場合、2つのSRSリソースセットそれぞれに、上位レイヤパラメータresourceType「aperiodic」が設定される。
図14に示すように、SRSリソースセット1及びSRSリソースセット2それぞれは、異なるシンボルにおいて送信される3つのSRSリソース(SRSリソース1、SRSリソース2、及びSRSリソース3)を有する。2つのSRSリソースセット1及び2は、異なるスロット(スロットi及びスロットj)において送信される。各SRSリソースのSRSポートは、異なるUEアンテナポートに関連付けられている。第6の実施形態に係る1T6Rアーキテクチャの場合、6つのSRSポートが一意のUEアンテナポートに関連付けられている。
図14に示すように、SRSリソースセット1内のSRSリソース1、SRSリソース2及びSRSリソース3におけるSRSポートは、それぞれRX
1、RX
2及びRX
3に関連付けられている。SRSリソースセット2内のSRSリソース1、SRSリソース2及びSRSリソース3におけるSRSポートは、それぞれRX
4、RX
5及びRX
6に関連付けられている。
【0077】
第7の実施形態:DL CSI取得-1T6Rアーキテクチャ
第7の実施形態によれば、以下の上位レイヤパラメータが、第6の実施形態において取り込んだ2つの非周期的SRSリソースセットにおいて同一の値に設定されてもよい:alpha;p0;pathlossReferenceRS;srs-PowerControlAdjustmentStates;aperiodicSRS-ResourceTrigger。
【0078】
各SRS-ResourceSetにおける上位レイヤパラメータslotOffsetの値は異なっていてもよい。更に、各SRS-ResourceSetにおいて、t値の同一のリストを上位レイヤによって設定することも可能である。この場合、トリガDCIによって、同一のt値が両方のセットに対して指示される。更に、各SRS-ResourceSetにおける上位レイヤパラメータslot/Offsetが同一であることも可能である。そのような状況では、各SRS-ResourceSetにおいて、t値の異なるリストが上位レイヤによって設定されることが可能である。この場合、トリガDCIによって指示されたt値は、両方のセットに対して異なる可能性がある。
【0079】
1つのTxポート及び6つのRxポート(1T6R)を有するUEの送受信部アーキテクチャの場合、それぞれが1つのポートを有する6つのSRSリソースが、設定された「periodic」SRSリソースセット又は「semi-persistent」SRSリソースセット間に分散される。
【0080】
第8の実施形態:DL CSI取得-1T6Rアーキテクチャ
第8の実施形態によれば、1T6Rの場合、3つのSRSリソースセットそれぞれに、上位レイヤパラメータresourceType「aperiodic」が設定され、3つの異なるスロットの異なるシンボルにおいて合計6つのSRSリソースが送信される。各SRSリソースのSRSポートは、異なるUEアンテナポートに関連付けられている。
【0081】
図15に示すように、SRSリソースセット1、SRSリソースセット2及びSRSリソースセット3それぞれは、2つのSRSリソース(SRSリソース1及びSRSリソース2)を含む。例えば、SRSリソースセット1内のSRSリソース1及びSRSリソース2におけるSRSポートは、それぞれRX
1及びRX
2に関連付けられてもよい。SRSリソースセット2内のSRSリソース1及びSRSリソース2におけるSRSポートは、それぞれRX
3及びRX
4に関連付けられてもよい。SRSリソースセット3内のSRSリソース1及びSRSリソース2におけるSRSポートは、それぞれRX
5及びRX
6に関連付けられてもよい。
【0082】
第8の実施形態によれば、6つのSRSリソースを、所望のようにSRSリソースセット間に分散させることができ、例えば、(SRSリソースセット1、SRSリソースセット2、SRSリソースセット3)={3,2,1}、{2,3,1}、{1,2,3}、{1,3,2}、{2,1,3}、{3,1,2}。例えば、(SRSリソースセット1、SRSリソースセット2、SRSリソースセット3)={3,2,1}は、SRSリソースセット1、SRSリソースセット2及びSRSリソースセット3が、それぞれ、3つのSRSリソース、2つのSRSリソース、1つのSRSリソースを含むことを意味する。
【0083】
第9の実施形態:DL CSI取得-1T6Rアーキテクチャ
第9の実施形態によれば、以下の上位レイヤパラメータが、第8の実施形態において取り込んだ3つの非周期的SRSリソースセットにおいて同一の値に設定されるべきである:alpha;p0;pathlossReferenceRS;srs-PowerControlAdjustmentStates;aperiodicSRS-ResourceTrigger。
【0084】
各SRS-ResourceSetにおける上位レイヤパラメータslotOffsetの値は異なっていてもよい。更に、各SRS-ResourceSetにおいて、t値の同一のリストを上位レイヤによって設定することも可能である。この場合、トリガDCIによって、同一のt値が全てのセットに対して指示される。更に、各SRS-ResourceSetにおける上位レイヤパラメータslot/Offsetが同一であることも可能である。そのような状況では、各SRS-ResourceSetにおいて、t値の異なるリストが上位レイヤによって設定されることが可能である。この場合、トリガDCIによって指示されたt値は、異なるセットに対して異なる可能性がある。
【0085】
1つのTxポート及び6つのRxポート(1T6R)を有するUEの送受信部アーキテクチャの場合、それぞれが1つのポートを有する合計6つのSRSリソースが、最大で3つの「aperiodic」SRSリソースセット間に分散される。
【0086】
第10の実施形態:DL CSI取得-1T8Rアーキテクチャ
第10の実施形態によれば、1T8Rの場合、SRS-ResourceSetセットにおいて、「periodic」又は「semi-persistent」にセットされた上位レイヤパラメータresourceTypeが設定された1つのSRSリソースセットがあり、リソースセットは、異なるシンボルにおいて送信される8つのSRSリソースを有し、所定のセットにおける各SRSリソースは単一のSRSポートからなり、各SRSリソースのSRSポートは、異なるUEアンテナポートに関連付けられている。
【0087】
図16に示すように、2つのSRSリソースが1つのスロットにおいて送信され、他の6つのSRSリソースが2つのスロットにおいて3SRSリソースずつ送信される。例えば、SRSリソース1及びSRSリソース2が、スロットnにおいて送信されてもよく、SRSリソース3、SRSリソース4及びSRSリソース5が、スロットn+k’において送信されてもよく、またSRSリソース6、SRSリソース7及びSRSリソース8が、スロットn+k’’において送信されてもよい。SRSリソース1から8におけるSRSポートは、それぞれRX
1からRX
8に関連付けられてもよい。
【0088】
異なるToffset値を用いて、特定のSRSリソースを送信するための開始スロットが調整されてもよい。
【0089】
第10の実施形態のOpt1.1では、n個のSRSリソースセットに、resourceType「semi-persistent」又は「periodic」が設定されることも可能である。そのような状況では、各SRSリソースセットが、異なるシンボルにおいて送信される8つのSRSリソースを含む。
【0090】
Opt1.1.1では、nの値が仕様書において予め定義されている。例えばn=2であるが、当業者であれば、他の値が排除されないことを理解するであろう。
【0091】
Opt1.1.2では、nについての複数の値が、仕様書において規定されており、上位レイヤシグナリング又はDCIを用いて、それらの中から1つの値が選択される。例えば、n∈{1,2,3,4}の場合、DCIを用いて、それら4つの値の中から1つの値が明示的又は暗黙的に選択される。
【0092】
なお、異なるSRSリソースセットのTSRS及びToffsetには、異なる値が設定されることに留意されたい。
【0093】
1つのTxポート及び8つのRxポート(1T8R)を有するUEの送受信部アーキテクチャの場合、それぞれが1つのポートを有する8つのSRSリソースが、設定された「periodic」SRSリソースセット又は「semi-persistent」SRSリソースセット間に分散される。
【0094】
第11の実施形態:DL CSI取得-1T8Rアーキテクチャ
第11の実施形態によれば、1T8Rの場合、3つのSRSリソースセットそれぞれに、上位レイヤパラメータresourceType「aperiodic」が設定され、3つの異なるスロットの異なるシンボルにおいて合計8つのSRSリソースが送信される。各SRSリソースのSRSポートは、異なるUEアンテナポートに関連付けられている。
【0095】
図17に示すように、8つのSRSリソースは、(SRSリソースセット1、SRSリソースセット2、SRSリソースセット3)={3,3,2}のように分散される。遅延の観点から、最初の2つのリソースセットそれぞれにおいて3つのSRSリソースがあることが有用であると考えられる。
【0096】
第11の実施形態によれば、8つのSRSリソースを、所望のようにSRSリソースセット間に分散させてもよい。例えば、(SRSリソースセット1、SRSリソースセット2、SRSリソースセット3)={3,2,3}、{2,3,3}。
【0097】
1つのTxポート及び8つのRxポート(1T8R)を有するUEの送受信部アーキテクチャの場合、それぞれが1つのポートを有する合計8つのSRSリソースが、最大で4つの「aperiodic」SRSリソースセット間に分散される。
【0098】
第12の実施形態:DL CSI取得-1T8Rアーキテクチャ
第12の実施形態によれば、以下の上位レイヤパラメータが、第11の実施形態において取り込んだ3つの非周期的SRSリソースセットにおいて同一の値に設定されるべきである:alpha;p0;pathlossReferenceRS;srs-PowerControlAdjustmentStates;aperiodicSRS-ResourceTrigger。各SRS-ResourceSetにおける上位レイヤパラメータslotOffsetの値は異なっていてもよい。
【0099】
各SRS-ResourceSetにおける上位レイヤパラメータslotOffsetの値は異なっていてもよい。更に、各SRS-ResourceSetにおいて、t値の同一のリストを上位レイヤによって設定することも可能である。この場合、トリガDCIによって、同一のt値が全てのセットに対して指示される。更に、各SRS-ResourceSetにおける上位レイヤパラメータslot/Offsetが同一であることも可能である。そのような状況では、各SRS-ResourceSetにおいて、t値の異なるリストが上位レイヤによって設定されることが可能である。この場合、トリガDCIによって指示されたt値は、異なるセットに対して異なる可能性がある。
【0100】
DL CSI取得-1T8Rアーキテクチャ
第10の実施形態及び第11の実施形態から分かるように、resourceType「periodic」、「semi-persistent」及び「aperiodic」のSRSからDL CSIを取得するために3つのスロットが必要である。これは、以下の理由による:
各SRSリソースは1つのポートを有する→1T8Rアーキテクチャが1つのTxポートを有するため;
2つのSRSリソースの間には、少なくとも1シンボルのギャップが必要とされる。
【0101】
上記の制限により、1スロットあたりのSRSリソースの最大可能数は3であり、送信する必要があるリソースは合計8つである→従って、3スロット。
【0102】
第13の実施形態:DL CSI取得-2T8Rアーキテクチャ
第13の実施形態のOpt1によれば、2T8Rの場合、1つのSRSリソースセットに、「periodic」又は「semi-persistent」にセットされた上位レイヤパラメータresourceTypeが設定されており、リソースセットは、異なるシンボルにおいて送信される4つのSRSリソースを有し、所定のセットにおける各SRSリソースは2つのSRSポートからなり、各SRSリソースのSRSポートペアは、異なるUEアンテナポートに関連付けられている。
【0103】
図18に示すように、3つのSRSリソース(SRSリソース1、SRSリソース2、SRSリソース3)が1つのスロット(スロットn)において送信され、他のSRSリソース(SRSリソース4)が異なるスロット(スロットn+k)において送信される。例えば、SRSリソース1におけるSRSポートは、RX
1及びRX
2に関連付けられてもよい。SRSリソース2におけるSRSポートは、RX
3及びRX
4に関連付けられてもよい。SRSリソース3におけるSRSポートは、RX
5及びRX
6に関連付けられてもよい。SRSリソース4におけるSRSポートは、RX
7及びRX
8に関連付けられてもよい。
【0104】
異なるToffset値を用いて、特定のSRSリソースを送信するための開始スロットが制御されてもよい。
【0105】
Opt1.1では、n個のSRSリソースセットに、resourceType「semi-persistent」又は「periodic」が設定されることも可能である。そのような状況では、各SRSリソースセットが、異なるシンボルにおいて送信される4つのSRSリソースからなる。
【0106】
Opt1.1.1では、nの値が仕様書において予め定義されている。例えばn=2であるが、当業者であれば、他の値が排除されないことを理解するであろう。
【0107】
Opt1.1.2では、nについての複数の値が、仕様書において規定されており、上位レイヤシグナリング又はDCIを用いて、1つの値が選択される。例えば、n∈{1,2,3,4}の場合、DCIを用いて、それら4つの値の中から1つの値が明示的又は暗黙的に選択される。
【0108】
なお、異なるSRSリソースセットのTSRS及びToffsetには、異なる値が設定されることに留意されたい。
【0109】
2つのTxポート及び8つのRxポート(2T8R)を有するUEの送受信部アーキテクチャの場合、それぞれが2つのポートを有する4つのSRSリソースが、設定された「periodic」SRSリソースセット又は「semi-persistent」SRSリソースセット間に分散される。
【0110】
第14の実施形態:DL CSI取得-2T8Rアーキテクチャ
第14の実施形態によれば、2T8Rの場合、2つのSRSリソースセットそれぞれに、上位レイヤパラメータresourceType「aperiodic」が設定され、2つの異なるスロットの異なるシンボルにおいて合計4つのSRSリソースが送信される。所定のセットにおける各SRSリソースは2つのSRSポートからなり、各SRSリソースの2つのSRSポートは、異なるUEアンテナポートペアに関連付けられている。
【0111】
図19に示すように、4つのSRSリソースが、(SRSリソースセット1、SRSリソースセット2)={3,1}のように分散されてもよい。遅延の観点から、最初のリソースセットにおいて3つのSRSリソースがあることが有用であると考えられる。例えば、SRSリソースセット1では、SRSリソース1におけるSRSポートがRX
1及びRX
2に関連付けられてもよく、SRSリソース2におけるSRSポートがRX
3及びRX
4に関連付けられてもよく、SRSリソース3におけるSRSポートがRX
5及びRX
6に関連付けられてもよい。SRSリソースセット2においては、SRSリソース1におけるSRSポートが、RX
7及びRX
8に関連付けられてもよい。
【0112】
第14の実施形態によれば、4つのSRSリソースを、所望のようにSRSリソースセット間に分散させてもよい。例えば、(SRSリソースセット1、SRSリソースセット2)={2,2}、{1,3}。
【0113】
更に、遅延の観点から、最初のリソースセットにおいて3つのSRSリソースがあることが有用であると考えられる。
【0114】
2つのTxポート及び8つのRxポート(2T8R)を有するUEの送受信部アーキテクチャの場合、それぞれが2つのポートを有する合計4つのSRSリソースが、最大で4つの「aperiodic」SRSリソースセット間に分散される。
【0115】
第15の実施形態:DL CSI取得-2T8Rアーキテクチャ
第15の実施形態によれば、以下の上位レイヤパラメータが、第14の実施形態において取り込んだ2つの非周期的SRSリソースセットにおいて同一の値に設定されるべきである:alpha;p0;pathlossReferenceRS;srs-PowerControlAdjustmentStates;aperiodicSRS-ResourceTrigger。
【0116】
各SRS-ResourceSetにおける上位レイヤパラメータslotOffsetの値は異なっていてもよい。更に、各SRS-ResourceSetにおいて、t値の同一のリストを上位レイヤによって設定することも可能である。この場合、トリガDCIによって、同一のt値が全てのセットに対して指示される。更に、各SRS-ResourceSetにおける上位レイヤパラメータslot/Offsetが同一であることも可能である。そのような状況では、各SRS-ResourceSetにおいて、t値の異なるリストが上位レイヤによって設定されることが可能である。この場合、トリガDCIによって指示されたt値は、異なるセットに対して異なる可能性がある。
【0117】
1つのTxポート及び8つのRxポート(1T8R)を有するUEの送受信部アーキテクチャの場合、それぞれが1つのポートを有する合計8つのSRSリソースが、最大で4つの「aperiodic」SRSリソースセット間に分散される。
【0118】
第16の実施形態:DL CSI取得-2T8Rアーキテクチャ
第16の実施形態のOpt1では、2T8Rの場合、最大n個のSRSリソースセットそれぞれに、上位レイヤパラメータresourceTypeについて異なる値が設定され、各セットは、異なるシンボルにおいて送信される4つのSRSリソースを有する。所定のセットにおける各SRSリソースは2つのSRSポートからなってもよく、各SRSリソースの2つのSRSポートは、異なるUEアンテナポートペアに関連付けられてもよい。更に、SRSリソースをスロット内の任意のシンボルに割り当て可能である。
【0119】
第16の実施形態のOpt1.1では、nが仕様書において規定されており、例えば、n=1,2,3である。
【0120】
図20に示すように、n=1の場合、4つのSRSリソースを有する単一のリソースセットが選択される。各SRSリソースは、UEアンテナポートに一意に関連付けられている。
【0121】
第16の実施形態におけるOpt1.2では、nについての複数の値が、仕様書において規定されており、上位レイヤシグナリング又はDCIにおけるxビットを用いて、nについて1つの値が選択される。例えば、仕様書においてnについて4つの値が定義される。x=2ビットを用いて、nについて1つの値が選択される。
【0122】
第16の実施形態のOpt1.3では、設定されたn個のSRSリソースセットが、同一のresourceType、即ち「aperiodic」、「semi-persistent」、又は「periodic」であることも可能である。言い換えれば、当業者であれば、n個のSRSリソースセットには、上述のリストから同一のresourceType(即ち、「aperiodic」、「semi-persistent」又は「periodic」の内の1つ)が設定されるべきことを理解するであろう。また、resourceTypeが「aperiodic」の場合、n個のSRSリソースセットの異なるシンボルにおいて、合計4つのSRSリソースが送信されることも留意されたい。
【0123】
第17の実施形態:DL CSI取得-1T6Rアーキテクチャ
第17の実施形態のOpt1では、1T6Rの場合、1つのSRSリソースセットに、「periodic」又は「semi-persistent」にセットされた上位レイヤパラメータresourceTypeが設定されてもよく、リソースセットは、異なるシンボルにおいて送信される6つのSRSリソースを有し、所定のセットにおける各SRSリソースは単一のSRSポートからなり、各リソースのSRSポートは、異なるUEアンテナポートに関連付けられている。
【0124】
図21に示すように、6つのSRSリソースが、スロット内の異なるシンボルにおいて送信されてもよい。例えば、3つのSRSリソースが1つのスロットにおいて送信され、他の3つのリソースが別のスロットにおいて送信される。
【0125】
特定のSRSリソースを送信するスロットを決定するために、
図13に示す式が適用されてもよい。この式では、同一のセットにおける全てのSRSリソースのT
SRSが同一である。しかしながら、異なるT
offset値を用いて、特定のSRSリソースを送信するための開始スロットが制御されてもよい。
【0126】
第17の実施形態のOpt1.1では、n個のSRSリソースセットに、resourceType「semi-persistent」又は「periodic」が設定されることも可能である。そのような状況では、各SRSリソースセットが、異なるシンボルにおいて送信される6つのSRSリソースを含む。
【0127】
Opt1.1.1では、nの値が仕様書において予め定義されている。例えばn=2であるが、当業者であれば、他の値が排除されないことを理解するであろう。
【0128】
Opt1.1.2では、nについての複数の値が、仕様書において規定されており、上位レイヤシグナリング又はDCIを用いて、1つの値が選択される。例えば、n∈{1,2,3,4}の場合、DCIを用いて、それら4つの値の中から1つの値が明示的又は暗黙的に選択される。
【0129】
なお、異なるSRSリソースセットのTSRS及びToffsetには、異なる値が設定されることに留意されたい。
【0130】
第17の実施形態によって提供される1つ以上の利点は、同一のresourceTypeを有するn個のリソースセットが設定されることに関してもよい。つまり、1つ以上の利点は、衝突(collision)を回避するために、それらのセットのうちの1つをアクティベートする機会を提供してもよい。また、異なるSRSリソースセットには異なる周期が設定されることにも留意されたい。
【0131】
第18の実施形態:2つのスロットがDL CSIの取得に要求される場合
DL CSI取得用のSRSリソースが2つの異なるスロットにおいて送信される場合、潜在的なオプションは以下を含む。
【0132】
第18の実施形態のOpt1:スロットオフセットがSRSリソースに設定されない場合、resourceTypeが「periodic」又は「semi-persistent」のとき、SRSリソースが第2のスロットにおいて送信される。
【0133】
第18の実施形態のOpt2:第1のスロット及び第2のスロット内のDL CSI取得用のアンテナポートのフレキシブルな割り当ては、以下のオプションのうちの1つ以上に従い行われてもよい。Opt2.1:上位レイヤによって設定可能である。例えば、6つのポートがある場合、UEは、第1のスロットにおいてポート1、3及び5をサウンディングし、第2のスロットにおいてポート2、4及び6をサウンディングするように設定可能である;又はOpt2.2:DCIにおけるxビットを用いて設定可能である。例えば、6つのポートがある場合、ビットマップ101010を用いて第1のスロットにおいてポート1、3及び5をサウンディングするようにUEを設定可能である。ポートが第1のスロットにおいてサウンディングされなくても、次のスロットにおいてサウンディングされる。更に、各アンテナポートが、特定のSRSリソースのSRSポートに一意に関連付けられている。
【0134】
第18の実施形態のOpt3:異なるresourceTypeの2つのリソースセットを第1のスロット及び第2のスロットに設定可能である。例えば、第1のスロット→「periodic」/「semi-persistent」、第2のスロット→「A-periodic」。
【0135】
1つのTxポート及び6つのRxポート(1T6R)を有するUEの送受信部アーキテクチャの場合、それぞれが1つのポートを有する合計6つのSRSリソースが、最大で3つの「aperiodic」SRSリソースセット間に分散される。
【0136】
第19の実施形態:3つのスロットがDL CSIの取得に要求される場合
DL CSI取得用のSRSリソースが3つの異なるスロットにおいて送信される場合、潜在的なオプションは以下を含む。
【0137】
第19の実施形態のOpt1:第1のスロット、第2のスロット及び第3のスロット内のDL CSI取得用のアンテナポートのフレキシブルな割り当て。
【0138】
第19の実施形態のOpt1.1:フレキシブルな割り当ては、上位レイヤによって設定可能である。例えば、8つのポートがある場合、UEは、第1のスロットにおいてポート1、2及び3をサウンディングし、第2のスロットにおいてポート4、5及び6をサウンディングし、第3のスロットにおいてポート7及び8をサウンディングするように設定可能である。
【0139】
第19の実施形態のOpt1.2:フレキシブルな割り当ては、DCIにおけるXビットを用いて設定可能である。例えば、8つのポートがある場合、UEは、ビットマップ11100000を用いて第1のスロットにおいてポート1、2及び3をサウンディングし、ビットマップ00011100を用いて第2のスロットにおいてポート4、5及び6をサウンディングするように設定可能である。ポートが第1のスロット及び第2のスロットにおいてサウンディングされなくても、第3のスロットにおいてサウンディングされる。
【0140】
更に、各アンテナポートが、特定のSRSリソースのSRSポートに一意に関連付けられてもよい。
【0141】
第20の実施形態:DL CSI取得-1T8Rアーキテクチャ
第20の実施形態のOpt1では、1T8Rの場合、SRS-ResourceSetセットにおいて、「periodic」又は「semi-persistent」にセットされた上位レイヤパラメータresourceTypeが設定された1つのSRSリソースセットがあり、リソースセットは、異なるシンボルにおいて送信される8つのSRSリソースを有し、所定のセットにおける各SRSリソースは単一のSRSポートからなり、各リソースのSRSポートは、異なるUEアンテナポートに関連付けられている。更に、SRSリソースをスロット内の任意のシンボルに割り当て可能である。
【0142】
図22に示すように、例えば、7つのSRSリソースが1つのスロットにおいて送信され、他のSRSリソースが第2のスロットにおいて送信される。
【0143】
特定のSRSリソースを送信するスロットを決定するために、
図13に示す式が適用されてもよい。この式では、同一のセットにおける全てのSRSリソースのT
SRSが同一である。しかしながら、異なるT
offset値を用いて、特定のSRSリソースを送信するための開始スロットが制御されてもよい。
【0144】
1つのTxポート及び8つのRxポート(1T8R)を有するUEの送受信部アーキテクチャの場合、それぞれが1つのポートを有する8つのSRSリソースが、設定された「periodic」SRSリソースセット又は「semi-persistent」SRSリソースセット間に分散される。
【0145】
第21の実施形態:DL CSI取得-1T8Rアーキテクチャ
第21の実施形態のOpt1では、1T8Rの場合、2つのSRSリソースセットそれぞれに、上位レイヤパラメータresourceType「aperiodic」が設定され、2つのセットの異なるシンボルにおいて合計8つのSRSリソース(それぞれが単一のポートを有する)が送信される。各SRSリソースのSRSポートは、異なるUEアンテナポートに関連付けられている。1つのTxポート及び8つのRxポート(1T8R)を有するUEの送受信部アーキテクチャの場合、それぞれが1つのポートを有する合計8つのSRSリソースが、最大で4つの「aperiodic」SRSリソースセット間に分散される。
【0146】
図23に示すように、例えば、8つのSRSリソースが、(セット1、セット2)={7,1}のように分散される。
【0147】
第21の実施形態のOpt1.1では、8つのSRSリソースを、自由にSRSリソースセット間に分散させることができ、例えば、(セット1、セット2)={4,4},{5,3},{6,2},{1,7},{2,6},{3,5}。
【0148】
第22の実施形態:2つのスロットがDL CSIの取得に要求される場合
DL CSI取得用のSRSリソースが2つの異なるスロットにおいて送信される場合、潜在的なオプションは以下を含む。
【0149】
第22の実施形態のOpt1:スロットオフセットがSRSリソースセットにおけるSRSリソースに設定されない場合、resourceTypeが「periodic」又は「semi-persistent」のとき、SRSリソースが第2のスロットにおいて送信される。
【0150】
第22の実施形態のOpt2:どのアンテナポートが第1のスロット及び第2のスロットにおいてサウンディングされるかを、以下のオプションの内の1つ以上に従い設定可能である。
【0151】
Opt2.1:上位レイヤによって設定可能である。例えば、8つのポートがある場合、UEは、第1のスロットにおいてポート1、3、5及び7をサウンディングし、第2のスロットにおいてポート2、4、6及び8をサウンディングするように設定可能である。
【0152】
Opt2.2:DCIにおけるXビットを用いて設定可能である。例えば、6つのポートがある場合、UEは、ビットマップ10101010を用いて第1のスロットにおいてポート1、3、5及び7をサウンディングするように設定可能である。ポートが第1のスロットにおいてサウンディングされなくても、次のスロットにおいてサウンディングされる。
【0153】
更に、各アンテナポートが、特定のSRSリソースのSRSポートに一意に関連付けられている。
【0154】
第22の実施形態のOpt3:異なるresourceTypeの2つの異なるリソースセットを第1のスロット及び第2のスロットに設定可能である。例えば、DL CSI取得のために、第1のスロット→「periodic」/「semi-persistent」、第2のスロット→「A-periodic」。
【0155】
第23の実施形態:DL CSI取得-SRSリソース間にシンボルギャップは存在しない
第23の実施形態のOpt1では、用途「antenna switching」が設定されたSRSリソースセットにおいて、連続するSRSリソース間にシンボルギャップは要求されない。
【0156】
例えば、
図24に示すように、1T8Rの場合、1つのリソースセットにおける8つのSRSリソースが、2つの連続するリソース間にシンボルギャップを有することなく、単一のスロット内に設定されてもよい。
【0157】
第23の実施形態のOpt1.1では、UEは、自身の能力報告の一部として、用途「antenna switching」が設定されたSRSリソースセット用のシンボルギャップ無しSRS送信のサポートが可能か否かを報告する。そのようなUEのみに、DL CSI取得のためにシンボルギャップを有しないSRSリソースを有するSRSリソースセットを設定可能である。
【0158】
更に、用途が「antenna switching」として設定されたSRSリソースセット用のシンボルギャップ無しSRS送信をサポート可能であることを自身の能力報告の一部として報告しないUEには、DL CSI取得のためにシンボルギャップを有しないSRSリソースを有するSRSリソースセットは設定されない。
【0159】
第24の実施形態:DL CSI取得-1T6Rアーキテクチャ
第24の実施形態のOpt1では、1T6Rの場合、3つのSRSリソースセットそれぞれに、上位レイヤパラメータresourceType「aperiodic」[3]が設定され、3つのセットの異なるシンボルにおいて合計6つのSRSリソース(それぞれが単一のポートを有する)が送信される。各SRSリソースのSRSポートは、異なるUEアンテナポートに関連付けられている。例えば、
図25に示すように、各リソースセットは、2つのSRSリソースを含む。
【0160】
Opt.1.1では、6つのSRSリソースを、SRSリソースセット間で自由に分散可能である。例えば、(セット1、セット2、セット3)={3,2,1},{2,3,1},{1,2,3},{1,3,2},{2,1,3},{3,1,2}。
【0161】
Opt.1.2では、6つのSRSリソースを、1、2又は4つのSRSリソースセット間で自由に分散させることも可能である。
【0162】
Opt1.2.1では、仕様書において定義されたSRSリソースセットの数について複数の値が存在可能であり、上位レイヤシグナリング又はDCIを用いて、それらから1つの値を選択可能である。この場合、6つのリソースがそれらの選択された数のセットにわたり分散される。
【0163】
1つのTxポート及び6つのRxポート(1T6R)を有するUEの送受信部アーキテクチャの場合、それぞれが1つのポートを有する合計6つのSRSリソースが、最大で3つの「aperiodic」SRSリソースセット間に分散される。
【0164】
第25の実施形態:DL CSI取得-1T8Rアーキテクチャ
第25の実施形態のOpt1では、1T8Rの場合、3つのSRSリソースセットそれぞれに、上位レイヤパラメータresourceType「aperiodic」[3]が設定され、3つのセットの異なるシンボルにおいて合計8つのSRSリソース(それぞれが単一のポートを有する)が送信される。各SRSリソースのSRSポートは、異なるUEアンテナポートに関連付けられている。
【0165】
例えば、
図26に示すように、8つのSRSリソースが、(セット1、セット2、セット3)={3,3,2}のように分散される。遅延の観点から、最初の2つのリソースセットそれぞれにおいて3つのSRSリソースがあることが有用であると考えられる。
【0166】
Opt.1.1では、8つのSRSリソースを、SRSリソースセット間で自由に分散可能である。例えば、(セット1、セット2、セット3)={3,2,3},{2,3,3}。
【0167】
Opt.1.2では、8つのSRSリソースを、4つのSRSリソースセット間で自由に分散させることも可能である。
【0168】
第26の実施形態:DL CSI取得-2T8Rアーキテクチャ
Opt1では、2T8Rの場合、2つのSRSリソースセットそれぞれに、上位レイヤパラメータresourceType「aperiodic」が設定され、2つのセットの異なるシンボルにおいて合計4つのSRSリソースが送信される。所定のセットにおける各SRSリソースは2つのSRSポートからなり、各SRSリソースの2つのSRSポートは、異なるUEアンテナポートペアに関連付けられている。
【0169】
例えば、
図27に示すように、4つのSRSリソースが、(セット1、セット2)={3,1}のように分散される。遅延の観点から、最初のリソースセットそれぞれにおいて3つのSRSリソースがあることが有用であると考えられる。
【0170】
Opt.1.1では、4つのSRSリソースを、SRSリソースセット間で自由に分散可能である。例えば、(セット1、セット2)={2,2},{1,3}。
【0171】
Opt.1.2では、4つのSRSリソースを、1、3又は4つのSRSリソースセット間で自由に分散させることも可能である。
【0172】
Opt1.2.1では、仕様書において定義されたSRSリソースセットの数について複数の値が存在可能であり、上位レイヤシグナリング又はDCIを用いて、1つの値を選択可能である。この場合、6つのリソースがそれらの選択された数のセットにわたり分散される。
【0173】
2つのTxポート及び8つのRxポート(2T8R)を有するUEの送受信部アーキテクチャの場合、それぞれが2つのポートを有する合計4つのSRSリソースが、最大で4つの「aperiodic」SRSリソースセット間に分散される。
【0174】
BSの構成
以下では、
図28を参照しながら、本発明の実施形態に係るBS20を説明する。
図28は、本発明の実施形態に係るBS20の概略的な構成を説明するための図である。BS20は、複数のアンテナ(アンテナ素子群)201と、アンプ部202と、送受信部(送信部/受信部)203と、ベースバンド信号処理部204と、呼処理部205と、伝送路インターフェース206と、を含んでもよい。
【0175】
BS20からUE10へのDLにおいて送信されるユーザデータは、コアネットワークから、伝送路インターフェース206を介して、ベースバンド信号処理部204に入力される。
【0176】
ベースバンド信号処理部204では、信号に対して、PDCP(Packet Data Convergence Protocol)レイヤの処理、ユーザデータの分割・結合、RLC(Radio Link Control)再送制御送信処理などのRLCレイヤの送信処理、例えばHARQ送信処理を含むMAC(Medium Access Control)再送制御、スケジューリング、伝送フォーマット選択、チャネル符号化、逆高速フーリエ変換(IFFT:Inverse Fast Fourier Transform)処理、プリコーディング処理などが行われる。続いて、結果として得られた信号が、各送受信部203に転送される。DL制御チャネルの信号に関しては、チャネル符号化及び逆高速フーリエ変換を含む送信処理が行われ、結果として得られた信号が各送受信部203に転送される。
【0177】
ベースバンド信号処理部204は、セル内の通信のための制御情報(システム情報)を、上位レイヤシグナリング(例えば、RRC(Radio Resource Control)シグナリング及びブロードキャストチャネル)によって各UE10に通知する。セル内の通信のための情報は、例えば、ULシステム帯域幅又はDLシステム帯域幅を含む。
【0178】
各送受信部203では、アンテナ毎にプリコーディングされて、ベースバンド信号処理部204から出力されるベースバンド信号に対して、無線周波数帯域への周波数変換処理が行われる。アンプ部202は、周波数変換が行われた無線周波数信号を増幅し、結果として得られた信号は、アンテナ201から送信される。
【0179】
UE10からBS20へのULにおいて送信されるデータに関しては、無線周波数信号が、各アンテナ201において受信され、アンプ部202において増幅され、送受信部203において周波数変換が行われてベースバンド信号に変換され、ベースバンド信号処理部204に入力される。
【0180】
ベースバンド信号処理部204は、受信したベースバンド信号に含まれるユーザデータに対して、FFT処理、IDFT処理、誤り訂正復号処理、MAC再送制御の受信処理、RLCレイヤ及びPDCPレイヤの受信処理を行う。続いて、結果として得られた信号が、伝送路インターフェース206を介してコアネットワークに転送される。呼処理部205は、通信チャネルの設定・解放などの呼処理を行い、BS20の状態を管理し、また無線リソースを管理する。
【0181】
UEの構成
以下では、
図29を参照しながら、本発明の実施形態に係るUE10を説明する。
図29は、本発明の実施形態に係るUE10の概略的な構成である。UE10は、複数のUEアンテナ101と、アンプ部102と、送受信部(送信部/受信部)1031を含む回路103と、制御部104と、アプリケーション部105と、を有する。
【0182】
DLに関しては、UEアンテナ101において受信された無線周波数信号が、各アンプ部102において増幅され、送受信部1031においてベースバンド信号へと周波数変換される。制御部104では、これらのベースバンド信号に対して、FFT処理、誤り訂正復号、再送信制御などの受信処理が行われる。DLユーザデータは、アプリケーション部105に転送される。アプリケーション部105は、物理レイヤ及びMACレイヤよりも上位のレイヤに関する処理を行う。下りリンクデータでは、ブロードキャスト情報もアプリケーション部105に転送される。
【0183】
一方、ULユーザデータは、アプリケーション部105から制御部104に入力される。制御部104では、再送制御(Hybrid ARQ)送信処理、チャネル符号化、プリコーディング、DFT処理、IFFT処理などが行われ、結果として得られた信号が各送受信部1031に転送される。送受信部1031では、制御部104から出力されたベースバンド信号が無線周波数帯域に変換される。その後、周波数変換された無線周波数信号がアンプ部102において増幅され、続いて、アンテナ101から送信される。
【0184】
別の例
上記の実施例及び修正実施例は、相互に組み合わされてもよく、またそれらの実施例の様々な特徴を、様々な組み合わせで相互に組み合わせてもよい。本発明は、本開示における特定の組み合わせに限定されるものではない。
【0185】
本開示を、限られた数の実施形態のみに関して説明したが、本開示の恩恵を受ける当業者は、本発明の範囲から逸脱することなく、様々な他の実施形態に想到し得ることは明らかであろう。従って、本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲によってのみ限定されるべきである。