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特許7467823ジフェノコナゾールを含有する農薬製剤及び当該農薬製剤の安定化方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-08
(45)【発行日】2024-04-16
(54)【発明の名称】ジフェノコナゾールを含有する農薬製剤及び当該農薬製剤の安定化方法
(51)【国際特許分類】
   A01N 25/00 20060101AFI20240409BHJP
   A01N 43/653 20060101ALI20240409BHJP
   A01N 25/30 20060101ALI20240409BHJP
   A01N 43/50 20060101ALI20240409BHJP
   A01N 43/10 20060101ALI20240409BHJP
   A01N 43/40 20060101ALI20240409BHJP
   A01P 3/00 20060101ALI20240409BHJP
【FI】
A01N25/00 101
A01N43/653 G
A01N25/30
A01N43/50 M
A01N43/10 F
A01N43/40 101E
A01P3/00
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2020571193
(86)(22)【出願日】2020-02-03
(86)【国際出願番号】 JP2020003991
(87)【国際公開番号】W WO2020162416
(87)【国際公開日】2020-08-13
【審査請求日】2022-10-31
(31)【優先権主張番号】P 2019019113
(32)【優先日】2019-02-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000000354
【氏名又は名称】石原産業株式会社
(72)【発明者】
【氏名】駒田 飛勇士
【審査官】伊佐地 公美
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第109247332(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第107897199(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第109042636(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第103749466(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01N
A01P
CAplus/REGISTRY(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)ジフェノコナゾールと、シアゾファミド、ピリオフェノン及びイソフェタミドからなる群から選択される少なくとも1種の他の殺菌剤と、(b)ポリカルボン酸系界面活性剤及びリグニンスルホン酸系界面活性剤とを含有する農薬水性懸濁製剤。
【請求項2】
(a)ジフェノコナゾールと(b)ポリカルボン酸系界面活性剤及びリグニンスルホン酸系界面活性剤とを、重量比で1:300~300:1の割合で含有する、請求項1に記載の農薬水性懸濁製剤。
【請求項3】
前記農薬水性懸濁製剤全量に対して、(a)ジフェノコナゾールを0.3~90重量%含有し、(b)ポリカルボン酸系界面活性剤及びリグニンスルホン酸系界面活性剤を0.3~50重量%含有する、請求項1又は2に記載の農薬水性懸濁製剤。
【請求項4】
前記他の殺菌剤が、シアゾファミドである、請求項又はに記載の農薬水性懸濁製剤。
【請求項5】
(b)ポリカルボン酸系界面活性剤及びリグニンスルホン酸系界面活性剤を、農薬水性懸濁製剤中に添加することを特徴とする、(a)ジフェノコナゾールと、シアゾファミド、ピリオフェノン及びイソフェタミドからなる群から選択される少なくとも1種の他の殺菌剤とを含有する農薬水性懸濁製剤の安定化方法。
【請求項6】
前記農薬水性懸濁製剤の流動性の低下を抑制するものである、請求項に記載の安定化方法。
【請求項7】
(a)ジフェノコナゾールの結晶成長を抑制するものである、請求項又はに記載の安定化方法。
【請求項8】
(a)ジフェノコナゾールと(b)ポリカルボン酸系界面活性剤及びリグニンスルホン酸系界面活性剤との混合割合が、重量比で、1:300~300:1である、請求項又はに記載の安定化方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ジフェノコナゾールを含有する安定化された農薬製剤に関するものである。本発明の農薬製剤は、農園芸の分野で病害防除の目的で使用される。
【背景技術】
【0002】
ジフェノコナゾールは、The Pesticide Manual (Sixteenth Edition)の341~343頁に記載のように、糸状菌の細胞膜のステロールジメチル化を阻害することにより、各種植物病害に防除効果を発揮するトリアゾール系殺菌剤として公知である。
【0003】
トリアゾール系殺菌剤の多くは水への溶解度が低いが、界面活性剤等の副原料を含む溶媒への溶解度が高いために水性懸濁剤に製剤した場合、長期保存中にオストワルドの熟成(Ostwald ripening)の原理によって、有効成分の結晶が成長することがある。水性懸濁剤中の有効成分の結晶が成長すると、有効成分の流動性が失われ、やがて有効成分が凝集、ハードケーキ化することにより、農薬としての商品価値が無くなる。
【0004】
特許文献1には、トリアゾール系殺菌剤を含む水性懸濁製剤中の、有効成分の結晶成長防止のため、トリスチリルフェノールエトキシレート又はその塩などの界面活性剤と、ビニルピロリドン・ホモポリマー、ビニルピロリドン/スチレン・ブロックポリマー、親水性エチレン・オキシド-プロピレン・オキシド・ブロックポリマ又はその混合物のいずれかを含む組成物とを併せて使用することが記載されているが、ポリカルボン酸系界面活性剤又はリグニンスルホン酸系界面活性剤の使用に関する記載は一切無い。
【0005】
特許文献2には、水性懸濁農薬製剤用粒子成長抑制剤として、ブチルナフタレンスルホン酸塩ホルマリン縮合物を使用することが記載されているが、ポリカルボン酸系界面活性剤又はリグニンスルホン酸系界面活性剤の使用に関する記載は一切無い。
【0006】
特許文献3には、水性懸濁状農薬組成物中に、アルキルナフタレンスルホン酸塩ホルマリン縮合物と、アルキル硫酸塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸塩、アルキルリン酸およびその塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルリン酸およびその塩、ならびにポリオキシアルキレンアルキルエーテル酢酸およびその塩とを配合させることにより、農薬有効成分の結晶成長が抑制されることが記載されているが、ポリカルボン酸系界面活性剤又はリグニンスルホン酸系界面活性剤の使用に関する記載は一切無い。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【文献】特表2002-532395号公報
【文献】特許第6375075号公報
【文献】特許第6200436号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明が解決しようとする課題は、ジフェノコナゾールを含む農薬水性懸濁製剤(以下、単に農薬製剤ともいう)における有効成分の結晶成長を抑制し、農薬製剤の保存安定性を改善することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らは、前述の課題を解決すべく研究した結果、特定の界面活性剤である、ポリカルボン酸系界面活性剤又はリグニンスルホン酸系界面活性剤を使用することにより、ジフェノコナゾールを含む農薬製剤の有効成分の結晶成長が抑制された物理的に安定な組成物を作ることができるとの知見を得、本発明を完成した。すなわち、本発明は、(a)ジフェノコナゾールと(b)ポリカルボン酸系界面活性剤及びリグニンスルホン酸系界面活性剤からなる群から選択される少なくとも1種の界面活性剤(以後、単に本発明の界面活性剤ともいう)を含有することを特徴とする農薬製剤に関する。
【発明の効果】
【0010】
本発明により、ジフェノコナゾールを含む農薬製剤の保存安定性を改善することができ、ジフェノコナゾールを含む農薬製剤が物理的に安定化された農薬製剤を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0011】
(a)ジフェノコナゾールと(b)本発明の界面活性剤とを混合する場合、その混合比(ジフェノコナゾール:本発明の界面活性剤)は、重量比で1:300~300:1であることが好ましく、1:100~100:1であることがより好ましく、1:10~10:1であることが特に好ましい。
【0012】
(b)本発明の界面活性剤としては、ポリカルボン酸系界面活性剤及びリグニンスルホン酸系界面活性剤からなる群から選択される少なくとも1種が挙げられ、それぞれ単独で使用しても良く、又は、ポリカルボン酸系界面活性剤とリグニンスルホン酸系界面活性剤とを混合して使用しても良い。混合して使用する方がより高い結晶成長抑制効果が得られることもある。これらを混合して使用する場合、その混合比(ポリカルボン酸系界面活性剤:リグニンスルホン酸系界面活性剤)は、重量比で1:100~100:1であることが好ましく、1:50~50:1であることがより好ましく、1:5~5:1であることが特に好ましい。
【0013】
本発明のポリカルボン酸系界面活性剤としては、アクリル酸グラフトポリマー、スチレン・アクリル酸ポリマー、スチレン・メタクリル酸ポリマー及びメタクリル酸ポリマーなどのポリカルボン酸、又はそれらの塩が挙げられ、当該塩としては、例えばナトリウムやカリウムなどのアルカリ金属との塩、カルシウムやマグネシウムなどのアルカリ土類金属との塩、アンモニウム塩、アルキルアミン、シクロアルキルアミン、アルカノールアミンなどの各種アミンとの塩が挙げられる。ポリカルボン酸系界面活性剤としては、好ましくは、アクリル酸グラフトポリマー、スチレン・アクリル酸ポリマーナトリウム、スチレン・メタクリル酸ポリマーナトリウム及びメタクリル酸ポリマーカルシウムが挙げられる。当該技術分野で入手できる市販のポリカルボン酸系界面活性剤としては、例えば酸性樹脂共重合体のナトリウム塩(TERSPERSE 2700;商品名、ハンツマン社製)、スチレン・アクリル酸ポリマーナトリウム塩(Atlox Metasperse 500L、Atlox Metasperse 550S;商品名、クローダ社製)、メタクリル酸ポリマーカルシウム塩(アクアロックPM-006;商品名、日本触媒社製)、アクリル酸グラフトポリマー(Tersperse 2500;商品名、ハンツマン社製)、アクリル酸グラフトポリマー(Atlox 4913;商品名クローダ社製)などが挙げられる。
【0014】
本発明のリグニンスルホン酸系界面活性剤としては、リグニンスルホン酸、又はその塩が挙げられ、当該塩としては、例えば、ナトリウム、カリウムなどのアルカリ金属との塩、マグネシウム、カルシウムなどのアルカリ土類金属との塩、アンモニウム塩などが挙げられる。リグニンスルホン酸系界面活性剤としては、具体的にはリグニンスルホン酸ナトリウム塩、リグニンスルホン酸カルシウム塩が好適であり、当該技術分野で入手できる市販のリグニンスルホン酸系界面活性剤としては、例えばリグニンスルホン酸ナトリウム塩(Ultrazine NA;商品名、ボレガード社製)、リグニンスルホン酸カルシウム塩(Borresperse CA、商品名;ボレガード社製)、リグニンスルホン酸ナトリウム塩(Marasperse AG、Marasperse N22、Ufoxane 3A;商品名、ボレガード社製)などが挙げられる。
【0015】
(a)ジフェノコナゾールの含有量は、本発明の農薬製剤全量に対して0.3~90重量%であることが好ましく、0.5~80重量%であることがより好ましく、0.5~50重量%であることがさらに好ましい。
(b)本発明の界面活性剤の含有量は、本発明の農薬製剤全量に対して0.3~50重量%であることが好ましく、0.5~20重量%であることがより好ましく、1~10重量%であることがさらに好ましい。
【0016】
本発明の農薬製剤は、他の界面活性剤(本発明の界面活性剤は除く)、凍結防止剤、沈降防止剤、消泡剤、防腐剤、分散剤、湿潤剤、pH調整剤、安定化剤等の製剤補助剤を、必要により適宜、添加することができる。尚、製剤調製は、当該技術分野における通常の方法に準じて行うことができる。
【0017】
前記他の界面活性剤としては、例えば脂肪酸塩、安息香酸塩、アルキルスルホコハク酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、アルキル硫酸エステル塩、アルキル硫酸塩、アルキルジグリコールエーテル硫酸塩、アルコール硫酸エステル塩、アルキルスルホン酸塩、アルキルジフェニルエーテルジスルホン酸塩、ポリスチレンスルホン酸塩、アルキルリン酸エステル塩、アルキルアリールリン酸塩、スチリルアリールリン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンスチリルアリールエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンスチリルアリールエーテル硫酸アンモニウム塩、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルアリールリン酸エステル塩、ポリオキシエチレンスチリルアリールエーテルリン酸エステル又はその塩のような陰イオン系の界面活性剤;ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、脂肪酸ポリグリセライド、脂肪酸アルコールポリグリコールエーテル、アセチレングリコール、アセチレンアルコール、オキシアルキレンブロックポリマー、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル、ポリオキシエチレンスチリルアリールエーテル、ポリオキシエチレングリコールアルキルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシプロピレン脂肪酸エステルのような非イオン系の界面活性剤;アルコキシル化脂肪族アミンのようなカチオン系の界面活性剤;などが挙げられ、必要に応じ、これらの2種以上を混用しても良い。当該界面活性剤の含有量は、本発明の農薬製剤全量に対して、0~15重量%であることが好ましく、2~5重量%であることがより好ましい。
【0018】
前記凍結防止剤としては、2価アルコールが好ましく、具体的には、エチレングリコール、プロピレングリコール等のアルキレングリコールが挙げられ、その中でもプロピレングリコールを用いるのが好ましい。前記2価アルコールは粘度低減剤としての作用も有し、凍結防止効果に加え、農薬製剤の粘度を低減させ、流動性が改善されることがある。凍結防止剤の含有量は、本発明の農薬製剤全量に対して、2~30重量%であることが好ましく、5~15重量%であることがより好ましい。
【0019】
前記沈降防止剤としては、例えば、キサンタンガム、ラムザンガム、ローカストビーンガム、カラギーナン、ウェランガム等の天然多糖類;ポリアクリル酸ソーダ等の合成高分子類;カルボキシメチルセルロース等の半合成多糖類;アルミニウムマグネシウムシリケート、スメクタイト、ベントナイト、ヘクトライト、乾式法シリカ等の鉱物質微粉末、アルミナゾル等が挙げられ、必要に応じ、これらの2種以上を混用しても良い。沈降防止剤の含有量は、本発明の農薬製剤全量に対して、0.01~5.0重量%であることが好ましく、0.05~2.5重量%であることがより好ましい。
【0020】
前記防腐剤としては、例えば、有効成分としてベンゾイソチアゾリン-3-オン、2-メチル-4-イソチアゾリン-3-オン、5-クロロ-2-メチル-4-イソチアゾリン-3-オン、4,5-ジクロロ-2-オクチル-4-イソチアゾリン-3-オンのようなイソチアゾリノン系防腐剤が挙げられる。具体的には、商品名Proxel GXL(ロンザ社)、商品名Amebact B20X(Azelis社)、商品名Aciticide B20(THOR社)等が挙げられる。防腐剤の含有量は、本発明の農薬製剤全量に対し、0.01~1.0重量%であることが好ましく、0.05~0.2重量%であることがより好ましい。
【0021】
前記消泡剤としては、例えば、有効成分としてポリジメチルシロキサンを含むシリコーン系消泡剤、シリカ等が挙げられる。具体的には、商品名SILCOLAPSE 432(Bluestar silicones社)、商品名SILFOAM SC 120(旭化成ワッカーシリコーン社)、商品名SAG 1572(モメンティブ社)等が挙げられ、必要に応じ、シリカを混用しても良い。消泡剤の含有量は、本発明の農薬製剤全量に対し、0.01~10重量%であることが好ましく、0.1~1.0重量%であることがより好ましい。
【0022】
本発明の農薬製剤の製造方法としては、例えば、リグニンスルホン酸ナトリウム塩と、酸性樹脂共重合体ナトリウム塩若しくはメタクリル酸ポリマーカルシウム塩とを水に添加して混合した後、農薬有効成分を加え、必要に応じてその他の補助剤も加えてホモジナイザー等で予備粉砕後、ガラスビーズ等を用いて、湿式粉砕機により所定の粒子径まで微粉砕した後、増粘剤等の補助剤を添加して混合する方法、又は農薬有効成分を界面活性剤等の補助剤とともに乾式粉砕したものを、リグニンスルホン酸ナトリウム塩と、酸性樹脂共重合体ナトリウム塩若しくはメタクリル酸ポリマーカルシウム塩とその他の補助剤を溶いた水に添加してホモジナイザー等で予備粉砕後、ガラスビーズ等を用いて湿式粉砕機により所定の粒子径まで微粉砕した後、増粘剤等の補助剤を添加して混合する方法などが挙げられる。農薬有効成分の粒子径は、0.1~5μm前後まで粉砕することが好ましく、農薬有効成分の物性に応じて粒子径を変えることが望ましい。
【0023】
本発明の農薬製剤を製造する際に使用できる粉砕機としては、ビーズミル、振動ミル、遊星ミル等の湿式粉砕機が挙げられるが、例えばペイントシェーカー(東洋精機製作所製)、粉砕ナノ太郎NP-100(THINKY社製)、DYNO-MILL KD型(WAB社製)、レディーミルRMH型(アイメックス社製)などが使用できる。使用できるビーズとしてはガラスビーズ、ジルコニアビーズ、ジルコンビーズ等が挙げられる。ビーズ粒子径としては0.01~1.5mmの範囲のものを使用することが好ましく、0.5~1.0mmの範囲のものがより好ましい。粒子径が小さいビーズを使用することで、平均粒子径が小さい水性懸濁剤を製造することができる。
【0024】
農薬有効成分の平均粒子径は、例えば、マイクロトラックMT3300-EXII(日機装社製)、Mastersizer 3000(Malvern社製)などのレーザー回折式粒度分布測定装置により測定することができる。測定は、マイクロトラックMT3300-EXIIを使用する場合、試料を水に分散させて行うことができる。
【0025】
本発明の農薬製剤の粘度は、例えば、粘度計TVB-10(東機産業社製)、Brook Field粘度計(Brook Field社製)にて測定することができる。測定は、粘度計TVB-10を使用する場合、試料液温20℃、回転数60rpm、M2号ロータ又はM3号ロータを用いて行うことができる。
【0026】
本発明の農薬製剤の使用濃度は、対象作物、使用方法、製剤形態、施用量等の条件によって異なるので、一概に規定しがたいが、茎葉処理の場合、ジフェノコナゾールの濃度が好ましくは0.1~10000ppm、より好ましくは1~10000ppm、さらに好ましくは10~1000ppmであり、土壌処理の場合、ジフェノコナゾールの量が好ましくは0.1g/a~10000g/a、より好ましくは1g/a~1000g/a、さらに好ましくは10g~100g/aであり、種子処理の場合、ジフェノコナゾールの量が種子重量100kgに対し、好ましくは1g~2000g、より好ましくは3g~700g、さらに好ましくは10g~400gである。
【0027】
本発明の農薬製剤には、必要に応じてジフェノコナゾール以外の殺菌剤として、更に、他の殺菌剤を1種又は2種以上併用することができる。前記他の殺菌剤は、水への溶解度が低い固体原体が好ましく、20℃において100ppm以下であることが好ましく、80ppm以下であることがより好ましい。
【0028】
前記他の殺菌剤としては、例えば、シアゾファミド、アミスルブロム、フルアジナム、ピリオフェノン、メトラフェノン、イソフェタミド、ボスカリド及びフルオピラムからなる群から選択される少なくとも1種が挙げられ、シアゾファミド、ピリオフェノン及びイソフェタミドからなる群から選択される少なくとも1種であることが好ましく、シアゾファミドがより好ましい。
【0029】
(a)ジフェノコナゾールと他の殺菌剤との混合重量比は1:100~100:1であることが好ましく、1:50~50:1であることがより好ましく、1:10~10:1であることがさらに好ましい。さらなる好ましい範囲として、1:2~2:1とすることでより高い結晶成長抑制効果が得られる。
【0030】
本発明の農薬製剤は、必要に応じて、さらに他の農薬、例えば、殺菌剤、殺虫剤、殺ダニ剤、殺線虫剤、殺土壌害虫剤、抗ウイルス剤、誘引剤、除草剤、植物成長調製剤などと、混用、併用することができる。
【0031】
上記他の農薬中の、殺菌剤の有効成分化合物(一般名)としては、例えば、下記の化合物群から適宜選択することができる。特に記載がない場合であっても、これら化合物に、塩、アルキルエステル、光学異性体のような各種構造異性体などが存在する場合は、当然それらも含まれる。
メパニピリム(mepanipyrim)、ピリメサニル(pyrimethanil)、シプロジニル(cyprodinil)のようなアニリノピリミジン系化合物;
アメトクトラジン(ametoctradin)のようなトリアゾロピリミジン系化合物;
トリアジメホン(triadimefon)、ビテルタノール(bitertanol)、トリフルミゾール(triflumizole)、エタコナゾール(etaconazole)、プロピコナゾール(propiconazole)、ペンコナゾール(penconazole)、フルシラゾール(flusilazole)、マイクロブタニル(myclobutanil)、シプロコナゾール(cyproconazole)、テブコナゾール(tebuconazole)、ヘキサコナゾール(hexaconazole)、ファーコナゾールシス(furconazole-cis)、プロクロラズ(prochloraz)、メトコナゾール(metconazole)、エポキシコナゾール(epoxiconazole)、テトラコナゾール(tetraconazole)、オキスポコナゾールフマル酸塩(oxpoconazole fumarate)、プロチオコナゾール(prothioconazole)、トリアジメノール(triadimenol)、フルトリアホール(flutriafol)、フルキンコナゾール(fluquinconazole)、フェンブコナゾール(fenbuconazole)、ブロムコナゾール(bromuconazole)、ジニコナゾール(diniconazole)、トリシクラゾール(tricyclazole)、シメコナゾール(simeconazole)、ペフラゾエート(pefurazoate)、イプコナゾール(ipconazole)、イミベンコナゾール(imibenconazole)、アザコナゾール(azaconazole)、トリチコナゾール(triticonazole)、イマザリル(imazalil)、イプフェントリフルコナゾール(ipfentrifluconazole)、メフェントリフルコナゾール(mefentrifluconazole)のようなアゾール系化合物;
キノメチオネート(quinomethionate)のようなキノキサリン系化合物;
マンネブ(maneb)、ジネブ(zineb)、マンゼブ(mancozeb)、ポリカーバメート(polycarbamate)、メチラム(metiram)、プロピネブ(propineb)、チラム(thiram)のようなジチオカーバメート系化合物;
フサライド(fthalide)、クロロタロニル(chlorothalonil)、キントゼン(quintozene)のような有機塩素系化合物;
ベノミル(benomyl)、チオファネートメチル(thiophanate-methyl)、カーベンダジム(carbendazim)、チアベンダゾール(thiabendazole)、フベリアゾール(fuberiazole)のようなイミダゾール系化合物;
シモキサニル(cymoxanil)のようなシアノアセトアミド系化合物;
メタラキシル(metalaxyl)、メタラキシル-M(metalaxyl-M;別名メフェノキサム(mefenoxam))、オキサジキシル(oxadixyl)、オフレース(ofurace)、ベナラキシル(benalaxyl)、ベナラキシル-M(benalaxyl-M、別名キララキシル(kiralaxyl、chiralaxyl))、フララキシル(furalaxyl)、バリフェナレート(valifenalate)のようなアシルアミノ酸系化合物;
シプロフラム(cyprofuram)、カルボキシン(carboxin)、オキシカルボキシン(oxycarboxin)、チフルザミド(thifluzamide)、フェンヘキサミド(fenhexamid)、イソチアニル(isotianil)、チアジニル(tiadinil)、ピラジフルミド(pyraziflumid)のようなアニリド系化合物;
ジクロフルアニド(dichlofluanid)のようなスルファミド系化合物;
水酸化第二銅(cupric hydroxide)、有機銅(oxine copper)、無水硫酸銅、ノニルフェノールスルホン酸銅、8-ヒドロキシキノリン銅、ドデシルベンゼンスルホン酸ビスエチレンジアミン銅錯塩(II)(別名DBEDC)のような銅系化合物;
ホセチルアルミニウム(fosetyl-Al)、トルクロホスメチル(tolclofos-Methyl)、エジフェンホス(edifenphos)、イプロベンホス(iprobenfos)のような有機リン系化合物;
キャプタン(captan)、キャプタホル(captafol)、フォルペット(folpet)のようなフタルイミド系化合物;
プロシミドン(procymidone)、イプロジオン(iprodione)、ビンクロゾリン(vinclozolin)のようなジカルボキシイミド系化合物;
フルトラニル(flutolanil)、メプロニル(mepronil)、ベノダニル(benodanil)のようなベンズアニリド系化合物;
カルプロパミド(carpropamid)、ジクロシメット(diclocymet)、シルチオファム(silthiopham)、フェノキサニル(fenoxanil)のようなアミド系化合物;
ベンゾビンジフルピル(benzovindiflupyr)、ビキサフェン(bixafen)、フルーインダピル(fluindapyr)、フルキサピロキサド(fluxapyroxad)、フラメトピル(furametpyr)、イソピラザム(isopyrazam)、ペンフルフェン(penflufen)、ペンチオピラド(penthiopyrad)、ピジフルメトフェン(pydiflumetofen)、セダキサン(sedaxane)、イソフルシプラム(isoflucypram)、インピルフルキサム(inpyrfluxam)、ピラプロポイン(pyrapropoyne)のようなピラゾールカルボキサミド系化合物;
フルオピコリド(fluopicolide)、ゾキサミド(zoxamide)、フルオピモミド(fluopimomide)のようなベンズアミド系化合物;
フェンフラム(fenfuram)のようなフラニリド系化合物;
トリホリン(triforine)のようなピペラジン系化合物;
ピリフェノックス(pyrifenox)、ピリソキサゾール(pyrisoxazole)、アミノピリフェン(aminopyrifen)のようなピリジン系化合物;
フェナリモル(fenarimol)、フェリムゾン(ferimzone)、ヌアリモール(nuarimol)のようなピリミジン系化合物;
フェンプロピディン(fenpropidin)のようなピペリジン系化合物;
フェンプロピモルフ(fenpropimorph)、トリデモルフ(tridemorph)のようなモルホリン系化合物;
フェンチンヒドロキシド(fentin hydroxide)、フェンチンアセテート(fentin acetate)のような有機スズ系化合物;
ペンシクロン(pencycuron)のような尿素系化合物;
ジメトモルフ(dimethomorph)、フルモルフ(flumorph)、ピリモルフ(pyrimorph)、イプロバリカルブ(iprovalicarb)、ベンチアバリカルブ-イソプロピル(benthiavalicarb-isopropyl)、マンジプロパミド(mandipropamid)のようなカルボン酸アミド系化合物;
ジエトフェンカルブ(diethofencarb)のようなフェニルカーバメート系化合物;
フルジオキソニル(fludioxonil)、フェンピクロニル(fenpiclonil)のようなシアノピロール系化合物;
アゾキシストロビン(azoxystrobin)、クレソキシムメチル(kresoxim-methyl)、メトミノストロビン(metominostrobin)、トリフロキシストロビン(trifloxystrobin)、ピコキシストロビン(picoxystrobin)、オリザストロビン(oryzastrobin)、ジモキシストロビン(dimoxystrobin)、ピラクロストロビン(pyraclostrobin)、フルオキサストロビン(fluoxastrobin)、エネストロブリン(Enestroburin)、ピラオキシストロビン(Pyraoxystrobin)、ピラメトストロビン(Pyrametostrobin)、クモキシストロビン(coumoxystrobin)、エノキサストロビン(enoxastrobin)、フェナミンストロビン(fenaminstrobin)、フルフェノキシストロビン(flufenoxystrobin)、トリクロピリカルブ(triclopyricarb)、マンデストロビン(mandestrobin)のようなストロビルリン系化合物;
ファモキサドン(famoxadone)、オキサチアピプロリン(oxathiapiprolin)、フルオキサピプロリン(fluoxapiprolin)のようなオキサゾール系化合物;
エタボキサム(ethaboxam)のようなチアゾールカルボキサミド系化合物;
フェナミドン(fenamidone)のようなイミダゾリノン系化合物;
フルスルファミド(flusulfamide)のようなベンゼンスルホンアミド系化合物;
シフルフェナミド(cyflufenamid)のようなオキシムエーテル系化合物;
ジチアノン(dithianon)のようなアントラキノン系化合物;
メプチルジノキャップ(meptyldinocap)のようなクロトン酸系化合物;
バリダマイシン(validamycin)、カスガマイシン(kasugamycin)、ストレプトマイシン(streptomycin)、ポリオキシン(polyoxins)のような抗生物質;
イミノクタジン(iminoctadine)、ドディン(dodine)のようなグアニジン系化合物;
テブフロキン(tebufloquin)、キノキシフェン(quinoxyfen)、キノフメリン(quinofumelin)、イプフルフェノキン(ipflufenoquin)のようなキノリン系化合物;
フルチアニル(flutianil)のようなチアゾリジン系化合物;
プロパモカルブ塩酸塩(propamocarb hydrochloride)、ピリベンカルブ(pyribencarb)、トルプロカルブ(tolprocarb)のようなカーバメート系化合物;
ピカルブトラゾクス(picarbutrazox)、メチルテトラプロール(metyltetraprole)のようなテトラゾール系化合物;
プロベナゾール(probenazole)、ジクロベンチアゾクス(dichlobentiazox)のようなベンゾチアゾール系化合物;
フェンピラザミン(fenpyrazamine)のようなフェニルピラゾール系化合物;
イソプロチオラン(isoprothiolane)のようなジチオラン系化合物;
フェンピコキサミド(fenpicoxamid)、フロリルピコキサミド(florylpicoxamid)のようなピコリンアミド系化合物;
ピリダクロメチル(pyridachlometyl)のようなピリダジン系化合物;
硫黄(Sulfur)、石灰硫黄剤のような硫黄系化合物;
その他の化合物として、ピロキロン(pyroquilon)、ジクロメジン(diclomezine)、クロルピクリン(chloropicrin)、ダゾメット(dazomet)、メタムナトリウム塩(metam-sodium)、プロキンアジド(proquinazid)、スピロキサミン(spiroxamine)、ジピメチトロン(dipymetitrone)など;
Bacillus amyloliqefaciens strain QST713、Bacillus amyloliqefaciens strain FZB24、Bacillus amyloliqefaciens strain MBI600、Bacillus amyloliqefaciens strain D747、Pseudomonas fluorescens、Bacillus subtilis、Trichoderma atroviride SKT-1のような微生物殺菌剤;及び
ティーツリー油(Tea tree oil)のような植物抽出物。
【0032】
上記他の農薬中の、殺虫剤、殺ダニ剤、殺線虫剤或いは殺土壌害虫剤、すなわち殺害虫剤の有効成分化合物(一般名)としては、例えば、下記の化合物群から適宜選択することができる。特に記載がない場合であっても、これら化合物に、塩、アルキルエステル、光学異性体のような各種構造異性体などが存在する場合は、当然それらも含まれる。
プロフェノホス(profenofos)、ジクロルボス(dichlorvos)、フェナミホス(fenamiphos)、フェニトロチオン(fenitrothion)、EPN((RS)-(O-ethyl O-4-nitrophenyl phenylphosphonothioate))、ダイアジノン(diazinon)、クロルピリホス(chlorpyrifos)、クロルピリホスメチル(chlorpyrifos-methyl)、アセフェート(acephate)、プロチオホス(prothiofos)、ホスチアゼート(fosthiazate)、カズサホス(cadusafos)、ジスルホトン(disulfoton)、イソキサチオン(isoxathion)、イソフェンホス(isofenphos)、エチオン(ethion)、エトリムホス(etrimfos)、キナルホス(quinalphos)、ジメチルビンホス(dimethylvinphos)、ジメトエート(dimethoate)、スルプロホス(sulprofos)、チオメトン(thiometon)、バミドチオン(vamidothion)、ピラクロホス(pyraclofos)、ピリダフェンチオン(pyridaphenthion)、ピリミホスメチル(pirimiphos-methyl)、プロパホス(propaphos)、ホサロン(phosalone)、ホルモチオン(formothion)、マラチオン(malathion)、テトラクロルビンホス(tetrachlorvinphos)、クロルフェンビンホス(chlorfenvinphos)、シアノホス(cyanophos)、トリクロルホン(trichlorfon)、メチダチオン(methidathion)、フェントエート(phenthoate)、オキシデプロホス(oxydeprofos、別名ESP)、アジンホスメチル(azinphos-methyl)、フェンチオン(fenthion)、ヘプテノホス(heptenophos)、メトキシクロル(methoxychlor)、パラチオン(parathion)、ホスホカルブ(phosphocarb)、デメトン-S-メチル(demeton-S-methyl)、モノクロトホス(monocrotophos)、メタミドホス(methamidophos)、イミシアホス(imicyafos)、パラチオン-メチル(parathion-methyl)、テルブホス(terbufos)、ホスファミドン(phosphamidon)、ホスメット(phosmet)、ホレート(phorate)のような有機リン酸エステル系化合物;
カルバリル(carbaryl)、プロポキスル(propoxur)、アルジカルブ(aldicarb)、カルボフラン(carbofuran)、チオジカルブ(thiodicarb)、メソミル(methomyl)、オキサミル(oxamyl)、エチオフェンカルブ(ethiofencarb)、ピリミカルブ(pirimicarb)、フェノブカルブ(fenobucarb)、カルボスルファン(carbosulfan)、ベンフラカルブ(benfuracarb)、ベンダイオカルブ(bendiocarb)、フラチオカルブ(furathiocarb)、イソプロカルブ(isoprocarb)、メトルカルブ(metolcarb)、キシリルカルブ(xylylcarb)、XMC(3,5-xylyl methylcarbamate)、フェノチオカルブ(fenothiocarb)のようなカーバメート系化合物;
カルタップ(cartap)、チオシクラム(thiocyclam)、シュウ酸水素チオシクラム(thiocyclam oxalate)、チオシクラム塩酸塩(thiocyclam hydrochloride)、ベンスルタップ(bensultap)、チオスルタップ(thiosultap)、モノスルタップ(monosultap;別名チオスルタップモノナトリウム(thiosultap-monosodium)、ビスルタップ(bisultap;別名チオスルタップジナトリウム(thiosultap-disodium)、ポリチアラン(polythialan)のようなネライストキシン誘導体;
ジコホル(dicofol)、テトラジホン(tetradifon)、エンドスルファン(endosulfan)、ジエノクロル(dienochlor)、ディルドリン(dieldrin)のような有機塩素系化合物;
酸化フェンブタスズ(fenbutatin oxide)、シヘキサチン(cyhexatin)のような有機金属系化合物;
フェンバレレート(fenvalerate)、ペルメトリン(permethrin)、シペルメトリン(cypermethrin)、アルファ-シペルメトリン(alpha-cypermethrin)、ゼータ-シペルメトリン(zeta-cypermethrin)、シータ-シペルメトリン(theta-cypermethrin)、ベータ-シペルメトリン(beta-cypermethrin)、デルタメトリン(deltamethrin)、シハロトリン(cyhalothrin)、ガンマ-シハロトリン(gamma-cyhalothrin)、ラムダ-シハロトリン(lambda-cyhalothrin)、テフルトリン(tefluthrin)、カッパ-テフルトリン(kappa-tefluthrin)、エトフェンプロックス(ethofenprox)、フルフェンプロックス(flufenprox)、シフルトリン(cyfluthrin)、ベータ-シフルトリン(beta-cyfluthrin)、フェンプロパトリン(fenpropathrin)、フルシトリネート(flucythrinate)、フルバリネート(fluvalinate)、シクロプロトリン(cycloprothrin)、ピレスリン(pyrethrins)、エスフェンバレレート(esfenvalerate)、テトラメスリン(tetramethrin)、レスメスリン(resmethrin)、プロトリフェンブト(protrifenbute)、ビフェントリン(bifenthrin)、カッパ-ビフェントリン(kappa-bifenthrin)、アクリナトリン(acrinathrin)、アレスリン(allethrin)、タウ-フルバリネート(tau-fluvalinate)、トラロメスリン(tralomethrin)、プロフルトリン(profluthrin)、メトフルトリン(metofluthrin)、イプシロンメトフルトリン(epsilon-metofluthrin)、ヘプタフルトリン(heptafluthrin)、フェノトリン(phenothrin)、フルメトリン(flumethrin)、モムフルオロトリン(momfluorothrin)、イプシロンモムフルオロトリン(epsilon-momfluorothrin)、シラフルオフェン(silafluofen)、クロロパレトリン(chloroprallethrin)のようなピレスロイド系化合物;
ジフルベンズロン(diflubenzuron)、クロルフルアズロン(chlorfluazuron)、テフルベンズロン(teflubenzuron)、フルフェノクスロン(flufenoxuron)、ルフェヌロン(lufenuron)、ノバルロン(novaluron)、トリフルムロン(triflumuron)、ヘキサフルムロン(hexaflumuron)、ビストリフルロン(bistrifluron)、ノビフルムロン(noviflumuron)、フルアズロン(fluazuron)のようなベンゾイルウレア系化合物;
メトプレン(methoprene)、ピリプロキシフェン(pyriproxyfen)、フェノキシカルブ(fenoxycarb)、ジオフェノラン(diofenolan)のような幼若ホルモン様化合物;
ピリダベン(pyridaben)のようなピリダジノン系化合物;
フェンピロキシメート(fenpyroximate)、フィプロニル(fipronil)、エチピロール(ethiprole)、アセトプロール(acetoprole)、ピラフルプロール(pyrafluprole)、ピリプロール(pyriprole)、シエノピラフェン(cyenopyrafen)、フルフィプロール(flufiprole)のようなピラゾール系化合物;
ピフルブミド(pyflubumide)、テブフェンピラド(tebufenpyrad)、トルフェンピラド(tolfenpyrad)、ディンプロピリダズ(dimpropyridaz)のようなピラゾールカルボキサミド系化合物;
クロラントラニリプロール(chlorantraniliprole)、シアントラニリプロール(cyantraniliprole)、シクラニリプロール(cyclaniliprole)、テトラニリプロール(tetraniliprole)、チクロピラゾフロル(tyclopyrazoflor)のようなピリジルピラゾール系化合物;
イミダクロプリド(imidacloprid)、ニテンピラム(nitenpyram)、アセタミプリド(acetamiprid)、チアクロプリド(thiacloprid)、チアメトキサム(thiamethoxam)、クロチアニジン(clothianidin)、ニジノテフラン(nidinotefuran)、ジノテフラン(dinotefuran)、ニチアジン(nithiazine)のようなネオニコチノイド系化合物;
テブフェノジド(tebufenozide)、メトキシフェノジド(methoxyfenozide)、クロマフェノジド(chromafenozide)、ハロフェノジド(halofenozide)のようなヒドラジン系化合物;
ピリダリル(pyridalyl)、フロニカミド(flonicamid)のようなピリジン系化合物;
スピロディクロフェン(spirodiclofen)、スピロメシフェン(spiromesifen)のようなテトロン酸系化合物;
スピロテトラマト(spirotetramat)、スピロピジオン(spiropidion)のようなテトラミン酸系化合物;
フルアクリピリム(fluacrypyrim)、ピリミノストロビン(pyriminostrobin)のようなストロビルリン系化合物;
フルフェネリム(flufenerim)、ピリミジフェン(pyrimidifen)のようなピリミジナミン系化合物;
マラチオン(malathion)のような有機硫黄化合物;
フルフェノクスロン(flufenoxuron)のような尿素系化合物;
シロマジン(cyromazine)のようなトリアジン系化合物;
ヒドラメチルノン(hydramethylnon)のようなヒドラゾン系化合物;
フルベンジアミド(flubendiamide)、ブロフラニリド(broflanilide)、シハロジアミド(cyhalodiamide)、テトラクロラントラニリプロール(tetrachlorantraniliprole)のようなジアミド系化合物;
ジアフェンチウロン(diafenthiuron)、クロロメチウロン(chloromethiuron)のようなチオウレア系化合物;
アミトラズ(amitraz)、クロルジメホルム(chlordimeform)、クロロメブホルム(chloromebuform)のようなホルムアミジン系化合物;
ピメトロジン(pymetrozine)、ピリフルキナゾン(pyrifluquinazone)のようなピリジンアゾメチン系化合物;
アフォキソラネル(afoxolaner)、フルララネル(fluralaner)、フルキサメタミド(fluxametamide)、サローラネル(sarolaner)、イソシクロセラム(isocycloseram)のようなイソキサゾリン系化合物;
また、その他の化合物として、ブプロフェジン(buprofezin)、ヘキシチアゾクス(hexythiazox)、トリアザメート(triazamate)、クロルフェナピル(chlorfenapyr)、インドキサカルブ(indoxacarb)、アセキノシル(acequinocyl)、エトキサゾール(etoxazole)、1,3-ジクロロプロペン(1,3-dichloropropene)、ベンクロチアズ(benclothiaz)、ビフェナゼート(bifenazate)、プロパルギット(propargite)、クロフェンテジン(clofentezine)、メタフルミゾン(metaflumizone)、シフルメトフェン(cyflumetofen)、フェナザキン(fenazaquin)、アミドフルメト(amidoflumet)、スルフルラミド(sulfluramid)、ヒドラメチルノン(hydramethylnon)、メタアルデヒド(metaldehyde)、スルホキサフロル(sulfoxaflor)、フルエンスルホン(fluensulfone)、ベルブチン(verbutin)、ジクロロメゾチアズ(dicloromezotiaz)、トリフルメゾピリム(triflumezopyrim)、フルヘキサホン(fluhexafon)、チオキサザフェン(tioxazafen)、アフィドピロペン(afidopyropen)、フロメトキン(flometoquin)、フルピラジフロン(flupyradifurone)、フルアザインドリジン(fluazaindolizine)、アシノナピル(acynonapyr)、ベンツピリモキサン(benzpyrimoxan)、フルピリミン(flupyrimin)、オキサゾスルフィル(oxazosulfyl)のような化合物など。
また、本発明の農薬製剤は下記化合物と組み合わせて施用してもよい。
Bacillus thuringiensis aizawai、Bacillus thuringiensis kurstaki、Bacillus thuringiensis israelensis、Bacillus thuringiensis japonensis、Bacillus thuringiensis tenebrionis又はBacillus thuringiensisが生成する結晶タンパク毒素、昆虫病原ウイルス剤、昆虫病原糸状菌剤、線虫病原糸状菌剤などのような微生物農薬;
アバメクチン(abamectin)、エマメクチン安息香酸塩(emamectin benzoate)、イベルメクチン(ivermectin)、ミルベメクチン(milbemectin)、ミルベマイシンオキシム(milbemycin oxime)、レピメクチン(lepimectin)、スピノサド(spinosad)、スピネトラム(spinetoram)のような抗生物質及び半合成抗生物質;
アザディラクチン(azadirachtin)、ロテノン(rotenone)、リアノジン(ryanodine)のような天然物;
ディート(deet)のような忌避剤;
パラフィン油、鉱物油(mineral oil)のような物理的防除剤。
【0033】
本発明の農薬有効成分は、植物の各種病害を防除する目的で処理されることが知られている。従って、有害病原菌に感染している或いはその恐れのある植物、例えば、イネ科作物(イネ、コムギ、オオムギ、エンバク、ライムギ、トウモロコシ等)、アブラナ科作物(キャベツ、ハクサイ、ダイコン、カブ、ブロッコリー、カリフラワー、ナバナ等)、キク科作物(レタス、ゴボウ、シュンギク等)、ナス科作物(バレイショ、ナス、トマト、ピーマン等)、ウリ科作物(キュウリ、カボチャ、メロン、スイカ等)、ネギ科作物(ネギ、ニラ、ラッキョウ、ニンニク等)、セリ科作物(セロリ、ニンジン、パセリ等)、ユリ科作物(ユリ、チューリップ、アスパラガス等)、タデ科(ソバ等)、マメ科作物(ダイズ、インゲンマメ、アズキ等)、ヒルガオ科(サツマイモ等)、アカザ科作物(ホウレンソウ、テンサイ等)、ブドウ科作物(ブドウ等)、バラ科作物(バラ、イチゴ、リンゴ、ナシ、モモ、ビワ、アーモンド等)又はミカン科作物(ミカン、レモン、オレンジ等)などに適用する場合、例えば、フィトフトラ属菌、ペロノスポラ属菌、アファノミセス属菌、スポンゴスポラ属菌、グロメレラ属菌、ボトリオスフェリア属菌、アルタナリア属菌、マグナポルテ属菌、スクレロティウム属菌、フザリウム属菌、リゾクトニア属菌、バーティシリウム属菌、プラズモディオホーラ属菌、ピシウム属菌、ロゼリニア属菌、ヘリコバシディウム属菌、ストレプトミセス属菌、エリシフェ属菌、ブルメリア属菌、スファエロテカ属菌、オイディウム属菌、コレトトリカム属菌、コリネスポラ属菌、ヴェンチュリア属菌、ギムノスポランギウム属菌、ミコスファエレラ属菌、モニリニア属菌、エキソバシディウム属菌、シュードサーコスポレラ属菌、ファコスポーラ属菌、などの植物病原菌によって引き起こされる病害に対し、防除効果を示す。また、オルピジウム属菌、ポリミキサ属菌、スポンゴスポラ属菌によって媒介されるウイルス病害に対しても防除効果を示す。特に、フィトフトラ属菌、ペロノスポラ属菌、アファノミセス属菌、スポンゴスポラ属菌、プラズモディオホーラ属菌、ピシウム属菌、エリシフェ属菌、ブルメリア属菌、コレトトリカム属菌、ヴェンチュリア属菌及びギムノスポランギウム属菌によって引き起こされる病害に対し、高い防除効果を示す。
【0034】
本発明の農薬製剤は、具体的にはイネのいもち病、紋枯病、馬鹿苗病;コムギ等、麦類の立枯病、うどんこ病、さび病、縞葉枯病、眼紋病;アブラナ科野菜、ホウレンソウ、タマネギ、カボチャ、ダイズ、ブドウ等のべと病、うどんこ病;バレイショ、トウガラシ、ピーマン、スイカ、カボチャ、タバコ、トマト、イチゴ、キュウリ等の疫病、うどんこ病、菌核病、灰色かび病、炭そ病;タマネギの乾腐病、赤さび病、白斑葉枯病、リンゴ、ナシ等のバラ科果樹類のうどんこ病、黒星病、斑点落葉病、輪紋病、赤星病、炭そ病;スイカの褐色腐敗病;ニンジンしみ腐病;フザリウム菌、ピシウム菌、リゾクトニア菌によるイネ、ダイズ等の豆類、レタス、キュウリ、トマト、キャベツ、ハクサイ等の野菜類の苗立枯病;キャベツバーティシリウム萎凋病;ハクサイ黄化病;アブラナ科野菜根こぶ病;芝のピシウム病、赤焼病、葉腐病;メロンえそ斑点病;テンサイそう根病;レタスビッグベイン病等に対して、防除効果を示す。
【0035】
本発明の、望ましい態様を以下に記載する。
【0036】
〔1〕(a)ジフェノコナゾールと(b)ポリカルボン酸系界面活性剤及びリグニンスルホン酸系界面活性剤からなる群から選択される少なくとも1種の界面活性剤とを含有する農薬製剤。
〔2〕(a)ジフェノコナゾールと(b)ポリカルボン酸系界面活性剤及びリグニンスルホン酸系界面活性剤からなる群から選択される少なくとも1種の界面活性剤とを、重量比で1:300~300:1の割合で含有する、〔1〕に記載の農薬製剤。
〔3〕前記農薬製剤全量に対して、(a)ジフェノコナゾールを0.3~90重量%含有し、(b)ポリカルボン酸系界面活性剤及びリグニンスルホン酸系界面活性剤からなる群から選択される少なくとも1種の界面活性剤を0.3~50重量%含有する、〔1〕又は〔2〕に記載の農薬製剤。
〔4〕前記農薬製剤が、水性懸濁剤である〔1〕~〔3〕のいずれかに記載の農薬製剤。
〔5〕さらに他の殺菌剤を含有する、〔1〕~〔4〕のいずれかに記載の農薬製剤。
〔6〕(a)ジフェノコナゾールと前記他の殺菌剤との混合重量比が1:100~100:1である、〔5〕に記載の農薬製剤。
〔7〕前記他の殺菌剤が、シアゾファミド、アミスルブロム、フルアジナム、ピリオフェノン、メトラフェノン、イソフェタミド、ボスカリド及びフルオピラムからなる群から選択される少なくとも1種である、〔5〕又は〔6〕に記載の農薬製剤。
〔8〕前記他の殺菌剤が、シアゾファミド、ピリオフェノン及びイソフェタミドからなる群から選択される少なくとも1種である、〔5〕~〔7〕のいずれかに記載の農薬製剤。
〔9〕前記他の殺菌剤が、シアゾファミドである、〔5〕~〔8〕のいずれかに記載の農薬製剤。
〔10〕さらに2価アルコールを含有する、〔1〕~〔9〕のいずれかに記載の農薬製剤。
〔11〕前記2価アルコールが、エチレングリコール及びプロピレングリコールからなる群から選択される少なくとも1種である、〔10〕に記載の農薬製剤。
〔12〕さらに沈降防止剤として天然多糖類を含有する、〔1〕~〔11〕のいずれかに記載の農薬製剤。
〔13〕前記天然多糖類が、キサンタンガム、ラムザンガム、ローカストビーンガム、カラギーナン及びウェランガムからなる群から選択される少なくとも1種である、〔12〕に記載の農薬製剤。
〔14〕さらに防腐剤としてイソチアゾリノン系化合物を含有する、〔1〕~〔13〕のいずれかに記載の農薬製剤。
〔15〕前記イソチアゾリノン系化合物が、ベンゾイソチアゾリン-3-オン、2-メチル-4-イソチアゾリン-3-オン、5-クロロ-2-メチル-4-イソチアゾリン-3-オン及び4,5-ジクロロ-2-オクチル-4-イソチアゾリン-3-オンからなる群から選択される少なくとも1種である、〔14〕に記載の農薬製剤。
〔16〕さらに消泡剤としてシリコーンオイルを含有する、〔1〕~〔15〕のいずれかに記載の農薬製剤。
〔17〕前記シリコーンオイルがポリジメチルシロキサンである、〔16〕に記載の農薬製剤。
【0037】
〔18〕(b)ポリカルボン酸系界面活性剤及びリグニンスルホン酸系界面活性剤からなる群から選択される少なくとも1種の界面活性剤を農薬製剤中に添加することを特徴とする、(a)ジフェノコナゾールを含有する農薬製剤の安定化方法。
〔19〕前記農薬製剤の流動性の低下を抑制するものである、〔18〕に記載の安定化方法。
〔20〕(a)ジフェノコナゾールの結晶成長を抑制するものである、〔18〕又は〔19〕に記載の安定化方法。
〔21〕(a)ジフェノコナゾールと(b)ポリカルボン酸系界面活性剤及びリグニンスルホン酸系界面活性剤からなる群から選択される少なくとも1種の界面活性剤との混合割合が、重量比で、1:300~300:1である、〔18〕~〔20〕のいずれかに記載の安定化方法。
【実施例
【0038】
以下に、本発明に係わる実施例を記載するが、これらは本発明を限定するものではない。
実施例1
(1)(a)ジフェノコナゾール原体(純度95.7%) 7.92重量部
(2)(b)Ultrazine NA(商品名:リグニンスルホン酸ナトリウム塩) 2.0重量部
(3)(b)Tersperse 2700(商品名:酸性樹脂共重合体ナトリウム塩) 3.0重量部
(4)プロピレングリコール 10.0重量部
(5)ビーガムR(商品名:ケイ酸アルミニウムマグネシウム) 0.5重量部
(6)SILFOAM SC120(商品名:シリコーンオイル) 0.5重量部
(7)Rhodopol 23(商品名:キサンタンガム) 0.1重量部
(8)Proxel GXL(S)(商品名:ベンゾイソチアゾリン-3-オン)0.1重量部
(9)水 81.88重量部
上記成分(1)~(3),(5),(6),(9)を混合し、ホモジナイザー(アズワン社製)による予備粉砕後、DYNO-MILL(WAB社製)にて湿式粉砕した後、(4),(7),(8)を加えて水性懸濁剤を得た。
【0039】
実施例2
(1)(a)ジフェノコナゾール原体(純度95.7%) 7.92重量部
(2)(b)Ultrazine NA(商品名:リグニンスルホン酸ナトリウム塩) 2.0重量部
(3)(b)アクアロックPM-006(商品名:メタクリル酸ポリマーカルシウム塩) 3.0重量部
(4)プロピレングリコール 10.0重量部
(5)ビーガムR(商品名:ケイ酸アルミニウムマグネシウム) 0.5重量部
(6)SILFOAM SC120(商品名:シリコーンオイル) 0.5重量部
(7)Rhodopol 23(商品名:キサンタンガム) 0.1重量部
(8)Proxel GXL(S)(商品名:ベンゾイソチアゾリン-3-オン)0.1重量部
(9)水 81.88重量部
上記成分(1)~(3),(5),(6),(9)を混合し、ホモジナイザー(アズワン社製)による予備粉砕後、DYNO-MILL(WAB社製)にて湿式粉砕した後、(4),(7),(8)を加えて水性懸濁剤を得た。
【0040】
実施例3
(1)(a)ジフェノコナゾール原体(純度95.7%) 7.92重量部
(2)(b)Ultrazine NA(商品名:リグニンスルホン酸ナトリウム塩) 2.0重量部
(3)(b)Atlox Metasperse 500L(商品名:スチレン・アクリル酸ポリマーナトリウム塩) 3.0重量部
(4)プロピレングリコール 10.0重量部
(5)ビーガムR(商品名:ケイ酸アルミニウムマグネシウム) 0.5重量部
(6)SILFOAM SC120(商品名:シリコーンオイル) 0.5重量部
(7)Rhodopol 23(商品名:キサンタンガム) 0.1重量部
(8)Proxel GXL(S)(商品名:ベンゾイソチアゾリン-3-オン)0.1重量部
(9)水 81.88重量部
上記成分(1)~(3),(5),(6),(9)を混合し、ホモジナイザー(アズワン社製)による予備粉砕後、DYNO-MILL(WAB社製)にて湿式粉砕した後、(4),(7),(8)を加えて水性懸濁剤を得た。
【0041】
実施例4
(1)(a)ジフェノコナゾール原体(純度95.7%) 15.83重量部
(2)(b)Ultrazine NA(商品名:リグニンスルホン酸ナトリウム塩) 2.0重量部
(3)(b)Tersperse 2700(商品名:酸性樹脂共重合体ナトリウム塩) 3.0重量部
(4)プロピレングリコール 10.0重量部
(5)ビーガムR(商品名:ケイ酸アルミニウムマグネシウム) 0.5重量部
(6)SILFOAM SC120(商品名:シリコーンオイル) 0.5重量部
(7)Rhodopol 23(商品名:キサンタンガム) 0.1重量部
(8)Proxel GXL(S)(商品名:ベンゾイソチアゾリン-3-オン)0.1重量部
(9)水 77.97重量部
上記成分(1)~(3),(5),(6),(9)を混合し、ホモジナイザー(アズワン社製)による予備粉砕後、DYNO-MILL(WAB社製)にて湿式粉砕した後、(4),(7),(8)を加えて水性懸濁剤を得た。
【0042】
実施例5
(1)(a)ジフェノコナゾール原体(純度95.7%) 42.22重量部
(2)(b)Ultrazine NA(商品名:リグニンスルホン酸ナトリウム塩) 2.0重量部
(3)(b)Tersperse 2700(商品名:酸性樹脂共重合体ナトリウム塩) 3.0重量部
(4)プロピレングリコール 10.0重量部
(5)ビーガムR(商品名:ケイ酸アルミニウムマグネシウム) 0.5重量部
(6)SILFOAM SC120(商品名:シリコーンオイル) 0.5重量部
(7)Rhodopol 23(商品名:キサンタンガム) 0.1重量部
(8)Proxel GXL(S)(商品名:ベンゾイソチアゾリン-3-オン)0.1重量部
(9)水 51.58重量部
上記成分(1)~(3),(5),(6),(9)を混合し、ホモジナイザー(アズワン社製)による予備粉砕後、DYNO-MILL(WAB社製)にて湿式粉砕した後、(4),(7),(8)を加えて水性懸濁剤を得た。
【0043】
実施例6
(1)(a)ジフェノコナゾール原体(純度95.0%) 7.89重量部
(2)シアゾファミド原体(純度96.6%) 8.45重量部
(3)(b)Ultrazine NA(商品名:リグニンスルホン酸ナトリウム塩) 3.0重量部
(4)(b)Tersperse 2700(商品名:酸性樹脂共重合体ナトリウム塩) 3.0重量部
(5)プロピレングリコール 10.0重量部
(6)ビーガムR(商品名:ケイ酸アルミニウムマグネシウム) 1.0重量部
(7)Silcolapse 432(商品名:ポリジメチルシロキサンオイル) 0.5重量部
(8)Rhodopol 23(商品名:キサンタンガム) 0.15重量部
(9)Proxel GXL(S)(商品名:ベンゾイソチアゾリン-3-オン)0.1重量部
(10)水 75.41重量部
上記成分(1)~(4),(6),(7),(10)を混合し、ホモジナイザー(アズワン社製)による予備粉砕後、DYNO-MILL(WAB社製)にて湿式粉砕した後、(5),(8),(9)を加えて水性懸濁剤を得た。
【0044】
実施例7
(1)(a)ジフェノコナゾール原体(純度95.0%) 7.89重量部
(2)シアゾファミド原体(純度96.6%) 8.45重量部
(3)(b)Ultrazine NA(商品名:リグニンスルホン酸ナトリウム塩) 3.0重量部
(4)(b)Atlox Metasperse 550S(商品名:スチレン・アクリル酸ポリマーナトリウム塩) 3.0重量部
(5)プロピレングリコール 10.0重量部
(6)ビーガムR(商品名:ケイ酸アルミニウムマグネシウム) 1.0重量部
(7)Silcolapse 432(商品名:ポリジメチルシロキサンオイル) 0.5重量部
(8)Rhodopol 23(商品名:キサンタンガム) 0.15重量部
(9)Proxel GXL(S)(商品名:ベンゾイソチアゾリン-3-オン)0.1重量部
(10)水 75.41重量部
上記成分(1)~(4),(6),(7),(10)を混合し、ホモジナイザー(アズワン社製)による予備粉砕後、DYNO-MILL(WAB社製)にて湿式粉砕した後、(5),(8),(9)を加えて水性懸濁剤を得た。
【0045】
実施例8
(1)(a)ジフェノコナゾール原体(純度95.0%) 7.89重量部
(2)シアゾファミド原体(純度96.6%) 8.45重量部
(3)(b)Ultrazine NA(商品名:リグニンスルホン酸ナトリウム塩) 3.0重量部
(4)(b)アクアロックPM-006(商品名:メタクリル酸ポリマーカルシウム塩) 3.0重量部
(5)プロピレングリコール 10.0重量部
(6)ビーガムR(商品名:ケイ酸アルミニウムマグネシウム) 1.0重量部
(7)Silcolapse 432(商品名:ポリジメチルシロキサンオイル) 0.5重量部
(8)Rhodopol 23(商品名:キサンタンガム) 0.15重量部
(9)Proxel GXL(S)(商品名:ベンゾイソチアゾリン-3-オン)0.1重量部
(10)水 75.41重量部
上記成分(1)~(4),(6),(7),(10)を混合し、ホモジナイザー(アズワン社製)による予備粉砕後、DYNO-MILL(WAB社製)にて湿式粉砕した後、(5),(8),(9)を加えて水性懸濁剤を得た。
【0046】
実施例9
(1)(a)ジフェノコナゾール原体(純度95.0%) 7.89重量部
(2)シアゾファミド原体(純度96.6%) 8.45重量部
(3)(b)Borresperse CA(商品名:リグニンスルホン酸カルシウム塩) 3.0重量部
(4)(b)Tersperse 2700(商品名:酸性樹脂共重合体ナトリウム塩) 3.0重量部
(5)プロピレングリコール 10.0重量部
(6)ビーガムR(商品名:ケイ酸アルミニウムマグネシウム) 1.0重量部
(7)Silcolapse 432(商品名:ポリジメチルシロキサンオイル) 0.5重量部
(8)Rhodopol 23(商品名:キサンタンガム) 0.15重量部
(9)Proxel GXL(S)(商品名:ベンゾイソチアゾリン-3-オン)0.1重量部
(10)水 75.41重量部
上記成分(1)~(4),(6),(7),(10)を混合し、ホモジナイザー(アズワン社製)による予備粉砕後、DYNO-MILL(WAB社製)にて湿式粉砕した後、(5),(8),(9)を加えて水性懸濁剤を得た。
【0047】
実施例10
(1)(a)ジフェノコナゾール原体(純度95.0%) 15.79重量部
(2)シアゾファミド原体(純度96.6%) 16.56重量部
(3)(b)Ultrazine NA(商品名:リグニンスルホン酸ナトリウム塩) 2.0重量部
(4)(b)Tersperse 2700(商品名:酸性樹脂共重合体ナトリウム塩) 3.0重量部
(5)プロピレングリコール 10.0重量部
(6)ビーガムR(商品名:ケイ酸アルミニウムマグネシウム) 0.5重量部
(7)SILFOAM SC120(商品名:シリコーンオイル) 0.5重量部
(8)Rhodopol 23(商品名:キサンタンガム) 0.1重量部
(9)Proxel GXL(S)(商品名:ベンゾイソチアゾリン-3-オン)0.1重量部
(10)水 57.45重量部
上記成分(1)~(4),(6),(7),(10)を混合し、ホモジナイザー(アズワン社製)による予備粉砕後、DYNO-MILL(WAB社製)にて湿式粉砕した後、(5),(8),(9)を加えて水性懸濁剤を得た。
【0048】
実施例11
(1)(a)ジフェノコナゾール原体(純度95.0%) 19.95重量部
(2)シアゾファミド原体(純度96.6%) 21.12重量部
(3)(b)Ultrazine NA(商品名:リグニンスルホン酸ナトリウム塩) 1.0重量部
(4)(b)Tersperse 2700(商品名:酸性樹脂共重合体ナトリウム塩) 3.0重量部
(5)プロピレングリコール 10.0重量部
(6)ビーガムR(商品名:ケイ酸アルミニウムマグネシウム) 0.5重量部
(7)SILFOAM SC120(商品名:シリコーンオイル) 0.5重量部
(8)Rhodopol 23(商品名:キサンタンガム) 0.1重量部
(9)Proxel GXL(S)(商品名:ベンゾイソチアゾリン-3-オン)0.1重量部
(10)水 53.73重量部
上記成分(1)~(4),(6),(7),(10)を混合し、ホモジナイザー(アズワン社製)による予備粉砕後、DYNO-MILL(WAB社製)にて湿式粉砕した後、(5),(8),(9)を加えて水性懸濁剤を得た。
【0049】
実施例12
(1)(a)ジフェノコナゾール原体(純度95.7%) 10.45重量部
(2)イソフェタミド原体(純度96.6%) 20.70重量部
(3)(b)Ultrazine NA(商品名:リグニンスルホン酸ナトリウム塩) 2.0重量部
(4)(b)Tersperse 2700(商品名:酸性樹脂共重合体ナトリウム塩) 3.0重量部
(5)プロピレングリコール 10.0重量部
(6)ビーガムR(商品名:ケイ酸アルミニウムマグネシウム) 0.5重量部
(7)SILCOLAPSE 432(商品名:シリコーンオイル) 0.5重量部
(8)Rhodopol 23(商品名:キサンタンガム) 0.1重量部
(9)Proxel GXL(S)(商品名:ベンゾイソチアゾリン-3-オン)0.1重量部
(10)水 9.8重量部
(11)水 52.85重量部
上記成分(1)~(7),(11)を混合し、ホモジナイザー(アズワン社製)による予備粉砕後、DYNO-MILL(WAB社製)にて湿式粉砕した後、(8)~(10)を加えて水性懸濁剤を得た。
【0050】
実施例13
(1)(a)ジフェノコナゾール原体(純度95.7%) 20.90重量部
(2)イソフェタミド原体(純度96.6%) 10.35重量部
(3)(b)Ultrazine NA(商品名:リグニンスルホン酸ナトリウム塩) 2.0重量部
(4)(b)Tersperse 2700(商品名:酸性樹脂共重合体ナトリウム塩) 3.0重量部
(5)プロピレングリコール 10.0重量部
(6)ビーガムR(商品名:ケイ酸アルミニウムマグネシウム) 0.5重量部
(7)SILCOLAPSE 432(商品名:シリコーンオイル) 0.5重量部
(8)Rhodopol 23(商品名:キサンタンガム) 0.1重量部
(9)Proxel GXL(S)(商品名:ベンゾイソチアゾリン-3-オン)0.1重量部
(10)水 9.8重量部
(11)水 52.75重量部
上記成分(1)~(7),(11)を混合し、ホモジナイザー(アズワン社製)による予備粉砕後、DYNO-MILL(WAB社製)にて湿式粉砕した後、(8)~(10)を加えて水性懸濁剤を得た。
【0051】
実施例14
(1)(a)ジフェノコナゾール原体(純度95.7%) 10.45重量部
(2)ピリオフェノン原体(純度99.7%) 20.06重量部
(3)(b)Ultrazine NA(商品名:リグニンスルホン酸ナトリウム塩) 2.0重量部
(4)(b)Tersperse 2700(商品名:酸性樹脂共重合体ナトリウム塩) 3.0重量部
(5)プロピレングリコール 10.0重量部
(6)ビーガムR(商品名:ケイ酸アルミニウムマグネシウム) 0.5重量部
(7)SILCOLAPSE 432(商品名:シリコーンオイル) 0.5重量部
(8)Rhodopol 23(商品名:キサンタンガム) 0.1重量部
(9)Proxel GXL(S)(商品名:ベンゾイソチアゾリン-3-オン)0.1重量部
(10)水 9.8重量部
(11)水 53.49重量部
上記成分(1)~(7),(11)を混合し、ホモジナイザー(アズワン社製)による予備粉砕後、DYNO-MILL(WAB社製)にて湿式粉砕した後、(8)~(10)を加えて水性懸濁剤を得た。
【0052】
実施例15
(1)(a)ジフェノコナゾール原体(純度95.7%) 20.90重量部
(2)ピリオフェノン原体(純度99.7%) 10.03重量部
(3)(b)Ultrazine NA(商品名:リグニンスルホン酸ナトリウム塩) 2.0重量部
(4)(b)Tersperse 2700(商品名:酸性樹脂共重合体ナトリウム塩) 3.0重量部
(5)プロピレングリコール 10.0重量部
(6)ビーガムR(商品名:ケイ酸アルミニウムマグネシウム) 0.5重量部
(7)SILCOLAPSE 432(商品名:シリコーンオイル) 0.5重量部
(8)Rhodopol 23(商品名:キサンタンガム) 0.1重量部
(9)Proxel GXL(S)(商品名:ベンゾイソチアゾリン-3-オン)0.1重量部
(10)水 9.8重量部
(11)水 53.07重量部
上記成分(1)~(7),(11)を混合し、ホモジナイザー(アズワン社製)による予備粉砕後、DYNO-MILL(WAB社製)にて湿式粉砕した後、(8)~(10)を加えて水性懸濁剤を得た。
【0053】
比較例1
(1)(a)ジフェノコナゾール原体(純度95.0%) 42.10重量部
(2)Soprophor FLK(商品名:ポリオキシエチレントリスチリルフェニルエーテルリン酸カリウム塩) 2.0重量部
(3)Supragil MNS-90(商品名:メチルナフタレンスルホン酸ナトリウム塩) 2.0重量部
(4)プロピレングリコール 8.0重量部
(5)ビーガムR(商品名:ケイ酸アルミニウムマグネシウム) 1.0重量部
(6)Silcolapse 432(商品名:ポリジメチルシロキサンオイル) 0.3重量部
(7)Rhodopol 23(商品名:キサンタンガム) 0.1重量部
(8)Proxel GXL(S)(商品名:ベンゾイソチアゾリン-3-オン)0.1重量部
(9)水 64.4重量部
上記成分(1)~(3),(5),(6),(9)を混合し、ホモジナイザー(アズワン社製)による予備粉砕後、DYNO-MILL(WAB社製)にて湿式粉砕した後、(4),(7),(8)を加えて水性懸濁剤を得た。
【0054】
比較例2
(1)(a)ジフェノコナゾール原体(純度95.0%) 7.89重量部
(2)シアゾファミド原体(純度96.6%) 8.45重量部
(3)Morwet D-425(P)(商品名:アルキルナフタレンスルホン酸ナトリウムホルムアルデヒド縮合物) 3.0重量部
(4)Soprophor FLK(商品名:ポリオキシエチレントリスチリルフェニルエーテルリン酸カリウム塩) 3.0重量部
(5)プロピレングリコール 10.0重量部
(6)ビーガムR(商品名:ケイ酸アルミニウムマグネシウム) 1.0重量部
(7)Silcolapse 432(商品名:ポリジメチルシロキサンオイル) 0.5重量部
(8)Rhodopol 23(商品名:キサンタンガム) 0.15重量部
(9)Proxel GXL(S)(商品名:ベンゾイソチアゾリン-3-オン)0.1重量部
(10)水 75.41重量部
上記成分(1)~(4),(6),(7),(10)を混合し、ホモジナイザー(アズワン社製)による予備粉砕後、DYNO-MILL(WAB社製)にて湿式粉砕した後、(5),(8),(9)を加えて水性懸濁剤を得た。
【0055】
比較例3
(1)(a)ジフェノコナゾール原体(純度95.7%) 10.45重量部
(2)イソフェタミド原体(純度96.6%) 20.70重量部
(3)Morwet D-425(P)(商品名:アルキルナフタレンスルホン酸ナトリウムホルムアルデヒド縮合物) 2.0重量部
(4)Soprophor FLK(商品名:ポリオキシエチレントリスチリルフェニルエーテルリン酸カリウム塩) 3.0重量部
(5)プロピレングリコール 10.0重量部
(6)ビーガムR(商品名:ケイ酸アルミニウムマグネシウム) 0.5重量部
(7)SILCOLAPSE 432(商品名:シリコーンオイル) 0.5重量部
(8)Rhodopol 23(商品名:キサンタンガム) 0.1重量部
(9)Proxel GXL(S)(商品名:ベンゾイソチアゾリン-3-オン)0.1重量部
(10)水 9.8重量部
(11)水 52.85重量部
上記成分(1)~(7),(11)を混合し、ホモジナイザー(アズワン社製)による予備粉砕後、DYNO-MILL(WAB社製)にて湿式粉砕した後、(8)~(10)を加えて水性懸濁剤を得た。
【0056】
比較例4
(1)(a)ジフェノコナゾール原体(純度95.7%) 20.90重量部
(2)イソフェタミド原体(純度96.6%) 10.35重量部
(3)Morwet D-425(P)(商品名:アルキルナフタレンスルホン酸ナトリウムホルムアルデヒド縮合物) 2.0重量部
(4)Soprophor FLK(商品名:ポリオキシエチレントリスチリルフェニルエーテルリン酸カリウム塩) 3.0重量部
(5)プロピレングリコール 10.0重量部
(6)ビーガムR(商品名:ケイ酸アルミニウムマグネシウム) 0.5重量部
(7)SILCOLAPSE 432(商品名:シリコーンオイル) 0.5重量部
(8)Rhodopol 23(商品名:キサンタンガム) 0.1重量部
(9)Proxel GXL(S)(商品名:ベンゾイソチアゾリン-3-オン)0.1重量部
(10)水 9.8重量部
(11)水 52.75重量部
上記成分(1)~(7),(11)を混合し、ホモジナイザー(アズワン社製)による予備粉砕後、DYNO-MILL(WAB社製)にて湿式粉砕した後、(8)~(10)を加えて水性懸濁剤を得た。
【0057】
比較例5
(1)(a)ジフェノコナゾール原体(純度95.7%) 10.45重量部
(2)ピリオフェノン原体(純度99.7%) 20.06重量部
(3)Morwet D-425(P)(商品名:アルキルナフタレンスルホン酸ナトリウムホルムアルデヒド縮合物) 2.0重量部
(4)Soprophor FLK(商品名:ポリオキシエチレントリスチリルフェニルエーテルリン酸カリウム塩) 3.0重量部
(5)プロピレングリコール 10.0重量部
(6)ビーガムR(商品名:ケイ酸アルミニウムマグネシウム) 0.5重量部
(7)SILCOLAPSE 432(商品名:シリコーンオイル) 0.5重量部
(8)Rhodopol 23(商品名:キサンタンガム) 0.1重量部
(9)Proxel GXL(S)(商品名:ベンゾイソチアゾリン-3-オン)0.1重量部
(10)水 9.8重量部
(11)水 53.49重量部
上記成分(1)~(7),(11)を混合し、ホモジナイザー(アズワン社製)による予備粉砕後、DYNO-MILL(WAB社製)にて湿式粉砕した後、(8)~(10)を加えて水性懸濁剤を得た。
【0058】
比較例6
(1)(a)ジフェノコナゾール原体(純度95.7%) 20.90重量部
(2)ピリオフェノン原体(純度99.7%) 10.03重量部
(3)Morwet D-425(P)(商品名:アルキルナフタレンスルホン酸ナトリウムホルムアルデヒド縮合物) 2.0重量部
(4)Soprophor FLK(商品名:ポリオキシエチレントリスチリルフェニルエーテルリン酸カリウム塩) 3.0重量部
(5)プロピレングリコール 10.0重量部
(6)ビーガムR(商品名:ケイ酸アルミニウムマグネシウム) 0.5重量部
(7)SILCOLAPSE 432(商品名:シリコーンオイル) 0.5重量部
(8)Rhodopol 23(商品名:キサンタンガム) 0.1重量部
(9)Proxel GXL(S)(商品名:ベンゾイソチアゾリン-3-オン)0.1重量部
(10)水 9.8重量部
(11)水 53.07重量部
上記成分(1)~(7),(11)を混合し、ホモジナイザー(アズワン社製)による予備粉砕後、DYNO-MILL(WAB社製)にて湿式粉砕した後、(8)~(10)を加えて水性懸濁剤を得た。
【0059】
試験例1
前記実施例1~5及び比較例1で得た水性懸濁剤を、30mlのガラス製瓶に満たし、キャップをした後、54℃の恒温器中にて14日間保存した。
経時前後における水性懸濁剤中の原体の平均粒子径は、マイクロトラックMT3300-EXII(日機装社製)にて、粒度分布を測定し、体積平均粒子径を求め、体積平均粒子径の経時的変化を「結晶成長倍率」とした。結果を表1に示す。
また、経時変化後の水性懸濁剤の流動性を下記基準にて評価し、表1に示す。
〇:90°転倒で流動し、合計10回の転倒で均一化する
△:ゲル状態で90°転倒で流動し、合計10回の転倒で液状に復帰する
×:ハードケーキ化
また、経時前後における水性懸濁剤の粘度を粘度計(TVB-10、M2号ロータ又はM3号ロータ、60rpm、20℃)にて測定し、結果を表2に示す。
【0060】
【表1】

【0061】
【表2】

【0062】
試験例2
前記試験例1に準じ、前記実施例6~11及び比較例2で得た水性懸濁剤の経時変化を評価した。結果を表3及び表4に示す。
【0063】
【表3】

【0064】
【表4】

【0065】
試験例3
前記試験例1に準じ、前記実施例12,13及び比較例3,4で得た水性懸濁剤の経時変化を評価した。結果を表5及び表6に示す。
【0066】
【表5】

【0067】
【表6】

【0068】
試験例5
前記試験例1に準じ、前記実施例14,15及び比較例5,6で得た水性懸濁剤の経時変化を評価した。結果を表7及び表8に示す。
【0069】
【表7】

【0070】
【表8】


なお、2019年02月05日に出願された日本特許出願2019-019113号の明細書、特許請求の範囲および要約書の全内容をここに引用し、本発明の明細書の開示として、取り入れるものである。