(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-08
(45)【発行日】2024-04-16
(54)【発明の名称】照明装置および表示装置
(51)【国際特許分類】
F21S 2/00 20160101AFI20240409BHJP
F21V 7/10 20060101ALI20240409BHJP
F21V 7/00 20060101ALI20240409BHJP
F21V 19/00 20060101ALI20240409BHJP
G02F 1/13357 20060101ALI20240409BHJP
F21Y 115/10 20160101ALN20240409BHJP
【FI】
F21S2/00 484
F21V7/10 310
F21V7/00 530
F21V19/00 150
G02F1/13357
F21Y115:10
(21)【出願番号】P 2019176058
(22)【出願日】2019-09-26
【審査請求日】2022-06-20
(73)【特許権者】
【識別番号】723005698
【氏名又は名称】船井電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100104433
【氏名又は名称】宮園 博一
(72)【発明者】
【氏名】小川 晃久
(72)【発明者】
【氏名】伊東 達也
【審査官】當間 庸裕
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2011/152134(WO,A1)
【文献】特開2006-128129(JP,A)
【文献】特開2016-162507(JP,A)
【文献】特開2013-118055(JP,A)
【文献】特開2015-094820(JP,A)
【文献】国際公開第2016/006025(WO,A1)
【文献】特開2019-067903(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21S 2/00
F21V 7/10
F21V 7/00
F21V 19/00
G02F 1/13357
F21Y 115/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板と、
前記基板の表面とは離間した状態で前記基板の前記表面に固定される光源と、
前記基板の前記表面を覆うように設けられ、熱によって伸縮する反射シートと、を備え、
前記反射シートは、
前記基板の前記表面に対して垂直方向から見て、前記光源に対して前記基板の前記表面に沿った方向である第1方向の一方側から延びる第1部分と、前記光源に対して前記第1方向の他方側から延びる第2部分とを含み、
前記垂直方向から見て、前記第1部分および前記第1部分
に対して分割され
、かつ、離間された前記第2部分の両方が、前記光源と前記基板の前記表面との間の隙間に挿入されるか、
または、
前記垂直方向から見て、前記第1部分および前記第2部分のうちの一方が、前記光源と前記基板の前記表面との間の前記隙間を通って前記光源の外側に設けられた前記第1部分および前記第2部分のうちの他方の近傍まで延びるように設けられている、照明装置。
【請求項2】
前記反射シートは、前記第1部分および前記第2部分の各々が延びる前記第1方向における熱による伸縮量の方が、前記基板の前記表面に沿った方向であるとともに前記第1方向と直交する第2方向における熱による伸縮量よりも大きくなるように構成されている、請求項1に記載の照明装置。
【請求項3】
前記垂直方向から見て、前記反射シートの前記第1部分および前記反射シートの前記第2部分の両方が、前記光源と前記基板の前記表面との間の前記隙間に挿入されており、
前記垂直方向から見て、熱によって伸縮していない状態の前記反射シートの前記第1部分と前記光源とがオーバラップしている部分の前記第1方向における長さ、および、熱によって伸縮していない状態の前記反射シートの前記第2部分と前記光源とがオーバラップしている部分の前記第1方向における長さの各々は、前記反射シートが熱によって縮む量よりも大きい、請求項1または2に記載の照明装置。
【請求項4】
前記反射シートの前記第1部分と前記反射シートの前記第2部分とは、互いに離間するように設けられている、請求項3に記載の照明装置。
【請求項5】
前記反射シートの前記第1部分および前記反射シートの前記第2部分のうちの一方は、前記光源と前記基板の前記表面との間の前記隙間を通って前記光源の外側に設けられた前記反射シートの前記第1部分および前記反射シートの前記第2部分のうちの他方の近傍まで延びるように設けられており、
前記反射シートの前記第1部分および前記反射シートの前記第2部分の各々は、熱によって伸びることによって互いに重なることが可能なように配置されている、請求項1または2に記載の照明装置。
【請求項6】
熱によって伸縮していない状態の前記反射シートの前記第1部分、および、熱によって伸縮していない状態の前記反射シートの前記第2部分は、互いに重ならずに互いの端面同士が対向配置されるように設けられている、請求項5に記載の照明装置。
【請求項7】
前記光源を前記基板の前記表面に固定する半田部をさらに備え、
前記半田部は、前記基板の前記表面に沿った方向であるとともに前記第1方向と直交する第2方向における前記光源の両端部と、前記基板の前記表面とを接着するように設けられている、請求項1~6のいずれか1項に記載の照明装置。
【請求項8】
前記光源は、前記垂直方向から見て、矩形形状を有しており、
前記反射シートは、前記半田部を露出させる開口部を含み、
前記反射シートの前記開口部は、前記垂直方向から見て、前記光源のうちの前記第1方向に沿って延びる一対の辺の各々に沿って延びるように設けられている、請求項7に記載の照明装置。
【請求項9】
表示部と、
基板と、
前記表示部に光を出射するとともに、前記基板の表面とは離間した状態で前記基板の前記表面に固定される光源と、
前記基板の前記表面を覆うように設けられ、熱によって伸縮する反射シートと、を備え、
前記反射シートは、
前記基板の前記表面に対して垂直方向から見て、前記光源に対して前記基板の前記表面に沿った方向である第1方向の一方側から延びる第1部分と、前記光源に対して前記第1方向の他方側から延びる第2部分とを含み、
前記垂直方向から見て、前記第1部分および前記第1部分
に対して分割され
、かつ、離間された前記第2部分の両方が、前記光源と前記基板の前記表面との間に挿入されるか、
または、
前記垂直方向から見て、前記第1部分および前記第2部分のうちの一方が、前記光源と前記基板の前記表面との間の隙間を通って前記光源の外側に設けられる前記第1部分および前記第2部分のうちの他方の近傍まで延びるように設けられている、表示装置。
【請求項10】
前記反射シートは、前記第1部分および前記第2部分の各々が延びる前記第1方向における熱による伸縮量の方が、前記基板の前記表面に沿った方向であるとともに前記第1方向と直交する第2方向における熱による伸縮量よりも大きくなるように構成されている、請求項9に記載の表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、照明装置および表示装置に関し、特に、熱によって伸縮する反射シートを備える照明装置および表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、熱によって伸縮する反射シートを備える照明装置および表示装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
【0003】
上記特許文献1には、LED光源と、LED光源が実装された基板と、基板上に設けられた反射シートとを備える照明装置(表示装置)が開示されている。反射シートには、複数のLED光源の各々が配置される領域に合わせて貫通孔が設けられている。上記貫通孔は、基板に対して垂直方向から見て、LED光源の外縁よりも一回り大きな正方形形状を有している。また、基板には、LED光源の底面側からLED光源を支持する脚部が配置されている。LED光源が脚部によって支持されることにより、LED光源と反射シートとの間には一定の大きさの隙間が設けられている。
【0004】
また、反射シートは、上記垂直方向から見てLED光源が上記貫通孔の内周縁部に取り囲まれるように配置されている状態から、所定の方向(X方向)にずらされて配置されている。これにより、上記垂直方向から見て、上記所定の方向(X方向)におけるLED光源の一方端は、反射シート(貫通孔の内周縁部)とオーバラップするように設けられている。一方、上記垂直方向から見て、所定の方向(X方向)におけるLED光源の他方端は、反射シート(貫通孔の内周縁部)とオーバラップしていない。すなわち、上記垂直方向から見て、反射シート(貫通孔の内周縁部)とLED光源の他方端との間には反射シートが設けられず基板の表面が露出している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記特許文献1では、上記垂直方向から見て、反射シート(貫通孔の内周縁部)とLED光源の他方端との間において基板が露出している(反射シートが設けられていない)ため、この部分の光の反射率が低下する。これに起因して、照明装置(表示装置)内における光の反射効率が低下するという問題点がある。
【0007】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、照明装置(表示装置)内における光の反射効率が低下するのを抑制することが可能な照明装置および表示装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、この発明の第1の局面による照明装置は、基板と、基板の表面とは離間した状態で基板の表面に固定される光源と、基板の表面を覆うように設けられ、熱によって伸縮する反射シートと、を備え、反射シートは、基板の表面に対して垂直方向から見て、光源に対して基板の表面に沿った方向である第1方向の一方側から延びる第1部分と、光源に対して第1方向の他方側から延びる第2部分とを含み、垂直方向から見て、第1部分および第1部分に対して分割され、かつ、離間された第2部分の両方が、光源と基板の表面との間の隙間に挿入されるか、または、垂直方向から見て、第1部分および第2部分のうちの一方が、光源と基板の表面との間の隙間を通って光源の外側に設けられた第1部分および第2部分のうちの他方の近傍まで延びるように設けられている。なお、第1部分および第2部分のうちの他方の近傍とは、第1部分および第2部分のうちの他方の位置そのものと、第1部分および第2部分のうちの他方の付近との両方を含む意味である。
【0009】
この発明の第1の局面による照明装置では、上記のように、垂直方向から見て、反射シートの第1部分および反射シートの第2部分の両方が、光源と基板の表面との間の隙間に挿入される。これにより、垂直方向から見て、反射シートと光源との間に基板の表面が露出される領域が形成されるのを抑制することができる。また、上記のように、垂直方向から見て、反射シートの第1部分および反射シートの第2部分のうちの一方が、光源と基板の表面との間の隙間を通って光源の外側に設けられた反射シートの第1部分および反射シートの第2部分のうちの他方の近傍まで延びるように設けられている。これにより、反射シートの第1部分および反射シートの第2部分のうちの他方と光源との間に反射シートが設けられていない場合に比べて、反射シートの第1部分および反射シートの第2部分のうちの一方が反射シートの第1部分および反射シートの第2部分のうちの他方の近傍(反射シートの第1部分および反射シートの第2部分のうちの他方と光源との間)まで延びている分、露出される基板の表面の面積を比較的小さくすることができる。これらの結果、照明装置(表示装置)内における光の反射効率が低下するのを抑制することができる。
【0010】
上記第1の局面による照明装置において、好ましくは、反射シートは、第1部分および第2部分の各々が延びる第1方向における熱による伸縮量の方が、基板の表面に沿った方向であるとともに第1方向と直交する第2方向における熱による伸縮量よりも大きくなるように構成されている。このように構成すれば、反射シートの第1部分および反射シートの第2部分の各々の第1方向における熱による伸縮量が比較的大きくなるので、反射シートの第1部分および反射シートの第2部分のうちの少なくとも一方が基板の表面と光源との間の隙間に挿入されるように構成することは、光源と反射シートとが接触するのを抑制するのに特に効果的である。
【0011】
上記第1の局面による照明装置において、好ましくは、垂直方向から見て、反射シートの第1部分および反射シートの第2部分の両方が、光源と基板の表面との間の隙間に挿入されており、垂直方向から見て、熱によって伸縮していない状態の反射シートの第1部分と光源とがオーバラップしている部分の第1方向における長さ、および、熱によって伸縮していない状態の反射シートの第2部分と光源とがオーバラップしている部分の第1方向における長さの各々は、反射シートが熱によって縮む量よりも大きい。このように構成すれば、反射シートが低温の熱によって縮んだ場合でも、反射シートの第1部分および反射シートの第2部分の各々が、光源と基板の表面との間の隙間から抜けるのを抑制することができる。その結果、露出される基板の表面の面積が大きくなるのを抑制することができる。
【0012】
この場合、好ましくは、反射シートの第1部分と反射シートの第2部分とは、互いに離間するように設けられている。このように構成すれば、反射シートの第1部分と反射シートの第2部分とが互いに接触している場合に比べて、光源と基板の表面との間の隙間に挿入される反射シートの第1部分および反射シートの第2部分のうちの少なくとも一方の長さを短くすることができる。その結果、反射シートの第1部分および反射シートの第2部分のうちの少なくとも一方を光源と基板の表面との間の隙間に挿入する作業を容易化することができる。
【0013】
上記第1の局面による照明装置において、好ましくは、反射シートの第1部分および反射シートの第2部分のうちの一方は、光源と基板の表面との間の隙間を通って光源の外側に設けられた反射シートの第1部分および反射シートの第2部分のうちの他方の近傍まで延びるように設けられており、反射シートの第1部分および反射シートの第2部分の各々は、熱によって伸びることによって互いに重なることが可能なように配置されている。このように構成すれば、反射シートの第1部分および反射シートの第2部分の各々が熱によって伸びた場合に、反射シートの第1部分と反射シートの第2部分との間に基板の表面が露出される領域が形成されるのを容易に抑制することができる。
【0014】
この場合、好ましくは、熱によって伸縮していない状態の反射シートの第1部分、および、熱によって伸縮していない状態の反射シートの第2部分は、互いに重ならずに互いの端面同士が対向配置されるように設けられている。このように構成すれば、熱によって伸縮していない状態の反射シートの第1部分、および、熱によって伸縮していない状態の反射シートの第2部分の互いの端面同士が対向配置されていることによって、室温状態において第1部分および第2部分が互いに重なるのを抑制しながら、反射シートが熱によって伸びた場合に、容易に、第1部分および第2部分を互いに重ねた状態にすることができる。
【0015】
上記第1の局面による照明装置において、好ましくは、光源を基板の表面に固定する半田部をさらに備え、半田部は、基板の表面に沿った方向であるとともに第1方向と直交する第2方向における光源の両端部と、基板の表面とを接着するように設けられている。このように構成すれば、半田部が第2方向における光源の両端部と基板の表面とを接着するように設けられることによって、第1方向に沿って延びる第1部分および第2部分の少なくとも一方が光源と基板の表面との間の隙間に挿入されるのが、半田部により妨げられるのを抑制することができる。
【0016】
この場合、好ましくは、光源は、垂直方向から見て、矩形形状を有しており、反射シートは、半田部を露出させる開口部を含み、反射シートの開口部は、垂直方向から見て、光源のうちの第1方向に沿って延びる一対の辺の各々に沿って延びるように設けられている。このように構成すれば、半田部を反射シートの開口部において第1方向に沿うように設けることができる。その結果、光源および基板の表面の各々と半田部との接触面積を容易に大きくすることができる。これにより、基板の表面に光源をより安定的に固定することができる。
【0017】
この発明の第2の局面による表示装置は、表示部と、基板と、表示部に光を出射するとともに、基板の表面とは離間した状態で基板の表面に固定される光源と、基板の表面を覆うように設けられ、熱によって伸縮する反射シートと、を備え、反射シートは、基板の表面に対して垂直方向から見て、光源に対して基板の表面に沿った方向である第1方向の一方側から延びる第1部分と、光源に対して第1方向の他方側から延びる第2部分とを含み、垂直方向から見て、第1部分および第1部分に対して分割され、かつ、離間された第2部分の両方が、光源と基板の表面との間に挿入されるか、または、垂直方向から見て、第1部分および第2部分のうちの一方が、光源と基板の表面との間の隙間を通って光源の外側に設けられる第1部分および第2部分のうちの他方の近傍まで延びるように設けられている。
【0018】
この発明の第2の局面による表示装置では、上記のように、垂直方向から見て、反射シートの第1部分および反射シートの第2部分の両方が、光源と基板の表面との間の隙間に挿入される。これにより、垂直方向から見て、反射シートと光源との間に基板の表面が露出される領域が形成されるのを抑制することができる。また、上記のように、垂直方向から見て、反射シートの第1部分および反射シートの第2部分のうちの一方が、光源と基板の表面との間の隙間を通って光源の外側に設けられた反射シートの第1部分および反射シートの第2部分のうちの他方の近傍まで延びるように設けられている。これにより、反射シートの第1部分および反射シートの第2部分のうちの他方と光源との間に反射シートが設けられていない場合に比べて、反射シートの第1部分および反射シートの第2部分のうちの一方が反射シートの第1部分および反射シートの第2部分のうちの他方の近傍(反射シートの第1部分および反射シートの第2部分のうちの他方と光源との間)まで延びている分、露出される基板の表面の面積を比較的小さくすることができる。これらの結果、照明装置(表示装置)内における光の反射効率が低下するのを抑制することが可能な表示装置を提供することができる。
【0019】
上記第2の局面による表示装置において、好ましくは、反射シートは、第1部分および第2部分の各々が延びる第1方向における熱による伸縮量の方が、基板の表面に沿った方向であるとともに第1方向と直交する第2方向における熱による伸縮量よりも大きくなるように構成されている。このように構成すれば、反射シートの第1部分および反射シートの第2部分の各々の第1方向における熱による伸縮量が比較的大きくなるので、反射シートの第1部分および反射シートの第2部分のうちの少なくとも一方が基板の表面と光源との間に挿入されるように構成することは、光源と反射シートとが接触するのが抑制された表示装置を提供するのに特に有効である。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、上記のように、照明装置(表示装置)内における光の反射効率が低下するのを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】第1実施形態による液晶テレビジョン装置の全体構成を示した斜視図である。
【
図2】
図1の1000-1000線に沿った断面図である。
【
図3】第1実施形態の反射シートおよび複数のLEDの平面図である。
【
図4】
図3の1100-1100線に沿った断面図である。
【
図5】
図3の1200-1200線に沿った断面図である。
【
図6】第1実施形態による反射シートが伸縮していない状態でのLED近傍の拡大平面図である。
【
図7】第1実施形態による反射シートが縮んでいる状態でのLED近傍の拡大平面図である。
【
図8】第1実施形態による反射シートが伸びている状態でのLED近傍の拡大平面図である。
【
図9】第2実施形態の反射シートおよび複数のLEDの平面図である。
【
図10】
図9の2000-2000線に沿った断面図である。
【
図11】第2実施形態による反射シートが伸縮していない状態での第1部分および第2部分の各々の端面近傍の部分拡大断面図である。
【
図12】第2実施形態による反射シートが伸びている状態での第1部分および第2部分の各々の端面近傍の部分拡大断面図である。
【
図13】第2実施形態による反射シートが伸びている状態でのLED近傍の拡大平面図である。
【
図14】第2実施形態による反射シートが縮んでいる状態での第1部分および第2部分の各々の端面近傍の部分拡大断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0023】
[第1実施形態]
(バックライトユニットおよび液晶テレビジョン装置の構成)
図1~
図8を参照して、本発明の第1実施形態によるバックライトユニット10および液晶テレビジョン装置100の構成について説明する。なお、バックライトユニット10および液晶テレビジョン装置100は、それぞれ、特許請求の範囲の「照明装置」および「表示装置」の一例である。
【0024】
第1実施形態による液晶テレビジョン装置100は、
図1に示すように、表示部101と、筐体102とを備える。
【0025】
図2に示すように、液晶テレビジョン装置100は、バックライトユニット10を備える。バックライトユニット10(液晶テレビジョン装置100)は、LED1と、基板2と、反射シート3と、を備える。LED1は、表示部101に光を出射する。
図2の破線矢印は、光の光路を示す。なお、LED1は、特許請求の範囲の「光源」の一例である。
【0026】
LED1は、基板2に実装されている。具体的には、LED1は、基板2の表面2aに固定されている。LED1は、蛍光体1a(
図6参照)と、蛍光体1aを収容するパッケージ1b(
図6参照)とを含む。
【0027】
図3に示すように、LED1は、基板2の表面2aにおいて複数配置されている。具体的には、複数のLED1は、マトリクス状に配置されている。また、LED1は、基板2の表面2aに対して垂直方向(Z1方向側)から見て、矩形形状を有している。
【0028】
また、
図2に示すように、反射シート3は、基板2の表面2aを覆うように設けられている。基板2の表面2aと反射シート3との間には、反射シート3を基板2の表面2aに固定するための図示しない両面テープ(粘着テープ)が設けられている。なお、両面テープの代わりに、基板2の表面2aと反射シート3との間に接着剤が塗布されていてもよい。これにより、反射シート3は、基板2の表面2aに接着されている。また、反射シート3は、熱によって伸縮するように構成されている。なお、
図2では、反射シート3を分かりやすく図示するために、反射シート3が基板2の表面2aから浮いているように概略的に図示している。
【0029】
また、バックライトユニット10は、光学シート部4を含む。光学シート部4は、光均一化シート4aと、拡散板4bと、プリズムシート4cと、反射型偏光フィルム4dと、ルーバーシート4eとを含む。LED1から出射され、光学シート部4を通過することにより偏光(所定の方向に直進するように調整)された光が、表示部101に照射される。また、LED1から出射され、光学シート部4に照射された光の一部は、反射シート3側に反射される。そして、光学シート部4により反射シート3側に反射された光は、反射シート3により、光学シート部4側(表示部101側)(Z1方向側)に反射される。なお、反射シート3の反射率は、基板2の表面2aの反射率、および、後述する半田部5の反射率よりも大きい。
【0030】
図4および
図5に示すように、LED1は、基板2の表面2aとは離間した状態で基板2の表面2aに固定されている。具体的には、LED1は、後述する半田部5によって支持されることによって、基板2の表面2aから浮いた状態で固定されている。これにより、LED1と基板2の表面2aとの間には、隙間Cが形成されている。なお、
図4および
図5では、簡略化のために、蛍光体1aの図示は省略している。
【0031】
隙間Cは、垂直方向(Z方向)において、幅W(たとえば0.3mm)を有している。隙間Cの幅W1は、反射シート3の厚みt(たとえば0.2mm)よりも大きい。
【0032】
また、反射シート3は、垂直方向(Z1方向側)から見て、LED1に対してY方向の一方側(Y1方向側)から延びる第1部分3aと、LED1に対してY方向の他方側(Y2方向側)から延びる第2部分3bとを含む。なお、Y方向とは、基板2の表面2aに沿った方向である。また、Y方向とは、液晶テレビジョン装置100における短辺方向(
図1参照)である。なお、Y方向は、特許請求の範囲の「第1方向」の一例である。
【0033】
ここで、第1実施形態では、反射シート3は、垂直方向(Z1方向側)から見て、第1部分3aおよび第2部分3bの両方が、LED1と基板2の表面2aとの間の隙間Cに挿入されるように設けられている。具体的には、反射シート3の第1部分3aの(LED1側の)端部3c、および、反射シート3の第2部分3bの(LED1側の)端部3dのみが、隙間Cに挿入されている。
【0034】
すなわち、
図6に示すように、垂直方向(Z1方向側)から見て、LED1(パッケージ1b)のY方向の両端部1cのうちのY1方向側の端部1cは、反射シート3の第1部分3a(端部3c)とオーバラップしている。また、LED1(パッケージ1b)のY2方向側の端部1cは、反射シート3の第2部分3b(端部3d)とオーバラップしている。
【0035】
なお、反射シート3がLED1と基板2の表面2aとの間の隙間Cに挿入されるように構成されていることにより、製造上のばらつき(たとえば、LED1の実装ばらつき、基板2の取り付け位置のばらつき等)があっても、熱により伸びた反射シート3とLED1とが接触するのが回避される。
【0036】
また、第1実施形態では、垂直方向から見て、熱によって伸縮していない状態の反射シート3の第1部分3aとLED1とがオーバラップしている部分のY方向における長さL1(たとえば0.4mm)、および、熱によって伸縮していない状態の反射シート3の第2部分3bとLED1とがオーバラップしている部分のY方向における長さL2(たとえば0.4mm)の各々は、反射シート3が熱によって縮む量(縮む長さ)(たとえば0.2mm)よりも大きい。
【0037】
すなわち、
図7に示すように、垂直方向から見て、反射シート3は、熱(低温)によって縮んだ状態でも、第1部分3aとLED1とがオーバラップするように設けられる。熱によって縮んだ状態の反射シート3の第1部分3aとLED1とがオーバラップする部分の長さL11は、たとえば0.2mmである。また、反射シート3は、熱(低温)によって縮んだ状態でも、第2部分3bとLED1とがオーバラップするように設けられる。熱によって縮んだ状態の反射シート3の第2部分3bとLED1とがオーバラップする部分の長さL12は、たとえば0.2mmである。
【0038】
また、第1実施形態では、
図6に示すように、反射シート3の第1部分3aと反射シート3の第2部分3bとは、互いに離間するように設けられている。具体的には、熱によって伸縮していない状態の反射シート3の第1部分3aの端部3cと、熱によって伸縮していない状態の反射シート3の第2部分3bの端部3dとは、Y方向に距離D1(たとえば1mm)だけ離間している。
【0039】
また、
図8に示すように、熱(高温)によって伸びた状態の反射シート3の第1部分3aの端部3cと、熱(高温)によって伸びた状態の反射シート3の第2部分3bの端部3dとは、Y方向に距離D11(たとえば0.6mm)だけ離間している。
【0040】
また、第1実施形態では、反射シート3は、第1部分3aおよび第2部分3bの各々が延びるY方向における熱による伸縮量(伸縮する長さ)の方が、Y方向と直交するX方向における熱による伸縮量(伸縮する長さ)よりも大きくなるように構成されている。なお、X方向とは、液晶テレビジョン装置100における長辺方向(
図1参照)である。また、X方向とは、基板2の表面2aに沿った方向である。なお、X方向は、特許請求の範囲の「第2方向」の一例である。
【0041】
また、
図6~
図8に示すように、反射シート3の第1部分3aおよび反射シート3の第2部分3bの各々は、LED1のX方向の一方側の端部1d(
図6参照)の近傍から、LED1のX方向の他方側の端部1d(
図6参照)の近傍まで延びるように設けられている。
【0042】
また、バックライトユニット10は、LED1を基板2の表面2aに固定する半田部5を備える。また、反射シート3は、半田部5を露出させる開口部3eを含む。開口部3eでは、基板2の表面2aが露出している。
【0043】
ここで、第1実施形態では、半田部5は、X方向におけるLED1の両端部1d(
図6参照)と、基板2の表面2aとを接着するように設けられている。具体的には、半田部5は、垂直方向(Z1方向側)から見て、LED1のうちのY方向に沿って延びる一対の辺1e(
図6参照)の各々に沿って延びるように設けられている。なお、半田部5は、垂直方向から見て、LED1のうちのX方向に沿って延びる一対の辺1f(
図6参照)に沿うようには設けられていない。
【0044】
また、半田部5と、反射シート3の第1部分3aおよび反射シート3の第2部分3bの各々とは、X方向における位置が互いにずらされて設けられている。これにより、反射シート3の第1部分3aおよび反射シート3の第2部分3bの各々が熱によって伸びた場合でも、半田部5と、反射シート3の第1部分3aおよび反射シート3の第2部分3bの各々とが、接触するのを抑制することが可能である。
【0045】
また、第1実施形態では、反射シート3の開口部3eは、垂直方向(Z1方向側)から見て、LED1の一対の辺1eの各々に沿って延びるように設けられている。具体的には、反射シート3の開口部3eは、垂直方向から見て、半田部5とLED1のX方向の両端部1dを取り囲むように設けられている。
【0046】
また、反射シート3の第1部分3aおよび反射シート3の第2部分3bの各々は、LED1の一対の辺1eの各々に対応する反射シート3の開口部3e同士の間に挟まれるように設けられている。
【0047】
(実験結果)
また、垂直方向(Z1方向側)から見て、LED1よりも一回り大きく、LED1の全体が配置(収容)される開口部(反射シートが熱により伸びてもLED1と接触しない程度に大きい開口部)が反射シートに設けられている構成(比較例)と比べて、上記のようにバックライトユニット10を構成した場合、バックライトユニット10(液晶テレビジョン装置100)内における光の反射効率が2~10%向上するという実験結果が得られた。
【0048】
(第1実施形態の効果)
第1実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
【0049】
第1実施形態では、上記のように、反射シート3が、垂直方向から見て、第1部分3aおよび第2部分3bの両方が、LED1と基板2の表面2aとの間の隙間Cに挿入されるように、バックライトユニット10を構成する。これにより、垂直方向から見て、反射シート3とLED1との間に基板2の表面2aが露出される領域が形成されるのを抑制することができる。この結果、バックライトユニット10内における光の反射効率が低下するのを抑制することができる。
【0050】
また、第1実施形態では、上記のように、反射シート3が、第1部分3aおよび第2部分3bの各々が延びるY方向における熱による伸縮量の方が、X方向における熱による伸縮量よりも大きくなるように、バックライトユニット10(液晶テレビジョン装置100)を構成する。これにより、反射シート3の第1部分3aおよび反射シート3の第2部分3bの各々のY方向における熱による伸縮量が比較的大きくなるので、反射シート3の第1部分3aおよび反射シート3の第2部分3bのうちの少なくとも一方が基板2の表面2aとLED1との間の隙間Cに挿入されるように構成することは、LED1と反射シート3とが接触するのを抑制するのに特に効果的である。
【0051】
また、第1実施形態では、上記のように、熱によって伸縮していない状態の反射シート3の第1部分3aとLED1とがオーバラップしている部分のY方向における長さL1、および、熱によって伸縮していない状態の反射シート3の第2部分3bとLED1とがオーバラップしている部分のY方向における長さL2の各々が、反射シート3が熱によって縮む量よりも大きくなるように、バックライトユニット10を構成する。これにより、反射シート3が低温の熱によって縮んだ場合でも、反射シート3の第1部分3aおよび反射シート3の第2部分3bの各々が、LED1と基板2の表面2aとの間の隙間Cから抜けるのを抑制することができる。その結果、露出される基板2の表面2aの面積が大きくなるのを抑制することができる。
【0052】
また、第1実施形態では、上記のように、反射シート3の第1部分3aと反射シート3の第2部分3bとが、互いに離間するように、バックライトユニット10を構成する。これにより、反射シート3の第1部分3aと反射シート3の第2部分3bとが互いに接触している場合に比べて、LED1と基板2の表面2aとの間の隙間Cに挿入される反射シート3の第1部分3aおよび反射シート3の第2部分3bのうちの少なくとも一方の長さを短くすることができる。その結果、反射シート3の第1部分3aおよび反射シート3の第2部分3bのうちの少なくとも一方をLED1と基板2の表面2aとの間の隙間Cに挿入する作業を容易化することができる。
【0053】
また、第1実施形態では、上記のように、半田部5が、X方向におけるLED1の両端部1dと、基板2の表面2aとを接着するように、バックライトユニット10を構成する。これにより、Y方向に沿って延びる第1部分3aおよび第2部分3bがLED1と基板2の表面2aとの間の隙間Cに挿入されるのが、半田部5により妨げられるのを抑制することができる。
【0054】
また、第1実施形態では、上記のように、反射シート3の開口部3eが、垂直方向から見て、LED1のうちのY方向に沿って延びる一対の辺1eの各々に沿って延びるように、バックライトユニット10を構成する。これにより、半田部5を反射シート3の開口部3eにおいてY方向に沿うように設けることができる。その結果、LED1および基板2の表面2aの各々と半田部5との接触面積を容易に大きくすることができる。これにより、基板2の表面2aにLED1をより安定的に固定することができる。
【0055】
第1実施形態では、上記のように、反射シート3が、垂直方向から見て、第1部分3aおよび第2部分3bの両方が、LED1と基板2の表面2aとの間の隙間Cに挿入されるように、液晶テレビジョン装置100を構成する。これにより、垂直方向から見て、反射シート3とLED1との間に基板2の表面2aが露出される領域が形成されるのを抑制することができる。この結果、液晶テレビジョン装置100内における光の反射効率が低下するのを抑制することができる。
【0056】
[第2実施形態]
次に、
図9~
図14を参照して、第2実施形態によるバックライトユニット20および液晶テレビジョン装置200の構成について説明する。第2実施形態では、第1実施形態とは異なり、反射シート13の第1部分13aおよび反射シート13の第2部分13bのうちの第1部分13aのみが、基板2の表面2aとLED1との間の隙間Cに挿入されている。なお、バックライトユニット20および液晶テレビジョン装置200は、それぞれ、特許請求の範囲の「照明装置」および「表示装置」の一例である。
【0057】
図9に示すように、液晶テレビジョン装置200(バックライトユニット20)は、反射シート13を備える。
【0058】
図10に示すように、反射シート13の第1部分13aは、LED1と基板2の表面2aとの間の隙間Cを通って(通り抜けて)LED1の外側に設けられた反射シート13の第2部分13bの近傍まで延びるように設けられている。なお、反射シート13の第2部分13bは、LED1と基板2の表面2aとの間の隙間Cに挿入されていない。また、「LED1の外側に設けられる」とは、垂直方向(Z1方向側)から見てLED1とオーバラップしていないことを意味する。
【0059】
ここで、第2実施形態では、
図11に示すように、熱によって伸縮していない状態の反射シート13の第1部分13a、および、熱によって伸縮していない状態の反射シート13の第2部分13bは、互いに重ならずに互いの端面(13c、13d)同士が対向配置されるように設けられている。具体的には、反射シート13が熱によって伸縮していない場合、反射シート13の第1部分13aの端面13cと、反射シート13の第2部分13bの端面13dとは、互いに接触している。なお、上記のように
図12では端面13cと端面13dとが互いに接触している例を示したが、端面13cと端面13dとが互いに僅かに離間している場合もある。
【0060】
また、
図12に示すように、反射シート13の第1部分13aおよび反射シート13の第2部分13bの各々は、熱によって伸びることによって互いに重なることが可能なように配置されている。具体的には、反射シート13の第1部分13aおよび反射シート13の第2部分13bの各々が熱によって伸びることによって互いに重なることにより、第1部分13aと第2部分13bとの重なり部分13eが形成される。重なり部分13eは、Y方向に長さL3(たとえば0.5mm)を有する。重なり部分13eの長さL3は、反射シート13の第1部分13aおよび反射シート13の第2部分13bの各々が熱によって伸びる量(長さ)の合計に対応する長さである。なお、
図12では、反射シート13の第1部分13aが反射シート13の第2部分13bの上部に重なっている状態を図示しているが、反射シート13の第2部分13bが反射シート13の第1部分13aの上部に重なる場合もある。
【0061】
また、
図13に示すように、重なり部分13eは、LED1のX方向の一方側の端部1dの近傍から、LED1のX方向の他方側の端部1dの近傍まで延びるように設けられている。
【0062】
また、
図14に示すように、反射シート13の第1部分13aと反射シート13の第2部分13bとは、反射シート13が熱によって縮むことによって、Y方向において互いに距離D2だけ離間する。また、反射シート13の第1部分13aは、反射シート13が熱によって縮んだ場合、LED1からY2方向側に長さL4だけ突出している。
【0063】
第2実施形態のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
【0064】
(第2実施形態の効果)
第2実施形態では、上記のように、垂直方向から見て、第1部分13aがLED1と基板2の表面2aとの間の隙間Cを通ってLED1の外側に設けられた第2部分13bの近傍まで延びる反射シート13を備えるように、バックライトユニット20を構成する。これにより、反射シート13の第2部分13bとLED1との間に反射シート13が設けられていない場合に比べて、反射シート13の第1部分13aが反射シート13の第2部分13bの近傍(反射シート13の第2部分13bとLED1との間)まで延びている分、露出される基板2の表面2aの面積を比較的小さくすることができる。この結果、バックライトユニット20内における光の反射効率が低下するのを抑制することができる。
【0065】
また、第2実施形態では、上記のように、反射シート13の第1部分13aおよび反射シート13の第2部分13bの各々が、熱によって伸びることによって互いに重なることが可能なように配置されるように、バックライトユニット20を構成する。これにより、反射シート13の第1部分13aおよび反射シート13の第2部分13bの各々が熱によって伸びた場合に、反射シート13の第1部分13aと反射シート13の第2部分13bとの間に基板2の表面2aが露出される領域が形成されるのを容易に抑制することができる。
【0066】
また、第2実施形態では、上記のように、熱によって伸縮していない状態の反射シート13の第1部分13a、および、熱によって伸縮していない状態の反射シート13の第2部分13bが、互いに重ならずに互いの端面(13c、13d)同士が対向配置されるように設けられるように、バックライトユニット20を構成する。これにより、熱によって伸縮していない状態の反射シート13の第1部分13a、および、熱によって伸縮していない状態の反射シート13の第2部分13bの互いの端面(13c、13d)同士が対向配置されていることによって、室温状態において第1部分13aおよび第2部分13bが互いに重なるのを抑制しながら、反射シート13が熱によって伸びた場合に、容易に、第1部分13aおよび第2部分13bを互いに重ねた状態にすることができる。
【0067】
また、第2実施形態では、上記のように、第1部分13aがLED1と基板2の表面2aとの間の隙間Cを通ってLED1の外側に設けられた第2部分13bの近傍まで延びる反射シート13を備えるように、液晶テレビジョン装置200を構成する。これにより、反射シート13の第2部分13bとLED1との間に反射シート13が設けられていない場合に比べて、反射シート13の第1部分13aが反射シート13の第2部分13bの近傍(反射シート13の第2部分13bとLED1との間)まで延びている分、露出される基板2の表面2aの面積を比較的小さくすることができる。この結果、液晶テレビジョン装置200内における光の反射効率が低下するのを抑制することができる。
【0068】
また、第2実施形態のその他の効果は、第1実施形態と同様である。
【0069】
[変形例]
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
【0070】
たとえば、上記第1および第2実施形態では、反射シート3(13)の第1部分3a(13a)、および、反射シート3(13)の第2部分3b(13b)の各々が、Y方向に延びる例を示したが、本発明はこれに限らない。たとえば、反射シート3(13)の第1部分3a(13a)、および、反射シート3(13)の第2部分3b(13b)の各々が、X方向に延びていてもよい。
【0071】
また、上記第1実施形態では、反射シート3の第1部分3aと、反射シート3の第2部分3bとが、互いに離間している例を示したが、本発明はこれに限らない。たとえば、反射シート3の第1部分3aと、反射シート3の第2部分3bとが、互いに接触して(互いに重なって)いてもよい。
【0072】
また、上記第2実施形態では、反射シート13が熱によって伸びた場合に、反射シート13の第1部分13aと反射シート13の第2部分13bとが互いに重なる例を示したが、本発明はこれに限らない。たとえば、反射シート13が熱によって伸びた場合に、反射シート13の第1部分13aと反射シート13の第2部分13bとが互いに重ならずに互いに接触していてもよい。
【0073】
また、上記第2実施形態では、反射シート13が熱によって伸縮していない場合に、反射シート13の第1部分13aと反射シート13の第2部分13bとが互いに重ならない例を示したが、本発明はこれに限らない。反射シート13が熱によって伸縮していない場合に、反射シート13の第1部分13aと反射シート13の第2部分13bとが互いに重なっていてもよい。この場合、反射シート13が熱によって縮んでいる場合でも、反射シート13の第1部分13aと反射シート13の第2部分13bとが互いに接触しているか、または、互いに重なっていてもよい。
【0074】
また、上記第2実施形態では、反射シート13の第1部分13aが、LED1(光源)と基板2の表面2aとの間の隙間Cに挿入され、反射シート13の第2部分13bは隙間Cに挿入されない例を示したが、本発明はこれに限らない。反射シート13の第1部分13aが隙間Cに挿入されずに、反射シート13の第2部分13bが隙間Cに挿入されていてもよい。
【0075】
また、上記第1および第2実施形態では、半田部5が、垂直方向から見て、LED1のうちのX方向に沿って延びる一対の辺1fに沿うように設けられていない例を示したが、本発明はこれに限らない。たとえば、反射シート3(13)の隙間Cへの挿入が妨げられなければ、半田部5は、X方向に沿って延びる一対の辺1fに沿うように設けられていてもよい。
【0076】
また、上記第1および第2実施形態では、本発明の照明装置として、表示装置のバックライトユニットの例を示したが、本発明はこれに限らない。たとえば、本発明を、表示装置のバックライトユニット以外の照明装置に適用してもよい。たとえば、面発光する表示装置(エッジライト型の表示装置)に本発明を適用してもよい。
【0077】
また、上記第1および第2実施形態では、本発明の表示装置として、液晶テレビジョン装置の例を示したが、本発明はこれに限らない。たとえば、本発明を、液晶テレビジョン装置以外の表示装置に適用してもよい。たとえば、PC(Personal Computer)用の表示装置などの一般的な表示装置に本発明を適用してもよい。
【0078】
また、上記第1および第2実施形態では、複数のLED1(光源)がXY方向においてマトリクス状に配置されている構成の例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、たとえば、複数のLED1(光源)が一列に配置されていてもよいし、千鳥状に配置されていてもよい。また、複数のLED1(光源)が所定の規則に沿って配置されていてもよい。
【0079】
また、上記第1および第2実施形態では、光源がLEDである例を示したが、本発明はこれに限られない。光源がLED以外の発光体(たとえば電球および蛍光灯など)であってもよい。
【符号の説明】
【0080】
1 LED(光源)
1d 端部
1e 辺
2 基板
2a 表面
3、13 反射シート
3a、13a 第1部分
3b、13b 第2部分
3e 開口部
5 半田部
10、20 バックライトユニット(照明装置)
13c、13d 端面
100、200 液晶テレビジョン装置(表示装置)
101 表示部
C 隙間
L1 長さ(第1部分と光源とがオーバラップする長さ)
L2 長さ(第2部分と光源とがオーバラップする長さ)
X 方向(第2方向)
Y 方向(第1方向)