(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-08
(45)【発行日】2024-04-16
(54)【発明の名称】印刷ジョブ管理装置、画像形成システムおよび表示制御方法
(51)【国際特許分類】
G06F 3/12 20060101AFI20240409BHJP
G03G 21/00 20060101ALI20240409BHJP
B41J 29/38 20060101ALI20240409BHJP
【FI】
G06F3/12 359
G06F3/12 356
G06F3/12 308
G06F3/12 382
G03G21/00 386
B41J29/38 201
(21)【出願番号】P 2020088992
(22)【出願日】2020-05-21
【審査請求日】2023-03-17
(73)【特許権者】
【識別番号】000001270
【氏名又は名称】コニカミノルタ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】日高 弘樹
【審査官】豊田 真弓
(56)【参考文献】
【文献】特開2008-165708(JP,A)
【文献】特開2015-138388(JP,A)
【文献】特開2016-099763(JP,A)
【文献】特開2017-211554(JP,A)
【文献】特開2003-296065(JP,A)
【文献】特開2015-076723(JP,A)
【文献】特開2012-166438(JP,A)
【文献】特開2004-310747(JP,A)
【文献】特開2018-067260(JP,A)
【文献】特開2003-005938(JP,A)
【文献】特開2007-272128(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2015/0098101(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/12
G03G 21/00
B41J 29/38
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1印刷ジョブを取得する取得手段と、
試し刷りと本印刷とに分けて印刷を実行する設定が前記第1印刷ジョブに対してなされている場合、前記試し刷りのジョブの実行状況を表す第1画像と、前記本印刷のジョブの実
行状況を表す第2画像とを表示装置に表示させる表示制御手段とを備
え、
前記表示制御手段は、前記第1印刷ジョブを実行する画像形成装置が指定されたことに基づき、前記指定された画像形成装置を表す第3画像に関連付けて、前記第1画像と前記第2画像とを前記表示装置に表示させる、印刷ジョブ管理装置。
【請求項2】
前記印刷ジョブ管理装置は、複数の画像形成装置と通信可能であって、
前記複数の画像形成装置のうちから、前記第1印刷ジョブを実行する画像形成装置を指定する操作を受け付ける受付手段をさらに備え、
前記表示制御手段は、前記受付手段が前記操作を受け付けたことに基づき、前記第3画像に関連付けて前記第1画像と前記第2画像とを前記表示装置に表示させる、請求項
1に記載の印刷ジョブ管理装置。
【請求項3】
印刷ジョブを取得する取得手段と、
試し刷りと本印刷とに分けて印刷を実行する設定が前
記印刷ジョブに対してなされている場合、前記試し刷りのジョブの実行状況を表す第1画像と、前記本印刷のジョブの実
行状況を表す第2画像とを表示装置に表示させる表示制御手段とを備
え、
前記表示制御手段は、
前記印刷ジョブを取得すると前記印刷ジョブを単一のジョブとして示す第3画像を前記表示装置に表示させ、
前記第3画像が表示された後に前記印刷ジョブを実行する画像形成装置が指定されたことに基づき、前記第1画像と前記第2画像とを前記表示装置に表示させる、印刷ジョブ管理装置。
【請求項4】
前記試し刷りのジョブの実行状況および前記本印刷のジョブの実行状況は、実行待ち、実行中、および実行済みのいずれかである、請求項1から
3のいずれか1項に記載の印刷ジョブ管理装置。
【請求項5】
前記試し刷りのジョブまたは前記本印刷のジョブに基づく再印刷が実行中の場合には、前記表示制御手段は、前記実行中の表示に所定の表示を加える、請求項
4に記載の印刷ジョブ管理装置。
【請求項6】
前記試し刷りのジョブまたは前記本印刷のジョブが完了することなく、前記試し刷りのジョブまたは前記本印刷のジョブが途中で終了した場合には、前記表示制御手段は、前記実行済みの表示に所定の表示を加える、請求項
4に記載の印刷ジョブ管理装置。
【請求項7】
前記表示制御手段は、前記第1画像を前記第2画像よりも並び順が先となるように、前記表示装置に表示させる、請求項1から
6のいずれか1項に記載の印刷ジョブ管理装置。
【請求項8】
前記指定された画像形成装置と通信する通信手段をさらに備え、
前記通信手段は、第1の操作に基づく第1の通知を所定の機器から受信したことに基づき、前記本印刷のジョブを前記指定された画像形成装置に送信する、請求項
1または
2に記載の印刷ジョブ管理装置。
【請求項9】
前記第1の操作は、前記試し刷りの出力結果に問題がなかった場合に実行される操作である、請求項
8に記載の印刷ジョブ管理装置。
【請求項10】
前記取得手段は、第2印刷ジョブをさらに取得し、
前記第2印刷ジョブに対して試し刷りと本印刷とに分けて印刷を実行する設定がなされておらず、かつ、前記第2印刷ジョブが前記指定された画像形成装置で実行される場合には、前記通信手段は、前記第1の通知を受信していないことを条件に前記第2印刷ジョブを前記本印刷のジョブよりも先に前記指定された画像形成装置に送信する、請求項
8または
9に記載の印刷ジョブ管理装置。
【請求項11】
前記通信手段が前記第1の通知を受信した場合、前記表示制御手段は、前記第1画像を消去する、請求項
8または
9に記載の印刷ジョブ管理装置。
【請求項12】
前記通信手段は、第2の操作に基づく第2の通知を前記所定の機器から受信した場合、前記試し刷りのジョブを前記指定された画像形成装置に再送する、請求項
8から
11のいずれか1項に記載の印刷ジョブ管理装置。
【請求項13】
前記通信手段が
、前記第2の通知を前記所定の機器から受信した場合、前記表示制御手段は、前記第1画像の表示を継続する、請求項
12に記載の印刷ジョブ管理装置。
【請求項14】
前記第2の操作は、前記試し刷りの出力結果に問題があった場合であって、かつ前記問題の深刻度合いが基準よりも低い場合に実行される操作である、請求項
13に記載の印刷ジョブ管理装置。
【請求項15】
前記通信手段が、第3の操作に基づく第3の通知を前記所定の機器から受信した場合、前記印刷ジョブ管理装置は、前記指定された画像形成装置に対する前記第1印刷ジョブを取り消す、請求項
14に記載の印刷ジョブ管理装置。
【請求項16】
前記通信手段が前記第3の通知を受信した場合、前記表示制御手段は、前記第1画像および前記第2画像を消去する、請求項
15に記載の印刷ジョブ管理装置。
【請求項17】
前記第3の操作は、前記試し刷りの出力結果に問題があった場合であって、かつ前記問題の深刻度合いが前記基準よりも高い場合に実行される操作である、請求項
15または
16に記載の印刷ジョブ管理装置。
【請求項18】
前記所定の機器は、前記指定された画像形成装置である、請求項
8から
17のいずれか1項に記載の印刷ジョブ管理装置。
【請求項19】
印刷ジョブ管理装置と、
複数の画像形成装置とを備えた画像形成システムであって、
前記印刷ジョブ管理装置は、
印刷ジョブを外部から取得し、
前記取得された印刷ジョブを前記画像形成装置に実行させ、
試し刷りと本印刷とに分けて印刷を実行する設定が前記印刷ジョブに対してなされている場合には、前記試し刷りのジョブの実行状況を表す第1画像と、前記本印刷のジョブの実
行状況を表す第2画像とを表示
し、
前記複数の画像形成装置のうちから前記印刷ジョブを実行する画像形成装置が指定されたことに基づき、前記指定された画像形成装置を表す第3画像に関連付けて、前記第1画像と前記第2画像とを表示する、画像形成システム。
【請求項20】
印刷ジョブ管理装置と、
複数の画像形成装置とを備えた画像形成システムであって、
前記印刷ジョブ管理装置は、
印刷ジョブを外部から取得し、
前記取得された印刷ジョブを前記画像形成装置に実行させ、
試し刷りと本印刷とに分けて印刷を実行する設定が前記印刷ジョブに対してなされている場合には、前記試し刷りのジョブの実行状況を表す第1画像と、前記本印刷のジョブの実
行状況を表す第2画像とを表示
し、
前記印刷ジョブを取得すると前記印刷ジョブを単一のジョブとして示す第3画像を表示し、
前記第3画像が表示された後に前記複数の画像形成装置のうちから前記印刷ジョブを実行する画像形成装置が指定されたことに基づき、前記第1画像と前記第2画像とを表示する、画像形成システム。
【請求項21】
表示制御方法であって、
印刷ジョブを取得するステップと、
試し刷りと本印刷とに分けて印刷を実行する設定が前記印刷ジョブに対してなされている場合、前記試し刷りのジョブの実行状況を表す第1画像と、前記本印刷のジョブの実
行状況を表す第2画像とを表示するステップ
と、
前記印刷ジョブを実行する画像形成装置が指定されたことに基づき、前記指定された画像形成装置を表す第3画像に関連付けて、前記第1画像と前記第2画像とを表示するステップとを備える、表示制御方法。
【請求項22】
表示制御方法であって、
印刷ジョブを取得するステップと、
試し刷りと本印刷とに分けて印刷を実行する設定が前記印刷ジョブに対してなされている場合、前記試し刷りのジョブの実行状況を表す第1画像と、前記本印刷のジョブの実
行状況を表す第2画像とを表示するステップ
と、
前記印刷ジョブを取得すると前記印刷ジョブを単一のジョブとして示す第3画像を表示するステップと、
前記第3画像が表示された後に前記印刷ジョブを実行する画像形成装置が指定されたことに基づき、前記第1画像と前記第2画像とを表示するステップとを備える、表示制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、印刷ジョブ管理装置、印刷ジョブ管理装置を備えた画像形成システムおよび印刷ジョブ管理装置における表示制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、プリント機、複合機(MFP:Multi Functional Printer)などの画像形成装置が知られている。これらの画像形成装置は、外部の情報処理装置から印刷指令を受信し、かつ印刷指令に含まれる印刷ジョブに基づき印刷を実行する。
【0003】
たとえば特開2009-223671号公報には、このような印刷システムが開示されている。当該印刷システムでは、印刷システム内の所望の印刷装置が印刷を実行した場合においてユーザーの期待通りの印刷結果が得られなかったときに、ユーザーがPC(Personal Computer)から再度印刷の指示を送信しなくても他の印刷装置からの再印刷を可能とする。
【0004】
また、上記プリント機の一例として、商業印刷、企業内印刷等の分野で使用されるプロダクションプリント機(「オンデマンド印刷機」とも称される)が知られている。プロダクションプリント機では、複数の部数(冊数)の印刷物が出力される。このような場合、試し刷り(確認印刷)が実行されることがある。なお、試し刷りの後に本印刷(本番印刷)が実行される。
【0005】
たとえば特開2012-165331号公報には、画像形成出力の結果を読み取って、かつ当該結果を確認する画像形成装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】特開2009-223671号公報
【文献】特開2012-165331号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、プロダクションプリント機等の大型の機械を用いて印刷を行なうような現場では、通常、PCを操作することにより印刷ジョブを画像形成装置に送信するオペレータ(以下、「ジョブ管理者」とも称する)と、画像形成装置の操作を行なうオペレータ(以下、「機械管理者」とも称する)とが異なっている。このような場合、機械管理者は、試し刷りの結果をジョブ管理者に通知する。ジョブ管理者は、通知された確認結果をPCにて確認する。ジョブ管理者は、たとえば確認結果が良好である場合には、本印刷のジョブを画像形成装置に送信する。
【0008】
このように試し刷りと本印刷とに分けて印刷が実行される場合、各々の実行状況をジョブ管理者が確認できれば、作業の効率化を図ることができる。特に、複数のプロダクションプリント機を含む画像形成システムにおいては、ジョブ管理者が、大量のジョブの各々を複数のプロダクションプリント機のいずれかに割り当てる。それゆえ、ジョブ管理者が試し刷りのジョブの実行状況と本印刷のジョブの実行状況とを確認できれば、作業効率が向上する。
【0009】
本開示は、ジョブ管理者が、試し刷りのジョブの実行状況と本印刷のジョブの実行状況とを確認可能な印刷ジョブ管理装置、印刷ジョブ管理装置を備えた画像形成システムおよび印刷ジョブ管理装置における表示制御方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本開示のある局面に従うと、印刷ジョブ管理装置は、第1印刷ジョブを取得する取得手段と、試し刷りと本印刷とに分けて印刷を実行する設定が第1印刷ジョブに対してなされている場合、試し刷りのジョブの実行状況を表す第1画像と、本印刷のジョブの実行状況を表す第2画像とを表示装置に表示させる表示制御手段とを備える。
【0011】
好ましくは、表示制御手段は、第1印刷ジョブを実行する画像形成装置が指定されたことに基づき、指定された画像形成装置を表す第3画像に関連付けて、第1画像と第2画像とを表示装置に表示させる。
【0012】
好ましくは、印刷ジョブ管理装置は、複数の画像形成装置と通信可能である。印刷ジョブ管理装置は、複数の画像形成装置のうちから、第1印刷ジョブを実行する画像形成装置を指定する操作を受け付ける受付手段をさらに備える。表示制御手段は、受付手段が操作を受け付けたことに基づき、第3画像に関連付けて第1画像と第2画像とを表示装置に表示させる。
【0013】
好ましくは、表示制御手段は、第1印刷ジョブを取得すると第1印刷ジョブを単一のジョブとして示す第4の画像を表示装置に表示させる。表示制御手段は、第4の画像が表示された後に第1印刷ジョブを実行する画像形成装置が指定されたことに基づき、第1画像と第2画像とを表示装置に表示させる。
【0014】
好ましくは、試し刷りのジョブの実行状況および本印刷のジョブの実行状況は、実行待ち、実行中、および実行済みのいずれかである。
【0015】
好ましくは、試し刷りのジョブまたは本印刷のジョブに基づく再印刷が実行中の場合には、表示制御手段は、実行中の表示に所定の表示を加える。
【0016】
好ましくは、試し刷りのジョブまたは本印刷のジョブが完了することなく、試し刷りのジョブまたは本印刷のジョブが途中で終了した場合には、表示制御手段は、実行済みの表示に所定の表示を加える。
【0017】
好ましくは、表示制御手段は、第1画像を第2画像よりも並び順が先となるように、表示装置に表示させる。
【0018】
好ましくは、印刷ジョブ管理装置は、指定された画像形成装置と通信する通信手段をさらに備える。通信手段は、第1の操作に基づく第1の通知を所定の機器から受信したことに基づき、本印刷のジョブを指定された画像形成装置に送信する。
【0019】
好ましくは、第1の操作は、試し刷りの出力結果に問題がなかった場合に実行される操作である。
【0020】
好ましくは、取得手段は、第2印刷ジョブをさらに取得する。第2印刷ジョブに対して試し刷りと本印刷とに分けて印刷を実行する設定がなされておらず、かつ、第2印刷ジョブが指定された画像形成装置で実行される場合には、通信手段は、第1の通知を受信していないことを条件に第2印刷ジョブを本印刷のジョブよりも先に指定された画像形成装置に送信する。
【0021】
好ましくは、通信手段が第1の通知を受信した場合、表示制御手段は、第1画像を消去する。
【0022】
好ましくは、通信手段は、第2の操作に基づく第2の通知を所定の機器から受信した場合、試し刷りのジョブを指定された画像形成装置に再送する。
【0023】
好ましくは、通信手段が、第2の操作に基づく第2の通知を所定の機器から受信した場合、表示制御手段は、第1画像の表示を継続する。
【0024】
好ましくは、第2の操作は、試し刷りの出力結果に問題があった場合であって、かつ問題の深刻度合いが基準よりも低い場合に実行される操作である。
【0025】
好ましくは、通信手段が、第3の操作に基づく第3の通知を所定の機器から受信した場合、印刷ジョブ管理装置は、指定された画像形成装置に対する第1印刷ジョブを取り消す。
【0026】
好ましくは、通信手段が第3の通知を受信した場合、表示制御手段は、第1画像および第2画像を消去する。
【0027】
好ましくは、第3の操作は、試し刷りの出力結果に問題があった場合であって、かつ問題の深刻度合いが基準よりも高い場合に実行される操作である。
【0028】
好ましくは、所定の機器は、指定された画像形成装置である。
【0029】
本開示の他の局面に従うと、画像形成システムは、印刷ジョブ管理装置と、画像形成装置とを備える。印刷ジョブ管理装置は、印刷ジョブを外部から取得する。印刷ジョブ管理装置は、取得された印刷ジョブを画像形成装置に実行させる。印刷ジョブ管理装置は、試し刷りと本印刷とに分けて印刷を実行する設定が印刷ジョブに対してなされている場合には、試し刷りのジョブの実行状況を表す第1画像と、本印刷のジョブの実行状況を表す第2画像とを表示する。
【0030】
本開示のさらに他の局面に従うと、表示制御方法は、印刷ジョブを取得するステップと、試し刷りと本印刷とに分けて印刷を実行する設定が印刷ジョブに対してなされている場合、試し刷りのジョブの実行状況を表す第1画像と、本印刷のジョブの実行状況を表す第2画像とを表示するステップとを備える。
【発明の効果】
【0031】
本開示によれば、試し刷りのジョブの実行状況と本印刷のジョブの実行状況とを確認可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【
図1】画像形成システムの概略構成を表した図である。
【
図2】管理装置の機能的構成を説明するためのブロック図である。
【
図3】管理装置のハードウェア構成を表した図である。
【
図4】表示装置において表示される画面を示した図である。
【
図5】自動検品処理の設定方法を説明するための図である。
【
図6】印刷ジョブ#1の画像形成装置への割り当てを説明するための図である。
【
図7】
図6で示した操作によって印刷ジョブ#1が画像形成装置#1に割り当てられたときの画面を表した図である。
【
図8】印刷ジョブ#2が画像形成装置#2に割り当てられるまでの一連の流れをまとめて説明する図である。
【
図9】管理装置と画像形成装置#1との間のデータの送受信を説明するための図である。
【
図10】管理装置が通知#1を画像形成装置から受信した後に実行される処理を説明するための図である。
【
図11】管理装置と画像形成装置#1との間のデータの送受信を説明するための図である。
【
図12】管理装置が通知#2を画像形成装置から受信した後に実行される処理を説明するための図である。
【
図13】管理装置と画像形成装置#1との間のデータの送受信を説明するための図である。
【
図14】管理装置が通知#3を画像形成装置から受信した後に実行される処理を説明するための図である。
【
図15】自動検品処理の設定がなされていない印刷ジョブ#3が画像形成装置に割り当てられたときに実行される処理を説明するための図である。
【
図16】管理装置で実行される処理の流れの一例を説明するためのフロー図である。
【
図17】試し刷りのジョブが画像形成装置に送信された後に、管理装置で実行される処理の流れの一例を説明するための図である。
【
図18】表示装置において表示される画面を示した図である。
【
図19】印刷ジョブの画像形成装置への割り当てが行なわれたときに実行される処理を説明するための図である。
【
図20】印刷ジョブの画像形成装置への割り当てが行なわれたときに実行される処理を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
実施の形態における画像形成システムについて、以下、図を参照しながら説明する。以下に説明する実施の形態において、個数、量などに言及する場合、特に記載がある場合を除き、本開示の範囲は必ずしもその個数、量などに限定されない。同一の部品、相当部品に対しては、同一の参照番号を付し、重複する説明は繰り返さない場合がある。
【0034】
図面においては、実際の寸法の比率に従って図示しておらず、構造の理解を容易にするために、構造が明確となるように比率を変更して図示している箇所がある。なお、以下で説明される各変形例は、適宜選択的に組み合わされてもよい。
【0035】
<A.画像形成システム>
図1は、画像形成システム1の概略構成を表した図である。
【0036】
図1を参照して、画像形成システム1は、管理装置100と、複数の画像形成装置801,802,803と、DFE(Digital Front End Processor)装置901,902,903とを備える。
【0037】
本例では、複数の画像形成装置801,802,803として、プロダクションプリント機を挙げている。なお、以下では、説明の便宜上、画像形成装置801,802,803を、それぞれ、画像形成装置#1,#2,#3とも称する。また、画像形成装置801,802,803を区別しない場合には、単に、「画像形成装置800」と称する。
【0038】
DFE装置901は、画像形成装置801に通信可能に接続されている。DFE装置901は、ネットワークを介して、管理装置100に通信可能に接続されている。同様に、DFE装置902は、画像形成装置802と管理装置100とに通信可能に接続されている。DFE装置903は、画像形成装置803と管理装置100とに通信可能に接続されている。
【0039】
このように、管理装置100は、各画像形成装置800と通信可能に接続されている。
【0040】
管理装置100は、印刷ジョブを管理する装置である。管理装置100は、典型的にはPC(Personal Computer)である。管理装置100は、表示装置(表示部)140を備える。管理装置100は、ジョブ管理者199によって操作される。
【0041】
管理装置100には、印刷ジョブを管理するジョブ管理アプリケーションがインストールされている。ジョブ管理アプリケーションは、外部から管理装置100に対して入稿された原稿に対して、原稿に基づく印刷ジョブを実行する画像形成装置800を割り当てる機能を有する。
【0042】
具体的には、ジョブ管理者199は、ジョブ管理アプリケーションによって提供されるユーザーインターフェイス(詳しくは、表示画面)を利用して、複数の画像形成装置800の中から印刷ジョブを実行する画像形成装置800を決定(指定)する。詳しくは、ジョブ管理者199は、各画像形成装置800の実行状況を見て、印刷ジョブを投入する画像形成装置800を決定する。このように、ジョブ管理者199は、画像形成装置800に対して印刷ジョブの割り当てを行なう。
【0043】
DFE装置901,902,903は、ジョブ管理アプリケーションからの指示に基づき、原稿を画像形成装置800が処理可能なデータ形式に変換する。変換後のデータは、画像形成装置800に送信される。
【0044】
画像形成装置800は、対応するDFE装置(901,902,903)から、変換後のデータを受信する。画像形成装置800は、当該データに基づき画像を生成する。画像形成装置800は、生成された画像を用紙に転写する。画像形成装置800は、用紙をトレイに排出する。
【0045】
画像形成装置801は、機械管理者891によって操作される。同様に、画像形成装置802,803は、それぞれ、機械管理者892,893によって操作される。
【0046】
機械管理者891~893は、印刷物の汚れ、色味等を検査(管理)する。機械管理者891~893は、印刷物の確認結果等をジョブ管理者199に通知する。典型的には、機械管理者891~893は、典型的には画像形成装置801,802,803に対して所定の入力を行なうことにより、管理装置100に印刷物の確認結果等を通知する。
【0047】
<B.管理装置>
図2は、管理装置100の機能的構成を説明するためのブロック図である。
【0048】
図2を参照して、管理装置100は、制御部110と、ジョブ取得部120と、操作受付部130と、表示装置140と、通信部150とを備える。制御部110は、表示制御部115を含む。
【0049】
制御部110は、管理装置100の全体的な動作を制御する。制御部110は、CPU181(
図3参照)がOS(Operating System)とジョブ管理アプリケーション等の各種のアプリケーションとを実行することにより実現される。
【0050】
ジョブ取得部120は、外部から印刷ジョブを取得する。ジョブ取得部120は、典型的には通信によって印刷ジョブを取得する。ジョブ取得部120は、たとえば、外部から入稿された原稿を受信する。典型的には、印刷ジョブは、受注したジョブである。ジョブ取得部120は、取得した印刷ジョブを制御部110に送る。
【0051】
操作受付部130は、ジョブ管理者199による操作入力を受け付ける。操作受付部130は、受け付けた入力を制御部110に送る。操作受付部130は、キーボード、マウス等の入力デバイスに相当する。
【0052】
通信部150は、画像形成装置800と通信するための通信インターフェイスである。通信部150は、DFE装置901~903を介して、画像形成装置800と通信する。また、通信部150は、ある局面では、機械管理者891~893が使用する端末装置(図示せず)と通信を行なう。
【0053】
表示制御部115は、表示装置140における表示を制御する。表示制御部115は、表示装置140に各種の画面を表示させる。
【0054】
詳細については後述するが、ジョブ管理者199は、管理装置100を用いて、管理装置100が取得した印刷ジョブを複数の画像形成装置800の1つに割り当てる。表示制御部115は、印刷ジョブに対して試し刷り(確認印刷)と本印刷(本番印刷)とに分けて印刷を実行する設定がなされている場合には、試し刷りのジョブの実行状況を表す画像と、本印刷のジョブの実行状況を表す画像とを表示装置140に表示させる。
【0055】
図3は、管理装置100のハードウェア構成を表した図である。
【0056】
図3を参照して、管理装置100は、CPU181と、ROM(Read Only Memory)182と、RAM(Random Access Memory)183と、HDD(Hard Disk Drive)184と、SSD(Solid State Drive)185と、表示装置140と、入力装置184と、通信装置188とを備える。通信装置188は、通信部150に対応する。
【0057】
管理装置100を構成するハードウェアは従来知られているものであるため、ここでは繰り返し説明をしない。
【0058】
<C.操作および処理の具体例>
次に、ジョブ管理者199による管理装置100の操作と、ジョブ管理者199の操作に基づき管理装置100で実行される処理とを、具体例を挙げて説明する。さらに、機械管理者891~893からの通知に基づいて管理装置100で実行される処理を、具体例を挙げて説明する。なお、ジョブ管理者199による操作は、操作受付部130にて受け付けられる。
【0059】
(c1.受注した印刷ジョブの表示)
図4は、表示装置140において表示される画面を示した図である。
【0060】
図4を参照して、管理装置100(詳しくは、表示制御部115)は、表示装置140に複数のリストを表示させる。管理装置100は、受注ジョブリスト200と、機械リスト300と、送信用リスト400とを並べて表示する。
【0061】
管理装置100は、ジョブ取得部120によって印刷ジョブが取得されると、取得されたジョブを表す画像を受注ジョブリスト200内に表示する。本例では、受注ジョブリスト200に、4つの印刷ジョブ#1~#4を表す4つの画像201~204が表示されている。
【0062】
機械リスト300は、複数の領域310,320,330を含む。領域310には、画像形成システム1を構成する画像形成装置#1(801)を表す画像301が表示される。同様に、領域320、330には、それぞれ、対応する画像形成装置#2,#3(802,803)を表す画像302,303が表示される。
【0063】
送信用リスト400は、複数の領域410,420,430を含む。領域410,420,430は、それぞれ、機械リスト300の領域310,320,330に対応付けて配置されている。
【0064】
送信用リスト400の領域410には、画像形成装置#1で処理される印刷ジョブが表示される。同様に、領域420,430には、それぞれ、対応する画像形成装置#2,#3で処理される印刷ジョブが表示される。送信用リスト400の詳細については、後述する。
【0065】
(c2.自動検品処理の設定)
図5は、自動検品処理の設定方法を説明するための図である。
図5は、
図4に示した画面に対する操作を説明するための図である。
【0066】
「自動検品処理」とは、事前に登録された参照画像(基準画像)に基づき、参照画像と同一の画像データに基づき後から出力される出力画像を機械(画像形成装置)によって検品する処理である。本例では、試し刷りを行ない、印刷結果に問題なかった画像を参照画像として登録する処理がなされる。本印刷による画像が検品対象となる。このように、自動検品処理が設定される場合には、印刷ジョブを試し刷りのジョブと本印刷のジョブとに分ける処理が実行される。
【0067】
図5を参照して、ジョブ管理者199が、印刷ジョブ#1を表す画像201をアクティブにした状態で、たとえばマウス(図示せず)の右ボタンをクリックすると、2つのチェックボックス291,292を含む画像290が画面に表示される。
【0068】
ジョブ管理者199がチェックボックス291にチェックを入れる操作を行なうと、画像形成装置800が通常処理のモードで印刷ジョブを実行する設定となる。ジョブ管理者199がチェックボックス292にチェックを入れる操作を行なうと、画像形成装置800が自動検品処理のモードで印刷ジョブを実行する設定となる。
【0069】
なお、「通常処理」では、上述した自動検品処理は行なわれない。このため、通常処理では、「印刷ジョブを試し刷りのジョブと本印刷のジョブとに分けて実行する処理」は行なわれない。
【0070】
ジョブ管理者199は、受注ジョブリスト200内の全ての印刷ジョブ#1~#4に対して、通常処理と自動検品処理とのいずれかを対応付けることができる。なお、デフォルト状態において、何れかのチェックボックス291,292に予めチェックがなされていてもよい。
【0071】
以下では、
図5に示したように、印刷ジョブ#1に対して自動検品処理の設定がなされたものとして説明する。
【0072】
(c3.印刷ジョブの画像形成装置への割り当て)
図6は、印刷ジョブ#1の画像形成装置800への割り当てを説明するための図である。
図6は、印刷ジョブ#1に対して自動検品処理の設定がなされた後の操作を説明する図である。
【0073】
図6を参照して、ジョブ管理者199は、受注ジョブリスト200の印刷ジョブ#1を表す画像201を機械リスト300の領域310に移動させる操作を行なう。たとえば、ジョブ管理者199は、マウスの左ボタンをクリックすることにより画像201を選択した状態で、画像201を矢印601の方向に移動させる。詳しくは、ジョブ管理者199は、マウスのカーソル690を移動させることによって、画像201を領域310内に移動させる操作を行なう。その後、ジョブ管理者199は、マウスの左ボタンのクリックを解除する。
【0074】
このような一連の操作により、印刷ジョブ#1が画像形成装置#1(801)に割り当てられる。
【0075】
図7は、
図6で示した操作によって印刷ジョブ#1が画像形成装置#1に割り当てられたときの画面を表した図である。
【0076】
図7を参照して、管理装置100(詳しくは、表示制御部115)は、送信用リスト400の領域410に、印刷ジョブ#1の試し刷りのジョブの実行状況を表す画像471と、本印刷のジョブの実
行状況を表す画像472とを表示装置140に表示させる。
【0077】
詳しくは、画像471は、試し刷りのジョブを表す画像401Aと、実行状況を表す画像481とを含む。画像472は、本印刷のジョブを表す画像401Bと、実行状況を表す画像482とを含む。画像481と画像482とに含まれる実行状況を表す表記(文字列)は、実行状況に応じて逐次変化する。
【0078】
本例では、
図6に示した状態では送信用リスト400の領域410に印刷ジョブを示す画像がないため、
図6で説明した画像201の移動操作に基づき、管理装置100は、印刷ジョブ#1の試し刷りのジョブを画像形成装置#1に送信する。
【0079】
このため、表示制御部115は、画像481に示すように、実行状況を「実行中」とする。一方、管理装置100は、この段階では、本印刷のジョブを画像形成装置#1に送信していないため、表示制御部115は、画像482に示すように、本印刷のジョブの実行状況を「実行待ち」とする。なお、ジョブの実行が完了(終了)すると、「実行済み」と表示される(
図10参照)。
【0080】
管理装置100は、領域410において、画像471を画像472よりも上側に表示する。領域410では、画像形成装置#1における処理順序に則して、上から順にジョブの実行状況を表す画像が表示される。このように、管理装置100は、画像471を画像472よりも並び順が先となるように、表示装置140に表示させる。
【0081】
図8は、印刷ジョブ#2が画像形成装置#2に割り当てられるまでの一連の流れをまとめて説明する図である。
【0082】
ジョブ管理者199がチェックボックス291にチェックを入れることにより、印刷ジョブ#2は通常処理に設定される。この状態で、ジョブ管理者199は、印刷ジョブ#2を表す画像202を、機械リスト300の領域320に移動させる。これにより、送信用リスト400の領域420に、印刷ジョブ#2の実行状況を表す画像473が表示される。画像473は、印刷ジョブ#2を表す画像402と、実行状況を表す画像483とを含む。
【0083】
(c4.小括)
(1)管理装置100は、上述したように、ジョブ取得部120と、表示制御部115とを備える。
図7に着目すると、ジョブ取得部120は、印刷ジョブ#1を取得する。表示制御部115は、試し刷りと本印刷とに分けて印刷を実行する設定が印刷ジョブ#1に対してなされている場合、試し刷りのジョブの実行状況を表す画像471と、本印刷のジョブの実
行状況を表す画像472とを表示装置140に表示させる。
【0084】
このような構成によれば、ジョブ管理者199は、試し刷りのジョブの実行状況と、本印刷のジョブの実行状況とを容易に把握することができる。したがって、ジョブ管理者199は、次に行なうべき操作を容易に把握できる。それゆえ、当該構成によれば、画像形成装置800の稼働効率を上げることが可能となる。
【0085】
(2)同様に
図7に着目して、表示制御部115は、印刷ジョブ#1を実行する画像形成装置#1が指定されたことに基づき、指定された画像形成装置#1を表す画像301に関連付けて、画像471と画像472とを表示装置140に表示させる。
【0086】
このような構成よれば、ジョブ管理者199は、印刷ジョブ#1が、どの画像形成装置800で実行されるものであるかを容易に判断できる。
【0087】
(3)
図6に示すように、操作受付部130は、複数の画像形成装置#1~#3(801~803)のうちから、印刷ジョブ#1を実行する画像形成装置#1を指定する操作を受け付ける。表示制御部115は、操作受付部130が上記操作を受け付けたことに基づき、指定された画像形成装置#1を表す画像301に関連付けて画像471と画像472とを表示装置に表示させる。
【0088】
このような構成によれば、ジョブ管理者199は、印刷ジョブ#1を実行させる画像形成装置を指定することができるとともに、指定した画像形成装置がどれかを事後的に確認できる。
【0089】
(4)
図4に示すように、表示制御部115は、印刷ジョブ#1を取得すると印刷ジョブ#1を単一のジョブとして示す画像201を表示装置140に表示させる。表示制御部115は、画像201が表示された後に印刷ジョブ#1を実行する画像形成装置#1が指定されたことに基づき、画像471と画像472とを表示装置140に表示させる。
【0090】
このような構成によれば、ジョブ管理者199は、画像471,472の存在を確認するだけで、印刷ジョブ#1を実行する画像形成装置が指定済であることを事後的に確認できる。
【0091】
(5)試し刷りのジョブの実行状況および本印刷のジョブの実行状況は、実行待ち、実行中、および実行済みのいずれかである。
【0092】
このような構成によれば、ジョブ管理者199は、試し刷りのジョブの実行状況および本印刷のジョブの実行状況が、実行待ち、実行中、および実行済みのいずれかであるかを把握できる。それゆえ、ジョブ管理者199は、次に行なうべき操作を容易に把握できる。それゆえ、当該構成によれば、画像形成装置800の稼働効率を上げることが可能となる。
【0093】
(6)
図7に示すように、表示制御部115は、画像471を画像472よりも並び順が先となるように、表示装置140に表示させる。これによれば、ジョブ管理者199は、画像471が示す印刷ジョブが、画像472が示す印刷ジョブよりも優先処理されることを視覚的に判断できる。
【0094】
(c5.試し刷りの結果に問題がない場合)
図9は、管理装置100と画像形成装置801(#1)との間のデータの送受信を説明するための図である。
【0095】
図9を参照して、管理装置100(詳しくは、通信部150)は、印刷ジョブ#1の試し刷りのジョブを、指定された画像形成装置801に送信する。画像形成装置801は、印刷ジョブ#1の試し刷りのジョブを受信すると、当該試し刷りのジョブを実行する。
【0096】
画像形成装置801の機械管理者891は、印刷ジョブ#1の試し刷りのジョブの印刷物を確認する。機械管理者891は、試し刷りの出力結果に問題がなかった場合、画像形成装置801の操作装置851に対して所定の操作(第1の操作)をする。この場合、画像形成装置801は、「OK」を示す所定の通知#1を管理装置100に送信する。
【0097】
なお、機械管理者891は、画像形成装置801とは異なる装置(たとえば、タブレット端末等の端末装置)を操作することにより、上記通知#1を管理装置100に送信してもよい。
【0098】
図10は、管理装置100が通知#1を画像形成装置801から受信した後に実行される処理を説明するための図である。
【0099】
図10を参照して、管理装置100(詳しくは、表示制御部115)は、通知#1を画像形成装置801から受信すると、実行状況を表す画像481に含まれる文字列を「実行中」から「実行済」に変化させる。
【0100】
さらに、管理装置100は、通知#1を画像形成装置801から受信すると、印刷ジョブ#1の本印刷のジョブを、指定された画像形成装置801に送信する。画像形成装置801は、印刷ジョブ#1の本印刷のジョブを受信すると、当該本印刷のジョブを実行する。
【0101】
管理装置100は、本印刷のジョブを画像形成装置801に送信すると、実行状況を表す画像482に含まれる文字列を「実行待ち」から「実行中」に変化させる。
【0102】
以上のように、通信部150は、所定の操作(第1の操作)に基づく通知#1を画像形成装置801から受信したことに基づき、印刷ジョブ#1の本印刷のジョブを画像形成装置801に送信する。当該所定の操作は、試し刷りの出力結果に問題がなかった場合に実行される操作である。
【0103】
このように、画像形成システム1では、管理装置100が通知#1を受信したことをトリガーとして、本印刷のジョブが自動的に画像形成装置801に送信される。それゆえ、ジョブ管理者199は、印刷ジョブ#1を画像形成装置801に割り当てた後は、本印刷のジョブを送信する操作を行なう必要がない。このため、画像形成システム1では、ジョブ管理者199が本印刷のジョブの送信を忘れることに起因する作業効率の低下が生じることがない。
【0104】
また、上記のように通信部150が通知#1を画像形成装置801から受信した場合、表示制御部115は、画像471を非表示としてもよい。すなわち、表示制御部115は、印刷ジョブ#1の試し刷りのジョブに関する画像401A,481を削除してもよい。
【0105】
(c6.試し刷りの結果に問題がある場合)
(1)第1のケース
図11は、管理装置100と画像形成装置801(#1)との間のデータの送受信を説明するための図である。
【0106】
図11を参照して、管理装置100(詳しくは、通信部150)は、印刷ジョブ#1の試し刷りのジョブを、指定された画像形成装置801に送信する。画像形成装置801は、印刷ジョブ#1の試し刷りのジョブを受信すると、当該試し刷りのジョブを実行する。
【0107】
画像形成装置801の機械管理者891は、印刷ジョブ#1の試し刷りのジョブの印刷物を確認する。機械管理者891は、試し刷りの出力結果に問題があった場合であって、かつ問題の深刻度合いが基準よりも低い場合、画像形成装置801の操作装置851に対して所定の操作(第2の操作)をする。この場合、画像形成装置801は、「NG」を示す所定の通知#2を管理装置100に送信する。「問題の深刻度合いが基準よりも低い場合」とは、たとえば、偶発的な汚れが用紙に出力したことにより自動検品の参照画像として登録したくないと判断した場合等である。偶発的な問題さえ発生しなければ、問題なく印刷できる見込みがあるからである。
【0108】
なお、機械管理者891は、画像形成装置801とは異なる装置(たとえば、タブレット端末等の端末装置)を操作することにより、上記通知#2を管理装置100に送信してもよい。
【0109】
図12は、管理装置100が通知#2を画像形成装置801から受信した後に実行される処理を説明するための図である。
【0110】
図12を参照して、管理装置100(詳しくは、表示制御部115)は、通知#2を画像形成装置801から受信すると、印刷ジョブ#1の試し刷りのジョブを、指定された画像形成装置801に再送信する。画像形成装置801は、印刷ジョブ#1の試し刷りのジョブを再度受信すると、当該試し刷りのジョブを実行する。
【0111】
以上のように、通信部150が、所定の操作(第2の操作)に基づく通知#2を画像形成装置801等から受信した場合、印刷ジョブ#1の試し刷りのジョブを指定された画像形成装置801に再送する。通信部150が、通知#2を画像形成装置801から受信した場合、表示制御部115は、画像471を消去(削除)せずに、画像471の表示を継続する。表示制御部115は、画像471を非表示としない。
【0112】
このように、管理装置100は、画像形成装置801から通知#2を受信すると、試し刷りのジョブを自動的に画像形成装置801に対して再送信する。それゆえ、ジョブ管理者199は、試し刷りのジョブを再送信する操作を行なう必要がない。このため、画像形成システム1では、ジョブ管理者199が試し刷りのジョブの再送信を忘れることに起因する作業効率の低下が生じることがない。
【0113】
(2)第2のケース
図13は、管理装置100と画像形成装置801(#1)との間のデータの送受信を説明するための図である。
【0114】
図13を参照して、管理装置100(詳しくは、通信部150)は、印刷ジョブ#1の試し刷りのジョブを、指定された画像形成装置801に送信する。画像形成装置801は、印刷ジョブ#1の試し刷りのジョブを受信すると、当該試し刷りのジョブを実行する。
【0115】
画像形成装置801の機械管理者891は、印刷ジョブ#1の試し刷りのジョブの印刷物を確認する。機械管理者891は、試し刷りの出力結果に問題があった場合であって、かつ問題の深刻度合いが基準よりも高い場合、画像形成装置801の操作装置851に対して所定の操作(第3の操作)をする。この場合、画像形成装置801は、「NG」を示す所定の通知#3を管理装置100に送信する。「問題の深刻度合いが基準よりも高い場合」とは、たとえば、画像形成装置800の長期的な不具合(エラー等)により、再印刷を実行しても問題のない印刷が行えない場合等である。すなわち、「問題の深刻度合いが基準よりも高い場合」とは、復旧が見込めない場合である。
【0116】
なお、機械管理者891は、画像形成装置801とは異なる装置(たとえば、タブレット端末等の端末装置)を操作することにより、上記通知#3を管理装置100に送信してもよい。
【0117】
図14は、管理装置100が通知#3を画像形成装置801から受信した後に実行される処理を説明するための図である。
【0118】
図14を参照して、管理装置100(詳しくは、表示制御部115)は、通知#3を画像形成装置801から受信すると、印刷ジョブ#1の試し刷りのジョブの実行状況を表す画像471と、本印刷のジョブの実
行状況を表す画像472とを消去(削除)する。すなわち、表示制御部115は、画像471,472を非表示とする。
【0119】
以上のように、通信部150が、所定の操作(第3の操作)に基づく通知#3を画像形成装置801等から受信した場合、管理装置100は、指定された画像形成装置801に対する印刷ジョブ#1を取り消す。また、通信部150が通知#3を受信した場合、表示制御部115は、画像471および画像472を消去する。
【0120】
このような構成によれば、管理装置100は、通知#3の受信に基づき、画像形成装置801に対する印刷ジョブ#1の割り当てを自動的に取り消す。したがって、ジョブ管理者199による手作業での割り当ての取り消し作業が不要となる。
【0121】
(c7.割り込み処理)
図15は、自動検品処理の設定がなされていない印刷ジョブ#3が画像形成装置801に割り当てられたときに実行される処理を説明するための図である。
【0122】
図15を参照して、印刷ジョブ#1が画像形成装置801に割り当てられた後に、新たな印刷ジョブ#3が画像形成装置801に割り当てられると、画像形成装置801から上述した通知#1~#3を受信していないことを条件に、以下の処理が実行される。
【0123】
管理装置100は、印刷ジョブ#3を表す画像403を、送信用リスト400の領域410内に表示する。管理装置100は、印刷ジョブ#1の試し刷りのジョブを表す画像401Aと、印刷ジョブ#1の本印刷のジョブを表す画像401Bとの間に、印刷ジョブ#3を表す画像403を表示する。
【0124】
この表示のように、印刷ジョブ#3が、印刷ジョブ#1の本印刷のジョブよりも優先させる。すなわち、管理装置100は、印刷ジョブ#1の試し刷りジョブを画像形成装置801に送信した後、印刷ジョブ#1の本印刷のジョブよりも先に、印刷ジョブ#3を画像形成装置801に送信する。これにより、画像形成装置801は、印刷ジョブ#1の本印刷のジョブよりも先に、印刷ジョブ#3を実行する。
【0125】
以上のように、印刷ジョブ#3に対して試し刷りと本印刷とに分けて印刷を実行する設定がなされておらず、かつ、印刷ジョブ#3が画像形成装置801で実行される場合には、通知#1~#3を受信していないことを条件に印刷ジョブ#3を印刷ジョブ#1の本印刷のジョブよりも先に画像形成装置801に送信する。
【0126】
印刷ジョブ#1の本印刷のジョブは、試し刷りの結果がOKであることを示す通知#1を管理装置100が受信しない限り、画像形成装置801には送信されない。試し刷りの確認にはある程度の時間を要する。したがって、上記のように、試し刷りの必要ない印刷ジョブ#3を印刷ジョブ#1の本印刷のジョブよりも先に画像形成装置801に送信することにより、印刷ジョブ#3が速やかに実行される。
【0127】
それゆえ、上記の構成によれば、印刷ジョブ#1の本印刷の後に印刷ジョブ#3を画像形成装置801に送信する構成に比べて、画像形成装置801の稼働率を上げることができる。
【0128】
<D.制御構造>
図16は、管理装置100で実行される処理の流れの一例を説明するためのフロー図である。
【0129】
図16を参照して、ステップS1において、管理装置100のジョブ取得部120は、外部から印刷ジョブを取得する。ステップS2において、管理装置100の制御部110は、取得した印刷ジョブを表す画像を受注ジョブリスト200に追加表示する。
【0130】
ステップS3において、操作受付部130は、受注ジョブリスト200内の画像を機械リスト300に移動する操作(ジョブ管理者199の操作)を受け付ける。ステップS4において、制御部110は、機械リスト300に移動された画像が示す印刷ジョブに対して自動検品処理の設定がなされているか否かを判断する。制御部110は、たとえば、自動検品処理のフラグの有無により、印刷ジョブに対して自動検品処理の設定がなされているか否かを判断する。
【0131】
表示制御部115は、印刷ジョブに対して自動検品処理の設定がなされていると判断された場合(ステップS4においてYES)、ステップS5において、試し刷りのジョブを表す画像(たとえば、
図7の画像401A)と、本印刷のジョブを表す画像(たとえば、
図7の画像401B)とを、送信用リスト内に表示させる。詳しくは、表示制御部115は、指定された画像形成装置800に対応する領域内(たとえば、
図7の領域410)に、両画像を表示させる。通信部150は、ステップS6において、試し刷りのジョブを、ジョブ管理者199によって指定された画像形成装置800に送信する。
【0132】
ステップS7において、表示制御部115は、試し刷りのジョブを表す画像に対応付けて「実行中」の文字列を有する画像(たとえば、
図7の画像481)を表示する。ステップS8において、表示制御部115は、本印刷のジョブを表す画像に対応付けて「実行待ち」の文字列を有する画像(たとえば、
図7の画像48
2)を表示する。
【0133】
なお、ステップS5~ステップS8の処理の順序は一例であり、これに限定されるものではない。
【0134】
表示制御部115は、印刷ジョブに対して自動検品処理の設定がなされていないと判断された場合(ステップS4においてNO)、ステップS9において、印刷ジョブを表す画像を送信用リスト400に表示する。ステップS110において、通信部150は、印刷ジョブを指定された画像形成装置800に送信する。ステップS11において、表示制御部115は、印刷ジョブを表す画像を送信用リスト400から消去(削除)する。
【0135】
図17は、試し刷りのジョブが画像形成装置800に送信された後に、管理装置100で実行される処理の流れの一例を説明するための図である。
【0136】
図17を参照して、ステップS101において、制御部110は、試し刷りジョブの確認結果(通知)受信したか否かを判断する。制御部110は、確認結果を受信したと判断した場合(ステップS101においてYES)、処理をステップS105に進める。
【0137】
制御部110は、確認結果を受信していないと判断された場合(ステップS101においてNO)、通常処理設定の印刷ジョブが、試し刷り印刷のジョブおおよび本印刷のジョブを実行する画像形成装置800に割り当てられたか否かを判断する。
【0138】
制御部110は、割り当てられていないと判断された場合(ステップS102においてNO)、処理をステップS101に進める。
【0139】
制御部110は、割り当てられていると判断された場合(ステップS102においてYES)、ステップS103において、通常処理設定の印刷ジョブを表す画像を本印刷のジョブを表す画像よりも上位に表示する(
図15参照)。ステップS104において、通信部150は、通
常処理設定の印刷ジョブを,本印刷のジョブよりも先に画像形成装置800に送信する(
図15参照)。その後、制御部110は、処理をステップS101に進める。
【0140】
ステップS105において、制御部110は、確認結果として上述した通知#1を受信したか否かを判断する。なお、通知#1は、確認結果が問題ない場合に、管理装置100に対して画像形成装置800等から送信される通知である。
【0141】
通信部150は、通知#1を受信したと判断された場合(ステップS105においてYES)、ステップS106において、本印刷のジョブを指定された画像形成装置800に送信する。ステップS107において、表示制御部115は、送信用リスト400において、本印刷のジョブが実行中であることを表示する(
図10参照)。
【0142】
制御部110は、通知#1を受信していないと判断された場合(ステップS105においてNO)、ステップS108において、確認結果として上述した通知#2を受信したか否かを判断する。
【0143】
通信部150は、通知#2を受信したと判断された場合(ステップS108においてYES)、ステップS109において、試し刷りのジョブを指定された画像形成装置800に再度送信する。なお、試し刷りのジョブを表す画像は、消去されることなく、送信用リスト400に表示される(
図12参照)。制御部110は、通知#2を受信していないと判断された場合(ステップS108においてNO)、ステップS110において、確認結果として上述した通知#3を受信したか否かを判断する。
【0144】
通信部150は、通知#3を受信したと判断された場合(ステップS110においてYES)、ステップS111において、試し刷りのジョブを表す画像と、本印刷のジョブを表す画像とを,送信用リストから消去する。制御部110は、通知#3を受信していないと判断された場合(ステップS110においてNO)、一連の処理を終了する。
【0145】
<E.変形例>
(e1.第1の変形例)
図18から
図20に基づき、管理装置100が表示する画面の変形例を説明する。
【0146】
図18は、表示装置140において表示される画面を示した図である。
【0147】
図18を参照して、管理装置100(詳しくは、表示制御部115)は、表示装置140に複数のリストを表示させる。管理装置100は、受注ジョブリスト200と、待機リスト500と、機械リスト300と、送信用リスト400とを並べて表示する。管理装置100は、待機リスト500を、受注ジョブリスト200と機械リスト300との間に表示する。
【0148】
管理装置100は、ジョブ取得部120によって印刷ジョブが取得されると、取得されたジョブを表す画像を受注ジョブリスト200内に表示する。本例では、受注ジョブリスト200に、4つの印刷ジョブ#1~#4を表す4つの画像201~204が表示されている。
【0149】
ジョブ管理者199は、受注ジョブリスト内の各印刷ジョブ#1~#4に対して、通常処理を行なうか、あるいは自動検品処理を行なうかの設定を、上述したチェックボック
スを用いて行なう(
図5参照)。本例では、印刷ジョブ#1~#4のうち、印刷ジョブ#1のみに、自動検品処理の設定がなされているものとする。
【0150】
ジョブ管理者199は、各印刷ジョブ#1~#4を表す各画像201~204を、マウス等を用いて、待機リスト500内に移動させる。この時点では、各印刷ジョブ#1~#4の画像形成装置800への割り当ては行なわれていない。
【0151】
印刷ジョブ#1には上述したように自動検品処理の設定がなされている。それゆえ、操作受付部130が、印刷ジョブ#1を表す画像201を受注ジョブリスト200から待機リスト500に移動させる操作を受け付けると、表示制御部115は、待機リスト500に、印刷ジョブ#1の試し刷りのジョブの実行状況を表す画像571と、本印刷のジョブの実行状況を表す画像572とを表示装置140に表示させる。
【0152】
詳しくは、画像571は、試し刷りのジョブを表す画像501Aと、実行状況を表す画像581とを含む。画像572は、本印刷のジョブを表す画像501Bと、実行状況を表す画像582とを含む。画像581と画像582とに含まれる実行状況を表す表記(文字列)は、実行状況に応じて逐次変化する。
【0153】
なお、操作受付部130が、印刷ジョブ#2~#4を表す画像202~204を受注ジョブリスト200から待機リスト500に移動させる操作を受け付けると、表示制御部115は、待機リスト500に、印刷ジョブ#2を表す画像502と、印刷ジョブ#3を表す画像503と、印刷ジョブ#4を表す画像504とを表示させる。
【0154】
図19および
図20は、印刷ジョブの画像形成装置800への割り当てが行なわれたときに実行される処理を説明するための図である。
図19は、
図18からの遷移後の画面を表している。
図20は、
図19からの遷移後の画面を表している。
【0155】
図18および
図19を参照して、ジョブ管理者199は、待機リスト500内の印刷ジョブ#1の試し刷りのジョブを表す画像501Aを、マウス等を用いて機械リスト300の領域301内に移動させる。このような操作により、印刷ジョブ#1の試し刷りのジョブは、画像形成装置#1(801)に割り当てられる。さらに、表示制御部115は、送信用リスト400の領域410内に印刷ジョブ#1の試し刷りのジョブを表す画像4
01Aを表示させる。
【0156】
引き続き、ジョブ管理者199は、待機リスト500内の印刷ジョブ#2を表す画像502を、マウス等を用いて機械リスト300の領域301内に移動させる。このような操作により、印刷ジョブ#2は、画像形成装置#1(801)に割り当てられる。さらに、表示制御部115は、送信用リスト400の領域410内に印刷ジョブ#2のジョブを表す画像402を表示させる。その後、ジョブ管理者199は、印刷ジョブ#3を、印刷ジョブ#2と同様に画像形成装置#1に割り当てる操作を行なう。
【0157】
さらに、ジョブ管理者199は、印刷ジョブ#4を、画像形成装置#2(802)に割り当てる操作を行なう。すなわち、ジョブ管理者199は、待機リスト500内の印刷ジョブ#4を表す画像504を、マウス等を用いて機械リスト300の領域302内に移動させる。
【0158】
表示制御部115は、印刷ジョブの画像形成装置800への割り当てが行なわれた事に基づき、当該割り当てられた印刷ジョブを表す画像を待機リスト500から消去する。
【0159】
以上の操作および処理により、
図19に示した画面が表示装置140に表示される。
【0160】
図19および
図20を参照して、ジョブ管理者199は、待機リスト500内の印刷ジョブ#1の本印刷のジョブを表す画像501
Bを、マウス等を用いて機械リスト300の領域302内に移動させる。このような操作により、印刷ジョブ#1の本印刷のジョブは、試し刷りのジョブとは異なる画像形成装置#2(802)に割り当てられる。さらに、表示制御部115は、送信用リスト400の領域420内に印刷ジョブ#1の本印刷のジョブを表す画像4
01Bを表示させる。なお、本例では、管理装置100は、印刷ジョブ#1の試し刷りのジョブの確認結果として、「OK」を表す通知#1を受信しているため、送信用リスト400の領域410から当該試し刷りの印刷ジョブを表す画像401Aを消去する。
【0161】
以上の操作および処理により、
図20に示した画面が表示装置140に表示される。
【0162】
このような待機リスト500を備えた構成によれば、試し刷りのジョブと、本印刷のジョブとを異なる画像形成装置800に実行させることが可能となる。それゆえ、ジョブ管理者199は、各画像形成装置800の負荷に鑑み、本印刷のジョブを割り当てる画像形成装置800を選択することができる。それゆえ、画像形成システム1全体の効率化を図ることができる。
【0163】
(e2.第2の変形例)
(1)表示制御部115は、試し刷りのジョブまたは本印刷のジョブに基づく再印刷が実行中の場合には、送信用リスト400において、実行中の表示に所定の表示を加えてもよい。たとえば、表示制御部115は、画像481,482等において、「実行中(NG:再印刷)」との表示をさせてもよい。
【0164】
(2)表示制御部115は、試し刷りのジョブまたは本印刷のジョブが完了することなく、試し刷りのジョブまたは本印刷のジョブが途中で終了した場合には、実行済みの表示に所定の表示を加えてもよい。たとえば、表示制御部115は、画像481,482等において、「実行中(NG:停止)」との表示をさせてもよい。
【0165】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0166】
1 画像形成システム、100 管理装置、110 制御部、115 表示制御部、120 ジョブ取得部、130 操作受付部、140 表示装置、150 通信部、184 入力装置、188 通信装置、199 ジョブ管理者、200 受注ジョブリスト、291,292 チェックボックス、300 機械リスト、310,320,330,410,420,430 領域、400 送信用リスト、500 待機リスト、601 矢印、690 カーソル、800,801,802,803 画像形成装置、851 操作装置、891,892,893 機械管理者、901,902,903 DFE装置。