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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-08
(45)【発行日】2024-04-16
(54)【発明の名称】印刷装置、および印刷装置の制御方法
(51)【国際特許分類】
   B41J 3/36 20060101AFI20240409BHJP
   B41J 3/01 20060101ALI20240409BHJP
   B41J 2/01 20060101ALI20240409BHJP
   B41J 29/38 20060101ALN20240409BHJP
【FI】
B41J3/36 Z
B41J3/01
B41J2/01 301
B41J2/01 451
B41J2/01 401
B41J29/38 301
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2020092018
(22)【出願日】2020-05-27
(65)【公開番号】P2021187000
(43)【公開日】2021-12-13
【審査請求日】2023-04-10
(73)【特許権者】
【識別番号】000002369
【氏名又は名称】セイコーエプソン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100179475
【弁理士】
【氏名又は名称】仲井 智至
(74)【代理人】
【識別番号】100216253
【弁理士】
【氏名又は名称】松岡 宏紀
(74)【代理人】
【識別番号】100225901
【弁理士】
【氏名又は名称】今村 真之
(72)【発明者】
【氏名】倉本 博幸
【審査官】牧島 元
(56)【参考文献】
【文献】特開平10-016313(JP,A)
【文献】特開2019-059123(JP,A)
【文献】特開2015-208964(JP,A)
【文献】特開2017-013295(JP,A)
【文献】特開2012-066473(JP,A)
【文献】特開2020-040382(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2008/0024583(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B41J 3/36
B41J 3/01
B41J 2/01 - 2/215
B41J 29/38
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
媒体に対して手動で移動させられる間に前記媒体に印刷を行う印刷装置であって、
前記印刷装置が移動させられる移動速度を検出する速度検出部と、
前記移動速度が閾値を超えたときに、印刷を中止する制御部と、
前記印刷装置により印刷される印刷画像が特定印刷画像であるか否かを判断する印刷画
像判断部と、を備え、
前記制御部は、前記印刷画像判断部により前記印刷画像が前記特定印刷画像であると判
断された場合、前記移動速度が閾値を超えたときに、印刷を中止し、前記印刷画像判断部
により前記印刷画像が前記特定印刷画像ではないと判断された場合、前記移動速度が閾値
を超えたときに、印刷を中止しないことを特徴とする印刷装置。
【請求項2】
前記特定印刷画像は、コード画像であることを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
【請求項3】
媒体に対して手動で移動させられる間に前記媒体に印刷を行う印刷装置の制御方法であ
って、
前記印刷装置が移動させられる移動速度を検出するステップと、
前記印刷装置により印刷される印刷画像が特定印刷画像である場合、前記移動速度が閾
値を超えたときに、印刷を中止し、前記印刷画像が前記特定印刷画像ではない場合、前記
移動速度が閾値を超えたときに、印刷を中止しないステップと、を実行することを特徴と
する印刷装置の制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷装置、および印刷装置の制御方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、特許文献1が開示するように、媒体に対して手動で移動させられる間に媒体に印刷を行うハンディーモバイルプリンターが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2018-144337号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ハンディーモバイルプリンターでは、手動で移動させられる移動速度に印刷動作が追い付かない場合、印刷画像の印刷濃度が低下してしまう課題がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の印刷装置は、媒体に対して手動で移動させられる間に媒体に印刷を行う印刷装置であって、印刷装置が移動させられる移動速度を検出する速度検出部と、移動速度が閾値を超えたときに、印刷を中止させる制御部と、を備える。
【0006】
本発明の印刷装置の制御方法は、媒体に対して手動で移動させられる間に媒体に印刷を行う印刷装置の制御方法であって、印刷装置が移動させられる移動速度を検出するステップと、移動速度が閾値を超えたときに、印刷を中止するステップと、を実行する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】印刷システムのシステム構成図である。
図2】印刷装置の外観斜視図である。
図3図2とは別の角度から見た印刷装置の外観斜視図である。
図4】印刷装置が+X方向に移動させられた状態を示す図である。
図5】印刷システムの制御ブロック図である。
図6】印刷指示画面を示す図である。
図7】印刷設定画面を示す図である。
図8】印刷装置の機能ブロック図である。
図9】情報処理装置が実行する印刷制御処理および印刷装置が実行する印刷処理を示すフローチャートである。
図10図9に続くフローチャートである。
図11】ディスプレーを備えた印刷装置を+Z方向から見た図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、添付の図面を参照しつつ、印刷装置、および印刷装置の制御方法の一実施形態について説明する。
【0009】
図1は、印刷システムSYのシステム構成図である。印刷システムSYは、情報処理装置1と、印刷装置101とを備えている。情報処理装置1と印刷装置101とは、有線或いは無線で、通信可能に接続されている。
【0010】
情報処理装置1は、印刷ジョブを印刷装置101に送信する。情報処理装置1としては、例えば、スマートフォン、タブレット端末、パソコンなどを用いることができる。
【0011】
印刷装置101は、情報処理装置1から受信した印刷ジョブに基づいて、媒体201(図4参照)に対して印刷を行う。印刷装置101は、いわゆるハンディープリンターであり、媒体201に対して手動で移動させられる間に印刷を行う。なお、媒体201としては、印刷用紙に限定されず、例えば、封筒、葉書、名刺、段ボール、ノート、CD(Compact Disc)などを用いることができる。
【0012】
図2および図3に基づいて、印刷装置101の外観構成について説明する。なお、以下では、印刷装置101から見た方向を、各図に示したXYZ直交座標系による方向を用いて説明するが、これらの方向は説明の便宜上のものにすぎず、以下の実施形態を何ら限定するものではない。
【0013】
印刷装置101は、略直方体状に形成されている。印刷装置101の6つの外面のうち、後述するプリントボタン115が設けられた外面を第1外面103といい、第1外面103とは反対側の外面を第2外面105という。また、第1外面103或いは第2外面105を底面としたときに側面に相当する4つの外面のうち、面積の大きい2つの外面の一方を第3外面107といい、他方を第4外面109という。さらに、側面に相当する4つの外面のうち、面積の小さい2つの外面の一方を第5外面111といい、他方を第6外面113という。すなわち、第1外面103、第2外面105、第3外面107、第4外面109、第5外面111および第6外面113は、それぞれ、印刷装置101から見て、+Z方向、-Z方向、+X方向、-X方向、+Y方向および-Y方向に設けられている。
【0014】
印刷装置101の第1外面103には、プリントボタン115と、電源ボタン116とが設けられている。プリントボタン115は、ユーザー301(図4参照)からの印刷開始指示を受け付ける。ユーザー301からの印刷開始指示は、例えばプリントボタン115が短押しされることにより行われる。プリントボタン115は、第1外面103の中央部に対して、+Y方向寄りに設けられている。ユーザー301は、印刷装置101を媒体201上に置いた後、プリントボタン115を短押しし、把持した印刷装置101を媒体201の表面に沿ってフリーハンドで移動させることで、印刷装置101に印刷画像203(図4参照)を印刷させることができる。
【0015】
電源ボタン116は、ユーザー301からの電源のON/OFFの切替え指示を受け付ける。電源ボタン116は、第1外面103の中央部に対して、-Y方向寄りに設けられている。
【0016】
図3に示すように、印刷装置101の第2外面105には、複数のローラー119と、印刷ヘッド121と、移動検出センサー125とが設けられている。
【0017】
複数のローラー119は、媒体201に摺接して回転することで、媒体201に対する印刷装置101のX方向への移動をガイドする。
【0018】
印刷ヘッド121は、複数のノズルが配列されたノズル列127を備えたインクジェットヘッドであり、各ノズルからインクを吐出することで、媒体201に印刷画像203を印刷する。印刷ヘッド121は、第2外面105の中央部に対して、+Y方向寄りに設けられている。すなわち、印刷ヘッド121は、上記のプリントボタン115に対して、-Z方向に設けられている。ノズル列127は、Y方向に配列されている。
【0019】
移動検出センサー125は、印刷装置101が媒体201に対して移動させられる間に、媒体201の微小な凹凸を光学的に読み取ることにより、移動検出信号を出力する。印刷装置101は、移動検出センサー125から出力された移動検出信号に基づいて、X方向およびY方向における移動量、移動方向および移動速度を検出する。移動検出センサー125は、印刷ヘッド121に対して、-Y方向に設けられている。
【0020】
図4に示すように、印刷装置101は、印刷装置101が印刷装置101から見て+X方向に移動させられる間に、媒体201に印刷画像203を印刷可能である。また、印刷装置101は、印刷装置101が印刷装置101から見て-X方向に移動させられる間に、媒体201に印刷画像203を印刷することも可能である。ここで、印刷装置101が印刷装置101から見て+X方向に移動させられるとは、第3外面107が先方となるように印刷装置101が移動させられることを意味する。また、印刷装置101が印刷装置101から見て-X方向に移動させられるとは、第4外面109が先方となるように印刷装置101が移動させられることを意味する。
【0021】
また、印刷装置101は、1つの印刷ジョブを1回のパスで実行できない場合、複数回のパスに分けて実行することができる。ここで、パスとは、+X方向或いは-X方向の一方向に印刷装置101が移動させられる間に行われる印刷動作を指す。
【0022】
このように、1つの印刷ジョブを複数回のパスに分けて実行する場合、ユーザー301は、情報処理装置1において、移動方向として、一方向印刷および二方向印刷のいずれかを選択できる。例えば、一方向印刷が選択された場合、印刷装置101は、+X方向に移動しながら1パス分の印刷を行った後、-X方向且つ-Y方向への改行を行う、といった動作を繰り返す。一方、二方向印刷が選択された場合、印刷装置101は、+X方向に移動しながら1パス分の印刷を行った後、-Y方向への改行を行い、-X方向に移動しながら次のパスの印刷を行った後、-Y方向への改行を行う、といった動作を繰り返す。
【0023】
また、印刷ジョブは、パスごとに印刷装置101の移動方向を指定している。以下、印刷ジョブをパス単位に分割したものを「パス単位ジョブ」という。例えば、一方向印刷では、全てのパス単位ジョブについて、指定方向が+X方向に指定されている。また、二方向印刷では、奇数番目のパス単位ジョブについて、指定方向が+X方向に指定され、偶数番目のパス単位ジョブについて、指定方向が-X方向に指定されている。
【0024】
また、パス単位ジョブに含まれる印刷データは、指定された印刷装置101の移動方向に対応している。例えば、指定方向が+X方向に指定されているパス単位ジョブは、印刷装置101が+X方向に移動されたときに適切な印刷画像203が印刷される印刷データを含む。また、指定方向が-X方向に指定されているパス単位ジョブは、印刷装置101が-X方向に移動されたときに適切な印刷画像203が印刷される印刷データを含む。
【0025】
図5を参照し、印刷システムSYのハードウェア構成について説明する。印刷システムSYは、情報処理装置1と、印刷装置101とを備えている。情報処理装置1は、操作・表示部11と、処理装置側通信部13と、処理装置側制御部15とを備えている。
【0026】
操作・表示部11は、例えばタッチパネルであり、ユーザー301による各種操作および各種情報の表示に用いられる。操作・表示部11は、例えば、印刷指示画面21(図6参照)や印刷設定画面31(図7参照)を表示する。
【0027】
ここで、印刷指示画面21および印刷設定画面31について説明する。図6に示すように、印刷指示画面21には、印刷種別選択欄23と、情報入力欄25と、第1OKボタン27と、第1キャンセルボタン29とが設けられる。
【0028】
印刷種別選択欄23には、テキスト選択肢23aと、QRコード(登録商標)選択肢23bと、イメージ選択肢23cとが選択可能に表示される。印刷種別選択欄23においてテキスト選択肢23aが選択された場合、情報入力欄25には、テキストが入力される。なお、テキストとは、不図示のソフトウェアキーボードから入力された文字、数字、記号および絵文字など、テキストコードが付与されている情報を指す。また、印刷種別選択欄23においてQRコード選択肢23bが選択された場合、情報入力欄25には、コード化されるテキストが入力される。また、印刷種別選択欄23においてイメージ選択肢23cが選択された場合、情報入力欄25には、イメージが描画または挿入される。なお、イメージとは、テキストコードが付与されていない情報を指す。
【0029】
情報入力欄25には、印刷種別選択欄23においてテキスト選択肢23aまたはQRコード選択肢23bが選択された場合に入力されたテキストが表示される。また、情報入力欄25には、印刷種別選択欄23においてイメージ選択肢23cが選択された場合に描画または挿入されたイメージが表示される。
【0030】
第1OKボタン27は、印刷指示画面21における情報入力を確定するための操作を受け付ける。情報処理装置1は、第1OKボタン27の操作を受け付けると、情報入力を確定し、印刷設定画面31を表示する。第1キャンセルボタン29は、印刷指示画面21における情報入力をキャンセルする操作を受け付ける。情報処理装置1は、第1キャンセルボタン29の操作を受け付けると、印刷指示画面21に入力された情報をリセットし、不図示の初期画面を操作・表示部11に表示させる。
【0031】
図7に示すように、印刷設定画面31には、印刷プレビュー33と、移動方向選択欄35と、第2OKボタン37と、第2キャンセルボタン39とが設けられる。
【0032】
印刷プレビュー33には、印刷指示画面21の情報入力欄25に入力された情報に基づいて、印刷画像203のプレビューが表示される。図6に示したように、印刷指示画面21の印刷種別選択欄23においてQRコード選択肢23bが選択された場合、情報処理装置1は、印刷指示画面21の情報入力欄25に入力された情報をQRコード化したQRコード画像203bを、印刷プレビュー33として表示する。QRコード画像203bは、「特定印刷画像」および「コード画像」の一例である。
【0033】
移動方向選択欄35には、一方向印刷選択肢35aと、二方向印刷選択肢35bとが選択可能に表示される。なお、印刷画像203が1回のパスで実行できる場合には、一方向印刷選択肢35aのみを選択可能とし、二方向印刷選択肢35bを選択不能としてもよい。
【0034】
第2OKボタン37は、印刷設定画面31における選択を確定するための操作を受け付ける。情報処理装置1は、第2OKボタン37の操作を受け付けると、印刷データを生成し、生成した印刷データと、印刷種別を示す情報と、指定方向を示す情報とを含む印刷ジョブを印刷装置101に送信する。第2キャンセルボタン39は、印刷設定画面31における選択をキャンセルする操作を受け付ける。情報処理装置1は、第2キャンセルボタン39の操作を受け付けると、印刷設定画面31の設定をリセットし、操作・表示部11に印刷指示画面21を表示させる。
【0035】
図5の説明に戻る。処理装置側通信部13は、無線等を介して、印刷装置101と通信する。例えば、処理装置側通信部13は、印刷装置101に印刷ジョブを送信する。
【0036】
処理装置側制御部15は、処理装置側CPU(Central Processing Unit)16と、処理装置側ROM(Read Only Memory)17と、処理装置側RAM(Random Access Memory)18とを含む。
【0037】
処理装置側CPU16は、処理装置側ROM17に記憶された各種制御プログラムを処理装置側RAM18に展開して実行することにより、各種制御を行う。なお、処理装置側制御部15は、処理装置側CPU16に代え、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等のハードウェア回路をプロセッサーとして用いてもよい。また、プロセッサーは、1以上のCPUとASIC等のハードウェア回路が協働して動作する構成でもよい。
【0038】
処理装置側ROM17は、フラッシュメモリーなどの書き換え可能なROMであり、各種制御プログラムおよび各種制御データを記憶する。処理装置側RAM18は、処理装置側CPU16が各種制御を行うためのワークエリアとして用いられる。
【0039】
処理装置側ROM17は、印刷装置101を制御するための専用アプリケーション17aを記憶する。処理装置側CPU16は、専用アプリケーション17aを用いて、上記の印刷指示画面21および印刷設定画面31を表示する。
【0040】
また、処理装置側CPU16は、専用アプリケーション17aを用いて、印刷ジョブを生成する。より具体的には、処理装置側CPU16は、印刷指示画面21において入力された情報と、印刷設定画面31の設定とに基づいて、印刷ジョブを生成する。
【0041】
印刷装置101は、印刷装置側通信部161と、移動検出センサー125と、印刷ヘッド121と、印刷装置側制御部165とを備えている。
【0042】
印刷装置側通信部161は、無線等を介して、情報処理装置1と通信する。
【0043】
移動検出センサー125は、印刷装置101が媒体201に対して移動させられる間に、媒体201の微小な凹凸を光学的に読み取り、印刷装置101の移動量、移動方向および移動速度を検出するための移動検出信号を出力する。
【0044】
印刷ヘッド121は、複数のノズルが配列されたノズル列127を有する。印刷ヘッド121は、複数のノズルからインクを吐出することにより媒体201に印刷を行う。なお、印刷ヘッド121は、複数のノズル列127を有する構成でもよい。また、印刷装置101は、複数の印刷ヘッド121が設けられた構成でもよい。この場合、複数の印刷ヘッド121は、各印刷ヘッド121に設けられたノズルから、相互に異なる色のインクを吐出する構成でもよい。
【0045】
印刷装置側制御部165は、印刷装置側CPU166と、印刷装置側ROM167と、印刷装置側RAM168とを含む。
【0046】
印刷装置側CPU166は、印刷装置側ROM167に記憶された各種制御プログラムを印刷装置側RAM168に展開して実行することにより、各種制御を行う。なお、印刷装置側制御部165は、印刷装置側CPU166に代え、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等のハードウェア回路をプロセッサーとして用いてもよい。また、プロセッサーは、1以上のCPUとASIC等のハードウェア回路が協働して動作する構成でもよい。
【0047】
印刷装置側ROM167は、各種制御プログラムおよび各種制御データを記憶する。印刷装置側RAM168は、印刷装置側CPU166が各種制御を行うためのワークエリアとして用いられる。
【0048】
印刷装置側CPU166は、移動検出センサー125から出力された移動検出信号に基づいて、印刷装置101のX方向およびY方向における移動量を検出する。印刷装置側CPU166は、検出したX方向およびY方向における移動量から、印刷装置101のX方向およびY方向における移動距離を算出し、算出した移動距離に基づいて、印刷装置101の移動方向を検出すると共に印刷ヘッド121を制御する。より具体的には、印刷装置側CPU166は、算出した移動距離に基づくタイミングで、印刷ヘッド121の各ノズルからインクを吐出する。これにより、印刷装置101は、ユーザー301が印刷装置101を移動させる速度によらず、媒体201に印刷画像203を適切に印刷することができる。
【0049】
また、印刷装置側CPU166は、単位時間あたりの、印刷装置101のX方向およびY方向における移動距離に基づいて、印刷装置101の移動速度を検出する。上述のとおり、印刷装置側CPU166は、X方向における移動距離に基づくタイミングで、印刷ヘッド121の各ノズルからインクを吐出するが、移動速度に、印刷ヘッド121によるインク吐出動作が追い付かない場合、印刷画像203の印刷濃度が低下してしまう場合がある。そのため、印刷装置側CPU166は、印刷装置101の移動速度が、印刷装置側ROM167に予め記憶されている閾値を超えた場合、印刷ヘッド121による印刷を中止する。これにより、印刷装置101は、移動させられる速度が速すぎることにより、印刷濃度が低下した印刷画像203が印刷されることを抑制する。
【0050】
なお、印刷速度の判断基準となる閾値は、印刷ヘッド121の最大吐出周期と、印刷画像203の解像度とに応じて決定される値である。仮に、印刷装置101が、印刷画像203の解像度を変更できる場合、印刷画像203の解像度に応じて、閾値を変化させてもよい。また、情報処理装置1において、印刷画像203の解像度を指定できる場合、印刷装置101は、情報処理装置1から指定された解像度に応じて、閾値を変化させてもよい。
【0051】
図8を参照し、印刷装置101の機能構成について説明する。印刷装置101は、印刷画像判断部181と、速度検出部183と、中止制御部185とを備えている。これらの機能は、いずれも印刷装置側CPU166が、印刷装置側ROM167に記憶された制御プログラムを実行することにより実現されるものである。中止制御部185は、「制御部」の一例である。
【0052】
印刷画像判断部181は、印刷装置101により印刷される印刷画像203がQRコード画像203bであるか否かを判断する。印刷画像判断部181は、情報処理装置1から送信された印刷ジョブに含まれる印刷種別を示す情報が、QRコードを示す情報である場合、印刷装置101により印刷される印刷画像203がQRコード画像203bであると判断する。
【0053】
速度検出部183は、移動検出センサー125から出力される移動検出信号に基づいて、印刷装置101が移動させられる移動速度を検出する。
【0054】
中止制御部185は、速度検出部183により検出された移動速度が閾値を超えたときに、印刷ヘッド121による印刷を中止する。但し、中止制御部185は、印刷画像判断部181により、印刷装置101により印刷される印刷画像203がQRコード画像203bであると判断された場合、移動速度が閾値を超えたときに印刷を中止し、印刷装置101により印刷される印刷画像203がQRコード画像203bではないと判断された場合、移動速度が閾値を超えたか否かの判断を行わず、結果として、移動速度が閾値を超えても印刷を中止しない。
【0055】
図9および図10を参照し、情報処理装置1が実行する印刷制御処理および印刷装置101が実行する印刷処理について説明する。情報処理装置1は、専用アプリケーション17aを起動し、操作・表示部11に印刷指示画面21を表示している状態であるものとする。
【0056】
ステップS01において、情報処理装置1は、印刷指示画面21への入力を受け付ける。情報処理装置1は、印刷指示画面21において、印刷種別の選択と、選択された印刷種別に対応する情報の入力とを受け付ける。
【0057】
ステップS02において、情報処理装置1は、印刷設定画面31を操作・表示部11に表示する。
【0058】
ステップS03において、情報処理装置1は、印刷設定画面31の設定を受け付ける。情報処理装置1は、印刷設定画面31において、移動方向の選択を受け付ける。
【0059】
ステップS04において、情報処理装置1は、印刷指示画面21に入力された情報と、印刷設定画面31の設定とに基づいて、印刷ジョブを生成する。
【0060】
ステップS05において、情報処理装置1は、ステップS04にて生成した印刷ジョブを印刷装置101に送信する。
【0061】
ステップS06において、印刷装置101は、情報処理装置1から送信された印刷ジョブを受信する。
【0062】
ステップS07において、印刷装置101は、印刷ジョブに含まれる印刷種別を示す情報に基づいて、印刷される印刷画像203がQRコード画像203bか否かを判断する。印刷装置101は、印刷される印刷画像203がQRコード画像203bであると判断した場合、S08に進む。また、印刷装置101は、印刷される印刷画像203がQRコード画像203bではない、すなわちテキストまたはイメージの印刷画像203であると判断した場合、図10のステップS21に進む。
【0063】
ステップS08において、印刷装置101は、移動速度の閾値を設定する。印刷装置101は、移動速度の閾値として、予め定められた閾値を設定する。
【0064】
ステップS09において、印刷装置101は、印刷開始指示が行われたか否かを判断する。印刷装置101は、プリントボタン115が短押しされた場合、印刷開始指示が行われたと判断する。印刷装置101は、印刷開始指示が行われたと判断した場合、ステップS10に進む。また、印刷装置101は、印刷開始指示が行われていないと判断した場合、ステップS09を繰り返す。
【0065】
ステップS10において、印刷装置101は、印刷装置101の移動速度の検出および印刷を開始する。印刷装置101は、移動検出センサー125から出力される移動検出信号に基づいて、印刷装置101の移動速度を検出する。また、印刷装置101は、印刷ヘッド121を駆動する不図示のヘッドドライバーの駆動制御を行うことにより印刷を行う。
【0066】
ステップS11において、印刷装置101は、印刷装置101の移動速度が、ステップS08で設定した閾値を超えたか否かを判断する。印刷装置101は、印刷装置101の移動速度が閾値を超えたと判断した場合、ステップS12に進む。また、印刷装置101は、印刷装置101の移動速度が閾値を超えていないと判断した場合、ステップS15に進む。
【0067】
ステップS12において、印刷装置101は、印刷を中止する。印刷装置101は、不図示のヘッドドライバーの駆動を停止させることにより印刷を中止する。
【0068】
ステップS13において、印刷装置101は、印刷を中止した旨を示す印刷中止通知を情報処理装置1に送信する。
【0069】
ステップS14において、情報処理装置1は、印刷装置101から送信された印刷中止通知を受信する。
【0070】
ステップS15において、印刷装置101は、1パス分の印刷が終了したか否かを判断する。印刷装置101は、1パス分の印刷が終了したと判断した場合、ステップS16に進む。また、印刷装置101は、1パス分の印刷が終了していないと判断した場合、ステップS11に戻る。
【0071】
ステップS16において、印刷装置101は、全パス分の印刷が終了したか否かを判断する。印刷装置101は、全パス分の印刷が終了したと判断した場合、ステップS17に進む。また、印刷装置101は、全パス分の印刷が終了していないと判断した場合、ステップS09に戻る。
【0072】
ステップS17において、印刷装置101は、印刷が完了した旨を示す印刷完了通知を情報処理装置1に送信する。
【0073】
ステップS18において、情報処理装置1は、印刷装置101から送信された印刷完了通知を受信する。
【0074】
図10のステップS21において、印刷装置101は、印刷開始指示が行われたか否かを判断する。印刷装置101は、印刷開始指示が行われたと判断した場合、ステップS22に進む。また、印刷装置101は、印刷開始指示が行われていないと判断した場合、ステップS21を繰り返す。
【0075】
ステップS22において、印刷装置101は、印刷を開始する。
【0076】
ステップS23において、印刷装置101は、1パス分の印刷が終了したか否かを判断する。印刷装置101は、1パス分の印刷が終了したと判断した場合、ステップS24に進む。また、印刷装置101は、1パス分の印刷が終了していないと判断した場合、ステップS23を繰り返す。
【0077】
ステップS24において、印刷装置101は、全パス分の印刷が終了したか否かを判断する。印刷装置101は、全パス分の印刷が終了したと判断した場合、ステップS25に進む。また、印刷装置101は、全パス分の印刷が終了していないと判断した場合、ステップS21に戻る。
【0078】
ステップS25において、印刷装置101は、印刷が完了した旨を示す印刷完了通知を情報処理装置1に送信する。
【0079】
ステップS26において、情報処理装置1は、印刷装置101から送信された印刷完了通知を受信する。
【0080】
以上説明したとおり、本実施形態の印刷装置101は、印刷装置101が移動させられる移動速度が閾値を超えたときに印刷を中止するため、移動速度に印刷動作が追い付かないことにより、印刷濃度が低下した印刷画像203が印刷されることを抑制できる。
【0081】
また、印刷装置101は、QRコード画像203bを印刷する場合のみ、移動速度が閾値を超えたときに印刷を中止し、QRコード画像203b以外の印刷画像203を印刷する場合は、移動速度が閾値を超えたか否かの判断を行わないため、結果として、移動速度が閾値を超えたときに印刷を中止しない。つまり、印刷装置101は、印刷濃度の低下が問題となるQRコード画像203bを印刷する場合のみ、移動速度が閾値を超えたか否かの判断を行い、それ以外は、移動速度が閾値を超えたか否かの判断を行わないため、無駄な処理を省略できる。
【0082】
また、QRコード画像203bは、印刷濃度が低い場合、読取不良となることがあるため、印刷装置101は、QRコード画像203bを印刷する場合に、移動速度が閾値を超えたときに印刷を中止することで、QRコード画像203bの読取不良を抑制できる。
【0083】
なお、上記の実施形態によらず、以下の変形例を採用可能である。
[変形例1]
上記の実施形態において印刷装置101は、QRコード画像203bを印刷する場合、移動速度が閾値を超えたときに印刷を中止したが、このときにエラーを通知してもよい。例えば、プリントボタン115にLED(Light Emitting Diode)を組み込み、印刷装置101は、プリントボタン115に組み込まれたLEDを点灯または点滅させることによりエラー通知を行ってもよい。
【0084】
また、さらなる変形例として、印刷装置101は、音声或いは振動によりエラーを通知してもよい。
【0085】
[変形例2]
また、図11に示すように、印刷装置101は、ディスプレー139を用いてエラーを通知してもよい。この場合、印刷装置101は、印刷装置101の移動速度が上限速度を超えたため印刷を中止した旨のメッセージを、ディスプレー139に表示させればよい。
【0086】
また、さらなる変形例として、情報処理装置1がエラー通知を行ってもよい。この場合、印刷装置101は、QRコード画像203bの印刷時において、移動速度が閾値を超えたときに、エラー情報を情報処理装置1に送信すればよい。また、これに対し、情報処理装置1は、印刷装置101から受信したエラー情報に基づいて、印刷装置101の移動速度が上限速度を超えたため印刷を中止した旨のエラーメッセージを操作・表示部11に表示すればよい。
【0087】
[変形例3]
上記の実施形態の印刷装置101は、QRコード画像203bを印刷する場合に、移動速度が閾値を超えたときに印刷を中止したが、QRコード画像203b以外の二次元コード画像を印刷する場合にも、移動速度が閾値を超えたときに印刷を中止してもよい。また、印刷装置101は、バーコード画像を印刷する場合にも、移動速度が閾値を超えたときに印刷を中止してもよい。二次元コード画像およびバーコード画像は、「特定印刷画像」および「コード画像」の一例である。
また、さらなる変形例として、二次元コードやバーコード以外の特定印刷画像を印刷する場合に、移動速度が閾値を超えたときに印刷を中止してもよい。特定印刷画像は、例えば、イメージの印刷画像203或いはカラー画像などであってもよい。
【0088】
[変形例4]
上記の実施形態の印刷装置101は、情報処理装置1から送信された印刷ジョブに含まれる印刷種別を示す情報に応じて、特定印刷画像を印刷するか否かを判断したが、印刷ジョブに含まれる印刷データの画像解析を行うことにより、特定印刷画像を印刷するか否かを判断してもよい。
【0089】
[変形例5]
また、印刷装置101は、特定印刷画像以外の印刷画像203を印刷する場合にも、移動速度が閾値を超えたときに印刷を中止してもよい。この場合、印刷装置101は、印刷する印刷画像203の印刷種別に応じて、異なる閾値を設定してもよい。例えば、印刷装置101は、テキストの印刷画像203を印刷する場合、第1の閾値を設定する。また、印刷装置101は、QRコード画像203bを印刷する場合、第2の閾値を設定する。また、印刷装置101は、イメージの印刷画像203を印刷する場合、第3の閾値を設定する。ここで、三つの閾値の関係は、第2の閾値より、第1の閾値および第3の閾値を大きくしてもよい。また、印刷装置101は、第3の閾値より第1の閾値が大きくなるように設定してもよい。
【0090】
また、さらなる変形例として、印刷装置101は、バーコード画像を印刷する場合、第4の閾値を設定してもよい。この場合、印刷装置101は、第4の閾値より、第1の閾値および第3の閾値が大きくなるように設定してもよい。また、印刷装置101は、第2の閾値より第4の閾値が大きくなるように設定してもよい。
【0091】
[変形例6]
また、印刷装置101は、印刷画像203の大きさに応じて、異なる閾値を設定してもよい。例えば、印刷装置101は、第1サイズの印刷画像203を印刷する印刷ジョブが取得された場合、第1サイズよりも大きい第2サイズの印刷画像203を印刷する印刷ジョブが取得された場合より、小さい閾値を設定してもよい。
また、さらなる変形例として、印刷装置101は、温度や湿度などの環境情報を取得し、取得した環境情報に応じて、異なる閾値を設定してもよい。この場合、印刷装置101は、環境情報を測定するセンサーを備え、センサーの検出結果を環境情報として取得してもよいし、情報処理装置1から環境情報を取得してもよい。
【0092】
[変形例7]
上記の実施形態の印刷装置101は、情報処理装置1から印刷ジョブを取得したが、フラッシュメモリー等の外部記憶媒体から印刷ジョブを取得してもよい。
【0093】
また、さらなる変形例として、印刷装置101は、自装置で印刷ジョブを生成してもよい。この場合、印刷装置101は、生成した印刷ジョブに基づいて、特定印刷画像を印刷するか否かを判断すればよい。
【0094】
[変形例8]
上記の実施形態の印刷装置101は、複数回のパスで印刷画像203を印刷する場合、複数のパス単位印刷ジョブを含む印刷ジョブを情報処理装置1から受信したが、パス単位ジョブごとに受信してもよい。この場合、印刷装置101は、印刷開始指示を受け付けたとき、または、パスの印刷を終了したときに、情報処理装置1に対し、次のパスのパス単位ジョブを要求すればよい。
【0095】
[変形例9]
印刷装置101の移動速度は、移動検出センサー125からの出力信号のみならず、印刷装置101の角速度を検出するジャイロセンサーからの出力信号を用いて検出してもよい。
【0096】
[変形例10]
印刷ヘッド121は、インクジェットヘッドに限定されず、例えば、熱転写方式で印刷を行うサーマルヘッドでもよい。また、印刷ヘッド121は、インク以外の液体を吐出してもよい。例えば、印刷ヘッド121は、接着剤やコーティング剤などの液体を吐出してもよい。
また、さらなる変形例として、印刷ヘッド121は、液体を収容したインクカートリッジと共に、印刷装置101に対し着脱可能に構成されてもよい。この場合、印刷装置101は、印刷ヘッド121の種別情報を取得し、取得した印刷ヘッド121の種別情報に応じて、移動速度の閾値を異なる値に設定してもよい。
【0097】
[変形例11]
情報処理装置1は、印刷指示画面21の印刷種別選択欄23においてQRコード選択肢23bが選択された場合、印刷指示画面21において、QRコード画像203bのコードサイズや誤り訂正レベルの選択を受け付け可能としてもよい。この場合、情報処理装置1は、選択を受け付けたコードサイズや誤り訂正レベルに基づいて、QRコード画像203bを印刷するための印刷ジョブを生成すればよい。その他、発明の要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更が可能である。
【0098】
[付記]
以下、印刷装置、および印刷装置の制御方法について付記する。
媒体に対して手動で移動させられる間に媒体に印刷を行う印刷装置101であって、印刷装置101が移動させられる移動速度を検出する速度検出部183と、移動速度が閾値を超えたときに、印刷を中止する中止制御部185と、を備える。
【0099】
媒体に対して手動で移動させられる間に媒体に印刷を行う印刷装置101の制御方法であって、印刷装置101が移動させられる移動速度を検出するステップと、移動速度が閾値を超えたときに、印刷を中止するステップと、を実行する。
【0100】
この構成によれば、印刷装置101は、移動速度が閾値を超えたときに印刷を中止するため、印刷装置101が移動させられる移動速度に印刷動作が追い付かないことにより、印刷濃度が低下した印刷画像が印刷されることを抑制できる。
【0101】
上記の印刷装置101において、印刷装置101により印刷される印刷画像が特定印刷画像であるか否かを判断する印刷画像判断部181をさらに備え、中止制御部185は、印刷画像判断部181により印刷画像が特定印刷画像であると判断された場合、移動速度が閾値を超えたときに、印刷を中止し、印刷画像判断部181により印刷画像が特定印刷画像ではないと判断された場合、移動速度が閾値を超えたときに、印刷を中止しないことが好ましい。
【0102】
この構成によれば、印刷装置101は、印刷する印刷画像が特定印刷画像ではない場合、移動速度が閾値を超えたときに印刷を中止しない。つまり、印刷装置101は、印刷濃度の低下が問題となる特定印刷画像を印刷する場合のみ、移動速度が閾値を超えたときに印刷を中止し、それ以外は、移動速度が閾値を超えたときに印刷を中止しないため、無駄な制御を省略できる。
【0103】
上記の印刷装置101において、特定印刷画像は、コード画像であることが好ましい。
【0104】
コード画像は、印刷濃度が低い場合、読取不良となることがある。この構成によれば、印刷装置101は、印刷する印刷画像がコード画像である場合、移動速度が閾値を超えたときに印刷を中止する制御を行うため、コード画像の読取不良を抑制できる。
【符号の説明】
【0105】
101…印刷装置、181…印刷画像判断部、183…速度検出部、185…中止制御部。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11