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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-08
(45)【発行日】2024-04-16
(54)【発明の名称】デスク
(51)【国際特許分類】
   A47B 13/00 20060101AFI20240409BHJP
   A47B 9/00 20060101ALI20240409BHJP
【FI】
A47B13/00 B
A47B9/00 Z
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2020151823
(22)【出願日】2020-09-10
(65)【公開番号】P2022046010
(43)【公開日】2022-03-23
【審査請求日】2023-08-22
(73)【特許権者】
【識別番号】000001351
【氏名又は名称】コクヨ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100085338
【弁理士】
【氏名又は名称】赤澤 一博
(72)【発明者】
【氏名】千田 啓資
(72)【発明者】
【氏名】森永 祐輔
【審査官】七字 ひろみ
(56)【参考文献】
【文献】特開2004-229824(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47B 13/00
A47B 13/08
A47B 9/00
A47B 17/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
天板の反使用端側に配線ダクトを設けたデスクであって、
前記配線ダクトが、底壁と、この底壁の先端から当該底壁に略直交する方向に延出する先端壁と、前記底壁の基端側に設けられ前記底壁を前記天板の下面側に着脱可能に取り付けるための取付部とを具備してなり、
前記取付部が、前記底壁を前記先端壁が上方に起立する姿勢で天板に取り付けるための第1取付部分と、前記底壁を前記先端壁が下方に垂下する姿勢で天板に取り付けるための第2取付部分とを備えたものであり、
前記第1取付部分及び前記第2取付部分のいずれかを前記天板の共通取付部位に選択的に取り付けることできるようにしたデスク。
【請求項2】
前記配線ダクトは、前記第1取付部分と前記第2取付部分とを、前後方向に異なった位置に設けたものである請求項1記載のデスク。
【請求項3】
前記配線ダクトは、前記底壁と前記第1取付部分との上下方向離間距離を、前記底壁と前記第2取付部分との上下方向離間距離に等しく設定したものである請求項1又は2記載のデスク。
【請求項4】
前記天板は、左右対をなす天板支持部材に天板本体を支持させてなるものであり、前記天板支持部材に、前記配線ダクトの底壁の両端部を係合させる係合部を設けている請求項3記載のデスク。
【請求項5】
前記第1取付部分及び第2取付部分が、それぞれ水平板と、前記水平板の前縁から延出させた前鉛直板と、前記水平板の後縁から延出させた後鉛直板とを一体に備えたものであり、前記水平板のいずれかを前記天板の共通取付部位に選択的に止着するように構成されている請求項1、2、3又は4記載のデスク。
【請求項6】
前記配線ダクトは、前記第1取付部分を前記天板に取り付けた場合に前記先端壁の外面が天板を支持する脚体の後端面と略面一となり、前記第2取付部分を天板に取り付けた場合に前記先端壁の外面が前記脚体の後端面よりも外方に突出するように構成されたものである請求項2記載のデスク。
【請求項7】
前記天板は、脚体に設定された高さの異なる複数の取付部位のいずれかに選択的に取付けられるものであり、
前記天板の縁近傍に、間仕切パネルを当該天板のみに支持させて配している請求項1、2、3、4、5又は6記載のデスク。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、天板の反使用端側に配線ダクトを設けたデスクに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から天板の反使用端側に配線ダクトを設けたものは種々知られているが、その配線ダクトを前後に反転させて異なった態様で配線を案内し得るようにしたものも開発されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
ところが、従来のものは、配線ダクトを第1の使用態様でデスク本体に取り付けるための取付部位と、第2の使用態様でデスク本体に取り付けるための取付部位とが異なっているため、デスク本体に設ける取付部位の数が多くなり、構造の複雑化や組立作業の煩雑化を招き易い(第1の課題)。
【0004】
また、この種のデスクでは、対面配置の有無やデスクトップパネルの取付け等に関連して、配線ダクトの取付位置を前後方向に変更したいという要求が出されることがあるが、その場合、従来のものではデスク本体に設定される取付部位の配置がさらに複雑なものになるという問題がある(第2の課題)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2010-63663号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
請求項1に係る発明は、前述した第1の課題を解消することを目的としている。また、請求項2に係る発明は、前述した第1の課題に加え、第2の課題をも解消しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1記載の発明に係るデスクは、天板の反使用端側に配線ダクトを設けたデスクであって、前記配線ダクトが、底壁と、この底壁の先端から当該底壁に略直交する方向に延出する先端壁と、前記底壁の基端側に設けられ前記底壁を前記天板の下面側に着脱可能に取り付けるための取付部とを具備してなり、前記取付部が、前記底壁を前記先端壁が上方に起立する姿勢で天板に取り付けるための第1取付部分と、前記底壁を前記先端壁が下方に垂下する姿勢で天板に取り付けるための第2取付部分とを備えたものであり、前記第1取付部分及び前記第2取付部分のいずれかを前記天板の共通取付部位に選択的に取り付けることできるようにしたものである。
【0008】
請求項2記載の発明に係るデスクは、請求項1記載のものであって、前記配線ダクトが、前記第1取付部分と前記第2取付部分とを、前後方向に異なった位置に設けたものである。
【0009】
請求項3記載の発明に係るデスクは、請求項1又は2記載のものであって、前記配線ダクトが、前記底壁と前記第1取付部分との上下方向離間距離を、前記底壁と前記第2取付部分との上下方向離間距離に等しく設定したものである。
【0010】
請求項4記載の発明に係るデスクは、請求項3記載のものであって、前記天板が、左右対をなす天板支持部材に天板本体を支持させてなるものであり、前記天板支持部材に、前記配線ダクトの底壁の両端部を係合させる係合部を設けているものである。
【0011】
請求項5記載の発明に係るデスクは、請求項1、2、3又は4記載のものであって、前記第1取付部分及び第2取付部分が、それぞれ水平板と、前記水平板の前縁から延出させた前鉛直板と、前記水平板の後縁から延出させた後鉛直板とを一体に備えたものであり、前記水平板のいずれかを前記天板の共通取付部位に選択的に止着するように構成されているものである。
【0012】
請求項6記載の発明に係るデスクは、請求項2記載のものであって、前記配線ダクトは、前記第1取付部分を前記天板に取り付けた場合に前記先端壁の外面が天板を支持する脚体の後端面と略面一となり、前記第2取付部分を天板に取り付けた場合に前記先端壁の外面が前記脚体の後端面よりも外方に突出するように構成されたものである。
【0013】
請求項7記載の発明に係るデスクは、請求項1、2、3、4、5又は6記載のものであって、前記天板は、脚体に設定された高さの異なる複数の取付箇所のいずれかに選択的に取付けられるものであり、前記天板の縁近傍に、間仕切パネルを当該天板のみに支持させて配しているものである。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、天板の特定部位に設定された一種類の共通取付部位に配線ダクトの第1の取付部分又は第2の取付部分を選択的に取付ければよいので、取付部位の煩雑化を解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明の実施形態1に係るデスクを示す斜視図。
図2】同実施形態に係るデスクを示す斜視図。
図3】同実施形態に係るデスクを示す側断面図。
図4図3における要部拡大図。
図5】同実施形態に係る配線ダクト及び天板支持ブラケットを示す斜視図。
図6】同実施形態に係る配線ダクト及び天板支持ブラケットを示す平面図。
図7】同実施形態に係るデスクを示す分解斜視図。
図8】同実施形態に係るデスクの他の使用態様を示す斜視図。
図9】同実施形態に係るデスクの他の使用態様を示す斜視図。
図10】同実施形態に係る図8の使用態様のデスクを示す側断面図。
図11】同実施形態に係る図8の使用態様のデスクを示す分解斜視図。
図12】同実施形態に係るデスクの他の使用態様を示す斜視図。
図13】同実施形態に係る図12の使用態様のデスクを示す要部拡大断面図。
図14図12の使用態様に係る配線ダクト及び天板支持ブラケットを示す斜視図。
図15図12の使用態様のデスクを対面配置させた状態を示す斜視図。
図16図15の使用態様を示す要部拡大断面図。
図17】同実施形態に係るデスクの他の使用態様を示す斜視図。
図18図17の使用態様のデスクを対面配置させた状態を示す斜視図。
図19】本発明の実施形態2に係るデスクを示す斜視図。
図20】同実施形態に係るデスクを示す側断面図。
図21】同実施形態に係る間仕切パネルを示す斜視図。
図22】同実施形態に係るデスクの他の使用態様を示す斜視図。
図23図22の使用態様に係るデスクを示す側断面図。
図24】同実施形態に係るデスクの他の使用態様を示す斜視図。
図25図24の使用態様を示す要部拡大断面図。
図26】同実施形態に係るデスクの他の使用態様を示す斜視図。
図27】本発明の実施形態3に係るデスクを示す斜視図。
図28】同実施形態に係るデスクを示す側断面図。
図29】同実施形態に係る間仕切パネルを示す斜視図。
図30】同実施形態に係るデスクの他の使用態様を示す斜視図。
図31図30の使用態様に係るデスクを示す側断面図。
図32】同実施形態に係るデスクの他の使用態様を示す斜視図。
図33図32の使用態様を示す要部拡大断面図。
図34】同実施形態に係るデスクの他の使用態様を示す斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0016】
<実施形態1(図1図18)>
以下、本発明の一実施形態(実施形態1)を図1図18を参照して説明する。
【0017】
この実施形態のデスクD(このデスクDを同一構造をなす他のデスクD2と区別して示す必要がある場合には、このデスクを「デスクD1」と称する場合がある)は、図1図3及び図7図11に示すように、相互に高さ位置の異なる第1の取付箇所1aと第2の取付箇所1bとを有する左右一対の脚体1と、第1、第2の取付箇所1a、1bのいずれかに選択的に取り付けられる天板2と、その天板2が第2の取付箇所1bに取り付けられている状態で第1の取付箇所1aに取り付けられる棚板3とを具備してなる。そして、天板2の上面2aが、隣接配置された同一構造をなす他のデスクD2の天板2又は棚板3の上面2a、3aと面一に連続し得るように構成されている。
【0018】
詳述すれば、各脚体1は、図1図3及び図7図11に示すように、前脚柱11と、後脚柱12と、これら前脚柱11及び後脚柱12の上端間を連結する上連結部材13と、前脚柱11及び後脚柱12の下端近傍部間を連結する下連結部材14とを具備してなる。前脚柱11は後傾姿勢をなすとともに後脚柱12は略鉛直姿勢をなしており、上下の連結部材13、14は水平姿勢をなしている。第1の取付箇所1aは、脚体1の上端部に設定されたもので、各第1の取付箇所1aには、例えば、天板取付用の3つのナットn1と、棚板取付用の2つのナットn3がそれぞれ配されている。具体的には、各ナットn1、n3は、ねじ孔を脚体1の内側面側に開口させた状態で、前後の脚柱11、12に埋設されている。第2の取付箇所1bは、第1の取付箇所1aよりも一定距離だけ下方に位置させて設定されたもので、各第2の取付箇所1bには、例えば、天板取付用の3つのナットn2が配されている。具体的には、各ナットn2は、第1の取付箇所1aに配された3つのナットn1と同様に、ねじ孔を脚体1の内側面側に開口させた状態で、前後の脚柱11、12に埋設されている。さらに、この脚体1は、天板2が第1の取付箇所1aに取り付けられている状態で棚板3を下端近傍部の位置に取り付けるための第3の取付箇所1cを備えている。この第3の取付箇所1cには、脚体1の下連結部材14の内面側にねじ孔を開口させたナットn4が配されている。そして、前述したように、第1、第2の取付箇所1a、1bのいずれかに天板2が選択的に取り付けられるようになっている。なお、前脚柱11及び後脚柱12は、断面長方形状をなす扁平な角柱パイプ状のもので、左右方向の厚み寸法が前後方向の幅寸法よりも小さく設定されている。そして、前述した上連結部材13及び下連結部材14は、脚柱11、12の外側面11x、12xから突出しない形状をなしており、これら脚柱11、12の外側面11x、12xに同一構造をなす他のデスクD2の脚柱11、12の外側面11x、12xを密着させることができるようになっている。なお、上連結部材13には切欠13aが設けられている。
【0019】
天板2は、図1図4及び図7図11に示すように、矩形状をなす木製の天板本体21と、この天板本体21の下面21cの左右両端部に止着された天板本体21を支持する天板支持部材たる天板支持ブラケット22とを備えている。天板支持ブラケット22は、天板本体21の側方に配されるブラケット本体221と、このブラケット本体221の下縁から延出し天板本体21の下面21cに止着される取付部222とを備えている。ブラケット本体221には、脚体1の第1、第2の取付箇所1a、1bにおける天板取付用のナットn1、n2に対応させてねじ挿通孔22aが設けられている。そして、このねじ挿通孔22aを通過させた図示しないボルトを天板取付用のナットn1、n2に螺着することにより、天板2が第1、第2の取付箇所1a、1bのいずれかに着脱可能に取り付けられるようになっている。
【0020】
第1の取付箇所1aに取付けられた天板2は、使用者が起立姿勢またはハイタイプの椅子に着座した姿勢で使用するのに適した図1図4及び図7に示すようなハイレベル位置(H)に保持されるものであり、第2の取付箇所1bに取付けられた天板2は、使用者が通常の事務用椅子に着座した姿勢で使用するのに適した図8図11に示すようなローレベル位置(L)に保持されるものである。この実施形態の場合には、ハイレベル位置(H)に保持された天板2の上面2aは、床面から900mm離間した高さ位置に保持され、ローレベル位置(L)に保持された天板2の上面2aは、床面から720mm離間した高さ位置に保持されるようになっている。これらの数値は一例であり、適宜設計変更が可能である。そして、この天板2が第1の取付箇所1aに取り付けられている状態では、図1図4及び図7に示すように、棚板3が第3の取付箇所1cに取り付けられるようになっており、この天板2が第2の取付箇所1bに取り付けられている状態では、図8図11に示すように、棚板3が第1の取付箇所1aに取り付けられるようになっている。なお、第3の取付箇所1cに取り付けられた棚板3は、本来の棚板機能だけでなく、足置きとしての機能を発揮させることも可能である。その場合には、棚板3の上面3a側に図示しない断面コ字型をなすカバーを装着するのが望ましい。
【0021】
棚板3は、前後両縁部及び左右両側縁部を下方に延出させた板金製のものである。この棚板3の前縁及び後縁には、図3図7図10及び図11に示すように、下方に延出した前枠31及び後枠32がそれぞれ設けられているともに、この棚板3の左右両側縁には下方に延出した側板33が設けられている。側板33にはねじ挿通用の切欠33aが形成されている。図10及び図11に示すように、天板2が第2の取付箇所1bに取り付けられている状態では、このねじ挿通用の切欠33aを通過させた図示しないボルトを第1の取付箇所1aにおける棚板取付用の2つのナットn3に螺着することにより、この棚板3を第1の取付箇所1aに着脱可能に取り付けられるようになっている。一方、天板2が第1の取付箇所1aに取り付けられている状態では、図3及び図7に示すように、ねじ挿通用の切欠33aを通過させた図示しないボルトを下連結板14のナットn4にそれぞれ螺着することにより、この棚板3を第3の取付箇所1cに着脱可能に取り付けられるようになっている。
【0022】
さらに本実施形態では、天板2の反使用端側には幕板4を垂下させて設けてあり、天板2を後述する配線ダクト6や幕板4とともに移動させて前述した第1の取付箇所1a及び第2の取付箇所1bのいずれかに取り付けることができるように構成されている。
【0023】
詳述すれば、幕板4は、図1図3及び図7図11に示すように、平板状をなす幕板本体41と、幕板本体41の上縁から前方に延出する上板42と、幕板本体41の左右両側縁から前方にそれぞれ延出する側板43と、幕板本体41の下縁から前方に延出する下枠44とを一体に有した板金製のものであり、上板42で天板2に取り付けられた配線ダクト6の下面を支持しうる姿勢で、側板43のねじ挿通孔43xを通過させた図示しないボルトを後脚柱12の幕板取付用のナットn5に螺着することにより幕板4を脚体1に着脱可能にねじ止めしている。また、側板43の下部には、切欠43aを設けている。
【0024】
幕板4の下端部には、前述した棚板3とは異なったサブ棚板5が配されている。このサブ棚板5は、図1図3及び図7図11に示すように、前後両縁部及び左右両側縁部を下方に延出させた板金製のサブ棚板本体51と、このサブ棚板本体51の左右両側方にそれぞれ設けられた棚板支持ブラケット52とを備えている。サブ棚板本体51の前縁には下方に延出した前枠511が設けられているともに、サブ棚板本体51の後縁には下方に延出した後枠512が設けられており、サブ棚板本体51の左右両側縁には下方に延出した側板513が設けられている。棚板支持ブラケット52は、後脚柱12の内面に添接するブラケット本体521と、このブラケット本体521から内方に延出しサブ棚板本体51の前枠511及び後枠512の巾方向端部を支持する受け板522とを備えている。そして、受け板522のねじ挿通孔522aを通過させた図示しないボルトをサブ棚板本体51の前枠511及び後枠512内に設けられたナットn6に螺着することによりサブ棚板本体51を棚板支持ブラケット52に固定するようにしているとともに、ブラケット本体521の後部を側板43の切欠43a内に配し、ブラケット本体521のねじ挿通孔521aを通過させた図示しないボルトを後脚柱12のサブ棚板取付用のナットn7に螺着することによりサブ棚板5を脚体1に着脱可能に取り付けるようにしている。
【0025】
ここで、サブ棚板5は、天板2が第1及び第2の取付箇所1a、1bのいずれに取り付けられた場合であっても、第3の取付箇所1cよりも上方に位置している。特に、天板2が第1の取付箇所1aに取り付けられ、棚板3が第3の取付箇所1cに取り付けられている場合には、この棚板3はサブ棚板5よりも下方位置に配されている。
【0026】
そして、このデスクDでは、天板2の反使用端2b側、すなわち幕板4の上方かつ天板2の後方に以下に述べるような配線ダクト6を設けている。
【0027】
この配線ダクト6は、図4図6図13及び図14に示すように、底壁61と、この底壁61の先端から当該底壁61に略直交する方向に延出する先端壁62と、底壁61の基端側に設けられ底壁61を天板2の下面側に着脱可能に取り付けるための取付部63とを具備してなり、この取付部63が、先端壁62が上方に起立する姿勢(以下、第1の取付姿勢(P)と称する)で底壁61を天板2に取り付けるための第1取付部分64と、先端壁62が下方に垂下する姿勢(以下、第2の取付姿勢(Q)と称する)で底壁61を天板2に取り付けるための第2取付部分65とを備えたものであり、これら第1取付部分64及び第2取付部分65のいずれかを天板2の共通取付部位23に選択的に取り付けることできるようにしたものである。ここで、図1図11は、配線ダクト6を第1の取付姿勢(P)で天板2に取り付けた状態を示す。図12図18は、配線ダクト6を第2の取付姿勢(Q)で天板2に取り付けた状態を示す。そして、底壁61の上方に形成される配線挿通空間6sに天板2の上面2aに載置した図示しない機器類から配線を導くことができるようになっている。本実施形態では、第1取付部分64と第2取付部分65とを、前後方向に異なった位置に設けている。
【0028】
さらに詳述すると、図5図6及び図14に示すように、底壁61の前部における左右両端部には、配線挿通用の切欠61aが設けられており、床から立ち上げた配線を底壁61上に導くこともできるようになっている。また、この底壁61の後部における左右両端部には、天板支持ブラケット22に係合させるための係合部61bが設けられている。すなわち、天板支持ブラケット22の後端部には後方に開放された略水平なスリット状の係合凹部22bが設けられており、この係合凹部22bに前述した配線ダクト6の係合部61bを後方からスライド係合させることができるようになっている。
【0029】
第1取付部分64は、図4及び図13に示すように、水平板641と、水平板641の前縁から延出させた前鉛直板642と、水平板641の後縁から延出させた後鉛直板643とを一体に備えたものである。水平板641には、ねじ挿通孔641aが設けられている。第2取付部分65は、水平板651と、水平板651の前縁から延出させた前鉛直板652と、水平板651の後縁から延出させた後鉛直板653とを一体に備えたものである。水平板651には、ねじ挿通孔651aが設けられている。なお、第2取付部分65の後鉛直板653は、第1取付部分64の前鉛直板642と同一の板金素材により連続して一体に形成されている。そして、第1取付部分64及び第2取付部分65の水平板641、651のいずれかを天板2の共通取付部位23に選択的に止着するように構成している。より具体的には、いずれかのねじ挿通孔641a、651aに挿し通したねじ66を共通取付部位23に埋設した埋設ナット231に螺着することにより、配線ダクト6を天板2に止着するようにしている。すなわち、この実施形態における共通取付部位23は、天板2の下面21cにおける反使用端2bと平行に設定された直線状の部位であり、複数の埋設ナット231が左右方向に間隔を開けて間欠的に設けられている。なお、この共通取付部位23と天板2の反使用端2bとの離間距離d3は、配線ダクト6を第1の取付姿勢(P)及び第2の取付姿勢(Q)のいずれの姿勢で取り付けた場合にも、天板2の反使用端2b近傍部に、天板2の下面21cと配線ダクト6との間に空間が形成されるオーバーハング部分2Xが生じるように設定されている。なお、オーバーハング部分2Xは、配線ダクト6を第1の取付姿勢(P)で取り付けた場合と第2の取付姿勢(Q)で取り付けた場合とで後方への延出寸法が異なったものになるが、いずれにしても、このオーバーハング部分2Xに、オプション取付用の図示しないクランプ等を装着することができるようになっている。ここで、本実施形態では、底壁61と第1取付部分64との上下方向離間距離d1を、底壁61と第2取付部分65との上下方向離間距離d2と等しくしている。
【0030】
この配線ダクト6を第1の取付姿勢(P)で天板2に取り付けた場合、すなわち、第1取付部分64を天板2に取り付けた場合、図2図4図9及び図10に示すように、先端壁62の外面62aは天板2を支持する脚体1の後端面(後脚柱12の後端面12y)と略面一となる。
【0031】
一方、この配線ダクト6を第2の取付姿勢(Q)で天板2に取り付けた場合、すなわち、第2取付部分65を天板2に取り付けた場合、図12図13及び図17に示すように、先端壁62の外面62aは脚体1の後端面(後脚柱12の後端面12y)よりも外方に突出する。この場合、図15図16及び図18に示すように、同一の構成を有する他のデスクD2を対面配置し、先端壁62の外面62a同士を衝き合わせることにより、両デスクD1、D2の配線ダクト6の底壁61の上方にまたがり、上方からアクセス可能な配線挿通空間6sが形成される。なお、図12図13図15及び図16は天板2を脚体1の第1の取付箇所1aに取り付けた状態(ハイレベル位置(H)に保持させた状態)であり、図17及び図18は天板2を脚体1の第2の取付箇所1bに取り付けた状態(ローレベル位置(L)に保持させた状態)である。
【0032】
ここで、図1は、天板2を脚体1の第1の取付箇所1aに取り付けている(天板2がハイレベル位置(H)に保持されている)とともに配線ダクト6を第1の取付姿勢(P)で天板2に取り付けた(先端壁62の外面62aが脚体1の後端面と面一である)状態を示す全体斜視図である。図2は、同背面側全体斜視図である。図3は、同側断面図である。図4は、図3における要部を拡大して示す図である。図5は、図1の状態に係る配線ダクト6及び天板支持ブラケット22を示す斜視図である。図6は、同状態に係る配線ダクト6及び天板支持ブラケット22を示す平面図である。図7は、天板2を脚体1の第1の取付箇所1aに取り付ける態様を示す分解斜視図である。図8は、天板2を脚体1の第2の取付箇所1bに取り付けている(天板2がローレベル位置(L)に保持されている)とともに配線ダクトを第1の取付姿勢(P)で天板2に取り付けた(先端壁62の外面62aが脚体1の後端面と面一である)状態を示す全体斜視図である。図9は、同背面側全体斜視図である。図10は、同側断面図である。図11は、天板2を脚体1の第2の取付箇所1bに取り付ける態様を示す分解斜視図である。図12は、天板2を脚体1の第1の取付箇所1aに取り付けている(天板2がハイレベル位置(H)に保持されている)とともに配線ダクト6を第2の取付姿勢(Q)で天板2に取り付けた(先端壁62の外面62aが脚体1の後端面よりも外方に突出する)状態を示す全体斜視図である。図13は、同側断面図である。図14は、図12の状態に係る配線ダクト6及び天板支持ブラケット22を示す斜視図である。図15は、図12の状態に係るデスクD1、D2を対面配置した状態を示す全体斜視図である。図16は、図15の状態に係る要部の断面の拡大図である。図17は、天板2を脚体1の第2の取付箇所1bに取り付けている(天板2がローレベル位置(L)に保持されている)とともに配線ダクト6を第2の取付姿勢(Q)で天板2に取り付けた(先端壁62の外面62aが脚体1の後端面よりも外方に突出する)状態を示す全体斜視図である。図18は、図17の状態に係るデスクD1、D2を対面配置した状態を示す全体斜視図である。図3及び図10の切断箇所は、配線ダクト6の巾方向中央左寄りのねじ挿通孔641a、651aの軸心に対応する巾方向位置に対応する平面である。
【0033】
このような構成のものであれば、天板2の特定箇所に設定された共通取付部位23に配線ダクト6の第1の取付部位64又は第2の取付部位65を選択的に取付ければよいので、取付箇所の煩雑化を解消しつつ異なった態様で配線を案内できる。
【0034】
また、第1取付部分64と第2取付部分65とを前後方向に異なった位置に設けているので、これら第1取付部分64及び第2取付部分65のいずれかを共通取付部位23に取り付けることにより、この配線ダクト6の天板2に対する前後方向の相対位置を変更できる。
【0035】
加えて、配線ダクト6における底壁61と第1取付部分64との上下方向離間距離d1を、底壁61と第2取付部分65との上下方向離間距離d2に等しく設定しているので、第1及び第2の取付姿勢(P)、(Q)のいずれの取付姿勢であっても、底壁62の天板2に対する相対高さ位置は変わらない。
【0036】
天板支持ブラケット22に、配線ダクト6の底壁61の両端部の係合部61bを係合させる係合凹部22bを設けているので、これら係合部61bと係合凹部22bとを係合させることにより天板支持ブラケット22と配線ダクト6との間の位置決めを行うことができる。特にこの実施形態では、第1及び第2の取付姿勢(P)、(Q)のいずれの取付姿勢であっても、一種類の係合凹部22bに配線ダクトの係合部61bを係合させることができるので、構造の複雑化を抑制することができる。
【0037】
第1取付部分64及び第2取付部分65が、それぞれ水平板641、651と、水平板641、651の前縁から延出させた前鉛直板642、652と、水平板641、651の後縁から延出させた後鉛直板643、653とを一体に備えたチャンネル状のものであり、第1取付部分64の水平板641及び第2取付部分65の水平板651のいずれかを天板2の共通取付部位23に選択的に止着するように構成しているので、配線ダクト6の第1、第2取付部分64、65に、天板2の反りなどを抑制する補強材としての役割を担わせることができる。
【0038】
そして、配線ダクト6は、第1の取付姿勢(P)で先端壁62の外面62aが後脚柱12の後端面12yと略面一となり、第2の取付姿勢(Q)で先端壁62の外面62aが後脚柱12の後端面12yよりも外方に突出するように構成されたものであるので、天板2に配線ダクト6を第2の取付姿勢(Q)で取り付け、2台のデスクD1、D2を対面配置した場合に配線挿通空間6sを広くとることができる。また、対面配置状態で2台のデスクD1、D2の脚体1間に隙間を形成することができるため、その隙間を後述する実施形態2、3のように間仕切パネル等の配設空間として利用することもできる。
【0039】
加えて、天板2を左右の脚体1における第1の取付位置1aに取り付けることによって、天板2の上面2aがハイレベル位置(H)に保持されることになり、使用者が起立姿勢で天板2に向き合うことが可能となる。なお、着座面がオフィスに通常用いられる椅子よりも高いハイタイプの椅子を別途用意し、天板2の上面2aをハイレベル位置(H)に保持させたデスクDとともに用いれば、このデスクDを着座姿勢でも使用できる。
【0040】
一方、天板2を左右の脚体1における第2の取付位置1bに取り付けることによって、天板2の上面2aがローレベル位置(L)に保持されることになり、使用者が着座姿勢で天板2に向き合うのに適したものとなる。
【0041】
<実施形態2(図19図26)>
以下、本発明の他の実施形態(実施形態2)を図19図26を参照して説明する。
【0042】
実施形態2のデスクDDは、図19図20及び図22図26に示すように、天板2の反使用端2b近傍にデスクトップパネルとして機能する第1の間仕切パネル71を配しているとともに、天板2の一側端2c近傍にサイドパネルとして機能する第2の間仕切パネル72を配している。なお、このデスクDDの他の部位は、実施形態1のデスクDと同様の構成を有しているため、同一又は対応する部位に同一の符号を付して説明を省略する。
【0043】
第1の間仕切パネル71は、図19図26に示すように、アクリル板により作られたパネル本体710と、基端部が天板2に支持され先端部がパネル本体710に接続された左右対をなすパネル保持部材たるパネル支持ブラケット711とを備えている。
【0044】
パネル支持ブラケット711は、基端部が天板2の下面21cに添接した状態で天板2に取り付けられ先端部がパネル本体710の一面に添接するブラケット本体712と、パネル本体710の他面に添接する裏当て材713とを備えている。すなわち、ブラケット本体712の基端部にはねじ挿通孔712aが設けられており、そのねじ挿通孔712aに挿通させたボルトを天板2の下面21cに埋設した図示しない埋設ナットに螺着することにより、当該ブラケット711が天板2に着脱可能に取り付けられるようになっている。裏当て材713には、パネル本体710に形成した貫通孔710a内に配される板ナット714が溶接等の手段により固設されており、ブラケット本体712の先端部に設けたねじ挿通孔712bに図示しない皿ビス等のねじを挿通させ板ナット714に螺着することにより、ブラケット711をパネル本体710に取り付けるようになっている。
【0045】
第2の間仕切パネル72は、図19図26に示すように、アクリル板により作られたパネル本体720と、基端部が天板2に支持され先端部がパネル本体720に接続された前後対をなすパネル保持部材たるパネル支持ブラケット721とを備えている。
【0046】
パネル支持ブラケット721は、基端部は天板支持ブラケット22の取付部222の下面に添接した状態で天板支持ブラケット22とともに天板2の下面21cに図示しないボルトにより共締め固定され、先端部は、前述した第1の間仕切パネル71のパネル本体710へのパネル支持ブラケット711の取付態様と同様の態様によりパネル本体720に取り付けられる。
【0047】
73は、第1及び第2の間仕切パネル71、72の上端部同士を接続するパネル接続具である。
【0048】
ここで、図19は、天板2を脚体1の第1の取付箇所1aに取り付けている(天板2がハイレベル位置(H)に保持されている)とともに配線ダクト6を第1の取付姿勢(P)で天板2に取り付けた(先端壁62の外面62aが脚体1の後端面と面一である)状態を示す全体斜視図である。図20は、同側断面図である。図21は、第1及び第2の間仕切パネル71、72を示す斜視図である。図22は、天板2を脚体1の第2の取付箇所1bに取り付けている(天板2がローレベル位置(L)に保持されている)とともに配線ダクト6を第1の取付姿勢(P)で天板2に取り付けた(先端壁62の外面62aが脚体1の後端面と面一である)状態を示す全体斜視図である。図23は、同側断面図である。図24は、天板2を脚体1の第1の取付箇所1aに取り付けている(天板2がハイレベル位置(H)に保持されている)とともに配線ダクト6を第2の取付姿勢(Q)で天板2に取り付けた(先端壁62の外面62aが脚体1の後端面よりも外方に突出する)状態のデスクDDと実施形態1のデスクDと同様の構成を有するデスクD2(間仕切パネル71、72を有しないデスク)とを対面配置した状態を示す全体斜視図である。図25は、図24の状態に係る要部の断面の拡大図である。図26は、天板2を脚体1の第2の取付箇所1bに取り付けている(天板2がローレベル位置(L)に保持されている)とともに配線ダクト6を第2の取付姿勢(Q)で天板2に取り付けた状態の(先端壁62の外面62aが脚体1の後端面よりも外方に突出する)デスクDDとデスクD2(間仕切パネル71、72を有しないデスク)とを対面配置した状態を示す全体斜視図である。図20及び図23の切断箇所は、配線ダクト6の巾方向中央左寄りのねじ挿通孔641a、651aの軸心に対応する巾方向位置に対応する平面である。
【0049】
このような構成のものであれば、実施形態1の構成に係る効果に加え、以下のような効果を得ることができる。すなわち、本実施形態の構成によれば、間仕切パネル71、72が天板2のみに支持されているので、天板2の高さ変更作業を、間仕切パネル71、72を装着したまま容易に行うことができる。
【0050】
また、配線ダクト6を第2の取付姿勢(Q)で取り付け、間仕切パネル71、72を有しない以外同一の構成を有する他のデスクD2と対面配置させると、配線挿通空間6sを広くとることができる上に、両デスクの脚体1間に隙間が形成され、天板2の高さ位置にかかわらず第1の間仕切パネル71が対面中央に配される。
【0051】
<実施形態3(図27図34)>
実施形態3のデスクDDDは、図27図28及び図30図34に示すように、天板2の反使用端2b近傍にデスクトップパネルとして機能する第1の間仕切パネル81を配しているとともに、天板2の一側端2c近傍にサイドパネルとして機能する第2の間仕切パネル82を配している。なお、このデスクDDDの他の部位は、実施形態1のデスクDと同様の構成を有しているため、同一又は対応する部位に同一の符号を付して説明を省略する。
【0052】
第1の間仕切パネル81は、図27図34に示すように、表面にクロスを配した板状のパネル本体810と、基端部が天板2に支持され先端部がパネル本体810に接続された左右対をなすパネル保持部材たるパネル支持ブラケット811とを備えている。
【0053】
パネル支持ブラケット811は、基端部にねじ挿通孔811aが設けられており、そのねじ挿通孔811aに挿通させたボルトを天板2の下面21cに埋設した図示しない埋設ナットに螺着することにより、当該ブラケット811が天板2に着脱可能に取り付けられるようになっている。パネル支持ブラケット811の先端部はパネル本体810に埋設されている。
【0054】
第2の間仕切パネル82は、図27図34に示すように、表面にクロスを配した板状のパネル本体820と、基端部が天板2に支持され先端部がパネル本体820に接続された左右対をなすパネル保持部材たるパネル支持ブラケット821とを備えている。
【0055】
パネル支持ブラケット821は、基端部は天板支持ブラケット22の取付部222の下面に添接した状態で天板支持ブラケット22とともに天板2の下面21cに図示しないボルトにより共締め固定され、先端部は、パネル本体820に埋設されている。
【0056】
ここで、図27は、天板2を脚体1の第1の取付箇所1aに取り付けている(天板2がハイレベル位置(H)に保持されている)とともに配線ダクト6を第1の取付姿勢(P)で天板2に取り付けた(先端壁62の外面62aが脚体1の後端面と面一である)状態を示す全体斜視図である。図28は、同側断面図である。図29は、第1及び第2の間仕切パネル81、82を示す斜視図である。図30は、天板2を脚体1の第2の取付箇所1bに取り付けている(天板2がローレベル位置(L)に保持されている)とともに配線ダクト6を第1の取付姿勢(P)で天板2に取り付けた(先端壁62の外面62aが脚体1の後端面と面一である)状態を示す全体斜視図である。図31は、同側断面図である。図32は、天板2を脚体1の第1の取付箇所1aに取り付けている(天板2がハイレベル位置(H)に保持されている)とともに配線ダクト6を第2の取付姿勢(Q)で天板2に取り付けた(先端壁62の外面62aが脚体1の後端面よりも外方に突出する)状態のデスクDDDと実施形態1のデスクDと同様の構成を有するデスクD2(間仕切パネル81、82を有しないデスク)とを対面配置した状態を示す全体斜視図である。図33は、図32の状態に係る要部の断面の拡大図である。図34は、天板2を脚体1の第2の取付箇所1bに取り付けている(天板2がローレベル位置(L)に保持されている)とともに配線ダクト6を第2の取付姿勢(Q)で天板2に取り付けた(先端壁62の外面62aが脚体1の後端面よりも外方に突出する)状態のデスクDDDと間仕切パネル81、82を有しないデスクD2とを対面配置した状態を示す全体斜視図である。図28及び図31の切断箇所は、配線ダクト6の巾方向中央左寄りのねじ挿通孔641a、651aの軸心に対応する巾方向位置に対応する平面である。
【0057】
このような構成のものであれば、実施形態1の構成に係る効果に加え、以下のような効果を得ることができる。すなわち、本実施形態の構成によれば、間仕切パネル81、82が天板2のみに支持されているので、天板2の高さ変更作業を、間仕切パネル81、82を装着したまま容易に行うことができる。
【0058】
また、配線ダクト6を第2の取付姿勢(Q)で取り付け、間仕切パネル81、82を有しない以外同一の構成を有する他のデスクD2と対面配置させると、配線挿通空間6sを広くとることができる上に、両デスクの脚体1間に隙間が形成され、天板2の高さ位置にかかわらず第1の間仕切パネル81が対面中央に配される。すなわち、配線ダクト6を第2の取付姿勢(Q)で取り付けた場合の後方への突出寸法を適切に設定しておけば、天板2がローレベル位置(L)に保持されたデスクDDD、D2同士を対面配置しても両デスクDDD、D2の脚体1間の隙間に厚みのある第1の間仕切パネル81を収容することが可能となる。
【0059】
なお、本発明は以上に述べた実施形態に限らない。
【0060】
例えば、上述した実施形態2、3では、2つのデスクを対面配置するにあたり、間仕切パネルの厚み方向中央がデスクの対面中央に位置付けられるようにしているが、間仕切パネルの厚み方向中央がデスクの対面中央から変位してもよい場合には、図20に示すデスクDDと図3に示すデスクDを対面配置することや、図28に示すデスクDDDと図3に示すデスクDを対面配置する態様等を採用することも可能である。
【0061】
また、配線ダクトは、単一の板金素材を曲げ加工により一体に形成したものに限らず種々の構成のものを採用してよい。
【0062】
配線ダクトの取付部分の形状その他の構成も、上述した実施形態1~3に係るものに限らず、種々の構成のものを採用してよい。但し、上述した実施形態1~3に係るものであれば、前述したように、配線ダクトの取付部分を天板の補強材として利用できる。
【0063】
配線ダクトの底壁と第1取付部分との上下方向離間距離、及び底壁と第2取付部分との上下方向離間距離も任意に設定してよいが、これらが等しいものであれば、上述したように、配線ダクトが第1及び第2の取付姿勢のいずれであっても、底壁の天板に対する相対高さ位置は変わらないものにできる。
【0064】
上述した実施形態1~3では、天板をハイレベル位置及びローレベル位置の2つの高さ位置のいずれかに保持可能であるが、天板を3つ以上の高さ位置のいずれかに保持可能なデスクや、天板の高さ位置を無段階で変更可能なデスクや、天板の高さ位置を変更不能なデスクに本発明を適用してももちろんよい。
【0065】
その他、本発明の趣旨を損ねない範囲で種々に変形してよい。
【符号の説明】
【0066】
D、DD、DDD…デスク
1…脚体
1a、1b…(天板の)取付箇所
12y…脚体の後端面
2…天板
2b…反使用端
21…天板本体
22…天板支持部材(天板支持ブラケット)
22b…係合部
23…共通取付部位
6…配線ダクト
61…底壁
62…先端壁
63…取付部
64…第1取付部分
641…水平板
642…前鉛直板
643…後鉛直板
65…第2取付部分
651…水平板
652…前鉛直板
653…後鉛直板
71、72、81、82…間仕切パネル
d1…底壁と第1取付部分との上下方向離間距離
d2…底壁と第2取付部分との上下方向離間距離
(H)…ハイレベル位置
(L)…ローレベル位置
図1
図2
図3
図4
図5
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