(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-08
(45)【発行日】2024-04-16
(54)【発明の名称】物品搬送車
(51)【国際特許分類】
B60P 1/04 20060101AFI20240409BHJP
B65G 1/00 20060101ALI20240409BHJP
B65G 47/52 20060101ALI20240409BHJP
【FI】
B60P1/04 Z
B65G1/00 501C
B65G47/52 101A
(21)【出願番号】P 2021143925
(22)【出願日】2021-09-03
【審査請求日】2023-12-26
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000003643
【氏名又は名称】株式会社ダイフク
(74)【代理人】
【識別番号】110001818
【氏名又は名称】弁理士法人R&C
(72)【発明者】
【氏名】吉永 和治
(72)【発明者】
【氏名】秋山 崇
【審査官】長谷井 雅昭
(56)【参考文献】
【文献】特開2011-178546(JP,A)
【文献】特開2013-256370(JP,A)
【文献】国際公開第2020/129322(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60P 1/04
B65G 1/00
B65G 47/52
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
台車本体と、前記台車本体に搭載された移載装置とを備え、物品を搬送する物品搬送車であって、
前記移載装置は、前記物品が載置される載置面を備えた載置体と、前記載置体と前記台車本体とを連結する連結機構と、前記載置面の角度を変更する移載駆動機構と、を備え、
前記連結機構は、前記載置体が前記台車本体に対して水平面に沿う第1軸心周りに揺動するように、前記載置体と前記台車本体とを連結し、
前記台車本体は、前記載置体の下面に対向する対向面を備え、
前記移載駆動機構は、前記第1軸心に平行な第2軸心周りに揺動する揺動アームと、前記揺動アームを揺動させる移載駆動源と、を備え、
前記揺動アームは、前記第2軸心に直交する方向に沿って延在するように形成され、前記対向面に沿って配置される基準姿勢と、前記対向面に対して傾斜した起立姿勢との間で揺動し、
前記載置体は、前記揺動アームが前記基準姿勢である状態で前記載置面が水平面に沿う水平姿勢となり、前記揺動アームが前記水平姿勢から前記起立姿勢となる過程で前記揺動アームにより下側から押圧されて前記第1軸心周りに揺動し、前記揺動アームが前記起立姿勢である状態で前記載置面が水平面に対して傾斜した傾斜姿勢となり、
前記第1軸心及び前記第2軸心に平行な方向を軸方向として、
前記対向面に、前記揺動アームの揺動を案内する案内部材が設けられ、
前記案内部材は、前記揺動アームの揺動範囲の全域のうち、前記基準姿勢を含む規定の案内範囲内で、前記揺動アームを前記軸方向の両側から挟んで支持するように構成されている、物品搬送車。
【請求項2】
前記案内部材は、前記台車本体に対して着脱自在に取り付けられている、請求項1に記載の物品搬送車。
【請求項3】
前記案内部材は、前記揺動アームにおける延在方向の中間位置よりも前記第2軸心に近い側の部分を支持するように配置されている、請求項1又は2に記載の物品搬送車。
【請求項4】
前記対向面に、前記揺動アームが収容される凹溝部が形成され、
前記案内部材は、上側に向かって開口する溝状に形成されており、前記凹溝部に嵌め込まれている、請求項1から3の何れか一項に記載の物品搬送車。
【請求項5】
前記連結機構は、前記第1軸心周りに揺動する支持アームと、前記支持アームの揺動支点を支持する支点支持部と、を備え、
前記支持アームは、少なくとも一部が前記載置体に連結されており、前記載置体と一体的に揺動し、
前記支持アームは、前記第1軸心に直交する方向に沿って延在するように形成され、前記対向面に沿って配置される支持基準姿勢と、前記対向面に対して傾斜した支持起立姿勢との間で揺動し、
前記対向面に、前記支持アームの揺動を案内する支持案内部材が設けられ、
前記支持案内部材は、前記支持アームの揺動範囲の全域のうち、前記支持基準姿勢を含む規定の支持案内範囲内で、前記支持アームを前記軸方向の両側から挟んで支持するように構成されている、請求項1から4の何れか一項に記載の物品搬送車。
【請求項6】
前記連結機構を第1連結機構とし、前記移載駆動機構を第1移載駆動機構とし、前記揺動アームを第1揺動アームとし、前記移載駆動源を第1移載駆動源とし、前記案内部材を第1案内部材とし、前記傾斜姿勢を第1傾斜姿勢とし、上下方向に沿う上下方向視で前記軸方向に直交する方向を幅方向とし、前記幅方向における前記第1傾斜姿勢の前記載置面が向く側を幅方向第1側とし、前記幅方向第1側とは反対側を幅方向第2側として、
第2連結機構と第2移載駆動機構とを更に備え、
前記第2連結機構は、前記載置体が前記台車本体に対して水平面に沿う第3軸心周りに揺動するように、前記載置体と前記台車本体とを連結し、
前記第3軸心は、前記第1軸心に対して、前記軸方向に沿う軸方向視で異なる位置に配置され、
前記第2移載駆動機構は、前記第3軸心に平行な第4軸心周りに揺動する第2揺動アームと、前記第2揺動アームを揺動させる第2移載駆動源と、を備え、
前記第2揺動アームは、前記第4軸心に直交する方向に沿って延在するように形成され、前記対向面に沿って配置される前記基準姿勢と、前記対向面に対して傾斜した前記起立姿勢との間で揺動し、
前記載置体は、前記第2揺動アームが前記基準姿勢である状態で前記載置面が水平面に沿う前記水平姿勢となり、前記第2揺動アームが前記水平姿勢から前記起立姿勢となる過程で前記第2揺動アームにより下側から押圧されて前記第3軸心周りに揺動し、前記第2揺動アームが前記起立姿勢である状態で前記載置面が前記幅方向第2側を向くように水平面に対して傾斜した第2傾斜姿勢となり、
前記対向面に、前記第2揺動アームの揺動を案内する第2案内部材が設けられ、
前記第2案内部材は、前記第2揺動アームの揺動範囲の全域のうち、前記基準姿勢を含む規定の案内範囲内で、前記第2揺動アームを前記軸方向の両側から挟んで支持するように構成されている、請求項1から5の何れか一項に記載の物品搬送車。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、台車本体とこの台車本体に搭載された移載装置とを備えて、物品を搬送する物品搬送車に関する。
【背景技術】
【0002】
国際公開第WO2020/129322号には、台車本体(1)とこの台車本体(1)に搭載された移載装置(3)とを備えた物品搬送車(V)が開示されている(背景技術において括弧内の符号は参照する文献のもの。)。移載装置(3)は、物品(W)を下方から支持する板状の載置体(32)と、揺動することによって載置体(32)を傾斜させる揺動アーム(第1アーム部(331),第2アーム部(341))とを備えている。第1アーム部(331)と第2アーム部(341)とは、それぞれ下方から載置体(32)を持ち上げることで、互いに反対方向に載置体(32)を傾斜させる。載置体(32)が傾斜することで、載置体(32)に支持された物品(W)が傾斜方向に滑り落ち、物品(W)が物品搬送車(V)から移載先へ移載される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】国際公開第WO2020/129322号パンフレット
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のように揺動アームにより板状の載置体を傾斜させることで物品を移載可能に構成されていると、簡単な機構により物品搬送車に移載装置を備えることができる。しかし、このような揺動アームは、細い(又は薄い)部材により構成されることも多く、載置体を持ち上げる際に揺れを生じる場合がある。揺動アームの揺れにより、載置体に支持された物品が移載先に滑り落ちる前に落下したり、揺動アームの耐久性が低下したりする可能性がある。
【0005】
そこで、物品が載置される載置体を揺動により傾斜させる揺動アームの揺れを抑制する技術の提供が望まれる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記に鑑みた物品搬送車は、台車本体と、前記台車本体に搭載された移載装置とを備え、物品を搬送する物品搬送車であって、前記移載装置は、前記物品が載置される載置面を備えた載置体と、前記載置体と前記台車本体とを連結する連結機構と、前記載置面の角度を変更する移載駆動機構と、を備え、前記連結機構は、前記載置体が前記台車本体に対して水平面に沿う第1軸心周りに揺動するように、前記載置体と前記台車本体とを連結し、前記台車本体は、前記載置体の下面に対向する対向面を備え、前記移載駆動機構は、前記第1軸心に平行な第2軸心周りに揺動する揺動アームと、前記揺動アームを揺動させる移載駆動源と、を備え、前記揺動アームは、前記第2軸心に直交する方向に沿って延在するように形成され、前記対向面に沿って配置される基準姿勢と、前記対向面に対して傾斜した起立姿勢との間で揺動し、前記載置体は、前記揺動アームが前記基準姿勢である状態で前記載置面が水平面に沿う水平姿勢となり、前記揺動アームが前記水平姿勢から前記起立姿勢となる過程で前記揺動アームにより下側から押圧されて前記第1軸心周りに揺動し、前記揺動アームが前記起立姿勢である状態で前記載置面が水平面に対して傾斜した傾斜姿勢となり、前記第1軸心及び前記第2軸心に平行な方向を軸方向として、前記対向面に、前記揺動アームの揺動を案内する案内部材が設けられ、前記案内部材は、前記揺動アームの揺動範囲の全域のうち、前記基準姿勢を含む規定の案内範囲内で、前記揺動アームを前記軸方向の両側から挟んで支持するように構成されている。
【0007】
この構成によれば、揺動アームが基準姿勢を含む規定の案内範囲内にある状態では、案内部材により揺動アームを軸方向の両側から挟んで支持することができる。従って、揺動アームが基準姿勢から起立姿勢に向けて揺動する場合の動き始めにおいて、揺動アームがふらつかないように適切に案内できる。即ち、本構成によれば、物品が載置される載置体を揺動により傾斜させる揺動アームの揺れを抑制することができる。
【0008】
物品搬送車のさらなる特徴と利点は、図面を参照して説明する例示的且つ非限定的な実施形態についての以下の記載から明確となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図3】物品搬送車により物品を移載する様子を示す走行方向視図
【
図4】物品がコンベヤユニットへ投下される様子を示す走行方向視図
【
図8】格納状態の揺動アーム及び支持アームの拡大斜視図
【
図9】格納状態の揺動アーム及び支持アームの拡大平面図
【
図10】載置体が傾斜した状態で開口側から物品搬送車を見た平面図
【
図12】揺動アーム及び支持アームと、第1傾斜状態の載置体との関係を示す図
【
図13】揺動アーム及び支持アームと、非傾斜状態の載置体との関係を示す図
【
図14】揺動アーム及び支持アームと、第2傾斜状態の載置体との関係を示す図
【
図15】揺動アーム及び支持アームと、非傾斜状態の載置体との関係を示す図
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、物品搬送車が物品の仕分け及び搬送を行う物品搬送設備に備えられている場合を例として、物品搬送車の実施形態について説明する。はじめに、
図1から
図5を参照して、物品搬送設備Fの概要について説明する。
図1に示すように、物品搬送設備Fは、物品搬送車Vが走行する走行面Ffと、搬送対象の物品Wを物品搬送車Vに供給する物品供給部109と、物品搬送車Vによって搬送された物品Wを受け取る受取部Iとを備えている。走行面Ffは、平面状に広がるように形成され、物品搬送車Vが走行するための通路Rが設定されている。受取部Iは、走行面Ffにおける複数箇所に設けられている。本実施形態では、複数箇所に設けられた受取部Iのそれぞれは、走行面Ffよりも下方に物品Wを導く受取口Iaを備えている。
【0011】
また、
図2に示すように、物品搬送設備Fは、物品Wを収容するための容器Cを搬送する搬送部Tと、物品Wが収容されていない空の容器C(空容器Ce)を供給する空容器供給部108と、受取部I(受取口Ia)を介して物品搬送車Vから受け取った少なくとも1つの物品Wが収容された容器C(実容器Cf)を出荷する出荷部107とを備えている。
図3から
図5等に示すように、搬送部Tは、上述した走行面Ffよりも下方に配置されている。本実施形態では、搬送部Tは、空容器供給部108から供給された空容器Ceを搬入する空容器搬入部T8と、受取部Iにおいて受け取られた物品Wを収容した実容器Cfを搬出する実容器搬出部T7と、空容器搬入部T8と実容器搬出部T7とを接続するように設けられた受入搬送部Tiとを備えている。本実施形態では、搬送部Tは、複数の受入搬送部Tiを備えており、複数の受入搬送部Tiのそれぞれが、空容器搬入部T8と実容器搬出部T7とを接続するように設けられている。本例では、複数の受入搬送部Tiは、平面視で平行に並んで配置されている。また、
図5に示すように、本実施形態では、空容器搬入部T8、実容器搬出部T7、及び複数の受入搬送部Tiは、コンベヤにより構成されている。
【0012】
図3から
図5等に示すように、受取部Iは、受入搬送部Tiに対して上下方向視で重複するように配置されている。そして、受入搬送部Tiにおける受取部Iに対応する位置には、容器Cが配置される。これにより、受取部Iにおいて物品搬送車Vから受け取られた物品Wは、受取口Iaを通って走行面Ffよりも下方へ導かれた後、受入搬送部Tiに配置された容器Cに収容される(
図3及び
図4等参照)。本実施形態では、複数の受入搬送部Tiのそれぞれに対応して、複数の受取部Iが並んで配置されている。そして、複数の受取部Iのそれぞれに対応する位置、より詳細には、複数の受取部Iのそれぞれの直下の位置に、容器Cが配置される。
【0013】
また、本実施形態では、物品搬送設備Fは、受取口Iaの開放及び閉鎖を行うシャッタSを備えている(
図3及び
図4参照)。シャッタSは、上記仕分け情報に基づいて仕分けられるべき少なくとも1つの物品Wが受取部Iに受け取られるまで受取口Iaを閉鎖状態に維持する(
図3参照)。そして、シャッタSは、上記仕分け情報に基づいて仕分けられるべき少なくとも1つの物品Wが受取部Iに受け取られた後に、受取口Iaを開放状態にする(
図4参照)。これにより、物品搬送車Vによって複数の受取部Iのそれぞれに仕分けられた少なくとも1つの物品Wが、受取口Iaを通って走行面Ffよりも下方へ導かれて、受入搬送部Tiに配置された容器Cに収容される。
【0014】
物品供給部109では、例えば、上記仕分け情報に基づいて、搬送先として特定の受取部Iを指定された物品Wが、作業者やロボットなどの供給主体によって、物品搬送車Vに供給される。そして、物品供給部109において物品Wの供給を受けた物品搬送車Vは、走行面Ffに規定された通路Rに沿って走行して、上記仕分け情報に基づいて指定された受取部Iへ当該物品Wを搬送する。
【0015】
複数の受取部Iのそれぞれの周囲には、各受取部Iに対応する位置を示す位置情報を保持した位置情報保持部(不図示)が設けられている。物品搬送車Vは、搬送先として指定された特定の受取部Iへ向かって走行し、当該受取部Iに対応する位置情報保持部に保持された位置情報を位置情報検出部(不図示)によって検出することで、その位置に停止して(或いは低速走行の状態で)当該受取部Iに物品Wを引き渡す。位置情報保持部としては、例えば、位置情報を表示したバーコード(例えば二次元バーコード)等の表示体、位置情報を記憶したRFIDタグ(radio frequency identifier tag)等の記憶素子、位置情報を示す信号を発信するビーコン等の信号発信器等として構成される。例えば、位置情報保持部がバーコードである場合には、位置情報検出部はバーコードリーダとして構成され、位置情報保持部がRFIDタグである場合には、位置情報検出部はRFIDリーダとして構成され、位置情報保持部がビーコンである場合には、位置情報検出部は受信機として構成される。
【0016】
尚、本実施形態では、1つの通路Rを挟んで両側に3つずつ受取口Iaが配置された走行面Ff、及び当該走行面Ff(受取口Ia)に上下方向視で重複する状態で2列配置された受入搬送部Tiを備えた架台ユニット100(
図5参照)を、平面視で格子状に複数並べて配置して、
図1及び
図2に示すように物品搬送設備Fが構成されている。
図1には、複数の架台ユニット100の内の1つに参照符号を付して例示している。
【0017】
本実施形態では、
図1及び
図2に示すように、1つの受入搬送部Tiに対応して21個の受取部Iが設けられており、空容器搬入部T8及び実容器搬出部T7は、21個の容器Cを容器群として、当該容器群単位で21個の容器Cを同期させて搬送している。この場合、受入搬送部Tiは、容器群を構成する21個の容器Cの全てに物品Wが収容された後に、当該21個の容器Cを搬送する。
【0018】
以下、
図6から
図15も参照して物品搬送車Vの詳細について説明する。
図3及び
図4に示すように、物品搬送車Vは、物品Wを載置体3に載置して、走行面Ff(
図1参照)に規定された通路Rを走行して、物品供給部109から受取部Iへ物品Wを搬送する。そして、詳細は後述するが、受取口Iaの横において、載置体3を傾斜させることによって、載置体3から受取口Iaに物品Wを移載する。
【0019】
また、物品搬送車Vを基準とすると、後述するように載置体3を傾斜させるために、載置体3を揺動させる揺動軸である第1軸心A1に沿った方向を、物品搬送車Vの水平面に沿った軸方向Lとする。物品搬送車Vが走行方向Xに沿って走行する場合において、軸方向Lは、走行方向Xに沿った方向であり、物品搬送車Vが直進する場合、軸方向Lと走行方向Xとは一致する。また、平面視で軸方向Lに直交する方向を、車体幅方向Hとする。車体幅方向Hは、軸方向Lと走行方向Xとが一致する状態で、幅方向Yと一致する。また、車体幅方向Hにおける一方側を車体幅方向第1側H1とし、他方側を車体幅方向第2側H2とする。
【0020】
図6等に示すように、物品搬送車Vは、車体フレーム1及び車体カバー2を備えた台車本体10と、台車本体10に搭載された移載装置30とを備えて物品Wを搬送する。また、物品搬送車Vは、車体フレーム1に対して回転可能に支持された車輪9(
図6、
図7参照)と、車輪9を駆動する車輪駆動源90(
図7参照)とを備えている。車輪駆動源90は、例えば電気モータであり、物品搬送車Vに搭載された不図示の蓄電体(蓄電池やキャパシタ等)から電力を供給されて動作する。移載装置30は、
図6、
図11等に示すように、物品Wが載置される載置面3aを備えた載置体3と、載置体3と台車本体10とを連結する連結機構6と、物品Wの移載を行うために載置体3を駆動する移載駆動機構4とを備えている。
【0021】
本実施形態では、載置体3は、板状の載置面3aの縁部が上方に突出したトレイ状に形成されており、載置面3aの上面に物品Wが載置される。台車本体10は、載置体3の下面3bに対向する対向面2aを備えている。詳細は後述するが、台車本体10の上部に設けられている載置体3は、台車本体10に対して軸方向Lに沿う軸心周りに揺動するように構成されている。即ち、載置体3は、台車本体10の対向面2aに沿って配置される基準姿勢と、対向面2aに対して傾斜した起立姿勢との間で揺動するように構成されている。移載駆動機構4は、載置面3aの角度を変更する機構である。
【0022】
移載装置30は、
図11に示すように、モータ等により構成された移載駆動源40を備えて構成されている。本実施形態では、移載装置30は、載置体3を台車本体10に対して軸方向L(走行方向X)に沿う軸心周り(第1軸心A1周り、第3軸心A3周り)に揺動させるように構成されている。
図3に示すように、移載装置30は、載置体3を車体幅方向H(幅方向Y)に傾斜させることによって載置体3上で物品Wを幅方向Yに滑らせ、物品搬送車Vに対して車体幅方向H(幅方向Y)の外側に配置された移載箇所へ当該物品Wを移載する。
【0023】
本実施形態では、移載装置30は、台車本体10に対して載置体3を第1軸心A1周りに揺動させる(
図12、
図13参照)と共に、第3軸心A3周り(
図14、
図15参照)に揺動させるように構成されている。即ち、物品搬送車Vは、載置体3を揺動させることにより、物品搬送車Vに対して車体幅方向第1側H1及び車体幅方向第2側H2(幅方向第1側Y1及び幅方向第2側Y2)のそれぞれに配置された受取部I(移載箇所)に対して、物品Wを引き渡すことが可能である。尚、
図3は、物品搬送車Vから見て幅方向第1側Y1(車体幅方向第1側H1)に配置された受取部Iへ物品Wを移載している様子を示している。
【0024】
また、本実施形態では、連結機構6として、第1連結機構6Aと第2連結機構6Bとを備え、移載駆動機構4として、第1移載駆動機構4Aと第2移載駆動機構4Bとを備えている。
図7及び
図8等に示すように、第1連結機構6Aは、載置体3が台車本体10に対して水平面に沿う第1軸心A1周りに揺動するように、載置体3と台車本体10とを連結している。第1移載駆動機構4Aは、第1軸心A1に平行な第2軸心A2周りに揺動する第1揺動アーム51(揺動アーム50)と、第1揺動アーム51を揺動させる第1移載駆動源41とを備えている。第2連結機構6Bは、載置体3が台車本体10に対して水平面に沿う第3軸心A3周りに揺動するように、載置体3と台車本体10とを連結している。第2移載駆動機構4Bは、第3軸心A3に平行な第4軸心A4周りに揺動する第2揺動アーム52(揺動アーム50)と、第2揺動アーム52を揺動させる第2移載駆動源42とを備えている。尚、第3軸心A3は第1軸心A1に平行であり、第1軸心A1、第2軸心A2、第3軸心A3、第4軸心A4は互いに平行である。
【0025】
本実施形態では、第1軸心A1と第2軸心A2とが別軸である形態を例示しているが、第1軸心A1と第2軸心A2とは同軸であってもよい。同様に、第3軸心A3と第4軸心A4とが別軸である形態を例示しているが、第3軸心A3と第4軸心A4とが同軸であってもよい。また、後述するように、本実施形態では、第1移載駆動源41と第2移載駆動源42とは共通の移載駆動源40(モータ)である。そして、移載駆動源40の出力軸47に連結される出力部材7も、第1移載駆動源41と第2移載駆動源42とで共通する部材である。この出力部材7も、移載駆動機構4に含まれる。
【0026】
揺動アーム50は、車体幅方向Hに沿って延在するように形成され、対向面2aに沿って配置される基準姿勢(
図13、
図15参照)と、対向面2aに対して傾斜した起立姿勢(
図12、
図14参照)との間で揺動する。
図13、
図15等に示すように、載置体3は、揺動アーム50が基準姿勢である状態で載置面3aが水平面に沿う水平姿勢となり、
図12、
図14等に示すように、揺動アーム50が水平姿勢から起立姿勢となる過程で揺動アーム50により下側から押圧されて揺動し、揺動アーム50が起立姿勢である状態で載置面3aが水平面に対して傾斜した傾斜姿勢となる。
【0027】
具体的には、第1揺動アーム51は、第2軸心A2に直交する方向(車体幅方向H)に沿って延在するように形成され、対向面2aに沿って配置される基準姿勢(
図7、
図8、
図11、
図13等参照)と、対向面2aに対して傾斜した起立姿勢(
図10、
図12等参照)との間で揺動する。載置体3は、第1揺動アーム51が基準姿勢である状態で載置面3aが水平面に沿う水平姿勢(
図6、
図11、
図13等参照)となり、第1揺動アーム51が水平姿勢から起立姿勢となる過程で第1揺動アーム51により下側Z2から押圧されて揺動し、第1揺動アーム51が起立姿勢である状態で載置面3aが水平面に対して傾斜した傾斜姿勢(第1傾斜姿勢:
図10、
図12参照)となる。この第1傾斜姿勢では、載置面3aが車体幅方向第1側H1を向くように傾斜している。
【0028】
また、第2揺動アーム52は、第4軸心A4に直交する方向(車体幅方向H)に沿って延在するように形成され、対向面2aに沿って配置される基準姿勢(
図7、
図8、
図11、
図15等参照)と、対向面2aに対して傾斜した起立姿勢(
図14等参照)との間で揺動する。載置体3は、第2揺動アーム52が基準姿勢である状態で載置面3aが水平面に沿う水平姿勢(
図6、
図11、
図15等参照)となり、第2揺動アーム52が水平姿勢から起立姿勢となる過程で第2揺動アーム52により下側Z2から押圧されて揺動し、第2揺動アーム52が起立姿勢である状態で載置面3aが水平面に対して傾斜した傾斜姿勢(第2傾斜姿勢:
図14参照)となる。この第2傾斜姿勢では、載置面3aが車体幅方向第2側H2を向くように傾斜している。
【0029】
尚、本実施形態では、
図7及び
図10等に示すように、載置面3aをそれぞれの傾斜方向に傾斜させる揺動アーム50が、それぞれ軸方向Lの一箇所に配置されている。つまり、載置面3aを第1傾斜姿勢に傾斜させるための1つの第1揺動アーム51が軸方向Lの一箇所に配置されると共に、載置面3aを第2傾斜姿勢に傾斜させるための1つの第2揺動アーム52が軸方向Lの一箇所に配置されている。また、第1揺動アーム51と第2揺動アーム52とは、軸方向Lにおいて隣接して配置されている。
【0030】
1つの揺動アーム50により載置面3aを傾斜させるとふらつきや撓み等を生じるおそれがある。このため、本実施形態では、揺動アーム50による載置体3の姿勢変化を補助し、載置体3(載置面3a)が撓むことを抑制するために、揺動アーム50と平行するように、後述する支持アーム60が備えられている。移載装置30は、載置体3と台車本体10とを連結する連結機構6を備えており、支持アーム60は、この連結機構6の一部を構成している。本実施形態では、連結機構6として、第1連結機構6Aと第2連結機構6Bとを備えている。
【0031】
図7及び
図8等に示すように、第1連結機構6Aは、載置体3が台車本体10に対して水平面に沿う第1軸心A1周りに揺動するように、載置体3と台車本体10(車体カバー2)とを揺動自在に連結している。第1連結機構6Aは、第1軸心A1周りに揺動する第1支持アーム61(支持アーム60)と、第1支持アーム61の揺動支点を支持する第1支点支持部63(支点支持部67)とを備えている。また、第1支持アーム61は、第1支点支持部63とは反対側の端部に設定された第1連結部65(連結部69)において揺動自在に載置体3に連結されている。
【0032】
具体的には、第1支持アーム61は、第1軸心A1に直交する方向(車体幅方向H)に沿って延在するように形成され、対向面2aに沿って配置される支持基準姿勢(第1支持基準姿勢:
図7、
図8、
図13等参照)と、対向面2aに対して傾斜した支持起立姿勢(第1支持起立姿勢:
図10、
図12参照)との間で揺動する。第1揺動アーム51により載置体3が揺動する場合、第1支持アーム61も、載置体3と一体的に揺動して支持起立姿勢(第1支持起立姿勢)となる。この際、台車本体10に連結されている第1支点支持部63においては、車体カバー2(台車本体10)に対して第1支持アーム61も揺動する。載置体3に連結されている第1連結部65においては、第1支持アーム61は揺動することなく、載置体3と一体的に変位する。
【0033】
第2揺動アーム52により載置体3が揺動する場合には、第1支持アーム61は、載置体3と一体的に揺動することなく、支持基準姿勢(第1支持基準姿勢)を維持する。つまり、台車本体10に連結されている第1支点支持部63においては、車体カバー2(台車本体10)に対して第1支持アーム61は揺動しない。一方、載置体3に連結されている第1連結部65においては、載置体3が揺動するため、載置体3に対して第1支持アーム61は揺動する。つまり、第1連結部65において載置体3と第1支持アーム61とが相対的に揺動することによって、第1支持アーム61は第1支持基準姿勢を維持する。
【0034】
また、
図7、
図8等に示すように、第2連結機構6Bは、載置体3が台車本体10に対して水平面に沿う第3軸心A3周りに揺動するように、載置体3と台車本体10とを連結している。第2連結機構6Bは、第3軸心A3周りに揺動する第2支持アーム62(支持アーム60)と、第2支持アーム62の揺動支点を支持する第2支点支持部64(支点支持部67)とを備えている。また、第2支持アーム62は、第2支点支持部64とは反対側の端部に設定された第2連結部66(連結部69)において揺動自在に載置体3に連結されている。
【0035】
具体的には、第2支持アーム62は、第3軸心A3に直交する方向(車体幅方向H)に沿って延在するように形成され、対向面2aに沿って配置される支持基準姿勢(第2支持基準姿勢:
図7、
図8、
図15等参照)と、対向面2aに対して傾斜した支持起立姿勢(第2支持起立姿勢:
図14参照)との間で揺動する。第2揺動アーム52により載置体3が揺動する場合、第2支持アーム62も、載置体3と一体的に揺動して支持起立姿勢(第2支持起立姿勢)となる。この際、台車本体10に連結されている第2支点支持部64においては、車体カバー2(台車本体10)に対して第2支持アーム62も揺動する。載置体3に連結されている第2連結部66においては、第2支持アーム62は揺動することなく、載置体3と一体的に変位する。
【0036】
第1揺動アーム51により載置体3が揺動する場合には、第2支持アーム62は、載置体3と一体的に揺動することなく、支持基準姿勢(第2支持基準姿勢)を維持する。つまり、台車本体10に連結されている第2支点支持部64においては、車体カバー2(台車本体10)に対して第2支持アーム62は揺動しない。一方、載置体3に連結されている第2連結部66においては、載置体3が揺動するため、載置体3に対して第2支持アーム62は揺動する。つまり、第2連結部66において載置体3と第2支持アーム62とが相対的に揺動することによって、第2支持アーム62は第2支持基準姿勢を維持する。
【0037】
また、
図11に示すように、移載駆動機構4は、移載駆動源40と、移載駆動源40の駆動力を載置体3に伝達する伝達機構5を備えている。伝達機構5は、揺動アーム50と、移載駆動源40に連結された出力部材7とを備えている。出力部材7は、移載駆動源40の駆動力を揺動アーム50に伝達し、揺動アーム50を介して駆動力が載置体3に伝達される。伝達機構5を構成する揺動アーム50は、出力部材7により駆動される被駆動部材ということができる。
【0038】
図11に示すように、本実施形態では、伝達機構5として、移載駆動源40の出力軸47に連結されて、当該出力軸47の回転軸心(出力軸心A0)周りに揺動するレバー状の出力部材7を備えている。そして、揺動アーム50は、出力部材7により駆動される。出力部材7の車体幅方向Hにおける両端部には、揺動アーム50に当接して揺動アーム50を揺動させる押圧ローラ75が備えられている。それぞれの揺動アーム50には下側Z2に突出するようにカム部57が形成されており、これらのカム部57にそれぞれの押圧ローラ75が当接する。揺動アーム50は、出力部材7に連結されることなく、出力部材7に押圧されて動作するように構成されている。カム部57に沿って押圧ローラ75が揺動アーム50を押圧することで揺動アーム50が出力軸心A0周りに揺動する。
【0039】
例えば、移載駆動源40によって出力部材7が
図11に示す第1揺動方向D1に揺動すると、車体幅方向第2側H2に配置された押圧ローラ75(第1押圧ローラ75a)が第1揺動アーム51のカム部57に当接して押圧し、第1揺動アーム51の姿勢を基準姿勢(
図11、
図13参照)から起立姿勢(
図12)へと変化させる。同様に、移載駆動源40によって出力部材7が
図11に示す第2揺動方向D2に揺動すると、車体幅方向第1側H1に配置された押圧ローラ75(第2押圧ローラ75b)が第2揺動アーム52のカム部57に当接して押圧し、第2揺動アーム52の姿勢を基準姿勢(
図11、
図15参照)から起立姿勢(
図14)へと変化させる。載置体3は、被駆動部材としての揺動アーム50に連動して、水平姿勢と傾斜姿勢との間で姿勢変化する。
【0040】
また、上述したように、本実施形態では、揺動アーム50による載置体3の姿勢変化を補助し、載置体3(載置面3a)が撓むことを抑制するために、揺動アーム50と平行するように、支持アーム60が備えられている。本実施形態では、第1揺動アーム51による第1傾斜姿勢への載置面3aの姿勢変化の際に載置体3を支持するために、軸方向Lにおいて第1揺動アーム51を挟むように、2本の支持アーム60が配置されている。つまり、軸方向Lにおいて、2本の第1支持アーム61の間に、第1揺動アーム51が配置されている。同様に、第2揺動アーム52による第2傾斜姿勢への載置面3aの姿勢変化の際に載置体3を支持するために、軸方向Lにおいて第2揺動アーム52を挟むように、2本の支持アーム60が配置されている。つまり、軸方向Lにおいて、2本の第2支持アーム62の間に、第2揺動アーム52が配置されている。それぞれの揺動アーム50に対して、このように2本の支持アーム60を備えることで、揺動アーム50により載置体3の姿勢を変化させる際に、載置体3(載置面3a)が撓むことを抑制することができる。
【0041】
図8及び
図9に示すように、車体カバー2の対向面2aには、揺動アーム50及び支持アーム60が収容される凹溝部25が形成されている。揺動アーム50が収容される凹溝部25と支持アーム60が収容される凹溝部25とを区別する場合は、揺動アーム50が収容される凹溝部25を揺動アーム収容溝部255と称し、支持アーム60が収容される凹溝部25を支持アーム収容溝部256と称する。
【0042】
揺動アーム50は、車体幅方向Hの一端側の揺動支持部54において揺動自在に車体カバー2(台車本体10)に支持されている。揺動アーム50の他端側は当接ローラ53が備えられた自由端となっている。当接ローラ53が載置体3の下面3bに当接しながら車体幅方向Hに移動することによって載置体3の載置面3aを水平姿勢から傾斜姿勢へと変位させる。また、上述したように、揺動アーム50は、出力部材7によって押圧することによって姿勢変化する。このため、揺動アーム収容溝部255は、出力部材7が対向面2aを超えて上側Z1に変位可能に開口している。つまり、揺動アーム収容溝部255は、開口部27として形成されており、車体カバー2は、出力部材7が上下方向Zに通過する開口部27を備えているということができる。
【0043】
支持アーム60は、車体幅方向Hの一端側が車体カバー2に揺動可能に支持されていると共に、車体幅方向Hの他端側が載置体3の下面3bに揺動可能に支持されている。換言すれば、載置体3、支持アーム60を介して車体カバー2に対して揺動可能に、車体カバー2に取り付けられている。支持アーム収容溝部256は、揺動アーム収容溝部255とは異なり、上下方向Zに貫通することなく溝状に形成されている。
【0044】
上述したように、載置体3、揺動アーム50(被駆動部材)、支持アーム60は、車体カバー2に支持されている。また、車輪駆動源90、移載駆動源40、出力部材7は、車体フレーム1に支持されている。そして、
図7、
図11等に示すように、車体カバー2は、車輪駆動源90及び移載駆動源40を覆うように配置されている。上述したように、出力部材7によって駆動される揺動アーム50は、出力部材7に連結されることなく、出力部材7に押圧されて動作するように構成されている。従って、車体カバー2は、載置体3、揺動アーム50、支持アーム60を支持した状態で、車体フレーム1に対して着脱できるように車体フレーム1に取り付けられている。
【0045】
図6、
図7に示すように、車体カバー2は、載置体3の下面3bに対向すると共に車輪駆動源90及び移載駆動源40に対して上側を覆うように配置される天面部21と、天面部21の外縁部分から下側へ向かって延在するように形成された側壁部23とを備えている。そして、側壁部23の下端23tは、車輪9の上端9tよりも下方に配置されている。つまり、側壁部23は、車輪9の側面を覆うように配置されている。車体フレーム1に車体カバー2が取り付けられている状態では、車輪9の一部を含めて物品搬送車Vを構成する部材の多くが車体カバー2によって覆われる。このため、埃を含めた異物の進入から物品搬送車Vを適切に保護することができる。一方、車輪9を含め、車輪駆動源90、移載駆動源40、出力部材7等のメンテナンスが必要な場合には、車体カバー2を容易に取り外すことができるので、作業性が向上する。
【0046】
また、物品搬送車Vは、物品搬送設備Fや個々の物品搬送車Vに異常が生じた場合などに、物品搬送車Vを停止させることができるように構成されている。本実施形態では、
図7、
図8等に示すように、物品搬送車Vは、車輪駆動源90及び移載駆動源40を停止させる停止スイッチSWを備えている。この停止スイッチSWは車体フレーム1に支持されており、車体カバー2は、停止スイッチSWに応じた位置に開口するように形成された停止スイッチ用開口部29を備えている。
【0047】
このような停止スイッチSWは、接続配線を介して車輪駆動源90及び移載駆動源40、或いはこれらの制御装置(不図示)に電気的に接続されることが多い。そのため、停止スイッチSWが車体カバー2に支持されていると接続配線を取り外さないと車体カバー2を車体フレーム1から取り外すことができないことになる。本実施形態のように、停止スイッチSWが車体フレーム1に支持されていると、車体カバー2を車体フレーム1から取り外す場合に接続配線を取り外す必要がない。そして、車体カバー2が停止スイッチ用開口部29を備えているので、停止スイッチSWが車体フレーム1に支持されていても、外部から停止スイッチSWを容易に操作することができる。
【0048】
また、物品搬送車Vは、車輪駆動源90の駆動状態、移載駆動源40の駆動状態、載置体3の姿勢、蓄電体(蓄電池、キャパシタ等)の充電量など、物品搬送車Vの各部の状態を示すインジケータとしての表示灯LPを備えている。上述した停止スイッチSWと同様に、表示灯LPは車体フレーム1に支持されている。車体カバー2は、表示灯LPを覆って車体フレーム1に取り付けられているが、車体カバー2は、表示灯LPに応じた位置に配置されて、表示灯LPの光を車体カバー2の外部に向けて透過する透光部28を備えている。この透光部28を備えることによって、表示灯LPを車体フレーム1に支持しながら、車体カバー2を、表示灯LPを覆った状態で車体フレーム1に取り付けることができる。
【0049】
表示灯LPの制御回路や電源(共に不図示)は車体フレーム1に支持されることが多く、表示灯LPは接続配線を介して電源部に接続されることが多い。そのため、表示灯LPが車体カバー2に支持されていると接続配線を取り外さないと車体カバー2を車体フレーム1から取り外すことができないことになる。本実施形態のように、表示灯LPが車体フレーム1に支持されていると、車体カバー2を車体フレーム1から取り外す場合にそのような接続配線を取り外す必要がない。そして、車体カバー2が透光部28を備えているので、表示灯LPが車体フレーム1に支持されていても、外部から表示灯LPの灯光状態を容易に確認することができる。
【0050】
ところで、揺動アーム50は、基準姿勢から起立姿勢へ変位して載置体3を持ち上げる際に揺れを生じる場合がある。揺動アーム50がふらつき、載置体3が揺れることで載置体3に支持された物品Wが移載先に滑り落ちる前に落下したり、揺動アーム50の耐久性が低下したりする可能性がある。そこで、本実施形態では、
図8、
図9、
図10等に示すように、対向面2aに、揺動アーム50の揺動を案内する案内部材8が設けられている。
【0051】
案内部材8は、揺動アーム50の揺動範囲の全域(
図12と
図13との間の可動域、
図14と
図15との間の可動域)の内、基準姿勢(
図13及び
図15)を含む規定の案内範囲内で、揺動アーム50を軸方向Lの両側から挟んで支持するように構成されている。この規定の案内範囲は、揺動アーム50の上下方向Zにおける幅に相当する範囲である。揺動アーム50は、揺動アーム50が動き始める際に最も大きく揺れる可能性がある。基準姿勢を含む規定の案内範囲内で、案内部材8が揺動アーム50を軸方向Lの両側から挟んで支持することによって、揺動アーム50の揺れを適切に抑制することができる。
【0052】
この案内部材8は、台車本体10に対して着脱自在に取り付けられており、揺動アーム50との摺動や摩擦等によって消耗しても、容易に交換することができる。尚、本実施形態では、上述した揺動アーム収容溝部255に案内部材8が嵌め込まれている。本実施形態では、案内部材8は、上方Z1に向かって開口する溝状に形成されている。揺動アーム収容溝部255も上述したように溝状に形成されており、案内部材8は、揺動アーム収容溝部255に嵌め込まれて固定されている。
【0053】
また、案内部材8は、揺動アーム50における延在方向の中間位置よりも揺動アーム50の揺動軸心(第2軸心A2又は第4軸心A4)に近い側の部分を支持するように配置されている。つまり、案内部材8は、揺動アーム50の揺動支点に近い位置において揺動アーム50を挟持する。案内部材8の大きさを抑制しつつ、揺動する揺動アーム50を比較的長い時間所持できるため、揺動アーム50の揺れを抑制し易い。
【0054】
上述したように、本実施形態では、揺動アーム50として、第1揺動アーム51と第2揺動アーム52とが備えられている。第1揺動アーム51には、第1揺動アーム51の揺動を案内する第1案内部材81が設けられ、第2揺動アーム52には、第2揺動アーム52の揺動を案内する第2案内部材82が設けられている。第1案内部材81は、第1揺動アーム51における延在方向の中間位置よりも第2軸心A2に近い側の部分を支持するように配置されており、第2案内部材82は、第2揺動アーム52における延在方向の中間位置よりも第4軸心A4に近い側の部分を支持するように配置されている。
【0055】
本実施形態では、載置体3を安定して傾斜させるために、上述したように支持アーム60も備えられている。この支持アーム60も揺動アーム50と同様に揺動するため、揺動アーム50と同様に、対向面2aに、支持アーム60の揺動を案内する支持案内部材80が設けられている。また、案内部材8と同様に、支持案内部材80は、支持アーム60の揺動範囲の全域(
図12と
図13との間の可動域、
図14と
図15との間の可動域)の内、支持基準姿勢(
図13及び
図15)を含む規定の支持案内範囲内で、支持アーム60を軸方向Lの両側から挟んで支持するように構成されている。この規定の支持案内範囲は、支持アーム60の上下方向Zにおける幅に相当する範囲である。支持アーム60も、支持アーム60が動き始める際に最も大きく揺れる可能性がある。支持基準姿勢を含む規定の支持案内範囲内で、支持案内部材80が支持アーム60を軸方向Lの両側から挟んで支持することによって、支持アーム60の揺れを適切に抑制することができる。
【0056】
案内部材8と同様に、支持案内部材80も、台車本体10に対して着脱自在に取り付けられている。支持アーム60との摩擦等によって支持案内部材80が消耗しても、容易に交換することができる。尚、本実施形態では、上述した支持アーム収容溝部256に支持案内部材80が嵌め込まれている。本実施形態では、案内部材8と同様に、支持案内部材80は、上方Z1に向かって開口する溝状に形成されている。支持アーム収容溝部256も上述したように溝状に形成されており、支持案内部材80は、支持アーム収容溝部256に嵌め込まれて固定されている。
【0057】
また、支持案内部材80は、支持アーム60における延在方向の中間位置よりも支持アーム60の揺動軸心(第1軸心A1又は第3軸心A3)に近い側の部分を少なくとも支持するように配置されている。つまり、少なくとも支持アーム60の揺動支点に近い位置において支持アーム60を挟持する。支持案内部材80の大きさを抑制しつつ、揺動する支持アーム60を比較的長い時間所持できるため、支持アーム60の揺れを抑制し易い。
【0058】
本実施形態では、支持アーム60として、第1支持アーム61と第2支持アーム62とが備えられている。第1支持アーム61には、第1支持アーム61の揺動を案内する第1支持案内部材83が設けられ、第2支持アーム62には、第2支持アーム62の揺動を案内する第2支持案内部材84が設けられている。第1支持案内部材83は、第1支持アーム61における延在方向の中間位置よりも第1軸心A1に近い側の部分を少なくとも支持するように配置されており、第2支持案内部材84は、第2支持アーム62における延在方向の中間位置よりも第3軸心A3に近い側の部分を少なくとも支持するように配置されている。
【0059】
尚、上述したように、支持アーム60は、台車本体10(車体カバー2)と載置体3との双方に支持されている。第1支持アーム61が載置体3を支持して支持起立姿勢となる時、第2支持アーム62は、支持アーム収容溝部256に収容されている。この時、第2支持アーム62が揺れると載置体3も揺れる可能性があるため、第2支持案内部材84は、第2支持アーム62における延在方向の中間位置よりも第1軸心A1に近い側の部分も支持するように2箇所に配置されている。同様に、第1支持案内部材83も、第1支持アーム61における延在方向の中間位置よりも第3軸心A3に近い側の部分も支持するように2箇所に配置されている。
【0060】
以上説明したように、本実施形態の物品搬送車Vは、物品が載置される載置体を揺動により傾斜させる揺動アームの揺れを抑制することができる。
【0061】
〔その他の実施形態〕
以下、その他の実施形態について説明する。尚、以下に説明する各実施形態の構成は、それぞれ単独で適用されるものに限られず、矛盾が生じない限り、他の実施形態の構成と組み合わせて適用することも可能である。
【0062】
(1)上記においては、連結機構6が第1連結機構6Aと第2連結機構6Bとを備え、移載駆動機構4が第1移載駆動機構4Aと第2移載駆動機構4Bとを備え、車体幅方向H(幅方向Y)における両側に物品Wを移載可能な構成を例示して説明した。しかし、連結機構6が第1連結機構6Aと第2連結機構6Bとの何れか一方のみ(例えば第1連結機構6Aのみ)を備えて構成され、移載駆動機構4が第1移載駆動機構4Aと第2移載駆動機構4Bとの何れか一方のみ(例えば第1移載駆動機構4Aのみ)を備えて構成されていてもよい。尚、この場合においても、物品搬送車Vが、物品搬送車Vにおける前方側を固定した状態で、走行方向Xに沿って両方向に走行すれば(つまり、180度転回して走行すれば)、車体幅方向Hにおける何れか一方側にのみ物品Wを移載可能な構成であっても、物品搬送車Vに対して幅方向Yの両側に物品Wを移載することは可能である。
【0063】
(2)上記においては、案内部材8が台車本体10に対して着脱自在に取り付けられている構成を例示した。しかし、案内部材8は台車本体10(車体カバー2)に着脱できないように固着されていてもよい。例えば、案内部材8が車体カバー2に一体的に形成されていてもよい。
【0064】
(3)上記においては、揺動アーム50における延在方向の中間位置よりも揺動軸心に近い側の部分を支持するように案内部材8が配置されている構成を例示した。しかし、案内部材8はこの位置に限らず、揺動アーム50における延在方向の中間位置を支持するように配置されていてもよいし、中間位置よりも揺動軸心から遠い側の部分を支持するように配置されていてもよい。
【0065】
(4)上記においては、対向面2aに揺動アーム50が収容される凹溝部25が形成されている形態を例示した。しかし、このような凹溝部25が形成されることなく、対向面2aに揺動アーム50が配置されていてもよい。また、上記においては、凹溝部25に案内部材8が嵌め込まれている形態を例示したが、凹溝部25の有無に拘わらず、案内部材8は凹溝部25に嵌め込まれることなく配置されていてもよい。
【0066】
(5)上記においては、支持アーム60を備える形態を例示して説明した。しかし、支持アーム60を備えることなく、揺動アーム50のみを備えて構成されていてもよい。また、支持アーム60を備える場合において、支持案内部材80を備える形態を例示したが、当然ながら支持アーム60を備える場合であっても、支持案内部材80を備えていなくてもよい。また、上記においては、支持アーム60が凹溝部25に収容される形態を例示したが、揺動アーム50と同様に、凹溝部25が形成されることなく、対向面2aに支持アーム60が配置されていてもよい。また、支持アーム60が凹溝部25に収容される場合に、凹溝部25に支持案内部材80が嵌め込まれている形態を例示したが、凹溝部25の有無に拘わらず、支持案内部材80は凹溝部25に嵌め込まれることなく配置されていてもよい。
【0067】
〔実施形態の概要〕
以下、上記において説明した物品搬送車の概要について簡単に説明する。
【0068】
物品搬送車の1つの態様は、台車本体と、前記台車本体に搭載された移載装置とを備え、物品を搬送する物品搬送車であって、前記移載装置は、前記物品が載置される載置面を備えた載置体と、前記載置体と前記台車本体とを連結する連結機構と、前記載置面の角度を変更する移載駆動機構と、を備え、前記連結機構は、前記載置体が前記台車本体に対して水平面に沿う第1軸心周りに揺動するように、前記載置体と前記台車本体とを連結し、前記台車本体は、前記載置体の下面に対向する対向面を備え、前記移載駆動機構は、前記第1軸心に平行な第2軸心周りに揺動する揺動アームと、前記揺動アームを揺動させる移載駆動源と、を備え、前記揺動アームは、前記第2軸心に直交する方向に沿って延在するように形成され、前記対向面に沿って配置される基準姿勢と、前記対向面に対して傾斜した起立姿勢との間で揺動し、前記載置体は、前記揺動アームが前記基準姿勢である状態で前記載置面が水平面に沿う水平姿勢となり、前記揺動アームが前記水平姿勢から前記起立姿勢となる過程で前記揺動アームにより下側から押圧されて前記第1軸心周りに揺動し、前記揺動アームが前記起立姿勢である状態で前記載置面が水平面に対して傾斜した傾斜姿勢となり、前記第1軸心及び前記第2軸心に平行な方向を軸方向として、前記対向面に、前記揺動アームの揺動を案内する案内部材が設けられ、前記案内部材は、前記揺動アームの揺動範囲の全域のうち、前記基準姿勢を含む規定の案内範囲内で、前記揺動アームを前記軸方向の両側から挟んで支持するように構成されている。
【0069】
この構成によれば、揺動アームが基準姿勢を含む規定の案内範囲内にある状態では、案内部材により揺動アームを軸方向の両側から挟んで支持することができる。従って、揺動アームが基準姿勢から起立姿勢に向けて揺動する場合の動き始めにおいて、揺動アームがふらつかないように適切に案内できる。即ち、本構成によれば、物品が載置される載置体を揺動により傾斜させる揺動アームの揺れを抑制することができる。
【0070】
ここで、前記案内部材は、前記台車本体に対して着脱自在に取り付けられていると好適である。
【0071】
案内部材は、規定の案内範囲内で揺動する揺動アームが摺動する部分を有するため、摩耗等を生じ易い。本構成によれば、摩耗等、案内部材が消耗した場合に容易に交換することができる。
【0072】
また、前記案内部材は、前記揺動アームにおける延在方向の中間位置よりも前記第2軸心に近い側の部分を支持するように配置されていると好適である。
【0073】
第2軸心は揺動アームの揺動支点であるから、揺動アームの揺動支点に近い部分を軸方向の両側から挟んで支持することができる。従って、揺動アームの揺動方向における案内部材の寸法を小さく抑えつつ、案内部材による案内範囲を比較的広く確保することができる。
【0074】
また、物品搬送車は、前記対向面に、前記揺動アームが収容される凹溝部が形成され、前記案内部材が、上側に向かって開口する溝状に形成されており、前記凹溝部に嵌め込まれていると好適である。
【0075】
このような凹溝部が形成されていることで、基準姿勢の揺動アームを凹溝部に適切に収容することができる。また、その凹溝部に案内部材を嵌め込むだけで、案内部材を対向面に容易に取り付けることができる。揺動アームが基準姿勢から起立姿勢への変位を始める際には、凹溝部に収容された揺動アームを、凹溝部に嵌め込まれた案内部材により適切に支持して案内することができる。
【0076】
また、物品搬送車は、前記連結機構が、前記第1軸心周りに揺動する支持アームと、前記支持アームの揺動支点を支持する支点支持部と、を備え、前記支持アームは、少なくとも一部が前記載置体に連結されており、前記載置体と一体的に揺動し、前記支持アームは、前記第1軸心に直交する方向に沿って延在するように形成され、前記対向面に沿って配置される支持基準姿勢と、前記対向面に対して傾斜した支持起立姿勢との間で揺動し、前記対向面に、前記支持アームの揺動を案内する支持案内部材が設けられ、前記支持案内部材は、前記支持アームの揺動範囲の全域のうち、前記支持基準姿勢を含む規定の支持案内範囲内で、前記支持アームを前記軸方向の両側から挟んで支持するように構成されていると好適である。
【0077】
この構成によれば、支持アームを備えることにより、揺動アームによって載置面が傾斜姿勢へと変位する載置体をより適切に支持することができる。この際、支持アームがふらつくと、載置体を支持する効果が限定的となるおそれがあるが、揺動アームを支持する案内部材と同様に、支持アームを支持する支持案内部材を備えることによって、支持アームをふらつきにくくすることができる。即ち、支持アームが支持基準姿勢から支持起立姿勢に向けて揺動する場合の動き始めにおいて、支持アームがふらつかないように適切に案内することができる。
【0078】
また、物品搬送車は、前記連結機構を第1連結機構とし、前記移載駆動機構を第1移載駆動機構とし、前記揺動アームを第1揺動アームとし、前記移載駆動源を第1移載駆動源とし、前記案内部材を第1案内部材とし、前記傾斜姿勢を第1傾斜姿勢とし、上下方向に沿う上下方向視で前記軸方向に直交する方向を幅方向とし、前記幅方向における前記第1傾斜姿勢の前記載置面が向く側を幅方向第1側とし、前記幅方向第1側とは反対側を幅方向第2側として、
第2連結機構と第2移載駆動機構とを更に備え、
前記第2連結機構は、前記載置体が前記台車本体に対して水平面に沿う第3軸心周りに揺動するように、前記載置体と前記台車本体とを連結し、
前記第3軸心は、前記第1軸心に対して、前記軸方向に沿う軸方向視で異なる位置に配置され、
前記第2移載駆動機構は、前記第3軸心に平行な第4軸心周りに揺動する第2揺動アームと、前記第2揺動アームを揺動させる第2移載駆動源と、を備え、
前記第2揺動アームは、前記第4軸心に直交する方向に沿って延在するように形成され、前記対向面に沿って配置される前記基準姿勢と、前記対向面に対して傾斜した前記起立姿勢との間で揺動し、
前記載置体は、前記第2揺動アームが前記基準姿勢である状態で前記載置面が水平面に沿う前記水平姿勢となり、前記第2揺動アームが前記水平姿勢から前記起立姿勢となる過程で前記第2揺動アームにより下側から押圧されて前記第3軸心周りに揺動し、前記第2揺動アームが前記起立姿勢である状態で前記載置面が前記幅方向第2側を向くように水平面に対して傾斜した第2傾斜姿勢となり、
前記対向面に、前記第2揺動アームの揺動を案内する第2案内部材が設けられ、
前記第2案内部材は、前記第2揺動アームの揺動範囲の全域のうち、前記基準姿勢を含む規定の案内範囲内で、前記第2揺動アームを前記軸方向の両側から挟んで支持するように構成されていると好適である。
【0079】
本構成によれば、基準姿勢から起立姿勢をなる方向が互いに逆方向の第1揺動アームと第2揺動アームとを備えることにより、搬送車に対して幅方向のいずれの側に対しても載置面を傾斜させて物品を移載することができる。また、このような構成において必要となる第1揺動アーム及び第2揺動アームの双方を、それぞれ第1案内部材及び第2案内部材により、ふらつかないように適切に案内することができる。
【符号の説明】
【0080】
2a :対向面
3 :載置体
3a :載置面
3b :載置体の下面
4 :移載駆動機構
4A :第1移載駆動機構
4B :第2移載駆動機構
6 :連結機構
6A :第1連結機構
6B :第2連結機構
8 :案内部材
10 :台車本体
25 :凹溝部
30 :移載装置
40 :移載駆動源
41 :第1移載駆動源
42 :第2移載駆動源
50 :揺動アーム
51 :第1揺動アーム
52 :第2揺動アーム
60 :支持アーム
67 :支点支持部
80 :支持案内部材
81 :第1案内部材
82 :第2案内部材
A1 :第1軸心
A2 :第2軸心
A3 :第3軸心
A4 :第4軸心
L :軸方向
V :物品搬送車
W :物品
Y :幅方向
Y1 :幅方向第1側
Y2 :幅方向第2側
Z :上下方向
Z1 :上側
Z2 :下側