(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-08
(45)【発行日】2024-04-16
(54)【発明の名称】配送ルート作成方法
(51)【国際特許分類】
G08G 5/00 20060101AFI20240409BHJP
【FI】
G08G5/00 A
(21)【出願番号】P 2022531177
(86)(22)【出願日】2020-06-17
(86)【国際出願番号】 JP2020023829
(87)【国際公開番号】W WO2021255870
(87)【国際公開日】2021-12-23
【審査請求日】2022-12-01
(73)【特許権者】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100124811
【氏名又は名称】馬場 資博
(74)【代理人】
【識別番号】100088959
【氏名又は名称】境 廣巳
(74)【代理人】
【識別番号】100097157
【氏名又は名称】桂木 雄二
(74)【代理人】
【識別番号】100187724
【氏名又は名称】唐鎌 睦
(72)【発明者】
【氏名】西沢 俊広
(72)【発明者】
【氏名】岩井 優仁
(72)【発明者】
【氏名】野村 拓矢
(72)【発明者】
【氏名】久本 拓也
(72)【発明者】
【氏名】橋本 研一郎
【審査官】高島 壮基
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-175477(JP,A)
【文献】特開2020-057225(JP,A)
【文献】特開2019-032661(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0154535(US,A1)
【文献】特開2018-127191(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0072265(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B64C 39/00-39/12
G01C 21/00-21/36
G05D 1/00- 1/87
G08G 1/00-99/00
G09B 29/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
物品の配送要望を表す配送要望情報を受け付け、
前記配送要望情報の内容に応じて、無人航空機にて物品を保持して飛行により物品の配送を行う第一の配送方法と、当該第一の配送方法とは異なる第二の配送方法と、のうち少なくとも前記第一の配送方法を用いた配送ルートを作成する場合に、前記第一の配送方法により物品の配送を行う飛行配送区間を少なくとも一部に有する前記配送ルートを作成する際に、前記配送要望情報の内容と、所定地域におけるイベントの開催情報である飛行影響情報と、に基づいて前記飛行配送区間の飛行ルートを作成
し、さらに、前記飛行ルートに対する特定機関からの過去の承認の有無を含む前記飛行影響情報に基づいて前記飛行ルートを作成し、承認が得られた実績のある前記飛行ルートを含む前記配送ルートを作成する、
配送ルート作成方法。
【請求項2】
物品の配送要望を表す配送要望情報を受け付け、
前記配送要望情報の内容に応じて、無人航空機にて物品を保持して飛行により物品の配送を行う第一の配送方法と、当該第一の配送方法とは異なる第二の配送方法と、のうち少なくとも前記第一の配送方法を用いた配送ルートを作成する場合に、前記第一の配送方法により物品の配送を行う飛行配送区間を少なくとも一部に有する前記配送ルートを作成する際に、前記配送要望情報の内容と、所定地域における飛翔体情報である飛行影響情報と、に基づいて前記飛行配送区間の飛行ルートを作成
し、さらに、前記飛行ルートに対する特定機関からの過去の承認の有無を含む前記飛行影響情報に基づいて前記飛行ルートを作成し、承認が得られた実績のある前記飛行ルートを含む前記配送ルートを作成する、
配送ルート作成方法。
【請求項3】
請求項
1又は2に記載の配送ルート作成方法であって、
複数の前記飛行ルートを生成して前記特定機関に対して承認を依頼すると共に当該特定機関から承認結果を取得し、承認を得られた前記飛行ルートを少なくとも1つ含む前記配送ルートを候補配送ルートとして設定し、
前記候補配送ルートの中から特定の前記配送ルートを決定する、
配送ルート作成方法。
【請求項4】
請求項
3に記載の配送ルート作成方法であって、
前記特定機関から最終承認が得られた前記飛行ルートを含む前記配送ルートを前記特定の配送ルートとして決定する、
配送ルート作成方法。
【請求項5】
物品の配送要望を表す配送要望情報を受け付ける受付手段と、
前記配送要望情報の内容に応じて、無人航空機にて物品を保持して飛行により物品の配送を行う第一の配送方法と、当該第一の配送方法とは異なる第二の配送方法と、のうち少なくとも前記第一の配送方法を用いた配送ルートを作成する場合に、前記第一の配送方法により物品の配送を行う飛行配送区間を少なくとも一部に有する前記配送ルートを作成する際に、前記配送要望情報の内容と、所定地域におけるイベントの開催情報である飛行影響情報と、に基づいて前記飛行配送区間の飛行ルートを作成
し、さらに、前記飛行ルートに対する特定機関からの過去の承認の有無を含む前記飛行影響情報に基づいて前記飛行ルートを作成し、承認が得られた実績のある前記飛行ルートを含む前記配送ルートを作成する作成手段と、
を備えた配送ルート作成システム。
【請求項6】
物品の配送要望を表す配送要望情報を受け付ける受付手段と、
前記配送要望情報の内容に応じて、無人航空機にて物品を保持して飛行により物品の配送を行う第一の配送方法と、当該第一の配送方法とは異なる第二の配送方法と、のうち少なくとも前記第一の配送方法を用いた配送ルートを作成する場合に、前記第一の配送方法により物品の配送を行う飛行配送区間を少なくとも一部に有する前記配送ルートを作成する際に、前記配送要望情報の内容と、所定地域における飛翔体情報である飛行影響情報と、に基づいて前記飛行配送区間の飛行ルートを作成
し、さらに、前記飛行ルートに対する特定機関からの過去の承認の有無を含む前記飛行影響情報に基づいて前記飛行ルートを作成し、承認が得られた実績のある前記飛行ルートを含む前記配送ルートを作成する作成手段と、
を備えた配送ルート作成システム。
【請求項7】
情報処理装置に、
物品の配送要望を表す配送要望情報を受け付ける受付手段と、
前記配送要望情報の内容に応じて、無人航空機にて物品を保持して飛行により物品の配送を行う第一の配送方法と、当該第一の配送方法とは異なる第二の配送方法と、のうち少なくとも前記第一の配送方法を用いた配送ルートを作成する場合に、前記第一の配送方法により物品の配送を行う飛行配送区間を少なくとも一部に有する前記配送ルートを作成する際に、前記配送要望情報の内容と、所定地域におけるイベントの開催情報である飛行影響情報と、に基づいて前記飛行配送区間の飛行ルートを作成
し、さらに、前記飛行ルートに対する特定機関からの過去の承認の有無を含む前記飛行影響情報に基づいて前記飛行ルートを作成し、承認が得られた実績のある前記飛行ルートを含む前記配送ルートを作成する作成手段と、
を実現させるためのプログラム。
【請求項8】
情報処理装置に、
物品の配送要望を表す配送要望情報を受け付ける受付手段と、
前記配送要望情報の内容に応じて、無人航空機にて物品を保持して飛行により物品の配送を行う第一の配送方法と、当該第一の配送方法とは異なる第二の配送方法と、のうち少なくとも前記第一の配送方法を用いた配送ルートを作成する場合に、前記第一の配送方法により物品の配送を行う飛行配送区間を少なくとも一部に有する前記配送ルートを作成する際に、前記配送要望情報の内容と、所定地域における飛翔体情報である飛行影響情報と、に基づいて前記飛行配送区間の飛行ルートを作成
し、さらに、前記飛行ルートに対する特定機関からの過去の承認の有無を含む前記飛行影響情報に基づいて前記飛行ルートを作成し、承認が得られた実績のある前記飛行ルートを含む前記配送ルートを作成する作成手段と、
を実現させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、配送ルート作成方法、配送ルート作成システム、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ドローンやUAV(Unmanned Aerial Vehicle)と呼ばれる無人航空機が様々な分野で利用されている。例えば、無人航空機を用いて、人物が立ち入り困難な場所における撮影や各種装置の点検が行われている。さらには、無人航空機は、物品の配送にも利用されている。このとき、操作者が遠隔操作装置を用いて目視可能な範囲で操作することで無人航空機を飛行させることもあるが、操作者が目視できないほど遠方に飛行させる場合には、予め飛行ルートを決定して自律的に飛行させることもある。
【0003】
そして、上述したように飛行ルートに従った自律飛行の場合には、他の航空機や鳥などの飛翔体、気象、建物、ドローンポートの位置、などの状況を考慮し、安全に飛行させることが必要となる。このため、特許文献1に記載のように、無人航空機の管制が必要となり、事前に管制事業者による飛行ルートの承認が必要となる場合がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、上述したように物品を配送する際に無人航空機を利用する場合には、飛行により物品を配送できるため、短時間での配送が可能となる。しかしながら、無人航空機で一度に配送できる物品の数が限られるため、無人航空機の利用に伴い配送コストが増加したり、ドローンポートの有無などにより無人航空機を利用できない場合もある。また、事前に飛行ルートの承認も必要となり、承認が下りなければ無人航空機を用いた物品の配送が遅延したり、そもそも配送ができない場合もある。その結果、物品を配送する場合において、無人航空機を利用することの利点を生かした適切な配送を行うことができない場合がある、という問題が生じる。
【0006】
このため、本発明の目的は、上述した課題である、無人航空機を物品の配送に利用する場合において、無人航空機の利点を生かした適切な配送を行うことができる配送ルート作成方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一形態である配送ルート作成方法は、
物品の配送要望を表す配送要望情報を受け付け、
前記配送要望情報の内容に応じて、無人航空機にて物品を保持して飛行により物品の配送を行う第一の配送方法と、当該第一の配送方法とは異なる第二の配送方法と、のうち少なくとも前記第一の配送方法を用いた配送ルートを作成する場合に、前記第一の配送方法により物品の配送を行う飛行配送区間を少なくとも一部に有する前記配送ルートを作成する、
という構成をとる。
【0008】
また、本発明の一形態である配送ルート作成システムは、
物品の配送要望を表す配送要望情報を受け付ける受付手段と、
前記配送要望情報の内容に応じて、無人航空機にて物品を保持して飛行により物品の配送を行う第一の配送方法と、当該第一の配送方法とは異なる第二の配送方法と、のうち少なくとも前記第一の配送方法を用いた配送ルートを作成する場合に、前記第一の配送方法により物品の配送を行う飛行配送区間を少なくとも一部に有する前記配送ルートを作成する作成手段と、
を備えた、
という構成をとる。
【0009】
また、本発明の一形態であるプログラムは、
情報処理装置に、
物品の配送要望を表す配送要望情報を受け付ける受付手段と、
前記配送要望情報の内容に応じて、無人航空機にて物品を保持して飛行により物品の配送を行う第一の配送方法と、当該第一の配送方法とは異なる第二の配送方法と、のうち少なくとも前記第一の配送方法を用いた配送ルートを作成する場合に、前記第一の配送方法により物品の配送を行う飛行配送区間を少なくとも一部に有する前記配送ルートを作成する作成手段と、
を実現させる、
という構成をとる。
【発明の効果】
【0010】
本発明は、以上のように構成されることにより、無人航空機を物品の配送に利用する場合において、無人航空機の利点を生かした最適な配送を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本発明の実施形態1における配送ルート作成システムの全体構成を示す図である。
【
図2】
図1に開示した配送事業者装置の構成を示すブロック図である。
【
図3】
図1に開示した配送事業者装置による処理の様子を示す図である。
【
図4】
図1に開示した配送ルート作成システムによる処理の流れを示す図である。
【
図5】
図1に開示した配送事業者装置による処理の動作を示すフローチャートである。
【
図6】本発明の実施形態2における配送ルート作成システムのハードウェア構成を示すブロック図である。
【
図7】本発明の実施形態2における配送ルート作成システムの構成を示すブロック図である。
【
図8】本発明の実施形態2における配送ルート作成システムの動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
<実施形態1>
本発明の第1の実施形態を、
図1乃至
図5を参照して説明する。
図1乃至
図2は、配送ルート作成システムの構成を説明するための図であり、
図3乃至
図5は、配送ルート作成システムの処理動作を説明するための図である。
【0013】
[構成]
本発明における配送ルート作成システムは、荷物(物品)の配送を請け負う配送事業者が荷物を配送する際の配送ルートを作成するためのものである。特に、配送ルート作成システムは、荷物の配送要望に応じて、いわゆるドローンと呼ばれる無人航空機を利用して荷物を配送する飛行ルート(飛行配送区間)を一部に含むような適切な配送ルートを作成するためのものである。但し、配送ルートは、必ずしも配送事業者が作成することに限定されず、いかなる者が作成してもよい。
【0014】
図1に示すように、本実施形態における配送ルート作成システムは、荷物Wの配送を依頼するユーザが操作するユーザ端末1と、荷物Wの配送を行う配送事業者が管理する配送事業者装置2と、無人航空機の管制を行う管制事業者(特定機関)が管理する管制装置3と、を備えている。そして、ユーザ端末1と配送事業者装置2と管制装置3とは、ネットワークを介して相互に情報の送受信が可能なよう接続されている。
【0015】
上記ユーザ端末1は、ユーザが操作する情報処理装置であり、例えば、ノートパソコンやタブレット端末、スマートフォンである。ユーザは、ユーザ端末1を操作して配送事業者装置2にアクセスし、荷物Wの配送の要望を表す配送要望情報を送信して配送要求を行う。例えば、ユーザ端末1は、ユーザの操作に応じて、配送要望情報として、配送を依頼する荷物Wのサイズ、重量、品目などを含む荷物情報と、配送元の氏名、住所、電話番号などを含む配送元情報と、配送先の氏名、住所、電話番号などを含む配送先情報と、荷物Wの配送の種別を表す配送種別情報と、を配送事業者装置2に送信することで配送要求を行う。なお、配送種別情報の内容は、例えば、配送料や配送速度が異なる配送種類のうちユーザが希望した配送種別を特定する情報であり、配送時間が長いが低料金である配送種別や、配送時間が短いが高料金である配送種別などがある。なお、ユーザ端末1が配送要求時に配送事業者装置2に送信する情報は、上述した情報に限定されず、他の情報であってもよい。
【0016】
上記配送事業者装置2は、演算装置と記憶装置とを備えた1台又は複数台の情報処理装置にて構成される。そして、配送事業者装置2は、
図2に示すように、配送要求受付部21、配送ルート作成部22、承認要求部23、配送処理部24、を備える。配送要求受付部21、配送ルート作成部22、承認要求部23、配送処理部24のそれぞれの機能は、演算装置が記憶装置に格納された各機能を実現するためのプログラムを実行することにより、実現することができる。また、配送事業者装置2は、配送手段情報記憶部25、地域情報記憶部26、配送ルート記憶部27、を備える。配送手段情報記憶部25、地域情報記憶部26、配送ルート記憶部27は、記憶装置により構成される。以下、各構成について詳述する。
【0017】
上記配送要求受付部21は、ユーザ端末1から、荷物Wの配送要望情報として、上述した荷物情報と、配送元情報と、配送先情報と、配送種別情報と、を受信して、配送要求を受け付ける。そして、配送要求としてのこれらの情報を、配送ルート作成部22に渡す。なお、配送要求受付部21は、上述した内容の配送要望情報に限らず、他の情報を含む配送要望情報を受け付けてもよい。
【0018】
上記配送ルート作成部22は、ユーザ端末1からの配送要求に応じて、荷物Wの配送ルートを作成する。なお、本実施形態では、配送ルート作成部22は、車両であるトラックTと、無人航空機であるドローンDと、を配送手段とした配送ルートを作成することとする。つまり、作成する配送ルートは、後述するように、トラックTや人物による歩行を利用した陸ルートによる配送方法(第二の配送方法)と、ドローンDを利用した飛行ルートによる配送方法(第一の配送方法)と、のいずれか一方又は両方を用いたものとなる。そして、配送ルートを作成するために、配送事業者装置2の配送手段情報記憶部25は、トラックTやドローンDといった配送手段に関する情報を記憶している。例えば、配送手段情報記憶部25は、トラックTやドローンDの使用状況や、配送可能な荷物の大きさや重量などの情報を記憶している。但し、配送ルート作成部22は、トラックTとドローンD以外にも、列車や有人航空機を利用して荷物を配送するルートを含む配送ルートを作成してもよい。
【0019】
また、配送ルート作成部22が配送ルートを作成するために、配送事業者装置2の地域情報記憶部26は、所定の地域の配送ルートに関連する地域情報を記憶している。例えば、地域情報記憶部26に記憶される地域情報は、所定地域の道路情報を含む地図情報の他に、配送に影響を及ぼす可能性のある配送影響情報を含む。配送影響情報としては、例えば、道路の混雑状況といったトラックTでの配送に影響を及ぼす情報や、ドローンDの飛行に影響を及ぼす情報(飛行影響情報)を含む。例えば、ドローンDの飛行に影響を及ぼす情報である飛行影響情報としては、イベントの開催情報、気象情報、鳥などの飛翔体情報、ドローンポートの位置情報、などがある。さらに、配送影響情報としては、後述するように管制事業者による過去の飛行ルートに対する承認の有無を表す承認情報も記憶している。
【0020】
そして、配送ルート作成部22は、上述した配送要求に伴い受け付けた配送要望情報に応じて、少なくとも一部に飛行ルートを含む配送ルートを生成するか、飛行ルートを含まない配送ルートを生成するか、を決定する。一例として、配送ルート作成部22は、配送要望情報のうち、配送種別情報が「配送時間が短い」という内容である場合には、配送時間が短くなるよう飛行ルートを含む配送ルートを生成することを決定する。また、他の例として、配送ルート作成部22は、配送要望情報のうち、荷物情報に「荷物WはドローンDで保持できるサイズ」を表す内容が含まれている場合には、飛行ルートを含む配送ルートを生成することを決定する。また、他の例として、配送ルート作成部22は、配送要望情報のうち、配送種別情報が「配送料が安い」という内容である場合には、配送料が安くなるよう陸ルートのみの配送ルートを生成することを決定する。なお、配送ルート作成部22は、配送要望情報の他の情報に基づいて、少なくとも一部に飛行ルートを含む配送ルートを生成することを決定してもよい。
【0021】
そして、配送ルート作成部22は、地域情報記憶部26に記憶されている地域情報を利用して、配送元情報に含まれる配送元住所から配送先情報に含まれる配送先住所に荷物Wを配送する配送ルートを生成する。例えば、配送ルート作成部22は、地域情報内の道路情報や、道路の混雑情報、イベントの開催情報、気象情報、鳥などの飛翔体情報、ドローンポートの位置情報、などを参照して、配送時間が短くなるような配送ルートや、ドローンDを安全かつ確実に飛行させることができる飛行ルートを含む配送ルートを作成する。一例として、飛行ルートを作成する際には、イベント開催場所の上空を避けたり、雨が降っておらず風速が低い地域や鳥などの飛翔体が少ない地域を飛行するような飛行ルートを作成する。このとき、配送ルート作成部22は、さらに管制事業者による過去の飛行ルートに対する承認の有無を表す承認情報も参照して、承認が得られた実績のある飛行ルートを含む配送ルートを作成する。このように、配送ルート作成部22は、上述したように、ドローンDを安全かつ確実に飛行させることができる飛行ルートや、管制事業者によって過去に承認が得られた飛行ルートを作成することで、管制事業者によって承認が得られることが予測される飛行ルートを作成することとなる。
【0022】
ここで、配送ルート作成部22によって生成する配送ルートの一例を
図3に示す。まず、
図3(1)の例は、配送元住所H1と配送先住所H2とにドローンポートP1,P2が存在している場合であって、ドローンDで荷物Wを配送する飛行ルートのみの配送ルートである。
図3(2)の例は、配送元住所H1にドローンポートがなく、配送事業者の集配所H3と配送先住所H2とにドローンポートP3,P2が存在している場合であって、配送元住所H1から集配所H3まではトラックTで荷物Wを配送する陸ルートであり、集配所H3から配送先住所H2まではドローンDで荷物Wを配送する飛行ルートとする配送ルートである。
図3(3)の例は、荷物WをトラックTのみで配送する全てを陸ルートと配送ルートである。
【0023】
配送ルート作成部22は、上述した
図3の例の場合には、複数の配送ルートを作成している。このとき、配送ルート作成部22は、飛行ルートを含む配送ルートを作成することを決定しているが、
図3(3)に示す陸ルートのみの配送ルートを作成してもよい。そして、配送ルート作成部22は、作成した複数の配送ルートを、配送ルート記憶部27に記憶しておく。なお、配送ルート作成部22は、必ずしも複数の配送ルートを作成することに限定されず、1つの配送ルートのみを作成してもよい。
【0024】
上記承認要求部23(作成手段)は、配送ルート作成部22にて作成された配送ルート内の飛行ルートの承認を、管制装置3に対して要求する。例えば、承認要求部23は、
図3に示した配送ルートを作成した場合には、
図3(1)と
図3(2)とに含まれる各飛行ルートの情報を管制装置3に送信し、各飛行ルートの承認を依頼する。そして、承認要求部23は、管制装置3から各飛行ルートの承認結果を取得する。このとき、承認要求部23は、例えば、管制装置3から、仮承認、承認、最終承認、というように複数種類の承認結果を取得する。そして、承認要求部23は、仮承認や承認が得られた飛行ルートを含む配送ルートを、候補配送ルートとして設定して、配送ルート記憶部27に記憶しておく。このとき、承認要求部23は、飛行ルートを含まない陸ルートのみの配送ルート、つまり、管制事業者による承認を得る必要のない配送ルートも、候補配送ルートとして設定する。
【0025】
また、承認要求部23は、管制装置3から所定の飛行ルートに対して最終承認の承認結果を取得すると、かかる飛行ルートを含む配送ルートを配送処理部24に通知する。これを受けて、配送処理部24(決定手段)は、配送ルート記憶部27に記憶されている候補配送ルートの中から、最終承認が得られた飛行ルートを含む配送ルートを、実際に配送を行う特定の配送ルートとして決定する。そして、配送処理部24は、決定した特定の配送ルートで配送処理を行う指示を出力する。例えば、配送処理部24は、
図3(1)に示す飛行ルートの最終承認が得られず、
図3(2)に示す飛行ルートの最終承認が得られた場合には、
図3(2)に示す配送ルートに決定する。また、配送処理部24は、
図3(1)、(2)に示す各飛行ルート共に承認が得られなかった場合には、
図3(3)に示す陸ルートのみの配送ルートに決定する。これに応じて、配送事業者は、決定した特定の配送ルートに従って、トラックTやドローンDを用いて、荷物Wを配送元住所H1で集荷して、配送先住所H2に配送することとなる。
【0026】
なお、上述した承認要求部23は、必ずしも管制装置3から承認が得られた飛行ルートを含む配送ルートを候補配送ルートとして設定することに限定されず、配送ルート作成部22で作成した配送ルートを、全て候補配送ルートに設定してもよい。
【0027】
上記管制装置3は、演算装置と記憶装置とを備えた1台又は複数台の情報処理装置にて構成される。そして、管制装置3は、配送事業者装置2からの飛行ルートの承認要求に応じて、飛行ルートを承認するか否かを判断し、承認結果を配送事業者装置2に送信する。例えば、管制装置3は、配送事業者装置2から送信された飛行ルートの情報に対して、予め設定されている他の無人航空機の飛行ルートや承認判定基準に基づいて、承認要求された飛行ルートの仮承認、承認、最終承認を判定する。このとき、管制装置3は、予め設定されている承認判定基準に基づいて自動で承認内容を判定してかかる承認結果を配送事業者装置2に送信してもよく、オペレータが承認内容を判定して当該オペレータにて入力された承認結果を配送事業者装置2に送信してもよい。
【0028】
なお、上述した仮承認、承認、最終承認、といった承認結果は、時間の経過に応じて段階的に承認結果が判定されることがある。その場合、管制装置3は、各種の承認結果が判定される度に、判定された承認結果を配送事業者装置2に送信する。
【0029】
[動作]
次に、上述した配送ルート作成システム、特に、配送事業者装置2の動作を、
図4乃至
図5を参照して説明する。なお、
図4は、配送ルート作成システム全体における処理の流れを示し、
図5は、配送業者装置の処理動作のフローチャートを示す。
【0030】
まず、ユーザが荷物Wの配送を希望する際に、ユーザ端末1から配送事業者装置2にアクセスし、荷物Wの配送の要望を表す配送要望情報を送信して配送要求を行う(
図4の矢印Y1)。例えば、ユーザ端末1は、配送要望情報として、上述したような荷物情報、配送元情報、配送先情報、配送種別情報、などの情報を配送事業者装置2に送信することで、配送要求を行う。ここで、本実施形態では、配送種別情報の内容として、配送時間が短いことを指定する情報が送信されたとする。
【0031】
配送事業者装置2は、ユーザ端末1から送信された荷物Wの配送要望情報を受信し、荷物Wの配送要求を受け付ける(
図5のステップS1)。そして、配送事業者装置2は、ユーザ端末1からの配送要求に応じて、荷物Wの配送ルートを作成する。このとき、配送事業者装置2は、受信した配送要望情報の内容に応じて、少なくとも一部に飛行ルートを含む配送ルートを生成するか、を決定する。ここでは、配送要望情報のうち配送種別情報が「配送時間が短い」という内容であるため、配送事業者装置2は、配送時間が短くなるよう飛行ルートを含む配送ルートを生成することを決定する(
図5のステップS2でYes)。但し、配送事業者装置2は、他の情報に応じて、飛行ルートを含む配送ルートを生成することを決定してもよい。
【0032】
続いて、配送事業者装置2は、配送要望情報に含まれる配送元情報や配送先情報、記憶されている地域情報を参照して、ドローンDを利用して荷物Wを配送する飛行ルートを含む配送ルートを作成する(
図5のステップS3)。例えば、配送事業者装置2は、地域情報内の道路情報や、道路の混雑情報、イベントの開催情報、気象情報、鳥などの飛翔体情報、ドローンポートの位置情報、管制事業者による飛行ルートに対する過去の承認の有無などを参照して、配送時間が短くなるような配送ルートや、ドローンDを安全かつ確実に飛行させることができる飛行ルートを含む配送ルートを作成する。一例として、配送事業者装置2は、
図3(1)、(2)に示すようなドローンDにて荷物Wを配送する飛行ルートを含む配送ルートを作成する。このとき、配送事業者装置2は、上述したように、飛行ルートを含む配送ルートを作成することを決定したとしても、
図3(3)に示すような飛行ルートを含まない陸ルートのみの配送ルートを作成してもよい。
【0033】
続いて、配送事業者装置2は、作成した配送ルート内の飛行ルートの承認を、管制装置3に対して要求する(
図4の矢印Y2、
図5のステップS4)。例えば、配送事業者装置2は、
図3に示した配送ルートのうち、
図3(1)と
図3(2)とに含まれる各飛行ルートの情報を管制装置3に送信し、各飛行ルートの承認を要求する。これに応じて、管制装置3は、飛行ルートを承認するか否かを判断し、承認結果を配送事業者装置2に送信する(
図4の矢印Y3)。例えば、管制装置3は、配送事業者装置2から送信された飛行ルートの情報に対して、予め設定されている他の飛行ルートや承認判定基準に基づいて、承認要求された飛行ルートの仮承認、承認、最終承認を判定し、かかる判定結果を配送事業者装置2に送信する。なお、管制装置3は、仮承認、承認、最終承認、といように、段階的に承認結果が判定される場合には、承認結果が判定される度に、判定された承認結果を配送事業者装置2に送信する。
【0034】
配送事業者装置2は、管制装置3から各飛行ルートの承認結果が判定される度に、かかる承認結果を取得する(
図4の矢印Y3)。このとき、配送事業者装置2は、仮承認や承認の判定結果を取得した場合には、かかる飛行ルートを含む配送ルートを候補配送ルートとして設定する(
図5のステップS5)。さらに、配送事業者装置2は、飛行ルートを含まない配送ルートも候補配送ルートとして設定する。なお、配送事業者装置2は、管制装置3からの承認結果に関わらず、上述したように、承認が得られると予測して作成した全てあるいは一部の配送ルートを、候補配送ルートとして設定してもよい。そして、配送事業者装置2は、管制装置3から所定の飛行ルートに対して最終承認の承認結果を取得すると(
図4の矢印Y3)、かかる飛行ルートを含む配送ルートを、実際に配送を行う特定の配送ルートとして決定する(
図5のステップS6)。なお、配送事業者装置2は、いずれの飛行ルートも承認が得られない場合には、飛行ルートを含まない配送ルートを、実際に配送を行う特定の配送ルートとして決定してもよい。
【0035】
以上、本実施形態によると、ユーザからの荷物Wの配送要望に応じて、ドローンDを利用した飛行ルートを含む配送ルートが作成される。このため、ドローンDによる配送の利点を生かした適切な配送を行うことができる。また、本実施形態では、飛行への影響を表す情報に基づいて飛行ルートを作成して、管制などから承認が得られる飛行ルートを作成している。このため、よりドローンDによる配送の利点を生かした適切な配送を行うことができる。
【0036】
<実施形態2>
次に、本発明の第2の実施形態を、
図6乃至
図8を参照して説明する。
図6乃至
図7は、実施形態2における配送ルート作成システムの構成を示すブロック図であり、
図8は、配送ルート作成システムの動作を示すフローチャートである。なお、本実施形態では、上述した実施形態で説明した配送ルート作成システム及び配送ルート作成方法の構成の概略を示している。
【0037】
まず、
図6を参照して、本実施形態における配送ルート作成システム100のハードウェア構成を説明する。配送ルート作成システム100は、一般的な情報処理装置にて構成されており、一例として、以下のようなハードウェア構成を装備している。
・CPU(Central Processing Unit)101(演算装置)
・ROM(Read Only Memory)102(記憶装置)
・RAM(Random Access Memory)103(記憶装置)
・RAM103にロードされるプログラム群104
・プログラム群104を格納する記憶装置105
・情報処理装置外部の記憶媒体110の読み書きを行うドライブ装置106
・情報処理装置外部の通信ネットワーク111と接続する通信インタフェース107
・データの入出力を行う入出力インタフェース108
・各構成要素を接続するバス109
【0038】
そして、配送ルート作成システム100は、プログラム群104をCPU101が取得して当該CPU101が実行することで、
図7に示す受付手段121と作成手段122とを構築して装備することができる。なお、プログラム群104は、例えば、予め記憶装置105やROM102に格納されており、必要に応じてCPU101がRAM103にロードして実行する。また、プログラム群104は、通信ネットワーク111を介してCPU101に供給されてもよいし、予め記憶媒体110に格納されており、ドライブ装置106が該プログラムを読み出してCPU101に供給してもよい。但し、上述した受付手段121と作成手段122とは、かかる手段を実現させるための専用の電子回路で構築されるものであってもよい。
【0039】
なお、
図6は、配送ルート作成システム100である情報処理装置のハードウェア構成の一例を示しており、情報処理装置のハードウェア構成は上述した場合に限定されない。例えば、情報処理装置は、ドライブ装置106を有さないなど、上述した構成の一部から構成されてもよい。
【0040】
そして、配送ルート作成システム100は、上述したようにプログラムによって構築された受付手段121と作成手段122との機能により、
図8のフローチャートに示す配送ルート作成方法を実行する。
【0041】
図8に示すように、配送ルート作成システム100は、
物品の配送要望を表す配送要望情報を受け付け(ステップS101)、
前記配送要望情報の内容に応じて、無人航空機にて物品を保持して飛行により物品の配送を行う飛行配送区間を少なくとも一部に有する配送ルートを作成する(ステップS102)、
という処理を実行する。
【0042】
本発明は、以上のように構成されることにより、物品の配送要望に応じて、無人航空機を利用した飛行配送区間を含む配送ルートが作成される。このため、無人航空機による配送の利点を生かした適切な配送を行うことができる。
【0043】
なお、上述したプログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、CD-ROM(Read Only Memory)、CD-R、CD-R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(Random Access Memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
【0044】
以上、上記実施形態等を参照して本願発明を説明したが、本願発明は、上述した実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明の範囲内で当業者が理解しうる様々な変更をすることができる。また、上述した受付手段、作成手段の機能のうちの少なくとも一以上の機能は、ネットワーク上のいかなる場所に設置され接続された情報処理装置で実行されてもよく、つまり、いわゆるクラウドコンピューティングで実行されてもよい。
【0045】
<付記>
上記実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうる。以下、本発明における配送ルート作成方法、配送ルート作成システム、プログラムの構成の概略を説明する。但し、本発明は、以下の構成に限定されない。
(付記1)
物品の配送要望を表す配送要望情報を受け付け、
前記配送要望情報の内容に応じて、無人航空機にて物品を保持して飛行により物品の配送を行う第一の配送方法と、当該第一の配送方法とは異なる第二の配送方法と、のうち少なくとも前記第一の配送方法を用いた配送ルートを作成する場合に、前記第一の配送方法により物品の配送を行う飛行配送区間を少なくとも一部に有する前記配送ルートを作成する、
配送ルート作成方法。
(付記2)
付記1に記載の配送ルート作成方法であって、
前記配送要望情報の内容に応じて、前記飛行配送区間の飛行ルートを作成し、当該飛行ルートを含む前記配送ルートを作成する、
配送ルート作成方法。
(付記3)
付記2に記載の配送ルート作成方法であって、
前記配送要望情報の内容と、所定地域における無人航空機による飛行への影響を表す飛行影響情報と、に基づいて前記飛行ルートを作成する、
配送ルート作成方法。
(付記4)
付記3に記載の配送ルート作成方法であって、
前記飛行影響情報に基づいて、飛行することの承認を特定機関から得られる前記飛行ルートを作成する、
配送ルート作成方法。
(付記5)
付記3又は4に記載の配送ルート作成方法であって、
前記飛行ルートに対する特定機関からの過去の承認の有無を含む前記飛行影響情報に基づいて前記飛行ルートを作成する、
配送ルート作成方法。
(付記6)
付記4又は5に記載の配送ルート作成方法であって、
複数の前記飛行ルートを生成して前記特定機関に対して承認を依頼すると共に当該特定機関から承認結果を取得し、承認を得られた前記飛行ルートを少なくとも1つ含む前記配送ルートを候補配送ルートとして設定し、
前記候補配送ルートの中から特定の前記配送ルートを決定する、
配送ルート作成方法。
(付記7)
付記6に記載の配送ルート作成方法であって、
前記特定機関から最終承認が得られた前記飛行ルートを含む前記配送ルートを前記特定の配送ルートとして決定する、
配送ルート作成方法。
(付記8)
物品の配送要望を表す配送要望情報を受け付ける受付手段と、
前記配送要望情報の内容に応じて、無人航空機にて物品を保持して飛行により物品の配送を行う第一の配送方法と、当該第一の配送方法とは異なる第二の配送方法と、のうち少なくとも前記第一の配送方法を用いた配送ルートを作成する場合に、前記第一の配送方法により物品の配送を行う飛行配送区間を少なくとも一部に有する前記配送ルートを作成する作成手段と、
を備えた配送ルート作成システム。
(付記9)
付記8に記載の配送ルート作成システムであって、
前記作成手段は、前記配送要望情報の内容に応じて、前記飛行配送区間の飛行ルートを作成し、当該飛行ルートを含む前記配送ルートを作成する、
配送ルート作成システム。
(付記10)
付記9に記載の配送ルート作成システムであって、
前記作成手段は、前記配送要望情報の内容と、所定地域における無人航空機による飛行への影響を表す飛行影響情報と、に基づいて前記飛行ルートを作成する、
配送ルート作成システム。
(付記11)
付記10に記載の配送ルート作成システムであって、
前記作成手段は、前記飛行影響情報に基づいて、飛行することの承認を特定機関から得られる前記飛行ルートを作成する、
配送ルート作成システム。
(付記12)
付記10又は11に記載の配送ルート作成システムであって、
前記作成手段は、前記飛行ルートに対する特定機関からの過去の承認の有無を含む前記飛行影響情報に基づいて、前記飛行ルートを作成する、
配送ルート作成システム。
(付記13)
付記11又は12に記載の配送ルート作成システムであって、
前記作成手段は、複数の前記飛行ルートを生成して前記特定機関に対して承認を依頼すると共に当該特定機関から承認結果を取得し、承認を得られた前記飛行ルートを少なくとも1つ含む前記配送ルートを候補配送ルートとして設定し、
さらに、前記候補配送ルートの中から特定の前記配送ルートを決定する決定手段を備えた、
配送ルート作成システム。
(付記14)
付記13に記載の配送ルート作成システムであって、
前記決定手段は、前記特定機関から最終承認が得られた前記飛行ルートを含む前記配送ルートを前記特定の配送ルートとして決定する、
配送ルート作成システム。
(付記15)
情報処理装置に、
物品の配送要望を表す配送要望情報を受け付ける受付手段と、
前記配送要望情報の内容に応じて、無人航空機にて物品を保持して飛行により物品の配送を行う第一の配送方法と、当該第一の配送方法とは異なる第二の配送方法と、のうち少なくとも前記第一の配送方法を用いた配送ルートを作成する場合に、前記第一の配送方法により物品の配送を行う飛行配送区間を少なくとも一部に有する前記配送ルートを作成する作成手段と、
を実現させるためのプログラムを記憶したコンピュータにて読み取り可能な記憶媒体。
【符号の説明】
【0046】
1 ユーザ端末
2 配送事業者装置
21 配送要求受付部
22 配送ルート作成部
23 承認要求部
24 配送処理部
25 配送手段情報記憶部
26 地域情報記憶部
27 配送ルート記憶部
3 管制装置
D ドローン
T トラック
W 荷物
100 配送ルート作成システム
101 CPU
102 ROM
103 RAM
104 プログラム群
105 記憶装置
106 ドライブ装置
107 通信インタフェース
108 入出力インタフェース
109 バス
110 記憶媒体
111 通信ネットワーク
121 受付手段
122 作成手段