(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-08
(45)【発行日】2024-04-16
(54)【発明の名称】ゲーム装置
(51)【国際特許分類】
A63F 9/00 20060101AFI20240409BHJP
【FI】
A63F9/00 508H
(21)【出願番号】P 2023107273
(22)【出願日】2023-06-29
【審査請求日】2023-10-30
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000132471
【氏名又は名称】株式会社セガ
(74)【代理人】
【識別番号】100176072
【氏名又は名称】小林 功
(72)【発明者】
【氏名】庄司 亮太
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 謙太
【審査官】相川 俊
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-024647(JP,A)
【文献】特開2023-061255(JP,A)
【文献】特開2011-147627(JP,A)
【文献】特開2018-089149(JP,A)
【文献】特開2013-066512(JP,A)
【文献】特開2016-140426(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 9/00 - 9/20
A63F 9/26 - 11/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
抽選ゲームを含むゲームをプレイヤに提供するゲーム装置であって、
複数の物体が載置されるフィールドと、
前記フィールドの外に出た物体を格納する格納手段と、
前記格納手段に格納されている物体の
数に応じて前記
抽選ゲーム
の内容を変化させる変化手段と、
を備えるゲーム装置。
【請求項2】
前記プレイヤの操作を受け付けた場合に前記物体を移動可能な移動手段、
を更に備える請求項1に記載のゲーム装置。
【請求項3】
前記変化手段は、前記格納手段に格納されている物体の数又は種類に応じて前記ゲームの演出を変化させる、
請求項2に記載のゲーム装置。
【請求項4】
前記複数の物体は、第一物体と、当該第一物体と異なる第二物体と、を含み、
前記フィールドの外に出た物体が前記第一物体か前記第二物体かを判定する判定手段と、
前記判定手段により前記フィールドの外に出た物体が前記第二物体と判定された場合、前記
抽選ゲームを実行する制御手段と、
を更に備える請求項
1に記載のゲーム装置。
【請求項5】
前記制御手段は、前記判定手段により前記フィールドの外に出た物体が前記第一物体と判定された場合、前記ゲーム装置に対して当該第一物体を前記格納手段に格納させる格納制御を行い、且つ、前記判定手段により前記フィールドの外に出た物体が前記第二物体と判定された場合、前記ゲーム装置に対して当該格納手段に格納されている物体を当該フィールドに戻させる制御を行う、
請求項
4に記載のゲーム装置。
【請求項6】
前記変化手段は、前記抽選ゲームが実行されたときの前記格納手段に格納されている物体の数に応じて前記抽選ゲームの内容を変化させる、
請求項
5に記載のゲーム装置。
【請求項7】
前記変化手段は、前記抽選ゲームが実行されたときの前記格納手段に格納されている物体の数が多いほど前記抽選ゲームの内容を有利にする、
請求項
6に記載のゲーム装置。
【請求項8】
前記制御手段は、前記格納手段に格納されている物体の数が上限値に達した場合、前記ゲーム装置に対して当該格納手段に格納されている物体を前記フィールドに戻させる制御を行う、
請求項
7に記載のゲーム装置。
【請求項9】
前記フィールドの一端側の外には、前記第一物体及び前記第二物体が落下可能な開口部が設けられ、
前記格納手段には、前記開口部に落下した前記第一物体又は前記第二物体が、前記フィールドの他端側から前記一端側に向かって順番に格納される、
請求項
8に記載のゲーム装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ゲーム装置に関する。
【0002】
従来から、複数のコンテンツの中から一のコンテンツを抽選する抽選ゲームを実行するゲーム装置が知られている。
【0003】
これに関し、特許文献1には、デジタル抽選ゲームにて所定の選択肢が抽選された場合、抽選された選択肢に応じてゲーム条件を変化させる技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1に記載の技術では、デジタル抽選ゲームにて選択肢が抽選されるため、ゲーム条件等のゲームを変化させることについて作為的な操作が介入する感覚をプレイヤに与えてしまう。
【0006】
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、プレイヤに対し、ゲームを変化させることについて作為的な操作が介入する感覚を弱めることができるゲーム装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明の第一態様に係るゲーム装置は、ゲームをプレイヤに提供するゲーム装置であって、前記プレイヤの操作により移動可能な複数の物体が載置されるフィールドと、前記フィールドの外に出た物体を格納する格納手段と、前記格納手段に格納されている物体の数又は種類に応じて前記ゲームを変化させる変化手段と、を備える。
【0008】
また、本発明の第二態様に係るゲーム装置では、前記プレイヤの操作を受け付けた場合に前記物体を移動可能な移動手段、を更に備える。
【0009】
また、本発明の第三態様に係るゲーム装置では、前記変化手段は、前記格納手段に格納されている物体の数又は種類に応じて前記ゲームの内容を変化させる。
【0010】
また、本発明の第四態様に係るゲーム装置では、前記変化手段は、前記格納手段に格納されている物体の数又は種類に応じて前記ゲームの演出を変化させる。
【0011】
また、本発明の第五態様に係るゲーム装置では、前記複数の物体は、第一物体と、当該第一物体と異なる第二物体と、を含み、前記フィールドの外に出た物体が前記第一物体か前記第二物体かを判定する判定手段と、前記判定手段により前記フィールドの外に出た物体が前記第二物体と判定された場合、前記ゲームを実行する制御手段と、を更に備える。
【0012】
また、本発明の第六態様に係るゲーム装置では、前記制御手段は、前記判定手段により前記フィールドの外に出た物体が前記第一物体と判定された場合、前記ゲーム装置に対して当該第一物体を前記格納手段に格納させる格納制御を行い、且つ、前記判定手段により前記フィールドの外に出た物体が前記第二物体と判定された場合、前記ゲーム装置に対して当該格納手段に格納されている物体を当該フィールドに戻させる制御を行う。
【0013】
また、本発明の第七態様に係るゲーム装置では、前記ゲームは抽選ゲームを含み、前記変化手段は、前記抽選ゲームが実行されたときの前記格納手段に格納されている物体の数に応じて前記抽選ゲームの内容を変化させる。
【0014】
また、本発明の第八態様に係るゲーム装置では、前記変化手段は、前記抽選ゲームが実行されたときの前記格納手段に格納されている物体の数が多いほど前記抽選ゲームの内容を有利にする。
【0015】
また、本発明の第九態様に係るゲーム装置では、前記制御手段は、前記格納手段に格納されている物体の数が上限値に達した場合、前記ゲーム装置に対して当該格納手段に格納されている物体を前記フィールドに戻させる制御を行う。
【0016】
また、本発明の第十態様に係るゲーム装置では、前記フィールドの一端側の外には、前記第一物体及び前記第二物体が落下可能な開口部が設けられ、前記格納手段には、前記開口部に落下した前記第一物体又は前記第二物体が、前記フィールドの他端側から前記一端側に向かって順番に格納される。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、プレイヤに対し、ゲームを変化させることについて作為的な操作が介入する感覚を弱めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】本実施形態に係るゲーム装置の一例を示す斜視図である。
【
図2】
図1に示すゲーム装置のA-A矢視断面図である。
【
図3】
図2に示すゲーム装置における一つのプレイ領域を示す図である。
【
図4】本実施形態に係るゲーム装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【
図5】本実施形態に係るゲーム装置の機能的構成の一例を示すブロック図である。
【
図6】本実施形態に係るゲーム装置の処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【
図7A】本実施形態に係るゲーム装置に表示されるゲーム画面の一例を示す図である。
【
図7B】
図7Aに示すゲーム画面から続くゲーム画面の一例を示す図である。
【
図7C】
図7Bに示すゲーム画面から続くゲーム画面の一例を示す図である。
【
図7D】
図7Cに示すゲーム画面から続くゲーム画面の一例を示す図である。
【
図7E】
図7Dに示すゲーム画面から続くゲーム画面の一例を示す図である。
【
図7F】
図7Eに示すゲーム画面から続くゲーム画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態(以下、「本実施形態」という。)について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素及びステップに対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
【0020】
<全体構成>
図1は、本実施形態に係るゲーム装置10の一例を示す斜視図である。ゲーム装置10は、一又は複数のプレイヤにゲームを提供する。ゲームとしては、メダルゲーム、パズルゲーム、シュミレーションゲーム、音楽ゲーム、アクションゲーム等、特に限定されないが、本実施形態ではメダルゲームのうちメダルプッシャーゲームである。また、本実施形態では、メダルプッシャーゲームの中に、モノポリーのようなすごろくゲームや抽選ゲームも含まれる。
【0021】
図1に示すように、ゲーム装置10は、投入装置12と、操作装置14と、を備える。
【0022】
投入装置12は、プレイヤが遊技媒体としてのメダルをゲーム装置10の内部に投入するための装置である。
【0023】
操作装置14は、ゲーム装置10を操作するための装置である。この操作装置14は、例えば、投入装置12によるメダルの投入方向を操作する。
【0024】
図2は、
図1に示すゲーム装置10のA-A矢視断面図である。
【0025】
図2に示すように、ゲーム装置10は、4つの抽選機16と、表示装置18と、4つのプレイ領域20と、を備える。
【0026】
抽選機16は、後述する物理抽選の際に利用されるものであり、移動台16Aと、落とし穴16Bと、検出装置としての第一検出センサ16Cと、を備える。移動台16Aには、物理抽選の際に、抽選機16により不図示の抽選ボールが射出されたときにボールが移動するためのものである。落とし穴16Bは、移動台16Aを移動した抽選ボールが落ちるための穴である。第一検出センサ16Cは、ゲーム装置10における物理的な変化を検出するものである。例えば、第一検出センサ16Cは、現実空間においてゲーム装置10に予め用意されている実物体が所定の場所に移動したことを検出する。具体的には、第一検出センサ16Cは、実物体としての抽選ボールが所定の場所としての落とし穴16Bに落ちたことを検出する。
【0027】
表示装置18は、メダルプッシャーゲームと連動して実行されるゲームのゲーム画面を表示する。
【0028】
プレイ領域20は、一人のプレイヤがメダルプッシャーゲームをプレイするための領域である。
【0029】
図3は、
図2に示すゲーム装置10における一つのプレイ領域20を示す図である。
【0030】
図3に示すように、プレイ領域20には、フィールド部30と、格納手段としてのストッカー40と、が設けられている。
【0031】
フィールド部30は、フィールド30Aと、押し板30Bと、移動手段としての射出機32と、開口部としての落とし口34と、第二検出センサ36と、を含んで構成される。
【0032】
フィールド30Aは、一又は複数のメダルMと、物体としてのボールOと、が載置される。ボールOは、一又は複数の第一物体としてのサイコロボールO1と、一又は複数の第二物体としてのスペシャルボールO2と、を含む。サイコロボールO1は、例えばサイコロの模様が描かれた球状のボールである。スペシャルボールO2は、サイコロボールO1とは異なるボールであり、例えば全周に渡って所定の色が着色された球状のボールである。なお、ゲーム性を高める観点から、スペシャルボールO2の数は、サイコロボールO1の数よりも少ないことが好ましい。また、スペシャルボールO2の数は、サイコロボールO1の数の半分以下であることがより好ましい。
【0033】
押し板30Bは、フィールド30Aに対して落とし口34の反対側に設けられている。この押し板30Bは、落とし口34の方向D1に向かって往復運動を繰り返す。
【0034】
射出機32は、投入装置12から投入されたメダルMを、フィールド30A又は押し板30Bに射出するためのものである。この射出機32により射出されたメダルMが押し板30Bの前に入ると、当該メダルMが押し板30Bによりフィールド30A上の他のメダルMの中に押し込まれる。この影響により、フィールド30A上の他のメダルMが次々に移動していき、フィールド30A上の何れかのメダルMやサイコロボールO1、スペシャルボールO2等が落とし口34に落下するようになる。すなわち、射出機32は、メダルMの投入というプレイヤの操作を受け付けた場合に物体としてのサイコロボールO1やスペシャルボールO2を移動可能な移動手段として機能する。更に言い換えれば、サイコロボールO1やスペシャルボールO2は、メダルMの投入というプレイヤの操作により、フィールド30A上を間接的に移動可能である。そして、メダルMが移動して落とし口34へ落下すると、そのメダルMはプレイヤの元へと払い出される。サイコロボールO1が移動して落下すると第一処理(例えば通常抽選ゲームの処理)が実行される。スペシャルボールO2が移動して落下すると、上記第一処理とは異なる第二処理(例えば特別抽選ゲームの処理)が実行される。通常抽選ゲームは、抽選結果に基づきゲームを進行するために行われる。特別抽選ゲームは、抽選結果に基づきプレイヤに報酬を付与するために行われる。
【0035】
落とし口34は、フィールド30Aの方向D1の一端側の外に設けられている。この落とし口34は、フィールド30Aに載置されているメダルM、サイコロボールO1、及び、スペシャルボールO2が落下可能なサイズに形成されている。
【0036】
第二検出センサ36は、落とし口34に物体が落下したか否かを判定するものである。
【0037】
ストッカー40は、フィールド30Aに隣接して設けられ、フィールド30Aの一端側から他端側に向かって延伸している。このストッカー40には、落とし口34に落下したボールOが格納される。なお、ストッカー40のボールOの格納上限数は、例えば10個である。
【0038】
このストッカー40の一端側には射出機42が設けられている。この射出機42は、落とし口34に落下したボールOをストッカー40の他端側に向かって射出する。これにより、ボールOが、フィールド30Aの他端側から一端側に向かって順番に格納される。
【0039】
また、ストッカー40の下部には昇降装置44が設けられている。昇降装置44は、フィールド30Aとは反対側のストッカー40の一端を上昇させる。これにより、昇降装置44は、ストッカー40をフィールド30A側に傾斜させて、ストッカー40に格納されている全てのボールOをフィールド30A又は押し板30Bに戻す。
【0040】
<ハードウェア構成>
図4は、本実施形態に係るゲーム装置10のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【0041】
図4に示すように、ゲーム装置10は、第一検出センサ16Cと、表示装置18と、第二検出センサ36と、昇降装置44と、プロセッサ50と、メモリ52と、記憶装置54と、を備える。
【0042】
プロセッサ50は、メモリ52或いは記憶装置54等に格納された所定のプログラムを実行することにより、各種の機能的構成として機能する。この機能的構成の詳細については後述する。
【0043】
メモリ52は、ゲーム装置10の各種設定値等が格納されている。
【0044】
記憶装置54は、ハードディスク等で構成される。この記憶装置54は、ゲームプログラムを含む、ゲーム装置10における処理の実行に必要な各種プログラムや各種の情報、及び処理結果の情報を記憶する。
【0045】
<機能的構成>
図5は、本実施形態に係るゲーム装置10の機能的構成の一例を示すブロック図である。
【0046】
図5に示すように、ゲーム装置10は、機能的構成として、記憶部60と、判定手段62と、制御手段64と、変化手段66と、を備える。これらの機能的構成は、プロセッサ50がプログラムを実行することにより実現される。
【0047】
記憶部60は、複数のプレイ情報60Aと、複数の抽選対象情報60Bと、を記憶する。プレイ情報60Aは、ゲームの進行度合いや、ゲームプレイによりプレイヤが獲得した報酬の獲得数等を含む。抽選対象情報60Bは、ゲームで行われる抽選の複数の抽選対象の識別情報を含む。
【0048】
判定手段62は、フィールド30Aの外に出た物体が第一物体か第二物体かを判定する。本実施形態では、判定手段62は、第二検出センサ36から受信した透過率に基づき、フィールド30Aから落とし口34落下した物体がサイコロボールO1かスペシャルボールO2かを判定する。具体的には、判定手段62は、第二検出センサ36から受信した透過率が閾値未満の場合には落下した物体がサイコロボールO1であると判定し、第二検出センサ36から受信した透過率が閾値以上の場合には落下した物体がスペシャルボールO2であると判定する。
【0049】
制御手段64は、判定手段62によりフィールド30Aの外に出た物体がサイコロボールO1と判定された場合、ゲーム装置10に対してサイコロボールO1をストッカー40に格納させる格納制御を行う。また、制御手段64は、判定手段62によりフィールド30Aの外に出たボールがスペシャルボールO2と判定された場合、ゲーム装置10に対してスペシャルボールO2をストッカー40に格納させ、抽選ゲームの後、ゲーム装置10に対してストッカー40に格納されているボールをフィールド30Aに戻させる制御を行う。
【0050】
また、制御手段64は、判定手段62によりフィールド30Aの外に出たボールOがサイコロボールO1と判定された場合、第一処理として例えば通常抽選ゲームを実行する。また、制御手段64は、判定手段62によりフィールド30Aの外に出たボールOがスペシャルボールO2と判定された場合、サイコロボールO1と判定された場合に実行するゲームとは異なる第二処理として例えば特別抽選ゲームを実行する。
【0051】
また、制御手段64は、ストッカー40に格納されているボールOの数が上限値に達した場合、ゲーム装置10に対してストッカー40に格納されている全てのボールOをフィールド30Aに戻させる制御を行う。
【0052】
変化手段66は、ストッカー40に格納されているボールの数又は種類に応じてゲームを変化させる。例えば、変化手段66は、ストッカー40に格納されているボールの数又は種類に応じてゲームの内容やゲームの演出を変化させる。なお、ゲームの内容とゲームの演出は異なる概念である。
【0053】
ゲームの内容を変化させる例としては、変化手段66がゲームのルールを変化させたり、ゲームで得られる報酬を変化させたり、ゲームで実行されるイベントを変化させたり、メダルMの排出数を変化させたり、ジャックポットなどで実行されるルーレットの内容を変化させたり、特殊モードが開始されるようにゲームを変化させたり、抽選ゲームの内容を変化させたりすることが挙げられる。本実施形態では、変化手段66は、抽選ゲームが実行されたときのストッカー40に格納されているボールの数又は種類に応じて抽選ゲームの内容を変化させる。具体的には、変化手段66は、抽選ゲームが実行されたときのストッカー40に格納されているボールの数が多いほど抽選ゲームの内容を有利にする。より具体的には、抽選ゲームが実行されたときのストッカー40に格納されているボールの数が多いほど抽選ゲームに用意された抽選対象コンテンツに対して多くの新しい抽選対象コンテンツを追加する。
【0054】
ゲームの演出を変化させる例としては、ゲーム装置10の照明を変化させたり、ゲームの演出を強調したり、ゲームの演出に新しい演出を追加したり、ゲームの演出に新しい演出から一部の演出を削除したり、ゲームのうち特に抽選ゲームの演出を変化させたりすることが挙げられる。本実施形態では、変化手段66は、抽選ゲームが実行されたときのストッカー40に格納されているボールの数に応じて抽選ゲームの演出を変化させる。具体的には、変化手段66は、抽選ゲームが実行されたときのストッカー40に格納されているボールOの数が多いほど抽選ゲームの演出を豪華にしたり色を濃くしたりして強調する。
【0055】
<処理の流れ>
図6は、本実施形態に係るゲーム装置10の処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、以下の処理は、所定期間毎に繰り返される。また、以下の処理の内容及び順番は適宜変更することができる。
【0056】
(ステップSP10)
制御手段64は、ゲーム装置10の電源が入った場合、又は、投入装置12を介してフィールド30AにメダルMが投入された場合、所定期間の間、表示装置18に対してゲーム画面を表示制御する。
【0057】
図7Aは、本実施形態に係るゲーム装置10に表示されるゲーム画面100Aの一例を示す図である。
【0058】
図7Aに示すように、ゲーム画面100Aには、マップ102と、複数のマス104と、コマ106と、が表示されている。マップ102は、例えば複数のマス104が環状に繋がって構成されている。複数のマス104にはそれぞれ、例えば第Aイベント~第Pイベント等のイベントが用意されている。コマ106は、複数のマス104のうち何れか一つのマスに配置されており、通常抽選ゲームの抽選結果により、マス104を移動する。
【0059】
図6に戻って、処理は、ステップSP12の処理に移行する。
【0060】
(ステップSP12)
判定手段62は、第二検出センサ36の検出結果に基づき、落とし口34にボールが落下したか否かを判定する。そして、当該判定が肯定判定された場合には処理はステップSP14の処理に移行し、当該判定が否定判定された場合には処理はステップSP12の処理に戻る。なお、落とし口34に落下したボールOは、射出機42によって射出されてストッカー40に格納される。
【0061】
(ステップSP14)
制御手段64は、ボール格納数Nをインクリメントする(N=N+1)。そして、処理は、ステップSP16の処理に移行する。
【0062】
(ステップSP16)
判定手段62は、第二検出センサ36から出力された透過率に基づいて、落とし口34に落下したボールOがサイコロボールO1かスペシャルボールO2かを判定する。具体的には、判定手段62は、第二検出センサ36から受信した透過率が閾値未満の場合には落下したボールOがサイコロボールO1であると判定し、第二検出センサ36から受信した透過率が閾値以上の場合には落下したボールOがスペシャルボールO2であると判定する。そして、処理は、ステップSP18の処理に移行する。
【0063】
(ステップSP18)
ステップSP16において、スペシャルボールO2と判定されなかった場合には処理はステップSP20の処理に移行し、スペシャルボールO2と判定された場合には処理はステップSP30の処理に移行する。
【0064】
(ステップSP20)
制御手段64は、以下のステップSP20A~ステップSP20Cを経ることで通常抽選ゲームを実行する。
【0065】
(ステップSP20A)
制御手段64は、通常抽選ゲームとしてサイコロを利用した抽選(サイコロ抽選)を実行する。具体的には、制御手段64は、電子的なサイコロ又は/及び物理的なサイコロを振ることで一の数字を抽選する。なお、制御手段64は、抽選した一の数字に対して所定の倍率を掛けてもよい。そして、処理はステップSP20Bの処理に移行する。
【0066】
(ステップSP20B)
制御手段64は、
図7Aに示すマップ102において、抽選して得られた数字のマス104だけコマ106を移動させる。
【0067】
図6に戻って、処理は、ステップSP20Cの処理に移行する。
【0068】
(ステップSP20C)
制御手段64は、移動したコマ106が位置するマス104に対応するイベントを実行する。そして、処理は、ステップSP22の処理に移行する。
【0069】
(ステップSP22)
制御手段64は、ボール格納数Nが上限値Nmaxと一致しているか否かを判定する(N=Nmax?)。そして、当該判定が肯定判定された場合には処理はステップSP24の処理に移行し、当該判定が否定判定された場合には
図6に示す一連の処理が終了する。
【0070】
(ステップSP24)
制御手段64は、ストッカー40の格納を解除する。具体的には、制御手段64は、昇降装置44を制御して、フィールド30Aとは反対側のストッカー40の一端を上昇させ、ストッカー40に格納されている全てのボールOをフィールド30Aに戻す。また、制御手段64は、ボール格納数Nをゼロに初期化する。そして、
図6に示す一連の処理が終了する。
【0071】
(ステップSP30)
ステップSP18で肯定判定された場合、制御手段64は、以下のステップSP30A~ステップSP30Iを経ることで特別抽選ゲームを実行する。
【0072】
(ステップSP30A)
制御手段64は、表示装置18に対して特別抽選ゲームの一例となるスロット抽選画面を表示制御する。
【0073】
図7Bは、
図7Aに示すゲーム画面100Aから続くゲーム画面100Bの一例を示す図である。
【0074】
図7Bに示すように、ゲーム画面100Bはスロット抽選画面110を含む。スロット抽選画面110には、抽選対象情報60Bに基づき、複数の抽選対象コンテンツ112が表示されている。複数の抽選対象コンテンツ112には、開封済コンテンツ112Aと、未開封コンテンツ112Bと、が含まれている。これらの個数は特に限定されないが、本実施形態では、抽選対象コンテンツ112は8個で、開封済コンテンツ112Aは4個で、未開封コンテンツ112Bは4個である。
【0075】
開封済コンテンツ112Aは、既に開封されておりプレイヤにコンテンツの中身が見える状態のコンテンツである。開封済コンテンツ112Aとしては、例えば、所定枚数のメダルMをプレイヤに付与するコンテンツや、所定のポイントをプレイヤに付与するコンテンツ、コマ106を所定のマス104に移動させるコンテンツ等が挙げられる。
一方で、未開封コンテンツ112Bは、開封済コンテンツ112Aとは逆にまだ開封されておらずプレイヤにコンテンツの中身が見えない状態のコンテンツである。未開封コンテンツ112Bの中身は、開封済コンテンツ112Aの中身と同一のものを含んでいてもよいが、開封済コンテンツ112Aの中身に比べてより良いコンテンツを含んでいることが好ましい。未開封コンテンツ112Bとしては、例えば、所定枚数のメダルMをプレイヤに付与するコンテンツや、コマ106を所定のマス104に移動させるコンテンツ、マス104に対応するイベントには無いイベントを実行するコンテンツ等が挙げられる。
【0076】
図6に戻って、処理は、ステップSP30Bの処理に移行する。
【0077】
(ステップSP30B)
制御手段64は、表示装置18に対してボール格納数Nを表示制御する。
【0078】
図7Cは、
図7Bに示すゲーム画面100Bから続くゲーム画面100Cの一例を示す図である。
【0079】
図7Cに示すように、ゲーム画面100Cには、「今回は4つ」等のようにボール格納数Nが表示されている。また、ゲーム画面100Cには、ボール格納数Nが示す数のボールが格納されたストッカー40の様子を示す画像が表示されている。
【0080】
図6に戻って、処理は、ステップSP30Cの処理に移行する。
【0081】
(ステップSP30C)
変化手段66は、現在のボール格納数N、言い換えればステップSP30にて特別抽選ゲームが実行されたときのボール格納数Nに応じて特別抽選ゲームの内容を変化させる。具体的には、変化手段66は、ボール格納数Nが多いほど特別抽選ゲームにおける抽選対象コンテンツ112の開封済コンテンツ112Aとして追加するコンテンツの数を多くする。言い換えれば、変化手段66は、ボール格納数Nが多いほど未開封コンテンツ112Bを開封する数を多くする。具体的には、変化手段66は、ボール格納数Nがゼロの場合には未開封コンテンツ112Bを開封する数をゼロに変更し、ボール格納数Nが1の場合には未開封コンテンツ112Bを開封する数を1つに変更し、ボール格納数Nが2以上の第一所定値の場合には未開封コンテンツ112Bを開封する数を2つに変更し、ボール格納数Nが第一所定値よりも高い第二所定値の場合には未開封コンテンツ112Bを開封する数を3つに変更し、ボール格納数Nが第二所定値よりも高い第三所定値の場合には未開封コンテンツ112Bを開封する数を4つに変更する。変更後、変化手段66は、開封しない未開封コンテンツ112Bを抽選対象コンテンツ112から削除する。
続いて、変化手段66は、開封する対象の各未開封コンテンツ112Bの内容を、予め定められた複数のコンテンツの中から抽選により決定した一のコンテンツに設定する。なお、複数のコンテンツには、開封済コンテンツ112Aの内容に比べて質又は量がよいものが用意されている。この際、変化手段66は、ボール格納数Nに応じて複数のコンテンツの抽選確率を変更してもよい。例えば、変化手段66は、ボール格納数Nが多いほど開封済コンテンツ112Aの内容に比べて質又は量がよいコンテンツの抽選確率を高くしてもよい。
以上により、特別抽選ゲームにおける抽選対象コンテンツ112の数が増えるようになる。そして、処理は、ステップSP30Dの処理に移行する。
【0082】
(ステップSP30D)
制御手段64は、未開封コンテンツ112Bを開封する様子を示す演出を実行する。この際、変化手段66は、ボール格納数Nが多いほど上記演出を豪華にする。
【0083】
図7Dは、
図7Cに示すゲーム画面100Cから続くゲーム画面100Dの一例を示す図である。
【0084】
図7Dに示すように、ゲーム画面100Dには、例えばキャラクタ116に星などのオブジェクトが流れた後、キャラクタ116がトンカチ116Aで未開封コンテンツ112Bを叩いて開封する様子が表示される。ここで、変化手段66は、ボール格納数Nが多いほどキャラクタ116やトンカチ116Aの色を豪華にさせる。また、変化手段66は、ボール格納数Nが多いほど未開封コンテンツ112Bを叩いて開封する演出回数を増やす。また、変化手段66は、ボール格納数Nが多いほどキャラクタ116に流れてくるオブジェクトの数を増やす。
【0085】
図7Eは、
図7Dに示すゲーム画面100Dから続くゲーム画面100Eの一例を示す図である。
【0086】
図7Eに示すように、ゲーム画面100Eには、未開封コンテンツ112Bが開封された後の様子が表示される。開封された未開封コンテンツ112Bには、開封済コンテンツ112Aの内容と異なるコンテンツが含まれている。例えば、このゲーム画面100Eにおいては、開封された未開封コンテンツ112Bには、第Pイベントに対応するマスへ移動させるコンテンツや、マス104に対応するイベントには無いイベント「スペシャルイベント」を実行するコンテンツが含まれている。
【0087】
図6に戻って、処理は、ステップSP30Eの処理に移行する。
【0088】
(ステップSP30E)
制御手段64は、開封されて追加された抽選対象コンテンツを含む複数の抽選対象コンテンツ112から一の抽選対象コンテンツをスロット演出により抽選するスロット抽選を開始する。
【0089】
図7Fは、
図7Eに示すゲーム画面100Eから続くゲーム画面100Fの一例を示す図である。
【0090】
図7Fに示すように、ゲーム画面100Fには、スロット用のリール120が表示されている。リール120のドラム122には、複数の抽選対象コンテンツ112の内容が描かれた図柄が反映されている。そして、スロット抽選が開始されると、リール120のドラム122が回転表示されることで、複数の抽選対象コンテンツ112が変動表示される。
【0091】
図6に戻って、処理は、ステップSP30Fの処理に移行する。
【0092】
(ステップSP30F)
制御手段64は、抽選機16を制御して移動台16Aに抽選ボールを射出する。そして、処理は、ステップSP30Gの処理に移行する。
【0093】
(ステップSP30G)
判定手段62は、第一検出センサ16Cからの検出結果に基づき、抽選ボールが落とし穴16Bに落下したか否かを判定する。そして、当該判定が肯定判定された場合には処理はステップSP30Hの処理に移行し、当該判定が否定判定された場合には処理はステップSP30Gの処理に戻る。
【0094】
(ステップSP30H)
制御手段64は、ドラム122の回転を停止する。そして、処理は、ステップSP30Iの処理に移行する。
【0095】
(ステップSP30I)
制御手段64は、ドラム122が停止したときにリール120に表示された図柄が示す抽選対象コンテンツ112を特別抽選ゲームの抽選結果とする。続いて、制御手段64は、抽選結果に対応する抽選対象コンテンツ112を実行したり、プレイヤに付与したりする。そして、処理は、ステップSP24の処理に移行する。
【0096】
<効果>
以上、本実施形態に係るゲーム装置10は、ゲームをプレイヤに提供するゲーム装置10であって、複数のボールOが載置されるフィールド30Aと、フィールド30Aの外に出たボールOを格納するストッカー40と、ストッカー40に格納されているボールOの数又は種類に応じてゲームを変化させる変化手段66と、を備える。
この構成によれば、ストッカー40に格納されたボールOの数又は種類という物理的な変化に応じてゲームが変化するため、物理的な変化に係らず電子的にゲームが変化する場合に比べて、プレイヤに対し、ゲームを変化させることについて作為的な操作が介入する感覚を弱めることができる。
【0097】
また、本実施形態に係るゲーム装置10では、プレイヤの操作を受け付けた場合にボールOを移動可能な射出機32を更に備える。
この構成によれば、プレイヤの操作によりボールOを間接的に移動してストッカー40に格納できるため、プレイヤの操作によらずボールOを移動させる場合に比べて、プレイヤに対し、ゲームを変化させることについて作為的な操作が介入する感覚を一層弱めることができる。
【0098】
また、本実施形態に係るゲーム装置10では、変化手段66は、ストッカー40に格納されているボールOの数又は種類に応じてゲームの内容を変化させる。
この構成によれば、ゲームの内容を変化させるため、プレイヤに対するゲームへの興趣性を高めることができる。
【0099】
また、本実施形態に係るゲーム装置10では、変化手段66は、ストッカー40に格納されているボールOの数又は種類に応じてゲームの演出を変化させる。
この構成によれば、ゲームの演出を変化させるため、プレイヤに対するゲームへの没入感を高めることができる。
【0100】
また、本実施形態に係るゲーム装置10では、複数のボールOは、サイコロボールO1と、当該サイコロボールO1と異なるスペシャルボールO2と、を含み、フィールド30Aの外に出たボールOがサイコロボールO1かスペシャルボールO2かを判定する判定手段62と、判定手段62によりフィールド30Aの外に出たボールOがスペシャルボールO2と判定された場合、ゲームを実行する制御手段64と、を更に備える。
この構成によれば、スペシャルボールO2を外に出すことでゲームが実行されるため、それまでにストッカー40にサイコロボールO1をどれだけ格納させるかで、そのゲームが変化する。したがって、ゲームの戦略性が高まり、プレイヤに対するゲームへの興趣性を高めることができる。
【0101】
また、本実施形態に係るゲーム装置10では、制御手段64は、判定手段62によりフィールド30Aの外に出たボールOがサイコロボールO1と判定された場合、ゲーム装置10に対してサイコロボールO1を格納手段に格納させる格納制御を行い、且つ、判定手段62によりフィールド30Aの外に出たボールOがスペシャルボールO2と判定された場合、ゲーム装置10に対してストッカー40に格納されているボールOをフィールド30Aに戻させる制御を行う。
この構成によれば、スペシャルボールO2が外に出るとゲームは実行されるものの、ストッカー40に格納されているボールOがなくなるので、どのタイミングでスペシャルボールO2を外に出すかがより重要となり、ゲームの戦略性を一層高めることができる。
【0102】
また、本実施形態に係るゲーム装置10では、ゲームは抽選ゲームを含み、変化手段66は、抽選ゲームが実行されたときのストッカー40に格納されているボールOの数に応じて抽選ゲームの内容を変化させる。
抽選ゲームは他のゲームに比べてプレイヤに対し、作為的な操作が介入する感覚を与え易いが、上記構成によれば、ストッカー40に格納されたボールOの数という物理的な変化に応じて抽選ゲームの内容が変化するため、プレイヤに対し、抽選ゲームの内容を変化させることについて作為的な操作が介入する感覚を確実に弱めることができる。
【0103】
また、本実施形態に係るゲーム装置10では、変化手段66は、抽選ゲームが実行されたときのストッカー40に格納されているボールOの数が多いほど抽選ゲームの内容を有利にする。
この構成によれば、抽選ゲームが実行されるまでにボールOをどれだけ多く外に出すかがより重要となり、ゲーム全体の戦略性を一層高めることができる。
【0104】
また、本実施形態に係るゲーム装置10では、制御手段64は、ストッカー40に格納されているボールOの数が上限値Nmaxに達した場合、ゲーム装置10に対してストッカー40に格納されているボールOをフィールド30Aに戻させる制御を行う。
この構成によれば、抽選ゲームが実行されるまでにボールOをどれだけ多く外に出すかだけでなく上限値Nmaxを注意することも重要となり、ゲーム全体の戦略性を一層高めることができる。
【0105】
また、本実施形態に係るゲーム装置10では、フィールド30Aの一端側の外には、サイコロボールO1及びスペシャルボールO2が落下可能な落とし口34が設けられ、ストッカー40には、落とし口34に落下したサイコロボールO1又はスペシャルボールO2が、フィールド30Aの他端側から一端側に向かって順番に格納される。
この構成によれば、サイコロボールO1を多くストッカー40に格納させた後に、スペシャルボールO2を格納させると、抽選ゲームが終わった後、スペシャルボールO2はフィールド30Aの一端側に戻される。フィールド30Aの一端側に戻ったスペシャルボールO2は落とし口34に近くなるため、そのスペシャルボールO2を再度落下させ易くすることができ、ゲーム全体の戦略性を一層高めることができる。
【0106】
<変形例>
なお、本発明は上記の具体例に限定されるものではない。すなわち、上記の具体例に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。また、前述した実施形態及び後述する変形例が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
【0107】
例えば、上記実施形態では、複数の抽選対象コンテンツ112が8個用意されている場合を説明したが、変化手段66は、ゲームの進行状況や、プレイヤのレベル、メダルMの所持数等によって抽選対象コンテンツ112の個数や種類、内容を変更してもよい。また、変化手段66は、プレイヤや管理者等のユーザの操作に基づいて抽選対象コンテンツ112の個数や種類、内容を変更してもよい。
【0108】
また、上記実施形態では、変化手段66が、ストッカー40に格納されている物体の数又は種類に応じてゲームを変化させる場合を説明したが、ストッカー40に格納されている物体のサイズや物体に記載された数字、物体の重さに応じてゲームを変化させてもよい。例えば、変化手段66は、ストッカー40に格納されている物体のサイズやボールに記載された数字が大きいほど抽選ゲームの内容を有利にしてもよい。また、変化手段66は、ストッカー40に格納されている物体が重いほど抽選ゲームの内容を有利にしてもよい。
【0109】
逆に、変化手段66は、抽選ゲームが実行されたときのストッカー40に格納されている物体の数が少ないほど抽選ゲームの内容を有利にしてもよい。また、抽選ゲームが実行されたときのストッカー40に格納されている物体のサイズや物体に記載された数字が小さいほど抽選ゲームの内容を有利にしてもよい。また、抽選ゲームが実行されたときのストッカー40に格納されている物体が軽いほど抽選ゲームの内容を有利にしてもよい。
【0110】
また、上記実施形態では、物体がボールOである場合を説明したが、メダルMや飴、おもちゃ、ぬいぐるみ、キーホルダ等であってもよい。
【0111】
また、上記実施形態では、サイコロボールO1やスペシャルボールO2は、メダルMの投入というプレイヤの操作により間接的に移動可能である場合を説明したが、サイコロボールO1やスペシャルボールO2をプレイヤが直に触れて操作することにより直接的に移動可能であってもよい。
【0112】
また、上記実施形態では、変化手段66は、ストッカー40に格納されている物体の数に応じて抽選ゲームの内容を変化させる場合を説明したが、第二物体が落下した数に応じてゲームを変化させてもよい。例えば、変化手段66は、判定手段62によりフィールド30Aの外に出た物体が第二物体と判定された数に応じて、第一物体と判定されて実行される通常抽選ゲームを変化させる。具体的には、変化手段66は、判定手段62によりフィールド30Aの外に出た物体が第二物体と判定された数が多いほどステップSP20Aにて抽選された一の数字に対して掛ける倍率(乗算する値)を高くする。また、変化手段66は、判定手段62によりフィールド30Aの外に出た物体が第二物体と判定された数が多いほど通常抽選ゲームの演出をより盛り上がるように変化させてもよい。
【符号の説明】
【0113】
10 :ゲーム装置
30A :フィールド
32 :射出機(移動手段)
34 :落とし口(開口部)
40 :ストッカー(格納手段)
42 :射出機(移動手段)
62 :判定手段
64 :制御手段
66 :変化手段
O :ボール(物体)
O1 :サイコロボール(物体、第一物体)
O2 :スペシャルボール(物体、第二物体)
【要約】
【課題】プレイヤに対し、ゲームを変化させることについて作為的な操作が介入する感覚を弱めることができる。
【解決手段】ゲームをプレイヤに提供するゲーム装置10が、複数の物体が載置可能なフィールドと、フィールドの外に出た物体を格納する格納手段と、格納手段に格納されている物体の数又は種類に応じてゲームを変化させる変化手段66と、を備える。
【選択図】
図5