(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-08
(45)【発行日】2024-04-16
(54)【発明の名称】エアロゾル供給システム
(51)【国際特許分類】
A24F 40/42 20200101AFI20240409BHJP
【FI】
A24F40/42
(21)【出願番号】P 2022509633
(86)(22)【出願日】2020-08-13
(86)【国際出願番号】 GB2020051928
(87)【国際公開番号】W WO2021038189
(87)【国際公開日】2021-03-04
【審査請求日】2022-04-05
(32)【優先日】2019-08-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(73)【特許権者】
【識別番号】519138265
【氏名又は名称】ニコベンチャーズ トレーディング リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Nicoventures Trading Limited
【住所又は居所原語表記】Globe House, 1 Water Street,WC2R 3LA London,United Kingdom
(74)【代理人】
【識別番号】100107456
【氏名又は名称】池田 成人
(74)【代理人】
【識別番号】100162352
【氏名又は名称】酒巻 順一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100123995
【氏名又は名称】野田 雅一
(72)【発明者】
【氏名】ボハム, スコット ジョージ
(72)【発明者】
【氏名】ヒューズ, スティーヴ
【審査官】柳本 幸雄
(56)【参考文献】
【文献】特表2022-546263(JP,A)
【文献】国際公開第2019/116004(WO,A1)
【文献】中国特許出願公開第109757777(CN,A)
【文献】国際公開第2018/125934(WO,A1)
【文献】特表2018-504132(JP,A)
【文献】国際公開第2016/049962(WO,A1)
【文献】中国特許出願公開第109717519(CN,A)
【文献】国際公開第2019/145104(WO,A1)
【文献】国際公開第2018/122380(WO,A1)
【文献】韓国公開特許第10-2016-0086118(KR,A)
【文献】国際公開第2018/219949(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2013/0228191(US,A1)
【文献】国際公開第2018/024742(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2016/0031604(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A24F 40/42
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
カートリッジ及びコントロールユニットを備えるエアロゾル供給システムのためのカートリッジであって、
前記システムが、エアロゾル化可能材料を気化させるための気化器を備え、
前記カートリッジが、
前記カートリッジのための空気入口からエアロゾル生成領域を介してマウスピース出口まで延びる空気チャネルと、
エアロゾル化のためのエアロゾル化可能材料を収容するためのリザーバと、
前記エアロゾル生成領域で生成されたエアロゾルを前記マウスピース出口まで通して方向付けするために、前記エアロゾル生成領域と前記マウスピース出口との間に延びるエアロゾル出口管であって、前記リザーバが、前記エアロゾル出口管のまわりに延びている、エアロゾル出口管と、
を備え、
前記カートリッジが、前記リザーバ内のエアロゾル化可能材料のレベルをユーザが観察するのを可能にするためのエアロゾル化可能材料レベル観察手段を更に備え、
前記エアロゾル化可能材料レベル観察手段が、前記カートリッジの部分を備え、前記カートリッジの前記部分が、前記リザーバの第1の壁部分を形成し、
前記出口管の面が、前記カートリッジの前記部分から見え、
前記カートリッジが、第1の面と、第2の面と、第1の側面及び第2の側面と、を備え、
前記両側面が、前記第1の面と前記第2の面との間に配置されており、
前記第1の側面及び前記第2の側面が、前記マウスピース出口に向けて傾斜しており、
前記カートリッジの前記部分が、
前記リザーバの中を見るための第1の細長い窓であって、前記第1の側面にある、第1の細長い窓と、
前記リザーバの中を見るための第2の細長い窓であって、前記第2の側面にある、第2の細長い窓と、
をさらに備える、カートリッジ。
【請求項2】
前記カートリッジの前記部分が、半透明である、請求項1に記載のカートリッジ。
【請求項3】
前記カートリッジの前記部分が、透明である、請求項1又は2に記載のカートリッジ。
【請求項4】
前記出口管の前記面が、その上に複数のマーキングを配置するように構成され、前記面が透明及び/又は半透明である、請求項1~3のいずれか一項に記載のカートリッジ。
【請求項5】
前記第1の壁部分が、1mm以下である最大厚さを有する、請求項1~4のいずれか一項に記載のカートリッジ。
【請求項6】
前記リザーバが、第2の壁部分を更に備える、請求項1~5のいずれか一項に記載のカートリッジ。
【請求項7】
前記第1の壁部分が、前記リザーバ内の第1の凹所を規定する、請求項1~6のいずれか一項に記載のカートリッジ。
【請求項8】
前記第1の壁部分が、前記カートリッジの外面の第2の凹所を規定する、請求項1~7のいずれか一項に記載のカートリッジ。
【請求項9】
前記第1の壁部分が、第1の濃度の着色顔料を含み、
前記第2の壁部分が、第2の濃度の着色顔料を含み、
前記第1の濃度が、前記第2の濃度よりも薄い、請求項6に記載のカートリッジ。
【請求項10】
前記第1の壁部分が、プラスチックで作製されている、請求項1~9のいずれか一項に記載のカートリッジ。
【請求項11】
前記第2の壁部分が、プラスチックで作製されている、請求項6に記載のカートリッジ。
【請求項12】
前記第1の壁部分が、前記第2の壁部分の材料とは異なっている材料を含む、請求項6に記載のカートリッジ。
【請求項13】
前記リザーバが、環状である、請求項1~12のいずれか一項に記載のカートリッジ。
【請求項14】
前記リザーバが、エアロゾル化のための前記エアロゾル化可能材料を収容している、請求項1~13のいずれか一項に記載のカートリッジ。
【請求項15】
前記気化器が、前記カートリッジに配置されている、請求項1~
14のいずれか一項に記載のカートリッジ。
【請求項16】
前記カートリッジが、前記ユーザによる前記カートリッジの前記気化器の可視性を抑制するためのカバー手段を更に備え、
前記カバー手段が、前記カートリッジの一部を形成する不透明な材料を備える、請求項
15に記載のカートリッジ。
【請求項17】
前記カバー手段が、前記ユーザによる前記カートリッジの前記エアロゾル生成領域の可視性を抑制するようにさらに構成される、請求項
16に記載のカートリッジ。
【請求項18】
請求項1~
17いずれか一項に記載のカートリッジ及びコントロールユニットを備えるエアロゾル供給システムであって、
前記コントロールユニットが、前記カートリッジを前記コントロールユニットに解除可能に結合するように前記カートリッジと協働的に係合するために配置されたインターフェースを含むカートリッジ受容セクションを備え、
前記コントロールユニットが、電源及び制御回路を更に備える、エアロゾル供給システム。
【請求項19】
前記制御回路が、前記電源からの電力を、前記カートリッジに配置された前記気化器まで、それらの協働的に係合するインターフェースを介して、選択的に供給するように構成されている、請求項
18に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項20】
エアロゾル供給システムのためにカートリッジからリザーバ内のエアロゾル化可能材料のレベルを観察する方法であって、
前記カートリッジが、請求項1~
17のいずれか一項に記載のカートリッジを備え、
前記方法が、前記リザーバ内の前記エアロゾル化可能材料のレベルを観察するために、前記エアロゾル化可能材料レベル観察手段を使用するステップを含む、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、ニコチン送達システム(例えば、電子タバコ及び同種のもの)などのエアロゾル供給システムに関する。
【背景技術】
【0002】
電子タバコ(eシガレット)などの電子エアロゾル供給システムは、一般に、ニコチンを典型的に含む製剤を収容する原料液体のリザーバやタバコベース製品などの固形物などのエアロゾル前駆体材料を収容し、それからエアロゾルが、ユーザによる吸引のために、例えば、熱蒸発を介して、生成される。したがって、エアロゾル供給システムは、典型的に気化器、例えば、前駆体材料の一部を気化させてエアロゾル供給システムを通る空気チャネルのエアロゾル生成領域にエアロゾルを生成するために配置される加熱要素を備えるであろう。ユーザがデバイスに対して吸引し、電力が気化器に供給されると、空気は、デバイスの中に、1つ又は複数の入口穴を通して、空気チャネルに沿って、エアロゾル生成領域まで引かれ、そこにおいて空気は、気化した前駆体材料と混合して凝縮エアロゾルを形成する。エアロゾル生成領域を通して引かれる空気は、空気チャネルに沿ってマウスピース開口まで連続し、幾らかのエアロゾルをそれと一緒に運び、ユーザによる吸引のためにマウスピース開口を通って出る。
【0003】
モジュール式のアセンブリを備えることはエアロゾル供給システムにとって一般的であり、多くの場合、2つの主要な機能部分、即ち、コントロールユニット及び使い捨て可能/交換可能なカートリッジ部分を有する。典型的には、カートリッジ部分は、消耗型エアロゾル前駆体材料及び気化器(アトマイザ)を備え、他方、コントロールユニット部分は、再充電可能バッテリー、デバイス制御回路、賦活センサ、及びユーザインターフェース特徴部など、より長い寿命アイテムを備えるであろう。コントロールユニットは、再使用可能な部分又はバッテリーセクションと呼ばれることもあり、交換可能なカートリッジは、使い捨て可能な部分又はカートマイザと呼ばれることもある。
【0004】
コントロールユニット及びカートリッジは、例えば、ねじ山、バヨネット、ラッチ又は摩擦嵌合固定を用いて、使用のためのインターフェースで互いに機械式に結合される。カートリッジのエアロゾル前駆体材料が使い果たされたとき、又は、ユーザが違ったエアロゾル前駆体材料を有する違ったカートリッジに切り換えるのを希望するとき、カートリッジは、コントロールユニットから取り外されることがあり、交換カートリッジは、デバイスに対してそれの定位置に取り付けられることがある。
【0005】
液体エアロゾル前駆体(eリキッド)を収容するカートリッジの潜在的な欠点は、漏れの危険性である。eシガレットカートリッジは、典型的には、エアロゾル化可能材料リザーバから、空気入口からカートリッジ用エアロゾル出口に接続する空気経路/チャネルに配置される気化器に、エアロゾル化可能材料を引くための機構、例えば、毛管ウィック、を有する。エアロゾル化可能材料リザーバからカートリッジを通って開いた空気チャネルの中への流体輸送経路が存在するという理由で、カートリッジから漏れるエアロゾル化可能材料の対応する危険性が存在する。漏れは、自身の手や他のアイテムにeリキッドが達することを望まないのが自然なエンドユーザの視点からと、同じく信頼性の視点からと、の双方で望ましくないが、その理由は、コントロールユニットに接続されたカートリッジの端部からの漏れが、例えば、腐食のせいで、コントロールユニットを損傷する可能性がある、からである。漏れの危険性を減少させるためのいくつかのアプローチは、例えば、空気チャネルに進入するウィックをしっかりクランプすることによって、気化器へのエアロゾル化可能材料の流れを制限することを含むことがある。通常の使用では、ウィックによって取り上げられるエアロゾル化可能材料は、気化器の冷却(即ち、理想的な動作温度)を保つのに十分であるが、取り上げられるエアロゾル化可能材料が不十分である(例えば、リザーバのエアロゾル化可能材料が低く動く)とき、これは、いくつかのシナリオでは、過熱と望ましくない香味を生じさせる可能性がある。
【0006】
様々なアプローチは、本明細書で説明されており、上で議論された課題のいくつかを扱うか又は和らげるのに役立つことを目的とする。
【発明の概要】
【0007】
いくつかの実施形態の第1の態様によれば、カートリッジ及びコントロールユニットを備えるエアロゾル供給システムのためのカートリッジが提供され、
システムが、エアロゾル化可能材料を気化させるための気化器を備え、
カートリッジが、
カートリッジのための空気入口からエアロゾル生成領域を介して出口まで延びる空気チャネルと、
エアロゾル化のためのエアロゾル化可能材料を収容するためのリザーバと、を備え、
カートリッジが、リザーバ内のエアロゾル化可能材料のレベルをユーザが観察するのを可能にするためのエアロゾル化可能材料レベル観察手段を更に備える。
【0008】
いくつかの実施形態の第2の態様によれば、第1の態様からのカートリッジ及びコントロールユニットを備えるエアロゾル供給システムが提供され、
コントロールユニットが、カートリッジをコントロールユニットに解除可能に結合するようにカートリッジと協働的に係合するために配置されたインターフェースを含むカートリッジ受容セクションを備え、
コントロールユニットが、電源及び制御回路を更に備える。
【0009】
本発明の様々な態様に関連して上で説明された本発明の特徴及び態様が、本発明の実施形態に等しく適用可能であり、また、本明細書で説明される特定の組合せだけでなく、必要に応じて、本発明の他の態様によれば、本発明の実施形態と組合せできることが理解されるであろう。
【0010】
本発明の実施形態は、次に、添付の図面を参照して、例を単なる手段として、説明されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本開示のいくつかの実施形態に従った、(離して示された)カートリッジ及びコントロールユニットを備えるエアロゾル供給システムを概略的に示す斜視図である。
【
図2】
図1のエアロゾル供給システムのカートリッジの構成要素を概略的に示す分解斜視図である。
【
図3A】
図1のエアロゾル供給システムのカートリッジのハウジング部分を概略的に示す種々の断面図のうちの一つである。
【
図3B】
図1のエアロゾル供給システムのカートリッジのハウジング部分を概略的に示す種々の断面図のうちの他の一つである。
【
図3C】
図1のエアロゾル供給システムのカートリッジのハウジング部分を概略的に示す種々の断面図のうちのさらに他の一つである。
【
図4A】
図1のエアロゾル供給システムのカートリッジの分割壁要素を概略的に示す斜視図である。
【
図4B】
図1のエアロゾル供給システムのカートリッジの分割壁要素を概略的に示す平面図である。
【
図5A】
図1のエアロゾル供給システムのカートリッジの弾性プラグを概略的に示す斜視図である。
【
図5B】
図1のエアロゾル供給システムのカートリッジの弾性プラグを概略的に示す斜視図である。
【
図5C】
図1のエアロゾル供給システムのカートリッジの弾性プラグを概略的に示す平面図である。
【
図6A】
図1のエアロゾル供給システムのカートリッジの底部キャップを概略的に示す斜視図である。
【
図6B】
図1のエアロゾル供給システムのカートリッジの底部キャップを概略的に示す平面図である。
【
図7A】本開示のいくつかの実施形態によるエアロゾル供給システムを形成するための
図1に示されたコントロールユニットと共に使用するための修正されたカートリッジを概略的に示す断面図である。
【
図7B】本開示のいくつかの実施形態によるエアロゾル供給システムを形成するための
図1に示されたコントロールユニットと共に使用するための修正されたカートリッジを概略的に示す斜視図である。
【
図7C】
図1に示されたコントロールユニットと共に使用するための別の修正されたカートリッジを概略的に示す斜視図である。
【
図8A】
図1に示されたコントロールユニットと共に使用するための第2の修正されたカートリッジを概略的に示す断面図である。
【
図8B】
図1に示されたコントロールユニットと共に使用するための第2の修正されたカートリッジを概略的に示す斜視図である。
【
図9A】
図1に示されたコントロールユニットと共に使用するための第3の修正されたカートリッジを概略的に示す断面図である。
【
図9B】
図1に示されたコントロールユニットと共に使用するための第3の修正されたカートリッジを概略的に示す斜視図である。
【
図10A】
図1に示されたコントロールユニットと共に使用するための第4の修正されたカートリッジを概略的に示す断面図である。
【
図10B】
図1に示されたコントロールユニットと共に使用するための第4の修正されたカートリッジを概略的に示す斜視図である。
【
図10C】
図1に示されたコントロールユニットと共に使用するための第5の修正されたカートリッジを概略的に示す前面図である。
【
図10D】
図1に示されたコントロールユニットと共に使用するための第5の修正されたカートリッジを概略的に示す第1の側方斜視図である。
【
図10E】
図1に示されたコントロールユニットと共に使用するための第5の修正されたカートリッジを概略的に示す第2の側方斜視図である。
【
図10F】
図1に示されたコントロールユニットと共に使用するための第6の修正されたカートリッジを概略的に示す前面図である。
【
図10G】
図1に示されたコントロールユニットと共に使用するための第6の修正されたカートリッジを概略的に示す第1の側方斜視図である。
【
図10H】
図1に示されたコントロールユニットと共に使用するための第6の修正されたカートリッジを概略的に示す第2の側方斜視図である。
【
図11A】
図1に示されたコントロールユニットと共に使用するための第7の修正されたカートリッジを概略的に示す断面図である。
【
図11B】
図1に示されたコントロールユニットと共に使用するための第7の修正されたカートリッジを概略的に示す第1の斜視図である。
【
図11C】第7の修正されたカートリッジを概略的に示す第2の斜視図である。
【
図12A】
図1に示されたコントロールユニットと共に使用するための第8の修正されたカートリッジを概略的に示す断面図である。
【
図12B】
図1に示されたコントロールユニットと共に使用するための第8の修正されたカートリッジを概略的に示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
いくつかの例や実施形態の態様及び特徴は、本明細書で議論/説明される。いくつかの例や実施形態のいくつかの態様及び特徴は、慣習的に実施でき、それらは、簡潔さのために、詳細に議論/説明されない。したがって、本明細書で議論される装置や方法の態様及び特徴が、詳細に説明されないが、そのような態様及び特徴を実施するための任意の従来技術に従って実施できることが理解されるであろう。
【0013】
本開示は、eシガレットなどのエアロゾル供給システムと呼ばれることもある不燃性エアロゾル供給システムに関する。本開示によれば、「不燃性」エアロゾル供給システムは、エアロゾル供給システム(又はそれの構成要素)の構成要素たるエアロゾル化可能材料がユーザへの送達を容易にする目的で燃焼も焼却もされないものである。エアロゾル化可能材料は、本明細書でエアロゾル生成材料又はエアロゾル前駆体材料と呼ばれることもあるが、他の任意の方法で加熱、照射、又は付勢されるときに、エアロゾルを生成することのできる材料である。
【0014】
次の説明を通じて、用語「eシガレット」又は「電子タバコ」が使用されることがあるが、この用語が、エアロゾル供給システム/デバイスや電子エアロゾル供給システム/デバイスと互換的に使用できることが理解されるであろう。電子タバコは、ベーピングデバイス又は電子ニコチン送達システム(END)としても知られているとは言え、エアロゾル化可能材料におけるニコチンの存在が条件ではないことに留意されたい。
【0015】
いくつかの実施形態では、不燃性エアロゾル供給システムは、ハイブリッドシステムであって、それの1つか又は複数が加熱され得るエアロゾル化可能材料の組合せを使用してエアロゾルを生成するためのものである。いくつかの実施形態では、ハイブリッドシステムは、液体又はゲルのエアロゾル化可能材料や、固体のエアロゾル化可能材料を含む。固体のエアロゾル化可能材料は、例えば、タバコ又は非タバコ製品を含むことができる。
【0016】
典型的には、不燃性エアロゾル供給システムは、不燃性エアロゾル供給デバイスや、不燃性エアロゾル供給デバイスと共に使用するための物品を含むことができる。しかしながら、エアロゾル生成構成要素に電力供給するための手段をそれら自体が含む物品が、不燃性エアロゾル供給システムをそれら自体が形成できることが想定される。
【0017】
いくつかの実施形態では、不燃性エアロゾル供給デバイスと共に使用するための物品は、エアロゾル化可能材料(又はエアロゾル前駆体材料)、エアロゾル生成構成要素(又は気化器)、エアロゾル生成エリア、マウスピース、及び/又は、エアロゾル化可能材料を受容するためのエリア、を含むことができる。
【0018】
いくつかの実施形態では、エアロゾル生成構成要素は、エアロゾルを形成するためにエアロゾル化可能材料から1つ又は複数の揮発物を放出するように、エアロゾル化可能材料と相互作用できるヒータである。いくつかの実施形態では、エアロゾル生成構成要素は、加熱することなしにエアロゾル化可能材料からエアロゾルを生成できる。例えば、エアロゾル生成構成要素は、例えば、振動式、機械式、加圧又は静電式の手段のうちの1つ又は複数を介してそれに熱を適用することなしに、エアロゾル化可能材料からエアロゾルを生成できる。
【0019】
いくつかの実施形態では、送達されるべき物質は、活性成分、担体成分、及び、任意選択で1つ又は複数の他の機能性成分を含むことがあるエアロゾル化可能材料にすることができる。
【0020】
活性成分は、1つ又は複数の生理学的及び/又は嗅覚的活性成分を含むことができ、エアロゾル化可能材料に含まれるが、その目的は、ユーザの生理学的及び/又は嗅覚的な応答を達成することである。活性成分は、例えば、栄養補助食品、向知性薬、及び向精神薬から選択できる。活性成分は、天然に存在していても合成的に得られてもよい。活性成分は、例えば、ニコチン、カフェイン、タウリン、テイン、B6若しくはB12又はCなどのビタミン、メラトニン、カンナビノイド、或いは、それらの成分、誘導体、又は、組合せを含むことがある。活性成分は、タバコの又は別の植物性物質の、成分、誘導体又は抽出物を含むことがある。いくつかの実施形態では、活性成分は、生理学的活性成分であり、ニコチン、ニコチン塩(例えば、ニコチン酒石酸/ニコチン酒石酸塩)、ニコチンフリータバコ代替品、カフェインなどの他のアルカロイド、又は、それらの混合物から選択できる。
【0021】
いくつかの実施形態では、活性成分は、嗅覚的活性成分であり、「香料」及び/又は「香味料」から選択でき、それらは、地域の規制が許す場合に、成人消費者向けの製品に所望の味、香り、又は、他の体性感覚センセーション(somatosensorial sensation)を作り出すために使用できる。いくつかの例では、そのような成分は、香料、香味料、冷却剤、加熱剤、及び/又は、甘味剤と呼ばれることがある。それらは、天然に存在する香料材料、植物性物質、植物性物質の抽出物、合成的に得られた材料、又は、それらの組合せ(例えば、タバコ、大麻、甘草(カンゾウ)、アジサイ、オイゲノール、ホオノキ葉、カモミール、フェヌグリーク、クローブ、カエデ、抹茶、メンソール、ニホンハッカ、アニシード(アニス)、シナモン、ウコン、インドスパイス、アジアスパイス、ハーブ、ウィンターグリーン、サクランボ、ベリー、レッドベリー、クランベリー、桃、林檎、オレンジ、マンゴー、クレメンタイン、檸檬、ライム、トロピカルフルーツ、パパイア、ルバーブ、ブドウ、ドリアン、ドラゴンフルーツ、胡瓜、ブルーベリー、マルベリー、柑橘類、ドランビュイ、バーボン、スコッチ、ウィスキー、ジン、テキーラ、ラム、スペアミント、ペパーミント、ラベンダー、アロエベラ、カルダモン、セルリ、カスカリラ、ナツメグ、白檀、ベルガモット、ゼラニウム、カート、ナスワール、キンマ、シーシャ、松、ハニーエッセンス、ローズ油、バニラ、レモン油、オレンジ油、オレンジの花、サクラの花、カッシア、キャラウェイ、コニャック、ジャスミン、イランイラン、セージ、ウィキョウ、山葵、ピーマン、生姜、コリアンダー、コーヒー、ヘンプ、メンタ属の任意種からのミント油、ユーカリ、八角、ココア、レモングラス、ルイボス、亜麻、銀杏、ハシバミ、ハイビスカス、ローレル、マテ、オレンジの皮、ばら、緑茶や紅茶などの茶、タイム、ビャクシン、ニワトコの花、バジル、月桂樹の葉、クミン、オレガノ、パプリカ、ローズマリー、サフラン、檸檬の皮、ミント、紫蘇、クルクマ、シラントロ、ミルテ、カシス、カノコソウ、ピーマン、メース、ダミアン、マヨラナ、オリーブ、セイヨウヤマハッカ、レモンバジル、チャイブ、カービ、バーベナ、タラゴン、リモネン、チモール、カンフェン)、香味強化剤、苦味受容体部位遮断剤、感覚受容体部位活性化剤若しくは刺激剤、砂糖及び/又は代替糖(例えば、スクラロース、アセスルファムカリウム、アスパルテーム、サッカリン、チクロ、ラクトース、スクロース、グルコース、フルクトース、ソルビトール、又は、マンニトール)、並びに、チャコール、クロロフィル、ミネラル、植物性物質、又は、息清涼剤などの他の添加物、を含むことがある。それらは、模造品、合成又は天然の成分、或いは、それらの混合物であることがある。それらは、任意の適切な形態、例えば、油などの液体、粉末などの固体、又は、ガス、或いは、1つ又は複数の抽出物(例えば、甘草、アジザイ、ホオノキ葉、カモミール、フェヌグリーク、クローブ、メンソール、ニホンハッカ、アニシード、シナモン、ハーブ、ウィンターグリーン、サクランボ、ベリー、桃、林檎、ドランビュイ、バーボン、スコッチ、ウィスキー、スペアミント、ペパーミント、ラベンダー、カルダモン、セルリ、カスカリラ、ナツメグ、白檀、ベルガモット、ゼラニウム、ハニーエッセンス、ローズ油、バニラ、レモン油、オレンジ油、カッシア、キャラウェイ、コニャック、ジャスミン、イランイラン、セージ、ウィキョウ、ピーマン、生姜、アニセ、コリアンダー、コーヒー、又は、メンタ属の任意種からのミント油)、香味強化剤、苦味受容体部位遮断剤、感覚受容体部位活性化剤若しくは刺激剤、砂糖及び/又は代替糖(例えば、スクラロース、アセスルファムカリウム、アスパルテーム、サッカリン、チクロ、ラクトース、スクロース、グルコース、フルクトース、ソルビトール、又は、マンニトール)、並びに、チャコール、クロロフィル、ミネラル、植物性物質、又は、息清涼剤などの他の添加物、であることがある。それらは、模造品、合成又は天然の成分、或いは、それらの混合物であることがある。それらは、任意の適切な形態、例えば、油、液体、又は、粉末であることがある。
【0022】
いくつかの実施形態では、香料は、メンソール、スペアミント及び/又はペパーミントを含む。いくつかの実施形態では、香料は、胡瓜、ブルーベリー、柑橘類及び/又はレッドベリーの香料成分を含む。いくつかの実施形態では、香料は、オイゲノールを含む。いくつかの実施形態では、香料は、タバコから抽出された香料成分を含む。いくつかの実施形態では、香料は、香りや味覚神経に加えて又はそれに代えて第五脳神経(三叉神経)の刺激によって通常化学的に誘導されて知覚される体性感覚センセーションを達成するのを意図されるセンセート(sensate)を含むことがあり、それらは加熱、冷却、うずき、無感覚の効果を提供する物質を含むことがある。適切な加熱効果物質は、それに限定されないが、バニリルエチルエーテルであることがあり、適切な冷却物質は、それに限定されないが、オイカリプトールWS-3であることがある。
【0023】
担体成分は、エアロゾルを形成することのできる1つ又は複数の成分を含むことができる。いくつかの実施形態では、担体成分は、グリセリン、グリセロール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、1,3-ブチレングリコール、エリトリトール、メソ-エリトリトール、バニリン酸エチル、エチルラウレート、ジエチルスベリン酸塩、クエン酸トリエチル、トリアセチン、ジアセチン混合物、安息香酸ベンジル、ベンジルフェニルアセテート、トリブチリン、ラウリルアセテート、ラウリン酸、ミリスチン酸、及び、プロピレンカーボネート、のうちの1つ又は複数を含むことができる。
【0024】
1つ又は複数の他の機能性成分は、pH調整剤、着色薬剤、防腐剤、結合剤、充填剤、安定剤、及び/又は、抗酸化剤、のうちの1つ又は複数を含むことができる。
【0025】
上で述べられたように、エアロゾル供給システム(eシガレット)は、多くの場合、再使用可能な部分(コントロールユニット)と交換可能(使い捨て可能)なカートリッジ部分の双方を含むモジュールアセンブリを備える。このタイプのツーパートモジュール構成に適合するデバイスは、一般にツーパートデバイスと呼ばれることがある。同じく電子タバコにとって、概ね細長い形状を有することは一般的である。具体的な例を提供するという目的のために、本明細書で説明される本開示のいくつかの実施形態は、この種類の概ね細長いツーパートデバイスを備えており、使い捨て可能なカートリッジを使用する。しかしながら、本明細書で説明される根元的な原理が、例えば、もっと箱のような形状を典型的に有するいわゆるボックスモッド(box-mod)高性能デバイスに基づく他の全体形状に適合するデバイスとして、他の電子タバコ構成、例えば、2個を超えるパーツを備えるモジュールデバイスのために等しく採用できることが理解されるであろう。
【0026】
図1は、本開示のいくつかの実施形態に従ったエアロゾル供給システム/デバイス(eシガレット)1の概略斜視図である。電子タバコの様々な態様の相対配置に関する用語(例えば、上側、下側、上方、下方、上部、底部等)は、
図1に示されたように、電子タバコの配向を参照して、本明細書で使用される(文脈上別に示す場合を除く)。しかしながら、これが純粋に解説の容易化のためであり、使用中の電子タバコのための何らかの必要な配向が存在するのを示すことを意図していないことが理解されるであろう。
【0027】
eシガレット1は、2つの主要な構成要素、即ち、カートリッジ2及びコントロールユニット4を備える。コントロールユニット4及びカートリッジ2は、
図1では分離されて示されているが、使用時には共に結合される。
【0028】
カートリッジ2及びコントロールユニット4は、それらの間に機械的及び電気的な接続を確立することによって結合される。機械的及び電気的な接続が確立される特定の様式は、本明細書で説明される原理にとって主たる優位性がなく、また、2つの部分間の電気的な接続を必要に応じて確立するために、適切に配置された電気接点/電極を用いて、ねじ山、バヨネット、ラッチ又は摩擦嵌合の機械的固定に基づくなど、従来の技術に従って確立できる。例えば、
図1に描かれた電子タバコ1のカートリッジは、マウスピース端部52及びインターフェース端部54を備えており、インターフェース端部部分6を、カートリッジのインターフェース端部で、コントロールユニットの対応するレセプタクル8/受容セクションの中に、挿入することによって、コントロールユニットに結合される。カートリッジのインターフェース端部部分6は、レセプタクル8と密接に嵌合し、また、レセプタクル8を画定するレセプタクル壁12の内面の対応するデテントと係合する突起56を含み、カートリッジ及びコントロールユニット間に解除可能な機械的係合を提供する。電気的な接続は、コントロールユニット及びカートリッジ間に、カートリッジの底部の1対の電気接点(
図1に示さず)とレセプタクル8の基部の対応するばね式接触ピン(
図1に示さず)とを介して、確立される。上で述べられたように、電気的な接続が確立される特定の様式は、本明細書で説明される原理にとって優位性がなく、現実にいくつかの実装は、カートリッジ及びコントロールユニット間に全く電気的な接続を有していない場合があり、その理由は、例えば、再使用可能な部分からカートリッジへの電力の伝達が無線にできるからである(例えば、電磁誘導技術に基づく)。
【0029】
電子タバコ1は、長手軸線Lに沿って延びる概ね細長い形状を有する。カートリッジがコントロールユニットに結合されると、この例の電子タバコの(長手軸線に沿った)全長は、約12.5cmである。コントロールユニットの全長は、約9cmであり、カートリッジの全長は、約5cmである(即ち、それらが互いに結合されると、カートリッジのインターフェース端部部分6とコントロールユニットのレセプタクル8との間には、約1.5cmのオーバーラップが存在する)。電子タバコが有する断面は、概ね長円であり、電子タバコのおよそ中央で最大であり、端部に向けて湾曲様式で先細になっている。電子タバコのおよそ中央の断面は、約2.5cmの幅と約1.7cmの厚さを有する。カートリッジの端部は、約2cmの幅と約0.6mmの厚さを有し、他方、電子タバコの他方端部は、約2cmの幅と約1.2cmの厚さを有する。電子タバコの外側ハウジングは、この例ではプラスチックから形成される。電子タバコの特定のサイズ及び形状とそれを作っている材料とが、本明細書で説明される原理にとって主たる優位性がなく、また、異なった実装では異なっていてもよいことが理解されるであろう。即ち、本明細書で説明される原理は、種々のサイズ、形状及び/又は材料を有する電子タバコのために等しく採用できる。
【0030】
コントロールユニット4は、本開示のいくつかの実施形態によれば、その機能性や一般的構築技術の観点から幅広く一般的にできる。
図1の例では、コントロールユニット4は、上で述べられたようにカートリッジの端部を受容するためのレセプタクル8を画定するレセプタクル壁12を含むプラスチックの外側ハウジング10を備える。この例のコントロールユニット4の外側ハウジング10は、カートリッジ2の形状及びサイズに適合する概ね長円の断面をそれらのインターフェースに有し、2つの部分間に円滑な移行部を提供する。レセプタクル8とカートリッジ2の端部部分6とは、180度回転されると対称であり、そういうことで、カートリッジは、2つの異なった配向でコントロールユニットの中に挿入できる。レセプタクル壁12は、2つのコントロールユニット空気入口開口14(即ち、壁の穴)を備える。これらの開口14は、カートリッジがコントロールユニットに結合されると、カートリッジのために空気入口50と整列するように配置される。開口14のうちの異なった1つは、異なった配向でカートリッジの空気入口50と整列する。いくつかの実装が、1つの配向だけでカートリッジがコントロールユニットに結合可能であるように、任意の回転対称度を有しないことがあり、他方、他の実装が、より多くの配向でカートリッジがコントロールユニットに結合可能であるように、より高い回転対称度を有することがあることが理解されるであろう。
【0031】
コントロールユニットは、電子タバコの動作電力を提供するためのバッテリー16と、電子タバコの動作を制御及び監視するための制御回路18と、ユーザ入力ボタン20と、インジケータライト22と、充電ポート24と、を更に備える。
【0032】
この例のバッテリー16は、再充電可能であり、従来タイプのもの、例えば、比較的短期間にわたる比較的高電流の供給を要求する電子タバコや他の用途で通常使用される種類のものにすることができる。バッテリー16は、例えば、USBコネクタを備えることのできる充電ポート24を介して再充電できる。
【0033】
この例の入力ボタン20は、従来の機械式ボタンであり、例えば、下にある回路の電気的接触を確立するためにユーザによって押圧され得るばね装置式構成要素を含む。この点に関して、入力ボタンは、ユーザ入力を検出するための、例えば、エアロゾル生成をトリガするための、入力デバイスとして考慮でき、ボタンが実施される特定の様式は、優位性がない。例えば、(容量性又は光学的なセンシング技術に基づく)他の形式の機械式ボタン又は接触感知式ボタンは、他の実装で使用でき、或いは、ボタンが存在していなくてもよく、デバイスは、エアロゾル生成をトリガするためにパフ検出器に依存できる。
【0034】
インジケータライト22は、電子タバコに関連する様々な特徴、例えば、動作状態の表示(例えば、オン/オフ/スタンバイ)や、バッテリー寿命及び故障状況などの他の特徴についての視覚的表示をユーザに与えるために設けられる。種々の特徴は、例えば、一般的に従来の技術によれば、種々の色彩及び/又は種々のフラッシュシーケンスを通して示すことができる。
【0035】
制御回路18は、電子タバコを制御するための確立された技術に即して、通常の動作機能を提供するために、電子タバコの動作を制御するように、適切に構成/プログラムされる。制御回路(プロセッサ回路)18は、電子タバコの動作の種々の態様に関連する様々なサブユニット/回路要素を論理的に含むように考慮できる。例えば、種々の実装で設けられる機能にもよるが、制御回路18は、ユーザ入力に応答してバッテリー/電源からカートリッジへの電力の供給を制御するための電源制御回路、ユーザ入力に応答して構成設定(例えば、ユーザ定義の電力設定)を確立するためのユーザプログラミング回路、並びに、インジケータライト表示駆動回路やユーザ入力検出回路などの、本明細書で説明される原理及び電子タバコの通常動作態様によれば機能性に関連する他の機能ユニット/回路、を備えることができる。制御回路18の機能性が、様々な種々の方法で設けることができ、例えば、1つ又は複数の適切にプログラムされたプログラム可能コンピュータ(複数可)、及び/又は、所望の機能性を提供するように構成された1つ又は複数の適切に構成された特定用途向け集積回路(複数可)/回路/チップ(複数可)/チップセット(複数可)を使用することが理解されるであろう。
【0036】
図2は、カートリッジ2の分解概略斜視図(長手軸線Lに沿って分解)である。カートリッジ2は、ハウジング部分32と、空気チャネルシール34と、分割壁要素36、出口管38と、気化器/加熱要素40と、エアロゾル化可能材料輸送要素42と、プラグ44と、接触電極46を備えた端部キャップ48と、を備える。
図3~
図6は、より詳細にこれらの構成要素のいくつかを概略的に描いている。
【0037】
図3Aは、ハウジング部分32が最も薄い、長手軸線Lを介したハウジング部分32の概略破断図である。
図3Bは、ハウジング部分32が最も広い、長手軸線Lを介したハウジング部分32の概略破断図である。
図3Cは、インターフェース端部54から長手軸線Lに沿った(即ち、
図3A及び
図3Bの配向で下から見た)ハウジング部分の概略図である。
【0038】
図4Aは、下から見たときの分割壁要素36の概略斜視図である。
図4Bは、下から見たときの分割壁要素36の上部部分を介した概略断面図である。
【0039】
図5Aは、上からのプラグ44の概略斜視図であり、
図5Bは、下からのプラグ44の概略斜視図である。
図5Cは、カートリッジのマウスピース端部52から見た(即ち、
図1及び
図2の配向に関して上から見た)長手軸線Lに沿ったプラグ44の概略図である。
【0040】
図6Aは、上からの端部キャップ48の概略斜視図である。
図6Bは、カートリッジのマウスピース端部52から(即ち、上から)見た長手軸線Lに沿った端部キャップ48の概略図である。
【0041】
この例のハウジング部分32は、ハウジング外壁64及びハウジング内管62を備え、それらはこの例ではポリプロピレンの単一の成形体から形成される。ハウジング外壁64は、カートリッジ2の外観を規定し、ハウジング内管62は、カートリッジを通る空気チャネルの一部を規定する。ハウジング部分は、カートリッジのインターフェース端部54で開き、ハウジング内管62と流体連通するマウスピース開口/エアロゾル出口60を除いてカートリッジのマウスピース端部52で閉じられる。ハウジング部分32は、側壁に開口を含み、カートリッジのための空気入口50を提供する。この例の吸気入口50は、およそ2mm2の面積を有する。ハウジング部分32の外壁64の外面は、レセプタクル8を画定するレセプタクル壁12の内面の対応するデテントと係合する上で議論された突起56を含み、カートリッジ及びコントロールユニット間に解除可能な機械的係合を提供する。ハウジング部分の外壁64の内面は、更なる突起66を含み、カートリッジが組み立てられると、長手軸線Lに沿って分割壁要素36を配置するための当接ストッパを提供するように作用する。ハウジング部分32の外壁64は、穴を更に備え、端部キャップの対応するラッチ突起70を受容するように配置されたラッチ凹所68を提供し、カートリッジが組み立てられると、端部キャップをハウジング部分に固定する。
【0042】
ハウジング部分32の外壁64は、空気入口50と流体連通するギャップ76を規定する二重壁セクション74を含む。ギャップ76は、カートリッジを通る空気チャネルの一部を提供する。この例では、ハウジング部分32の二重壁セクション74は、配置され、そういうことで、ギャップは、長手軸線に平行なハウジング外壁64の内部に延びる空気チャネルを規定し、断面が長手軸線に垂直な面内でおよそ3mm2である。ハウジング部分の二重壁セクションによって規定される空気チャネル76のギャップ/部分は、ハウジング部分32の開口端部まで下方に延びる。
【0043】
空気チャネルシール34は、貫通穴80を有する概ね管の形式のシリコーン成形体である。空気チャネルシール34の外壁は、周辺リッジ84及び上部カラー82を含む。空気チャネルシール34の内壁は、同じく周辺リッジを含むが、それらは
図2では見えない。カートリッジが組み立てられると、空気チャネルシール34は、ハウジング内管62に装置され、ハウジング内管62の端部は、空気チャネルシール34の貫通穴80の中に部分的に延びる。空気チャネルシールの貫通穴80は、それの弛緩状態でおよそ5.8mmの直径を有し、他方、ハウジング内管62の端部は、空気チャネルシール34がハウジング内管62を収容するために伸展されるときにシールが形成されるように、およそ6.2mmの直径を有する。このシールは、空気チャネルシール34の内面のリッジによって促進される。
【0044】
出口管38は、例えば、ANSI304ステンレス鋼又はポリプロピレンで作製される管セクションを備え、内径がおよそ8.6mmであり、壁厚がおよそ0.2mmである。出口管38の底部端部は、1対の直径方向に対向するスロット88を含み、各スロットの端部は、半円形凹所90を有する。カートリッジが組み立てられると、出口管38は、空気チャネルシール34の外面に装置される。空気チャネルシールの外径は、空気チャネルシール34が出口管38の内側に嵌合するように圧縮されるときにシールが形成されるように、それの弛緩状態でおよそ9.0mmである。このシールは、空気チャネルシール34の外面のリッジ84によって促進される。空気チャネルシール34のカラー80は、出口管38のためのストッパを提供する。
【0045】
エアロゾル化可能材料輸送要素42は、毛管ウィックを備え、気化器40は、毛管ウィックに巻回された抵抗線ヒータを備える。毛管ウィックに巻回された抵抗線の部分に加えて、気化器は、端部キャップ54に装置された電極46に接触するためのプラグ44の穴を通過する電気リード41を備え、電力が、カートリッジがコントロールユニットに接続されるときに確立される電気インターフェースを介して、気化器に供給されるのを可能にする。気化器のリード41は、毛管ウィックに巻回された抵抗線と同じ材料を含むことができ、或いは、毛管ウィックに巻回された抵抗線に接続された異なった材料(例えば、低い抵抗の材料)を含むことができる。この例では、ヒータコイル40は、ニッケル鉄合金線を含み、ウィック42は、ガラス繊維束を含む。気化器及びエアロゾル化可能材料輸送要素は、任意の従来の技術に従って提供でき、また、種々の形式及び/又は種々の材料を含むことができる。例えば、いくつかの実装では、ウィックは、繊維質又は固体のセラミック材料を含むことができ、ヒータは、種々の合金を含むことができる。他の例では、ヒータ及びウィックは、例えば、多孔質材料及び抵抗性材料の形式で組合せできる。より一般的には、エアロゾル化可能材料輸送要素及び気化器の特定の性質が、本明細書で説明される原理にとって主たる優位性がないことが理解されるであろう。
【0046】
カートリッジが組み立てられると、ウィック42は、出口管38の半円形凹所90に受容され、したがって、加熱コイルが巻回されるウィックの中央部分は、出口管の内側になり、他方、ウィックの端部部分は、出口管38の外側になる。
【0047】
この例のプラグ44は、シリコーンの単一の成形体で構成され、弾性を有することができる。プラグは、基部部分100を備え、外壁102が上方に(即ち、カートリッジのマウスピース端部に向けて)延びる。プラグは、基部部分100から上方に延びて基部部分100を通して貫通穴106を囲む内壁104を更に備える。
【0048】
プラグ44の外壁102は、カートリッジが組み立てられると、プラグ44がハウジング部分32とシールを形成するように、ハウジング部分32の内面に適合する。プラグ44の内壁104は、カートリッジが組み立てられると、プラグ44も出口管38とシールを形成するように、出口管38の内面に適合する。内壁104は、1対の直径方向に対向するスロット108を含み、各スロットの端部は、半円形凹所110を有する。内壁104の各スロットの底部から外方(即ち、カートリッジの長手軸線から離れる方向)に延びるのは、クレードルセクション112であり、カートリッジが組み立てられると、エアロゾル化可能材料輸送要素42のセクションを受容するように形状付けされる。プラグ44の内壁によって設けられるスロット108及び半円形凹所110と、出口管38のスロット88及び半円形凹所90とは、整列され、したがって、出口管38のスロット88は、クレードル112のうちのそれぞれ1つを収容し、出口管及びプラグのそれぞれ半円形凹所は、エアロゾル化可能材料輸送要素が通過する穴を規定するように協働する。穴のサイズは、エアロゾル化可能材料輸送要素の通過する半円形凹所によって提供され、エアロゾル化可能材料輸送要素のサイズ及び形状に密接に対応するが、僅かに小さく、そういうことでいくつかの度合いの圧縮は、プラグ44の弾力性によって提供される。このことは、エアロゾル化可能材料が毛管作用によってエアロゾル化可能材料輸送要素に沿って輸送されるのを可能にし、その間、毛管作用によって輸送されないエアロゾル化可能材料が開口を通過できる程度を制限している。上で述べられたように、プラグ44は、カートリッジが組み立てられると、気化器用の接触リード41が通過する基部部分100の更なる開口114を含む。プラグの基部部分の底部は、基部部分の底部の残った面と端部キャップ48との間のオフセットを維持するスペーサ116を含む。これらのスペーサ116は、気化器用の電気接触リード41が通過する開口114を含む。
【0049】
端部キャップ48は、1対の金めっき銅電極ポスト46が装置されたポリプロピレン成形体で構成される。
【0050】
端部キャップの底部側の電極ポスト44の端部は、端部キャップ48によって提供されるカートリッジのインターフェース端部54と面一であるように近い。それらは、電極の部分であり、そこには、カートリッジが組み立てられてコントロールユニットに接続されると、対応して整列されたコントロールユニットのばね式接触子が接続される。カートリッジの内側の電極ポストの端部は、端部キャップ48から遠ざかって、接触リード41が通過するプラグ44の穴114の中に延びる。電極ポストは、穴114に対して僅かに大きすぎであり、また、プラグの穴114の中への挿入を容易にするためにそれらの上部端部に面取り部を含み、それらはプラグのおかげで気化器用の接触リードとの圧接状態に維持される。
【0051】
端部キャップは、基部セクション124と、ハウジング部分32の内面に適合する直立壁120と、を有する。端部キャップ48の直立壁120は、ハウジング部分32に挿入され、そういうことでラッチ突起70は、カートリッジが組み立てられると、端部キャップ48をハウジング部分にスナップ嵌合するためにハウジング部分32のラッチ凹所68と係合する。端部キャップ48の直立壁120の上部は、プラグ44の周縁部分に当接し、プラグ上のスペーサ116の下面も、プラグの基部セクション124に当接し、したがって、端部キャップ48がハウジング部分に取り付けられたときに、弾力性部分44を押圧して、僅かな圧縮状態を維持する。
【0052】
端部キャップ48の基部部分124は、直立壁112の基部を越えて周縁リップ126を含み、厚さは、カートリッジのインターフェース端部でのハウジング部分の外壁の厚さと対応する。端部キャップも、組立中のそれらの相対配置を確立するのに役立つように、プラグの対応するロケート穴128と整列する直立ロケートピン122を含む。
【0053】
分割壁要素36は、ポリプロピレンの単一成形体で構成されており、分割壁130と、分割壁130からカートリッジのインターフェース端部に向かう方向の突起によって形成されるカラー132と、を含む。分割壁要素36は、出口管38が通過する中央開口134を有する(即ち、分割壁は、出口管38のまわりに配置される)。いくつかの実施形態では、分割壁要素36は、出口管38と一体的に形成できる。カートリッジが組み立てられると、プラグ44の外壁102の上面は、分割壁130の下面と係合し、分割壁130の上面は、ハウジング部分32の外壁64の内面の突起66と係合する。したがって、分割壁130は、プラグがハウジング部分32の中に押し込まれすぎるのを防止し、即ち、分割壁130は、ハウジング部分の突起66によってカートリッジの長手軸線に沿って固定的に配置され、そういうことで、押されるべき固定面を備えたプラグを提供する。分割壁からの突起によって形成されるカラー132は、プラグ44の外壁102の内面の対応する凹所と係合する第1の対の対向する突起/舌部134を含む。分割壁130からの突起は、部分44のクレードルセクション112のうちの対応する1つと係合するように構成された1対のクレードルセクション136を更に提供し、カートリッジが組み立てられると、エアロゾル化可能材料輸送要素が通過する開口を更に規定する。
【0054】
カートリッジが組み立てられると、空気入口50からエアロゾル出口60までカートリッジを通って延びる空気チャネルが形成される。ハウジング部分32の側壁の空気入口50から開始して、空気チャネルの第1のセクションは、ハウジング部分32の外壁64の二重壁セクション74によって形成されるギャップ76によって提供され、空気入口50からカートリッジのインターフェース端部54に向けてプラグ44を越えて延びる。空気チャネルの第2の部分は、プラグ44の基部と端部キャップ48との間のギャップによって提供される。空気チャネルの第3の部分は、プラグ44を介して穴106によって提供される。空気チャネルの第4の部分は、プラグの内壁104の内部の領域と、気化器40のまわりの出口管と、によって提供される。空気チャネルのこの第4の部分は、エアロゾル/エアロゾル生成領域と呼ばれることもあり、それは使用中にエアロゾルが生成される主要領域である。空気入口50からエアロゾル生成領域への空気チャネルは、空気チャネルの空気入口セクションと呼ばれることがある。空気チャネルの第5の部分は、出口管38の残りによって提供される。空気チャネルの第6の部分は、空気チャネルをエアロゾル出口60に接続する外側ハウジング内管62によって提供される。エアロゾル出口であるエアロゾル生成領域からの空気チャネルは、空気チャネルのエアロゾル出口セクションと呼ばれることがある。
【0055】
また、カートリッジが組み立てられると、エアロゾル化可能材料用のリザーバ31は、空気チャネルの外側及びハウジング部分32の内側の空間によって形成される。これは、製造中に、例えば、その後にシールされる充填穴を通して、又は、他の手段によって、充填されることがある。エアロゾル化可能材料の特定の性質は、例えば、それの組成物の観点から、本明細書で説明される原理にとって主たる優位性がなく、一般に電子タバコで通常使用されるタイプの従来のエアロゾル化可能材料は、使用できる。本開示は、上で述べられたように従来のeリキッドであり得るエアロゾル化可能材料として液体を参照することがある。しかしながら、本開示の原理は、流動する能力を有して、液体、ゲル、又は固体を含み得る任意のエアロゾル化可能材料に適用され、固体に関して、複数の固体粒子は、バルクと考えられるときに流動する能力を有すると考えることができる。
【0056】
リザーバは、プラグ44によってカートリッジのインターフェース端部で閉鎖される。リザーバは、空気チャネルとプラグの外壁との間に形成される空間内の、分割壁130の上方の第1の領域と、分割壁130の下方の第2の領域と、を含む。エアロゾル化可能材料輸送要素(毛管ウィック)42は、上で議論されたように互いに係合する、プラグ44及び出口管38の半円形凹所108、90と、プラグ44及び分割壁要素36のクレードルセクション112、136と、によって提供される空気チャネルの壁の開口を通過する。したがって、エアロゾル化可能材料輸送要素の端部は、リザーバの第2の領域の中に延び、そこから、エアロゾル化可能材料を、空気チャネルの開口を通して、その後の気化のための気化器40まで引く。
【0057】
通常の使用では、カートリッジ2は、コントロールユニット4に結合され、コントロールユニットは、端部キャップ48の接触電極46を介してカートリッジに電力を供給するように活動化される。電力は、その後に接続リード41を通って気化器40に送られる。気化器は、したがって電気的に加熱され、そういうことで気化器の近傍のエアロゾル化可能材料輸送要素からエアロゾル化可能材料の一部を蒸発させる。これは、空気通路のエアロゾル生成領域にエアロゾルを生成する。エアロゾル化可能材料輸送要素から気化されるエアロゾル化可能材料は、毛管作用によってリザーバから引かれるより多くのエアロゾル化可能材料によって置換される。気化器が活動化されている間、ユーザは、カートリッジのマウスピース端部52を吸引する。これにより、カートリッジの空気入口50と整列するコントロールユニット空気入口14(カートリッジがコントロールユニットレセプタクル8に挿入された配向に依存する)を通って空気が引かれる。空気は、その後に空気入口50を通ってカートリッジに進入し、ハウジング部分32の二重壁セクション74のギャップ76に沿って通行し、プラグ44と端部キャップ48との間を通行し、その後に、プラグ44の基部部分100の穴106を通って気化器40を囲むエアロゾル生成領域に進入する。入ってくる空気は、気化器から生成されたエアロゾルと混合して凝縮エアロゾルを形成し、それはその後に出口管38及びハウジング部分62に沿って引かれ、その後に、ユーザ吸引のためにマウスピース出口/エアロゾル出口60を通って退出する。
【0058】
図7A及び
図7Bを参照すると、修正型カートリッジ200の断面図が概略的に示され、
図1に示されたコントロールユニット4と共に使用され、本開示のいくつかの実施形態によるエアロゾル供給システムを形成する。
図7A及び
図7Bに示されたカートリッジ200は、
図1~
図6Bに示されたカートリッジ2の構成に基づいており、図面のセットの両方に共通する参照符号によって設定されたように同様の構成要素で構成される。例えば、カートリッジ200は、エアロゾル出口管38のまわりに延びるリザーバ31を規定する。そのような実施形態によれば、リザーバ31は、環状にでき、また、エアロゾル化のためにエアロゾル化可能材料を収容するように構成される。
【0059】
いくつかの実施形態によれば、リザーバ31は、カートリッジ200のエアロゾル出口60の近位にある第1の端部31Aと、気化器40の近位にある第2の端部31Bと、を含むことができる。カートリッジは、いくつかの実施形態によれば、楕円形断面206を含むことができ、それはカートリッジ200の長手軸線Lに垂直にできる(
図7Bに示されたように)。
図7Bに示されたように、楕円形断面206は、長軸及び短軸を規定し、それらはカートリッジ200の長手軸線Lに垂直にできる軸である。
【0060】
図7に示されたカートリッジ200を参照すると、
図1~
図6Bに示されたカートリッジ2に関する第1の修正は、エアロゾル化可能材料レベル観察手段205の導入であり、ユーザがリザーバ31内のエアロゾル化可能材料207のレベルを観察するのを可能にするためである。エアロゾル化可能材料レベル観察手段205は、1つ又は複数の特性を含むことができ、それらは今から説明されるであろう。いくつかの実施形態によれば、エアロゾル化可能材料レベル観察手段205は、カートリッジ200の部分208を含む。いくつかの実施形態によれば、カートリッジの部分208は、リザーバ31の中を見るための窓210を備える。そのような窓は、
図7Bに最良に示されており、窓210は、ユーザがリザーバ31内のエアロゾル化可能材料のレベルを観察するのを可能にするように動作可能である。リザーバ内のエアロゾル化可能材料を見るのを支援するために、カートリッジ及び/又は窓210の部分208は、半透明又は透明にできる。カートリッジの部分208のための可能な材料は、ポリプロピレンなどのプラスチックである。
【0061】
カートリッジの部分208がカートリッジ200の任意の部分又は部分の組合せに配置できる(注記すると、そのような部分は互いに隣り同士に配置してもしなくてもよい)ことが想定される。いくつかの特定の実施形態では、カートリッジ200の部分208は、カートリッジ200の任意の見える面(複数可)及び/又は見えるエッジ(複数可)に配置できる。例えば、いくつかの実施形態では、カートリッジ200の部分208は、第1の前の面209A、第1の面209Bとは反対側の第2の後ろの面209B、及び/又は、前面209A及び後面209B間に配置されるカートリッジ200の側面(複数可)209C,209D、のうちの任意の1つ又は組合せに配置できる。カートリッジ200の部分208は、カートリッジ200からのエッジ(複数可)、例えば、長軸及び/又は短軸との楕円形断面206の交差部のうちの一方又は双方に配置されるなど、第1の面209Aと第2の面209Bとの間に配置される第1のエッジ211A及び/又は第2のエッジ211B、のうちの任意の1つ又は組合せに追加的/代替的に配置できる。
【0062】
いくつかの実施形態によれば、カートリッジ200の部分208は、
図7Aに示されたように、減少した厚さを備えたリザーバ31の第1の壁部分212を形成できる。そのような実施形態では、第1の壁部分212は、最大厚さT
1を有することができ、それは3.5mm、3.0mm、2.5mm、2.0mm、1.5mm、又は、1mmのうちのいずれか以下である。そのように、減少した厚さは、ユーザがリザーバ内のエアロゾル化可能材料のレベルを観察できるように支援できる。カートリッジ200のいくつかの実施形態に関して、リザーバは、第2の壁部分214を更に含むことができる。そこで、第1の壁部分212は、第2の壁部分214のそれぞれの透明性/半透明性よりも透明/半透明にできる。そのように、カートリッジ200の部分208と第1の壁部分212とは、エアロゾル化可能材料レベル観察手段205を提供するように作用する。第1の壁部分212及び第2の壁部分214の形状/構造の観点から、各壁部分がカートリッジ200の任意の部分又は部分の組合せをスパンできる(注記すると、そのような部分は互いに隣り同士に配置してもしなくてもよい)ことが想定される。例えば、1つの実施形態では、第1の及び/又は第2の壁部分212、214は、長軸との楕円形断面206の交差部のうちの一方又は双方に配置できる。同等に、第1の及び/又は第2の壁部分212、214は、短軸との楕円形断面206の交差部のうちの一方又は双方に配置できる。
【0063】
いくつかの実施形態、
図7A及び
図7Bに示された実施形態などでは、第1の壁部分212は、カートリッジ200の外面222に凹所220を規定できる。いくつかの実施形態、
図7Cに示された実施形態などでは、第1の壁部分212は、リザーバ31内の凹所224を規定できる。その実施形態に、同じく
図7A及び
図7Bに示された実施形態に示されたように、第1の壁部分212は、第2の壁部分214の最大厚さよりも薄い最大厚さを含むことができる。いくつかの実装では、第1の壁部分212の厚さは、第1の壁部分212の範囲を通じて一様であり、壁部分212の全体を通じて一貫した透明性/半透明性を提供するのに役立つ。
【0064】
エアロゾル化可能材料レベル観察手段205は、ユーザがリザーバ31内のエアロゾル化可能材料のレベルを観察するのを可能にするが、いくつかの実施形態では、カートリッジの部分の色素沈着のレベルを変化させることによって、カートリッジ200のこの部分がより容易に透けて見えるのを可能にするように、達成できる。したがって、いくつかの実施形態によれば、一例として、
図7A~
図7Cに示されたカートリッジの実施形態を使用して、第1の壁部分212は、第1の濃度の着色顔料を含むことができ、第2の壁部分214は、第2の濃度の着色顔料を含み、第1の濃度は、第2の濃度よりも薄い。そのような実施形態では、第1の壁部分212は、エアロゾル化可能材料レベル観察手段を達成するために、必ずしも第2の壁部分214よりも薄くする必要はなく、その理由は、第1の壁部分で使用される顔料の削減レベルを介して達成できるからである。
【0065】
特定の実施形態では、第1の濃度の着色顔料は、第1の壁部分の1kg当たり顔料1g以下にできる。他の実施形態では、1g値は、0.9g又は0.85gにできる。第1の壁部分212の顔料のこれらの削減レベルは、驚くべきことに顔料の有効レベルを呈し、良好な可視特徴を備えたエアロゾル化可能材料レベル観察手段205を提供する。
【0066】
いくつかの実施形態によれば、第1の壁部分212にそれの削減レベルの顔料濃度を介して提供される可視性レベルとの対比に役立つために、第2の壁部分214の着色顔料の第2の濃度は、第2の壁部分の1kg当たり顔料1gよりも高くできる。他の実施形態では、この第2の壁部分214に関連する1g値は、1.3g又は1.6gにできる。
【0067】
上の実施形態では、任意の特定の顔料(複数可)がカートリッジの各部分のために必要に応じて使用でき、各そのような部分のために必要な可視特性を提供することが理解されるであろう。1つの非常に特定の実施形態では、使用される顔料は、1つ又は複数の着色剤、及び/又は、カートリッジの部分の可視特性に影響を及ぼす不透明材料(複数可)を含むことができる。例えば、顔料は、マンガンフェライト黒色顔料(CAS No.68186-94-7)を含むことがある。
【0068】
カートリッジ200に使用される材料の観点から、いくつかの実施形態では、第1の壁部分212及び/又は第2の壁部分214は、プラスチックを含むことができる/プラスチックで作製できる。いくつかの実施形態では、第1の壁部分212は、第2の壁部分214の材料とは異なる材料を含むことができる。カートリッジの各部分のために適切な材料を選択することによって、適切なエアロゾル化可能材料レベル観察手段205は、有効に提供できる。
【0069】
図7A及び
図7Bに示されたカートリッジ200の修正バージョンは、
図8A及び
図8Bのカートリッジ200に示されている。
図8A及び
図8Bを参照すると、カートリッジ200のいくつかの実施形態がリザーバ31の中への光を可能にするために第2の窓240を備えることができることが想定される。いくつかの実施形態では、
図8Aのそれに示されたように、第2の窓240は、第1の窓210の形状とは異なった形状(例えば、円形)を備えることができ、美的な観点からではあるが、第2の窓240は、いくつかの実装では、第1の窓210と同一又は類似の形状を有することができる。現実に、各窓の形状は、いくつかの形式を採ることができる。例えば、いくつかの実施形態、
図7A及び
図8Aに示されたものなどでは、第1の窓210は、細長くできる。そのように、幅広く多様な種々のレベルのエアロゾル化可能材料は、第1の窓210を通して観察でき、その間、リザーバ31のエアロゾル化可能材料の量は、カートリッジ200の使用中に減少する。
【0070】
ユーザが、第1の窓210を使用している間、第2の窓240を不明瞭にするのを良好に防止するために、いくつかの実施形態によれば、
図8Aに示されているように、第1の窓210は、リザーバ31の第1の側242に、第2の窓240は、リザーバ31の第1の側242とは反対側の第2の側244に、配置できる。相互に反対側の第1及び第2の窓を有することは、第2の窓242を通って、リザーバ31の中に、次いで、第1の窓を出て、例えば、ユーザの目の方に通行する光の量を増加できる。これは、窓210、240がオフセットしている場合と比較でき、そこではカートリッジ200に進入する任意の光は、リザーバ31の壁と相互作用することがあり、その後に、第1の窓210から退出する。第1の窓210から退出する光の量を増加させることは、エアロゾル化可能材料のレベルを検出するためのユーザの能力を増大できる。
【0071】
各窓の寸法は、用途及びカートリッジ200のサイズに応じて変更できる。いくつかの実施形態によれば、第1の窓210及び/又は第2の窓240は、30mm以下、好ましくは、20mm以下、より好ましくは、10mm以下の最大寸法を含むことができる。最大寸法の成句は、それぞれの窓の最大長さ(Lmax)/最大幅(Wmax)/最大厚さ(Tmax)のどれもがミリメートルで引用された量を越えてはならないことをここで意味する。
【0072】
図9A及び
図9Bに示されたカートリッジ200のバージョンに転じると、カートリッジ200のいくつかの実施形態によれば、カートリッジ200は、ユーザによるカートリッジ200の少なくとも1つの部分252の可視性を抑制するためにカバー手段250を更に備えることができる。いくつかの実施形態によれば、カバー手段250は、
図9Aに示されたように、ラベル252などのカートリッジの面に取り付けられた不透明なシート材料(複数可)を含むことができる。いくつかの実施形態では、カバー手段は、カートリッジの一部を形成する不透明なプラスチック又は金属などの不透明な材料を含むことができる。
【0073】
カバー手段250の提供は、ユーザの視覚をエアロゾル化可能材料レベル観察手段205に集束させ、リザーバ31内のエアロゾル化可能材料207のレベルが観察されるのを可能にする。したがって、カバー手段250の提供は、ユーザがリザーバ31内のエアロゾル化可能材料207のレベルを見ることをより容易にする。
【0074】
ユーザの視覚をエアロゾル化可能材料レベル観察手段205に集束させるためのカバー手段250の機能を支援するために、カバー手段250は、カートリッジ200の少なくとも一部252の可視性を抑制する。いくつかの実施形態では、部分252は、気化器40、エアロゾル生成領域、及び/又は、空気チャネルのうちの少なくとも1つを備える。
【0075】
カートリッジ200の更なる修正バージョンは、
図10A及び
図10Bに示されている。これらの図に示されたように、カートリッジ200のいくつかの実施形態では、エアロゾル化可能材料レベル観察手段205は、カートリッジ200の複数のマーキング256を含むことができるが、ユーザがこれらの複数のマーキング256に対してリザーバ31内のエアロゾル化可能材料207のレベルを測るのを可能にするためであることが想定される。マーキング256は、カートリッジ200に適したような任意の必要な形状/サイズを採ることができ、また、(面209A、209B、209C、209Dのいずれかなどの)外面及び/又は内面に、或いは、カートリッジ200の(前面209A及び後面209B間のエッジ211A、211Bなどの)エッジに、例えば、カートリッジ200の部分208からも見えるリザーバ31内の面に、配置できる。特定の実施形態では、複数のマーキング256は、出口管38、62の面に配置できる。いくつかの実施形態では、複数のマーキングは、複数の平行線258を含むことができる。
【0076】
複数のマーキング256の可視性を改善するために、いくつかの実施形態によれば、複数のマーキングは、透明及び/又は半透明であるカートリッジ200の部分208によって囲むことができる。その点では、複数のマーキングは、不透明にできる。
【0077】
リザーバ200内のエアロゾル化可能材料207のレベルを測る/定量するために、いくつかの実施形態では、複数のマーキングは、リザーバ200内のエアロゾル化可能材料のレベルを測るためにテキストインジケータ260を含むことができる。想定されることは、テキストマーキングがカートリッジ200の用途に依存するであろうこと、したがって、いくつかの特定の実施形態では、テキストインジケータは、0%~100%の間の複数の百分率、0から1の間の複数の画分、インペリアル単位での複数の容積量、及び/又は、メートル単位での複数の容積量、のうちのいずれかを含むことができる(例証された量V
1ml・・・V
9mlを参照して
図10Bに示されたように)。
【0078】
いくつかの実施形態によれば、複数のマーキングは、カートリッジ200の面に凹所形成でき、或いは、それに代えてカートリッジ200の面から突出できる(
図10Bに示されたように)。いくつかの実施形態では、複数のマーキング256は、リザーバ31の面から、及び/又は、リザーバ31の中に、突出できる。特定の実施形態では、複数のマーキング256は、リザーバ31の第1の壁部分212に配置され、複数のマーキング256は、リザーバ31の中に突出する。
【0079】
複数のマーキング256の寸法は、カートリッジ200の用途及びサイズに応じて変更できる。いくつかの実施形態によれば、複数のマーキング256は、30mm以下、好ましくは、20mm以下、より好ましくは、10mm以下の組合せ最大寸法を有することができる。最大寸法の成句は、複数のマーキング256の最大長さ/幅/厚さがミリメートルで引用された量を越えなければならないことをここで意味する。
【0080】
複数のマーキング256の配向の観点から、いくつかの実施形態によれば、複数のマーキング及び/又はテキストインジケータ260は、配向でき、したがって、カートリッジ200は、カートリッジ200が通常使用時に動作するように構成される第1の配向から、ユーザがこれらの複数のマーキング/テキストインジケータに対してリザーバ内のエアロゾル化可能材料のレベルを測るのを可能にするための(第1の配向とは異なっている)第2の配向まで、反転/回転されなければならない。そのようなカートリッジの実施形態は、
図10C~
図10Eのカートリッジに示され、
図10F~
図10Hに示されたカートリッジでは、カートリッジは、ユーザがテキストインジケータ260に対してリザーバ内のエアロゾル化可能材料のレベルを測るのを可能にするために、第1の配向から第2の配向まで反転されなければならない(上側の第1の配向から上下逆にされる)。
図10C~
図10Eに示されたカートリッジに例証されたように、カートリッジ200の部分208は、カートリッジ200の少なくとも1つの側面(複数可)209C、209Dに配置できる。いくつかの実施形態では、側面209C、209Dは、出口60に向けて傾斜できる。
図10C~
図10E及び
図10F~
図10Hでは、部分208は、2つの側面209C、209Dに配置され、それらの個々は、カートリッジ200の第1の前の面209Aと、前面209Bとは反対側の第2の後ろの面209Bと、の間に配置される。
図10C~
図10Eに示されたようなそのような実施形態のカートリッジの部分208は、第1の壁部分212を形成し、また、リザーバ31の中を見るために、側面209C、209Dの個々の1つの窓210などの1対の窓210を備える。
【0081】
そのような実施形態では、カートリッジ200の部分208/各窓210は、出口60に近位の第1の位置から、気化器40に近位の第2の位置まで、延びることができる。
図10C~
図10E及び
図10F~
図10Hに示された実施形態では、複数のマーキング256及びテキストインジケータ260は、リザーバ31の第1の壁部分212に配置される。出口60に近位の部分208/窓210を配置することによって、これは、カートリッジ200が下方に面する出口60を有するように配向されるときに、ユーザがリザーバ31内のエアロゾル化可能材料の残留レベルをより容易に観察するのを可能にする(例えば、エアロゾル化可能材料の残留レベル例L
1を参照のこと、
図10D及び
図10Gに例証されたように、そのようなカートリッジ200が下方に面する出口60を有するように配向されるとき及びリザーバ31に残されるエアロゾル化可能材料の残留レベルL
1が存在するときに見える)。
【0082】
図10Aに示されたカートリッジに戻ると、カートリッジ200のいくつかの実施形態によれば、エアロゾル化可能材料レベル観察手段205は、リザーバ31の内容物を照明するための少なくとも1つの光源260を備えることができる。いくつかの実施形態では、光源260は、
図10Aに示されたように、リザーバに配置及び/又はリザーバ31の壁に取付けできる。光源は、給電されることが好ましく、いくつかの実施形態では、カートリッジ200が(例えば、接触電極46を介して)コントロールユニット4に結合されているときにコントロールユニット4の電源16から電力を受容するように動作可能である。
【0083】
図11A~
図11Cに示されたカートリッジ200のバージョンに転じると、カートリッジ200のいくつかの実施形態によれば、カートリッジ200の部分208又は第1の壁部分212の光学特性は、カートリッジ200のユーザによって変更されるように動作可能にできる。そのように、エアロゾル化可能材料レベル観察手段205は、ユーザがカートリッジ200の部分208、212の光学特性を変更することによってリザーバ31内のエアロゾル化可能材料207のレベルを観察するのを選択的に可能にするために提供できる。いくつかの実施形態によれば、カートリッジ200の部分の光学特性は、カートリッジ200の部分への電流の(例えば、いくつかの実施形態では接触電極46を介した)供給時に変更、及び/又は、電気信号に応答して変更、するように動作可能にできる。いくつかの実施形態では、カートリッジの部分の光学特性は、
図11Aに示されたように、いくつかの特定の実施形態ではカートリッジ200に配置できるボタン又はスイッチ262の押圧に応答して変更するように構成できる。電気的供給が上で略説された実施形態などのエアロゾル化可能材料レベル観察手段205に必要とされる場合には、エアロゾル化可能材料レベル観察手段205は、そのような実施形態では、カートリッジ200がコントロールユニット4に(例えば、接触電極46を介して)結合されているときに、コントロールユニット4の電源16から電力を受容するように動作可能にできる。
【0084】
変更できる光学特性は、いくつかの実施形態では、カートリッジ200の部分208、212の半透明性及び/又は透明性であることがある。その点では、動作例では、カートリッジ200の部分は、ユーザがリザーバ31内のエアロゾル化可能材料207のレベルを観察できない第1の状態と、ユーザがリザーバ31内のエアロゾル化可能材料207のレベルを観察できる第2の状態(例えば、部分208、212が、部分208、212が第1の状態にある場合よりもより透明/半透明の構成にある第2の状態)との間で変更/切換できる。カートリッジの部分208、212のための可能な材料は、そのような実施形態では、エレクトロクロミック材料260であり、いくつかの特定の実施形態では、エレクトロクロミックガラス、エレクトロクロミックプラスチック、及び/又は、エレクトロクロミックインクを含むことができる。そのような実施形態に関して、
図11Cは、ユーザがリザーバ31内のエアロゾル化可能材料207のレベルを観察できない第1の状態のカートリッジの部分208、212を例証し、他方、
図11Bは、ユーザがリザーバ31内のエアロゾル化可能材料207のレベルを観察できる第2の状態のカートリッジの部分208、212を例証する。
【0085】
カートリッジ200の別の修正バージョンは、
図12A~
図12Bに示される。これらの図に示されたように、カートリッジ200のいくつかの実施形態では、エアロゾル化可能材料レベル観察手段205がカートリッジ200の面(例えば、必ずしもそれらに限定されないが、カートリッジ200の第1の前の面209A、前面209Bとは反対側の第2の後ろの面209B,及び/又は、前面209A及び後面209B間に配置される側面(複数可)209C、209Dのうちの任意の1つ又は組合せを含む)に配置される少なくとも1つの輪郭面300を含むことがあることが想定される。輪郭面300の機能は、無特徴/円滑でない面であるが、輪郭面との光の相互作用によって、リザーバ内のエアロゾル化可能材料レベル207の可視性を改善することである。
【0086】
いくつかの実施形態、
図12A及び
図12Bに示された実施形態などによれば、第1の輪郭面301は、リザーバ31に配置できる。それらの図に示されたように、輪郭面は、円滑ではなく、無特徴でもなく、また、リザーバ31の第1の端部31Aから、リザーバ31の第1の端部31Aとは反対側の第2の端部31Bまで、延びることができる。実施形態に応じて、第1の輪郭面301は、リザーバ31の周囲全体のまわりに延びていても延びていなくてもよい。例えば、いくつかの実施形態では、第1の輪郭面301は、リザーバ31の周囲の半分のまわりに延びることができる。
【0087】
いくつかの特定の実施形態では、リザーバ31が長軸及び短軸を含む楕円形断面206を含むが、リザーバ31に配置される第1の輪郭面301は、そのような実施形態では、長軸との楕円形断面206の交差部のうちの一方又は双方に配置されることがある。同様に、いくつかの実施形態では、第1の輪郭面301は、短軸との楕円形断面206の交差部のうちの一方又は双方に配置されないことがある。
【0088】
いくつかの実施形態によれば、輪郭面302は、(
図12Aに示されたように)カートリッジ200の最外側の面に配置できる。カートリッジ200の最外側の面の輪郭面302の存在は、カートリッジ200をより良く保持するための把持手段をユーザに提供するだけでなく、最外側の面が不透明でないときに、輪郭面302との光の相互作用によって、リザーバ31内のエアロゾル化可能材料レベル207の可視性も改善する。必要に応じて、輪郭面302は、カートリッジ200の最外側の面の周囲全体のまわりに、(
図12Aの場合におけるように)いくつかの実施形態では、延びることがあり、他の実施形態では、延びないことがある。いくつかの実施形態では、輪郭面302は、カートリッジ200の最外側の面の周囲の半分のまわりに延びることがある。
【0089】
各輪郭面301、302の形状/輪郭の観点から、輪郭面301、302のうちの1つ又は複数は、いくつかの実施形態によれば、溝などの複数の表面特徴部を含むことができる。いくつかの実施形態では、輪郭面301、302のうちの1つ又は複数は、突起及び/又は凹所303の形式の複数の表面特徴部を含むことができる。上で述べられたように、これらの輪郭面301、302からの表面特徴部は、輪郭面との光の相互作用によって、リザーバ31内のエアロゾル化可能材料レベル207の可視性を改善する。
【0090】
輪郭面301、302に関連して、いくつかの実施形態では、そのような輪郭面301、302の個々は、第1の方向に垂直である第2の(幅)方向よりも第1の(長さ)方向により長いことがある。いくつかの実施形態では、輪郭面の第1の方向は、カートリッジ200の長手軸線Lと平行にできる。
【0091】
いくつかの実施形態によれば、エアロゾル化可能材料レベル観察手段は、リザーバ31に配置される面及び/又はカートリッジ200から最外側の面に配置される面など、カートリッジ200の面に配置される円滑面304を含むことができる。適切な場合に、これらの円滑面は、研摩できる。いくつかの特定の実施形態では、円滑面304は、リザーバ31の第1の側に配置でき、輪郭面301は、リザーバ31の第1の側とは反対側の第2の側に配置される。
図12Aは、カートリッジ200のそのような特定の実施形態を例証する。その実施形態では、2つの対向する輪郭面/円滑面301、304は、2つの面301、304との光の相互作用によって、リザーバ31内のエアロゾル化可能材料レベル207の可視性を更に改善できる。更にまた、輪郭面であるリザーバの側のうちのただ1つ又は複数を有することは、輪郭面であるリザーバの側の全体とは対照的に、カートリッジ200をより容易に細工及び製造できるようにする。
【0092】
上の実施形態のうちのいくつかでは、カートリッジ200に使用される材料の観点から、いくつかの実施形態では、第1の壁部分212及び/又は第2の壁部分214は、プラスチックで構成/作製できる。いくつかの実施形態では、第1の壁部分212は、第2の壁部分214の材料とは異なっている材料で構成/作製できる。そのような実施形態は、種々の材料の個々がツーショット成形技術のうちのワンショット成形であるツーショット成形技術を用いて作製できる。これは、コスト、製造の複雑さ、及び/又は、使用される材料を増加させる可能性があるが、カートリッジの各部分のために適切な材料を選択して所望の特徴を備えた適切なエアロゾル化可能材料レベル観察手段205を形成できる。それに代えて、他の実施形態は、第1の壁部分210及び第2の壁部分212のために同じ材料を使用できる。そのような実施形態は、ワンショット成形技術を用いて形成できる。
【0093】
上で説明された特定の実施形態によれば、リザーバ31及び/又はエアロゾル化可能材料レベル観察手段205は、プラスチックで作製できる。カートリッジ200のこれらの部分のためのプラスチックの提供は、カートリッジを軽量にし、製造を容易にする。
【0094】
したがって、本開示のいくつかの実施形態によれば、エアロゾル供給システムのためのカートリッジは、一般にマウスピース端部及びインターフェース端部を有するハウジング部分を備えることができ、マウスピース端部は、カートリッジのためのエアロゾル出口を含み、インターフェース端部は、カートリッジをコントロールユニットに結合するためのインターフェースを含む。空気チャネル壁(カートリッジの種々の構成要素によって形成できる)は、カートリッジのための空気入口から、気化器の近傍のエアロゾル生成領域を介して、エアロゾル出口まで延びている。カートリッジは、エアロゾル化のためにエアロゾル化可能材料を収容するハウジング部分内のリザーバを有する。リザーバは、空気チャネルの外側にあるハウジング部分内の領域によって規定され、ハウジング部分のインターフェース端部のリザーバの端部は、基部部分及び外壁を含む弾性プラグによってシールされ、弾性プラグの外壁は、ハウジング部分の内面とのシールを形成する。エアロゾル化可能材料輸送要素のそれぞれの端部は、エアロゾル化可能材料をリザーバから気化器に移送するように、空気チャネルの開口を通って又はリザーバの中に通行する。
【0095】
いくつかの特定のカートリッジ構成の1つの態様は、本開示のいくつかの実施形態によれば、弾性プラグ44がハウジング部分32にシールを提供する様式である。特に、いくつかの実装例によれば、弾性プラグ44の外壁102は、ハウジング部分32の内面にシールしてエアロゾル化可能材料リザーバの端部を形成するが、カートリッジの長手軸線に平行な方向に、ある位置まで延び、そこは、エアロゾル化可能材料輸送要素/気化器よりもカートリッジのインターフェース端部からもっと遠い。即ち、エアロゾル化可能材料輸送要素の端部は、弾性プラグの外側シール壁によって囲まれる領域のエアロゾル化可能材料リザーバの中に延びる。これは、漏れに対するリザーバのシールに役立つだけでなく、エアロゾル化可能材料輸送要素にエアロゾル化可能材料を供給する領域のリザーバの幾何形状が、弾性プラグの幾何形状によって支配されるのを可能にする。例えば、この領域におけるリザーバのラジアル厚さは、空気チャネルに沿った他の長手位置のラジアル厚さよりも容易に小さくでき、これは、エアロゾル化可能材料輸送要素の近傍にエアロゾル化可能材料をトラップするのに役立つことができ、以って、使用中のカートリッジの種々の配向のための乾燥の危険性を減少させるのに役立つ。
【0096】
弾性プラグの外壁は、例えば、インターフェース端部からマウスピース端部に延びる(即ち、長手軸線に平行な)方向の少なくとも5mm、6mm、7mm、8mm、9mm及び10mmの距離にわたる場所でハウジング部分の内面に接触できる。弾性プラグの外壁は、この距離の大部分にわたってハウジングの内面と接触することができ、或いは、弾性プラグの外壁は、シールの改善に役立つように、いくつか(例えば、4つ)の周辺リッジ140を含むことができる。弾性プラグは、僅かな圧縮状態に付勢されるように、ハウジング部分の開口に対して僅かに特大化できる。例えば、
図3Bに示された実装に関して、この図の面において弾性プラグが挿入されるハウジング部分の内部幅は、約17.5mmであり、他方、弾性プラグの対応する幅は、約18mmであり、以って、弾性プラグを、ハウジング部分の中への挿入時に、圧縮状態に配置する。
図5A~
図5Cにおいて最も容易に理解できるように、カートリッジハウジング部分の外側断面が180度回転の下で対称であるのに対して、弾性プラグ44は、同じ対称性を有しないが、その理由は、一方の側に平坦部142を含むからであり、ハウジング部分の二重壁部分74によって提供される空気チャネルギャップ76を収容するためである(即ち、弾性プラグは、ハウジング部分の二重壁部分を収容するために、カートリッジの長手軸線に垂直な面内において非対称である)。
【0097】
エアロゾル化可能材料輸送要素がリザーバの中に延びる環状領域でのリザーバのラジアルサイズ/幅の観点から、この領域での空気チャネル壁と弾性プラグの外壁との間の距離は、例えば、3mm~8mmの範囲にできる。上で議論されたカートリッジ例では、概ね長円のハウジング部分及び概ね円形の空気チャネルを有するが、リザーバの厚さが空気チャネルのまわりの種々の場所で異なることが理解されるであろう。この例では、エアロゾル化可能材料輸送要素は、軸方向に最広幅である領域のリザーバの中に、即ち、空気チャネルのまわりの長円形リザーバの「ローブ」の中に、延びるように配置される。リザーバの中に延びるエアロゾル化可能材料輸送要素の部分は、例えば、空気チャネル壁の内部から測定したときに、2mm~8mmの範囲、例えば、3mm~7mmの範囲、又は、4mm~6mmの範囲の長さを有することができる。この点について(及び構成の他の態様に関して)特定の幾何形状は、所望の割合のエアロゾル化可能材料輸送を考慮して、例えば、エアロゾル化可能材料輸送要素の毛管強度とエアロゾル化可能材料の粘度とを考慮して、選ぶことができ、また、モデリングや実証試験を介した所与のカートリッジ設計のために確立できる。
【0098】
いくつかの特定のカートリッジ構成の別の態様は、本開示のいくつかの実施形態によれば、空気チャネルがカートリッジを通って、特に、空気入口から気化器(エアロゾル生成領域)の近傍にルート決めされる様式である。特に、従来のカートリッジでは空気入口が典型的にカートリッジのインターフェース端部に設けられるのに対して、本開示のいくつかの実施形態によれば、カートリッジのための空気入口は、ハウジング部分の側壁のある位置に配置され、そこは、リザーバの端部をシールする弾性プラグの少なくとも一部よりもインターフェース端部からもっと遠い。したがって、カートリッジの空気チャネルは、当初は空気入口からインターフェース端部に向けてルート決めされ、方向転換の前に弾性プラグをバイパスし、弾性プラグを介してエアロゾル生成チャンバに進入する。これは、カートリッジの外面が気化器に最も近いインターフェース端部で閉鎖されるのを可能にでき、以って、空気チャネルのエアロゾル化可能材料輸送要素によって(例えば、飽和/攪拌によって)保持されない空気チャネルの開口を通って来るエアロゾル化可能材料、又は、気化されたが使用中の空気チャネルのエアロゾル化可能材料に凝縮戻しされたエアロゾル化可能材料、の双方の観点から、カートリッジからの漏れの危険性を減少させるのに役立つ。いくつかの実装では、空気入口からハウジング部分のインターフェース端部までの距離は、少なくとも5mm、6mm、7mm、8mm、9mm又は10mmにできる。
【0099】
いくつかの実装例では、吸収要素、例えば、スポンジ材料の一部、又は、毛管トラップを形成する一連のチャネルは、空気入口及びエアロゾル生成チャンバ間に、例えば、弾性プラグの基部と端部キャップとの間に形成された領域空気チャネルに、設けることができ、空気チャネルに形成されるエアロゾル化可能材料を吸収することによって漏れの危険性を減少させるのに更に役立ち、それで、エアロゾル化可能材料が、空気入口を通って又はエアロゾル出口に向けて、空気チャネルのまわりを移動するのを防止するのに役立つ。
【0100】
いくつかの実装例では、空気入口からエアロゾル出口への空気チャネルは、弾性プラグの穴106を通過するそれの最小断面積を有することができる。即ち、弾性プラグの穴は、電子タバコを引くための全体抵抗を支配するのを主として引き受けることができる。
【0101】
いくつかの特定のカートリッジ構成の別の態様は、本開示のいくつかの実施形態によれば、分割壁要素が空気リザーバを2つの領域、即ち、分割壁の上方の(即ち、カートリッジのマウスピース端部に向けた)主領域と、分割壁の下方の(即ち、エアロゾル化可能材料輸送要素が気化器からリザーバの中に延びるところと同じ分割壁の側の)エアロゾル化可能材料供給領域と、に分割する様式である。分割壁は、エアロゾル化可能材料供給領域への主領域のエアロゾル化可能材料の流れを支配するための開口を含む。分割壁は、エアロゾル化可能材料をリザーバのエアロゾル化可能材料供給領域に保持するのに役立つことができ、例えば、電子タバコが様々な配向を介して傾斜しているときであり、それは、乾燥を回避するのに役立つことができる。分割壁は、組立中に弾性プラグを正確に配置するのに役立ち、カートリッジが組み立てられると、分割壁及び端部キャップ間に弾性プラグを僅かな圧縮状態で維持するように、当接/押圧するための弾性プラグ用の機械式ストッパを都合よく設けることもできる。
【0102】
上で議論された例では、分割壁は、ハウジング部分を形成する別個の要素として形成され、ハウジング部分の内面は、カートリッジの長手軸線に沿って分割壁を配置するために、カートリッジのマウスピース端部に対向する分割壁の側に接触するように配置された1つ又は複数の突起を含むが、他の例では、分割壁は、ハウジング部分と一体的に形成できる。
【0103】
上で議論された例では、分割壁は、空気チャネルのまわりの環状バンドの形式であり、バンドのそれぞれの四分円に配置される4つの流体連通開口150を備える。しかしながら、分割壁を通るより多くの又はより少ない開口は、種々の実装で設けることができる。個別の開口は、例えば、4mm2から15mm2の間の面積を有することができる。
【0104】
少なくとも1つの開口のために結合される面積は、リザーバ領域のエアロゾル化可能材料供給領域に露出される分割壁の総面積の一断片として、例えば、20%~80%、30%~70%、又は、40%~60%にできる。
【0105】
上の説明が、いくつかの種々の特徴を含むいくつかの特定のカートリッジ構成に焦点合わせされているが、カートリッジが、本開示の他の実施形態によれば、全てのこれらの特徴を含まないことがあることが理解されるであろう。例えば、いくつかの実装では、上で議論された種類の、即ち、空気入口を備え、それがカートリッジの側壁にあって気化器よりもカートリッジのマウスピース端部に近い概して空気経路は、カートリッジに設けることができ、気化器のまわりに延びる外側シール壁を備えた弾性プラグ、及び/又は、上で議論された種類の分割壁要素、を含まない。同様に、気化器のまわりに延びる外側シール壁を備えた弾性プラグを備えるカートリッジは、カートリッジのインターフェース端部にあるカートリッジの中への空気入口を有することがあり、側壁にはなく、また、上で議論された種類の分割壁要素を有しないこともある。更にまた、分割壁要素を含まないカートリッジは、気化器よりも、及び/又は、上で議論されたような弾性プラグのための延長された外側シール壁よりも、カートリッジのインターフェース端部からもっと遠くに配置される空気入口を含まないことがある。
【0106】
したがって、カートリッジ及びコントロールユニットを備えるエアロゾル供給システムのためのカートリッジが説明され、システムは、エアロゾル化可能材料を気化させるための気化器を備え、カートリッジは、カートリッジのための空気入口からエアロゾル生成領域を介して出口まで延びる空気チャネルと、エアロゾル化のためのエアロゾル化可能材料を収容するためのリザーバと、を備え、カートリッジは、ユーザがリザーバ内のエアロゾル化可能材料のレベルを観察するのを可能にするためのエアロゾル化可能材料レベル観察手段を更に備える。
【0107】
カートリッジ200及びコントロールユニット4を備えるエアロゾル供給システムのためのカートリッジ200もまた説明された。カートリッジ200は、カートリッジのための空気入口からエアロゾル生成領域を介して出口まで延びる空気チャネルと、エアロゾル化のためにエアロゾル化可能材料を収容するためのリザーバ31と、を備える。システムは、エアロゾル生成領域にエアロゾルを生成するために、リザーバ31からのエアロゾル化可能材料を加熱するための気化器40を備え、カートリッジは、ユーザがリザーバ内のエアロゾル化可能材料のレベルを観察するのを可能にするためのエアロゾル化可能材料レベル観察手段を備える。エアロゾル化可能材料レベル観察手段は、リザーバ31に配置される面などのカートリッジ200の面に配置される少なくとも1つの輪郭面300を備えることができる。輪郭面300は、輪郭面300との光の相互作用によって、リザーバ内のエアロゾル化可能材料207のレベルの可視性を改善する。
【0108】
カートリッジ2、200及びコントロールユニット4を備えるエアロゾル供給システム1のためのカートリッジ2、200もまた説明され、システムは、エアロゾル化可能材料を気化させるための気化器を備える。カートリッジ2、200は、カートリッジ2、200のための空気入口50からエアロゾル生成領域を介して出口60まで延びる空気チャネルと、エアロゾル化のためにエアロゾル化可能材料207を収容するためのリザーバ31と、を備える。カートリッジは、ユーザがリザーバ31内のエアロゾル化可能材料207のレベルを観察するのを可能にするためのエアロゾル化可能材料レベル観察手段205を更に備える。エアロゾル化可能材料レベル観察手段205は、カートリッジ2、200の面301、302に配置される少なくとも1つの輪郭面300を備えることができ、輪郭面300との光の相互作用によって、リザーバ31内のエアロゾル化可能材料レベル207の可視性を改善する。
【0109】
本明細書の最後の項目に記載されたような実施形態も説明される。
【0110】
上で説明された実施形態は、いくつかの観点からいくつかの特定のエアロゾル供給システム例に焦点決めされているが、同じ原理が、他の技術を使用するエアロゾル供給システムに適用できることが理解されるであろう。即ち、エアロゾル供給システムの様々な態様が、例えば、使用された気化器や気化器技術の根元的な形式の観点から、機能する特定の様式は、本明細書で説明される例の根元的な原理に直接的な関連性がない。
【0111】
その点では、様々な修正例が、本明細書で説明されるエアロゾル供給システムの実施形態について作ることができることも理解されるであろう。例えば、気化器40は、上の実施形態のうちのいくつかで、カートリッジ内に配置されているとして説明されてきたが、いくつかの実施形態で、気化器がエアロゾル供給システムのコントロールユニットに配置できることが理解されるであろう。
【0112】
エアロゾル化可能材料レベル観察手段205などの本明細書の教示(及び、輪郭面300、部分208、窓210、及び/又は、光源260など、それのより具体的な特徴のいずれか)が、カートリッジ2、200及びコントロールユニット4を明示的に備えていないエアロゾル供給システム1の他の形式にも適用可能にできることも理解されるであろう。それ故に前述のことから、同じく本明細書では、エアロゾル供給システムが提供され得、エアロゾル化可能材料を気化させるための気化器と、エアロゾル供給システムのための空気入口からエアロゾル生成領域を介して出口まで延びる空気チャネルと、エアロゾル化のためにエアロゾル化可能材料を収容するためのリザーバと、を含み、エアロゾル供給システムは、ユーザがリザーバ内のエアロゾル化可能材料のレベルを観察するのを可能にするためのエアロゾル化可能材料レベル観察手段を更に含む。そのような実施形態によれば、輪郭面300、部分208、窓210を含むものなど、エアロゾル化可能材料レベル観察手段205の特徴のいずれもが、具体的にはカートリッジ2、200の一部としてというよりも寧ろ、エアロゾル供給システム1自体の一部を形成できることが想定される。
【0113】
様々の問題に取り組み、当技術を進歩させる目的で、本開示は、特許請求の範囲に記載された発明(複数可)が実施され得る様々な実施形態を例証することを手段として示している。本開示の利点及び特徴は、単に実施形態の代表的な例示にすぎず、網羅的及び/又は排他的ではない。それらは、単に理解を補助するため及び特許請求の範囲に記載された発明(複数可)を教示するために提示されている。本開示の利点、実施形態、例、機能、特徴、構造、及び/又は、他の態様が、特許請求の範囲によって規定されるような開示に対する制限、又は、特許請求の範囲に等価なものに対する制限、と考えるべきでないこと、しかも、他の実施形態が利用でき、修正を行うことができ、特許請求の範囲の範囲から逸脱しないことを理解されたい。様々な実施形態は、開示された要素、構成要素、特徴、部品、ステップ、手段、本明細書で具体的に説明されたもの以外、等の組合せ、を適切に備えるか、それらで構成されるか、又は、それらで本質的に構成されることがあり、したがって、従属する請求項/項目の特徴が、請求項/項目に明示的に記載されたもの以外の組合せで、独立の請求項/項目の特徴と組合せできることが理解されるであろう。本開示は、現在権利請求されていないが将来権利請求される可能性のある他の発明を含むことができる。要するに、1セットの項目/請求項からの特徴(複数可)の任意の組合せは、任意の残余セットの項目/請求項からの任意の他の独立の特徴(複数可)と組合せできる。
【0114】
第1のセットの項目
1.カートリッジ及びコントロールユニットを備えるエアロゾル供給システムのためのカートリッジであって、
システムが、エアロゾル化可能材料を気化させるための気化器を備え、
カートリッジが、
カートリッジのための空気入口からエアロゾル生成領域を介して出口まで延びる空気チャネルと、
エアロゾル化のためのエアロゾル化可能材料を収容するためのリザーバと、を備え、
カートリッジが、リザーバ内のエアロゾル化可能材料のレベルをユーザが観察するのを可能にするためのエアロゾル化可能材料レベル観察手段を更に備える。
【0115】
2.項目1に記載のカートリッジであって、
エアロゾル化可能材料レベル観察手段が、カートリッジの部分を備える。
【0116】
3.項目2に記載のカートリッジであって、
カートリッジが、第1の面と、第2の面と、第1の側面及び第2の側面と、を備え、
両側面が、第1の面と第2の面との間に配置されている。
【0117】
4.項目3に記載のカートリッジであって、
第1の側面及び第2の側面が、出口に向けて傾斜している。
【0118】
5.項目3又は4に記載のカートリッジであって、
カートリッジの部分が、両側面の少なくとも一方に配置されている。
【0119】
6.項目5に記載のカートリッジであって、
カートリッジの部分が、両側面の双方に配置されている。
【0120】
7.項目3~6のいずれか一項に記載のカートリッジであって、
カートリッジの部分が、第1の面に配置されている。
【0121】
8.項目3~7のいずれか一項に記載のカートリッジであって、
カートリッジの部分が、第2の面に配置されている。
【0122】
9.項目2~8のいずれか一項に記載のカートリッジであって、
カートリッジの部分が、出口の近位に配置されている。
【0123】
10.項目2~9のいずれか一項に記載のカートリッジであって、
カートリッジの部分が、リザーバの中を見るための窓を備える。
【0124】
11.項目2~10のいずれか一項に記載のカートリッジであって、
カートリッジの部分が、半透明である。
【0125】
12.項目2~11のいずれか一項に記載のカートリッジであって、
カートリッジの部分が、透明である。
【0126】
13.項目2~12のいずれか一項に記載のカートリッジであって、
カートリッジの部分が、リザーバの第1の壁部分を形成し、
第1の壁部分が、1mm以下である最大厚さを有する。
【0127】
14.項目2~13のいずれか一項に記載のカートリッジであって、
カートリッジの部分が、リザーバの第1の壁部分を形成し、
リザーバが、第2の壁部分を更に備える。
【0128】
15.項目13又は14に記載のカートリッジであって、
第1の壁部分が、リザーバ内の第1の凹所を規定する。
【0129】
16.項目13~15のいずれか一項に記載のカートリッジであって、
第1の壁部分が、カートリッジの外面の第2の凹所を規定する。
【0130】
17.項目14~16のいずれか一項に記載のカートリッジであって、
第1の壁部分が、第2の壁部分の透明性よりも透明である。
【0131】
18.項目14~17のいずれか一項に記載のカートリッジであって、
第1の壁部分が、第2の壁部分の半透明性よりも半透明である。
【0132】
19.項目14~18のいずれか一項に記載のカートリッジであって、
第1の壁部分が、第1の濃度の着色顔料を含み、
第2の壁部分が、第2の濃度の着色顔料を含み、
第1の濃度が、第2の濃度よりも薄い。
【0133】
20.項目19に記載のカートリッジであって、
第1の濃度の着色顔料が、第1の壁部分の1kg当たり顔料1g以下である。
【0134】
21.項目19又は20に記載のカートリッジであって、
第1の濃度の着色顔料が、第1の壁部分の1kg当たり顔料0.9g以下である。
【0135】
22.項目19~21のいずれか一項に記載のカートリッジであって、
第1の濃度の着色顔料が、第1の壁部分の1kg当たり顔料0.85g以下である。
【0136】
23.項目19~22のいずれか一項に記載のカートリッジであって、
第2の濃度の着色顔料が、第2の壁部分の1kg当たり顔料1gを超える。
【0137】
24.項目19~23のいずれか一項に記載のカートリッジであって、
第2の濃度の着色顔料が、第2の壁部分の1kg当たり顔料1.3gを超える。
【0138】
25.項目19~24のいずれか一項に記載のカートリッジであって、
第2の濃度の着色顔料が、第2の壁部分の1kg当たり顔料1.6gを超える。
【0139】
26.項目13~25のいずれか一項に記載のカートリッジであって、
第1の壁部分が、プラスチックで作製されている。
【0140】
27.項目14~26のいずれか一項に記載のカートリッジであって、
第2の壁部分が、プラスチックで作製されている。
【0141】
28.項目14~27のいずれか一項に記載のカートリッジであって、
第1の壁部分が、第2の壁部分の最大厚さよりも薄い最大厚さを有する。
【0142】
29.項目14~28のいずれか一項に記載のカートリッジであって、
第1の壁部分が、第2の壁部分の材料とは異なっている材料を含む。
【0143】
30.先行する項目のいずれか一項に記載のカートリッジであって、
エアロゾル生成領域で生成されたエアロゾルを出口まで通して方向付けするために、エアロゾル生成領域と出口との間に延びるエアロゾル出口管を更に備える。
【0144】
31.項目30に記載のカートリッジであって、
リザーバが、エアロゾル出口管のまわりに延びている。
【0145】
32.先行する項目のいずれか一項に記載のカートリッジであって、
リザーバが、環状である。
【0146】
33.先行する項目のいずれか一項に記載のカートリッジであって、
リザーバが、エアロゾル化のためのエアロゾル化可能材料を収容している。
【0147】
34.先行する項目のいずれか一項に記載のカートリッジであって、
気化器が、カートリッジに配置されている。
【0148】
35.先行する項目のいずれか一項に記載のカートリッジ及びコントロールユニットを備えるエアロゾル供給システムであって、
コントロールユニットが、カートリッジをコントロールユニットに解除可能に結合するようにカートリッジと協働的に係合するために配置されたインターフェースを含むカートリッジ受容セクションを備え、
コントロールユニットが、電源及び制御回路を更に備える。
【0149】
36.項目35に記載のエアロゾル供給システムであって、
制御回路が、電源からの電力を、カートリッジに配置された気化器まで、それらの協働的に係合するインターフェースを介して、選択的に供給するように構成されている。
【0150】
第2のセットの項目
1.カートリッジ及びコントロールユニットを備えるエアロゾル供給システムのためのカートリッジであって、
システムが、エアロゾル化可能材料を気化させるための気化器を備え、
カートリッジが、
カートリッジのための空気入口からエアロゾル生成領域を介して出口まで延びる空気チャネルと、
エアロゾル化のためのエアロゾル化可能材料を収容するためのリザーバと、を備え、
カートリッジが、リザーバ内のエアロゾル化可能材料のレベルをユーザが観察するのを可能にするためのエアロゾル化可能材料レベル観察手段を更に備える。
【0151】
2.項目1に記載のカートリッジであって、
カートリッジが、ユーザによるカートリッジの部分の可視性を抑制するためのカバー手段を更に備える。
【0152】
3.項目2に記載のカートリッジであって、
カバー手段が、カートリッジの面に取り付けられる不透明なシート材料を備える。
【0153】
4.項目3に記載のカートリッジであって、
シート材料が、ラベルである。
【0154】
5.項目2~4のいずれか一項に記載のカートリッジであって、
カバー手段が、カートリッジの一部を形成する不透明な材料を備える。
【0155】
6.項目5に記載のカートリッジであって、
不透明な材料が、不透明なプラスチックである。
【0156】
7.項目2~6のいずれか一項に記載のカートリッジであって、
部分が、気化器を備える。
【0157】
8.項目2~7のいずれか一項に記載のカートリッジであって、
部分が、エアロゾル生成領域を備える。
【0158】
9.項目2~8のいずれか一項に記載のカートリッジであって、
部分が、空気チャネルを備える。
【0159】
10.先行する項目のいずれか一項に記載のカートリッジであって、
リザーバが、プラスチックで作製されている。
【0160】
11.先行する項目のいずれか一項に記載のカートリッジであって、
エアロゾル化可能材料レベル観察手段が、カートリッジの部分を更に備える。
【0161】
12.項目11に記載のカートリッジであって、
カートリッジの部分が、半透明である。
【0162】
13.項目11又は12に記載のカートリッジであって、
カートリッジの部分が、透明である。
【0163】
14.先行する項目のいずれか一項に記載のカートリッジであって、
エアロゾル生成領域で生成されたエアロゾルを出口まで通して方向付けするために、エアロゾル生成領域と出口との間に延びるエアロゾル出口管を更に備える。
【0164】
15.項目14に記載のカートリッジであって、
リザーバが、エアロゾル出口管のまわりに延びている。
【0165】
16.先行する項目のいずれか一項に記載のカートリッジであって、
リザーバが、環状である。
【0166】
17.先行する項目のいずれか一項に記載のカートリッジであって、
リザーバが、エアロゾル化のためのエアロゾル化可能材料を収容している。
【0167】
18.先行する項目のいずれか一項に記載のカートリッジであって、
気化器が、カートリッジに配置されている。
【0168】
19.先行する項目のいずれか一項に記載のカートリッジ及びコントロールユニットを備えるエアロゾル供給システムであって、
コントロールユニットが、カートリッジをコントロールユニットに解除可能に結合するようにカートリッジと協働的に係合するために配置されたインターフェースを含むカートリッジ受容セクションを備え、
コントロールユニットが、電源及び制御回路を更に備える。
【0169】
20.項目19に記載のエアロゾル供給システムであって、
制御回路が、電源からの電力を、カートリッジに配置された気化器まで、それらの協働的に係合するインターフェースを介して、選択的に供給するように構成されている。
【0170】
第3のセットの項目
1.カートリッジ及びコントロールユニットを備えるエアロゾル供給システムのためのカートリッジであって、
システムが、エアロゾル化可能材料を気化させるための気化器を備え、
カートリッジが、
カートリッジのための空気入口からエアロゾル生成領域を介して出口まで延びる空気チャネルと、
エアロゾル化のためのエアロゾル化可能材料を収容するためのリザーバと、を備え、
カートリッジが、リザーバ内のエアロゾル化可能材料のレベルをユーザが観察するのを可能にするためのエアロゾル化可能材料レベル観察手段を更に備える。
【0171】
2.項目1に記載のカートリッジであって、
エアロゾル化可能材料レベル観察手段が、カートリッジの部分を備える。
【0172】
3.項目2に記載のカートリッジであって、
カートリッジの部分が、リザーバの中を見るための窓を備える。
【0173】
4.項目2~3のいずれかに記載のカートリッジであって、
カートリッジの部分の光学特性が、カートリッジのユーザによって変更されるように動作可能である。
【0174】
5.項目2~4のいずれか一項に記載のカートリッジであって、
カートリッジの部分の光学特性が、カートリッジの部分への電流の供給時に変更されるように動作可能である。
【0175】
6.項目4又は5に記載のカートリッジであって、
光学特性が、カートリッジの部分の半透明性である。
【0176】
7.項目4~6のいずれか一項に記載のカートリッジであって、
光学特性が、カートリッジの部分の透明性である。
【0177】
8.項目4~7のいずれか一項に記載のカートリッジであって、
カートリッジの部分の光学特性が、電気信号に応答して変更されるように構成される。
【0178】
9.項目4~8のいずれか一項に記載のカートリッジであって、
カートリッジの部分の光学特性が、ボタン又はスイッチの押圧に応答して変更されるように構成される。
【0179】
10.項目9に記載のカートリッジであって、
ボタン又はスイッチが、カートリッジに配置されている。
【0180】
11.項目2~10のいずれか一項に記載のカートリッジであって、
カートリッジの部分が、エレクトロクロミック材料を含む。
【0181】
12.項目11に記載のカートリッジであって、
エレクトロクロミック材料が、エレクトロクロミックガラスを含む。
【0182】
13.項目11又は12に記載のカートリッジであって、
エレクトロクロミック材料が、エレクトロクロミックプラスチックを含む。
【0183】
14.項目11~13のいずれか一項に記載のカートリッジであって、
エレクトロクロミック材料が、エレクトロクロミックインクを含む。
【0184】
15.先行する項目のいずれか一項に記載のカートリッジであって、
エアロゾル生成領域で生成されたエアロゾルを出口まで通して方向付けするために、エアロゾル生成領域と出口との間に延びるエアロゾル出口管を更に備える。
【0185】
16.項目15に記載のカートリッジであって、
リザーバが、エアロゾル出口管のまわりに延びている。
【0186】
17.先行する項目のいずれか一項に記載のカートリッジであって、
リザーバが、環状である。
【0187】
18.先行する項目のいずれか一項に記載のカートリッジであって、
リザーバが、エアロゾル化のためのエアロゾル化可能材料を収容している。
【0188】
19.先行する項目のいずれか一項に記載のカートリッジであって、
気化器が、カートリッジに配置されている。
【0189】
20.先行する項目のいずれか一項に記載のカートリッジ及びコントロールユニットを備えるエアロゾル供給システムであって、
コントロールユニットが、カートリッジをコントロールユニットに解除可能に結合するようにカートリッジと協働的に係合するために配置されたインターフェースを含むカートリッジ受容セクションを備え、
コントロールユニットが、電源及び制御回路を更に備える。
【0190】
21.項目20に記載のエアロゾル供給システムであって、
制御回路が、電源からの電力を、カートリッジに配置された気化器まで、それらの協働的に係合するインターフェースを介して、選択的に供給するように構成されている。
【0191】
22.項目20又は21に記載のエアロゾル供給システムであって、
エアロゾル化可能材料レベル観察手段が、カートリッジがコントロールユニットに結合されているときに、コントロールユニットの電源から電力を受容するように動作可能である。
【0192】
第4のセットの項目
1.カートリッジ及びコントロールユニットを備えるエアロゾル供給システムのためのカートリッジであって、
システムが、エアロゾル化可能材料を気化させるための気化器を備え、
カートリッジが、
カートリッジのための空気入口からエアロゾル生成領域を介して出口まで延びる空気チャネルと、
エアロゾル化のためのエアロゾル化可能材料を収容するためのリザーバと、を備え、
カートリッジが、リザーバ内のエアロゾル化可能材料のレベルをユーザが観察するのを可能にするためのエアロゾル化可能材料レベル観察手段を更に備える。
【0193】
2.項目1に記載のカートリッジであって、
エアロゾル化可能材料レベル観察手段が、カートリッジの部分を備える。
【0194】
3.項目2に記載のカートリッジであって、
カートリッジの部分が、リザーバの中を見るための第1の窓を備える。
【0195】
4.項目3に記載のカートリッジであって、
カートリッジの部分が、リザーバの中に光を入れるための第2の窓を備える。
【0196】
5.項目4に記載のカートリッジであって、
第2の窓が、第1の窓の形状とは異なった形状を有する。
【0197】
6.項目4又は5に記載のカートリッジであって、
第1の窓が、リザーバの第1の側に配置され、
第2の窓が、リザーバの第1の側とは反対側の第2の側に配置されている。
【0198】
7.項目3~6のいずれか一項に記載のカートリッジであって、
各窓が、30mm以下、好ましくは、20mm以下、より好ましくは、10mm以下の最大寸法を有する。
【0199】
8.項目3~7のいずれか一項に記載のカートリッジであって、
第1の窓が、細長い。
【0200】
9.項目2~8のいずれか一項に記載のカートリッジであって、
カートリッジの部分が、半透明である。
【0201】
10.項目2~9のいずれか一項に記載のカートリッジであって、
カートリッジの部分が、透明である。
【0202】
11.項目2~10のいずれか一項に記載のカートリッジであって、
カートリッジの部分が、リザーバの第1の壁部分を形成し、
第1の壁部分が、1mm以下である最大厚さを有する。
【0203】
12.項目2~11のいずれか一項に記載のカートリッジであって、
カートリッジの部分が、リザーバの第1の壁部分を形成し、
リザーバが、第2の壁部分を更に備える。
【0204】
13.項目11又は12に記載のカートリッジであって、
第1の壁部分が、リザーバ内の第1の凹所を規定する。
【0205】
14.項目11~13のいずれか一項に記載のカートリッジであって、
第1の壁部分が、カートリッジの外面の第2の凹所を規定する。
【0206】
15.項目12~15のいずれか一項に記載のカートリッジであって、
第1の壁部分が、第2の壁部分の透明性よりも透明である。
【0207】
16.項目12~15のいずれか一項に記載のカートリッジであって、
第1の壁部分が、第2の壁部分の半透明性よりも半透明である。
【0208】
17.項目12~16のいずれか一項に記載のカートリッジであって、
第1の壁部分が、第2の壁部分の最大厚さよりも薄い最大厚さを有する。
【0209】
18.項目12~17のいずれか一項に記載のカートリッジであって、
第1の壁部分が、第2の壁部分の材料とは異なっている材料を含む。
【0210】
19.先行する項目のいずれか一項に記載のカートリッジであって、
エアロゾル生成領域で生成されたエアロゾルを出口まで通して方向付けするために、エアロゾル生成領域と出口との間に延びるエアロゾル出口管を更に備える。
【0211】
20.項目19に記載のカートリッジであって、
リザーバが、エアロゾル出口管のまわりに延びている。
【0212】
21.先行する項目のいずれか一項に記載のカートリッジであって、
リザーバが、環状である。
【0213】
22.先行する項目のいずれか一項に記載のカートリッジであって、
リザーバが、エアロゾル化のためのエアロゾル化可能材料を収容している。
【0214】
23.先行する項目のいずれか一項に記載のカートリッジであって、
気化器が、カートリッジに配置されている。
【0215】
24.先行する項目のいずれか一項に記載のカートリッジ及びコントロールユニットを備えるエアロゾル供給システムであって、
コントロールユニットが、カートリッジをコントロールユニットに解除可能に結合するようにカートリッジと協働的に係合するために配置されたインターフェースを含むカートリッジ受容セクションを備え、
コントロールユニットが、電源及び制御回路を更に備える。
【0216】
25.項目24に記載のエアロゾル供給システムであって、
制御回路が、電源からの電力を、カートリッジに配置された気化器まで、それらの協働的に係合するインターフェースを介して、選択的に供給するように構成されている。
【0217】
第5のセットの項目
1.カートリッジ及びコントロールユニットを備えるエアロゾル供給システムのためのカートリッジであって、
システムが、エアロゾル化可能材料を気化させるための気化器を備え、
カートリッジが、
カートリッジのための空気入口からエアロゾル生成領域を介して出口まで延びる空気チャネルと、
エアロゾル化のためのエアロゾル化可能材料を収容するためのリザーバと、を備え、
カートリッジが、リザーバ内のエアロゾル化可能材料のレベルをユーザが観察するのを可能にするためのエアロゾル化可能材料レベル観察手段を更に備える。
【0218】
2.先行する項目のいずれか一項に記載のカートリッジであって、
エアロゾル化可能材料レベル観察手段が、リザーバの壁に配置されている。
【0219】
3.先行する項目のいずれか一項に記載のカートリッジであって、
エアロゾル化可能材料レベル観察手段が、複数のマーキングに対してリザーバ内のエアロゾル化可能材料のレベルをユーザが測るのを可能にするために、カートリッジの複数のマーキングを含む。
【0220】
4.項目3に記載のカートリッジであって、
複数のマーキングが、複数の平行線を含む。
【0221】
5.項目3又は4に記載のカートリッジであって、
複数のマーキングが、カートリッジの面に凹所形成されている。
【0222】
6.項目3~5のいずれか一項に記載のカートリッジであって、
複数のマーキングが、カートリッジの面から突出している。
【0223】
7.項目3~6のいずれか一項に記載のカートリッジであって、
複数のマーキングが、リザーバの面から突出している。
【0224】
8.項目3~7のいずれか一項に記載のカートリッジであって、
複数のマーキングが、不透明である。
【0225】
9.項目3~8のいずれか一項に記載のカートリッジであって、
複数のマーキングが、透明であるカートリッジの部分によって囲まれている。
【0226】
10.項目3~9のいずれか一項に記載のカートリッジであって、
複数のマーキングが、半透明であるカートリッジの部分によって囲まれている。
【0227】
11.項目9又は10に記載のカートリッジであって、
カートリッジの部分が、プラスチックで作製されている。
【0228】
12.項目3~11のいずれか一項に記載のカートリッジであって、
複数のマーキングが、リザーバの第1の壁部分に配置され、
複数のマーキングが、リザーバの中に突出している。
【0229】
13.項目2~12のいずれか一項に記載のカートリッジであって、
複数のマーキングが、リザーバ内のエアロゾル化可能材料のレベルを測るためにテキストインジケータを含む。
【0230】
14.項目13に記載のカートリッジであって、
テキストインジケータが、0%~100%の間の複数の百分率を含む。
【0231】
15.項目13~14のいずれか一項に記載のカートリッジであって、
テキストインジケータが、0から1の間の複数の画分を含む。
【0232】
16.項目13~15のいずれか一項に記載のカートリッジであって、
テキストインジケータが、インペリアル単位での複数の容積量を含む。
【0233】
17.項目13~16のいずれか一項に記載のカートリッジであって、
テキストインジケータが、メートル単位での複数の容積量を含む。
【0234】
18.項目2~17のいずれか一項に記載のカートリッジであって、
複数のマーキングが、30mm以下の組合せ最大寸法を有する。
【0235】
19.先行する項目のいずれか一項に記載のカートリッジであって、
リザーバが、エアロゾル化のためのエアロゾル化可能材料を収容している。
【0236】
20.先行する項目のいずれか一項に記載のカートリッジであって、
エアロゾル化可能材料レベル観察手段が、リザーバの内容物を照明するための光源を備えている。
【0237】
21.項目20に記載のカートリッジであって、
光源が、給電されている。
【0238】
22.項目20又は21に記載のカートリッジであって、
光源が、リザーバに配置されている。
【0239】
23.項目20~22のいずれか一項に記載のカートリッジであって、
光源が、リザーバの壁に取り付けられている。
【0240】
24.先行する項目のいずれか一項に記載のカートリッジであって、
エアロゾル生成領域で生成されたエアロゾルを出口まで通して方向付けするために、エアロゾル生成領域と出口との間に延びるエアロゾル出口管を更に備えている。
【0241】
25.項目24に記載のカートリッジであって、
リザーバが、エアロゾル出口管のまわりに延びている。
【0242】
26.先行する項目のいずれか一項に記載のカートリッジであって、
リザーバが、環状である。
【0243】
27.先行する項目のいずれか一項に記載のカートリッジであって、
気化器が、カートリッジに配置されている。
【0244】
28.先行する項目のいずれか一項に記載のカートリッジ及びコントロールユニットを備えるエアロゾル供給システムであって、
コントロールユニットが、カートリッジをコントロールユニットに解除可能に結合するようにカートリッジと協働的に係合するために配置されたインターフェースを含むカートリッジ受容セクションを備え、
コントロールユニットが、電源及び制御回路を更に備える。
【0245】
29.項目28に記載のエアロゾル供給システムであって、
制御回路が、電源からの電力を、カートリッジに配置された気化器まで、それらの協働的に係合するインターフェースを介して、選択的に供給するように構成されている。
【0246】
30.項目28又は29に記載のエアロゾル供給システムであって、
エアロゾル化可能材料レベル観察手段が、カートリッジがコントロールユニットに結合されているときに、コントロールユニットの電源から電力を受容するように動作可能である。
【0247】
31.項目28~30のいずれか一項に記載の、項目20~23のいずれか一項に更に従属するときのエアロゾル供給システムであって、
光源が、カートリッジがコントロールユニットに結合されているときに、コントロールユニットの電源から電力を受容するように動作可能である。
【0248】
32.エアロゾル供給システムのためにカートリッジからリザーバ内のエアロゾル化可能材料のレベルを観察する方法であって、
カートリッジが、
エアロゾル出口と、
カートリッジのための空気入口からエアロゾル生成領域を介してエアロゾル出口まで延びる空気チャネルと、
リザーバ内のエアロゾル化可能材料のレベルをユーザが観察するのを可能にするためのエアロゾル化可能材料レベル観察手段と、を備え、
方法が、リザーバ内のエアロゾル化可能材料のレベルを観察するために、エアロゾル化可能材料レベル観察手段を使用するステップを含む。
【0249】
33.項目32に記載の方法であって、
カートリッジが、
エアロゾル化のためのエアロゾル化可能材料を収容するハウジング部分内のリザーバと、
エアロゾル化可能材料をリザーバから気化器まで輸送するためのエアロゾル化可能材料輸送要素と、を備え、
方法が、
エアロゾル化可能材料をリザーバからエアロゾル化可能材料輸送要素を介して渡すステップと、
気化器を用いてエアロゾル生成領域内にエアロゾルを形成するステップと、を含む。