IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ メディライン アクティブ コリア カンパニー リミテッドの特許一覧

<>
  • 特許-輸液注入用の流量調節レギュレーター 図1
  • 特許-輸液注入用の流量調節レギュレーター 図2
  • 特許-輸液注入用の流量調節レギュレーター 図3
  • 特許-輸液注入用の流量調節レギュレーター 図4
  • 特許-輸液注入用の流量調節レギュレーター 図5
  • 特許-輸液注入用の流量調節レギュレーター 図6
  • 特許-輸液注入用の流量調節レギュレーター 図7
  • 特許-輸液注入用の流量調節レギュレーター 図8
  • 特許-輸液注入用の流量調節レギュレーター 図9
  • 特許-輸液注入用の流量調節レギュレーター 図10
  • 特許-輸液注入用の流量調節レギュレーター 図11
  • 特許-輸液注入用の流量調節レギュレーター 図12
  • 特許-輸液注入用の流量調節レギュレーター 図13
  • 特許-輸液注入用の流量調節レギュレーター 図14
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-08
(45)【発行日】2024-04-16
(54)【発明の名称】輸液注入用の流量調節レギュレーター
(51)【国際特許分類】
   A61M 5/168 20060101AFI20240409BHJP
   A61M 39/28 20060101ALI20240409BHJP
【FI】
A61M5/168 506
A61M39/28 130
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2022554925
(86)(22)【出願日】2020-10-15
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-04-26
(86)【国際出願番号】 KR2020014072
(87)【国際公開番号】W WO2021187707
(87)【国際公開日】2021-09-23
【審査請求日】2022-09-12
(31)【優先権主張番号】10-2020-0032764
(32)【優先日】2020-03-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】521312477
【氏名又は名称】メディライン アクティブ コリア カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100087491
【弁理士】
【氏名又は名称】久門 享
(74)【代理人】
【識別番号】100104271
【弁理士】
【氏名又は名称】久門 保子
(72)【発明者】
【氏名】カン デウォン
【審査官】村上 勝見
(56)【参考文献】
【文献】特開2009-232928(JP,A)
【文献】特開2002-291886(JP,A)
【文献】特開2009-154015(JP,A)
【文献】特表2018-512950(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61M 5/168
A61M 39/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部に上下を貫通して輸液チューブが差し込まれ、正面にローラー連結溝が形成された本体と、
前記本体のローラー連結溝に嵌め込まれて上下に移動しながら輸液チューブを押圧して流量を調節できるようにする操作ローラーと、
前記操作ローラーが嵌め込まれる本体に連結されて操作ローラーが任意に移動しないように操作ローラーを支持するローラーホルダーと、
を備え、
前記ローラーホルダーは、ローラー連結溝に結合される嵌合部と、前記嵌合部の正面に配備され、操作ローラーの片側面に密着されて操作ローラーの移動を遮断する移動防止部と、を備えることを特徴とする輸液注入用の流量調節レギュレーター。
【請求項2】
前記本体には、操作ローラーの移動につれて排出される輸液の流量を確認できるように流量調節目盛が表示されることを特徴とする請求項1に記載の輸液注入用の流量調節レギュレーター。
【請求項3】
前記嵌合部には、ローラー連結溝に嵌め込まれてローラー連結溝において上下に移動する嵌合片が配備され、前記嵌合片の終端の外側にローラー連結溝の内側に引っかかってローラーホルダーの抜脱を防げるように係止片が配備されることを特徴とする請求項1に記載の輸液注入用の流量調節レギュレーター。
【請求項4】
前記嵌合片は、ローラー連結溝の両側の内壁面に密着されるように複数本配備されることを特徴とする請求項3に記載の輸液注入用の流量調節レギュレーター。
【請求項5】
前記移動防止部は、操作ローラーの外郭が嵌め込まれて密着されるように内側面に支持溝が形成される「コ」字状に形成されることを特徴とする請求項1に記載の輸液注入用の流量調節レギュレーター。
【請求項6】
前記移動防止部の正面には、ローラーホルダーを操作ローラーに密着させるためにローラー連結溝に沿って簡単に移動させられるように上部に突出するように複数本の移動突起が配備されることを特徴とする請求項1に記載の輸液注入用の流量調節レギュレーター。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、輸液注入用の流量調節レギュレーターに係り、さらに詳しくは、輸液の流量が調節された状態で操作ローラーの回転を遮断して流量の変化を防ぐことのできる輸液注入用の流量調節レギュレーターに関する。
【背景技術】
【0002】
静脈に輸液を投与する静脈注射(IV)システムは、図1に示すように、輸液が詰め込まれた輸液瓶1と、前記輸液瓶1の密閉用の栓体に刺し入れられて輸液が輸液瓶1から流れ出るようにする刺入針11と、刺入針11の下端に固定されて内部において輸液が点滴12a(drop)(単位:gtt)の形状に落ちるようにするドリップチャンバー12(Drip Chamber)と、静脈に刺入される注射針14と、ドリップチャンバー12と注射針14とを連結して輸液の注入通路の役割を果たすチューブ13と、チューブ13の途中に取り付けられて輸液の流量を調節可能にする輸液流量調節器15と、から構成される。
【0003】
一般に、刺入針11、ドリップチャンバー12、チューブ13、注射針14及び輸液流量調節器15を一組にして作製し、このようにして作製された一組を輸液セット10と称する。
【0004】
なお、輸液セット10を輸液瓶1につないで輸液を注入した後、同一の患者に連続して輸液を注入する場合に、使い尽くされた輸液瓶1のみを取り替えたりもする。
【0005】
また、ドリップチャンバー12の内部において落ちる点滴12aは、輸液が水滴の形状に落下するものであって、一定の体積を有するように刺入針11及びドリップチャンバー12を作製し、例えば、輸液1cc当たりに20点滴となるように作製すれば、一つの点滴体積は、1/20ccとなり、輸液1cc当たりに60点滴となるように作製すれば、一つの点滴体積は、1/60ccとなる。
【0006】
したがって、ドリップチャンバー12の内部において点滴が落ちる周期を測定すれば、輸液セット10を介して注入される輸液の流量を算出することができる。
【0007】
一方、輸液を患者に注入するときには、輸液の種類、輸液に混合した薬剤の種類、患者の具合、かかっている病気の種類などに応じて注入流量を処方して、処方した流量にて注入されるように輸液流量調節器15を調節する。
【0008】
ここで、注入される輸液の流量を処方流量に合わせられなければ、ともすれば医療事故の原因になるおそれもあるため、輸液の流量の調節は非常に肝要であり、このような輸液流量調節器15は、チューブ13を介した輸液の通過断面積を調節する操作部15aを備えているので、操作部15aの操作により輸液の注入流量を調節することができる。
【0009】
図1に示された輸液流量調節器15は、いわゆるローラークランプ(Roller Clamp)と呼ばれるタイプのものであって、操作部15aをローラータイプで備える。詳しく述べると、上下を開いた溝15bにチューブ13を差し込んで貫通させた後、チューブ13を押す操作部15aを長凹溝15cに導きながら上下に移動できるように構成される。
【0010】
ここで、溝15bの深さは、下部に向かって進むにつれて次第に浅くなるため、操作部15aを下部に移動させればさせるほど、チューブ15がさらに押されるようにするため、操作部15aを移動させていきながら移動位置ごとに流量を測定して所望の流量となるときにローラー15aの移動を止める方式で輸液の注入流量を調節する。
【0011】
しかしながら、図1に示されたローラークランプタイプの輸液流量調節器15は、ローラータイプの操作部15aを毎回移動させる度にドリップチャンバー12を見ながら流量を測定せねばならないため、煩雑な測定作業を繰り返し行うことを余儀なくされ、流量の調節の正確性にもまた劣っていた。
【0012】
また、従来の輸液流量調節器は、ローラータイプの操作部を上下に移動させて輸液の注入流量を調節することになるが、操作部を操作した後に別途のロック手段がないが故に、患者の持続的な動きやミスで操作部をタッチしてしまう場合、操作部が他意的に移動して輸液の流量が設定値から外れて医療事故につながる虞があるという不都合が生じる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
したがって、本発明は、上述した不都合を解消するために案出されたものであり、その目的は、輸液チューブが差し込まれる本体に操作ローラーを支持するローラーホルダーをつなぐことにより、輸液量を調節するための操作ローラーが調節された位置において遊動しないようにし、流量目盛を表示することにより、輸液を安全にかつ設定された量に見合う分だけ正確に排出することができて、製品性と使用の安全性を高め、しかも、使用者に与える信頼感を向上させる輸液注入用の流量調節レギュレーターを提供することができる。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記の目的を達成するための本発明の実施形態に係る輸液注入用の流量調節レギュレーターは、内部に上下を貫通して輸液チューブが差し込まれ、正面にローラー連結溝が形成された本体と、前記本体のローラー連結溝に嵌め込まれて上下に移動しながら輸液チューブを押圧して流量を調節できるようにする操作ローラーと、前記操作ローラーが嵌め込まれる本体に連結されて操作ローラーが任意に移動しないように操作ローラーを支持するローラーホルダーと、を備えることを特徴とするものである。
【0015】
前記本体には、操作ローラーの移動につれて排出される輸液の流量を確認できるように流量調節目盛が表示されてもよい。
【0016】
前記ローラーホルダーは、ローラー連結溝に結合される嵌合部と、前記嵌合部の正面に配備され、操作ローラーの片側面に密着されて操作ローラーの移動を遮断する移動防止部と、を備えていてもよい。
【0017】
前記嵌合部には、ローラー連結溝に嵌め込まれてローラー連結溝において上下に移動する嵌合片が配備され、前記嵌合片の終端の外側にローラー連結溝の内側に引っかかってローラーホルダーの抜脱を防げるように係止片が配備されてもよい。
【0018】
前記嵌合片は、ローラー連結溝の両側の内壁面に密着されるように複数本配備されてもよい。
【0019】
前記移動防止部は、操作ローラーの外郭が嵌め込まれて密着されるように内側面に支持溝が形成される「コ」字状に形成されてもよい。
【0020】
前記移動防止部の正面には、ローラーホルダーを操作ローラーに密着させるためにローラー連結溝に沿って簡単に移動させられるように上部に突出するように複数本の移動突起が配備されてもよい。
【0021】
前記ローラーホルダーは、ローラー連結溝に嵌め込まれ、操作ローラーに連結される連結部と、前記連結部の側面に配備され、本体の外側面に引っかかってローラーホルダーの移動を防いで操作ローラーをロッキングできるようにするロッキング部と、を備えていてもよい。
【0022】
前記連結部は、本体の上面に密着され、操作ローラーの一部が嵌め込まれて突出するように嵌合溝が形成された移動板と、前記移動板の下部の両側に配備され、ローラー連結溝に嵌め込まれながらローラーの回転軸に嵌め込まれて操作ローラーとともにローラーホルダーが移動できるように固定溝が形成された連結竿と、を備えていてもよい。
【0023】
前記ロッキング部には、連結部の両側の側面に配備され、下部に本体の外側面に形成された係止爪に引っかかってローラーホルダーが本体にロッキングできるようにロッキング環が配備されてもよい。
【0024】
前記ロッキング部は、連結部から上下に円滑に回転できるようにフレキシブルに連結されてもよい。
【発明の効果】
【0025】
以上述べたように、本発明に係る輸液注入用の流量調節レギュレーターによれば、輸液チューブが差し込まれる本体に操作ローラーの移動を一時的に停止するためのローラーホルダーを設けることにより、ローラーホルダーにより輸液量を調節する操作ローラーが移動した位置において任意に移動しないようにロッキングして、たとえ患者の持続的な動きやミスで操作ローラーに触れたとしても、操作ローラーが簡単には動かないので、設定された輸液量に見合う分だけ一定に排出されて医療事故を防ぎ、製品の効率性を極大化させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】従来の輸液セットの設置状態及び輸液セットに取り付けられる輸液流量調節器を示す斜視図である。
図2】本発明に係る輸液注入用の流量調節レギュレーターの分解斜視図である。
図3】本発明に係る輸液注入用の流量調節レギュレーターを示す組み立て状態の斜視図である。
図4】本発明に係る輸液注入用の流量調節レギュレーターを示す正面図である。
図5】本発明に係る輸液注入用の流量調節レギュレーターを示す切断面図である。
図6】本発明に係る輸液注入用の流量調節レギュレーターのローラーホルダーを示す斜視図である。
図7図6によるローラーホルダーを示す正面図である。
図8】本発明に係る輸液注入用の流量調節レギュレーターの別の実施例を示す分解斜視図である。
図9図8による輸液注入用の流量調節レギュレーターのロッキング前の状態を示す組み立て状態の斜視図である。
図10図8による輸液注入用の流量調節レギュレーターがロッキングされた状態を示す組み立て状態の斜視図である。
図11図8による輸液注入用の流量調節レギュレーターのローラーホルダーが操作ローラーに結合された状態を示す斜視図である。
図12図8による輸液注入用の流量調節レギュレーターのローラーホルダーを示す正面図である。
図13図8による輸液注入用の流量調節レギュレーターのローラーホルダーを示す側面図である。
図14図8による輸液注入用の流量調節レギュレーターを示す切断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
本発明は、様々な変更を加えることができ、種々の実施形態を有することができるので、特定の実施形態を図面に例示し、詳細な説明の欄において詳しく説明する。しかしながら、これは、本発明を特定の実施形態に対して限定しようとするものではなく、本発明の思想及び技術範囲に含まれるあらゆる変更、均等物ないし代替物を含むものと理解されるべきである。
【0028】
図中、本発明の実施形態は、図示の特定の形態に制限されるものではなく、明確性を図るために誇張されたものである。本明細書において、特定の用語が用いられたが、これは、本発明を説明するための目的で用いられたものであり、意味の限定や特許請求の範囲に記載の本発明の権利範囲を制限するために用いられたものではない。
【0029】
この明細書において、「及び/又は」という言い回しは、前後に並べられた構成要素のうちの少なくとも一つを備えるという意味として用いられる。また、「連結される/結合される」という言い回しは、他の構成要素と直接的に連結されたり、他の構成要素を介して間接的に連結されたりすることを網羅する意味として用いられる。この明細書において、単数の表現は、文脈からみて明らかに他の意味を有さない限り、複数の言い回しを含む。さらに、明細書において用いられる「備える」または「含む」と言及された構成要素、段階、動作及び素子は、一つ以上の他の構成要素、段階、動作及び素子の存在または追加を意味する。
【0030】
実施形態の説明に当たって、各層(膜)、領域、パターンまたは構造物が基板、各層(膜)、領域、パッドまたはパターンの「上部/上(on)」にまたは「下部/下(under)」に形成されるという記載は、直接的に(directly)または他の層を介して形成されることを網羅する。各層の上部/上または下部/下に対する基準は、図面を基準として説明する。
【0031】
以下、添付図面に基づいて、本発明の実施形態について詳しく説明すれば、以下の通りである。
【0032】
図2は、本発明に係る輸液注入用の流量調節レギュレーターを分解斜視図であり、図3は、本発明に係る輸液注入用の流量調節レギュレーターを示す組み立て状態の斜視図であり、図4は、本発明に係る輸液注入用の流量調節レギュレーターを示す正面図であり、図5は、本発明に係る輸液注入用の流量調節レギュレーターを示す切断面図であり、図6は、本発明に係る輸液注入用の流量調節レギュレーターのローラーホルダーを示す斜視図であり、図7は、図6によるローラーホルダーを示す正面図であり、図8は、本発明に係る輸液注入用の流量調節レギュレーターの別の例を示す分解斜視図であり、図9は、図8による輸液注入用の流量調節レギュレーターのロッキング前の状態を示す組み立て状態の斜視図であり、図10は、図8による輸液注入用の流量調節レギュレーターがロッキングされた状態を示す組み立て状態の斜視図であり、図11は、図8による輸液注入用の流量調節レギュレーターのローラーホルダーが操作ローラーに結合された状態を示す斜視図であり、図12は、図8による輸液注入用の流量調節レギュレーターのローラーホルダーを示す正面図であり、図13は、図8による輸液注入用の流量調節レギュレーターのローラーホルダーを示す側面図であり、図14は、図8による輸液注入用の流量調節レギュレーターを示す切断面図である。
【0033】
図2から図7に示すように、本発明に係る輸液注入用の流量調節レギュレーターは、本体100と、操作ローラー200と、ローラーホルダー300と、を備える。
【0034】
前記本体100は、上下を貫通して空間部110が形成されて空間部110内に輸液が供給される輸液チューブ13が差し込まれて連結され、正面に操作ローラー200が連結できるようにローラー連結溝120が形成されてもよい。
【0035】
このとき、前記空間部110の底面は、操作ローラー200の移動につれて輸液チューブ13の押圧深さを調節できるように斜めに形成されてもよい。
【0036】
また、前記本体100の外側面には、係止爪130が形成されてもよい。
【0037】
前記本体100の側面には、操作ローラー200の移動につれて輸液チューブ13を介して排出される輸液の流量を確認できるように流量調節目盛140が表示されてもよい。
【0038】
前記操作ローラー200は、本体100のローラー連結溝120に嵌め込まれて上下に移動しながら輸液チューブ13を押圧して流量を調節することが可能になる。
【0039】
さらに、前記操作ローラー200の両側面には、ローラー連結溝120の側面に嵌め込まれてローラー連結溝120に沿って操作ローラー200が上下に移動できるように回転軸210が形成されてもよい。
【0040】
前記ローラーホルダー300は、本体100のローラー連結溝120に嵌め込まれて操作ローラー200の片側に密着されて操作ローラー200が任意に移動しないように操作ローラー200を支持する。
【0041】
図2から図7に示すように、前記ローラーホルダー300は、嵌合部310と、移動防止部320と、を備える。
【0042】
前記嵌合部310は、本体100のローラー連結溝120に嵌め込まれて上下に移動してもよい。
【0043】
前記嵌合部310には、ローラー連結溝120に嵌め込まれてローラー連結溝120において上下に移動する嵌合片311が配備される。
【0044】
また、前記嵌合片311は、ローラー連結溝120の両側の内壁面に密着されるように複数本配備されてもよい。
【0045】
すなわち、前記ローラー連結溝120に嵌め込まれる嵌合片311が複数本配備されてローラー連結溝120の両側の内壁面に密着されることにより、前記ローラーホルダー300を管理者が調節しない限り、ローラー連結溝120において簡単に移動しなくなる。
【0046】
前記嵌合片311の終端の外側には、ローラー連結溝120の内側に引っかかってローラーホルダー300がローラー連結溝120から抜脱しないようにする係止片312が配備されてもよい。
【0047】
さらに、前記係止片312は、嵌合片311の外側に突出するように形成されるが、ローラー連結溝120に簡単に嵌め込まれるものの、抜脱しないように図に示すような略▽の鉤状に形成されてもよい。
【0048】
前記移動防止部320は、嵌合部310の正面に配備され、操作ローラー200の片側面に密着されて操作ローラー200の移動を遮断してもよい。
【0049】
一方、前記移動防止部320は、図4に示すように、前記操作ローラー200の上方に位置してもよい。
【0050】
すなわち、前記操作ローラー200が下に移動することにつれて、輸液チューブ13の押圧力がますます強くなって輸液量がますます減る結果、前記操作ローラー200が下部には簡単に移動せずに上部に移動することができて、前記ローラーホルダー300を操作ローラー200の上方に位置させることになる。
【0051】
前記移動防止部320は、操作ローラー200の片側の外郭が嵌め込まれて密着されて操作ローラー200の移動を遮断できるように内側面に支持溝321が形成される「コ」字状に配備されてもよい。
【0052】
また、前記移動防止部320の正面には、ローラーホルダー300を操作ローラー200に密着させて操作ローラー200の移動を遮断するために、ローラー連結溝120に沿って簡単に移動させて操作ローラー200に密着させられるように移動突起322が配備されてもよい。
【0053】
さらに、前記移動突起322は、上部に突出するように形成されて複数本配備されてもよい。
【0054】
一方、本発明の他の実施形態によれば、図8から図14に示すように、前記ローラーホルダー301は、連結部330と、ロッキング部340と、を備える。
【0055】
前記連結部330は、ローラー連結溝120に嵌め込まれ、操作ローラー200に連結されて操作ローラー200とともに移動してもよい。
【0056】
前記連結部330は、移動板331と、連結竿332と、を備える。
【0057】
前記移動板331は、本体100の上面に密着され、内部にはローラー連結溝120に嵌め込まれながら上部に突出した操作ローラー200の突出部位が嵌め込まれるように嵌合溝331aが形成されてもよい。
【0058】
すなわち、前記移動板331が本体100に密着されながら前記嵌合溝331aの内側に操作ローラー200が嵌め込まれることにより、前記操作ローラー200の移動につれて移動板331が一緒に移動可能になる。
【0059】
前記連結竿332は、移動板331の下部の両側に垂直になるように配備され、ローラー連結溝120に嵌め込まりながら、操作ローラー200の回転軸210に嵌め込まれて操作ローラー200に固定されて操作ローラー200とともにローラーホルダー301を移動させる。
【0060】
また、前記連結竿332の下部には、操作ローラー200の回転軸210が嵌め込まれるように固定溝332aが形成されてもよい。
【0061】
すなわち、前記連結竿332がローラー連結溝120と操作ローラー200との間に嵌め込まりながら、前記固定溝332aに回転軸210が嵌め込まれる結果、前記連結竿332と操作ローラー200とが連結されることにより、前記操作ローラー200とローラーホルダー301とが同時に移動することができる。
【0062】
前記ロッキング部340は、連結部330の側面に配備され、回転につれて本体100の外側面に形成された係止爪130に引っかかってローラーホルダー301の移動を防いで操作ローラー200をロッキングしてもよい。
【0063】
さらに、前記ロッキング部340は、連結部330の両側面に配備されてもよい。
【0064】
前記ロッキング部340の下部には、本体100の外側面に形成された係止爪130に引っかかってローラーホルダー301が本体100にロッキングできるようにロッキング環341が配備されてもよい。
【0065】
このとき、前記ロッキング環341は、ロッキング部340の一部を切開して形成された切開部位を下部に折り曲げて形成されてもよい。
【0066】
そして、前記ロッキング部340は、連結部330との連結部位が連結部330から上下に円滑に回転してローラーホルダー301を本体100にロッキングしたり解除したりできるようにフレキシブルに連結されてもよい。
【0067】
上記のような構造からなる本発明の輸液注入用の流量調節レギュレーターによる作用状態について説明すれば、下記の通りである。
【0068】
前記輸液チューブ13が差し込まれる本体100のローラー連結溝120に操作ローラー200が連結され、前記操作ローラー200が連結されたローラー連結溝120にローラーホルダー300、301を嵌め込んで前記ローラーホルダー300、301によりローラー連結溝120において移動する操作ローラー200の移動を遮断することができる。
【0069】
なお、前記ローラー連結溝120に嵌め込まれるローラーホルダー300、301が操作ローラー200を支持したりロッキングしたりすることにより、設定された輸液量に見合うように調節された操作ローラー200は、管理者が操作しない限り、任意に遊動しなくなる結果、輸液量が設定された量に見合う分だけ常に一定に排出されることが可能になる。
【0070】
これとともに、前記本体100の側面に流量調節目盛140を表示することにより、前記操作ローラー200の移動による輸液量を管理者が目積もりで大まかに確認することなく、流量調節目盛140を用いて正確に確認することができて、処方に合う輸液量の排出が可能になり、製品の効率を最大化させることができる。
【0071】
また、前記ローラーホルダー300、301を本体100のローラー連結溝120に簡単に取り外したり組み付けたりすることができるため、必要に応じて着脱し易く、使い勝手の良さを高めることができる。
【0072】
以上において説明したように、本発明は、上述した特定の実施形態に何等限定されるものではなく、特許請求の範囲において請求する本発明の要旨を逸脱することなく、当該本発明が属する分野において通常の知識を有する者であれば誰でも様々な変形実施が可能であるということはいうまでもなく、そのような変更は、特許請求の範囲に記載の範囲内にある。
【符号の説明】
【0073】
100 本体
110 空間部
120 ローラー連結溝
130 係止爪
140 流量調節目盛
200 操作ローラー
210 回転軸
300、301 ローラーホルダー
310 嵌合部
311 嵌合片
312 係止片
320 移動防止部
321 支持溝
322 移動突起
330 連結部
331 移動板
331a 嵌合溝
332 連結竿
332a 固定溝
340 ロッキング部
341 ロッキング環
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14