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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-08
(45)【発行日】2024-04-16
(54)【発明の名称】外反母趾用サポーター
(51)【国際特許分類】
   A61F 5/10 20060101AFI20240409BHJP
【FI】
A61F5/10
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2023214020
(22)【出願日】2023-12-19
【審査請求日】2023-12-19
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】514163169
【氏名又は名称】株式会社P.O.イノベーション
(74)【代理人】
【識別番号】100161355
【弁理士】
【氏名又は名称】野崎 俊剛
(72)【発明者】
【氏名】見木 太郎
【審査官】齊藤 公志郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2005-245571(JP,A)
【文献】特開2007-229378(JP,A)
【文献】特開2008-178436(JP,A)
【文献】特開2007-83023(JP,A)
【文献】欧州特許出願公開第1772123(EP,A1)
【文献】米国特許第4300294(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61F 5/00-02、10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
外反母趾の予防及び矯正に用いられる外反母趾用サポーターであって、
伸縮性を有するとともに装着時に土踏まずから足甲部を覆う帯形状の本体部と、前記本体部に一体に設けられ足趾を支持する台部と、前記台部に設けられ母趾と示趾の間を開くとともに前記足趾を上方から押さえる鼻緒型矯正部とを備え、
前記鼻緒型矯正部は、前記台部に基端が設けられ装着時に前記母趾と前記示趾の間を通るとともに前記母趾を覆いつつ内方に引っ張り前記本体部に留められる母趾側バンドと、前記台部に基端が設けられ装着時に前記母趾と前記示趾の間を通るとともに前記示趾を覆いつつ外方に引っ張り前記本体部に留められる示趾側バンドとを備えていることを特徴とする外反母趾用サポーター。
【請求項2】
請求項1記載の外反母趾用サポーターであって、
前記母趾側バンドは、伸縮性を有し、基端側を構成し装着時に前記母趾を内方に付勢する母趾セパレート部と、前記母趾セパレート部に連続し装着時に前記母趾を覆う母趾押さえ部と、前記母趾押さえ部の先端に設けられ前記本体部に着脱可能に留められる面ファスナーとを備え、
前記示趾側バンドは、伸縮性を有し、基端側を構成し装着時に前記示趾を外方に付勢する示趾セパレート部と、前記示趾セパレート部に連続し装着時に前記示趾の浮き上がりを押さえる示趾押さえ部と、前記示趾押さえ部の先端に設けられ前記本体部に着脱可能に留められる面ファスナーとを備えていることを特徴とする外反母趾用サポーター。
【請求項3】
請求項1又は請求項2記載の外反母趾用サポーターであって、
前記台部には、前記母趾側バンド及び前記示趾側バンドを挿通可能なスリットが複数設けられ、
前記母趾側バンド及び前記示趾側バンドの基端は、前記台部の裏に接続され、前記スリットに挿通されて前記台部の表側に延びていることを特徴とする外反母趾用サポーター。
【請求項4】
請求項1又は請求項2記載の外反母趾用サポーターであって、
前記母趾側バンドは、その基端側に面ファスナーが設けられた取付部を備え、前記台部に着脱可能に設けられており、
前記示趾側バンドは、その基端側に面ファスナーが設けられた取付部を備え、前記台部に着脱可能に設けられていることを特徴とする外反母趾用サポーター。
【請求項5】
請求項2記載の外反母趾用サポーターであって、
前記面ファスナーは、前記本体部に留められ、前記面ファスナーのせん断強度は2.6N/cm2以上、8.3N/cm2以下であり、前記面ファスナーの剥離強度は0.39N/cm以上、1.34N/cm以下であることを特徴とする外反母趾用サポーター。
【請求項6】
請求項1又は請求項2記載の外反母趾用サポーターであって、
前記鼻緒型矯正部は、環状で伸縮性を有するとともに前記母趾側バンド及び前記示趾側バンドが通され装着時に前記母趾と前記示趾に挟まれる環状趾間パッドを備えていることを特徴とする外反母趾用サポーター。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、外反母趾の予防及び矯正に用いられる外反母趾用サポーターに関するものである。
【背景技術】
【0002】
外反母趾では、足の母趾(親指)の先が示趾(人差し指)の方に、くの字に曲がり、つけ根の関節の内側の突き出した部分などが痛む。このような足指の変形の予防や矯正として、足の母趾の先を示趾から遠ざける方向(内側)に広げて外反母趾を矯正する外反母趾用矯正具等が知られている(特許文献1~特許文献3参照)。
【0003】
特許文献1の外反母趾用矯正具は、外反母趾の矯正、母趾と示趾の間に挟む緩衝体と、その両側に固定された伸縮性を有するリング体により構成される。リング体は、それぞれ母趾と示趾に着脱可能に装着するものであって、これらの指の位置に対応して、緩衝体(パッド)の両側で位置をずらすことにより、外れにくく良好な装着感が得られる。更に、緩衝体の表面には、該緩衝体の位置ずれを防止するためのガイドが足指の長さ方向に設けられている。外反母趾用矯正具を足指に装着すると、緩衝体により母趾と示趾が適切な間隔に広がり、外反母趾の矯正ないし予防効果が得られる。
【0004】
しかし、特許文献1の外反母趾用矯正具は、緩衝体(パッド)を母趾と示趾の間に挟むため、人それぞれの外反母趾の変形具合に合わせた任意の矯正力を働かせることができず、母趾が外反したまま緩衝体が挟まり、母趾の外反はそのままで示趾から小趾(小指)までが押されてしまい、矯正力が損なわれる虞がある。外反母趾は指だけの変形ではなく、足(足本体、甲)に対する母趾などの角度が重要なため、足に対する母趾の角度や示趾から小趾までの角度を任意に決められることが望ましい。緩衝体は、指には作用できるが、指の足に対するアライメントを整える力が不十分であり、母趾と示趾のそれぞれに対する矯正力(離れる方向への力)の調整ができない。
【0005】
特許文献2の外反母趾用サポーターは、足の親指を収容する親指収容袋と、親指収容袋の内側に位置する部分にその一端が結合され足の内側(ないそく)に沿って踵に向けて延びる弾性を有する引張ベルトと、引張ベルトを伸長させた状態で足の内側(ないそく)に沿う位置に保持する引張ベルトの他端に結合された保持手段と、引張ベルトの引張荷重を親指収容袋に伝達する周囲より高い軸剛性を有する引張荷重伝達手段である線状補強部と、を備えている。
【0006】
しかし、特許文献2の外反母趾用サポーターは、引張荷重を親指収容袋に伝達して母趾(親指)のみを矯正するものであり、示趾(人差し指)の浮き上がり防止や母趾から離れる方向へ矯正するものではなく、足(足本体、甲)に対する足指全体のアライメントを整える力が不十分である。
【0007】
特許文献3の外反母趾用矯正履物は、履物中底の指先部中央に二条の縦長溝をつま先に向け間隔を先広がりに穿設し、母趾(第一指)を覆う甲皮の基端を内側の溝に、他の指を覆う甲皮の基端を外側の溝に嵌合して取り付け、足首の前側の甲皮の両端及び指先部甲皮の両他端を中底と外底とで挟着するものである。
【0008】
しかし、特許文献3の外反母趾用矯正履物は、二枚の甲皮が決まった間隔を空けて母趾と示趾の間に挟められるだけであり、サイズの決まったパッドを母趾と示趾の間に挟むとの同じ作用であるため、人それぞれの外反母趾の変形具合に合わせた任意の矯正力を働かせることができず、矯正力が不十分である。緩衝体は、指には作用できるが、指の足に対するアライメントを整える力が不十分であり、母趾と示趾のそれぞれに対する矯正力(離れる方向への力)の調整ができない。さらに、外反母趾用矯正履物はいわゆるサンダルのような履物であるため、異なる靴を履くことができず、室内で靴を脱いでいる生活時間の長い日本人は装着時間が短くなり、矯正力を働かせにくい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【文献】特開2007-313043号公報
【文献】特開2022-114381号公報
【文献】特開平11-99002号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、以上の点に鑑み、母趾と示趾の開く間隔の調整と、母趾と示趾が離れる方向への矯正力(引張力)の調整をそれぞれ行うことができるとともに、示趾の浮き上がりも抑制して指全体の足に対するアライメントを整え、人それぞれの外反母趾の変形具合に合わせた任意の矯正力を働かせることができる外反母趾用サポーターを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の実施例によれば、外反母趾の予防及び矯正に用いられる外反母趾用サポーターであって、
伸縮性を有するとともに装着時に土踏まずから足甲部を覆う帯形状の本体部と、前記本体部に一体に設けられ足趾を支持する台部と、前記台部に設けられ母趾と示趾の間を開くとともに前記足趾を上方から押さえる鼻緒型矯正部とを備え、
前記鼻緒型矯正部は、前記台部に基端が設けられ装着時に前記母趾と前記示趾の間を通るとともに前記母趾を覆いつつ内方に引っ張り前記本体部に留められる母趾側バンドと、前記台部に基端が設けられ装着時に前記母趾と前記示趾の間を通るとともに前記示趾を覆いつつ外方に引っ張り前記本体部に留められる示趾側バンドとを備えていることを特徴とする。
【0012】
本発明の構成によれば、鼻緒型矯正部は、台部に基端が設けられ装着時に母趾と示趾の間を通るとともに母趾を覆いつつ内方に引っ張り本体部に留められる母趾側バンドと、台部に基端が設けられ装着時に母趾と示趾の間を通るとともに示趾を覆いつつ外方に引っ張り本体部に留められる示趾側バンドとを備えているので、母趾側バンドと示趾側バンドの2つのバンドがそれぞれ独立して母趾と示趾を離間する方向へ引っ張るので、母趾と示趾の開く間隔の調整と、母趾と示趾が離れる方向への矯正力(引張力)の調整をそれぞれ行うことができ、人それぞれの外反母趾の変形具合に合わせた任意の矯正力を働かせることができる。
【0013】
一般的に外反母趾の症状が重くなると、内側に曲がった母趾が示趾の下に潜り込んで示趾が浮き上がる。この点、外反母趾用サポーターは、台部に設けられ母趾と示趾の間を開くとともに足趾を上方から押さえる鼻緒型矯正部とを備えており、独立した示趾側バンドが示趾を上方から下方へ押さえるので、示趾の浮き上がりも抑制して指全体の足に対するアライメントを整えることができる。
【0014】
好ましくは、前記母趾側バンドは、伸縮性を有し、基端側を構成し装着時に前記母趾を内方に付勢する母趾セパレート部と、前記母趾セパレート部に連続し装着時に前記母趾を覆う母趾押さえ部と、前記母趾押さえ部の先端に設けられ前記本体部に着脱可能に留められる面ファスナーとを備え、
前記示趾側バンドは、伸縮性を有し、基端側を構成し装着時に前記示趾を外方に付勢する示趾セパレート部と、前記示趾セパレート部に連続し装着時に前記示趾の浮き上がりを押さえる示趾押さえ部と、前記示趾押さえ部の先端に設けられ前記本体部に着脱可能に留められる面ファスナーとを備えていることを特徴とする。
【0015】
かかる構成によれば、母趾側バンドと示趾側バンドは別体であるので、母趾と示趾をそれぞれ異なる最適な力でそれぞれ内方と外方に付勢し、人それぞれの外反母趾の変形具合に合わせた任意の矯正力を働かせることができる。さらに、母趾側バンドは、伸縮性を有し、基端側を構成し装着時に母趾を内方に付勢する母趾セパレート部と、母趾を覆う母趾押さえ部と、本体部に着脱可能に留められる面ファスナーと、それぞれ役割の異なる部分で構成されているので、母趾を内方へ付勢するだけでなく、上方から下方へ押さえることもでき、付勢力及び押さえる力を面ファスナーの位置により容易に調整することができる。同様に、示趾側バンドは、伸縮性を有し、基端側を構成し装着時に示趾を外方に付勢する示趾セパレート部と、示趾の浮き上がりを押さえる示趾押さえ部と、本体部に着脱可能に留められる面ファスナーと、それぞれ役割の異なる部分で構成されているので、示趾、中趾、環趾及び小趾を外方へ付勢するだけでなく、上方から下方へ押さえることもでき、付勢力及び押さえる力を面ファスナーの位置により容易に調整することができる。
【0016】
好ましくは、前記台部には、前記母趾側バンド及び前記示趾側バンドを挿通可能なスリットが複数設けられ、
前記母趾側バンド及び前記示趾側バンドの基端は、前記台部の裏に接続され、前記スリットに挿通されて前記台部の表側に延びている。
【0017】
かかる構成によれば、台部には、母趾側バンド及び示趾側バンドを挿通可能なスリットが複数設けられているので、複数のスリットから適切な位置のスリットを自由に選択して母趾側バンド及び示趾側バンドを出すことで、人それぞれの外反母趾の変形具合に合わせた任意の矯正力を働かせることができる。さらに、母趾側バンド及び示趾側バンドの基端は、台部の裏に接続され、スリットに挿通されて台部の表側に延びているので、強い負荷が掛かっても、母趾側バンド及び示趾側バンドが外れることなく使用し続けることができる。
【0018】
好ましくは、前記母趾側バンドは、その基端側に面ファスナーが設けられた取付部を備え、前記台部に着脱可能に設けられており、
前記示趾側バンドは、その基端側に面ファスナーが設けられた取付部を備え、前記台部に着脱可能に設けられていることを特徴とする。
【0019】
かかる構成によれば、母趾側バンド及び示趾側バンドは、面ファスナーが設けられた取付部を備え、台部に着脱可能に設けられているので、台部の自由な位置に母趾側バンドと示趾側バンドをそれぞれ設けることができ、人それぞれの外反母趾の変形具合に合わせた任意の矯正力を働かせることができる。
【0020】
好ましくは、前記面ファスナーは、前記本体部に留められ、前記面ファスナーのせん断強度は2.6N/cm2以上、8.3N/cm2以下であり、前記面ファスナーの剥離強度は0.39N/cm以上、1.34N/cm以下であることを特徴とする。
【0021】
かかる構成によれば、母趾側バンド及び示趾側バンドを本体部に留める面ファスナーのせん断強度は2.6N/cm2以上、8.3N/cm2以下であり、面ファスナーの剥離強度は0.39N/cm以上、1.34N/cm以下とすることで、足を動かしても母趾側バンド及び示趾側バンドを最低限外れ難くすることができるとともに、外反母趾用サポーターに強い負荷が掛かったときに母趾側バンド及び示趾側バンドが外れて破損を防ぐことができる。
【0022】
好ましくは、前記鼻緒型矯正部は、環状で伸縮性を有するとともに前記母趾側バンド及び前記示趾側バンドに通され装着時に前記母趾と前記示趾に挟まれる環状趾間パッドを備えていることを特徴とする。
【0023】
かかる構成によれば、鼻緒型矯正部は、環状で伸縮性を有するとともに母趾側バンド及び示趾側バンドが通され装着時に母趾と示趾に挟まれる環状趾間パッドを備えているので、この環状趾間パッドにより母趾と示趾の離間具合を調整できる。このため、人それぞれの外反母趾の変形具合に合わせた任意の矯正力を働かせることができる。
【発明の効果】
【0024】
外側の縦アーチを持ち上げてアーチ形成を積極的に補助するとともに、内側の縦アーチ及び外側の縦アーチが持ち上がった状態と潰れた状態の両方の状態に追従して適切な足の補助を行うことができるサポーターを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】本発明に係る外反母趾用サポーターの広げた状態の平面図である。
図2】(A)本発明に係る広げた外反母趾用サポーターの正面からの斜視図である。(B)本発明に係る外反母趾用サポーターを足に取り付けるように立体的にした状態の正面からの斜視図である。
図3】(A)本発明に係る外反母趾用サポーターを足に取り付けるように立体的にした状態の外側(小趾側)からの側面図である。(B)本発明に係る外反母趾用サポーターを足に取り付けるように立体的にした状態の内側(母趾側)からの側面図である
図4】(A)本発明に係る外反母趾用サポーターの足への装着前半を説明する図である。(B)本発明に係る外反母趾用サポーターの足への装着後半を説明する図である。
図5】(A)足に装着した外反母趾用サポーターの側方からの斜視図である。(B)足に装着した外反母趾用サポーターの底面からの斜視図である。
図6】実施例に係る外反母趾用サポーターの作用図である。
図7】(A)比較例に係る外反母趾用矯正具の斜視図である。(B)比較例に係る外反母趾用サポーターの作用図である。(C)実施例に係る外反母趾用サポーターの足趾のセパレートの作用図である。
図8】(A)実施例に係る外反母趾用サポーターの環状趾間パッドの作用図である。(B)実施例に係る足趾の浮き上がりを押さえる作用図である。
図9】(A)実施例に係る別態様の鼻緒型矯正部の説明図である。(B)実施例に係るさらなる別態様の鼻緒型矯正部の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、外反母趾用サポーター10の図は構成の一例を示すものとし、左右対称で同様の構成であるため、代表して左の外反母趾用サポーター10について説明する。
【実施例
【0027】
外反母趾について説明する。
図8(B)に示されるように、外反母趾では、足60の母趾(親指)64の先が示趾(人差し指)65の方に、くの字に曲がり、つけ根の関節の内側の突き出した部分64a(図7(A)参照)などが痛む状態となる。さらに、外反母趾の症状が重くなると、内側に曲がった母趾64が示趾65の下に潜り込んで示趾65が浮き上がる。
【0028】
なお、本実施例では、図4及び図5に示されるように、足60は、土踏まず61、足甲部62、及びかかと63を含む足本体と、母趾(親指)64、示趾(人差し指)65、中趾(中指)66、環趾(薬指)67、及び小趾(小指)68からなる足趾とで構成されているものとして説明する。また、足60には、外側及び内側の縦アーチ、5本の足趾の付け根を結ぶ横アーチが形成されている。
【0029】
次に外反母趾用サポーター10について説明する。
図1図4に示されるように、外反母趾用サポーター10は、外反母趾の予防及び矯正に用いられ、足60に装着して母趾64と示趾65を離間するように広げて使用するものである。
【0030】
外反母趾用サポーター10は、伸縮性を有するとともに装着時に土踏まず61から足甲部62を覆う帯形状の本体部20と、本体部20に一体に設けられ足趾(母趾64、示趾65、中趾66、環趾67、小趾68)を支持する台部21と、台部21に設けられ母趾64と示趾65の間を開くとともに足趾を上方から押さえる鼻緒型矯正部30とを備えている。
【0031】
本体部20及び台部21は、全体として平面視で略T字状を形成しており、本体部20には、縦アーチの形成を補助する縦アーチ用パッド22と、横アーチの形成を補助する横アーチ用パッド23と、後述する面ファスナー41、43の着脱部分を補強する補強ループ24とが設けられている。補強ループ24には面ファスナー41、43を取り付け易くする面ファスナー用ループを備えてもよい。
【0032】
また、外反母趾用サポーター10は、本体部20の一端に設けられ装着時に足甲部62の前側を覆い本体部20に着脱可能に留められる甲用前バンド40と、甲用前バンド40と間隔を空けて本体部20の一端に設けられ装着時に足甲部62の後側を覆い本体部20に着脱可能に留められる甲用後バンド42と、甲用後バンド42とは異なる位置で本体部20に設けられ装着時にかかと63を巻くように覆い本体部20に着脱可能に留められるかかと用バンド50とを備えている。
【0033】
甲用前バンド40の先端には本体部20に着脱可能な面ファスナー41が設けられ、甲用後バンド42の先端には本体部20に着脱可能な面ファスナー43が設けられ、かかと用バンド50の先端には本体部20に着脱可能な面ファスナー51設けられている。
【0034】
外反母趾用サポーター10では、本体部20、台部21、甲用前バンド40、甲用後バンド42及びかかと用バンド50は、一体的に形成されており、且つ、伸縮性を有する生地で構成されている。
【0035】
次に鼻緒型矯正部30について説明する。
鼻緒型矯正部30は、台部21に基端が設けられ装着時に母趾64と示趾65の間を通るとともに母趾64を覆いつつ内方に引っ張り本体部20に留められる母趾側バンド31と、台部21に基端が設けられ装着時に母趾64と示趾65の間を通るとともに示趾65を覆いつつ外方に引っ張り本体部20に留められる示趾側バンド32とを備えている。
【0036】
また、鼻緒型矯正部30は、環状で伸縮性を有するとともに母趾側バンド31及び示趾側バンド32が通され装着時に母趾64と示趾65に挟まれる環状趾間パッド33を備えている。鼻緒型矯正部30は、母趾側バンド31及び母趾側バンド31により母趾64と示趾65が離間するようにそれぞれ反対方向に(母趾64は内方へ、示趾65は外方へ)広げられるところ、環状趾間パッド33により母趾64と示趾65の離間具合を調整できる。母趾64と示趾65の間に母趾側バンド31及び母趾側バンド31を通し、母趾側バンド31と母趾側バンド31が平面視で横後方に延びるV字型にそれぞれ母趾64と示趾65を引っ張る。これにより、足趾(母趾64、示趾65、中趾66、環趾67、小趾68)が並ぶ方向に足趾を引っ張ることができる。
【0037】
母趾側バンド31は、伸縮性を有し、基端側を構成し装着時に母趾64を内方に付勢する母趾セパレート部31aと、母趾セパレート部31aに連続し装着時に母趾64を覆う母趾押さえ部31bと、母趾押さえ部31bの先端に設けられ本体部20に着脱可能に留められる面ファスナー31cとを備えている。
【0038】
示趾側バンド32は、伸縮性を有し、基端側を構成し装着時に示趾65を外方に付勢する示趾セパレート部32aと、示趾セパレート部32aに連続し装着時に示趾65の浮き上がりを押さえる示趾押さえ部32bと、示趾押さえ部32bの先端に設けられ本体部20に着脱可能に留められる面ファスナー32cとを備えている。
【0039】
母趾側バンド31の面ファスナー31c及び示趾側バンド32の面ファスナー32cは、本体部20に留められ、面ファスナー31c、32cのせん断強度は2.6N/cm2以上、8.3N/cm2以下であり、面ファスナー31c、32cの剥離強度は0.39N/cm以上、1.34N/cm以下であることを特徴とする。
【0040】
これにより、母趾側バンド31及び示趾側バンド32を本体部20に留める面ファスナー31c、32cのせん断強度は2.6N/cm2以上、8.3N/cm2以下であり、面ファスナー31c、32cの剥離強度は0.39N/cm以上、1.34N/cm以下とすることで、足60を動かしても母趾側バンド31及び示趾側バンド32を最低限外れ難くすることができるとともに、外反母趾用サポーター10に強い負荷が掛かったときに母趾側バンド31及び示趾側バンド32が外れて破損を防ぐことができる。
【0041】
また、甲用前バンド40、甲用後バンド42、かかと用バンド50は、面ファスナー41、43、51により本体部20に留められ、面ファスナー41、43、51のせん断強度は2.6N/cm2以上、8.3N/cm2以下であり、面ファスナー41、43、51の剥離強度は0.39N/cm以上、1.34N/cm以下である。なお、母趾側バンド31及び示趾側バンド32の面ファスナー31c、32cのせん断強度及び剥離強度を、甲用前バンド40、甲用後バンド42、かかと用バンド50の面ファスナー41、43、51のせん断強度及び剥離強度よりも、それぞれ低い値としてもよい。
【0042】
次に実施例の外反母趾用サポーター10の装着について説明する。
図4(A)に示されるように、外反母趾用サポーター10を広げた状態にし、鼻緒型矯正部30の環状趾間パッド33を足60の母趾64と示趾65の間に挟み、足趾(母趾64、示趾65、中趾66、環趾67、小趾68)を台部21に載せ、土踏まず61に縦アーチ用パッド22を合せる。
【0043】
図4(B)に示されるように、甲用前バンド40及び甲用後バンド42を足60に巻いて適切な締め付けとなるように面ファスナー41、43で留める。また、かかと用ベルト50をかかと63の後方から巻いて面ファスナー51で留める。さらに、母趾側バンド31を母趾64が内方に開くように引っ張り、適切な矯正力(付勢力)となるように面ファスナー31cで留める。同様に、示趾側バンド32を示趾65が外方に開くように引っ張り、適切な矯正力(付勢力)となるように面ファスナー32cで留める。なお、面ファスナー41、43、51、31c、32cを留める順番は、適宜変更してもよい。
【0044】
図5(A)、図5(B)に示されるように、外反母趾用サポーター10が装着された状態となる。母趾側バンド31と示趾側バンド32をそれぞれ独立して留めることができるので、様々な足60、足趾(母趾64、示趾65、中趾66、環趾67、小趾68)の形や、人それぞれの外反母趾の変形具合に合わせた任意の矯正力を働かせることができる。
【0045】
また、台部21(図4参照)には、この台部21を補強する台補強部21aが設けられている。このため、足趾(母趾64、示趾65、中趾66、環趾67、小趾68)による強い力のかかる部分の形状を保ち、鼻緒型矯正部30を有効に機能させて、母趾64と示趾65の離間を保つとともに浮き上がりを押さえることができる。台補強部21aには、面ファスナー31c、32cを取り付け易くする面ファスナー用ループを備えてもよい。
【0046】
また、甲用前バンド40と甲用後バンド42もそれぞれ独立して留めることができるので、様々な足60の形や、部分毎に必要な締め付け具合を調整することができる。かかと用バンド50により、歩行等による外反母趾用サポーター10の足60に対する前後のずれを防止することができる。
【0047】
次に実施例の外反母趾用サポーター10の作用について説明する。
図6図7(c)に示されるように、外反母趾用サポーター10を足60に装着した状態において、母趾側バンド31が矢印(1)のように母趾64を付勢し、母趾64が矢印(2)のように内方に開く。また、示趾側バンド32が矢印(3)のように示趾65を付勢し、示趾65が矢印(42)のように外方に開くとともに、示趾65、中趾66、環趾67及び小趾68を矢印(5)のように押さえ、示趾65の浮き上がりを抑制する。
【0048】
次に比較例の外反母趾用矯正具100の作用を説明する。
図7(A)に示されるように、比較例の外反母趾用矯正具10は、母趾64と示趾55の間に挟む緩衝体としての外反母趾用矯正具10を挟む。しかし、比較例の外反母趾用矯正具10は、緩衝体を母趾64と示趾65の間に挟むだけのため、人それぞれの外反母趾の変形具合に合わせた任意の矯正力を働かせることができず、母趾が外反したまま緩衝体が挟まり、母趾の外反はそのままで示趾から小趾(小指)までが押されてしまい、矯正力が損なわれる虞がある。
【0049】
次に別の比較例の外反母趾用サポーター110の作用を説明する。
図7(B)に示されるように、比較例の外反母趾用サポーター110は、母趾64から足60の側部にかけて当てられ硬質な材質からなる支持部111と、支持部111に母趾64を固定する母趾用バンド112と、足60に支持部111を固定する足用バンド113と、支持部111の前後の移動を抑制するためのかかと用バンド114とを備えている。しかし、比較例の外反母趾用サポーター110は、母趾64を内方に引っ張ることができるものの、硬質な支持部111が足の側部に配置されるため構造的にかさばり、靴を履くことができない。
【0050】
次に別の実施例の外反母趾用サポーター10の足趾のセパレートの作用を説明する。
図7(C)に示されるように、実施例の外反母趾用サポーター10は、母趾側バンド31により母趾64が矢印(1)のように内方に開かれ、示趾側バンド32により示趾65が矢印(3)のように外方に開かれ、母趾64と示趾65が離間し、セパレート状態にすることができる。さらに、外反母趾用サポーター10の母趾側バンド31及び示趾側バンド32は、伸縮性を有する柔軟な材質のため、裸足の状態の足60装着するだけでなく、足60に装着した状態で靴を履くことができる。
【0051】
次に実施例に係る外反母趾用サポーター10の環状趾間パッド33の作用及び足趾の浮き上がりを押さえる作用を説明する。
図8(A)に示されるように、独立して別々に離れて設けられた母趾側バンド31と示趾側バンド32の基端部に環状趾間パッド33が配置されている。このため、母趾側バンド31と示趾側バンド32がバラバラに開くことを抑制し、環状趾間パッド33により母趾64と示趾65の離間具合を調整できる。
【0052】
図8(B)に示されるように、外反母趾では母趾64が示趾65の下の潜り込み、示趾65が浮き上がるところ、外反母趾用サポーター10により母趾64が矢印(2)のように内方に開き、示趾65が矢印(4)のように外方に開くとともに矢印(5)のように上方から下方へ押される。その結果、図8(A)の想像線で示す示趾65が実線で示す示趾65の位置に押さえられ、適切な足趾(示趾65)の配置とすることができる。
【0053】
次に実施例に係る別態様の鼻緒型矯正部30について説明する。
図9(A)に示されるように、外反母趾用サポーター10において、台部21には、母趾側バンド31及び示趾側バンド32を挿通可能なスリット25が複数設けられている。母趾側バンド31及び示趾側バンド32の基端は、台部21の裏に接続されている。母趾側バンド31及び示趾側バンド32を複数あるスリット25のうち任意に選んだスリット25にそれぞれ挿通して台部21の表側に延ばされている。このように、母趾側バンド31及び示趾側バンド32の位置及び間隔を自由に設定することができる。これにより、人それぞれの外反母趾の変形具合に合わせた任意の矯正力を働かせることができる。
【0054】
次に実施例に係るさらなる別態様の鼻緒型矯正部30について説明する。
図9(B)に示されるように、外反母趾用サポーター10において、母趾側バンド31は、その基端側に面ファスナー31eが設けられた取付部31dを備え、台部21に着脱可能に設けられている。示趾側バンド32は、その基端側に面ファスナー32eが設けられた取付部32dを備え、台部21に着脱可能に設けられている。このように、母趾側バンド31及び示趾側バンド32は、それぞれ面ファスナー31e、32eが設けられた取付部31d、32dを備え、台部21に着脱可能に設けられているので、台部21の自由な位置に母趾側バンド31と示趾側バンド32を矢印(6)のようにそれぞれ設けることができ、人それぞれの外反母趾の変形具合に合わせた任意の矯正力を働かせることができる。
【0055】
次に以上に述べた実施例の外反母趾用サポーター10の効果を説明する。
本発明の実施例では、鼻緒型矯正部30は、台部21に基端が設けられ装着時に母趾64と示趾65の間を通るとともに母趾64を覆いつつ内方に引っ張り本体部20に留められる母趾側バンド31と、台部21に基端が設けられ装着時に母趾64と示趾65の間を通るとともに示趾65を覆いつつ外方に引っ張り本体部20に留められる示趾側バンド32とを備えているので、母趾側バンド31と示趾側バンド32の2つのバンドがそれぞれ独立して母趾64と示趾65を離間する方向へ引っ張るので、母趾64と示趾65の開く間隔の調整と、母趾64と示趾65が離れる方向への矯正力(引張力)の調整をそれぞれ行うことができ、人それぞれの外反母趾の変形具合に合わせた任意の矯正力を働かせることができる。
【0056】
さらに、鼻緒型矯正部30は、環状で伸縮性を有するとともに母趾側バンド31及び示趾側バンド32が通され装着時に母趾64と示趾65に挟まれる環状趾間パッド33を備えているので、この環状趾間パッド33により母趾64と示趾65の離間具合を調整できる。このため、人それぞれの外反母趾の変形具合に合わせた任意の矯正力を働かせることができる。
【0057】
さらに、母趾側バンド31と示趾側バンド32は別体であるので、母趾64と示趾65をそれぞれ異なる最適な力でそれぞれ内方と外方に付勢し、人それぞれの外反母趾の変形具合に合わせた任意の矯正力を働かせることができる。さらに、母趾側バンド31は、伸縮性を有し、基端側を構成し装着時に母趾64を内方に付勢する母趾セパレート部31aと、母趾64を覆う母趾押さえ部31bと、本体部20に着脱可能に留められる面ファスナー31cと、それぞれ役割の異なる部分で構成されているので、母趾64を内方へ付勢するだけでなく、上方から下方へ押さえることもでき、付勢力及び押さえる力を面ファスナー31cの位置により容易に調整することができる。同様に、示趾側バンド32は、伸縮性を有し、基端側を構成し装着時に示趾を外方に付勢する示趾セパレート部32aと、示趾65の浮き上がりを押さえる示趾押さえ部32bと、本体部20に着脱可能に留められる面ファスナー32cと、それぞれ役割の異なる部分で構成されているので、示趾65、中趾66、環趾67及び小趾68を外方へ付勢するだけでなく、上方から下方へ押さえることもでき、付勢力及び押さえる力を面ファスナー32cの位置により容易に調整することができる。
【0058】
さらに、台部21には、母趾側バンド31及び示趾側バンド32を挿通可能なスリット25が複数設けられているので、複数のスリット25から適切な位置のスリット25を自由に選択して母趾側バンド31及び示趾側バンド32を出すことで、人それぞれの外反母趾の変形具合に合わせた任意の矯正力を働かせることができる。さらに、母趾側バンド31及び示趾側バンド32の基端は、台部21の裏に接続され、スリット25に挿通されて台部21の表側に延びているので、強い負荷が掛かっても、母趾側バンド31及び示趾側バンド32が外れることなく使用し続けることができる。
【0059】
さらに、母趾側バンド31及び示趾側バンド32は、それぞれ面ファスナー31e、32eが設けられた取付部31d、32dを備え、台部21に着脱可能に設けられているので、台部21の自由な位置に母趾側バンド31と示趾側バンド32をそれぞれ設けることができ、人それぞれの外反母趾の変形具合に合わせた任意の矯正力を働かせることができる。
【0060】
母趾側バンド31及び示趾側バンド32を本体部20に留める面ファスナー31c、32cのせん断強度は2.6N/cm2以上、8.3N/cm2以下であり、面ファスナー31c、32cの剥離強度は0.39N/cm以上、1.34N/cm以下とすることで、足60を動かしても母趾側バンド31及び示趾側バンド32を最低限外れ難くすることができるとともに、外反母趾用サポーター10に強い負荷が掛かったときに母趾側バンド31及び示趾側バンド32が外れて破損を防ぐことができる。
【0061】
さらに、外反母趾用サポーター10は、台部21に設けられ母趾64と示趾65の間を開くとともに足趾を上方から押さえる鼻緒型矯正部30とを備えており、独立した示趾側バンド32が示趾65を上方から下方へ押さえるので、示趾65の浮き上がりも抑制して指全体の足に対するアライメントを整えることができる。
【0062】
尚、実施例では、鼻緒型矯正部30は、母趾側バンド31及び示趾側バンド32を環状趾間パッド33に通して使用したが、これに限定されず、環状趾間パッド33を無くして母趾側バンド31及び示趾側バンド32のみで使用してもよい。
【0063】
即ち、本発明の作用及び効果を奏する限りにおいて、本発明は、実施例に限定されるものではない。
【産業上の利用可能性】
【0064】
本発明の技術は、外反母趾用サポーターは、外反母趾の予防及び矯正に用いられる外反母趾用サポーターに好適である。
【符号の説明】
【0065】
10…外反母趾用サポーター、20…本体部、21…台部、25…スリット、30…鼻緒型矯正部、31…母趾側バンド、31a…母趾セパレート部、31b…母趾押さえ部、31c…面ファスナー、31d…取付部、31e…面ファスナー、32…示趾側バンド、32a…示趾セパレート部、32b…示趾押さえ部、32c…面ファスナー、32d…取付部、32e…面ファスナー、33…環状趾間パッド、40…甲用前バンド、42…甲用後バンド、50…かかと用バンド、60…足、61…土踏まず(足底部)、62…足甲部、64…母趾(親指)、64a…母趾つけ根側部、65…示趾(人差し指)、66…中趾(中指)、67…環趾(薬指)、68…小趾(小指)。
【要約】
【課題】母趾と示趾の開く間隔の調整と、母趾と示趾が離れる方向への矯正力(引張力)の調整をそれぞれ行うことができるとともに、示趾の浮き上がりも抑制して指全体の足に対するアライメントを整え、人それぞれの外反母趾の変形具合に合わせた任意の矯正力を働かせることができる外反母趾用サポーターを提供すること。
【解決手段】外反母趾用サポーター10は、外反母趾の予防及び矯正に用いられ、足60に装着して母趾64と示趾65を離間するように広げて使用するものであり、伸縮性を有するとともに装着時に土踏まずから足甲部を覆う帯形状の本体部20と、本体部20に一体に設けられ足趾(母趾64、示趾65、中趾66、環趾67、小趾68)を支持する台部21と、台部21に設けられ母趾64と示趾65の間を開くとともに足趾を上方から押さえる鼻緒型矯正部30とを備えている。
【選択図】図6

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9