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特許7468969第1のネットワークノードにおいて使用される装置及びコントローラにおいて使用される装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-08
(45)【発行日】2024-04-16
(54)【発明の名称】第1のネットワークノードにおいて使用される装置及びコントローラにおいて使用される装置
(51)【国際特許分類】
   H04L 43/02 20220101AFI20240409BHJP
【FI】
H04L43/02
【請求項の数】 23
(21)【出願番号】P 2022554302
(86)(22)【出願日】2021-03-05
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-04-26
(86)【国際出願番号】 CN2021079204
(87)【国際公開番号】W WO2021179994
(87)【国際公開日】2021-09-16
【審査請求日】2022-10-14
(31)【優先権主張番号】202010161932.X
(32)【優先日】2020-03-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202010236422.4
(32)【優先日】2020-03-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】504161984
【氏名又は名称】ホアウェイ・テクノロジーズ・カンパニー・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】シュ、チンフイ
(72)【発明者】
【氏名】フアン、ジンミン
(72)【発明者】
【氏名】ジョウ、ティアンラン
(72)【発明者】
【氏名】チェン、ペン
(72)【発明者】
【氏名】グオ、ソンソン
(72)【発明者】
【氏名】リ、シャンジェン
(72)【発明者】
【氏名】タン、ヤン
(72)【発明者】
【氏名】ジェン、チェンコン
【審査官】大石 博見
(56)【参考文献】
【文献】特開2001-333092(JP,A)
【文献】特開2019-213035(JP,A)
【文献】特開2004-165886(JP,A)
【文献】国際公開第2019/233179(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 43/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のネットワークノードにおいて使用される装置であって、
第1のインバウンドインタフェースを通して、第1のインサイチュフロー検出期間内に受信される第1のサービスフローにおける複数のパケットのそれぞれを受信するように構成されている受信ユニットと、
各受信されたパケットのインサイチュフロー検出情報の中に、前記第1のインバウンドインタフェースを通して各パケットが受信された第1のタイムスタンプをカプセル化するように構成されている処理ユニットであって、各パケットの前記第1のタイムスタンプは、前記第1のネットワークノードが前記第1のインバウンドインタフェースを通して各パケットを受信した時点を示す、処理ユニットと、
第1のアウトバウンドインタフェースに、前記第1のタイムスタンプとともにカプセル化された各パケットを転送するように構成されている送信ユニットと
を備える装置。
【請求項2】
前記インサイチュフロー検出情報は、指示情報をさらに含み、前記指示情報は、インサイチュフロー検出がエンドツーエンドパーパケットインサイチュフロー検出及び/又はホップバイホップパーパケットインサイチュフロー検出であることを示す、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記インサイチュフロー検出情報は、iFITインサイチュフロー検出情報である、請求項1または2に記載の装置。
【請求項4】
前記受信ユニットは、前記第1のアウトバウンドインタフェースを通して、前記第1のタイムスタンプとともにカプセル化された、前記第1のインバウンドインタフェースからの各パケットを受信するようにさらに構成されており、
前記処理ユニットは、前記複数のパケットの各第1のタイムスタンプを各パケットの第2のタイムスタンプに更新するようにさらに構成されており、各パケットの前記第2のタイムスタンプは、前記第1のアウトバウンドインタフェースを通して各パケットが受信された時点を示し、
前記送信ユニットは、前記第1のアウトバウンドインタフェースを通して第2のネットワークノードに、前記第2のタイムスタンプとともにカプセル化された各パケットを送信するようにさらに構成されている、
請求項1に記載の装置。
【請求項5】
前記受信ユニットは、前記第1のアウトバウンドインタフェースを通して、前記第1のタイムスタンプとともにカプセル化された、前記第1のインバウンドインタフェースからの各パケットを受信するようにさらに構成されており、
前記処理ユニットは、前記複数のパケットのそれぞれの第2のタイムスタンプを各受信されたパケットのインサイチュフロー検出情報の中にカプセル化するようにさらに構成されており、各パケットの前記第2のタイムスタンプは、前記第1のアウトバウンドインタフェースを通して各パケットが受信された時点を示し、
前記送信ユニットは、前記第1のアウトバウンドインタフェースを通して第2のネットワークノードに、前記第1のタイムスタンプ及び前記第2のタイムスタンプとともにカプセル化された各パケットを送信するようにさらに構成されている、
請求項1に記載の装置。
【請求項6】
前記処理ユニットは、各パケットに保持されている前記第1のタイムスタンプと、各パケットの前記第2のタイムスタンプとに基づいて、前記第1のネットワークノードにおける各パケットの伝送遅延を判定するようにさらに構成されており、
前記処理ユニットは、前記第1のネットワークノードにおける各パケットの前記伝送遅延に基づいて、前記第1のインサイチュフロー検出期間内の前記第1のネットワークノードにおける前記第1のサービスフローの内部伝送の伝送遅延を判定するようにさらに構成されている、
請求項4に記載の装置。
【請求項7】
前記受信ユニットは、前記第1のアウトバウンドインタフェースを通して、前記第1のタイムスタンプとともにカプセル化された、前記第1のインバウンドインタフェースからの各パケットを受信するようにさらに構成されており、
前記処理ユニットは、各パケットの第2のタイムスタンプを判定するようにさらに構成されており、各パケットの前記第2のタイムスタンプは、前記第1のアウトバウンドインタフェースを通して各パケットが受信された時点を示し、
前記処理ユニットは、各パケットに保持されている前記第1のタイムスタンプ及び各パケットの前記第2のタイムスタンプに基づいて、前記第1のネットワークノードにおける各パケットの伝送遅延を判定するようにさらに構成されており、
前記処理ユニットは、前記第1のネットワークノードにおける各パケットの前記伝送遅延に基づいて、前記第1のインサイチュフロー検出期間内の前記第1のネットワークノードにおける前記第1のサービスフローの内部伝送の伝送遅延を判定するようにさらに構成されている、
請求項1に記載の装置。
【請求項8】
前記送信ユニットは、コントローラに、前記第1のインサイチュフロー検出期間内の前記第1のネットワークノードにおける前記第1のサービスフローの内部伝送の伝送遅延を送信するようにさらに構成されている、請求項6に記載の装置。
【請求項9】
前記第1のインサイチュフロー検出期間内の前記第1のネットワークノードにおける前記第1のサービスフローの内部伝送の前記伝送遅延は、以下:
前記第1のインサイチュフロー検出期間内の前記第1のネットワークノードにおける前記第1のサービスフローの内部伝送の最大伝送遅延、前記第1のインサイチュフロー検出期間内の前記第1のネットワークノードにおける前記第1のサービスフローの内部伝送の最小伝送遅延、及び前記第1のインサイチュフロー検出期間内の前記第1のネットワークノードにおける前記第1のサービスフローの内部伝送の平均伝送遅延
のうちの1又は複数を含む、請求項6に記載の装置。
【請求項10】
前記第1のネットワークノードは、トランジットノード又はテールノードであり、
記第1のネットワークノードが第1のインバウンドインタフェースを通して前記複数のパケットのそれぞれを受信することは、
前記第1のネットワークノードが、前記第1のインバウンドインタフェースを通して、第3のネットワークノードによって送信される各パケットを受信し、前記第3のネットワークノードは、第2のアウトバウンドインタフェースを通して前記第1のインバウンドインタフェースに接続されており、各受信されたパケットは、第3のタイムスタンプを保持し、各パケットにおける前記第3のタイムスタンプは、前記第3のネットワークノードが前記第2のアウトバウンドインタフェースを通して各パケットを受信した時点であることを含み、
前記第1のネットワークノードが、各受信されたパケットのインサイチュフロー検出情報の中に、前記第1のインバウンドインタフェースを通して各パケットが受信された第1のタイムスタンプをカプセル化することは、
前記第1のネットワークノードが各パケットにおける前記第3のタイムスタンプを前記第1のタイムスタンプに更新することを含む、
請求項1に記載の装置。
【請求項11】
前記処理ユニットは、各パケットに保持されている前記第3のタイムスタンプ及び各パケットの前記第1のタイムスタンプに基づいて、前記第3のネットワークノードと前記第1のネットワークノードとの間の各パケットのリンク伝送遅延を判定するようにさらに構成されており、
前記処理ユニットは、前記第3のネットワークノードと前記第1のネットワークノードとの間の各パケットの前記リンク伝送遅延に基づいて、前記第1のインサイチュフロー検出期間内の前記第3のネットワークノードと前記第1のネットワークノードとの間の前記第1のサービスフローのリンク伝送遅延を判定するようにさらに構成されている、
請求項10に記載の装置。
【請求項12】
前記送信ユニットは、コントローラに、前記第1のインサイチュフロー検出期間内の前記第3のネットワークノードと前記第1のネットワークノードとの間の前記第1のサービスフローの前記リンク伝送遅延を送信するようにさらに構成されている、請求項11に記載の装置。
【請求項13】
前記第1のインサイチュフロー検出期間内の前記第3のネットワークノードと前記第1のネットワークノードとの間の前記第1のサービスフローの前記リンク伝送遅延は、以下:
前記第1のインサイチュフロー検出期間内の前記第3のネットワークノードと前記第1のネットワークノードとの間の前記第1のサービスフローの最大リンク伝送遅延、前記第1のインサイチュフロー検出期間内の前記第3のネットワークノードと前記第1のネットワークノードとの間の前記第1のサービスフローの最小リンク伝送遅延、及び、前記第1のインサイチュフロー検出期間内の前記第3のネットワークノードと前記第1のネットワークノードとの間の前記第1のサービスフローの平均リンク伝送遅延
のうちのいずれか1又は複数を含む、請求項11に記載の装置。
【請求項14】
第1のネットワークノードにおいて使用される装置であって、
第1のインサイチュフロー検出期間内の第1のサービスフローにおける複数のパケットのそれぞれを受信するように構成されている受信ユニットであって、前記複数のパケットのそれぞれのインサイチュフロー検出情報は、第1のタイムスタンプを保持し、各パケットの前記第1のタイムスタンプは、検出ドメイン内にあるヘッドノードが各パケットを受信した時点を示す、受信ユニットと、
前記複数のパケットのそれぞれの第2のタイムスタンプを判定するように構成されている判定ユニットであって、各パケットの前記第2のタイムスタンプは、前記第1のネットワークノードのアウトバウンドインタフェースを通して各パケットが受信された時点を示す、判定ユニットと
を備え、
前記判定ユニットは、各パケットに保持されている前記第1のタイムスタンプ及び各パケットの前記第2のタイムスタンプに基づいて、前記第1のインサイチュフロー検出期間内の前記ヘッドノードから前記第1のネットワークノードまでの前記第1のサービスフローのエンドツーエンド伝送遅延を判定するようにさらに構成されている、装置。
【請求項15】
前記インサイチュフロー検出情報は、指示情報をさらに含み、前記指示情報は、インサイチュフロー検出がエンドツーエンドパーパケットインサイチュフロー検出であることを示す、請求項14に記載の装置。
【請求項16】
前記判定ユニットは、
各パケットに保持されている前記第1のタイムスタンプ及び各パケットの前記第2のタイムスタンプに基づいて、前記ヘッドノードから前記第1のネットワークノードまでの各パケットのエンドツーエンド伝送遅延を判定し、
前記ヘッドノードから前記第1のネットワークノードまでの各パケットの前記エンドツーエンド伝送遅延に基づいて、前記第1のインサイチュフロー検出期間内の前記ヘッドノードから前記第1のネットワークノードまでの前記第1のサービスフローのエンドツーエンド伝送遅延を判定する
ように構成されている、請求項14に記載の装置。
【請求項17】
前記装置は、
コントローラに、前記第1のインサイチュフロー検出期間内の前記ヘッドノードから前記第1のネットワークノードまでの前記第1のサービスフローのエンドツーエンド伝送遅延を送信するように構成されている送信ユニット
をさらに備える、請求項16に記載の装置。
【請求項18】
前記第1のインサイチュフロー検出期間内の前記ヘッドノードから前記第1のネットワークノードまでの前記第1のサービスフローの前記エンドツーエンド伝送遅延は、以下:
前記第1のインサイチュフロー検出期間内の前記ヘッドノードから前記第1のネットワークノードまでの前記第1のサービスフローの最大エンドツーエンド伝送遅延、前記第1のインサイチュフロー検出期間内の前記ヘッドノードから前記第1のネットワークノードまでの前記第1のサービスフローの最小エンドツーエンド伝送遅延、及び、前記第1のインサイチュフロー検出期間内の前記ヘッドノードから前記第1のネットワークノードまでの前記第1のサービスフローの平均エンドツーエンド伝送遅延
のうちのいずれか1又は複数を含む、請求項16に記載の装置。
【請求項19】
コントローラにおいて使用される装置であって、
第1のインサイチュフロー検出期間内の検出ドメインにおける第1のサービスフローの、第1のネットワークノードによって送信された伝送遅延を受信するように構成されている受信ユニットであって、前記検出ドメインにおける前記第1のサービスフローの前記伝送遅延は、最大伝送遅延、最小伝送遅延、及び平均伝送遅延のうちのいずれか1又は複数を含む、受信ユニットと、
受信された前記伝送遅延を保存するように構成されている保存ユニットと
を備える、装置。
【請求項20】
前記検出ドメインにおける前記第1のサービスフローの前記伝送遅延は、
前記検出ドメイン内にあるヘッドノードから前記第1のネットワークノードまでのエンドツーエンド伝送遅延を含む、請求項19に記載の装置。
【請求項21】
前記検出ドメインにおける前記第1のサービスフローの前記伝送遅延は、
前記第1のネットワークノードにおける前記第1のサービスフローの伝送遅延を含む、請求項19に記載の装置。
【請求項22】
前記検出ドメインにおける前記第1のサービスフローの前記伝送遅延は、
前記第1のネットワークノードと第2のネットワークノードとの間の前記第1のサービスフローの伝送遅延を含み、前記第1のネットワークノードは、前記検出ドメイン内にあるトランジットノード又はテールノードであり、前記第2のネットワークノードは、前記第1のネットワークノードの上流ノードである、請求項19に記載の装置。
【請求項23】
前記検出ドメインにおける前記第1のサービスフローの前記伝送遅延は、
前記第1のネットワークノードと前記第2のネットワークノードとの間の前記第1のサービスフローのリンク伝送遅延を含み、前記第2のネットワークノードは、前記第1のネットワークノードに隣接する上流ノードである、請求項22に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2020年3月10日付で中国国家知識産権局に出願された、「PER-PACKET IN-SITU FLOW DETECTION METHOD AND APPARATUS」と題する中国特許出願第202010161932.X号、及び、2020年3月30日付で中国国家知識産権局に出願された、「IN-SITU FLOW DETECTION METHOD AND APPARATUS」と題する中国特許出願第202010236422.4号に対する優先権を主張し、その両方は、その全体が参照により本明細書に援用される。
【0002】
本願は、通信分野に関し、特に、インサイチュフロー検出方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0003】
データ通信ネットワークにおいて、ネットワークのサービス品質を判定するために、インサイチュフロー検出技術、例えば、インサイチュフロー情報テレメトリ(in-situ flow information telemetry、iFIT)技術を使用して、データ通信ネットワークの遅延が検出され得る。
【0004】
現在、インサイチュフロー検出技術を使用して検出されるデータ通信ネットワークの遅延の精度は高くなく、したがって、ネットワークのサービス品質を正確に評価することができない。したがって、前述の問題を解決するために解決手段が要求される。
【発明の概要】
【0005】
本願の実施形態は、データ通信ネットワークの検出される遅延の精度を改善するために、インサイチュフロー検出方法を提供する。
【0006】
第1の態様によれば、本願の一実施形態は、インサイチュフロー検出方法を提供する。この方法は、検出ドメイン内にある第1のネットワークノードによって実行されてよい。第1のインサイチュフロー検出期間内の検出ドメインにおける伝送遅延を判定する場合、第1のネットワークノードは、第1のインバウンドインタフェースを通して第1のネットワークノードによって受信される第1のサービスフローにおける複数のパケットをカラーリングし、複数のカラーリングされたパケットに基づいて、第1のインサイチュフロー検出期間内の検出ドメインにおける遅延を判定してよい。具体的には、第1のネットワークノードは、第1のインバウンドインタフェースを通して複数のパケットのそれぞれを受信してよく、次に、第1のネットワークノードは、各受信されたパケットのインサイチュフロー検出情報の中に、各パケットが受信された第1のタイムスタンプをカプセル化し、第1のタイムスタンプとともにカプセル化された各パケットを第1のアウトバウンドインタフェースに転送する。各パケットの第1のタイムスタンプは、第1のネットワークノードが第1のインバウンドインタフェースを通して各パケットを受信した時点を示す。すなわち、第1のパケットの第1のタイムスタンプは、第1のネットワークノードが第1のインバウンドインタフェースを通して第1のパケットを受信した時点を示す。本願のこの実施形態において、第1のインサイチュフロー検出期間内の検出ドメインにおける伝送遅延が判定された場合、第1のインサイチュフロー検出期間内の、1つのパケットではなく、複数のパケットがカラーリングされる。1つのパケットのみがカラーリングされる場合、カラーリングされたパケットでパケット損失が発生すれば、第1のインサイチュフロー検出期間内の検出ドメインにおける伝送遅延を判定することができない。しかしながら、複数のパケットをカラーリングする方式では、パケットのうちの1又は複数でパケット損失が発生しても、第1のインサイチュフロー検出期間内の検出ドメインにおける伝送遅延は、パケット損失が発生していない別のパケットに基づいて判定され得る。加えて、複数のパケットに基づいて第1のインサイチュフロー検出期間内の検出ドメインにおける伝送遅延を判定することは、1つのパケットに基づいて第1のインサイチュフロー検出期間内の検出ドメインにおける伝送遅延を判定することよりも高い精度を有する。結論として、本願のこの実施形態において提供される解決手段を使用することで、検出ドメインにおける検出される伝送遅延の精度を改善できる。
【0007】
可能な一実装において、第1のネットワークノードは、第1のサービスフローにおける各パケットをカラーリングし、各カラーリングされたパケットに基づいて第1のインサイチュフロー検出期間内の第1のサービスフローの遅延を判定する。具体的には、第1のインバウンドインタフェースを通して受信される複数のパケットは、第1のインバウンドインタフェースを通して受信される全てのパケットである。遅延検出のために第1のサービスフローにおける各パケットをカラーリングすることで、伝送遅延検出精度をさらに改善できる。
【0008】
可能な一実装において、インサイチュフロー検出は、iFITインサイチュフロー検出である。
【0009】
可能な一実装において、インサイチュフロー検出情報は、指示情報を含み、指示情報は、インサイチュフロー検出がエンドツーエンドパーパケットインサイチュフロー検出及び/又はホップバイホップパーパケットインサイチュフロー検出であることを示す。
【0010】
可能な一実装において、第1のインサイチュフロー検出期間内に受信される第1のサービスフローにおける複数のパケットは、第1のパケットを含み、第1のネットワークノードは、第1のパケットの第1のタイムスタンプを第1のパケットのインサイチュフロー検出情報の中にカプセル化する。特定の実装中、例えば、第1のネットワークノードは、第1のパケットの第1のタイムスタンプを第1のパケットの第1のiFITインサイチュフロー検出情報の第1のフロー命令拡張ヘッダFIEHの中にカプセル化してよい。
【0011】
可能な一実装において、第1のiFITインサイチュフロー検出情報は、指示情報をさらに含み、指示情報は、インサイチュフロー検出がエンドツーエンドパーパケットインサイチュフロー検出及び/又はホップバイホップパーパケットインサイチュフロー検出であることを示す。検出ドメイン内にあるiFIT技術をサポートするノードが第1のiFITインサイチュフロー検出情報を含むパケットを受信した後、ノードは、第1のiFITインサイチュフロー検出情報内の指示情報に基づいて、実行すべき特定の検出操作を判定してよい。
【0012】
本願において、エンドツーエンドインサイチュフロー検出は、ネットワークノードから別のネットワークノードまでインサイチュフロー検出が実行されることを意味する。例えば、テールノードが、ヘッドノードからテールノードまでのエンドツーエンド伝送遅延を検出する段階を実行してよい、又は、トランジットノードが、ヘッドノード若しくは任意の上流ノードからトランジットノードまでのエンドツーエンド伝送遅延を検出する段階を実行してよい。パーパケットインサイチュフロー検出は、ヘッドノードが、第1のサービスフローにおける複数のパケットをカラーリングすることを意味する。これに対応して、テールノードによって計算されるヘッドノードからテールノードまでのエンドツーエンド伝送遅延は、複数のカラーリングされたパケットに基づく計算を通して取得される。ホップバイホップインサイチュフロー検出は、インサイチュフロー検出技術をサポートし、カラーリングされたパケットを受信する各ノードが、伝送遅延についてのインサイチュフロー検出を実行する必要があることを意味する。ホップバイホップパーパケットインサイチュフロー検出は、インサイチュフロー検出をサポートする各ノードが、各受信されたパケットについてのインサイチュフロー検出を実行することを意味する。
【0013】
可能な一実装において、ホップバイホップパーパケットインサイチュフロー検出では、第1のネットワークノードは、第1のアウトバウンドインタフェースを通して、第1のインバウンドインタフェースからの、第1のタイムスタンプとともにカプセル化された各パケットを受信してよい。第1のアウトバウンドインタフェース及び第1のインバウンドインタフェースの両方が、第1のネットワークノードの通信インタフェースであり、第1のインバウンドインタフェースは、第1のネットワークノードがそれを通して上流ノードと通信するインタフェースであり、第1のアウトバウンドインタフェースは、第1のネットワークノードがそれを通して下流ノード(すなわち、第2のネットワークノード)と通信するインタフェースである。インサイチュフロー検出技術をサポートする下流ネットワークノードが第1のネットワークノードと下流ネットワークノードとの間の伝送遅延を計算することを可能にするために、第1のネットワークノードは、複数のパケットのそれぞれの第1のタイムスタンプを各パケットの第2のタイムスタンプに更新してよく、各パケットの第2のタイムスタンプは、第1のアウトバウンドインタフェースを通して各パケットが受信された時点を示す。各パケットの第1のタイムスタンプを各パケットの第2のタイムスタンプに更新した後、第1のネットワークノードは、第1のアウトバウンドインタフェースを通して第2のネットワークノードに、第2のタイムスタンプとともにカプセル化された各パケットを送信してよい。ここで言及される第1のネットワークノードは、検出ドメイン内にあるヘッドノード又はトランジットノードであってよい。
【0014】
可能な一実装において、指示情報がエンドツーエンドパーパケットインサイチュフロー検出及びホップバイホップパーパケットインサイチュフロー検出を示す場合、検出ドメイン内にあるトランジットノード又はテールノードが、トランジットノード又はテールノードからヘッドノードまでのエンドツーエンド伝送遅延を計算することを可能にするために、第1のアウトバウンドインタフェースを通して、第1のインバウンドインタフェースからの、第1のタイムスタンプとともにカプセル化された各パケットを受信した後、ヘッドノードとしての役割を果たす第1のネットワークノードは、各パケットの第2のタイムスタンプを各パケットのインサイチュフロー検出情報の中にカプセル化するときに、第1のタイムスタンプを第2のタイムスタンプにもはや置き換えず、その代わりに、第1のタイムスタンプが維持されるという前提で、第1のネットワークノードは、第2のタイムスタンプを各パケットのインサイチュフロー検出情報の中にカプセル化する。換言すると、第1のネットワークノードが各パケットの第2のタイムスタンプを各パケットのインサイチュフロー検出情報の中にカプセル化した後、各パケットは、第1のタイムスタンプ及び第2のタイムスタンプの両方を保持する。次に、第1のネットワークノードは、第1のアウトバウンドインタフェースを通して第2のネットワークノードに、第1のタイムスタンプ及び第2のタイムスタンプとともにカプセル化された各パケットを送信してよい。このようにして、iFIT技術をサポートするとともに各パケットを受信するネットワークノードは、ネットワークノードとヘッドノードとの間のエンドツーエンド遅延、ノードの内部伝送遅延、及びiFIT技術をサポートする2つの隣接ネットワークノード間のリンク伝送遅延を計算できる。
【0015】
可能な一実装において、第1のネットワークノードは、各パケットの第1のタイムスタンプ及び各パケットの第2のタイムスタンプに基づいて、第1のネットワークノードにおける各パケットの伝送遅延を判定し、第1のネットワークノードにおける各パケットの伝送遅延に基づいて、第1のインサイチュフロー検出期間内の第1のネットワークノードにおける第1のサービスフローの内部伝送の伝送遅延を判定してよい。第1のインサイチュフロー検出期間内の第1のネットワークノードにおける第1のサービスフローの内部伝送の伝送遅延が、第1のネットワークノードにおける複数のパケットの伝送遅延を参照して判定されるので、精度が比較的高い。
【0016】
可能な一実装において、ホップバイホップパーパケットインサイチュフロー検出では、テールノードとしての役割を果たす第1のネットワークノードは、以下の段階をさらに実行してよい:第1のネットワークノードは、第1のアウトバウンドインタフェースを通して、第1のタイムスタンプとともにカプセル化された、第1のインバウンドインタフェースからの各パケットを受信し、第1のネットワークノードは、各パケットの第2のタイムスタンプを判定し、各パケットの第2のタイムスタンプは、各パケットが第1のアウトバウンドインタフェースを通して受信された時点を示し、第1のネットワークノードは、各パケットに保持されている第1のタイムスタンプ及び各パケットの第2のタイムスタンプに基づいて、第1のネットワークノードにおける各パケットの伝送遅延を判定し、第1のネットワークノードは、第1のネットワークノードにおける各パケットの伝送遅延に基づいて、第1のインサイチュフロー検出期間内の第1のネットワークノードにおける第1のサービスフローの内部伝送の伝送遅延を判定する。すなわち、検出ドメイン内にあるテールノードは、第1のインサイチュフロー検出期間内のテールノードにおける第1のサービスフローの内部伝送の伝送遅延を計算してよい。
【0017】
可能な一実装において、第1のインサイチュフロー検出期間内の第1のネットワークノードにおける第1のサービスフローの内部伝送の伝送遅延を判定した後、第1のネットワークノードは、検出ドメインのパフォーマンスを判定するためにコントローラが伝送遅延を解析するように、判定された伝送遅延をコントローラにさらに報告してよい。
【0018】
可能な一実装において、第1のインサイチュフロー検出期間内の第1のネットワークノードにおける第1のサービスフローの内部伝送の最大伝送遅延、第1のインサイチュフロー検出期間内の第1のネットワークノードにおける第1のサービスフローの内部伝送の最小伝送遅延、及び、第1のインサイチュフロー検出期間内の第1のネットワークノードにおける第1のサービスフローの内部伝送の平均伝送遅延は全て、第1のインサイチュフロー検出期間内の第1のネットワークノードにおける第1のサービスフローの内部伝送の伝送遅延を反映することができると考慮される。したがって、第1のインサイチュフロー検出期間内の第1のネットワークノードにおける第1のサービスフローの内部伝送の伝送遅延は、第1のインサイチュフロー検出期間内の第1のネットワークノードにおける第1のサービスフローの内部伝送の最大伝送遅延、第1のインサイチュフロー検出期間内の第1のネットワークノードにおける第1のサービスフローの内部伝送の最小伝送遅延、及び、第1のインサイチュフロー検出期間内の第1のネットワークノードにおける第1のサービスフローの内部伝送の平均伝送遅延のうちのいずれか1又は複数を含んでよい。第1のインサイチュフロー検出期間内の第1のネットワークノードにおける第1のサービスフローの内部伝送の最大伝送遅延は、第1のネットワークノードにおける複数のパケットの伝送遅延の最大値を指し、第1のインサイチュフロー検出期間内の第1のネットワークノードにおける第1のサービスフローの内部伝送の最小伝送遅延は、第1のネットワークノードにおける複数のパケットの伝送遅延の最小値を指し、第1のインサイチュフロー検出期間内の第1のネットワークノードにおける第1のサービスフローの内部伝送の平均伝送遅延は、第1のネットワークノードにおける複数のパケットの伝送遅延の平均値を指す。
【0019】
可能な一実装において、第1のネットワークノードが、検出ドメイン内にあるトランジットノード又はテールノードである場合、第1のネットワークノードは、第1のインバウンドインタフェースを通して複数のパケットのそれぞれを受信する。特定の実装中、例えば、第1のネットワークノードは、第1のインバウンドインタフェースを通して、第3のネットワークノードによって送信される各パケットを受信してよい。第3のネットワークノードは、第1のネットワークノードの上流ノードであり、第3のネットワークノードは、第2のアウトバウンドインタフェースを通して第1のインバウンドインタフェースに接続されており、各受信されたパケットは、第3のタイムスタンプを保持し、各パケットにおける第3のタイムスタンプは、第3のネットワークノードが第2のアウトバウンドインタフェースを通して各パケットを受信した時点である。これに対応して、各パケットの第1のタイムスタンプを各パケットのインサイチュフロー検出情報の中にカプセル化する場合、第1のネットワークノードは、各パケットにおける第3のタイムスタンプを各パケットの第1のタイムスタンプに更新してよい。
【0020】
可能な一実装において、第1のネットワークノードは、各パケットに保持されている第3のタイムスタンプ及び各パケットの第1のタイムスタンプに基づいて、第3のネットワークノードと第1のネットワークノードとの間の各パケットのリンク伝送遅延を判定してよい。さらに、第1のネットワークノードは、第3のネットワークノードと第1のネットワークノードとの間の各パケットのリンク伝送遅延に基づいて、第1のインサイチュフロー検出期間内の第3のネットワークノードと第1のネットワークノードとの間の第1のサービスフローのリンク伝送遅延を判定する。第1のインサイチュフロー検出期間内の第3のネットワークノードと第1のネットワークノードとの間の第1のサービスフローのリンク伝送遅延が、複数のパケットを参照して判定されるので、精度が比較的高い。
【0021】
可能な一実装において、第1のインサイチュフロー検出期間内の第3のネットワークノードと第1のネットワークノードとの間の第1のサービスフローのリンク伝送遅延を判定した後、第1のネットワークノードは、検出ドメインのパフォーマンスを判定するためにコントローラがリンク伝送遅延を解析するように、判定されたリンク伝送遅延をコントローラに送信してよい。
【0022】
可能な一実装において、第1のインサイチュフロー検出期間内の第3のネットワークノードと第1のネットワークノードとの間の第1のサービスフローのリンク伝送遅延は、第1のインサイチュフロー検出期間内の第3のネットワークノードと第1のネットワークノードとの間の第1のサービスフローの最大リンク伝送遅延、第1のインサイチュフロー検出期間内の第3のネットワークノードと第1のネットワークノードとの間の第1のサービスフローの最小リンク伝送遅延、及び、第1のインサイチュフロー検出期間内の第3のネットワークノードと第1のネットワークノードとの間の第1のサービスフローの平均リンク伝送遅延のうちのいずれか1又は複数を含む。
【0023】
第2の態様によれば、本願の一実施形態は、インサイチュフロー検出方法を提供する。方法は、第1のネットワークノードによって実行されてよく、第1のネットワークノードは、検出ドメイン内にあるトランジットノード又はテールノードである。方法は、第1のインサイチュフロー検出期間内のヘッドノードから第1のネットワークノードまでの第1のサービスフローのエンドツーエンド伝送遅延を判定するために使用されてよい。具体的には、検出ドメイン内にある第1のネットワークノードが、第1のインサイチュフロー検出期間内に受信される第1のサービスフローにおける複数のパケットのそれぞれに対して、以下の操作を実行する:第1のネットワークノードは、複数のパケットのそれぞれを受信し、複数のパケットのそれぞれのインサイチュフロー検出情報は、第1のタイムスタンプを保持し、各パケットの第1のタイムスタンプは、検出ドメイン内にあるヘッドノードが各パケットを受信した時点を示し、第1のネットワークノードは、複数のパケットのそれぞれの第2のタイムスタンプを判定し、各パケットの第2のタイムスタンプは、第1のネットワークノードのアウトバウンドインタフェースを通して各パケットが受信された時点を示し、第1のネットワークノードは、各パケットに保持されている第1のタイムスタンプ及び各パケットの第2のタイムスタンプに基づいて、第1のインサイチュフロー検出期間内のヘッドノードから第1のネットワークノードまでの第1のサービスフローのエンドツーエンド伝送遅延を判定する。本願のこの実施形態において、第1のインサイチュフロー検出期間内のヘッドノードから第1のネットワークノードまでの第1のサービスフローのエンドツーエンド伝送遅延を判定する場合、ヘッドノードは、第1のインサイチュフロー検出期間内の、1つのパケットではなく、複数のパケットをカラーリングする。1つのパケットのみがカラーリングされる場合、カラーリングされたパケットでパケット損失が発生すれば、第1のインサイチュフロー検出期間内の検出ドメインにおける伝送遅延を判定することができない。しかしながら、複数のパケットをカラーリングする方式では、パケットのうちの1又は複数でパケット損失が発生しても、検出ドメインにおけるエンドツーエンド伝送遅延は、パケット損失が発生していない別のパケットに基づいて判定され得る。加えて、複数のパケットに基づいてエンドツーエンド伝送遅延を判定することは、1つのパケットに基づいてエンドツーエンド伝送遅延を判定することよりも高い精度を有する。結論として、本願のこの実施形態において提供される解決手段を使用することで、第1のインサイチュフロー検出期間内のヘッドノードから第1のネットワークノードまでの第1のサービスフローの検出されるエンドツーエンド伝送遅延の精度を改善できる。
【0024】
可能な一実装において、インサイチュフロー検出は、iFITインサイチュフロー検出である。
【0025】
可能な一実装において、インサイチュフロー検出情報は、指示情報を含み、指示情報は、インサイチュフロー検出がエンドツーエンドパーパケットインサイチュフロー検出であることを示す。
【0026】
可能な一実装において、複数のパケットは、第1のパケットを含み、第1のパケットは、第1のiFITインサイチュフロー検出情報を含み、第1のタイムスタンプは、第1のiFITインサイチュフロー検出情報内の第1のフロー命令拡張ヘッダFIEHに位置し、iFITインサイチュフロー検出情報は、指示情報をさらに含み、指示情報は、インサイチュフロー検出がエンドツーエンドパーパケットインサイチュフロー検出であることを示す。
【0027】
可能な一実装において、第1のネットワークノードは、各パケットに保持されている第1のタイムスタンプ及び各パケットの第2のタイムスタンプに基づいて、第1のインサイチュフロー検出期間内のヘッドノードから第1のネットワークノードまでの第1のサービスフローのエンドツーエンド伝送遅延を判定する。特定の実装中、例えば、第1のネットワークノードは、各パケットに保持されている第1のタイムスタンプ及び各パケットの第2のタイムスタンプに基づいて、ヘッドノードから第1のネットワークノードまでの各パケットのエンドツーエンド伝送遅延を判定し、次に、ヘッドノードから第1のネットワークノードまでの各パケットのエンドツーエンド伝送遅延に基づいて、第1のインサイチュフロー検出期間内のヘッドノードから第1のネットワークノードまでの第1のサービスフローのエンドツーエンド伝送遅延を判定してよい。
【0028】
可能な一実装において、第1のインサイチュフロー検出期間内のヘッドノードから第1のネットワークノードまでの第1のサービスフローのエンドツーエンド伝送遅延を判定した後、第1のネットワークノードは、検出ドメインのパフォーマンスを判定するためにコントローラが受信された伝送遅延を解析するように、判定されたエンドツーエンド伝送遅延をコントローラに送信してよい。
【0029】
可能な一実装において、第1のインサイチュフロー検出期間内のヘッドノードから第1のネットワークノードまでの第1のサービスフローの最大エンドツーエンド伝送遅延、第1のインサイチュフロー検出期間内のヘッドノードから第1のネットワークノードまでの第1のサービスフローの最小エンドツーエンド伝送遅延、及び、第1のインサイチュフロー検出期間内のヘッドノードから第1のネットワークノードまでの第1のサービスフローの平均エンドツーエンド伝送遅延は全て、第1のインサイチュフロー検出期間内のヘッドノードから第1のネットワークノードまでの第1のサービスフローのエンドツーエンド伝送遅延を反映することができると考慮される。したがって、第1のインサイチュフロー検出期間内のヘッドノードから第1のネットワークノードまでの第1のサービスフローのエンドツーエンド伝送遅延は、第1のインサイチュフロー検出期間内のヘッドノードから第1のネットワークノードまでの第1のサービスフローの最大エンドツーエンド伝送遅延、第1のインサイチュフロー検出期間内のヘッドノードから第1のネットワークノードまでの第1のサービスフローの最小エンドツーエンド伝送遅延、及び、第1のインサイチュフロー検出期間内のヘッドノードから第1のネットワークノードまでの第1のサービスフローの平均エンドツーエンド伝送遅延のうちのいずれか1又は複数を含んでよい。
【0030】
第3の態様によれば、本願の一実施形態は、インサイチュフロー検出方法を提供する。方法は、コントローラによって実行されてよい。具体的には、コントローラは、第1のインサイチュフロー検出期間内の検出ドメインにおける第1のサービスフローの、第1のネットワークノードによって送信された伝送遅延を受信して記憶し、検出ドメインにおける第1のサービスフローの伝送遅延は、最大伝送遅延、最小伝送遅延、及び平均伝送遅延のうちのいずれか1又は複数を含む。伝送遅延は、第1の態様又は第2の態様における方法を使用することによって計算されてよい。第1のインサイチュフロー検出期間について、1つのパケットに基づく検出ドメインにおける第1のサービスフローの伝送遅延の計算と比較して、コントローラによって受信される伝送遅延は、複数のパケットに基づいた計算を通して取得される。したがって、伝送遅延がより正確である。これに対応して、受信された伝送遅延に基づいて検出ドメインのパフォーマンスを判定する場合、コントローラがより正確な結果を取得できる。加えて、コントローラは、第1のネットワークノード及びヘッドノードから対応するタイムスタンプをそれぞれ受信するのではなく、第1のネットワークノードから伝送遅延を直接受信する。例えば、第1のパケットに関して、コントローラは、ヘッドノードから、ヘッドノードのインバウンドインタフェースを通して第1のパケットが受信されたタイムスタンプを受信する必要がなく、第1のネットワークノードから、第1のネットワークノードのアウトバウンドインタフェースを通して第1のパケットが受信されたタイムスタンプを受信する必要がない。したがって、コントローラは、受信されたタイムスタンプを記憶する必要がなく、コントローラは、タイムスタンプに基づいて伝送遅延を計算する必要がなく、その結果、より少ないデータがコントローラによって記憶及び処理されることになる。
【0031】
可能な一実装において、検出ドメインにおける第1のサービスフローの伝送遅延は、検出ドメイン内にあるヘッドノードから第1のネットワークノードまでのエンドツーエンド伝送遅延を含む。
【0032】
可能な一実装において、検出ドメインにおける第1のサービスフローの伝送遅延は、第1のネットワークノードにおける第1のサービスフローの伝送遅延を含み、第1のネットワークノードは、検出ドメイン内にあるヘッドノード又はトランジットノードである。
【0033】
可能な一実装において、検出ドメインにおける第1のサービスフローの伝送遅延は、第1のネットワークノードと第2のネットワークノードとの間の第1のサービスフローの伝送遅延を含み、第1のネットワークノードは、検出ドメイン内にあるトランジットノード又はテールノードであり、第2のネットワークノードは、第1のネットワークノードの上流ノードである。いくつかの実施形態において、第1のネットワークノードと第2のネットワークノードとの間のインサイチュフロー検出をサポートしないいくつかのネットワークノードが存在する場合、第1のネットワークノードと第2のネットワークノードとの間の第1のサービスフローの伝送遅延は、第1のネットワークノードと第2のネットワークノードとの間の第1のサービスフローのリンク遅延及びインサイチュフロー検出をサポートしない前述のいくつかのネットワークノードにおける第1のサービスフローの伝送遅延を含む。
【0034】
可能な一実装において、検出ドメインにおける第1のサービスフローの伝送遅延は、第1のネットワークノードと第2のネットワークノードとの間の第1のサービスフローのリンク伝送遅延を含み、第2のネットワークノードは、第1のネットワークノードに隣接する上流ノードである。
【0035】
第4の態様によれば、本願は、トランシーバユニットと、処理ユニットとを備える第1のネットワークノードをさらに提供する。トランシーバユニットは、第1の態様において提供される方法における受信及び送信操作を実行するように構成されている。処理ユニットは、第1の態様における受信及び送信操作以外の操作を実行するように構成されている。例えば、第1のネットワークノードが、第1の態様又は第1の態様の可能な実装のいずれか1つに係る方法を実行するように構成されている場合、トランシーバユニットは、第1のインバウンドインタフェースを通して複数のパケットのそれぞれを受信するように構成されており、処理ユニットは、各受信されたパケットのインサイチュフロー検出情報の中に、第1のインバウンドインタフェースを通して各パケットが受信された第1のタイムスタンプをカプセル化し、第1のタイムスタンプとともにカプセル化された各パケットを第1のアウトバウンドインタフェースに転送するように構成されている。代替的には、トランシーバユニットは、第2の態様において提供される方法における受信及び送信操作を実行するように構成されている。処理ユニットは、第2の態様における受信及び送信操作以外の操作を実行するように構成されている。例えば、第1のネットワークノードが、第2の態様又は第2の態様の可能な実装のいずれか1つに係る方法を実行するように構成されている場合、トランシーバユニットは、複数のパケットのそれぞれを受信するように構成されており、複数のパケットのそれぞれは、第1のタイムスタンプを保持し、各パケットの第1のタイムスタンプは、検出ドメイン内にあるヘッドノードが各パケットを受信した時点を示し、処理ユニットは、複数のパケットのそれぞれの第2のタイムスタンプを判定し、各パケットの第2のタイムスタンプは、第1のネットワークノードのアウトバウンドインタフェースを通して各パケットが受信された時点を示し、各パケットに保持されている第1のタイムスタンプ及び各パケットの第2のタイムスタンプに基づいて、第1のインサイチュフロー検出期間内のヘッドノードから第1のネットワークノードまでの第1のサービスフローのエンドツーエンド伝送遅延を判定するように構成されている。
【0036】
第5の態様によれば、本願の一実施形態は、トランシーバユニットと、処理ユニットとを備えるコントローラを提供する。トランシーバユニットは、第3の態様において提供される方法における受信及び送信操作を実行するように構成されている。処理ユニットは、第3の態様における受信及び送信操作以外の操作を実行するように構成されている。例えば、トランシーバユニットは、第1のインサイチュフロー検出期間内の検出ドメインにおける第1のサービスフローの、第1のネットワークノードによって送信された伝送遅延を受信するように構成されており、処理ユニットは、受信された伝送遅延を記憶するように構成されている。
【0037】
第6の態様によれば、本願の一実施形態は、第1のインバウンドインタフェースと、第1のアウトバウンドインタフェースと、第1のインバウンドインタフェース及び第1のアウトバウンドインタフェースに接続されているプロセッサとを備える第1のネットワークノードを提供する。第1のインバウンドインタフェースは、第1の態様の実装のいずれか1つに係る方法における第1のインバウンドインタフェースによって実行される操作を実行するように構成されており、第1のアウトバウンドインタフェースは、第1の態様の実装のいずれか1つに係る方法における第1のアウトバウンドインタフェースによって実行される操作を実行するように構成されている。プロセッサは、第1の態様に係る方法における第1のインバウンドインタフェース及び第1のアウトバウンドインタフェースによって実行される操作以外の操作を実行するように構成されている。代替的には、第1のインバウンドインタフェースは、第2の態様の実装のいずれか1つに係る方法における上流ネットワークノードから複数のパケットを受信する操作を実行するように構成されており、第1のアウトバウンドインタフェースは、第2の態様の実装のいずれか1つに係る方法における第1のネットワークノードのアウトバウンドインタフェースによって実行される操作を実行するように構成されており、プロセッサは、第2の態様の実装のいずれか1つに係る方法における第1のインバウンドインタフェース及び第1のアウトバウンドインタフェースによって実行される操作以外の操作を実行するように構成されている。
【0038】
第7の態様によれば、本願の一実施形態は、通信インタフェースと、通信インタフェースに接続されているプロセッサとを備えるコントローラを提供する。通信インタフェースは、第3の態様の実装のいずれか1つに係る方法における受信及び送信操作を実行するように構成されており、プロセッサは、第3の態様の実装のいずれか1つに係る方法における通信インタフェースによって実行される操作以外の操作を実行するように構成されている。
【0039】
第8の態様によれば、本願の一実施形態は、第1のネットワークノードを提供する。第1のネットワークノードは、メモリと、プロセッサとを備える。第1のネットワークノードが第1の態様の実装のいずれか1つ又は第2の態様の実装のいずれか1つに係る方法を実行するように、メモリは、プログラムコードを記憶するように構成されており、プロセッサは、プログラムコード内の命令を実行するように構成されている。
【0040】
第9の態様によれば、本願の一実施形態は、コントローラを提供する。コントローラは、メモリと、プロセッサとを備える。コントローラが第3の態様の実装のいずれか1つに係る方法を実行するように、メモリは、プログラムコードを記憶するように構成されており、プロセッサは、プログラムコード内の命令を実行するように構成されている。
【0041】
第10の態様によれば、本願の一実施形態は、命令又はコンピュータプログラムを備えるコンピュータ可読記憶媒体を提供する。コンピュータ可読記憶媒体がコンピュータ上で実行されると、コンピュータは、第1の態様の実装のいずれか1つに係る方法、第2の態様の実装のいずれか1つに係る方法、又は第3の態様の実装のいずれか1つに係る方法を実行することが可能になる。
【0042】
第11の態様によれば、本願の一実施形態は、命令又はコンピュータプログラムを備えるコンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品がコンピュータ上で実行されると、コンピュータは、第1の態様の実装のいずれか1つに係る方法、第2の態様の実装のいずれか1つに係る方法、又は第3の態様の実装のいずれか1つに係る方法を実行することが可能になる。
【0043】
第12の態様によれば、本願の一実施形態は、第1のネットワークノードと、コントローラとを備える通信システムを提供する。一実装において、第1のネットワークノードは、第1の態様の実装のいずれか1つに係る第1のネットワークノードである、又は、第1のネットワークノードは、第2の態様の実装のいずれか1つに係る第1のネットワークノードである。別の実装において、コントローラは、第3の態様の実装のいずれか1つに係るコントローラである。
【図面の簡単な説明】
【0044】
本願の実施形態における又は従来技術における技術的解決手段をより明確に説明するために、以下で、実施形態又は従来技術を説明するための添付図面を簡潔に説明する。以下の説明における添付図面は、本願のいくつかの実施形態のみを示しており、当業者は、創造的努力無しにこれらの添付図面から他の図面をさらに導き出し得ることが明らかである。
【0045】
図1】iFIT情報が追加されたMPLSパケットの構造の概略図である。
【0046】
図2】本願の一実施形態に係るネットワークアーキテクチャの概略図である。
【0047】
図3A】本願の一実施形態に係るインサイチュフロー検出方法のシグナリングのやりとりの図である。
図3B】本願の一実施形態に係るインサイチュフロー検出方法のシグナリングのやりとりの図である。
【0048】
図4】本願の一実施形態に係るFIEHフィールドの概略図である。
【0049】
図5A】本願の一実施形態に係るインサイチュフロー検出方法のシグナリングのやりとりの図である。
図5B】本願の一実施形態に係るインサイチュフロー検出方法のシグナリングのやりとりの図である。
【0050】
図6】本願の一実施形態に係るインサイチュフロー検出方法の概略フローチャートである。
【0051】
図7】本願の一実施形態に係るインサイチュフロー検出方法の概略フローチャートである。
【0052】
図8】本願の一実施形態に係るインサイチュフロー検出方法の概略フローチャートである。
【0053】
図9】本願の一実施形態に係る第1のネットワークノードの構造の概略図である。
【0054】
図10】本願の一実施形態に係るコントローラの構造の概略図である。
【0055】
図11】本願の一実施形態に係る第1のネットワークノードの構造の概略図である。
【0056】
図12】本願の一実施形態に係るコントローラの構造の概略図である。
【0057】
図13】本願の一実施形態に係る第1のネットワークノードの構造の概略図である。
【0058】
図14】本願の一実施形態に係るコントローラの構造の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0059】
本願の実施形態は、インサイチュフロー検出方法及び装置を提供する。本願の実施形態において提供される解決手段によれば、検出ドメインにおける検出される伝送遅延の精度を改善できる。
【0060】
理解を容易にするために、インサイチュフロー検出技術を簡潔に説明するための一例として、iFIT技術が使用される。
【0061】
iFIT技術は、パケットに保持されているiFIT情報に基づいてネットワークにおけるサービスフローをマーキングしてよい。マーキングは、カラーリングとも称される。iFIT情報は、全体としてiFITヘッダを形成するように使用されてよい、例えば、マルチプロトコルラベルスイッチング(Multi-Protocol Label Switching、MPLS)プロトコル等の拡張ヘッダとして使用されてよい。代替的には、iFIT情報は、フィールド情報等に基づいてインターネットプロトコル(Internet Protocol、IP)ヘッダに分散して含まれてよい。サービスフローが通過するノードは、タイムスタンプ及びパケットの個数等の収集されたデータを制御管理デバイスに報告し、それにより、制御管理デバイスが、報告されたデータに基づいて、ネットワーク遅延、パケット損失ステータス、復元経路等をさらに計算する。MPLSネットワーク環境において、iFIT情報が追加されたMPLSパケットの可能な構造が図1に示されている。ここでは、MPLSパケットにおいて示されているキーフィールドが説明される。
【0062】
DA/SA/VLAN及び0x8847は、レイヤ2ヘッダ(layer 2 header、L2 header)を形成する。DAは、宛先アドレス(destination address、DA)を示し、SAは、送信元アドレス(source address、SA)を示し、VLANは、仮想ローカルエリアネットワーク(Virtual Local Area Network、VLAN)識別子を示す。MPLSラベルは、MPLSラベルフィールドを示し、このフィールドは、SR-TPトンネル上で搬送されるサービスに関係する。SR-TPトンネルがレイヤ3仮想プライベートネットワーク(layer 3 virtual private network、L3VPN)サービスを搬送する場合、MPLSラベルフィールドは、複数のレベルのラベルスタック及び経路ラベルを含んでよい。詳細については、ここで説明しない。MPLSペイロードは、ペイロードフィールドを示す。
【0063】
図1に示されている、フロー命令インジケータ(flow instruction indicator、FII)フィールド、フロー命令ヘッダ(flow instruction header、FIH)フィールド、及びフロー命令拡張ヘッダ(flow instruction extension header、FIEH)フィールドが、iFIT情報を形成する。以下で、FIIフィールド、FIHフィールド、及びFIEHフィールドを簡潔に説明する。
【0064】
1.FIIフィールドは、FIIフィールドに続くいくつかのバイトがiFIT情報であることを識別するために主に使用される。例えば、FIIフィールドは、以下のフィールド情報を含んでよい:
フロー命令インジケータラベル(英語:FII Label)、ここで、初期設定値は、iFIT検出フローを識別するように構成されてよい;
優先順位EXPフラグビット、ここで、優先順位EXPフラグビットは、外側MPLSラベルヘッダ内の何らかの関係する情報に基づいて判定されてよい;
それがスタックボトムであるか否かをマーキングするために使用されるSフラグビット、ここで、例えば、1の値はスタックボトムを示し、0の値は非スタックボトムを示す;及び
生存時間(time to live、TTL)フラグビット、ここで、TTLフラグビットは、外側MPLSラベルヘッダ内の何らかの関係する情報に基づいて判定されてもよい。
【0065】
2.FIHフィールドは、インサイチュフロー検出ヘッダ又はフロー検出ヘッダと称されてもよい。このフィールドは、iFIT検出に関係する情報を保持するために主に使用される。例えば、FIHフィールドは、以下のフィールド情報を含んでよい;
iFIT検出トラフィックの各要素に割り当てられるグローバル一意識別子であるフロー識別子(英語:Flow ID);
Lフラグビット、すなわち、パケット損失(英語:packet loss)検出カラーフラグ、ここで、例えば、Lフラグビットの値「1」は、パケット損失が収集されたことを示し、Lフラグビットの値「0」は、パケット損失が収集されていないことを示す;
Dフラグビット、すなわち、遅延(英語:delay)測定カラーフラグ、ここで、例えば、Dフラグビットの値「1」は、タイムスタンプが収集されたことを示し、Dフラグビットの値「0」は、タイムスタンプが収集されていないことを示す;
iFIT検出結果を送信する必要があるノードのレンジ及び検出コンテンツレンジをマーキングする、ヘッダタイプインジケータ(header type indicator、HTI)、ここで、例えば、2つのエンドノード以外のiFITが可能な経路ノードを検出するか否か、FIEHフィールドが有効であるか否か等を区別するために、異なるマーク値が使用されてよい;及び、
予約済みフラグビットとして使用されてよいRフラグビット。
【0066】
3.FIEHフィールドは、フロー拡張検出ヘッダ又は拡張インサイチュフロー検出ヘッダと称されてもよい。拡張フィールドとして、このフィールドは、iFIT検出に関係する他の情報を保持するために主に使用される。例えば、FIEHフィールドは、以下のフィールド情報を含んでよい:
フロー識別子のビット幅を拡張させるために使用されるフロー識別子拡張Flow ID Ext;リバースフロー(英語:reverse flow)をマーキングするために使用されるVフラグビット、ここで、例えば、Vフラグビットの値「0」は、現在のフローがフォワードフローであることを示し、受信端がリバースフローを自動的に生成してよく、Vフラグビットの値「1」は、現在のフローがリバースフローであることを示し、受信端がリバースフローをもはや自動的に生成せず、ここで、Vフラグビットは、図1に示されていない任意選択のフィールドである;及び
期間(英語:period)、ここで、異なる値は異なる検出期間を示し、例えば、検出期間は、1秒、10秒、30秒、1分、又は10分であってよい。
【0067】
前述のものは、iFIT技術を一例として使用することによってインサイチュフロー検出技術の原理を簡潔に説明しているだけであることに留意すべきである。インサイチュフロー検出技術は、上で言及されたiFIT技術に限定されるものではない。本明細書においては、他のインサイチュフロー検出技術を詳細に説明しない。
【0068】
通常、別のデバイスによって送信されるパケットを受信した後、検出ドメイン内にあるヘッドノードは、インサイチュフロー検出のために検出ドメイン内にあるネットワークノードを示すために、インサイチュフロー検出情報(例えば、iFIT情報)をパケットの中にカプセル化する。パケットのタイプは、通常、サービスパケットである。実際の応用シナリオにおいては、複数のサービスパケットが連続して送信されてよい。例えば、複数のサービスパケットは、サービスフローを形成してよく、又は、複数のサービスパケットは、特定の期間内で間隔を置いて送信される。ここではこれについて限定しない。
【0069】
ネットワークにおいて、インサイチュフロー検出のためのネットワークレンジは、規定された検出ドメインに基づいて判定されてよい。通常、検出ドメイン内にあるネットワークノードは、インサイチュフロー検出のためのインサイチュフロー検出情報を伝送する必要があり、制御管理デバイスに、インサイチュフロー検出を通して取得された対応する情報を送信する。検出ドメインの検出レンジは、例えば、ネットワークシナリオ又はサービスタイプに基づいて、複数の方式で判定されてよい。例えば、ネットワークにおけるコアネットワーク部分が検出ドメインとして規定される、又は、ビデオサービス及び音声サービスに基づいて、異なるレンジの検出ドメインが規定される。検出ドメインは、3つのタイプのノード:ヘッドノード(英語:head node)と、テールノード(英語:end node)と、ホップバイホップ経路ノード(英語:path node)とを含む。ホップバイホップ経路ノードは、トランジットノードと称されてもよい。ヘッドノードと、テールノードと、経路ノードとは、例えば、ネットワークにおける対応するネットワークノードであってよい。サービスフローに関して、検出ドメインにおける規定された検出レンジ内でサービスフローを伝送する1番目のネットワークノードは、サービスフローを伝送するヘッドノードとして使用されてよい。検出ドメインにおける規定された検出レンジ内でサービスフローを伝送する最後のネットワークノードは、サービスフローを伝送するテールノードとして使用されてよい。ヘッドノードとテールノードとの間でサービスフローを伝送する各ノードは、ホップバイホップ経路ノードである。インサイチュフロー検出情報は、ヘッドノードによって追加され、テールノードにおいて除去されてよい。
【0070】
本願における検出ドメインは、インサイチュフロー検出が適用されるネットワークドメインである。具体的には、検出ドメインは、インサイチュフロー検出が可能な複数の転送デバイス、例えば、ルータ又はスイッチを含む。検出ドメインは、検出ドメイン内にある複数の転送デバイスのためのインサイチュフロー検出を構成し、複数の転送デバイスによって報告されるインサイチュフロー検出データを収集して解析するように構成されている制御管理デバイス、例えば、論理的に集中型のコントローラをさらに含んでよい。
【0071】
図1は、説明のための一例に過ぎず、インサイチュフロー検出技術は、様々な他のネットワーク環境に適用されてよいことに留意すべきである。例えば、インターネットプロトコルバージョン4(Internet Protocol version 4、IPv4)ネットワーク環境において、インサイチュフロー検出情報は、IPv4パケットのフィールドの中にカプセル化されてよい。別の例では、インターネットプロトコルバージョン6(Internet Protocol version 6、IPv6)ネットワーク環境において、インサイチュフロー検出情報は、IPv6パケットのフィールドの中にカプセル化されてよい。別の例では、セグメントルーティングIPv6(segment routing IPv6、SRv6)ネットワーク環境において、iFIT情報は、SRv6パケットのフィールドの中にカプセル化されてよい。
【0072】
以下では、本願の実施形態における可能なネットワークアーキテクチャを説明する。
図2は、本願の一実施形態に係るネットワークアーキテクチャの概略図である。ネットワーク100は、制御管理デバイスと、複数のネットワークノードとを備える。複数のネットワークノードは、サービスフローの伝送のために、通信リンクを通して互いに接続されている。図2に示すように、検出ドメイン内にあるヘッドノードとトランジットノード1とトランジットノード2とテールノードとは、通信リンクを通して接続されている。この図に示されているノードに加えて、検出ドメインは、図示されていない他のノードをさらに含んでよい。テールノードは、通信リンクを通して外部ノードにさらに接続されてよい。ヘッドノードは、別のデバイスからのサービスフローを受信してよく、サービスフローは、ヘッドノード、トランジットノード1、トランジットノード2、及びテールノードを通って外部ノードに到達してよい。制御管理デバイスは、例えば、集中型のコントローラ、ネットワーク管理システム、又は、トラフィック解析のためのトラフィック解析デバイスであってよい。制御管理デバイスは、1つのデバイスであってよく、又は、複数のデバイスのセットであってよい。
【0073】
本願において、検出ドメインは、制御管理デバイスによって決定されてよく、検出ドメインは、制御管理デバイスによって決定された検出レンジである、又は、検出ドメインは、検出ドメインを形成するように検出ドメイン内にある各転送デバイス上で別個に構成されてよい。検出ドメインにおける伝送経路上で、検出ドメイン内にあるヘッドノードとテールノードとの間に位置するネットワークノードは、トランジットノード、例えば、図2におけるトランジットノード1及びトランジットノード2である。
【0074】
現在、制御管理デバイスは、検出ドメインにおける伝送遅延を検出するために、検出ドメイン内にある各ノード上にインサイチュフロー検出技術を展開し得る。検出ドメインにおける伝送遅延は、ヘッドノードとテールノードとの間のエンドツーエンド伝送遅延を含んでよい。検出ドメイン内にある各ノードは、遅延検出操作を周期的に実行してよい。図2を参照しながら、以下で、ヘッドノードとテールノードとの間のエンドツーエンド伝送遅延を検出する従来の実装を説明する。具体的には、インサイチュフロー検出期間内で、ヘッドノードは、カラーリングのために、受信されたパケットからパケットをランダムに選択してよい。具体的には、ヘッドノードは、伝送遅延の検出を示すインサイチュフロー検出情報をパケットに追加し、制御管理デバイスに、ヘッドノードがそのパケットを受信した時点を示すタイムスタンプを報告してよい。パケットを受信した後、検出ドメイン内にあるテールノードは、そのパケットを外部ノードに転送し、制御管理デバイスに、テールノードがそのパケットを外部ノードに転送した時点を示すタイムスタンプを報告してよい。制御管理デバイスは、ヘッドノードによって報告されたタイムスタンプ及びテールノードによって報告されたタイムスタンプに基づいて、インサイチュフロー検出期間内の検出ドメインにおけるエンドツーエンド伝送遅延を計算してよい。具体的には、制御管理デバイスは、テールノードによって報告されたタイムスタンプと、ヘッドノードによって報告されたタイムスタンプとの間の差を、インサイチュフロー検出期間内の検出ドメインにおけるエンドツーエンド伝送遅延と判定してよい。
【0075】
カラーリングされたパケットが検出ドメインにおいて伝送されるときにパケット損失が発生し得るので、パケット損失が発生した場合、制御管理デバイスは、テールノードによって送信されるタイムスタンプを受信できず、制御管理デバイスは、インサイチュフロー検出期間内の検出ドメインにおけるエンドツーエンド伝送遅延を判定できない。加えて、検出ドメインにおける単一のパケットのエンドツーエンド伝送遅延は、検出ドメインにおけるエンドツーエンド伝送遅延をよく表すことができない。したがって、検出ドメインにおけるエンドツーエンド伝送遅延を検出する前述の方式で取得されたエンドツーエンド伝送遅延は、不正確である。
【0076】
前述の問題を解決するために、本願の一実施形態は、インサイチュフロー検出方法を提供する。添付図面を参照しながら、以下では、インサイチュフロー検出方法を使用することによって実行される遅延検出を説明する。
【0077】
本願のこの実施形態の以下の説明において、理解を容易にするために、説明のための一例としてiFITインサイチュフロー検出が使用されているが、これは、本願のこの実施形態に対するいかなる限定もなさない。本願におけるインサイチュフロー検出は、iFITインサイチュフロー検出を含むが、これに限定されるものではない。
【0078】
図3A及び図3Bは、本願の一実施形態に係るインサイチュフロー検出方法のシグナリングのやりとりの図である。図3A及び図3Bに示されている方法は、第1のインサイチュフロー検出期間内の検出ドメインにおける第1のサービスフローのエンドツーエンド伝送遅延を検出するために使用されてよい。図3A及び図3Bに示されている方法100は、以下のS101~S109を使用することによって実装されてよい。
【0079】
S101:ヘッドノードが、インタフェース1を通して、第1のインサイチュフロー検出期間内の第1のサービスフローにおける複数のパケットを受信する。
【0080】
本願のこの実施形態において、インタフェース1は、ヘッドノードがそれを通して別のデバイスとインタラクトするインタフェースであり、インタフェース1は、ヘッドノード上の物理インタフェースであってよい。通常、遅延検出のためにiFIT技術が適用される検出ドメインに関して、各ノードは、遅延検出操作を周期的に実行してよい。第1のインサイチュフロー検出期間は、遅延検出操作のための複数の期間のうちの1つである。第1のインサイチュフロー検出期間に関して、本明細書において説明のために一例が使用される。インサイチュフロー検出期間がTであり、iFIT技術が検出ドメインに展開された時点がtであると仮定される。この場合、1番目のインサイチュフロー検出期間に対応する期間は、(t,t+T)であり、2番目のインサイチュフロー検出期間に対応する期間は、(t+T,t+2*T)であり、類推によって、n番目のインサイチュフロー検出期間に対応する期間は、(t+(n-1)*T,t+n*T)である。本願のこの実施形態において言及される第1のインサイチュフロー検出期間は、期間(t+(i-1)*T,t+i*T)に対応するインサイチュフロー検出期間であってよく、iは、1よりも大きい又はそれに等しい整数である。
【0081】
本願のこの実施形態において、検出ドメインにおける伝送遅延は、第1のサービスフローをカラーリングすることによって検出される。非サービスフローに関して、例えば、制御パケット又は別のプロトコルパケットは、検出ドメインにおける伝送遅延の検出に使用されない。複数のパケットは、第1のサービスフローにおける全てのパケットであってよく、又は、第1のサービスフローにおけるいくつかのパケットであってよい。複数のパケットは、インタフェース1を通してヘッドノードによって連続して受信されるパケットであってよく、又は、間隔を置いて受信されるパケットであってよい。ここではこれについて限定しない。
【0082】
S102:ヘッドノードが、各パケットのインサイチュフロー検出情報の中に、インタフェース1を通して各パケットが受信されたタイムスタンプT1をカプセル化する。
【0083】
複数のパケットのそれぞれに関して、ヘッドノードがパケットを受信するたびに、ヘッドノードがパケットのタイムスタンプT1を判定し、パケットのタイムスタンプT1は、ヘッドノードがインタフェース1を通してパケットを受信した時点を示し、ヘッドノードは、受信されたパケットのインサイチュフロー検出情報の中にタイムスタンプT1をカプセル化する。複数のパケットにおけるパケット1が一例として使用される。インタフェース1を通してパケット1を受信するとき、ヘッドノードは、パケット1のタイムスタンプT1を取得するために、ヘッドノードのローカルタイムスタンプを取得する。パケット1のタイムスタンプT1を取得した後、ヘッドノードは、パケット1のインサイチュフロー検出情報の中にパケット1のタイムスタンプT1をカプセル化する。
【0084】
本願のこの実施形態において、インサイチュフロー検出情報のフィールドは、タイムスタンプフィールドを保持するように拡張されてよい。以下では、導入のための一例としてiFITを使用する。iFITヘッダのFIEHフィールドは、タイムスタンプフィールド1を追加することによって拡張されてよく、タイムスタンプT1は、追加されたタイムスタンプフィールド1に保持される。拡張されたFIEHフィールドは、図4を参照して理解され得る。図4は、本願の一実施形態に係るFIEHフィールドの概略図である。図4に示されているタイムスタンプフィールドは、拡張されたタイムスタンプフィールド1である。
【0085】
本願のこの実施形態において、追加されるタイムスタンプフィールド1の長さは、タイムスタンプT1の精度に基づいて決定されてよい。例えば、タイムスタンプT1がナノ秒の精度である場合、タイムスタンプフィールド1は、例えば、8バイトを含んでよい。当然ながら、タイムスタンプフィールド1は、複数のサブフィールドにさらに分割されてよい。一例において、タイムスタンプフィールド1は、第1のサブフィールド及び第2のサブフィールドを含む。第1のサブフィールド及び第2のサブフィールドは、タイムスタンプT1を共同で保持する。例えば、タイムスタンプT1によって示される時点が5分5秒100ナノ秒である場合、第1のサブフィールドは、時間が5分5秒であることを示す秒レベルのタイムスタンプを保持し、第2のサブフィールドは、100ナノ秒を示すナノ秒レベルのタイムスタンプを保持する。
【0086】
本願のこの実施形態の一実装において、各パケットのインサイチュフロー検出情報は、指示情報1をさらに含み、指示情報1は、インサイチュフロー検出がエンドツーエンドパーパケットインサイチュフロー検出であることを示す。iFITが一例として使用される。具体的には、指示情報1は、iFITインサイチュフロー検出情報のHTIフィールドを使用して保持されてよい。本願のこの実施形態において、HTIフィールドの意味が拡張される。具体的には、HTIフィールドは、8ビットを含み、HTIフィールドの値は、0~255の範囲であってよい。本願のこの実施形態の一実装において、例えば、HTIフィールドの値が5であることの意味が定義されてよい。具体的には、HTIフィールドの値が5である場合、それは、インサイチュフロー検出がエンドツーエンドパーパケットインサイチュフロー検出であることを示す指示情報をインサイチュフロー検出情報が含むことを示す。「エンドツーエンド」は、テールノードが、ヘッドノードからテールノードまでのエンドツーエンド伝送遅延を検出する段階を実行することを意味する。「パーパケット」は、ヘッドノードが、第1のサービスフローにおける複数のパケットをカラーリングすることを意味する。これに対応して、テールノードによって計算されるヘッドノードからテールノードまでのエンドツーエンド伝送遅延は、複数のカラーリングされたパケットに基づく計算を通して取得される。
【0087】
S103:ヘッドノードが、タイムスタンプT1とともにカプセル化された各パケットをヘッドノードのインタフェース2に転送する。
【0088】
本願のこの実施形態において、ヘッドノードは、パケットにおける宛先IPアドレス及びローカルパケット転送テーブルに基づいて、パケットを転送するためのアウトバウンドインタフェースを判定してよい。ここで言及されるインタフェース2は、各パケットを転送するためのアウトバウンドインタフェースである。インタフェース2は、ヘッドノード上の物理インタフェースであってよい。
【0089】
S104:ヘッドノードが、インタフェース2を通して、タイムスタンプT1とともにカプセル化された各パケットをトランジットノード1に送信する。
【0090】
S105:トランジットノード1が、各受信されたパケットをテールノードに転送する。
【0091】
S106:テールノードが、トランジットノード1によって送信される各パケットを受信する。
【0092】
テールノードがタイムスタンプT1を保持する各パケットを受信した後、各パケットが指示情報1を保持しているので、テールノードは、タイムスタンプT1を保持する複数のパケットに基づいて、第1のインサイチュフロー検出期間内のヘッドノードからテールノードまでの第1のサービスフローのエンドツーエンド伝送遅延を判定する。具体的には、テールノードは、S107を実行することによって、第1のインサイチュフロー検出期間内のヘッドノードからテールノードまでの第1のサービスフローのエンドツーエンド伝送遅延を判定してよい。
【0093】
S107:テールノードが、各受信されたパケットに対応するタイムスタンプT2を判定し、各パケットに保持されているタイムスタンプT1及び各パケットのタイムスタンプT2に基づいて、第1のインサイチュフロー検出期間内のヘッドノードからテールノードまでの第1のサービスフローのエンドツーエンド伝送遅延を判定する。
【0094】
テールノードがタイムスタンプT1を保持するパケットを受信するたびに、テールノードは、パケットのタイムスタンプT2を判定してよい。タイムスタンプT2は、テールノードのアウトバウンドインタフェースを通してパケットが受信された時点を示す。パケット1が一例として使用される。パケット1を受信した後、テールノードは、テールノードのアウトバウンドインタフェースを通してパケット1が受信されたタイムスタンプT2を判定してよい。各パケットに対応するタイムスタンプT2を判定した後、テールノードは、各パケットに保持されているタイムスタンプT1及び各パケットのタイムスタンプT2に基づいて、第1のインサイチュフロー検出期間内のヘッドノードからテールノードまでの第1のサービスフローのエンドツーエンド伝送遅延を計算してよい。具体的には、テールノードは、各パケットのタイムスタンプT1及び各パケットのタイムスタンプT2に基づいて、ヘッドノードからテールノードまでの各パケットのエンドツーエンド伝送遅延を計算してよい。パケット1が一例として使用される。テールノードは、ヘッドノードからテールノードまでのパケット1のエンドツーエンド伝送遅延を取得するために、パケット1のタイムスタンプT2とパケット1のタイムスタンプT1との間の差を計算してよい。ヘッドノードからテールノードまでの各パケットのエンドツーエンド伝送遅延を計算した後、テールノードは、ヘッドノードからテールノードまでの各パケットのエンドツーエンド伝送遅延に基づいて、第1のインサイチュフロー検出期間内のヘッドノードから第1のネットワークノードまでの第1のサービスフローのエンドツーエンド伝送遅延を判定してよい。
【0095】
第1のインサイチュフロー検出期間内のヘッドノードから第1のネットワークノードまでの第1のサービスフローのエンドツーエンド伝送遅延に関して、本願のこの実施形態において、ヘッドノードからテールノードまでのパケットのエンドツーエンド伝送遅延の最大値、ヘッドノードからテールノードまでのパケットのエンドツーエンド伝送遅延の最小値、及び、ヘッドノードからテールノードまでのパケットのエンドツーエンド伝送遅延の平均値が考慮され、これらは全て、第1のインサイチュフロー検出期間内のヘッドノードから第1のネットワークノードまでの第1のサービスフローのエンドツーエンド伝送遅延を反映し得ることに留意すべきである。したがって、本願のこの実施形態において、第1のインサイチュフロー検出期間内のヘッドノードから第1のネットワークノードまでの第1のサービスフローのエンドツーエンド伝送遅延は、ヘッドノードからテールノードまでのパケットの最大エンドツーエンド伝送遅延、ヘッドノードからテールノードまでのパケットの最小エンドツーエンド伝送遅延、及びヘッドノードからテールノードまでのパケットの平均エンドツーエンド伝送遅延のうちのいずれか1又は複数であってよい。換言すると、ヘッドノードからテールノードまでの各パケットのエンドツーエンド伝送遅延を判定した後、テールノードは、ヘッドノードからテールノードまでのパケットのエンドツーエンド伝送遅延の最大値、ヘッドノードからテールノードまでのパケットのエンドツーエンド伝送遅延の最小値、及び、ヘッドノードからテールノードまでのパケットのエンドツーエンド伝送遅延の平均値のうちの1又は複数を、第1のインサイチュフロー検出期間内のヘッドノードから第1のネットワークノードまでの第1のサービスフローのエンドツーエンド伝送遅延と判定してよい。ヘッドノードからテールノードまでのパケットのエンドツーエンド伝送遅延の最大値は、ヘッドノードからテールノードまでのパケットの最大エンドツーエンド伝送遅延と称されてもよい。ヘッドノードからテールノードまでのパケットのエンドツーエンド伝送遅延の最小値は、ヘッドノードからテールノードまでのパケットの最小エンドツーエンド伝送遅延と称されてもよい。ヘッドノードからテールノードまでのパケットのエンドツーエンド伝送遅延の平均値は、ヘッドノードからテールノードまでのパケットの平均エンドツーエンド伝送遅延と称されてもよい。
【0096】
S108:テールノードが、第1のインサイチュフロー検出期間内のヘッドノードからテールノードまでの第1のサービスフローのエンドツーエンド伝送遅延を制御管理デバイスに報告する。
【0097】
第1のインサイチュフロー検出期間内のヘッドノードからテールノードまでの第1のサービスフローのエンドツーエンド伝送遅延を判定した後、テールノードは、制御管理デバイスが受信されたデータに基づいて解析及び処理を実行するように、エンドツーエンド伝送遅延を制御管理デバイスに報告してよい。一例において、テールノードは、第1のインサイチュフロー検出期間内のヘッドノードからテールノードまでの第1のサービスフローのエンドツーエンド伝送遅延をYANGモデルの中にカプセル化し、エンドツーエンド伝送遅延を、リプレゼンテーショナルステートトランスファ構成プロトコル(Representational State Transfer Configuration Protocol、RESTCONF)を使用して制御管理デバイスに報告してよい。代替的には、テールノードは、第1のインサイチュフロー検出期間内のヘッドノードからテールノードまでの第1のサービスフローのエンドツーエンド伝送遅延を、テレメトリ(telemetry)技術を使用して制御管理デバイスに報告してよい。
【0098】
本願のこの実施形態において、データを制御管理デバイスに送信するとき、検出ドメイン内にあるノードは、送信されることになるデータをYANGモデルの中にカプセル化し、そのデータを、RESTCONFを使用して制御管理デバイスに報告する、又は、送信されることになるデータを、テレメトリを使用して制御管理デバイスに報告してよいことに留意すべきである。したがって、検出ドメイン内にあるノードによって制御管理デバイスにデータを報告することについては、詳細を説明しない。
【0099】
一実施形態において、第1のインサイチュフロー検出期間内のヘッドノードからテールノードまでの第1のサービスフローのエンドツーエンド伝送遅延を判定するようにテールノードに指示することに加えて、指示情報1は、第1のインサイチュフロー検出期間内のヘッドノードからトランジットノード1までの第1のサービスフローのエンドツーエンド伝送遅延を判定するようにトランジットノード1にさらに指示してよい。換言すると、前述の「エンドツーエンド」は、トランジットノード1が、ヘッドノードからトランジットノード1までのエンドツーエンド伝送遅延を検出する段階を実行すること意味してもよい。具体的には、S105に加えて、トランジットノード1は、S1051及びS1052をさらに実行してよい。
【0100】
S1051:トランジットノード1が、各受信されたパケットに対応するタイムスタンプT3を判定し、各パケットに保持されているタイムスタンプT1及び各パケットのタイムスタンプT3に基づいて、第1のインサイチュフロー検出期間内のヘッドノードからトランジットノード1までの第1のサービスフローのエンドツーエンド伝送遅延を判定する。
【0101】
各パケットのタイムスタンプT3は、トランジットノード1のアウトバウンドインタフェースを通して各パケットが受信された時点を示す。
【0102】
S1052:トランジットノード1が、第1のインサイチュフロー検出期間内のヘッドノードからトランジットノード1までの第1のサービスフローのエンドツーエンド伝送遅延を制御管理デバイスに報告する。
【0103】
S1051及びS1052の実装原理は、S107及びS108のそれと同様である。したがって、S1051及びS1052の特定の実装については、S107及びS108の前述の説明部分を参照されたい。詳細については、ここで説明しない。
【0104】
図3A及び図3Bに示されている方法において、1つのみのトランジットノードが示されているが、実際の応用では、第1のサービスフローは、検出ドメインにおける第1のサービスフローの伝送のためにiFIT技術をサポートするいくつかのトランジットノードを通過してよいことに留意すべきである。トランジットノードによって実行される操作は、同様である。具体的には、トランジットノードは、上流デバイスからパケットを受信し、そのパケットを下流デバイスに転送する。トランジットノードによって実行されるエンドツーエンド伝送遅延を計算する段階は、トランジットノード1によって実行される段階と同じである。詳細については、ここで説明しない。
【0105】
前述の説明から、本願のこの実施形態において、ヘッドノードは、第1のサービスフローの複数のパケットをカラーリングすることによってエンドツーエンド伝送遅延を検出することを認識できる。1又は複数のカラーリングされたパケットが失われても、失われていない別のパケットに基づいて、第1のインサイチュフロー検出期間内の検出ドメインにおけるエンドツーエンド伝送遅延を依然として判定できる。加えて、複数のパケットに基づいて第1のインサイチュフロー検出期間内の検出ドメインにおけるエンドツーエンド伝送遅延を判定する方式は、1つのパケットに基づいて第1のインサイチュフロー検出期間内の検出ドメインにおけるエンドツーエンド伝送遅延を判定する方式よりも高い精度を有する。結論として、本願のこの実施形態において提供される解決手段を使用することで、検出ドメインにおける検出されるエンドツーエンド伝送遅延の精度を改善できる。
【0106】
加えて、検出ドメインの伝送パフォーマンスをより正確に反映するために、本願の一実施形態は、インサイチュフロー検出方法をさらに提供する。方法は、検出ドメインにおけるノード間の第1のサービスフローの伝送遅延と、第1のインサイチュフロー検出期間内のノードにおける第1のサービスフローの伝送遅延とを検出するために使用されてよい。以下では、図5A及び図5Bを参照しながらインサイチュフロー検出方法を説明する。
図5A及び図5Bは、本願の一実施形態に係るインサイチュフロー検出方法のシグナリングのやりとりの図である。例えば、図5A及び図5Bに示されている方法200は、S201~S214を実行することによって実装されてよい。
【0107】
S201:ヘッドノードが、インタフェース1を通して、第1のインサイチュフロー検出期間内の第1のサービスフローにおける複数のパケットを受信する。
【0108】
S202:ヘッドノードが、各パケットのインサイチュフロー検出情報の中に、インタフェース1を通して各パケットが受信されたタイムスタンプT1をカプセル化する。
【0109】
S203:ヘッドノードが、タイムスタンプT1とともにカプセル化された各パケットをヘッドノードのインタフェース2に転送する。
【0110】
S201~S203の基本原理は、S101~S103のそれと同じである。したがって、S201~S203の特定の実装については、S101~S103の前述の説明部分を参照されたい。詳細については、再度ここで説明しない。
【0111】
S201~S203とS101~S103との間の差異は、S201~S203において言及された各パケットのインサイチュフロー検出情報が指示情報2を含み、指示情報2は、インサイチュフロー検出がホップバイホップパーパケットインサイチュフロー検出であることを示すことにあることに留意すべきである。指示情報1と同様に、指示情報2は、インサイチュフロー検出情報内のHTIフィールドを使用することによって保持されてもよく、HTIフィールドの意味は拡張されてよい。例えば、HTIフィールドの値6の意味が定義されてよい。HTIフィールドの値が6である場合、それは、インサイチュフロー検出がホップバイホップパーパケットインサイチュフロー検出であることを示す指示情報をインサイチュフロー検出情報が含むことを示す。「ホップバイホップ」は、iFIT技術をサポートし、カラーリングされたパケットを受信する各ノードが、リンク遅延及びそのノードにおける伝送遅延の検出を実行する必要があることを意味する。「パーパケット」の意味は、上で言及されており、詳細をここで再度説明しない。
【0112】
S204:ヘッドノードが、各パケットのタイムスタンプT4を判定し、各パケットに保持されているタイムスタンプT1及び各パケットのタイムスタンプT4に基づいて、第1のインサイチュフロー検出期間内のヘッドノードにおける第1のサービスフローの伝送遅延を判定する。
【0113】
本願のこの実施形態において、各パケットのタイムスタンプT4は、ヘッドノードのインタフェース2を通して各パケットが受信された時点を示す。
【0114】
指示情報2が、インサイチュフロー検出がホップバイホップパーパケットインサイチュフロー検出であることを示すので、ヘッドノードは、ヘッドノードにおける第1のサービスフローの伝送遅延を計算する必要があることが理解され得る。具体的には、複数のパケットのうちの1つを受信するとき、ヘッドノードは、パケットに対応するタイムスタンプT4を判定し、各パケットに保持されているタイムスタンプT1及び各パケットのタイムスタンプT4に基づいて、第1のインサイチュフロー検出期間内のヘッドノードにおける第1のサービスフローの伝送遅延を判定してよい。具体的には、ヘッドノードは、各パケットに保持されているタイムスタンプT1及び各パケットのタイムスタンプT4に基づいて、ヘッドノードにおけるパケットの伝送遅延を計算してよい。パケット1が一例として使用される。ヘッドノードは、パケット1のタイムスタンプT4とタイムスタンプT1との間の差を、ヘッドノードにおけるパケット1の伝送遅延と判定してよい。さらに、ヘッドノードにおける各パケットの伝送遅延を計算した後、ヘッドノードは、ヘッドノードにおける各パケットの伝送遅延に基づいて、第1のインサイチュフロー検出期間内のヘッドノードにおける第1のサービスフローの伝送遅延を判定する。
【0115】
具体的には、ヘッドノードにおけるパケットの伝送遅延の最大値、ヘッドノードにおけるパケットの伝送遅延の最小値、及びヘッドノードにおけるパケットの伝送遅延の平均値は全て、第1のインサイチュフロー検出期間内のヘッドノードにおける第1のサービスフローの伝送遅延を反映し得る。したがって、本願のこの実施形態において、ヘッドノードは、ヘッドノードにおけるパケットの伝送遅延の最大値、ヘッドノードにおけるパケットの伝送遅延の最小値、ヘッドノードにおけるパケットの伝送遅延の平均値のうちのいずれか1又は複数を、第1のインサイチュフロー検出期間内のヘッドノードにおける第1のサービスフローの伝送遅延と判定してよい。ヘッドノードにおけるパケットの伝送遅延の最大値は、ヘッドノードにおけるパケットの最大伝送遅延と称されてもよく、ヘッドノードにおけるパケットの伝送遅延の最小値は、ヘッドノードにおけるパケットの最小伝送遅延と称されてもよく、ヘッドノードにおけるパケットの伝送遅延の平均値は、ヘッドノードにおけるパケットの平均伝送遅延と称されてもよい。
【0116】
S205:ヘッドノードが、第1のインサイチュフロー検出期間内のヘッドノードにおける第1のサービスフローの内部伝送の伝送遅延を制御管理デバイスに報告する。
【0117】
第1のインサイチュフロー検出期間内のヘッドノードにおける第1のサービスフローの内部伝送の伝送遅延を判定した後、ヘッドノードは、制御管理デバイスが受信されたデータに基づいて解析及び処理を実行するように、第1のインサイチュフロー検出期間内のヘッドノードにおける第1のサービスフローの内部伝送の伝送遅延を制御管理デバイスに報告してよい。
【0118】
S206:ヘッドノードが、各パケットのタイムスタンプT1をタイムスタンプT4と置き換える。
【0119】
本願のこの実施形態において、各パケットを受信するトランジットノード1が、第1のインサイチュフロー検出期間内のヘッドノードとトランジットノード1との間の第1のサービスフローの伝送遅延を判定することを可能にするために、ヘッドノードは、各パケットに保持されているタイムスタンプT1を対応するタイムスタンプT4と置き換えてもよい、すなわち、パケット1におけるタイムスタンプT1をパケット1のタイムスタンプT4と置き換えて、パケット2におけるタイムスタンプT1をパケット2のタイムスタンプT4と置き換えてもよい。
【0120】
S207:ヘッドノードが、タイムスタンプT4とともにカプセル化された各パケットを、ヘッドノードのインタフェース2を通してトランジットノード1に転送する。
【0121】
S208:トランジットノード1が、各パケットが受信された時点に対応するタイムスタンプT5を判定し、各パケットのタイムスタンプT4及び各パケットのタイムスタンプT5に基づいて、第1のインサイチュフロー検出期間内のヘッドノードからトランジットノード1までの第1のサービスフローの伝送遅延を判定する。
【0122】
タイムスタンプT4とともにカプセル化された各パケットを受信した後、トランジットノード1は、複数のパケットのそれぞれに保持されているタイムスタンプT4に基づいて、第1のインサイチュフロー検出期間内のヘッドノードとトランジットノード1との間の第1のサービスフローの伝送遅延を判定してよい。具体的には、トランジットノード1は、各パケットが受信された時間に対応するタイムスタンプT5を判定してよい。タイムスタンプT5は、トランジットノードのインタフェース1を通してヘッドノードからパケットが受信された時点を示す。次に、トランジットノード1は、各パケットのタイムスタンプT4及び各パケットのタイムスタンプT5に基づいて、ヘッドノードとトランジットノード1との間の各パケットの伝送遅延を計算する。パケット1が一例として使用される。トランジットノード1は、パケット1のタイムスタンプT5とタイムスタンプT4との間の差を、ヘッドノードとトランジットノード1との間のパケット1の伝送遅延と判定してよい。さらに、トランジットノード1は、ヘッドノードとトランジットノード1との間の各パケットの伝送遅延に基づいて、第1のインサイチュフロー検出期間内のヘッドノードとトランジットノード1との間の第1のサービスフローの伝送遅延を判定してよい。上で言及されたトランジットノード1のインタフェース1は、トランジットノード1上の物理インタフェースであってよい。
【0123】
ヘッドノードとトランジットノード1との間のパケットの伝送遅延の最大値、ヘッドノードとトランジットノード1との間のパケットの伝送遅延の最小値、及び、ヘッドノードとトランジットノード1との間のパケットのリンク遅延の平均値とは全て、或る程度、第1のインサイチュフロー検出期間内のヘッドノードとトランジットノード1との間の第1のサービスフローの伝送遅延を反映し得ることが考慮される。したがって、トランジットノード1は、ヘッドノードとトランジットノード1との間のパケットの伝送遅延の最大値、ヘッドノードとトランジットノード1との間のパケットの伝送遅延の最小値、及び、ヘッドノードとトランジットノード1との間のパケットの伝送遅延の平均値のうちのいずれか1又は複数を、第1のインサイチュフロー検出期間内のヘッドノードとトランジットノード1との間の第1のサービスフローの伝送遅延と判定してよい。
【0124】
S209:トランジットノード1が、第1のインサイチュフロー検出期間内のヘッドノードとトランジットノード1との間の第1のサービスフローの伝送遅延を制御管理デバイスに報告する。
【0125】
第1のインサイチュフロー検出期間内のヘッドノードとトランジットノード1との間の第1のサービスフローの伝送遅延を判定した後、トランジットノード1は、制御管理デバイスが受信されたデータに基づいて解析及び処理を実行するように、判定されたリンク伝送遅延を制御管理デバイスに報告してよい。
【0126】
本願のこの実施形態において、ヘッドノードは、トランジットノード1に隣接する上流ノードであってよい、換言すると、トランジットノード1は、ヘッドノードのネクストホップノードであることに留意すべきである。しかしながら、実際の応用において、ヘッドノードは、トランジットノード1に隣接する上流ノードでなくてよい。すなわち、ヘッドノードが複数のパケットをトランジットノード1に転送するとき、複数のパケットは、iFIT技術をサポートしない複数の他のノードを通過する。ヘッドノードがトランジットノードに隣接する上流ノードである場合、第1のインサイチュフロー検出期間内のヘッドノードとトランジットノード1との間の第1のサービスフローの伝送遅延は、第1のインサイチュフロー検出期間内のヘッドノードとトランジットノード1との間の第1のサービスフローのリンク伝送遅延であることが理解され得る。換言すると、ヘッドノードがトランジットノードに隣接する上流ノードである場合、本願のこの実施形態における解決手段を使用することによって、ヘッドノードとトランジットノード1との間のダイレクトリンクの遅延パフォーマンスを検出できる。
【0127】
S210:トランジットノード1が、各パケットに保持されているタイムスタンプT4をタイムスタンプT5と置き換えて、タイムスタンプT5を保持する各パケットをトランジットノード1のインタフェース2に転送する。
【0128】
本願のこの実施形態において、各パケットを受信するトランジットノード1が、第1のインサイチュフロー検出期間内のトランジットノード1における第1のサービスフローの伝送遅延を判定することを可能にするために、トランジットノード1は、各パケットに保持されているタイムスタンプT4を対応するタイムスタンプT5と置き換えてよい、すなわち、パケット1におけるタイムスタンプT4をパケット1のタイムスタンプT5と置き換えて、パケット2におけるタイムスタンプT4をパケット2のタイムスタンプT5と置き換えてよい。
【0129】
ここで言及されるトランジットノード1のインタフェース2は、各パケットを下流デバイスに転送するように構成されているインタフェースである。インタフェース2は、トランジットノード1における物理インタフェースであってよい。
【0130】
S211:トランジットノード1が、各パケットのタイムスタンプT6を判定し、各パケットのタイムスタンプT5及び各パケットのタイムスタンプT6に基づいて、第1のインサイチュフロー検出期間内のトランジットノード1における第1のサービスフローの伝送遅延を判定する。
【0131】
本願のこの実施形態において、各パケットのタイムスタンプT6は、トランジットノード1のインタフェース2を通して各パケットが受信された時点を示す。
【0132】
S211の原理は、ヘッドノードが第1のインサイチュフロー検出期間内のヘッドノードにおける第1のサービスフローの伝送遅延を判定するS204の原理と同じであることに留意すべきである。具体的には、タイムスタンプT5を保持する複数のパケットを取得した後、トランジットノード1のインタフェース2は、各パケットのタイムスタンプT6を判定し、各パケットのタイムスタンプT5及び各パケットのタイムスタンプT6に基づいて、第1のインサイチュフロー検出期間内のトランジットノード1における第1のサービスフローの伝送遅延を判定してよい。
【0133】
まず、トランジットノード1は、各パケットのタイムスタンプT5及び各パケットのタイムスタンプT6に基づいて、トランジットノード1における各パケットの伝送遅延を判定してよい。パケット1が一例として使用される。トランジットノード1は、パケット1のタイムスタンプT6とパケット1のタイムスタンプT5との間の差を、トランジットノード1におけるパケット1の伝送遅延と判定してよい。次に、トランジットノード1は、トランジットノード1における各パケットの伝送遅延に基づいて、第1のインサイチュフロー検出期間内のトランジットノード1における第1のサービスフローの伝送遅延を判定する。ヘッドノードによって、第1のインサイチュフロー検出期間内のヘッドノードにおける第1のサービスフローの伝送遅延を判定するのと同様に、トランジットノード1は、トランジットノード1におけるパケットの最大伝送遅延、トランジットノード1におけるパケットの最小伝送遅延、及び、トランジットノード1におけるパケットの平均伝送遅延のうちのいずれか1又は複数を、第1のインサイチュフロー検出期間内のトランジットノード1における第1のサービスフローの伝送遅延と判定してよい。トランジットノード1におけるパケットの最大伝送遅延は、トランジットノード1におけるパケットの伝送遅延の最大値である。トランジットノード1におけるパケットの最小伝送遅延は、トランジットノード1におけるパケットの伝送遅延の最小値である。トランジットノード1におけるパケットの平均伝送遅延は、トランジットノード1におけるパケットの伝送遅延の平均値である。
【0134】
S212:トランジットノード1が、第1のインサイチュフロー検出期間内のトランジットノード1における第1のサービスフローの伝送遅延を制御管理デバイスに報告する。
【0135】
第1のインサイチュフロー検出期間内のトランジットノード1における第1のサービスフローの伝送遅延を判定した後、トランジットノード1は、制御管理デバイスが受信されたデータに基づいて解析及び処理を実行するように、伝送遅延を制御管理デバイスに報告してよい。
【0136】
S213:トランジットノード1が、各パケットに保持されているタイムスタンプT5を各パケットのタイムスタンプT6と置き換える。
【0137】
S214:トランジットノード1が、タイムスタンプT6を保持する各パケットを、トランジットノード1のインタフェース2を通してテールノードに転送する。
【0138】
S213及びS214について、テールノードが第1のインサイチュフロー検出期間内のトランジットノード1とテールノードとの間の第1のサービスフローの伝送遅延を計算することを可能にするために、トランジットノードは、各パケットに保持されているタイムスタンプT5を各パケットのタイムスタンプT6と置き換えて、タイムスタンプT6を保持する各パケットを、トランジットノード1のインタフェース2を通してテールノードに転送してよいことに留意すべきである。
【0139】
トランジットノード1が、タイムスタンプT6を保持する各パケットをテールノードに送信した後、テールノードはまた、タイムスタンプT6を保持する複数のパケットに基づいて、第1のインサイチュフロー検出期間内のトランジットノード1とテールノードとの間の第1のサービスフローの伝送遅延を計算して、伝送遅延を制御管理デバイスに報告してよい。これに対応して、テールノードはさらに、第1のインサイチュフロー検出期間内のテールノードにおける第1のサービスフローの伝送遅延を計算して、第1のインサイチュフロー検出期間内のテールノードにおける第1のサービスフローの伝送遅延を制御管理デバイスに報告してよい。テールノードが第1のインサイチュフロー検出期間内のトランジットノード1とテールノードとの間の第1のサービスフローの伝送遅延を計算する計算方式は、トランジットノード1が第1のインサイチュフロー検出期間内のヘッドノードとトランジットノード1との間の第1のサービスフローの伝送遅延を計算する特定の実装と同様であり、詳細をここで再度説明しない。これに対応して、テールノードが第1のインサイチュフロー検出期間内のテールノードにおける第1のサービスフローの伝送遅延を計算する計算方式は、トランジットノード1が第1のインサイチュフロー検出期間内のトランジットノード1における第1のサービスフローの伝送遅延を計算する特定の実装と同様であり、詳細をここで再度説明しない。
【0140】
本願のこの実施形態において、トランジットノード1は、テールノードに隣接する上流ノードであってよく、換言すると、テールノードは、トランジットノード1のネクストホップノードであることに留意すべきである。しかしながら、実際の応用において、トランジットノード1は、テールノードに隣接する上流ノードでなくでもよい。すなわち、トランジットノード1が複数のパケットをテールノードに転送するとき、複数のパケットは、iFIT技術をサポートしない複数の他のノードを通過する。トランジットノード1がテールノードに隣接する上流ノードである場合、第1のインサイチュフロー検出期間内のトランジットノード1とテールノードとの間の第1のサービスフローの伝送遅延は、第1のインサイチュフロー検出期間内のトランジットノード1とテールノードとの間の第1のサービスフローのリンク伝送遅延であることが理解され得る。換言すると、トランジットノード1がテールノードに隣接する上流ノードである場合、本願のこの実施形態における解決手段を使用することによって、トランジットノード1とテールノードとの間のダイレクトリンクの遅延パフォーマンスを検出できる。
【0141】
本願のこの実施形態において、検出ドメインにおけるiFIT検出をサポートするノードは、エンドツーエンドパーパケットインサイチュ検出及びホップバイホップパーパケットインサイチュフロー検出を実行するようにさらに構成されてよい。この場合、本願のこの実施形態において、HTIフィールドの値は、再定義されてよい。例えば、現行のHTIフィールドにおいて定義されていない複数の値からの値が再定義される。例えば、HTIフィールドが10に等しいことの意味が再定義される。具体的には、HTIフィールドの値が10であるとき、それは、インサイチュフロー検出がエンドツーエンドパーパケットインサイチュフロー検出及びホップバイホップパーパケットインサイチュフロー検出であることを示す指示情報をフロー検出情報が含むことを示す。これに対応して、FIEHフィールドは、2つのタイムスタンプフィールド:第1のタイムスタンプフィールド及び第2のタイムスタンプフィールドを取得するようにさらに拡張されてよい。パケット1が一例として使用される。第1のタイムスタンプフィールドは、ヘッドノードがパケット1を取得したタイムスタンプを保持する。パケット1が検出ドメインにおいて伝送されるとき、第1のタイムスタンプフィールドの値は、変化しないままであり、パケット1に対応するタイムスタンプT1である。第2のタイムスタンプフィールドは、パケットが検出ドメインにおいて伝送されるときの、ヘッドノードのアウトバウンドインタフェース(すなわち、上で言及されたヘッドノードのインタフェース2)、各トランジットノードのインタフェース、及びテールノードのインバウンドインタフェースを通してパケット1が受信された時間を保持する。第2のタイムスタンプフィールドの値は、パケット1が伝送されるにつれてリアルタイムに更新される。例えば、第2のタイムスタンプフィールドの値は、タイムスタンプT4からタイムスタンプT5に更新され、次に、タイムスタンプT5からタイムスタンプT6に更新される。
【0142】
第1のタイムスタンプフィールド及び第2のタイムスタンプフィールドについては、S102におけるタイムスタンプフィールド1の説明を参照されたい。詳細については、再度ここで説明しない。
【0143】
本願の一実施形態は、インサイチュフロー検出方法300をさらに提供する。図6は、本願の一実施形態に係るインサイチュフロー検出方法の概略フローチャートである。図6に示されている方法は、例えば、検出ドメイン内にある第1のネットワークノードによって実行されてよい。具体的には、第1のネットワークノードは、第1のインサイチュフロー検出期間内に受信される第1のサービスフローにおける複数のパケットのそれぞれについて以下のS301~S303を実行してよい。
【0144】
S301:第1のネットワークノードが、第1のインバウンドインタフェースを通して複数のパケットのそれぞれを受信する。
【0145】
S302:第1のネットワークノードが、各受信されたパケットのインサイチュフロー検出情報の中に、第1のインバウンドインタフェースを通して各パケットが受信された第1のタイムスタンプをカプセル化し、各パケットの第1のタイムスタンプは、第1のネットワークノードが第1のインバウンドインタフェースを通して各パケットを受信した時点を示す。
【0146】
S303:第1のネットワークノードが、第1のアウトバウンドインタフェースに、第1のタイムスタンプとともにカプセル化された各パケットを転送する。
【0147】
方法300は、前述の実施形態において提供された方法100に適用されてよく、方法100におけるヘッドノードによって実行される段階を実行するように構成されている。方法300は、前述の実施形態において提供された方法200に適用されてもよく、方法200における、ヘッドノード、トランジットノード1、及びテールノードによって実行されるいくつかの段階を実行するように構成されている。
【0148】
具体的には:
【0149】
方法300が前述の実施形態において提供された方法100に適用される場合、第1のネットワークノードは、方法100におけるヘッドノードに対応してよい。第1のインバウンドインタフェースは、方法100におけるヘッドノードのインタフェース1に対応してよい。各パケットの第1のタイムスタンプは、方法100における各パケットのタイムスタンプT1に対応してよい。第1のアウトバウンドインタフェースは、方法100におけるヘッドノードのインタフェース2に対応してよい。
【0150】
方法300が前述の実施形態において提供された方法200に適用される場合、第1のネットワークノードは、方法200における、ヘッドノード、トランジットノード1、又はテールノードに対応してよい。第1のネットワークノードが方法200におけるヘッドノードに対応する場合、第1のインバウンドインタフェースは、ヘッドノードのインタフェース1に対応してよく、各パケットの第1のタイムスタンプは、方法200における各パケットのタイムスタンプT1に対応してよい。第1のアウトバウンドインタフェースは、方法200におけるヘッドノードのインタフェース2に対応してよい。第1のネットワークノードが方法200におけるトランジットノード1に対応する場合、第1のインバウンドインタフェースは、トランジットノード1のインタフェース1に対応してよく、各パケットの第1のタイムスタンプは、方法200における各パケットのタイムスタンプT5に対応してよい。第1のアウトバウンドインタフェースは、方法200におけるトランジットノード1のインタフェース2に対応してよい。第1のネットワークノードが方法200におけるテールノードに対応する場合、第1のインバウンドインタフェースは、例えば、テールノードがそれを通してトランジットノード1等の上流ノードから各パケットを受信するインタフェースであってよく、各パケットの第1のタイムスタンプは、例えば、テールノードがトランジットノード1等の上流ノードから各パケットを受信したタイムスタンプであってよい。例えば、第1のアウトバウンドインタフェースは、各パケットを検出ドメイン外の外部ノードに転送するインタフェースであってよい。
【0151】
一実装において、インサイチュフロー検出情報は、指示情報をさらに含み、指示情報は、インサイチュフロー検出がエンドツーエンドパーパケットインサイチュフロー検出及び/又はホップバイホップパーパケットインサイチュフロー検出であることを示す。
【0152】
一実装において、インサイチュフロー検出情報は、iFITインサイチュフロー検出情報である。
【0153】
一実装において、複数のパケットは、第1のパケットを含み、第1のネットワークノードが各パケットの第1のタイムスタンプを各パケットのインサイチュフロー検出情報の中にカプセル化することは、第1のネットワークノードが、第1のパケットのiFITインサイチュフロー検出情報の第1のフロー命令拡張ヘッダFIEHの中に、第1のインバウンドインタフェースを通して第1のパケットが受信された第1のタイムスタンプをカプセル化することを含む。
【0154】
一実装において、第1のiFITインサイチュフロー検出情報は、指示情報をさらに含み、指示情報は、インサイチュフロー検出がエンドツーエンドパーパケットインサイチュフロー検出及び/又はホップバイホップパーパケットインサイチュフロー検出であることを示す。
【0155】
一実装において、インサイチュフロー検出がホップバイホップパーパケットインサイチュフロー検出であることを指示情報が示す場合、方法300は、第1のネットワークノードが、第1のアウトバウンドインタフェースを通して、第1のタイムスタンプとともにカプセル化された、第1のインバウンドインタフェースからの各パケットを受信し、第1のネットワークノードが、複数のパケットの各第1のタイムスタンプを各パケットの第2のタイムスタンプに更新し、各パケットの第2のタイムスタンプは、第1のアウトバウンドインタフェースを通して各パケットが受信された時点を示し、第1のネットワークノードが、第2のタイムスタンプとともにカプセル化された各パケットを、第1のアウトバウンドインタフェースを通して第2のネットワークノードに送信することをさらに含む。
【0156】
この場合、方法300は、前述の方法の実施形態において提供された方法200に適用されてよく、第1のネットワークノードは、方法200におけるヘッドノード又はトランジットノード1に対応してよい。第1のネットワークノードが方法200におけるヘッドノードに対応する場合、第1のアウトバウンドインタフェースは、方法200におけるヘッドノードのインタフェース2に対応し、各パケットの第1のタイムスタンプは、方法200における各パケットのタイムスタンプT1に対応し、各パケットの第2のタイムスタンプは、方法200における各パケットのタイムスタンプT4に対応する。第1のネットワークノードが方法200におけるトランジットノード1に対応する場合、第1のアウトバウンドインタフェースは、方法200におけるトランジットノード1のインタフェース2に対応し、各パケットの第1のタイムスタンプは、方法200における各パケットのタイムスタンプT5に対応し、各パケットの第2のタイムスタンプは、方法200における各パケットのタイムスタンプT6に対応する。
【0157】
一実装において、インサイチュフロー検出がエンドツーエンドパーパケットインサイチュフロー検出及びホップバイホップパーパケットインサイチュフロー検出であることを指示情報が示す場合、方法300は、第1のネットワークノードが、第1のアウトバウンドインタフェースを通して、第1のタイムスタンプとともにカプセル化された、第1のインバウンドインタフェースからの各パケットを受信し、第1のネットワークノードが、各パケットの第2のタイムスタンプを各受信されたパケットのインサイチュフロー検出情報の中にカプセル化し、各パケットの第2のタイムスタンプは、第1のアウトバウンドインタフェースを通して各パケットが受信された時点を示し、第1のネットワークノードが、第1のタイムスタンプ及び第2のタイムスタンプとともにカプセル化された各パケットを、第1のアウトバウンドインタフェースを通して第2のネットワークノードに送信することをさらに含む。
【0158】
この場合、第1のネットワークノードは、方法100又は方法200におけるヘッドノードであってよく、第1のインバウンドインタフェースは、方法100又は方法200におけるヘッドノードのインタフェース1であり、第1のアウトバウンドインタフェースは、方法100又は方法200におけるヘッドノードのインタフェース2であり、各パケットの第1のタイムスタンプは、方法100又は方法200における各パケットのタイムスタンプT1に対応し、各パケットの第2のタイムスタンプは、方法100又は方法200におけるタイムスタンプT2に対応する。ここで言及される第2のネットワークノードは、ヘッドノードに隣接する下流ノードである。
【0159】
一実装において、方法300は、第1のネットワークノードが、各パケットの第1のタイムスタンプ及び各パケットの第2のタイムスタンプに基づいて、第1のネットワークノードにおける各パケットの伝送遅延を判定し、第1のネットワークノードが、第1のネットワークノードにおける各パケットの伝送遅延に基づいて、第1のインサイチュフロー検出期間内の第1のネットワークノードにおける第1のサービスフローの内部伝送の伝送遅延を判定することをさらに備える。
【0160】
この場合、方法300は、前述の実施形態において提供された方法200に適用されてよく、第1のネットワークノードは、方法200におけるヘッドノード又はトランジットノード1に対応してよい。第1のネットワークノードが方法200におけるヘッドノードに対応する場合、第1のアウトバウンドインタフェースは、方法200におけるヘッドノードのインタフェース2に対応し、各パケットの第1のタイムスタンプは、方法200における各パケットのタイムスタンプT1に対応し、各パケットの第2のタイムスタンプは、方法200における各パケットのタイムスタンプT4に対応する。第1のネットワークノードが方法200におけるトランジットノード1に対応する場合、第1のアウトバウンドインタフェースは、方法200におけるトランジットノード1のインタフェース2に対応し、各パケットの第1のタイムスタンプは、方法200における各パケットのタイムスタンプT5に対応し、各パケットの第2のタイムスタンプは、方法200における各パケットのタイムスタンプT6に対応する。
【0161】
可能な一実装において、インサイチュフロー検出がホップバイホップパーパケットインサイチュフロー検出であることを指示情報が示す場合、方法300は、第1のネットワークノードが、第1のアウトバウンドインタフェースを通して、第1のタイムスタンプとともにカプセル化された、第1のインバウンドインタフェースからの各パケットを受信し、第1のネットワークノードが、各パケットの第2のタイムスタンプを判定し、各パケットの第2のタイムスタンプは、第1のアウトバウンドインタフェースを通して各パケットが受信された時点を示し、第1のネットワークノードは、各パケットに保持されている第1のタイムスタンプ及び各パケットの第2のタイムスタンプに基づいて、第1のネットワークノードにおける各パケットの伝送遅延を判定し、第1のネットワークノードが、第1のネットワークノードにおける各パケットの伝送遅延に基づいて、第1のインサイチュフロー検出期間内の第1のネットワークノードにおける第1のサービスフローの内部伝送の伝送遅延を判定することをさらに含む。
【0162】
この場合、例えば、第1のネットワークノードは、方法200におけるテールノードに対応してよく、各パケットに保持されている第1のタイムスタンプは、方法200における各パケットのタイムスタンプT6に対応してよく、各パケットの第2のタイムスタンプは、方法200におけるテールノードのアウトバウンドインタフェースを通して各パケットが受信されたタイムスタンプに対応してよい。
【0163】
一実装において、方法300は、第1のネットワークノードが、コントローラに、第1のインサイチュフロー検出期間内の第1のネットワークノードにおける第1のサービスフローの内部伝送の伝送遅延を送信することをさらに含む。
【0164】
この場合、方法300は、前述の実施形態において提供された方法200に適用されてよく、第1のネットワークノードは、方法200におけるヘッドノード又はトランジットノード1に対応してよい。コントローラは、方法200における制御管理デバイスに対応してよい。
【0165】
一実装において、第1のインサイチュフロー検出期間内の第1のネットワークノードにおける第1のサービスフローの内部伝送の伝送遅延は、第1のインサイチュフロー検出期間内の第1のネットワークノードにおける第1のサービスフローの内部伝送の最大伝送遅延、第1のインサイチュフロー検出期間内の第1のネットワークノードにおける第1のサービスフローの内部伝送の最小伝送遅延、及び第1のインサイチュフロー検出期間内の第1のネットワークノードにおける第1のサービスフローの内部伝送の平均伝送遅延のうちのいずれか1又は複数を含む。
【0166】
一実装において、第1のネットワークノードが第1のインバウンドインタフェースを通して複数のパケットのそれぞれを受信することは、第1のネットワークノードが、第1のインバウンドインタフェースを通して、第3のネットワークノードによって送信される各パケットを受信し、第3のネットワークノードは、第2のアウトバウンドインタフェースを通して第1のインバウンドインタフェースに接続されており、各受信されたパケットは、第3のタイムスタンプを保持し、各パケットにおける第3のタイムスタンプは、第2のアウトバウンドインタフェースを通して第3のネットワークノードが各パケットを受信した時点であることを含み、第1のネットワークノードが、各受信されたパケットのインサイチュフロー検出情報の中に、第1のインバウンドインタフェースを通して各パケットが受信された第1のタイムスタンプをカプセル化することは、第1のネットワークノードが各パケットにおける第3のタイムスタンプを第1のタイムスタンプに更新することを含む。
【0167】
この場合、方法300は、前述の実施形態において提供された方法200に適用されてよく、第1のネットワークノードは、方法200におけるトランジットノード1又はテールノードに対応してよい。第1のネットワークノードが方法200におけるトランジットノード1に対応する場合、第1のインバウンドインタフェースは、方法200におけるトランジットノード1のインタフェース1に対応し、第3のネットワークデバイスは、方法200におけるヘッドノードに対応してよく、第2のアウトバウンドインタフェースは、方法200におけるヘッドノードのインタフェース2に対応し、各パケットの第1のタイムスタンプは、方法200における各パケットのタイムスタンプT5に対応する。各パケットの第3のタイムスタンプは、方法200における各パケットのタイムスタンプT4に対応してよい。第1のネットワークノードが方法200におけるテールノードに対応する場合、第1のインバウンドインタフェースは、方法200におけるテールノードとトランジットノード1との間のインタラクションのためのインタフェースに対応し、第3のネットワークデバイスは、方法200におけるトランジットノード1に対応してよく、第2のアウトバウンドインタフェースは、方法200におけるトランジットノード1のインタフェース2に対応するものであり、各パケットの第1のタイムスタンプは、方法200におけるテールノードを通して各パケットが受信されたタイムスタンプに対応する。各パケットの第3のタイムスタンプは、方法200における各パケットのタイムスタンプT6に対応する。
【0168】
一実装において、方法300は、第1のネットワークノードが、各パケットに保持されている第3のタイムスタンプ及び各パケットの第1のタイムスタンプに基づいて、第3のネットワークノードと第1のネットワークノードとの間の各パケットのリンク伝送遅延を判定し、第1のネットワークノードが、第3のネットワークノードと第1のネットワークノードとの間の各パケットのリンク伝送遅延に基づいて、第1のインサイチュフロー検出期間内の第3のネットワークノードと第1のネットワークノードとの間の第1のサービスフローのリンク伝送遅延を判定することをさらに含む。
【0169】
一実装において、方法300は、第1のネットワークノードが、コントローラに、第1のインサイチュフロー検出期間内の第3のネットワークノードと第1のネットワークノードとの間の第1のサービスフローのリンク伝送遅延を送信することをさらに含む。
【0170】
一実装において、第1のインサイチュフロー検出期間内の第3のネットワークノードと第1のネットワークノードとの間の第1のサービスフローのリンク伝送遅延は、第1のインサイチュフロー検出期間内の第3のネットワークノードと第1のネットワークノードとの間の第1のサービスフローの最大リンク伝送遅延、第1のインサイチュフロー検出期間内の第3のネットワークノードと第1のネットワークノードとの間の第1のサービスフローの最小リンク伝送遅延、及び、第1のインサイチュフロー検出期間内の第3のネットワークノードと第1のネットワークノードとの間の第1のサービスフローの平均リンク伝送遅延のうちのいずれか1又は複数を含む。
【0171】
本願の一実施形態は、インサイチュフロー検出方法400をさらに提供する。図7は、本願の一実施形態に係るインサイチュフロー検出方法の概略フローチャートである。図7に示されている方法は、例えば、検出ドメイン内にある第1のネットワークノードによって実行されてよい。具体的には、第1のネットワークノードは、第1のインサイチュフロー検出期間内に受信される第1のサービスフローにおける複数のパケットのそれぞれについて以下のS401~S403を実行してよい。
【0172】
S401:第1のネットワークノードが、複数のパケットのそれぞれを受信し、複数のパケットのそれぞれのインサイチュフロー検出情報は、第1のタイムスタンプを保持し、各パケットの第1のタイムスタンプは、検出ドメイン内にあるヘッドノードが各パケットを受信した時点を示す。
【0173】
S402:第1のネットワークノードが、複数のパケットのそれぞれの第2のタイムスタンプを判定し、各パケットの第2のタイムスタンプは、第1のネットワークノードのアウトバウンドインタフェースを通して各パケットが受信された時点を示す。
【0174】
S403:第1のネットワークノードが、各パケットに保持されている第1のタイムスタンプ及び各パケットの第2のタイムスタンプに基づいて、第1のインサイチュフロー検出期間内のヘッドノードから第1のネットワークノードまでの第1のサービスフローのエンドツーエンド伝送遅延を判定する。
【0175】
方法400は、前述の実施形態において提供された方法100に適用されてよく、方法100におけるトランジットノード1又はテールノードによって実行される段階を実行するように構成されている。
【0176】
具体的には、方法400が方法100におけるテールノードによって実行される段階を実行するために使用される場合、各パケットの第1のタイムスタンプは、方法100における各パケットのタイムスタンプT1に対応し、各パケットの第2のタイムスタンプは、方法100における各パケットのタイムスタンプT2に対応する。方法400が方法100におけるトランジットノード1によって実行される段階を実行するために使用される場合、各パケットの第1のタイムスタンプは、方法100における各パケットのタイムスタンプT1に対応し、各パケットの第2のタイムスタンプは、方法100における各パケットのタイムスタンプT3に対応する。
【0177】
一実装において、インサイチュフロー検出情報は、指示情報をさらに含み、指示情報は、インサイチュフロー検出がエンドツーエンドパーパケットインサイチュフロー検出であることを示す。
【0178】
一実装において、複数のパケットは、第1のパケットを含み、第1のパケットは、第1のiFITインサイチュフロー検出情報を含み、第1のタイムスタンプは、第1のiFITインサイチュフロー検出情報内の第1のフロー命令拡張ヘッダFIEHに位置し、iFITインサイチュフロー検出情報は、指示情報をさらに含み、指示情報は、インサイチュフロー検出がエンドツーエンドパーパケットインサイチュフロー検出であることを示す。
【0179】
一実装において、第1のネットワークノードが、各パケットに保持されている第1のタイムスタンプ及び各パケットの第2のタイムスタンプに基づいて、第1のインサイチュフロー検出期間内のヘッドノードから第1のネットワークノードまでの第1のサービスフローのエンドツーエンド伝送遅延を判定することは、第1のネットワークノードが、各パケットに保持されている第1のタイムスタンプ及び各パケットの第2のタイムスタンプに基づいて、ヘッドノードから第1のネットワークノードまでの各パケットのエンドツーエンド伝送遅延を判定し、第1のネットワークノードが、ヘッドノードから第1のネットワークノードまでの各パケットのエンドツーエンド伝送遅延に基づいて、第1のインサイチュフロー検出期間内のヘッドノードから第1のネットワークノードまでの第1のサービスフローのエンドツーエンド伝送遅延を判定することを含む。一実装において、方法400は、第1のネットワークノードが、コントローラに、第1のインサイチュフロー検出期間内のヘッドノードから第1のネットワークノードまでの第1のサービスフローのエンドツーエンド伝送遅延を送信することをさらに含む。ここで言及されるコントローラは、方法100における制御管理デバイスに対応してよい。
【0180】
一実装において、第1のインサイチュフロー検出期間内のヘッドノードから第1のネットワークノードまでの第1のサービスフローのエンドツーエンド伝送遅延は、第1のインサイチュフロー検出期間内のヘッドノードから第1のネットワークノードまでの第1のサービスフローの最大エンドツーエンド伝送遅延、第1のインサイチュフロー検出期間内のヘッドノードから第1のネットワークノードまでの第1のサービスフローの最小エンドツーエンド伝送遅延、及び、第1のインサイチュフロー検出期間内のヘッドノードから第1のネットワークノードまでの第1のサービスフローの平均エンドツーエンド伝送遅延のうちのいずれか1又は複数を含む。
【0181】
本願の一実施形態は、インサイチュフロー検出方法500をさらに提供する。図8は、本願の一実施形態に係るインサイチュフロー検出方法の概略フローチャートである。図8に示されている方法は、例えば、以下のS501及びS502を備える。
【0182】
S501:コントローラが、第1のインサイチュフロー検出期間内の検出ドメインにおける第1のサービスフローの、第1のネットワークノードによって送信された伝送遅延を受信し、検出ドメインにおける第1のサービスフローの伝送遅延は、最大伝送遅延、最小伝送遅延、及び平均伝送遅延のうちのいずれか1又は複数を含む。
【0183】
S502:コントローラが、受信された伝送遅延を保存する。
【0184】
例えば、方法500は、前述の実施形態において提供された方法100又は方法200に適用されてよく、方法100におけるトランジットノード1及びテールノードによって報告される伝送遅延を受信するために使用される、又は、方法200における、ヘッドノード、トランジットノード1、及びテールノードによって報告される伝送遅延を受信するために使用される。受信された伝送遅延を保存した後、例えば、コントローラは、検出ドメインのネットワークパフォーマンスを判定するために、保存された伝送遅延に基づいて、解析及び処理を実行してよい。
【0185】
一実装において、検出ドメインにおける第1のサービスフローの伝送遅延は、検出ドメイン内にあるヘッドノードから第1のネットワークノードまでのエンドツーエンド伝送遅延を含む。
【0186】
この場合、例えば、第1のネットワークノードは、方法100におけるトランジットノード1又はテールノードに対応してよい。
【0187】
一実装において、検出ドメインにおける第1のサービスフローの伝送遅延は、第1のネットワークノードにおける第1のサービスフローの伝送遅延を含む。
【0188】
この場合、例えば、第1のネットワークノードは、方法200における、ヘッドノード、トランジットノード1、又はテールノードに対応してよい。
【0189】
一実装において、検出ドメインにおける第1のサービスフローの伝送遅延は、第1のネットワークノードと第2のネットワークノードとの間の第1のサービスフローの伝送遅延を含み、第1のネットワークノードは、検出ドメイン内にあるトランジットノード又はテールノードであり、第2のネットワークノードは、第1のネットワークノードの上流ノードである。
【0190】
この場合、例えば、第1のネットワークノードは、方法100におけるトランジットノード1に対応してよく、第2のネットワークノードは、方法100におけるヘッドノードに対応してよい。代替的には、第1のネットワークノードは、方法100におけるテールノードに対応してよく、第2のネットワークノードは、方法100におけるヘッドノードに対応してよい。代替的には、第1のネットワークノードは、方法200におけるトランジットノード1に対応してよく、第2のネットワークノードは、方法200におけるヘッドノードに対応してよい。代替的には、例えば、第1のネットワークノードは、方法200におけるテールノードに対応してよく、第2のネットワークノードは、方法200におけるトランジットノード1に対応してよい。
【0191】
一実装において、検出ドメインにおける第1のサービスフローの伝送遅延は、第1のネットワークノードと第2のネットワークノードとの間の第1のサービスフローのリンク伝送遅延を含み、第2のネットワークノードは、第1のネットワークノードに隣接する上流ノードである。
【0192】
方法100におけるヘッドノード及びトランジットノード1が隣接ノードである場合、例えば、第1のネットワークノードは、方法100におけるテールノードに対応してよく、第2のネットワークノードは、方法100におけるヘッドノードに対応してよい。方法100におけるトランジットノード1及びテールノードが隣接ノードである場合、例えば、第1のネットワークノードは、方法100におけるテールノードに対応してよく、第2のネットワークノードは、方法100におけるヘッドノードに対応してよい。方法200におけるヘッドノード及びトランジットノード1が隣接ノードである場合、例えば、第1のネットワークノードは、方法200におけるトランジットノード1に対応してよく、第2のネットワークノードは、方法200におけるヘッドノードに対応してよい。方法200におけるトランジットノード1及びテールノードが隣接ノードである場合、第1のネットワークノードは、方法200におけるテールノードに対応してよく、第2のネットワークノードは、方法200におけるトランジットノード1に対応してよい。
【0193】
加えて、本願の一実施形態は、第1のネットワークノード900をさらに提供する。図9は、本願の一実施形態に係る第1のネットワークノードの構造の概略図である。第1のネットワークノード900は、トランシーバユニット901と、処理ユニット902とを備える。
【0194】
トランシーバユニット901は、方法600における第1のネットワークノードによって実行される受信及び送信操作を実行するように構成されており、処理ユニット902は、方法600における第1のネットワークノードによって実行される受信及び送信操作以外の操作を実行するように構成されている。例えば、トランシーバユニット901は、第1のインバウンドインタフェースを通して複数のパケットのそれぞれを受信するように構成されており、処理ユニット902は、各受信されたパケットのインサイチュフロー検出情報の中に、第1のインバウンドインタフェースを通して受信された各パケットの第1のタイムスタンプをカプセル化し、各パケットの第1のタイムスタンプは、第1のインバウンドインタフェースを通して第1のネットワークノードが各パケットを受信した時点を示し、第1のタイムスタンプとともにカプセル化された各パケットを第1のアウトバウンドインタフェースに転送するように構成されている。
【0195】
代替的には、トランシーバユニット901は、方法700における第1のネットワークノードによって実行される受信及び送信操作を実行するように構成されており、処理ユニット902は、方法700における第1のネットワークノードによって実行される受信及び送信操作以外の操作を実行するように構成されている。例えば、トランシーバユニット901は、複数のパケットのそれぞれを受信するように構成されており、複数のパケットのそれぞれは、第1のタイムスタンプを保持し、各パケットの第1のタイムスタンプは、検出ドメイン内にあるヘッドノードが各パケットを受信した時点を示し、処理ユニット902は、複数のパケットのそれぞれの第2のタイムスタンプを判定し、各パケットの第2のタイムスタンプは、第1のネットワークノードのアウトバウンドインタフェースを通して各パケットが受信された時点を示し、各パケットに保持されている第1のタイムスタンプ及び各パケットの第2のタイムスタンプに基づいて、第1のインサイチュフロー検出期間内のヘッドノードから第1のネットワークノードまでの第1のサービスフローのエンドツーエンド伝送遅延を判定するように構成されている。
【0196】
加えて、本願の一実施形態は、図10に示されているように、コントローラ1000をさらに提供する。図10は、本願の一実施形態に係るコントローラの構造の概略図である。コントローラ1000は、トランシーバユニット1001と、処理ユニット1002とを備える。トランシーバユニット1001は、前述の実施形態におけるコントローラによって実行される受信及び送信操作を実行するように構成されている。トランシーバユニット1001は、方法800におけるコントローラによって実行される受信及び送信操作を実行するように構成されており、処理ユニット1002は、方法800におけるコントローラによって実行される受信及び送信操作以外の操作を実行するように構成されている。例えば、トランシーバユニット1001は、第1のインサイチュフロー検出期間内の検出ドメインにおける第1のサービスフローの、第1のネットワークノードによって送信された伝送遅延を受信するように構成されており、検出ドメインにおける第1のサービスフローの伝送遅延は、最大伝送遅延、最小伝送遅延、及び平均伝送遅延のうちのいずれか1又は複数を含み、処理ユニット1002は、受信された伝送遅延を記憶するように構成されている。
【0197】
加えて、本願の一実施形態は、第1のネットワークノード1100をさらに提供する。図11は、本願の一実施形態に係る第1のネットワークノードの構造の概略図である。第1のネットワークノード1100は、通信インタフェース1101と、通信インタフェース1101に接続されているプロセッサ1102とを備える。
【0198】
通信インタフェース1101は、方法600における第1のネットワークノードによって実行される受信及び送信操作を実行するように構成されており、プロセッサ1102は、方法600における第1のネットワークノードによって実行される受信及び送信操作以外の操作を実行するように構成されている。例えば、通信インタフェース1101は、第1のインバウンドインタフェースと、第1のアウトバウンドインタフェースとを含み、第1のインバウンドインタフェースは、複数のパケットのそれぞれを受信するように構成されており、プロセッサ1102は、各受信されたパケットのインサイチュフロー検出情報の中に、第1のインバウンドインタフェースを通して受信された各パケットの第1のタイムスタンプをカプセル化するように構成されており、各パケットの第1のタイムスタンプは、第1のネットワークノードが第1のインバウンドインタフェースを通して各パケットを受信した時点を示し、第1のタイムスタンプとともにカプセル化された各パケットを第1のアウトバウンドインタフェースに転送する。これに対応して、第1のアウトバウンドインタフェースは、第1のタイムスタンプとともにカプセル化された各パケットを受信するように構成されている。
【0199】
代替的には、通信インタフェース1101は、方法700における第1のネットワークノードによって実行される受信及び送信操作を実行するように構成されており、プロセッサ1102は、方法700における第1のネットワークノードによって実行される受信及び送信操作以外の操作を実行するように構成されている。例えば、通信インタフェース1101は、インバウンドインタフェースと、アウトバウンドインタフェースとを備える。インバウンドインタフェースは、複数のパケットのそれぞれを受信するように構成されており、複数のパケットのそれぞれは、第1のタイムスタンプを保持し、各パケットの第1のタイムスタンプは、検出ドメイン内にあるヘッドノードが各パケットを受信した時点を示し、アウトバウンドインタフェースは、インバウンドインタフェースから各パケットを受信するように構成されており、プロセッサ1102は、複数のパケットのそれぞれの第2のタイムスタンプを判定し、各パケットの第2のタイムスタンプは、第1のネットワークノードのアウトバウンドインタフェースを通して各パケットが受信された時点を示し、各パケットに保持されている第1のタイムスタンプ及び各パケットの第2のタイムスタンプに基づいて、第1のインサイチュフロー検出期間内のヘッドノードから第1のネットワークノードまでの第1のサービスフローのエンドツーエンド伝送遅延を判定するように構成されている。
【0200】
加えて、本願の一実施形態は、コントローラ1200をさらに提供する。図12は、本願の一実施形態に係るコントローラの構造の概略図である。コントローラ1200は、通信インタフェース1201と、通信インタフェース1201に接続されているプロセッサ1202とを備える。通信インタフェース1201は、方法800におけるコントローラによって実行される受信及び送信操作を実行するように構成されており、プロセッサ1202は、方法800におけるコントローラによって実行される受信及び送信操作以外の操作を実行するように構成されている。例えば、通信インタフェース1201は、第1のインサイチュフロー検出期間内の検出ドメインにおける第1のサービスフローの、第1のネットワークノードによって送信された伝送遅延を受信するように構成されており、検出ドメインにおける第1のサービスフローの伝送遅延は、最大伝送遅延、最小伝送遅延、及び平均伝送遅延のうちのいずれか1又は複数を含み、プロセッサ1202は、受信された伝送遅延を記憶するように構成されている。
【0201】
加えて、本願の一実施形態は、第1のネットワークノード1300をさらに提供する。図13は、本願の一実施形態に係る第1のネットワークノードの構造の概略図である。第1のネットワークノード1300は、メモリ1301と、プロセッサ1302とを備える。メモリ1301は、プログラムコードを記憶するように構成されており、プロセッサ1302は、第1のネットワークノード1300が方法600における第1のネットワークノードによって実行される段階を実行する又は第1のネットワークノード1300が方法700における第1のネットワークノードによって実行される段階を実行するように、プログラムコード内の命令を実行するように構成されている。
【0202】
加えて、本願の一実施形態は、コントローラ1400をさらに提供する。図14は、本願の一実施形態に係るコントローラの構造の概略図である。コントローラ1400は、メモリ1401と、プロセッサ1402とを備える。メモリ1401は、プログラムコードを記憶するように構成されており、プロセッサ1402は、コントローラ1400が方法800におけるコントローラによって実行される段階を実行するように、プログラムコード内の命令を実行するように構成されている。
【0203】
加えて、本願の一実施形態は、通信システムをさらに提供する。通信システムは、第1のネットワークノード1300と、コントローラ1400とを備える。第1のネットワークノード1300及びコントローラ1400については、前述の実施形態における関係する説明を参照されたい。詳細については、再度ここで説明しない。
【0204】
本願の明細書、特許請求の範囲、及び添付図面において、「第1の」、「第2の」、「第3の」、「第4の」等(存在する場合)の用語は、類似する対象を区別することを意図されるが、必ずしも特定の順序又はシーケンスを示さない。そのような方式で名付けられているデータは、本明細書において説明されている本発明の実施形態を本明細書において例示又は説明されている順序以外の順序で実施できるように、適切な状況では交換可能であることを理解すべきである。さらに、「含む(include)」、「包含する(contain)」という用語及び任意の他の変形は、非排他的な包含をカバーすることを意味し、例えば、段階又はユニットの列挙を含む、プロセス、方法、システム、製品、又はデバイスは、必ずしもそれらのユニットに限定されるわけではなく、明示的に列挙されていないか、又はそのようなプロセス、方法、システム、製品、又はデバイスに固有の他のユニットを含んでよい。
【0205】
簡便かつ簡潔な説明の目的で、前述のシステム、装置、及びユニットの詳細な動作プロセスについては前述の方法の実施形態における対応するプロセスが参照されるべきであり、ここでは詳細について再度説明しないことを、当業者であれば明確に理解し得る。
【0206】
本願において提供されたいくつかの実施形態において、開示されたシステム、装置、及び方法は、他の方式で実装されてよいことを理解すべきである。例えば、説明された装置の実施形態は一例に過ぎない。例えば、複数のユニットへの分割は、論理的なサービスの分割に過ぎず、実際の実装では他の分割であってよい。例えば、複数のユニット又はコンポーネントが組み合わされても、別のシステムに統合されてもよく、いくつかの機能が無視されても、実行されなくてもよい。加えて、示された又は議論された相互結合又は直接の結合又は通信接続は、いくつかのインタフェースを使用することによって実現されてよい。装置又はユニット間の間接結合又は通信接続は、電子的形態、機械的形態、又は他の形態で実装されてよい。
【0207】
別個の部分として説明されているユニットは、物理的に別個であってもそうでなくてもよく、ユニットとして表示されている部分は、物理ユニットであってもそうでなくてもよい、換言すると、1つの位置に位置付けられてもよいし、又は、複数のネットワークユニット上に分散されてもよい。ユニットの一部又は全ては、実施形態の解決手段の目的を実現するために実際の要件に基づいて選択されてよい。
【0208】
加えて、本願の実施形態におけるサービスユニットが1つの処理ユニットに統合されてもよいし、又は、ユニットのそれぞれが物理的に単独で存在してもよいし、又は、2つ若しくはそれよりも多いユニットが1つのユニットに統合されてもよい。統合されたユニットは、ハードウェアの形式で実装されてもよいし、又は、ソフトウェアサービスユニットの形式で実装されてもよい。
【0209】
統合されたユニットがソフトウェアサービスユニットの形式で実装されて、独立製品として販売又は使用される場合、統合されたユニットは、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されてよい。そのような理解に基づき、本願の技術的解決手段は本質的に、又は従来技術に寄与する部分が、又は技術的解決手段の全て若しくはいくつかが、ソフトウェア製品の形式で実装されてよい。コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体に記憶され、コンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバ、ネットワークデバイス等であってよい)に、本願の実施形態における方法の段階の全て又はいくつかを実行するように命令するためのいくつかの命令を備える。記憶媒体は、USBフラッシュドライブ、リムーバブルハードディスク、リードオンリメモリ(ROM、Read-Only Memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM、Random Access Memory)、磁気ディスク、又は光ディスク等の、プログラムコードを記憶できる任意の媒体を含む。
【0210】
当業者であれば、前述の1又は複数の例において、本発明において説明されたサービスは、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、又はそれらの任意の組み合わせを使用することによって実装されてよいことを認識すべきである。本発明がソフトウェアを使用することによって実装される場合、サービスは、コンピュータ可読媒体に記憶されるか又はコンピュータ可読媒体の1若しくは複数の命令若しくはコードとして伝送されてよい。コンピュータ可読媒体は、コンピュータ記憶媒体及び通信媒体を含み、通信媒体は、コンピュータプログラムが1つの場所から別の場所へと伝送されることを可能にする任意の媒体を含む。記憶媒体は、汎用又は専用コンピュータにアクセス可能な任意の利用可能な媒体であってよい。
【0211】
本発明の目的、技術的解決手段、及び有益な効果は、前述の特定の実装においてさらに詳細に説明された。前述の説明は本発明の特定の実装に過ぎないことを理解すべきである。
【0212】
結論として、前述の実施形態は、本願の技術的解決手段の説明を意図したものに過ぎず、本願の限定を意図するものではない。前述の実施形態を参照しながら本願を詳細に説明したが、当業者であれば、本願の実施形態の技術的解決手段の範囲から逸脱することなく、前述の実施形態において説明された技術的解決手段になお修正を加え得る、又は、それらのいくつかの技術的特徴に等価な置き換えを加え得ることを理解すべきである。
[他の可能な項目]
[項目1]
検出ドメイン内にある第1のネットワークノードによって、第1のインサイチュフロー検出期間内に受信される第1のサービスフローにおける複数のパケットのそれぞれに対して以下の操作:
前記第1のネットワークノードによって、第1のインバウンドインタフェースを通して前記複数のパケットのそれぞれを受信することと、
前記第1のネットワークノードによって、各受信されたパケットのインサイチュフロー検出情報の中に、前記第1のインバウンドインタフェースを通して各パケットが受信された第1のタイムスタンプをカプセル化することであって、各パケットの前記第1のタイムスタンプは、前記第1のネットワークノードが前記第1のインバウンドインタフェースを通して各パケットを受信した時点を示す、カプセル化することと、
前記第1のネットワークノードによって、第1のアウトバウンドインタフェースに、前記第1のタイムスタンプとともにカプセル化された各パケットを転送することと
を実行する段階
を備えるインサイチュフロー検出方法。
[項目2]
前記インサイチュフロー検出情報は、指示情報をさらに含み、前記指示情報は、前記インサイチュフロー検出がエンドツーエンドパーパケットインサイチュフロー検出及び/又はホップバイホップパーパケットインサイチュフロー検出であることを示す、項目1に記載の方法。
[項目3]
前記インサイチュフロー検出情報は、iFITインサイチュフロー検出情報である、項目1又は2に記載の方法。
[項目4]
前記方法は、
前記第1のネットワークノードによって、前記第1のアウトバウンドインタフェースを通して、前記第1のタイムスタンプとともにカプセル化された、前記第1のインバウンドインタフェースからの各パケットを受信する段階と、
前記第1のネットワークノードによって、前記複数のパケットの各第1のタイムスタンプを各パケットの第2のタイムスタンプに更新する段階であって、各パケットの前記第2のタイムスタンプは、前記第1のアウトバウンドインタフェースを通して各パケットが受信された時点を示す、更新する段階と、
前記第1のネットワークノードによって、前記第1のアウトバウンドインタフェースを通して第2のネットワークノードに、前記第2のタイムスタンプとともにカプセル化された各パケットを送信する段階と
をさらに備える、項目1から3のいずれか一項に記載の方法。
[項目5]
前記方法は、
前記第1のネットワークノードによって、前記第1のアウトバウンドインタフェースを通して、前記第1のタイムスタンプとともにカプセル化された、前記第1のインバウンドインタフェースからの各パケットを受信する段階と、
前記第1のネットワークノードによって、前記複数のパケットのそれぞれの前記第2のタイムスタンプを、各パケットの受信されたインサイチュフロー検出情報の中にカプセル化する段階であって、各パケットの前記第2のタイムスタンプは、前記第1のアウトバウンドインタフェースを通して各パケットが受信された時点を示す、カプセル化する段階と、
前記第1のネットワークノードによって、前記第1のアウトバウンドインタフェースを通して第2のネットワークノードに、前記第1のタイムスタンプ及び前記第2のタイムスタンプとともにカプセル化された各パケットを送信する段階と
をさらに備える、項目1から3のいずれか一項に記載の方法。
[項目6]
前記方法は、
前記第1のネットワークノードによって、各パケットに保持されている前記第1のタイムスタンプ及び各パケットの前記第2のタイムスタンプに基づいて、前記第1のネットワークノードにおける各パケットの伝送遅延を判定する段階と、
前記第1のネットワークノードによって、前記第1のネットワークノードにおける各パケットの前記伝送遅延に基づいて、前記第1のインサイチュフロー検出期間内の前記第1のネットワークノードにおける前記第1のサービスフローの内部伝送の伝送遅延を判定する段階と
をさらに備える、項目4又は5に記載の方法。
[項目7]
前記方法は、
前記第1のネットワークノードによって、前記第1のアウトバウンドインタフェースを通して、前記第1のタイムスタンプとともにカプセル化された、前記第1のインバウンドインタフェースからの各パケットを受信する段階と、
前記第1のネットワークノードによって、各パケットの第2のタイムスタンプを判定する段階であって、各パケットの前記第2のタイムスタンプは、前記第1のアウトバウンドインタフェースを通して各パケットが受信された時点を示す、判定する段階と、
前記第1のネットワークノードによって、各パケットに保持されている前記第1のタイムスタンプ及び各パケットの前記第2のタイムスタンプに基づいて、前記第1のネットワークノードにおける各パケットの伝送遅延を判定する段階と、
前記第1のネットワークノードによって、前記第1のネットワークノードにおける各パケットの前記伝送遅延に基づいて、前記第1のインサイチュフロー検出期間内の前記第1のネットワークノードにおける前記第1のサービスフローの内部伝送の伝送遅延を判定する段階と
をさらに備える、項目1から3のいずれか一項に記載の方法。
[項目8]
前記方法は、
前記第1のネットワークノードによって、コントローラに、前記第1のインサイチュフロー検出期間内の前記第1のネットワークノードにおける前記第1のサービスフローの内部伝送の伝送遅延を送信する段階
をさらに備える、項目6又は7に記載の方法。
[項目9]
前記第1のインサイチュフロー検出期間内の前記第1のネットワークノードにおける前記第1のサービスフローの内部伝送の前記伝送遅延は、以下:
前記第1のインサイチュフロー検出期間内の前記第1のネットワークノードにおける前記第1のサービスフローの内部伝送の最大伝送遅延、前記第1のインサイチュフロー検出期間内の前記第1のネットワークノードにおける前記第1のサービスフローの内部伝送の最小伝送遅延、及び前記第1のインサイチュフロー検出期間内の前記第1のネットワークノードにおける前記第1のサービスフローの内部伝送の平均伝送遅延
のうちの1又は複数を含む、項目6から8のいずれか一項に記載の方法。
[項目10]
前記第1のネットワークノードによって、第1のインバウンドインタフェースを通して前記複数のパケットのそれぞれを前記受信することは、
前記第1のネットワークノードによって、前記第1のインバウンドインタフェースを通して、第3のネットワークノードによって送信される各パケットを受信することであって、前記第3のネットワークノードは、第2のアウトバウンドインタフェースを通して前記第1のインバウンドインタフェースに接続されており、各受信されたパケットは、第3のタイムスタンプを保持し、各パケットにおける前記第3のタイムスタンプは、前記第3のネットワークノードが前記第2のアウトバウンドインタフェースを通して各パケットを受信した時点である、受信することを含み、
前記第1のネットワークノードによって、各受信されたパケットのインサイチュフロー検出情報の中に、前記第1のインバウンドインタフェースを通して各パケットが受信された第1のタイムスタンプを前記カプセル化することは、
前記第1のネットワークノードによって、各パケットにおける前記第3のタイムスタンプを前記第1のタイムスタンプに更新することを含む、
項目1から9に記載の方法。
[項目11]
前記方法は、
前記第1のネットワークノードによって、各パケットに保持されている前記第3のタイムスタンプ及び各パケットの前記第1のタイムスタンプに基づいて、前記第3のネットワークノードと前記第1のネットワークノードとの間の各パケットのリンク伝送遅延を判定する段階と、
前記第1のネットワークノードによって、前記第3のネットワークノードと前記第1のネットワークノードとの間の各パケットの前記リンク伝送遅延に基づいて、前記第1のインサイチュフロー検出期間内の前記第3のネットワークノードと前記第1のネットワークノードとの間の前記第1のサービスフローのリンク伝送遅延を判定する段階と
をさらに備える、項目10に記載の方法。
[項目12]
前記方法は、
前記第1のネットワークノードによって、コントローラに、前記第1のインサイチュフロー検出期間内の前記第3のネットワークノードと前記第1のネットワークノードとの間の前記第1のサービスフローの前記リンク伝送遅延を送信する段階
をさらに備える、項目11に記載の方法。
[項目13]
前記第1のインサイチュフロー検出期間内の前記第3のネットワークノードと前記第1のネットワークノードとの間の前記第1のサービスフローの前記リンク伝送遅延は、以下:
前記第1のインサイチュフロー検出期間内の前記第3のネットワークノードと前記第1のネットワークノードとの間の前記第1のサービスフローの最大リンク伝送遅延、前記第1のインサイチュフロー検出期間内の前記第3のネットワークノードと前記第1のネットワークノードとの間の前記第1のサービスフローの最小リンク伝送遅延、及び、前記第1のインサイチュフロー検出期間内の前記第3のネットワークノードと前記第1のネットワークノードとの間の前記第1のサービスフローの平均リンク伝送遅延
のうちのいずれか1又は複数を含む、項目11又は12に記載の方法。
[項目14]
インサイチュフロー検出方法であって、前記方法は、
検出ドメイン内にある第1のネットワークノードによって、第1のインサイチュフロー検出期間内に受信される第1のサービスフローにおける複数のパケットのそれぞれに対して以下の操作:
前記第1のネットワークノードによって、前記複数のパケットのそれぞれを受信することであって、前記複数のパケットのそれぞれのインサイチュフロー検出情報は、第1のタイムスタンプを保持し、各パケットの前記第1のタイムスタンプは、前記検出ドメイン内にあるヘッドノードが各パケットを受信した時点を示す、受信することと、
前記第1のネットワークノードによって、前記複数のパケットのそれぞれの第2のタイムスタンプを判定する段階であって、各パケットの前記第2のタイムスタンプは、前記第1のネットワークノードのアウトバウンドインタフェースを通して各パケットが受信された時点を示す、判定することと、
前記第1のネットワークノードによって、各パケットに保持されている前記第1のタイムスタンプ及び各パケットの前記第2のタイムスタンプに基づいて、前記第1のインサイチュフロー検出期間内の前記ヘッドノードから前記第1のネットワークノードまでの前記第1のサービスフローのエンドツーエンド伝送遅延を判定することと
を実行する段階
を備えるインサイチュフロー検出方法。
[項目15]
前記インサイチュフロー検出情報は、指示情報をさらに含み、前記指示情報は、前記インサイチュフロー検出がエンドツーエンドパーパケットインサイチュフロー検出であることを示す、項目14に記載の方法。
[項目16]
前記第1のネットワークノードによって、各パケットに保持されている前記第1のタイムスタンプ及び各パケットの前記第2のタイムスタンプに基づいて、前記第1のインサイチュフロー検出期間内の前記ヘッドノードから前記第1のネットワークノードまでの前記第1のサービスフローのエンドツーエンド伝送遅延を前記判定することは、
前記第1のネットワークノードによって、各パケットに保持されている前記第1のタイムスタンプ及び各パケットの前記第2のタイムスタンプに基づいて、前記ヘッドノードから前記第1のネットワークノードまでの各パケットのエンドツーエンド伝送遅延を判定することと、
前記第1のネットワークノードによって、前記ヘッドノードから前記第1のネットワークノードまでの各パケットの前記エンドツーエンド伝送遅延に基づいて、前記第1のインサイチュフロー検出期間内の前記ヘッドノードから前記第1のネットワークノードまでの前記第1のサービスフローのエンドツーエンド伝送遅延を判定することと
を含む、項目14又は15に記載の方法。
[項目17]
前記方法は、
前記第1のネットワークノードによって、コントローラに、前記第1のインサイチュフロー検出期間内の前記ヘッドノードから前記第1のネットワークノードまでの前記第1のサービスフローの前記エンドツーエンド伝送遅延を送信する段階
をさらに備える、項目16に記載の方法。
[項目18]
前記第1のインサイチュフロー検出期間内の前記ヘッドノードから前記第1のネットワークノードまでの前記第1のサービスフローの前記エンドツーエンド伝送遅延は、以下:
前記第1のインサイチュフロー検出期間内の前記ヘッドノードから前記第1のネットワークノードまでの前記第1のサービスフローの最大エンドツーエンド伝送遅延、前記第1のインサイチュフロー検出期間内の前記ヘッドノードから前記第1のネットワークノードまでの前記第1のサービスフローの最小エンドツーエンド伝送遅延、及び、前記第1のインサイチュフロー検出期間内の前記ヘッドノードから前記第1のネットワークノードまでの前記第1のサービスフローの平均エンドツーエンド伝送遅延
のうちのいずれか1又は複数を含む、項目16又は17に記載の方法。
[項目19]
インサイチュフロー検出方法であって、前記方法は、
コントローラによって、第1のインサイチュフロー検出期間内の検出ドメインにおける第1のサービスフローの、第1のネットワークノードによって送信された伝送遅延を受信する段階であって、前記検出ドメインにおける前記第1のサービスフローの前記伝送遅延は、最大伝送遅延、最小伝送遅延、及び平均伝送遅延のうちのいずれか1又は複数を含む、受信する段階と、
前記コントローラによって、受信された前記伝送遅延を保存する段階と
を備えるインサイチュフロー検出方法。
[項目20]
前記検出ドメインにおける前記第1のサービスフローの前記伝送遅延は、
前記検出ドメイン内にあるヘッドノードから前記第1のネットワークノードまでのエンドツーエンド伝送遅延を含む、項目19に記載の方法。
[項目21]
前記検出ドメインにおける前記第1のサービスフローの前記伝送遅延は、
前記第1のネットワークノードにおける前記第1のサービスフローの伝送遅延を含む、項目19に記載の方法。
[項目22]
前記検出ドメインにおける前記第1のサービスフローの前記伝送遅延は、
前記第1のネットワークノードと第2のネットワークノードとの間の前記第1のサービスフローの伝送遅延を含み、前記第1のネットワークノードは、前記検出ドメイン内にあるトランジットノード又はテールノードであり、前記第2のネットワークノードは、前記第1のネットワークノードの上流ノードである、項目19に記載の方法。
[項目23]
前記検出ドメインにおける前記第1のサービスフローの前記伝送遅延は、
前記第1のネットワークノードと前記第2のネットワークノードとの間の前記第1のサービスフローのリンク伝送遅延を含み、前記第2のネットワークノードは、前記第1のネットワークノードに隣接する上流ノードである、項目22に記載の方法。
[項目24]
第1のインバウンドインタフェースと、第1のアウトバウンドインタフェースと、前記第1のインバウンドインタフェース及び前記第1のアウトバウンドインタフェースに通信可能に接続されているプロセッサとを備える第1のネットワークノードであって、
前記第1のインバウンドインタフェースは、項目1から13のいずれか一項に記載の方法における前記第1のインバウンドインタフェースによって実行される操作を実行するように構成されており、
前記第1のアウトバウンドインタフェースは、項目1から13のいずれか一項に記載の方法における前記第1のアウトバウンドインタフェースによって実行される操作を実行するように構成されており、
前記プロセッサは、項目1から13のいずれか一項に記載の方法における前記第1のインバウンドインタフェース及び前記第1のアウトバウンドインタフェースによって実行される前記操作以外の操作を実行するように構成されている、又は、
前記第1のインバウンドインタフェースは、項目14から18のいずれか一項に記載の方法における前記複数のパケットのそれぞれを受信する操作を実行するように構成されており、
前記第1のアウトバウンドインタフェースは、項目14から18のいずれか一項に記載の方法における前記第1のインバウンドインタフェースから各パケットを受信する操作を実行するように構成されており、
前記プロセッサは、項目14から18のいずれか一項に記載の方法における前記第1のインバウンドインタフェース及び前記第1のアウトバウンドインタフェースによって実行される前記操作以外の操作を実行するように構成されている、第1のネットワークノード。
[項目25]
項目19から23のいずれか一項に記載の方法における送信操作及び受信操作を実行するように構成されている通信インタフェースと、
前記通信インタフェースに接続されているプロセッサと
を備え、
前記プロセッサは、項目19から23のいずれか一項に記載の方法における前記通信インタフェースによって実行される前記操作以外の操作を実行するように構成されている、コントローラ。
[項目26]
第1のネットワークノードであって、前記第1のネットワークノードは、メモリと、プロセッサとを備え、
前記メモリは、プログラムコードを記憶するように構成されており、
前記プロセッサは、前記第1のネットワークノードが項目1から18のいずれか一項に記載の方法を実行することを可能にするように、前記プログラムコード内の命令を実行するように構成されている、第1のネットワークノード。
[項目27]
コントローラであって、前記コントローラは、メモリと、プロセッサとを備え、
前記メモリは、プログラムコードを記憶するように構成されており、
前記プロセッサは、前記コントローラが項目19から23のいずれか一項に記載の方法を実行することを可能にするように、前記プログラムコード内の命令を実行するように構成されている、コントローラ。
[項目28]
コンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータ可読記憶媒体は、命令を記憶し、前記命令がコンピュータ上で実行されると、前記コンピュータは、項目1から23のいずれか一項に記載の方法を実行することが可能になる、コンピュータ可読記憶媒。
[項目29]
第1のネットワークノードと、コントローラとを備える通信システムであって、前記第1のネットワークノードは、項目1から18のいずれか一項に記載の方法を実行するように構成されている、通信システム。
[項目30]
第1のネットワークノードと、コントローラとを備える通信システムであって、前記コントローラは、項目19から23のいずれか一項に記載の方法を実行するように構成されている、通信システム。
[項目31]
第1のネットワークノードにおいて使用される装置であって、
第1のインバウンドインタフェースを通して、第1のインサイチュフロー検出期間内に受信される第1のサービスフローにおける複数のパケットのそれぞれを受信するように構成されている受信ユニットと、
各受信されたパケットのインサイチュフロー検出情報の中に、前記第1のインバウンドインタフェースを通して各パケットが受信された第1のタイムスタンプをカプセル化するように構成されている処理ユニットであって、各パケットの前記第1のタイムスタンプは、前記第1のネットワークノードが前記第1のインバウンドインタフェースを通して各パケットを受信した時点を示す、処理ユニットと、
第1のアウトバウンドインタフェースに、前記第1のタイムスタンプとともにカプセル化された各パケットを転送するように構成されている送信ユニットと
を備える装置。
[項目32]
前記インサイチュフロー検出情報は、指示情報をさらに含み、前記指示情報は、前記インサイチュフロー検出がエンドツーエンドパーパケットインサイチュフロー検出及び/又はホップバイホップパーパケットインサイチュフロー検出であることを示す、項目31に記載の装置。
[項目33]
前記インサイチュフロー検出情報は、iFITインサイチュフロー検出情報である、項目31又は32に記載の装置。
[項目34]
前記受信ユニットは、前記第1のアウトバウンドインタフェースを通して、前記第1のタイムスタンプとともにカプセル化された、前記第1のインバウンドインタフェースからの各パケットを受信するようにさらに構成されており、
前記処理ユニットは、前記複数のパケットの各第1のタイムスタンプを各パケットの第2のタイムスタンプに更新するようにさらに構成されており、各パケットの前記第2のタイムスタンプは、前記第1のアウトバウンドインタフェースを通して各パケットが受信された時点を示し、
前記送信ユニットは、前記第1のアウトバウンドインタフェースを通して第2のネットワークノードに、前記第2のタイムスタンプとともにカプセル化された各パケットを送信するようにさらに構成されている、
項目31から33のいずれか一項に記載の装置。
[項目35]
前記受信ユニットは、前記第1のアウトバウンドインタフェースを通して、前記第1のタイムスタンプとともにカプセル化された、前記第1のインバウンドインタフェースからの各パケットを受信するようにさらに構成されており、
前記処理ユニットは、前記複数のパケットのそれぞれの前記第2のタイムスタンプを各受信されたパケットのインサイチュフロー検出情報の中にカプセル化するようにさらに構成されており、各パケットの前記第2のタイムスタンプは、前記第1のアウトバウンドインタフェースを通して各パケットが受信された時点を示し、
前記送信ユニットは、前記第1のアウトバウンドインタフェースを通して第2のネットワークノードに、前記第1のタイムスタンプ及び前記第2のタイムスタンプとともにカプセル化された各パケットを送信するようにさらに構成されている、
項目31から33のいずれか一項に記載の装置。
[項目36]
前記処理ユニットは、各パケットに保持されている前記第1のタイムスタンプ及び各パケットの前記第2のタイムスタンプに基づいて、前記第1のネットワークノードにおける各パケットの伝送遅延を判定するようにさらに構成されており、
前記処理ユニットは、前記第1のネットワークノードにおける各パケットの前記伝送遅延に基づいて、前記第1のインサイチュフロー検出期間内の前記第1のネットワークノードにおける前記第1のサービスフローの内部伝送の伝送遅延を判定するようにさらに構成されている、
項目34又は35に記載の装置。
[項目37]
前記受信ユニットは、前記第1のアウトバウンドインタフェースを通して、前記第1のタイムスタンプとともにカプセル化された、前記第1のインバウンドインタフェースからの各パケットを受信するようにさらに構成されており、
前記処理ユニットは、各パケットの第2のタイムスタンプを判定するようにさらに構成されており、各パケットの前記第2のタイムスタンプは、前記第1のアウトバウンドインタフェースを通して各パケットが受信された時点を示し、
前記処理ユニットは、各パケットに保持されている前記第1のタイムスタンプ及び各パケットの前記第2のタイムスタンプに基づいて、前記第1のネットワークノードにおける各パケットの伝送遅延を判定するようにさらに構成されており、
前記処理ユニットは、前記第1のネットワークノードにおける各パケットの前記伝送遅延に基づいて、前記第1のインサイチュフロー検出期間内の前記第1のネットワークノードにおける前記第1のサービスフローの内部伝送の伝送遅延を判定するようにさらに構成されている、
項目31から33のいずれか一項に記載の装置。
[項目38]
前記送信ユニットは、コントローラに、前記第1のインサイチュフロー検出期間内の前記第1のネットワークノードにおける前記第1のサービスフローの内部伝送の伝送遅延を送信するようにさらに構成されている、項目36又は37に記載の装置。
[項目39]
前記第1のインサイチュフロー検出期間内の前記第1のネットワークノードにおける前記第1のサービスフローの内部伝送の前記伝送遅延は、以下:
前記第1のインサイチュフロー検出期間内の前記第1のネットワークノードにおける前記第1のサービスフローの内部伝送の最大伝送遅延、前記第1のインサイチュフロー検出期間内の前記第1のネットワークノードにおける前記第1のサービスフローの内部伝送の最小伝送遅延、及び前記第1のインサイチュフロー検出期間内の前記第1のネットワークノードにおける前記第1のサービスフローの内部伝送の平均伝送遅延
のうちの1又は複数を含む、項目36から38のいずれか一項に記載の装置。
[項目40]
前記第1のネットワークノードが第1のインバウンドインタフェースを通して前記複数のパケットのそれぞれを受信することは、
前記第1のネットワークノードが、前記第1のインバウンドインタフェースを通して、第3のネットワークノードによって送信される各パケットを受信し、前記第3のネットワークノードは、第2のアウトバウンドインタフェースを通して前記第1のインバウンドインタフェースに接続されており、各受信されたパケットは、第3のタイムスタンプを保持し、各パケットにおける前記第3のタイムスタンプは、前記第3のネットワークノードが前記第2のアウトバウンドインタフェースを通して各パケットを受信した時点であることを含み、
前記第1のネットワークノードが、各受信されたパケットのインサイチュフロー検出情報の中に、前記第1のインバウンドインタフェースを通して各パケットが受信された第1のタイムスタンプをカプセル化することは、
前記第1のネットワークノードが各パケットにおける前記第3のタイムスタンプを前記第1のタイムスタンプに更新することを含む、
項目31から39に記載の装置。
[項目41]
前記処理ユニットは、各パケットに保持されている前記第3のタイムスタンプ及び各パケットの前記第1のタイムスタンプに基づいて、前記第3のネットワークノードと前記第1のネットワークノードとの間の各パケットのリンク伝送遅延を判定するようにさらに構成されており、
前記処理ユニットは、前記第3のネットワークノードと前記第1のネットワークノードとの間の各パケットの前記リンク伝送遅延に基づいて、前記第1のインサイチュフロー検出期間内の前記第3のネットワークノードと前記第1のネットワークノードとの間の前記第1のサービスフローのリンク伝送遅延を判定するようにさらに構成されている、
項目40に記載の装置。
[項目42]
前記送信ユニットは、コントローラに、前記第1のインサイチュフロー検出期間内の前記第3のネットワークノードと前記第1のネットワークノードとの間の前記第1のサービスフローの前記リンク伝送遅延を送信するようにさらに構成されている、項目41に記載の装置。
[項目43]
前記第1のインサイチュフロー検出期間内の前記第3のネットワークノードと前記第1のネットワークノードとの間の前記第1のサービスフローの前記リンク伝送遅延は、以下:
前記第1のインサイチュフロー検出期間内の前記第3のネットワークノードと前記第1のネットワークノードとの間の前記第1のサービスフローの最大リンク伝送遅延、前記第1のインサイチュフロー検出期間内の前記第3のネットワークノードと前記第1のネットワークノードとの間の前記第1のサービスフローの最小リンク伝送遅延、及び、前記第1のインサイチュフロー検出期間内の前記第3のネットワークノードと前記第1のネットワークノードとの間の前記第1のサービスフローの平均リンク伝送遅延
のうちのいずれか1又は複数を含む、項目41又は42に記載の装置。
[項目44]
第1のネットワークノードにおいて使用される装置であって、
第1のインサイチュフロー検出期間内の第1のサービスフローにおける複数のパケットのそれぞれを受信するように構成されている受信ユニットであって、前記複数のパケットのそれぞれのインサイチュフロー検出情報は、第1のタイムスタンプを保持し、各パケットの前記第1のタイムスタンプは、前記検出ドメイン内にあるヘッドノードが各パケットを受信した時点を示す、受信ユニットと、
前記複数のパケットのそれぞれの第2のタイムスタンプを判定するように構成されている判定ユニットであって、各パケットの前記第2のタイムスタンプは、前記第1のネットワークノードのアウトバウンドインタフェースを通して各パケットが受信された時点を示す、判定ユニットと
を備え、
前記判定ユニットは、各パケットに保持されている前記第1のタイムスタンプ及び各パケットの前記第2のタイムスタンプに基づいて、前記第1のインサイチュフロー検出期間内の前記ヘッドノードから前記第1のネットワークノードまでの前記第1のサービスフローのエンドツーエンド伝送遅延を判定するようにさらに構成されている、装置。
[項目45]
前記インサイチュフロー検出情報は、指示情報をさらに含み、前記指示情報は、前記インサイチュフロー検出がエンドツーエンドパーパケットインサイチュフロー検出であることを示す、項目44に記載の装置。
[項目46]
前記判定ユニットは、
各パケットに保持されている前記第1のタイムスタンプ及び各パケットの前記第2のタイムスタンプに基づいて、前記ヘッドノードから前記第1のネットワークノードまでの各パケットのエンドツーエンド伝送遅延を判定し、
前記ヘッドノードから前記第1のネットワークノードまでの各パケットの前記エンドツーエンド伝送遅延に基づいて、前記第1のインサイチュフロー検出期間内の前記ヘッドノードから前記第1のネットワークノードまでの前記第1のサービスフローのエンドツーエンド伝送遅延を判定する
ように構成されている、項目44又は45に記載の装置。
[項目47]
前記装置は、
コントローラに、前記第1のインサイチュフロー検出期間内の前記ヘッドノードから前記第1のネットワークノードまでの前記第1のサービスフローのエンドツーエンド伝送遅延を送信するように構成されている送信ユニット
をさらに備える、項目46に記載の装置。
[項目48]
前記第1のインサイチュフロー検出期間内の前記ヘッドノードから前記第1のネットワークノードまでの前記第1のサービスフローの前記エンドツーエンド伝送遅延は、以下:
前記第1のインサイチュフロー検出期間内の前記ヘッドノードから前記第1のネットワークノードまでの前記第1のサービスフローの最大エンドツーエンド伝送遅延、前記第1のインサイチュフロー検出期間内の前記ヘッドノードから前記第1のネットワークノードまでの前記第1のサービスフローの最小エンドツーエンド伝送遅延、及び、前記第1のインサイチュフロー検出期間内の前記ヘッドノードから前記第1のネットワークノードまでの前記第1のサービスフローの平均エンドツーエンド伝送遅延
のうちのいずれか1又は複数を含む、項目46又は47に記載の方法。
[項目49]
コントローラにおいて使用される装置であって、
第1のインサイチュフロー検出期間内の検出ドメインにおける第1のサービスフローの、第1のネットワークノードによって送信された伝送遅延を受信するように構成されている受信ユニットであって、前記検出ドメインにおける前記第1のサービスフローの前記伝送遅延は、最大伝送遅延、最小伝送遅延、及び平均伝送遅延のうちのいずれか1又は複数を含む、受信ユニットと、
受信された前記伝送遅延を保存するように構成されている保存ユニットと
を備える、装置。
[項目50]
前記検出ドメインにおける前記第1のサービスフローの前記伝送遅延は、
前記検出ドメイン内にあるヘッドノードから前記第1のネットワークノードまでのエンドツーエンド伝送遅延を含む、項目49に記載の装置。
[項目51]
前記検出ドメインにおける前記第1のサービスフローの前記伝送遅延は、
前記第1のネットワークノードにおける前記第1のサービスフローの伝送遅延を含む、項目49に記載の装置。
[項目52]
前記検出ドメインにおける前記第1のサービスフローの前記伝送遅延は、
前記第1のネットワークノードと第2のネットワークノードとの間の前記第1のサービスフローの伝送遅延を含み、前記第1のネットワークノードは、前記検出ドメイン内にあるトランジットノード又はテールノードであり、前記第2のネットワークノードは、前記第1のネットワークノードの上流ノードである、項目49に記載の装置。
[項目53]
前記検出ドメインにおける前記第1のサービスフローの前記伝送遅延は、
前記第1のネットワークノードと前記第2のネットワークノードとの間の前記第1のサービスフローのリンク伝送遅延を含み、前記第2のネットワークノードは、前記第1のネットワークノードに隣接する上流ノードである、項目52に記載の装置。
[項目54]
命令又はコンピュータプログラムを備えるコンピュータプログラム製品であって、前記コンピュータプログラム製品がコンピュータ上で実行されると、前記コンピュータは、項目1から23のいずれか一項に記載の方法を実行することが可能になる、コンピュータプログラム製品。
図1
図2
図3A
図3B
図4
図5A
図5B
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14