(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-08
(45)【発行日】2024-04-16
(54)【発明の名称】被服に液状材料を塗布するための装置
(51)【国際特許分類】
A41H 43/04 20060101AFI20240409BHJP
【FI】
A41H43/04 B
(21)【出願番号】P 2020508530
(86)(22)【出願日】2019-04-05
(86)【国際出願番号】 GB2019050999
(87)【国際公開番号】W WO2019193360
(87)【国際公開日】2019-10-10
【審査請求日】2021-12-14
(32)【優先日】2018-04-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(73)【特許権者】
【識別番号】511160952
【氏名又は名称】スーパークリース リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Supercrease Limited
【住所又は居所原語表記】The Moorings,Waterside Business Park,Waterside Road,Stourton,Leeds,West Yorkshire,LS10 1DG United Kingdom
(74)【代理人】
【識別番号】110000626
【氏名又は名称】弁理士法人英知国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】ハウルブルック、ケネス
(72)【発明者】
【氏名】カーター、ショーン
【審査官】▲高▼辻 将人
(56)【参考文献】
【文献】英国特許出願公告第01580192(GB,A)
【文献】米国特許第05211755(US,A)
【文献】米国特許第08844736(US,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A41H 1/00-43/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
1つ以上の折り目線に沿って液状材料が塗布される前記折り目線を有する被服と共に使用する装置であって、該装置は、少なくとも1つの本体であって、その面に沿って形成された少なくとも1つの溝を有する少なくとも1つの本体を含み、前記少なくとも1つの溝は、
前記本体の第1の端において又はそれに隣接した第1の端、及び前記本体の反対端である第2の端において又はそれに隣接した反対端である第2の端を有し、前記少なくとも1つの溝は、前記装置が使用のために取り付けられる表面から離間された距離
に設置され、前記少なくとも1つの本体は、前記少なくとも1つの本体の一部として形成されるか又はそれに接続される1つ以上の接触部分を介して
前記表面から離間された距
離に設置され、
前記1つ以上の接触部分の第1の組は、前記本体の
前記第1の端において又はそれに隣接して提供され、
前記1つ以上の接触部分の第2の組は、前記本体の反対端
である前記第2の端において又はそれに隣接して提供され、前記接触部分の組の少なくとも1つは、前記本体から
前記少なくとも1つの溝の第1の側への第1の方向に突出する
第1の組の足と、前記本体から
前記溝の前記第1の組の足とは反対側への第2の方向に突出する
第2の組の足とを含む、装置。
【請求項2】
支持装置は、離間された距離に離れて設置される少なくとも2つの本体を含む、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記本体は、そのそれぞれの長手方向の縦軸に沿っ
て平行である、請求項1に記載の装置。
【請求項4】
1つ以上の保持部材は、前記本体の離
間関係を維持するために提供される、請求項
2に記載の装置。
【請求項5】
前記保持部材は、前記本体の一端において又はそれに隣接して設置され、前記本体の反対端は、被服が前記本体に導かれること及び前記本体から取り外されることを可能にする自由端である、請求項4に記載の装置。
【請求項6】
前記本体のそれぞれは、それに沿って設置された少なくとも1つの溝を有し、前記本体は、前記溝
が平行でありかつ同じ平面内に置かれるように設置される、請求項
2に記載の装置。
【請求項7】
隙間は、前記接触部分の組と、前記本体の下側と、前記装置が取り付けられる前記表面との間に画定される、請求項
6に記載の装置。
【請求項8】
溝が形成される前記装置の1つ以上の面は、前記装置が使用のために前記表面上に設置されるとき、前記表面
と平行である、請求項1~7のいずれか一項に記載の装置。
【請求項9】
接触部分の少なくとも1つの組は、前記本体上に前記被服を置くこと及び/又は前記本体から前記被服を取り外すことを簡単にするために、及び/又は前記本体が使用時に裏返し可能であることを可能にするために前記本体に対して可動である、請求項
6に記載の装置。
【請求項10】
前記本体は、前記本体の第1の側に沿って提供された溝と、前記本体のより遠い側に沿って形成された第2の溝とを含み、前記本体及び被服は、前記折り目線に沿った樹脂の線の塗布のために必要な溝及び折り目線を位置付けるように一緒に回される、請求項1に記載の装置。
【請求項11】
前記
第1の方向に突出する第1の組の足
及び前記第2の方向に突出する第2の組の足は、格納位置において前記装置を支持するために使用可能である、請求項1に記載の装置。
【請求項12】
前記第1及び第2の方向は
、180度オフセットされる、請求項
11に記載の装置。
【請求項13】
格納位置において、前記1つ以上の本体は、支持表面上に設置され、前記1つ以上の本体の縦軸は、前記装置が使用位置にあるときの
その縦軸の位置に対し
て垂直である、請求項1~12のいずれか一項に記載の装置。
【請求項14】
請求項
11に記載の接触部分の組の前記足のみは、前記装置を前記格納位置に保持するために前記支持表面と接触する、請求項13に記載の装置。
【請求項15】
接触部分の組は、テーブルトップなどの表面上に置かれ得るか、又は壁に取り付けられるように横支持に取り付けられ得るブラケットの形態の表面と係合する、請求項1~14のいずれか一項に記載の装置。
【請求項16】
断面における前記
少なくとも1つの溝は
、ガルウイング形状に形成される、請求項1~15のいずれか一項に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願が関連する発明は、液状材料、典型的に樹脂様材料を被服に塗布する際、より具体的には、液状材料が固化したとき、液状材料が存在しなかった場合に該当するであろう期間よりも長い期間にわたり、折り目を被服に保持することを可能にするように、液状材料の比較的薄い線又はリボンを被服の折り目線に沿って塗布する際に使用するために提供される装置に関する。
【背景技術】
【0002】
この目的のための装置の提供は、知られており、かなりの期間にわたって使用されてきた。従来、カートリッジ内の空隙に保持される樹脂材料の容器が提供され、カートリッジは、スロットと開口とを備えた分注ノズルを有し、それを通して折り目線に沿ってリボン材料を形成するために一定量の液状材料を徐々に分注することができる。折り目の線に沿ったカートリッジと被服との間の相対的な移動により、液状材料のリボンを折り目の線に沿って分注することが可能になる。通常、カートリッジは、被服に対して移動し、被服と折り目線とは、同じ表面に形成された溝を含む支持表面に設置され、その中に折り目が置かれ、それにより、露出された被服の内側表面に対し、それによって折り目線の内側表面に沿って樹脂が塗布されるようにし、その結果、V字形又はガルウイング形状の折り目の基台に液状材料が塗布され、その後折り目の形状を保持するように、したがって被服の折り目を保持するように硬化する。
【0003】
被服及び支持表面は、典型的には、ユーザの手でカートリッジコンテナを握ることを可能にするような高さで提供され、その後、ユーザは、折り目線に沿ってカートリッジを案内及び移動することができる。カートリッジは、典型的には、それと共に形成されるか、又はそれに取り付けられるガイド手段を含む。一実施形態では、ガイド手段は、1つ以上のフィンの形態であり、1つ以上のフィンは、カートリッジの一部として提供され得、及び/又はカートリッジの取付手段に提供され得、フィンは、通常、共通軸に沿って設置され、液状材料の塗布より前に折り目線に沿ってスライドさせることによって位置しかつ移動されるように提供される。
【0004】
容器内の液状材料は、樹脂をスロットに通し押すために圧力下で分注ノズルに向かって移動され、一実施形態では、これは、ノズルが提供される端とは反対のカートリッジの端からノズルのある端に向かって徐々に移動され、それにより空隙に沿って移動し、液状材料の流れを徐々に分注スロットに押し通すように提供されたピストンをカートリッジ内に提供することによって達成される。ピストンを移動させるために、加圧空気流がカートリッジに接続されており、それにより、加圧空気は、カートリッジに入ると、ピストン、したがって液状材料を移動させる役割を果たす。
【0005】
従来、加圧空気供給の制御は、ユーザがフットペダルを操作すると加圧空気がカートリッジに供給されるように空気圧制御手段に接続されたフットペダルを介して達成される。代わりに、本出願人の同時係属出願で定義されているように、作動可能な制御手段のユーザは、空気供給の手動制御を可能にするためにカートリッジにおいて又はカートリッジに隣接して提供され得る。
【0006】
支持装置は、床又はテーブルなどの支持と接触する足を備えた基台と、基台から上方に延在する1つ以上の脚とを含むスタンドの一部として従来提供され、基台から離間された位置において、脚から延在し、実質的に水平な平面に置かれている1つ以上の支持アームが提供される。アームは、典型的には、例えば脚部分の内側表面を露出するように裏返しに置かれた被服の脚部分を自由端に置き、アームの長さの少なくとも一部に沿って広げることを可能にする自由端を有し、その結果、アームは、脚部分の内側に置かれ、樹脂が塗布される折り目線がアームに沿って形成された溝に沿って位置する。折り目線が所定位置にある状態で、折り目線は、溝及び支持アームによって所定位置に保持され、液状材料のリボンを折り目線に沿ってカートリッジから塗布することができる。アームが脚の一端から水平に延在するため、アームを必要な位置に維持するために、アームの基台、脚及び位置手段は、比較的頑丈かつ剛性であることが必要であり、したがって、これにより装置が比較的嵩張り、製造及びエンドユーザーへの供給の費用が高くなる可能性があることが理解されるであろう。これらの問題は、従来の装置の形態がかなりのスペースを占有する可能性があり、従来の装置の形態が特定の環境で高級である可能性があり、及び/又は比較的小規模な使用にとって手頃な価格でもなければ正当性もない可能性があることを意味し得ることが判明している。したがって、装置の使用の及び完成した被服に対する潜在的な利益は、完全に商業的に活用されていない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
したがって、本発明の目的は、被服の折り目線に樹脂を塗布する際に使用する装置の改良を提供することである。さらなる目的は、支持装置を適合可能にし、比較的限定されたスペースでより簡単に収容しかつ使用することを可能にする形態で支持装置を提供すること、したがって装置の実用の可能性を高めることである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の第1の態様において、折り目線であって、1つ以上の折り目線に沿って液状材料が塗布される折り目線を有する被服と共に使用する装置であって、該装置は、少なくとも1つの本体であって、その面に沿って形成された少なくとも1つの溝を有する少なくとも1つの本体を含み、前記少なくとも1つの溝は、前記装置が使用のために取り付けられる表面から離間された距離と、前記少なくとも1つの本体は、前記少なくとも1つの本体の一部として形成されるか又はそれに接続される1つ以上の接触部分を介して接触する表面から離間された距離と、に設置される、装置が提供される。
【0009】
一実施形態では、支持装置は、離間された距離に離れて設置される少なくとも2つの本体を含む。
【0010】
一実施形態では、前記本体は、そのそれぞれの縦軸に沿って実質的に平行である。
【0011】
一実施形態では、1つ以上の保持部材は、本体の離間部分関係を維持するために提供される。
【0012】
一実施形態では、保持部材は、前記本体の一端において又はそれに隣接して設置され、及び前記本体の反対端は、被服が前記本体に導かれること及び前記本体から取り外されることを可能にする自由端である。
【0013】
一実施形態では、本体のそれぞれは、それに沿って設置された少なくとも1つの溝を有し、及び本体は、溝が実質的に平行でありかつ同じ平面内に置かれるように設置される。
【0014】
一実施形態では、前記本体は、離間された距離だけ離れた被服への液状材料の線の同時塗布を可能にするように提供される。
【0015】
一実施形態では、1つ以上の接触部分の第1の組は、本体の第1の端において又はそれに隣接して提供され、及び1つ以上の接触部分の第2の組は、前記本体の反対端において又はそれに隣接して提供される。
【0016】
典型的には、隙間は、前記接触部分の組と、本体の下側と、装置が取り付けられる表面との間に画定される。
典型的には、溝が形成される装置の1つ以上の面は、装置が使用のために表面上に配置されるとき、表面と実質的に平行である。
【0017】
一実施形態では、本体は、被服の折り目線が溝に沿って位置する状態で被服の一部をそれに沿って受けるように提供される。
【0018】
一実施形態では、接触部分の少なくとも1つの組は、本体に対して可動であり、前記移動は、本体上に被服を置くこと及び/又は本体から被服を取り外すことの容易さを改善するために、及び/又は本体が使用時に裏返し可能であることを可能にするために提供される。
【0019】
一実施形態では、被服及び本体は、相対的に可動であり、及び/又は液状材料のリボンの塗布間において本体の縦軸の周りで一緒に可動である。したがって、典型的には、本実施形態では、被服の第1の折り目線は、溝に沿って置かれ、樹脂は、それに沿って塗布され、及び完了すると、被服と本体との間の移動又は被服及び本体の移動は、被服のさらなる折り目線が、実行される移動に依存してアームの同じ溝又は第2の溝に沿って置かれることを可能にし、液状材料のリボンは、第2の折り目線に沿って塗布される。これにより、例えば、第1の折り目線に沿った液状材料の塗布と、第2の折り目線に沿った液状材料の塗布との間において、本体からズボンの脚を完全に取り外す必要なく、ズボンの脚の2つの折り目線に対し、それに沿って樹脂を塗布することが可能になり、したがって被服の処理速度が向上し、装置のより効率的な使用を提供する。
【0020】
一実施形態では、被服は、液状材料を折り目線に沿って受けるために、溝上に位置する特定の折り目線を変更するために本体に対して回される。
【0021】
代替実施形態では、本体は、本体の第1の側に沿って提供された溝と、本体のより遠い側に沿って形成された第2の溝とを含み、本体及び被服は、折り目線に沿った液状材料の塗布のために必要な溝及び折り目線を位置付けるように一緒に回される。
【0022】
一実施形態では、接触部分の少なくとも1つの組は、本体から第1の方向に突出する足と、本体から、第1の方向に対して通常180度オフセットされた第2の方向に突出する足とを含む。通常、第1の方向に突出する足は、溝が形成される第1の側から突出し、及び第2の方向に突出する足は、第2の溝が形成される本体の側から突出する。
【0023】
典型的には、少なくとも1つの組における少なくとも1つの接触部分は、テーブルトップの形態の表面に位置する。より典型的には、各組における少なくとも1つの接触部分は、前記テーブルトップと接触する。
【0024】
一実施形態では、接触部分の組は、テーブルトップなどの表面上に置かれ得るか、又は壁に取り付けられるなどのように横支持に取り付けられ得るブラケットの形態の表面と係合する。
【0025】
一実施形態では、支持装置は、少なくとも2つの本体を含み、本体は、一緒に設置され、保持部材により、離間された距離だけ離れて保持される。典型的には、本体のそれぞれは、それに沿って設置された少なくとも1つの溝を有し、本体は、溝が実質的に平行でありかつ同じ平面内に置かれるように設置される。典型的には、前記本体間、したがって前記溝間に隙間が提供され、及び前記隙間は、本体の一端において又はそれに隣接して設置された保持部材から、前記本体のそれぞれの反対側の自由端に向かって延在する。この形態において、2つのカートリッジからの樹脂の同時塗布を可能にする装置が提供され、ここで、液状材料のリボンが第1の溝に対して位置し、及び液状材料の第2のリボンが第2の溝に対して位置する。
【0026】
一実施形態では、液状材料は、1つ以上のカートリッジから塗布され、各カートリッジは、液状材料が配置される容器に接続された分注ノズルを有し、移動手段は、容器内に提供され、移動手段は、作動されると、液状材料をノズルに向かって移動する。通常、作動は、フットペダル又は手動操作式作動手段を介して達成される。
【0027】
一実施形態において、前記ユーザ作動手段は、被服に対してカートリッジを移動する前、移動中及び/又は移動後又は被服がカートリッジに対して移動されるとき、ユーザによって操作可能なスイッチの形態で提供される。
【0028】
典型的には、作動手段のユーザ操作により、空気ポンプなど、カートリッジへの加圧流体源のオンオフの切り替えが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【
図1a】本発明の一実施形態による装置を概略的に示す。
【
図1b】本発明の一実施形態による装置を概略的に示す。
【
図2】本発明の一実施形態によるカートリッジを示す。
【
図3a】カートリッジの使用の実施形態を平面図で示す。
【
図3b】カートリッジの使用の実施形態を平面図で示す。
【
図5a】本発明による支持装置のさらなる実施形態を示す。
【
図5b】本発明による支持装置のさらなる実施形態を示す。
【
図5c】本発明による支持装置のさらなる実施形態を示す。
【
図6】本発明による支持装置の第3の実施形態を示す。
【発明を実施するための形態】
【0030】
最初に
図1a及びbを参照すると、本発明の一実施形態により提供される装置の構成要素が概略的な形態で示されている。構成要素は、少なくともその一部に沿って形成された少なくとも1つの溝4を有する支持表面又はテーブル1を含む。溝は、
図1bに示すように、断面がV字形又はガルウイング形状6であり得、使用時、それに沿って被服18の折り目線8を受けるために提供される。折り目線は、テーブルの線A-Aに沿った断面である
図1bに示されるように、基台9及び側壁11、13を有し、折り目線8の基台9内に及びそれに沿って液状樹脂材料15が塗布され、それにより樹脂材料が後に硬化したときに折り目の形状を保持するようにする。
【0031】
液状樹脂材料は、
図2により詳細に示されるカートリッジ10から分注される。カートリッジは、容器14が内部に形成される本体12を有し、容器14内には液状樹脂材料15が提供され、ピストン16の形態の移動手段が提供され、移動手段は、カートリッジ本体の内部に沿って直線的に移動し、液状樹脂材料が分注開口17を有する分注ノズル18に向かって流れることを促し、分注開口17を通して液状樹脂材料15がカートリッジを出、被服の折り目線上に及びそれに沿って塗布されるように流れ、それは、典型的に、カートリッジが折り目線に沿って液状樹脂材料のリボン又は線を形成するように折り目線に沿って移動されるのと同時に流れる。液状樹脂材料は、ピストンの一方の側27の空隙に進入する、空気ポンプ35などの供給源からの加圧空気の供給によりピストンが移動するにつれ、空隙に設置されたピストン16の影響下で開口17を通してカートリッジから出、液状樹脂材料15は、ピストンの他方の側29に配置され、その側の端に分注開口17が設置されている。したがって、加圧空気の適切な圧力は、折り目線に沿ったカートリッジの移動と組み合わせて、液状樹脂材料15を必要な量で開口17から折り目線上に塗布することを可能にする。
【0032】
折り目線に沿ったカートリッジの移動は、カートリッジ上に又はカートリッジと共に設置されたガイド手段20によって案内され、ガイド手段は、カートリッジが被服の折り目線に沿って移動するときに開口17より前に被服の折り目線に沿って移動し、支持1上の溝4は、それに沿ってカートリッジをさらに案内し、液状樹脂材料の塗布が折り目線の基台9に沿うようにする。
【0033】
図3aは、上述のタイプのカートリッジ10の使用の第1の配置を示し、折り目受け溝4を有する支持2が再び示されている。被服18の折り目線8が示され、折り目線8が本体2に形成された溝4に沿って置かれるように被服が本体2上に置かれている。次に、カートリッジ10は、矢印22によって示される方向に折り目線8に沿って移動し、液状材料15のリボンがカートリッジの分注ノズル19から分注される。カートリッジの分注ノズル19は、液状材料リボン15が折り目線8と一直線になり、それにより図示のように折り目線8の基台に沿って置かれ、被服の折り目を必要に応じて強化するように位置する。
【0034】
溝6は、支持1の縦軸33と実質的に平行であることが理解されるであろう。
【0035】
図3bは、取付手段24により、離間された距離26だけ離れて設置された2つのカートリッジ10、10’が提供された代替実施形態を示し、その縦軸は、各カートリッジ10、10’から分注される液状樹脂材料15、15’のリボンが被服18のそれぞれの折り目線8、8’に沿って実質的に平行であるように実質的に平行に保持される。離間された距離26は、固定され得るか、又は代わりにユーザが特定の用途及び/又は使いやすさに合わせて距離を調整することを可能にする調節可能な位置手段を提供することができる。最も典型的には、2本の折り目線8、8’は、ズボンなどの被服のそれぞれの脚に形成される。したがって、
図3bによる装置を使用することにより、液状材料15、15’の2つのリボンを同時に塗布できることが理解されるであろう。
【0036】
一実施形態では、空気ポンプ35などの加圧空気源の操作は、好ましくは、ユーザの手により、さらに好ましくは折り目線に沿ってカートリッジを移動するように訴えられる同じ手により操作可能な空気又は電気スイッチなどのユーザ作動可能制御手段を介して制御され、一実施形態では、これは、取付手段24の一部として、場合によりユーザによるグリップ部分の移動がユーザ作動可能制御手段のスイッチも操作するように取付手段の可動グリップ部分25の一部として、ユーザ作動可能制御手段を提供することにより達成することができる。
【0037】
図3a及び3bの両方の配置において、溝4が形成された支持1が常に提供され、支持1の上に被服が配置され、支持1は、液状樹脂材料が分注されるときにそれに沿ってカートリッジを押して動かすことができる表面を提供することが理解されるであろう。
【0038】
ここで、
図4a~4d及び
図7a~7cを参照すると、本発明による支持装置1の実施形態が示されている。この実施形態では、第1及び第2の本体2、2’が提供され、それぞれは、それに沿って形成された溝線4、4’を有し、溝線は、実質的に平行であり、同一平面に置かれている。本体2、2’は、
図4a~4dに示されるようなバー又は
図7a~7cに示されるようなパネルであり得る保持部材28、28’によって離間関係を保持する。保持部材は、ボルト29及び位置手段31によって定位置に保持されて、本体2、2’の固定関係を保持し、保持部材28、28’は、支持装置2の第1の端30に設置される。したがって、これは、本体が一緒に固定されたときに本体間に隙間32を画定し、隙間32は、保持部材28、28’から支持装置の反対端34に向かって均一に延びる。本体2、2’は、端34に自由端を有し、それにより、被服部分が端34からそれぞれの本体2、2’の上に及びそれに沿って置かれ、支持装置の端30に向かって延びるように移動されることを可能にするアームを形成し、この際、液状樹脂材料が塗布されるそれぞれの折り目は、それぞれの本体2、2’の上面に形成された溝4、4’内に設置され、それぞれ少なくとも部分的にそれに沿って延びる。
【0039】
また、支持装置の各端30、34には、支持部分の第1及び第2の組が提供されている。第1の組36は、第1のサイズの第1及び第2の足38、38’と、この実施形態ではより小さいサイズであり、一実施形態では主に被服のストッパとして作用する第2の足部分40、40’とを含む。一実施形態では、部分40、40’は、テーブルが使用されないとき、スペースを節約するため及び格納目的のために支持としても作用し得、この際、本体2、2’は、
図7aに示されているようにテーブルトップ又は床46などの支持基台46から垂直に上方に延在し、支持基台には同一のものが設置され、これは、装置が使用されているときに及び他の図に示されているように水平に延在するのとは対照的である。
【0040】
端34には、第1及び第2の足42、42’を含む支持部分の第2の組が提供され、第1及び第2の足42、42’は、足38、38’と同じ方向に下向きに延在し、それにより、この場合にテーブルトップである支持基台46と、足38、38’及び42、42’と、前記足の中間の本体2、2’の下側48との間に隙間44を画定する。
【0041】
図4aには、説明を簡単にするために本体2の1つに沿って位置する被服18が破線で示されており、被服の折り目線は、本体の溝4に沿って設置される。被服18の残りの部分は、支持表面46上に落下し、したがって、例えば
図3aに示す位置を占めて、カートリッジをそれに沿って移動させて、前述のように液状樹脂材料を堆積することが可能になる。
【0042】
被服18は、最初に接触足42を矢印66の方向に持ち上げることにより本体に導かれ、次いで被服の開口端を本体2の上に滑らせ、次いで被服が溝に沿った所定位置に位置するまで矢印68で示すように本体に沿って移動する。次いで、被服は、本体の溝4内に被服の折り目線を位置付けるように本体の縦軸の周りで回すことができ、それによって被服の折り目線が液状樹脂材料の塗布のために溝に沿って正しく位置するようにする。樹脂材料が塗布され、少なくとも部分的に硬化したら、塗布する液状樹脂材料の線がそれ以上ない場合、被服を本体から滑らせて取り除くことができるか、又は被服を示されるように隙間44内に横たわった状態で本体2の縦軸の周りで回し、それにより溝内にさらなる折り目線を位置付け、それに沿って液状樹脂材料の線を塗布することができる。
【0043】
図4eは、例えば、
図4a及び4dの固定足42を交換するために使用できる支持部分の代替形態を示す。この場合、足50、50’は、図示の位置にある本体部分2、2’から下向きに垂れ下がる位置に足が置かれることを可能にするようにそれぞれピボット位置52、52’の周りで回動可能であるか、又はピボット位置52、52’を中心として90度又は180度回転して、部分54に関して破線で示されるように反対方向に延びることができ、その場合、本体を逆にすることができるか、又は56で示される位置まで90度動かすことができ、それにより被服の本体への及び本体からの改善された移動を可能にする。
【0044】
ここで、
図5a~5cを参照すると、支持装置のさらなる実施形態が示され、この支持装置は、それに沿ってそれぞれの溝4、4’が形成されている本体2、2’と、一端のこの場合にはブラケット58の形態の第1の支持部分と、反対端の支持部分60、60’とを含む。この場合、本体2,2’は、本体2’のみが所定位置に示されている
図5bに示されるように、ブラケット58から選択的に取り外し可能である。ブラケットは、壁に取り付けることができるか、又はこの実施形態のように、
図5bに示されるようにテーブルトップ46上に位置することができるプレート62を提供される。
【0045】
したがって、この実施形態において、装置は、
図5a及び5cに示される構成において、
図3bに示されるタイプの二重カートリッジ10、10’構成と組み合わせて使用できる装置を提供するように適応可能であるか、又は
図5bに示す形態で提供することができ、
図5bに示す形態では、装置は、
図3aに示すタイプのシングルカートリッジ塗布で使用することができる。
【0046】
本発明のさらなる実施形態を
図6に示す。この場合、本体2は、テーブルトップ46の形態の表面との接触のために提供された支持部分64を備えた単一部材であり、溝4が提供された反対表面を有する。
【0047】
したがって、実施形態のそれぞれにおいて、木材、アルミニウム又はトレスパとして知られている材料であり得る適切な材料で同じものを形成できることが理解されるであろう。典型的には、場合によりテーブルトップの形態の支持は、装置の支持を提供することに加えて、折り目線8が溝4内に位置するときに被服が自重により本体から完全に垂れ下がらないように被服18の支持を提供するようにも作用する。さらに、本体に対する被服の相対的な回転運動により、被服の異なる折り目線を本体の特定の溝と接触させて、それにより、本体から被服を完全に取り外すことなく、液状材料の2つ以上のリボンを塗布することが可能になることが理解されるであろう。別の実施形態では、本体の異なる側面に第1及び第2の溝線を提供することができ、それにより、異なる折り目線を本体の異なる溝と、したがってもう一度位置することを可能にするように本体及び被服を回すことが可能になり、本体から被服を完全に取り外す必要なく、液状材料の多数のリボンをそれぞれの折り目線に沿って塗布することができる。