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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-08
(45)【発行日】2024-04-16
(54)【発明の名称】架空電気ケーブル用の終端構成
(51)【国際特許分類】
   H02G 7/05 20060101AFI20240409BHJP
   H01R 4/20 20060101ALI20240409BHJP
   H02G 15/02 20060101ALI20240409BHJP
【FI】
H02G7/05 060
H01R4/20
H02G15/02
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2020561595
(86)(22)【出願日】2019-01-24
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-05-13
(86)【国際出願番号】 US2019014986
(87)【国際公開番号】W WO2019147838
(87)【国際公開日】2019-08-01
【審査請求日】2022-01-19
(31)【優先権主張番号】62/621,173
(32)【優先日】2018-01-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】506217391
【氏名又は名称】シーティシー グローバル コーポレイション
【氏名又は名称原語表記】CTC GLOBAL CORPORATION
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(74)【代理人】
【識別番号】100142907
【弁理士】
【氏名又は名称】本田 淳
(72)【発明者】
【氏名】ボーズ、エリック
(72)【発明者】
【氏名】ウォン、クリストファー
(72)【発明者】
【氏名】ピリング、イアン エム.
(72)【発明者】
【氏名】ウェブ、ウィリアム
(72)【発明者】
【氏名】ピリング、ダグラス エイ.
【審査官】木村 励
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2015/170389(WO,A1)
【文献】特表2007-525796(JP,A)
【文献】特表2013-520769(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2006/0084327(US,A1)
【文献】特表2005-523569(JP,A)
【文献】特表2009-509313(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2007/0066153(US,A1)
【文献】特開平7-250418(JP,A)
【文献】特表2014-517092(JP,A)
【文献】特開2017-135786(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02G 7/05
H01R 4/20
H02G 15/02
H01B 5/10
B32B 15/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
架空電気ケーブルをデッドエンド構造に対し固定する方法であって、前記架空電気ケーブルは、複合強度部材と前記複合強度部材を包囲する伝導ストランドとを有し、
前記架空電気ケーブルの基端にて、前記複合強度部材上において、かつ、前記複合強度部材と前記伝導ストランドとの間において、圧縮シースを摺動させる工程と、
少なくとも前記架空電気ケーブルの前記基端と前記圧縮シースとの上に外側金属スリーブを配置する工程と、
前記外側金属スリーブの少なくとも一部を前記伝導ストランドに対し圧縮する圧縮工程と、を備える方法。
【請求項2】
前記複合強度部材の基端をコネクタに対し固定する工程をさらに備える、請求項に記載の方法。
【請求項3】
前記コネクタをデッドエンド構造に対しアンカーする工程をさらに備える、請求項に記載の方法。
【請求項4】
前記伝導ストランドは、硬化アルミニウムから製造される、請求項のいずれか一項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、架空電気ケーブルの分野に関し、詳細には、デッドエンド構造における終端などの複合強度部材を有する架空電気ケーブルの終端のための構造および方法に関する。
【背景技術】
【0002】
架空電気伝送および/または分配ラインの構造において、電気を伝送する架空電気ケーブルは、複数の支持タワーに対してラインの長さに沿って張られる。架空電気ケーブルは、典型的には、各々が、強度部材の周りに巻かれており強度部材によって支持されている、複数の別個の伝導ストランドを備える、1つまたは複数の伝導層を備える。伝導ストランドは、支持タワー同士の間に張られたときに自己支持するための十分な機械特性(例えば、引張強度)を有しないため、強度部材が必要である。従来は、伝導ストランドは、アルミニウムまたはアルミニウム合金から製造され、強度部材は鋼、特に、強度部材を形成するように組み合わされる(例えば、巻き合わせられる)いくつかの独立した鋼要素から製造されており、ACSR(鋼心補強アルミニウム導体)と呼ばれる構成であった。
【0003】
近年、鋼強度部材は、いくつかの設置について、進歩した複合材料によって取って代わられている。進歩した複合材料は、結合マトリクス中の構造繊維など、2つ以上の別個の材料相を備え、それらの材料相は、強度部材の1つまたは複数の特性を向上させるように組み合わされている。これらの複合材料のうちのいくつかは、鋼と比較して、より高い引張強度、より低い熱膨張係数、腐食に対する耐性などを含む、重要な利益を提供する。
【0004】
そうした複合強度部材を有する架空電気ケーブルの1つの例は、アメリカ合衆国カリフォルニア州アーバインのCTCグローバル社から入手可能であるACCC(登録商標)架空電気ケーブルである。例えば、ヒエル(Hiel)らによる特許文献1を参照されたい。特許文献1は参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。ACCC(登録商標)電気ケーブルは、単一要素(例えば、単一のロッド)の繊維補強複合強度部材を包囲する複数の伝導アルミニウムストランドを備える。複合強度部材は、ポリマー(例えば、樹脂)結合マトリクス中に連続カーボン繊維の内部コアを備え、結合マトリクス中の連続ガラス繊維の外層によって包囲される。
【0005】
電気伝送および分配ラインを構成するときに、電気ケーブルは、電気ケーブルの別のセグメントに対する接続のため、電力ステーションへの引き込み(drop down)のため、または地中ケーブルへの引き込みのためなど、頻繁に終端される必要がある。これらの場合、電気ケーブルは、終端ハードウェアを用いてデッドエンド構造(例えば、デッドエンドタワー)へと終端され取り付けられる。多くの場合、終端ハードウェアは、金属外側スリーブを変形させるように非常に大きい圧縮力を用いた、外側伝導金属スリーブの電気ケーブルへの圧着を必要とする。
【0006】
繊維補強複合強度部材を有する架空電気ケーブル用の終端ハードウェアは、典型的には、充分にアニーリングされた、台形形状のアルミニウム伝導ストランドを備える電気ケーブルに依存し、アルミニウム外側ハウジングを複合強度部材へと変形するのに必要な圧縮圧力を一様に分配する。しかしながら、例えば、架空電気ケーブルが厳しい氷雪荷重および/または他の厳しい気候イベントを受けるところでは、すべての架空電気ケーブルの設置が、この特定の種類のアルミニウムストランドを利用できるわけではない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【文献】米国特許第7368162号明細書
【発明の概要】
【0008】
本明細書に開示されるものは、アルミニウム合金(例えば、アニーリングされるよりも硬質)伝導ストランドを有する、および/または丸みを帯びているか楕円状の伝導ストランドを有する架空電気ケーブルを終端するように用いられるとき、圧着動作中の複合強度部材に対する局所圧力を低減させる、終端構成である。その終端構成は、外側ハウジングが伝導ストランド上に圧縮されるエリアにおける複合コア上に設置される、圧縮シース(例えば、チューブまたはスリーブ)を備える。圧縮シースは、接続の存続期間、強度部材とアルミニウム伝導ストランドとの間に残り得る。圧縮シースは、圧縮シースによって保護される複合強度部材(例えば、複合強度部材の外径)に非常に近く一致する内部寸法(例えば、内径)を有することを特徴としてよい。
【0009】
1つの実施形態では、架空電気ケーブルをデッドエンド構造に対し固定する終端構成が開示される。前記架空電気ケーブルは、複合強度部材と前記複合強度部材を包囲する伝導ストランドとを有する。前記終端構成は、前記終端構成をデッドエンド構造に対しアンカーするコネクタと、前記コネクタによって固定され、前記架空電気ケーブルの基端にて前記複合強度部材を把持する、把持要素と、少なくとも前記把持要素と前記架空電気ケーブルの前記基端とを包囲する外側金属スリーブであって、前記架空電気ケーブルの前記基端上に配置された圧縮された部分を有する、外側金属スリーブと、前記複合強度部材と前記伝導ストランドとの間に、前記圧縮された部分の下に少なくとも前記伝導ストランドの長さに沿って配置された圧縮シースと、を備える。
【0010】
上述の終端構成は、単独または任意の組合せにより実装され得る、さらなる改良および/または追加の特徴を有することを特徴としてよい。例えば、1つの改良では、前記複合強度部材は、金属マトリクスまたはポリマーマトリクスなどの結合マトリクス内に配置された補強繊維を含む。有用なポリマーマトリクス材料の例には、熱硬化性樹脂ポリマーと熱可塑性ポリマーとが含まれる。別の改良では、前記補強繊維は、カーボン繊維、ホウ素繊維、金属酸化物セラミック繊維、ガラス繊維、炭化物繊維、アラミド繊維およびバサルト繊維からなる群から選択される繊維を含む。カーボン繊維は、その高い引張強度および軽量に起因して特に有用であり得る。
【0011】
別の改良では、前記複合強度部材は、前記複合強度部材を形成するように操作によって組み合わされている複数の別個の複合ロッドを含んでよい。これに代えて、前記複合強度部材は、単一の複合ロッドしか含まなくてよい。別の改良では、前記伝導ストランドの少なくとも一部は、多角形である断面形状を有する。さらに別の改良では、前記伝導ストランドの少なくとも一部は、多角形でない断面形状(例えば、ほぼ円形である断面形状)を有する。さらなる改良では、前記伝導ストランドの少なくとも一部は、ほぼ円形である断面形状を有し、それらのストランドは、前記圧縮シースと直接接触している。前記伝導ストランドは銅およびアルミニウムなどの材料から製造されてよく、1つの改良では、前記伝導ストランドは硬化アルミニウムから形成される。
別の改良では、前記圧縮シースは、ほぼ前記終端構成の先端の前記圧縮された部分を越えて延びない。別の改良では、前記圧縮シースは閉じた円筒チューブである。これに代えて、前記圧縮シースは円筒チューブであり、前記円筒チューブは、前記複合強度部材上の前記圧縮シースの配置を容易にするように、前記円筒チューブの長さに沿ったスロットを有する。別の改良では、前記圧縮シースは前記複合強度部材から構造的に独立している。さらに別の改良では、前記圧縮シースはアルミニウムなどの金属から製造される。1つの特定の改良では、前記圧縮シースは硬化アルミニウムから製造される。別の改良では、前記圧縮シースは、約0.20mm以上の厚さを有する。別の改良では、前記圧縮シースは、約2.6mm以下の厚さを有する。
【0012】
別の改良では、前記コネクタはアイボルト(例えば、デッドエンド構造に対し取り付けるための)を備える。別の改良では、前記終端構成はジャンパープレート(例えば、電気接続を行うために)をさらに備える。
【0013】
別の改良では、前記把持要素は、前記複合強度部材を把持するように圧縮されたコレットを備える。前記コレットはコレットハウジング内に配置されてよく、前記コレットハウジングは前記コネクタに対し操作によって取付けられている。
【0014】
1つの改良では、前記圧縮シースは基端部および先端部を備え、前記先端部は前記複合強度部材と前記伝導ストランドとの間に配置され、前記基端部は、前記複合強度部材ののうち、前記架空電気ケーブルの前記基端を越えて延びている部分を包囲する。さらなる改良では、前記圧縮シースの前記基端部は、前記圧縮シースの前記先端部の外径よりも大きい外径を有する。またさらなる改良では、前記圧縮シースの前記先端部は、前記コネクタに形成されたキャビティ内に配置されている。
【0015】
別の実施形態では、架空電気ケーブルをデッドエンド構造に対し固定する方法が開示される。前記架空電気ケーブルは、複合強度部材と前記複合強度部材を包囲する伝導ストランドとを有する。前記方法は、前記架空電気ケーブルの前記基端にて前記複合強度部材と前記伝導ストランドとの間に圧縮シースを配置する工程と、少なくとも前記架空電気ケーブルの前記基端と前記圧縮シースとの上に外側金属スリーブを配置する工程と、前記外側金属スリーブの少なくとも一部を前記伝導ストランドに対し圧縮する圧縮工程と、を備える。
【0016】
上述の方法は、単独または任意の組合せにより実装され得る、さらなる改良および/または追加の工程を有することを特徴としてよい。例えば、前記圧縮工程は、約15トン以上の圧力を前記外側金属ハウジングに対し加えることを含んでよい。別の改良では、前記方法は、前記複合強度部材の基端をコネクタに対し固定する工程を備える。さらに別の改良では、方法は、前記コネクタをデッドエンド構造に対しアンカーする工程を備える。
【0017】
別の実施形態では、架空電気ケーブルをデッドエンド構造に対し固定するための終端構成へと組み立てられるように構成されたコンポーネントを備えるキットが開示される。前記キットは、前記終端構成をデッドエンド構造に対しアンカーするように構成されたコネクタと、前記コネクタによって固定されるように、また前記架空電気ケーブルの基端にて前記複合強度部材を操作によって把持するように構成された、把持要素と、少なくとも前記把持要素と前記架空電気ケーブルの前記基端とを包囲するように構成された外側金属スリーブと、前記複合強度部材と前記伝導ストランドとの間に、少なくとも前記外側金属ハウジングの長さに沿って配置されるように構成された圧縮シースと、を備える。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】複合強度部材を有する架空電気ケーブル用の終端構成の概略図。
図2】架空電気ケーブルへと圧着された終端構成の斜視図。
図3】複合強度部材を有する架空電気ケーブルの斜視図。
図4A】本開示の一実施形態に係る圧縮シースを示す図。
図4B】本開示の一実施形態に係る圧縮シースを示す図。
図5】本開示の一実施形態に係る終端構成を示す図。
図6A】架空電気ケーブルの断面図。
図6B】架空電気ケーブルの断面図。
図7】本開示の一実施形態に係る、終端構成および圧縮スリーブの断面図。
【発明を実施するための形態】
【0019】
図1は、架空電気ケーブルとともに用いるための終端構成(例えば、デッドエンド)を示す。図1に示される終端構成110は、ブライアント(Bryant)によるPCT公開番号WO2005/041358に、またブライアントらによる米国特許第8,022,301号明細書にも示され記載されており、その各々は参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0020】
概略を説明すると、図1に示される終端構成110は、把持要素112と、外側スリーブ120と、終端構成110を図示されないデッドエンド構造に対し(例えば、終端タワーに対し)アンカーする(例えば、アイボルト132を用いて)ためのコネクタ130とを備える。アイボルト132の反対では、終端構成110は、複合強度部材144を包囲する電気伝導体を備える架空電気ケーブル140に対し操作によって接続される。
【0021】
把持要素112は、架空電気ケーブル140を終端構成110に対し固定するように、複合強度部材144をきつく把持する。図1に示されるように、把持要素112は、強度部材144を包囲するとともに把持する、ルーメンを有するコレット116を備える。コレット116は、コレットハウジング114に配置される。電気ケーブル140が張られて強度部材144を引くと、摩擦が強度部材144とコレット116との間に生じ(例えば、ルーメンに沿って)、強度部材144はコレット116をさらにコレットハウジング114へと引く。円錐形状のコレット116および漏斗形状のコレットハウジング114は、強度部材144に対する増加した圧縮を生じ、強度部材144がコレット116の外に滑動しないことを保証する。
【0022】
外側スリーブ120は、把持要素112を包囲し、ねじ切り部134を包囲し、コネクタ130の中間部136に接する。外側スリーブ120は、電気伝導体142とジャンパープレート126との間の電気伝導を行うように、伝導本体128を備える。例えば、伝導本体128は、アルミニウムから製造されてよい。図1に示されるように、ジャンパープレート126は、伝導本体128へと溶接されている。使用時、ジャンパープレート126は、電気ケーブル140と、例えば、接続プレート150に対し操作によって接続された別の電気ケーブル(図示せず)といった別の伝導体と、の間の電気伝導を行うべく、接続プレート150に対し取り付けるように構成される。
【0023】
コネクタ130は、コネクタ130の基端にあるアイボルト132と、コネクタ130の先端に配置されたねじ切り部134とを備える。ねじ切り部134は、コレット116に向かうコネクタ130の移動を行うべく、コレットハウジング114のねじ切り部118と操作によって係合するように構成され、コネクタが回転(例えば、時計回りに回転)したときに、コレット116をコレットハウジング114へと押し込む。これによって、強度部材144へのコレット116の把持を強化し、さらに、架空電気ケーブル140を終端構成110に対し固定する。アイボルト132は、終端構成110を、したがって電気ケーブル140を、デッドエンド構造に対し(例えば、終端タワーに対し)固定するべく、デッドエンド構造に対し取り付けられるように構成されている。
【0024】
いくつかの状況では、架空電気ケーブル140を終端構造110に対しさらに固定することが所望されるか、必要となる。例えば、外側スリーブ120をコネクタ130へと、特に、コネクタの中間部136へと圧着することが所望され得る。圧着は、スリーブ120をコネクタ130へと機械的に変形させ圧縮させるように、プレスおよびダイを用いてスリーブ120に対し過度の圧力を加えることを伴う。さらに、スリーブ120は、終端構造110の先端にて、架空電気ケーブル140へと圧着されてもよい。外側スリーブ120のそうした圧着は、設置後にハウジング120が架空電気ケーブル140に対し移動しないことを保証する。終端構造110は、スリーブ120が電気ケーブル140へと圧着されたときに、外側スリーブ120と電気ケーブル140との間の電気的および機械的接触を向上させるように、金属の(例えば、アルミニウムの)内側充填スリーブ122を備えてもよい。電気伝導体142(例えば、伝導ストランド)用の軟質(例えば、アニーリングされた)アルミニウムの使用、および台形伝導ストランドの使用は、外側スリーブ120が電気ケーブル140へと圧着されたときに、複合強度部材144に対する損傷を防止する。
【0025】
図2は、架空電気ケーブルに対し圧着された終端構成の斜視図を示す。図1に関して上述したように、終端構成210は、外側金属スリーブ220の基端から外方に延びるアイボルト232を有するコネクタを備える。ジャンパープレート226は、例えば、接続プレート(図1参照)に対する電気接続用の伝導本体228の基端に対し溶接される。図2に示されるように、外側スリーブ220は、2つの領域、すなわち、基端圧着領域220bおよび先端圧着領域220a上に圧着される。基端圧着領域220bは、コネクタの中間部(図1参照)上に位置し、先端圧着領域220aは、架空電気ケーブル240の一部上に位置する。圧着動作中の外側スリーブ220の周りにかかる過度の圧縮力は、下部のコンポーネントに対し、すなわち、圧着領域220bの下のコネクタおよび圧着領域220aの下の架空電気ケーブル240に対し伝達される。
【0026】
したがって、伝導ストランドおよび終端構成の他のコンポーネント(例えば、外側スリーブ)は、アルミニウムから製造される。本明細書において用いられるように、また、特に指定されない限り、用語「アルミニウム」は単独で用いられ、一般に純アルミニウムまたはアルミニウム合金(例えば、約50wt%以上のアルミニウムを含む)と、加熱処理された(例えば、アニーリングされた)、加工硬化された、押し出された、または最終コンポーネントにおける所望の特性を生じるように処理された、すべての種類のアルミニウムと、を参照する。本明細書において用いられるように、用語「軟質アルミニウム」は、アニーリングされ得る、アルミニウムのほぼ純粋な(例えば、合金でない)形態を参照する。軟質アルミニウムの例としては、充分にアニーリングされたアルミニウムであるAA1350-Oアルミニウムなどの、アニーリングされた、アルミニウム協会の“1xxx”シリーズ(例えば、99%を超えるアルミニウム)が含まれる。さらに、用語「硬化されたアルミニウム」または「硬質アルミニウム」は、約120MPa以上などの、約150MPaなどの、または約200MPa以上もの、約100MPa以上の引張強度を有するアルミニウムを参照する。硬化されたアルミニウムは、例えば、最大約380MPaの引張強度を有してよい。上述したように、複合強度部材を包囲する伝導ストランドが軟質アルミニウムから製造されるとき、ストランドは変形するとともに圧縮力のうちのいくらかを吸収し、それによって、下部の複合強度部材に対する応力を低減させる。強度部材と直接接触する大きい面積を有する台形状(すなわち、台形の断面)の伝導ストランドの使用もまた、複合強度部材に対しかかる応力を低減させる。結果として、圧着動作によって下部の複合強度部材を損傷する可能性は非常に低い。
【0027】
図3は、架空電気ケーブル340の断面図を示す。ケーブル340は、電気の伝導用の電気伝導体342を備える。電気伝導体は、中心強度部材344の周りに巻かれた(例えば、縒られた)伝導ストランド342aおよび342bの2層を備える。強度部材344は、内部カーボン繊維コア344aとガラス繊維などの絶縁材料の外層344bとを有する繊維補強複合材料の単一のロッドから形成される。
【0028】
伝導ストランド342a/342bは、隣接するストランド342a/342b間およびストランド342aと強度部材344との間にわずかな間隙しか有しないほぼ円筒の伝導体構造を形成するように、わずかに湾曲(例えば、弧状)し得る頂面および底面を有する、ほぼ台形の断面を有する。伝導ストランド342a/342bは、高い伝導性を有するように選択され、高い伝導性(例えば、約61%IACS)を有するAA-1350-Oアルミニウムから製造される。
【0029】
しかしながら、いくつかの説明では、架空電気ケーブルは、外側スリーブが伝導ストランドへと圧縮されたときに、複合強度部材の長さに沿った応力点を生じる形状(例えば、断面)を有する伝導ストランドから形成された伝導体を備える。例えば、円形断面を有する伝導ストランドは、下部の複合強度部材とのストランドの比較的小さい接触エリアに起因する応力点を生じ得る。そうした条件下では、強度部材は、伝導ストランドが高圧にて強度部材に対し圧縮されたときに損傷(例えば、破砕)を受ける場合がある。
【0030】
伝導ストランドはまた、ラインが電気ケーブルの重い氷雪荷重を経験する領域に設置されるときなど、電気ケーブルの硬質アルミニウムから形成されてよい。例えば、伝導ストランドは、Al-Zr合金の、または加工硬化アルミニウムであるAA1350-H10アルミニウムの伝導ストランドを含んでよいが、これらに限定されない。
【0031】
本開示によれば、圧縮シースが、伝導ストランドと複合強度部材との間に、少なくとも圧縮を受ける架空電気ケーブルの一部に沿って備えられる。圧縮シースは、複合強度部材にかかることになる圧縮応力のうちの少なくとも一部を吸収するように(例えば、散逸させるように)構成される。図4Aは、本開示の一実施形態に係る圧縮シースの斜視図を示し、図4Bは、図4Aの圧縮シースの断面を示す。圧縮シース460は、複合強度部材(例えば、円形断面を有する単一要素の複合強度部材)上に、また伝導ストランドの下において摺動するように構成される(例えば、形状決定され、寸法決定される)。
【0032】
この点について、圧縮シース460の内径(ID)は、強度部材の外径にほぼ一致するように寸法決定される(例えば、圧縮シース460の内周と複合強度部材の外周との間に間隙がほぼ存在しないように)。例えば、単一要素の複合強度部材とともに使用するための圧縮シースの内径は、約2mm以上など、約2.5mm以上など、約1mm以上であってよい。典型的には、単一要素の複合強度部材とともに用いるための圧縮シースの内径は、約20mmを超えないなど、または約15mmも超えず、典型的には約25mmを超えない。
【0033】
しかしながら、複合強度部材の外径および構成に応じて、他の内径を有する圧縮シースが考えられる。例えば、複合強度部材は、強度部材を形成するように操作によって組み合わされる(例えば、ともに螺旋状に巻き合わせられる)複数の別個の要素(例えば、別個のロッド)からなってよい。そうした複数要素の構成は、典型的には、単一要素の複合強度部材の直径よりも大きい、効果的な外径を有する。そうした複数要素の複合強度部材の例としては、マクロウ(McCullough)らによる米国特許第6,245,425号明細書に示される複数要素のアルミニウムマトリクス複合強度部材と、トサカ(Tosaka)らによる米国特許第6,015,953号明細書に示される複数要素のカーボン繊維強度部材と、ダニエル(Daniel)らによる米国特許第9,685,257号明細書に示される複数要素のカーボン繊維強度部材とが含まれるが、これらに限定されない。これらの米国特許の各々は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。そうした複数要素の複合強度部材は、単一要素の複合強度部材とともに用いられる圧縮シースと比較して比較的大きい内径を有する圧縮シースの使用を必要とし得る。
【0034】
圧縮シースの厚さ(t)は、下部の複合強度部材が圧着動作の圧縮力下において破砕することから保護するのに十分である。しかしながら、厚さが大きすぎると、終端処理中に複合強度部材と伝導ストランドとの間にシースを配置することが困難となり得る。1つの特徴では、シースは、約0.5mm以上など、約1.0mm以上など、約0.20mm以上の厚さを有する。別の特徴では、シースは、約2.0mmを超えないなど、約2.6mmを超えない厚さを有する。
【0035】
圧縮シース460は、様々な材料から製造されてよい。1つの特徴では、圧縮シース460は、金属材料から製造される。1つの特定の特徴では、圧縮シースは、アルミニウムから製造されてよい。硬化アルミニウムの使用は、アルミニウムシースが複合コアストランドと複合コアの周りに巻かれた伝導ストランドとの間に設置される間、その形状を維持することができるため、圧縮シースにとって特に有利である。硬化アルミニウムはまた、容易に押出可能である。
【0036】
1つの特定の特徴では、圧縮シースは、典型的には約150MPa以上かつ約380MPaを超えない引張強度を有する、アルミニウム協会シリーズ6xxx合金(「AA6xxx合金」)から製造される。AA6xxx合金は、合金とともにケイ化マグネシウムを形成するための合金要素として、シリコンおよびマグネシウムを含む。他の有用なアルミニウム合金は、AA7xxx合金などのAl-Zr合金を含む。圧縮スリーブ用の他の有用な金属は、銅および鋼を含んでよい。PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)、PEK(ポリエーテルケトン)およびPES(ポリ(エーテルスルフォン))を含むが、これらに限定されない、高性能プラスチックなどの非金属材料もまた有用であり得る。そうしたプラスチックは、プラスチックの機械特性を向上させるように、カーボン繊維、ガラス繊維、アラミド繊維、フルオロカーボン繊維(例えば、PTFE繊維)などの繊維とともに補強され得る。
【0037】
図4A図4Bに示されるように、圧縮スリーブ460は、長手方向に延びるスロット462を含んでよい。長手方向に延びるスロット462は、終端構成の組立中に、複合強度部材上の圧縮スリーブ460の配置を容易にしてよい。長手方向に延びるスロット462として示されるが、圧縮スリーブ460は、スリーブ460の外周の周りにおける螺旋形状であるスロットなどの、非線形スロットを含んでもよい。他のシース構成は、シースの表面の外側の周りのローレット加工を、および/または一端か両端にテーパー加工を備えてもよい。これらの構成は、伝導ストランドの複合強度部材からの分離を容易にしてよく、シースが複合強度部材とその複合強度部材の周りに巻かれた伝導ストランドとの間に、より容易に挿入されることを可能としてよい。さらに、シースは、強度部材とその強度部材の周りに巻かれた伝導ストランドとの間に設置されたときに、複合強度部材の周りにほぼ連続的な円筒を形成するように触れ合うことが可能である、2つ以上の部分に構成されてよい。
【0038】
別の構成では、圧縮シースは、閉じた円筒チューブ(例えば、両端が開いており、シースの壁に沿ったスロットまたは他の分離を含まない円筒チューブ)を含んでよい。
圧縮シース460の長さは、圧縮シースが、少なくとも圧着処理中に圧縮力を受ける複合強度部材の長さに沿って複合強度部材を包囲するように選択される。1つの特徴では、圧縮シース460は、約450mm以上など、約150mm以上の長さを有する。しかしながら、圧縮シース460は、ほぼ圧縮化における複合強度部材の長さを越えて延びる(例えば、伝導ストランドを越えてコネクタに向かって延びる)ことはない。1つの特徴では、圧縮シース460は、約650mmを超えないなど、約915mmを超えない長さを有する。
【0039】
図5は、本開示に係る終端構成(例えば、架空電気ケーブルをデッドエンド構造に対し固定するための)の部分断面を示す。架空電気ケーブル540は、複合強度部材546と、その複合強度部材546を包囲する伝導ストランド542とを備える。終端構成510は、コネクタによって固定されるとともに複合強度部材546を架空電気ケーブル540の基端にて把持する、把持要素を備える。図5に示されるように、把持要素512は、コレット516およびコレットハウジング514を備え、ここで、コレット516は、ハウジング514をわずかに越えて延び、複合強度部材546を把持する。外側金属スリーブ520は、把持要素512と架空電気ケーブル540の基端とを包囲する。外側金属スリーブ520の圧縮された部分520aは、架空電気ケーブル540の基端上に(例えば、基端の周りに)配置される。圧縮シース560は、複合強度部材546と伝導ストランド542との間に、少なくとも圧縮された部分520aの長さに沿って配置される。
【0040】
終端構成510は、複合強度部材546を備える架空電気ケーブル540とともに用いるのに特に適する。終端構成510が架空電気ケーブルにとって特に有用である架空電気ケーブルの例としては、ポリマーマトリクスまたは金属マトリクスなどのマトリクスにおいて結合した補強繊維を備える強度部材を有するものを含むが、これらに限定されない。補強繊維は、複合強度部材の長さに沿って延びる、ほぼ連続した補強繊維であってよく、および/またはマトリクスを通じて分散した短い補強繊維(例えば、繊維ウィスカまたは切られた繊維)を含んでよい。繊維は、カーボン、ガラス、ホウ素、金属酸化物、金属炭化物、アラミド繊維またはフルオロポリマー繊維などの高強度ポリマー、バサルト繊維などを含むがこれらに限定されない、広範囲の材料から選択されてよい。マトリクス材料は、例えば、熱可塑性ポリマーまたは熱硬化性ポリマーなどのプラスチック(例えば、ポリマー)を含んでよい。マトリクスは、アルミニウムマトリクスなどの金属マトリクスであってもよい。アルミニウムマトリクスの複合強度部材の1つの例は、マクロウらによる米国特許第6,245,425号明細書に示され、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。ポリマーマトリクス繊維補強強度部材の1つの例は、アメリカ合衆国カリフォルニア州アーバインのCTCグローバル社により製造されるACCC(登録商標)架空電気ケーブルにおいて用いられる強度部材である。そうした架空電気ケーブルは、例えば、ヒエルらによる特許文献1に示され、参照によりその全体が組み込まれる。単一要素の強度部材546(例えば、単一のロッド)として図5に示されるが、強度部材は、上述したように、強度部材を形成するべく組み合わされる(例えば、螺旋状に巻き合わせられる)複数の別個の複合要素を含んでよい。
【0041】
伝導ストランド542は、多角形または多角形でない断面を有してよい。1つの特徴では、伝導ストランド542は、多角形でない断面(例えば、圧縮される複合強度部材546の長さに沿って応力点を生じる)を有する。1つの特徴では、伝導ストランドは、複合強度部材546と直接接触している円形断面を有するストランドを含む。円形断面を有するストランドは、円形ストランドと複合強度部材との間の接触のラインに沿って加えられる力が集中し、それによって、比較的穏やかな圧縮荷重の下でさえも、複合強度部材546の破砕に至り得る。伝導ストランドは、アルミニウムおよび銅を含むがこれらに限定されない伝導金属材料から製造されてよい。1つの特定の特徴では、伝導ストランドは、硬化アルミニウム(例えば、アニーリングされていない)、Al-Zr伝導ストランドまたはAA1350-H19伝導ストランドなどのアルミニウム導電性ストランドを含む。
【0042】
図6Aおよび図6Bは、圧縮シースを有しない(図6A)、また圧縮シースを有する(図6B)、架空電気ケーブルの一端の概略的な断面を示す。図6Aに示されるように、架空ケーブル640Aは、ポリマーマトリクスにカーボン繊維を含む複合強度部材646Aを備える。円形断面を有する複数の伝導ストランド642Aは、強度部材646Aの周りに螺旋状に巻かれている。円形伝導ストランド642Aが、下部の強度部材646Aと直接接触している比較的小さい部分を有することが、図6Aに見られる。したがって、伝導ストランド642は、圧着動作中に強度部材646Aへと圧縮され、応力が、強度部材646Aに接触している伝導ストランド642Aの一部の下において集中する。
【0043】
図6Bは、本開示の一実施形態に係る終端処理中の圧縮スリーブの使用を示す。図6Aと同様に、架空ケーブル640Bは、ポリマーマトリクスにカーボン繊維を含む複合強度部材646Bを備える。円形断面を有する複数の伝導ストランド642Bは、強度部材646Bの周りに螺旋状に巻かれている。図6Bの実施形態では、圧縮シース624Bは、伝導ストランド642Bと複合強度部材646Bとの間に配置される。圧縮シース624Bは、圧着動作前に複合強度部材646B上に配置(例えば、複合強度部材646Bへと摺動)された閉じた円筒チューブである。結果として、伝導ストランド642Bが圧着動作中に強度部材646Bへと圧縮されるとき、圧縮シース624Bは、強度部材646Bの外周全体の周りの圧縮力を吸収し分配することによって、強度部材646Bにおける破砕の可能性を減少させる。
【0044】
図7は、本開示に係る終端構成の別の実施形態を示す。図7に示される終端構成の実施形態は、チャドボーン(Chadbourne)による米国特許第7,348,489号明細書に開示された終端構成の変更であり、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0045】
図7に示されるように、終端構成710は、アイボルト732(例えば、終端構成710をデッドエンド構造に対しアンカーするための)を有するコネクタ730を備える。圧縮シース724の先端部724aは、複合強度部材746と伝導ストランド742との間に、外側金属ハウジングの先端部720aに沿って配置される。圧縮シース724は、先端部724aの外径よりも大きい外径を有する基端部724bを備える。基端部724bは、コネクタ730の内部と伝導ストランド742を越えて延びる複合強度部材746の一部との間に配置される。このようにして、外側金属ハウジング720は、複合強度部材746が、圧縮応力を受ける全長に沿って保護されたまま、ほぼその全長に沿って(例えば、部分720aおよび720bに沿って)圧着されてよい。
【0046】
上述のことから、本開示は、架空電気ケーブルをデッドエンド構造に対し固定するための方法も対象にすることが認識される。概略を説明すると、架空電気ケーブルは、複合強度部材とその複合強度部材を包囲する伝導ストランドとを備える。方法は、架空電気ケーブルの基端にて複合強度部材と伝導ストランドとの間に圧縮シースを配置する工程と、少なくとも架空電気ケーブルの基端と圧縮シースとの上に外側金属スリーブを配置する工程と、外側金属スリーブの少なくとも一部を伝導ストランドへと圧縮する工程と、を備える。
【0047】
方法は、上に開示された終端構成を用いて実装されてよい。外側スリーブを伝導ストランドへと圧縮する工程は、約15トン以上の圧力を利用して外側スリーブを変形し圧縮してよい。
【0048】
上述のことから、本開示は、キットも対象にすることも認識される(例えば、架空電気ケーブルをデッドエンド構造に対し固定するための終端構成へと組み立てられるように構成されたコンポーネントのアセンブリが開示される)。キットは、終端構成をデッドエンド構造に対しアンカーするように構成されたコネクタと、コネクタによって固定されるように、また複合強度部材を架空電気ケーブルの基端にて操作によって保持するように構成された把持要素と、少なくとも把持要素と架空電気ケーブルの基端とを包囲するように構成された外側金属スリーブと、複合強度部材と伝導ストランドとの間に、少なくとも外側金属ハウジングの長さに沿って配置されるように構成された圧縮シースと、を備える。
【0049】
終端構成の様々な実施形態と架空電気ケーブルをデッドエンド構造に対し固定する方法とが詳細に記載されたが、それらの実施形態の変更および改造が当業者に相当されることが明らかである。しかしながら、そうした変更および改造が本開示の趣旨および範囲内であることが明確に理解される。
図1
図2
図3
図4A
図4B
図5
図6A
図6B
図7