(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-08
(45)【発行日】2024-04-16
(54)【発明の名称】エアロゾル送達システムのためのヒータおよび液体輸送
(51)【国際特許分類】
A24F 40/44 20200101AFI20240409BHJP
A24F 40/42 20200101ALI20240409BHJP
A24F 40/46 20200101ALI20240409BHJP
A24F 40/10 20200101ALI20240409BHJP
【FI】
A24F40/44
A24F40/42
A24F40/46
A24F40/10
(21)【出願番号】P 2021519851
(86)(22)【出願日】2019-10-11
(86)【国際出願番号】 IB2019058710
(87)【国際公開番号】W WO2020075142
(87)【国際公開日】2020-04-16
【審査請求日】2022-10-07
(32)【優先日】2018-10-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2019-10-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】516097871
【氏名又は名称】アール・エイ・アイ・ストラテジック・ホールディングス・インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001173
【氏名又は名称】弁理士法人川口國際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ノバック・ザ・サード,チャールズ・ジェイコブ
(72)【発明者】
【氏名】ネッテンストローム,マシュー・ジョエル
(72)【発明者】
【氏名】シェンヌム,スティーブン・マイケル
(72)【発明者】
【氏名】マッキーオン,トーマス・マイケル
(72)【発明者】
【氏名】バーチマン,ザカリー・ハイ
【審査官】安食 泰秀
(56)【参考文献】
【文献】欧州特許出願公開第02113178(EP,A1)
【文献】米国特許出願公開第2018/0279682(US,A1)
【文献】中国実用新案第207011690(CN,U)
【文献】中国特許出願公開第105559150(CN,A)
【文献】国際公開第2016/096497(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A24F 40/44
A24F 40/42
A24F 40/46
A24F 40/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアロゾル送達装置であって、エアロゾル送達装置は、
制御装置であって、外壁を画定し且つ近位端および遠位端を有する外側ハウジングを含み、制御装置の近位端がカートリッジ受容チャンバを画定し、電源および制御構成要素をさらに含む制御装置と、
カートリッジであって、マウスピース部およびタンク部を含み、マウスピース部およびタンク部がそれぞれの近位端および遠位端を有し、タンク部が液体組成物を収容するように構成され、カートリッジが霧化部材および液体輸送要素をさらに含むカートリッジと、
を備え、
カートリッジの一部が制御装置のカートリッジ受容チャンバと取り外し可能に結合されるように構成され、液体輸送要素の少なくとも一部が霧化部材に近接して配置され、霧化部材が液体組成物を気化させてエアロゾルを発生させるように構成され、霧化部材の少なくとも一部がタンク部の近位端の上方に配置され
、
霧化部材が加熱部材を備え、加熱部材が平坦加熱部材を備え、カートリッジに設置されたとき、加熱部材が湾曲した形状を有する、エアロゾル送達装置。
【請求項2】
カートリッジが、マウスピース部とタンク部との間に配置されたカラー部をさらに含む、請求項1に記載のエアロゾル送達装置。
【請求項3】
加熱部材が、カラー部内に少なくとも部分的に配置されている、請求項2に記載のエアロゾル送達装置。
【請求項4】
加熱部材に近接して配置されたフード特徴部をさらに備え、フード特徴部がマウスピース部内に少なくとも部分的に配置されている、請求項3に記載のエアロゾル送達装置。
【請求項5】
加熱部材が液体組成物を加熱してエアロゾルを発生させるように構成されている、請求項1に記載のエアロゾル送達装
置。
【請求項6】
加熱部材の少なくとも一部が、マウスピース部の遠位端とタンク部の近位端との間に配置されている、請求項
5に記載のエアロゾル送達装置。
【請求項7】
カートリッジが、マウスピース部とタンク部との間に配置されたカラー部をさらに含み、加熱部材の少なくとも一部がカラー部内に配置されている、請求項
5に記載のエアロゾル送達装置。
【請求項8】
加熱部材がタンク部の遠位端に近接して配置されている、請求項
5に記載のエアロゾル送達装置。
【請求項9】
カートリッジが第2の液体輸送要素をさらに含み、第2の液体輸送要素が、第1の液体輸送要素に液体を輸送するように構成されている、請求項
5に記載のエアロゾル送達装置。
【請求項10】
第2の液体輸送要素が、湾曲した横断部と交差する長手方向部を画定し、第2の液体輸送要素の長手方向部の長さが、横断部の長さよりも長い
、請求項
9に記載のエアロゾル送達装置。
【請求項11】
湾曲したフード特徴部をさらに備え、フード特徴部の湾曲が
加熱部材の湾曲と反対である、請求項
10に記載のエアロゾル送達装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2019年10月10日に出願された「Heater and Liquid Transport for an Aerosol Delivery System」と題する米国特許出願第16/598,505号、および2018年10月12日に出願された「Aerosol Forming Device」と題する米国仮特許出願第62/744,978号の優先権および利益を主張し、これらのそれぞれは、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、喫煙品などのエアロゾル送達装置に関し、より具体的には、エアロゾルの生成のために電力を利用することができるエアロゾル送達装置(例えば、一般に電子タバコと呼ばれる喫煙品)に関する。喫煙品は、エアロゾル前駆体を気化するように構成されることができ、これは、タバコから作られるかもしくはタバコに由来する材料を組み込むかまたはタバコを組み込むことができ、前駆体は、人間が消費する吸入可能な物質を形成することができる。
【背景技術】
【0003】
多くの喫煙具は、使用のためにタバコを燃焼させることを必要とする喫煙製品の改良または代替として長年にわたって提案されている。これらの装置の多くは、タバコ、葉巻、またはパイプ喫煙に関連する感覚を提供するが、タバコの燃焼に起因するかなりの量の不完全燃焼および熱分解生成物を送達しないように意図的に設計されている。この目的のために、電気エネルギを利用して揮発性物質を気化もしくは加熱するか、または大幅にタバコを燃焼させることなくタバコ、葉巻またはパイプ喫煙の感覚を提供しようとする多くの喫煙製品、香味発生器、および薬用吸入器が提案されている。例えば、参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれるRobinsonらによる米国特許第7,726,320号明細書、Griffith Jr.らによる米国特許出願公開第2013/0255702号明細書、およびSearsらによる米国特許出願公開第2014/0096781号明細書に記載された背景技術に記載されている様々な代替喫煙品、エアロゾル送達装置および熱源を参照されたい。例えば、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、2014年2月3日に出願されたBlessらによる米国特許出願第14/170,838号明細書において商品名および商業的供給源によって参照される様々な種類の喫煙品、エアロゾル送達装置および電動熱源もまた参照されたい。有利な有用性特徴を有するエアロゾル送達装置を提供することが望ましいであろう。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】米国特許第7,726,320号明細書
【文献】米国特許出願公開第2013/0255702号明細書
【文献】米国特許出願公開第2014/0096781号明細書
【文献】米国特許出願第14/170,838号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本開示は、エアロゾル送達装置、そのような装置を形成する方法、およびそのような装置の要素に関する。本開示は、特にエアロゾル送達装置に関する。これに関して、本開示の様々な実施形態は、有利な有用性特徴を有するエアロゾル送達装置を提供する。本開示は、限定されないが、以下の例示的な実装を含む。
【課題を解決するための手段】
【0006】
例示的実装1:エアロゾル送達装置であって、エアロゾル送達装置は、外壁を画定し且つ近位端および遠位端を有する外側ハウジングを含む制御装置であって、制御装置の近位端がカートリッジ受容チャンバを画定し、制御装置が電源および制御構成要素をさらに含む制御装置と、マウスピース部およびタンク部を含むカートリッジであって、マウスピース部およびタンク部がそれぞれの近位端および遠位端を有し、タンク部が液体組成物を収容するように構成され、カートリッジが霧化部材および液体輸送要素をさらに含むカートリッジと、を備え、カートリッジの一部が制御装置のカートリッジ受容チャンバと取り外し可能に結合されるように構成され、液体輸送要素の少なくとも一部が霧化部材に近接して配置され、霧化部材が液体組成物を気化させてエアロゾルを発生させるように構成され、霧化部材の少なくとも一部がタンク部の近位端の上方に配置されている、エアロゾル送達装置。
【0007】
例示的実装2:霧化部材が加熱部材を備え、加熱部材が液体組成物を加熱してエアロゾルを発生させるように構成されている、任意の先行する例示的実装、または任意の先行する例示的実装の任意の組み合わせのエアロゾル送達装置。
【0008】
例示的実装3:カートリッジが第2の液体輸送要素をさらに含み、第2の液体輸送要素が、第1の液体輸送要素に液体を輸送するように構成されている、任意の先行する例示的実装、または任意の先行する例示的実装の任意の組み合わせのエアロゾル送達装置。
【0009】
例示的実装4:加熱部材の少なくとも一部が、マウスピース部の遠位端とタンク部の近位端との間に配置されている、任意の先行する例示的実装、または任意の先行する例示的実装の任意の組み合わせのエアロゾル送達装置。
【0010】
例示的実装5:カートリッジが、マウスピース部とタンク部との間に配置されたカラー部をさらに含み、加熱部材の少なくとも一部がカラー部内に配置されている、任意の先行する例示的実装、または任意の先行する例示的実装の任意の組み合わせのエアロゾル送達装置。
【0011】
例示的実装6:加熱部材が、湾曲した向きに設置された平坦加熱部材を備え、第2の液体輸送要素が、湾曲した横断部と交差する長手方向部を画定し、第2の液体輸送要素の長手方向部の長さが、横断部の長さよりも長い、任意の先行する例示的実装、または任意の先行する例示的実装の任意の組み合わせのエアロゾル送達装置。
【0012】
例示的実装7:湾曲したフード特徴部をさらに備え、フード特徴部の湾曲が加熱部材の湾曲と反対である、任意の先行する例示的実装、または任意の先行する例示的実装の任意の組み合わせのエアロゾル送達装置。
【0013】
例示的実装8:加熱部材が、湾曲した向きに設置された平坦加熱部材を備え、第2の液体輸送要素が、湾曲した横断部と交差する長手方向部を画定し、第2の液体輸送要素の横断部の長さが、長手方向部の長さよりも長い、任意の先行する例示的実装、または任意の先行する例示的実装の任意の組み合わせのエアロゾル送達装置。
【0014】
例示的実装9:湾曲したフード特徴部をさらに備え、フード特徴部の湾曲が加熱部材の湾曲と反対である、任意の先行する例示的実装、または任意の先行する例示的実装の任意の組み合わせのエアロゾル送達装置。
【0015】
例示的実装10:加熱部材が、コイル加熱部材を備え、第1の液体輸送要素が、中央部および2つの対向する脚部を画定するU字形を有し、加熱部材の一部が、第1の液体輸送要素の少なくとも中央部の周りに巻き付けられ、第2の液体輸送要素が、横断部と交差する長手方向部を画定し、第2の輸送要素の長手方向部の長さが、横断部の長さよりも長い、任意の先行する例示的実装、または任意の先行する例示的実装の任意の組み合わせのエアロゾル送達装置。
【0016】
例示的実装11:加熱部材が、コイル加熱部材を備え、第1の液体輸送要素が、中央部および2つの対向する脚部を画定するU字形を有し、加熱部材の一部が、第1の液体輸送要素の少なくとも中央部の周りに巻き付けられ、第2の液体輸送が、第1の液体輸送要素の脚部の双方を取り囲み、第1の液体輸送要素の脚部の長さが、第1の液体輸送要素の中央部の長さよりも長い、任意の先行する例示的実装、または任意の先行する例示的実装の任意の組み合わせのエアロゾル送達装置。
【0017】
例示的実装12:加熱部材がコイル加熱部材を備え、第1の液体輸送要素が、円筒形状を有し、且つカートリッジの長手方向軸線と実質的に位置合わせされ、加熱部材の一部が、第1の液体輸送要素の少なくとも一部の周りに巻き付けられ、第2の液体輸送要素が、円筒形状を有し、且つカートリッジの長手方向軸線と実質的に位置合わせされている、任意の先行する例示的実装、または任意の先行する例示的実装の任意の組み合わせのエアロゾル送達装置。
【0018】
例示的実装13:第2の液体輸送要素が実質的に中実であり、第2の液体輸送要素の長さが、第1の液体輸送要素部の長さよりも長い、任意の先行する例示的実装、または任意の先行する例示的実装の任意の組み合わせのエアロゾル送達装置。
【0019】
例示的実装14:第2の液体輸送要素が中空であり、第2の液体輸送要素が、第1の液体輸送要素の少なくとも一部を取り囲み、第1の液体輸送要素の長さが、第2の液体輸送要素の長さよりも長い、任意の先行する例示的実装、または任意の先行する例示的実装の任意の組み合わせのエアロゾル送達装置。
【0020】
例示的実装15:第1の液体輸送要素が中空であり、セラミック材料を含む、任意の先行する例示的実装、または任意の先行する例示的実装の任意の組み合わせのエアロゾル送達装置。
【0021】
例示的実装16:第1の液体輸送が、綿材料およびシリカ材料のうちの少なくとも一方を含む、任意の先行する例示的実装、または任意の先行する例示的実装の任意の組み合わせのエアロゾル送達装置。
【0022】
例示的実装17:加熱部材がコイル加熱部材を備え、第1の液体輸送要素が、円筒形状を有し、且つカートリッジの長手方向軸線と実質的に位置合わせされ、加熱部材の一部が、第1の液体輸送要素の少なくとも一部の中に埋め込まれ、第2の液体輸送要素が、円筒形状を有し、且つカートリッジの長手方向軸線と実質的に位置合わせされている、任意の先行する例示的実装、または任意の先行する例示的実装の任意の組み合わせのエアロゾル送達装置。
【0023】
例示的実装18:第2の液体輸送要素が実質的に中実であり、第2の液体輸送要素の長さが、第1の液体輸送要素部の長さよりも長い、任意の先行する例示的実装、または任意の先行する例示的実装の任意の組み合わせのエアロゾル送達装置。
【0024】
例示的実装19:第2の液体輸送要素が中空であり、第2の液体輸送要素が、第1の液体輸送要素の少なくとも一部を取り囲み、第1の液体輸送要素の長さが、第2の液体輸送要素の長さよりも長い、任意の先行する例示的実装、または任意の先行する例示的実装の任意の組み合わせのエアロゾル送達装置。
【0025】
例示的実装20:加熱部材が平坦加熱部材を備え、第2の液体輸送要素が複数の毛細管を備え、加熱部材および第1の液体輸送要素がカートリッジの横軸線と実質的に位置合わせされ、複数の毛細管がカートリッジの長手方向軸線と実質的に位置合わせされている、任意の先行する例示的実装、または任意の先行する例示的実装の任意の組み合わせのエアロゾル送達装置。
【0026】
例示的実装21:複数の毛細管が一対の離間した毛細管を備える、任意の先行する例示的実装、または任意の先行する例示的実装の任意の組み合わせのエアロゾル送達装置。
【0027】
例示的実装22:複数の毛細管が、交差パターンで配置された5本の離間した毛細管を備える、任意の先行する例示的実装、または任意の先行する例示的実装の任意の組み合わせのエアロゾル送達装置。
【0028】
例示的実装23:加熱部材が平坦加熱部材を備え、第2の液体輸送要素が、横断部と交差する長手方向部を画定し、第2の液体輸送要素の長手方向部の長さが、横断部の長さよりも長い、任意の先行する例示的実装、または任意の先行する例示的実装の任意の組み合わせのエアロゾル送達装置。
【0029】
例示的実装24:カートリッジが、マウスピース部とタンク部との間に配置されたカラー部をさらに含む、任意の先行する例示的実装、または任意の先行する例示的実装の任意の組み合わせのエアロゾル送達装置。
【0030】
例示的実装25:霧化部材が少なくとも部分的にカラー部内に配置されている、任意の先行する例示的実装、または任意の先行する例示的実装の任意の組み合わせのエアロゾル送達装置。
【0031】
例示的実装26:霧化部材が、液体組成物を加熱してエアロゾルを発生させるように構成された加熱部材を備え、加熱部材に近接して配置されたフード特徴部をさらに備え、フード特徴部がマウスピース部内に少なくとも部分的に配置されている、任意の先行する例示的実装、または任意の先行する例示的実装の任意の組み合わせのエアロゾル送達装置。
【0032】
例示的実装27:エアロゾル送達装置であって、エアロゾル送達装置は、外壁を画定し且つ近位端および遠位端を有する外側ハウジングを含む制御装置であって、制御装置の近位端がカートリッジ受容チャンバを画定し、制御装置が電源および制御構成要素をさらに含む制御装置と、マウスピース部およびタンク部を含むカートリッジであって、マウスピース部およびタンク部がそれぞれの近位端および遠位端を有し、タンク部が液体組成物を収容するように構成され、カートリッジが第1の液体輸送要素、第2の液体輸送要素および霧化部材をさらに含むカートリッジと、を備え、カートリッジの一部が、制御装置のカートリッジ受容チャンバと取り外し可能に結合されるように構成され、霧化部材が液体組成物を気化させてエアロゾルを発生させるように構成され、霧化部材の少なくとも一部がタンク部の近位端とタンク部の遠位端との間に配置され、第1の液体輸送要素の少なくとも一部が霧化部材の下方に配置され、第2の液体輸送要素が第1の液体輸送要素の下方に配置され、第2の液体輸送要素が第1の液体輸送要素に液体を輸送するように構成されている、エアロゾル送達装置。
【0033】
例示的実装28:霧化部材が加熱部材を備え、加熱部材が液体組成物を加熱してエアロゾルを発生させるように構成されている、任意の先行する例示的実装、または任意の先行する例示的実装の任意の組み合わせのエアロゾル送達装置。
【0034】
例示的実装29:加熱部材が平坦加熱部材を備え、加熱部材がタンク部の遠位端に近接して配置されている、任意の先行する例示的実装、または任意の先行する例示的実装の任意の組み合わせのエアロゾル送達装置。
【0035】
例示的実装30:エアロゾル送達装置であって、エアロゾル送達装置は、外壁を画定し、且つ近位端および遠位端を有する外側ハウジングを含む制御装置であって、制御装置の近位端がカートリッジ受容チャンバを画定し、制御装置が電源および制御構成要素をさらに含む制御装置と、マウスピース部およびタンク部を含むカートリッジであって、マウスピース部およびタンク部がそれぞれの近位端および遠位端を有し、タンク部が液体組成物を収容するように構成され、カートリッジが霧化部材および液体輸送要素をさらに含むカートリッジと、を備え、カートリッジの一部が制御装置のカートリッジ受容チャンバと取り外し可能に結合されるように構成され、液体輸送要素の少なくとも一部が霧化部材に近接して配置され、霧化部材が液体組成物を気化させてエアロゾルを発生させるように構成され、霧化部材の少なくとも一部がマウスピース部の遠位端に近接して配置されている、エアロゾル送達装置。
【0036】
例示的実装31:霧化部材が加熱部材を備え、加熱部材が液体組成物を加熱してエアロゾルを発生させるように構成されている、任意の先行する例示的実装、または任意の先行する例示的実装の任意の組み合わせのエアロゾル送達装置。
【0037】
例示的実装32:カートリッジが第2の液体輸送要素をさらに含み、第2の液体輸送要素が、第1の液体輸送要素に液体を輸送するように構成されている、任意の先行する例示的実装、または任意の先行する例示的実装の任意の組み合わせのエアロゾル送達装置。
【0038】
例示的実装33:加熱部材が、湾曲した向きに設置された平坦加熱部材を備え、第2の液体輸送要素が、湾曲した横断部と交差する長手方向部を画定し、第2の液体輸送要素の長手方向部の長さが、横断部の長さよりも長い、任意の先行する例示的実装、または任意の先行する例示的実装の任意の組み合わせのエアロゾル送達装置。
【0039】
例示的実装34:湾曲したフード特徴部をさらに備え、フード特徴部の湾曲がヒータの湾曲と反対である、任意の先行する例示的実装、または任意の先行する例示的実装の任意の組み合わせのエアロゾル送達装置。
【0040】
例示的実装35:加熱部材が、湾曲した向きに設置された平坦加熱部材を備え、第2の液体輸送要素が、湾曲した横断部と交差する長手方向部を画定し、第2の液体輸送要素の横断部の長さが、長手方向部の長さよりも長い、任意の先行する例示的実装、または任意の先行する例示的実装の任意の組み合わせのエアロゾル送達装置。
【0041】
例示的実装36:湾曲したフード特徴部をさらに備え、フード特徴部の湾曲がヒータの湾曲と反対である、任意の先行する例示的実装、または任意の先行する例示的実装の任意の組み合わせのエアロゾル送達装置。
【0042】
例示的実装37:加熱部材がコイル加熱部材を備え、第1の液体輸送要素が、中央部および2つの対向する脚部を画定するU字形を有し、加熱部材の一部が、第1の液体輸送要素の少なくとも中央部の周りに巻き付けられ、第2の液体輸送要素が、横断部と交差する長手方向部を画定し、第2の輸送要素の長手方向部の長さが、横断部の長さよりも長い、任意の先行する例示的実装、または任意の先行する例示的実装の任意の組み合わせのエアロゾル送達装置。
【0043】
例示的実装38:加熱部材がコイル加熱部材を備え、第1の液体輸送要素が、中央部および2つの対向する脚部を画定するU字形を有し、加熱部材の一部が、第1の液体輸送要素の少なくとも中央部の周りに巻き付けられ、第2の液体輸送が、第1の液体輸送要素の脚部の双方を取り囲み、第1の液体輸送要素の脚部の長さが、第1の液体輸送要素の中央部の長さよりも長い、任意の先行する例示的実装、または任意の先行する例示的実装の任意の組み合わせのエアロゾル送達装置。
【0044】
例示的実装39:加熱部材がコイル加熱部材を備え、第1の液体輸送要素が、円筒形状を有し、且つカートリッジの長手方向軸線と実質的に位置合わせされ、加熱部材の一部が、第1の液体輸送要素の少なくとも一部の周りに巻き付けられ、第2の液体輸送要素が、円筒形状を有し且つカートリッジの長手方向軸線と実質的に位置合わせされている、任意の先行する例示的実装、または任意の先行する例示的実装の任意の組み合わせのエアロゾル送達装置。
【0045】
例示的実装40:第2の液体輸送要素が実質的に中実であり、第2の液体輸送要素の長さが、第1の液体輸送要素部の長さよりも長い、任意の先行する例示的実装、または任意の先行する例示的実装の任意の組み合わせのエアロゾル送達装置。
【0046】
例示的実装41:第2の液体輸送要素が中空であり、第2の液体輸送要素が、第1の液体輸送要素の少なくとも一部を取り囲み、第1の液体輸送要素の長さが、第2の液体輸送要素の長さよりも長い、任意の先行する例示的実装、または任意の先行する例示的実装の任意の組み合わせのエアロゾル送達装置。
【0047】
例示的実装42:第1の液体輸送要素が中空であり、セラミック材料を含む、任意の先行する例示的実装、または任意の先行する例示的実装の任意の組み合わせのエアロゾル送達装置。
【0048】
例示的実装43:第1の液体輸送要素が、綿材料およびシリカ材料のうちの少なくとも一方を含む、任意の先行する例示的実装、または任意の先行する例示的実装の任意の組み合わせのエアロゾル送達装置。
【0049】
例示的実装44:加熱部材がコイル加熱部材を備え、第1の液体輸送要素が、円筒形状を有し且つカートリッジの長手方向軸線と実質的に位置合わせされ、加熱部材の一部が、第1の液体輸送要素の少なくとも一部の中に埋め込まれ、第2の液体輸送要素が、円筒形状を有し、且つカートリッジの長手方向軸線と実質的に位置合わせされている、任意の先行する例示的実装、または任意の先行する例示的実装の任意の組み合わせのエアロゾル送達装置。
【0050】
例示的実装45:第2の液体輸送要素が実質的に中実であり、第2の液体輸送要素の長さが、第1の液体輸送要素部の長さよりも長い、任意の先行する例示的実装、または任意の先行する例示的実装の任意の組み合わせのエアロゾル送達装置。
【0051】
例示的実装46:第2の液体輸送要素が中空であり、第2の液体輸送要素が、第1の液体輸送要素の少なくとも一部を取り囲み、第1の液体輸送要素の長さが、第2の液体輸送要素の長さよりも長い、任意の先行する例示的実装、または任意の先行する例示的実装の任意の組み合わせのエアロゾル送達装置。
【0052】
例示的実装47:加熱部材が平坦加熱部材を備え、第2の液体輸送要素が複数の毛細管を備え、加熱部材および第1の液体輸送要素がカートリッジの横軸線と実質的に位置合わせされ、複数の毛細管がカートリッジの長手方向軸線と実質的に位置合わせされている、任意の先行する例示的実装、または任意の先行する例示的実装の任意の組み合わせのエアロゾル送達装置。
【0053】
例示的実装48:複数の毛細管が一対の離間した毛細管を備える、任意の先行する例示的実装、または任意の先行する例示的実装の任意の組み合わせのエアロゾル送達装置。
【0054】
例示的実装49:複数の毛細管が、交差パターンで配置された5本の離間した毛細管を備える、任意の先行する例示的実装、または任意の先行する例示的実装の任意の組み合わせのエアロゾル送達装置。
【0055】
例示的実装50:加熱部材が平坦加熱部材を備え、第2の液体輸送要素が、横断部と交差する長手方向部を画定し、第2の液体輸送要素の長手方向部の長さが、横断部の長さよりも長い、任意の先行する例示的実装、または任意の例示的実装の任意の組み合わせのエアロゾル送達装置。
【0056】
本開示のこれらのおよび他の特徴、態様、および利点は、以下に簡単に説明される添付の図面とともに以下の詳細な説明を読むことから明らかになろう。本発明は、2つ、3つ、4つ、またはそれ以上の上述の実施形態の任意の組み合わせ、ならびにそのような特徴または要素が本明細書における特定の実施形態の説明において明示的に組み合わせられるかどうかにかかわらず、本開示に記載の任意の2つ、3つ、4つまたはそれ以上の特徴または要素の組み合わせを含む。本開示は、その様々な態様および実施形態のいずれかにおいて、開示された発明の任意の分離可能な特徴または要素が、文脈が明らかにそうでないことを指示しない限り組み合わせ可能であることが意図されるものとしてみなされるべきであるように、全体的に読まれるように意図される。
【0057】
上記の一般用語で本開示をそのように説明してきたが、ここで、必ずしも縮尺どおりに描かれていない添付図面を参照する。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【
図1】本開示の例示的実装にかかるエアロゾル送達装置の斜視図を示している。
【
図2】本開示の例示的実装にかかる、
図1に示されるエアロゾル送達装置の制御装置の部分正面断面図を示す。
【
図3A】本開示の例示的実装にかかるカートリッジの斜視図を示している。
【
図3B】本開示の例示的実装にかかるカートリッジの部分正面断面図を示している。
【
図4】本開示の例示的実装にかかるカートリッジの分解斜視図を示している。
【
図5A】本開示の例示的実装にかかるカートリッジの部分側面断面図を示している。
【
図5B】本開示の例示的実装にかかるカートリッジの部分拡大側面断面図を示している。
【
図6】本開示の例示的実装にかかるカートリッジの分解斜視図を示している。
【
図7A】本開示の例示的実装にかかるカートリッジの部分側面断面図を示している。
【
図7B】本開示の例示的実装にかかるカートリッジの部分拡大側面断面図を示している。
【
図8】本開示の例示的実装にかかるカートリッジの分解斜視図を示している。
【
図9】本開示の例示的実装にかかるカートリッジの部分正面断面図を示している。
【
図10】本開示の例示的実装にかかるカートリッジの分解斜視図を示している。
【
図11】本開示の例示的実装にかかるカートリッジの部分正面断面図を示している。
【
図12】本開示の例示的な実装にかかるカートリッジの分解斜視図を示している。
【
図13】本開示の例示的実装にかかるカートリッジの部分正面断面図を示している。
【
図14】本開示の例示的実装にかかるカートリッジの部分正面断面図を示している。
【
図15】本開示の例示的な実装にかかるカートリッジの分解斜視図を示している。
【
図16】本開示の例示的実装にかかるカートリッジの部分正面断面図を示している。
【
図17】本開示の例示的実装にかかるカートリッジの部分正面断面図を示している。
【
図18】本開示の例示的な実装にかかるカートリッジの分解斜視図を示している。
【
図19】本開示の例示的実装にかかるカートリッジの部分正面断面図を示している。
【
図20】本開示の例示的実装にかかるカートリッジの部分斜視断面図を示している。
【
図21】本開示の例示的な実装にかかるカートリッジの分解斜視図を示している。
【
図22】本開示の例示的実装にかかるカートリッジの部分正面断面図を示している。
【
図23】本開示の例示的な実装にかかるカートリッジの分解斜視図を示している。
【
図24】本開示の例示的実装にかかるカートリッジの部分正面断面図を示している。
【
図25】本開示の例示的実装にかかるカートリッジの部分正面断面図を示している。
【
図26】本開示の例示的実装にかかるカートリッジの部分正面断面図を示している。
【
図27】本開示の例示的な実装にかかるカートリッジの分解斜視図を示している。
【
図28】本開示の例示的実装にかかるカートリッジの部分斜視断面図を示している。
【
図29】本開示の例示的な実装にかかるカートリッジの分解斜視図を示している。
【
図30】本開示の例示的実装にかかるカートリッジの部分斜視断面図を示している。
【
図31】本開示の例示的な実装にかかるカートリッジの分解斜視図を示している。
【
図32】本開示の例示的実装にかかるカートリッジの部分斜視断面図を示している。
【
図33】本開示の例示的な実装にかかるカートリッジの分解斜視図を示している。
【
図34】本開示の例示的実装にかかるカートリッジの部分正面断面図を示している。
【
図35】本開示の例示的な実装にかかるカートリッジの分解斜視図を示している。
【
図36】本開示の例示的実装にかかるカートリッジの部分正面断面図を示している。
【
図37】本開示の例示的な実装にかかるカートリッジの分解斜視図を示している。
【
図38】本開示の例示的実装にかかるカートリッジの部分正面断面図を示している。
【
図39】本開示の例示的な実装にかかるカートリッジの分解斜視図を示している。
【
図40】本開示の例示的実装にかかるカートリッジの部分斜視断面図を示している。
【
図41】本開示の例示的な実装にかかるカートリッジの分解斜視図を示している。
【
図42】本開示の例示的実装にかかるカートリッジの部分正面断面図を示している。
【
図43】本開示の例示的実装にかかるカートリッジの一部の部分斜視断面図を示している。
【
図44】本開示の例示的実装にかかるカートリッジの一部の部分斜視図を示している。
【
図45】本開示の例示的実装にかかるカートリッジの部分正面断面図を示している。
【発明を実施するための形態】
【0059】
本開示は、その例示的な実施形態を参照して、以下においてより完全に説明される。これらの例示的な実施形態は、本開示が徹底的且つ完全であり、本開示の範囲を当業者に完全に伝えるように記載される。実際、本開示は、多くの異なる形態で具体化されてもよく、本明細書に記載の実施形態に限定されるものと解釈されるべきではない。むしろ、これらの実施形態は、本開示が適用可能な法的要件を満たすように提供される。本明細書および添付の特許請求の範囲で使用される場合、単数形「a」、「an」、「the」は、文脈上他に明確に指示されない限り、複数の指示対象を含む。
【0060】
以下に説明されるように、本開示の実施形態は、エアロゾル送達装置または気化装置に関し、前記用語は、本明細書では互換的に使用される。本開示にかかるエアロゾル送達装置は、電気エネルギを使用して材料を気化(例えば、霧化、エアロゾル化など)し(好ましくは材料を有意な程度まで燃焼させることなく、および/または材料を大幅に化学的に変化させることなく)、吸入可能物質を形成し、そのような装置の構成要素は、最も好ましくはハンドヘルド装置とみなすのに十分にコンパクトである物品の形態を有する。すなわち、好ましいエアロゾル送達装置の構成要素の使用は、煙の生成-すなわち、タバコの燃焼または熱分解の副産物からの生成をもたらさないが、むしろ、それらの好ましいシステムの使用は、エアロゾル前駆体組成物の揮発または気化から結果として生じる蒸気の生成をもたらす。好ましい実施形態では、エアロゾル送達装置の構成要素は、電子タバコとして特徴付けることができ、それらの電子タバコは、最も好ましくは、タバコおよび/またはタバコに由来する成分を組み込み、したがって、エアロゾル形態のタバコ誘導成分を送達する。
【0061】
特定の好ましいエアロゾル送達装置は、そのいずれかの成分のかなりの程度の燃焼を何ら伴わずにタバコを点火して燃焼させることによって(したがって、タバコの煙を吸い込むことによって)使用されるタバコ、葉巻、またはパイプ喫煙の多くの感覚(例えば、吸入および呼気行為、味または風味の種類、感覚刺激効果、物理的感触、使用行為、視認可能なエアロゾルによって提供されるような視覚的合図など)を提供することができる。例えば、本開示のエアロゾル送達装置のユーザは、喫煙者が伝統的な種類の喫煙品を使用するように、その装置を保持して使用し、その装置によって生成されるエアロゾルを吸入するためにその装置の一端を吸引し、選択された時間間隔でタバコを吸うまたは吸引するなどすることができる。
【0062】
本開示のエアロゾル送達装置はまた、蒸気生成物品または薬剤送達物品であるとして特徴付けられることができる。したがって、そのような物品または装置は、吸入可能な形態または状態で1つ以上の物質(例えば、香料および/または医薬品有効成分)を提供するように構成されることができる。例えば、吸入可能物質は、実質的に蒸気の形態(すなわち、その臨界点より低い温度で気相にある物質)とすることができる。あるいは、吸入可能物質は、エアロゾル(すなわち、気体中の微細な固体粒子または液滴の懸濁液)の形態とすることができる。簡潔にするために、本明細書で使用される「エアロゾル」という用語は、可視であるかどうか、および煙のようにみなすことができる形態であるかどうかにかかわらず、人間の吸入に適した形態または種類の蒸気、ガス、およびエアロゾルを含むことを意味する。
【0063】
本開示のエアロゾル送達装置は、最も好ましくは、電源(すなわち、電気的電源)、少なくとも1つの制御構成要素(例えば、物品の他の構成要素への電流電源を制御することなどにより、エアロゾル生成のための電力を作動、制御、調整および停止するための手段-例えば、マイクロコントローラまたはマイクロプロセッサ)、霧化部材(例えば、「アトマイザ」と一般に呼ばれることがある1つ以上のさらなる要素を単独でまたは組み合わせて有する電気抵抗加熱要素または他の構成要素などの圧電振動要素または加熱部材)、液体組成物(例えば、一般に、「スモークジュース」、「e-リキッド」および「e-ジュース」と一般に呼ばれる成分など、十分な熱または他のエネルギの印加によってエアロゾルを生成することができるエアロゾル前駆体組成物)、エアロゾル吸入のためのエアロゾル送達装置による引き込みを可能にするマウスピースまたは口領域(例えば、生成されたエアロゾルなどの物品が吸引時にそこから回収されることができる画定された空気流路)のいくつかの組み合わせを備える。
【0064】
本開示のエアロゾル送達装置内の構成要素のより具体的な形式、構成および配置は、以下に提供されるさらなる開示に照らして明らかになるであろう。さらに、様々なエアロゾル送達装置の構成要素の選択および配置は、本開示の背景技術の項で参照される代表的な製品などの市販の電子エアロゾル送達装置を考慮すると理解することができる。
【0065】
様々な実装では、本開示は、液体組成物を気化させるように構成された1つ以上の構成要素と、液体を気化させるように構成された1つ以上の構成要素に液体を送達するように構成された1つ以上の構成要素とを含むエアロゾル送達装置およびエアロゾル送達装置用のカートリッジに関する。様々な実装では、1つ以上の気化構成要素および1つ以上の液体輸送構成要素は、カートリッジ内の様々な位置に配置されてもよい。
【0066】
本開示のエアロゾル送達装置100の例示的実装が
図1に示されている。図示されるように、エアロゾル送達装置100は、制御装置200および取り外し可能なカートリッジ300を含む。図示の実装では1つのカートリッジのみが示されているが、様々な実装では、エアロゾル送達装置100は、交換可能なシステムを備えてもよいことを理解されたい。例えば、1つ以上の実装では、単一の制御装置が複数の異なるカートリッジとともに使用することができる。同様に、1つ以上の実装では、単一のカートリッジが複数の異なる制御装置とともに使用することができる。
【0067】
様々な実装では、制御装置200は、遠位端206および近位端208を含む外壁204を画定する外側ハウジング202を含む。図示の実装のエアロゾル送達装置100はまた、外側ハウジング202に画定された表示窓240を含む。しかしながら、いくつかの実装では、表示窓が存在しなくてもよいことに留意されたい。
図2は、
図1のエアロゾル送達装置100の制御装置200の部分断面図を示している。図に示すように、制御装置200はまた、内側フレーム壁214によって画定されたカートリッジ受容チャンバ212を含む内側フレーム215を含む。制御装置200は、外側ハウジング202内に配置されたバッテリ216をさらに含み、外部接続要素218も含む。図示の実装では、外部接続要素218は、外側ハウジング202の遠位端206に配置されている。本開示にかかるエアロゾル送達装置の様々な構成要素は、当該技術分野において説明され且つ市販されている構成要素から選択されることができる。本開示にしたがって使用されることができるバッテリの例は、Peckerarらによる米国特許出願公開第2010/0028766号明細書に記載されており、その開示は、参照により本明細書に組み込まれる。
【0068】
様々な実装では、制御装置200はまた、光源230と、制御装置200の外壁204に画定され且つ光源230からの光が視認可能とすることができる少なくとも1つの開口部232(
図1を参照)とを含むことができる。いくつかの実装では、光源230は、例えば、1つ以上の色の光を提供することができる少なくとも1つの発光ダイオード(LED)を備えてもよい。いくつかの実装では、光源は、1つの色のみで発光するように構成されてもよく、他の実装では、光源は、様々な異なる色で発光するように構成されてもよい。さらに他の実装では、光源は、白色光を提供するように構成されてもよい。
図2に示すように、光源230は、さらなる制御構成要素(例えば、マイクロコントローラおよび/またはメモリ構成要素)が含まれることができる制御構成要素234(例えば、プリント回路基板(PCB)など)上に直接配置されることができる。様々な実装では、開口部232は、任意の所望の形状で設けられてもよく、特に制御装置200の遠位端206の近くに配置されてもよい。いくつかの実装では、開口部232は、完全に開いていてもよく、または導光材料などによって充填されてもよく、または制御装置200の外壁204の内面および外面の一方または双方の透明または半透明部材(例えば、ガラスもしくはプラスチック、または繊維状ポリマーシート材料などの別の材料)によって覆われてもよい。エアロゾル送達装置100はまた、吸引中の霧化部材への電力量を制御するための制御機構を含むことができる。代表的なタイプの電子構成要素、その構造および構成、その特徴、およびその一般的な動作方法は、参照により本明細書に組み込まれる、Gerthらによる米国特許第4,735,217号明細書;Brooksらによる米国特許第4,947,874号明細書;McCaffertyらによる米国特許第5,372,148号明細書;Fleischhauerらによる米国特許第6,040,560号明細書;Nguyenらによる米国特許第7,040,314号明細書およびPanによる米国特許第8,205,622号明細書;Fernandoらによる米国特許出願公開第2009/0230117号明細書、Colletらによる米国特許出願公開第2014/0060554号明細書、およびAmpoliniらによる米国特許出願公開第2014/0270727号明細書;およびHenryらによる米国特許出願公開第2015/0257445号明細書に記載されている。
【0069】
電気コネクタ220は、カートリッジ受容チャンバ212内に配置されてもよく、図示の実装では、内側フレーム壁214の側面に存在している。様々な実装では、電気コネクタ220は、バッテリに動作可能に接続されてもよい(例えば、バッテリに直接または制御構成要素234を介して接続される)。電気コネクタは、様々な形態を有することができ、内側フレーム215の様々な他の位置に配置されてもよい。
図2にも示すように、外側ハウジング202の近位端208は、内側フレーム215によって画定されたカートリッジ受容チャンバ212へのアクセスを提供する開口部210を含む。本開示の目的のために、「接続された」および「動作可能に接続された」という用語は、直接接続されたおよび/または1つ以上の追加の構成要素を介して接続された構成要素を包含するように広く解釈されるべきであることに留意されたい。
【0070】
様々な実装では、光源に加えて、または光源の代替として、さらなるインジケータ(例えば、触覚フィードバック構成要素、音声フィードバック構成要素など)が含まれることができる。発光ダイオード(LED)構成要素などの視覚的な合図またはインジケータを生成する追加の代表的なタイプの構成要素、およびその構成と使用は、参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる、Sprinkelらによる米国特許第5,154,192号明細書;Newtonによる米国特許第8,499,766号明細書およびScatterdayによる米国特許第8,539,959号明細書;Gallowayらによる米国特許出願公開第2015/0020825号明細書;およびSearsらによる米国特許出願公開第2015/0216233号明細書に記載されている。図示された要素の全てが必要とされるわけではないことを理解されたい。例えば、LEDは、存在しなくてもよく、または振動インジケータなどの異なるインジケータによって置き換えられてもよい。
【0071】
様々な実装では、空気流センサ、圧力センサなどが装置に含まれてもよい。例えば、
図2に示すように、制御装置200は、制御構成要素234上にセンサ236を含むことができる。プリント回路基板および圧力センサの構成は、例えば、その開示が参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、Wormらによる米国特許出願公開第2015/0245658号明細書に記載されている。様々な実装では、センサ236は、装置の吸引を知らせることができる空気流および/または圧力変化を受け、したがってバッテリ216にカートリッジ300内の霧化部材に電力を供給させるように、制御装置200内のどこにでも配置されることができる。あるいは、空気流センサがない場合、霧化部材は、制御本体200および/またはカートリッジ300に配置されることができる押しボタンなどを介して手動で作動されてもよい。さらなる代表的なタイプの検知または検出機構、その構造および構成、その構成要素、ならびにその動作の一般的な方法は、参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる、Sprinkel,Jr.による米国特許第5,261,424号明細書;McCaffertyらによる米国特許第5,372,148号明細書;およびFlickによる国際公開第2010/003480号に記載されている。
【0072】
いくつかの実装では、入力要素がエアロゾル送達装置に含まれることができる(そして、空気流または圧力センサを置き換えるかまたは補足することができる)。ユーザが装置の機能を制御することを可能にするため、および/またはユーザへの情報の出力のために入力が含まれることができる。装置100の機能を制御するための入力として、任意の構成要素または構成要素の組み合わせが利用されることができる。例えば、参照により本明細書に組み込まれるWormらによる米国特許出願公開第2015/0245658号明細書に記載されているように、1つ以上の押しボタンが使用されることができる。同様に、タッチスクリーンは、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、Searsらによる2015年3月10日に出願された米国特許出願第14/643,626号に記載されているように使用されることができる。さらなる例として、エアロゾル送達装置の指定された動きに基づくジェスチャ認識に適合した構成要素が入力として使用されてもよい。参照によりその全体が本明細書に組み込まれるHenryらによる米国特許出願公開第2016/0158782号明細書を参照されたい。
【0073】
いくつかの実装では、入力は、スマートフォンまたはタブレットなどのコンピュータまたはコンピューティング装置を備えることができる。特に、エアロゾル送達装置は、USBコードまたは同様のプロトコルの使用などを介して、コンピュータまたは他の装置に配線されてもよい。エアロゾル送達装置はまた、無線通信を介して入力として機能するコンピュータまたは他の装置と通信してもよい。例えば、その開示が参照によりその全体が本明細書に組み込まれるAmpoliniらによる米国特許出願公開第2016/0007561号明細書に記載されている読み取り要求を介して装置を制御するシステムおよび方法を参照されたい。そのような実施形態では、APPまたは他のコンピュータプログラムをコンピュータまたは他のコンピューティング装置と関連して使用して、制御命令をエアロゾル送達装置に入力することができ、そのような制御命令は、例えば、含まれるニコチン含有量および/またはさらなる香料の含有量を選択することにより特定の組成のエアロゾルを形成する能力を含む。
【0074】
他の実装は異なっていてもよいが、図示の実装では、内側フレーム215は、外側ハウジング202から分離されている。このようにして、カートリッジ受容チャンバ212を画定する内側フレーム215は、外側ハウジング202から独立して別個に存在してもよい。チャンバの開口部は、外側ハウジング202の近位端208の開口部と一致してもよい。したがって、図示の実装では、内側フレーム壁214は、外側ハウジング202に取り付けられた完全に異なる要素とすることができる。しかしながら、他の実装では、内側フレーム壁および外側ハウジングは、連続的に形成されてもよい。いずれの場合も、内側フレーム壁を形成する側壁は、外側ハウジングの内部に存在し、外側ハウジングから分離されている。
【0075】
様々な実装では、外側ハウジング202は、金属、プラスチック、セラミック、ガラスなどの任意の適切な材料から形成されることができる。いくつかの実装では、内側フレーム215は、外側ハウジング202を形成するために使用される材料とは異なる材料から形成されてもよい。例えば、いくつかの実装では、外側ハウジングは、金属材料を含むことができ、内側フレームは、プラスチック材料を含むことができる。他の実装では、同じ材料が使用されてもよい。上述したような材料の選択はまた、装置に含まれる任意のさらなる制御装置のための外側ハウジングにも及ぶことができる。例えば、いくつかの実装では、ハウジングおよび内側フレームは、例えば成形プラスチック材料(例えば、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリアミド(ナイロン)、耐衝撃性ポリスチレン、ポリプロピレン、コポリエステル、ポリブチレンテレフタレート、およびそれらの組み合わせ)などの成形ポリマー材料から構成されてもよい。他の実装では、これらの構成要素の1つ以上は、例えば、金属材料(例えば、アルミニウム、ステンレス鋼、金属合金など)、ガラス材料、セラミック材料(例えば、アルミナ、シリカ、ムライト、炭化ケイ素、窒化ケイ素、窒化アルミニウムなど)、複合材料、および/またはそれらの任意の組み合わせを含む他の材料から構成されてもよい。
【0076】
本開示のエアロゾル送達装置において使用するためのカートリッジ300の例示的実装が
図3Aおよび
図3Bに示されている。特に、
図3Aは、本開示の例示的実装にかかるカートリッジの斜視図であり、
図3Bは、
図3に示されるカートリッジの部分断面図である。
図3Aおよび
図3Bに示すように、カートリッジ300は、近位端306および閉鎖された遠位端308を含む外側タンク壁304によって画定されるタンク部302を含む。したがって、タンク部302は、タンク壁304がタンクの周りに連続する側壁であり、遠位端308が底壁を画定することを特徴とすることができる。タンク部302はまた、気化のための液体組成物324(例えば、e-リキッドまたはエアロゾル前駆体組成物)を収容するように構成され、これは、本明細書で他の様式で記載されるように構成されることができる。カートリッジ300はまた、内部に画定された出口ポータル315を有する近位端314と、タンク部302の近位端306と係合する遠位端316とを含む外側マウスピース壁312によって画定されるマウスピース部310を含む。
【0077】
電子タバコとして特徴付けられるエアロゾル送達システムの場合、エアロゾル前駆体組成物は、タバコまたはタバコに由来する成分を組み込むことができる。ある観点では、タバコは、細かく研削、粉砕または粉末化されたタバコ薄片などのタバコの一部または断片として提供されてもよい。その開示が参照により本明細書に組み込まれる、Searsらによる米国特許出願公開第2015/0335070号明細書に記載されているものなど、タバコビーズ、ペレット、または他の固体形態が含まれてもよい。他の観点では、タバコは、タバコの水溶性成分の多くを組み込んだ噴霧乾燥抽出物などの抽出物の形態で提供されてもよい。あるいは、タバコ抽出物は、タバコに由来する他の抽出成分も少量組み込むニコチン含有量が比較的高い抽出物の形態を有していてもよい。他の観点では、タバコに由来する成分は、タバコに由来する特定の香料などの比較的純粋な形態で提供されてもよい。ある観点では、タバコに由来し、高度に精製されたまたは本質的に純粋な形態で使用されることができる成分は、ニコチン(例えば、医薬品グレードのニコチン)である。
【0078】
図示の実装では、エアロゾル前駆体組成物または蒸気前駆体組成物または「e-リキッド」と呼ばれることがある液体組成物は、例として、多価アルコール(例えば、グリセリン、プロピレングリコール、またはそれらの混合物)、ニコチン、タバコ、タバコ抽出物、および/または香料を含む様々な成分を含んでもよい。代表的なタイプのエアロゾル前駆体成分および製剤もまた、これらの開示が参照により本明細書に組み込まれる、Robinsonらによる米国特許第7,217,320号明細書およびZhengらによる米国特許出願公開第2013/0008457号明細書;Chongらによる米国特許出願公開第2013/0213417号明細書;Collettらによる米国特許出願公開第2014/0060554号明細書;Lipowiczらによる米国特許出願公開第2015/0020823号明細書;およびKollerによる米国特許出願公開第2015/0020830号明細書、ならびにBowenらによる国際公開第2014/182736号に記載されて特徴付けられる。使用できる他のエアロゾル前駆体は、R.J.Reynolds Vapor CompanyによるVUSE(R)製品、Fontem Ventures B.V.によるBLU(TM)製品、Mistic EcigsによるMISTIC MENTHOL製品、Nu Mark LLCによるMARK TEN製品、Juul Labs,Inc.によるJUUL製品、およびCN Creative LtdによるVYPE製品に組み込まれたエアロゾル前駆体を含む。また、Johnson Creek Enterprises LLC.から入手可能な電子タバコ用のいわゆる「スモークジュース」も望ましい。さらに別の例示的なエアロゾル前駆体組成物は、BLACK NOTE、COSMIC FOG、THE MILKMAN E-LIQUID、FIVE PAWNS、THE VAPOR CHEF、VAPE WILD、BOOSTED、THE STEAM FACTORY、MECH SAUCE、CASEY JONES MAINLINE RESERVE、MITTEN VAPORS、DR.CRIMMY’S V-LIQUID、SMILEY E LIQUID、BEANTOWN VAPOR、CUTTWOOD、CYCLOPS VAPOR、SICBOY、GOOD LIFE VAPOR、TELEOS、PINUP VAPORS、SPACE JAM、MT.BAKER VAPOR、およびJIMMY THE JUICE MANのブランド名で販売されている。
【0079】
エアロゾル送達システム内に組み込まれるエアロゾル前駆体の量は、エアロゾル生成装置が許容可能な感覚特性および望ましい性能特性を提供するようなものである。例えば、タバコの煙の外観に多くの点で似ている目に見える主流エアロゾルの生成を提供するために、十分な量のエアロゾル形成材料(例えば、グリセリンおよび/またはプロピレングリコール)を使用することが非常に好ましい。エアロゾル生成システム内のエアロゾル前駆体の量は、望ましいパフの数などの要因に依存する場合がある。1つ以上の実施形態では、約1ml以上、約2ml以上、約5ml以上、または約10ml以上のエアロゾル前駆体組成物が含まれることができる。
【0080】
いくつかの実装では、液体組成物324は、1つ以上の香料を含むことができる。本明細書で使用される場合、「香料」への言及は、エアロゾル化してユーザに送達することができ、味および/または芳香に関して感覚的経験を与える化合物または成分を指す。例示的な香料は、これらに限定されるものではないが、バニリン、エチルバニリン、クリーム、茶、コーヒー、フルーツ(例えば、リンゴ、チェリー、ストロベリー、ピーチ、およびライムおよびレモンを含む柑橘系香料)、カエデ、メントール、ミント、ペパーミント、スペアミント、ウィンターグリーン、ナツメグ、クローブ、ラベンダー、カルダモン、ジンジャー、ハチミツ、アニス、セージ、ローズマリー、ハイビスカス、ローズヒップ、エルバメイト、グアユサ、ハニーブッシュ、ルイボス、エルバサンタ、バコパモニエラ、ギンコビロバ、ウィザニアソムニフェラ、シナモン、サンダルウッド、ジャスミン、カスカリラ、ココア、リコリス、およびタバコ、葉巻、パイプタバコの香料に伝統的に使用されているタイプと特性の香料および香料パッケージを含む。高果糖コーンシロップなどのシロップも使用することができる。適切とすることができる例示的な植物由来の組成物は、双方ともDubeらによる米国特許第9,107,453号明細書および米国特許出願公開第2012/0152265号明細書に開示されており、それらの開示は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。そのようなさらなる構成要素の選択は、喫煙品に望まれる感覚特性などの要因に基づいて可変であり、本開示は、タバコおよびタバコ関連またはタバコ由来の製品の当業者にとって容易に明らかであるそのようなさらなる構成要素を包含することを意図する。例えば、Gutcho、Tobacco Flavoring Substances and Methods、Noyes Data Corp.(1972)およびLeffingwellら、Tobacco Flavoring for Smoking Products(1972)を参照されたい。これらの開示は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。香料への言及は、上述したような単一の香料に限定されるべきではなく、実際に、1つ以上の香料の組み合わせを表す場合があることに留意されたい。
【0081】
様々な実装では、カートリッジ300全体および/またはマウスピース部310および/またはタンク部302は、長手方向軸線(L)、長手方向軸線に垂直な第1の横軸線(T1)、および長手方向軸線に垂直であり且つ第1の横軸線に垂直な第2の横軸線(T2)に関して別々に画定されることができる。
図3Bに示すように、カートリッジ300は、液体組成物を気化させるように構成された霧化部材をさらに含む。図示の実装では、霧化部材は、加熱部材320を備える。図示の実装の霧化部材は、液体組成物を加熱して組成物を気化させてエアロゾルを形成するように構成された加熱部材を備えるが、他の実装では、霧化部材は、例えば、霧化ノズル装置、および液体組成物に組成物を気化させてエアロゾルを形成する振動(例えば、超音波振動)を受けさせるように構成された装置などの圧電装置を含む、液体組成物を気化(例えば、霧化、エアロゾル化など)させてエアロゾルを形成するように構成された任意の装置、要素、またはアセンブリを備えてもよい。様々な実装では、そのような装置は、エアロゾルの生成のために電源からの電力を利用することができる。圧電振動装置のいくつかの例は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、Amirらによる米国特許出願公開第2013/0319404号明細書に記載されている。
【0082】
カートリッジは、液体輸送要素321をさらに含み、その少なくとも一部は、加熱部材320に近接して(例えば、直接隣接して、隣接して、近接して、または比較的近接して)配置されている。図示の実装の液体輸送要素321は、加熱部材320とタンク部302内に収容された液体組成物324との間に延在している。図示の実装では、加熱部材320の少なくとも一部は、タンク部302の近位端306の上方に配置されている。本開示の目的のために、この特定の文脈における「上方」という用語は、
図3Bに示すように、実質的に長手方向軸線(L)に沿った方向においてマウスピース部310の近位端314に向かうことを意味すると解釈されるべきであることを理解されたい。
【0083】
様々な実装では、加熱部材320および液体輸送要素321は、流体接続された別個の要素として構成されてもよく、または組み合わされた要素として構成されてもよい。さらに、加熱部材320および液体輸送要素321は、本明細書で他の様式で説明されるような任意の構造から形成されてもよい。カートリッジ300はまた、加熱部材320をバッテリ216および/または制御装置200の制御構成要素234と電気的に接続するように構成された1つ以上の電気接点325を含む。いくつかの実装では、加熱部材および液体輸送要素は、単一の構成要素に組み合わされてもよいことに留意されたい。例えば、いくつかの実装では、加熱部材は、液体輸送要素に一体化されてもよい。そのような構成要素のいくつかの例は、そのそれぞれが参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、Buchbergerによる米国特許第8,833,364号明細書およびBuchbergerによる米国特許出願公開第2017/0203057号明細書に記載されている。
【0084】
様々な実装では、液体輸送要素321は、毛細管現象などによって液体を輸送するように構成された1つ以上の材料から形成されてもよい。いくつかの実装では、液体輸送要素は、例えば、繊維状材料(例えば、有機綿、酢酸セルロース、再生セルロース織物、ガラス繊維)、多孔質セラミック、多孔質カーボン、グラファイト、多孔質ガラス、焼結ガラスビーズ、焼結セラミックビーズ、毛細管などから形成されることができる。したがって、液体輸送要素321は、開孔ネットワーク(すなわち、流体が要素を通って複数の方向において、1つの孔から他の孔に流れることができるように相互接続された複数の孔)を含む任意の材料とすることができる。本明細書においてさらに説明されるように、本開示のいくつかの実装は、特に非繊維輸送要素の使用に関することができる。したがって、繊維輸送要素は、明示的に除外されることができる。あるいは、繊維輸送要素と非繊維輸送要素との組み合わせが利用されてもよい。エアロゾル前駆体を支持するための代表的なタイプの基材、リザーバ、または他の構成要素は、参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる、Newtonによる米国特許第8,528,569号明細書;Chapmanらによる米国特許出願公開第2014/0261487号明細書およびDavisらによる米国特許出願公開第2014/0059780号明細書;およびBlessらによる米国特許出願公開第2015/0216232号明細書に記載されている。さらに、様々なウィッキング材料、および特定のタイプの電子タバコ内のこれらのウィッキング材料の構成および動作は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、Searsらによる米国特許第8,910,640号明細書に記載されている。いくつかの実装では、液体輸送要素321は、多孔質セラミック、多孔質ガラスなどの多孔質モノリスから部分的または完全に形成されてもよい。本開示の実施形態にしたがって使用するのに適することができる例示的なモノリシック材料は、例えば、その開示が参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる、2016年1月5日に出願された米国特許出願第14/988,109号、およびLaMotheによる米国特許出願公開第2014/0123989号明細書に記載されている。いくつかの実装では、多孔質モノリスは、実質的に中実(例えば、非中空)のウィックを形成してもよい。
【0085】
様々な実装では、加熱部材320は、電流が印加されると熱を発生するように構成された1つ以上の異なる材料を含むことができる。いくつかの実装では、加熱部材320は、ワイヤコイルであってもよい。ワイヤコイルが形成されることができる材料の例は、例えば、ステンレス鋼、純ニッケル、ニッケル-鉄合金、カンタル(FeCrAl)、ニクロム、二ケイ化モリブデン(MoSi2)、ケイ化モリブデン(MoSi)、アルミニウムドープ二ケイ化モリブデン(Mo(Si,Al)2)、チタン、白金、銀、パラジウム、銀およびパラジウムの合金、グラファイトおよびグラファイトベースの材料(例えば、炭素ベースの発泡体や糸)を含む。さらなる実装では、加熱部材320は、導電性インク、ホウ素ドープシリカ、および/またはセラミック(例えば、正または負の温度係数セラミック)から形成されてもよい。レーザダイオードまたはマイクロヒータなどの他のタイプのヒータも利用されることができる。レーザダイオードは、エアロゾル前駆体組成物の気化のために調整されることができ、および/またはエアロゾル前駆体組成物が気化のために提供されることができる液体輸送要素を加熱するために調整されることができる特定の波長または波長帯域の電磁放射線を送達するように構成されることができる。レーザダイオードは、チャンバ内に電磁放射線を送達するように特に配置されることができ、チャンバは、放射線トラップ(例えば、黒体または白体)であるように構成されることができる。適切なマイクロヒータは、参照によりその全体が本明細書に組み込まれるCollettらによる米国特許第8,881,737号明細書に記載されている。マイクロヒータは、例えば、その上にヒータトレース(例えば、Ag、Pd、Ti、Pt、Pt/Ti、ホウ素ドープシリコン、または他の金属もしくは金属合金などの抵抗素子)を有する基材(例えば、石英、シリカ)を含むことができ、これは印刷されるか、そうでなければ基板に適用されることができる。ヒータトレース上に不動態化層(例えば、酸化アルミニウムまたはシリカ)が設けられることができる。加熱部材320は、特に、実質的に平坦であるように構成されてもよい。そのようなヒータのいくつかの例は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、DePianoらによる米国特許出願公開第2016/0345633号明細書に記載されている。
【0086】
図示の実装では、外側タンク壁304は、その中に収容される液体組成物324が外部から視認可能であるように、少なくとも部分的に透明または半透明のいずれかであるように構成されている。したがって、いくつかの実装では、外側タンク壁304の全体が透明または半透明であってもよい。あるいは、いくつかの実装では、外側タンク壁304の片側のみ、または1つ以上の側面の一部(または部分)が透明または半透明であってもよく、外側タンク壁の残りの部分が実質的に不透明であってもよい。いくつかの実施形態では、外側タンク壁304またはその一部は、実質的に不透明であってもよく、タンク部302の近位端306からタンクの遠位端308まで延在するストリップ(例えば、幅約1mm~幅約20mmまたは幅約2mm~幅約18mmまたは幅約5mm~幅約15mm)は、透明または半透明であってもよい。さらなる実装では、外側タンク壁304は着色されてもよい。いくつかの実装では、色は、透明または半透明の外側タンク壁を使用することなどによって、タンク部302内の液体組成物324が依然として視認可能であるように構成されることができる。他の実装では、タンク壁は、外側タンク壁304が実質的に不透明な色を有するように構成されることができる。
【0087】
いくつかの実装では、制御装置200は、カートリッジ300が制御装置200と係合されたときにタンク部302の少なくとも一部が視認可能であるように構成されてもよい。上述したように、いくつかの実装では、外側タンク壁304の少なくとも一部は、その中に収容される液体組成物324が外部から視認可能であるように、少なくとも部分的に透明または半透明のいずれかであるように構成されてもよく、制御装置200の外壁204は、カートリッジ300が制御装置200と係合されたときに、外側タンク壁304の一部およびタンク部302内に存在する任意の液体組成物324が視認可能とすることができる表示窓240(
図1および
図2を参照)を含むように構成されてもよい。
【0088】
1つ以上の実装では、カートリッジ300は、マウスピース壁312がその近位端314と遠位端316との間に配置されたフランジを含むように構成されてもよい。例えば、
図3Aおよび
図3Bを参照すると、マウスピース310は、マウスピース壁312からマウスピース310の実質的に全体の周りに円周方向に延在するフランジ350を含む。いくつかの実装では、フランジ350がマウスピース壁310から延在する距離は、マウスピース310の全周にわたって実質的に均一とすることができる。他の実装(図示の実装など)では、フランジ350がマウスピース壁312から延在する距離は、マウスピース310の円周の周りの1つ以上の地点において変化してもよい。さらに他の実装は、フランジを含まなくてもよい。
【0089】
様々な実装では、電気接点325は、マウスピース壁312に存在する場合、フランジ350とマウスピース部310の遠位端316との間において長手方向に配置されることができる。さらに、いくつかの実装では、フランジ350は、内部上壁332と実質的に一直線とすることができる。したがって、フランジ350は、内部上壁332と実質的に平行であってもよく、および/または内部上壁と実質的に同じ水平面内にあってもよい。いくつかの実装では、フランジ350は、マウスピース部310の長手方向軸線(L)に沿って気化チャンバ340の上方および加熱部材320の上方に配置されてもよい。
【0090】
様々な実装では、フランジ350は、制御装置200上の対応するリップと相互作用して、カートリッジ300と制御装置200との適切な接続を確実にすることができる。例えば、
図2を参照すると、制御装置200は、その近位端208の開口部210が、第1の内側に突出するリップ221を有する凹部を含むように構成されてもよい。したがって、凹部は、装置100の長手方向軸線と実質的に平行なリム壁222を備えてもよい。リム壁222は、近位端208から短い距離だけ下方に延在してもよく、この距離は、カートリッジ300のフランジ350の厚さおよび/またはフランジに隣接して存在することができるさらなる要素の厚さに実質的に対応してもよい。例えば、いくつかの実装では、下方に延在する凹部を形成するリム壁222は、約1mm~約8mm、約1mm~約6mm、または約1mm~約5mmの高さ(すなわち、内側に突出するリップ221の上面から第1の装置近位端208まで測定したとき)を有することができる。内側に突出するリップ221は、約1mm~約8mm、約1mm~約6mm、または約1mm~約5mmの幅(すなわち、リップがリム壁222から終端まで内側に延在する距離)を有することができる。いくつかの実装では、内側に突出するリップ221は、開口部210の全周にわたって略一定の幅を有することができる。他の実施形態では、内側に延在するリップ221は、不連続であってもよく、したがって、開口部210の周りに間隔を置いて配置された1つまたは複数の内側に延在するリップから形成されてもよい。様々な実装では、マウスピース部310のフランジ350は、内側に突出するリップ221に接触するように、リム壁222によって形成された凹部内に少なくとも部分的に受け入れられるように構成されている。したがって、フランジ350の底面は、内側に突出するリップ221と実質的に接触することができ、フランジの外縁は、リム壁222に実質的に隣接することができる。
【0091】
いくつかの実装では、フランジ350および/または内側に突出するリップ221は、カートリッジ300を制御装置200と接続するように付勢するように構成されることができる。例えば、磁気接続が利用されることができる。
図3Bに示すように、カートリッジ300は、第1のフランジ350の底面に隣接して配置された磁石352を含むことができる。様々な実装では、磁石352は、マウスピース部310の円周の周りに実質的に完全に延在してもよく、または単一もしくは複数の個別の磁石として構成されるように不連続であってもよい。様々な実装では、磁石352は、マウスピース壁312に接着されてもよく、フランジ350に接着されてもよく、またはマウスピース壁312およびフランジ350の双方に接着されてもよい。内側に突出するリップ221は、磁石352が磁力によって引き付けられる金属または他の材料から形成されてもよい。さらなる実装では、磁石352は、制御装置200上に配置されてもよい。具体的には、磁石352は、内側に延在するリップ221に接着されてもよい。そのような実装では、フランジ350は、磁石352が磁力によって引き付けられる金属または他の材料から形成されてもよい。さらなる実装では、カートリッジ300および制御装置200に磁石が存在してもよい。したがって、カートリッジ300上のフランジ350の下面に隣接して存在する磁石は、制御装置200上の内側に突出するリップ221の上面に隣接して存在する磁石に磁力によって引き付けられることができる。マウスピース部310上に磁石が存在する場合、カートリッジと装置とが係合したときにフランジの上面が装置の近位端208と実質的に同一平面になるように、磁石とフランジ350とを合わせた厚さは、制御装置200のリム壁222の高さと実質的に同一であることが好ましい。
【0092】
様々な実装では、エアロゾル送達装置100および/またはエアロゾル送達装置100の制御装置200は、装置外部接続要素(例えば、装置外部接続要素218)のそれぞれと電気的に接触するように構成された外部コネクタをさらに含んでもよい。外部コネクタは、例えば可変長のコードとすることができるユニオンによって相互接続された第1のコネクタ端部および第2のコネクタ端部を含むことができる。様々な実装では、第1のコネクタ端部は、制御装置との電気的および必要に応じて機械的接続のために構成されることができる。特に、第1のコネクタ端部は、制御装置200の遠位端206に存在するウェル内に受容されることができるはめ込み壁を含むことができる。外部コネクタは、装置外部接続要素218との充電および/または情報転送接続を行うように構成された挿入壁の内部に複数の電気ピンを含むことができる。いくつかの実装では、制御装置200は、制御装置外部接続要素218に隣接する機械的コネクタ(例えば、機械的コネクタ242)を含むことができる。いくつかの実装では、機械的コネクタ242は、磁石または磁石への磁気引力に適合した金属(または同様の要素)とすることができる。次いで、外部接続部の第1のコネクタ端部は、同様に、はめ込み壁と電気ピンとの間に配置されることができる機械的接続要素を含むことができる。様々な実装では、機械的接続要素は、磁石または磁石への磁気引力に適合した金属(または同様の要素)とすることができる。第2のコネクタ端部は、コンピュータまたは同様の電子装置に接続するように、または電源に接続するように構成されることができる。例えば、第2のコネクタ端部は、ユニバーサルシリアルバス(USB)接続を有することができる。しかしながら、異なる接続が設けられてもよく、および/またはアダプタ(例えば、USB/ACアダプタ)が同様に含まれてもよい。例えば、一端にUSBコネクタを、反対端にパワーユニットコネクタを含むアダプタが、参照により本明細書に組み込まれるNovakらによる米国特許出願公開第2014/0261495号明細書に開示されている。
【0093】
本開示のエアロゾル送達装置に組み込むことができるさらに他の特徴、制御または構成要素は、参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる、Harrisらによる米国特許第5,967,148号明細書;Watkinsらによる米国特許第5,934,289明細書;Countsらによる米国特許第5,954,979号明細書;Fleischhauerらによる米国特許第6,040,560号明細書;Honによる米国特許第8,365,742号明細書;Fernandoらによる米国特許第8,402,976号明細書;Fernandoらによる米国特許出願公開第2010/0163063号明細書;Tuckerらによる米国特許出願公開第2013/0192623号明細書;Levenらによる米国特許出願公開第2013/0298905号明細書;Kimらによる米国特許出願公開第2013/0180553号明細書、Sebastianらによる米国特許出願公開第2014/0000638号明細書、Novakらによる米国特許出願公開第2014/0261495号明細書、およびDePianoらによる米国特許出願公開第2014/0261408号明細書に記載されている。
【0094】
様々な実装では、カートリッジ300のマウスピース部310は、タンク部302と係合するように構成されてもよい。例えば、
図3Bに示すように、マウスピース部310の遠位端316は、外側マウスピース壁312から少なくとも部分的に挿入されたリム壁330を含んでもよい。リム壁330は、外側タンク壁304の近位端306の内部と係合するように構成されてもよい。いくつかの実装では、リム壁330は、約1mm~約20mm、約2mm~約18mm、または約5mm~約15mmの長さを有することができるが、他の構成も可能である。いくつかの実装では、リム壁330は、摩擦嵌合のみを介して外側タンク壁304と係合してもよく、またはリム壁は、溶接もしくは1つ以上の接着剤を介した接着などによって外側タンク壁に実質的に恒久的に取り付けられてもよい。
【0095】
いくつかの実装では、マウスピース部310は、形成された蒸気が空気と結合してマウスピース部310の出口ポータル315を通って出力されるエアロゾルを形成することができる開放内部空間を画定することができる。1つ以上の実装では、マウスピース310は、マウスピース内に1つ以上の区画を画定するように配置されることができる1つ以上のさらなる内壁を含んでもよい。例えば、マウスピースは、マウスピースの近位端と遠位端との間に内部上壁を含んでもよく、また、マウスピースの内部上壁と近位端との間に内部下壁を含んでもよい。より具体的には、
図3Bに見られるように、マウスピース部310は、マウスピース部310の近位端314と遠位端316との間に内部上壁332を含んでもよい。さらに、マウスピース部310は、マウスピース部310の内部上壁332と遠位端316との間に内部下壁334を含んでもよい。
【0096】
様々な実装では、マウスピース内の2つ以上の壁は、加熱部材320が配置されることができる気化チャンバを画定するように構成されてもよい。
図3Bに示すように、外側マウスピース壁312、内部上壁332、および内部下壁334は、加熱部材320が配置される気化チャンバ340を画定する。いくつかの実装では、1つ以上の電気接点325は、気化チャンバ340を画定する外側マウスピース壁312の一部内に配置されてもよい。しかしながら、1つ以上の電気リード線は、加熱部材320から、外側マウスピース壁の異なる部分に配置されたまたは外側タンク壁304に配置された1つ以上の電気接点まで延在してもよいことが理解される。マウスピースの1つ以上の壁はまた、カートリッジ300の1つ以上のさらなる要素の通過または形成された蒸気/エアロゾルの通過のための1つ以上の開口部を含んでもよい。例えば、内部上壁332は、気化チャンバ340内に形成された蒸気が第1の出口ポータル315に向かって通過することができる蒸気開口部336を含むことができる。いくつかの実装では、内部上壁332の蒸気開口部336は、その中の実質的に中央に配置されてもよく、カートリッジ300の長手方向軸線に沿って加熱部材320と実質的に位置合わせされてもよい。さらなる例として、内部下壁334は、第1の液体輸送要素321(例えば、ウィック)が加熱部材320とタンク部302内の液体組成物324との間を通過することができるウィック開口部338を含んでもよい。
【0097】
様々な実装では、マウスピース内の2つ以上の壁は、形成されたエアロゾルが出口ポータルを通過する前に膨張および/または冷却することが可能にされることができる冷却チャンバを画定するように構成されてもよい。
図3Bに示すように、例えば、外側マウスピース壁312および内部上壁332は、気化チャンバ340から形成された蒸気/エアロゾルを受け取る冷却チャンバ342を画定する。したがって、加熱部材320によって形成された蒸気/エアロゾルは、気化チャンバ340から蒸気開口部336を通って冷却チャンバ342に入る。いくつかの実装では、気化チャンバ340および冷却チャンバ342は、画定された相対容積比を有するように構成されてもよい。例えば、いくつかの実装では、気化チャンバ340と冷却チャンバ342との容積比は、約2:1~約1:4、約1:1~約1:4、または約1:1.5~約1:3とすることができるが、他の構成も可能である。
【0098】
必要に応じて、マウスピース310はまた、そこからの凝縮液体の漏れを低減または防止するように構成された1つ以上の要素を含んでもよい。例えば、いくつかの実装では、冷却チャンバ342を画定するマウスピース壁312および/または内部上壁332の内部の全部または一部は、液体を保持するように構成された吸収性または吸着性材料から形成されるか、またはそれを含んでもよい。代替的または追加的に、マウスピース壁312の内部および/または冷却チャンバ342を画定する内部上壁332の全部または一部は、マイクロチャネルなどの追加などによって、液体を気化チャンバ340に向けて戻すように構成されてもよい。
【0099】
したがって、いくつかの実装では、カートリッジ300全体および/またはマウスピース310は、長手方向軸線(L)に沿った全長、第1の横軸線(T1)に沿った全幅、および第2の長手方向軸線(T2)に沿った全深さに関して画定されてもよい。長さは、幅よりも大きくすることができ、幅は、深さより大きくすることができる。フランジ350がマウスピース壁312から離れるように延在する距離は、第1の横軸線(T1)に沿ってよりも第2の横軸線(T2)に沿って大きくすることができる。したがって、いくつかの実装では、第1の横軸線(T1)に沿ったマウスピース310を横切るフランジ350の対向する外縁間の総距離は、第2の横軸線(T2)に沿ったマウスピースを横切るフランジの対向する縁間の総距離よりも大きくてもよい;第1の横軸線(T1)に沿ったマウスピース310を横切るフランジ350の対向する外縁間の総距離は、第2の横軸線(T2)に沿ったマウスピースを横切るフランジの対向する縁間の総距離に実質的に等しくてもよい;または、第1の横軸線(T1)に沿ったマウスピース310を横切るフランジ350の対向する外縁間の総距離は、第2の横軸線(T2)に沿ったマウスピースを横切るフランジの対向する縁間の総距離よりも小さくてもよい。特定の実装では、第2の横軸線(T2)に沿って測定したときのマウスピース壁312とフランジ350の外縁との間の距離(d2)は、第1の横軸線(T1)に沿って測定したときのマウスピース壁とフランジの外縁との間の距離よりも大きくてもよい。前記距離は、特に、第1の横軸線(T1)および第2の横軸線(T2)のそれぞれのほぼ中間点において測定されるものであってもよい。
【0100】
図示の実装では、マウスピース部310およびタンク部302のうちの1つ以上は、例えば成形プラスチック材料(例えば、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリアミド(ナイロン)、耐衝撃性ポリスチレン、ポリプロピレン、コポリエステル、ポリブチレンテレフタレート、およびそれらの組み合わせ)などの成形ポリマー材料から構成されてもよいが、他の材料も可能である。他の実装では、これらの構成要素の1つ以上は、例えば、金属材料(例えば、アルミニウム、ステンレス鋼、金属合金など)、ガラス材料、セラミック材料(例えば、アルミナ、シリカ、ムライト、炭化ケイ素、窒化ケイ素、窒化アルミニウムなど)、複合材料、および/またはそれらの任意の組み合わせを含む他の材料から構成されてもよい。図示の実装では、マウスピース部310は、圧入またはスナップフィット接続を介してタンク部302に接合されるように構成される。しかしながら、他の実装では、他の取付方法(例えば、接着剤、熱かしめ/溶接、超音波溶接などを介して)またはそれらの任意の組み合わせが可能である。
【0101】
図4、
図5A、および
図5Bは、本開示の別の実装にかかるカートリッジを示している。特に、
図4は、本開示の例示的実装にかかるカートリッジ500の分解斜視図を示し、
図5Aは、カートリッジ500の部分断面図を示し、
図5Bは、カートリッジ500の部分拡大断面図を示している。様々な実装では、カートリッジ500の一部は、対応する制御装置のカートリッジ受容チャンバと取り外し可能に結合されるように構成されている。多くの態様では、カートリッジ500および対応する制御装置は、いくつかの同様の構成を有してもよく、上述したカートリッジ300および制御装置200のものといくつかの同様の構成要素(およびいくつかの同様の構成および構成要素のバリエーション)を含んでもよく、ここでは繰り返さなくてもよい。したがって、これらの構成および構成要素(ならびに構成および構成要素のバリエーション)の適切な説明が参照される。
【0102】
図4を参照すると、図示の実装のカートリッジ500は、近位端506および遠位端508を含む外側タンク壁504によって画定されるタンク部502を含む。したがって、タンク部502は、タンク壁504がタンクの周りに連続する側壁であり、遠位端508が底壁を画定することを特徴とすることができる。タンク部502はまた、気化用に構成された液体組成物524(例えば、上述たようなe-リキッドまたはエアロゾル前駆体組成物)を収容するように構成されている。カートリッジ500はまた、内部に画定された出口ポータル515を有する遠位端516および近位端514を含む外側マウスピース壁512によって画定されたマウスピース部510を含む。図示の実装では、カートリッジ500はまた、マウスピース部510とタンク部502との間に配置されたカラー部560を含む。図示の実装では、カラー部560は、圧入またはスナップフィット接続を介してマウスピース部510およびタンク部502に接合されるように構成されている。しかしながら、他の実装では、他の取付方法(例えば、接着剤、熱かしめ/溶接、超音波溶接などを介して)またはそれらの任意の組み合わせが可能である。
【0103】
いくつかの実装では、外側タンク壁504は、その中に含まれる液体組成物524が外部から視認可能であるように、少なくとも部分的に透明または半透明であるように構成されてもよい。したがって、いくつかの実装では、外側タンク壁504の全体が透明または半透明であってもよい。あるいは、いくつかの実装では、外側タンク壁504の片側のみ、または1つ以上の側面の一部(または部分)が透明または半透明であってもよく、外側タンク壁の残りの部分が実質的に不透明であってもよい。いくつかの実施形態では、外側タンク壁504またはその一部は、実質的に不透明であってもよく、タンク502の近位端506からタンクの遠位端508まで延在するストリップは、透明または半透明であってもよい。さらなる実装では、外側タンク壁504は着色されてもよい。いくつかの実装では、色は、透明または半透明の外側タンク壁を使用することなどによって、タンク502内の液体組成物524が依然として視認可能であるように構成されることができる。他の実装では、タンク壁は、外側タンク壁504が実質的に不透明な色を有するように構成されることができる。
【0104】
図示の実装では、マウスピース部502、カラー部560、およびタンク部502のうちの1つ以上は、例えば成形プラスチック材料(例えば、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリアミド(ナイロン)、耐衝撃性ポリスチレン、ポリプロピレン、コポリエステル、ポリブチレンテレフタレート、およびそれらの組み合わせ)などの成形ポリマー材料から構成されてもよいが、他の材料も可能である。他の実装では、これらの構成要素の1つ以上は、例えば、金属材料(例えば、アルミニウム、ステンレス鋼、金属合金など)、ガラス材料、セラミック材料(例えば、アルミナ、シリカ、ムライト、炭化ケイ素、窒化ケイ素、窒化アルミニウムなど)、複合材料、および/またはそれらの任意の組み合わせを含む他の材料から構成されてもよい。
【0105】
図4に示すように、カートリッジ500は、加熱部材520と、加熱部材520をバッテリおよび/または制御装置の制御構成要素と電気的に接続するように構成された一対の電気接点525A、525Bとをさらに含む。図示の実装では、接点525A、525Bは、カートリッジ500の両側に配置され、カラー部560に取り付けられるように構成されている。図示の実装では、接点525A、525Bは、圧入またはスナップフィット取付を介してカラー部560に取り付けられるように構成されているが、他の実装では、例えば接着剤を介して、またはインサート成形プロセスを介してなど、他の形態の取り付けが可能である。図示の実装では、電気接点525A、525Bは、導電性材料から構成されている。導電性材料の例は、これらに限定されないが、銅、ベリリウム銅、アルミニウム、白金、金、銀、鉄、鋼、真鍮、青銅、グラファイト、導電性セラミック材料、および/またはそれらの任意の組み合わせを含む。いくつかの実装では、電気接点の1つ以上は、1つの導電性材料から構成されてもよく、例えばニッケルおよび/または金などの別の導電性材料でメッキされてもよい。
【0106】
図示の実装では、加熱部材520は、304、304L、316、または316Lステンレス鋼を含むがこれらに限定されないステンレス鋼材料などの金属材料から構成されることができる。他の実装では、加熱部材は、例えば、ステンレス鋼、純ニッケル、ニッケル-鉄合金、カンタル(FeCrAl)、ニクロム、二ケイ化モリブデン(MoSi2)、ケイ化モリブデン(MoSi)、アルミニウムドープ二ケイ化モリブデン(Mo(Si,Al)2)、チタン、白金、銀、パラジウム、銀およびパラジウムの合金、グラファイトおよびグラファイトベースの材料(例えば、炭素ベースの発泡体や糸)などの異なる材料から構成されてもよい。さらなる実装では、加熱部材は、導電性インク、ホウ素ドープシリカ、および/またはセラミック(例えば、正または負の温度係数セラミック)から形成されてもよい。他の実装では、加熱部材は、多孔質部材上に印刷されてもよく、多孔質部材内に埋め込まれてもよく、または多孔質部材と一体化されてもよい。例えば、いくつかの実装では、加熱部材520は、第1の液体輸送要素521と一体化されてもよい。上述したように、他のタイプの加熱部材(例えば、レーザダイオード、マイクロヒータなど)も利用されることができる。
【0107】
図示の実装のカートリッジ500はまた、一対の液体輸送要素を含む。特に、カートリッジ500は、第1の液体輸送要素521と、第2の液体輸送要素522とを含む。図示の実装では、第1の液体輸送要素521の少なくとも一部は、加熱部材520に近接して配置されるように構成されている。さらに、図示の実装の第2の液体輸送要素522は、第2の液体輸送要素522が第1の液体輸送要素521に液体を輸送するように構成されるように、第1の液体輸送要素521とタンク502内に収容された液体組成物524との間に延在するように構成されている。図示の実装では、第2の液体輸送要素522は、長手方向部529と交差する横断部527を有するT字形を有する。他の構成も可能であるが、図示の実装では、長手方向部529の長さは、横断部527の長さよりも長い。
【0108】
図5Aおよび
図5Bに示すように、第1の液体輸送要素521および加熱部材520は、カートリッジ500のカラー部560に配置されている。カートリッジ内に設置されると、図示の実装の加熱部材520は、湾曲したまたは弓形形状を有する。さらに、カートリッジ内に設置されると、図示の実装の第1の液体輸送要素521もまた、湾曲したまたは弓形形状を有する。特に、図示の実装の加熱部材520は、カートリッジ500に設置されたときに、第1の液体輸送要素521の上面の湾曲形状(または、いくつかの実装では、逆もまた同様である)に対応する(例えば、以下と類似またはほぼ同じ)湾曲した形状または弓形の形状を有する平坦加熱要素を備える。そのようにして、設置位置にある加熱部材520は、第1の液体輸送要素521の上面に接触する。図示の実装では、平坦加熱部材520の湾曲した形態は、第1の液体輸送要素521を通る流路長に対する流れ断面積の大きな比を提供することができる。設置されると、加熱部材520の湾曲は、第1の液体輸送要素521に対して圧縮力を提供することができる。加熱部材520の設置された湾曲はまた、第1の液体輸送要素521に向かって熱膨張とともに起こることができる加熱部材520の撓みを付勢し、したがって加熱部材520と第1の液体輸送要素521との間の熱接触を維持するのに役立つ。さらにまた、カートリッジ500に設置されると、第2の液体輸送要素522の横断部527もまた、第1の液体輸送要素521の底面の曲率に対応する(例えば、以下と類似またはほぼ同じ)湾曲したまたは弓形の形状を有する。そのようにして、第2の液体輸送要素522の横断部527の上面は、第1の液体輸送要素521の底面と接触する。したがって、これらの特徴のうちの1つ以上は、第1の液体輸送要素521への液体組成物の送達に関して性能を向上させることができる。
【0109】
様々な実装では、第1の液体輸送要素521および第2の液体輸送要素522の一方または双方は、毛細管現象などによって液体を輸送するように構成された1つ以上の材料から形成されてもよい。いくつかの実装では、液体輸送要素の一方または双方は、例えば、繊維状材料(例えば、有機綿、酢酸セルロース、再生セルロース織物、ガラス繊維)、多孔質セラミック、多孔質カーボン、グラファイト、多孔質ガラス、焼結ガラスビーズ、焼結セラミックビーズ、毛細管などから形成されることができる。図示の実装では、第1の液体輸送要素521は、繊維状材料を含み、第2の液体輸送要素522は、半剛性材料を含む。図示の実装では、第2の液体輸送要素522は、カラー部560に圧入されるように構成されているが、他の取付方法も可能である。したがって、様々な実装では、液体輸送要素は、開孔ネットワーク(すなわち、流体が要素を通って複数の方向において、1つの孔から他の孔に流れることができるように相互接続された複数の孔)を含む任意の材料であってもよい。本明細書においてさらに説明されるように、本開示のいくつかの実装は、特に非繊維輸送要素の使用に関することができる。したがって、繊維輸送要素は、明示的に除外されることができる。あるいは、繊維輸送要素と非繊維輸送要素との組み合わせが利用されてもよい。エアロゾル前駆体を支持するための代表的なタイプの基材、リザーバ、または他の構成要素は、参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる、Newtonによる米国特許第8,528,569号明細書;Chapmanらによる米国特許出願公開第2014/0261487号明細書およびDavisらによる米国特許出願公開第2014/0059780号明細書;およびBlessらによる米国特許出願公開第2015/0216232号明細書に記載されている。さらに、様々なウィッキング材料、および特定のタイプの電子タバコ内のこれらのウィッキング材料の構成および動作は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、Searsらによる米国特許第8,910,640号明細書に記載されている。いくつかの実装では、液体輸送要素の一方または双方は、多孔質セラミック、多孔質ガラスなどの多孔質モノリスから部分的または完全に形成されてもよい。本開示の実施形態にしたがって使用するのに適することができる例示的なモノリシック材料は、例えば、その開示が参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる、2016年1月5日に出願された米国特許出願第14/988,109号、およびLaMotheによる米国特許出願公開第2014/0123989号明細書に記載されている。いくつかの実装では、多孔質モノリスは、実質的に中実(例えば、非中空)のウィックを形成してもよい。
【0110】
図示の実装では、カートリッジ500は、フード特徴部562(図示の実装では湾曲フード特徴部である)をさらに含み、その一部は、加熱部材520の上方(例えば、下流)およびカラー部560内に配置されるように構成されている。図示の実装では、フード特徴部562は、エアロゾルを導き、凝縮物を収集し、および/またはカートリッジ500から直接出る液体および高温を遮蔽するように構成されている。図示の実装では、フード特徴部562は、例えば成形プラスチック材料(例えば、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリアミド(ナイロン)、耐衝撃性ポリスチレン、ポリプロピレン、コポリエステル、ポリブチレンテレフタレート、およびそれらの組み合わせ)などの成形ポリマー材料から構成されてもよいが、他の材料も可能である。他の実装では、フード特徴部は、例えば、金属材料(例えば、アルミニウム、ステンレス鋼、金属合金など)、ガラス材料、セラミック材料(例えば、アルミナ、シリカ、ムライト、炭化ケイ素、窒化ケイ素、窒化アルミニウムなど)、複合材料、および/またはそれらの任意の組み合わせを含む他の材料から構成されてもよい。図示の実装のフード特徴部562は、加熱部材520の湾曲と反対の湾曲を有する。例えば、図示の実装では、加熱部材520は(
図3Aに示す長手方向軸線のマウスピース端部に対して)凹状の湾曲を有するが、フード特徴部562は、凸状の湾曲を有する。図示の実装では、加熱部材520およびフード特徴部562は、気化チャンバ540の少なくとも一部を画定する。上述したように、加熱部材520が第1の液体輸送要素521に収容される液体組成物の少なくとも一部を加熱すると、気化チャンバ540内にエアロゾルが生成される。したがって、ユーザがエアロゾル送達装置を吸引すると、気化チャンバ540からのエアロゾルは、フード特徴部562によって迂回され、マウスピース部510の出口ポータル515を介してユーザに送達されることができる。
【0111】
図6、
図7A、および
図7Bは、本開示の別の実装にかかるカートリッジを示している。特に、
図6は、本開示の例示的実装にかかるカートリッジ700の分解斜視図を示し、
図7Aは、カートリッジ700の部分断面図を示し、
図7Bは、カートリッジ700の部分拡大断面図を示している。様々な実装では、カートリッジ700の一部は、対応する制御装置のカートリッジ受容チャンバと取り外し可能に結合されるように構成されている。多くの態様では、カートリッジ700および対応する制御装置は、いくつかの同様の構成を有してもよく、上述したカートリッジ300および制御装置200のものといくつかの同様の構成要素(およびいくつかの同様の構成および構成要素のバリエーション)を含んでもよく、ここでは繰り返さなくてもよい。したがって、これらの構成および構成要素(ならびに構成および構成要素のバリエーション)の適切な説明が参照される。
【0112】
図を参照すると、図示の実装のカートリッジ700は、近位端706および遠位端708を含む外側タンク壁704によって画定されるタンク部702を含む。したがって、タンク部702は、タンク壁704がタンクの周りに連続する側壁であり、遠位端708が底壁を画定することを特徴とすることができる。タンク部702はまた、気化用に構成された液体組成物724(例えば、上述たようなe-リキッドまたはエアロゾル前駆体組成物)を収容するように構成されている。カートリッジ700はまた、内部に画定された出口ポータル715を有する遠位端716および近位端714を含む外側マウスピース壁712によって画定されたマウスピース部710を含む。図示の実装では、カートリッジ700はまた、マウスピース部710とタンク部702との間に配置されたカラー部760を含む。図示の実装では、カラー部760は、圧入またはスナップフィット接続を介してマウスピース部710およびタンク部702に接合されるように構成されている。しかしながら、他の実装では、他の取付方法(例えば、接着剤、熱かしめ/溶接、超音波溶接などを介して)またはそれらの任意の組み合わせが可能である。
【0113】
いくつかの実装では、外側タンク壁704は、その中に含まれる液体組成物724が外部から視認可能であるように、少なくとも部分的に透明または半透明であるように構成されてもよい。したがって、いくつかの実装では、外側タンク壁704の全体が透明または半透明であってもよい。あるいは、いくつかの実装では、外側タンク壁704の片側のみ、または1つ以上の側面の一部(または部分)が透明または半透明であってもよく、外側タンク壁の残りの部分が実質的に不透明であってもよい。いくつかの実施形態では、外側タンク壁704またはその一部は、実質的に不透明であってもよく、タンク702の近位端706からタンクの遠位端708まで延在するストリップは、透明または半透明であってもよい。さらなる実装では、外側タンク壁704は着色されてもよい。いくつかの実装では、色は、透明または半透明の外側タンク壁を使用することなどによって、タンク702内の液体組成物724が依然として視認可能であるように構成されることができる。他の実装では、タンク壁は、外側タンク壁704が実質的に不透明な色を有するように構成されることができる。
【0114】
図示の実装では、マウスピース部710、カラー部760、およびタンク部702のうちの1つ以上は、例えば成形プラスチック材料(例えば、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリアミド(ナイロン)、耐衝撃性ポリスチレン、ポリプロピレン、コポリエステル、ポリブチレンテレフタレート、およびそれらの組み合わせ)などの成形ポリマー材料から構成されてもよいが、他の材料も可能である。他の実装では、これらの構成要素の1つ以上は、例えば、金属材料(例えば、アルミニウム、ステンレス鋼、金属合金など)、ガラス材料、セラミック材料(例えば、アルミナ、シリカ、ムライト、炭化ケイ素、窒化ケイ素、窒化アルミニウムなど)、複合材料、および/またはそれらの任意の組み合わせを含む他の材料から構成されてもよい。
【0115】
図6に示すように、カートリッジ700は、加熱部材720と、加熱部材720をバッテリおよび/または制御装置の制御構成要素と電気的に接続するように構成された一対の電気接点725A、725Bとをさらに含む。図示の実装では、接点725A、725Bは、カートリッジ700の両側に配置され、カラー部760に取り付けられるように構成されている。図示の実装では、接点725A、725Bは、圧入またはスナップフィット取付を介してカラー部760に取り付けられるように構成されているが、他の実装では、例えば接着剤を介して、またはインサート成形プロセスを介してなど、他の形態の取り付けが可能である。図示の実装では、電気接点725A、725Bは、導電性材料から構成されている。導電性材料の例は、これらに限定されないが、銅、ベリリウム銅、アルミニウム、白金、金、銀、鉄、鋼、真鍮、青銅、グラファイト、導電性セラミック材料、および/またはそれらの任意の組み合わせを含む。いくつかの実装では、電気接点の1つ以上は、1つの導電性材料から構成されてもよく、例えばニッケルおよび/または金などの別の導電性材料でメッキされてもよい。
【0116】
様々な実装では、加熱部材は、電流が印加されると熱を発生するように構成された1つ以上の異なる材料を含むことができる。図示の実装では、加熱部材720は、304、304L、316、または316Lステンレス鋼を含むがこれらに限定されないステンレス鋼材料などの金属材料から構成されることができる。他の実装では、加熱部材は、例えば、ステンレス鋼、純ニッケル、ニッケル-鉄合金、カンタル(FeCrAl)、ニクロム、二ケイ化モリブデン(MoSi2)、ケイ化モリブデン(MoSi)、アルミニウムをドープした二ケイ化モリブデン(Mo(Si,Al)2)、チタン、白金、銀、パラジウム、銀およびパラジウムの合金、グラファイトおよびグラファイトベースの材料(例えば、炭素ベースの発泡体や糸)などの異なる材料から構成されてもよい。さらなる実装では、加熱部材は、導電性インク、ホウ素ドープシリカ、および/またはセラミック(例えば、正または負の温度係数セラミック)から形成されてもよい。他の実装では、加熱部材は、多孔質部材上に印刷されてもよく、多孔質部材内に埋め込まれてもよく、または多孔質部材と一体化されてもよい。例えば、いくつかの実装では、加熱部材720は、第1の液体輸送要素721と一体化されてもよい。上述したように、他のタイプの加熱部材も利用されることができる。
【0117】
図示の実装のカートリッジ700はまた、一対の液体輸送要素を含む。特に、カートリッジ700は、第1の液体輸送要素721と、第2の液体輸送要素722とを含む。図示の実装では、第1の液体輸送要素721の少なくとも一部は、加熱部材720に近接して配置されるように構成されている。さらに、図示の実装の第2の液体輸送要素722は、第2の液体輸送要素722が第1の液体輸送要素721に液体を輸送するように構成されるように、第1の液体輸送要素721とタンク702内に収容された液体組成物724との間に延在するように構成されている。図示の実装では、第2の液体輸送要素722は、長手方向部729と交差する横断部727を有するT字形を有する。他の構成も可能であるが、図示の実装では、横断部727の長さは、長手方向部729の長さよりも長い。
【0118】
図7Aおよび
図7Bに示すように、第1の液体輸送要素721、第2の液体輸送要素722、および加熱部材720は、カートリッジ700のカラー部760に配置されている。カートリッジ内に設置されると、図示の実装の加熱部材720は、湾曲したまたは弓形の形状を有する。さらに、カートリッジ内に設置されると、図示の実装の第1の液体輸送要素721もまた、湾曲したまたは弓形の形状を有する。特に、図示の実装の加熱部材720は、カートリッジ700に設置されたときに、第1の液体輸送要素721の上面の湾曲形状(または、いくつかの実装では、逆もまた同様である)に対応する(例えば、以下と類似またはほぼ同じ)湾曲した形状または弓形の形状を有する平坦加熱要素を備える。そのようにして、設置位置にある加熱部材720は、第1の液体輸送要素721の上面に接触する。図示の実装では、平坦加熱部材720の湾曲した形態は、第1の液体輸送要素721を通る流路長に対する流れ断面積の大きな比を提供することができる。設置されると、加熱部材720の湾曲は、第1の液体輸送要素721に対して圧縮力を提供することができる。加熱部材720の設置された湾曲はまた、第1の液体輸送要素721に向かって熱膨張とともに起こることができる加熱部材720の撓みを付勢し、したがって加熱部材720と第1の液体輸送要素721との間の熱接触を維持するのに役立つ。さらにまた、カートリッジ700に設置されると、第2の液体輸送要素722の横断部727もまた、第1の液体輸送要素721の底面の曲率に対応する(例えば、以下と類似またはほぼ同じ)湾曲したまたは弓形の形状を有する。そのようにして、第2の液体輸送要素722の横断部727の上面は、第1の液体輸送要素721の底面と接触する。したがって、これらの特徴のうちの1つ以上は、第1の液体輸送要素721への液体組成物の送達に関して性能を向上させることができる。
【0119】
様々な実装では、第1の液体輸送要素721および第2の液体輸送要素722の一方または双方は、毛細管現象などによって液体を輸送するように構成された1つ以上の材料から形成されてもよい。いくつかの実装では、液体輸送要素の一方または双方は、例えば、繊維状材料(例えば、有機綿、酢酸セルロース、再生セルロース織物、ガラス繊維)、多孔質セラミック、多孔質カーボン、グラファイト、多孔質ガラス、焼結ガラスビーズ、焼結セラミックビーズ、毛細管などから形成されることができる。図示の実装では、第1の液体輸送要素721は、繊維状材料を含み、第2の液体輸送要素722は、半剛性材料を含む。図示の実装では、第2の液体輸送要素722は、カラー部760に圧入されるように構成されているが、他の取付方法も可能である。したがって、様々な実装では、液体輸送要素は、開孔ネットワーク(すなわち、流体が要素を通って複数の方向において、1つの孔から他の孔に流れることができるように相互接続された複数の孔)を含む任意の材料であってもよい。本明細書においてさらに説明されるように、本開示のいくつかの実装は、特に非繊維輸送要素の使用に関することができる。したがって、繊維輸送要素は、明示的に除外されることができる。あるいは、繊維輸送要素と非繊維輸送要素との組み合わせが利用されてもよい。エアロゾル前駆体を支持するための代表的なタイプの基材、リザーバ、または他の構成要素は、参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる、Newtonによる米国特許第8,528,569号明細書;Chapmanらによる米国特許出願公開第2014/0261487号明細書およびDavisらによる米国特許出願公開第2014/0059780号明細書;およびBlessらによる米国特許出願公開第2015/0216232号明細書に記載されている。さらに、様々なウィッキング材料、および特定のタイプの電子タバコ内のこれらのウィッキング材料の構成および動作は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、Searsらによる米国特許第8,910,640号明細書に記載されている。いくつかの実装では、液体輸送要素の一方または双方は、多孔質セラミック、多孔質ガラスなどの多孔質モノリスから部分的または完全に形成されてもよい。本開示の実施形態にしたがって使用するのに適することができる例示的なモノリシック材料は、例えば、その開示が参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる、2016年1月5日に出願された米国特許出願第14/988,109号、およびLaMotheによる米国特許出願公開第2014/0123989号明細書に記載されている。いくつかの実装では、多孔質モノリスは、実質的に中実のウィックを形成してもよい。
【0120】
図示の実装では、カートリッジ700は、フード特徴部762(図示の実装では湾曲フード特徴部である)をさらに含み、その一部は、加熱部材720の上方およびカラー部760内に配置されるように構成されている。図示の実装では、フード特徴部762は、例えば成形プラスチック材料(例えば、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリアミド(ナイロン)、耐衝撃性ポリスチレン、ポリプロピレン、コポリエステル、ポリブチレンテレフタレート、およびそれらの組み合わせ)などの成形ポリマー材料から構成されてもよいが、他の材料も可能である。他の実装では、フード特徴部は、例えば、金属材料(例えば、アルミニウム、ステンレス鋼、金属合金など)、ガラス材料、セラミック材料(例えば、アルミナ、シリカ、ムライト、炭化ケイ素、窒化ケイ素、窒化アルミニウムなど)、複合材料、および/またはそれらの任意の組み合わせを含む他の材料から構成されてもよい。図示の実装のフード特徴部762は、加熱部材720の湾曲と反対の湾曲を有する。例えば、図示の実装では、加熱部材720は(
図3Aに示す長手方向軸線のマウスピース端部に対して)凹状の湾曲を有するが、フード特徴部762は、凸状の湾曲を有する。図示の実装では、加熱部材720およびフード特徴部762は、気化チャンバ740の少なくとも一部を画定する。上述したように、加熱部材720が第1の液体輸送要素721に収容される液体組成物の少なくとも一部を加熱すると、気化チャンバ740内にエアロゾルが生成される。図示の実装では、フード特徴部762は、エアロゾルを導き、凝縮物を収集し、および/またはカートリッジ700から直接出る液体および高温を遮蔽するように構成されている。したがって、ユーザがエアロゾル送達装置を吸引すると、気化チャンバ740からのエアロゾルは、マウスピース部710の出口ポータル715を介してユーザに送達されることができる。
【0121】
図8および
図9は、本開示の別の実装にかかるカートリッジを示している。特に、
図8は、本開示の例示的実装にかかるカートリッジ900の分解斜視図を示し、
図9は、カートリッジ900の部分断面図を示している。様々な実装では、カートリッジ900の一部は、対応する制御装置のカートリッジ受容チャンバと取り外し可能に結合されるように構成されている。多くの態様では、カートリッジ900および対応する制御装置は、いくつかの同様の構成を有してもよく、上述したカートリッジ300および制御装置200のものといくつかの同様の構成要素(およびいくつかの同様の構成および構成要素のバリエーション)を含んでもよく、ここでは繰り返さなくてもよい。したがって、これらの構成および構成要素(ならびに構成および構成要素のバリエーション)の適切な説明が参照される。
【0122】
図を参照すると、図示の実装のカートリッジ900は、近位端906および遠位端908を含む外側タンク壁904によって画定されるタンク部902を含む。したがって、タンク部902は、タンク壁904がタンクの周りに連続する側壁であり、遠位端908が底壁を画定することを特徴とすることができる。タンク部902はまた、気化用に構成された液体組成物924(例えば、上述たようなe-リキッドまたはエアロゾル前駆体組成物)を収容するように構成されている。カートリッジ900はまた、内部に画定された出口ポータル915を有する遠位端916および近位端914を含む外側マウスピース壁912によって画定されたマウスピース部910を含む。図示の実装では、カートリッジ900はまた、マウスピース部910とタンク部902との間に配置されたカラー部960を含む。図示の実装では、カラー部960は、圧入またはスナップフィット接続を介してマウスピース部910およびタンク部902に接合されるように構成されている。しかしながら、他の実装では、他の取付方法(例えば、接着剤、熱かしめ/溶接、超音波溶接などを介して)またはそれらの任意の組み合わせが可能である。
【0123】
いくつかの実装では、外側タンク壁904は、その中に含まれる液体組成物924が外部から視認可能であるように、少なくとも部分的に透明または半透明であるように構成されてもよい。したがって、いくつかの実装では、外側タンク壁904の全体が透明または半透明であってもよい。あるいは、いくつかの実装では、外側タンク壁904の片側のみ、または1つ以上の側面の一部(または部分)が透明または半透明であってもよく、外側タンク壁の残りの部分が実質的に不透明であってもよい。いくつかの実施形態では、外側タンク壁904またはその一部は、実質的に不透明であってもよく、タンク902の近位端906からタンクの遠位端908まで延在するストリップは、透明または半透明であってもよい。さらなる実装では、外側タンク壁904は着色されてもよい。いくつかの実装では、色は、透明または半透明の外側タンク壁を使用することなどによって、タンク902内の液体組成物924が依然として視認可能であるように構成されることができる。他の実装では、タンク壁は、外側タンク壁904が実質的に不透明な色を有するように構成されることができる。
【0124】
図示の実装では、マウスピース部910、カラー部960、およびタンク部902のうちの1つ以上は、例えば成形プラスチック材料(例えば、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリアミド(ナイロン)、耐衝撃性ポリスチレン、ポリプロピレン、コポリエステル、ポリブチレンテレフタレート、およびそれらの組み合わせ)などの成形ポリマー材料から構成されてもよいが、他の材料も可能である。他の実装では、これらの構成要素の1つ以上は、例えば、金属材料(例えば、アルミニウム、ステンレス鋼、金属合金など)、ガラス材料、セラミック材料(例えば、アルミナ、シリカ、ムライト、炭化ケイ素、窒化ケイ素、窒化アルミニウムなど)、複合材料、および/またはそれらの任意の組み合わせを含む他の材料から構成されてもよい。
【0125】
図に示すように、カートリッジ900は、加熱部材920と、加熱部材920をバッテリおよび/または制御装置の制御構成要素と電気的に接続するように構成された一対の電気接点925A、925Bとをさらに含む。図示の実装では、接点925A、925Bは、カートリッジ900の両側に配置され、カラー部960に取り付けられるように構成されている。図示の実装では、接点925A、925Bは、圧入またはスナップフィット取付を介してカラー部960に取り付けられるように構成されているが、他の実装では、例えば接着剤を介して、またはインサート成形プロセスを介してなど、他の形態の取り付けが可能である。図示の実装では、電気接点925A、925Bは、導電性材料から構成されている。導電性材料の例は、これらに限定されないが、銅、ベリリウム銅、アルミニウム、白金、金、銀、鉄、鋼、真鍮、青銅、グラファイト、導電性セラミック材料、および/またはそれらの任意の組み合わせを含む。いくつかの実装では、電気接点の1つ以上は、1つの導電性材料から構成されてもよく、例えばニッケルおよび/または金などの別の導電性材料でメッキされてもよい。
【0126】
様々な実装では、加熱部材は、電流が印加されると熱を発生するように構成された1つ以上の異なる材料を含むことができる。図示の実装では、加熱部材920は、ワイヤコイルを備える。ワイヤコイルが形成されることができる材料の例は、例えば、ステンレス鋼、純ニッケル、ニッケル-鉄合金、カンタル(FeCrAl)、ニクロム、二ケイ化モリブデン(MoSi2)、ケイ化モリブデン(MoSi)、アルミニウムドープ二ケイ化モリブデン(Mo(Si,Al)2)、チタン、白金、銀、パラジウム、銀およびパラジウムの合金、グラファイトおよびグラファイトベースの材料(例えば、炭素ベースの発泡体や糸)を含む。さらなる実装では、ヒータ920は、導電性インク、ホウ素ドープシリカ、および/またはセラミック(例えば、正または負の温度係数セラミック)から形成されてもよい。他の実装では、加熱部材は、多孔質部材上に印刷されてもよく、多孔質部材内に埋め込まれてもよく、または多孔質部材と一体化されてもよい。例えば、いくつかの実装では、加熱部材920は、第1の液体輸送要素921と一体化されてもよい。上述したように、他のタイプの加熱部材(例えば、レーザダイオード、マイクロヒータなど)も利用されることができる。
【0127】
図示の実装のカートリッジ900はまた、一対の液体輸送要素を含む。特に、カートリッジ900は、第1の液体輸送要素921と、第2の液体輸送要素922とを含む。図示の実装では、加熱部材920の一部は、第1の液体輸送要素921の一部の周りに巻き付けられるように構成されている。図示の実装では、第2の液体輸送要素922は、第2の液体輸送要素922が第1の液体輸送要素921に液体を輸送するように構成されるように、第1の液体輸送要素921とタンク902内に収容された液体組成物924との間に延在するように構成されている。図示の実装では、第2の液体輸送要素922は、長手方向部929と交差する横断部927を有するT字形を有する。他の構成も可能であるが、図示の実装では、長手方向部929の長さは、横断部927の長さよりも長い。図示の実装の第2の液体輸送要素922はまた、カラー部960を液体組成物924から封止する役割を果たす。
【0128】
図示の実装では、カートリッジ900はまた、加熱部材920および第1の液体輸送要素921の少なくとも一部を保持するように構成された様々な特徴を含むことができる上部フレーム部931を含む。図示の実装では、上部フレーム部931は、熱可塑性エラストマー(TPE)またはシリコーン材料から構成されているが、他の材料も可能である。図示の実装の上部フレーム部931はまた、加熱部材920の端部のそれぞれの電気接点925A、925Bへの接続(例えば、一体に押圧することなどによって)を容易にするように構成されている。図示の実装では、上部フレーム部931、加熱部材920、第1の液体輸送要素921、および電気接点925A、925Bのうちの1つ以上の少なくとも一部は、カラー部960内に収容される。カートリッジ内に設置されると、第1の液体輸送要素921は、側方中央部933と、中央部933から交差して下方に延在する2つの長手方向脚部935A、935Bとを備えるU字形を有する。他の構成も可能であるが、図示の実装では、側方中央部933の長さは、長手方向脚部935A、935Bの長さよりも長い。図示の実装では、脚部935A、935Bのそれぞれの端部は、第2の液体輸送要素922の側面部927の上面に接触する。そのようにして、第2の液体輸送要素922は、第1の液体輸送要素921への液体組成物924の送達を容易にすることができる。
【0129】
様々な実装では、第1の液体輸送要素921および第2の液体輸送要素922の一方または双方は、毛細管現象などによって液体を輸送するように構成された1つ以上の材料から形成されてもよい。いくつかの実装では、液体輸送要素の一方または双方は、例えば、繊維状材料(例えば、有機綿、酢酸セルロース、再生セルロース織物、ガラス繊維)、多孔質セラミック、多孔質カーボン、グラファイト、多孔質ガラス、焼結ガラスビーズ、焼結セラミックビーズ、毛細管などから形成されることができる。図示の実装では、第1の液体輸送要素921は、繊維状材料を含み、第2の液体輸送要素922は、半剛性材料を含む。図示の実装では、第2の液体輸送要素922は、カラー部960に圧入されるように構成されているが、他の取付方法も可能である。したがって、様々な実装では、液体輸送要素は、開孔ネットワーク(すなわち、流体が要素を通って複数の方向において、1つの孔から他の孔に流れることができるように相互接続された複数の孔)を含む任意の材料であってもよい。本明細書においてさらに説明されるように、本開示のいくつかの実装は、特に非繊維輸送要素の使用に関することができる。したがって、繊維輸送要素は、明示的に除外されることができる。あるいは、繊維輸送要素と非繊維輸送要素との組み合わせが利用されてもよい。エアロゾル前駆体を支持するための代表的なタイプの基材、リザーバ、または他の構成要素は、参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる、Newtonによる米国特許第8,528,569号明細書;Chapmanらによる米国特許出願公開第2014/0261487号明細書およびDavisらによる米国特許出願公開第2014/0059780号明細書;およびBlessらによる米国特許出願公開第2015/0216232号明細書に記載されている。さらに、様々なウィッキング材料、および特定のタイプの電子タバコ内のこれらのウィッキング材料の構成および動作は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、Searsらによる米国特許第8,910,640号明細書に記載されている。いくつかの実装では、液体輸送要素の一方または双方は、多孔質セラミック、多孔質ガラスなどの多孔質モノリスから部分的または完全に形成されてもよい。本開示の実施形態にしたがって使用するのに適することができる例示的なモノリシック材料は、例えば、その開示が参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる、2016年1月5日に出願された米国特許出願第14/988,109号、およびLaMotheによる米国特許出願公開第2014/0123989号明細書に記載されている。いくつかの実装では、多孔質モノリスは、実質的に中実のウィックを形成してもよい。
【0130】
図に示すように、加熱部材920の少なくとも一部は、第1の液体輸送要素921の側方中央部933の周りに巻き付けられている。図示の実装では、気化チャンバ940は、加熱部材920が巻き付けられる第1の液体輸送要素921の周りの領域に配置され、少なくとも部分的に、上部フレーム部931および第2の液体輸送要素922によって画定される。上述したように、加熱部材920が第1の液体輸送要素921に収容される液体組成物の少なくとも一部を加熱すると、気化チャンバ940内にエアロゾルが生成される。したがって、ユーザがエアロゾル送達装置を吸引すると、気化チャンバ940からのエアロゾルは、マウスピース部910の出口ポータル915を介してユーザに送達されることができる。
【0131】
図10および
図11は、本開示の別の実装にかかるカートリッジを示している。特に、
図10は、本開示の例示的実装にかかるカートリッジ1100の分解斜視図を示し、
図11は、カートリッジ1100の部分断面図を示している。様々な実装では、カートリッジ1100の一部は、対応する制御装置のカートリッジ受容チャンバと取り外し可能に結合されるように構成されている。多くの態様では、カートリッジ1100および対応する制御装置は、いくつかの同様の構成を有してもよく、上述したカートリッジ300および制御装置200のものといくつかの同様の構成要素(およびいくつかの同様の構成および構成要素のバリエーション)を含んでもよく、ここでは繰り返さなくてもよい。したがって、これらの構成および構成要素(ならびに構成および構成要素のバリエーション)の適切な説明が参照される。
【0132】
図を参照すると、図示の実装のカートリッジ1100は、外側タンク壁1104によって画定され且つ近位端1106および遠位端1108を含むタンク部1102を含む。したがって、タンク部1102は、タンク壁1104がタンクの周りに連続する側壁であり、遠位端1108が底壁を画定することを特徴とすることができる。タンク部1102はまた、気化用に構成された液体組成物1124(例えば、上述たようなe-リキッドまたはエアロゾル前駆体組成物)を収容するように構成されている。カートリッジ1100はまた、外側マウスピース壁1112によって画定され且つ内部に画定された出口ポータル1115を有する遠位端1116および近位端1114を含むマウスピース部1110を含む。図示の実装では、カートリッジ1100はまた、マウスピース部1110とタンク部1102との間に配置されたカラー部1160を含む。図示の実装では、カラー部1160は、圧入またはスナップフィット接続を介してマウスピース部1110およびタンク部1102に接合されるように構成されている。しかしながら、他の実装では、他の取付方法(例えば、接着剤、熱かしめ/溶接、超音波溶接などを介して)またはそれらの任意の組み合わせが可能である。
【0133】
いくつかの実装では、外側タンク壁1104は、その中に含まれる液体組成物1124が外部から視認可能であるように、少なくとも部分的に透明または半透明であるように構成されてもよい。したがって、いくつかの実装では、外側タンク壁1104の全体が透明または半透明であってもよい。あるいは、いくつかの実装では、外側タンク壁1104の片側のみ、または1つ以上の側面の一部(または部分)が透明または半透明であってもよく、外側タンク壁の残りの部分が実質的に不透明であってもよい。いくつかの実施形態では、外側タンク壁1104またはその一部は、実質的に不透明であってもよく、タンク1102の近位端1106からタンクの遠位端1108まで延在するストリップは、透明または半透明であってもよい。さらなる実装では、外側タンク壁1104は着色されてもよい。いくつかの実装では、色は、透明または半透明の外側タンク壁を使用することなどによって、タンク1102内の液体組成物1124が依然として視認可能であるように構成されることができる。他の実装では、タンク壁は、外側タンク壁1104が実質的に不透明な色を有するように構成されることができる。
【0134】
図示の実装では、マウスピース部1110、カラー部1160、およびタンク部1102のうちの1つ以上は、例えば成形プラスチック材料(例えば、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリアミド(ナイロン)、耐衝撃性ポリスチレン、ポリプロピレン、コポリエステル、ポリブチレンテレフタレート、およびそれらの組み合わせ)などの成形ポリマー材料から構成されてもよいが、他の材料も可能である。他の実装では、これらの構成要素の1つ以上は、例えば、金属材料(例えば、アルミニウム、ステンレス鋼、金属合金など)、ガラス材料、セラミック材料(例えば、アルミナ、シリカ、ムライト、炭化ケイ素、窒化ケイ素、窒化アルミニウムなど)、複合材料、および/またはそれらの任意の組み合わせを含む他の材料から構成されてもよい。
【0135】
図に示すように、カートリッジ1100は、加熱部材1120と、加熱部材1120をバッテリおよび/または制御装置の制御構成要素と電気的に接続するように構成された一対の電気接点1125A、1125Bとをさらに含む。図示の実装では、接点1125A、1125Bは、カートリッジ1100の両側に配置され、カラー部1160に取り付けられるように構成されている。図示の実装では、接点1125A、1125Bは、圧入またはスナップフィット取付を介してカラー部1160に取り付けられるように構成されているが、他の実装では、例えば接着剤を介して、またはインサート成形プロセスを介してなど、他の形態の取り付けが可能である。図示の実装では、電気接点1125A、1125Bは、導電性材料から構成されている。導電性材料の例は、これらに限定されないが、銅、ベリリウム銅、アルミニウム、白金、金、銀、鉄、鋼、真鍮、青銅、グラファイト、導電性セラミック材料、および/またはそれらの任意の組み合わせを含む。いくつかの実装では、電気接点の1つ以上は、1つの導電性材料から構成されてもよく、例えばニッケルおよび/または金などの別の導電性材料でメッキされてもよい。
【0136】
様々な実装では、加熱部材は、電流が印加されると熱を発生するように構成された1つ以上の異なる材料を含むことができる。図示の実装では、加熱部材1120は、ワイヤコイルを備える。ワイヤコイルが形成されることができる材料の例は、例えば、ステンレス鋼、純ニッケル、ニッケル-鉄合金、カンタル(FeCrAl)、ニクロム、二ケイ化モリブデン(MoSi2)、ケイ化モリブデン(MoSi)、アルミニウムをドープした二ケイ化モリブデン(Mo(Si,Al)2)、チタン、白金、銀、パラジウム、銀およびパラジウムの合金、グラファイトおよびグラファイトベースの材料(例えば、炭素ベースの発泡体や糸)を含む。さらなる実装では、ヒータ1120は、導電性インク、ホウ素ドープシリカ、および/またはセラミック(例えば、正または負の温度係数セラミック)から形成されてもよい。他の実装では、加熱部材は、多孔質部材上に印刷されてもよく、多孔質部材内に埋め込まれてもよく、または多孔質部材と一体化されてもよい。例えば、いくつかの実装では、加熱部材1120は、第1の液体輸送要素1121と一体化されてもよい。上述したように、他のタイプの加熱部材(例えば、レーザダイオード、マイクロヒータなど)も利用されることができる。
【0137】
図示の実装のカートリッジ1100はまた、一対の液体輸送要素を含む。特に、カートリッジ1100は、第1の液体輸送要素1121と、第2の液体輸送要素1122とを含む。図示の実装では、加熱部材1120の一部は、第1の液体輸送要素1121の一部の周りに巻き付けられるように構成されている。図示の実装では、第2の液体輸送要素1122は、第1の液体輸送要素1121の下方に配置され、第1の液体輸送要素1121の少なくとも一部に巻き付くように構成されている。図示の実装では、第2の液体輸送要素1122は、比較的平坦な形状を有する。
【0138】
図示の実装では、カートリッジ1100はまた、加熱部材1120および第1の液体輸送要素1121の少なくとも一部を保持するように構成された様々な特徴を含む上部フレーム部1131を含む。図示の実装では、上部フレーム部1131は、熱可塑性エラストマー(TPE)またはシリコーン材料から構成されているが、他の材料も可能である。図示の実装では、上部フレーム部1131、加熱部材1120、第1の液体輸送要素1121、第2の液体輸送要素1122、および電気接点1125A、1125Bのうちの1つ以上の少なくとも一部は、カラー部1160内に収容される。カートリッジ内に設置されると、第1の液体輸送要素1121は、側方中央部1133と、中央部1133から下方に延在する2つの長手方向脚部1135A、1135Bとを備えるU字形を有する。他の構成も可能であるが、図示の実装では、長手方向脚部の長さは、側方中央部の長さよりも長い。図示の実装では、脚部1135A、1135Bのそれぞれの端部は、液体組成物1124内に延在するようにタンク部1102内に下方に延在している。他の構成も可能であるが、図示の実装では、長手方向脚部1135A、1135Bの端部は、タンク部1102の底壁まで(例えば、近接して)延在している。
【0139】
様々な実装では、第1の液体輸送要素1121および第2の液体輸送要素1122の一方または双方は、毛細管現象などによって液体を輸送するように構成された1つ以上の材料から形成されてもよい。いくつかの実装では、液体輸送要素の一方または双方は、例えば、繊維状材料(例えば、有機綿、酢酸セルロース、再生セルロース織物、ガラス繊維)、多孔質セラミック、多孔質カーボン、グラファイト、多孔質ガラス、焼結ガラスビーズ、焼結セラミックビーズ、毛細管などから形成されることができる。図示の実装では、第1の液体輸送要素1121は、繊維状材料を含み、第2の液体輸送要素1122は、半剛性材料を含む。図示の実装では、第2の液体輸送要素1122は、カラー部1160に圧入されるように構成されているが、他の取付方法も可能である。したがって、様々な実装では、液体輸送要素は、開孔ネットワーク(すなわち、流体が要素を通って複数の方向において、1つの孔から他の孔に流れることができるように相互接続された複数の孔)を含む任意の材料であってもよい。本明細書においてさらに説明されるように、本開示のいくつかの実装は、特に非繊維輸送要素の使用に関することができる。したがって、繊維輸送要素は、明示的に除外されることができる。あるいは、繊維輸送要素と非繊維輸送要素との組み合わせが利用されてもよい。エアロゾル前駆体を支持するための代表的なタイプの基材、リザーバ、または他の構成要素は、参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる、Newtonによる米国特許第8,528,569号明細書;Chapmanらによる米国特許出願公開第2014/0261487号明細書およびDavisらによる米国特許出願公開第2014/0059780号明細書;およびBlessらによる米国特許出願公開第2015/0216232号明細書に記載されている。さらに、様々なウィッキング材料、および特定のタイプの電子タバコ内のこれらのウィッキング材料の構成および動作は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、Searsらによる米国特許第8,910,640号明細書に記載されている。いくつかの実装では、一方または双方の液体輸送要素は、多孔質セラミック、多孔質ガラスなどの多孔質モノリスから部分的または完全に形成されてもよい。本開示の実施形態にしたがって使用するのに適することができる例示的なモノリシック材料は、例えば、その開示が参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる、2016年1月5日に出願された米国特許出願第14/988,109号、およびLaMotheによる米国特許出願公開第2014/0123989号明細書に記載されている。いくつかの実装では、多孔質モノリスは、実質的に中実のウィックを形成してもよい。
【0140】
図に示すように、加熱部材1120の少なくとも一部は、第1の液体輸送要素1121の側方中央部1133の周りに巻き付けられている。図示の実装では、気化チャンバ1140は、加熱部材1120が巻き付けられる第1の液体輸送要素1121の周りの領域に配置され、少なくとも部分的に、上部フレーム部1131および第2の液体輸送要素1122によって画定される。上述したように、加熱部材1120が第1の液体輸送要素1121に収容される液体組成物の少なくとも一部を加熱すると、気化チャンバ1140内にエアロゾルが生成される。したがって、ユーザがエアロゾル送達装置を吸引すると、気化チャンバ1140からのエアロゾルは、マウスピース部1110の出口ポータル1115を介してユーザに送達されることができる。
【0141】
図12および
図13は、本開示の別の実装にかかるカートリッジを示している。特に、
図12は、本開示の例示的実装にかかるカートリッジ1300の分解斜視図を示し、
図13は、カートリッジ1300の部分断面図を示している。様々な実装では、カートリッジ1300の一部は、対応する制御装置のカートリッジ受容チャンバと取り外し可能に結合されるように構成されている。多くの態様では、カートリッジ1300および対応する制御装置は、いくつかの同様の構成を有してもよく、上述したカートリッジ300および制御装置200のものといくつかの同様の構成要素(およびいくつかの同様の構成および構成要素のバリエーション)を含んでもよく、ここでは繰り返さなくてもよい。したがって、これらの構成および構成要素(ならびに構成および構成要素のバリエーション)の適切な説明が参照される。
【0142】
図を参照すると、図示の実装のカートリッジ1300は、近位端1306および遠位端1308を含む外側タンク壁1304によって画定されるタンク部1302を含む。したがって、タンク部1302は、タンク壁1304がタンクの周りに連続する側壁であり、遠位端1308が底壁を画定することを特徴とすることができる。タンク部1302はまた、気化用に構成された液体組成物1324(例えば、上述たようなe-リキッドまたはエアロゾル前駆体組成物)を収容するように構成されている。カートリッジ1300はまた、内部に画定された1つ以上の出口ポータル1315を有する遠位端1316および近位端1314を含む外側マウスピース壁1312によって画定されたマウスピース部1310を含む。図示の実装では、カートリッジ1300はまた、マウスピース部1310とタンク部1302との間に配置されたカラー部1360を含む。図示の実装では、カラー部1360は、圧入またはスナップフィット接続を介してマウスピース部1310およびタンク部1302に接合されるように構成されている。しかしながら、他の実装では、他の取付方法(例えば、接着剤、熱かしめ/溶接、超音波溶接などを介して)またはそれらの任意の組み合わせが可能である。
【0143】
いくつかの実装では、外側タンク壁1304は、その中に含まれる液体組成物1324が外部から視認可能であるように、少なくとも部分的に透明または半透明であるように構成されてもよい。したがって、いくつかの実装では、外側タンク壁1304の全体が透明または半透明であってもよい。あるいは、いくつかの実装では、外側タンク壁1304の片側のみ、または1つ以上の側面の一部(または部分)が透明または半透明であってもよく、外側タンク壁の残りの部分が実質的に不透明であってもよい。いくつかの実施形態では、外側タンク壁1304またはその一部は、実質的に不透明であってもよく、タンク1302の近位端1306からタンクの遠位端1308まで延在するストリップは、透明または半透明であってもよい。さらなる実装では、外側タンク壁1304は着色されてもよい。いくつかの実装では、色は、透明または半透明の外側タンク壁を使用することなどによって、タンク1302内の液体組成物1324が依然として視認可能であるように構成されることができる。他の実装では、タンク壁は、外側タンク壁1304が実質的に不透明な色を有するように構成されることができる。
【0144】
図示の実装では、マウスピース部1310、カラー部1360、およびタンク部1302のうちの1つ以上は、例えば成形プラスチック材料(例えば、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリアミド(ナイロン)、耐衝撃性ポリスチレン、ポリプロピレン、コポリエステル、ポリブチレンテレフタレート、およびそれらの組み合わせ)などの成形ポリマー材料から構成されてもよいが、他の材料も可能である。他の実装では、これらの構成要素の1つ以上は、例えば、金属材料(例えば、アルミニウム、ステンレス鋼、金属合金など)、ガラス材料、セラミック材料(例えば、アルミナ、シリカ、ムライト、炭化ケイ素、窒化ケイ素、窒化アルミニウムなど)、複合材料、および/またはそれらの任意の組み合わせを含む他の材料から構成されてもよい。
【0145】
図に示すように、カートリッジ1300は、加熱部材1320と、加熱部材1320をバッテリおよび/または制御装置の制御構成要素と電気的に接続するように構成された一対の電気接点1325A、1325Bとをさらに含む。図示の実装では、接点1325A、1325Bは、カートリッジ1300の両側に配置され、カラー部1360に取り付けられるように構成されている。図示の実装では、接点1325A、1325Bは、圧入またはスナップフィット取付を介してカラー部1360に取り付けられるように構成されているが、他の実装では、例えば接着剤を介して、またはインサート成形プロセスを介してなど、他の形態の取り付けが可能である。図示の実装では、電気接点1325A、1325Bは、導電性材料から構成されている。導電性材料の例は、これらに限定されないが、銅、ベリリウム銅、アルミニウム、白金、金、銀、鉄、鋼、真鍮、青銅、グラファイト、導電性セラミック材料、および/またはそれらの任意の組み合わせを含む。いくつかの実装では、電気接点の1つ以上は、1つの導電性材料から構成されてもよく、例えばニッケルおよび/または金などの別の導電性材料でメッキされてもよい。
【0146】
様々な実装では、加熱部材は、電流が印加されると熱を発生するように構成された1つ以上の異なる材料を含むことができる。図示の実装では、加熱部材1320は、ワイヤコイルを備える。ワイヤコイルが形成されることができる材料の例は、例えば、ステンレス鋼、純ニッケル、ニッケル-鉄合金、カンタル(FeCrAl)、ニクロム、二ケイ化モリブデン(MoSi2)、ケイ化モリブデン(MoSi)、アルミニウムドープ二ケイ化モリブデン(Mo(Si,Al)2)、チタン、白金、銀、パラジウム、銀およびパラジウムの合金、グラファイトおよびグラファイトベースの材料(例えば、炭素ベースの発泡体や糸)を含む。さらなる実装では、ヒータ1320は、導電性インク、ホウ素ドープシリカ、および/またはセラミック(例えば、正または負の温度係数セラミック)から形成されてもよい。他の実装では、加熱部材は、多孔質部材上に印刷されてもよく、多孔質部材内に埋め込まれてもよく、または多孔質部材と一体化されてもよい。例えば、いくつかの実装では、加熱部材1320は、第1の液体輸送要素1321と一体化されてもよい。上述したように、他のタイプの加熱部材(例えば、レーザダイオード、マイクロヒータなど)も利用されることができる。
【0147】
図示の実装のカートリッジ1300はまた、一対の液体輸送要素を含む。特に、カートリッジ1300は、第1の液体輸送要素1321と、第2の液体輸送要素1322とを含む。図示の実装では、加熱部材1320の一部は、第1の液体輸送要素1321の一部の周りに巻き付けられるように構成されている。図示の実装では、第2の液体輸送要素1322は、第2の液体輸送要素1322が第1の液体輸送要素1321に液体を輸送するように構成されるように、第1の液体輸送要素1321とタンク1302内に収容された液体組成物1324との間に延在するように構成されている。図示の実装では、第1および第2の液体輸送要素1321、1322は、実質的に中実(例えば、非中空)の円筒形状を有し、カートリッジの長手方向軸線と実質的に位置合わせされている。他の構成も可能であるが、図示の実装では、第2の液体輸送要素1322の外径は、第1の液体輸送要素1321の外径よりも大きく、第2の液体輸送要素の長さは、第1の液体輸送要素1321の長さよりも長い。図示の実装の第2の液体輸送要素1322はまた、カラー部1360を液体組成物1324から封止する役割を果たす。
【0148】
図示の実装では、カートリッジ1300はまた、加熱部材1320および第1の液体輸送要素1321の少なくとも一部を保持するように構成された様々な特徴を含むことができる上部フレーム部1331を含む。図示の実装では、上部フレーム部1331は、熱可塑性エラストマー(TPE)またはシリコーン材料から構成されているが、他の材料も可能である。図示の実装の上部フレーム部1331はまた、加熱部材1320の端部のそれぞれの電気接点1325A、1325Bへの接続(例えば、一体に押圧することなどによって)を容易にするように構成されている。図示の実装では、上部フレーム部1331、加熱部材1320、第1の液体輸送要素1321、および電気接点1325A、1325Bのうちの1つ以上の少なくとも一部は、カラー部1360内に収容される。図示の実装では、第1の液体輸送要素1321の遠位端は、第2の液体輸送要素1322の近位端に接触する。そのようにして、上述したように、第2の液体輸送要素1322は、第1の液体輸送要素1321への液体組成物1324の送達を容易にすることができる。
【0149】
様々な実装では、第1の液体輸送要素1321および第2の液体輸送要素1322の一方または双方は、毛細管現象などによって液体を輸送するように構成された1つ以上の材料から形成されてもよい。いくつかの実装では、液体輸送要素の一方または双方は、例えば、繊維状材料(例えば、有機綿、酢酸セルロース、再生セルロース織物、ガラス繊維)、多孔質セラミック、多孔質カーボン、グラファイト、多孔質ガラス、焼結ガラスビーズ、焼結セラミックビーズ、毛細管などから形成されることができる。図示の実装では、第1の液体輸送要素1321は、セラミック材料を含み、第2の液体輸送要素1322は、半剛性材料を含む。図示の実装では、第1の液体輸送要素1321は、マウスピース部1310とカラー部1360との間に捕捉されるように構成されている。図示の実装では、第1の液体輸送要素1321および第2の液体輸送要素1322は、カラー部1360に圧入されるように構成されているが、他の取付方法も可能である。したがって、様々な実装では、液体輸送要素は、開孔ネットワーク(すなわち、流体が要素を通って複数の方向において1つの孔から他の孔に流れることができるように相互接続された複数の孔)を含む任意の材料であってもよい。本明細書においてさらに説明されるように、本開示のいくつかの実装は、特に非繊維輸送要素の使用に関することができる。したがって、繊維輸送要素は、明示的に除外されることができる。あるいは、繊維輸送要素と非繊維輸送要素との組み合わせが利用されてもよい。エアロゾル前駆体を支持するための代表的なタイプの基材、リザーバ、または他の構成要素は、参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる、Newtonによる米国特許第8,528,569号明細書;Chapmanらによる米国特許出願公開第2014/0261487号明細書およびDavisらによる米国特許出願公開第2014/0059780号明細書;およびBlessらによる米国特許出願公開第2015/0216232号明細書に記載されている。さらに、様々なウィッキング材料、および特定のタイプの電子タバコ内のこれらのウィッキング材料の構成および動作は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、Searsらによる米国特許第8,910,640号明細書に記載されている。いくつかの実装では、液体輸送要素の一方または双方は、多孔質セラミック、多孔質ガラスなどの多孔質モノリスから部分的または完全に形成されてもよい。本開示の実施形態にしたがって使用するのに適することができる例示的なモノリシック材料は、例えば、その開示が参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる、2016年1月5日に出願された米国特許出願第14/988,109号、およびLaMotheによる米国特許出願公開第2014/0123989号明細書に記載されている。いくつかの実装では、多孔質モノリスは、実質的に中実のウィックを形成してもよい。
【0150】
図に示すように、加熱部材1320の少なくとも一部は、第1の液体輸送要素1321の一部の周りに巻き付けられている。図示の実装では、気化チャンバ1340は、加熱部材1320が巻き付けられる第1の液体輸送要素1321の周りの領域に配置され、少なくとも部分的に、上部フレーム部材1331によって画定される。上述したように、加熱部材1320が第1の液体輸送要素1321に収容される液体組成物の少なくとも一部を加熱すると、気化チャンバ1340内にエアロゾルが生成される。したがって、ユーザがエアロゾル送達装置を吸引すると、気化チャンバ1340からのエアロゾルは、マウスピース部1310の出口ポータル1315を介してユーザに送達されることができる。
【0151】
図14は、本開示の別の実装にかかるカートリッジを示している。特に、
図14は、本開示の例示的実装にかかるカートリッジ1500の部分断面図を示している。様々な実装では、カートリッジ1500の一部は、対応する制御装置のカートリッジ受容チャンバと取り外し可能に結合されるように構成されている。多くの態様では、カートリッジ1500および対応する制御装置は、いくつかの同様の構成を有してもよく、上述したカートリッジ300および制御装置200のものといくつかの同様の構成要素(およびいくつかの同様の構成および構成要素のバリエーション)を含んでもよく、ここでは繰り返さなくてもよい。したがって、これらの構成および構成要素(ならびに構成および構成要素のバリエーション)の適切な説明が参照される。
【0152】
図を参照すると、図示の実装のカートリッジ1500は、近位端1506および遠位端1508を含む外側タンク壁1504によって画定されるタンク部1502を含む。したがって、タンク部1502は、タンク壁1504がタンクの周りに連続する側壁であり、遠位端1508が底壁を画定することを特徴とすることができる。タンク部1502はまた、気化用に構成された液体組成物1524(例えば、上述たようなe-リキッドまたはエアロゾル前駆体組成物)を収容するように構成されている。カートリッジ1500はまた、内部に画定された1つ以上の出口ポータル1515を有する遠位端1516および近位端1514を含む外側マウスピース壁1512によって画定されたマウスピース部1510を含む。図示の実装では、カートリッジ1500はまた、マウスピース部1510とタンク部1502との間に配置されたカラー部1560を含む。図示の実装では、カラー部1560は、圧入またはスナップフィット接続を介してマウスピース部1510およびタンク部1502に接合されるように構成されている。しかしながら、他の実装では、他の取付方法(例えば、接着剤、熱かしめ/溶接、超音波溶接などを介して)またはそれらの任意の組み合わせが可能である。
【0153】
いくつかの実装では、外側タンク壁1504は、その中に含まれる液体組成物1524が外部から視認可能であるように、少なくとも部分的に透明または半透明であるように構成されてもよい。したがって、いくつかの実装では、外側タンク壁1504の全体が透明または半透明であってもよい。あるいは、いくつかの実装では、外側タンク壁1504の片側のみ、または1つ以上の側面の一部(または部分)が透明または半透明であってもよく、外側タンク壁の残りの部分が実質的に不透明であってもよい。いくつかの実施形態では、外側タンク壁1504またはその一部は、実質的に不透明であってもよく、タンク1502の近位端1506からタンクの遠位端1508まで延在するストリップは、透明または半透明であってもよい。さらなる実装では、外側タンク壁1504は着色されてもよい。いくつかの実装では、色は、透明または半透明の外側タンク壁を使用することなどによって、タンク1502内の液体組成物1524が依然として視認可能であるように構成されることができる。他の実装では、タンク壁は、外側タンク壁1504が実質的に不透明な色を有するように構成されることができる。
【0154】
図示の実装では、マウスピース部1510、カラー部1560、およびタンク部1502のうちの1つ以上は、例えば成形プラスチック材料(例えば、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリアミド(ナイロン)、耐衝撃性ポリスチレン、ポリプロピレン、コポリエステル、ポリブチレンテレフタレート、およびそれらの組み合わせ)などの成形ポリマー材料から構成されてもよいが、他の材料も可能である。他の実装では、これらの構成要素の1つ以上は、例えば、金属材料(例えば、アルミニウム、ステンレス鋼、金属合金など)、ガラス材料、セラミック材料(例えば、アルミナ、シリカ、ムライト、炭化ケイ素、窒化ケイ素、窒化アルミニウムなど)、複合材料、および/またはそれらの任意の組み合わせを含む他の材料から構成されてもよい。
【0155】
図に示すように、カートリッジ1500は、加熱部材1520と、加熱部材1520をバッテリおよび/または制御装置の制御構成要素と電気的に接続するように構成された一対の電気接点1525A、1525Bとをさらに含む。図示の実装では、接点1525A、1525Bは、カートリッジ1500の両側に配置され、カラー部1560に取り付けられるように構成されている。図示の実装では、接点1525A、1525Bは、圧入またはスナップフィット取付を介してカラー部1560に取り付けられるように構成されているが、他の実装では、例えば接着剤を介して、またはインサート成形プロセスを介してなど、他の形態の取り付けが可能である。図示の実装では、電気接点1525A、1525Bは、導電性材料から構成されている。導電性材料の例は、これらに限定されないが、銅、ベリリウム銅、アルミニウム、白金、金、銀、鉄、鋼、真鍮、青銅、グラファイト、導電性セラミック材料、および/またはそれらの任意の組み合わせを含む。いくつかの実装では、電気接点の1つ以上は、1つの導電性材料から構成されてもよく、例えばニッケルおよび/または金などの別の導電性材料でメッキされてもよい。
【0156】
様々な実装では、加熱部材は、電流が印加されると熱を発生するように構成された1つ以上の異なる材料を含むことができる。図示の実装では、加熱部材1520は、ワイヤコイルを備える。ワイヤコイルが形成されることができる材料の例は、例えば、ステンレス鋼、純ニッケル、ニッケル-鉄合金、カンタル(FeCrAl)、ニクロム、二ケイ化モリブデン(MoSi2)、ケイ化モリブデン(MoSi)、アルミニウムドープ二ケイ化モリブデン(Mo(Si,Al)2)、チタン、白金、銀、パラジウム、銀およびパラジウムの合金、グラファイトおよびグラファイトベースの材料(例えば、炭素ベースの発泡体や糸)を含む。さらなる実装では、加熱部材1520は、導電性インク、ホウ素ドープシリカ、および/またはセラミック(例えば、正または負の温度係数セラミック)から形成されてもよい。他の実装では、加熱部材は、多孔質部材上に印刷されてもよく、多孔質部材内に埋め込まれてもよく、または多孔質部材と一体化されてもよい。例えば、いくつかの実装では、加熱部材1520は、第1の液体輸送要素1521と一体化されてもよい。上述したように、他のタイプの加熱部材(例えば、レーザダイオード、マイクロヒータなど)も利用されることができる。
【0157】
図示の実装のカートリッジ1500はまた、一対の液体輸送要素を含む。特に、カートリッジ1500は、第1の液体輸送要素1521と、第2の液体輸送要素1522とを含む。図示の実装では、加熱部材1520の一部は、第1の液体輸送要素1521の一部の周りに巻き付けられるように構成されている。図示の実装では、第2の液体輸送要素1522は、実質的に中空の円筒形状を有し、カートリッジの長手方向軸線と実質的に位置合わせされている。図示の実装では、第1の液体輸送要素1521は、実質的に中実(例えば、非中空)の円筒形状を有し、またカートリッジの長手方向軸線と実質的に位置合わせされている。図示の実装では、第1の液体輸送要素1521は、第1の液体輸送要素1521および第2の液体輸送要素1522の双方がタンク部1502の底部まで延在するように、第2の液体輸送要素1522を貫通して延在している。図示の実装では、第2の液体輸送要素1522は、第1の液体輸送要素1521の少なくとも一部を取り囲むように構成され、第2の液体輸送要素1522が第1の液体輸送要素1521に液体を輸送するように構成されるように、カラー部1560とタンク1502内に収容された液体組成物1524との間に延在している。図示の実装では、第2の液体輸送要素1522の外径は、第1の液体輸送要素1521の外径よりも大きく、第1の液体輸送要素1521の長さは、第2の液体輸送要素1522の長さよりも長い。図示の実装の第2の液体輸送要素1522はまた、カラー部1560を液体組成物1524から封止する役割を果たす。
【0158】
図示の実装では、カートリッジ1500はまた、加熱部材1520および第1の液体輸送要素1521の少なくとも一部を保持するように構成された様々な特徴を含むことができる上部フレーム部1531を含む。図示の実装では、上部フレーム部1531は、熱可塑性エラストマー(TPE)またはシリコーン材料から構成されているが、他の材料も可能である。図示の実装の上部フレーム部1531はまた、加熱部材1520の端部のそれぞれの電気接点1525A、1525Bへの接続(例えば、一体に押圧することなどによって)を容易にするように構成されている。図示の実装では、上部フレーム部1531、加熱部材1520、第1の液体輸送要素1521、および電気接点1525A、1525Bのうちの1つ以上の少なくとも一部は、カラー部1560内に収容される。
【0159】
様々な実装では、第1の液体輸送要素1521および第2の液体輸送要素1522の一方または双方は、毛細管現象などによって液体を輸送するように構成された1つ以上の材料から形成されてもよい。いくつかの実装では、液体輸送要素の一方または双方は、例えば、繊維状材料(例えば、有機綿、酢酸セルロース、再生セルロース織物、ガラス繊維)、多孔質セラミック、多孔質カーボン、グラファイト、多孔質ガラス、焼結ガラスビーズ、焼結セラミックビーズ、毛細管などから形成されることができる。図示の実装では、第1の液体輸送要素1521は、セラミック材料を含み、第2の液体輸送要素1522は、半剛性材料を含む。図示の実装では、第1の液体輸送要素1521は、マウスピース部1510とカラー部1560との間に捕捉されるように構成されている。図示の実装では、第1の液体輸送要素1521および第2の液体輸送要素1522は、カラー部1560に圧入されるように構成されているが、他の取付方法も可能である。したがって、様々な実装では、液体輸送要素は、開孔ネットワーク(すなわち、流体が要素を通って複数の方向において、1つの孔から他の孔に流れることができるように相互接続された複数の孔)を含む任意の材料であってもよい。本明細書においてさらに説明されるように、本開示のいくつかの実装は、特に非繊維輸送要素の使用に関することができる。したがって、繊維輸送要素は、明示的に除外されることができる。あるいは、繊維輸送要素と非繊維輸送要素との組み合わせが利用されてもよい。エアロゾル前駆体を支持するための代表的なタイプの基材、リザーバ、または他の構成要素は、参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる、Newtonによる米国特許第8,528,569号明細書;Chapmanらによる米国特許出願公開第2014/0261487号明細書およびDavisらによる米国特許出願公開第2014/0059780号明細書;およびBlessらによる米国特許出願公開第2015/0216232号明細書に記載されている。さらに、様々なウィッキング材料、および特定のタイプの電子タバコ内のこれらのウィッキング材料の構成および動作は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、Searsらによる米国特許第8,910,640号明細書に記載されている。いくつかの実装では、液体輸送要素の一方または双方は、多孔質セラミック、多孔質ガラスなどの多孔質モノリスから部分的または完全に形成されてもよい。本開示の実施形態にしたがって使用するのに適することができる例示的なモノリシック材料は、例えば、その開示が参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる、2016年1月5日に出願された米国特許出願第14/988,109号、およびLaMotheによる米国特許出願公開第2014/0123989号明細書に記載されている。いくつかの実装では、多孔質モノリスは、実質的に中実のウィックを形成してもよい。
【0160】
図に示すように、加熱部材1520の少なくとも一部は、第1の液体輸送要素1521の一部の周りに巻き付けられている。図示の実装では、気化チャンバ1540は、加熱部材1520が巻き付けられる第1の液体輸送要素1521の周りの領域に配置され、少なくとも部分的に、上部フレーム部1531によって画定される。上述したように、加熱部材1520が第1の液体輸送要素1521に収容される液体組成物の少なくとも一部を加熱すると、気化チャンバ1540内にエアロゾルが生成される。したがって、ユーザがエアロゾル送達装置を吸引すると、気化チャンバ1540からのエアロゾルは、マウスピース部1510の出口ポータル1515を介してユーザに送達されることができる。
【0161】
図15および
図16は、本開示の別の実装にかかるカートリッジを示している。特に、
図15は、本開示の例示的実装にかかるカートリッジ1700の分解斜視図を示し、
図16は、カートリッジ1700の部分断面図を示している。様々な実装では、カートリッジ1700の一部は、対応する制御装置のカートリッジ受容チャンバと取り外し可能に結合されるように構成されている。多くの態様では、カートリッジ1700および対応する制御装置は、いくつかの同様の構成を有してもよく、上述したカートリッジ300および制御装置200のものといくつかの同様の構成要素(およびいくつかの同様の構成および構成要素のバリエーション)を含んでもよく、ここでは繰り返さなくてもよい。したがって、これらの構成および構成要素(ならびに構成および構成要素のバリエーション)の適切な説明が参照される。
【0162】
図を参照すると、図示の実装のカートリッジ1700は、近位端1706および遠位端1708を含む外側タンク壁1704によって画定されるタンク部1702を含む。したがって、タンク部1702は、タンク壁1704がタンクの周りに連続する側壁であり、遠位端1708が底壁を画定することを特徴とすることができる。タンク部1702はまた、気化用に構成された液体組成物1724(例えば、上述たようなe-リキッドまたはエアロゾル前駆体組成物)を収容するように構成されている。カートリッジ1700はまた、内部に画定された出口ポータル1715を有する遠位端1716および近位端1714を含む外側マウスピース壁1712によって画定されたマウスピース部1710を含む。図示の実装では、カートリッジ1700はまた、マウスピース部1710とタンク部1702との間に配置されたカラー部1760を含む。図示の実装では、カラー部1760は、圧入またはスナップフィット接続を介してマウスピース部1710およびタンク部1702に接合されるように構成されている。しかしながら、他の実装では、他の取付方法(例えば、接着剤、熱かしめ/溶接、超音波溶接などを介して)またはそれらの任意の組み合わせが可能である。
【0163】
いくつかの実装では、外側タンク壁1704は、その中に含まれる液体組成物1724が外部から視認可能であるように、少なくとも部分的に透明または半透明であるように構成されてもよい。したがって、いくつかの実装では、外側タンク壁1704の全体が透明または半透明であってもよい。あるいは、いくつかの実装では、外側タンク壁1704の片側のみ、または1つ以上の側面の一部(または部分)が透明または半透明であってもよく、外側タンク壁の残りの部分が実質的に不透明であってもよい。いくつかの実施形態では、外側タンク壁1704またはその一部は、実質的に不透明であってもよく、タンク1702の近位端1706からタンクの遠位端1708まで延在するストリップは、透明または半透明であってもよい。さらなる実装では、外側タンク壁1704は着色されてもよい。いくつかの実装では、色は、透明または半透明の外側タンク壁を使用することなどによって、タンク1702内の液体組成物1724が依然として視認可能であるように構成されることができる。他の実装では、タンク壁は、外側タンク壁1704が実質的に不透明な色を有するように構成されることができる。
【0164】
図示の実装では、マウスピース部1710、カラー部1760、およびタンク部1702のうちの1つ以上は、例えば成形プラスチック材料(例えば、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリアミド(ナイロン)、耐衝撃性ポリスチレン、ポリプロピレン、コポリエステル、ポリブチレンテレフタレート、およびそれらの組み合わせ)などの成形ポリマー材料から構成されてもよいが、他の材料も可能である。他の実装では、これらの構成要素の1つ以上は、例えば、金属材料(例えば、アルミニウム、ステンレス鋼、金属合金など)、ガラス材料、セラミック材料(例えば、アルミナ、シリカ、ムライト、炭化ケイ素、窒化ケイ素、窒化アルミニウムなど)、複合材料、および/またはそれらの任意の組み合わせを含む他の材料から構成されてもよい。
【0165】
図に示すように、カートリッジ1700は、加熱部材1720と、加熱部材1720をバッテリおよび/または制御装置の制御構成要素と電気的に接続するように構成された一対の電気接点1725A、1725Bとをさらに含む。図示の実装では、接点1725A、1725Bは、カートリッジ1700の両側に配置され、カラー部1760に取り付けられるように構成されている。図示の実装では、接点1725A、1725Bは、圧入またはスナップフィット取付を介してカラー部1760に取り付けられるように構成されているが、他の実装では、例えば接着剤を介して、またはインサート成形プロセスを介してなど、他の形態の取り付けが可能である。図示の実装では、電気接点1725A、1725Bは、導電性材料から構成されている。導電性材料の例は、これらに限定されないが、銅、ベリリウム銅、アルミニウム、白金、金、銀、鉄、鋼、真鍮、青銅、グラファイト、導電性セラミック材料、および/またはそれらの任意の組み合わせを含む。いくつかの実装では、電気接点の1つ以上は、1つの導電性材料から構成されてもよく、例えばニッケルおよび/または金などの別の導電性材料でメッキされてもよい。
【0166】
様々な実装では、加熱部材は、電流が印加されると熱を発生するように構成された1つ以上の異なる材料を含むことができる。図示の実装では、加熱部材1720は、ワイヤコイルを備える。ワイヤコイルが形成されることができる材料の例は、例えば、ステンレス鋼、純ニッケル、ニッケル-鉄合金、カンタル(FeCrAl)、ニクロム、二ケイ化モリブデン(MoSi2)、ケイ化モリブデン(MoSi)、アルミニウムドープ二ケイ化モリブデン(Mo(Si,Al)2)、チタン、白金、銀、パラジウム、銀およびパラジウムの合金、グラファイトおよびグラファイトベースの材料(例えば、炭素ベースの発泡体や糸)を含む。さらなる実装では、加熱部材1720は、導電性インク、ホウ素ドープシリカ、および/またはセラミック(例えば、正または負の温度係数セラミック)から形成されてもよい。上述したように、他のタイプの加熱部材(例えば、レーザダイオード、マイクロヒータなど)も利用されることができる。
【0167】
図示の実装のカートリッジ1700はまた、一対の液体輸送要素を含む。特に、カートリッジ1700は、第1の液体輸送要素1721と、第2の液体輸送要素1722とを含む。図示の実装では、加熱部材1720の一部は、第1の液体輸送要素1721の少なくとも一部の中に埋め込まれるように構成されている。図示の実装では、第2の液体輸送要素1722は、第2の液体輸送要素1722が第1の液体輸送要素1721に液体を輸送するように構成されるように、第1の液体輸送要素1721とタンク1702内に収容された液体組成物1724との間に延在するように構成されている。図示の実装では、第1の液体輸送要素は、円筒形状を有し、カートリッジの長手方向軸線と実質的に位置合わせされている。図示の実装では、第2の液体輸送要素1722は、実質的に中実の円筒形状を有し、またカートリッジの長手方向軸線と実質的に位置合わせされている。他の構成も可能であるが、図示の実装では、第2の液体輸送要素1722の外径は、第1の液体輸送要素1721の外径よりも大きく、第2の液体輸送要素1722の長さは、第1の液体輸送要素1721の長さよりも長い。図示の実装の第2の液体輸送要素1722はまた、カラー部1760を液体組成物1724から封止する役割を果たす。
【0168】
図示の実装では、カートリッジ1700はまた、加熱部材1720および第1の液体輸送要素1721の少なくとも一部を保持するように構成された様々な特徴を含むことができる上部フレーム部1731を含む。図示の実装では、上部フレーム部1731は、熱可塑性エラストマー(TPE)またはシリコーン材料から構成されているが、他の材料も可能である。図示の実装の上部フレーム部1731はまた、加熱部材1720の端部のそれぞれの電気接点1725A、1725Bへの接続(例えば、一体に押圧することなどによって)を容易にするように構成されている。図示の実装では、上部フレーム部1731、加熱部材1720、第1の液体輸送要素1721、および電気接点1725A、1725Bのうちの1つ以上の少なくとも一部は、カラー部1760内に収容される。図示の実装では、第1の液体輸送要素1721の遠位端は、第2の液体輸送要素1722の近位端に接触する。そのようにして、第2の液体輸送要素1722は、第1の液体輸送要素1721への液体組成物1724の送達を容易にすることができる。
【0169】
様々な実装では、第1の液体輸送要素1721および第2の液体輸送要素1722の一方または双方は、毛細管現象などによって液体を輸送するように構成された1つ以上の材料から形成されてもよい。いくつかの実装では、液体輸送要素の一方または双方は、例えば、繊維状材料(例えば、有機綿、酢酸セルロース、再生セルロース織物、ガラス繊維)、多孔質セラミック、多孔質カーボン、グラファイト、多孔質ガラス、焼結ガラスビーズ、焼結セラミックビーズ、毛細管などから形成されることができる。図示の実装では、第1の液体輸送要素1721は、セラミック材料を含み、第2の液体輸送要素1722は、半剛性材料を含む。図示の実装では、第1の液体輸送要素1721は、マウスピース部1710とカラー部1760との間に捕捉されるように構成されている。図示の実装では、第1の液体輸送要素1721および第2の液体輸送要素1722は、カラー部1760に圧入されるように構成されているが、他の取付方法も可能である。したがって、様々な実装では、液体輸送要素は、開孔ネットワーク(すなわち、流体が要素を通って複数の方向において、1つの孔から他の孔に流れることができるように相互接続された複数の孔)を含む任意の材料であってもよい。本明細書においてさらに説明されるように、本開示のいくつかの実装は、特に非繊維輸送要素の使用に関することができる。したがって、繊維輸送要素は、明示的に除外されることができる。あるいは、繊維輸送要素と非繊維輸送要素との組み合わせが利用されてもよい。エアロゾル前駆体を支持するための代表的なタイプの基材、リザーバ、または他の構成要素は、参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる、Newtonによる米国特許第8,528,569号明細書;Chapmanらによる米国特許出願公開第2014/0261487号明細書およびDavisらによる米国特許出願公開第2014/0059780号明細書;およびBlessらによる米国特許出願公開第2015/0216232号明細書に記載されている。さらに、様々なウィッキング材料、および特定のタイプの電子タバコ内のこれらのウィッキング材料の構成および動作は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、Searsらによる米国特許第8,910,640号明細書に記載されている。いくつかの実装では、液体輸送要素の一方または双方は、多孔質セラミック、多孔質ガラスなどの多孔質モノリスから部分的または完全に形成されてもよい。本開示の実施形態にしたがって使用するのに適することができる例示的なモノリシック材料は、例えば、その開示が参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる、2016年1月5日に出願された米国特許出願第14/988,109号、およびLaMotheによる米国特許出願公開第2014/0123989号明細書に記載されている。いくつかの実装では、多孔質モノリスは、実質的に中実のウィックを形成してもよい。
【0170】
図に示すように、加熱部材1720の少なくとも一部は、第1の液体輸送要素1721の少なくとも一部の中に埋め込まれている。図示の実装では、気化チャンバ1740は、第1の液体輸送要素1721の内側の領域、ならびに加熱部材1720に近接した第1の液体輸送要素1721の周囲の領域に配置されている。気化チャンバ1740はまた、少なくとも部分的に、上部フレーム部1731によって画定されてもよい。上述したように、加熱部材1720が第1の液体輸送要素1721に収容される液体組成物の少なくとも一部を加熱すると、気化チャンバ1740内にエアロゾルが生成される。したがって、ユーザがエアロゾル送達装置を吸引すると、気化チャンバ1740からのエアロゾルは、マウスピース部1710の出口ポータル1715を介してユーザに送達されることができる。
【0171】
図17は、本開示の別の実装にかかるカートリッジを示している。特に、
図17は、本開示の例示的実装にかかるカートリッジ1900の部分断面図を示している。様々な実装では、カートリッジ1900の一部は、対応する制御装置のカートリッジ受容チャンバと取り外し可能に結合されるように構成されている。多くの態様では、カートリッジ1900および対応する制御装置は、いくつかの同様の構成を有してもよく、上述したカートリッジ300および制御装置200のものといくつかの同様の構成要素(およびいくつかの同様の構成および構成要素のバリエーション)を含んでもよく、ここでは繰り返さなくてもよい。したがって、これらの構成および構成要素(ならびに構成および構成要素のバリエーション)の適切な説明が参照される。
【0172】
図17を参照すると、図示の実装のカートリッジ1900は、近位端1906および遠位端1908を含む外側タンク壁1904によって画定されるタンク部1902を含む。したがって、タンク部1902は、タンク壁1904がタンクの周りに連続する側壁であり、遠位端1908が底壁を画定することを特徴とすることができる。タンク部1902はまた、気化用に構成された液体組成物1924(例えば、上述したようなe-リキッドまたはエアロゾル前駆体組成物)を収容するように構成されている。カートリッジ1900はまた、内部に画定された出口ポータル1915を有する遠位端1916および近位端1914を含む外側マウスピース壁1912によって画定されたマウスピース部1910を含む。図示の実装では、カートリッジ1900はまた、マウスピース部1910とタンク部1902との間に配置されたカラー部1960を含む。図示の実装では、カラー部1960は、圧入またはスナップフィット接続を介してマウスピース部1910およびタンク部1902に接合されるように構成されている。しかしながら、他の実装では、他の取付方法(例えば、接着剤、熱かしめ/溶接、超音波溶接などを介して)またはそれらの任意の組み合わせが可能である。
【0173】
いくつかの実装では、外側タンク壁1904は、その中に含まれる液体組成物1924が外部から視認可能であるように、少なくとも部分的に透明または半透明であるように構成されてもよい。したがって、いくつかの実装では、外側タンク壁1904の全体が透明または半透明であってもよい。あるいは、いくつかの実装では、外側タンク壁1904の片側のみ、または1つ以上の側面の一部(または部分)が透明または半透明であってもよく、外側タンク壁の残りの部分が実質的に不透明であってもよい。いくつかの実施形態では、外側タンク壁1904またはその一部は、実質的に不透明であってもよく、タンク1902の近位端1906からタンクの遠位端1908まで延在するストリップは、透明または半透明であってもよい。さらなる実装では、外側タンク壁1904は着色されてもよい。いくつかの実装では、色は、透明または半透明の外側タンク壁を使用することなどによって、タンク1902内の液体組成物1924が依然として視認可能であるように構成されることができる。他の実装では、タンク壁は、外側タンク壁1904が実質的に不透明な色を有するように構成されることができる。
【0174】
図示の実装では、マウスピース部1910、カラー部1960、およびタンク部1902のうちの1つ以上は、例えば成形プラスチック材料(例えば、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリアミド(ナイロン)、耐衝撃性ポリスチレン、ポリプロピレン、コポリエステル、ポリブチレンテレフタレート、およびそれらの組み合わせ)などの成形ポリマー材料から構成されてもよいが、他の材料も可能である。他の実装では、これらの構成要素の1つ以上は、例えば、金属材料(例えば、アルミニウム、ステンレス鋼、金属合金など)、ガラス材料、セラミック材料(例えば、アルミナ、シリカ、ムライト、炭化ケイ素、窒化ケイ素、窒化アルミニウムなど)、複合材料、および/またはそれらの任意の組み合わせを含む他の材料から構成されてもよい。
【0175】
図に示すように、カートリッジ1900は、加熱部材1920と、加熱部材1920をバッテリおよび/または制御装置の制御構成要素と電気的に接続するように構成された一対の電気接点1925A、1925Bとをさらに含む。図示の実装では、接点1925A、1925Bは、カートリッジ1900の両側に配置され、カラー部1960に取り付けられるように構成されている。図示の実装では、接点1925A、1925Bは、圧入またはスナップフィット取付を介してカラー部1560に取り付けられるように構成されているが、他の実装では、例えば接着剤を介して、またはインサート成形プロセスを介してなど、他の形態の取り付けが可能である。図示の実装では、電気接点1925A、1925Bは、導電性材料から構成されている。導電性材料の例は、これらに限定されないが、銅、ベリリウム銅、アルミニウム、白金、金、銀、鉄、鋼、真鍮、青銅、グラファイト、導電性セラミック材料、および/またはそれらの任意の組み合わせを含む。いくつかの実装では、電気接点の1つ以上は、1つの導電性材料から構成されてもよく、例えばニッケルおよび/または金などの別の導電性材料でメッキされてもよい。
【0176】
様々な実装では、加熱部材は、電流が印加されると熱を発生するように構成された1つ以上の異なる材料を含むことができる。図示の実装では、加熱部材1920は、ワイヤコイルを備える。ワイヤコイルが形成されることができる材料の例は、例えば、ステンレス鋼、純ニッケル、ニッケル-鉄合金、カンタル(FeCrAl)、ニクロム、二ケイ化モリブデン(MoSi2)、ケイ化モリブデン(MoSi)、アルミニウムドープ二ケイ化モリブデン(Mo(Si,Al)2)、チタン、白金、銀、パラジウム、銀およびパラジウムの合金、グラファイトおよびグラファイトベースの材料(例えば、炭素ベースの発泡体や糸)を含む。さらなる実装では、加熱部材1920は、導電性インク、ホウ素ドープシリカ、および/またはセラミック(例えば、正または負の温度係数セラミック)から形成されてもよい。上述したように、他のタイプの加熱部材(例えば、レーザダイオード、マイクロヒータなど)も利用されることができる。
【0177】
図示の実装のカートリッジ1900はまた、一対の液体輸送要素を含む。特に、カートリッジ1900は、第1の液体輸送要素1921と、第2の液体輸送要素1922とを含む。図示の実装では、加熱部材1920の一部は、第1の液体輸送要素1921の少なくとも一部の中に埋め込まれるように構成されている。図示の実装では、第2の液体輸送要素1922は、実質的に中空の円筒形状を有し、カートリッジの長手方向軸線と実質的に位置合わせされている。図示の実装では、第1の液体輸送要素1921は、第1の液体輸送要素1921および第2の液体輸送要素1922の双方がタンク部1902の底部まで延在するように、第2の液体輸送要素1922を貫通して延在している。図示の実装では、第2の液体輸送要素1922は、第1の液体輸送要素1921の少なくとも一部を取り囲むように構成され、第2の液体輸送要素1922が第1の液体輸送要素1921に液体を輸送するように構成されるように、カラー部1960とタンク1902内に収容された液体組成物1924との間に延在している。図示の実装では、第2の液体輸送要素1922の外径は、第1の液体輸送要素1921の外径よりも大きく、第1の液体輸送要素1921の長さは、第2の液体輸送要素1922の長さよりも長い。図示の実装の第2の液体輸送要素1922はまた、カラー部1960を液体組成物1924から封止する役割を果たす。
【0178】
図示の実装では、カートリッジ1900はまた、加熱部材1920および第1の液体輸送要素1921の少なくとも一部を保持するように構成された様々な特徴を含むことができる上部フレーム部1931を含む。図示の実装では、上部フレーム部1931は、熱可塑性エラストマー(TPE)またはシリコーン材料から構成されているが、他の材料も可能である。図示の実装の上部フレーム部1931はまた、加熱部材1920の端部のそれぞれの電気接点1925A、1925Bへの接続(例えば、一体に押圧することなどによって)を容易にするように構成されている。図示の実装では、上部フレーム部1931、加熱部材1920、第1の液体輸送要素1921、および電気接点1925A、1925Bのうちの1つ以上の少なくとも一部は、カラー部1960内に収容される。
【0179】
様々な実装では、第1の液体輸送要素1921および第2の液体輸送要素1922の一方または双方は、毛細管現象などによって液体を輸送するように構成された1つ以上の材料から形成されてもよい。いくつかの実装では、液体輸送要素の一方または双方は、例えば、繊維状材料(例えば、有機綿、酢酸セルロース、再生セルロース織物、ガラス繊維)、多孔質セラミック、多孔質カーボン、グラファイト、多孔質ガラス、焼結ガラスビーズ、焼結セラミックビーズ、毛細管などから形成されることができる。図示の実装では、第1の液体輸送要素1921は、セラミック材料を含み、第2の液体輸送要素1922は、半剛性材料を含む。図示の実装では、第1の液体輸送要素1921は、マウスピース部1910とカラー部1960との間に捕捉されるように構成されている。図示の実装では、第1の液体輸送要素1921および第2の液体輸送要素1922は、カラー部1960に圧入されるように構成されているが、他の取付方法も可能である。したがって、様々な実装では、液体輸送要素は、開孔ネットワーク(すなわち、流体が要素を通って複数の方向において、1つの孔から他の孔に流れることができるように相互接続された複数の孔)を含む任意の材料であってもよい。本明細書においてさらに説明されるように、本開示のいくつかの実装は、特に非繊維輸送要素の使用に関することができる。したがって、繊維輸送要素は、明示的に除外されることができる。あるいは、繊維輸送要素と非繊維輸送要素との組み合わせが利用されてもよい。エアロゾル前駆体を支持するための代表的なタイプの基材、リザーバ、または他の構成要素は、参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる、Newtonによる米国特許第8,528,569号明細書;Chapmanらによる米国特許出願公開第2014/0261487号明細書およびDavisらによる米国特許出願公開第2014/0059780号明細書;およびBlessらによる米国特許出願公開第2015/0216232号明細書に記載されている。さらに、様々なウィッキング材料、および特定のタイプの電子タバコ内のこれらのウィッキング材料の構成および動作は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、Searsらによる米国特許第8,910,640号明細書に記載されている。いくつかの実装では、液体輸送要素の一方または双方は、多孔質セラミック、多孔質ガラスなどの多孔質モノリスから部分的または完全に形成されてもよい。本開示の実施形態にしたがって使用するのに適することができる例示的なモノリシック材料は、例えば、その開示が参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる、2016年1月5日に出願された米国特許出願第14/988,109号、およびLaMotheによる米国特許出願公開第2014/0123989号明細書に記載されている。いくつかの実装では、多孔質モノリスは、実質的に中実のウィックを形成してもよい。
【0180】
図に示すように、加熱部材1920の少なくとも一部は、第1の液体輸送要素1921の少なくとも一部の中に埋め込まれている。図示の実装では、気化チャンバ1940は、第1の液体輸送要素1921の内側の領域、ならびに加熱部材1920に近接した第1の液体輸送要素1921の周囲の領域に配置されている。気化チャンバ1740はまた、少なくとも部分的に、上部フレーム部1931によって画定されてもよい。上述したように、加熱部材1920が第1の液体輸送要素1921に収容される液体組成物の少なくとも一部を加熱すると、気化チャンバ1940内にエアロゾルが生成される。したがって、ユーザがエアロゾル送達装置を吸引すると、気化チャンバ1940からのエアロゾルは、マウスピース部1910の出口ポータル1915を介してユーザに送達されることができる。
【0181】
図18および
図19は、本開示の別の実装にかかるカートリッジを示している。特に、
図18は、本開示の例示的実装にかかるカートリッジ2100の分解斜視図を示し、
図19は、カートリッジ2100の部分断面図を示している。様々な実装では、カートリッジ2100の一部は、対応する制御装置のカートリッジ受容チャンバと取り外し可能に結合されるように構成されている。多くの態様では、カートリッジ2100および対応する制御装置は、いくつかの同様の構成を有してもよく、上述したカートリッジ300および制御装置200のものといくつかの同様の構成要素(およびいくつかの同様の構成および構成要素のバリエーション)を含んでもよく、ここでは繰り返さなくてもよい。したがって、これらの構成および構成要素(ならびに構成および構成要素のバリエーション)の適切な説明が参照される。
【0182】
図を参照すると、図示の実装のカートリッジ2100は、近位端2106および遠位端2108を含む外側タンク壁2104によって画定されるタンク部2102を含む。したがって、タンク部2102は、タンク壁2104がタンクの周りに連続する側壁であり、遠位端2108が底壁を画定することを特徴とすることができる。タンク部2102はまた、気化用に構成された液体組成物2124(例えば、上述たようなe-リキッドまたはエアロゾル前駆体組成物)を収容するように構成されている。カートリッジ2100はまた、内部に画定された出口ポータル2115を有する遠位端2116および近位端2114を含む外側マウスピース壁2112によって画定されたマウスピース部2110を含む。図示の実装では、カートリッジ2100はまた、カラー部2160を含み、その少なくとも一部は、マウスピース部2110とタンク部2102との間に配置されている。図示の実装では、カラー部2160は、圧入またはスナップフィット接続を介してマウスピース部2110およびタンク部2102に接合されるように構成されている。しかしながら、他の実装では、他の取付方法(例えば、接着剤、熱かしめ/溶接、超音波溶接などを介して)またはそれらの任意の組み合わせが可能である。
【0183】
いくつかの実装では、外側タンク壁2104は、その中に含まれる液体組成物2124が外部から視認可能であるように、少なくとも部分的に透明または半透明であるように構成されてもよい。したがって、いくつかの実装では、外側タンク壁2104の全体が透明または半透明であってもよい。あるいは、いくつかの実装では、外側タンク壁2104の片側のみ、または1つ以上の側面の一部(または部分)が透明または半透明であってもよく、外側タンク壁の残りの部分が実質的に不透明であってもよい。いくつかの実施形態では、外側タンク壁2104またはその一部は、実質的に不透明であってもよく、タンク2102の近位端2106からタンクの遠位端2108まで延在するストリップは、透明または半透明であってもよい。さらなる実装では、外側タンク壁2104は着色されてもよい。いくつかの実装では、色は、透明または半透明の外側タンク壁を使用することなどによって、タンク2102内の液体組成物2124が依然として視認可能であるように構成されることができる。他の実装では、タンク壁は、外側タンク壁2104が実質的に不透明な色を有するように構成されることができる。
【0184】
図示の実装では、マウスピース部2110、カラー部2160、およびタンク部2102のうちの1つ以上は、例えば成形プラスチック材料(例えば、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリアミド(ナイロン)、耐衝撃性ポリスチレン、ポリプロピレン、コポリエステル、ポリブチレンテレフタレート、およびそれらの組み合わせ)などの成形ポリマー材料から構成されてもよいが、他の材料も可能である。他の実装では、これらの構成要素の1つ以上は、例えば、金属材料(例えば、アルミニウム、ステンレス鋼、金属合金など)、ガラス材料、セラミック材料(例えば、アルミナ、シリカ、ムライト、炭化ケイ素、窒化ケイ素、窒化アルミニウムなど)、複合材料、および/またはそれらの任意の組み合わせを含む他の材料から構成されてもよい。
【0185】
図に示すように、カートリッジ2100は、加熱部材2120と、加熱部材2120をバッテリおよび/または制御装置の制御構成要素と電気的に接続するように構成された一対の電気接点2125A、2125Bとをさらに含む。図示の実装では、接点2125A、2125Bは、カートリッジ2100の両側に配置され、カラー部2160に取り付けられるように構成されている。図示の実装では、接点2125A、2125Bは、圧入またはスナップフィット取付を介してカラー部2160に取り付けられるように構成されているが、他の実装では、例えば接着剤を介して、またはインサート成形プロセスを介してなど、他の形態の取り付けが可能である。図示の実装では、加熱部材2120は、タンク部2102の遠位端2108に近接して配置されている。したがって、電気接点2125A、2125Bは、その対応する端部が加熱部材2120に接触するように下方に延在している。様々な実装では、加熱部材2120は、圧入またはスナップフィット取付を介してカラー部2160によって保持されてもよいが、例えば、接着剤またはインサート成形プロセスを介して、またはタンク部2102の底部に対してカラー部2160によって捕捉される(例えば、カラー部2160と、1つ以上の液体輸送要素と、タンク部2102の底部との間に捕捉される)ことを含む、他の形態の取り付けも可能である。図示の実装では、電気接点2125A、2125Bは、導電性材料から構成されている。導電性材料の例は、これらに限定されないが、銅、ベリリウム銅、アルミニウム、白金、金、銀、鉄、鋼、真鍮、青銅、グラファイト、導電性セラミック材料、および/またはそれらの任意の組み合わせを含む。いくつかの実装では、電気接点の1つ以上は、1つの導電性材料から構成されてもよく、例えばニッケルおよび/または金などの別の導電性材料でメッキされてもよい。
【0186】
図示の実装では、加熱部材2120は、実質的に平坦加熱部材を備え、限定されないが、304、304L、316、または316Lステンレス鋼を含むステンレス鋼材料などの金属材料から構成されることができる。他の実装では、加熱部材は、例えば、ステンレス鋼、純ニッケル、ニッケル-鉄合金、カンタル(FeCrAl)、ニクロム、二ケイ化モリブデン(MoSi2)、ケイ化モリブデン(MoSi)、アルミニウムドープ二ケイ化モリブデン(Mo(Si,Al)2)、チタン、白金、銀、パラジウム、銀およびパラジウムの合金、グラファイトおよびグラファイトベースの材料(例えば、炭素ベースの発泡体や糸)などの異なる材料から構成されてもよい。さらなる実装では、加熱部材は、導電性インク、ホウ素ドープシリカ、および/またはセラミック(例えば、正または負の温度係数セラミック)から形成されてもよい。他の実装では、加熱部材は、多孔質部材上に印刷されてもよく、多孔質部材内に埋め込まれてもよく、または多孔質部材と一体化されてもよい。例えば、いくつかの実装では、加熱部材2120は、第1の液体輸送要素2121と一体化されてもよい。上述したように、他のタイプの加熱部材も利用されることができる。
【0187】
図示の実装のカートリッジ2100はまた、一対の液体輸送要素を含む。特に、カートリッジ2100は、第1の液体輸送要素2121と、第2の液体輸送要素2122とを含む。図示の実装では、第1の液体輸送要素2121の少なくとも一部は、加熱部材2120に近接して配置されるように構成されている。さらに、図示の実装の第2の液体輸送要素2122は、第2の液体輸送要素2122が第1の液体輸送要素2121に液体を輸送するように構成されるように、第1の液体輸送要素2121とタンク部2102の底部との間に延在するように構成されている。図示の実装では、第1および第2の液体輸送要素2121、2122は、平坦形状を有し、第1の液体輸送要素2121は、加熱部材2120の下方に配置され、第2の液体輸送要素2122は、第1の液体輸送要素2121の下方に配置されている。
【0188】
図に示すように、図示の実装のカラー部2160は、カラー部2160の一部がタンク部2102の遠位端2108に近接して配置され、且つ加熱部材2120、第1の液体輸送要素2121、および第2の液体輸送要素2122の少なくとも一部を保持するように構成されるように、下方に延在している。図示の実装では、設置位置にある加熱部材2120は、第1の液体輸送要素2121の上面に接触し、第2の液体輸送要素2122の上面は、第1の液体輸送要素2121の底面に接触する。したがって、これらの特徴のうちの1つ以上は、第1の液体輸送要素2121への液体組成物の送達に関して性能を向上させることができる。
【0189】
様々な実装では、第1の液体輸送要素2121および第2の液体輸送要素2122の一方または双方は、毛細管現象などによって液体を輸送するように構成された1つ以上の材料から形成されてもよい。いくつかの実装では、液体輸送要素の一方または双方は、例えば、繊維状材料(例えば、有機綿、酢酸セルロース、再生セルロース織物、ガラス繊維)、多孔質セラミック、多孔質カーボン、グラファイト、多孔質ガラス、焼結ガラスビーズ、焼結セラミックビーズ、毛細管などから形成されることができる。したがって、様々な実装では、液体輸送要素は、開孔ネットワーク(すなわち、流体が要素を通って複数の方向において、1つの孔から他の孔に流れることができるように相互接続された複数の孔)を含む任意の材料であってもよい。本明細書においてさらに説明されるように、本開示のいくつかの実装は、特に非繊維輸送要素の使用に関することができる。したがって、繊維輸送要素は、明示的に除外されることができる。あるいは、繊維輸送要素と非繊維輸送要素との組み合わせが利用されてもよい。エアロゾル前駆体を支持するための代表的なタイプの基材、リザーバ、または他の構成要素は、参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる、Newtonによる米国特許第8,528,569号明細書;Chapmanらによる米国特許出願公開第2014/0261487号明細書およびDavisらによる米国特許出願公開第2014/0059780号明細書;およびBlessらによる米国特許出願公開第2015/0216232号明細書に記載されている。さらに、様々なウィッキング材料、および特定のタイプの電子タバコ内のこれらのウィッキング材料の構成および動作は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、Searsらによる米国特許第8,910,640号明細書に記載されている。いくつかの実装では、液体輸送要素の一方または双方は、多孔質セラミック、多孔質ガラスなどの多孔質モノリスから部分的または完全に形成されてもよい。本開示の実施形態にしたがって使用するのに適することができる例示的なモノリシック材料は、例えば、その開示が参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる、2016年1月5日に出願された米国特許出願第14/988,109号、およびLaMotheによる米国特許出願公開第2014/0123989号明細書に記載されている。いくつかの実装では、多孔質モノリスは、実質的に中実のウィックを形成してもよい。
【0190】
図示の実装では、カートリッジ2100は、マウスピース部2110の遠位端2116に近接して配置されるように構成されたフード特徴部2162をさらに含む。図示の実装では、フード特徴部2162は、例えば成形プラスチック材料(例えば、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリアミド(ナイロン)、耐衝撃性ポリスチレン、ポリプロピレン、コポリエステル、ポリブチレンテレフタレート、およびそれらの組み合わせ)などの成形ポリマー材料から構成されてもよいが、他の材料も可能である。他の実装では、フード特徴部は、例えば、金属材料(例えば、アルミニウム、ステンレス鋼、金属合金など)、ガラス材料、セラミック材料(例えば、アルミナ、シリカ、ムライト、炭化ケイ素、窒化ケイ素、窒化アルミニウムなど)、複合材料、および/またはそれらの任意の組み合わせを含む他の材料から構成されてもよい。図示の実装のフード特徴部2162は、中実上面と、底面および側面に画定された開口部とを有するブロック形状を有する。図示の実装では、気化チャンバ2140は、加熱部材2120の上方に配置され、カラー部2160によって少なくとも部分的に画定される。図示の実装のカラー部2160はまた、気化チャンバ2140に近接して始まり且つ上方に延在してフード特徴部2162に至る蒸気チャネル2145を画定する。上述したように、加熱部材2120が第1の液体輸送要素2121に収容される液体組成物の少なくとも一部を加熱すると、気化チャンバ2140内にエアロゾルが生成される。図示の実装では、フード特徴部2162は、エアロゾルを導き、凝縮物を収集し、および/またはカートリッジ2100から直接出る液体および高温を遮蔽するように構成されている。したがって、ユーザがエアロゾル送達装置を吸引すると、気化チャンバ2140からのエアロゾルは、蒸気チャネル2145を通って移動し、フード特徴部2162によって迂回され、マウスピース部2110の出口ポータル2115を介してユーザに送達されることができる。
【0191】
図20は、本開示の別の実装にかかるカートリッジを示している。特に、
図20は、カートリッジ2300の部分断面図を示している。様々な実装では、カートリッジ2300の一部は、対応する制御装置のカートリッジ受容チャンバと取り外し可能に結合されるように構成されている。多くの態様では、カートリッジ2300および対応する制御装置は、いくつかの同様の構成を有してもよく、上述したカートリッジ300および制御装置200のものといくつかの同様の構成要素(およびいくつかの同様の構成および構成要素のバリエーション)を含んでもよく、ここでは繰り返さなくてもよい。したがって、これらの構成および構成要素(ならびに構成および構成要素のバリエーション)の適切な説明が参照される。
【0192】
図を参照すると、図示の実装のカートリッジ2300は、近位端2306および遠位端2308を含む外側タンク壁2304によって画定されるタンク部2302を含む。したがって、タンク部2302は、タンク壁2304がタンクの周りに連続する側壁であり、遠位端2308が底壁を画定することを特徴とすることができる。タンク部2302はまた、気化用に構成された液体組成物2324(例えば、上述たようなe-リキッドまたはエアロゾル前駆体組成物)を収容するように構成されている。カートリッジ2300はまた、内部に画定された出口ポータル2315を有する遠位端2316および近位端2314を含む外側マウスピース壁2312によって画定されたマウスピース部2310を含む。図示の実装では、カートリッジ2300はまた、カラー部2360を含み、その少なくとも一部は、マウスピース部2310とタンク部2302との間に配置されている。図示の実装では、カラー部2360は、圧入またはスナップフィット接続を介してマウスピース部2310およびタンク部2302に接合されるように構成されている。しかしながら、他の実装では、他の取付方法(例えば、接着剤、熱かしめ/溶接、超音波溶接などを介して)またはそれらの任意の組み合わせが可能である。
【0193】
いくつかの実装では、外側タンク壁2304は、その中に含まれる液体組成物2324が外部から視認可能であるように、少なくとも部分的に透明または半透明であるように構成されてもよい。したがって、いくつかの実装では、外側タンク壁2304の全体が透明または半透明であってもよい。あるいは、いくつかの実装では、外側タンク壁2304の片側のみ、または1つ以上の側面の一部(または部分)が透明または半透明であってもよく、外側タンク壁の残りの部分が実質的に不透明であってもよい。いくつかの実施形態では、外側タンク壁2304またはその一部は、実質的に不透明であってもよく、タンク2302の近位端2306からタンクの遠位端2308まで延在するストリップは、透明または半透明であってもよい。さらなる実装では、外側タンク壁2304は着色されてもよい。いくつかの実装では、色は、透明または半透明の外側タンク壁を使用することなどによって、タンク2302内の液体組成物2324が依然として視認可能であるように構成されることができる。他の実装では、タンク壁は、外側タンク壁2304が実質的に不透明な色を有するように構成されることができる。
【0194】
図示の実装では、マウスピース部2310、カラー部2360、およびタンク部2302のうちの1つ以上は、例えば成形プラスチック材料(例えば、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリアミド(ナイロン)、耐衝撃性ポリスチレン、ポリプロピレン、コポリエステル、ポリブチレンテレフタレート、およびそれらの組み合わせ)などの成形ポリマー材料から構成されてもよいが、他の材料も可能である。他の実装では、これらの構成要素の1つ以上は、例えば、金属材料(例えば、アルミニウム、ステンレス鋼、金属合金など)、ガラス材料、セラミック材料(例えば、アルミナ、シリカ、ムライト、炭化ケイ素、窒化ケイ素、窒化アルミニウムなど)、複合材料、および/またはそれらの任意の組み合わせを含む他の材料から構成されてもよい。
【0195】
図に示すように、カートリッジ2300は、加熱部材2320と、加熱部材2320をバッテリおよび/または制御装置の制御構成要素と電気的に接続するように構成された一対の電気接点2325A、2325Bとをさらに含む。図示の実装では、接点2325A、2325Bは、カートリッジ2300の両側に配置され、カラー部2360に取り付けられるように構成されている。図示の実装では、接点2325A、2325Bは、圧入またはスナップフィット取付を介してカラー部2360に取り付けられるように構成されているが、他の実装では、例えば接着剤を介して、またはインサート成形プロセスを介してなど、他の形態の取り付けが可能である。図示の実装では、加熱部材2320は、タンク部2302の遠位端2308に近接して配置されている。したがって、電気接点2325A、2325Bは、その対応する端部が加熱部材2320に接触するように下方に延在している。様々な実装では、加熱部材2320は、圧入またはスナップフィット取付を介してカラー部2360によって保持されてもよいが、例えば、接着剤またはインサート成形プロセスを介して、またはタンク部2302の底部に対してカラー部2360によって捕捉される(例えば、カラー部2360と、1つ以上の液体輸送要素と、タンク部2302の底部との間に捕捉される)ことを含む、他の形態の取り付けも可能である。図示の実装では、電気接点2325A、2325Bは、導電性材料から構成されている。導電性材料の例は、これらに限定されないが、銅、ベリリウム銅、アルミニウム、白金、金、銀、鉄、鋼、真鍮、青銅、グラファイト、導電性セラミック材料、および/またはそれらの任意の組み合わせを含む。いくつかの実装では、電気接点の1つ以上は、1つの導電性材料から構成されてもよく、例えばニッケルおよび/または金などの別の導電性材料でメッキされてもよい。
【0196】
図示の実装では、加熱部材2320は、実質的に平坦加熱部材を備え、限定されないが、304、304L、316、または316Lステンレス鋼を含むステンレス鋼材料などの金属材料から構成されることができる。他の実装では、加熱部材は、例えば、ステンレス鋼、純ニッケル、ニッケル-鉄合金、カンタル(FeCrAl)、ニクロム、二ケイ化モリブデン(MoSi2)、ケイ化モリブデン(MoSi)、アルミニウムドープ二ケイ化モリブデン(Mo(Si,Al)2)、チタン、白金、銀、パラジウム、銀およびパラジウムの合金、グラファイトおよびグラファイトベースの材料(例えば、炭素ベースの発泡体や糸)などの異なる材料から構成されてもよい。さらなる実装では、加熱部材は、導電性インク、ホウ素ドープシリカ、および/またはセラミック(例えば、正または負の温度係数セラミック)から形成されてもよい。他の実装では、加熱部材は、多孔質部材上に印刷されてもよく、多孔質部材内に埋め込まれてもよく、または多孔質部材と一体化されてもよい。例えば、いくつかの実装では、加熱部材2320は、第1の液体輸送要素2321と一体化されてもよい。上述したように、他のタイプの加熱部材も利用されることができる。
【0197】
図示の実装のカートリッジ2300はまた、一対の液体輸送要素を含む。特に、カートリッジ2300は、第1の液体輸送要素2321と、第2の液体輸送要素2322とを含む。図示の実装では、第1の液体輸送要素2321の少なくとも一部は、加熱部材2320に近接して配置されるように構成されている。さらに、図示の実装の第2の液体輸送要素2322は、第2の液体輸送要素2322が第1の液体輸送要素2321に液体を輸送するように構成されるように、第1の液体輸送要素2321とタンク部2302の底部との間に延在するように構成されている。図示の実装では、第1の液体輸送要素2321は、平坦形状を有し、第1の液体輸送要素2321は、加熱部材2320の下方に配置され、第2の液体輸送要素2322は、第1の液体輸送要素2321の下方に配置されている。
【0198】
図に示すように、図示の実装のカラー部2360は、カラー部2360の一部がタンク部2302の近位端2306と遠位端2308との間に配置されるように下方に延在している。図示の実装では、カラー部2360は、加熱部材2320、第1の液体輸送要素2321、および第2の液体輸送要素2322の少なくとも一部を保持するように構成されている。図示の実装では、加熱部材2320は、タンク部2302の近位端2306と遠位端2308との間、特にタンク部2302の長さに沿った中間の第3の部分に配置されている。図示の実装では、設置位置にある加熱部材2320は、第1の液体輸送要素2321の上面に接触し、第2の液体輸送要素2322の上面は、第1の液体輸送要素2321の底面に接触する。したがって、これらの特徴のうちの1つ以上は、第1の液体輸送要素2321への液体組成物の送達に関して性能を向上させることができる。
【0199】
様々な実装では、第1の液体輸送要素2321および第2の液体輸送要素2322の一方または双方は、毛細管現象などによって液体を輸送するように構成された1つ以上の材料から形成されてもよい。いくつかの実装では、液体輸送要素の一方または双方は、例えば、繊維状材料(例えば、有機綿、酢酸セルロース、再生セルロース織物、ガラス繊維)、多孔質セラミック、多孔質カーボン、グラファイト、多孔質ガラス、焼結ガラスビーズ、焼結セラミックビーズ、毛細管などから形成されることができる。したがって、様々な実装では、液体輸送要素は、開孔ネットワーク(すなわち、流体が要素を通って複数の方向において1つの孔から他の孔に流れることができるように相互接続された複数の孔)を含む任意の材料であってもよい。本明細書においてさらに説明されるように、本開示のいくつかの実装は、特に非繊維輸送要素の使用に関することができる。したがって、繊維輸送要素は、明示的に除外されることができる。あるいは、繊維輸送要素と非繊維輸送要素との組み合わせが利用されてもよい。エアロゾル前駆体を支持するための代表的なタイプの基材、リザーバ、または他の構成要素は、参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる、Newtonによる米国特許第8,528,569号明細書;Chapmanらによる米国特許出願公開第2014/0261487号明細書およびDavisらによる米国特許出願公開第2014/0059780号明細書;およびBlessらによる米国特許出願公開第2015/0216232号明細書に記載されている。さらに、様々なウィッキング材料、および特定のタイプの電子タバコ内のこれらのウィッキング材料の構成および動作は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、Searsらによる米国特許第8,910,640号明細書に記載されている。いくつかの実装では、液体輸送要素の一方または双方は、多孔質セラミック、多孔質ガラスなどの多孔質モノリスから部分的または完全に形成されてもよい。本開示の実施形態にしたがって使用するのに適することができる例示的なモノリシック材料は、例えば、その開示が参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる、2016年1月5日に出願された米国特許出願第14/988,109号、およびLaMotheによる米国特許出願公開第2014/0123989号明細書に記載されている。いくつかの実装では、多孔質モノリスは、実質的に中実のウィックを形成してもよい。
【0200】
図示の実装では、カートリッジ2300は、マウスピース部2310の底部に配置されるように構成されたフード特徴部2362をさらに含む。図示の実装では、フード特徴部2362は、例えば成形プラスチック材料(例えば、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリアミド(ナイロン)、耐衝撃性ポリスチレン、ポリプロピレン、コポリエステル、ポリブチレンテレフタレート、およびそれらの組み合わせ)などの成形ポリマー材料から構成されてもよいが、他の材料も可能である。他の実装では、フード特徴部は、例えば、金属材料(例えば、アルミニウム、ステンレス鋼、金属合金など)、ガラス材料、セラミック材料(例えば、アルミナ、シリカ、ムライト、炭化ケイ素、窒化ケイ素、窒化アルミニウムなど)、複合材料、および/またはそれらの任意の組み合わせを含む他の材料から構成されてもよい。図示の実装のフード特徴部2362は、中実上面と、底面および側面に画定された開口部とを有するブロック形状を有する。図示の実装では、気化チャンバ2340は、加熱部材2320の上方に配置され、カラー部2360によって少なくとも部分的に画定される。図示の実装では、カラー部2360は、気化チャンバ2340に近接して始まり且つ上方に延在してフード特徴部2362に至る蒸気チャネル2345を画定する。上述したように、加熱部材2320が第1の液体輸送要素2321に収容される液体組成物の少なくとも一部を加熱すると、気化チャンバ2340内にエアロゾルが生成される。図示の実装では、フード特徴部2362は、エアロゾルを導き、凝縮物を収集し、および/またはカートリッジ2300から直接出る液体および高温を遮蔽するように構成されている。したがって、ユーザがエアロゾル送達装置を吸引すると、気化チャンバ2340からのエアロゾルは、蒸気チャネル2345を通って移動し、フード特徴部2362によって迂回され、マウスピース部2310の出口ポータル2315を介してユーザに送達されることができる。
【0201】
図21および
図22は、本開示の別の実装にかかるカートリッジを示している。特に、
図21は、本開示の例示的実装にかかるカートリッジ2500の分解斜視図を示し、
図22は、カートリッジ2500の部分断面図を示している。様々な実装では、カートリッジ2500の一部は、対応する制御装置のカートリッジ受容チャンバと取り外し可能に結合されるように構成されている。多くの態様では、カートリッジ2500および対応する制御装置は、いくつかの同様の構成を有してもよく、上述したカートリッジ300および制御装置200のものといくつかの同様の構成要素(およびいくつかの同様の構成および構成要素のバリエーション)を含んでもよく、ここでは繰り返さなくてもよい。したがって、これらの構成および構成要素(ならびに構成および構成要素のバリエーション)の適切な説明が参照される。
【0202】
図を参照すると、図示の実装のカートリッジ2500は、近位端2506および遠位端2508を含む外側タンク壁2504によって画定されるタンク部2502を含む。したがって、タンク部2502は、タンク壁2504がタンクの周りに連続する側壁であり、遠位端2508が底壁を画定することを特徴とすることができる。タンク部2502はまた、気化用に構成された液体組成物2524(例えば、上述たようなe-リキッドまたはエアロゾル前駆体組成物)を収容するように構成されている。カートリッジ2500はまた、内部に画定された出口ポータル2515を有する遠位端2516および近位端2514を含む外側マウスピース壁2512によって画定されたマウスピース部2510を含む。図示の実装では、カートリッジ2500はまた、カラー部2560を含み、その少なくとも一部は、マウスピース部2510とタンク部2502との間に配置されている。図示の実装では、カラー部2560は、圧入またはスナップフィット接続を介してマウスピース部2510およびタンク部2502に接合されるように構成されている。しかしながら、他の実装では、他の取付方法(例えば、接着剤、熱かしめ/溶接、超音波溶接などを介して)またはそれらの任意の組み合わせが可能である。
【0203】
いくつかの実装では、外側タンク壁2504は、その中に含まれる液体組成物2524が外部から視認可能であるように、少なくとも部分的に透明または半透明であるように構成されてもよい。したがって、いくつかの実装では、外側タンク壁2504の全体が透明または半透明であってもよい。あるいは、いくつかの実装では、外側タンク壁2504の片側のみ、または1つ以上の側面の一部(または部分)が透明または半透明であってもよく、外側タンク壁の残りの部分が実質的に不透明であってもよい。いくつかの実施形態では、外側タンク壁2504またはその一部は、実質的に不透明であってもよく、タンク2502の近位端2506からタンクの遠位端2508まで延在するストリップは、透明または半透明であってもよい。さらなる実装では、外側タンク壁2504は着色されてもよい。いくつかの実装では、色は、透明または半透明の外側タンク壁を使用することなどによって、タンク2502内の液体組成物2524が依然として視認可能であるように構成されることができる。他の実装では、タンク壁は、外側タンク壁2504が実質的に不透明な色を有するように構成されることができる。
【0204】
図示の実装では、マウスピース部2510、カラー部2560、およびタンク部2502のうちの1つ以上は、例えば成形プラスチック材料(例えば、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリアミド(ナイロン)、耐衝撃性ポリスチレン、ポリプロピレン、コポリエステル、ポリブチレンテレフタレート、およびそれらの組み合わせ)などの成形ポリマー材料から構成されてもよいが、他の材料も可能である。他の実装では、これらの構成要素の1つ以上は、例えば、金属材料(例えば、アルミニウム、ステンレス鋼、金属合金など)、ガラス材料、セラミック材料(例えば、アルミナ、シリカ、ムライト、炭化ケイ素、窒化ケイ素、窒化アルミニウムなど)、複合材料、および/またはそれらの任意の組み合わせを含む他の材料から構成されてもよい。
【0205】
図に示すように、カートリッジ2500は、加熱部材2520と、加熱部材2520をバッテリおよび/または制御装置の制御構成要素と電気的に接続するように構成された一対の電気接点2525A、2525Bとをさらに含む。図示の実装では、接点2525A、2525Bは、カートリッジ2500の両側に配置され、カラー部2560に取り付けられるように構成されている。図示の実装では、接点2525A、2525Bは、圧入またはスナップフィット取付を介してカラー部2560に取り付けられるように構成されているが、他の実装では、例えば接着剤を介して、またはインサート成形プロセスを介してなど、他の形態の取り付けが可能である。図示の実装では、加熱部材2520は、タンク部2502の遠位端2508に近接して配置されている。したがって、電気接点2525A、2525Bは、その対応する端部が加熱部材2520に接触するように下方に延在している。様々な実装では、加熱部材2520は、圧入またはスナップフィット取付を介してカラー部2560によって保持されてもよいが、例えば、接着剤またはインサート成形プロセスを介して、またはタンク部2502の底部に対してカラー部2560によって捕捉されることを含む、他の形態の取り付けも可能である。図示の実装では、電気接点2525A、2525Bは、導電性材料から構成されている。導電性材料の例は、これらに限定されないが、銅、ベリリウム銅、アルミニウム、白金、金、銀、鉄、鋼、真鍮、青銅、グラファイト、導電性セラミック材料、および/またはそれらの任意の組み合わせを含む。いくつかの実装では、電気接点の1つ以上は、1つの導電性材料から構成されてもよく、例えばニッケルおよび/または金などの別の導電性材料でメッキされてもよい。
【0206】
図示の実装では、加熱部材2520は、実質的に平坦加熱部材を備え、限定されないが、304、304L、316、または316Lステンレス鋼を含むステンレス鋼材料などの金属材料から構成されることができる。他の実装では、加熱部材は、例えば、ステンレス鋼、純ニッケル、ニッケル-鉄合金、カンタル(FeCrAl)、ニクロム、二ケイ化モリブデン(MoSi2)、ケイ化モリブデン(MoSi)、アルミニウムドープ二ケイ化モリブデン(Mo(Si,Al)2)、チタン、白金、銀、パラジウム、銀およびパラジウムの合金、グラファイトおよびグラファイトベースの材料(例えば、炭素ベースの発泡体や糸)などの異なる材料から構成されてもよい。さらなる実装では、加熱部材は、導電性インク、ホウ素ドープシリカ、および/またはセラミック(例えば、正または負の温度係数セラミック)から形成されてもよい。他の実装では、加熱部材は、多孔質部材上に印刷されてもよく、多孔質部材内に埋め込まれてもよく、または多孔質部材と一体化されてもよい。例えば、いくつかの実装では、加熱部材2520は、液体輸送要素2521と一体化されてもよい。上述したように、他のタイプの加熱部材も利用されることができる。
【0207】
図示の実装のカートリッジ2500はまた、液体輸送要素2521を含む。図示の実装では、液体輸送要素2521の少なくとも一部は、加熱部材2520に近接して配置されるように構成されている。図示の実装では、液体輸送要素2521は、加熱部材2520の下方に配置され、加熱部材2520とタンク部2502の底部との間に延在している。図に示すように、図示の実装のカラー部2560は、カラー部2560の一部がタンク部2502の遠位端2508に近接して配置され、且つ加熱部材2520および液体輸送要素2521の少なくとも一部を保持するように構成されるように、下方に延在している。図示の実装では、設置位置にある加熱部材2520は、液体輸送要素2521の上面に接触する。
【0208】
様々な実装では、液体輸送要素2521は、毛細管現象などによって液体を輸送するように構成された1つ以上の材料から形成されてもよい。いくつかの実装では、液体輸送要素の一方または双方は、例えば、繊維状材料(例えば、有機綿、酢酸セルロース、再生セルロース織物、ガラス繊維)、多孔質セラミック、多孔質カーボン、グラファイト、多孔質ガラス、焼結ガラスビーズ、焼結セラミックビーズ、毛細管などから形成されることができる。したがって、様々な実装では、液体輸送要素は、開孔ネットワーク(すなわち、流体が要素を通って複数の方向において1つの孔から他の孔に流れることができるように相互接続された複数の孔)を含む任意の材料であってもよい。本明細書においてさらに説明されるように、本開示のいくつかの実装は、特に非繊維輸送要素の使用に関することができる。したがって、繊維輸送要素は、明示的に除外されることができる。あるいは、繊維輸送要素と非繊維輸送要素との組み合わせが利用されてもよい。エアロゾル前駆体を支持するための代表的なタイプの基材、リザーバ、または他の構成要素は、参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる、Newtonによる米国特許第8,528,569号明細書;Chapmanらによる米国特許出願公開第2014/0261487号明細書およびDavisらによる米国特許出願公開第2014/0059780号明細書;およびBlessらによる米国特許出願公開第2015/0216232号明細書に記載されている。さらに、様々なウィッキング材料、および特定のタイプの電子タバコ内のこれらのウィッキング材料の構成および動作は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、Searsらによる米国特許第8,910,640号明細書に記載されている。いくつかの実装では、液体輸送要素は、多孔質セラミック、多孔質ガラスなどの多孔質モノリスから部分的または完全に形成されてもよい。本開示の実施形態にしたがって使用するのに適することができる例示的なモノリシック材料は、例えば、その開示が参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる、2016年1月5日に出願された米国特許出願第14/988,109号、およびLaMotheによる米国特許出願公開第2014/0123989号明細書に記載されている。いくつかの実装では、多孔質モノリスは、実質的に中実のウィックを形成してもよい。
【0209】
図示の実装では、カートリッジ2500は、マウスピース部2510の底部に配置されるように構成されたフード特徴部2562をさらに含む。図示の実装では、フード特徴部2562は、例えば成形プラスチック材料(例えば、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリアミド(ナイロン)、耐衝撃性ポリスチレン、ポリプロピレン、コポリエステル、ポリブチレンテレフタレート、およびそれらの組み合わせ)などの成形ポリマー材料から構成されてもよいが、他の材料も可能である。他の実装では、フード特徴部は、例えば、金属材料(例えば、アルミニウム、ステンレス鋼、金属合金など)、ガラス材料、セラミック材料(例えば、アルミナ、シリカ、ムライト、炭化ケイ素、窒化ケイ素、窒化アルミニウムなど)、複合材料、および/またはそれらの任意の組み合わせを含む他の材料から構成されてもよい。図示の実装のフード特徴部2562は、中実上面と、底面および側面に画定された開口部とを有するブロック形状を有する。図示の実装では、気化チャンバ2540は、加熱部材2520の上方に配置され、カラー部2560によって少なくとも部分的に画定される。図示の実装では、カラー部2560はまた、気化チャンバ2540に近接して始まり且つ上方に延在してフード特徴部2562に至る蒸気チャネル2545を画定する。上述したように、加熱部材2520が液体輸送要素2521に収容される液体組成物の少なくとも一部を加熱すると、気化チャンバ2540内にエアロゾルが生成される。図示の実装では、フード特徴部2562は、エアロゾルを導き、凝縮物を収集し、および/またはカートリッジ2500から直接出る液体および高温を遮蔽するように構成されている。したがって、ユーザがエアロゾル送達装置を吸引すると、気化チャンバ2540からのエアロゾルは、蒸気チャネル2545を通って移動し、フード特徴部2562によって迂回され、マウスピース部2510の出口ポータル2515を介してユーザに送達されることができる。
【0210】
図23および
図24は、本開示の別の実装にかかるカートリッジを示している。特に、
図23は、本開示の例示的実装にかかるカートリッジ2700の分解斜視図を示し、
図24は、カートリッジ2700の部分断面図を示している。様々な実装では、カートリッジ2700の一部は、対応する制御装置のカートリッジ受容チャンバと取り外し可能に結合されるように構成されている。多くの態様では、カートリッジ2700および対応する制御装置は、いくつかの同様の構成を有してもよく、上述したカートリッジ300および制御装置200のものといくつかの同様の構成要素(およびいくつかの同様の構成および構成要素のバリエーション)を含んでもよく、ここでは繰り返さなくてもよい。したがって、これらの構成および構成要素(ならびに構成および構成要素のバリエーション)の適切な説明が参照される。
【0211】
図を参照すると、図示の実装のカートリッジ2700は、近位端2706および遠位端2708を含む外側タンク壁2704によって画定されるタンク部2702を含む。したがって、タンク部2702は、タンク壁2704がタンクの周りに連続する側壁であり、遠位端2708が底壁を画定することを特徴とすることができる。タンク部2702はまた、気化用に構成された液体組成物2724(例えば、上述たようなe-リキッドまたはエアロゾル前駆体組成物)を収容するように構成されている。カートリッジ2700はまた、内部に画定された出口ポータル2715を有する遠位端2716および近位端2714を含む外側マウスピース壁2712によって画定されたマウスピース部2710を含む。図示の実装では、カートリッジ2700はまた、カラー部2760を含み、その少なくとも一部は、マウスピース部2710とタンク部2702との間に配置されている。図示の実装では、カラー部2760は、圧入またはスナップフィット接続を介してマウスピース部2710およびタンク部2702に接合されるように構成されている。しかしながら、他の実装では、他の取付方法(例えば、接着剤、熱かしめ/溶接、超音波溶接などを介して)またはそれらの任意の組み合わせが可能である。
【0212】
図示の実装では、マウスピース部2710、カラー部2760、およびタンク部2702のうちの1つ以上は、例えば成形プラスチック材料(例えば、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリアミド(ナイロン)、耐衝撃性ポリスチレン、ポリプロピレン、コポリエステル、ポリブチレンテレフタレート、およびそれらの組み合わせ)などの成形ポリマー材料から構成されてもよいが、他の材料も可能である。他の実装では、これらの構成要素の1つ以上は、例えば、金属材料(例えば、アルミニウム、ステンレス鋼、金属合金など)、ガラス材料、セラミック材料(例えば、アルミナ、シリカ、ムライト、炭化ケイ素、窒化ケイ素、窒化アルミニウムなど)、複合材料、および/またはそれらの任意の組み合わせを含む他の材料から構成されてもよい。
【0213】
図に示すように、カートリッジ2700は、加熱部材2720と、加熱部材2720をバッテリおよび/または制御装置の制御構成要素と電気的に接続するように構成された一対の電気接点2725A、2725Bとをさらに含む。図示の実装では、接点2725A、2725Bは、カートリッジ2700の両側に配置され、カラー部2760に取り付けられるように構成されている。図示の実装では、接点2725A、2725Bは、圧入またはスナップフィット取付を介してカラー部2760に取り付けられるように構成されているが、他の実装では、例えば接着剤を介して、またはインサート成形プロセスを介してなど、他の形態の取り付けが可能である。図示の実装では、加熱部材2720は、タンク部2702の遠位端2708に近接して配置されている。したがって、電気接点2725A、2725Bは、その対応する端部が加熱部材2720に接触するように下方に延在している。様々な実装では、加熱部材2720は、圧入またはスナップフィット取付を介してカラー部2760によって保持されてもよいが、例えば、接着剤またはインサート成形プロセスを介して、またはカラー部2760によって捕捉される(例えば、カラー部2760と、1つ以上の液体輸送要素との間に捕捉される)ことを含む、他の形態の取り付けも可能である。図示の実装では、電気接点2725A、2725Bは、導電性材料から構成されている。導電性材料の例は、これらに限定されないが、銅、ベリリウム銅、アルミニウム、白金、金、銀、鉄、鋼、真鍮、青銅、グラファイト、導電性セラミック材料、および/またはそれらの任意の組み合わせを含む。いくつかの実装では、電気接点の1つ以上は、1つの導電性材料から構成されてもよく、例えばニッケルおよび/または金などの別の導電性材料でメッキされてもよい。
【0214】
図示の実装では、加熱部材2720は、実質的に平坦加熱部材を備え、限定されないが、304、304L、316、または316Lステンレス鋼を含むステンレス鋼材料などの金属材料から構成されることができる。他の実装では、加熱部材は、例えば、ステンレス鋼、純ニッケル、ニッケル-鉄合金、カンタル(FeCrAl)、ニクロム、二ケイ化モリブデン(MoSi2)、ケイ化モリブデン(MoSi)、アルミニウムドープ二ケイ化モリブデン(Mo(Si,Al)2)、チタン、白金、銀、パラジウム、銀およびパラジウムの合金、グラファイトおよびグラファイトベースの材料(例えば、炭素ベースの発泡体や糸)などの異なる材料から構成されてもよい。さらなる実装では、加熱部材は、導電性インク、ホウ素ドープシリカ、および/またはセラミック(例えば、正または負の温度係数セラミック)から形成されてもよい。他の実装では、加熱部材は、多孔質部材上に印刷されてもよく、多孔質部材内に埋め込まれてもよく、または多孔質部材と一体化されてもよい。例えば、いくつかの実装では、加熱部材2720は、液体輸送要素2721と一体化されてもよい。上述したように、他のタイプの加熱部材も利用されることができる。
【0215】
図示の実装のカートリッジ2700はまた、液体輸送要素2721を含む。図示の実装では、液体輸送要素2721の少なくとも一部は、加熱部材2720に近接して配置されるように構成されている。図示の実装では、液体輸送要素2721は、加熱部材2720の上方に配置され、加熱部材2720と計量プレート2735との間に延在している。図示の実装の計量プレート2735は、複数の開口部を含む平坦特徴部を備える。図示の実装では、計量プレート2735は、例えば成形プラスチック材料(例えば、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリアミド(ナイロン)、耐衝撃性ポリスチレン、ポリプロピレン、コポリエステル、ポリブチレンテレフタレート、およびそれらの組み合わせ)などの成形ポリマー材料から構成されてもよいが、他の材料も可能である。他の実装では、計量プレートは、例えば、金属材料(例えば、アルミニウム、ステンレス鋼、金属合金など)、ガラス材料、セラミック材料(例えば、アルミナ、シリカ、ムライト、炭化ケイ素、窒化ケイ素、窒化アルミニウムなど)、複合材料、および/またはそれらの任意の組み合わせを含む他の材料から構成されてもよい。
【0216】
設置位置では、図示の実装の加熱部材2720は、液体輸送要素2721の底面に接触し、液体輸送要素2721の上面は、計量プレート2735の底面に接触する。図示の実装では、計量プレート2735は、タンク2702内で液体組成物2724の下方に配置されている。したがって、計量プレート2735は、液体組成物をタンク2702から液体輸送要素2721に送達するように構成されている。図に示すように、図示の実装のカラー部2760は、カラー部2760の一部がタンク部2702の遠位端2708に近接して配置され、且つ加熱部材2720、液体輸送要素2721、および計量プレート2735を保持するように構成されるように、下方に延在している。さらに、設置されると、カラー部2760とエアロゾル経路として構成されるタンク部2702の内面との間にギャップ2747が形成される。
【0217】
様々な実装では、液体輸送要素2721は、毛細管現象などによって液体を輸送するように構成された1つ以上の材料から形成されてもよい。いくつかの実装では、液体輸送要素は、例えば、繊維状材料(例えば、有機綿、酢酸セルロース、再生セルロース織物、ガラス繊維)、多孔質セラミック、多孔質カーボン、グラファイト、多孔質ガラス、焼結ガラスビーズ、焼結セラミックビーズ、毛細管などから形成されることができる。したがって、様々な実装では、液体輸送要素は、開孔ネットワーク(すなわち、流体が要素を通って複数の方向において、1つの孔から他の孔に流れることができるように相互接続された複数の孔)を含む任意の材料であってもよい。本明細書においてさらに説明されるように、本開示のいくつかの実装は、特に非繊維輸送要素の使用に関することができる。したがって、繊維輸送要素は、明示的に除外されることができる。あるいは、繊維輸送要素と非繊維輸送要素との組み合わせが利用されてもよい。エアロゾル前駆体を支持するための代表的なタイプの基材、リザーバ、または他の構成要素は、参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる、Newtonによる米国特許第8,528,569号明細書;Chapmanらによる米国特許出願公開第2014/0261487号明細書およびDavisらによる米国特許出願公開第2014/0059780号明細書;およびBlessらによる米国特許出願公開第2015/0216232号明細書に記載されている。さらに、様々なウィッキング材料、および特定のタイプの電子タバコ内のこれらのウィッキング材料の構成および動作は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、Searsらによる米国特許第8,910,640号明細書に記載されている。いくつかの実装では、液体輸送要素は、多孔質セラミック、多孔質ガラスなどの多孔質モノリスから部分的または完全に形成されてもよい。本開示の実施形態にしたがって使用するのに適することができる例示的なモノリシック材料は、例えば、その開示が参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる、2016年1月5日に出願された米国特許出願第14/988,109号、およびLaMotheによる米国特許出願公開第2014/0123989号明細書に記載されている。いくつかの実装では、多孔質モノリスは、実質的に中実のウィックを形成してもよい。
【0218】
図示の実装では、気化チャンバ2740は、加熱部材2720の下方でタンク部2702の遠位端2708に近接して形成される。特に、気化チャンバ2740は、少なくとも部分的に、カラー部2760とタンク部2702の遠位端2708とによって画定される。上述したように、加熱部材2720が液体輸送要素2721に収容される液体組成物の少なくとも一部を加熱すると、気化チャンバ2740内にエアロゾルが生成される。カートリッジ2700の特徴に基づいて、ユーザがエアロゾル送達装置を吸引すると、気化チャンバ2740に形成されたエアロゾルが外側に延在し、次いで、カラー部2760とタンク部2702との間のエアロゾル経路を通って移動し、そこでマウスピース部2710の出口ポータル2715を介してユーザに送達される。
【0219】
図25は、本開示の別の実装にかかるカートリッジを示している。特に、
図25は、カートリッジ2900の部分断面図を示している。様々な実装では、カートリッジ2900の一部は、対応する制御装置のカートリッジ受容チャンバと取り外し可能に結合されるように構成されている。多くの態様では、カートリッジ2900および対応する制御装置は、いくつかの同様の構成を有してもよく、上述したカートリッジ300および制御装置200のものといくつかの同様の構成要素(およびいくつかの同様の構成および構成要素のバリエーション)を含んでもよく、ここでは繰り返さなくてもよい。したがって、これらの構成および構成要素(ならびに構成および構成要素のバリエーション)の適切な説明が参照される。
【0220】
図を参照すると、図示の実装のカートリッジ2900は、近位端2906および遠位端2908を含む外側タンク壁2904によって画定されるタンク部2902を含む。したがって、タンク部2902は、タンク壁2904がタンクの周りに連続する側壁であり、遠位端2908が底壁を画定することを特徴とすることができる。タンク部2902はまた、気化用に構成された液体組成物2924(例えば、上述たようなe-リキッドまたはエアロゾル前駆体組成物)を収容するように構成されている。カートリッジ2900はまた、内部に画定された1つ以上の出口ポータル2915を有する遠位端2916および近位端2914を含む外側マウスピース壁2912によって画定されたマウスピース部2910を含む。図示の実装では、カートリッジ2900はまた、マウスピース部2910とタンク部2902との間に配置されたカラー部2960を含む。図示の実装では、カラー部2960は、圧入またはスナップフィット接続を介してマウスピース部2910およびタンク部2902に接合されるように構成されている。しかしながら、他の実装では、他の取付方法(例えば、接着剤、熱かしめ/溶接、超音波溶接などを介して)またはそれらの任意の組み合わせが可能である。
【0221】
いくつかの実装では、外側タンク壁2904は、その中に含まれる液体組成物2924が外部から視認可能であるように、少なくとも部分的に透明または半透明であるように構成されてもよい。したがって、いくつかの実装では、外側タンク壁2904の全体が透明または半透明であってもよい。あるいは、いくつかの実装では、外側タンク壁2904の片側のみ、または1つ以上の側面の一部(または部分)が透明または半透明であってもよく、外側タンク壁の残りの部分が実質的に不透明であってもよい。いくつかの実施形態では、外側タンク壁2904またはその一部は、実質的に不透明であってもよく、タンク2902の近位端2906からタンクの遠位端2908まで延在するストリップは、透明または半透明であってもよい。さらなる実装では、外側タンク壁2904は着色されてもよい。いくつかの実装では、色は、透明または半透明の外側タンク壁を使用することなどによって、タンク2902内の液体組成物2924が依然として視認可能であるように構成されることができる。他の実装では、タンク壁は、外側タンク壁2904が実質的に不透明な色を有するように構成されることができる。
【0222】
図示の実装では、マウスピース部2910、カラー部2960、およびタンク部2902のうちの1つ以上は、例えば成形プラスチック材料(例えば、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリアミド(ナイロン)、耐衝撃性ポリスチレン、ポリプロピレン、コポリエステル、ポリブチレンテレフタレート、およびそれらの組み合わせ)などの成形ポリマー材料から構成されてもよいが、他の材料も可能である。他の実装では、これらの構成要素の1つ以上は、例えば、金属材料(例えば、アルミニウム、ステンレス鋼、金属合金など)、ガラス材料、セラミック材料(例えば、アルミナ、シリカ、ムライト、炭化ケイ素、窒化ケイ素、窒化アルミニウムなど)、複合材料、および/またはそれらの任意の組み合わせを含む他の材料から構成されてもよい。
【0223】
図に示すように、カートリッジ2900は、加熱部材2920と、加熱部材2920をバッテリおよび/または制御装置の制御構成要素と電気的に接続するように構成された一対の電気接点2925A、2925Bとをさらに含む。図示の実装では、接点2925A、2925Bは、カートリッジ2900の両側に配置され、カラー部2960に取り付けられるように構成されている。図示の実装では、接点2925A、2925Bは、圧入またはスナップフィット取付を介してカラー部2960に取り付けられるように構成されているが、他の実装では、例えば接着剤を介して、またはインサート成形プロセスを介してなど、他の形態の取り付けが可能である。図示の実装では、電気接点2925A、2925Bは、導電性材料から構成されている。導電性材料の例は、これらに限定されないが、銅、ベリリウム銅、アルミニウム、白金、金、銀、鉄、鋼、真鍮、青銅、グラファイト、導電性セラミック材料、および/またはそれらの任意の組み合わせを含む。いくつかの実装では、電気接点の1つ以上は、1つの導電性材料から構成されてもよく、例えばニッケルおよび/または金などの別の導電性材料でメッキされてもよい。
【0224】
様々な実装では、加熱部材は、電流が印加されると熱を発生するように構成された1つ以上の異なる材料を含むことができる。図示の実装では、加熱部材2920は、ワイヤコイルを備える。ワイヤコイルが形成されることができる材料の例は、例えば、ステンレス鋼、純ニッケル、ニッケル-鉄合金、カンタル(FeCrAl)、ニクロム、二ケイ化モリブデン(MoSi2)、ケイ化モリブデン(MoSi)、アルミニウムドープ二ケイ化モリブデン(Mo(Si,Al)2)、チタン、白金、銀、パラジウム、銀およびパラジウムの合金、グラファイトおよびグラファイトベースの材料(例えば、炭素ベースの発泡体や糸)を含む。さらなる実装では、加熱部材2920は、導電性インク、ホウ素ドープシリカ、および/またはセラミック(例えば、正または負の温度係数セラミック)から形成されてもよい。他の実装では、加熱部材は、多孔質部材上に印刷されてもよく、多孔質部材内に埋め込まれてもよく、または多孔質部材と一体化されてもよい。例えば、いくつかの実装では、加熱部材2920は、第1の液体輸送要素2921と一体化されてもよい。上述したように、他のタイプの加熱部材(例えば、レーザダイオード、マイクロヒータなど)も利用されることができる。
【0225】
図示の実装のカートリッジ2900はまた、一対の液体輸送要素を含む。特に、カートリッジ2900は、第1の液体輸送要素2921と、第2の液体輸送要素2922とを含む。図示の実装では、加熱部材2920の一部は、カラー部2960の領域内の第1の液体輸送要素2921の一部の周りに巻き付けられるように構成されている。図示の実装では、第2の液体輸送要素2922は、第2の液体輸送要素2922が第1の液体輸送要素2921の周りにシールを形成するように、第1の液体輸送要素2921の一部を取り囲むように構成された開口部を含む比較的平坦な形状を有する。図示の実装では、第1の液体輸送要素2921は、実質的に円筒形で中空の形状を有し、カートリッジの長手方向軸線と実質的に位置合わせされている。図示の実装では、第1の液体輸送要素2921は、第2の液体輸送要素2922および液体組成物2924を通ってタンク部2902の底部まで延在している。図示の実装では、第2の液体輸送要素2922の外径は、第1の液体輸送要素2921の外径よりも大きく、第1の液体輸送要素2921の長さは、第2の液体輸送要素2922の長さよりも長い。
【0226】
図示の実装では、カートリッジ2900はまた、加熱部材2920および第1の液体輸送要素2921の少なくとも一部を保持するように構成された様々な特徴を含むことができる上部フレーム部2931を含む。図示の実装では、上部フレーム部2931は、熱可塑性エラストマー(TPE)またはシリコーン材料から構成されているが、他の材料も可能である。図示の実装の上部フレーム部2931はまた、加熱部材2920の端部のそれぞれの電気接点2925A、2925Bへの接続(例えば、一体に押圧することなどによって)を容易にするように構成されている。図示の実装では、上部フレーム部2931、加熱部材2920、第1の液体輸送要素2921、第2の液体輸送要素2922、および電気接点2925A、2925Bのうちの1つ以上の少なくとも一部は、カラー部2960内に収容される。
【0227】
様々な実装では、第1の液体輸送要素2921および第2の液体輸送要素2922の一方または双方は、毛細管現象などによって液体を輸送するように構成された1つ以上の材料から形成されてもよい。いくつかの実装では、液体輸送要素の一方または双方は、例えば、繊維状材料(例えば、有機綿、酢酸セルロース、再生セルロース織物、ガラス繊維)、多孔質セラミック、多孔質カーボン、グラファイト、多孔質ガラス、焼結ガラスビーズ、焼結セラミックビーズ、毛細管などから形成されることができる。図示の実装では、第1の液体輸送要素2921は、セラミック材料を含み、第2の液体輸送要素2922は、半剛性材料を含む。図示の実装では、第1の液体輸送要素2921および第2の液体輸送要素2922は、カラー部2960に圧入されるように構成されているが、他の取付方法も可能である。したがって、様々な実装では、液体輸送要素は、開孔ネットワーク(すなわち、流体が要素を通って複数の方向において、1つの孔から他の孔に流れることができるように相互接続された複数の孔)を含む任意の材料であってもよい。本明細書においてさらに説明されるように、本開示のいくつかの実装は、特に非繊維輸送要素の使用に関することができる。したがって、繊維輸送要素は、明示的に除外されることができる。あるいは、繊維輸送要素と非繊維輸送要素との組み合わせが利用されてもよい。エアロゾル前駆体を支持するための代表的なタイプの基材、リザーバ、または他の構成要素は、参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる、Newtonによる米国特許第8,528,569号明細書;Chapmanらによる米国特許出願公開第2014/0261487号明細書およびDavisらによる米国特許出願公開第2014/0059780号明細書;およびBlessらによる米国特許出願公開第2015/0216232号明細書に記載されている。さらに、様々なウィッキング材料、および特定のタイプの電子タバコ内のこれらのウィッキング材料の構成および動作は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、Searsらによる米国特許第8,910,640号明細書に記載されている。いくつかの実装では、液体輸送要素の一方または双方は、多孔質セラミック、多孔質ガラスなどの多孔質モノリスから部分的または完全に形成されてもよい。本開示の実施形態にしたがって使用するのに適することができる例示的なモノリシック材料は、例えば、その開示が参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる、2016年1月5日に出願された米国特許出願第14/988,109号、およびLaMotheによる米国特許出願公開第2014/0123989号明細書に記載されている。いくつかの実装では、多孔質モノリスは、実質的に中実のウィックを形成してもよい。
【0228】
図に示すように、加熱部材2920の少なくとも一部は、第1の液体輸送要素2921の一部の周りに巻き付けられている。図示の実装では、気化チャンバ2940は、加熱部材2920が巻き付けられる第1の液体輸送要素2921の周りの領域に配置され、少なくとも部分的に、上部フレーム部2931によって画定される。上述したように、加熱部材2920が第1の液体輸送要素2921に収容される液体組成物の少なくとも一部を加熱すると、気化チャンバ2940内にエアロゾルが生成される。したがって、ユーザがエアロゾル送達装置を吸引すると、気化チャンバ2940からのエアロゾルは、マウスピース部2910の出口ポータル2915を介してユーザに送達されることができる。
【0229】
図26は、本開示の別の実装にかかるカートリッジを示している。特に、
図26は、カートリッジ3100の部分断面図を示している。様々な実装では、カートリッジ3100の一部は、対応する制御装置のカートリッジ受容チャンバと取り外し可能に結合されるように構成されている。多くの態様では、カートリッジ3100および対応する制御装置は、いくつかの同様の構成を有してもよく、上述したカートリッジ300および制御装置200のものといくつかの同様の構成要素(およびいくつかの同様の構成および構成要素のバリエーション)を含んでもよく、ここでは繰り返さなくてもよい。したがって、これらの構成および構成要素(ならびに構成および構成要素のバリエーション)の適切な説明が参照される。
【0230】
図を参照すると、図示の実装のカートリッジ3100は、近位端3106および遠位端3108を含む外側タンク壁3104によって画定されるタンク部3102を含む。したがって、タンク部3102は、タンク壁3104がタンクの周りに連続する側壁であり、遠位端3108が底壁を画定することを特徴とすることができる。タンク部3102はまた、気化用に構成された液体組成物3124(例えば、上述たようなe-リキッドまたはエアロゾル前駆体組成物)を収容するように構成されている。カートリッジ3100はまた、内部に画定された1つ以上の出口ポータル3115を有する遠位端3116および近位端3114を含む外側マウスピース壁3112によって画定されたマウスピース部3110を含む。図示の実装では、カートリッジ3100はまた、マウスピース部3110とタンク部3102との間に配置されたカラー部3160を含む。図示の実装では、カラー部3160は、圧入またはスナップフィット接続を介してマウスピース部3110およびタンク部3102に接合されるように構成されている。しかしながら、他の実装では、他の取付方法(例えば、接着剤、熱かしめ/溶接、超音波溶接などを介して)またはそれらの任意の組み合わせが可能である。
【0231】
いくつかの実装では、外側タンク壁3104は、その中に含まれる液体組成物3124が外部から視認可能であるように、少なくとも部分的に透明または半透明であるように構成されてもよい。したがって、いくつかの実装では、外側タンク壁3104の全体が透明または半透明であってもよい。あるいは、いくつかの実装では、外側タンク壁3104の片側のみ、または1つ以上の側面の一部(または部分)が透明または半透明であってもよく、外側タンク壁の残りの部分が実質的に不透明であってもよい。いくつかの実施形態では、外側タンク壁3104またはその一部は、実質的に不透明であってもよく、タンク3102の近位端3106からタンクの遠位端3108まで延在するストリップは、透明または半透明であってもよい。さらなる実装では、外側タンク壁3104は着色されてもよい。いくつかの実装では、色は、透明または半透明の外側タンク壁を使用することなどによって、タンク3102内の液体組成物3124が依然として視認可能であるように構成されることができる。他の実装では、タンク壁は、外側タンク壁3104が実質的に不透明な色を有するように構成されることができる。
【0232】
図示の実装では、マウスピース部3110、カラー部3160、およびタンク部3102のうちの1つ以上は、例えば成形プラスチック材料(例えば、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリアミド(ナイロン)、耐衝撃性ポリスチレン、ポリプロピレン、コポリエステル、ポリブチレンテレフタレート、およびそれらの組み合わせ)などの成形ポリマー材料から構成されてもよいが、他の材料も可能である。他の実装では、これらの構成要素の1つ以上は、例えば、金属材料(例えば、アルミニウム、ステンレス鋼、金属合金など)、ガラス材料、セラミック材料(例えば、アルミナ、シリカ、ムライト、炭化ケイ素、窒化ケイ素、窒化アルミニウムなど)、複合材料、および/またはそれらの任意の組み合わせを含む他の材料から構成されてもよい。
【0233】
図に示すように、カートリッジ3100は、加熱部材3120と、加熱部材3120をバッテリおよび/または制御装置の制御構成要素と電気的に接続するように構成された一対の電気接点3125A、3125Bとをさらに含む。図示の実装では、接点3125A、3125Bは、カートリッジ3100の両側に配置され、カラー部3160に取り付けられるように構成されている。図示の実装では、接点3125A、3125Bは、圧入またはスナップフィット取付を介してカラー部3160に取り付けられるように構成されているが、他の実装では、例えば接着剤を介して、またはインサート成形プロセスを介してなど、他の形態の取り付けが可能である。図示の実装では、電気接点3125A、3125Bは、導電性材料から構成されている。導電性材料の例は、これらに限定されないが、銅、ベリリウム銅、アルミニウム、白金、金、銀、鉄、鋼、真鍮、青銅、グラファイト、導電性セラミック材料、および/またはそれらの任意の組み合わせを含む。いくつかの実装では、電気接点の1つ以上は、1つの導電性材料から構成されてもよく、例えばニッケルおよび/または金などの別の導電性材料でメッキされてもよい。
【0234】
様々な実装では、加熱部材は、電流が印加されると熱を発生するように構成された1つ以上の異なる材料を含むことができる。図示の実装では、加熱部材3120は、ワイヤコイルを備える。ワイヤコイルが形成されることができる材料の例は、例えば、ステンレス鋼、純ニッケル、ニッケル-鉄合金、カンタル(FeCrAl)、ニクロム、二ケイ化モリブデン(MoSi2)、ケイ化モリブデン(MoSi)、アルミニウムドープ二ケイ化モリブデン(Mo(Si,Al)2)、チタン、白金、銀、パラジウム、銀およびパラジウムの合金、グラファイトおよびグラファイトベースの材料(例えば、炭素ベースの発泡体や糸)を含む。さらなる実装では、加熱部材3120は、導電性インク、ホウ素ドープシリカ、および/またはセラミック(例えば、正または負の温度係数セラミック)から形成されてもよい。他の実装では、加熱部材は、多孔質部材上に印刷されてもよく、多孔質部材内に埋め込まれてもよく、または多孔質部材と一体化されてもよい。例えば、いくつかの実装では、加熱部材3120は、第1の液体輸送要素3121と一体化されてもよい。上述したように、他のタイプの加熱部材(例えば、レーザダイオード、マイクロヒータなど)も利用されることができる。
【0235】
図示の実装のカートリッジ3100はまた、一対の液体輸送要素を含む。特に、カートリッジ3100は、第1の液体輸送要素3121と、第2の液体輸送要素3122とを含む。図示の実装では、加熱部材3120の一部は、カラー部3160の領域内の第1の液体輸送要素3121の一部の周りに巻き付けられるように構成されている。図示の実装では、第2の液体輸送要素3122は、第2の液体輸送要素3122が第1の液体輸送要素3121の周りにシールを形成するように、第1の液体輸送要素3121の一部を取り囲むように構成された、開口部を含む比較的平坦な形状を有する。図示の実装では、第1の液体輸送要素3121は、実質的に円筒形で中実(例えば、非中空)の形状を有し、カートリッジの長手方向軸線と実質的に位置合わせされている。図示の実装では、第1の液体輸送要素3121は、第2の液体輸送要素3122および液体組成物3124を通ってタンク部3102の底部まで延在している。特に、第1の液体輸送要素3121の一端は、保持リング3137を介してマウスピース部3110に取り付けられ、第1の液体輸送要素3121の他端は、タンク部3102の底部まで延在している。図示の実装では、第2の液体輸送要素3122の外径は、第1の液体輸送要素2921の外径よりも大きく、第1の液体輸送要素3121の長さは、第2の液体輸送要素3122の長さよりも長い。
【0236】
図示の実装では、カートリッジ3100はまた、加熱部材3120および第1の液体輸送要素3121の少なくとも一部を保持するように構成された様々な特徴を含むことができる上部フレーム部3131を含む。図示の実装では、上部フレーム部3131は、熱可塑性エラストマー(TPE)またはシリコーン材料から構成されているが、他の材料も可能である。図示の実装の上部フレーム部3131はまた、加熱部材3120の端部のそれぞれの電気接点3125A、3125Bへの接続(例えば、一体に押圧することなどによって)を容易にするように構成されている。図示の実装では、上部フレーム部3131、加熱部材3120、第1の液体輸送要素3121、第2の液体輸送要素3122、および電気接点3125A、3125Bのうちの1つ以上の少なくとも一部は、カラー部3160内に収容される。
【0237】
様々な実装では、第1の液体輸送要素3121および第2の液体輸送要素3122の一方または双方は、毛細管現象などによって液体を輸送するように構成された1つ以上の材料から形成されてもよい。いくつかの実装では、液体輸送要素の一方または双方は、例えば、繊維状材料(例えば、有機綿、酢酸セルロース、再生セルロース織物、ガラス繊維)、多孔質セラミック、多孔質カーボン、グラファイト、多孔質ガラス、焼結ガラスビーズ、焼結セラミックビーズ、毛細管などから形成されることができる。図示の実装では、第1の液体輸送要素3121は、繊維状材料を含み、第2の液体輸送要素3122は、半剛性材料を含む。図示の実装では、第2の液体輸送要素3122および保持リング3137は、カラー部3160に圧入されるように構成されているが、他の取付方法も可能である。したがって、様々な実装では、液体輸送要素は、開孔ネットワーク(すなわち、流体が要素を通って複数の方向において、1つの孔から他の孔に流れることができるように相互接続された複数の孔)を含む任意の材料であってもよい。本明細書においてさらに説明されるように、本開示のいくつかの実装は、特に非繊維輸送要素の使用に関することができる。したがって、繊維輸送要素は、明示的に除外されることができる。あるいは、繊維輸送要素と非繊維輸送要素との組み合わせが利用されてもよい。エアロゾル前駆体を支持するための代表的なタイプの基材、リザーバ、または他の構成要素は、参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる、Newtonによる米国特許第8,528,569号明細書;Chapmanらによる米国特許出願公開第2014/0261487号明細書およびDavisらによる米国特許出願公開第2014/0059780号明細書;およびBlessらによる米国特許出願公開第2015/0216232号明細書に記載されている。さらに、様々なウィッキング材料、および特定のタイプの電子タバコ内のこれらのウィッキング材料の構成および動作は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、Searsらによる米国特許第8,910,640号明細書に記載されている。いくつかの実装では、液体輸送要素の一方または双方は、多孔質セラミック、多孔質ガラスなどの多孔質モノリスから部分的または完全に形成されてもよい。本開示の実施形態にしたがって使用するのに適することができる例示的なモノリシック材料は、例えば、その開示が参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる、2016年1月5日に出願された米国特許出願第14/988,109号、およびLaMotheによる米国特許出願公開第2014/0123989号明細書に記載されている。いくつかの実装では、多孔質モノリスは、実質的に中実のウィックを形成してもよい。
【0238】
図に示すように、加熱部材3120の少なくとも一部は、第1の液体輸送要素3121の一部の周りに巻き付けられている。図示の実装では、気化チャンバ3140は、加熱部材3120が巻き付けられる第1の液体輸送要素3121の周りの領域に配置され、少なくとも部分的に、上部フレーム部3131によって画定される。上述したように、加熱部材3120が第1の液体輸送要素3121に収容される液体組成物の少なくとも一部を加熱すると、気化チャンバ3140内にエアロゾルが生成される。したがって、ユーザがエアロゾル送達装置を吸引すると、気化チャンバ3140からのエアロゾルは、マウスピース部3110の出口ポータル3115を介してユーザに送達されることができる。
【0239】
図27および
図28は、本開示の別の実装にかかるカートリッジを示している。特に、
図27は、本開示の例示的実装にかかるカートリッジ3300の分解斜視図を示し、
図28は、カートリッジ3300の部分断面図を示している。様々な実装では、カートリッジ3300の一部は、対応する制御装置のカートリッジ受容チャンバと取り外し可能に結合されるように構成されている。多くの態様では、カートリッジ3300および対応する制御装置は、いくつかの同様の構成を有してもよく、上述したカートリッジ300および制御装置200のものといくつかの同様の構成要素(およびいくつかの同様の構成および構成要素のバリエーション)を含んでもよく、ここでは繰り返さなくてもよい。したがって、これらの構成および構成要素(ならびに構成および構成要素のバリエーション)の適切な説明が参照される。
【0240】
図を参照すると、図示の実装のカートリッジ3300は、近位端3306および遠位端3308を含む外側タンク壁3304によって画定されるタンク部3302を含む。したがって、タンク部3302は、タンク壁3304がタンクの周りに連続する側壁であり、遠位端3308が底壁を画定することを特徴とすることができる。タンク部3302はまた、気化用に構成された液体組成物(例えば、上述たようなe-リキッドまたはエアロゾル前駆体組成物)を収容するように構成されている。カートリッジ3300はまた、内部に画定された1つ以上の出口ポータル3315を有する遠位端3316および近位端3314を含む外側マウスピース壁3312によって画定されたマウスピース部3310を含む。図示の実装では、カートリッジ3300はまた、マウスピース部3310とタンク部3302との間に配置されたカラー部3360を含む。図示の実装では、カラー部3360は、圧入またはスナップフィット接続を介してマウスピース部3310およびタンク部3302に接合されるように構成されている。しかしながら、他の実装では、他の取付方法(例えば、接着剤、熱かしめ/溶接、超音波溶接などを介して)またはそれらの任意の組み合わせが可能である。
【0241】
いくつかの実装では、外側タンク壁3304は、その中に含まれる液体組成物が外部から視認可能であるように、少なくとも部分的に透明または半透明であるように構成されてもよい。したがって、いくつかの実装では、外側タンク壁3304の全体が透明または半透明であってもよい。あるいは、いくつかの実装では、外側タンク壁3304の片側のみ、または1つ以上の側面の一部(または部分)が透明または半透明であってもよく、外側タンク壁の残りの部分が実質的に不透明であってもよい。いくつかの実施形態では、外側タンク壁3304またはその一部は、実質的に不透明であってもよく、タンク3302の近位端3306からタンクの遠位端3308まで延在するストリップは、透明または半透明であってもよい。さらなる実装では、外側タンク壁3304は着色されてもよい。いくつかの実装では、色は、透明または半透明の外側タンク壁を使用することなどによって、タンク3302内の液体組成物が依然として視認可能であるように構成されることができる。他の実装では、タンク壁は、外側タンク壁3304が実質的に不透明な色を有するように構成されることができる。
【0242】
図示の実装では、マウスピース部3302、カラー部3360、およびタンク部3302のうちの1つ以上は、例えば成形プラスチック材料(例えば、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリアミド(ナイロン)、耐衝撃性ポリスチレン、ポリプロピレン、コポリエステル、ポリブチレンテレフタレート、およびそれらの組み合わせ)などの成形ポリマー材料から構成されてもよいが、他の材料も可能である。他の実装では、これらの構成要素の1つ以上は、例えば、金属材料(例えば、アルミニウム、ステンレス鋼、金属合金など)、ガラス材料、セラミック材料(例えば、アルミナ、シリカ、ムライト、炭化ケイ素、窒化ケイ素、窒化アルミニウムなど)、複合材料、および/またはそれらの任意の組み合わせを含む他の材料から構成されてもよい。
【0243】
図に示すように、カートリッジ3300は、加熱部材3320と、加熱部材3320をバッテリおよび/または制御装置の制御構成要素と電気的に接続するように構成された一対の電気接点(図示せず)とをさらに含む。図示の実装では、接点は、カートリッジ3300の両側に配置され、カラー部3360に取り付けられるように構成されている。図示の実装では、接点は、圧入またはスナップフィット取付を介してカラー部3360に取り付けられるように構成されているが、他の実装では、例えば接着剤を介して、またはインサート成形プロセスを介してなど、他の形態の取り付けが可能である。図示の実装では、電気接点は、導電性材料から構成されている。導電性材料の例は、これらに限定されないが、銅、ベリリウム銅、アルミニウム、白金、金、銀、鉄、鋼、真鍮、青銅、グラファイト、導電性セラミック材料、および/またはそれらの任意の組み合わせを含む。いくつかの実装では、電気接点の1つ以上は、1つの導電性材料から構成されてもよく、例えばニッケルおよび/または金などの別の導電性材料でメッキされてもよい。
【0244】
図示の実装では、加熱部材3320は、304、304L、316、または316Lステンレス鋼を含むがこれらに限定されないステンレス鋼材料などの金属材料から構成されることができる。他の実装では、加熱部材は、例えば、ステンレス鋼、純ニッケル、ニッケル-鉄合金、カンタル(FeCrAl)、ニクロム、二ケイ化モリブデン(MoSi2)、ケイ化モリブデン(MoSi)、アルミニウムドープ二ケイ化モリブデン(Mo(Si,Al)2)、チタン、白金、銀、パラジウム、銀およびパラジウムの合金、グラファイトおよびグラファイトベースの材料(例えば、炭素ベースの発泡体や糸)などの異なる材料から構成されてもよい。さらなる実装では、加熱部材は、導電性インク、ホウ素ドープシリカ、および/またはセラミック(例えば、正または負の温度係数セラミック)から形成されてもよい。他の実装では、加熱部材は、多孔質部材上に印刷されてもよく、多孔質部材内に埋め込まれてもよく、または多孔質部材と一体化されてもよい。例えば、いくつかの実装では、加熱部材3320は、第1の液体輸送要素3321と一体化されてもよい。上述したように、他のタイプの加熱部材(例えば、レーザダイオード、マイクロヒータなど)も利用されることができる。
【0245】
図示の実装のカートリッジ3300はまた、複数の液体輸送要素を含む。特に、カートリッジ3300は、第1の液体輸送要素3321と、一対の第2の輸送要素3322A、3322Bとを含む。図示の実装では、第1の液体輸送要素3321の少なくとも一部は、加熱部材3320に近接して配置されるように構成されている。さらに、図示の実装の第2の液体輸送要素3322A、3322Bは、第1の液体輸送要素3321とタンク部3302の底部との間に延在するように構成されている。図示の実装では、第2の液体輸送要素3322A、3322Bは、毛細管効果によって液体組成物を第1の液体輸送要素3321に送達するように構成された毛細管を備える。図示の実装では、第2の液体輸送要素3322A、3322Bは、実質的に円筒形で中空の形状を有するが、他の構成も可能である。
【0246】
図に示すように、第1の液体輸送要素3321および加熱部材3320は、カートリッジ3300のカラー部3360に配置されている。図示の実装の加熱部材3320は、平坦加熱要素を備え、第1の液体輸送要素3321は、実質的にブロック形状を有する比較的平坦な要素を備える。他の構成も可能であるが、図示の実装では、第1の液体輸送要素3321の長さおよび幅は、その厚さよりも大きい。そのようにして、設置位置にある加熱部材3320は、第1の液体輸送要素3321の上面に接触する。図示の実装では、第2の液体輸送要素3322A、3322Bは、カートリッジの長手方向軸線と実質的に位置合わせされ、第2の液体輸送要素3322A、3322Bの上面が第1の液体輸送要素3321の底面に接触し、第2の液体輸送要素3322A、3322Bの底面がタンク部3302の底部に近接する(そして図示の実装では僅かに離間する)ように互いに離間している。
【0247】
図示の実装では、第1の液体輸送要素3321は、繊維材料を含んでもよく、第2の液体輸送要素3322A、3322Bは、例えば成形プラスチック材料(例えば、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリアミド(ナイロン)、耐衝撃性ポリスチレン、ポリプロピレン、コポリエステル、ポリブチレンテレフタレート、およびそれらの組み合わせ)などの成形ポリマー材料から構成されてもよいが、他の材料も可能である。他の実装では、これらの構成要素の1つ以上は、例えば、金属材料(例えば、アルミニウム、ステンレス鋼、金属合金など)、ガラス材料、セラミック材料(例えば、アルミナ、シリカ、ムライト、炭化ケイ素、窒化ケイ素、窒化アルミニウムなど)、複合材料、および/またはそれらの任意の組み合わせを含む他の材料から構成されてもよい。さらに他の実装では、第1の液体輸送要素3321および第2の液体輸送要素3322A、3322Bの一方または双方は、毛細管現象などによって液体を輸送するように構成された1つ以上の材料から形成されてもよい。いくつかの実装では、液体輸送要素の一方または双方は、例えば、繊維状材料(例えば、有機綿、酢酸セルロース、再生セルロース織物、ガラス繊維)、多孔質セラミック、多孔質カーボン、グラファイト、多孔質ガラス、焼結ガラスビーズ、焼結セラミックビーズ、毛細管などから形成されることができる。図示の実装では、第2の液体輸送要素3322A、3322Bは、カラー部3360に圧入されるように構成されている。したがって、いくつかの実装では、液体輸送要素は、開孔ネットワーク(すなわち、流体が要素を通って複数の方向において、1つの孔から他の孔に流れることができるように相互接続された複数の孔)を含む任意の材料であってもよい。本明細書においてさらに説明されるように、本開示のいくつかの実装は、特に非繊維輸送要素の使用に関することができる。したがって、繊維輸送要素は、明示的に除外されることができる。あるいは、繊維輸送要素と非繊維輸送要素との組み合わせが利用されてもよい。エアロゾル前駆体を支持するための代表的なタイプの基材、リザーバ、または他の構成要素は、参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる、Newtonによる米国特許第8,528,569号明細書;Chapmanらによる米国特許出願公開第2014/0261487号明細書およびDavisらによる米国特許出願公開第2014/0059780号明細書;およびBlessらによる米国特許出願公開第2015/0216232号明細書に記載されている。さらに、様々なウィッキング材料、および特定のタイプの電子タバコ内のこれらのウィッキング材料の構成および動作は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、Searsらによる米国特許第8,910,640号明細書に記載されている。いくつかの実装では、液体輸送要素の一方または双方は、多孔質セラミック、多孔質ガラスなどの多孔質モノリスから部分的または完全に形成されてもよい。本開示の実施形態にしたがって使用するのに適することができる例示的なモノリシック材料は、例えば、その開示が参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる、2016年1月5日に出願された米国特許出願第14/988,109号、およびLaMotheによる米国特許出願公開第2014/0123989号明細書に記載されている。いくつかの実装では、多孔質モノリスは、実質的に中実のウィックを形成してもよい。
【0248】
図示のように、加熱部材3320の少なくとも一部は、カラー部3360内に配置されている。図示の実装では、気化チャンバ3340は、加熱部材3320の上方の領域に配置され、マウスピース部3310によって少なくとも部分的に画定される。上述したように、加熱部材3320が第1の液体輸送要素3321に収容される液体組成物の少なくとも一部を加熱すると、気化チャンバ3340内にエアロゾルが生成される。したがって、ユーザがエアロゾル送達装置を吸引すると、気化チャンバ3340からのエアロゾルは、マウスピース部3310の出口ポータル3315を介してユーザに送達されることができる。
【0249】
図29および
図30は、本開示の別の実装にかかるカートリッジを示している。特に、
図29は、本開示の例示的実装にかかるカートリッジ3500の分解斜視図を示し、
図30は、カートリッジ3500の部分断面図を示している。様々な実装では、カートリッジ3500の一部は、対応する制御装置のカートリッジ受容チャンバと取り外し可能に結合されるように構成されている。多くの態様では、カートリッジ3500および対応する制御装置は、いくつかの同様の構成を有してもよく、上述したカートリッジ300および制御装置200のものといくつかの同様の構成要素(およびいくつかの同様の構成および構成要素のバリエーション)を含んでもよく、ここでは繰り返さなくてもよい。したがって、これらの構成および構成要素(ならびに構成および構成要素のバリエーション)の適切な説明が参照される。
【0250】
図を参照すると、図示の実装のカートリッジ3500は、近位端3506および遠位端3508を含む外側タンク壁3504によって画定されるタンク部3502を含む。したがって、タンク部3502は、タンク壁3504がタンクの周りに連続する側壁であり、遠位端3508が底壁を画定することを特徴とすることができる。タンク部3502はまた、気化用に構成された液体組成物(例えば、上述たようなe-リキッドまたはエアロゾル前駆体組成物)を収容するように構成されている。カートリッジ3500はまた、内部に画定された出口ポータル3515を有する遠位端3516および近位端3514を含む外側マウスピース壁3512によって画定されたマウスピース部3510を含む。図示の実装では、カートリッジ3500はまた、マウスピース部3510とタンク部3502との間に配置されたカラー部3560を含む。図示の実装では、カラー部3560は、圧入またはスナップフィット接続を介してマウスピース部3510およびタンク部3502に接合されるように構成されている。しかしながら、他の実装では、他の取付方法(例えば、接着剤、熱かしめ/溶接、超音波溶接などを介して)またはそれらの任意の組み合わせが可能である。
【0251】
いくつかの実装では、外側タンク壁3504は、その中に含まれる液体組成物が外部から視認可能であるように、少なくとも部分的に透明または半透明であるように構成されてもよい。したがって、いくつかの実装では、外側タンク壁3504の全体が透明または半透明であってもよい。あるいは、いくつかの実装では、外側タンク壁3504の片側のみ、または1つ以上の側面の一部(または部分)が透明または半透明であってもよく、外側タンク壁の残りの部分が実質的に不透明であってもよい。いくつかの実施形態では、外側タンク壁3504またはその一部は、実質的に不透明であってもよく、タンク3502の近位端3506からタンクの遠位端3508まで延在するストリップは、透明または半透明であってもよい。さらなる実装では、外側タンク壁3504は着色されてもよい。いくつかの実装では、色は、透明または半透明の外側タンク壁を使用することなどによって、タンク3502内の液体組成物が依然として視認可能であるように構成されることができる。他の実装では、タンク壁は、外側タンク壁3504が実質的に不透明な色を有するように構成されることができる。
【0252】
図示の実装では、マウスピース部3510、カラー部3560、およびタンク部3502のうちの1つ以上は、例えば成形プラスチック材料(例えば、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリアミド(ナイロン)、耐衝撃性ポリスチレン、ポリプロピレン、コポリエステル、ポリブチレンテレフタレート、およびそれらの組み合わせ)などの成形ポリマー材料から構成されてもよいが、他の材料も可能である。他の実装では、これらの構成要素の1つ以上は、例えば、金属材料(例えば、アルミニウム、ステンレス鋼、金属合金など)、ガラス材料、セラミック材料(例えば、アルミナ、シリカ、ムライト、炭化ケイ素、窒化ケイ素、窒化アルミニウムなど)、複合材料、および/またはそれらの任意の組み合わせを含む他の材料から構成されてもよい。
【0253】
カートリッジ3500は、加熱部材3520と、加熱部材3520をバッテリおよび/または制御装置の制御構成要素と電気的に接続するように構成された一対の電気接点(図示せず)とをさらに含む。図示の実装では、接点は、カートリッジ3500の両側に配置され、カラー部3560に取り付けられるように構成されている。図示の実装では、接点は、圧入またはスナップフィット取付を介してカラー部3560に取り付けられるように構成されているが、他の実装では、例えば接着剤を介して、またはインサート成形プロセスを介してなど、他の形態の取り付けが可能である。図示の実装では、電気接点は、導電性材料から構成されている。導電性材料の例は、これらに限定されないが、銅、ベリリウム銅、アルミニウム、白金、金、銀、鉄、鋼、真鍮、青銅、グラファイト、導電性セラミック材料、および/またはそれらの任意の組み合わせを含む。いくつかの実装では、電気接点の1つ以上は、1つの導電性材料から構成されてもよく、例えばニッケルおよび/または金などの別の導電性材料でメッキされてもよい。
【0254】
図示の実装では、加熱部材3520は、304、304L、316、または316Lステンレス鋼を含むがこれらに限定されないステンレス鋼材料などの金属材料から構成されることができる。他の実装では、加熱部材は、例えば、ステンレス鋼、純ニッケル、ニッケル-鉄合金、カンタル(FeCrAl)、ニクロム、二ケイ化モリブデン(MoSi2)、ケイ化モリブデン(MoSi)、アルミニウムドープ二ケイ化モリブデン(Mo(Si,Al)2)、チタン、白金、銀、パラジウム、銀およびパラジウムの合金、グラファイトおよびグラファイトベースの材料(例えば、炭素ベースの発泡体や糸)などの異なる材料から構成されてもよい。さらなる実装では、加熱部材は、導電性インク、ホウ素ドープシリカ、および/またはセラミック(例えば、正または負の温度係数セラミック)から形成されてもよい。他の実装では、加熱部材は、多孔質部材上に印刷されてもよく、多孔質部材内に埋め込まれてもよく、または多孔質部材と一体化されてもよい。例えば、いくつかの実装では、加熱部材3520は、第1の液体輸送要素3521と一体化されてもよい。上述したように、他のタイプの加熱部材(例えば、レーザダイオード、マイクロヒータなど)も利用されることができる。
【0255】
図示の実装のカートリッジ3500はまた、複数の液体輸送要素を含む。特に、カートリッジ3500は、第1の液体輸送要素3521と、複数の第2の輸送要素とを含む。他の構成も可能であるが、図示の実装は、5つの第2の液体輸送要素3522A、3522B、3522C、3522D、3522Eを含む。図示の実装では、第1の液体輸送要素3521の少なくとも一部は、加熱部材3520に近接して配置されるように構成されている。さらに、図示の実装の第2の液体輸送要素3522A、3522B、3522C、3522D、3522Eは、第1の液体輸送要素3521とタンク部3502の底部との間に延在するように構成されている。図示の実装では、第2の液体輸送要素3522A、3522B、3522C、3522D、3522Eは、毛細管効果によって液体組成物を第1の液体輸送要素3521に送達するように構成された毛細管を備える。図示の実装では、第2の液体輸送要素3522A、3522B、3522C、3522D、3522Eは、実質的に円筒形で中空の形状を有するが、他の構成も可能である。
【0256】
図に示すように、第1の液体輸送要素3521および加熱部材3520は、カートリッジ3500のカラー部3560に配置されている。図示の実装の加熱部材3520は、平坦加熱要素を備え、第1の液体輸送要素3521は、実質的にブロック形状を有する比較的平坦な要素を備える。他の構成も可能であるが、図示の実装では、第1の液体輸送要素3521の長さおよび幅は、その厚さよりも大きい。そのようにして、設置位置にある加熱部材3520は、第1の液体輸送要素3521の上面に接触する。図示の実装では、第2の液体輸送要素3522A、3522B、3522C、3522D、3522Eは、カートリッジの長手方向軸線と実質的に位置合わせされ、第2の液体輸送要素3522A、3522B、3522C、3522D、3522Eの上面が第1の液体輸送要素3521の底面に接触し、第2の液体輸送要素3522A、3522B、3522C、3522D、3522Eの底面がタンク部3502の底部に近接する(そして図示の実装では僅かに離間する)ように互いに離間している。
【0257】
図示の実装では、第1の液体輸送要素3521は、繊維材料を含んでもよく、第2の液体輸送要素3522A、3522B、3522C、3522D、3522Eは、例えば成形プラスチック材料(例えば、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリアミド(ナイロン)、耐衝撃性ポリスチレン、ポリプロピレン、コポリエステル、ポリブチレンテレフタレート、およびそれらの組み合わせ)などの成形ポリマー材料から構成されてもよいが、他の材料も可能である。他の実装では、これらの構成要素の1つ以上は、例えば、金属材料(例えば、アルミニウム、ステンレス鋼、金属合金など)、ガラス材料、セラミック材料(例えば、アルミナ、シリカ、ムライト、炭化ケイ素、窒化ケイ素、窒化アルミニウムなど)、複合材料、および/またはそれらの任意の組み合わせを含む他の材料から構成されてもよい。さらに他の実装では、第1の液体輸送要素3521および第2の液体輸送要素3522A、3522B、3522C、3522D、3522Eの一方または双方は、毛細管現象などによって液体を輸送するように構成された1つ以上の材料から形成されてもよい。いくつかの実装では、液体輸送要素の一方または双方は、例えば、繊維状材料(例えば、有機綿、酢酸セルロース、再生セルロース織物、ガラス繊維)、多孔質セラミック、多孔質カーボン、グラファイト、多孔質ガラス、焼結ガラスビーズ、焼結セラミックビーズ、毛細管などから形成されることができる。図示の実装では、第2の液体輸送要素3522A、3522B、3522C、3522D、3522Eは、カラー部3560に圧入されるように構成されている。したがって、いくつかの実装では、液体輸送要素は、開孔ネットワーク(すなわち、流体が要素を通って複数の方向において1つの孔から他の孔に流れることができるように相互接続された複数の孔)を含む任意の材料であってもよい。本明細書においてさらに説明されるように、本開示のいくつかの実装は、特に非繊維輸送要素の使用に関することができる。したがって、繊維輸送要素は、明示的に除外されることができる。あるいは、繊維輸送要素と非繊維輸送要素との組み合わせが利用されてもよい。エアロゾル前駆体を支持するための代表的なタイプの基材、リザーバ、または他の構成要素は、参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる、Newtonによる米国特許第8,528,569号明細書;Chapmanらによる米国特許出願公開第2014/0261487号明細書およびDavisらによる米国特許出願公開第2014/0059780号明細書;およびBlessらによる米国特許出願公開第2015/0216232号明細書に記載されている。さらに、様々なウィッキング材料、および特定のタイプの電子タバコ内のこれらのウィッキング材料の構成および動作は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、Searsらによる米国特許第8,910,640号明細書に記載されている。いくつかの実装では、液体輸送要素の一方または双方は、多孔質セラミック、多孔質ガラスなどの多孔質モノリスから部分的または完全に形成されてもよい。本開示の実施形態にしたがって使用するのに適することができる例示的なモノリシック材料は、例えば、その開示が参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる、2016年1月5日に出願された米国特許出願第14/988,109号、およびLaMotheによる米国特許出願公開第2014/0123989号明細書に記載されている。いくつかの実装では、多孔質モノリスは、実質的に中実のウィックを形成してもよい。
【0258】
図示のように、加熱部材3520の少なくとも一部は、カラー部3560内に配置されている。図示の実装では、気化チャンバ3540は、加熱部材3520の上方の領域に配置され、マウスピース部3510によって少なくとも部分的に画定される。上述したように、加熱部材3520が第1の液体輸送要素3521に収容される液体組成物の少なくとも一部を加熱すると、気化チャンバ3540内にエアロゾルが生成される。したがって、ユーザがエアロゾル送達装置を吸引すると、気化チャンバ3540からのエアロゾルは、マウスピース部3510の出口ポータル3515を介してユーザに送達されることができる。
【0259】
図31および
図32は、本開示の別の実装にかかるカートリッジを示している。特に、
図31は、本開示の例示的実装にかかるカートリッジ3700の分解斜視図を示し、
図32は、カートリッジ3700の部分断面図を示している。様々な実装では、カートリッジ3700の一部は、対応する制御装置のカートリッジ受容チャンバと取り外し可能に結合されるように構成されている。多くの態様では、カートリッジ3700および対応する制御装置は、いくつかの同様の構成を有してもよく、上述したカートリッジ300および制御装置200のものといくつかの同様の構成要素(およびいくつかの同様の構成および構成要素のバリエーション)を含んでもよく、ここでは繰り返さなくてもよい。したがって、これらの構成および構成要素(ならびに構成および構成要素のバリエーション)の適切な説明が参照される。
【0260】
図を参照すると、図示の実装のカートリッジ3700は、近位端3706および遠位端3708を含む外側タンク壁3704によって画定されるタンク部3702を含む。したがって、タンク部3702は、タンク壁3704がタンクの周りに連続する側壁であり、遠位端3708が底壁を画定することを特徴とすることができる。タンク部3702はまた、気化用に構成された液体組成物(例えば、上述たようなe-リキッドまたはエアロゾル前駆体組成物)を収容するように構成されている。カートリッジ3700はまた、内部に画定された出口ポータル3715を有する遠位端3716および近位端3714を含む外側マウスピース壁3712によって画定されたマウスピース部3710を含む。図示の実装では、カートリッジ3700はまた、マウスピース部3710の遠位端3716の下方でタンク部3702の近位端3706と遠位端3708との間に配置された内側フレーム部材3764を含む。図示の実装では、内側フレーム部材3764は、主要部3765と封止部3767とを備える。図示の実装では、マウスピース部3710およびタンク部3702は、圧入またはスナップフィット接続を介して互いに接合するように構成されている。しかしながら、他の実装では、他の取付方法(例えば、接着剤、熱かしめ/溶接、超音波溶接などを介して)またはそれらの任意の組み合わせが可能である。同様に、図示の実装では、内側フレーム3764は、圧入またはスナップフィット接続を介してタンク部3702と結合されるように構成されている。しかしながら、他の実装では、他の取付方法(例えば、接着剤、熱かしめ/溶接、超音波溶接などを介して)またはそれらの任意の組み合わせが可能である。
【0261】
図示の実装では、マウスピース部3710およびタンク部3702のうちの1つ以上は、例えば成形プラスチック材料(例えば、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリアミド(ナイロン)、耐衝撃性ポリスチレン、ポリプロピレン、コポリエステル、ポリブチレンテレフタレート、およびそれらの組み合わせ)などの成形ポリマー材料から構成されてもよいが、他の材料も可能である。他の実装では、これらの構成要素の1つ以上は、例えば、金属材料(例えば、アルミニウム、ステンレス鋼、金属合金など)、ガラス材料、セラミック材料(例えば、アルミナ、シリカ、ムライト、炭化ケイ素、窒化ケイ素、窒化アルミニウムなど)、複合材料、および/またはそれらの任意の組み合わせを含む他の材料から構成されてもよい。さらに、図示の実装では、内側フレーム部材3764の主要部3765は、例えば成形プラスチック材料(例えば、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリアミド(ナイロン)、耐衝撃性ポリスチレン、ポリプロピレン、コポリエステル、ポリブチレンテレフタレート、およびそれらの組み合わせ)などの成形ポリマー材料から構成されてもよく、内側フレーム部材3764の封止部3767は、熱可塑性エラストマー(TPE)またはシリコーン材料から構成されてもよいが、他の材料も可能である。したがって、いくつかの実装では、内側フレーム部材3764の封止部3767は、内側フレーム部材3764の主要部3765とともにオーバーモールドまたはインサート成形プロセスによって形成されることができる。
【0262】
図に示すように、カートリッジ3700は、加熱部材3720と、加熱部材3720をバッテリおよび/または制御装置の制御構成要素と電気的に接続するように構成された一対の電気接点3725A、3725Bとをさらに含む。図示の実装では、接点3725A、3725Bは、カートリッジ3700の両側に配置され、内側フレームの封止部3767の一部、加熱部材3720を通ってマウスピース部3710内に延在するように構成されている。図示の実装では、接点3725A、3725Bは、インサート成形プロセスを介してタンク部3702に取り付けられるように構成されているが、例えば、圧入もしくはスナップフィット取付を介して、または接着剤を介してなど、他の方法も可能である。図示の実装では、電気接点3725A、3725Bは、導電性材料から構成されている。導電性材料の例は、これらに限定されないが、銅、ベリリウム銅、アルミニウム、白金、金、銀、鉄、鋼、真鍮、青銅、グラファイト、導電性セラミック材料、および/またはそれらの任意の組み合わせを含む。いくつかの実装では、電気接点の1つ以上は、1つの導電性材料から構成されてもよく、例えばニッケルおよび/または金などの別の導電性材料でメッキされてもよい。図示の実装のタンク部3702はまた、カートリッジ3700と制御装置との間の機械的接続を容易にするために制御装置の磁気特徴部と相互作用するように構成された金属プレート3766(
図32を参照)を含む。様々な実装では、金属プレート3766は、鉄、ニッケル、コバルト、鋼などの合金、および/またはそれらの任意の組み合わせを含むがこれらに限定されない様々な強磁性材料などの磁石によって引き付けられるように構成された任意の材料を含むことができる。他の方法も可能であるが、図示の実装では、金属プレート3766は、インサート成形プロセスを介してタンク部3702の底壁に埋め込まれる。
【0263】
加熱部材3720と制御装置のバッテリおよび/または制御構成要素との間の電気的接続性を提供することに加えて、図示の実装の電気接点3725A、3725Bはまた、他の機能を果たしてもよい。例えば、
図43に詳細に示すように、いくつかの実装では、電気接点3725A、3725Bの端部は、加熱部材3720を越えて、マウスピース部3710に形成された対応するチャネル内に延在してもよい。そのようにして、電気接点3725A、3725Bはまた、マウスピース部3710の組み立てを容易にすることができる。さらにまた、いくつかの実装の電気接点3725A、3725Bは、マウスピース部3710のタンク部3702への取付および/または保持を容易にすることができる。したがって、マウスピース部3710に近接する電気接点3725A、3725Bの端部の少なくとも一部は、マウスピース部の対応するチャネルとの締まり嵌めを形成することができる。追加的または代替的に、マウスピース部3710に近接する電気接点3725A、3725Bの端部の少なくとも一部は、マウスピース部3710とタンク部3702との間の接続を容易にするようにローレット加工されてもよい。様々な実装では、例えば、直線ローレット、螺旋ローレット、ダイヤモンドローレットなどを含む様々な異なるローレット仕上げが可能である。いくつかの実装では、電気接点3725A、3725Bのローレット端部はまた、加熱部材3720と電気接点3725A、3725Bとの間の機械的接続を容易にすることができる。さらなる実装では、加熱部材3720自体は、加熱部材3720と電気接点3725A、3725Bとの間の接続を容易にする特徴を含むことができる。例えば、
図44は、
図31および
図32のカートリッジの一部の斜視図を示している。図示の実装では、加熱部材3720は、電気接点3725A、3725Bの端部と係合するように構成された取付開口部3770A、3770Bを含む。図の詳細部分に示すように、いくつかの実装では、開口部3770A、3770Bは、加熱部材3720が電気接点3725A、3725Bに組み立てられたときに電気接点3725A、3725Bの端部に「食い込む」ように構成された複数の突出特徴部を含む星形(または他の)パターンを有することができる。
【0264】
図示の実装では、加熱部材3720は、平坦加熱要素を備え、限定されないが、304、304L、316、または316Lステンレス鋼を含むステンレス鋼材料などの金属材料から構成されることができる。他の実装では、加熱部材は、例えば、ステンレス鋼、純ニッケル、ニッケル-鉄合金、カンタル(FeCrAl)、ニクロム、二ケイ化モリブデン(MoSi2)、ケイ化モリブデン(MoSi)、アルミニウムドープ二ケイ化モリブデン(Mo(Si,Al)2)、チタン、白金、銀、パラジウム、銀およびパラジウムの合金、グラファイトおよびグラファイトベースの材料(例えば、炭素ベースの発泡体や糸)などの異なる材料から構成されてもよい。さらなる実装では、加熱部材は、導電性インク、ホウ素ドープシリカ、および/またはセラミック(例えば、正または負の温度係数セラミック)から形成されてもよい。他の実装では、加熱部材は、多孔質部材上に印刷されてもよく、多孔質部材内に埋め込まれてもよく、または多孔質部材と一体化されてもよい。例えば、いくつかの実装では、加熱部材3720は、第1の液体輸送要素3721と一体化されてもよい。上述したように、他のタイプの加熱部材(例えば、レーザダイオード、マイクロヒータなど)も利用されることができる。
【0265】
図示の実装のカートリッジ3700はまた、一対の液体輸送要素を含む。特に、カートリッジ3700は、第1の液体輸送要素3721と、第2の液体輸送要素3722とを含む。図示の実装では、第1の液体輸送要素3721の少なくとも一部は、加熱部材3720に近接して配置されるように構成されている。さらに、図示の実装の第2の液体輸送要素3722は、第2の液体輸送要素3722が第1の液体輸送要素3721に液体を輸送するように構成されるように、第1の液体輸送要素3721とタンク3702内に収容された液体組成物との間に延在するように構成されている。図示の実装では、第2の液体輸送要素3722は、長手方向部3729と交差する横断部3727を有するT字形を有する。他の構成も可能であるが、図示の実装では、長手方向部3729の長さは、横断部3727の長さよりも長い。
【0266】
図に示すように、第1の液体輸送要素3721、加熱部材3720、および第2の液体輸送要素3722の一部は、カートリッジ3700の内側フレーム部3764に配置されている。そのようにして、設置位置にある加熱部材3720は、第1の液体輸送要素3721の上面に接触し、第2の液体輸送要素3722の横断部3727の上面は、第1の液体輸送要素3721の底面に接触する。そのようにして、第2の液体輸送要素3722は、液体組成物を第1の液体輸送要素3721に送達するように構成されている。
【0267】
様々な実装では、第1の液体輸送要素3721および第2の液体輸送要素3722の一方または双方は、毛細管現象などによって液体を輸送するように構成された1つ以上の材料から形成されてもよい。いくつかの実装では、液体輸送要素の一方または双方は、例えば、繊維状材料(例えば、有機綿、酢酸セルロース、再生セルロース織物、ガラス繊維)、多孔質セラミック、多孔質カーボン、グラファイト、多孔質ガラス、焼結ガラスビーズ、焼結セラミックビーズ、毛細管などから形成されることができる。図示の実装では、第1の液体輸送要素3721は、繊維状材料を含み、第2の液体輸送要素3722は、半剛性材料を含む。図示の実装では、第2の液体輸送要素3722は、内側フレーム部材3764に圧入されるように構成されているが、他の取付方法も可能である。したがって、様々な実装では、液体輸送要素は、開孔ネットワーク(すなわち、流体が要素を通って複数の方向において、1つの孔から他の孔に流れることができるように相互接続された複数の孔)を含む任意の材料であってもよい。本明細書においてさらに説明されるように、本開示のいくつかの実装は、特に非繊維輸送要素の使用に関することができる。したがって、繊維輸送要素は、明示的に除外されることができる。あるいは、繊維輸送要素と非繊維輸送要素との組み合わせが利用されてもよい。エアロゾル前駆体を支持するための代表的なタイプの基材、リザーバ、または他の構成要素は、参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる、Newtonによる米国特許第8,528,569号明細書;Chapmanらによる米国特許出願公開第2014/0261487号明細書およびDavisらによる米国特許出願公開第2014/0059780号明細書;およびBlessらによる米国特許出願公開第2015/0216232号明細書に記載されている。さらに、様々なウィッキング材料、および特定のタイプの電子タバコ内のこれらのウィッキング材料の構成および動作は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、Searsらによる米国特許第8,910,640号明細書に記載されている。いくつかの実装では、液体輸送要素の一方または双方は、多孔質セラミック、多孔質ガラスなどの多孔質モノリスから部分的または完全に形成されてもよい。本開示の実施形態にしたがって使用するのに適することができる例示的なモノリシック材料は、例えば、その開示が参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる、2016年1月5日に出願された米国特許出願第14/988,109号、およびLaMotheによる米国特許出願公開第2014/0123989号明細書に記載されている。いくつかの実装では、多孔質モノリスは、実質的に中実のウィックを形成してもよい。
【0268】
図示のように、加熱部材3720の少なくとも一部は、内側フレーム部材3764内に配置されている。図示の実装では、気化チャンバ3740は、加熱部材3720の上方の領域に配置され、マウスピース部3710によって少なくとも部分的に画定される。上述したように、加熱部材3720が第1の液体輸送要素3721に収容される液体組成物の少なくとも一部を加熱すると、気化チャンバ3740内にエアロゾルが生成される。したがって、ユーザがエアロゾル送達装置を吸引すると、気化チャンバ3740からのエアロゾルは、マウスピース部3710の出口ポータル3715を介してユーザに送達されることができる。
【0269】
様々な実装では、加熱部材の少なくとも一部は、マウスピース部の遠位端に近接していると呼ばれることがある。この点を説明するために、
図31および
図32のカートリッジ3700の部分断面図を示す
図45が参照される。特に、
図45は、近位端3706および遠位端3708を含む外側タンク壁3704によって画定されたタンク部3702と、出口ポータル3715が内部に画定された近位端3714およびタンク部3702の近位端3706と係合する遠位端3716を含む外側マウスピース壁3712によって画定されたマウスピース部3710とを含むカートリッジ3700を示している。
図45はまた、加熱部材3720と、加熱部材3720を制御装置のバッテリおよび/または制御構成要素と電気的に接続するように構成された電気接点3725A、3725Bとを示している。図から明らかなように、この実装および他の図示の実装の多くでは、加熱部材3720は、マウスピース部3710の遠位端3716(図では参照線M-Dで示される)に近接して配置されるように特徴付けられることができる。
【0270】
図33および
図34は、本開示の別の実装にかかるカートリッジを示している。特に、
図33は、本開示の例示的実装にかかるカートリッジ3900の分解斜視図を示し、
図34は、カートリッジ3900の部分断面図を示している。様々な実装では、カートリッジ3900の一部は、対応する制御装置のカートリッジ受容チャンバと取り外し可能に結合されるように構成されている。多くの態様では、カートリッジ3900および対応する制御装置は、いくつかの同様の構成を有してもよく、上述したカートリッジ300および制御装置200のものといくつかの同様の構成要素(およびいくつかの同様の構成および構成要素のバリエーション)を含んでもよく、ここでは繰り返さなくてもよい。したがって、これらの構成および構成要素(ならびに構成および構成要素のバリエーション)の適切な説明が参照される。
【0271】
図を参照すると、図示の実装のカートリッジ3900は、近位端3906および遠位端3908を含む外側タンク壁3904によって画定されるタンク部3902を含む。したがって、タンク部3902は、タンク壁3904が、タンクの側面の周りに連続し且つ内部中間壁3949と、中間壁3949の下方の開放遠位端3908とを含む側壁であることを特徴とすることができる。図示の実装では、タンク部3902の開放遠位端3908は、底部キャップ3972および下部フレーム3968によって覆われている。タンク部3902はまた、気化用に構成された液体組成物(例えば、上述たようなe-リキッドまたはエアロゾル前駆体組成物)を収容するように構成されている。カートリッジ3900はまた、内部に画定された出口ポータル3915を有する遠位端3916および近位端3914を含む外側マウスピース壁3912によって画定されたマウスピース部3910を含む。図示の実装では、カートリッジ3900はまた、カラー部3960を含み、その少なくとも一部は、マウスピース部3910とタンク部3902との間に配置されている。図示の実装では、カラー部3960は、圧入またはスナップフィット接続を介してマウスピース部3910およびタンク部3902に接合されるように構成されている。しかしながら、他の実装では、他の取付方法(例えば、接着剤、熱かしめ/溶接、超音波溶接などを介して)またはそれらの任意の組み合わせが可能である。
【0272】
いくつかの実装では、外側タンク壁3904は、その中に含まれる液体組成物が外部から視認可能であるように、少なくとも部分的に透明または半透明であるように構成されてもよい。したがって、いくつかの実装では、外側タンク壁3904の全体が透明または半透明であってもよい。あるいは、いくつかの実装では、外側タンク壁3904の片側のみ、または1つ以上の側面の一部(または部分)が透明または半透明であってもよく、外側タンク壁の残りの部分が実質的に不透明であってもよい。いくつかの実施形態では、外側タンク壁3904またはその一部は、実質的に不透明であってもよく、タンク3902の近位端3906からタンクの遠位端3908まで延在するストリップは、透明または半透明であってもよい。さらなる実装では、外側タンク壁3904は着色されてもよい。いくつかの実装では、色は、透明または半透明の外側タンク壁を使用することなどによって、タンク3902内の液体組成物が依然として視認可能であるように構成されることができる。他の実装では、タンク壁は、外側タンク壁3904が実質的に不透明な色を有するように構成されることができる。
【0273】
図示の実装では、マウスピース部3910、カラー部3960、タンク部3902、下部フレーム3968、および底部キャップ3972のうちの1つ以上は、例えば成形プラスチック材料(例えば、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリアミド(ナイロン)、耐衝撃性ポリスチレン、ポリプロピレン、コポリエステル、ポリブチレンテレフタレート、およびそれらの組み合わせ)などの成形ポリマー材料で構成されてもよいが、他の材料も可能である。他の実装では、これらの構成要素の1つ以上は、例えば、金属材料(例えば、アルミニウム、ステンレス鋼、金属合金など)、ガラス材料、セラミック材料(例えば、アルミナ、シリカ、ムライト、炭化ケイ素、窒化ケイ素、窒化アルミニウムなど)、複合材料、および/またはそれらの任意の組み合わせを含む他の材料から構成されてもよい。
【0274】
図に示すように、カートリッジ3900は、加熱部材3920と、加熱部材3920をバッテリおよび/または制御装置の制御構成要素と電気的に接続するように構成された一対の電気接点3925A、3925Bとをさらに含む。図示の実装では、接点3925A、3925Bは、カートリッジ3900の両側に配置され、下部キャップ3972、下部フレーム3968、およびタンク部3902のうちの少なくとも1つに取り付けられるように構成されている。図示の実装では、接点3925A、3925Bは、圧入またはスナップフィット取付を介してこれらの構成要素のうちの1つ以上に取り付けられるように構成されているが、他の実装では、例えば接着剤を介して、またはインサート成形プロセスを介してなど、他の形態の取り付けが可能である。図示の実装では、加熱部材3920は、タンク部3902の遠位端3908に近接して配置されている。様々な実装では、加熱部材3920は、圧入またはスナップフィット取付を介してタンク部3902内に配置および/またはタンク部によって保持されてもよいが、例えば、接着剤を介して、またはインサート成形プロセスを介して、または下部フレーム3968によってタンク部3902に対して捕捉されることを含む他の形態の取り付けが可能である。図示の実装では、電気接点3925A、3925Bは、導電性材料から構成されている。導電性材料の例は、これらに限定されないが、銅、ベリリウム銅、アルミニウム、白金、金、銀、鉄、鋼、真鍮、青銅、グラファイト、導電性セラミック材料、および/またはそれらの任意の組み合わせを含む。いくつかの実装では、電気接点の1つ以上は、1つの導電性材料から構成されてもよく、例えばニッケルおよび/または金などの別の導電性材料でメッキされてもよい。
【0275】
図示の実装の下部キャップ3972は、カートリッジ3900と制御装置との間の機械的接続を容易にするように構成された磁石3970を保持するように構成された特徴部をさらに含む。他の実装では、下部キャップは、制御装置内に配置された磁石に引き付けられるように構成された、例えば金属ディスクなどの構成要素を含むことができることに留意されたい。本開示の様々な実装では、磁石3970は、希土類磁石を含む多くの異なる種類の磁石を備えることができる。例えば、いくつかの実装では、1つ以上の磁石は、ネオジム磁石(NdFeB、NIB、またはNeo磁石としても知られている)を含むことができる。様々な実装では、例えば、N35、N38、N40、N42、N45、N48、N50、および/またはN52グレードを含む、異なるグレードのネオジム磁石が使用されることができる。他の実装では、1つ以上の磁石は、サマリウムコバルト磁石(SmCo磁石としても知られる)を含むことができる。さらに他の実装では、1つ以上の磁石は、セラミック/フェライト磁石を含むことができる。他の実装では、1つ以上の磁石は、アルミニウム-ニッケル-コバルト(AlNiCo)磁石を含むことができる。前述の実装のいずれにおいても、1つ以上の磁石は、メッキおよび/またはコーティングされることができる。例えば、いくつかの実装では、1つ以上の磁石は、ニッケルによってコーティングされることができる。他の実装では、1つ以上の磁石は、亜鉛、スズ、銅、エポキシ、銀および/または金のうちの1つ以上によってコーティングされてもよい。いくつかの実装では、1つ以上の磁石は、これらの材料の組み合わせによってコーティングされてもよい。例えば、一実装では、1つ以上の磁石は、再びニッケル、銅、およびニッケルによってコーティングされてもよい。別の実装では、1つ以上の磁石は、ニッケル、銅、ニッケル、および金の上部コーティングによってコーティングされてもよい。
【0276】
図示の実装では、加熱部材3920は、実質的に平坦加熱部材を備え、限定されないが、304、304L、316、または316Lステンレス鋼を含むステンレス鋼材料などの金属材料から構成されることができる。他の実装では、加熱部材は、例えば、ステンレス鋼、純ニッケル、ニッケル-鉄合金、カンタル(FeCrAl)、ニクロム、二ケイ化モリブデン(MoSi2)、ケイ化モリブデン(MoSi)、アルミニウムドープ二ケイ化モリブデン(Mo(Si,Al)2)、チタン、白金、銀、パラジウム、銀およびパラジウムの合金、グラファイトおよびグラファイトベースの材料(例えば、炭素ベースの発泡体や糸)などの異なる材料から構成されてもよい。さらなる実装では、加熱部材は、導電性インク、ホウ素ドープシリカ、および/またはセラミック(例えば、正または負の温度係数セラミック)から形成されてもよい。他の実装では、加熱部材は、多孔質部材上に印刷されてもよく、多孔質部材内に埋め込まれてもよく、または多孔質部材と一体化されてもよい。例えば、いくつかの実装では、加熱部材3920は、液体輸送要素3921と一体化されてもよい。上述したように、他のタイプの加熱部材も利用されることができる。
【0277】
図示の実装のカートリッジ3900はまた、液体輸送要素3921を含み、その少なくとも一部は、加熱部材3920に近接して配置されるように構成されている。特に、図示の実装では、液体輸送要素3921は、加熱部材3920の上方に配置され、タンク部3902の中間壁3949の特徴によって捕捉されるように構成されている。図示の実装では、液体輸送要素3921は、比較的平坦なブロック状の形状を有する。
【0278】
様々な実装では、液体輸送要素3921は、毛細管現象などによって液体を輸送するように構成された1つ以上の材料から形成されてもよい。いくつかの実装では、液体輸送要素の一方または双方は、例えば、繊維状材料(例えば、有機綿、酢酸セルロース、再生セルロース織物、ガラス繊維)、多孔質セラミック、多孔質カーボン、グラファイト、多孔質ガラス、焼結ガラスビーズ、焼結セラミックビーズ、毛細管などから形成されることができる。したがって、様々な実装では、液体輸送要素は、開孔ネットワーク(すなわち、流体が要素を通って複数の方向において1つの孔から他の孔に流れることができるように相互接続された複数の孔)を含む任意の材料であってもよい。本明細書においてさらに説明されるように、本開示のいくつかの実装は、特に非繊維輸送要素の使用に関することができる。したがって、繊維輸送要素は、明示的に除外されることができる。あるいは、繊維輸送要素と非繊維輸送要素との組み合わせが利用されてもよい。エアロゾル前駆体を支持するための代表的なタイプの基材、リザーバ、または他の構成要素は、参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる、Newtonによる米国特許第8,528,569号明細書;Chapmanらによる米国特許出願公開第2014/0261487号明細書およびDavisらによる米国特許出願公開第2014/0059780号明細書;およびBlessらによる米国特許出願公開第2015/0216232号明細書に記載されている。さらに、様々なウィッキング材料、および特定のタイプの電子タバコ内のこれらのウィッキング材料の構成および動作は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、Searsらによる米国特許第8,910,640号明細書に記載されている。いくつかの実装では、液体輸送要素の一方または双方は、多孔質セラミック、多孔質ガラスなどの多孔質モノリスから部分的または完全に形成されてもよい。本開示の実施形態にしたがって使用するのに適することができる例示的なモノリシック材料は、例えば、その開示が参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる、2016年1月5日に出願された米国特許出願第14/988,109号、およびLaMotheによる米国特許出願公開第2014/0123989号明細書に記載されている。いくつかの実装では、多孔質モノリスは、実質的に中実のウィックを形成してもよい。
【0279】
図示の実装では、タンク部は、タンク部3902の内側の片側に配置された蒸気チャネル3974を含む。図に示すように、気化チャンバ3940は、加熱部材3920の下方の領域に配置され、下部フレーム3968によって少なくとも部分的に画定される。上述したように、加熱部材3920が第1の液体輸送要素3921に収容される液体組成物の少なくとも一部を加熱すると、気化チャンバ3940内にエアロゾルが生成される。したがって、ユーザがエアロゾル送達装置を吸引すると、気化チャンバ3940からのエアロゾルは、タンク部3902内の蒸気チャネル3974およびマウスピース部3910の出口ポータル3915を介してユーザに送達されることができる。
【0280】
図35および
図36は、本開示の別の実装にかかるカートリッジを示している。特に、
図35は、本開示の例示的実装にかかるカートリッジ4100の分解斜視図を示し、
図36は、カートリッジ4100の部分断面図を示している。様々な実装では、カートリッジ4100の一部は、対応する制御装置のカートリッジ受容チャンバと取り外し可能に結合されるように構成されている。多くの態様では、カートリッジ4100および対応する制御装置は、いくつかの同様の構成を有してもよく、上述したカートリッジ300および制御装置200のものといくつかの同様の構成要素(およびいくつかの同様の構成および構成要素のバリエーション)を含んでもよく、ここでは繰り返さなくてもよい。したがって、これらの構成および構成要素(ならびに構成および構成要素のバリエーション)の適切な説明が参照される。
【0281】
図を参照すると、図示の実装のカートリッジ4100は、近位端4106および遠位端4108を含む外側タンク壁4104によって画定されるタンク部4102を含む。したがって、タンク部4102は、タンク壁4104が、タンクの側面の周りに連続し且つ内部中間壁4149と、中間壁4149の下方の開放遠位端4108とを含む側壁であることを特徴とすることができる。図示の実装では、タンク部4102の開放遠位端4108は、下部キャップ4172および下部フレーム4168によって覆われている。タンク部4102はまた、気化用に構成された液体組成物(例えば、上述たようなe-リキッドまたはエアロゾル前駆体組成物)を収容するように構成されている。カートリッジ4100はまた、内部に画定された1つ以上の出口ポータル4115を有する遠位端4116および近位端4114を含む外側マウスピース壁4112によって画定されたマウスピース部4110を含む。図示の実装では、マウスピース部4110の遠位端4116は、圧入またはスナップフィット接続を介してタンク部の近位端4106に接合されるように構成されている。しかしながら、他の実装では、他の取付方法(例えば、接着剤、熱かしめ/溶接、超音波溶接などを介して)またはそれらの任意の組み合わせが可能である。図示の実装では、カートリッジ部4110の遠位端は、マウスピース部4110の遠位端4116の少なくとも一部の周りに配置された封止部材4117を含む。図示の実装では、封止部材4117は、熱可塑性エラストマー(TPE)またはシリコーン材料から構成されているが、他の材料も可能である。いくつかの実装では、封止部材4117は、伸縮嵌めまたは接着剤を介してマウスピース部4110に取り付けられる別個の部品であってもよい。しかしながら、他の実装では、封止部材4117は、オーバーモールドプロセスなどを介してマウスピース部4110の一部であってもよい。
【0282】
いくつかの実装では、外側タンク壁4104は、その中に含まれる液体組成物が外部から視認可能であるように、少なくとも部分的に透明または半透明であるように構成されてもよい。したがって、いくつかの実装では、外側タンク壁4104の全体が透明または半透明であってもよい。あるいは、いくつかの実装では、外側タンク壁4104の片側のみ、または1つ以上の側面の一部(または部分)が透明または半透明であってもよく、外側タンク壁の残りの部分が実質的に不透明であってもよい。いくつかの実施形態では、外側タンク壁4104またはその一部は、実質的に不透明であってもよく、タンク4102の近位端4106からタンクの遠位端4108まで延在するストリップは、透明または半透明であってもよい。さらなる実装では、外側タンク壁4104は着色されてもよい。いくつかの実装では、色は、透明または半透明の外側タンク壁を使用することなどによって、タンク4102内の液体組成物が依然として視認可能であるように構成されることができる。他の実装では、タンク壁は、外側タンク壁4104が実質的に不透明な色を有するように構成されることができる。
【0283】
図示の実装では、マウスピース部4110、タンク部4102、下部フレーム4168、および下部キャップ4172のうちの1つ以上は、例えば成形プラスチック材料(例えば、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリアミド(ナイロン)、耐衝撃性ポリスチレン、ポリプロピレン、コポリエステル、ポリブチレンテレフタレート、およびそれらの組み合わせ)などの成形ポリマー材料で構成されてもよいが、他の材料も可能である。他の実装では、これらの構成要素の1つ以上は、例えば、金属材料(例えば、アルミニウム、ステンレス鋼、金属合金など)、ガラス材料、セラミック材料(例えば、アルミナ、シリカ、ムライト、炭化ケイ素、窒化ケイ素、窒化アルミニウムなど)、複合材料、および/またはそれらの任意の組み合わせを含む他の材料から構成されてもよい。
【0284】
図に示すように、カートリッジ4100は、加熱部材4120と、加熱部材4120をバッテリおよび/または制御装置の制御構成要素と電気的に接続するように構成された一対の電気接点4125A、4125Bとをさらに含む。図示の実装では、接点4125A、4125Bは、カートリッジ4100の両側に配置され、下部キャップ4172、下部フレーム4168、およびタンク部4102のうちの少なくとも1つに取り付けられるように構成されている。図示の実装では、接点4125A、4125Bは、圧入またはスナップフィット取付を介してこれらの構成要素のうちの1つ以上に取り付けられるように構成されているが、他の実装では、例えば接着剤を介して、またはインサート成形プロセスを介してなど、他の形態の取り付けが可能である。図示の実装では、加熱部材4120は、タンク部4102の遠位端4108に近接して配置されている。様々な実装では、加熱部材4120は、圧入またはスナップフィット取付を介してタンク部4102内に配置および/またはタンク部によって保持されてもよいが、例えば、接着剤を介して、またはインサート成形プロセスを介して、または下部フレーム4168によってタンク部4102に対して捕捉されることを含む他の形態の取り付けが可能である。図示の実装では、電気接点4125A、4125Bは、導電性材料から構成されている。導電性材料の例は、これらに限定されないが、銅、アルミニウム、白金、金、銀、鉄、鋼、真鍮、青銅、グラファイト、導電性セラミック材料、および/またはそれらの任意の組み合わせを含む。いくつかの実装では、電気接点の1つ以上は、1つの導電性材料から構成されてもよく、例えばニッケルおよび/または金などの別の導電性材料でメッキされてもよい。
【0285】
図示の実装では、加熱部材4120は、実質的に平坦加熱部材を備え、限定されないが、304、304L、316、または316Lステンレス鋼を含むステンレス鋼材料などの金属材料から構成されることができる。他の実装では、加熱部材は、例えば、ステンレス鋼、純ニッケル、ニッケル-鉄合金、カンタル(FeCrAl)、ニクロム、二ケイ化モリブデン(MoSi2)、ケイ化モリブデン(MoSi)、アルミニウムドープ二ケイ化モリブデン(Mo(Si,Al)2)、チタン、白金、銀、パラジウム、銀およびパラジウムの合金、グラファイトおよびグラファイトベースの材料(例えば、炭素ベースの発泡体や糸)などの異なる材料から構成されてもよい。さらなる実装では、加熱部材は、導電性インク、ホウ素ドープシリカ、および/またはセラミック(例えば、正または負の温度係数セラミック)から形成されてもよい。他の実装では、加熱部材は、多孔質部材上に印刷されてもよく、多孔質部材内に埋め込まれてもよく、または多孔質部材と一体化されてもよい。例えば、いくつかの実装では、加熱部材4120は、液体輸送要素4121と一体化されてもよい。上述したように、他のタイプの加熱部材も利用されることができる。
【0286】
図示の実装のカートリッジ4100はまた、液体輸送要素4121を含み、その少なくとも一部は、加熱部材4120に近接して配置されるように構成されている。特に、図示の実装では、液体輸送要素4121は、加熱部材4120の下方に配置され、下部フレーム4168の特徴によって捕捉されるように構成されている。図示の実装では、液体輸送要素4121は、比較的平坦な形状を有する。
【0287】
様々な実装では、液体輸送要素4121は、毛細管現象などによって液体を輸送するように構成された1つ以上の材料から形成されてもよい。いくつかの実装では、液体輸送要素の一方または双方は、例えば、繊維状材料(例えば、有機綿、酢酸セルロース、再生セルロース織物、ガラス繊維)、多孔質セラミック、多孔質カーボン、グラファイト、多孔質ガラス、焼結ガラスビーズ、焼結セラミックビーズ、毛細管などから形成されることができる。したがって、様々な実装では、液体輸送要素は、開孔ネットワーク(すなわち、流体が要素を通って複数の方向において、1つの孔から他の孔に流れることができるように相互接続された複数の孔)を含む任意の材料であってもよい。本明細書においてさらに説明されるように、本開示のいくつかの実装は、特に非繊維輸送要素の使用に関することができる。したがって、繊維輸送要素は、明示的に除外されることができる。あるいは、繊維輸送要素と非繊維輸送要素との組み合わせが利用されてもよい。エアロゾル前駆体を支持するための代表的なタイプの基材、リザーバ、または他の構成要素は、参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる、Newtonによる米国特許第8,528,569号明細書;Chapmanらによる米国特許出願公開第2014/0261487号明細書およびDavisらによる米国特許出願公開第2014/0059780号明細書;およびBlessらによる米国特許出願公開第2015/0216232号明細書に記載されている。さらに、様々なウィッキング材料、および特定のタイプの電子タバコ内のこれらのウィッキング材料の構成および動作は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、Searsらによる米国特許第8,910,640号明細書に記載されている。いくつかの実装では、液体輸送要素の一方または双方は、多孔質セラミック、多孔質ガラスなどの多孔質モノリスから部分的または完全に形成されてもよい。本開示の実施形態にしたがって使用するのに適することができる例示的なモノリシック材料は、例えば、その開示が参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる、2016年1月5日に出願された米国特許出願第14/988,109号、およびLaMotheによる米国特許出願公開第2014/0123989号明細書に記載されている。いくつかの実装では、多孔質モノリスは、実質的に中実のウィックを形成してもよい。
【0288】
図に示すように、気化チャンバ4140は、加熱部材4120の上方の領域に配置され、タンク部4102の中間壁4149の一部によって少なくとも部分的に画定される。図示の実装では、カートリッジはまた、気化チャンバ4140とマウスピース部4110との間に延在するように構成された別個の蒸気管4174を含む。図示の実装では、蒸気管4110は、金属材料(例えば、アルミニウム、ステンレス鋼、金属合金など)から構成されてもよいが、例えば成形プラスチック材料(例えば、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリアミド(ナイロン)、耐衝撃性ポリスチレン、ポリプロピレン、コポリエステル、ポリブチレンテレフタレート、およびそれらの組み合わせ)などの成形ポリマー材料を含む他の材料も可能である。他の実装では、蒸気管は、例えば、ガラス材料、セラミック材料(例えば、アルミナ、シリカ、ムライト、炭化ケイ素、窒化ケイ素、窒化アルミニウムなど)、複合材料、および/またはそれらの任意の組み合わせを含む他の材料から構成されてもよい。上述したように、加熱部材4120が第1の液体輸送要素4121に収容される液体組成物の少なくとも一部を加熱すると、気化チャンバ4140内にエアロゾルが生成される。したがって、ユーザがエアロゾル送達装置を吸引すると、気化チャンバ4140からのエアロゾルは、蒸気管4174およびマウスピース部4110の出口ポータル4115を介してユーザに送達されることができる。
【0289】
図37および
図38は、本開示の別の実装にかかるカートリッジを示している。特に、
図37は、本開示の例示的実装にかかるカートリッジ4300の分解斜視図を示し、
図38は、カートリッジ4300の部分断面図を示している。様々な実装では、カートリッジ4300の一部は、対応する制御装置のカートリッジ受容チャンバと取り外し可能に結合されるように構成されている。多くの態様では、カートリッジ4300および対応する制御装置は、いくつかの同様の構成を有してもよく、上述したカートリッジ300および制御装置200のものといくつかの同様の構成要素(およびいくつかの同様の構成および構成要素のバリエーション)を含んでもよく、ここでは繰り返さなくてもよい。したがって、これらの構成および構成要素(ならびに構成および構成要素のバリエーション)の適切な説明が参照される。
【0290】
図を参照すると、図示の実装のカートリッジ4300は、近位端4306および遠位端4308を含む外側タンク壁4304によって画定されるタンク部4302を含む。したがって、タンク部4302は、タンク壁4304がタンクの側面の周りに連続する側壁であり、遠位端4308が底壁を画定することを特徴とすることができる。図示の実装では、下部フレーム4368は、タンク部の遠位端4308に近接して配置され、中間フレーム4374は、下部フレーム4368の上方に配置されている。タンク部4302はまた、気化用に構成された液体組成物(例えば、上述たようなe-リキッドまたはエアロゾル前駆体組成物)を収容するように構成されている。カートリッジ4300はまた、内部に画定された1つ以上の出口ポータル4315を有する遠位端4316および近位端4314を含む外側マウスピース壁4312によって画定されたマウスピース部4310を含む。図示の実装では、マウスピース部4310の遠位端4316は、圧入またはスナップフィット接続を介してタンク部の近位端4306に接合されるように構成されている。しかしながら、他の実装では、他の取付方法(例えば、接着剤、熱かしめ/溶接、超音波溶接などを介して)またはそれらの任意の組み合わせが可能である。図示の実装では、カートリッジ部4310の遠位端は、マウスピース部4310の遠位端4316の少なくとも一部の周りに配置された封止部材4317を含む。図示の実装では、封止部材4317は、熱可塑性エラストマー(TPE)またはシリコーン材料から構成されているが、他の材料も可能である。いくつかの実装では、封止部材4317は、伸縮嵌めまたは接着剤を介してマウスピース部4310に取り付けられる別個の部品であってもよい。しかしながら、他の実装では、封止部材4317は、オーバーモールドプロセスなどを介してマウスピース部4310の一部であってもよい。
【0291】
いくつかの実装では、外側タンク壁4304は、その中に含まれる液体組成物が外部から視認可能であるように、少なくとも部分的に透明または半透明であるように構成されてもよい。したがって、いくつかの実装では、外側タンク壁4304の全体が透明または半透明であってもよい。あるいは、いくつかの実装では、外側タンク壁4304の片側のみ、または1つ以上の側面の一部(または部分)が透明または半透明であってもよく、外側タンク壁の残りの部分が実質的に不透明であってもよい。いくつかの実施形態では、外側タンク壁4304またはその一部は、実質的に不透明であってもよく、タンク4302の近位端4306からタンクの遠位端4308まで延在するストリップは、透明または半透明であってもよい。さらなる実装では、外側タンク壁4304は着色されてもよい。いくつかの実装では、色は、透明または半透明の外側タンク壁を使用することなどによって、タンク4302内の液体組成物が依然として視認可能であるように構成されることができる。他の実装では、タンク壁は、外側タンク壁4304が実質的に不透明な色を有するように構成されることができる。
【0292】
図示の実装では、マウスピース部4310、タンク部4302、中間フレーム4374、および下部フレーム4368のうちの1つ以上は、例えば成形プラスチック材料(例えば、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリアミド(ナイロン)、耐衝撃性ポリスチレン、ポリプロピレン、コポリエステル、ポリブチレンテレフタレート、およびそれらの組み合わせ)などの成形ポリマー材料で構成されてもよいが、他の材料も可能である。他の実装では、これらの構成要素の1つ以上は、例えば、金属材料(例えば、アルミニウム、ステンレス鋼、金属合金など)、ガラス材料、セラミック材料(例えば、アルミナ、シリカ、ムライト、炭化ケイ素、窒化ケイ素、窒化アルミニウムなど)、複合材料、および/またはそれらの任意の組み合わせを含む他の材料から構成されてもよい。
【0293】
図に示すように、カートリッジ4300は、加熱部材4320と、加熱部材4320をバッテリおよび/または制御装置の制御構成要素と電気的に接続するように構成された一対の電気接点4325A、4325Bとをさらに含む。図示の実装では、接点4325A、4325Bは、カートリッジ4300の両側に配置され、中間フレーム4374、下部フレーム4168、およびタンク部4302のうちの少なくとも1つに取り付けられるように構成されている。図示の実装では、接点4325A、4325Bは、圧入またはスナップフィット取付を介してこれらの構成要素のうちの1つ以上に取り付けられるように構成されているが、他の実装では、例えば接着剤を介して、またはインサート成形プロセスを介してなど、他の形態の取り付けが可能である。図示の実装では、加熱部材4320は、タンク部4302の遠位端4308に近接して配置されている。様々な実装では、加熱部材4320は、圧入またはスナップフィット取付を介して中間フレーム4374内に配置および/または中間フレームによって保持されてもよいが、例えば、接着剤を介して、またはインサート成形プロセスを介して、または下部フレーム4368によって中間フレーム4374に対して捕捉されることを含む他の形態の取り付けが可能である。図示の実装では、電気接点4325A、4325Bは、導電性材料から構成されている。導電性材料の例は、これらに限定されないが、銅、アルミニウム、白金、金、銀、鉄、鋼、真鍮、青銅、グラファイト、導電性セラミック材料、および/またはそれらの任意の組み合わせを含む。いくつかの実装では、電気接点の1つ以上は、1つの導電性材料から構成されてもよく、例えばニッケルおよび/または金などの別の導電性材料でメッキされてもよい。
【0294】
図示の実装では、加熱部材4320は、実質的に平坦加熱部材を備え、限定されないが、304、304L、316、または316Lステンレス鋼を含むステンレス鋼材料などの金属材料から構成されることができる。他の実装では、加熱部材は、例えば、ステンレス鋼、純ニッケル、ニッケル-鉄合金、カンタル(FeCrAl)、ニクロム、二ケイ化モリブデン(MoSi2)、ケイ化モリブデン(MoSi)、アルミニウムドープ二ケイ化モリブデン(Mo(Si,Al)2)、チタン、白金、銀、パラジウム、銀およびパラジウムの合金、グラファイトおよびグラファイトベースの材料(例えば、炭素ベースの発泡体や糸)などの異なる材料から構成されてもよい。さらなる実装では、加熱部材は、導電性インク、ホウ素ドープシリカ、および/またはセラミック(例えば、正または負の温度係数セラミック)から形成されてもよい。他の実装では、加熱部材は、多孔質部材上に印刷されてもよく、多孔質部材内に埋め込まれてもよく、または多孔質部材と一体化されてもよい。例えば、いくつかの実装では、加熱部材4320は、第1の液体輸送要素4321と一体化されてもよい。上述したように、他のタイプの加熱部材も利用されることができる。
【0295】
図示の実装のカートリッジ4300はまた、液体輸送要素4321を含み、その少なくとも一部は、加熱部材4320に近接して配置されるように構成されている。特に、図示の実装では、液体輸送要素4321は、加熱部材4320の下方に配置され、下部フレーム4368の特徴部によって捕捉されるように構成されている。図示の実装では、液体輸送要素4321は、比較的平坦な形状を有する。
【0296】
様々な実装では、液体輸送要素4321は、毛細管現象などによって液体を輸送するように構成された1つ以上の材料から形成されてもよい。いくつかの実装では、液体輸送要素の一方または双方は、例えば、繊維状材料(例えば、有機綿、酢酸セルロース、再生セルロース織物、ガラス繊維)、多孔質セラミック、多孔質カーボン、グラファイト、多孔質ガラス、焼結ガラスビーズ、焼結セラミックビーズ、毛細管などから形成されることができる。したがって、様々な実装では、液体輸送要素は、開孔ネットワーク(すなわち、流体が要素を通って複数の方向において、1つの孔から他の孔に流れることができるように相互接続された複数の孔)を含む任意の材料であってもよい。本明細書においてさらに説明されるように、本開示のいくつかの実装は、特に非繊維輸送要素の使用に関することができる。したがって、繊維輸送要素は、明示的に除外されることができる。あるいは、繊維輸送要素と非繊維輸送要素との組み合わせが利用されてもよい。エアロゾル前駆体を支持するための代表的なタイプの基材、リザーバ、または他の構成要素は、参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる、Newtonによる米国特許第8,528,569号明細書;Chapmanらによる米国特許出願公開第2014/0261487号明細書およびDavisらによる米国特許出願公開第2014/0059780号明細書;およびBlessらによる米国特許出願公開第2015/0216232号明細書に記載されている。さらに、様々なウィッキング材料、および特定のタイプの電子タバコ内のこれらのウィッキング材料の構成および動作は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、Searsらによる米国特許第8,910,640号明細書に記載されている。いくつかの実装では、液体輸送要素の一方または双方は、多孔質セラミック、多孔質ガラスなどの多孔質モノリスから部分的または完全に形成されてもよい。本開示の実施形態にしたがって使用するのに適することができる例示的なモノリシック材料は、例えば、その開示が参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる、2016年1月5日に出願された米国特許出願第14/988,109号、およびLaMotheによる米国特許出願公開第2014/0123989号明細書に記載されている。いくつかの実装では、多孔質モノリスは、実質的に中実のウィックを形成してもよい。
【0297】
図に示すように、気化チャンバ4340は、加熱部材4320の上方の領域に配置され、少なくとも部分的に中間フレーム4374によって画定される。図示の実装では、カートリッジはまた、気化チャンバ4340とマウスピース部4310との間に延在するように構成された別個の蒸気管4376を含む。図示の実装では、蒸気管4376は、金属材料(例えば、アルミニウム、ステンレス鋼、金属合金など)から構成されてもよいが、例えば成形プラスチック材料(例えば、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリアミド(ナイロン)、耐衝撃性ポリスチレン、ポリプロピレン、コポリエステル、ポリブチレンテレフタレート、およびそれらの組み合わせ)などの成形ポリマー材料を含む他の材料も可能である。他の実装では、蒸気管は、例えば、ガラス材料、セラミック材料(例えば、アルミナ、シリカ、ムライト、炭化ケイ素、窒化ケイ素、窒化アルミニウムなど)、複合材料、および/またはそれらの任意の組み合わせを含む他の材料から構成されてもよい。上述したように、加熱部材4320が第1の液体輸送要素4321に収容される液体組成物の少なくとも一部を加熱すると、気化チャンバ4340内にエアロゾルが生成される。したがって、ユーザがエアロゾル送達装置を吸引すると、気化チャンバ4340からのエアロゾルは、蒸気管4376およびマウスピース部4310の出口ポータル4315を介してユーザに送達されることができる。
【0298】
図39および
図40は、本開示の別の実装にかかるカートリッジを示している。特に、
図39は、本開示の例示的実装にかかるカートリッジ4500の分解斜視図を示し、
図40は、カートリッジ4500の部分断面斜視図を示している。様々な実装では、カートリッジ4500の一部は、対応する制御装置のカートリッジ受容チャンバと取り外し可能に結合されるように構成されている。多くの態様では、カートリッジ4500および対応する制御装置は、いくつかの同様の構成を有してもよく、上述したカートリッジ300および制御装置200のものといくつかの同様の構成要素(およびいくつかの同様の構成および構成要素のバリエーション)を含んでもよく、ここでは繰り返さなくてもよい。したがって、これらの構成および構成要素(ならびに構成および構成要素のバリエーション)の適切な説明が参照される。
【0299】
図を参照すると、図示の実装のカートリッジ4500は、近位端4506および遠位端4508を含む外側タンク壁4504によって画定されるタンク部4502を含む。したがって、タンク部4502は、タンク壁4504がタンクの側面の周りに連続し、開放遠位端4508を有する側壁であることを特徴とすることができる。図示の実装では、タンク部4502の開放遠位端4508は、底部キャップ4572によって覆われている。下部キャップ4572の上方には下部フレーム4568があり、下部フレーム4568の上方には中間フレーム4574がある。タンク部4502はまた、気化用に構成された液体組成物(例えば、上述たようなe-リキッドまたはエアロゾル前駆体組成物)を収容するように構成されている。カートリッジ4500はまた、内部に画定された出口ポータル4515を有する遠位端4516および近位端4514を含む外側マウスピース壁4512によって画定されたマウスピース部4510を含む。他の構成も可能であるが、図示の実装では、マウスピース部4510およびタンク部4502は、同じ部品(本明細書ではマウスピース部4510/タンク部4502と呼ばれる)を備える。いくつかの実装では、マウスピース部4510/タンク部4502の外側マウスピース壁4512は、マウスピース部4510/タンク部4502(例えば、
図40を参照)を用いたオーバーモールドプロセスによって形成されてもよい。
【0300】
いくつかの実装では、マウスピース部4510/タンク部4502の外側マウスピース壁4512および/または外側タンク壁4504は、その中に含まれる液体組成物が外部から視認可能であるように、少なくとも部分的に透明または半透明の一方であるように構成されてもよい。したがって、いくつかの実装では、外側マウスピース壁4512および外側タンク壁4504の全体が透明または半透明であってもよい。あるいは、いくつかの実装では、外側タンク壁4504のみまたは外側タンク壁4504の片側のみが透明または半透明であってもよく、外側タンク壁の残りの部分は、実質的に不透明であってもよい。いくつかの実施形態では、外側タンク壁4504は、実質的に不透明であってもよく、タンク4502の近位端4506からタンクの遠位端4508まで延在するストリップは、透明または半透明であってもよい。さらなる実装では、外側タンク壁4504は着色されてもよい。いくつかの実装では、色は、透明または半透明の外側タンク壁を使用することなどによって、タンク4502内の液体組成物が依然として視認可能であるように構成されることができる。他の実装では、タンク壁は、外側タンク壁4504が実質的に不透明な色を有するように構成されることができる。
【0301】
図示の実装では、マウスピース部4510/タンク部4502、中間フレーム4574、下部フレーム4568、および下部キャップ4572のうちの1つ以上は、例えば成形プラスチック材料(例えば、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリアミド(ナイロン)、耐衝撃性ポリスチレン、ポリプロピレン、コポリエステル、ポリブチレンテレフタレート、およびそれらの組み合わせ)などの成形ポリマー材料で構成されてもよいが、他の材料も可能である。他の実装では、これらの構成要素の1つ以上は、例えば、金属材料(例えば、アルミニウム、ステンレス鋼、金属合金など)、ガラス材料、セラミック材料(例えば、アルミナ、シリカ、ムライト、炭化ケイ素、窒化ケイ素、窒化アルミニウムなど)、複合材料、および/またはそれらの任意の組み合わせを含む他の材料から構成されてもよい。
【0302】
図に示すように、カートリッジ4500は、加熱部材4520と、加熱部材4520をバッテリおよび/または制御装置の制御構成要素と電気的に接続するように構成された一対の電気接点4525A、4525Bとをさらに含む。図示の実装では、接点4525A、4525Bは、カートリッジ4500の両側に配置され、下部キャップ4572、下部フレーム4568、および中間フレーム4574のうちの少なくとも1つに取り付けられるように構成されている。図示の実装では、接点4525A、4525Bは、圧入またはスナップフィット取付を介してこれらの構成要素のうちの1つ以上に取り付けられるように構成されているが、他の実装では、例えば接着剤を介して、またはインサート成形プロセスを介してなど、他の形態の取り付けが可能である。図示の実装では、加熱部材4520は、タンク部4502の遠位端4508に近接して配置されている。様々な実装では、加熱部材4520は、圧入またはスナップフィット取付を介して中間フレーム4574内に配置および/または中間フレームによって保持されてもよいが、例えば、接着剤を介して、またはインサート成形プロセスを介して、または下部フレーム4568によって中間フレーム4574に対して捕捉されることを含む他の形態の取り付けが可能である。図示の実装では、電気接点4525A、4525Bは、導電性材料から構成されている。導電性材料の例は、これらに限定されないが、銅、アルミニウム、白金、金、銀、鉄、鋼、真鍮、青銅、グラファイト、導電性セラミック材料、および/またはそれらの任意の組み合わせを含む。いくつかの実装では、電気接点の1つ以上は、1つの導電性材料から構成されてもよく、例えばニッケルおよび/または金などの別の導電性材料でメッキされてもよい。
【0303】
図示の実装の下部キャップ4572は、カートリッジ4500と制御装置との間の機械的接続を容易にするように構成された磁石4570を保持するように構成された特徴をさらに含む。他の実装では、下部キャップは、制御装置内に配置された磁石に引き付けられるように構成された、例えば金属ディスクなどの構成要素を含むことができることに留意されたい。本開示の様々な実装では、磁石4570は、希土類磁石を含む多くの異なる種類の磁石を備えることができる。例えば、いくつかの実装では、1つ以上の磁石は、ネオジム磁石(NdFeB、NIB、またはNeo磁石としても知られている)を含むことができる。様々な実装では、例えば、N35、N38、N40、N42、N45、N48、N50、および/またはN52グレードを含む、異なるグレードのネオジム磁石が使用されることができる。他の実装では、1つ以上の磁石は、サマリウムコバルト磁石(SmCo磁石としても知られる)を含むことができる。さらに他の実装では、1つ以上の磁石は、セラミック/フェライト磁石を含むことができる。他の実装では、1つ以上の磁石は、アルミニウム-ニッケル-コバルト(AlNiCo)磁石を含むことができる。前述の実装のいずれにおいても、1つ以上の磁石は、メッキおよび/またはコーティングされることができる。例えば、いくつかの実装では、1つ以上の磁石は、ニッケルによってコーティングされることができる。他の実装では、1つ以上の磁石は、亜鉛、スズ、銅、エポキシ、銀および/または金のうちの1つ以上によってコーティングされてもよい。いくつかの実装では、1つ以上の磁石は、これらの材料の組み合わせによってコーティングされてもよい。例えば、一実装では、1つ以上の磁石は、再びニッケル、銅、およびニッケルによってコーティングされてもよい。別の実装では、1つ以上の磁石は、ニッケル、銅、ニッケル、および金の上部コーティングによってコーティングされてもよい。
【0304】
図示の実装では、加熱部材4520は、実質的に平坦加熱部材を備え、限定されないが、304、304L、316、または316Lステンレス鋼を含むステンレス鋼材料などの金属材料から構成されることができる。他の実装では、加熱部材は、例えば、ステンレス鋼、純ニッケル、ニッケル-鉄合金、カンタル(FeCrAl)、ニクロム、二ケイ化モリブデン(MoSi2)、ケイ化モリブデン(MoSi)、アルミニウムドープ二ケイ化モリブデン(Mo(Si,Al)2)、チタン、白金、銀、パラジウム、銀およびパラジウムの合金、グラファイトおよびグラファイトベースの材料(例えば、炭素ベースの発泡体や糸)などの異なる材料から構成されてもよい。さらなる実装では、加熱部材は、導電性インク、ホウ素ドープシリカ、および/またはセラミック(例えば、正または負の温度係数セラミック)から形成されてもよい。他の実装では、加熱部材は、多孔質部材上に印刷されてもよく、多孔質部材内に埋め込まれてもよく、または多孔質部材と一体化されてもよい。例えば、いくつかの実装では、加熱部材4520は、液体輸送要素4521と一体化されてもよい。上述したように、他のタイプの加熱部材も利用されることができる。
【0305】
図示の実装のカートリッジ4500はまた、液体輸送要素4521を含み、その少なくとも一部は、加熱部材4520に近接して配置されるように構成されている。特に、図示の実装では、液体輸送要素4521は、加熱部材4520の下方に配置され、下部フレーム4568の特徴によって捕捉されるように構成されている。図示の実装では、液体輸送要素4521は、比較的平坦な形状を有する。
【0306】
様々な実装では、液体輸送要素4521は、毛細管現象などによって液体を輸送するように構成された1つ以上の材料から形成されてもよい。いくつかの実装では、液体輸送要素の一方または双方は、例えば、繊維状材料(例えば、有機綿、酢酸セルロース、再生セルロース織物、ガラス繊維)、多孔質セラミック、多孔質カーボン、グラファイト、多孔質ガラス、焼結ガラスビーズ、焼結セラミックビーズ、毛細管などから形成されることができる。したがって、様々な実装では、液体輸送要素は、開孔ネットワーク(すなわち、流体が要素を通って複数の方向において1つの孔から他の孔に流れることができるように相互接続された複数の孔)を含む任意の材料であってもよい。本明細書においてさらに説明されるように、本開示のいくつかの実装は、特に非繊維輸送要素の使用に関することができる。したがって、繊維輸送要素は、明示的に除外されることができる。あるいは、繊維輸送要素と非繊維輸送要素との組み合わせが利用されてもよい。エアロゾル前駆体を支持するための代表的なタイプの基材、リザーバ、または他の構成要素は、参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる、Newtonによる米国特許第8,528,569号明細書;Chapmanらによる米国特許出願公開第2014/0261487号明細書およびDavisらによる米国特許出願公開第2014/0059780号明細書;およびBlessらによる米国特許出願公開第2015/0216232号明細書に記載されている。さらに、様々なウィッキング材料、および特定のタイプの電子タバコ内のこれらのウィッキング材料の構成および動作は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、Searsらによる米国特許第8,910,640号明細書に記載されている。いくつかの実装では、液体輸送要素の一方または双方は、多孔質セラミック、多孔質ガラスなどの多孔質モノリスから部分的または完全に形成されてもよい。本開示の実施形態にしたがって使用するのに適することができる例示的なモノリシック材料は、例えば、その開示が参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる、2016年1月5日に出願された米国特許出願第14/988,109号、およびLaMotheによる米国特許出願公開第2014/0123989号明細書に記載されている。いくつかの実装では、多孔質モノリスは、実質的に中実のウィックを形成してもよい。
【0307】
図に示すように、気化チャンバ4540は、加熱部材4520の上方の領域に配置され、少なくとも部分的に中間フレーム4574の一部によって画定される。図示の実装では、カートリッジはまた、マウスピース部4510の遠位端4516から中間フレーム4574に向かって下方に延在するマウスピース部4510/タンク部4502に画定された蒸気チャネル4576を含む。図示の実装はまた、蒸気チャネル4576の端部を中間フレーム4574に結合するように構成された蒸気管キャップ4578を含む。上述したように、加熱部材4520が第1の液体輸送要素4521に収容される液体組成物の少なくとも一部を加熱すると、気化チャンバ4540内にエアロゾルが生成される。したがって、ユーザがエアロゾル送達装置を吸引すると、気化チャンバ4540からのエアロゾルは、蒸気チャネル4574およびマウスピース部4510の出口ポータル4515を介してユーザに送達されることができる。
【0308】
図41および
図42は、本開示の別の実装にかかるカートリッジを示している。特に、
図41は、本開示の例示的実装にかかるカートリッジ4700の分解斜視図を示し、
図42は、カートリッジ4700の部分断面図を示している。様々な実装では、カートリッジ4700の一部は、対応する制御装置のカートリッジ受容チャンバと取り外し可能に結合されるように構成されている。多くの態様では、カートリッジ4700および対応する制御装置は、いくつかの同様の構成を有してもよく、上述したカートリッジ300および制御装置200のものといくつかの同様の構成要素(およびいくつかの同様の構成および構成要素のバリエーション)を含んでもよく、ここでは繰り返さなくてもよい。したがって、これらの構成および構成要素(ならびに構成および構成要素のバリエーション)の適切な説明が参照される。
【0309】
図を参照すると、図示の実装のカートリッジ4700は、近位端4706および遠位端4708を含む外側タンク壁4704によって画定されるタンク部4702を含む。したがって、タンク部4702は、タンク壁4704が、タンクの側面の周りに連続し且つ内部中間壁4749と、中間壁4749の下方の開放遠位端4708とを含む側壁であることを特徴とすることができる。図示の実装では、タンク部4702の開放遠位端4708は、底部キャップ4772によって覆われている。下部フレーム4768は、下部キャップ4772の上方に配置されている。タンク部4702はまた、気化用に構成された液体組成物(例えば、上述たようなe-リキッドまたはエアロゾル前駆体組成物)を収容するように構成されている。カートリッジ4700はまた、内部に画定された出口ポータル4715を有する遠位端4716および近位端4714を含む外側マウスピース壁4712によって画定されたマウスピース部4710を含む。図示の実装では、マウスピース部4710の遠位端4716は、圧入またはスナップフィット接続を介してタンク部の近位端4106に接合されるように構成されている。しかしながら、他の実装では、他の取付方法(例えば、接着剤、熱かしめ/溶接、超音波溶接などを介して)またはそれらの任意の組み合わせが可能である。図示の実装では、カートリッジ部4710の遠位端は、マウスピース部4710の遠位端4716の少なくとも一部の周りに配置された封止部材4717を含む。図示の実装では、封止部材4717は、熱可塑性エラストマー(TPE)またはシリコーン材料から構成されているが、他の材料も可能である。いくつかの実装では、封止部材4717は、伸縮嵌めまたは接着剤を介してマウスピース部4710に取り付けられる別個の部品であってもよい。しかしながら、他の実装では、封止部材4717は、オーバーモールドプロセスなどを介してマウスピース部4710の一部であってもよい。
【0310】
いくつかの実装では、外側タンク壁4704は、その中に含まれる液体組成物が外部から視認可能であるように、少なくとも部分的に透明または半透明であるように構成されてもよい。したがって、いくつかの実装では、外側タンク壁4704の全体が透明または半透明であってもよい。あるいは、いくつかの実装では、外側タンク壁4704の片側のみ、または1つ以上の側面の一部(または部分)が透明または半透明であってもよく、外側タンク壁の残りの部分が実質的に不透明であってもよい。いくつかの実施形態では、外側タンク壁4704またはその一部は、実質的に不透明であってもよく、タンク4702の近位端4706からタンクの遠位端4708まで延在するストリップは、透明または半透明であってもよい。さらなる実装では、外側タンク壁4704は着色されてもよい。いくつかの実装では、色は、透明または半透明の外側タンク壁を使用することなどによって、タンク4702内の液体組成物が依然として視認可能であるように構成されることができる。他の実装では、タンク壁は、外側タンク壁4704が実質的に不透明な色を有するように構成されることができる。
【0311】
図示の実装では、マウスピース部4710、タンク部4702、下部フレーム4768、および下部キャップ4772のうちの1つ以上は、例えば成形プラスチック材料(例えば、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリアミド(ナイロン)、耐衝撃性ポリスチレン、ポリプロピレン、コポリエステル、ポリブチレンテレフタレート、およびそれらの組み合わせ)などの成形ポリマー材料で構成されてもよいが、他の材料も可能である。他の実装では、これらの構成要素の1つ以上は、例えば、金属材料(例えば、アルミニウム、ステンレス鋼、金属合金など)、ガラス材料、セラミック材料(例えば、アルミナ、シリカ、ムライト、炭化ケイ素、窒化ケイ素、窒化アルミニウムなど)、複合材料、および/またはそれらの任意の組み合わせを含む他の材料から構成されてもよい。
【0312】
図に示すように、カートリッジ4700は、加熱部材4720をさらに含む。図示の実装では、カートリッジ4700は、別個の電気接点を含まない。むしろ、制御装置と結合されると、制御装置内の電気コネクタ(例えば、バネ仕掛けポゴピン)は、カートリッジ4700の下部キャップ4772を通って延在し、加熱部材4720が制御装置のバッテリおよび/または制御構成要素に電気的に接続されるように、加熱部材4720の露出端部と直接接触するように構成されている。図示の実装では、加熱部材4720は、タンク部4702の遠位端4708に近接して配置されている。他の実装では、カートリッジは、加熱部材をバッテリおよび/または制御装置の制御構成要素と電気的に接続するように構成された一対の電気接点を含んでもよい。そのような実装では、接点は、カートリッジの両側に配置されてもよく、下部キャップおよび下部フレームのうちの少なくとも一方に取り付けられるように構成されてもよい。そのような様々な実装では、接点は、圧入またはスナップフィット取付、または例えば接着剤またはインサート成形プロセスを含む別の形態の取付を介して底部キャップに取り付けられてもよい。様々な実装では、加熱部材4720は、下部フレーム4768の周りの圧入またはスナップフィット取付を介して下部フレーム4768によって保持されてもよいが、例えば接着剤またはインサート成形プロセスを介するなどの他の形態の取り付けも可能である。
【0313】
図示の実装では、加熱部材4720は、実質的に平坦な加熱面を有し、一対の取付タブなどを介して下部フレーム4768の反対側の面に取り付けられるように下部フレームの周りに巻き付けられる。図示の実装では、加熱部材4720は、304、304L、316、または316Lステンレス鋼を含むがこれらに限定されないステンレス鋼材料などの金属材料から構成されることができる。他の実装では、加熱部材は、例えば、ステンレス鋼、純ニッケル、ニッケル-鉄合金、カンタル(FeCrAl)、ニクロム、二ケイ化モリブデン(MoSi2)、ケイ化モリブデン(MoSi)、アルミニウムドープ二ケイ化モリブデン(Mo(Si,Al)2)、チタン、白金、銀、パラジウム、銀およびパラジウムの合金、グラファイトおよびグラファイトベースの材料(例えば、炭素ベースの発泡体や糸)などの異なる材料から構成されてもよい。さらなる実装では、加熱部材は、導電性インク、ホウ素ドープシリカ、および/またはセラミック(例えば、正または負の温度係数セラミック)から形成されてもよい。他の実装では、加熱部材は、多孔質部材上に印刷されてもよく、多孔質部材内に埋め込まれてもよく、または多孔質部材と一体化されてもよい。例えば、いくつかの実装では、加熱部材4720は、液体輸送要素4721と一体化されてもよい。上述したように、他のタイプの加熱部材も利用されることができる。
【0314】
図示の実装のカートリッジ4700はまた、液体輸送要素4721を含み、その少なくとも一部は、加熱部材4720に近接して配置されるように構成されている。特に、図示の実装では、液体輸送要素4721は、加熱部材4720の下方に配置され、下部フレーム4768の特徴部によって捕捉されるように構成されている。図示の実装では、液体輸送要素4721は、比較的平坦な形状を有するが、任意の他の形状も可能である。
【0315】
様々な実装では、液体輸送要素4721は、毛細管現象などによって液体を輸送するように構成された1つ以上の材料から形成されてもよい。いくつかの実装では、液体輸送要素の一方または双方は、例えば、繊維状材料(例えば、有機綿、酢酸セルロース、再生セルロース織物、ガラス繊維)、多孔質セラミック、多孔質カーボン、グラファイト、多孔質ガラス、焼結ガラスビーズ、焼結セラミックビーズ、毛細管などから形成されることができる。したがって、様々な実装では、液体輸送要素は、開孔ネットワーク(すなわち、流体が要素を通って複数の方向において、1つの孔から他の孔に流れることができるように相互接続された複数の孔)を含む任意の材料であってもよい。本明細書においてさらに説明されるように、本開示のいくつかの実装は、特に非繊維輸送要素の使用に関することができる。したがって、繊維輸送要素は、明示的に除外されることができる。あるいは、繊維輸送要素と非繊維輸送要素との組み合わせが利用されてもよい。エアロゾル前駆体を支持するための代表的なタイプの基材、リザーバ、または他の構成要素は、参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる、Newtonによる米国特許第8,528,569号明細書;Chapmanらによる米国特許出願公開第2014/0261487号明細書およびDavisらによる米国特許出願公開第2014/0059780号明細書;およびBlessらによる米国特許出願公開第2015/0216232号明細書に記載されている。さらに、様々なウィッキング材料、および特定のタイプの電子タバコ内のこれらのウィッキング材料の構成および動作は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、Searsらによる米国特許第8,910,640号明細書に記載されている。いくつかの実装では、液体輸送要素の一方または双方は、多孔質セラミック、多孔質ガラスなどの多孔質モノリスから部分的または完全に形成されてもよい。本開示の実施形態にしたがって使用するのに適することができる例示的なモノリシック材料は、例えば、その開示が参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる、2016年1月5日に出願された米国特許出願第14/988,109号、およびLaMotheによる米国特許出願公開第2014/0123989号明細書に記載されている。いくつかの実装では、多孔質モノリスは、実質的に中実のウィックを形成してもよい。
【0316】
図に示すように、気化チャンバ4740は、加熱部材4720の上方の領域に配置され、タンク部4702の中間壁4749の一部によって少なくとも部分的に画定される。図示の実装では、カートリッジはまた、気化チャンバ4740とマウスピース部4710との間に延在するように構成された別個の蒸気管4774を含む。図示の実装では、蒸気管4774は、金属材料(例えば、アルミニウム、ステンレス鋼、金属合金など)から構成されてもよいが、例えば成形プラスチック材料(例えば、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリアミド(ナイロン)、耐衝撃性ポリスチレン、ポリプロピレン、コポリエステル、ポリブチレンテレフタレート、およびそれらの組み合わせ)などの成形ポリマー材料を含む他の材料も可能である。他の実装では、蒸気管は、例えば、ガラス材料、セラミック材料(例えば、アルミナ、シリカ、ムライト、炭化ケイ素、窒化ケイ素、窒化アルミニウムなど)、複合材料、および/またはそれらの任意の組み合わせを含む他の材料から構成されてもよい。上述したように、加熱部材4720が第1の液体輸送要素4721に収容される液体組成物の少なくとも一部を加熱すると、気化チャンバ4740内にエアロゾルが生成される。したがって、ユーザがエアロゾル送達装置を吸引すると、気化チャンバ4740からのエアロゾルは、蒸気管4774およびマウスピース部4710の出口ポータル4715を介してユーザに送達されることができる。
【0317】
【0318】
本明細書に記載のいくつかの図は、動作関係にあるカートリッジおよび制御装置を示しているが、カートリッジおよび制御装置は、個々の構成要素として存在してもよいことが理解される。したがって、組み合わせた構成要素に関して本明細書で他に提供されたいかなる議論もまた、個別且つ別個の構成要素として制御装置およびカートリッジに適用されるものとして理解されるべきである。
【0319】
別の態様では、本開示は、本明細書に記載されるような様々な構成要素を提供するキットを対象とすることができる。例えば、キットは、1つ以上のカートリッジを有する制御装置を備えることができる。キットは、さらに、1つ以上の充電構成要素を有する制御装置を備えることができる。キットは、さらに、1つ以上のバッテリを有する制御装置を備えることができる。キットは、さらに、1つ以上のカートリッジおよび1つ以上の充電構成要素および/または1つ以上のバッテリを有する制御装置を備えることができる。さらなる実装では、キットは、複数のカートリッジを備えてもよい。キットは、さらに、複数のカートリッジおよび1つ以上のバッテリおよび/または1つ以上の充電構成要素を備えることができる。上記の実装では、カートリッジまたは制御装置には、それを含む加熱部材が設けられてもよい。本発明のキットは、さらに、さらなるキット構成要素の1つ以上を収容するケース(または他のパッケージング、運搬、または保管構成要素)を含むことができる。ケースは、再使用可能な固いまたは柔らかい容器とすることができる。さらに、ケースは、単なる箱または他のパッケージ構造とすることができる。
【0320】
本開示の多くの変更および他の実施形態が、前述の説明および関連する図面に示された教示の利益を有することを本開示が関する当業者が思い付くであろう。したがって、本開示は、本明細書に開示された特定の実施形態に限定されるものではなく、変更および他の実施形態は、添付の特許請求の範囲内に含まれることが意図されることを理解されたい。本明細書では特定の用語を使用しているが、それらは、一般的且つ説明的な意味でのみ使用され、限定のためではない。