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▶ ビブラム ソシエタ ペル アチオニの特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-08
(45)【発行日】2024-04-16
(54)【発明の名称】履物用トラクションラグ
(51)【国際特許分類】
   A43B 13/26 20060101AFI20240409BHJP
   B29C 33/38 20060101ALI20240409BHJP
【FI】
A43B13/26 A
B29C33/38
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2021568317
(86)(22)【出願日】2019-12-23
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-07-25
(86)【国際出願番号】 IB2019061293
(87)【国際公開番号】W WO2020229888
(87)【国際公開日】2020-11-19
【審査請求日】2022-12-22
(31)【優先権主張番号】102019000006827
(32)【優先日】2019-05-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IT
(73)【特許権者】
【識別番号】500528624
【氏名又は名称】ビブラム ソシエタ ペル アチオニ
【氏名又は名称原語表記】VIBRAM S.P.A.
【住所又は居所原語表記】VIA C. COLOMBO 5 - ALBIZZATE,VARESE,ITALY
(74)【代理人】
【識別番号】110000659
【氏名又は名称】弁理士法人広江アソシエイツ特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ブラマーニ,マルコ
(72)【発明者】
【氏名】エリス,スティーブン
(72)【発明者】
【氏名】フィラー,デビッド
(72)【発明者】
【氏名】ルオ,ソフィア
(72)【発明者】
【氏名】ジン,トニ
【審査官】大光 太朗
(56)【参考文献】
【文献】特開平09-037804(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0302522(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2011/0047834(US,A1)
【文献】米国特許第05533282(US,A)
【文献】中国実用新案第204519520(CN,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A43B 13/26
B29C 33/38
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
物またはブーツのソールまたはアウトソール用のラグであって、該ラグ(1)は、第1のベース(2)と、第2のベース(3)と、側壁(4)と、を含み、前記第1のベース(2)は、使用中に地面に接触するのに適しており、前記第2のベース(3)は、前記ソールまたは前記アウトソールに取り付けられるのに適しており、かつ/または前記第1のベース(2)の反対側にあり、前記側壁(4)は、前記第1のベース(2)と前記第2のベース(3)とを横方向に接続するのに適しており、前記側壁(4)は、少なくとも1つの段差(4a)を備えており、
前記ラグ(1)が、前記側壁(4)に少なくとも配置され、粒状微粒子または浸透可能な表面からなる地面または地形上で前記ラグ(1)にトラクションおよびグリップを付与することができる3次元構造である要素を含み、前記要素は、前記側壁(4)の表面積を増加させ、かつ、前記要素は、少なくとも1つの突起(4b)および少なくとも1つの窪み(4c)を含み、
前記少なくとも1つの突起(4b)は、突起形状およびベースを含み、前記ベースは、前記側壁(4)および/または前記段差(4a)に取り付けられ、前記突起形状は、実質的に半球形状またはファセット半球形状であることを特徴とする、ラグ。
【請求項2】
記要素は、前記ラグ(1)の前記第1のベース(2)に存在し、前記第1のベース(2)の表面積を増加させる、請求項1に記載のラグ。
【請求項3】
前記ラグ(1)は上面視でV字形状を有し、前記第1のベース(2)および前記第2のベース(3)は上面視でV字形状を有し、あるいは前記ラグ(1)は、実質的に角柱、立方体、平行六面体、円錐台または角錐台、規則的、不規則的、L字形状、C字形状を有し、前記第1のベース(2)および第2のベース(3)は、正方形、長方形、多角形、平行四辺形、規則的、不規則的、L字形状、C字形状、円筒形、有機、半球形、四面体、半楕円形、または台形の形状を有する、請求項1または2に記載のラグ。
【請求項4】
前記第1のベース(2)は、前記第2のベース(3)よりもサイズが小さく、前記側壁(4)は、使用時に地面の共通点に向かって傾斜し、および/または先細になっており、ならびに/あるいは、前記側壁(4)は、使用時に地面の共通点に向かって傾斜する面(6、7、8、9、10、11、12)を含み、ならびに/あるいは、前記第1のベース(2)は、前記第2のベース(3)に対して平行または非平行である、請求項1から3のいずれか一項に記載のラグ。
【請求項5】
前記第1のベース(2)および前記第2のベース(3)は同じサイズを有するが、それらは他方に対して一方がオフセットされており、前記側壁(4)は、使用時に同じ方向に沿って地面に向かって傾斜しており、ならびに/あるいは前記側壁(4)は、使用時に同じ方向に沿って地面に向かって傾斜した面(6、7、8、9、10、11、12)を含む、請求項1から3のいずれか一項に記載のラグ。
【請求項6】
前記側壁(4)は、少なくとも2つの段差(4a)を含み、前記段差(4a)の各々は、実質的に同じサイズを有し、および/または鋭利なもしくは丸みを帯びた縁部を有し、および/または直角の縁部を有する、請求項1に記載のラグ。
【請求項7】
前記少なくとも1つの窪み(4c)は、侵入形状およびベースを含み、前記ベースは、前記側壁(4)および/または前記段差(4a)に配置され、前記侵入形状は、実質的に半球形状、またはファセット半球、または角錐、角錐台、円錐台、スパイク、菱形もしくは角柱状の錐台、平行六面体もしくは長方形角柱であって、および/または正方形、長方形、多角形、平行四辺形、規則的、不規則的、L字形、C字形、円筒形、有機、半球形、四面体、半楕円形、もしくは台形のベースを有する、請求項1から6のいずれか一項に記載のラグ。
【請求項8】
履物のソールまたはブーツのアウトソールであって、使用時にユーザの足に面するように適合された上面(10)と、使用時に静止面または地面に面するように適合された下面(20)と、を含み、該下面(20)が、請求項1から7のいずれか一項または複数項に記載の少なくとも1つおよび/または複数のラグ(1)を含むことを特徴とする、ソール。
【請求項9】
前記下面(20)は、固有のモールド工程によって、前記少なくとも1つのラグ(1)および/または前記複数のラグ(1)と、前記ラグ(1)の前記第2のベース(3)において直接取り付けられる、請求項8に記載のソール。
【請求項10】
前記ソールは厚さを有し、該厚さは前記ソールの前部において使用中の部分でより小さく、前記厚さは前記ソールの後部において使用中の部分でより大きく、および/または前記ラグ(1)が高さを有し、該高さが前記ソールに沿って可変であり、前記高さが前記ソールの前部において使用中の部分でより小さく、前記ソールの後部において使用中の部分でより大きい、請求項8または9に記載のソール。
【請求項11】
前記下面(20)は、少なくとも1つの突起(4b)および/または少なくとも1つの窪み(4c)を含む、請求項8から10のいずれか一項に記載のソール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、履物、すなわち靴、スポーツシューズまたはブーツのソールまたはアウトソール用のラグに関する。特に、本発明は、改善されたトラクションまたはグリップ特徴を示すラグに関する。
【0002】
本発明はまた、本発明による少なくとも1つおよび/または複数のラグを備えたソールまたはアウトソールに関する。
【0003】
さらに、そのようなラグは、3D印刷部品の周りに鋳造によって作られた鋳型によって得られる。
【背景技術】
【0004】
「積層造形法」としても知られる3次元印刷の技術は、近年大きな発展を遂げている。一般に、この技術では、適切なソフトウェアによって生成された3次元「ファイル」から始まり、例えば連続した層による完全な3次元物体の製造に到達する、複雑な構造を有する3次元物体を製造することも可能である。
【0005】
この構築技術は、必要なまたは所望の特性を有する材料の付加によって、任意の幾何学的に複雑な構造の製造を可能にする。これは、設計/構築の自由度の向上および廃棄物の削減の可能性を同時に可能にする。
【0006】
履物部門、より具体的にはスポーツ、ランニング、屋外、または作業および安全履物の分野では、実行されるべき特定の活動に関連して、足およびユーザの動きの異なる特徴によく適合する製品を有するという問題が特に感じられる。
【0007】
特に、履物部門では、摺動または滑り易いまたは粒状の地面においても、グリップおよびトラクションが改善されたソールまたはアウトソールを有することが常に必要となっている。
【0008】
履物のソールまたはアウトソールを製造するための最も一般的な技術は、エラストマー材料の従来のモールド技術である。
【0009】
さらに、今日まで、ソールは、トレッド、異なる密度のミッドソール、およびラグまたはクリートなどの任意のさらなる要素などの異なる構成要素をモールド、接着、または組み合わせることによって製造されている。特定の金型で以前に得られたそのような異なる構成要素は、その後に、接着または共成形によって組み立てられ、したがって、多数の関連する機械を必要とする。
【0010】
米国特許出願公開第2016/198793A号は、ソール構造に結合されたアッパーを含むランニングシューズを開示している。ソール構造は、圧縮性ミッドソールおよびアウトソールを含む。アウトソールの外面は、アウトソールの底部および側面に沿って延在する一連のトレッドまたはトラクション要素を含む。この構成では、ソール構造が不均一な表面に接触すると、アウトソールがその周りに適合し、使用中に履物を安定させる。
【0011】
米国特許出願公開第2005/081405A1号は、アウトソールのベースから下方に延在し、地面に接触してトラクションを高めるように適合された様々な形状の関節ラグを含む靴アウトソールを開示している。
【0012】
米国特許出願公開第2007/283595A1号は、好ましくはゴムまたは他のエラストマーで作られた複数のx字形ピラーを有する履物用のソールを開示している。x字形ピラーは、履物の内側に向かってより広いベースを有し、好ましくは段差状に歩行面のより狭い断面まで延在する「X」の断面形状の垂直柱である。
【0013】
米国特許出願公開第2014/026441A1号は、ソール構成要素と、ソールの底面から実質的に下方に延在し、実質的に円形の断面形状を有する少なくとも第1の地面係合部材と、を含むソール構造を含む履物、特にフットボール用短靴を開示している。加えて、ソール構造はまた、実質的に角錐形状を有し、第1の地面係合部材の一部がテーパ支持構造の縁部間に露出するように第1の地面係合部材を部分的に取り囲むテーパ支持構造を含んでもよい。
【0014】
米国特許出願公開第3413737A号は、靴底に取り付けるためのベース部分と、ベース部分と一体であり、そこから下方に収束する略円錐台形部分とを含むフットボール用短靴用のクリートを開示している。略円錐台形状部分の表面は、そのような略円錐台形状部分の周囲を取り囲む複数の鋸歯を有する。さらに、略円錐台形状部分の縁部の周りに円周方向に間隔を置いて配置されたノッチまたは溝が存在する。
【0015】
したがって、履物用のソールまたはアウトソール、特にソールまたはアウトソール用のラグを製造する必要があり、これらは運動活動、例えば歩行または走行などを行いながら高いトラクションを可能にしながら、上記の要件に応答することができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0016】
したがって、本発明の主な目的は、粒状微粒子または浸透可能な表面からなる地形においてもグリップまたはトラクションを改善する能力を有する少なくとも1つのラグを製造することによって、履物用のソールまたはアウトソールの分野における最新技術を改善することである。
【0017】
本発明の別の利点は、以前の測定の結果として、特定のデータおよび必要性に基づいてカスタマイズ可能および/またはカスタマイズ可能なラグを提供することである。
【0018】
本発明のさらに別の目的は、粒状微粒子または浸透可能な表面からなる地形でもグリップまたはトラクションを改善するための複数のラグを備えた履物用のソールまたはアウトソールを提供することである。
【0019】
本発明のさらなる目的は、競争力のあるコストで迅速かつ容易に製造することができるソールまたはアウトソール用の金型および/または履物用のソールまたはアウトソール用の少なくとも1つのラグを提供することである。
【0020】
本発明の第1の態様によれば、履物、すなわちスポーツシューズ、靴またはブーツのソールまたはアウトソール用のラグが、添付の請求項1に従って提供される。
【0021】
本発明のさらなる態様によれば、少なくともラグを含むソールまたはアウトソールが、添付の請求項12に従って提供される。
【0022】
さらに、本発明のさらなる目的は、本発明によるソールまたはアウトソールおよび/または少なくとも1つのラグを製造するための金型を得るための方法、およびそのようなソールまたはアウトソールを得るための方法を提供することである。
【0023】
本発明のさらなる利点または好ましい特徴は、添付の従属請求項に記載されている。
【図面の簡単な説明】
【0024】
本発明の他の特徴および利点は、例として示され、添付の図面に限定されない、履物用のソールまたはアウトソールのためのラグの実施形態の説明からより明らかになるであろう。
図1】試験中に対照ラグとして使用される履物のソールまたはアウトソール用のラグの1つのバージョンの斜視図である。
図2A】試験中に対照ラグとして使用される履物のソールまたはアウトソール用の別のバージョンのラグの上面図である。
図2B】試験中に対照ラグとして使用される履物のソールまたはアウトソール用のラグの別のバージョンの縦断面図である。
図2C】試験中に対照ラグとして使用される履物のソールまたはアウトソール用のラグの別のバージョンの横断面図である(縦方向はそれぞれのソールまたはアウトソールのつま先からかかとまで進み、横方向は左右に進む)。
図3A】本発明による履物のソールまたはアウトソールのためのラグのバージョンの上面図である。
図3B】本発明による履物のソールまたはアウトソールのためのラグのバージョンの縦断面図である。
図3C】本発明による履物のソールまたはアウトソールのためのラグのバージョンの横断面図である(縦方向はそれぞれのソールまたはアウトソールのつま先からかかとまで進み、横方向は左右に進む)。
図4A】本発明による履物のソールまたはアウトソールのためのラグの別のバージョンの上面図である。
図4B】本発明による履物のソールまたはアウトソールのためのラグの別のバージョンの縦断面図である。
図4C】本発明による履物のソールまたはアウトソールのためのラグの別のバージョンの横断面図である(縦方向はそれぞれのソールまたはアウトソールのつま先からかかとまで進み、横方向は左右に進む)。
図5】試験対照のための図2A図2Cの複数のラグを有するソールの底面図である。
図6図9A図9Cの複数のラグを有するソールの底面図である。
図7】試験対照のための図1の複数のラグを有するソールの底面図である。
図8A図1のラグの上面図である。
図8B図1のラグの横断面図である。
図8C図1のラグの縦断面図である(縦方向はそれぞれのソールまたはアウトソールのつま先からかかとまで進み、横方向は左右に進む)。
図9A】本発明による履物のソールまたはアウトソールのためのラグの別のバージョンの上面図である。
図9B】本発明による履物のソールまたはアウトソールのためのラグの別のバージョンの横断面図である。
図9C】本発明による履物のソールまたはアウトソールのためのラグの別のバージョンの縦断面図である(縦方向はそれぞれのソールまたはアウトソールのつま先からかかとまで進み、横方向は左右に進む)。
図8D図1または図9A図9Cの複数のラグをそれぞれ備えたソールまたはアウトソールのパターンを示す図である。
図9D図1または図9A図9Cの複数のラグをそれぞれ備えたソールまたはアウトソールのパターンを示す図である。
図10】本発明のソールおよび/または少なくとも1つのラグを得るための金型の製造の様々な可能なステップを示す図である。
図11】本発明のソールおよび/または少なくとも1つのラグを得るための金型の製造の様々な可能なステップを示す図である。
図12】本発明のソールおよび/または少なくとも1つのラグを得るための金型の製造の様々な可能なステップを示す図である。
図13】本発明の一例の底面図である。
図14】本発明の一例の側面図である。
図15】本発明の別の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
添付の図面を参照すると、符号1は、一般に、本発明による履物、すなわち、靴、スポーツシューズまたはブーツまたは屋外用靴または仕事用または安全用履物のソールまたはアウトソール用のラグを示す。
【0026】
本発明の少なくとも1つのラグ1および/または複数のラグ1は、ソールまたはアウトソールの処理を生成するソールの底部に配置される。
【0027】
本発明によるラグ1ならびに複数のラグ1を装備したソールおよび/またはアウトソールは、砂、砂利、マルチ、汚れ、雪などの粒状微粒子または浸透可能な表面からなる地形上での改善されたグリップまたはトラクションを有する。
【0028】
したがって、本発明のラグのおかげで、ソールまたはアウトソールは、ユーザがそのようなソールまたはアウトソールを備えた特定の履物の着用を実行しようとする運動活動または運動に従って、ユーザに安定性を提供することができる。
【0029】
以下の明細書では、「ソール」という用語は単独で使用することができ、常に履物のソールまたはアウトソールを意味する。
【0030】
さらに、「低い」または「より低い」とは、支持面または地面に面するまたは配置された物体または構成要素を意味し、「より高い」または「より高い」とは、ユーザに面するまたは配置された物体または構成要素を意味し、「横方向」とは、ユーザの足に対して内側または外側に面するまたは配置された物体または構成要素を意味する。
【0031】
さらに、「前(front)」または「前(frontal)」とは、ユーザの足のつま先に面するかまたは対応して配置された物体または構成要素を意味し、「後(rear)」または「後(posterior)」とは、ユーザの足のかかとに面するかまたは対応して配置された物体または構成要素を意味する。
【0032】
本発明によるソールは、上面図によれば、従来のタイプのソールの厚さに実質的に対応するか、またはユーザの足の厚さよりもわずかに大きい厚さおよび延長部を提示する。本発明によるソールは、使用時にユーザの足に面するように適合された上面10と、使用時に静止面または地面に面するように適合された下面20とを含む。
【0033】
上面10は、アッパーおよび/またはインナーソールまたはミッドソールと接触するのに適していてもよい。
【0034】
下面20は、本発明による少なくとも1つおよび/または複数のラグ1を含む。
【0035】
特に、本発明の少なくとも1つのバージョンでは、下面20は、例えば固有のモールド工程によって、少なくとも1つのラグ1に直接取り付けられる。
【0036】
ラグ1は、第1のベース2と、第2のベース3と、側壁4とを含む。
【0037】
特に、第1のベース2は使用時に低く、すなわち、第2のベース3が使用時に上方にある間に地面に接触するのに適しており、すなわち、第1のベース2はソールの下面20に安定して取り付けられている。
【0038】
第2のベース3は、第1のベース2の反対側にあり、側壁4は、第1のベース2と第2のベース3および/またはソールの下面20とを横方向に接続する。
【0039】
本発明の1つの特徴は、本発明の側壁4が、(ラグの側壁4全体と比較して)非常に小さく、以下によりよく説明するように得られる、側方の特徴および/または要素をその上に有することである。これらの横方向の特徴および/または要素は、(図1および図8A図8Cに示す側壁40のような)滑らかな側壁を有するラグと比較して、ラグ1および/またはソールに良好なトラクションを付与することができる。
【0040】
実際、そのような横方向の特徴および/または要素は、側壁4の表面積を著しく増加させ、したがって、粒状微粒子または浸透可能な表面からなる地形上でより良好なトラクションおよび/またはグリップをもたらす。
【0041】
本発明の一態様では、特徴および/または要素は第1のベース2にも存在し、第1のベース2の表面積を増加させる。
【0042】
ソールの厚さは可変であり得る。例えば、ソールの前部の使用部分におけるソールの厚さを、ソールの後部の使用部分におけるソールの厚さよりも小さくすることができる。
【0043】
同様に、ラグの高さ(すなわち、第1のベース2と第2のベース3との間の距離)は、ソールに沿って、またはラグの前部とその後部との間でも可変であり得る。例えば、ラグ1の高さは、ソールの前部の使用部分で小さくすることができ、ソールの後部の使用部分で大きくすることができる。
【0044】
本発明の別のバージョンでは、ソールの厚さおよび/またはラグ1の高さは、ソール自体の前部および後部の両方で同じであってもよい。本発明の特定のバージョンによれば、例えば添付の図に示されているように、ラグ1は、上面視でV字形状を有する。このような場合、第1のベース2および第2のベース3は、上面視でV字形状を有する。
【0045】
しかしながら、ラグ1はまた、一般に、実質的に角柱、立方体、平行六面体、円錐台または角錐台の錐台、規則的、不規則、L字形、C字形など、異なる形状を有することもできる。この場合、第1のベース2および第2のベース3は、正方形、長方形、多角形、平行四辺形、規則的、不規則的、L字形、C字形、円筒形、有機、半球形、四面体、半楕円形、または台形などを有する。
【0046】
本発明の特定の実施形態では、添付の図に示すように、第1のベース2は、第2のベース3よりもサイズが小さい。これによれば、側壁4は、例えば共通点に向かって傾斜および/または先細になっている。したがって、ラグの側壁4を構成する面は、地面に向かって収束する方向に沿って傾斜している。
【0047】
本発明の別のバージョンでは、第1のベース2および第2のベース3は同じサイズを有することができるが、一方を他方でオフセットすることができる。これによれば、側壁4は依然として傾斜している。しかしながら、このように、ラグ1の側壁を構成するすべての面は、同じ方向に沿って傾斜している。この方向は、第1のベース2および第2のベース3のオフセットの方向である。
【0048】
図2A図2Cに示す例では、ラグ1bの側壁4は階段状である。これは、本発明のラグのための試験対照ラグまたはベース形状であり得る。この例では、側壁4は、図示のバージョンでは少なくとも1つの段差4aまたは少なくとも2つの段差4a、3を含む。
【0049】
各段差4aは、実質的に同じサイズを有し、および/または尖ったもしくは丸みを帯びた縁部を有し、および/または直角の縁部を有する。
【0050】
本発明の一態様では、側壁4および/または段差4aは、複数の突起4b、例えば横方向突起4bを有する。
【0051】
段付きラグにより、より多くの特徴部および/または要素を有することが可能である。いずれの場合も、ラグ1は段付き構造を有する必要はない。
【0052】
図3A図3Cにおいて、そのような側方突起4bは、突起形状およびベースを有し、突起形状は、実質的に半球形状である。各突起4bのベースは、側壁4および/または段差4aの垂直側(すなわち、足から地面に向かう方向に実質的に沿って延在する側面)に取り付けられている。
【0053】
側方突起4bは、ファセット半球体として突起形状を有することができる。あるいは、突起4bの突起形状は、角錐、角錐台、円錐台、円錐形、または角柱形状などを有することができる。
【0054】
別のバージョンによれば、側方突起4bはまた、ラグ1の第1のベース2上および/または段差4aの水平側に存在することができる。
【0055】
例えば図4A図4Cに示す本発明の第2のバージョンでは、ラグ1の側壁4は階段状である。このバージョンでも、側壁4はいくつかの段差4aを含み、図示のバージョンでは3つを含む。
【0056】
各段差4aは、前のバージョンについて開示されたものと実質的に同じ特徴を有する。
【0057】
本発明のそのようなバージョンでは、側壁4および/または段差4aは、複数の窪み4cを含む。各窪み4cは、侵入形状およびベースを含み、ベースは側壁4および/または段差4aに配置される。侵入形状は、実質的に半球形状、またはファセット半球、または角錐、角錐台、円錐台、または角柱形状を有することができる。
【0058】
図において、窪み4cは、スパイクまたは角錐または菱形形状を有する。本発明の一態様では、窪み4cは半球形状を有し、側方突起4bは、角錐形状もしくは菱形形状、平行六面体形状もしくは四角柱形状、または任意のさらなる適切な形状を有する。
【0059】
図4Cに示すように、各窪み4cのベースは、実質的に垂直方向に沿って段差4aおよび/または側壁4の内側に延在する、段差4aの水平側に配置される。窪み4cの頂点は、ラグ1の内側にある。
【0060】
この場合も、窪み4cは、ラグ1の第1のベース2および/または段差4aの垂直側面に配置することができる。
【0061】
この特定のバージョンでは、窪み4cの存在は、少なくとも1つの段差4aにおいて、それがもはや直角の縁部を有さないという事実を作り出すことができ、それは、その上部に一種の先端または鋭利な縁部を有するスパイクエッジを取得する。
【0062】
図5は、図2Aに示すバージョンによる、複数のラグ1bを備えたソールまたはアウトソールAを示し、図6は、図9Aに示すバージョンによる、複数のラグ1を備えたソールまたはアウトソールBを示し、図7は、図1に示すバージョンによる、複数のラグ1aを備えたソールまたはアウトソールCを示す。
【0063】
図1および図8A図8Cには、上面視で略V字形状を有するラグ1aの構造が開示されている。
【0064】
このような構造は、V字形状を有するラグ1にも適用することができる。
【0065】
このようなラグ1aでは、ラグ1について前述したように、第2のベース3よりも小さい第1のベース2を識別することができ、第2のベース3はソールの下面20に取り付けられている。第1のベース2が第2のベース3に平行であり、第2のベース3に対して中央に対称に配置されているので、ラグの側壁4は、ラグ自体の内側に向かって均一に傾斜している。
【0066】
靴底の前部から後部またはかかとまで見ると、各ラグ1、4aの側壁4、40は、辺6a、6bをベースとする第1の前面6を含む。ベース辺6a、6bは、ソールに対して横方向の延長部を有する。
【0067】
ベース辺6a、6bは、他方に対して平行であるが、(地面と接触するのに適した)上部ベース辺6bは、(ソールの下面20に取り付けられた)底部側ベース6aよりも小さい。ベース辺6a、6bは、同じサイズおよび反対の傾斜の2つの辺6c(左)、6d(右)によって接続されている、すなわち、より小さいベース6bに向かって傾斜している。
【0068】
したがって、前面6は台形形状を有する。
【0069】
2つの主側面7、8は、第1の前面6の左側および右側のそれぞれにおいて、第1の前面6から離れる。
【0070】
各主側面7、8は、同じ形状、すなわち台形形状を有する。
【0071】
それらの延在は、ソールの底部に向かっており、それぞれソールの両側に向かっている(左の主側面7はソールの外側に向けられ、右の主側面8はソールの内側に向けられている)。
【0072】
各主側面7、8は、(ソールの下面20に取り付けられた)底部ベース辺7a、8aよりも小さい(地面と接触するのに適した)上部ベース辺7b、8bを伴って互いに平行なベース辺7a、7b、8a、8bをそれぞれ有する。ベース辺7a、7bは、同じサイズおよび反対の傾斜の2つの辺7c(左)、7d(右)によって接続されている、すなわち、より小さいベース辺7bに向かって傾斜している。辺7dは、辺6cと一致する。
【0073】
ベース辺8a、8bは、同じサイズおよび反対の傾斜の2つの辺8c(左)、8d(右)によって接続されている、すなわち、より小さいベース辺8bに向かって傾斜している。辺8cは辺6dと一致する。
【0074】
二つの小側面9、10は、それぞれ、左主側面7および右主側面8から離間している。
【0075】
各小側面9、10は、同じ形状、すなわち台形形状を有する。
【0076】
それらの延長部は、ソールの底部に向かって、かつ互いに向かい合っている。これは、左の小側面9が右の小側面10に向けられ、その逆も同様であることを意味する。
【0077】
各小側面9、10は、(ソールの下面20に取り付けられた)底部ベース辺9a、10aよりも小さい(地面と接触するのに適した)上部ベース辺9b、10bを有する、互いに平行なベース辺9a、9b、10a、10bをそれぞれ有する。ベース辺9a、9bは、同じサイズおよび反対の傾斜の2つの辺9c(左)、9d(右)によって接続されている、すなわち、より小さいベース辺9bに向かって傾斜している。辺7cは辺9cと一致する。
【0078】
ベース辺10a、10bは、同じサイズおよび反対の傾斜の2つの辺10c(左)、10d(右)によって接続されている、すなわち、より小さいベース辺10bに向かって傾斜している。辺10dは辺8dと一致する。
【0079】
最後に、開示されているラグの形状を閉じるかまたは取り囲むために、側壁4は2つの内面11、12を含む。
【0080】
内面11、12は、左の小側面9および右の小側面10からそれぞれ離れている。内面11、12は、一方と他方との中心に接続されている。
【0081】
各内面11、12は、同じ形状、すなわち台形形状を有する。
【0082】
それらの延長部は、ソールの前方および互いに向かい合っている。これは、左内面11が右内面12に向けられ、その逆も同様であることを意味する。
【0083】
各内面11、12は、底部ベース11a、12a(ソールの下面20に取り付けられている)よりも小さい上部ベース11b、12b(地面と接触するのに適している)を有する互いに平行なベース11a、11b、12a、12bをそれぞれ有する。ベース11a、11bは、同じサイズおよび反対の傾斜の一方の辺11c(左側、側面9dと一致)および一方の共通辺13によって接続されている、すなわち、より小さいベース11bに向かって傾斜している。
【0084】
ベース12a、12bは、同じサイズおよび反対の傾斜、すなわちより小さいベース12bに向かって傾斜した一方の右辺13d(右側、辺10cと一致する)および共通辺12によって接続されている。
【0085】
辺6b、7b、8b、9b、10b、11bおよび12bは、ラグ1の第1のベース2によって接続されている。
【0086】
明らかに、ラグ1は、例えば図13図15に示すように、添付の特許請求の範囲から逸脱することなく、異なる形状および/または向きを有することができる。
【0087】
側壁4、40は、前面6、主側面7および8、小面9、10、ならびに内面11および12によって構成することができる。
【0088】
さらに、既に開示されているラグ1、1aの全体形状では、側壁4、40は、段差4aおよび/または本発明の横方向特徴部もしくは要素を有する階段状であり得る。
【0089】
例えば、図9A図9Cに示すように、ラグ1のそのような構成は、上記に開示した特徴を有する窪み4cおよび突起4bの両方を含む。この特定のバージョンは、トラクションまたはグリップに関してより良好な結果を示す。
【0090】
段差4aが存在する場合、1つの段差4a上の突起4bと、別の段差4a内の窪み4cとを交互に配置することが可能である。そうでなければ、突起4bおよび窪み4cは、同じ段差4aに存在してもよい。
【0091】
突起4bおよび/または窪み4cは、本発明を特徴付ける横方向特徴部または要素を構成する。
【0092】
本発明はまた、上記で開示された特徴を有する複数のラグ1を備えたソールに関する。
【0093】
このようにして、本発明のおかげで、ラグ1の側壁4の(小さい)ファセットおよび/または特徴部および/または要素を得ることが可能であり、したがって従来のラグ(図1または図2Aのものなど)と比較してより良好なトラクションおよび/またはグリップを得ることができることが分かる。実際、そのような特徴部および/または要素の存在は、(滑らかな従来のラグ1aと比較した場合に)側壁4の表面を著しく増加させ、したがってより良好なトラクションを与える。
【0094】
特徴部および/または要素は、ラグ1の少なくとも側壁4に配置される、または得られる3次元構造である。
【0095】
特徴部および/または要素は、ラグ構造から突起する、またはラグ構造内に対応する空隙を形成する任意の適切な幾何学的中実形状を有することができる。
【0096】
特徴部および/または要素の面は、例えば、六角形、円形、より複雑な形状、正方形または長方形、楕円形、四角形または三角形の形状であり得る。
【0097】
さらに、そのようなラグ1は、単一のモールド工程で得られ、本発明の少なくとも1つのバージョンでは、それらはソールおよび/またはその下面20を有する単一部品で得られる。これは、そのようなラグがソールと同時に実現され、ソールに(またはその下面20により良好に)直接取り付けられることを意味する。
【0098】
さらに、本発明は、本発明のソールおよび/またはラグを成形することが可能な金型を得るための方法にも言及する。特に、まず第1に、特定のソールおよび/またはラグに望ましい2次元(2D)構造またはパターンを(例えば、デジタルファイルの作成によって)決定することが可能である(例えば、図9Dを参照)。
【0099】
2次元構造またはパターンは、必要に応じて、符号30で示すように、少なくとも1つのロゴおよび/または商標の位置および形状も含むことができる。
【0100】
その後に、図10図11、および図12に示すように、対応する3次元3Dデジタルファイルが作成される。そのような3Dファイルは、その形状および側壁4を含む少なくとも1つのラグ1が占める空間の量を、可能な段差4a、突起4bおよび/または窪み4cと共に示している。このような図に示すように、突起4bは角錐形状を有することもできる。
【0101】
その後に、3D印刷されたモデルを使用して、本発明のソールおよび/またはラグ用の型(例えば、金型)を得ることが可能である。金型を印刷するためのプロセスは、上記のように、デジタルファイルから始まり、次いで凝固、印刷を経て、最後に金型を鋳造する。
【0102】
印刷工程の後に、部品(固化した砂モデルの最終形状に関係しない)を洗浄する工程が続く。明らかに、凝固した3D印刷モデルは、金型の形状に対して相補的な形状を有し、これはソールおよび/またはラグに対して相補的な形状を有する。
【0103】
洗浄工程の後に、鋳型用の材料、例えば溶融金属を流し込む鋳造工程が続き、溶融金属の凝固後に凝固した3D印刷モデルの部品が除去される。金型は洗浄され、ソールおよび/またはラグを得るために使用する準備が整う。
【0104】
印刷工程は、本発明の非限定的な例として、3Dレーザ印刷機による3D印刷によって実行することができる。
【0105】
このようなソールおよび/またはラグは、本発明の少なくとも1つのバージョンでは、ソールおよび/またはラグを得るのに適した材料、すなわちエラストマーまたはプラスチックまたはポリマーまたはゴム材料を金型に注ぐことによって得られ、場合によっては、ソールおよび/またはラグの特徴をさらに改善し、ソールおよび/またはラグ1を得るためにこのような材料を凝固させるために、さらなる成分を含む。特に、3D印刷モデルを使用することにより、ラグ1の辺上の特徴部および/または要素(ラグの辺および/または上底上の小さなサイズのアンダーカットおよび/または突起である)を得ることが可能であり、これによりソール自体に改善されたトラクションまたはグリップを与える。
本発明の実施例
【0106】
以下は、いくつかのバージョンを考慮したラグ1の側面の表面積の増加を示す例である。
元の側壁面積/ラグ=274mm図1);
階段状の側壁面積/ラグ=455mm図2A);
側壁面積/ラグ=637mmを特徴とする(図9A)。この場合、側壁面積/ラグの57%の増加を得ることが可能であり、その側壁4のパターンを変化させる。
【0107】
球面側壁面積/ラグ=約63mm
三角錐および/または角錐または錐台の側壁面積/ラグ=約119mm
【0108】
明らかに、上記の数は、ラグ設計、幾何学的形状、ラグサイズ、側壁特徴、特徴周波数およびスケールに依存する。
【0109】
例えば、球形の側壁領域は、図9Aのラグのうちの1つの上のすべての半球が寄与する表面積を指す。三角形の側壁領域は、図9Aのすべてのスパイク特徴または窪みの表面積測定値である。
【0110】
本明細書において、「ラグ」という用語は、地面とのトラクションまたはグリップ強度を向上させるための靴またはブーツのソールからの任意の突起を意味する。
【0111】
本発明の一バージョンによれば、ソールおよび少なくとも1つのラグ1は、0.8cm~1.2cmの全体的な厚さを有する。ソールの厚さは2~4mmとすることができる。
【0112】
ラグ1は、0.4から1.0cm、特に0.6cmの高さのソールの下面20から突出する。
【0113】
1つのラグ1の全幅は、1.2から2.0cmの間に含まれてもよく、特に、1.4または1.5cmである。
【0114】
少なくとも1つの段差4aの水平サイズは、1.0から1.3mmとすることができる。少なくとも1つの段差4aの上下方向の寸法は、1.0mm~2.0mmとすることができる。
【0115】
少なくとも1つの突起4bの大きさ、すなわち突起量は、0.4mm~0.8mmとすることができる。
【0116】
少なくとも1つの窪み4cのサイズ、すなわちラグの内側にどれだけ入り込むかの尺度。0.4~2.0mmとすることができる。
【0117】
ラグ1の第1のベース2と第2のベース3との間の差は、各辺1.0mm~2.0mm、特に各辺1.5mmであり得る。
【0118】
明らかに、本発明の範囲から逸脱することなく、異なる寸法またはサイズが可能である。
【0119】
したがって、本発明によるソールおよび/またはラグは、履物用のソール、または特にアウトソールを製造する必要性に対する効果的な解決策を決定すると同時に、運動活動、例えば歩行、ランニング、またはそれらが予測される他の運動活動の実行中に改善されたトラクションを可能にする。
【0120】
上記の本発明は、以下の特許請求の範囲の保護内で多数の修正および変形が可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0121】
【文献】米国特許出願公開第2016/198793A号
【文献】米国特許出願公開第2005/081405A1号
【文献】米国特許出願公開第2007/283595A1号
【文献】米国特許出願公開第2014/026441A1号
【文献】米国特許出願公開第3413737A号
図1
図2A
図2B
図2C
図3A
図3B
図3C
図4A
図4B
図4C
図5
図6
図7
図8A
図8B
図8C
図8D
図9A
図9B
図9C
図9D
図10
図11
図12
図13
図14
図15