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特許7469340プリコーディング行列インデックスを取得する方法及び装置並びに記憶媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-08
(45)【発行日】2024-04-16
(54)【発明の名称】プリコーディング行列インデックスを取得する方法及び装置並びに記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   H04B 7/0417 20170101AFI20240409BHJP
   H04B 7/06 20060101ALI20240409BHJP
【FI】
H04B7/0417
H04B7/06 956
【請求項の数】 21
(21)【出願番号】P 2021577199
(86)(22)【出願日】2020-09-21
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-09-12
(86)【国際出願番号】 CN2020116368
(87)【国際公開番号】W WO2021057634
(87)【国際公開日】2021-04-01
【審査請求日】2022-02-10
(31)【優先権主張番号】201910897558.7
(32)【優先日】2019-09-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】516010548
【氏名又は名称】セインチップス テクノロジー カンパニーリミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100112656
【弁理士】
【氏名又は名称】宮田 英毅
(74)【代理人】
【識別番号】100089118
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 宏明
(72)【発明者】
【氏名】卞青
【審査官】谷岡 佳彦
(56)【参考文献】
【文献】米国特許第10404339(US,B1)
【文献】中国特許出願公開第109428635(CN,A)
【文献】欧州特許出願公開第03506522(EP,A1)
【文献】国際公開第2018/127142(WO,A1)
【文献】3GPP TS 38.214 V15.6.0(2019-06)[online],2019年06月,pp.54-67,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/Specs/archive/38_series/38.214/38214-f60.zip>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/0417
H04B 7/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
PMIパラメータセット第1初期値に基づき、第1グループPMIパラメータをサーチし、最大容量に対応する第1グループPMIパラメータを第1グループ報告値として確定するステップと、
前記第1グループ報告値と前記PMIパラメータセット第1初期値に基づき、PMIパラメータセット第2初期値を生成するステップと、
前記PMIパラメータセット第2初期値に基づき、第2グループPMIパラメータをサーチし、最大容量に対応する第2グループPMIパラメータを第2グループ報告値として確定するステップと、
前記第2グループ報告値と前記PMIパラメータセット第2初期値に基づき、PMIパラメータセット第3初期値を生成するステップと、
前記PMIパラメータセット第3初期値に基づき、第3グループPMIパラメータをサーチし、最大容量に対応する第3グループPMIパラメータを第3グループ報告値として確定するステップと、を含み、
前記PMIパラメータセット第1初期値は、第1広帯域プリコーディング指標first PMI1と、第2広帯域プリコーディング指標first PMI2と、第3広帯域プリコーディング指標first PMI3と、第2アンテナパネル第4広帯域プリコーディング指標first PMI4_1と、第3アンテナパネル第4広帯域プリコーディング指標first PMI4_2と、第4アンテナパネル第4広帯域プリコーディング指標first PMI4_3と、サブバンドプリコーディング指標second PMIとの初期値を含み、それぞれi11 rand 、i12 rand 、i13 rand 、i14_1 rand 、i14_2 rand 、i14_3 rand 、i2 rand と標記され、
前記第1グループPMIパラメータがfirst PMI1とfirst PMI2を含み、
前記第2グループPMIパラメータがfirst PMI4_xと、first PMI4_yと、first PMI4_zを含み、x、y、zは1、2、3の任意の組み合わせであって、
前記第3グループPMIパラメータがfirst PMI3とsecond PMIを含む、
プリコーディング行列インデックスPMIを取得する方法。
【請求項2】
前記PMIパラメータセット第1初期値に基づき、第1グループPMIパラメータをサーチすることの前に、
現在の構成パラメータに基づき前記PMIパラメータセット第1初期値を生成することをさらに含み、
構成パラメータは、ランク指標RIと、アンテナ構成と、コードブック構成を含
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記PMIパラメータセット第1初期値に基づき、第1グループPMIパラメータをサーチすることの前に、
パイロット信号に基づき各サブキャリア上のチャネル係数行列とノイズ分散行列を推定することをさらに含む
請求項2に記載の方法。
【請求項4】
記PMIパラメータセット第1初期値に基づき、第1グループPMIパラメータをサーチし、最大容量に対応する第1グループPMIパラメータを第1グループ報告値として確定するステップは、
前記PMIパラメータセット第1初期値に基づき、前記first PMI1をサーチするためのfirst PMI1セットを生成し、前記first PMI1セットは、[0~(Numi11-1)]と、i12randと、i13randと、i14_1randと、i14_2randと、i14_3randと、i2randを含み、Numi11はi11の使用可能数であり、[0~(Numi11-1)]は0~Numi11-1内の全ての値をトラバースすることを示し、
推定された前記チャネル係数行列と前記ノイズ分散行列と前記first PMI1セットに基づき、前記first PMI1セットにおける各PMI値に対応する第1チャネル容量を計算し、
計算された第1チャネル容量の中から容量が最も大きい第1チャネル容量に対応するfirst PMI1を選択して、前記容量が最も大きい第1チャネル容量に対応するfirst PMI1の報告値i11reportを記録し、
記録したi11reportに基づき前記PMIパラメータセット第1初期値を更新し、first PMI2をサーチするためのfirst PMI2セットを生成し、first PMI2セットは、i11reportと、[0~(Numi12-1)]と、i13randと、i14_1randと、i14_2randと、i14_3randと、i2randを含み、Numi12はi12の使用可能数であり、[0~(Numi12-1)]は0~Numi12-1内の全ての値をトラバースすることを示し、
推定された前記チャネル係数行列と前記ノイズ分散行列と前記first PMI2セットに基づき、first PMI2セットにおける各PMI値に対応する第2チャネル容量を計算し、
計算された第2チャネル容量の中から容量が最も大きい第2チャネル容量に対応するfirst PMI2を選択して、前記容量が最も大きい第2チャネル容量に対応するfirst PMI2の報告値i12reportを記録し、
記録したi11reportとi12reportを前記第1グループ報告値とする、ことを含む
請求項3に記載の方法。
【請求項5】
記PMIパラメータセット第1初期値に基づき、第1グループPMIパラメータをサーチし、最大容量に対応する第1グループPMIパラメータを第1グループ報告値として確定するステップは、
前記PMIパラメータセット第1初期値に基づき、前記first PMI2をサーチするためのfirst PMI2セットを生成し、前記first PMI2セットは、i11randと、[0~(Numi12-1)]と、i13randと、i14_1randと、i14_2randと、i14_3randと、i2randを含み、Numi12はi12の使用可能数であり、[0~(Numi12-1)]は0~Numi12-1内の全ての値をトラバースすることを示し、
推定された前記チャネル係数行列と前記ノイズ分散行列と前記first PMI2セットに基づき、前記first PMI2セットにおける各PMI値に対応する第3チャネル容量を計算し、
計算された第3チャネル容量の中から容量が最も大きい第3チャネル容量に対応するfirst PMI2を選択して、前記容量が最も大きい第3チャネル容量に対応するfirst PMI2の報告値i12reportを記録し、
記録したi12reportに基づき前記PMIパラメータセット第1初期値を更新し、前記first PMI1をサーチするためのfirst PMI1セットを生成し、前記first PMI1セットは、[0~(Numi11-1)]と、i12reportと、i13randと、i14_1randと、i14_2randと、i14_3randと、i2randを含み、Numi11はi11の使用可能数であり、[0~(Numi11-1)]は0~Numi11-1内の全ての値をトラバースすることを示し、
推定された前記チャネル係数行列と前記ノイズ分散行列と前記first PMI1セットに基づき、前記first PMI1セットにおける各PMI値に対応する第4チャネル容量を計算し、
計算された第4チャネル容量の中から容量が最も大きい第4チャネル容量に対応するfirst PMI1を選択して、前記容量が最も大きい第4チャネル容量に対応するfirst PMI1の報告値i11reportを記録し、
記録したi12reportとi11reportを前記第1グループ報告値とする、ことを含む
請求項3に記載の方法。
【請求項6】
前記PMIパラメータセット第2初期値を生成することは、
前記第1グループPMIパラメータを前記PMIパラメータセット第1初期値における対応するPMIパラメータに置き換え、前記PMIパラメータセット第2初期値を得ることを含み、前記PMIパラメータセット第2初期値は、i11reportと、i12reportと、i13randと、i14_1randと、i14_2randと、i14_3randと、i2randを含む
請求項4又は5に記載の方法。
【請求項7】
前記第2グループPMIパラメータがfirst PMI4_1を含み、
前記PMIパラメータセット第2初期値に基づき、第2グループPMIパラメータをサーチし、最大容量に対応する第2グループPMIパラメータを第2グループ報告値として確定するステップは、
前記PMIパラメータセット第2初期値に基づき、前記first PMI4_1をサーチするためのfirst PMI4_1セットを生成し、前記first PMI4_1セットは、i11reportと、i12reportと、i13randと、[0~(Numi14_1-1)]と、i2randを含み、Numi14_1はi14_1の使用可能数であり、[0~(Numi14_1-1)]は0~Numi14_1-1内の全ての値をトラバースすることを示し、
推定された前記チャネル係数行列と前記ノイズ分散行列と前記first PMI4_1セットに基づき、first PMI4_1セットにおける各PMI値に対応する第5チャネル容量を計算し、
計算された第5チャネル容量の中から容量が最も大きい第5チャネル容量に対応するfirst PMI4_1を選択して、前記容量が最も大きい第5チャネル容量に対応するfirst PMI4_1の報告値i14_1reportを記録し、
記録した前記i14_1reportを前記第2グループ報告値とする、ことを含む
請求項6に記載の方法。
【請求項8】
記PMIパラメータセット第2初期値に基づき、第2グループPMIパラメータをサーチし、最大容量に対応する第2グループPMIパラメータを第2グループ報告値として確定するステップは、
前記PMIパラメータセット第2初期値に基づき、前記first PMI4_xをサーチするためのfirst PMI4_xセットを生成し、推定された前記チャネル係数行列と前記ノイズ分散行列と前記first PMI4_xセットに基づき、前記first PMI4_xセットにおける各PMI値に対応する第6チャネル容量を計算し、計算された第6チャネル容量の中から容量が最も大きい第6チャネル容量に対応するfirst PMI4_xを選択して、前記容量が最も大きい第6チャネル容量に対応するfirst PMI4_xの報告値i14_xreportを記録し、
前記PMIパラメータセット第2初期値と前記first PMI4_xの報告値に基づき、前記first PMI4_yをサーチするためのfirst PMI4_yセットを生成し、推定された前記チャネル係数行列と前記ノイズ分散行列と前記first PMI4_yセットに基づき、前記first PMI4_yセットにおける各PMI値に対応する第7チャネル容量を計算し、計算された第7チャネル容量の中から容量が最も大きい第7チャネル容量に対応するfirst PMI4_yを選択して、前記容量が最も大きい第7チャネル容量に対応するfirst PMI4_yの報告値i14_yreportを記録し、
前記PMIパラメータセット第2初期値と前記first PMI4_xの報告値と前記first PMI4_yの報告値に基づき、前記first PMI4_zをサーチするためのfirst PMI4_zセットを生成し、推定された前記チャネル係数行列と前記ノイズ分散行列と前記first PMI4_zセットに基づき、前記first PMI4_zセットにおける各PMI値に対応する第8チャネル容量を計算し、計算された第8チャネル容量の中から容量が最も大きい第8チャネル容量に対応するfirst PMI4_zを選択して、前記容量が最も大きい第8チャネル容量に対応するfirst PMI4_zの報告値i14_zreportを記録し、
記録したi14_xreportと、i14_yreportと、i14_zreportを第2グループ報告値とする、ことを含む
請求項6に記載の方法。
【請求項9】
前記PMIパラメータセット第3初期値を生成することは、
前記第2グループPMIパラメータを前記PMIパラメータセット第2初期値における対応するPMIパラメータに置き換え、前記PMIパラメータセット第3初期値を得ることを含み、前記PMIパラメータセット第3初期値は、i11reportと、i12reportと、i13randと、i14_1reportと、i14_2reportと、i14_3reportと、i2randを含む
請求項8に記載の方法。
【請求項10】
記PMIパラメータセット第3初期値に基づき、第3グループPMIパラメータをサーチし、最大容量に対応する第3グループPMIパラメータを第3グループ報告値として確定するステップは、
前記PMIパラメータセット第3初期値に基づき、前記first PMI3と前記second PMIをサーチするためのfirst PMI3-second PMIセットを生成し、first PMI3-second PMIセットは、i11reportと、i12reportと、[0~(Numi13-1)]と、i14_1reportと、i14_2reportと、i14_3reportと、[0~(Numi2-1)]を含み、Numi13はi13の使用可能数であり、[0~(Numi13-1)]は0~Numi13-1内の全ての値をトラバースすることを示し、Numi2はi2の使用可能数であり、[0~(Numi2-1)]は0~Numi2-1内の全ての値をトラバースすることを示し、
推定された前記チャネル係数行列と前記ノイズ分散行列と前記first PMI3-second PMIセットに基づき、前記first PMI3-second PMIセットにおける各PMI値に対応する第9チャネル容量を計算し、
計算された第9チャネル容量の中から容量が最も大きい第9チャネル容量に対応するfirst PMI3とsecond PMIを選択して、前記容量が最も大きい第9チャネル容量に対応するfirst PMI3の報告値i13reportと、前記容量が最も大きい第9チャネル容量に対応するsecond PMIの報告値i2reportを記録し、
記録したi13reportとi2reportを前記第3グループ報告値とする、ことを含む
請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記PMIパラメータセット第1初期値を生成した後、かつ前記PMIパラメータセット第1初期値に基づき第1グループPMIパラメータをサーチすることの前において、
前記PMIパラメータセット第1初期値に基づき、first PMI2をプリサーチするためのfirst PMI2プリセットを生成し、
推定された前記チャネル係数行列と前記ノイズ分散行列と前記first PMI2プリセットに基づき、前記first PMI2プリセットにおける各PMI値に対応するチャネル容量を計算し、
最大容量に対応するfirst PMI2を選択して、前記最大容量に対応するfirst PMI2の値i12saveを記録し、
記録したi12saveに基づき前記PMIパラメータセット第1初期値を更新する、ことをさらに含む
請求項3に記載の方法。
【請求項12】
前記first PMI2をプリサーチするためのfirst PMI2プリセットを生成することは、
1回目の計算で{i11rand、i12rand、i13rand、i14_1rand、i14_2rand、i14_3rand、i2rand}を含むPMIパラメータの初期値を使用し、N回目の計算で使用するPMIパラメータが{(i11rand+N-1)mod(Numi11)、(i12rand+N-1)mod(Numi12)、i13rand、i14_1rand、i14_2rand、i14_3rand、i2rand}であり、順次同様に、Numi12回目の計算で使用するPMIパラメータが{(i11rand+Numi12-1)mod(Numi11)、(i12rand+Numi12-1)mod(Numi12)、i13rand、i14_1rand、i14_2rand、i14_3rand、i2rand}となるまで続ける、ことを含む
請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記最大容量に対応するfirst PMI2を選択して、前記最大容量に対応するfirst PMI2の値i12saveを記録することは、
計算されたNumi12個全てのチャネル容量のうちの最大値を選択して、前記最大値の計算で使用されたfirst PMI2パラメータi12saveを記録することを含み、
前記first PMI2のプリサーチを経て前記PMIパラメータセット第1初期値を更新した後、前記PMIパラメータセット第1初期値はi11rand、i12save、i13rand、i14_1rand、i14_2rand、i14_3rand、i2randである
請求項11に記載の方法。
【請求項14】
前記first PMI2のプリサーチの後、かつ前記のPMIパラメータセット第1初期値に基づき第1グループPMIパラメータをサーチすることの前に、
前記PMIパラメータセット第1初期値に基づき、第4広帯域プリコード指標first PMI4をプリサーチするためのfirst PMI4プリセットを生成し、
推定された前記チャネル係数行列と前記ノイズ分散行列と前記first PMI4プリセットに基づき、前記first PMI4プリセットにおける各PMI値に対応するチャネル容量を計算し、
最大容量に対応するfirst PMI4を選択して前記最大容量に対応するfirst PMI4の値を記録し、
記録した前記最大容量に対応するfirst PMI4の値に基づきPMIパラメータセット第1初期値を更新する、ことをさらに含む
請求項11に記載の方法。
【請求項15】
first PMI4パラメータがfirst PMI4_1とfirst PMI4_2とfirst PMI4_3を含み、
前記first PMI4をプリサーチするためのfirst PMI4プリセットを生成することは、
前記PMIパラメータセット第1初期値に基づき、所定のサーチサイクル数のfirst PMI4プリセットを生成し、
第1サイクルでは第1グループパターンにおける固定の初期i14インターバルパターン{a’,b’,c’}を使用し、第1サイクルの1回目の計算で初期値{i11rand、i12save、i13rand、i14_1rand+a’、i14_2rand+b’、i14_3rand+c’、i2rand}を使用し、第1サイクルのN回目の計算で使用するPMIパラメータは{i11rand、i12save、i13rand、(i14_1rand+N+a’)mod(Numi14_1)、(i14_2rand+N+b’)mod(Numi14_2)、(i14_3rand+N+c’)mod(Numi14_3)、i2rand}であり、順次同様に、第1サイクルの4回目の計算まで続け、
第2サイクルでは第2グループパターンにおけるランダム初期i14インターバルパターン{a’’,b’’,c’’}を使用し、第2サイクルの1回目の計算で初期値{i11rand、i12save、i13rand、i14_1rand+a’’、i14_2rand+b’’、i14_3rand+c’’、i2rand}を使用し、第2サイクルのN回目の計算で使用するPMIパラメータは{i11rand、i12save、i13rand、(i14_1rand+N+a’’)mod(Numi14_1)、(i14_2rand+N+b’’)mod(Numi14_2)、(i14_3rand+N+c’’)mod(Numi14_3)、i2rand}であり、順次同様に、第2サイクルの4回目の計算まで続け、
所定回目のサーチサイクルでは第3グループパターンにおけるランダム初期i14インターバルパターン{a’’’,b’’’,c’’’}を使用し、所定回目のサーチサイクルの1回目の計算で初期値{i11rand、i12save、i13rand、i14_1rand+a’’’、i14_2rand+b’’’、i14_3rand+c’’’、i2rand}を使用し、所定回目のサーチサイクルのN回目の計算で使用するPMIパラメータは{i11rand、i12save、i13rand、(i14_1rand+N+a’’’)mod(Numi14_1)、(i14_2rand+N+b’’’)mod(Numi14_2)、(i14_3rand+N+c’’’)mod(Numi14_3)、i2rand}であり、順次同様に、所定回目のサーチサイクルの4回目の計算まで続ける、ことを含む
請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記最大容量に対応するfirst PMI4を選択して前記最大容量に対応するfirst PMI4の値を記録することは、
計算された所定のサーチサイクル数×4個全てのチャネル容量のうちの最大値を選択して前記最大値の計算で使用されたfirst PMI4パラメータi14_1save、i14_2save、i14_3saveを記録することを含み、
前記first PMI4のプリサーチを経て前記PMIパラメータセット第1初期値を更新した後、前記PMIパラメータセット第1初期値はi11rand、i12save、i13rand、i14_1save、i14_2save、i14_3save、i2randである
請求項15に記載の方法。
【請求項17】
請求項1~16の何れか一項に記載のプリコーディング行列インデックスPMIを取得する方法を実行するためのコンピュータ実行可能なコマンドが記憶された
コンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項18】
プロセッサと、請求項1~16の何れか一項に記載のPMIを取得する方法のステップを実行するための、プロセッサで稼働可能なコンピュータプログラムが記憶されたメモリと、を含む
プリコーディング行列インデックスPMIを取得する装置。
【請求項19】
処理手段と、第1サーチ制御手段と、第2サーチ制御手段と、第3サーチ制御手段を含み、
前記第1サーチ制御手段は、PMIパラメータセット第1初期値に基づき、第1広帯域プリコード指標first PMI1をサーチするためのfirst PMI1セット生成して前記処理手段に出力するように設けられ、
前記第2サーチ制御手段は、確定した第1グループPMIパラメータと前記PMIパラメータセット第1初期値に基づき、PMIパラメータセット第2初期値を生成して前記処理手段に出力するように設けられ、
前記第3サーチ制御手段は、確定した第2グループPMIパラメータとPMIパラメータセット第2初期値に基づき、PMIパラメータセット第3初期値を生成するように設けられ、
前記処理手段は、前記PMIパラメータセット第1初期値に基づき第1グループPMIパラメータをサーチし、最大容量に対応する第1グループPMIパラメータを第1グループ報告値として確定し、前記PMIパラメータセット第2初期値に基づき第2グループPMIパラメータをサーチし、最大容量に対応する第2グループPMIパラメータを第2グループ報告値として確定し、前記PMIパラメータセット第3初期値に基づき第3グループPMIパラメータをサーチし、最大容量に対応する第3グループPMIパラメータを第3グループ報告値として確定するように設けられ
前記PMIパラメータセット第1初期値は、第1広帯域プリコーディング指標first PMI1と、第2広帯域プリコーディング指標first PMI2と、第3広帯域プリコーディング指標first PMI3と、第2アンテナパネル第4広帯域プリコーディング指標first PMI4_1と、第3アンテナパネル第4広帯域プリコーディング指標first PMI4_2と、第4アンテナパネル第4広帯域プリコーディング指標first PMI4_3と、サブバンドプリコーディング指標second PMIとの初期値を含み、それぞれi11 rand 、i12 rand 、i13 rand 、i14_1 rand 、i14_2 rand 、i14_3 rand 、i2 rand と標記され、
前記第1グループPMIパラメータがfirst PMI1とfirst PMI2を含み、
前記第2グループPMIパラメータがfirst PMI4_xと、first PMI4_yと、first PMI4_zを含み、x、y、zは1、2、3の任意の組み合わせであって、
前記第3グループPMIパラメータがfirst PMI3とsecond PMIを含む、
プリコーディング行列インデックスPMIを取得する装置。
【請求項20】
パイロット信号に基づき各サブキャリア上のチャネル係数行列とノイズ分散行列を推定するように設けられた推定手段をさらに含む
請求項19に記載の装置。
【請求項21】
第1プリサーチ制御手段と、第2プリサーチ制御手段とのうちの少なくとも一方をさらに含み、
第1プリサーチ制御手段は、
前記PMIパラメータセット第1初期値に基づき、第2広帯域プリコーディング指標first PMI2をプリサーチするためのfirst PMI2プリセットを生成し、推定された前記チャネル係数行列と前記ノイズ分散行列と前記first PMI2プリセットに基づき、前記first PMI2プリセットにおける各PMI値に対応するチャネル容量を計算し、最大容量に対応するfirst PMI2を選択して前記最大容量に対応するfirst PMI2の値i12saveを記録し、記録したi12saveに基づき前記PMIパラメータセット第1初期値を更新するように設けられ、
第2プリサーチ制御手段は、
前記PMIパラメータセット第1初期値に基づき、第4広帯域プリコーディング指標first PMI4をプリサーチするためのfirst PMI4プリセットを生成し、推定された前記チャネル係数行列と前記ノイズ分散行列と前記first PMI4プリセットに基づき、前記first PMI4プリセットにおける各PMI値に対応するチャネル容量を計算し、最大容量に対応するfirst PMI4を選択して前記最大容量に対応するfirst PMI4の値を記録し、記録した前記最大容量に対応するfirst PMI4の値に基づき前記PMIパラメータセット第1初期値を更新するように設けられる
請求項20に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は2019年9月23日に中国特許庁に提出された、出願番号を201910897558.7とする中国特許出願の優先権を主張し、当該出願の全ての内容を本願に援用する。
【0002】
本願は次世代通信技術に関するものであるがこれに限らず、例えばプリコーディング行列インデックスを取得する方法及び装置並びに記憶媒体に関わるものである。
【背景技術】
【0003】
第5世代移動通信技術(the 5th Generation mobile communication technology,5G)システムは、大規模アンテナアレイ及びビームフォーミング技術を用いてシステム性能を高める。大規模アンテナアレイに基づくビームフォームミング技術は、送信端末がチャネル状態情報(CSI,Channel State Information)を正確に取得して、取得したCSIに依拠して最適なビームを選択してデータを発信することが求められる。
【0004】
チャネル状態情報は受信端末に位置するユーザ機器(UE,User Equipment)を介して送信端末へフィードバックすることで得られるものであり、フィードバックされる情報には、CSIレファレンス信号(CSI-RS,CSI Reference Signals)と、CSI-RSリソース指標(CRI,CSI-RS Resource Indicator)と、チャネル行列のランク指標(RI,Rank Indicator)と、プリコーディング行列インデックス(PMI,Precoding Matrix Index)と、チャネル品質指標(CQI,Channel Quality Indicator)と、最良レイヤ指標(LI,Layer Indicator)が含まれる。受信端末のUEはチャネル推定を使用してチャネル係数行列Hと干渉ノイズ行列Noを取得し、まず、現在報告に使用するのに最も適したCSI-RSリソースを選択し、つまりCRIを得て、その後、現在のチャネルに最も適合するRIとPMIをある種の最適化ルールに従い選択して、当該RIとPMIを使用した後のCQIとLIを計算し、最後にCSIを基地局に報告する。通常のPMI選択方法は、現在のRI下の全てのPMIをトラバースし、ある種の最適化ルール(チャネル容量が最大である、又は平均二乗誤差が最も小さいなど)に従い最良のPMIを1つ選ぶというものであるため、現在のレイヤ数でのコードブック数量が計算の複雑さを決める。
【0005】
次世代通信システム、例えば5Gシステムのコードブック設計思想を例とすると、ビームを二次元離散フーリエ変換(DFT,Discrete Fourier Transform)することを基礎として適切な空間サンプリングを加える。そのため、システム構成のコードブック数量を急激に増加させることになる。MPアンテナアレイ5Gシステムが構成される場合、そのコードブックはfirst PMI+second PMIという基本構造を使用しており、first PMIは広帯域プリコーディング指標を示し、second PMIはサブバンドプリコーディング指標を示す。MPはMulti-Panelであって、距離がやや離れた複数のアンテナブロックがそれぞれ個別にビームを形成することをいう。コードブックモードが1の構成について、first PMIはfirst PMI1~4にさらに細分化され、それぞれ広帯域ビームと広帯域panel間の位相を示す。このような構成において、MP 5Gシステムの配置可能な最大CSI-RSポート数は32個、構成できる最大panel数は4、水平及び垂直方向でサポートされる最大空間サンプリング倍数は4であって、この時に、その各レイヤのコードブック数量は最多で32768個に及ぶ。今後、5Gシステムにおいてはより多くのCSI-RSポート数をサポートする必要があると考えられ、分解能がより高いプリコーディングコードブックのサポートも必要になると考えられることから、今後5Gシステムのコードブックの数はさらに増加することになる。このことから分かるように、各レイヤに引き続き関連技術におけるトラバースサーチアルゴリズムを用いれば、UEフィードバックの計算の複雑さは極めて大きくなる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願はプリコーディング行列インデックスを取得する方法及び装置並びに記憶媒体を提供し、簡単にかつ効率よくPMIの選択を実現できる。
【0007】
プリコーディング行列インデックスPMIを取得する方法を提供する。当該方法は、
PMIパラメータセット第1初期値に基づき、第1グループPMIパラメータをサーチし、最大容量に対応する第1グループPMIパラメータを第1グループ報告値として確定するステップと、
第1グループ報告値とPMIパラメータセット第1初期値に基づき、PMIパラメータセット第2初期値を生成するステップと、
PMIパラメータセット第2初期値に基づき、第2グループPMIパラメータをサーチし、最大容量に対応する第2グループPMIパラメータを第2グループ報告値として確定するステップと、
第2グループ報告値とPMIパラメータセット第2初期値に基づき、PMIパラメータセット第3初期値を生成するステップと、
PMIパラメータセット第3初期値に基づき、第3グループPMIパラメータをサーチし、最大容量に対応する第3グループPMIパラメータを第3グループ報告値として確定するステップと、を含む。
【0008】
例示的な一実施例では、PMIパラメータセット第1初期値に基づき、第1グループPMIパラメータをサーチする前記ステップの前に、
現在の構成パラメータに基づき前記PMIパラメータセット第1初期値を生成することをさらに含み、
構成パラメータは、ランク指標RIと、アンテナ構成と、コードブック構成を含み、
前記PMIパラメータセット第1初期値は、第1広帯域プリコーディング指標first PMI1と、第2広帯域プリコーディング指標first PMI2と、第3広帯域プリコーディング指標first PMI3と、第2アンテナパネル第4広帯域プリコーディング指標first PMI4_1と、第3アンテナパネル第4広帯域プリコーディング指標first PMI4_2と、第4アンテナパネル第4広帯域プリコーディング指標first PMI4_3と、サブバンドプリコーディング指標second PMIとの初期値を含み、それぞれi11rand、i12rand、i13rand、i14_1rand、i14_2rand、i14_3rand、i2randと標記される。
【0009】
例示的な一実施例では、前記PMIパラメータセット第1初期値に基づき、第1グループPMIパラメータをサーチすることの前に、
パイロット信号に基づき各サブキャリア上のチャネル係数行列とノイズ分散行列を推定することをさらに含む。
【0010】
例示的な一実施例では、前記第1グループPMIパラメータがfirst PMI1とfirst PMI2を含み、
前記PMIパラメータセット第1初期値に基づき、第1グループPMIパラメータをサーチし、最大容量に対応する第1グループPMIパラメータを第1グループ報告値として確定するステップは、
前記PMIパラメータセット第1初期値に基づき、first PMI1をサーチするためのfirst PMI1セットを生成し、first PMI1セットは、[0~(Numi11-1)]と、i12randと、i13randと、i14_1randと、i14_2randと、i14_3randと、i2randを含み、Numi11はi11の使用可能数であり、[0~(Numi11-1)]は0~Numi11-1内の全ての値をトラバースすることを示し、
推定された前記チャネル係数行列と前記ノイズ分散行列と前記first PMI1セットに基づき、first PMI1セットにおける各PMI値に対応する第1チャネル容量を計算し、
計算された第1チャネル容量の中から容量が最も大きい第1チャネル容量に対応するfirst PMI1を選択して、当該first PMI1の報告値i11reportを記録し、
記録したi11reportに基づき前記PMIパラメータセット第1初期値を更新し、first PMI2をサーチするためのfirst PMI2セットを生成し、first PMI2セットは、i11reportと、[0~(Numi12-1)]と、i13randと、i14_1randと、i14_2randと、i14_3randと、i2randを含み、Numi12はi12の使用可能数であり、[0~(Numi12-1)]は0~Numi12-1内の全ての値をトラバースすることを示し、
推定されたチャネル係数行列とノイズ分散行列とfirst PMI2セットに基づき、first PMI2セットにおける各PMI値に対応する第2チャネル容量を計算し、
計算された第2チャネル容量の中から容量が最も大きい第2チャネル容量に対応するfirst PMI2を選択して、当該first PMI2の報告値i12reportを記録し、
記録したi11reportとi12reportを前記第1グループ報告値とする、ことを含む。
【0011】
例示的な一実施例では、前記第1グループPMIパラメータがfirst PMI1とfirst PMI2を含み、
前記のPMIパラメータセット第1初期値に基づき、第1グループPMIパラメータをサーチし、最大容量に対応する第1グループPMIパラメータを第1グループ報告値として確定するステップは、
前記PMIパラメータセット第1初期値に基づき、first PMI2をサーチするためのfirst PMI2セットを生成し、first PMI2セットは、i11randと、[0~(Numi12-1)]と、i13randと、i14_1randと、i14_2randと、i14_3randと、i2randを含み、Numi12はi12の使用可能数であり、[0~(Numi12-1)]は0~Numi12-1内の全ての値をトラバースすることを示し、
推定された前記チャネル係数行列と前記ノイズ分散行列と前記first PMI2セットに基づき、first PMI2セットにおける各PMI値に対応する第3チャネル容量を計算し、
計算された第3チャネル容量の中から容量が最も大きい第3チャネル容量に対応するfirst PMI2を選択して、当該first PMI2の報告値i12reportを記録し、
記録したi12reportに基づき前記PMIパラメータセット第1初期値を更新し、first PMI1をサーチするためのfirst PMI1セットを生成し、first PMI1セットは、[0~(Numi11-1)]と、i12reportと、i13randと、i14_1randと、i14_2randと、i14_3randと、i2randを含み、Numi11はi11の使用可能数であり、[0~(Numi11-1)]は0~Numi11-1内の全ての値をトラバースすることを示し、
推定された前記チャネル係数行列と前記ノイズ分散行列と前記first PMI1セットに基づき、first PMI1セットにおける各PMI値に対応する第4チャネル容量を計算し、
計算された第4チャネル容量の中から容量が最も大きい第4チャネル容量に対応するfirst PMI1を選択して、前記の容量が最も大きい第4チャネル容量に対応するfirst PMI1の報告値i11reportを記録し、
記録したi12reportとi11reportを前記第1グループ報告値とする、ことを含む。
【0012】
例示的な一実施例では、前記のPMIパラメータセット第2初期値を生成することは、
前記第1グループPMIパラメータをPMIパラメータセット第1初期値における対応するPMIパラメータに置き換え、前記PMIパラメータセット第2初期値を得ることを含み、前記PMIパラメータセット第2初期値は、i11reportと、i12reportと、i13randと、i14_1randと、i14_2randと、i14_3randと、i2randを含む。
【0013】
例示的な一実施例では、前記第2グループPMIパラメータがfirst PMI4_1を含み、
前記PMIパラメータセット第2初期値に基づき、第2グループPMIパラメータをサーチし、最大容量に対応する第2グループPMIパラメータを第2グループ報告値として確定するステップは、
前記PMIパラメータセット第2初期値に基づき、first PMI4_1をサーチするためのfirst PMI4_1セットを生成し、first PMI4_1セットは、i11reportと、i12reportと、i13randと、[0~(Numi14_1-1)]と、i2randを含み、Numi14_1はi14_1の使用可能数であり、[0~(Numi14_1-1)]は0~Numi14_1-1内の全ての値をトラバースすることを示し、
推定された前記チャネル係数行列と前記ノイズ分散行列と前記first PMI4_1セットに基づき、first PMI4_1セットにおける各PMI値に対応する第5チャネル容量を計算し、
計算された第5チャネル容量の中から容量が最も大きい第5チャネル容量に対応するfirst PMI4_1を選択して、当該first PMI4_1の報告値i14_1reportを記録し、
記録したi14_1reportを前記第2グループ報告値とする、ことを含む。
【0014】
例示的な一実施例では、前記第2グループPMIパラメータがfirst PMI4_xと、first PMI4_yと、first PMI4_zを含み、x、y、zは1、2、3の任意の組み合わせであって、
前記PMIパラメータセット第2初期値に基づき、第2グループPMIパラメータをサーチし、最大容量に対応する第2グループPMIパラメータを第2グループ報告値として確定するステップは、
前記PMIパラメータセット第2初期値に基づき、first PMI4_xをサーチするためのfirst PMI4_xセットを生成し、推定された前記チャネル係数行列と前記ノイズ分散行列と前記first PMI4_xセットに基づき、first PMI4_xセットにおける各PMI値に対応する第6チャネル容量を計算し、計算された第6チャネル容量の中から容量が最も大きい第6チャネル容量に対応するfirst PMI4_xを選択して、当該first PMI4_xの報告値i14_xreportを記録し、
前記PMIパラメータセット第2初期値と前記first PMI4_xの報告値に基づき、first PMI4_yをサーチするためのfirst PMI4_yセットを生成し、推定された前記チャネル係数行列と前記ノイズ分散行列と前記first PMI4_yセットに基づき、first PMI4_yセットにおける各PMI値に対応する第7チャネル容量を計算し、計算された第7チャネル容量の中から容量が最も大きい第7チャネル容量に対応するfirst PMI4_yを選択して、当該first PMI4_yの報告値i14_yreportを記録し、
前記PMIパラメータセット第2初期値と前記first PMI4_xの報告値と前記first PMI4_yの報告値に基づき、first PMI4_zをサーチするためのfirst PMI4_zセットを生成し、推定された前記チャネル係数行列と前記ノイズ分散行列と前記first PMI4_zセットに基づき、first PMI4_zセットにおける各PMI値に対応する第8チャネル容量を計算し、計算された第8チャネル容量の中から容量が最も大きい第8チャネル容量に対応するfirst PMI4_zを選択して、当該first PMI4_zの報告値i14_zreportを記録し、
記録したi14_xreportと、i14_yreportと、i14_zreportを第2グループ報告値とする、ことを含む。
【0015】
例示的な一実施例では、前記のPMIパラメータセット第3初期値を生成することは、
前記第2グループPMIパラメータを前記PMIパラメータセット第2初期値における対応するPMIパラメータに置き換え、前記PMIパラメータセット第3初期値を得ることを含み、前記PMIパラメータセット第3初期値は、i11reportと、i12reportと、i13randと、i14_1reportと、i14_2reportと、i14_3reportと、i2randを含む。
【0016】
例示的な一実施例では、前記第3グループPMIパラメータがfirst PMI3とsecond PMIを含み、
前記PMIパラメータセット第3初期値に基づき、第3グループPMIパラメータをサーチし、最大容量に対応する第3グループPMIパラメータを第3グループ報告値として確定するステップは、
前記PMIパラメータセット第3初期値に基づき、first PMI3とsecond PMIをサーチするためのfirst PMI3-second PMIセットを生成し、first PMI3-second PMIセットは、i11reportと、i12reportと、[0~(Numi13-1)]と、i14_1reportと、i14_2reportと、i14_3reportと、[0~(Numi2-1)]を含み、Numi13はi13の使用可能数であり、[0~(Numi13-1)]は0~Numi13-1内の全ての値をトラバースすることを示し、Numi2はi2の使用可能数であり、[0~(Numi2-1)]は0~Numi2-1内の全ての値をトラバースすることを示し、
推定された前記チャネル係数行列と前記ノイズ分散行列と前記first PMI3-second PMIセットに基づき、first PMI3-second PMIセットにおける各PMI値に対応する第9チャネル容量を計算し、
計算された第9チャネル容量の中から容量が最も大きい第9チャネル容量に対応するfirst PMI3とsecond PMIを選択して、当該first PMI3の報告値i13reportと、当該second PMIの報告値i2reportを記録し、
記録したi13reportとi2reportを前記第3グループ報告値とする、ことを含む。
【0017】
例示的な一実施例では、前記のPMIパラメータセット第1初期値を生成した後、かつ前記のPMIパラメータセット第1初期値に基づき第1グループPMIパラメータをサーチすることの前において、
前記PMIパラメータセット第1初期値に基づき、first PMI2をプリサーチするためのfirst PMI2プリセットを生成し、
推定された前記チャネル係数行列と前記ノイズ分散行列と前記first PMI2プリセットに基づき、first PMI2プリセットにおける各PMI値に対応するチャネル容量を計算し、
最大容量に対応するfirst PMI2を選択して、当該first PMI2の値i12saveを記録し、
記録したi12saveに基づき前記PMIパラメータセット第1初期値を更新する、ことをさらに含む。
【0018】
例示的な一実施例では、前記first PMI2をプリサーチするためのfirst PMI2プリセットを生成することは、
1回目の計算で{i11rand、i12rand、i13rand、i14_1rand、i14_2rand、i14_3rand、i2rand}を含むPMIパラメータの初期値を使用し、N回目の計算で使用するPMIパラメータが{(i11rand+N-1)mod(Numi11)、(i12rand+N-1)mod(Numi12)、i13rand、i14_1rand、i14_2rand、i14_3rand、i2rand}であり、順次同様に、Numi12回目の計算で使用するPMIパラメータが{(i11rand+Numi12-1)mod(Numi11)、(i12rand+Numi12-1)mod(Numi12)、i13rand、i14_1rand、i14_2rand、i14_3rand、i2rand}となるまで続けることを含む。
【0019】
例示的な一実施例では、前記最大容量に対応するfirst PMI2を選択して、当該first PMI2の値i12saveを記録することは、
計算されたNumi12個全てのチャネル容量のうちの最大値を選択して、当該最大値の計算で使用されたfirst PMI2パラメータi12saveを記録することを含み、
前記first PMI2のプリサーチを経て前記PMIパラメータセット第1初期値を更新した後、前記PMIパラメータセット第1初期値はi11rand、i12save、i13rand、i14_1rand、i14_2rand、i14_3rand、i2randである。
【0020】
例示的な一実施例では、前記first PMI2のプリサーチの後、かつ前記のPMIパラメータセット第1初期値に基づき第1グループPMIパラメータをサーチすることの前に、
前記PMIパラメータセット第1初期値に基づき、第4広帯域プリコード指標first PMI4をプリサーチするためのfirst PMI4プリセットを生成し、
推定された前記チャネル係数行列と前記ノイズ分散行列と前記first PMI4プリセットに基づき、first PMI4プリセットにおける各PMI値に対応するチャネル容量を計算し、
最大容量に対応するfirst PMI4を選択して当該first PMI4の値を記録し、
記録したfirst PMI4の値に基づきPMIパラメータセット第1初期値を更新する、ことをさらに含む。
【0021】
例示的な一実施例では、first PMI4パラメータがfirst PMI4_1とfirst PMI4_2とfirst PMI4_3を含み、
前記first PMI4をプリサーチするためのfirst PMI4プリセットを生成することは、
前記PMIパラメータセット第1初期値に基づき、所定のサーチサイクル数のfirst PMI4プリセットを生成し、
第1サイクルでは第1グループパターンにおける固定の初期i14インターバルパターン{a’,b’,c’}を使用し、第1サイクルの1回目の計算で初期値{i11rand、i12save、i13rand、i14_1rand+a’、i14_2rand+b’、i14_3rand+c’、i2rand}を使用し、第1サイクルのN回目の計算で使用するPMIパラメータは{i11rand、i12save、i13rand、(i14_1rand+N-1+a’)mod(Numi14_1)、(i14_2rand+N-1+b’)mod(Numi14_2)、(i14_3rand+N-1+c’)mod(Numi14_3)、i2rand}であり、順次同様に、第1サイクルの4回目の計算まで続け、
第2サイクルでは第2グループパターンにおけるランダム初期i14インターバルパターン{a’’,b’’,c’’}を使用し、第2サイクルの1回目の計算で初期値{i11rand、i12save、i13rand、i14_1rand+a’’、i14_2rand+b’’、i14_3rand+c’’、i2rand}を使用し、第2サイクルのN回目の計算で使用するPMIパラメータは{i11rand、i12save、i13rand、(i14_1rand+N-1+a’’)mod(Numi14_1)、(i14_2rand+N-1+b’’)mod(Numi14_2)、(i14_3rand+N-1+c’’)mod(Numi14_3)、i2rand}でり、順次同様に、第2サイクルの4回目の計算まで続け、
所定回目のサーチサイクルでは第3グループパターンにおけるランダム初期i14インターバルパターン{a’’’,b’’’,c’’’}を使用し、所定回目のサーチサイクルの1回目の計算で初期値{i11rand、i12save、i13rand、i14_1rand+a’’’、i14_2rand+b’’’、i14_3rand+c’’’、i2rand}を使用し、所定回目のサーチサイクルのN回目の計算で使用するPMIパラメータは{i11rand、i12save、i13rand、(i14_1rand+N-1+a’’’)mod(Numi14_1)、(i14_2rand+N-1+b’’’)mod(Numi14_2)、(i14_3rand+N-1+c’’’)mod(Numi14_3)、i2rand}であり、順次同様に、所定回目のサーチサイクルの4回目の計算まで続ける、ことを含む。
【0022】
例示的な一実施例では、前記最大容量に対応するfirst PMI4を選択して当該first PMI4の値を記録することは、
計算された所定のサーチサイクル数×4個全てのチャネル容量のうちの最大値を選択して当該最大値の計算で使用されたfirst PMI4パラメータi14_1save、i14_2save、i14_3saveを記録することを含み、
前記first PMI4のプリサーチを経て前記PMIパラメータセット第1初期値を更新した後、前記PMIパラメータセット第1初期値はi11rand、i12save、i13rand、i14_1save、i14_2save、i14_3save、i2randである。
【0023】
本願に記載のPMIを取得する方法を実行するためのコンピュータ実行可能なコマンドが記憶されたコンピュータ読み取り可能な記憶媒体をさらに提供する。
【0024】
プロセッサと、本願に記載のPMIを取得する方法のステップを実行するための、プロセッサで稼働可能なコンピュータプログラムが記憶されたメモリと、を含む、PMIを取得する装置をまた提供する。
【0025】
処理手段と、第1サーチ制御手段と、第2サーチ制御手段と、第3サーチ制御手段を含み、
第1サーチ制御手段は、PMIパラメータセット第1初期値に基づき、first PMI1をサーチするためのfirst PMI1セットを生成して処理手段に出力するように設けられ、
第2サーチ制御手段は、確定した第1グループPMIパラメータとPMIパラメータセット第1初期値に基づき、PMIパラメータセット第2初期値を生成して処理手段に出力するように設けられ、
第3サーチ制御手段は、確定した第2グループPMIパラメータとPMIパラメータセット第2初期値に基づき、PMIパラメータセット第3初期値を生成するように設けられ、
処理手段は、PMIパラメータセット第1初期値に基づき第1グループPMIパラメータをサーチし、最大容量に対応する第1グループPMIパラメータを第1グループ報告値として確定し、PMIパラメータセット第2初期値に基づき第2グループPMIパラメータをサーチし、最大容量に対応する第2グループPMIパラメータを第2グループ報告値として確定し、PMIパラメータセット第3初期値に基づき第3グループPMIパラメータをサーチし、最大容量に対応する第3グループPMIパラメータを第3グループ報告値として確定するように設けられる、PMIを取得する装置をまたさらに提供する。
【0026】
例示的な一実施例では、パイロット信号に基づき各サブキャリア上のチャネル係数行列とノイズ分散行列を推定するように設けられた推定手段をさらに含む。
【0027】
例示的な一実施例では、第1プリサーチ制御手段及び/又は第2プリサーチ制御手段をさらに含み、
第1プリサーチ制御手段は、
PMIパラメータセット第1初期値に基づき、first PMI2をプリサーチするためのfirst PMI2プリセットを生成し、推定された前記チャネル係数行列と前記ノイズ分散行列と前記first PMI2プリセットに基づき、first PMI2プリセットにおける各PMI値に対応するチャネル容量を計算し、最大容量に対応するfirst PMI2を選択して当該first PMI2の値i12saveを記録し、記録したi12saveに基づきPMIパラメータセット第1初期値を更新するように設けられ、
第2プリサーチ制御手段は、
現在のPMIパラメータセット第1初期値に基づき、first PMI4をプリサーチするためのfirst PMI4プリセットを生成し、推定された前記チャネル係数行列と前記ノイズ分散行列と前記first PMI4プリセットに基づき、first PMI4プリセットにおける各PMI値に対応するチャネル容量を計算し、最大容量に対応するfirst PMI4を選択して当該first PMI4の値を記録し、記録したfirst PMI4の値に基づきPMIパラメータセット第1初期値を更新するように設けられる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
図面は本願の技術案について理解するために提供されるものであり、明細書の一部を構成し、本願の実施例とともに本願の技術案を解釈するために用いられるものであって、本願の技術案について限定をなすものではない。
【0029】
図1】本願のPMIを取得する方法のフロー図である。
図2】本願のPMIを取得する装置の構造模式図である。
図3】本願のPMIを取得する方法の実施例のフロー模式図である。
図4】本願のPMIを取得する応用場面の模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
本願の構成の1つにおいて、計算機器は1つ又は複数のプロセッサ(Central Processing Unit,CPU)、入力/出力ポート、ネットワークポート、内部メモリを有する。
【0031】
内部メモリは、コンピュータ読み取り可能な媒体のうちの非永久的なメモリを含むことが想定され、読み出し専用メモリ(Read Only Memory,ROM)又はフラッシュメモリ(flash RAM)のような、ランダムアクセスメモリ(Random-Access Memory,RAM)及び/又は不揮発メモリなどの形式である。内部メモリはコンピュータ読み取り可能な媒体の例である。
【0032】
コンピュータ読み取り可能な媒体には、永久的なものと非永久的なもの、リムーバブルなものと非リムーバブルなものが含まれ、任意の方法又は技術によって情報の記憶を実現してよい。情報はコンピュータ読み取り可能なコマンド、データ構造、プログラムのモジュール又はその他のデータであってよい。コンピュータの記憶媒体の例には、相変化メモリ(Phase-Change Random-Access Memory,PRAM)、スタティックRAM(Static Random-Access Memory,SRAM)、ダイナミックRAM(Dynamic Random Access Memory,DRAM)、その他のタイプのランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、電気的に消去、書き込みが可能な読み出し専用メモリ(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory,EEPROM)、フラッシュメモリ又はその他の内部メモリ技術、読み出し専用光ディスク読み出し専用メモリ(Compact Disc Read-Only Memory,CD-ROM)、デジタル多目的ディスク(Digital Video Disc,DVD)或いはその他の光学メモリ、磁気カセット式磁気テープを含むがこれらに限らず、磁気テープ磁気ディスクメモリ又はその他の磁気記憶装置或いは任意のその他の非伝達媒体であり、コンピュータ機器によってアクセス可能な情報を記憶するためのものである。本明細書での定義によれば、コンピュータ読み取り可能な媒体には変調されたデータ信号と搬送波のような、非一時的なコンピュータ読み取り可能な媒体(transitory media)は含まない。
【0033】
以下では図面を組み合わせて本願の実施例について説明する。なお、矛盾することがなければ本願の実施例及び実施例における特徴は互いに任意に組み合わせることができる。
【0034】
図1は本願のPMIを取得する方法のフロー図であり、図1に示すように以下のステップを含む。
【0035】
ステップ100、PMIパラメータセット第1初期値に基づき、第1グループPMIパラメータをサーチし、最大容量に対応する第1グループPMIパラメータを第1グループ報告値として確定する。
【0036】
例示的な一実施例では、第1グループPMIパラメータは、第1広帯域プリコーディング指標(first PMI1)(以下ではi11ともいう)と第2広帯域プリコーディング指標(first PMI2)(以下ではi12ともいう)を含む。
【0037】
例示的な一実施例では、first PMI1とfirst PMI2は個別にサーチしてもよく、つまり、両者に対して前後してそれぞれサーチしてよい。
【0038】
例示的な一実施例では、ステップ100の前には、前記PMIパラメータセット第1初期値を生成することをさらに含み、前記PMIパラメータセット第1初期値を生成することは、現在の構成パラメータ(RI、アンテナ構成、コードブック構成などを含んでよい)に基づき、対応するfirst PMI1(つまりi11)と、first PMI2(つまりi12)と、第3広帯域プリコーディング指標(first PMI3)(以下ではi13ともいう)と、第2アンテナパネル第4広帯域プリコーディング指標(first PMI4_1)(以下ではi14_1ともいう)と、第3アンテナパネル第4広帯域プリコーディング指標(first PMI4_2)(以下ではi14_2ともいう)と、第4アンテナパネル第4広帯域プリコーディング指標(first PMI4_3)(以下ではi14_3ともいう)と、サブバンドプリコーディング指標(second PMI)(以下ではi2ともいう)との初期値を生成することを含む。
【0039】
例示的な一実施例では、panel数Ng=4、アンテナグループ数N1=2、N2=2、オーバーサンプリングパラメータO1=4、O2=4、RI=2、コードブックモード1であるということを例とすると、3GPP関連セクションにおけるMPコードブックの関連プロトコルによれば、この時、i11の使用可能数はNumi11=N1×O1=8、値の範囲は[0,(Numi11-1)]であり、i12の使用可能数はNumi12=N2×O2=8、値の範囲は[0,(Numi12-1)]であり、i13の使用可能数はNumi13=4、値の範囲は[0,(Numi13-1)]であり、i14_1の使用可能数はNumi14_1=4、値の範囲は[0,(Numi14_1-1)]であり、i14_2の使用可能数はNumi14_2=4、値の範囲は[0,(Numi14_2-1)]であり、i14_3の使用可能数はNumi14_3=4、値の範囲は[0,(Numi14_3-1)]であり、i2の使用可能数はNumi2=2、値の範囲は[0,1]である。これら7つのPMIパラメータの値の範囲内において1つの値をそれぞれランダムに選択してこれら7個のPMIパラメータ(つまりPMIパラメータセット)のサーチ初期値(つまりPMIパラメータセット第1初期値)とし、それぞれi11rand、i12rand、i13rand、i14_1rand、i14_2rand、i14_3rand、i2randと標記する。
【0040】
現在のサーチの前にサーチ結果がまだないPMIパラメータについては、ランダム初期値を使用して現在のサーチステップに代入する。
【0041】
例示的な一実施例では、ステップ100の前には、CSI-RSのようなパイロット信号に基づき各サブキャリア上のチャネル係数行列Hとノイズ分散行列σ を推定することをさらに含む。
【0042】
例示的な一実施例では、ステップ100は、PMIパラメータセット第1初期値に基づき、first PMI1をサーチするためのfirst PMI1セットを生成することと、推定されたチャネル係数行列Hとノイズ分散行列σ とfirst PMI1セットに基づき、first PMI1セットにおける各PMI値に対応するチャネル容量を取得することと、最大容量に対応するfirst PMI1を選択して当該first PMI1報告値(以下ではi11reportともいう)を記録することと、記録したfirst PMI1に基づきPMIパラメータセット第1初期値を更新して、first PMI2をサーチするためのfirst PMI2セットを生成することと、推定されたチャネル係数行列Hとノイズ分散行列σ とfirst PMI2セットに基づき、first PMI2セットにおける各PMI値に対応するチャネル容量を計算することと、最大容量に対応するfirst PMI2を選択して当該first PMI2報告値(以下ではi12reportともいう)を記録することと、記録したi11reportとi12reportを第1グループ報告値とすることと、を含んでよい。
【0043】
first PMI1セットは、[0~(Numi11-1)]と、i12randと、i13randと、i14_1randと、i14_2randと、i14_3randと、i2randを含み、Numi11はi11の使用可能数であり、[0~(Numi11-1)]は当該範囲内の全ての値をトラバースすることを示す。first PMI2セットは、i11reportと、[0~(Numi12-1)]と、i13randと、i14_1randと、i14_2randと、i14_3randと、i2randを含み、Numi12はi12の使用可能数であり、[0~(Numi12-1)]は当該範囲内の全ての値をトラバースすることを示す。
【0044】
別の一実施例では、ステップ100は、PMIパラメータセット第1初期値に基づきfirst PMI2をサーチするためのfirst PMI2セットを生成することと、推定されたチャネル係数行列Hとノイズ分散行列σ とfirst PMI2セットに基づき、first PMI2セットにおける各PMI値に対応するチャネル容量を計算することと、最大容量に対応するfirst PMI2を選択して当該first PMI2報告値(以下ではi12reportともいう)を記録することと、記録したfirst PMI2に基づきPMIパラメータセット第1初期値を更新してfirst PMI1をサーチするためのfirst PMI1セットを生成することと、推定されたチャネル係数行列Hとノイズ分散行列σ とfirst PMI1セットとに基づき、first PMI1セットにおける各PMI値に対応するチャネル容量を計算することと、最大容量に対応するfirst PMI1を選択して当該first PMI1報告値(以下ではi11reportともいう)を記録することと、記録したi12reportとi11reportを第1グループ報告値とすることと、をさらに含んでよい。
【0045】
first PMI2セットは、i11randと、[0~(Numi12-1)]と、i13randと、i14_1randと、i14_2randと、i14_3randと、i2randを含み、first PMI1セットは、[0~(Numi11-1)]と、i12reportと、i13randと、i14_1randと、i14_2randと、i14_3randと、i2randを含む。
【0046】
ステップ101、第1グループ報告値とPMIパラメータセット第1初期値に基づき、PMIパラメータセット第2初期値を生成する。
【0047】
例示的な一実施例では、記録した第1グループPMIパラメータ(つまり第1グループ報告値)をPMIパラメータセット第1初期値内の対応するPMIパラメータに置き換え、PMIパラメータセット第2初期値を得る。
【0048】
例示的な一実施例では、記録した第1グループPMIパラメータはi11reportと、i12reportを含み、PMIパラメータセット第1初期値はi11randと、i12randと、i13randと、i14_1randと、i14_2randと、i14_3randと、i2randを含むため、PMIパラメータセット第2初期値はi11reportと、i12reportと、i13randと、i14_1randと、i14_2randと、i14_3randと、i2randを含む。
【0049】
ステップ102、PMIパラメータセット第2初期値に基づき、第2グループPMIパラメータをサーチし、最大容量に対応する第2グループPMIパラメータを第2グループ報告値として確定する。
【0050】
例示的な一実施例では、panel数Ng=4の時、第2グループPMIパラメータはfirst PMI4_1(以下ではi14_1ともいう)と、first PMI4_2(以下ではi14_2ともいう)と、first PMI4_3(以下ではi14_3ともいう)を含む。
【0051】
例示的な一実施例では、panel数Ng=2の時、第2グループPMIパラメータはfirst PMI4_1(以下ではi14_1ともいう)を含む。
【0052】
例示的な一実施例では、第2グループPMIパラメータはfirst PMI4_1を含み、ステップ102は、
PMIパラメータセット第2初期値に基づき、first PMI4_1をサーチするためのfirst PMI4_1セットを生成することと、
推定されたチャネル係数行列Hとノイズ分散行列σ とfirst PMI4_1セットに基づき、first PMI4_1セットにおける各PMI値に対応するチャネル容量を計算することと、
最大容量に対応するfirst PMI4_1を選択して当該first PMI4_1報告値(以下ではi14reportともいう)を記録することと、
記録したi14reportを第2グループ報告値とすることと、を含んでよい。
【0053】
first PMI4セットはi11reportと、i12reportと、i13randと、[0~Numi14_1-1]と、i2randを含み、Numi14_1はi14_1の使用可能数であり、[0~(Numi14_1-1)]は当該範囲内の全ての値をトラバースすることを示す。
【0054】
別の例示的な一実施例では、第2グループPMIパラメータはfirst PMI4_1と、first PMI4_2と、first PMI4_3を含む。なお、第2グループPMIパラメータにおける3つのPMIパラメータのサーチ順序は任意の組み合わせの配列であってよい。
【0055】
ステップ102は、PMIパラメータセット第2初期値に基づき、first PMI4_xをサーチするためのfirst PMI4_xセットを生成することと、推定されたチャネル係数行列Hとノイズ分散行列σ とfirst PMI4_xセットに基づき、first PMI4_xセットにおける各PMI値に対応するチャネル容量を計算することと、最大容量に対応するfirst PMI4_xを選択して、当該first PMI4_x報告値(以下ではi14_xreportともいう)を記録することと、PMIパラメータセット第2初期値とfirst PMI4_x報告値に基づき、first PMI4_yをサーチするためのfirst PMI4_yセットを生成することと、推定されたチャネル係数行列Hとノイズ分散行列σ とfirst PMI4_yセットに基づき、first PMI4_yセットにおける各PMI値に対応するチャネル容量を計算することと、最大容量に対応するfirst PMI4_yを選択して、当該first PMI4_y報告値(以下ではi14_yreportともいう)を記録することと、PMIパラメータセット第2初期値とfirst PMI4_x報告値とfirst PMI4_y報告値に基づき、first PMI4_zをサーチするためのfirst PMI4_zセットを生成することと、推定されたチャネル係数行列Hとノイズ分散行列σ とfirst PMI4_zセットに基づき、first PMI4_zセットにおける各PMI値に対応するチャネル容量を計算することと、最大容量に対応するfirst PMI4_zを選択して、当該first PMI4_z報告値(以下ではi14_zreportともいう)を記録することと、記録したi14_xreport、i14_yreport、i14_zreportを第2報告値とすることと、を含んでよく、x、y、zは1、2、3の任意の組み合わせであって、例えばx=1、y=2、z=3、さらにはx=3、y=1、z=2、またさらにはx=1、y=3、z=2などである。
【0056】
x=1、y=2、z=3であるということを例とすると、first PMI4_1セットは、i11reportと、i12reportと、i13randと、[0~(Numi14_1-1)]と、i14_2randと、14_3randと、2randを含み、Numi14_1はi14_1の使用可能数であり、[0~(Numi14_1-1)]は当該範囲内の全ての値をトラバースすることを示し、first PMI4_2セットはi11reportと、i12reportと、i13randと、i14_1reportと、[0~(Numi14_2-1)]と、i14_3randと、i2randを含み、Numi14_2はi14_2の使用可能数あり、[0~(Numi14_2-1)]は当該範囲内の全ての値をトラバースすることを示し、first PMI4_3セットはi11reportと、i12reportと、i13randと、i14_1reportと、i14_2reportと、[0~(Numi14_3-1)]と、i2randを含み、Numi14_3はi14_3の使用可能数であり、[0~(Numi14_3-1)]は当該範囲内の全ての値をトラバースすることを示す。
【0057】
ステップ103、第2グループ報告値とPMIパラメータセット第2初期値に基づき、PMIパラメータセット第3初期値を生成する。
【0058】
例示的な一実施例では、記録した第2グループPMIパラメータ(つまり第2グループ報告値)をPMIパラメータセット第2初期値において対応するPMIパラメータに置き換え、PMIパラメータ第3初期値を得る。
【0059】
例示的な一実施例では、記録した第2グループパラメータはi14_1reportと、i14_2reportと、i14_3reportを含み、PMIパラメータ第2初期値はi11reportと、i12reportと、i13randと、i14_1randと、i14_2randと、i14_3randと、i2randを含むため、PMIパラメータセット第3初期値はi11reportと、i12reportと、i13randと、i14_1reportと、i14_2reportと、i14_3reportと、i2randを含む。
【0060】
ステップ104、PMIパラメータセット第3初期値に基づき、第3グループPMIパラメータをサーチし、最大容量に対応する第3グループPMIパラメータを第3グループ報告値として確定する。
【0061】
例示的な一実施例では、第3グループPMIパラメータはfirst PMI3(以下ではi13ともいう)とsecond PMI(以下ではi2ともいう)を含む。
【0062】
例示的な一実施例では、PMIパラメータセット第3初期値に基づき、first PMI3とsecond PMIをサーチするためのfirst PMI3-second PMIセットを生成し、推定されたチャネル係数行列Hとノイズ分散行列σ とfirst PMI3-second PMIセットに基づき、first PMI3-second PMIセットにおける各PMI値に対応するチャネル容量を計算し、最大容量に対応するfirst PMI3とsecond PMIを選択して、当該first PMI3報告値(以下ではi13reportともいう)と、当該second PMI報告値(以下ではi2reportともいう)を記録し、記録したi13reportとi2reportを第3グループ報告値とする。
【0063】
first PMI3-second PMIセットはi11reportと、i12reportと、[0~(Numi13-1)]と、i14_1reportと、i14_2reportと、i14_3reportと、[0~(Numi2-1)]を含み、Numi13はi13の使用可能数あり、[0~(Numi13-1)]は当該範囲内の全ての値をトラバースすることを示し、Numi2はi2の使用可能数あり、[0~(Numi2-1)]は当該範囲内の全ての値をトラバースすることを示す。
【0064】
なお、RI=1の時はfirst PMI3パラメータを報告する必要はない。
【0065】
本願は段階的にPMIを取得することで、サーチ性能を確保しつつ、PMI取得の計算回数を大幅に減らして、移動端末の処理速度を向上させており、ハードウェア実現の困難さも低減している。
【0066】
任意で、例示的な一実施例では、前記PMIパラメータセット第1初期値を生成した後、かつステップ100の前において、本願のPMIを取得する方法は、
PMIパラメータセット第1初期値に基づきfirst PMI2をサーチするためのfirst PMI2プリセットを生成することと、推定されたチャネル係数行列Hとノイズ分散行列σ とfirst PMI2プリセットに基づき、first PMI2プリセットにおける各PMI値に対応するチャネル容量を計算することと、最大容量に対応するfirst PMI2を選択して当該first PMI2値(以下ではi12saveともいう)を記録することと、記録したfirst PMI2に基づきPMIパラメータセット第1初期値を更新することと、をさらに含んでよい。
【0067】
例示的な一実施例では、first PMI2をプリサーチするためのfirst PMI2プリセットを生成することは、以下のことを含む。1回目の計算では7つのパラメータの初期値{i11rand、i12rand、i13rand、i14_1rand、i14_2rand、i14_3rand、i2rand}(PMIパラメータは{first PMI1 i11、first PMI2 i12、first PMI2 i13、first PMI2 i14_1、first PMI2 i14_2、first PMI2 i14_3、second PMI i2}という順番で配列される)を使用し、N回目の計算で使用するPMIパラメータが{(i11rand+N-1)mod(Numi11)、(i12rand+N-1)mod(Numi12)、i13rand、i14_1rand、i14_2rand、i14_3rand、i2rand}であり、順次同様に続けて、最後のNumi12回目の計算で使用するPMIパラメータが{(i11rand+Numi12-1)mod(Numi11)、(i12rand+Numi12-1)mod(Numi12)、i13rand、i14_1rand、i14_2rand、i14_3rand、i2rand}である。
【0068】
例示的な一実施例では、最大容量に対応するfirst PMI2を選択して当該first PMI2値(以下ではi12saveともいう)を記録することは、計算されたNumi12個全てのチャネル容量のうちの最大値を選択して、この最大容量の計算で使用されたfirst PMI2パラメータを記録し、i12saveと標記することを含む。
【0069】
例示的な一実施例では、PMIパラメータセット第1初期値はそれぞれi11rand、i12rand、i13rand、i14_1rand、i14_2rand、i14_3rand、i2randと標記され、本実施例のfirst PMI2プリサーチを経て更新された後、PMIパラメータセット第1初期値はそれぞれi11rand、i12save、i13rand、i14_1rand、i14_2rand、i14_3rand、i2randと標記される。
【0070】
ステップ100の前にfirst PMI2へのプリサーチを含む場合、ステップ100において使用するPMIパラメータセット第1初期値は更新後のPMIパラメータセット第1初期値であり、i11rand、i12save、i13rand、i14_1rand、i14_2rand、i14_3rand、i2randを含む。
【0071】
任意で、例示的な一実施例では、first PMI2プリサーチの後、かつステップ100の前において、本願のPMIを取得する方法は、PMIパラメータセット第1初期値に基づき、first PMI4をプリサーチするためのfirst PMI4プリセットを生成することと、推定されたチャネル係数行列Hとノイズ分散行列σ とfirst PMI4プリセットに基づき、first PMI4プリセットにおける各PMI値に対応するチャネル容量を計算することと、最大容量に対応するfirst PMI4を選択して当該first PMI4の値を記録することと、記録したfirst PMI4に基づきPMIパラメータセット第1初期値を更新することと、をさらに含んでよい。
【0072】
例示的な一実施例では、panel数Ng=4の時、first PMI4パラメータはfirst PMI4_1(以下ではi14_1ともいう)と、first PMI4_2(以下ではi14_2ともいう)と、first PMI4_3(以下ではi14_3ともいう)を含み、また前にfirst PMI2プリサーチを行っている場合、first PMI4をプリサーチするためのfirst PMI4プリセットを生成することは、PMIパラメータセット第1初期値が{i11rand、i12save、i13rand、i14_1rand、i14_2rand、i14_3rand、i2rand}を含み、PMIパラメータセット第1初期値に基づき、以下の3サイクルのfirst PMI4プリセットを生成することを含む。
第1サイクルでは、グループ1における固定の初期i14インターバルパターン{a’,b’,c’}を使用し、1回目の計算で初期値{i11rand、i12save、i13rand、i14_1rand+a’、i14_2rand+b’、i14_3rand+c’、i2rand}を使用し、N回目の計算で使用するPMIパラメータは{i11rand、i12save、i13rand、(i14_1rand+N-1+a’)mod(Numi14_1)、(i14_2rand+N-1+b’)mod(Numi14_2)、(i14_3rand+N-1+c’)mod(Numi14_3)、i2rand}であり、順次同様に、第1サイクルの4回目の計算まで続け、
第2サイクルでは、グループ2におけるランダム初期i14インターバルパターンを使用し、例えば選択したパターンが{a’’,b’’,c’’}であるというように、グループ2のランダム初期パターンセットの中から一組をランダムに選択し、1回目の計算で初期値{i11rand、i12save、i13rand、i14_1rand+a’’、i14_2rand+b’’、i14_3rand+c’’、i2rand}を使用し、N回目の計算で使用するPMIパラメータは{i11rand、i12save、i13rand、(i14_1rand+N-1+a’’)mod(Numi14_1)、(i14_2rand+N-1+b’’)mod(Numi14_2)、(i14_3rand+N-1+c’’)mod(Numi14_3)、i2rand}であり、順次同様に、第2サイクルの4回目の計算まで続け、
第3サイクルでは、グループ3におけるランダム初期i14インターバルパターンを使用し、例えば選択したパターンが{a’’’,b’’’,c’’’}であるというように、グループ3のランダム初期パターンセットの中から一組をランダムに選択し、1回目の計算で初期値{i11rand、i12save、i13rand、i14_1rand+a’’’、i14_2rand+b’’’、i14_3rand+c’’’、i2rand}を使用し、N回目の計算で使用するPMIパラメータは{i11rand、i12save、i13rand、(i14_1rand+N-1+a’’’)mod(Numi14_1)、(i14_2rand+N-1+b’’’)mod(Numi14_2)、(i14_3rand+N-1+c’’’)mod(Numi14_3)、i2rand}であり、順次同様に、第3サイクルの4回目の計算まで続ける。
【0073】
例示的な一実施例では、first PMI4プリサーチにおいて、サーチサイクル数の設定及び/又はパターンのランダム選択機能の設定をさらに含む。
【0074】
例示的な一実施例では、推定されたチャネル係数行列Hとノイズ分散行列σ とfirst PMI4プリセットに基づき、first PMI4プリセットにおける各PMI値に対応するチャネル容量を計算することは、関連構成パラメータとN回目に入力されるPMIパラメータに基づき、対応するプリコーディング行列WNを生成し、チャネル係数行列Hとノイズ分散行列σ をさらに組み合わせて全てのサブキャリアの対応するチャネル容量とCapNを計算することを含んでよい。
【0075】
例示的な一実施例では、最大容量に対応するfirst PMI4を選択して当該first PMI4の値を記録することは、計算された3×4個全てのチャネル容量のうちの最大値を選択して当該最大容量の計算で使用されたfirst PMI4パラメータを記録し、i14_1save、i14_2save、i14_3saveと標記することを含んでよい。
【0076】
例示的な一実施例では、本実施例のfirst PMI4プリサーチを経て更新された後、PMIパラメータセット第1初期値はそれぞれi11rand、i12save、i13rand、i14_1save、i14_2save、i14_3save、i2randと標記される。
【0077】
Ng=2の場合について、この時はi14_1パラメータしかなく、マルチパターンサーチを行う必要はなく、first PMI4をプリサーチするために4つの可能なパラメータを直接トラバースすればよい。
【0078】
ステップ100の前にfirst PMI2へのプリサーチとfirst PMI4へのプリサーチを含む場合、ステップ100において使用するPMIパラメータセット第1初期値はfirst PMI2プリサーチとfirst PMI4プリサーチを経て更新された後のPMIパラメータセット第1初期値であり、i11randと、i12saveと、i13randと、i14_1saveと、i14_2saveと、i14_3saveと、i2randを含む。
【0079】
first PMI4プリサーチの前にfirst PMI2プリサーチを行っていない場合、first PMI4プリサーチにおいて使用するPMIパラメータセット第1初期値はi11rand、i12rand、i13rand、i14_1rand、i14_2rand、i14_3rand、i2randであり、この時、ステップ100において使用するPMIパラメータセット第1初期値はfirst PMI4プリサーチを経て更新された後のPMIパラメータセット第1初期値であり、i11randと、i12randと、i13randと、i14_1saveと、i14_2saveと、i14_3saveと、i2randを含む。
【0080】
本願においてさらに有するプリサーチ過程は、まずfirst PMI2の大まかな範囲を確定してからfirst PMI2プリサーチをした上で、マルチパターンfirst PMI4プリサーチをさらに行うというものであり、広帯域ビームと広帯域panel間の位相の初期選択のずれが招く容量の「フラットボトム」作用による最終的なPMI選択性能の低下を効果的に回避している。
【0081】
本願の一実施例の形態では、まずfirst PMI2とfirst PMI4をプリサーチしてから、図1に示すようなファインサーチを行うという方法を使用し、一方で初期選択のビームと位相のずれが招く最終的なPMI選択性能の低下を回避し、また一方でファインサーチにおいて、first PMI1、first PMI2、first PMI4の三段階に分離したサーチ形式と、first PMI3-second PMI共同検出方式をさらに使用することにより、サーチ性能を確保しつつPMIサーチ回数を効果的に減らし、移動端末の処理速度を向上させており、ハードウェア実現の困難さを低減している。
【0082】
本願はさらなる分離したファインサーチにより、正確なfirst PMI1/2/4を確定してから、さらにfirst PMI3-second PMI共同検出により、正確なfirst PMI3とsecond PMIを確定し、端末のPMIフィードバックの計算回数を効果的に減らしつつ、サーチ性能がトラバースサーチとほぼ一致するよう確保している。panel数が4で、水平と垂直方向のアンテナグループ数がそれぞれ2、2で、空間サンプリング倍数が4のコードブック構成での、RI=2のPMIサーチを例とすると、first PMI2とfirst PMI4のプリサーチ(3サイクルのラフサーチを行うと仮定する)には2×4+3×4=20回のサーチが必要である。ファインサーチにおいて、first PMI1、first PMI2、first PMI4の三段階に分離したサーチ形式と、first PMI3-second PMI共同検出方式をさらに使用することにより、合わせて2×4+2×4+3×4+4×2=36回のサーチが必要である。よって、関連技術における2×4×2×4×4×4×4×4×2=32768回のトラバースサーチを20+36=56回のサーチまで減らしており、本願は少ないサーチ回数で最良のPMI値を得ているということを実験データが証明している。
【0083】
本発明の実施例は、上記の何れかに記載のPMIを取得する方法を実行するためのコンピュータ実行可能なコマンドが記憶されたコンピュータ読み取り可能な記憶媒体をさらに提供する。
【0084】
本発明の実施例は、プロセッサと、上記の何れかに記載のPMIを取得する方法のステップを実行するための、プロセッサで稼働可能なコンピュータプログラムが記憶されたメモリと、を含む、PMIを取得する装置を提供する。
【0085】
本願は上記の何れかのPMIを取得する装置を含む移動端末をさらに提供する。
【0086】
図2は本願のPMIを取得する装置の構造模式図であり、図2に示すように、処理手段と、第1サーチ制御手段と、第2サーチ制御手段と、第3サーチ制御手段を少なくとも含み、
第1サーチ制御手段は、PMIパラメータセット第1初期値に基づき、first PMI1をサーチするためのfirst PMI1セットを生成して処理手段に出力するように設けられ、
第2サーチ制御手段は、確定した第1グループPMIパラメータとPMIパラメータセット第1初期値に基づき、PMIパラメータセット第2初期値を生成して処理手段に出力するように設けられ、
第3サーチ制御手段は、確定した第2グループPMIパラメータとPMIパラメータセット第2初期値に基づき、PMIパラメータセット第3初期値を生成するように設けられ、
処理手段は、PMIパラメータセット第1初期値に基づき第1グループPMIパラメータをサーチし、最大容量に対応する第1グループPMIパラメータを第1グループ報告値として確定し、PMIパラメータセット第2初期値に基づき第2グループPMIパラメータをサーチし、最大容量に対応する第2グループPMIパラメータを第2グループ報告値として確定し、PMIパラメータセット第3初期値に基づき第3グループPMIパラメータをサーチし、最大容量に対応する第3グループPMIパラメータを第3グループ報告値として確定するように設けられる。
【0087】
例示的な一実施例では、本願のPMIを取得する装置は、CSI-RSのようなパイロット信号に基づき各サブキャリア上のチャネル係数行列Hとノイズ分散行列σ を推定するように設けられた推定手段をさらに含む。
【0088】
例示的な一実施例では、第1サーチ制御手段は、第1サーチ制御モジュールと第2サーチ制御モジュールを含む。
【0089】
第1サーチ制御モジュールは、PMIパラメータセット第1初期値に基づき、first PMI1をサーチするためのfirst PMI1セットを生成して処理手段に出力するように設けられ、処理手段は、推定されたチャネル係数行列Hとノイズ分散行列σ とfirst PMI1セットに基づき、first PMI1セットにおける各PMI値に対応するチャネル容量を計算し、最大容量に対応するfirst PMI1を選択して当該first PMI1報告値(以下ではi11reportともいう)を記録するように設けられる。
【0090】
第2サーチ制御モジュールは、記録したfirst PMI1に基づきPMIパラメータセット第1初期値を更新して、first PMI2をサーチするためのfirst PMI2セットを生成して処理手段に出力するように設けられ、処理手段は、推定されたチャネル係数行列Hとノイズ分散行列σ とfirst PMI2セットに基づき、first PMI2セットにおける各PMI値に対応するチャネル容量を計算し、最大容量に対応するfirst PMI2を選択して当該first PMI2報告値(以下ではi12reportともいう)を記録し、記録したi11reportとi12reportを第1グループ報告値とするように設けられる。
【0091】
別の例示的な一実施例では、第1サーチ制御手段は、第1サーチ制御モジュールと第2サーチ制御モジュールを含む。
【0092】
第2サーチ制御モジュールは、PMIパラメータセット第1初期値に基づき、first PMI2をサーチするためのfirst PMI2セットを生成して処理手段に出力するように設けられ、処理手段は、推定されたチャネル係数行列Hとノイズ分散行列σ とfirst PMI2セットに基づき、first PMI2セットにおける各PMI値に対応するチャネル容量を計算し、最大容量に対応するfirst PMI2を選択して当該first PMI2報告値(以下ではi12reportともいう)を記録するように設けられる。
【0093】
第1サーチ制御モジュールは、記録したfirst PMI2に基づきPMIパラメータセット第1初期値を更新して、first PMI1をサーチするためのfirst PMI1セットを生成して処理手段に出力するように設けられ、処理手段は、推定されたチャネル係数行列Hとノイズ分散行列σ とfirst PMI1セットに基づき、first PMI1セットにおける各PMI値に対応するチャネル容量を計算し、最大容量に対応するfirst PMI1を選択して記録し、記録したi12reportとi11reportを第1グループ報告値とするように設けられる。
【0094】
例示的な一実施例では、第1グループPMIパラメータは、first PMI1(以下ではi11ともいう)とfirst PMI2(以下ではi12ともいう)を含む。
【0095】
例示的な一実施例では、第2サーチ制御手段は、記録した第1グループPMIパラメータをPMIパラメータセット第1初期値における対応するPMIパラメータに置き換え、PMIパラメータセット第2初期値を得て処理手段に出力するように設けられ、処理手段は、PMIパラメータセット第2初期値に基づき、first PMI4_1をサーチするためのfirst PMI4_1セットを生成し、推定されたチャネル係数行列Hとノイズ分散行列σ とfirst PMI4_1セットに基づき、first PMI4_1セットにおける各PMI値に対応するチャネル容量を計算し、最大容量に対応するfirst PMI4_1を選択して当該first PMI4_1報告値(以下ではi14_1reportともいう)を記録し、記録したi14_1reportを第2グループ報告値とするように設けられるか、或いは、処理手段は、PMIパラメータセット第2初期値に基づき、first PMI4_xをサーチするためのfirst PMI4_xセットを生成し、推定されたチャネル係数行列Hとノイズ分散行列σ とfirst PMI4_xセットに基づき、first PMI4_xセットにおける各PMI値に対応するチャネル容量を計算し、最大容量に対応するfirst PMI4_xを選択して当該first PMI4_x報告値(以下ではi14_xreportともいう)を記録し、PMIパラメータセット第2初期値とfirst PMI4_x報告値に基づき、first PMI4_yをサーチするためのfirst PMI4_yセットを生成し、推定されたチャネル係数行列Hとノイズ分散行列σ とfirst PMI4_yセットに基づき、first PMI4_yセットにおける各PMI値に対応するチャネル容量を計算し、最大容量に対応するfirst PMI4_yを選択して当該first PMI4_y報告値(以下ではi14_yreportともいう)を記録し、PMIパラメータセット第2初期値とfirst PMI4_x報告値とfirst PMI4_y報告値に基づき、first PMI4_zをサーチするためのfirst PMI4_zセットを生成し、推定されたチャネル係数行列Hとノイズ分散行列σ とfirst PMI4_zセットに基づき、first PMI4_zセットにおける各PMI値に対応するチャネル容量を計算し、最大容量に対応するfirst PMI4_zを選択して当該first PMI4_z報告値(以下ではi14_zreportともいう)を記録し、記録したi14_xreport、i14_yreport、i14_zreportを第2グループ報告値とするように設けられ、x、y、zは1、2、3の任意の組み合わせであって、例えばx=1、y=2、z=3、さらにはx=3、y=1、z=2、またさらにはx=1、y=3、z=2などである。
【0096】
例示的な一実施例では、panel数Ng=4の時、第2グループPMIパラメータはfirst PMI4_1(以下ではi14_1ともいう)と、first PMI4_2(以下ではi14_2ともいう)と、first PMI4_3(以下ではi14_3ともいう)を含む。
【0097】
例示的な一実施例では、panel数Ng=2の時、第2グループPMIパラメータはfirst PMI4_1(以下ではi14_1ともいう)を含む。
【0098】
例示的な一実施例では、第3サーチ制御手段は、記録した第2グループPMIパラメータをPMIパラメータセット第2初期値における対応するPMIパラメータに置き換え、PMIパラメータセット第3初期値を得るように設けられ、処理手段は、PMIパラメータセット第3初期値に基づき、first PMI3とsecond PMIをサーチするためのfirst PMI3-second PMIセットを生成し、推定されたチャネル係数行列Hとノイズ分散行列σ とfirst PMI3-second PMIセットに基づき、first PMI3-second PMIセットにおける各PMI値に対応するチャネル容量を計算し、最大容量に対応するfirst PMI3とsecond PMIを選択して当該first PMI3報告値(以下ではi13reportともいう)と当該second PMI報告値(以下ではi2reportともいう)を記録し、記録したi13reportとi2reportを第3グループ報告値とするように設けられる。
【0099】
なお、RI=1の時はfirst PMI3パラメータを報告する必要はない。
【0100】
例示的な一実施例では、第3グループPMIパラメータは、first PMI3(以下ではi13ともいう)とsecond PMI(以下ではi12ともいう)を含む。
【0101】
任意で、例示的な一実施例では、本願のPMIを取得する装置は、第1プリサーチ制御手段及び/又は第2プリサーチ制御手段をさらに含む。
【0102】
第1プリサーチ制御手段は、PMIパラメータセット第1初期値に基づき、first PMI2をプリサーチするためのfirst PMI2プリセットを生成し、推定されたチャネル係数行列Hとノイズ分散行列σ とfirst PMI2プリセットに基づき、first PMI2プリセットにおける各PMI値に対応するチャネル容量を計算し、最大容量に対応するfirst PMI2を選択して当該first PMI2の値(以下ではi12saveともいう)を記録し、記録したfirst PMI2に基づきPMIパラメータセット第1初期値を更新するように設けられる。
【0103】
第2プリサーチ制御手段は、現在のPMIパラメータセット第1初期値に基づき、first PMI4をプリサーチするためのfirst PMI4プリセットを生成し、推定されたチャネル係数行列Hとノイズ分散行列σ とfirst PMI4プリセットに基づき、first PMI4プリセットにおける各PMI値に対応するチャネル容量を計算し、最大容量に対応するfirst PMI4を選択して当該first PMI4の値を記録し、記録したfirst PMI4に基づきPMIパラメータセット第1初期値を更新するように設けられる。
【0104】
例示的な一実施例では、panel数Ng=4の時、first PMI4パラメータはfirst PMI4_1(以下ではi14_1ともいう)と、first PMI4_2(以下ではi14_2ともいう)と、first PMI4_3(以下ではi14_3ともいう)を含み、また前にfirst PMI2プリサーチを行っている場合、第2プリサーチ制御手段は、PMIパラメータセット第1初期値に基づき、3サイクルのfirst PMI4プリセットを生成し、PMIパラメータセット第1初期値は{i11rand、i12save、i13rand、i14_1rand、i14_2rand、i14_3rand、i2rand}を含む。第1サイクルではグループ1における固定の初期i14インターバルパターン{a’,b’,c’}を使用し、1回目の計算で初期値{i11rand、i12save、i13rand、i14_1rand+a’、i14_2rand+b’、i14_3rand+c’、i2rand}を使用し、N回目の計算で使用するPMIパラメータは{i11rand、i12save、i13rand、(i14_1rand+N-1+a’)mod(Numi14_1)、(i14_2rand+N-1+b’)mod(Numi14_2)、(i14_3rand+N-1+c’)mod(Numi14_3)、i2rand}であり、順次同様に、第1サイクルの4回目の計算まで続ける。第2サイクルではグループ2におけるランダム初期i14インターバルパターンを使用し、例えば選択したパターンが{a’’,b’’,c’’}であるというように、グループ2のランダム初期パターンセットの中から一組をランダムに選択し、1回目の計算で初期値{i11rand、i12save、i13rand、i14_1rand+a’’、i14_2rand+b’’、i14_3rand+c’’、i2rand}を使用し、N回目の計算で使用するPMIパラメータは{i11rand、i12save、i13rand、(i14_1rand+N-1+a’’)mod(Numi14_1)、(i14_2rand+N-1+b’’)mod(Numi14_2)、(i14_3rand+N-1+c’’)mod(Numi14_3)、i2rand}であり、順次同様に、第2サイクルの4回目の計算まで続ける。第3サイクルではグループ3におけるランダム初期i14インターバルパターンを使用し、例えば選択したパターンが{a’’’,b’’’,c’’’}であるというように、グループ3のランダム初期パターンセットの中から一組をランダムに選択し、1回目の計算で初期値{i11rand、i12save、i13rand、i14_1rand+a’’’、i14_2rand+b’’’、i14_3rand+c’’’、i2rand}を使用し、N回目の計算で使用するPMIパラメータは{i11rand、i12save、i13rand、(i14_1rand+N-1+a’’’)mod(Numi14_1)、(i14_2rand+N-1+b’’’)mod(Numi14_2)、(i14_3rand+N-1+c’’’)mod(Numi14_3)、i2rand}であり、順次同様に、第3サイクルの4回目の計算まで続ける。
【0105】
Ng=2の場合について、この時はi14_1パラメータしかなく、マルチパターンサーチを行う必要がなく、first PMI4をプリサーチするために4つの可能なパラメータを直接トラバースすればよいのでここでは繰り返し述べない。
【0106】
図3は本願のPMIを取得する方法の実施例のフロー模式図であり、以下ではpanel数Ng=4,アンテナグループ数N1=2、N2=2、オーバーサンプリングパラメータO1=4、O2=4、RI=2、コードブックモード1である32個の送信アンテナポート及び8個の受信アンテナポートのMP 5Gシステムを例として、本願の一実施例におけるPMIを取得する方法の実現について説明する。図3に示すように以下のステップを含む。
【0107】
ステップ300、各サブキャリア上のチャネル及びノイズ係数を推定する。
【0108】
CSI-RSを用いて推定されたk番目のサブキャリア上のチャネル係数行列Hとノイズ分散行列σ は、
【数1】
である。hi,jはj番目の送信アンテナポートからi番目の受信アンテナまでのチャネル係数で、σi,iはi番目の受信アンテナ上のノイズパワーである。
【0109】
ステップ301、first PMI2プリサーチを行い、最大容量に対応するfirst PMI2を記録する。
【0110】
容量計算ごとに必要なPMIパラメータセットを生成し、ステップ300で得たチャネル及びノイズ係数とPMIパラメータセットに基づき対応するチャネル容量を計算し、最大容量に対応するPMIパラメータを比較して選択する。実現方法は以下の通りである。
【0111】
まず、現在のRIと、アンテナ構成と、コードブック構成に基づき、対応するfirst PMI1(つまりi11)と、first PMI2(つまりi12)と、first PMI3(つまりi13)と、first PMI4_1(つまりi14_1)と、first PMI4_2(つまりi14_2)と、first PMI4_3(つまりi14_3)と、second PMI(つまりi2)との初期値(つまりPMIパラメータセット第1初期値)を生成する。
【0112】
本実施例では、panel数Ng=4、アンテナグループ数N1=2、N2=2,オーバーサンプリングパラメータO1=4、O2=4,RI=2、コードブックモード1であり、3GPP 38.214 V15.5.0 5.2.2.2.2章節におけるMPコードブックの関連プロトコルによれば、i11の使用可能数はNumi11=N1×O1=8、値の範囲は[0,(Numi11-1)]であり、i12の使用可能数はNumi12=N2×O2=8、値の範囲は[0,(Numi12-1)]であり、i13の使用可能数はNumi13=4、値の範囲は[0,(Numi13-1)]であり、i14_1の使用可能数はNumi14_1=4、値の範囲は[0,(Numi14_1-1)]であり、i14_2の使用可能数はNumi14_2=4、値の範囲は[0,(Numi14_2-1)]であり、i14_3の使用可能数はNumi14_3=4、値の範囲は[0,(Numi14_3-1)]であり、i2の使用可能数はNumi2=2、値の範囲は[0,1]である。この7つのパラメータの値の範囲内においてランダムに1つの値を選択してこの7つのPMIパラメータのサーチ初期値とし、それぞれi11rand、i12rand、i13rand、i14_1rand、i14_2rand、i14_3rand、i2randと標記する。これら初期値は後続のサーチステップの基礎パラメータである。
【0113】
現在のステップのサーチの前にいかなるサーチ結果もないPMIパラメータについては、ランダム初期値を使用して現在のサーチステップに代入する必要がある。
【0114】
その後、生成したPMIパラメータ初期値であるPMIパラメータセット第1初期値に基づき、容量計算ごとのPMIパラメータを生成し、1回目の計算で使用する7つのパラメータの初期値は{i11rand、i12rand、i13rand、i14_1rand、i14_2rand、i14_3rand、i2rand}(PMIパラメータは{first PMI1 i11、first PMI2 i12、first PMI2 i13、first PMI2 i14_1、first PMI2 i14_2、first PMI2 i14_3、second PMI i2}という順番で配列され、以下でも同じである)、N回目の計算で使用するPMIパラメータは{(i11rand+N-1)mod(Numi11)、(i12rand+N-1)mod(Numi12)、i13rand、i14_1rand、i14_2rand、i14_3rand、i2rand}であり、順次同様に続けて、最後のNumi12回目の計算で使用するPMIパラメータは{(i11rand+Numi12-1)mod(Numi11)、(i12rand+Numi12-1)mod(Numi12)、i13rand、i14_1rand、i14_2rand、i14_3rand、i2rand}である。関連構成パラメータ及びN回目に入力されるPMIパラメータに対応するプリコーディング行列WN(コードブック生成方法は、3GPP 38.214 V15.5.0 5.2.2.2.2セクションにおけるMPコードブックの関連プロトコルを参照のこと)に基づき、ステップ300において計算されたチャネル係数Hとノイズ分散行列をさらに組み合わせて、全てのサブキャリアの対応するチャネル容量とCapを計算し、チャネル容量とCapの計算式は以下のσ である。
【数2】
Rxは受信アンテナの数を示し、IRI×RIは大きさがRI×RIの単位行列を示す。
【0115】
次いで、計算されたNumi12個全てのチャネル容量のうちの最大値を再度選択して、当該最大容量の計算で使用されたfirst PMI2パラメータを記録し、i12saveと標記する。
【0116】
ステップ302、first PMI4プリサーチを実行して、最大容量に対応するfirst PMI4を記録する。
【0117】
容量計算ごとに必要なPMIパラメータセットを生成し、ステップ300で得たチャネル及びノイズ係数とPMIパラメータセットに基づき対応するチャネル容量を計算し、最大容量に対応するPMIパラメータを比較して選択する。本実施例においては3サイクルのfirst PMI4プリサーチを用いる。実現方法は以下の通りである。
【0118】
まず、現在のRIと、アンテナ構成と、コードブック構成と、ステップ301で出力したPMIパラメータに基づき、本ステップの対応するfirst PMI1(つまりi11)と、first PMI2(つまりi12)と、first PMI3(つまりi13)と、first PMI4_1(つまりi14_1)と、first PMI4_2(つまりi14_2)と、first PMI4_3(つまりi14_3)とsecond PMI(つまりi2)との初期値を生成し、i11の初期値はi11rand、i12の初期値はi12save、i13の初期値はi13rand、i14_1の初期値はi14_1rand、i14_2の初期値はi14_2rand、i14_3の初期値はi14_3rand、i2の初期値はi2randである。
【0119】
その後、本ステップで生成したPMIパラメータ初期値に基づき、容量計算ごとのPMIパラメータを生成し、本実施例では合わせて3サイクルのパラメータセットを出力する必要がある。本実施例では、Ng=4と仮定した時、first PMI4プリサーチパターンの組み合わせは表1に示す通りであり、第1サイクルではグループ1における固定の初期i14インターバルパターン{0,0,0}を使用し、1回目の計算でPMIパラメータセット初期値{i11rand、i12save、i13rand、i14_1rand+0、i14_2rand+0、i14_3rand+0、i2rand}を使用し、N回目の計算で使用するPMIパラメータセットは{i11rand、i12save、i13rand、(i14_1rand+N-1+0)mod(Numi14_1)、(i14_2rand+N-1+0)mod(Numi14_2)、(i14_3rand+N-1+0)mod(Numi14_3)、i2rand}であり、順次同様に、第1サイクルの4回目の計算まで続ける。本願の実施例において、第2サイクルではグループ2におけるランダム初期i14インターバルパターンを使用すると仮定すると、選択したパターンが{0,1,2}であるというように、表1に示すランダム初期パターンセットの中から一組をランダムに選択した場合、1回目の計算ではPMIパラメータセット初期値{i11rand、i12save、i13rand、i14_1rand+0、i14_2rand+1、i14_3rand+2、i2rand}を使用し、N回目の計算で使用するPMIパラメータセットは{i11rand、i12save、i13rand、(i14_1rand+N-1+0)mod(Numi14_1)、(i14_2rand+N-1+1)mod(Numi14_2)、(i14_3rand+N-1+2)mod(Numi14_3)、i2rand}であり、順次同様に、第2サイクルの4回目の計算まで続ける。本願の実施例において、第3サイクルではグループ3におけるランダム初期i14インターバルパターンを使用すると仮定すると、選択したパターンが{0,2,3}であるというように、表1に示すランダム初期パターンセットの中から一組をランダムに選択した場合、1回目の計算で初期値{i11rand、i12save、i13rand、i14_1rand+0、i14_2rand+2、i14_3rand+3、i2rand}を使用し、N回目の計算で使用するPMIパラメータは{i11rand、i12save、i13rand、(i14_1rand+N-1+0)mod(Numi14_1)、(i14_2rand+N-1+2)mod(Numi14_2)、(i14_3rand+N-1+3)mod(Numi14_3)、i2rand}であり、順次同様に、第3サイクルの4回目の計算まで続ける。
【0120】
このように、関連構成パラメータとN回目に入力されるPMIパラメータに基づき、対応するプリコーディング行列WNを生成し、ステップ300で計算されたチャネル係数行列Hとノイズ分散行列σ をさらに組み合わせて全てのサブキャリアの対応するチャネル容量とCapを計算する。
【0121】
【表1】
【0122】
次いで、計算された3×4個全てのチャネル容量のうちの最大値を選択して当該最大容量の計算で使用されたfirst PMI4パラメータを記録し、i14_1save、i14_2save、i14_3saveと標記する。
【0123】
Ng=2の場合について、この時はi14_1パラメータしかなく、マルチパターンサーチを行う必要がなく、first PMI4をプリサーチするために4つの可能なパラメータを直接トラバースすればよいのでここでは繰り返し述べない。
【0124】
ステップ303、first PMI1サーチを行い、最大容量に対応するfirst PMI1を記録する。
【0125】
容量計算ごとで必要なPMIパラメータセットを生成し、ステップ300で得たチャネル及びノイズ係数とPMIパラメータセットに基づき、対応するチャネル容量を計算し、最大容量に対応するPMIパラメータを比較して選択する。実現方法は以下の通りである。
【0126】
まず、現在のRIと、アンテナ構成と、コードブック構成と、ステップ302の後のPMIパラメータに基づき、本ステップに対応するfirst PMI1(つまりi11)と、first PMI2(つまりi12)と、first PMI3(つまりi13)と、first PMI4_1(つまりi14_1)と、first PMI4_2(つまりi14_2)と、first PMI4_3(つまりi14_3)と、second PMI(つまりi2)との初期値を生成する。i11の初期値は0、i12の初期値はi12save,i13の初期値はi13rand、i14_1の初期値はi14_1save、i14_2の初期値はi14_2save、i14_3の初期値はi14_3save、i2の初期値はi2randである。
【0127】
その後、生成したPMIパラメータセット初期値に基づき、容量計算ごとのPMIパラメータを生成し、1回目の計算でPMIパラメータセット初期値{0、i12save、i13rand、i14_1save、i14_2save、i14_3save、i2rand}を使用し、N回目の計算で使用するPMIパラメータセット値は{N-1、i12save、i13rand、i14_1save、i14_2save、i14_3save、i2rand}であり、順次同様に続けて、最後のNumi11回目の計算で使用するPMIパラメータセットは{Numi11-1、i12save、i13rand、i14_1save、i14_2save、i14_3save、i2rand}である。このように、関連構成パラメータとN回目に入力されるPMIパラメータに基づき、対応するプリコーディング行列WNを生成し、チャネル係数行列Hとノイズ分散行列σ をさらに組み合わせて全てのサブキャリアの対応するチャネル容量とCapNを計算する。
【0128】
次いで、計算されたNumi11個全てのチャネル容量のうちの最大値を選択して当該最大容量の計算で使用されたfirst PMI1パラメータを記録し、i11reportと標記する。
【0129】
ステップ304、first PMI2サーチを行い、最大容量に対応するfirst PMI2を記録する。
【0130】
容量計算ごとで必要なPMIパラメータセットを生成し、ステップ300で得たチャネル及びノイズ係数とPMIパラメータセットに基づき、対応するチャネル容量を計算し、最大容量に対応するPIMパラメータを比較して選択し、最終的に選択したPMIパラメータとする。実現方法は以下の通りである。
【0131】
まず、現在のRIと、アンテナ構成と、コードブック構成と、ステップ303で出力したPMIパラメータに基づき、本ステップに対応するfirst PMI1(つまりi11)と、first PMI2(つまりi12)と、first PMI3(つまりi13)と、first PMI4_1(つまりi14_1)と、first PMI4_2(つまりi14_2)と、first PMI4_3(つまりi14_3)と、second PMI(つまりi2)との初期値を生成する。i11の初期値はi11report、i12の初期値は0、i13の初期値はi13rand、i14_1の初期値はi14_1save、i14_2の初期値はi14_2save、i14_3の初期値はi14_3save、i2の初期値はi2randである。
【0132】
その後、生成したPMIパラメータセット初期値に基づき、容量計算ごとのPMIパラメータを生成し、1回目の計算でPMIパラメータセット初期値{i11report、0、i13rand、i14_1save、i14_2save、i14_3save、i2rand}を使用し、N回目の計算で使用するPMIパラメータセット値は{i11report、N-1、i13rand、i14_1save、i14_2save、i14_3save、i2rand}であり、順次同様に続けて、最後のNumi12回目の計算で使用するPMIパラメータセットは{i11report、Numi12-1、i13rand、i14_1save、i14_2save、i14_3save、i2rand}である。このように、関連構成パラメータとN回目に入力されるPMIパラメータに基づき、対応するプリコーディング行列WNを生成し、チャネル係数行列Hとノイズ分散行列σ をさらに組み合わせて全てのサブキャリアの対応するチャネル容量とCapNを計算する。
【0133】
次いで、計算されたNumi12個全てのチャネル容量うちの最大値を選択して、当該最大容量の計算で使用されたfirst PMI2パラメータを記録してi12saveと標記する。
【0134】
ステップ305、first PMI4サーチを行い、最大容量に対応するfirst PMI4を記録する。
【0135】
容量計算ごとで必要なPMIパラメータセットを生成し、ステップ300で得たチャネル及びノイズ係数とPMIパラメータセットに基づき、対応するチャネル容量を計算し、最大容量に対応するPIMパラメータを比較して選択し、最終的に選択したPMIパラメータとする。実現方法は以下の通りである。
【0136】
まず、現在のRIと、アンテナ構成と、コードブック構成と、ステップ304で出力したPMIパラメータに基づき、本ステップの各サイクルの計算に対応するfirst PMI1(つまりi11)と、first PMI2(つまりi12)と、first PMI3(つまりi13)と、first PMI4_1(つまりi14_1)と、first PMI4_2(つまりi14_2)と、first PMI4_3(つまりi14_3)と、second PMI(つまりi2)との初期値を生成する。第1サイクルの計算のi11の初期値はi11report、i12の初期値はi12report,i13の初期値はi13rand、i14_1の初期値は0、i14_2の初期値はi14_2save、i14_3の初期値はi14_3save、i2の初期値はi2randであり、第2サイクルの計算のi11の初期値はi11report、i12の初期値はi12report,i13の初期値はi13rand、i14_1の初期値はi14_1save、i14_2の初期値は0、i14_3の初期値はi14_3save、i2の初期値はi2randであり、第3サイクルの計算のi11の初期値はi11report、i12の初期値はi12report,i13の初期値はi13rand、i14_1の初期値はi14_1save、i14_2の初期値はi14_2save、i14_3の初期値は0、i2の初期値はi2randである。
【0137】
第1サイクルでの計算について、容量計算ごとのPMIパラメータを生成し、1回目の計算でPMIパラメータセット初期値{i11report、i12report、i13rand、0、i14_2save、i14_3save、i2rand}を使用し、N回目の計算で使用するPMIパラメータセット値は{i11report、i12report、i13rand、N-1、i14_2save、i14_3save、i2rand}であり、順次同様に、最後のNumi14_1回目の計算まで続ける。このように、関連構成パラメータとN回目に入力されるPMIパラメータに基づき、対応するプリコーディング行列WNを生成し、チャネル係数行列Hとノイズ分散行列σ をさらに組み合わせて全てのサブキャリアの対応するチャネル容量とCapNを計算する。
【0138】
その後、計算されたNumi14_1個全てのチャネル容量のうちの最大値を選択して当該最大容量の計算で使用されたfirst PMI4_1パラメータを記録し、i14_1reportと標記する。
【0139】
第2サイクルでの計算について、容量計算ごとのPMIパラメータを生成し、1回目の計算でPMIパラメータセット初期値{i11report、i12report、i13rand、i14_1report、0、i14_3save、i2rand}を使用し、N回目の計算で使用するPMIパラメータセット値は{i11report、i12report、i13rand、i14_1report、N-1、i14_3save、i2rand}であり、順次同様に、最後のNumi14_2回目の計算まで続ける。このように、関連構成パラメータとN回目に入力されるPMIパラメータに基づき、対応するプリコーディング行列WNを生成し、チャネル係数行列Hとノイズ分散行列σ をさらに組み合わせて全てのサブキャリアの対応するチャネル容量とCapNを計算する。
【0140】
その後、計算されたNumi14_2個全てのチャネル容量のうちの最大値を選択してこの最大容量の計算で使用されたfirst PMI4_2パラメータを記録し、i14_2reportと標記する。
【0141】
第3サイクルの計算について、容量計算ごとのPMIパラメータを生成し、1回目の計算でPMIパラメータセット初期値{i11report、i12report、i13rand、i14_1report、i14_2report、0、i2rand}を使用し、N回目の計算で使用するPMIパラメータセット値は{i11report、i12report、i13rand、i14_1report、i14_2report、N-1、i2rand}であり、順次同様に、最後のNumi14_3回目の計算まで続ける。このように、関連構成パラメータとN回目に入力されるPMIパラメータに基づき、対応するプリコーディング行列WNを生成し、チャネル係数行列Hとノイズ分散行列σ をさらに組み合わせて全てのサブキャリアの対応するチャネル容量とCapNを計算する。
【0142】
その後、計算されたNumi14_3個全てのチャネル容量のうちの最大値を選択してこの最大容量の計算で使用されたfirst PMI4_3パラメータを記録し、i14_3reportと標記する。
【0143】
次いで、i11report、i12report、i14_1report、i14_2report、i14_2reportと一緒に出力する。
【0144】
ステップ306、first PMI3-second PMIサーチを行い、最大容量に対応するfirst PMI3-second PMIを記録する。
【0145】
容量計算ごとに必要なPMIパラメータセットを生成し、ステップ300で得たチャネル及びノイズ係数とPMIパラメータセットに基づき、対応するチャネル容量を計算し、最大容量に対応するPMIパラメータを比較して選択し、最終的に選択したPMIとする。実現方法は以下の通りである。
【0146】
まず、現在のRIと、アンテナ構成と、コードブック構成と、ステップ305で出力したPMIパラメータに基づき、本ステップに対応するfirst PMI1(つまりi11)と、first PMI2(つまりi12)と、first PMI3(つまりi13)と、first PMI4_1(つまりi14_1)と、first PMI4_2(つまりi14_2)と、first PMI4_3(つまりi14_3)と、second PMI(つまりi2)との初期値を生成する。i11の初期値はi11report、i12の初期値はi12report,i13の初期値は0、i14_1の初期値はi14_1report、i14_2の初期値はi14_2report、i14_3の初期値はi14_3report、i2の初期値は0である。
【0147】
その後、生成したPMIパラメータセット初期値に基づき、容量計算ごとのPMIパラメータを生成し、ここで、1回目の計算でPMIパラメータ初期値{i11report、i12report、0、i14_1report、i14_2report、i14_3report、0}を使用し、N回目の計算で使用するPMIパラメータは{i11reporti12 report 、floor((N-1)/Numi2)、i14_1report、i14_2report、i14_3report(N-1)mod(Numi2)}であり、順次同様に続けて、最後のNumi13×Numi2回目の計算で使用するPMIパラメータは{i11reporti12 report 、Numi13-1、i14_1report、i14_2report、i14_3report、Numi2-1}である。このように、関連構成パラメータとN回目に入力するPMIパラメータに基づき、対応するプリコーディング行列WNを生成し、チャネル係数行列Hとノイズ分散行列σ をさらに組み合わせて全てのサブキャリアの対応するチャネル容量とCapNを計算する。
【0148】
次いで、計算されたNumi13×Numi2個全てのチャネル容量のうちの最大値を選択して、当該最大容量の計算で使用されたfirst PMI3とsecond PMIパラメータを記録し、それぞれi13report、i2reportと標記する。
【0149】
最後に、全てのPMIのサーチを完了し、最終的に報告するPMIパラメータセットの値はi11report、i12report、i13report、i14_1report、i14_2report、i14_3report、i2reportである。
【0150】
なお、RI=1の時はfirst PMI3パラメータを報告する必要がなく、この時にはfirst PMI3サーチを行う必要はない。
【0151】
本実施例から分かるように、6回のサーチにより2つのレイヤの多段階分離サーチを完了させてPMIの選択をしており、Numi12+(Numi14_1+Numi14_2+Numi14_3)+Numi11+Numi12+(Numi14_1+Numi14_2+Numi14_3)+Numi13×Numi2=8+12+8+8+12+8=56回のサーチだけを必要とするのに対し、関連技術におけるトラバースサーチ方法は32768回のサーチを必要とし、本願が提供する方法の複雑さは関連技術におけるトラバースサーチ方法のたった0.2%である。
【0152】
本願が提供するPMIの取得を実現する方式は、まずプリサーチを1回行って好ましいi12パラメータを選択することにより、さらなるサーチの際に初期広帯域ビームが過度に劣ることによるサーチ性能の損失を回避しており、さらに、設定可能なサイクル数のマルチパターンのi14パラメータプリサーチにより、さらなるサーチの際に初期広帯域位相が過度に劣ることによるサーチ性能の損失を回避しており、サーチ性能を確保している。また、2レイヤMPコードブックに類似する構造の1/3/4レイヤコードブックを用いる場合に対して、本実施例では、性能を確保することを前提として、サーチ回数を関連技術におけるトラバースサーチ方法の0.3%以内に抑え、簡単にかつ効率よくPMIの選択を実現している。
【0153】
図3に示す実施例では、ステップ301とステップ302のプリサーチ過程は主にPMIサーチ性能を保証するために加えたものであり、省略し、ランダム初期値を直接使用してステップ303~ステップ306のサーチを行いPMI報告値を計算してもよい。このような場合は、ステップ300を実行した後にステップ301におけるPMIパラメータセットをランダム選択してから、複数のPMIパラメータのランダム初期値をステップ303~ステップ306の計算に直接使用するだけでよい。プリサーチ過程の省略は計算の複雑さをさらに低減することができる。
【0154】
本願が提供する多段階に分離されたPMIのさらなるサーチは、計算の複雑さを低減し、任意の複数のPMIパラメータと一緒にサーチする場合と比較すると、両者は性能的にほぼ一致するものであるが、複数のPMIパラメータと一緒にサーチすると計算の複雑さは高くなる。
【0155】
図4は本願においてPMIを取得する応用場面の模式図であり、図4に示すように、本願においてPMIを取得する装置は図4におけるPMI計算部分である。
図1
図2
図3
図4