(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-08
(45)【発行日】2024-04-16
(54)【発明の名称】脂肪吸引装置及びシステム並びにその使用方法
(51)【国際特許分類】
A61M 1/00 20060101AFI20240409BHJP
【FI】
A61M1/00 130
A61M1/00 161
(21)【出願番号】P 2022156635
(22)【出願日】2022-09-29
(62)【分割の表示】P 2018528192の分割
【原出願日】2016-07-01
【審査請求日】2022-10-03
(32)【優先日】2015-08-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2016-06-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】518058708
【氏名又は名称】ピュアグラフト エルエルシー
【氏名又は名称原語表記】PUREGRAFT LLC
【住所又は居所原語表記】420 Stevens Avenue, Solana Beach, California 92075 (US)
(74)【代理人】
【識別番号】110001494
【氏名又は名称】前田・鈴木国際特許弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】コンラン, ブラッドフォード エー.
(72)【発明者】
【氏名】フォルナーチェ, ルーカス
【審査官】細川 翔多
(56)【参考文献】
【文献】特表平10-505513(JP,A)
【文献】米国特許第06020196(US,A)
【文献】米国特許第04753634(US,A)
【文献】米国特許第05338294(US,A)
【文献】米国特許出願公開第2006/0213374(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61M 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1バレルを含む外側注射器と、
前記第1バレル内に配置された第2バレルを含む内側注射器と、
前記外側注射器の前記第1バレル内に配置され、前記第2バレルの先端に接続されるピストンと、
前記ピストンに接続され、前記内側注射器の
前記第2バレルの前記先端と
前記外側注射器の前記第1バレルの
先端との間
で前記外側注射器の前記第1バレル内に配置されたフィルタ
であって、吸引された組織の一部を前記フィルタを通して前記第1バレルから前記第2バレルに通過
できるように
構成される前記フィルタとを有する組織処理装置。
【請求項2】
吸引された組織の通過を可能にするように構成された複数の孔を周壁の周りに含む針バレルを有する針と、
前記針がそこから伸びるガイドであって、皮膚表面の下の目標深さから前記吸引された組織を収集するために、前記針を前記皮膚表面に突き刺すために押し下げることが可能なガイドと、を
さらに有する
請求項1に記載の組織処理装置。
【請求項3】
前記複数の孔は、最大1,000個の孔を含む請求項2に記載の
組織処理装置。
【請求項4】
1つまたは複数の追加の針をさらに有し、前記1つまたは複数の追加の針のそれぞれが、複数の孔を周壁の周りに含む前記針バレルを有し、前記複数の孔は、前記吸引された組織の通過を可能にするように構成されている請求項2に記載の
組織処理装置。
【請求項5】
前記針および前記1つまたは複数の追加の針が一緒になって複数の針を形成し、前記ガイドは、押し下げ可能な表面を有し、前記複数の針は、前記押し下げ可能な表面の周囲に整列されている請求項4に記載の
組織処理装置。
【請求項6】
前記ガイドは、押し下げ可能な表面を有する請求項2に記載の
組織処理装置。
【請求項7】
前記ガイドは、曲面を含む請求項6に記載の
組織処理装置。
【請求項8】
前記ガイドは、接着面を含む請求項2に記載の
組織処理装置。
【請求項9】
前記ガイドは、真空源に接続可能なポートを有する請求項2に記載の
組織処理装置。
【請求項10】
前記ガイドは、前記皮膚表面を挟み、前記皮膚表面および前記皮膚表面の下の皮下組織層を持ち上げて前記針の挿入を容易にするように構成された真空機構を有する請求項2に記載の
組織処理装置。
【請求項11】
前記ガイドは、前記針の過度の挿入及び不完全な挿入を防止するように構成されている請求項2に記載の組織除去システム。
【請求項12】
前記ガイドが、前記針と液体が連通する真空チャンバを有する請求項2に記載の
組織処理装置。
【請求項13】
前記針バレルは、1mmから200mmの間の長さを有する請求項2に記載の
組織処理装置。
【請求項14】
前記針バレルは、前記組織除去システムが前記皮膚表面の下の皮下組織層内で前方及び後方へと押し動かされるときに、前記複数の孔で前記吸引された組織を切断し、前記複数の孔を通して前記吸引された組織を除去するように構成されている請求項2に記載の
組織処理装置。
【請求項15】
前記針バレルは、前記組織除去システムが前記皮膚表面の下の皮下組織層内で回転するときに、前記複数の孔で前記吸引された組織を切断し、前記複数の孔を通して前記吸引された組織を除去するように構成されている請求項2に記載の
組織処理装置。
【請求項16】
前記吸引された組織は、脂肪組織を含む請求項2に記載の
組織処理装置。
【請求項17】
前記吸引された組織は、脂肪吸引物を含む請求項2に記載の
組織処理装置。
【請求項18】
前記ガイドは、前記外側注射器の
前記第1バレルの前記先端に取り付け
られている請求項
2に記載の
組織処理装置。
【請求項19】
前記フィルタは、2つ以上のフィルタ層を有する請求項
2に記載の
組織処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願に対する相互参照)
本出願は、2015年8月20日に出願された米国特許仮出願第62/207,746号の利益を主張し、その全体が参照として本明細書に組み込まれることを教示する。
【0002】
本発明は一般に、生体医科学及び生体医学技術に関し、また特に組織採取及び組織移植適用装置並びに方法に関する。
【背景技術】
【0003】
脂肪組織を身体の種々の領域へと移植することは、ある位置から脂肪組織を採取し、かつ、採取され多くの場合処理された組織を別の位置へと再移植することを含む、比較的一般的な、美容的、治療的及び構造的処置である(Coleman1995年、及びColeman2001年を参照)。大部分は、顔じわ、しわ、痘痕及びくぼみなどの小規模な美容的欠陥を修復することに使用される一方、脂肪組織の移植は近年、美容的及び/又は治療的な乳房の豊胸及び再生のために使用されてきた(Cardenas-Camarena,Lacountureら1999年、de Pedroza 2000年、及びPeren,Gomezら2000年)。
【0004】
過去には、脂肪組織移植片及び脂肪組織移植法は、壊死、身体による移植片の吸収、感染症(Castello,Barrosら1999年、Valdatta,Thioneら2001年)、石灰化及び瘢痕化(Hich,Kunziら1998年)、不整合な移植(Eremia及びNewman2000年)、耐久性の欠如、並びに新血管新生の欠如及び移植組織の壊死から生じるその他の問題を含む、困難や副作用に悩まされてきた。組織移植における最大の困難の1つは、移植に続く身体による移植組織の吸収、及び脂肪組織移植片の容積保持(volume retention)である。脂肪組織を採取又は洗浄した場合、採取した脂肪組織の個々の試験片との間の空間は、液体(例えば、水、血液、腫張性溶液、油)により充填される。この組織/流体の混合物は被移植者へと移植される場合、液体部分は身体により速やかに吸収され、容積の減少をもたらす。流体の量が組織/流体の混合物から取り除かれることによるプロセスは、頻繁に「脂肪組織の乾燥」又は「脂肪組織の脱水」と称される。脂肪組織移植片内の赤血球細胞及び白血球細胞の含有量などは、炎症反応の誘発又は悪化の故に、移植手術後に留まる移植片の容積に著しく影響を及ぼし得る。組織定着の別の態様は、脂肪組織移植片内の脂質の量に関する。脂肪組織移植片中の遊離脂肪(死脂肪細胞又は破壊された脂肪細胞から放出された脂質という意味であり、脂肪油とも称される)の存在が、実質的な食細胞作用を有する炎症反応の誘発又は悪化をもたらし得り、かつ結果として移植片容積の減少を伴う、と理解される。
【0005】
濃縮した脂肪由来の新生細胞の個体群と未処理の脂肪組織とを混合することが、上記のような脂肪組織移植片及び脂肪組織移植と関係する多くの問題を克服することもまた、公知である。とりわけ、未処理の脂肪組織に脂肪由来幹細胞を含む濃縮した脂肪由来細胞の個体群を追加することは、脂肪移植片の重量、脈管化、及び定着を増大させる(それら全体が、明示的に本明細書に参考として組み込まれている、米国特許第7,390,484号及び同時係属米国特許公開公報第2005/0025755を参照)。脂肪由来幹細胞を含む濃縮した細胞の個体群を追加される、又は混合される脂肪組織断片は、動物モデルにおける脂肪組織単独の未追加の移植片と比較して、移植片における向上した血管新生及び潅流を示す。尚、脂肪由来幹細胞を含む脂肪由来新生細胞を追加された脂肪組織移植片は、未追加の移植片と比較して、移植片の定着及び重量が時間の経過とともに増大したことを示している(米国特許公開公報第2005/0025755を参照)。尚、脂肪組織の処理は密閉性であり、無菌流体の流路が感染症の機会を大幅に低減させる。上記の動物モデルにおいて見て取れる、脂肪組織の自己由来移植における向上は、ヒトの臨床研究においても再現されてきた。それにもかかわらず、脂肪由来幹細胞(ADSCs)を含む濃縮された脂肪由来新生細胞の個体群の分離及び精製は、通常、一連の洗浄、温浸、濾過及び/又は遠心分離工程を伴い、これは生菌の収率を減少させ得、機械的設備及び専門臨床医を必要とし、かつ/又は移植片の質、外見、寿命、水分補給又は有効性に関して折衷することができる。
【0006】
更に、刺激は、移植された脂肪組織に対して望ましくない反応を生じさせ得る。このような刺激としては、例えば、前述の環境病原体への曝露、移植後の持続保管、などが挙げられる。従って、生体位での移植、洗浄、及び生物医学的適用のための脂肪組織移植片の使用が必要とされている。
【0007】
脂肪組織移植片及び移植片を調製する、並びに脂肪由来新生細胞を分離及び/又は濃縮する別の方法が必要とされることが明らかにされている。
【発明の概要】
【0008】
本発明の一態様では、針バレルの直径周囲に1~1000個の孔を有し、脂肪組織及びその他の吸引脂肪組織が針バレルを通過可能である少なくとも1つの針を含む針ハブを具備する、針により脂肪組織の除去を可能にする組織除去装置が提供される。
【0009】
本発明の装置のいくつかの実施形態では、所望により、任意の又は全ての、本明細書に記載された種々の実施形態と組み合わされて、針ハブは、それぞれが針バレルの直径周囲に1~1000個の孔を有し、脂肪組織及びその他の吸引脂肪組織が針バレルを通過可能である複数の針を具備する。
【0010】
本発明の装置のいくつかの実施形態では、所望により、任意の又は全ての、本明細書に記載された種々の実施形態と組み合わされて、針バレルは16ゲージと32ゲージとの間の直径である。
【0011】
本発明の装置のいくつかの実施形態では、所望により、任意の又は全ての、本明細書に記載された種々の実施形態と組み合わされて、針バレルは縦方向で1mmと200mmとの間である。
【0012】
本発明の装置のいくつかの実施形態では、所望により、任意の又は全ての、本明細書に記載された種々の実施形態と組み合わされて、針バレルの直径周囲に有する孔は、装置が皮下空間内で前方及び後方へと押し動かされる時に、吸引脂肪組織の切除及び除去を可能にする形状を有する。
【0013】
本発明の装置のいくつかの実施形態では、所望により、任意の又は全ての、本明細書に記載された種々の実施形態と組み合わされて、針バレルの直径周囲に有する孔は、装置が皮下空間内で回転する時に、吸引脂肪組織の切除及び除去を可能にする形状を有する。
【0014】
本発明の装置のいくつかの実施形態では、所望により、任意の又は全ての、本明細書に記載された種々の実施形態と組み合わされて、装置は所望の深度で皮下脂肪組織の採取を可能にするように、過度の挿入及び不完全な挿入を防止するガイドを更に具備する。
【0015】
本発明の装置のいくつかの実施形態では、所望により、任意の又は全ての、本明細書に記載された種々の実施形態と組み合わされて、ガイドは針の穿刺を可能にし、かつ針を強制的に脂肪組織の皮下層内に留めるように湾曲している。
【0016】
本発明の装置のいくつかの実施形態では、所望により、任意の又は全ての、本明細書に記載された種々の実施形態と組み合わされて、ガイドは皮膚の外側を締め付けることにより皮下脂肪層を引き上げて針が挿入可能となるようにする機構を更に含む。
【0017】
本発明の装置のいくつかの実施形態では、所望により、任意の又は全ての、本明細書に記載された種々の実施形態と組み合わされて、ガイドは、皮下脂肪層をを引き上げて針が挿入可能となるようにする真空機構を更に含む。
【0018】
本発明の装置のいくつかの実施形態では、所望により、任意の又は全ての、本明細書に記載された種々の実施形態と組み合わされて、装置はブラント套管を更に具備し、当該套管は取り外し可能に針ハブに連結している。
【0019】
本発明の装置のいくつかの実施形態では、所望により、任意の又は全ての、本明細書に記載された種々の実施形態と組み合わされて、装置はブラント套管を更に具備し、当該套管は取り外し可能に針ハブに連結している。
【0020】
本発明の別の態様では、各注射器が外側注射器内に含まれた内側注射器を備え、またフィルタが外側注射器バレル内に取り付けられており、当該フィルタが30マイクロメートルから1000マイクロメートルの間の寸法の網目状の孔を有する、複数の自蔵式注射器を具備する、脂肪組織収集・精製装置が提供され、
当該脂肪組織収集・精製装置は針ハブに取り付けられており、かつ
脂肪吸引された脂肪組織が複数の注射器内で収集され精製される。
【0021】
本発明の装置のいくつかの実施形態では、所望により、任意の又は全ての、本明細書に記載された種々の実施形態と組み合わされて、外側注射器内に含まれた内側注射器は、脂肪吸引された組織からそのバレルへと廃棄物の排出が可能であり、かつ外側注射器のフィルタ内に含まれる残りの脂肪を再注入する間、廃棄物がそのバレル内に残留する。
【0022】
本発明の装置のいくつかの実施形態では、所望により、任意の又は全ての、本明細書に記載された種々の実施形態と組み合わされて、内側注射器のプランジャは、脂肪吸引廃棄物がそのバレルへと通過するのを可能にするが、脂肪吸引廃棄物が外側注射器のバレルに再入するのを許容しない、逆止め弁を含む。
【0023】
本発明の装置のいくつかの実施形態では、所望により、任意の又は全ての、本明細書に記載された種々の実施形態と組み合わされて、フィルタは脂肪組織を含むことができるが、同様にコラプス型であり、従って、脂肪がフィルタから出て外側注射器の外へと押し出されるのを可能にする。
【0024】
本発明の装置のいくつかの実施形態では、所望により、任意の又は全ての、本明細書に記載された種々の実施形態と組み合わされて、外側注射器内に含まれた内側注射器は、脂肪吸引された組織から独立した廃棄物分離チャンバへと廃棄物の排出が可能である。
【0025】
本発明の装置のいくつかの実施形態では、所望により、任意の又は全ての、本明細書に記載された種々の実施形態と組み合わされて、フィルタは、濾過の第一段階で1000マイクロメートルまでのフィルタを使用する、複数のフィルタを具備する多段フィルタである。
【0026】
本発明の更なる態様では、脂肪組織の除去部材、採取・精製部材、並びに移植部材を含む、密閉性の脂肪組織採取、精製、及び移植用のシステムを提供し、
脂肪組織の除去部材は、針バレルの前記直径周囲に1~1000個の孔を有し、脂肪組織及びその他の吸引脂肪組織が針バレルを通過可能である少なくとも1つの針を含む針ハブを備える組織除去装置を具備し、
収集・精製部材は、各注射器が外側注射器内に含まれた内側注射器を備え、またフィルタが外側注射器バレル内に取り付けられており、当該フィルタが30マイクロメートルから1000マイクロメートルの間の寸法の網目状の孔を有する、複数の自蔵式注射器を備える脂肪組織収集・精製装置を具備し、
当該脂肪組織収集・精製装置は針ハブに取り付けられており、かつ
脂肪吸引された脂肪組織が複数の注射器内で収集され精製される。
【0027】
本発明のシステムのいくつかの実施形態では、所望により、任意の又は全ての、本明細書に記載された種々の実施形態と組み合わされて、針ハブは、それぞれが針バレルの直径周囲に1~1000個の孔を有し、脂肪組織及びその他の吸引脂肪組織が針バレルを通過可能である複数の針を具備する。
【0028】
本発明のシステムのいくつかの実施形態では、所望により、任意の又は全ての、本明細書に記載された種々の実施形態と組み合わされて、針バレルは16ゲージと32ゲージとの間の直径である。
【0029】
本発明のシステムのいくつかの実施形態では、所望により、任意の又は全ての、本明細書に記載された種々の実施形態と組み合わされて、針バレルは縦方向で1mmと200mmとの間である。
【0030】
本発明のシステムのいくつかの実施形態では、所望により、任意の又は全ての、本明細書に記載された種々の実施形態と組み合わされて、針バレルの直径周囲に有する孔は、装置が皮下空間内で前方及び後方へと押し動かされる時に、吸引脂肪組織の切除及び除去を可能にする形状を有する。
【0031】
本発明のシステムのいくつかの実施形態では、所望により、任意の又は全ての、本明細書に記載された種々の実施形態と組み合わされて、針バレルの直径周囲に有する孔は、装置が皮下空間内で回転する時に、吸引脂肪組織の切除及び除去を可能にする形状を有する。
【0032】
本発明のシステムのいくつかの実施形態では、所望により、任意の又は全ての、本明細書に記載された種々の実施形態と組み合わされて、装置は所望の深度で皮下脂肪組織の採取を可能にするように、過度の挿入及び不完全な挿入を防止するガイドを更に具備する。
【0033】
本発明のシステムのいくつかの実施形態では、所望により、任意の又は全ての、本明細書に記載された種々の実施形態と組み合わされて、ガイドは針の穿刺を可能にし、かつ針を強制的に脂肪組織の皮下層内に留めるように湾曲している。
【0034】
本発明のシステムのいくつかの実施形態では、所望により、任意の又は全ての、本明細書に記載された種々の実施形態と組み合わされて、ガイドは皮膚の外側を締め付けることにより皮下脂肪層を引き上げて針が挿入可能となるようにする機構を更に含む。
【0035】
本発明のシステムのいくつかの実施形態では、所望により、任意の又は全ての、本明細書に記載された種々の実施形態と組み合わされて、ガイドは、皮下脂肪層をを引き上げて針が挿入可能となるようにする真空機構を更に含む。
【0036】
本発明のシステムのいくつかの実施形態では、所望により、任意の又は全ての、本明細書に記載された種々の実施形態と組み合わされて、組織除去装置はブラント套管を更に具備し、当該套管は取り外し可能に針ハブに連結している。
【0037】
本発明のシステムのいくつかの実施形態では、所望により、任意の又は全ての、本明細書に記載された種々の実施形態と組み合わされて、組織除去装置はブラント套管を更に具備し、当該套管は取り外し可能に針ハブに連結している。
【0038】
本発明のシステムのいくつかの実施形態では、所望により、任意の又は全ての、本明細書に記載された種々の実施形態と組み合わされて、外側注射器内に含まれた内側注射器は、脂肪吸引された組織からそのバレルへと廃棄物の排出が可能であり、かつ外側注射器のフィルタ内に含まれる残りの脂肪を再注入する間、廃棄物がそのバレル内に残留する。
【0039】
本発明のシステムのいくつかの実施形態では、所望により、任意の又は全ての、本明細書に記載された種々の実施形態と組み合わされて、内側注射器のプランジャは、脂肪吸引廃棄物がそのバレルへと通過するのを可能にするが、脂肪吸引廃棄物が外側注射器のバレルに再入するのを許容しない、逆止め弁を含む。
【0040】
本発明のシステムのいくつかの実施形態では、所望により、任意の又は全ての、本明細書に記載された種々の実施形態と組み合わされて、フィルタは脂肪組織を含むことができるが、同様にコラプス型であり、従って、脂肪がフィルタから出て外側注射器の外へと押し出されるのを可能にする。
【0041】
本発明のシステムのいくつかの実施形態では、所望により、任意の又は全ての、本明細書に記載された種々の実施形態と組み合わされて、外側注射器内に含まれた内側注射器は、脂肪吸引された組織から独立した廃棄物分離チャンバへと廃棄物の排出が可能である。
【0042】
本発明のシステムのいくつかの実施形態では、所望により、任意の又は全ての、本明細書に記載された種々の実施形態と組み合わされて、フィルタは、濾過の第一段階で1000マイクロメートルまでのフィルタを使用する、複数のフィルタを具備する多段フィルタである。
【0043】
本発明の更なる態様では、本明細書に記載された種々の実施形態のいずれかに従った組織除去装置、本明細書に記載された種々の実施形態のいずれかに従った組織収集・精製装置、又は本明細書に記載された種々の実施形態のいずれかに従ったシステムの、使用方法が提供される。簡潔な記載の目的のために、上記組織除去装置、上記組織収集・精製装置、及び上記のシステムの実施形態を省略するが、それら全体が、明確に本明細書に参考として組み込まれている。
【0044】
本発明の方法のいくつかの実施形態では、所望により、任意の又は全ての、本明細書に記載された種々の実施形態と組み合わされて、当該方法は、被験者における生物医学的適用又は美容的適用である。
【0045】
本発明の方法のいくつかの実施形態では、所望により、任意の又は全ての、本明細書に記載された種々の実施形態と組み合わされて、被験者はヒトである。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【
図1】
図1は、本発明の針の実施形態を示す図である。
【
図2A】
図2Aは、針ハブが可屈曲/可陥凹表面を有して上下撹拌を可能にする1つ又は複数の針(1~1000個の針)を含む本発明の実施形態、及び当該装置の使用方法を示す第1の図である。
【
図2B】
図2Bは、針ハブが可屈曲/可陥凹表面を有して上下撹拌を可能にする1つ又は複数の針(1~1000個の針)を含む本発明の実施形態、及び当該装置の使用方法を示す第2の図である。
【
図2C】
図2Cは、針ハブが可屈曲/可陥凹表面を有して上下撹拌を可能にする1つ又は複数の針(1~1000個の針)を含む本発明の実施形態、及び当該装置の使用方法を示す第3の図である。
【
図2D】
図2Dは、針ハブが可屈曲/可陥凹表面を有して上下撹拌を可能にする1つ又は複数の針(1~1000個の針)を含む本発明の実施形態、及び当該装置の使用方法を示す第4の図である。
【
図3】
図3は、本発明である組織除去装置の実施形態における、種々の設計を示す第1の図である。
【
図4】
図4は、本発明である組織除去装置の実施形態における、種々の設計を示す第2の図である。
【
図5A】
図5Aは、本発明である組織除去装置の実施形態における、種々の設計を示す第3の図である。
【
図5B】
図5Bは、本発明である組織除去装置の実施形態における、種々の設計を示す第4の図である。
【
図6】
図6は、本発明である組織除去装置の実施形態における、種々の設計を示す第5の図である。
【
図7】
図7は、本発明である組織除去装置の実施形態における、種々の設計を示す第6の図である。
【
図8A】
図8Aは、本発明の装置の実施形態を示す第1の図である。
【
図8B】
図8Bは、本発明の装置の実施形態を示す第2の図である。
【
図9】
図9は、外側注射器及び内側注射器を有する、本発明の装置の実施形態を示す図である。
【
図10】
図10は、洗浄された脂肪組織(黄色)の量がより大きい外側注射器中に含まれ、また廃棄物の量が内側注射器中に含まれる(ピンク色)、本発明の装置の実施形態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0047】
定義
本発明で使用する場合、用語「脂肪組織」とは、当業者に周知である意味の、用語「脂肪」と同じ意味で用いられる。
【0048】
本発明で使用する場合、用語「脂肪組織除去」又は「組織除去」又は「採取」又は「脂肪吸引」とは、男性患者及び女性患者などの生体から一定量の脂肪組織を除去する、という意味と同じ意味で用いられる。
【0049】
本発明で使用する場合、用語「コラプス型」とは、圧力下又は真空下でコラプスが可能、若しくは形状変化又は輪郭変化が可能、若しくは圧力の変化に対応して変形が可能な材料の特性を意味し、そのようなものである故に、いくつかの実施形態では、用語「コラプス型」は変形可能であることを意味し得る。コラプス型である材料の一例は、袋、例えば、その全体が参照として本明細書に組み込まれる教示である、米国特許出願第12/771,985号に記載されている袋を形成する、プラスチック又はポリマー材料である。
【0050】
本発明で使用する場合、用語「フィルタ」とは、脂肪組織の濾過に有用な粒度又は粒度分布を有する、多孔質材料を意味する。本発明に有用なフィルタのいくつかの例は、その全体が参照として本明細書に組み込まれる教示である、米国特許出願第12/771,985に記載されている。
【0051】
微針
本発明の一態様では、針バレルの直径周囲に1~1000個の孔を有し、脂肪組織及びその他の吸引脂肪組織が針バレルを通過可能である少なくとも1つの針を含む針ハブを具備する、針により脂肪組織の除去を可能にする組織除去装置が提供される。
【0052】
本発明の装置のいくつかの実施形態では、所望により、任意の又は全ての、本明細書にて開示した種々の実施形態と組み合わされて、針ハブは、それぞれが針バレルの直径周囲に1~1000個の孔を有し、脂肪組織及びその他の吸引脂肪組織が針バレルを通過可能である複数の針を具備する。
【0053】
本発明の装置のいくつかの実施形態では、所望により、任意の又は全ての、本明細書にて開示した種々の実施形態と組み合わされて、針バレルは16ゲージと32ゲージとの間の直径である。
【0054】
本発明の装置のいくつかの実施形態では、所望により、任意の又は全ての、本明細書にて開示した種々の実施形態と組み合わされて、針バレルは縦方向で1mmと200mmとの間である。
【0055】
本発明の装置のいくつかの実施形態では、所望により、任意の又は全ての、本明細書にて開示した種々の実施形態と組み合わされて、針バレルの直径周囲に有する孔は、装置が皮下空間内で前方及び後方へと押し動かされる時に、吸引脂肪組織の切除及び除去を可能にする形状を有する。いくつかの実施形態では、針バレルの直径周囲に有する孔は、装置が皮下空間内で回転する時に、吸引脂肪組織の切除及び除去を可能にする形状を有する。
【0056】
本発明の装置のいくつかの実施形態では、所望により、任意の又は全ての、本明細書にて開示した種々の実施形態と組み合わされて、装置は所望の深度で皮下脂肪組織の採取を可能にするように、過度の挿入及び不完全な挿入を防止するガイドを更に具備する。
【0057】
本発明の装置のいくつかの実施形態では、所望により、任意の又は全ての、本明細書にて開示した種々の実施形態と組み合わされて、ガイドは針の穿刺を可能にし、かつ針を強制的に脂肪組織の皮下層内に留めるように湾曲している。
【0058】
本発明の装置のいくつかの実施形態では、所望により、任意の又は全ての、本明細書にて開示した種々の実施形態と組み合わされて、ガイドは皮膚の外側を締め付けることにより皮下脂肪層を引き上げて針が挿入可能となるようにする機構を更に含む。
【0059】
脂肪組織の収集・精製
本発明の更なる態様では、各注射器が外側注射器内に含まれた内側注射器を備え、フィルタが外側注射器バレル内に取り付けられており、当該フィルタが30マイクロメートルから1000マイクロメートルの間の寸法の網目状の孔を有する、複数の自蔵式注射器を具備し、
脂肪組織収集・精製装置が針ハブに取り付けられており、また
脂肪吸引された脂肪組織が複数の注射器内で収集され精製される、脂肪組織収集・精製装置が提供される。
【0060】
本発明の装置のいくつかの実施形態では、所望により、任意の又は全ての、本明細書にて開示した種々の実施形態と組み合わされて、外側注射器内に含まれた内側注射器は、脂肪吸引された組織からそのバレルへと廃棄物の排出が可能であり、かつ外側注射器のフィルタ内に含まれる残りの脂肪を再注入する間、廃棄物がそのバレル内に残留する。
【0061】
本発明の装置のいくつかの実施形態では、所望により、任意の又は全ての、本明細書にて開示した種々の実施形態と組み合わされて、内側注射器のプランジャは、脂肪吸引廃棄物がそのバレルへと通過するのを可能にするが、脂肪吸引廃棄物が外側注射器のバレルに再入するのを許容しない、逆止め弁を含む。
【0062】
本発明の装置のいくつかの実施形態では、所望により、任意の又は全ての、本明細書にて開示した種々の実施形態と組み合わされて、フィルタは脂肪組織を含むことができるが、同様にコラプス型であり、従って、脂肪がフィルタから出て外側注射器の外へと押し出されるのを可能にする。
【0063】
本発明の装置の実施形態が、
図8Aおよび
図8Bに記載されている(PUREGRAFT 10 SYRINGE ASSEMBLY)。
図8Aを参照すると、要素1は外側注射器バレル、2はピストン、3は止めピン、4はバルブ(例えば、逆止弁)、5はメスシリンジとも称される内側注射器、6は例えばポリエステルメッシュであり得るフィルタ部材(例えば、孔面積40%で73ミクロン)、7は例えば20PPIのポリエステル発泡体であり得る追加のフィルタ部材、8は例えば45PPIのポリエステル発泡体であり得る更に追加のフィルタ部材、6~8は本発明の装置の多段深度フィルタ要素を含み、及び9は[2mm×11mm ID]の寸法を有し得るシリコン製のOリングであり、例えば
図8Bは
図8Aの本発明の装置の組立体を示す。
【0064】
本発明の装置の別の実施形態が、
図9に記載されている。
図9を参照すると、本発明の装置は、1.外側注射器バレル、4.バルブ、5.内側注射器、6.フィルタ部材(網目状)、7.追加のフィルタ部材(発泡体)、及び更に追加のフィルタ部材8(73ミクロンのフィルタディスク)を含む。一実施形態では、
図9における装置の要素の仕様は、
図8Aの装置の対応する要素と同一である。
【0065】
脂肪組織の採取、収集・精製、並びに適用
本発明の更なる態様では、脂肪組織の除去部材、収集・精製部材、並びに移植部材を含む、密閉性の脂肪組織採取、精製、及び移植用のシステムを提供し、
ここで、
脂肪組織の除去部材は、本明細書にて開示された種々の実施形態の組織除去装置を含み、また
収集・精製部材は、本明細書にて開示された種々の実施形態の脂肪組織収集・精製装置を含む。
【0066】
図10は、組織採取での使用における
図9の実施形態の、組み立てた本発明の装置について記載する。
図10にて示すように、外側注射器1にて一定量の組織(12)を収集して洗浄し、かつ内側注射器5にて廃棄物(13)を収集した。
【0067】
使用方法
本発明の更なる態様では、本発明の装置、本発明の脂肪組織収集・精製装置並びに/又は本発明のシステムの使用方法が提供される。いくつかの実施形態では、本使用方法は、被検者における生物医学的及び美容的適用を含む。美容的適用は、例えば、器官整形又は豊胸であることができる。生物医学的適用は、例えば、組織移植、及び細胞療法又は組織再生療法であることができる。
【実施例】
【0068】
(実施例1)
本発明の代表的な針の設計を、
図1に示す。
【0069】
(実施例2)
図2A~
図2Dは、針ハブが可屈曲/可陥凹表面を有して上下撹拌を可能にする1つ又は複数の針(1~1000個の針)を含む本発明の実施形態、及び本装置の使用方法(実施例2)。いくつかの実施形態では、可屈曲/可陥凹表面は接着性表面であり得る。
【0070】
図2A~
図2Dの本発明の装置の使用方法は、以下の工程を含むことができる。
a)
図2A~
図2Dの装置を患者に取り付ける、
b)浸透流体を挿入し、例えば10分間、しばらくの間待機する、
c)可屈曲表面を複数回加圧することにより撹拌する、また
d)吸引脂肪組織を吸引する。
【0071】
(実施例3)微針脂肪吸引における研究報告
新規かつ商業的に利用可能な少量(50cc以下)の脂肪組織の採取方法を開発するにあたって、本プロジェクトの成功のために克服しなければならないことに関して、3つの設計が挑戦している。それらは次の通りである。
【0072】
1.大部分の套管が少なくとも直径.1”~.3”である故に、切開を使用する必要がないマイクロ套管の設計。これは、使用者が微針アレイを使用していずれの切開もなく組織を採取すること、切開を必要と「しない」組織採取を達成することができる。いくつかの実施形態では、本発明の装置は、針とブラント套管との組み合わせを含んでよく、前者は切開を行い、また後者は組織を切断する。これは、自動化及び一段階化することができ、ユーザからは見えない。
【0073】
2.現在、PureGraftバッグ(「PUREGRAFT」はPuregraft LLCの登録商標)がそうである、吸引脂肪組織から脂肪組織を捕獲する統合方法。再注入のための送出段階の前に、任意の組み合わせにて、採取された組織を洗浄することを可能にした。
【0074】
3.脂肪組織を、移植用の小型注射器へと送出するための、無菌法の開発。いくつかの実施形態では、注射器そのものは送出/移植媒体であり得る。あるいは、所望する場合、無菌様式にて組織を1つの注射器から別の(仮定上より小さい)注射器へと移動させることができる。
【0075】
動物モデルにおける研究を実施し、1)及び2)の要件が満たされたことが示された。既成無菌ポートの機械的設計を使用して組織を移動させることにより、第3の要件を解決することができる。
【0076】
第1の設計要件は、套管の設計に集中している。多くの研究開発がなされ、本適用に良好に作用する正確な寸法及び形状が測定された。28ゲージ以上の小型の針を、多少の痛みを伴う~痛み無く、皮膚に挿入することができることが周知である(28ga.は現時点でインスリン注射に使用されており、ODは.014”であり、またIDは.009”である)。比較のために、脂肪吸引手順で使用する最小の套管が.006in2の組み合わせ吸引開口部領域を有し、かつ特注の薄壁25.5ga.から28ga.針の中の5つのアレイを使用してそれを重複させることができる。本試験に関して、当店にてグラウンドサイドポート開口部を特注作製することが容易である故に、標準の16ga.及び22ga.針を試験してきた。動物性脂肪(豚の腹肉)による16ga.及び22ga.針の両方の試験において、針が閉塞することなく脂肪組織を取り除き得たことを実証できた。Vita Needlesにて、正確な寸法及び構造の特注套管針作製に従事している。
【0077】
第2の設計要件は、脂肪組織を捕獲して、採取した後に洗浄する性能である。現在、吸引脂肪組織から脂肪組織を捕獲する、多数の構造及び材料を試験中である。3Dプリンタを使用して、脂肪組織を収集するよう試験するための、多くの異なる設計及び形状の試作品を可能にしてきた(
図4を参照)。異なる設計を評価し、多くの異なる形状及び構造が使用可能であることがわかった。設計に関する別の重要な点は、組織が付着し、かつ脂肪吸引又は水洗によっても取り除かれない微細格子膜を作成することである。脂肪組織の収集に良好に働く1つの膜を見出した(
図5Aおよび
図5Bを参照)。
【0078】
(実施例4)微針脂肪吸引を介した組織の採取
図9の本発明の装置の実施形態を使用して、密閉性の脂肪組織採取及び洗浄の手順を首尾よく実施した。
図10にて示すように、外側注射器1にて一定量の組織(12)を収集して洗浄し、かつ内側注射器5にて廃棄物(13)を収集した。洗浄された脂肪組織12は使用される状態にある。
【0079】
動物性脂肪を採取するために使用されてきた1つの装置へと、これらの要件を首尾よく組み合わせた。套管が閉塞することなく組織を採取できることを示すために、動物性脂肪を用いて両方の套管針を試験した。第1の試験は16gaの針及び組織分離装置を用いたものであり、また数分で1~2グラムを採取できるものであった(
図6を参照)。動物性脂肪(豚の腹肉)を使用することは、腫張性流体を導入できないという点、また組織が室温であるという点で、最悪の事例試験と考えられる。しかし、短時間で測定可能な量の組織を収集することができるという点では、有意義であった。初期の目的は、5~10グラムの脂肪組織を10分未満で収集することが可能なことである。4つの側面ポートで改変された22gaの針を使用して試験した。再び、短時間で測定可能な量の動物組織を収集することができた(
図7を参照)。2つの像を比較すると、22gaの針がより小さいことが見て取れるが、約同量の脂肪組織を得ることができる。
【0080】
以上、本発明の種々の実施形態を図示、説明したが、こうした実施形態はあくまで例として与えられたものであることが明らかであろう。多数の変形形態、変更及び代替が、本明細書における本発明を逸脱することなくなされてよい。したがって、本発明は、添付の特許請求の範囲の趣旨及び範囲によってのみ制限されることを意図する。
【0081】
本明細書で引用された特許及び特許関連文献を含む本参照の教示は、その全体が本明細書に組み込まれており、本明細書の教示との一致を超えるものではない。
【符号の説明】
【0082】
1 外側注射器バレル
2 ピストン
3 止めピン
4 バルブ(例えば、逆止弁)
5 内側注射器
6 フィルタ部材
7 追加のフィルタ部材
8 更に追加のフィルタ部材
9 Oリング
12 脂肪組織
13 廃棄物