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特許7469524クラウドプラットフォーム間の仮想マシン移行方法、装置、記憶媒体及び電子機器
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-08
(45)【発行日】2024-04-16
(54)【発明の名称】クラウドプラットフォーム間の仮想マシン移行方法、装置、記憶媒体及び電子機器
(51)【国際特許分類】
   G06F 8/60 20180101AFI20240409BHJP
【FI】
G06F8/60
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2022580056
(86)(22)【出願日】2021-06-15
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-07-24
(86)【国際出願番号】 CN2021100134
(87)【国際公開番号】W WO2021259094
(87)【国際公開日】2021-12-30
【審査請求日】2022-12-23
(31)【優先権主張番号】202010582905.X
(32)【優先日】2020-06-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】511151662
【氏名又は名称】中興通訊股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】ZTE CORPORATION
【住所又は居所原語表記】ZTE Plaza,Keji Road South,Hi-Tech Industrial Park,Nanshan Shenzhen,Guangdong 518057 China
(74)【代理人】
【識別番号】100112656
【弁理士】
【氏名又は名称】宮田 英毅
(74)【代理人】
【識別番号】100089118
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 宏明
(72)【発明者】
【氏名】張翼
(72)【発明者】
【氏名】孫广昆
(72)【発明者】
【氏名】潘美鳳
(72)【発明者】
【氏名】兪義方
【審査官】松平 英
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第108228311(CN,A)
【文献】特開2008-033483(JP,A)
【文献】特表2013-542486(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 8/00-8/38
8/60-8/77
9/44-9/445
9/451
9/455-9/54
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
クラウドプラットフォーム間の仮想マシン移行装置によって実行されるクラウドプラットフォーム間の仮想マシン移行方法であって、
前記仮想マシン移行装置が、ターゲットクラウドプラットフォームに移行のターゲット仮想マシンを作成するステップであって、前記ターゲット仮想マシンの構成情報は、ソースクラウドプラットフォームのソース仮想マシンの構成情報と一致し、前記ターゲット仮想マシンのネットワークポートグループは、前記ターゲットクラウドプラットフォームのネットワークポートグループとして構成され、前記ターゲット仮想マシンのディスクリポジトリは前記ターゲットクラウドプラットフォームのディスクリポジトリとして構成されるステップと、
前記仮想マシン移行装置が、前記ソースクラウドプラットフォームの前記ソース仮想マシンのディスクファイルチェーン構造に従って、ネットワークコピー方式により、ファイルノードを、前記ターゲットクラウドプラットフォームのターゲット仮想マシンのディスクリポジトリ内に1つずつ移行するステップと、
を含むクラウドプラットフォーム間の仮想マシン移行方法。
【請求項2】
前記仮想マシン移行装置が、ターゲットクラウドプラットフォームに移行のターゲット仮想マシンを作成するステップの前に、
前記仮想マシン移行装置が、移行する必要のある前記ソース仮想マシンを、管理インターフェースを介して、移行リストに追加するステップ
をさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記仮想マシン移行装置が、移行する必要のある前記ソース仮想マシンを、管理インターフェースを介して、移行リストに追加するステップの後に、
前記仮想マシン移行装置が、前記ソース仮想マシンの移行開始時刻を設定するステップと、
前記仮想マシン移行装置が、前記移行開始時刻になると、前記ソース仮想マシンに対する移行オペレーションをトリガするステップと、
をさらに含む請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記仮想マシン移行装置が、前記ソースクラウドプラットフォームの前記ソース仮想マシンのディスクファイルチェーン構造に従って、ネットワークコピー方式により、ファイルノードを、前記ターゲットクラウドプラットフォームのターゲット仮想マシンのディスクリポジトリ内に1つずつ移行するステップは、
前記仮想マシン移行装置が、前記ソース仮想マシンの移行対象ディスクのリストを構築し、各ディスクについて、移行対象ファイルのリストを構築するステップと、
前記仮想マシン移行装置が、コピー対象のファイルノードに応じて、前記ソースクラウドプラットフォームまたは前記ターゲットクラウドプラットフォーム内のホストを選択して、前記ソース仮想マシンのディスクファイルを前記ターゲット仮想マシンのディスクリポジトリにコピーするオペレーションを実行させるステップと、
をさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記仮想マシン移行装置が、コピー対象のファイルノードに応じて、前記ソースクラウドプラットフォームまたは前記ターゲットクラウドプラットフォーム内のホストを選択して、前記ソース仮想マシンのディスクファイルを前記ターゲット仮想マシンのディスクリポジトリにコピーするオペレーションを実行させるステップは、
前記仮想マシン移行装置が、ソースクラウドプラットフォームのホストを選択して、ディスクファイルをコピーするオペレーションを実行させるステップと、
前記仮想マシン移行装置が、前記ターゲットクラウドプラットフォームにメッセージを送信し、既にコピー済みの共有ノードが前記ターゲット仮想マシンに存在するか否かを判定するステップと、
前記仮想マシン移行装置が、前記共有ノードがコピー中である場合、前記ソースクラウドプラットフォームのホストは前記共有ノードのコピーが完了するまで待機するステップと、
前記仮想マシン移行装置が、前記共有ノードが既にコピー済みである場合、前記ソースクラウドプラットフォームのホストは、前記共有ノードのコピーオペレーションを行わず、次のディスクファイルノードのコピーを行うステップと、
を含む請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記仮想マシン移行装置が、前記ターゲットクラウドプラットフォームにメッセージを送信し、既にコピー済みの共有ノードが前記ターゲット仮想マシンに存在するか否かを判定するステップの後に、
前記仮想マシン移行装置が、前記共有ノードが初めてコピーされる場合、前記ターゲットクラウドプラットフォームのホストにメッセージを送信し、前記ターゲットクラウドプラットフォームのホストによる前記共有ノードのネットワークコピーを開始するステップ をさらに含む請求項5に記載の方法。
【請求項7】
ターゲットクラウドプラットフォームに移行のターゲット仮想マシンを作成するように構成されている作成モジュールであって、前記ターゲット仮想マシンの構成情報は、ソースクラウドプラットフォームのソース仮想マシンの構成情報と一致し、前記ターゲット仮想マシンのネットワークポートグループは、
前記ターゲットクラウドプラットフォームのネットワークポートグループとして構成され、前記ターゲット仮想マシンのディスクリポジトリは前記ターゲットクラウドプラットフォームのディスクリポジトリとして構成される作成モジュールと、
前記ソースクラウドプラットフォームの前記ソース仮想マシンのディスクファイルチェーン構造に従って、ネットワークコピー方式により、ファイルノードを、前記ターゲットクラウドプラットフォームのターゲット仮想マシンのディスクリポジトリ内に1つずつ移行するように構成されている移行モジュールと、
を含むクラウドプラットフォーム間の仮想マシン移行装置。
【請求項8】
前記移行モジュールは、
前記ソース仮想マシンの移行対象ディスクのリストを構築し、各ディスクについて、移行対象ファイルのリストを構築するように構成されているリスト構築ユニットと、
前記ソースクラウドプラットフォームまたは前記ターゲットクラウドプラットフォーム内のホストを選択して、前記ソース仮想マシンのディスクファイルを前記ターゲット仮想マシンのディスクリポジトリにコピーするオペレーションを実行させるように構成されている実行ユニットと、
をさらに含む請求項7に記載の装置。
【請求項9】
コンピュータプログラムを記憶しているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、
前記コンピュータプログラムは、実行時に請求項1から6の何れか一項に記載の方法を実行するように構成されている
コンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項10】
メモリとプロセッサとを含む電子装置であって、
前記メモリにはコンピュータプログラムが記憶されており、前記プロセッサは、前記コンピュータプログラムを実行することで請求項1から6の何れか一項に記載の方法を実行するように構成されている
電子装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は出願番号が202010582905.X、出願日が2020年6月23日である中国特許出願に基づいて提出され、その中国特許出願の優先権を主張し、その中国特許出願の全文を参考として本願に援用する。
【0002】
本願の実施形態は、仮想マシン移行の技術分野に関し、具体的には、クラウドプラットフォーム間の仮想マシン移行方法、装置、記憶媒体及び電子機器に関する。
【背景技術】
【0003】
多くの企業は、さまざまな地域の従業員が利用できるクラウドデスクトップを提供するために、各地に自社のクラウドプラットフォームデータセンターを持つことが多い。A地で勤務しているが、クラウドデスクトップはB地のクラウドプラットフォーム上にある場合がしばしばある。このため、ユーザはクラウドデスクトップを近くで利用できず、ネットワーク帯域幅にボトルネックがあり、優れたユーザエクスペリエンスを提供できない可能性がある。
【0004】
その一方で、あるデータセンターのリソースにボトルネックが発生した場合、リソーススケジューリングを行い、リソースに余裕のあるデータセンターに仮想マシンを移行する必要がある。従来の移行スキームでは、同じデータセンター内での仮想マシン全体の移行しか実現不可能である。遠隔移行する場合、仮想マシンをデータセンターAからエクスポートしてから、データセンターBのクラウドプラットフォームにインポートする方法で行うしかない。
【0005】
多くの教育機関は自社のクラウドデスクトップを構築しており、多くの場合、1つの教室で1つの仮想化プラットフォームオールインワンマシンを使用する導入スキームを採用することが多く、導入及び運用が簡単である。上記の従来スキームには、次のような欠点がある。(1)データセンター内移行では遠隔移行は実現できず、クラウドプラットフォーム内の各リソースプール間でリソースの配分をスケジュールすることのみが可能である。(2)インポートとエクスポートには、ソースのデータセンターから仮想マシンをエクスポートしてから、エクスポートされた仮想マシンディスクイメージと構成ファイルをターゲット仮想マシンにインポートする必要があり、最初から最後まで手作業による介入が必要で、オペレーションが複雑である。(3)インポートとエクスポートにより、仮想マシンのディスクファイルチェーン構造が変更され、ディスクファイルチェーン構造の整合性が維持できなくなる。
【0006】
そのために、仮想マシン自体のディスクファイルチェーン構造を変更することなく、クラウドプラットフォーム間の遠隔移行を容易にできる災害復旧バックアップの実施スキームの提供が強く求められている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本願の実施形態はクラウドプラットフォーム間の仮想マシン移行方法、装置、記憶媒体及び電子機器を提供することにより、データセンター内移行では遠隔移行を実現できない、インポート及びエクスポート最初から最後まで手作業による介入が必要である、ディスクファイルチェーン構造の整合性を維持できないなどの問題を含む、関連する技術的問題のうちの1つを少なくともある程度解決する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本願の一実施形態によれば、クラウドプラットフォーム間の仮想マシン移行方法を提供し、前記クラウドプラットフォーム間の仮想マシン移行方法は、ターゲットクラウドプラットフォームに移行のターゲット仮想マシンを作成するステップであって、前記ターゲット仮想マシンの構成情報は、ソースクラウドプラットフォームのソース仮想マシンの構成情報と一致し、前記ターゲット仮想マシンのネットワークポートグループは、前記ターゲットクラウドプラットフォームのネットワークポートグループとして構成され、前記ターゲット仮想マシンのディスクリポジトリは前記ターゲットクラウドプラットフォームのディスクリポジトリとして構成されるステップと、前記ソースクラウドプラットフォームの前記ソース仮想マシンのディスクファイルチェーン構造に従って、ネットワークコピー方式により、ファイルノードを、前記ターゲットクラウドプラットフォームのターゲット仮想マシンのディスクリポジトリ内に1つずつ移行するステップと、を含む。
【0009】
本願のもう一つの実施形態によれば、クラウドプラットフォーム間の仮想マシン移行装置を提供し、前記クラウドプラットフォーム間の仮想マシン移行装置は、ターゲットクラウドプラットフォームに移行のターゲット仮想マシンを作成するように構成されている作成モジュールであって、前記ターゲット仮想マシンの構成情報は、ソースクラウドプラットフォームのソース仮想マシンの構成情報と一致し、前記ターゲット仮想マシンのネットワークポートグループは、前記ターゲットクラウドプラットフォームのネットワークポートグループとして構成され、前記ターゲット仮想マシンのディスクリポジトリは前記ターゲットクラウドプラットフォームのディスクリポジトリとして構成される作成モジュールと、前記ソースクラウドプラットフォームの前記ソース仮想マシンのディスクファイルチェーン構造に従って、ネットワークコピー方式により、ファイルノードを、前記ターゲットクラウドプラットフォームのターゲット仮想マシンのディスクリポジトリ内に1つずつ移行するように構成されている移行モジュールと、を含む。
【0010】
本願のもう一つの実施形態によれば、さらにコンピュータ可読記憶媒体を提供し、前記コンピュータ可読記憶媒体にはコンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムは、実行時に上記の何れか一つの方法実施形態におけるステップを実行するように構成されている。
【0011】
本願のもう一つの実施形態によれば、さらにメモリとプロセッサとを含む電子装置を提供し、前記メモリにはコンピュータプログラムが記憶されており、前記プロセッサは、前記コンピュータプログラムを実行することで、上記の何れか一つの方法実施形態におけるステップを実行するように構成されている。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本願の実施形態にかかる、クラウドプラットフォーム間の仮想マシン移行方法のフローチャートである。
図2】本願の実施形態にかかる、クラウドプラットフォーム間の仮想マシン移行装置の構成ブロック図である。
図3】本願の実施形態にかかる、管理モジュールを有するクラウドプラットフォーム間の仮想マシン移行装置の構成ブロック図である。
図4】本願の実施形態にかかる、実行ユニットを有するクラウドプラットフォーム間の仮想マシン移行装置の構成ブロック図である。
図5】いくつかの場合にかかる、エクスポートとインポートにより仮想マシンを遠隔地のクラウドプラットフォームに移行するスキームを示す模式図である。
図6】本願の一実施形態にかかる、クラウドプラットフォーム間移行により仮想マシンの全体移行を完成させる模式図である。
図7】本願の一実施形態にかかる、クラウドプラットフォーム内部の全体移行スキームの模式図である。
図8】本願の一実施形態にかかる、クラウドプラットフォーム内部の全体移行方法のフローチャートである。
図9】本願の一実施形態にかかる、クラウドプラットフォーム内部の移行およびプラットフォーム間移行が依存するネットワーク構成条件の比較模式図である。
図10】本願の実施形態にかかる、クラウドプラットフォーム間の仮想マシン遠隔移行方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下では、添付図面を参照し、実施形態と組み合わせて、本願の実施形態を詳しく説明する。
【0014】
なお、本願の明細書、特許請求の範囲及び上記図面における用語「第1」、「第2」等は類似の対象を区別するためのものであり、必ずしも特定の順序又は前後の順番を記述するためのものではない。
【0015】
本実施形態において、クラウドプラットフォーム間の仮想マシン移行方法を提供する。図1は本願の実施形態にかかる、クラウドプラットフォーム間の仮想マシン移行方法のフローチャートである。図1に示すように、該フローは、以下のステップを含む。
ステップS101において、ターゲットクラウドプラットフォームに移行のターゲット仮想マシンを作成する。ここで、前記ターゲット仮想マシンの構成情報は、ソースクラウドプラットフォームのソース仮想マシンの構成情報と一致する。前記ターゲット仮想マシンのネットワークポートグループは、前記ターゲットクラウドプラットフォームのネットワークポートグループとして構成される。前記ターゲット仮想マシンのディスクリポジトリは前記ターゲットクラウドプラットフォームのディスクリポジトリとして構成される。
ステップS102において、前記ソースクラウドプラットフォームの前記ソース仮想マシンのディスクファイルチェーン構造に従って、ネットワークコピー方式により、ファイルノードを、前記ターゲットクラウドプラットフォームのターゲット仮想マシンのディスクリポジトリ内に1つずつ移行する。
【0016】
本実施形態のステップS101の前に、移行する必要のある前記ソース仮想マシンを、管理インターフェースを介して、移行リストに追加するステップをさらに含んでもよい。
【0017】
本実施形態において、移行する必要のある前記ソース仮想マシンを、管理インターフェースを介して、移行リストに追加するステップの後に、前記ソース仮想マシンの移行開始時刻を設定するステップと、前記移行開始時刻になると、前記ソース仮想マシンに対する移行オペレーションをトリガするステップと、をさらに含んでもよい。
【0018】
本実施形態において、ステップS102は、前記ソース仮想マシンの移行対象ディスクのリストを構築し、各ディスクについて、移行対象ファイルのリストを構築するステップと、前記ソースクラウドプラットフォームまたは前記ターゲットクラウドプラットフォーム内のホストを選択して、前記ソース仮想マシンのディスクファイルを前記ターゲット仮想マシンのディスクリポジトリにコピーするオペレーションを実行させるステップとを含んでもよい。
【0019】
本実施形態において、前記ソースクラウドプラットフォームまたは前記ターゲットクラウドプラットフォーム内のホストを選択して、前記ソース仮想マシンのディスクファイルを前記ターゲット仮想マシンのディスクリポジトリにコピーするオペレーションを実行させるステップは、ソースクラウドプラットフォームのホストを選択して、ディスクファイルをコピーするオペレーションを実行させるステップと、前記ターゲットクラウドプラットフォームにメッセージを送信し、既にコピー済みの共有ノードが前記ターゲット仮想マシンに存在するか否かを判定するステップと、前記共有ノードがコピー中である場合、前記ソースクラウドプラットフォームのホストは前記共有ノードのコピーが完了するまで待機するステップと、前記共有ノードが既にコピー済みである場合、前記ソースクラウドプラットフォームのホストは、前記共有ノードのコピーオペレーションを行わず、次のディスクファイルノードのコピーを行うステップと、を含んでもよい。
【0020】
本実施形態において、前記ターゲットクラウドプラットフォームにメッセージを送信し、既にコピー済みの共有ノードが前記ターゲット仮想マシンに存在するか否かを判定するステップの後に、前記共有ノードが初めてコピーされる場合、前記ターゲットクラウドプラットフォームのホストにメッセージを送信し、前記ターゲットクラウドプラットフォームのホストによる前記共有ノードのネットワークコピーを開始するステップをさらに含んでもよい。
【0021】
上記のステップを通して、遠隔地のデータセンターに、実ディスクを持たないターゲット仮想マシンを作成し、遠隔地のクラウドプラットフォーム間のメッセージコンポーネントのメッセージチャネルを確立し、管理ネットワークのネットワークコピーに基づいてディスクファイルチェーンを完全に対称的にコピーする。これにより、いくつかの場合における、データセンター内移行では遠隔移行を実現できない、インポート及びエクスポート最初から最後まで手作業による介入が必要である、ディスクファイルチェーン構造の整合性を維持できないなどの問題を含む、関連する技術的問題のうちの1つを少なくともある程度解決する。そのため、クラウドプラットフォーム間の仮想マシンの遠隔移行を実現し、ディスクファイルチェーン構造の整合性を維持する効果を達成した。
【0022】
以上の実施態様の説明を通して、当業者は、上記の実施形態の方法によれば、ソフトウェアに必要な汎用ハードウェアプラットフォームを加える方法(勿論ハードウェアによることも可能であるが、多くの場合では前者がより良い実施方法)で実現できることを明確に理解できる。このような理解に基づいて、本願の技術案は、本質としては、或いは先行技術に対して貢献する部分は、ソフトウェア製品の形式で体現してもよい。当該計算機ソフトウェア製品は、記憶媒体(例えばROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)の中に記憶してもよく、一台の端末機器(携帯電話、計算機、サーバ、或いはネットワーク機器等でもよい)に本願の各実施形態で説明する方法を実行させるための幾つかの命令を含む。
【0023】
本実施形態において、さらに上述した実施形態および他の実施形態を実現するために使用されるクラウドプラットフォーム間の仮想マシン移行装置を提供し、既に説明済みの内容の説明は省かれる。以下で使用されるように、用語「モジュール」、「ユニット」は、所定の機能を実現できるソフトウェアおよび/またはハードウェアの組み合わせである。以下の実施形態で説明される装置は、ソフトウェアで実現されることが好ましいが、ハードウェア、またはソフトウェアとハードウェアとの組み合わせでの実装も可能であり、想到できるものである。
【0024】
図2は、本願の実施形態にかかる、クラウドプラットフォーム間の仮想マシン移行装置の構成ブロック図である。図2に示すように、該装置は、作成モジュール10と移行モジュール20とを含む。
【0025】
前記作成モジュール10は、ターゲットクラウドプラットフォームに移行のターゲット仮想マシンを作成するように構成されている。ここで、前記ターゲット仮想マシンの構成情報は、ソースクラウドプラットフォームのソース仮想マシンの構成情報と一致する。前記ターゲット仮想マシンのネットワークポートグループは、前記ターゲットクラウドプラットフォームのネットワークポートグループとして構成される。前記ターゲット仮想マシンのディスクリポジトリは前記ターゲットクラウドプラットフォームのディスクリポジトリとして構成される。
【0026】
前記移行モジュール20は、前記ソースクラウドプラットフォームの前記ソース仮想マシンのディスクファイルチェーン構造に従って、ネットワークコピー方式により、ファイルノードを、前記ターゲットクラウドプラットフォームのターゲット仮想マシンのディスクリポジトリ内に1つずつ移行するように構成されている。
【0027】
図3は本願の実施形態にかかる、管理モジュールを有するクラウドプラットフォーム間の仮想マシン移行装置の構成ブロック図である。図3に示すように、該装置は、図2に示した全てのモジュールに加えて、管理モジュール30と設定モジュール40とをさらに含んでもよい。
【0028】
前記管理モジュール30は、ターゲット仮想マシンを作成する前に、移行する必要のある前記ソース仮想マシンを、管理インターフェースを介して、移行リストに追加するように構成されている。
前記設定モジュール40は、前記移行開始時刻になると、前記ソース仮想マシンに対する移行オペレーションをトリガするように、前記ソース仮想マシンの移行開始時刻を設定するように構成されている。
【0029】
図4は本願の実施形態にかかる、実行ユニットを有するクラウドプラットフォーム間の仮想マシン移行装置の構成ブロック図である。図4に示すように、該装置において、図2に示した全てのモジュールに加えて、前記移行モジュール20はリスト構築ユニット21と実行ユニット22とをさらに含んでもよい。
【0030】
前記リスト構築ユニット21は、前記ソース仮想マシンの移行対象ディスクのリストを構築し、各ディスクについて、移行対象ファイルのリストを構築するように構成されている。
前記実行ユニット22は、前記ソースクラウドプラットフォームまたは前記ターゲットクラウドプラットフォーム内のホストを選択して、前記ソース仮想マシンのディスクファイルを前記ターゲット仮想マシンのディスクリポジトリにコピーするオペレーションを実行させるように構成されている。
【0031】
本実施形態において、前記実行ユニット22はさらに、ソースクラウドプラットフォームのホストを選択して、ディスクファイルをコピーするオペレーションを実行させ、前記ターゲットクラウドプラットフォームにメッセージを送信し、既にコピー済みの共有ノードが前記ターゲット仮想マシンに存在するか否かを判定し、前記共有ノードがコピー中である場合、前記共有ノードのコピーが完了するまで待機し、前記共有ノードが既にコピー済みである場合、前記共有ノードのコピーオペレーションを行わず、次のディスクファイルノードのコピーを行うように構成されてもよい。
【0032】
本実施形態において、前記実行ユニット22はさらに、前記共有ノードが初めてコピーされる場合、前記ターゲットクラウドプラットフォームのホストにメッセージを送信し、前記ターゲットクラウドプラットフォームのホストによる前記共有ノードのネットワークコピーを開始するように構成されてもよい。
【0033】
なお、上述した各モジュールは、ソフトウェアまたはハードウェアで実装することが可能で、後者の場合、以下の方法で実装できるが、これに限定されるものではない。上述したモジュールはすべて同一のプロセッサ内にあり、または、上記の各モジュールはそれぞれ、任意の組み合わせの形で、異なるプロセッサ内にある。
【0034】
本願の実施形態はさらに、コンピュータ可読記憶媒体を提供し、該コンピュータ可読記憶媒体にはコンピュータプログラムが記憶されており、該コンピュータプログラムは、実行時に上記の何れか一つの方法実施形態におけるステップを実行するように構成されている。
【0035】
一つの例示的な実施形態において、上記コンピュータ可読記憶媒体は、USBメモリ、読み取り専用メモリ(Read-Only Memory、ROMと略称する)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAMと略称する)、モバイルハードディスク、磁気ディスク又は光ディスクなど、コンピュータプログラムを記憶できる各種媒体を含むが、これらに限定されない。
【0036】
本願の実施形態はさらに、メモリとプロセッサとを含む電子装置を提供し、該メモリにはコンピュータプログラムが記憶されており、該プロセッサは、該コンピュータプログラムを実行することで、上記の何れか一つの方法実施形態におけるステップを実行するように構成されている。
【0037】
一つの例示的な実施形態において、上記電子装置はさらに、伝送機器及び入出力機器を含んでもよい。ここで、該伝送機器は上記プロセッサと接続され、該入出力機器は上記プロセッサと接続されている。
【0038】
本実施形態おける具体的な例は、上記実施形態及び例示的な実施形態に記載された例を参照することができ、本実施形態はここでは説明を省く。
【0039】
本願により提供される技術案を理解しやすくするために、以下では、具体的なシナリオの実施形態に関連して詳細に説明する。
【0040】
本願の一実施形態はクラウドプラットフォーム間の仮想マシン遠隔移行方法を提供する。遠隔地のデータセンターに、実ディスクを持たないターゲット仮想マシンを作成し、遠隔地のクラウドプラットフォーム間のメッセージコンポーネントのメッセージチャネルを確立し、管理ネットワークのネットワークコピーに基づいてディスクファイルチェーンを完全に対称的にコピーする。これにより、最終的には仮想マシンのクラウドプラットフォーム間の遠隔移行を実現する。また、ディスクの共有ノードに対して重複してコピーしない設計を行い、遠隔移行の効率を向上させる。
【0041】
本願の一実施形態は遠隔地でクラウドデスクトップ使用するシナリオにおける、ネットワークコピー方式に基づいた仮想マシン遠隔全体移行の方法を提供する。まず、該スキームによれば、AデータセンターのクラウドプラットフォームからBデータセンターのクラウドプラットフォームへの仮想マシン全体の移行を実現できる。次に、該スキームによれば、移行の開始時刻と終了時刻を設定できるため、ユーザの通常の使用に影響を与えずに、作業時間外で移行を行うことが可能である。さらに、該スキームによれば、たとえ移行が失敗しても、ソース仮想マシンに影響を与えることはないため、ユーザはもとのどおりクラウドデスクトップを正常に使用することが可能である。また、該スキームによれば、仮想マシンのディスクファイルチェーンの構造が維持され、ターゲット仮想マシンとソース仮想マシンのディスク構造が一致する。最後に、該スキームによれば、コピーされた仮想マシンの共有ファイルノードについて重複してコピーしないため、移行の効率が向上する。
【0042】
本願の一実施形態の核心となる構想は、メッセージコンポーネントを異なるクラウドプラットフォーム間で通信させることによって、管理プラットフォームが相互に通信して仮想マシン管理データを取得できるようにし、ネットワークコピー方式に基づいて仮想マシンのディスクファイルノードの逐一コピーを実行し、コピープロセスは完全に対称である。これにより、ソース仮想マシンとターゲット仮想マシンのディスク構造の整合性が保証され、また、共有されるディスクファイルノードについて重複してコピーしない。そのため、極端に制限された条件下での仮想マシンの遠隔全体移行が可能になる。
【0043】
図5はいくつかの場合にかかる、エクスポートとインポートにより仮想マシンを遠隔地のクラウドプラットフォームに移行するスキームを示す模式図である。図5に示すように、仮想マシンをエクスポートとインポートするオペレーションにより、仮想マシンをA地のクラウドプラットフォームから遠隔地に移行する。すなわち、まず、A地の仮想マシンをnfsストレージにエクスポートする。次に、インポートオペレーションによって、nfsストレージ上のディスクイメージファイルおよび仮想マシンの構成情報をB地のクラウドプラットフォームにインポートする。
【0044】
図6は本願の一実施形態にかかる、クラウドプラットフォーム間移行により仮想マシンの全体移行を完成させる模式図である。図6に示すように、まず、B地のクラウドプラットフォームに移行のターゲット仮想マシンを作成する。該仮想マシンの各種基本構成情報は、ソース仮想マシンと一致する。仮想マシンはディスク実ファイルを持たない。ディスクのあるリポジトリは、選択されるB地のクラウドプラットフォーム内のリポジトリである。仮想マシンのネットワークインターフェースカードは、ターゲットクラウドプラットフォーム内のネットワークポートグループとして構成される。次に、ディスクファイルチェーン構造に従って、ネットワークコピー方式により、ファイルノードを、B地のクラウドプラットフォームのリポジトリ内に1つずつ移行する。
【0045】
図5図6の模式図を比較すると、データセンター間で移行するシナリオは、インポートとエクスポートのスキームと比較して、次のようなメリットがある。第1に、移行プロセスが完全に自動化され、手作業による介入が不要になり、オペレーションのプロセスが容易になる。第2に、ディスクファイルチェーン構造が維持されるため、ファイルノードの親子関係をもとのどおり維持することができる。
【0046】
図7は本願のいくつかの実施形態にかかる、クラウドプラットフォーム内部の全体移行スキームの模式図である。図8は本願のいくつかの実施形態にかかる、クラウドプラットフォーム内部の全体移行方法のフローチャートである。図7および図8に示すように、該方法は以下のステップを含む。
【0047】
ステップS801において、仮想マシンの移行対象ディスクのリストを構築する。
【0048】
ステップS802において、仮想マシンの各ディスクの移行対象ファイルのリストを構築する。
【0049】
ステップS803において、各ディスクファイルノードについて、プラットフォーム内のホストを選択してデータコピーを行う。
【0050】
ステップS804において、ディスクファイルのコピーが終了した後、仮想マシンは、新しいリソースプールおよび新しいリポジトリで動作できるようになる。
【0051】
図9は本願の実施形態にかかる、クラウドプラットフォーム内部の移行およびプラットフォーム間移行が依存するネットワーク構成条件の比較模式図である。図9に示すように、同一プラットフォーム内では、リポジトリはすべてのホストと接続できるため、直接ストレージネットワークを介して単一のホストを選択することで、ディスクデータのコピーと移行を完成させることができる。データセンター間での仮想マシンの移行の場合、二つの場所のストレージネットワーク間が隔離されているため、ディスクファイルノードの移行は、2つのクラウドプラットフォーム内の2つのホストが互いに連携して、管理ネットワークに依存して行われる。これにより、クラウドプラットフォーム間では、ストレージネットワークに依存することなく、極端な条件下で仮想マシンの全体移行を行うことが可能になる。
【0052】
図5図6のインポートとエクスポートによるプラットフォーム間移行スキーム、および図9のプラットフォーム内仮想マシン移行とクラウドプラットフォーム間移行の比較により、本スキームのメリットを以下のとおりまとめることができる。
【0053】
(1)オペレーションプロセスは完全に自動化されている。移行する必要のある仮想マシンを移行対象リストに追加するとともに、移行の開始時刻と終了時刻を設定するだけで、プラットフォームは仮想マシンの移行オペレーションを行うことが可能である。
【0054】
(2)移行によってディスクファイルチェーンの構造が変更されることはない。そのため、仮想マシンのリストア機能などの差分特有の特性が維持される。
【0055】
(3)ストレージネットワークに依存することなく、特定のシナリオにおいて仮想マシンの全体移行を行うことができる。
【0056】
以下、添付の図面に関連して、本実施形態の実施についてさらに詳細に説明する。
【0057】
本願の一実施形態の応用シナリオは、大規模データセンターの仮想化クラウドプラットフォーム環境内である。
【0058】
図10は本願の実施形態にかかる、クラウドプラットフォーム間の仮想マシン遠隔移行方法のフローチャートである。図10に示すように、該方法は以下のステップを含む。
【0059】
S1001において、移行する必要のある仮想マシンを、管理インターフェースを介して、移行リストに追加する。
【0060】
S1002において、仮想マシンの移行開始時刻と終了時刻を設定する。
【0061】
S1003において、移行開始時刻になると、仮想マシンに対するデータセンター間での遠隔移行オペレーションをトリガする。
【0062】
S1004において、ターゲットクラウドプラットフォームにメッセージを送信してターゲット仮想マシンを作成させる。ターゲット仮想マシンの基本構成情報は、ソース仮想マシンと一致する。ネットワークインターフェースカードのポートグループおよびディスクリポジトリとしては、ターゲットクラウドプラットフォーム上のネットワークおよびリポジトリを使用する。
【0063】
S1005において、移行対象のディスクファイルのリストを構築する。
【0064】
S1006において、ソースクラウドプラットフォームの一つのホストを選択して、ディスクファイルをコピーするオペレーションを実行させる。
【0065】
S1007において、選択されたターゲットクラウドプラットフォームにメッセージを送信し、既にコピー済みの共有ノードが相手側に存在するか否かを判定する。
【0066】
S1008において、コピー中の共有ノードがある場合、コピーが完了するまで待機し、既にコピー済みの共有ノードがある場合、コピーを行う必要がないため、次のファイルノードのコピーを実行する。
【0067】
S1009において、共有ノードが初めてコピーされる場合、ターゲット側のホストにメッセージを送信してネットワークコピーのサーバ側を起動させる。
【0068】
S1010において、ソースプラットフォーム上のホストがネットワークコピーのクライアント側を起動する。
【0069】
S1011において、ファイルノードのコピーを完成させ、次のディスクファイルノードのコピーを行う。
【0070】
S1012において、仮想マシンディスクの移行がすべて完了し、全体の移行が終了する。
【0071】
本実施形態によれば、大規模なデータセンターシナリオに対して、遠隔地のデータセンター間で業務仮想マシンを全体移行することが可能で、メッセージコンポーネントのシングルトンモードを可能にして、仮想マシンディスクに対して完全に対称なコピーを行うことにより、ネットワークコピー方式に基づいて仮想マシンの全体移行を行うことができる。また、共有ノードについて重複したコピーを行わないため、移行の効率が向上する。該スキームによれば、仮想マシンの全体の遠隔移行を容易に行い、ユーザエクスペリエンスを向上させ、運用保守のコストを削減し、異なるデータセンター間のリソースを合理的にスケジューリングすることができる。
【0072】
本願の上述した実施形態によれば、遠隔地のデータセンターに、実ディスクを持たないターゲット仮想マシンを作成し、遠隔地のクラウドプラットフォーム間のメッセージコンポーネントのメッセージチャネルを確立し、管理ネットワークのネットワークコピーに基づいてディスクファイルチェーンを完全に対称的にコピーする。これにより、いくつかの場合における、データセンター内移行では遠隔移行を実現できない、インポート及びエクスポート最初から最後まで手作業による介入が必要である、ディスクファイルチェーン構造の整合性を維持できないなどの問題を含む、関連する技術的問題のうちの1つを少なくともある程度解決できる。そのため、クラウドプラットフォーム間の仮想マシンの遠隔移行を実現し、ディスクファイルチェーン構造の整合性を維持する効果を達成した。
【0073】
以上の内容は、本システムおよび方法を具体的な実施形態を合わせてさらに詳しく説明したものであり、本システムおよび方法の具体的な実施がこれらの説明に限定されると認めるべきではない。本システムおよび方法が属する技術分野の当業者にとって、本願の構想を逸脱することなく、いくつかの簡単な推断演繹又は置換を行うことができ、それらはいずれも本システムおよび方法の保護範囲に属するとみなすべきである。
【0074】
明らかに、上記の本発明の各モジュール又は各ステップは、汎用のコンピューティング装置で実現でき、これらは単一のコンピューティング装置に集中してもよいし、あるいは、複数のコンピューティング装置からなるネットワーク上に分散してもよい。それらはコンピューティング装置が実行可能なプログラムコードで実現できるため、それらを記憶装置に記憶させてコンピューティング装置によって実行できる。そして場合によっては、ここに示されたまたは説明されたステップは、異なる順序で実行することができ、または、それらをそれぞれの集積回路モジュールに作製し、あるいは、それらのうちの複数のモジュール又はステップを単一の集積回路モジュールに作製して実現できる。このように、本願は、いかなる特定のハードウェア及びソフトウェアの組み合わせにも限定されない。
【0075】
以上の記載は本願のいくつかの実施形態に過ぎず、本願を制限するものではない。当業者にとって、本願には各種の変更と変化が可能である。本願の原則内で行われたいかなる修正、均等物による置換、改良等は、いずれも本願の保護範囲内に含まれるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10