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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-09
(45)【発行日】2024-04-17
(54)【発明の名称】加熱保温機能付き電気機器
(51)【国際特許分類】
   A47J 27/00 20060101AFI20240410BHJP
【FI】
A47J27/00 109K
A47J27/00 109P
【請求項の数】 2
(21)【出願番号】P 2020110559
(22)【出願日】2020-06-26
(65)【公開番号】P2022007530
(43)【公開日】2022-01-13
【審査請求日】2022-12-08
(73)【特許権者】
【識別番号】000003702
【氏名又は名称】タイガー魔法瓶株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100136319
【弁理士】
【氏名又は名称】北原 宏修
(74)【代理人】
【識別番号】100148275
【弁理士】
【氏名又は名称】山内 聡
(74)【代理人】
【識別番号】100142745
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 世子
(74)【代理人】
【識別番号】100143498
【弁理士】
【氏名又は名称】中西 健
(72)【発明者】
【氏名】森定 慎介
(72)【発明者】
【氏名】村上 晋也
【審査官】川口 聖司
(56)【参考文献】
【文献】特開2008-272143(JP,A)
【文献】特開2006-289117(JP,A)
【文献】特開2010-022446(JP,A)
【文献】特開2011-072514(JP,A)
【文献】国際公開第2008/029976(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47J 27/00-27/13
A47J 27/20-29/06
A47J 33/00-36/42
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
加熱動作状態と待機状態とを有する加熱保温機能付き電気機器であって、
前記加熱保温機能付き電気機器の基本機能を実現するために使用される1または複数の電子部品を含む主電子部品群と、
前記加熱保温機能付き電気機器の補助機能を実現するために使用される1または複数の電子部品を含む補助電子部品群と、
前記主電子部品群および/または前記補助電子部品群に含まれる電子部品および/または回路を制御する制御部と、
主電子部品群に電力を供給する主電源と、
補助電子部品群に電力を供給する補助電源であって、前記制御部の指令に基づいて、前記補助電子部品群に供給する電力の状態を変化させることができる前記補助電源と、
を備え、
待機状態において、前記補助電源は、前記制御部からの指令に基づいて、前記補助電子部品群に電力を供給せず、
加熱動作状態において、保温工程である場合、前記補助電子部品群に含まれる少なくとも一部の電子部品を用いて実現される機能を実現する期間である第1期間において、前記補助電源は、前記制御部からの指令に基づいて、前記補助電子部品群に電力を供給し、前記第1期間以外の期間において、前記補助電源は、前記制御部からの指令に基づいて、前記補助電子部品群に電力を供給せず
前記補助電子部品群は、前記加熱保温機能付き電気機器により保温される対象物が収納される容器へ外部からの空気を送出することができるポンプを含み、
前記第1期間において、前記補助電源は、前記制御部からの指令に基づいて、前記ポンプに電力を供給し、前記ポンプを作動させ、
前記制御部は、
前記保温工程のサブ工程であって、前記ポンプを作動させる工程であるポンプ工程以外の工程において、前記補助電源を停止させ、
前記ポンプ工程以外の工程から前記ポンプ工程に移行したとき、前記補助電源を復帰させる、
加熱保温機能付き電気機器。
【請求項2】
前記補助電子部品群は、音声を出力するための音声駆動回路を含み、
前記第1期間において、前記補助電源は、前記制御部からの指令に基づいて、前記音声駆動回路に電力を供給し、前記音声駆動回路を作動させる、
請求項1に記載の加熱保温機能付き電気機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、炊飯器等の電気機器における消費電力を低減させるための技術に関する。
【背景技術】
【0002】
過去に、「相互に通信可能な複数のマイコン制御ユニットを用いて制御対象の所望の制御を行ない、制御対象の制御が行われない待機モード時には、上記複数のマイコン制御ユニットの内の何れか特定のマイコン制御ユニットから他のマイコン制御ユニットに対して通常の待機モード時よりも電力消費量が少ない省電力待機モードへの移行を指示し、また解除することができるようにするとともに、当該特定のマイコン制御ユニットは、上記他のマイコン制御ユニットに対して上記省電力待機モードへの移行を指示した後、自らも同様の省電力待機モードに移行する一方、加熱開始が必要となった時には同省電力待機モードを解除して、通常の待機モードに復帰するようになっており、かつ上記複数のマイコン制御ユニット相互間には、通常の通信ラインとは別に上記省電力モードへの移行を指示および解除する専用の通信ラインが設けられている電気炊飯器であって、上記特定のマイコン制御ユニットの上記他のマイコン制御ユニットに対して上記省電力待機モードへの移行を指示した後の自らの省電力待機モードへの移行は、上記他のマイコン制御ユニットからの上記省電力待機モードへ移行する旨の返信信号が入力された後に行われるようになっていることを特徴とする電気炊飯器。(例えば、特許第5463626号公報参照。)」が提案されている。
【0003】
このような技術を用いることで、「炊飯又は保温動作中以外の待機動作時には、複数のマイコン制御ユニットの内の何れか特定のマイコン制御ユニットから他のマイコン制御ユニットに対して通常の待機モードよりも電力消費量が少ない省電力待機モードへの移行を指示し、また解除することができるようにすることによって、可及的に消費電力を小さくすることができるようにした電気炊飯器を提供する(例えば、特許第5463626号公報参照。)」ことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特許第5463626号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来の炊飯器では、加熱動作状態と待機状態との2つの状態で、電源の動作を切り替えており、待機状態で省電力状態にして電力消費の低減を図っている。
【0006】
しかしながら、従来の炊飯器では、電力をあまり必要としない保温工程であっても、加熱動作状態として扱うため、電源を動作させ続ける必要があった。このため、従来の炊飯器では、保温工程で、長時間(例えば、最長24時間)の保温を行うため、無駄な電力消費が発生するおそれがあった。
【0007】
そこで、本発明は、上記課題に鑑み、保温工程等においても、消費電力を低減できる構成を有する加熱保温機能付き電気機器(例えば、炊飯器)を実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る加熱保温機能付き電気機器は、
加熱動作状態と待機状態とを有する加熱保温機能付き電気機器であって、
前記加熱保温機能付き電気機器の基本機能を実現するために使用される1または複数の電子部品を含む主電子部品群と、
前記加熱保温機能付き電気機器の補助機能を実現するために使用される1または複数の電子部品を含む補助電子部品群と、
前記主電子部品群および/または前記補助電子部品群に含まれる電子部品および/または回路を制御する制御部と、
主電子部品群に電力を供給する主電源と、
補助電子部品群に電力を供給する補助電源であって、前記制御部の指令に基づいて、前記補助電子部品群に供給する電力の状態を変化させることができる前記補助電源と、
を備え、
待機状態において、前記補助電源は、前記制御部からの指令に基づいて、前記補助電子部品群に電力を供給せず、
加熱動作状態において、保温工程である場合、前記補助電子部品群に含まれる少なくとも一部の電子部品を用いて実現される機能を実現する期間である第1期間において、前記補助電源は、前記制御部からの指令に基づいて、前記補助電子部品群に電力を供給し、前記第1期間以外の期間において、前記補助電源は、前記制御部からの指令に基づいて、前記補助電子部品群に電力を供給せず、
前記補助電子部品群は、前記加熱保温機能付き電気機器により保温される対象物が収納される容器へ外部からの空気を送出することができるポンプを含み、
前記第1期間において、前記補助電源は、前記制御部からの指令に基づいて、前記ポンプに電力を供給し、前記ポンプを作動させ、
前記制御部は、
前記保温工程のサブ工程であって、前記ポンプを作動させる工程であるポンプ工程以外の工程において、前記補助電源を停止させ、
前記ポンプ工程以外の工程から前記ポンプ工程に移行したとき、前記補助電源を復帰させる。

【0009】
この加熱保温機能付き電気機器では、電子部品群を、(1)基本機能を担う主電子部品群と、(2)補助機能を担う補助電子部品群とを分け、さらに、主電源と補助電源とを設け、主電子部品群には、主電源の電源系統により電力供給し、補助電子部品群には、補助電源の電源系統により電力供給する構成を有している。
【0010】
そして、この加熱保温機能付き電気機器では、(1)待機状態において、補助電源をOFF状態とし、補助電源により電力供給を停止させ、(2)加熱動作状態において、保温工程の中のサブ工程において、補助電源を使用して実行する処理があるサブ工程の処理が実行される期間(第1期間)中のみ、補助電源をON状態とする。したがって、この加熱保温機能付き電気機器では、消費電力を効果的に低減させることができる。
【0011】
なお、「基本機能」とは、加熱保温機能付き電気機器の基本的な機能のことをいい、例えば、加熱保温機能付き電気機器をユーザーが使用する場合に、主要となる機能や使用頻度が多い(所定の頻度がTh1よりも多い)機能のことをいう。
【0012】
「補助機能」とは、加熱保温機能付き電気機器の基本的な機能以外の補助的な機能のことをいい、例えば、加熱保温機能付き電気機器をユーザーが使用する場合に、補助的に使用される機能や使用頻度が少ない(所定の頻度がTh1以下の)機能のことをいう。
【0013】
本発明では、
前記補助電子部品群は、前記加熱保温機能付き電気機器により保温される対象物が収納される容器へ外部からの空気を送出することができるポンプを含み、
前記第1期間において、前記補助電源は、前記制御部からの指令に基づいて、前記ポンプに電力を供給し、前記ポンプを作動させる、と好適である。
【0014】
これにより、この加熱保温機能付き電気機器では、ポンプを作動される工程において、補助電源からの電源供給を行い(電源供給ON状態にし)、必要な処理(ポンプ工程の処理)を実行しつつ、消費電力を効果的に低減させることできる。
【0015】
本発明では、
前記補助電子部品群は、音声を出力するための音声駆動回路を含み、
前記第1期間において、前記補助電源は、前記制御部からの指令に基づいて、前記音声駆動回路に電力を供給し、前記音声駆動回路を作動させる、と好適である。
【0016】
これにより、この加熱保温機能付き電気機器では、音声出力する工程(音声工程)において、補助電源からの電源供給を行い(電源供給ON状態にし)、必要な処理(音声工程の処理)を実行しつつ、消費電力を効果的に低減させることできる。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、保温工程等においても、消費電力を低減できる構成を有する加熱保温機能付き電気機器(例えば、炊飯器)を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】第1実施形態に係る炊飯器1000の外観を示す図(斜視図)。
図2】第1実施形態に係る炊飯器1000の内部構成を示す図(側面断面図)。
図3】第1実施形態に係る炊飯器1000の内部構成を示す図(側面断面図)にポンプPmp1を追記し、さらに、ポンプPmp1により供給される空気の流れを模式的に示した図。
図4】第1実施形態に係る炊飯器1000(加熱保温機能付き電気機器の一例)の概略構成図(電源系統を明示した機能ブロック図)。
図5】炊飯器1000で実行される処理のフローチャートである。
図6】炊飯器1000で実行される処理のタイミングチャートである。
図7】炊飯器1000で実行される処理のタイミングチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0019】
[第1実施形態]
第1実施形態について、図面を参照しながら、以下、説明する。
【0020】
<1.1:加熱保温機能付き電気機器の構成>
(1.1.1:加熱保温機能付き電気機器(炊飯器1000)の物理的構成)
まず、加熱保温機能付き電気機器の物理的構成について、説明する。なお、説明便宜のため、加熱保温機能付き電気機器を炊飯器とした場合(一例)について、以下説明する。
【0021】
図1は、第1実施形態に係る炊飯器1000の外観を示す図(斜視図)である。
【0022】
図2は、第1実施形態に係る炊飯器1000の内部構成を示す図(側面断面図)である。
【0023】
図3は、第1実施形態に係る炊飯器1000の内部構成を示す図(側面断面図)にポンプPmp1を追記し、さらに、ポンプPmp1により供給される空気の流れを模式的に示した図である。
【0024】
炊飯器1000は、物理的構成として、図1図2に示すように、本体B1と、蓋体L1とを備える。蓋体L1は、本体B1の上方の開口部を開閉可能な状態で覆っている。以下では、炊飯器1000において、蓋体L1が設けられている側を炊飯器1000の上方側とし、その反対側を炊飯器1000の下方側とする。
【0025】
≪本体B1≫
本体B1は、筐体B11、内鍋InP1、開閉レバーB12、ヒンジ部B1_h、電源ユニットB13、誘導加熱コイルB14a~B14d、制御基板CB1、および、電源プラグPL1などを備えている。以下では、炊飯器1000において、開閉レバーB12が設けられている側を炊飯器1000の前方側とし、ヒンジ部B1_hが設けられている側を炊飯器1000の後方側とする。
【0026】
筐体B11は、本体B1の外形を主に構成している。筐体B11の内部には、内鍋InP1、電源ユニットB13、誘導加熱コイルB14a~B14d、および、制御基板CB1などが収容されている。
【0027】
内鍋InP1は、上方に開口する椀状の鍋である。内鍋InP1は、種々のアルミニウム合金およびステンレス合金の多層体(クラッド材)で形成される。内鍋InP1は、誘導加熱コイルB14a~B14dによって誘導加熱され得る。
【0028】
開閉レバーB12は、炊飯器1000の前方側に配置されている。開閉レバーB12は、上下に揺動可能な構成となっている。使用者が、開閉レバーB12を下方へ搖動させると、蓋体L1と本体B1との係止が解除され、蓋体L1が開く。
【0029】
ヒンジ部B1_hは、開閉レバーB12の反対側(すなわち、炊飯器1000の後方側)に配置されている。ヒンジ部B1_hは、蓋体L1が本体B1に対して回動自在となるように蓋体L1を本体B1に取り付けている。このヒンジ部B1_hは、蓋体L1を開方向に向かって付勢している。
【0030】
誘導加熱コイルB14a~B14dは、内鍋InP1を誘導加熱する誘導加熱源であって、内鍋InP1の外面の底壁部および側壁下端部に配設されている。
【0031】
制御基板CB1は、例えば、長方形の板状(平板状)の外形を有している。制御基板CB1は、筐体B1内の後方側の下方に配置されている。制御基板CB1は、プリント配線基板などで形成される。すなわち、制御基板CB1は、絶縁性基板の表面および裏面の少なくとも何れかに、導電性材料で形成された回路パターンを有している。制御基板CB1には、マイコン(サブマイコン)、AC電源、インバータ、スイッチング電源などの種々の機能を有する回路パターン(回路素子)が実装されている。
【0032】
電源ユニットB13は、電源回路基板、自動巻取式電源コードユニット等を含む。電源回路基板は、炊飯器1000の電子部品等に電力を供給する電源を実現するための電源回路を構成する基板である。自動巻取式電源コードユニットは、電源コードおよび自動巻取機構等から構成されている。電源コードは、電源回路基板の電源回路に接続されている。また、電源コードの先端に電源プラグPL1が接続されており、電源プラグPL1を商用コンセントに差し込むことで、炊飯器1000の電源回路が、電源プラグPL1、電源コードを介して、商用の交流電源に接続される。
【0033】
≪蓋体L1≫
蓋体L1は、外装体(外カバー)L11と、操作パネルユニットL12と、マイコン基板MB1と、調圧ユニットL13と、ポンプPmp1と、内蓋L14と、を備える。
【0034】
外装体(外カバー)L11は、蓋体L1の外形を主に構成している。蓋体L1の内部には、操作パネルユニットL12、マイコン基板MB1、調圧ユニットL13、ポンプPmp1、内蓋L14等が収容されている。また、外装体L11には、図1図2に示すように、蒸気を炊飯器1000から外部へ排出するための開口部L1_holeが形成されている。
【0035】
操作パネルユニットL12は、例えば、タッチパネル機能付き液晶パネルにより構成される。操作パネルユニットL12は、表示面に所定の表示を行うとともに、ユーザーのタッチ操作により、炊飯器1000の所定の機能を実行させるためのユーザーインターフェース機能を実現する。操作パネルユニットL12は、例えば、その上面が外装体L11の上側に露出するように配設されている。
【0036】
マイコン基板MB1は、例えば、長方形の板状(平板状)の外形を有している。マイコン基板MB1は、例えば、操作パネルユニットL12の下方に配置されている。マイコン基板MB1は、絶縁性基板の表面および裏面の少なくとも何れかに、導電性材料で形成された回路パターンを有している。マイコン基板MB1には、マイコン(メインマイコン)、操作パネルユニットL12の所定の機能を実現するための制御回路、電子部品等が実装されている。
【0037】
調圧ユニットL13は、内鍋InP1の中の圧力を調整するための機能部であり、例えば、内鍋InP1に連通する通気孔と、当該通気孔を閉塞する位置および解放する位置に移動可能なリリーフ弁(例えば、球状のリリーフ弁)と、当該リリーフ弁を移動させるソレノイド(電磁弁)とを備える。また、調圧ユニットL13は、内鍋InP1の中の圧力を段階的に調整するためのステッピングモーターを備え、当該ステッピングモーターにより、電磁弁の状態を段階的に調整し、上記通気孔を閉塞する状態を段階的に調整するようにしてもよい。
【0038】
ポンプPmp1は、例えば、自給式ポンプであり、吸込口と、吐出口とを備える。ポンプPmp1は、炊飯器1000の外部の空気(外気)を吸込口を介して取り込み、取り込んだ空気を内鍋InP1の中に吐出する。ポンプPmp1の吸込口は、例えば、図3に示すように、炊飯器1000の外部に連通する可撓性を有する管を介して、炊飯器1000の外部と連通しており、当該管を介して、炊飯器1000の外気をポンプPmp1に取り込むことができる。また、ポンプPmp1の吐出口は、例えば、図3に示すように、内鍋InP1に連通する可撓性を有する管を介して、内鍋InP1の内部と連通しており、当該管を介して、ポンプPmp1により吐出された空気を内鍋InP1の内部に送出することができる。
【0039】
なお、内鍋InP1からポンプPmp1の吐出口へ、内鍋InP1の内部の物質等が逆流することを防止するために、ポンプPmp1の吐出口から内鍋InP1の内部へ連通する管の途中に逆止弁を設けてもよい。
【0040】
内蓋L14は、内鍋InP1の上部を覆って密閉するための部材であり、蓋体L1の下側に脱着可能に取り付けられている。
【0041】
(1.1.2:加熱保温機能付き電気機器(炊飯器1000)の機能的構成)
次に、加熱保温機能付き電気機器(一例としての炊飯器1000)の機能的構成について、説明する。
【0042】
図4は、第1実施形態に係る炊飯器1000(加熱保温機能付き電気機器の一例)の概略構成図(電源系統を明示した機能ブロック図)である。
【0043】
炊飯器1000は、図4に示すように、外部の交流電源AC1(例えば、交流100Vの商用交流電源)から電力供給を受ける電気機器である。炊飯器1000は、機能的構成として、主電源1と、補助電源2と、主電子部品群3と、補助電子部品群4と、を備える。さらに、炊飯器1000は、主電源1から出力される電圧を所定の値に変換して出力する主電源用電圧変換部11~14と、補助電源2から出力される電圧を所定の値に変換して出力する補助電源用電圧変換部21とを備える。
【0044】
≪電源系統≫
主電源1は、交流電源から供給される交流電力(交流電圧V_ac)を直流電力(直流電圧)に変換し、変換した直流電力を供給する(変換した直流電圧Vmを出力する)装置(電源装置)であり、例えば、AC/DCコンバータにより実現される。主電源1は、出力側に接続された負荷に対して、所定の電圧値の直流電圧Vm(例えば、DC20V)の電力を供給する直流定電圧源として機能する。主電源1は、図4に示すように、主電源用電圧変換部11~14と、主電子部品群3に含まれる一部の電子部品(電子回路)(図4の場合、ZC検出回路304、ヒーター制御回路305、バックライト313、および、LED駆動回路314)とに所定の直流電圧Vm(主電源1の出力側の直流電圧)の電力を供給する。主電源1は、例えば、電源ユニットB13の電源回路基板上に配置される。
【0045】
補助電源2は、交流電源から供給される交流電力(交流電圧V_ac)を直流電力(直流電圧Vs)に変換し、変換した直流電力を供給する(変換した直流電圧Vsを出力する)装置(電源装置)であり、例えば、AC/DCコンバータにより実現される。補助電源2は、出力側に接続された負荷に対して、所定の電圧値の直流電圧Vs(例えば、DC12V)の電力を供給する直流定電圧源として機能する。補助電源2は、図4に示すように、補助電源用電圧変換部21と、補助電子部品群4に含まれる一部の電子部品(電子回路)(図4の場合、ステッピングモーター41(図4で、「STモーター41」と表記)、電磁弁42、および、ポンプ43)とに所定の直流電圧Vs(補助電源2の出力側の直流電圧Vs)の電力を供給する。補助電源2は、例えば、電源ユニットB13の電源回路基板上に配置される。
【0046】
また、補助電源2は、例えば、マイクロプロセッサから出力される制御信号CTL1を入力し、当該制御信号CTL1に従い、ON状態(起動状態(電力を供給する状態))またはOFF状態(停止状態)となるように制御される。
【0047】
主電子部品群3は、主電源1(直流定電圧源)から、直接的に、または、間接的に(主電源用電圧変換部11~14を介して)供給される直流電力(直流電圧Vm、Vm_1、Vm_2、Vm_21、Vm_22)により駆動される。つまり、主電子部品群3は、主電源1の電源系統(電力系統)による直流電力(直流電圧Vm、Vm_1、Vm_2、Vm_21、Vm_22)により、駆動される。
【0048】
補助電子部品群4は、補助電源2(直流定電圧源)から、直接的に、または、間接的に(補助電源用電圧変換部21を介して)供給される直流電力(直流電圧Vs、Vs_1)により駆動される。つまり、補助電子部品群4は、補助電源2の電源系統(電力系統)による直流電力(直流電圧Vs、Vs_1)により、駆動される。
【0049】
主電源用電圧変換部11~14は、主電源1から供給される直流電力を受け、所定の電圧値の直流電力(直流電圧Vm_1、Vm_2、Vm_21、Vm_22)を出力する。主電源用電圧変換部11~14は、例えば、DC/DCコンバータやリニアレギュレータ(例えば、LDO(Low Dropout))により実現される。
【0050】
例えば、図4の場合、主電源用電圧変換部11は、主電源1から供給される直流電圧Vm(例えば、DC20V)を所定の直流電圧Vm_1(例えば、DC5V)に変換し、変換後の直流電圧Vm_1(例えば、DC5V)を出力することで、主電源用電圧変換部11の出力側に接続されている主電子部品群3の一部(一部の回路および/または電子部品)(第1温度電圧変換回路301およびサブマイコン302)に直流電力を供給する。主電源用電圧変換部11は、例えば、リニアレギュレータ(例えば、LDO(Low Dropout))により実現される。
【0051】
主電源用電圧変換部12は、主電源1から供給される直流電圧Vm(例えば、DC20V)を所定の直流電圧Vm_2(例えば、DC6V)に変換し、変換後の直流電圧Vm_2(例えば、DC6V)を出力することで、主電源用電圧変換部12の出力側に接続されている、(1)主電源用電圧変換部13、14、および、(2)主電子部品群3の一部(一部の回路および/または電子部品)(メインマイコン306、第1音声駆動回路307、第2温度電圧変換回路308、傾斜センサ309、および、STモーター駆動回路310)に直流電力を供給する。主電源用電圧変換部11は、例えば、DC/DCコンバータ(例えば、スイッチングレギュレータ)により実現される。
【0052】
主電源用電圧変換部13は、主電源用電圧変換部12から供給される直流電圧Vm_2(例えば、DC6V)を所定の直流電圧Vm_21(例えば、DC2.7V)に変換し、変換後の直流電圧Vm_21(例えば、DC2.7V)を出力することで、主電源用電圧変換部13の出力側に接続されている主電子部品群3の一部(一部の回路および/または電子部品)(LCD駆動回路311)に直流電力を供給する。主電源用電圧変換部13は、例えば、リニアレギュレータ(例えば、LDO(Low Dropout))により実現される。
【0053】
主電源用電圧変換部14は、主電源用電圧変換部12から供給される直流電圧Vm_2(例えば、DC6V)を所定の直流電圧Vm_22(例えば、DC3.3V)に変換し、変換後の直流電圧Vm_22(例えば、DC3.3V)を出力することで、主電源用電圧変換部14の出力側に接続されている主電子部品群3の一部(一部の回路および/または電子部品)(LCD駆動回路311)に直流電力を供給する。主電源用電圧変換部14は、例えば、リニアレギュレータ(例えば、LDO(Low Dropout))により実現される。
【0054】
補助電源用電圧変換部21は、補助電源2から供給される直流電圧Vs(例えば、DC12V)を所定の直流電圧Vs_1(例えば、DC5V)に変換し、変換後の直流電圧Vs_1(例えば、DC5V)を出力することで、補助電源用電圧変換部21の出力側に接続されている補助電子部品群4の一部(一部の回路および/または電子部品)(第2音声駆動回路44)に直流電力を供給する。補助電源用電圧変換部21は、例えば、リニアレギュレータ(例えば、LDO(Low Dropout))により実現される。
【0055】
≪主電子部品群≫
主電子部品群3は、図4に示すように、第1温度電圧変換回路301と、サブマイコン302と、ZC停止回路303と、ZC検出回路304と、ヒーター制御回路305と、メインマイコン306と、第1音声駆動回路307と、第2温度電圧変換回路308と、傾斜センサ309と、STモーター駆動回路310と、LCD駆動回路311と、フラッシュメモリ312と、バックライト313と、LED駆動回路314とを備える。なお、主電子部品群3は、主電源1の電源系統から電力供給を受ける。
【0056】
第1温度電圧変換回路301は、例えば、サブマイコン302が実装されている制御基板CB1の近傍の温度を測定するための回路である。例えば、第1温度電圧変換回路301は、例えば、サブマイコン302が実装されている制御基板CB1の近傍に設置された温度センサにより取得された物理量を、当該物理量に対応する電圧に変換する。そして、第1温度電圧変換回路301により取得された電圧値をサブマイコン302が取得することにより、サブマイコン302が、上記温度センサが設置されている部分の温度を把握することができる。なお、第1温度電圧変換回路301は、主電源用電圧変換部11が供給する電力(直流電圧Vm_1)により駆動される。
【0057】
サブマイコン302は、例えば、制御基板CB1上に実装されており、炊飯器1000の各機能部を制御する。サブマイコン302は、例えば、マイクロプロセッサにより実現される。また、サブマイコン302は、メインマイコン306(例えば、マイコン基板MB1上に実装されているメインマイコン306)と通信可能に接続されている。これにより、サブマイコン302とメインマイコン306とは、互いに、マイコン間通信を行うことができる。つまり、サブマイコン302とメインマイコン306とは、互いに、所定のコマンド、データ、制御信号等の送受信を行うことができる。なお、サブマイコン302は、主電源用電圧変換部11が供給する電力(直流電圧Vm_1)により駆動される。
【0058】
ZC停止回路303は、ZC検出回路304により実行されるゼロクロス検出処理を停止させるための回路である。ZC停止回路303は、主電源1が供給する電力(直流電圧Vm)により駆動される。
【0059】
ZC検出回路304は、交流電源AC1から供給される交流電力の交流電圧値のゼロクロスタイミングを検出する処理(ゼロクロス検出処理)を行うための回路であり、上記交流電圧値のゼロクロスタイミングを検出するためのゼロクロス信号を生成する。そして、ZC検出回路304は、生成したゼロクロス信号を制御基板CB1上に実装されているサブマイコン302に送信し、サブマイコン302が当該ゼロクロス信号を受信することで、サブマイコン302が起動する。さらに、サブマイコン302が、ゼロクロス信号を、マイコン基板MB1上に実装されているメインマイコン306へ、マイコン間通信により送信し、メインマイコン306がゼロクロス信号を受信することで、メインマイコン306が起動する。なお、ZC検出回路304は、主電源1が供給する電力(直流電圧Vm)により駆動される。
【0060】
ヒーター制御回路305は、炊飯器1000において、炊飯、保温等を行うために、炊飯器1000に設置されているヒーターを制御するための回路である。ヒーター制御回路305は、例えば、炊飯時において、誘導加熱を行うために、誘導加熱コイルB14a~B14dを駆動制御する。なお、ヒーター制御回路305は、主電源1が供給する電力(直流電圧Vm)により駆動される。
【0061】
メインマイコン306は、例えば、マイコン基板MB1上に実装されており、炊飯器1000の各機能部を制御する。メインマイコン306は、例えば、マイクロプロセッサにより実現される。また、メインマイコン306は、サブマイコン302(例えば、制御基板CB1上に実装されているサブマイコン302)と通信可能に接続されており、サブマイコン302と、コマンド、データ、制御信号等の送受信ができる。
【0062】
また、メインマイコン306は、補助電源2のON/OFF制御を行うための制御信号CTL1を生成し、当該制御信号CTL1を補助電源2に出力する。つまり、補助電源2は、メインマイコン306から出力される制御信号CTL1に従い、ON状態(起動状態(電力を供給する状態))またはOFF状態(停止状態)となるように制御される。
【0063】
なお、メインマイコン306は、主電源用電圧変換部12が供給する電力(直流電圧Vm_2)により駆動される。
【0064】
第1音声駆動回路307は、炊飯器1000に設置された音声スピーカ(不図示)から所定の音声を出力するための回路である。第1音声駆動回路307は、主電源用電圧変換部12が供給する電力(直流電圧Vm_2)により駆動される。
【0065】
第2温度電圧変換回路308は、例えば、メインマイコン306が実装されているマイコン基板MB1の近傍の温度を測定するための回路である。例えば、第2温度電圧変換回路308は、例えば、メインマイコン306が実装されているマイコン基板MB1の近傍に設置された温度センサにより取得された物理量を、当該物理量に対応する電圧に変換する。そして、第2温度電圧変換回路308により取得された電圧値をメインマイコン306が取得することにより、メインマイコン306が、上記温度センサが設置されている部分の温度を把握することができる。なお、第2温度電圧変換回路308は、主電源用電圧変換部12が供給する電力(直流電圧Vm_2)により駆動される。
【0066】
傾斜センサ309は、蓋体L1に設置され、蓋体L1の傾斜を検出するためのセンサである。傾斜センサ309により、蓋体L1の傾斜を検出することで、蓋体L1が開いている状態であるか、閉じている状態であるかを判断することができる。傾斜センサ309は、主電源用電圧変換部12が供給する電力(直流電圧Vm_2)により駆動される。
【0067】
STモーター駆動回路310は、調圧ユニットL13において、内鍋InP1の中の圧力を段階的に調整するためのステッピングモーターを駆動するための回路である。STモーター駆動回路310は、主電源用電圧変換部12が供給する電力(直流電圧Vm_2)により駆動される。
【0068】
LCD駆動回路311は、操作パネルユニットL12のタッチパネル機能付き液晶パネルを駆動するための回路である。LCD駆動回路311は、主電源用電圧変換部13が供給する電力(直流電圧Vm_21)により駆動される。
【0069】
フラッシュメモリ312は、不揮発性メモリであり、例えば、炊飯器1000の所定の設定を記憶保持するためのメモリである。フラッシュメモリ312は、主電源用電圧変換部14が供給する電力(直流電圧Vm_22)により駆動される。
【0070】
バックライト313は、操作パネルユニットL12のタッチパネル機能付き液晶パネルに対して光を照射する光源である。バックライト313は、主電源1が供給する電力(直流電圧Vm)により駆動される。
【0071】
LED駆動回路314は、例えば、蓋体L1に設置されたLED(発光ダイオード)(不図示)を駆動するための回路である。LED駆動回路314は、主電源1が供給する電力(直流電圧Vm)により駆動される。
【0072】
≪補助電子部品群≫
補助電子部品群4は、ステッピングモーター41と、電磁弁42と、ポンプ43と、第2音声駆動回路44とを備える。なお、補助電子部品群4は、補助電源2の電源系統から電力供給を受ける。
【0073】
ステッピングモーター41は、調圧ユニットL13に配置されており、内鍋InP1の中の圧力を段階的に調整するために使用されるステッピングモーターである。ステッピングモーター41がSTモーター駆動回路310により駆動制御されることで、調圧ユニットL13の電磁弁42の状態を段階的に調整し、調圧ユニットL13の通気孔(内鍋InP1と連通する孔)を閉塞する状態を段階的に調整することができる。なお、ステッピングモーター41は、補助電源2が供給する電力(直流電圧Vs)により駆動される。
【0074】
電磁弁42は、調圧ユニットL13に配置されており、内鍋InP1の中の圧力を段階的に調整するために使用される。電磁弁42は、例えば、ソレノイドを用いて実現される。電磁弁42は、ステッピングモーター41により、その状態が段階的に調整される。そして、電磁弁42の状態を段階的に調整することで、調圧ユニットL13の通気孔(内鍋InP1と連通する孔)を閉塞する状態を段階的に調整し、内鍋InP1の圧力を調整することができる。なお、電磁弁42は、補助電源2が供給する電力(直流電圧Vs)により駆動される。
【0075】
ポンプ43(図3において、ポンプPmp1として図示)は、蓋体L1内に配置される。ポンプ43は、例えば、自給式ポンプであり、吸込口と、吐出口とを備える。ポンプ43は、炊飯器1000の外部の空気(外気)を、炊飯器1000の外部と連通した管、および、当該管を接続された吸込口を介して取り込む。そして、ポンプ43は、取り込んだ空気を、吐出口、および、吐出口に接続され、かつ、内鍋InP1に連通した管を介して、内鍋InP1の中に吐出する(図3を参照)。なお、ポンプ43は、補助電源2が供給する電力(直流電圧Vs)により駆動される(図3を参照)。
【0076】
第2音声駆動回路44は、炊飯器1000に設置された音声スピーカ(不図示)から所定の音声を出力するための回路である。第2音声駆動回路44は、補助電源用電圧変換部21が供給する電力(直流電圧Vs_1)により駆動される。
【0077】
<1.2:加熱保温機能付き電気機器(炊飯器1000)の動作>
以上のように構成された炊飯器1000(加熱保温機能付き電気機器の一例)の動作について、以下説明する。
【0078】
図5は、炊飯器1000で実行される処理のフローチャートである。
【0079】
図6は、炊飯器1000で実行される処理のタイミングチャートである。具体的には、横軸を時間とし、(1)炊飯器1000の状態、(2)工程、(3)メインマイコン306のマイコン状態、(4)補助電源2のON/OFF状態、(5)サブ工程、および、(6)電力値(消費電力値)を示してしている。
【0080】
以下では、図5のフローチャートを参照しながら、炊飯器1000の動作について、説明する。
【0081】
(ステップS1):
ステップS1において、メインマイコン306は、炊飯器1000の状態(機器状態)を判定し、(1)炊飯器1000が加熱動作を行っている状態(以下、「加熱動作状態」という)である場合、処理をステップS2に進め、(2)炊飯器1000が待機している状態(以下、「待機状態」という)である場合、処理をステップS13に進める。
【0082】
(ステップS2):
ステップS2において、メインマイコン306は、保温工程(炊飯器1000が保温を行う工程)であるか否かを判定する。メインマイコン306は、保温工程であると判定した場合、処理をステップS3に進め(ステップS2において「Yes」)、一方、保温工程ではないと判定した場合、処理をステップS10に進める(ステップS2において「No」)。
【0083】
(ステップS3):
ステップS3において、メインマイコン306は、次のサブ工程が補助電源2を使用する工程であるか否かを判定する。なお、「サブ工程」は、保温工程を構成する工程である。すなわち、保温工程は、複数のサブ工程から構成される。
【0084】
メインマイコン306は、次のサブ工程が補助電源2を使用する工程であると判定した場合、処理をステップS4に進め(ステップS3において「Yes」)、一方、次のサブ工程が補助電源2を使用する工程ではないと判定した場合、処理をステップS6に進める(ステップS3において「No」)。
【0085】
(ステップS4、S5):
ステップS4において、メインマイコン306は、補助電源2をON状態(起動状態)にするための制御信号CTL1(補助電源ON命令)を生成し、当該制御信号CTL1を補助電源2に出力する。そして、補助電源2は、メインマイコン306から出力される補助電源2をON状態にするための制御信号CTL1に従い、ON状態(起動状態(電力を供給する状態))に移行し、補助電子部品群4に電力供給を行う(ステップS5)。これにより、補助電子部品群4の回路、電子部品が動作可能な状態(アクティブ状態)となる。そして、メインマイコン306は、処理をステップS8に進める。
【0086】
(ステップS6、S7):
ステップS6において、メインマイコン306は、補助電源2をOFF状態(停止状態)にするための制御信号CTL1(補助電源OFF命令)を生成し、当該制御信号CTL1を補助電源2に出力する。そして、補助電源2は、メインマイコン306から出力される補助電源2をOFF状態にするための制御信号CTL1に従い、OFF状態(停止状態(電力を供給しない状態))に移行し、補助電子部品群4に電力供給を停止させる(ステップS7)。これにより、補助電子部品群4の回路、電子部品が作動できない状態(非アクティブ状態)となる。そして、メインマイコン306は、処理をステップS8に進める。
【0087】
(ステップS8):
ステップS8において、炊飯器1000では、次のサブ工程の処理が実行される。
【0088】
(ステップS9):
ステップS9において、メインマイコン306は、保温工程の全てのサブ工程が終了したか否かを判定する。そして、メインマイコン306は、保温工程の全てのサブ工程が終了したと判定した場合、処理をステップS11に進め(ステップS9で「Yes」)、一方、保温工程の全てのサブ工程が終了していないと判定した場合、処理をステップS3に戻し、ステップS3~S8の処理が実行される。
【0089】
(ステップS10):
ステップS10において、炊飯器1000では、加熱動作工程の処理(加熱動作状態における保温工程以外の工程の処理)が実行される。そして、当該処理を実行した後、処理は、ステップS11に進められる。
【0090】
(ステップS11、S12):
ステップS11において、メインマイコン306は、状態判定処理を行う。つまり、メインマイコン306は、炊飯器1000において、加熱動作状態を終了させるか否かの判定処理を行う。そして、メインマイコン306は、加熱動作状態を終了させる状況ではないと判定した場合(ステップS12で「No」)、処理をステップS2に戻し、ステップS2以降の処理を実行し、一方、加熱動作状態を終了させる状況であると判定した場合(ステップS12で「Yes」)、処理を終了させる(加熱動作状態を終了させる)。
【0091】
(ステップS13、14)
ステップS13において、メインマイコン306は、補助電源2をOFF状態(停止状態)にするための制御信号CTL1(補助電源OFF命令)を生成し、当該制御信号CTL1を補助電源2に出力する。そして、補助電源2は、メインマイコン306から出力される補助電源2をOFF状態にするための制御信号CTL1に従い、OFF状態(停止状態(電力を供給しない状態))に移行し、補助電子部品群4に電力供給を停止させる(ステップS14)。これにより、補助電子部品群4の回路、電子部品が作動できない状態(非アクティブ状態)となる。そして、メインマイコン306は、処理をステップS15に進める。
【0092】
(ステップS15、S16):
ステップS15において、メインマイコン306は、状態判定処理を行う。つまり、メインマイコン306は、炊飯器1000において、待機状態を終了させるか否かの判定処理を行う。そして、メインマイコン306は、待機状態を終了させる状況ではないと判定した場合(ステップS16で「No」)、処理をステップS15に戻し、待機状態を維持(継続)させ、一方、待機状態を終了させる状況であると判定した場合(ステップS16で「Yes」)、処理を終了させる(待機状態を終了させる)。
【0093】
以上のように、炊飯器1000では、(1)待機状態において、補助電源2をOFF状態とし、補助電源2により電力供給を停止させ、(2)加熱動作状態において、保温工程の中のサブ工程において、補助電源2を使用して処理を行う必要がある場合にのみ、補助電源をON状態とする。したがって、炊飯器1000では、消費電力を効果的に低減させることができる。
【0094】
次に、炊飯器1000の具体的な動作例(一例)について、図6のタイミングチャートを用いて説明する。
【0095】
図6に示すように、(1)時刻t0(または時刻t0より前の時刻)から時刻t51までの期間(時刻t51よりも前の期間)において、炊飯器1000は、加熱動作状態であり、(2)時刻t52以降の期間において、炊飯器1000は、待機状態であるものとする。
【0096】
また、(1A)時刻t0(または時刻t0より前の時刻)から時刻t01の期間(時刻t01よりも前の期間)において、炊飯器1000は、加熱工程を実行し、(1B)時刻t11から時刻t51までの期間において、保温工程を実行するものとする。
【0097】
また、図6に示すように、保温工程が、複数のサブ工程である、保温第1工程~保温第3工程、および、ポンプ工程から構成されるものとする。そして、保温第1工程~保温第3工程の処理は、補助電源2がOFF状態(停止状態)で実行されるものであり、ポンプ工程の処理は、補助電源2がON状態(起動状態)で実行されるものとする。
【0098】
また、メインマイコン306は、通常モードとスリープモードとを有しており、スリープモードでは、通常モードよりも少ない消費電力で処理(一部の機能に限定した処理)を実行することができるものとする。
【0099】
上記前提の場合を一例として、以下、炊飯器1000の具体的な動作例を説明する。
【0100】
(時刻t11以前の処理、時刻t11~t12の処理):
時刻t11以前において、炊飯器1000は、加熱動作状態であり、加熱工程の処理(例えば、炊飯)を実行している。このとき、図6に示すように、メインマイコン306は、ノーマルモードであり、加熱工程の処理を実行するために必要な制御を炊飯器1000の機能部(処理に必要な機能部)に対して行う。つまり、メインマイコン306(および/または、サブマイコン302)からの指令に従い、炊飯器1000の各機能部が制御されることで、加熱工程の処理が実行される。
【0101】
そして、時刻t11において、メインマイコン306は、加熱工程を終了させ、保温工程に移行させるための処理を行う。ここでは、メインマイコン306が、加熱工程を終了させ、保温工程に移行させるためのコマンド(このコマンドをコマンドCmd(In,KeepTmp)とする)を、必要な機能部に対して、発行する。そして、各機能部は、メインマイコン306からのコマンドCmd(In,KeepTmp)(あるいは、当該コマンドに基づいて生成される制御信号)に従い、加熱工程を終了させ、保温工程に移行させるための処理を行う。
【0102】
また、メインマイコン306は、次に保温工程に移行し、かつ、保温工程の最初のサブ工程が保温第1工程であることを認識し、補助電源2をOFF状態にし(時刻t11)、補助電源2から補助電子部品群4に電力(直流電圧Vs)供給されないようにする(図6で、「Vs」が「off」の状態に相当)。
【0103】
メインマイコン306は、保温工程に移行したことを確認した後、低消費電力モードであるスリープモードに移行する(時刻t12)。
【0104】
(時刻t12~t21の処理、時刻t21~t23の処理):
時刻t12~t21において、炊飯器1000は、保温工程のサブ工程である保温第1工程の処理を行う。保温第1工程では、炊飯器1000の内鍋InP1内の温度が所定の範囲内の温度に維持されるように、保温処理を行う。そして、保温第1工程の処理は、補助電子部品群4を使用せずに実行できるので、補助電源2をOFF状態として実行される。つまり、保温第1工程では、補助電源2がOFF状態で処理が実行されるため、炊飯器1000の消費電力を著しく低減させることできる。
【0105】
そして、保温第1工程を終了させる時刻である時刻t21になると、メインマイコン306は、スリープモードから通常モードに移行し、次のサブ工程である、ポンプ工程を実行するためのコマンド(このコマンドをコマンドCmd(Pump)とする)を、必要な機能部に対して、発行する。なお、メインマイコン306は、保温第1工程を終了させる時刻を把握しており、かつ、スリープモードにおいて、通常モードに移行させる機能を有しているものとする。
【0106】
また、時刻t21において、メインマイコン306は、コマンドCmd(Pump)に基づいて、補助電源2をON状態とする制御信号CTL1を生成し、当該制御信号CTL1を補助電源2に出力する。補助電源2は、メインマイコン306から補助電源2をON状態とする制御信号CTL1を受信すると、当該制御信号CTL1に従い、補助電源2をON状態とし(時刻t22)、補助電子部品群4に電力(直流電圧Vs)の供給を行う。
【0107】
また、メインマイコン306は、保温第1工程からポンプ工程に移行したことを確認した後、低消費電力モードであるスリープモードに移行する(時刻t23)。
【0108】
(時刻t23~t31の処理、時刻t31~t32の処理):
時刻t23~t31において、炊飯器1000は、保温工程のサブ工程であるポンプ工程の処理を行う。ポンプ工程では、図3に示すように、ポンプ43(図3において、ポンプPmp1)を作動させ(補助電源2により駆動させ)、炊飯器1000の外部の空気(外気)を、炊飯器1000の外部と連通した管、および、当該管を接続されたポンプ43(図3でポンプPmp1)の吸込口を介して取り込む。そして、ポンプ43は、取り込んだ空気を、吐出口、および、吐出口に接続され、かつ、内鍋InP1に連通した管を介して、内鍋InP1の中に吐出する(図3を参照)。
【0109】
ポンプ43により内鍋InP1の中に空気が吐出されると、内鍋InP1の内部の過剰な蒸気等が、調圧ユニットL13の内鍋InP1に連通する通気孔、調圧ユニットL13から開口部L1_holeに連通する空間Sp1(図3参照)を通って、炊飯器1000の外部に排出される(図3の(1)~(4)で示した空気(または蒸気)の流れを参照)。このようなポンプ工程の処理を行うことで、炊飯器1000の内鍋InP1の内部の過剰な蒸気により、内蓋L14の内面(内鍋InP1側の面)や、内蓋L14の結露を防止し、内鍋InP1の内部にある、例えば、ご飯の表面に過剰な露が垂れ白ぼけ(おかゆ状態)になったり、長時間の保温で保温臭が発生したりすることを適切に防止することができる。
【0110】
なお、ポンプ工程の処理において、メインマイコン306は、炊飯器1000の外部へ排出する蒸気等の量を調節するために、ステッピングモーター41、および/または、電磁弁42を所定のタイミングで駆動制御するようにしてもよい。
【0111】
そして、ポンプ工程を終了させる時刻である時刻t31になると、メインマイコン306は、スリープモードから通常モードに移行し、次のサブ工程である、保温第2工程を実行するためのコマンド(このコマンドをコマンドCmd(KeepTmp)とする)を、必要な機能部に対して、発行する。なお、メインマイコン306は、ポンプ工程を終了させる時刻を把握しており、かつ、スリープモードにおいて、通常モードに移行させる機能を有しているものとする。
【0112】
また、時刻t31において、メインマイコン306は、コマンドCmd(KeepTmp)に基づいて、補助電源2をOFF状態とする制御信号CTL1を生成し、当該制御信号CTL1を補助電源2に出力する。補助電源2は、メインマイコン306から補助電源2をOFF状態とする制御信号CTL1を受信すると、当該制御信号CTL1に従い、補助電源2をOFF状態とし、補助電子部品群4に電力(直流電圧Vs)の供給を停止させる。
【0113】
また、メインマイコン306は、ポンプ工程から保温第2工程に移行したことを確認した後、低消費電力モードであるスリープモードに移行する(時刻t32)。
【0114】
(時刻t32~t41の処理、時刻t41~t43の処理):
時刻t32~t41において、炊飯器1000は、保温第2工程の処理を行う。保温第2工程の処理は、保温第1工程の処理と同様である。また、時刻t41~t43の処理は、時刻t21~t23の処理と同様である。
【0115】
(時刻t43~t51の処理、時刻t51~t52の処理):
時刻t43~t51において、炊飯器1000は、ポンプ工程の処理を行う。時刻t43~t51でのポンプ工程の処理は、時刻t23~t31のポンプ工程の処理と同様である。
【0116】
また、時刻t51~t52の処理は、時刻t31~t32の処理と同様である。
【0117】
(時刻t52~t61の処理、時刻t61~t62の処理):
時刻t52~t61において、炊飯器1000は、保温第3工程の処理を行う。保温第3工程の処理は、保温第1工程の処理と同様である。
【0118】
保温第3工程を終了させる時刻である時刻t61になると、メインマイコン306は、スリープモードから通常モードに移行し、次のサブ工程は存在しないことを確認し、加熱動作状態を終了させ、待機状態に移行するためのコマンド(このコマンドをコマンドCmd(Out,Wait)とする)を、必要な機能部に対して、発行する。
【0119】
そして、メインマイコン306は、保温工程が終了し、加熱動作状態から待機状態に移行したことを確認した後、低消費電力モードであるスリープモードに移行する(時刻t62)。
【0120】
炊飯器1000において、上記のように処理することで、図6の電力値が示すように、保温工程において、ポンプ工程の処理を所定の期間に実行させながら、消費電力を効果的に低減させることができる。
【0121】
以上のように、炊飯器1000では、(1)待機状態において、補助電源2をOFF状態とし、補助電源2により電力供給を停止させ、(2)加熱動作状態において、保温工程の中のサブ工程において、補助電源2を使用して実行する処理(図6の場合、ポンプ工程の処理)があるサブ工程の処理が実行される期間中のみ、補助電源をON状態とする。したがって、炊飯器1000では、消費電力を効果的に低減させることができる。
【0122】
なお、上記では、保温工程のサブ工程において、ポンプ工程の処理のみが補助電源2をON状態として実行される場合について、説明したが、これに限定されることはなく、例えば、図7に示すように、保温工程のサブ工程において、ポンプ工程以外のサブ工程の処理(図7では、音声工程の処理)を、補助電源2をON状態として実行される処理としてもよい。
【0123】
図7の場合、保温第2工程の後に、音声工程に移行する。この点のみが、図6の場合と相違するので、この期間の処理についてのみ説明する。
【0124】
(時刻t42~t21の処理、時刻t21~t23の処理):
時刻t12~t21において、炊飯器1000は、保温工程のサブ工程である保温第1工程の処理を行う。保温第1工程では、炊飯器1000の内鍋InP1内の温度が所定の範囲内の温度に維持されるように、保温処理を行う。そして、保温第1工程の処理は、補助電子部品群4を使用せずに実行できるので、補助電源2をOFF状態として実行される。つまり、保温第1工程では、補助電源2がOFF状態で処理が実行されるため、炊飯器1000の消費電力を著しく低減させることできる。
【0125】
保温第2工程を終了させる時刻である時刻t41になると、メインマイコン306は、スリープモードから通常モードに移行し、次のサブ工程である、音声工程を実行するためのコマンド(このコマンドをコマンドCmd(Voice)とする)を、必要な機能部に対して、発行する。なお、メインマイコン306は、保温第2工程を終了させる時刻を把握しており、かつ、スリープモードにおいて、通常モードに移行させる機能を有しているものとする。
【0126】
また、時刻t41において、メインマイコン306は、コマンドCmd(Voice)に基づいて、補助電源2をON状態とする制御信号CTL1を生成し、当該制御信号CTL1を補助電源2に出力する。補助電源2は、メインマイコン306から補助電源2をON状態とする制御信号CTL1を受信すると、当該制御信号CTL1に従い、補助電源2をON状態とし(時刻t22)、補助電子部品群4に電力(直流電圧Vs)の供給を行う。そして、補助電子部品群4の第2音声駆動回路44は、コマンドCmd(Voice)に従い、音声工程の処理を実行するための処理を行う。
【0127】
また、メインマイコン306は、保温第2工程から音声工程に移行したことを確認した後、低消費電力モードであるスリープモードに移行する(時刻t43)。
【0128】
そして、炊飯器1000では、以降の処理が、図6の場合と同様に実行される。
【0129】
炊飯器1000において、上記のように処理することで、図7の電力値が示すように、保温工程において、ポンプ工程の処理および音声工程の処理を所定の期間に実行させながら、消費電力を効果的に低減させることができる。
【0130】
以上のように、炊飯器1000では、電子部品群を、(1)基本機能を担う主電子部品群3と、(2)補助機能を担う補助電子部品群4とを分け、さらに、主電源1と補助電源2とを設け、主電子部品群3には、主電源1の電源系統により電力供給し、補助電子部品群4には、補助電源2の電源系統により電力供給する構成を有している。
【0131】
そして、炊飯器1000では、上記で説明したように、(1)待機状態において、補助電源2をOFF状態とし、補助電源2により電力供給を停止させ、(2)加熱動作状態において、保温工程の中のサブ工程において、補助電源2を使用して実行する処理(図7の場合、ポンプ工程および音声工程の処理)があるサブ工程の処理が実行される期間中のみ、補助電源をON状態とする。したがって、炊飯器1000では、消費電力を効果的に低減させることができる。
【0132】
[他の実施形態]
上記実施形態では、加熱保温機能付き電気機器として、炊飯器1000を例に説明したが、これに限定されることはなく、加熱保温機能付き電気機器は、炊飯器以外の電気機器(例えば、フードプロセッサー等)であってもよい。
【0133】
また、炊飯器1000(加熱保温機能付き電気機器の一例)の物理的構成(構成要素、部品等の配置、形状、材質等)は、上記実施形態で示したものに限定されることはなく、他の物理的構成であってもよい。例えば、制御基板CB1、マイコン基板MB1は、ともに、蓋体L1の内部に配置されるものであってもよい。
【0134】
また、主電源1が供給(出力)する電力の電圧値Vmと、補助電源2が供給(出力)する電力の電圧値Vsとの大小関係は、任意のものであってよい。すなわち、Vm>Vsであってもよいし、Vm=Vsであってもよいし、Vm<Vsであってもよい。
【0135】
また、炊飯器1000の主電子部品群3と、補助電子部品群4との分類の仕方は、上記実施形態のものに限定されることはなく、1または複数の部品の所属する部品群(主電子部品群3、補助電子部品群4)を変更してもよい。例えば、LCD駆動回路311、バックライト313、LED駆動回路314の使用頻度が少なく、基本機能を担うものではない場合、LCD駆動回路311、バックライト313、LED駆動回路314を補助電子部品群4とし、補助電源2により駆動されるように変更してもよい。
【0136】
つまり、炊飯器1000の製品仕様に基づいて、基本機能(例えば、使用頻度が多い機能)、補助機能(例えば、使用頻度が少ない機能)を決定し、それに応じて、基本機能を担う部品群を主電子部品群3とし、補助機能を担う部品群を補助電子部品群4とすればよい。
【0137】
例えば、炊飯器において、(1)基本機能を担う主電子部品群を、制御マイコン基板、IHヒーター、操作表示基板等とし、(2)補助機能を担う補助電子部品群を、圧力制御用のステッピングモーター、荒熱取り用のポンプ、音声回路等としてもよい。
【0138】
また、上記実施形態において、構成部材のうち、上記実施形態に必要な主要部材のみを簡略化して示している部分がある。したがって、上記実施形態において明示されなかった任意の構成部材を備えうる。また、上記実施形態および図面において、各部材の寸法は、実際の寸法および寸法比率等を忠実に(厳密に)表したものではない部分がある。したがって、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で寸法や寸法比率等の変更は可能である。
【0139】
なお、本発明の具体的な構成は、上記実施形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更および修正が可能である。
【符号の説明】
【0140】
1000 炊飯器(加熱保温機能付き電気機器)
1 主電源
2 補助電源
3 主電子部品群
4 補助電子部品群
43 ポンプ
44 第2音声駆動回路(音声駆動回路)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7