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特許7469800服薬支援装置、及び服薬支援プログラム。
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-09
(45)【発行日】2024-04-17
(54)【発明の名称】服薬支援装置、及び服薬支援プログラム。
(51)【国際特許分類】
   A61J 7/04 20060101AFI20240410BHJP
【FI】
A61J7/04 B
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2020125996
(22)【出願日】2020-07-24
(65)【公開番号】P2022022029
(43)【公開日】2022-02-03
【審査請求日】2023-05-10
(73)【特許権者】
【識別番号】504237832
【氏名又は名称】ノーベルファーマ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100175075
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 康子
(72)【発明者】
【氏名】山野 新治
【審査官】村上 勝見
(56)【参考文献】
【文献】特表2005-500099(JP,A)
【文献】特開2003-331061(JP,A)
【文献】特開2017-205287(JP,A)
【文献】特開2016-071624(JP,A)
【文献】特開2003-022325(JP,A)
【文献】特開2010-051380(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61J 7/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
連続した服薬期間と連続した休薬期間との組み合わせからなる服薬スケジュールに従って服用される薬剤を処方された患者における服薬を支援するための服薬支援装置であって、
服薬期間中の各日における所定時刻において、服薬を促す通知を服薬期間開始日からの経過日数と共に通知する第一の通知部と、
服薬の有無の入力を受け付ける服薬状況入力受付部と、
第一の通知部による通知が行われた時点における体調に関する情報の入力を受け付ける体調情報入力受付部と、
服薬期間中の各日において、服薬状況の入力がなされなかった場合に、所定回数を上限として、所定時間間隔で、服薬状況の入力がなされるまで服薬を促す通知を繰り返し行う再通知部と、
入力された前記服薬状況と、入力された前記体調に関する情報を、日付と共に記憶する記憶部と、
服薬期間中において、休薬期間開始日の所定日数前から休薬期間開始日の前日までの期間を含む所定期間において少なくとも各日1回ずつ、休薬期間開始日までの日数を通知する第二の通知部と、
休薬期間中において、服薬期間開始日の所定日数前からから服薬期間開始日の前日までの期間を含む所定期間において少なくとも各日1回ずつ、服薬期間開始日までの日数を通知する第三の通知部と、
ユーザの求めに応じ、記憶部によって記憶された服薬実績と体調に関する情報を日付と共に表示する機能を有する表示部と、
を備え、
前記第二の通知部による通知を開始する日及び前記第三の通知部の通知を開始する日は、予め設定されている又はユーザが任意に選択できる、装置。
【請求項2】
連続した服薬期間と連続した休薬期間との組み合わせからなる服薬スケジュールに従って服用される薬剤を処方された患者における服薬を支援するための服薬支援装置であって、
服薬期間中の各日における所定時刻において、服薬を促す通知を服薬期間開始日からの経過日数と共に通知する第一の通知部と、
服薬の有無の入力を受け付ける服薬状況入力受付部と、
休薬期間を含む全ての日の各日における体調に関する情報の入力を受け付ける体調情報入力受付部と、
服薬期間中の各日において、服薬状況の入力がなされなかった場合に、所定回数を上限として、所定時間間隔で、服薬状況の入力がなされるまで服薬を促す通知を繰り返し行う再通知部と、
入力された前記服薬状況と、入力された前記体調に関する情報を、日付と共に記憶する記憶部と、
服薬期間中において、休薬期間開始日の所定日数前から休薬期間開始日の前日までの期間を含む所定期間において少なくとも各日1回ずつ、休薬期間開始日までの日数を通知する第二の通知部と、
休薬期間中において、服薬期間開始日の所定日数前からから服薬期間開始日の前日までの期間を含む所定期間において少なくとも各日1回ずつ、服薬期間開始日までの日数を通知する第三の通知部と、
ユーザの求めに応じ、記憶部によって記憶された服薬実績と体調に関する情報を日付と共に表示する機能を有する表示部と、
を備え、
前記第二の通知部による通知を開始する日及び前記第三の通知部の通知を開始する日は、予め設定されている又はユーザが任意に選択できる、装置。
【請求項3】
複数の服薬スケジュールから患者が処方された薬剤に対応したひとつの服薬スケジュールの選択を受け付ける、服薬スケジュール選択部を、さらに備える、請求項1又は2に記載の装置。
【請求項4】
ユーザの求めに応じ、薬剤の服薬方法を含む薬剤に関する情報を表示する説明表示部をさらに備える、請求項1から3の何れか1項に記載の、装置。
【請求項5】
複数の選択肢からユーザによって選択された質問に対する回答を表示する、質問回答部を、さらに備える、請求項1から4の何れか1項に記載の、装置。
【請求項6】
連続した服薬期間と連続した休薬期間との組み合わせからなる服薬スケジュールに従って服用される薬剤を処方された患者における服薬を支援するために、ユーザ端末に、
服薬期間中の各日における所定時刻において、服薬を促す通知を服薬期間開始日からの経過日数と共に通知する第一の通知ステップと、
服薬の有無の入力を受け付ける服薬状況入力受付ステップと、
第一の通知ステップによる通知が行われた時点における体調に関する情報の入力を受け付ける体調情報入力受付ステップと、
服薬期間中の各日において、服薬状況の入力がなされなかった場合に、所定回数を上限として、所定時間間隔で、服薬状況の入力がなされるまで服薬を促す通知を繰り返し行う再通知ステップと、
前記服薬状況入力受付ステップにて入力された前記服薬状況と、前記体調情報入力受付ステップにて入力された前記体調に関する情報を、日付と共に記憶する記憶ステップと、
服薬期間中において、休薬期間開始日の所定日数前からから休薬期間開始日の前日までの期間を含む所定期間において少なくとも各日1回ずつ、休薬期間開始日までの日数を通知する第二の通知ステップと、
休薬期間中において、服薬期間開始日の所定日数前からから服薬期間開始日の前日までの期間を含む所定期間において少なくとも各日1回ずつ、服薬期間開始日までの日数を通知する第三の通知ステップと、
ユーザの求めに応じ、記憶ステップによって記憶された服薬実績と体調に関する情報を日付と共に表示する表示ステップと、
前記第二の通知ステップによる通知を開始する日及び前記第三の通知ステップによる通知を開始する日を、予め設定する又はユーザが任意に選択するステップと、
を実行させる、プログラム。
【請求項7】
連続した服薬期間と連続した休薬期間との組み合わせからなる服薬スケジュールに従って服用される薬剤を処方された患者における服薬を支援するために、ユーザ端末に、
服薬期間中の各日における所定時刻において、服薬を促す通知を服薬期間開始日からの経過日数と共に通知する第一の通知ステップと、
服薬の有無の入力を受け付ける服薬状況入力受付ステップと、
休薬期間を含む全ての日の各日における体調に関する情報の入力を受け付ける体調情報入力受付ステップと、
服薬期間の各日において、服薬状況の入力がなされなかった場合に、所定回数を上限として、所定時間間隔で、服薬状況の入力がなされるまで服薬を促す通知を繰り返し行う再通知ステップと、
前記服薬状況入力受付ステップにて入力された前記服薬状況と、前記体調情報入力受付ステップにて入力された前記体調に関する情報を、日付と共に記憶する記憶ステップと、
服薬期間中において、休薬期間開始日の所定日数前からから休薬期間開始日の前日までの期間を含む所定期間において少なくとも各日1回ずつ、休薬期間開始日までの日数を通知する第二の通知ステップと、
休薬期間中において、服薬期間開始日の所定日数前からから服薬期間開始日の前日までの期間を含む所定期間において少なくとも各日1回ずつ、服薬期間開始日までの日数を通知する第三の通知ステップと、
ユーザの求めに応じ、記憶ステップによって記憶された服薬実績と体調に関する情報を日付と共に表示する表示ステップと、
前記第二の通知ステップによる通知を開始する日及び前記第三の通知ステップによる通知を開始する日を、予め設定する又はユーザが任意に選択するステップと、
を実行させる、プログラム。
【請求項8】
複数の服薬スケジュールから患者が処方された薬剤に対応したひとつの服薬スケジュールの選択を受け付ける、服薬スケジュール選択ステップをさらに実行させ、第一の通知ステップ、第二の通知ステップ、第三の通知ステップは、選択された服薬スケジュールに従って所定の通知を行う、請求項6又は7に記載の、プログラム。
【請求項9】
ユーザの求めに応じ、薬剤の服薬方法を含む薬剤に関する情報を表示する説明表示ステップをさらに実行させる、請求項6から8の何れか1項に記載の、プログラム。
【請求項10】
複数の選択肢からユーザによって選択された質問に対する回答を表示する、質問回答ステップを、さらに実行させる、請求項6から9の何れか1項に記載の、プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、服薬支援装置及び服薬支援プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
毎日服用する必要のある薬剤を処方された患者にとって、薬剤の飲み忘れを防ぐことは、服薬コンプライアンス上重要である。この様な観点から、服薬忘れを防止するための装置等が提案されている。特許文献1には、予定された服薬時間までに服薬をしないか、服薬をすることを忘れてしまった服薬者に、警報に用いるメッセージを音声で送信する機能を有する装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2015-150248号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示された装置は、設定された時刻に基づいて警報を発する機能は有しているものの、服薬実績等を記憶して管理するといった機能は有していない。
【0005】
また、薬剤によっては、一定の服薬期間と休薬期間との組み合わせにより構成される服薬スケジュールに基づいて服用されるものもあるが、特許文献1に開示された装置では、この様な服用形態には対応できない。
例えば、月経困難症治療剤の中には、一定期間の服薬期間(例えば、21日又は77日)と休薬期間(例えば、7日)との組み合わせによる服薬スケジュールに従って服薬するように用法が定められたものがある。この様な薬剤は、比較的長期間にわたって服薬及び休薬を行うため、服薬すべき時に服薬を忘れてしまうといった事態や、逆に、本来は休薬すべきときに間違えて服薬してしまうことといった事態を招来しやすくなる。従って、この様な薬剤では、特に、日々の服薬管理を適切に行うことが重要となる。
【0006】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、服薬期間と休薬期間との組み合わせによる服薬スケジュールに従って服用される薬剤を処方された患者が、適切に服薬及び休薬を行うことを支援するための、服薬支援装置及び服薬支援プログラムを提供することを目的とした。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る服薬支援装置は、連続した服薬期間と連続した休薬期間との組み合わせからなる服薬スケジュールに従って服用される薬剤を処方された患者における服薬を支援するための服薬支援装置であって、服薬期間中の各日における所定時刻において、服薬を促す通知を服薬期間開始日からの経過日数と共に通知する第一の通知部と、服薬の有無の入力を受け付ける服薬状況入力受付部と、第一の通知部による通知が行われた時点における体調に関する情報の入力を受け付ける体調情報入力受付部と、服薬期間中の各日において服薬状況の入力がなされなかった場合に、所定回数を上限として、所定時間間隔で、服薬状況の入力がなされるまで服薬を促す通知を繰り返し行う再通知部と、入力された前記服薬状況と、入力された前記体調に関する情報を、日付と共に記憶する記憶部と、服薬期間中において、休薬期間開始日の所定日数前から休薬期間開始日の前日までの期間を含む所定期間において少なくとも各日1回ずつ、休薬期間開始日までの日数を通知する第二の通知部と、休薬期間中において、服薬期間開始日の所定日数前からから服薬期間開始日の前日までの期間を含む所定期間において少なくとも各日1回ずつ、服薬期間開始日までの日数を通知する第三の通知部と、ユーザの求めに応じ、記憶部によって記憶された服薬実績と体調に関する情報を日付と共に表示する機能を有する表示部と、を備える。
【0008】
同様に、本発明に係るプログラムは、連続した服薬期間と連続した休薬期間との組み合わせからなる服薬スケジュールに従って服用される薬剤を処方された患者における服薬を支援するために、ユーザ端末に、服薬期間中の各日における所定時刻において、服薬を促す通知を服薬期間開始日からの経過日数と共に通知する第一の通知ステップと、服薬の有無の入力を受け付ける服薬状況入力受付ステップと、第一の通知ステップによる通知が行われた時点における体調に関する情報の入力を受け付ける体調情報入力受付ステップと、服薬期間中の各日において服薬状況の入力がなされなかった場合に、所定回数を上限として、所定時間間隔で、服薬状況の入力がなされるまで服薬を促す通知を繰り返し行う再通知ステップと、前記服薬状況入力受付ステップにて入力された前記服薬状況と、前記体調情報入力受付ステップにて入力された前記体調に関する情報を、日付と共に記憶する記憶ステップと、服薬期間中において、休薬期間開始日の所定日数前から休薬期間開始日の前日までの期間を含む所定期間において少なくとも各日1回ずつ、休薬期間開始日までの日数を通知する第二の通知ステップと、休薬期間中において、服薬期間開始日の所定日数前からから服薬期間開始日の前日までの期間を含む所定期間において少なくとも各日1回ずつ、服薬期間開始日までの日数を通知する第三の通知ステップと、ユーザの求めに応じ、前記記憶ステップによって記憶された服薬実績と体調に関する情報を日付と共に表示する表示ステップと、を実行させる。
【0009】
本発明に係る服薬支援装置及び服薬支援プログラムは、服薬期間内の決められた時刻に服薬を促す通知を行うとともに、服薬期間開始日からの経過日数も通知する機能を有していることに加え、服薬期間及び休薬期間の開始日が近付いた時に、別途その旨を伝える通知を行う機能を有しているため、比較的長期間にわたる服薬スケジュールに従った薬剤の服用を、より適切に行うことが可能となる。
また、服薬状況と体調に関する情報を、日付と関連付けて記憶し、表示する機能を有しているので、ユーザが、より適切に自己管理を行うことが可能となる。
ここで、記憶部による記憶処理は、服薬状況入力受付部の機能によって入力された服薬状況と、体調情報入力受付部の機能によって入力された体調情報を、服薬支援装置内のデータ領域に保存するものであっても良いが、服薬支援装置外のサーバやデータベースに記憶させる処理を行うものであっても良い。同様に、記憶ステップによる記憶処理は、服薬状況入力受付ステップによって入力された服薬状況と、体調情報入力受付ステップによって入力された体調情報を、服薬支援プログラムがインストールされたユーザ端末内のデータ領域に保存するものであっても良いが、服薬支援装置外のサーバやデータベースに記憶させる処理を行うものであっても良い。
【0010】
本発明に係る服薬支援装置は、連続した服薬期間と連続した休薬期間との組み合わせからなる服薬スケジュールに従って服用される薬剤を処方された患者における服薬を支援するための服薬支援装置であって、服薬期間中の各日における所定時刻において、服薬を促す通知を服薬期間開始日からの経過日数と共に通知する第一の通知部と、服薬の有無の入力を受け付ける服薬状況入力受付部と、休薬期間を含む全ての日の各日における体調に関する情報の入力を受け付ける体調情報入力受付部と、服薬期間中の各日において服薬状況の入力がなされなかった場合に、所定回数を上限として、所定時間間隔で、服薬状況の入力がなされるまで服薬を促す通知を繰り返し行う再通知部と、入力された前記服薬状況と、入力された前記体調に関する情報を、日付と共に記憶する記憶部と、服薬期間中において、休薬期間開始日の所定日数前から休薬期間開始日の前日までの期間を含む所定期間において少なくとも各日1回ずつ、休薬期間開始日までの日数を通知する第二の通知部と、休薬期間中において、服薬期間開始日の所定日数前からから服薬期間開始日の前日までの期間を含む所定期間において少なくとも各日1回ずつ、服薬期間開始日までの日数を通知する第三の通知部と、ユーザの求めに応じ、記憶部によって記憶された服薬実績と体調に関する情報を日付と共に表示する機能を有する表示部と、を備える。
【0011】
同様に、本発明に係るプログラムは、連続した服薬期間と連続した休薬期間との組み合わせからなる服薬スケジュールに従って服用される薬剤を処方された患者における服薬を支援するために、ユーザ端末に、服薬期間中の各日における所定時刻において、服薬を促す通知を服薬期間開始日からの経過日数と共に通知する第一の通知ステップと、服薬の有無の入力を受け付ける服薬状況入力受付ステップと、休薬期間を含む全ての日の各日における体調に関する情報の入力を受け付ける体調情報入力受付ステップと、服薬期間中の各日において服薬状況の入力がなされなかった場合に、所定回数を上限として、所定時間間隔で、服薬状況の入力がなされるまで服薬を促す通知を繰り返し行う再通知ステップと、前記服薬状況入力受付ステップにて入力された前記服薬状況と、前記体調情報入力受付ステップにて入力された前記体調に関する情報を、日付と共に記憶する記憶ステップと、服薬期間中において、休薬期間開始日の所定日数前から休薬期間開始日の前日までの期間を含む所定期間において少なくとも各日1回ずつ、休薬期間開始日までの日数を通知する第二の通知ステップと、休薬期間中において、服薬期間開始日の所定日数前からから服薬期間開始日の前日までの期間を含む所定期間において少なくとも各日1回ずつ、服薬期間開始日までの日数を通知する第三の通知ステップと、ユーザの求めに応じ、前記記憶ステップによって記憶された服薬実績と体調に関する情報を日付と共に表示する表示ステップと、を実行させる。
【0012】
この様な構成とすることにより、休薬期間中も含む全ての期間における体調を合わせて管理できるので、服薬管理をより適切に行うことができる。
【0013】
本発明に係る服薬支援装置は、複数の服薬スケジュールから患者が処方された薬剤に対応したひとつの服薬スケジュールの選択を受け付ける、服薬スケジュール選択部を、さらに備えるものであって良い。
同様に本発明に係る服薬支援プログラムは、複数の服薬スケジュールから患者が処方された薬剤に対応したひとつの服薬スケジュールの選択を受け付ける、服薬スケジュール選択ステップを、さらにユーザ端末に実行させるものであって良い。
この場合において、服薬支援装置における第一の通知部、第二の通知部、第三の通知部は、服薬スケジュール選択部にて選択された服薬スケジュールに従って所定の通知を行う。同様に、服薬支援プログラムにおける第一の通知ステップ、第二の通知ステップ、第三の通知ステップは、服薬スケジュール選択ステップにて選択された服薬スケジュールに従って所定の通知を行う。
【0014】
この様な機能を持たせることにより、複数の服薬スケジュールを選択できる薬剤に対しても、処方時の指示に従った服薬スケジュールを選択することが可能となる。
【0015】
本発明に係る服薬支援装置は、ユーザの求めに応じ、薬剤の服薬方法を含む薬剤に関する情報を表示する説明表示部をさらに備えるものであって良い。
同様に、本発明係る服薬支援プログラムは、ユーザの求めに応じ、薬剤の服薬方法を含む薬剤に関する情報を表示する説明表示ステップを、さらにユーザ端末に実行させるものであって良い。
【0016】
この様な機能を持たせることにより、ユーザが薬剤の服薬方法を始めとする薬剤に関する注意事項をいつでも確認することができ、飲み忘れ等をより適切に防ぐことが可能となる他、自己管理をより適切に行うことが可能となる。
【0017】
本発明に係る服薬支援装置は、複数の選択肢からユーザによって選択された質問に対する回答を表示する質問回答部を、さらに備えるものであって良い。
同様に、本発明に係る服薬支援プログラムは、複数の選択肢からユーザによって選択された質問に対する回答を表示する質問回答ステップを、ユーザ端末にさらに実行させるものであって良い。
【0018】
この様な機能を備えることにより、ユーザが服薬に関する疑問点を即座に解決することが可能となり、より適切に自己管理を行うことが可能となる。
【発明の効果】
【0019】
本発明に係る服薬支援装置及び服薬支援プログラムを用いることにより、服薬期間と休薬期間との組み合わせによる服薬スケジュールに従って服用される薬剤を処方された患者が、定められた服薬スケジュールに従って服薬及び休薬を行うことを、より効果的に支援することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】服薬支援装置10の好ましい態様における機能ブロック図
図2】服薬支援プログラム200の好ましい態様における構成を示す図
図3】外部サーバ400と服薬支援装置10として機能するユーザ端末500との関係を示す図
図4】服薬支援プログラム200におけるトップ画面の一例を示す図
図5】服薬支援プログラム200における設定画面の一例を示す図
図6】通知ステップから記憶ステップまでの処理の流れを示すフローチャート
図7】服薬状況の入力及び服薬を促す通知がなされた画面の一例を示す図
図8】体調情報入力を要求する画面の一例を示す図
図9】休薬期間開始日を通知する画面の一例を示す図
図10】服薬期間開始日を通知する画面の一例を示す図
図11】服薬記録を表示させた画面の一例を示す図
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下に、図面を参照しつつ本発明を具体的に説明する。ただし、下記の説明はあくまでも本発明の内容を説明するための例示であり、本発明の内容を限定する意図ではない。
なお、本明細書において、「患者」とは、服薬支援の対象となる薬剤を処方された患者を指し、「ユーザ」とは、本発明に係る服薬支援装置及び服薬支援プログラムを使用又は操作する者を指す。「患者」と「ユーザ」は、通常は同一であるが、患者の置かれた状況によっては異なる場合もあり得る。
【0022】
(服薬支援装置及び服薬支援プログラムの全体構成)
図1は、本発明に係る服薬支援装置10の機能ブロック図である。好ましい態様において、服薬支援装置10は、機能的に、服薬スケジュール選択部20、第一の通知部30、再通知部40、第二の通知部50、第三の通知部60、服薬状況入力受付部70、体調情報入力受付部80、記憶部90、表示部100、説明表示部120、質問回答部130により構成されており、外部のデータベース110と、ネットワーク等の通信手段によって接続されている。
好ましい態様において、服薬支援装置10は、服薬支援プログラム200を読み込んだユーザ端末である。ユーザ端末に読み込まれた服薬支援プログラム200が動作することにより、ユーザ端末が服薬支援装置10として機能する。ユーザ端末は、パーソナルコンピュータの他、スマートフォンやタブレットといった汎用の端末を用いることができる。
【0023】
図2は服薬支援プログラム200の好ましい態様における構成を示す図である。好ましい態様において、服薬支援プログラム200は、処理を統括するメインモジュール(図示せず)と、服薬スケジュール選択モジュール210と、第一の通知モジュール220と、再通知モジュール230と、第二の通知モジュール240と、第三の通知モジュール250と、服薬状況入力受付モジュール260と、体調情報入力受付モジュール270と、記憶モジュール280と、表示モジュール290と、説明表示モジュール300と、質問回答モジュール310によって構成される。
服薬スケジュール選択モジュール210は、ユーザ端末に服薬スケジュール選択ステップを実行させ、ユーザ端末を、服薬スケジュール選択部20として機能させる。第一の通知モジュール220は、ユーザ端末に第一の通知ステップを実行させ、ユーザ端末を第一の通知部30として機能させる。再通知モジュール230は、ユーザ端末に再通知ステップを実行させ、ユーザ端末を再通知部40として機能させる。第二の通知モジュール240は、ユーザ端末に第二の通知ステップを実行させ、ユーザ端末を第二の通知部50として機能させる。第三の通知モジュール250は、ユーザ端末に第三の通知ステップを実行させ、ユーザ端末を第三の通知部60として機能させる。服薬状況入力受付モジュール260は、ユーザ端末に服薬状況入力受付ステップを実行させ、ユーザ端末を服薬状況入力受付部70として機能させる。体調情報入力受付モジュール270は、ユーザ端末に体調情報入力受付ステップを実行させ、ユーザ端末を体調情報入力受付部80として機能させる。記憶モジュール280は、ユーザ端末に記憶ステップを実行させ、ユーザ端末を記憶部90として機能させる。表示モジュール290は、ユーザ端末に表示ステップを実行させ、ユーザ端末を表示部100として機能させる。説明表示モジュール300は、ユーザ端末に説明表示ステップを実行させ、ユーザ端末を説明表示部120として機能させる。質問回答モジュール310は、ユーザ端末に質問回答ステップを実行させ、ユーザ端末を質問回答部130として機能させる。
【0024】
データベース110には、服薬管理に必要な情報、例えば、患者の性別、生年月日といった患者に関する情報(ユーザ情報)の他、服薬スケジュール、ユーザによって指定された通知時刻、再通知の間隔及び上限回数といった設定データが格納されている。さらに、データベース110には、保存された服薬状況や体調情報およびカレンダーといった服薬管理を行うための情報や、薬剤に関する注意事項や服薬方法のガイドとなる情報、典型的な質問とその回答といったユーザを支援するための情報も、格納されている。
図1に示した例では、データベース110が服薬支援装置10から独立した外部のサーバ内に設けられているが、データベース110は服薬支援装置10の一部(例えば、ユーザ端末内の記憶領域)としても良い。
【0025】
図3は、外部サーバ400と服薬支援装置10として機能するユーザ端末500との関係を示す図である。図3では、ユーザ端末500に読み込まれた服薬支援プログラム200の機能により、ユーザ端末500が服薬支援装置10として機能する。図3に示す例では、データベース110が、外部サーバ400内に設けられている。
ユーザ端末500とサーバ400とは、ネットワーク等の通信手段によって接続されており、ユーザ端末500に入力された通知時刻、再通知の回数及び間隔、並びに複数の服薬スケジュールからどの服薬スケジュールを選択したかといった各種の設定データや、服薬状況、体調情報といった入力データを、サーバ400内のデータベース110に記憶させることができる。また、服薬支援装置10や服薬支援プログラム200が必要に応じてサーバ400にアクセスし、通知情報やユーザ端末から表示を要求された各種表示データや質問回答情報(図3では「Q&A情報」と記載)等を、データベース110から引き出して利用することができる。
また好ましい態様において、外部サーバ400には、服薬支援プログラム200及びそのアップデートプログラムが格納されており、ユーザが初めて服薬支援プログラム200を使用するときやアップデートが必要になった場合に、ユーザ端末500からサーバ400にアクセスし、服薬支援プログラム200やそのアップデートプログラムのダウンロードを行うことができる。
【0026】
(各部の動作及び機能)
各部の動作及び機能を、ユーザ端末500に表示される操作画面を参照しつつ説明する。
図4は、服薬支援プログラム200を起動させたときに表示されるトップ画面の一例である。トップ画面では、服薬支援プログラム200の名称(本例では、「おくすりサポート」と表示)の他、各機能を使用するためのボタンが表示されている。例えば、「使い方」と表示されたボタンをクリックすることにより、服薬支援プログラム200のユーザマニュアルが表示される。また、「リンク情報」といったボタンをクリックすることにより、製薬企業のホームページ等へリンクする画面が表示される。その他のボタンの機能については、各ステップの説明と合わせ、順次説明を行う。
【0027】
ユーザは、最初の使用時や服薬スケジュール等の設定を変更する場合、設定画面に移行することにより、各種設定の入力やその変更を行うことができる。ユーザがトップ画面において「設定」ボタンをクリックすることにより、ユーザ端末500における表示画面が設定画面に移行する。設定画面上で、ユーザは、服薬支援プログラム200を機能させるために必要な情報の入力や、変更を行うことができる。図5は、トップ画面において、設定ボタンをクリックすることにより表示される、設定画面の一例である。好ましい態様において、設定画面では、「性別」「生年月日」「服薬スケジュール」「服薬開始日」「服薬支援プログラムの使用開始日」「通知時刻」「再通知回数」といった情報を入力するための入力欄が表示される。入力すべき情報が多いために一画面に表示しきれない場合は、画面を下側にスクロール又はスワイプする等して画面を動かし、残りの項目を表示させるといった構成とする(図5a、b)。各項目名の表示された入力欄をクリックすることにより、プルダウンメニューが表示され、適切なものを選択することにより、各項目を設定することができる。
例えば、月経困難症治療剤の一例では、「服薬スケジュール」の入力欄をクリックすると、「21日間服用+7日間休薬」と「77日間服用+7日間休薬」といった2つの選択肢が表示される。薬剤の処方時に指示された服薬スケジュールを選択することにより、処方された薬剤に対応した服薬スケジュールが選択される。また、「通知回数」の入力欄をクリックすると、複数の整数(例えば、1から5までの整数)が並べてプルダウンメニューに表示され、ユーザが希望する再通知回数を選択することにより、再通知の上限数を設定することができる。本例においては、再通知の間隔は、プログラムにおいて、予め30分に設定されている。従って、「通知時刻」を22時に設定し、「再通知回数」を3回に設定すると、22時の他、服薬状況が入力されるまで、22時30分、23時、23時30分に、再通知が行われる。再通知を行う時間間隔は、ユーザが任意に設定できる構成とすることも、もちろん可能である。この様な構成とした場合は、設定画面に「再通知間隔」の入力欄を設け、ユーザに入力を促す態様とすればよい。
全ての情報の記入が完了した時点で、「登録」ボタンをクリックすることにより、設定画面において入力された情報は、サーバ400に送られ、データベース110内に格納される。必要な情報がデータベース110に格納されることにより、服薬支援プログラム200を動作させる準備が整い、通知ステップを始めとする各機能が実施される。例えば、上記の服薬スケジュール選択に係る設定データに従い、服薬補助プログラム200が、服薬スケジュール選択ステップを実行する。そして、画面下部の「TOPページ」と表記されたボタンをクリックすることにより、トップ画面に移行する(図7から11について、同じ。)。
【0028】
図6は、通知ステップから記憶ステップまでにおける、一連の処理の流れを示すフローチャートである。服薬補助プログラム200は、ユーザ端末に第一の通知ステップ及び服薬状況入力受付ステップを実行させ、設定された服薬スケジュールおよび通知時刻の情報に基づき、服薬期間内の通知時刻に通知を行うとともに(ステップS01)、服薬状況の入力を促す(ステップS02)。図7は、第一の通知ステップ及び服薬状況入力受付ステップが実行された際の、ユーザ端末画面である。本例においては、「本日は服用しましたか?」といった通知を行うことにより、ユーザに服薬を促す通知を行うと同時に、服薬状況の入力を促す(つまり、第一の通知ステップにおける通知と同時に服薬状況入力受付ステップに係る服薬情報の入力の要求を同時に行う。)。そして、服薬状況について「はい」または「いいえ」を入力することにより、服薬状況が入力され、服薬補助プログラム200が服薬状況に関する情報を受け付ける(ステップS03)。また、図7に示すように、第一の通知ステップにおいては、服薬を促す通知に合わせて、服薬期間の開始日からの経過日数の表示も行われる(本例では、服薬期間開始の初日であるため、「1日目」と表示。)。この様な表示を行うことにより、ユーザが服薬スケジュールを再確認することができ、より効果的に薬の飲み忘れ等を防ぐことができる。
【0029】
服薬状況の入力が確認されたら、服薬補助プログラム200は、ユーザ端末に体調情報入力受付ステップを実行させ、ユーザに体調情報の入力を促す(ステップS04)。図8は、体調情報入力受付ステップに従って体調情報入力を要求する画面が表示された、ユーザ端末500の表示画面である。好ましい態様において、服薬補助プログラム200は、服薬対象となった薬剤に関連した体調に関する質問をあらかじめ用意し、ユーザが「はい」又は「いいえ」で回答する様にする。この様な構成とすると、ユーザが体調に関する情報を入力しやすくなる。ユーザが各項目に対する回答を入力すると、服薬補助プログラム200は、体調情報の入力を受け付ける(ステップS05)。
【0030】
服薬状況及び体調情報が入力されたら、服薬支援プログラム200は、ユーザ端末に記憶ステップを実行させ、入力された服薬状況及び体調情報をサーバ400に送付し、データベース110に記憶する(ステップS06)。その際、服薬補助プログラム200は、服薬状況及び体調情報をそれぞれの情報が入力された日付と関連付け、予めデータベース110に格納されていたカレンダー上に記憶する。日付と関連付けてカレンダー上に記憶することにより、ユーザが服薬状況や体調の推移を確認することができ、記録を、体調管理に利用することが可能となる。
【0031】
一方、ステップS02において、一定時間経過しても服薬状況の入力がなされなかった場合は、服薬補助プログラム200は、ユーザ端末に再通知ステップを実行させ、再度、第一の通知と同様の通知を行う。再通知は、予め設定された再通知間隔に相当する時間が経過した時点で服薬状況に関する情報の入力が無かった場合に実行される。そして、この操作を、服薬状況が入力されるまでの間、指定された再通知回数を上限として、繰り返し行われる。
【0032】
なお、上記の例では、服薬状況の入力が確認された後で体調情報の入力を促す構成としているが、体調情報の入力の要求は、ステップS01からS03に係る処理に先立って実行することとすることも、服薬状況の入力とは無関係に行うこととすることももちろん可能である。服薬状況の入力とは無関係に体調情報の入力を促す構成とする場合は、例えば、図7及び図8に例示されたような表示を、同時に端末画面に表示させ、ユーザが画面上で回答したい項目を個別に選択し、回答するといった構成とすれば良い。
【0033】
また、休薬期間中においても体調情報の入力を受け付ける態様とする場合は、ステップS01に係る処理に先立ち、処理を実行している日が服薬期間か休薬期間かを判断するステップを実行し、休薬期間に該当すると判断された場合は、ステップS01からS03に係る処理を実行せず、ステップS04以降を実行するようにすれば良い。
【0034】
次に、第二の通知ステップ及び第三の通知ステップについて、説明する。
比較的長期間にわたる服薬期間や休薬期間を有する薬剤を服用している場合や、事情により服薬スケジュールの変更を行った場合などにおいては、服薬期間が終了して休薬期間に切り替わったことを忘れてそのまま服薬し続けてしまったり、逆に、休薬期間が終了したにもかかわらず服薬を開始することを忘れてしまうといったことが起こりやすくなる。
そこで、本発明に係る服薬補助プログラム200では、ユーザ端末500に第二の通知ステップ及び第三の通知ステップを実行させ、休薬期間及び服薬期間の開始日の所定日数前から、少なくとも1日1回、休薬期間及び服薬期間の開始日の到来を通知する。図9及び図10は、それぞれ休薬期間開始日を通知する画面(第二の通知ステップが実行された結果による画面)と服薬期間開始日を通知する画面(第三の通知ステップが実行された結果による画面)を表す。本実施形態では、休薬期間及び服薬期間の開始日の2日前から前日まで、一日1回ずつ当該期間の開始日を通知する。これらの通知を開始する日は、各期間の開始2日前に限定する必要は無く、3日前や5日前としても良い。これらの通知を開始する日は、プログラム内で予め設定されていても良く、ユーザが任意に選択できる構成としても良い。ユーザが任意に選択できる構成とする場合は、上述した設定画面において、これらの日数を選択するための入力欄を設け、ユーザによる入力を受け付ける構成とすればよい。
【0035】
次に、表示ステップについて、説明する。表示ステップは、過去の服薬状況や体調の推移等を確認する際に、ユーザの求めに応じて実行される。トップ画面(図4)において、「服薬カレンダー」と表示されたボタンをクリックすると、服薬補助プログラム200は、ユーザ端末に表示ステップを実行させる。図11は、表示ステップが実行された際に表示される画面の一例である。この例では、カレンダー形式で表示された日付上に、服薬状況と体調情報(出血の有無、生理痛の有無)が表示される。図11の例では、6月27日に服薬記録を表示させた場合を想定している。服薬期間開始日である6月17日から6月27日までの、服薬状況の記録が表示されている。また、この例では体調の異常が入力されなかったため表示は無いが、万が一出血や生理痛といった症状があったことが記録された場合は、該当する日に、その旨の記号(図11の例では、下向きの三角又は上向きの三角)が表示される。
【0036】
次に、説明表示ステップについて、説明する。この機能は、ユーザが、処方された薬剤の服用方法を含む薬剤に関する情報を確認したいときに利用する機能であり、ユーザが薬剤について正しく理解し、より適切な服薬を行うために、重要な機能であるといえる。本例において、説明表示ステップを実行させるには、トップ画面(図4)において、「おくすり情報」と表示されたボタンをクリックする。この操作により、服薬補助プログラム200がユーザ端末500に説明表示ステップを実行させる。説明表示ステップを実行させることにより、処方された薬剤の特性や服用上の注意点といった情報が、テキストまたは動画や音声の形式で、表示される。特に、動画や音声の形式で表示させることにより、比較的難解な注意事項をより確実に理解することができ、服薬をより適切に行うことが可能となる。
【0037】
次に、質問回答ステップについて、説明する。この機能は、処方された薬剤に関して不明点などがあった場合に、ユーザの質問に対して回答するといった機能である。トップ画面上で「Q&A」と表示されたボタンをクリックすることにより、服薬補助プログラム200がユーザ端末500に質問回答ステップを実行させる。質問回答ステップでは、あらかじめ想定される複数の質問に関する選択肢を表示し、ユーザがいずれかをクリックするとその回答が表示される。任意の質問を送付して個別に回答を返す形式では回答を得られるまでに時間を要するのに対し、用意された質問をクリックして回答を表示させる場合は即座に回答が得られてユーザの有している問題が解決されるので、より効果的に服薬管理を行うことが可能となる。
【産業上の利用可能性】
【0038】
本発明は、服薬を支援するプログラム等として有用である。
【符号の説明】
【0039】
10 服薬支援装置
110 データベース
200 服薬支援プログラム
400 サーバ
500 ユーザ端末





図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11