(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-09
(45)【発行日】2024-04-17
(54)【発明の名称】4TxMIMOのためのPUCCHでのCSIフィードバックのためのコードブックサブサンプリング
(51)【国際特許分類】
H04B 7/0417 20170101AFI20240410BHJP
H04B 7/06 20060101ALI20240410BHJP
【FI】
H04B7/0417 130
H04B7/06 956
(21)【出願番号】P 2022106852
(22)【出願日】2022-07-01
(62)【分割の表示】P 2020036804の分割
【原出願日】2014-02-25
【審査請求日】2022-08-01
(32)【優先日】2013-02-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2014-02-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2013-04-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2013-05-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2013-05-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2013-05-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】507107291
【氏名又は名称】テキサス インスツルメンツ インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】230129078
【氏名又は名称】佐藤 仁
(72)【発明者】
【氏名】ランフア チェン
(72)【発明者】
【氏名】エコ エヌ オンゴサヌシ
(72)【発明者】
【氏名】ラルフ エム ベンドリン
【審査官】齊藤 晶
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2012/0218948(US,A1)
【文献】特許第6448556(JP,B2)
【文献】3GPP TS36.213 V.12.0.0,2013年12月,https://www.3gpp.org/ftp/Specs/archive/36_series/36.213/36213-c00.zip
【文献】Texas Instruments,Remaining issues on 4Tx Codebook subsampling [online],3GPP TSGRAN WG1 #74 R1-133166,2013年08月10日,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_74/Docs/R1-133166.zip>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/0417
H04B 7/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基地局と少なくとも1つのユーザ機器との間のチャネル状態情報(CSI)フィードバックの方法であって、
前記ユーザ機器によって、CSIフィードバック信号を送信することを含み、
前記CSIフィードバック信号が、
ランクインジケータ(RI)と、第1のプリコーディング行列(W1)のインデックスに関連する第1のプリコーディング行列インジケータ(PMI1)とをジョイントコーディングする第1のレポート、及び
チャネル品質インジケータ(CQI)と、第2のプリコーディング行列(W2)のインデックスに関連する第2のプリコーディング行列インジケータ(PMI2)とをコーディングする第2のレポート、
を有し、
前記RI及び前記PMI1をジョイントコーディングすることが、下記のコードブックサブサンプリング
を用いる、方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法であって、
PMI1のサブサンプリングが、オーバーラップビームを備えたW1行列をスキップする
、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、全般的に、ワイヤレス通信システムに関し、より特定的に、多入力多出力(MIMO)送信のための、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)データのプリコーディング、及びコードブックベースのフィードバックを用いる関連する復調基準信号に関する。
【背景技術】
【0002】
直交周波数分割多重(OFDM)方式では、複数のシンボルが、直交性が得られるように離間される複数のキャリヤで送られる。OFDM変調器が、典型的に、直列-並列コンバータにデータシンボルを入れ、直列-並列コンバータの出力が周波数ドメインデータシンボルとしてみなされる。帯域の両端の周波数ドメイントーンは、ゼロに設定され得、ガードトーンと呼ばれる。これらのガードトーンにより、OFDM信号が適切なスペクトルマスク内に収まる。周波数ドメイントーンの中には、レシーバにおいて既知となる値に設定されるものがある。これらには、チャネル状態情報基準信号(CSI-RS)及び専用又は復調基準信号(DMRS)がある。これらの基準信号はレシーバにおけるチャネル推定に有用である。
【0003】
複数の送信/受信アンテナを用いる多入力多出力(MIMO)通信システムでは、データ送信はプリコーディングを介して行なわれる。本明細書中、プリコーディングとは、L-ストリームデータのP-ストリームへの線形(行列)変換を指し、Lはレイヤ(送信ランクとも呼ばれる)の数を示し、Pは送信アンテナの数を示す。専用(即ち、ユーザ固有の)DMRSを用いることにより、基地局又はeNB(eNB)等のトランスミッタが、レシーバとして機能するユーザ機器(UE)に対してトランスペアレントなプリコーディング動作を行い得る。ユーザ機器からプリコーディング行列推奨を得ることは、基地局にとって有益である。このことは特に、アップリンク及びダウンリンクチャネルが周波数帯域の異なる部分を占有する場合、即ち、アップリンク及びダウンリンクが可逆ではない、周波数分割複信(FDD)の場合に当てはまる。従って、UEからeNBへのコードブックベースのフィードバックが好ましい。コードブックベースのフィードバックを可能にするために、プリコーディングコードブックが設計される必要がある。
【0004】
3GPPロングタームエボリューション(LTE)の仕様は、2-アンテナ、4-アンテナ、及び8-アンテナ送信のためのコードブックを含む。これらのコードブックは効率良く設計されているとはいえ、本発明者等は、ダウンリンク(DL)スペクトル効率において、今なお更なる改善が可能であると認識している。従って、以下の好適実施形態は、これらの課題並びに先行技術に対する改善に向けられている。
【発明の概要】
【0005】
ワイヤレス通信システムにおける、チャネル状態情報(CSI)及びプリコーディング行列インジケータ(PMI)フィードバックのためのシステム及び方法が開示される。少なくとも1つのリモートレシーバからのプリコーディング行列インジケータ(PMI)フィードバックに基づくマルチ-アンテナ送信のために、プリコーディング行列が生成される。ここで、PMIは、それぞれ、第1のコードブック及び第2のコードブックからの2つの行列の行列乗算から導き出されるプリコーディング行列の選択を示す。データストリームの1つ又は複数のレイヤが、プリコーディング行列を用いてプリコーディングされ、リモートレシーバに送られる。
【0006】
一実施形態において、ワイヤレス通信システム内のユーザ機器によってチャネル状態情報(CSI)フィードバックが送信される。ユーザ機器は物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)を介してCSIフィードバック信号を送信する。UEが第1のフィードバックモードで構成されている場合、CSIは、ランクインジケータ(RI)及び第1のプリコーディング行列インジケータ(PMI1)をジョイントコーディングする第1のレポートと、チャネル品質インジケータ(CQI)及び第2のプリコーディング行列インジケータ(PMI2)をコーディングする第2のレポートとを含む。UEが第2のフィードバックモードで構成されている場合、CSIは、RIをコーディングする第1のレポートと、CQI、PMI1、及びPMI2をコーディングする第2のレポートとを含む。RI及びPMI1のジョイントコーディングがコードブックサブサンプリングを用い、PMI1、PMI2、及びCQIのジョイントコーディングがコードブックサブサンプリングを用いる。サブモード1が選択されている場合、RI及びW1は、レポート1において、コードブックサブサンプリングを用いてジョイントエンコーディングされる。サブモード2が選択されている場合、W1及びW2は、レポート2において、コードブックサブサンプリングを用いてジョイントエンコーディングされる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】例示のワイヤレス通信ネットワーク100を示す。
【0008】
【
図2】例示の実施形態に従ったレポーティングプロセスを示すフローチャートである。
【0009】
【
図3】例示のネットワークシステムにおける、モバイルUE及びeNBの内部詳細を示すブロック図である。
【0010】
【
図4A】PUCCHモード1-1サブモード1のための時間ドメインレポートシーケンスを示す。
【
図4B】PUCCHモード1-1サブモード2のための時間ドメインレポートシーケンスを示す。
【
図4C】PUCCHモード2-1のための時間ドメインレポートシーケンスを示す。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1は例示のワイヤレス通信ネットワーク100を示す。ネットワーク100は、複数の基地局101、102、及び103を含む。動作において、通信ネットワークは、必然的により多くの基地局を含む。各基地局101、102、及び103(eNB)は、対応するカバレッジエリア104、105、及び106にわたって動作可能である。各基地局のカバレッジエリアは更にセルに分割される。図示されたネットワークにおいて、各基地局のカバレッジエリアは、3つのセル104a~c、105a~c、106a~cに分割される。電話ハンドセット等のユーザ機器(UE)107がセルA104a内に示されている。セルA104aは、基地局101のカバレッジエリア104内にある。基地局101は、UE107への伝送を送信し、UE107からの伝送を受け取る。UE107がセルA104aから出てセルB105bに入ると、UE107は基地局102にハンドオーバーされ得る。UE107は基地局101に同期されているので、UE107は、基地局102へのハンドオーバーを開始するために非同期ランダムアクセスを用いることができる。
【0012】
非同期のUE107は、また、アップリンク108の時間又は周波数又はコードリソースの割り当てを要求するために、非同期ランダムアクセスを用いる。UE107が、トラフィックデータ、測定レポート、トラッキングエリア更新等であり得る、送信の準備ができているデータを有する場合、UE107はアップリンク108上にランダムアクセス信号を送信し得る。このランダムアクセス信号は、UE107がUEデータを送信するためにアップリンクリソースを要求していることを基地局101に通知する。基地局101はUE107のアップリンク送信のために割り当てられたリソースのパラメータを含むメッセージを、可能なタイミングエラー訂正と共に、ダウンリンク109を介してUE107に送信することによって応答する。基地局101によって、ダウンリンク109に送信されたリソース割り当て及び可能なタイミングアドバンスメッセージを受け取った後、UE107は、随意的にその送信タイミングを調整し、所定の時間間隔の間、割り当てられたリソースを用いるアップリンク108上にそのデータを送信する。
【0013】
基地局101が、周期的アップリンクサウンディング基準信号(SRS)送信のためにUE107を構成する。基地局101は、SRS送信からアップリンクのチャネル状態情報(CSI)を推定する。本発明の好適実施形態は、コードブックベースのフィードバックを用いて、プリコーディングされたマルチ-アンテナ送信を介し、改善された通信を提供する。セルラー通信システムにおいて、UEが一意的に、任意の時間に単一のセルラー基地局又はeNBに接続され、それらによってサービングされる。このようなシステムの例は、LTE-アドバンスト(LTE-A)システムを含む、3GPP LTEシステムである。eNBにおける送信アンテナの数が増えると、所望のプロパティを備える効率的なコードブックを設計するためのタスクの難しくなる。
【0014】
セルラー通信システムにおけるダウンリンクデータ送信では、UEが、ダウンリンク基準信号を介してダウンリンクワイヤレスチャネルを測定し、測定されたチャネル状態情報(CSI)をeNBにレポートする。eNBは、このCSIレポートを利用して、UEへのデータ送信スキームを決定するように、ダウンリンクのリンクアダプテーション及びスケジューリングを行なう。これらデータ送信スキームには、時間/周波数リソース割り振り、変調及びコーディングスキームが含まれるがそれらに限定されない。チャネル推定のためにUEによって用いられる基準信号は、セル-固有基準信号(CRS)、又はLTEにおけるチャネル状態情報基準信号(CSI-RS)であり得る。CSIは、eNBに対する推奨MIMO送信プロパティのセットの形式でレポートされる。CSIは、チャネル品質インジケータ(CQI)、プリコーディング行列インジケータ(PMI)、プリコーディングタイプインジケータ(PTI)、及び/又はランク表示(RI)で構成される。RIは、UEがeNBに送信するように推奨するデータレイヤの数を示す。PMIは、あらかじめeNB及びUEに既知である所定のコードブックにおける推奨プリコーディング行列に対するインデックスである。CQIは、推奨RI/PMIがデータ送信に用いられる場合に経験するであろうとUEが予測するチャネル品質を反映する。CSIをレポートするためにUEによって用いられ得る時間及び周波数リソースは、eNBによって制御される。物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)上の異なるCSI構成要素(CQI、PMI、PTI、及び/又はRI)を周期的にフィードバックするように、UEが、より高いレイヤによって、半静的に構成される。CSIフィードバックのために異なるPUCCHモードが構成され得る。
【0015】
一実施形態において、CSIフィードバックのためのデュアルステージコードブックが下記に提案される積構造に基づく。
W=W1W2 (1)
ここで、W1はワイドバンド/ロングタームチャネルプロパティを対象とし、W2は周波数選択性/ショートタームチャネルプロパティを対象とする。構成要素W1、W2の各々はコードブックが割り振られる。従って、2つの別個のコードブック、CB1及びCB2が必要である。Wは複合プリコーダと称される。W1及びW2の選択は、それぞれ、PMI1及びPMI2を介して示される。
【0016】
LTEリリース8 4Txコードブックは、4-アンテナ基地局に対するチャネルフィードバックに用いられ、ハウスホルダー構造を用いて設計される。ここで、ランクr(r=1、2、3、4)のコードブックは、16個のプリコーディング行列を含み、それらは4ビットのフィードバックオーバヘッドを生じる。LTEリリース12では、4Txコードブックはより大きなコードブックサイズに拡張され得る。フィードバックオーバヘッドの実質的な増加を避けるため、LTEリリース12 4Txコードブックは、LTEリリース10において8Tx MIMOのために導入されたコードブックに用いられたような二重コードブック構造を用いて拡張され得る。ここで、各プリコーディング行列は、W=W1W2と表される。本明細書中、Wは複合プリコーディング行列を意味し、W1はワイドバンド/ロングタームチャネルプロパティに対応するワイドバンドの第1のプリコーディング行列であり、W2はショートターム/ナローバンドチャネルプロパティに対応するナローバンドの第2のプリコーディング行列である。W1は、システム帯域幅全体に対して1回のみレポートされればよいので、複合コードブック(W)サイズがLTEリリース8コードブックより実質的に大きい場合であっても、フィードバックオーバヘッドが効果的に制限され得る。また、W1は、ロングタームチャネル特性を反映するので、ショートタームチャネルプロパティを対象とするW2より実質的に低いレートでフィードバックされ得る。
【0017】
LTEリリース12における拡張4Txコードブックは、二重コードブック構造を用いて設計される。ランク-1/2では、W1及びW2コードブックは両方共、16個のプリコーダを含むサイズ4ビットである。ランク-3/4では、W1コードブックが単一の4×4単位行列を含み、W2コードブックがリリース8コードブックを再使用し、即ち、ランク毎に16個のプリコーダであるように、リリース8コードブックが再使用される。このように、W1+W2の総ペイロードは、ランク-1/2/3/4では8/8/4/4ビットである。最大PUCCHペイロードが11ビットであるため、PUCCHペイロード制限に合うように、コードブックサブサンプリングが実装される必要がある。本開示では、サブモード1及びサブモード2のためのPUCCHモード1-1、及びPUCCHモード2-1に関連して、コードブックサブサンプリングメカニズムの概要を説明する。
【0018】
サブモード1:W1及びW2が異なる時間インスタンスで(例えば、異なるサブフレームで)レポートされる。
【0019】
サブモード2:W1及びW2が同じ時間インスタンスで(例えば、同じサブフレームで)レポートされる。
【0020】
表1は、PUCCHモード1-1のためのレポーティング構造である。形式x+yを有する表のエントリが、ジョイントエンコーディングについての可能性を示す。各CSIレポート、レポート1又はレポート2は、持続期間1msの1サブフレームに1つのPUCCHで送られる。PUCCHの最大ペイロードは11ビットである。従って、PUCCH上のいかなるCSIフィードバックも11ビットのペイロード制限を超えるべきではない。総CSIペイロードは、PUCCHでレポートされるCSIの内容、例えば、RI、W
1、W
2、CQI、又はそれらの組み合わせに依存する。4Tx MIMOチャネルでは、UEによってレポートされる最大ランク(RI)は、最大2-レイヤデータ通信が可能なUEでは2であり、最大4-レイヤデータ通信が可能なUEでは4である。従って、RIビット幅は、2-レイヤ又は4-レイヤ通信が可能なUEでは、それぞれ、1ビット又は2ビットである。CQIビット幅は、PUCCHモード及びRIの関数である。RI=1の場合、UEは、4ビットを用いて、単一レイヤデータ通信についての1つのCQIをレポートする。1より大きいRIでは、UEは、2つのデータコードワードについての2つのCQIをレポートする。第1のコードワードについての第1のCQIは4ビットを有し、第2のコードワードについてのCQIは、3ビットを用いて、第1のコードワードのCQIとは異なってエンコードされる。従って、総CQIオーバーヘッドはRI=1では4ビットであり、RI>1では7ビットである。W
1及びW
2のためのビット幅は、コードブックサイズに依存し、異なるランクでは異なり得る。例えば、サブサンプリングされていないW
1コードブックが4ビットであり、サブサンプリングされていないW
2コードブックが4ビットである場合、コードブックサブサンプリングのないCQI+W
1+W
2の総ペイロードは、PUCCHモード1-1サブモード2のレポート2では、7+8=15ビットであり、11ビットPUCCHペイロードを超える。従って、UEが、フルの4ビットW
1及び4ビットW
2コードブックの代わりに、より小さいサイズのサブサンプリングされたコードブック内でPMI選択を実施する場合にコードブックサブサンプリングが要求される。
【表1】
【0021】
表1から以下のことが明らかである。サブモード1では、レポート2は、単純に、LTEリリース8 PMIの原則に従う。ここで、W2はLTEリリース8 PMIに類似している。従って、W2に関連するペイロードが4ビットを超えない限り、コードブックサブサンプリングを実施する必要がない。サブモード2では、レポート1は、LTEリリース8 RIのみを実施する。従って、コードブックサブサンプリングはここでは無関係である。コードブックサブサンプリングは、サブモード1/レポート1及びサブモード2/レポート2のために必要とされる。これを以下で説明する。
【0022】
図2は、例示の実施形態に従ったレポーティングプロセスを示すフローチャートである。
図2は、開始ブロック201からスタートする。テストブロック202は、PUCCHモード1-1サブモード1、PUCCHモード1-1サブモード2、又はPUCCHモード2-1が選択されているか否かを判定する。PUCCHモード1-1サブモード1が選択されている場合、ブロック203がレポート1を生成し、RI及びW
1はジョイントエンコーディングされる。それらは、また、これ以降の表の1つに従ってコードブックサブサンプリングされる。ブロック204は、別々にエンコードされたCQI及びW
2を用いてレポート2を生成する。PUCCHモード1-1サブモード1の時間ドメインレポーティングシーケンスが
図4Aに示される。
【0023】
ブロック202においてPUCCHモード1-1サブモード2が選択される場合、ブロック205がレポート1を生成する。これは、別々にエンコードされたRIを含む。ブロック206が、CQI、W
1、及びW
2を用いてレポート2を生成する。W
1及びW
2は、これ以降の表の1つに従ったコードブックサブサンプリングを用いてジョイントエンコーディングされる。PUCCHモード1-1サブモード2の時間ドメインレポーティングシーケンスが
図4Bに示される。
【0024】
ブロック202においてPUCCHモード2-1が選択される場合、ブロック207が、RI及びプリコーディングタイプインジケータ(PTI)を含むレポート1を生成する。ブロック209において、PTIの値がチェックされる。PTI=0の場合、ブロック210が、ワイドバンドW
1を含むレポート2を生成し、ブロック211が、ワイドバンドW
2及びCQIを含むレポート3を生成する。ブロック209においてPTI=1の場合、ブロック212が、ワイドバンドW
2及びCQIを含むレポート2を生成し、ブロック213が、サブバンドW
2サブバンドCQI、及びサブバンドの位置を示すバンドインジケータを生成する。サブバンドW
2、サブバンドCQI、及びサブバンドインジケータは、これ以降の表に従ったW
2コードブックサブサンプリングを用いてエンコードされる。PUCCHモード2-1の時間ドメインレポーティングシーケンスが
図4Cに示される。
【0025】
【0026】
(コードブック拡張)
このレポーティング構造を備えて用いられ得る拡張4Txコードブックが、2014年2月11日出願の米国特許出願番号14/177,547、発明の名称「LTEにおける4TXコードブック拡張」に開示され、その全体が参照として本明細書に組み込まれる。
【文献】米国特許出願番号14/177,547
【0027】
米国特許出願番号14/177,547にコードブック拡張の詳細が見出される。このLTEリリース8コードブックは、グリッドオブビーム(GoB)構造に従って設計された拡張コードブック構成要素によって増強されている。参考として、米国特許出願番号14/177,547に提案されたコードブックが下記に再掲されており、下記のPUCCHサブサンプリングの説明のために用いられる。
【0028】
GoB構成要素では、各プリコーダWは、W=W1W2として表される。
【0029】
W1のためのプリコーディングサブスペースは、N個の離散フーリエ変換(DFT)ビームによってオーバーサンプリングされる。
【0030】
各ワイドバンドW1は、特定の発射角(AoD)及び角度広がりを網羅するように、Nb個の近隣又は非近隣ビームを含む。異なるW1行列が、オーバーラップするNb/2個のDFTビームを有することも有しないこともある。
【0031】
ナローバンドW2はビーム選択及び共位相調整(co-phasing)を行なう。
【0032】
オーバーラップのないGoBコードブックでは、コードブックを表すために下記の行列が与えられる。
【0033】
オーバーラップを備えたGoBコードブックでは、コードブックを表すために下記の行列が与えられる。
【0034】
(拡張コードブック1)
一実施形態において、LTEリリース8 4Txコードブックは、近隣のW1オーバーラップがない場合、(N,Nb)=(16,4)のGoB構成要素によって強化(augment)される。
【0035】
(ランク-1:)
→サイズ-5(ブロック対角GoBを用いて強化されたLTEリリース8コードブック)
【0036】
W1=I4のとき、W2∈C2,R8Tx4r1であり、ここで、C2,R8Tx4r1は、W2のために用いられるLTEリリース8 4Txランク-1コードブックを意味する。
【0037】
【0038】
(ランク-2:)
→サイズ-5(ブロック対角GoBを用いて強化されたLTEリリース8コードブック)
【0039】
W1=I4のとき、W2∈C2,R8Tx4r2であり、ここで、C2,R8Tx4r2は、W2のために用いられるLTEリリース8 4Txランク-2コードブックを意味する。
【0040】
【0041】
ランク-3及びランク-4では、LTEリリース8コードブックを再使用する。
【0042】
この設計は、近隣のオーバーラップするW1を含むように拡張され得る。
【0043】
【0044】
【0045】
ここで、C2コードブックは同じままである。
【0046】
(拡張コードブック2)
一実施形態において、LTEリリース8 4Txコードブックは、近隣のW1オーバーラップがない場合、(N,Nb)=(16,4)のGoB構成要素によって強化される。LTEリリース8 4Txコードブックは、LTEリリース12 4Txコードブックに含まれない。
【0047】
【0048】
【0049】
【0050】
【0051】
ランク-3及びランク-4では、LTEリリース8コードブックを再使用する。
【0052】
この設計は、近隣のオーバーラップするW1を含むように拡張され得る。
【0053】
【0054】
【0055】
C2コードブックは同じままである。
【0056】
(拡張コードブック3)
更に別の実施形態において、ランク-1及びランク-2コードブックは、拡張コードブック1と同じであり、ランク-3及びランク-4コードブックは、(N,Nb)=(4,4)GoB構造を用いて拡張されている。
【0057】
(ランク-3:)
→サイズ-2(ブロック対角GoBを用いて強化されたリリース-8コードブック)
【0058】
W1=I4のとき、W2∈C2,R8Tx4r3であり、ここで、C2,R8Tx4r3は、W2のために用いられるLTEリリース8 4Txランク-3コードブックを意味する。
【0059】
【0060】
(ランク-4:)
→サイズ-2(ブロック対角GoBを用いて強化されたリリース-8コードブック)
【0061】
W1=I4のとき、W2∈C2,R8Tx4r4であり、ここで、C2,R8Tx4r4は、W2のために用いられるLTEリリース8 4Txランク-4コードブックを意味する。
【0062】
【0063】
i1=0,・・・,7に対応する。
【0064】
W2はi2=8,・・・,15のために確保され得る。
【0065】
(拡張コードブック4)
更に別の実施形態において、ランク-1及びランク-2コードブックは拡張コードブック2と同じであり、ランク-3及びランク-4コードブックは、(N,Nb)=(4,4)GoB設計を用いて拡張される。
【0066】
(ランク-3:)
→サイズ-2(ブロック対角GoBを用いて強化されたリリース-8コードブック)
【0067】
W1=I4のとき、W2∈C2,R8Tx4r3であり、ここで、C2,R8Tx4r3は、W2のために用いられるLTEリリース8 4Txランク-3コードブックを意味する。
【0068】
【0069】
(ランク-4:)
→サイズ-2(ブロック対角GoBを用いて強化されたリリース-8コードブック)
【0070】
W1=I4のとき、W2∈C2,R8Tx4r4であり、ここで、C2,R8Tx4r4は、W2のために用いられるLTEリリース8 4Txランク-4コードブックを意味する。
【0071】
【0072】
W2は、i2=8,・・・,15のために確保され得る。
【0073】
(コードブックサブサンプリングサブモード1(RI+W1))
このケースにおいて、RIレポーティング間隔の任意の実際的範囲に対してエラー伝搬の影響が重大にならないことを確実にするために、総ペイロードRI+W1は小さく保たれる。従って、この目的を達成するため、W1のためにコードブックC1にサブサンプリングが行なわれるとき下記アクションが行なわれる。
RI及びW1のジョイントエンコーディング。
W1=I4行列はサブサンプリングされるべきでない。即ち、サブサンプリングされたW1コードブック(C1)は4×4単位行列を含まなければならない。
2つの異なるW1行列の間でオーバーラップするビームが存在する場合、それらはスキップされ得る。
より高いランクの送信(ランク>2)では、プリコーディング利得が小さいことが予測されるので、固定されたプリコーディング(1つのW1行列のみを用いる)も適宜考慮されるべきである。これは、高いランク(例えば、ランク3及び4)のために、LTEリリース12 4TxコードブックがLTEリリース8 コードブックを再使用しない場合当てはまる。
【0074】
上記原則を考慮し、3つの例示のW1コードブックサブサンプリングスキームを、本セクションに示される表においてこれ以降に示す。これらの例は仮説の総数の増加に従って並べられている。なお、一例の一部分を他の例の他の部分と組み合わせることも可能であることに留意されたい。
【0075】
(拡張コードブック1のためのサブサンプリング)
上記の拡張コードブック1に対し、下記のサブサンプリングスキームが提案される。
【0076】
表2及び表3は、上記の拡張コードブック1のためのコードブックC
1のサブサンプリングを示す。
【表2】
【表3】
【0077】
GoB構成要素のために、W1オーバーラップが導入される場合、下記のサブサンプリングスキームが提案される。
【0078】
表4は、W
1オーバーラップを備えた、上記の拡張コードブック1のためのコードブックのサブサンプリングである。
【表4】
【0079】
或いは、サブサンプリングされたC1コードブックは、ランク-1及びランク-2のいずれか又は両方について、コードワードi1=1,3,5,7を、i1=2,4,6,8で置き換えてもよい。
【0080】
(拡張コードブック2のためのサブサンプリング)
拡張コードブック2のために、下記のサブサンプリングスキームが提案される。
【0081】
表5は、拡張コードブック2のためのコードブックC
1のサブサンプリングを示す。
【表5】
【0082】
GoB構成要素のためにW1オーバーラップが導入される場合、下記のサブサンプリングスキームが提案される。
【0083】
表6は、W
1オーバーラップを備えた拡張コードブック2のためのコードブックC
1のサブサンプリングを示す。
【表6】
【0084】
或いは、サブサンプリングされたコードブックC1は、ランク-1及びランク-2のいずれか又は両方について、コードワードi1=2,4,6,を、i1=1,3,5,7で置き換えてもよい。
【0085】
(拡張コードブック3のためのサブサンプリング)
拡張コードブック3のために、下記のサブサンプリングスキームが提案される。
【0086】
表7は、拡張コードブック3のためのコードブックC
1のサブサンプリングを示す。
【表7】
【0087】
GoB構成要素のために、W1オーバーラップが導入される場合、下記のサブサンプリングスキームが提案される。
【0088】
表8は、W
1オーバーラップを備えた、上記の拡張コードブック3のためのコードブックC
1のサブサンプリングを示す。
【表8】
【0089】
或いは、サブサンプリングされたC1コードブックは、ランク-1及びランク-2のいずれか又は両方について、コードワードi1=1,3,5,7を、i1=2,4,6,8で置き換えてもよい。
【0090】
(拡張コードブック4のためのサブサンプリング)
拡張コードブック4のために、下記のサブサンプリングスキームが提案される。
【0091】
表9は、拡張コードブック4のためのコードブックC
1のサブサンプリングを示す。
【表9】
【0092】
GoB構成要素のためにW1オーバーラップが導入される場合、下記のサブサンプリングが提案される。
【0093】
表10は、W
1オーバーラップを備えた拡張コードブック4のためのコードブックC
1のサブサンプリングを示す。
【表10】
【0094】
或いは、サブサンプリングされたC1コードブックは、ランク-1及びランク-2のいずれか又は両方について、コードワードi1=2,4,6,8を、i1=1,3,5,7で置き換えてもよい。
【0095】
表2~表10における上記の例示の設計のいずれについても、一つの例の一部分を、表2~表10における他の例の他の部分と組み合わせることが可能である。
【0096】
(コードブックサブサンプリングサブモード2(CQI、W1+W2))
このケースにおいて、LTEリリース8PUCCHフォーマット2/2a/2bと同じワーストケースカバレッジを確実にするために、W1+W2を合わせたCQIの総ペイロードは11ビットを超えるべきではない。従って、そのような目的を達成するために、W1+W2のためのコードブックC1+C2にサブサンプリングが行なわれるとき、下記のアクションが行なわれる。
11ビットの最大PUCCHオーバーヘッドを維持するために、
-RI=1:CQIが4ビットを占めるので、W1+W2のためのペイロードは、7ビットを超えるべきでない。及び
-RI>1:CQIが7ビットを占めるので、W1+W2のためのペイロードは4ビットを超えるべきでない。
可能である場合は、W1及びW2のジョイントエンコーディングが行なわれるべきである。これは、最小オーバーヘッドを備えたW1+W2の高効率シグナリングを確実にする。
オーバーラップビームは最適化特徴とみなされ得るので、2つの異なるW1行列の間のオーバーラップビームは適宜スキップされ得る。
より高いランクの送信(ランク>4)では、プリコーディング利得が小さくなると予測されるので、固定プリコーディング(1つのW1行列のみを用いる)も適宜考慮されるべきである。
C1及びC2のサブサンプリングも別々でなくジョイントで行なわれ得る。
【0097】
上記原則を考慮し、3つの例示のW1+W2コードブックサブサンプリングスキームが下記に与えられる。W1及びW2のインデックスは、それぞれ、i1及びi2によって与えられる。
【0098】
(拡張コードブック1のためのサブサンプリング)
W1のオーバーラップがない場合、拡張コードブック1として提案された4Txコードブックを用いて、下記のサブサンプリングスキームが提案される。
【0099】
表11は、W
1オーバーラップがない拡張コードブック1のための、コードブックC
1+C
2のサブサンプリングを示す。
【表11】
【0100】
拡張コードブック1の設計に、近隣のW1行列の間にオーバーラップが導入される場合、下記のサブサンプリングが提案される。
【0101】
表12は、W
1オーバーラップを備えた拡張コードブック1のための、コードブックC
1+C
2のサブサンプリングを示す。
【表12】
【0102】
(拡張コードブック2のためのサブサンプリング)
W1オーバーラップがない場合、拡張コードブック2として提案される4Txコードブックを用いて、下記のサブサンプリングスキームが提案される。
【0103】
表13は、W
1オーバーラップを用いない、拡張コードブック2のための、コードブックC
1+C
2のサブサンプリングを示す。
【表13】
【0104】
拡張コードブック2の設計に、近隣のW1行列間のオーバーラップが導入される場合、下記のサブサンプリングが提案される。
【0105】
表14は、W
1オーバーラップを備えた、拡張コードブック2のための、コードブックC
1+C
2のサブサンプリングを示す。
【表14】
【0106】
(拡張コードブック3のためのサブサンプリング)
W1オーバーラップがない場合、拡張コードブック3のために提案された4Txコードブックを用いて、下記のサブサンプリングスキームが提案される。
【0107】
表15は、W
1オーバーラップがない拡張コードブック3のための、コードブックC
1+C
2のサブサンプリングを示す。
【表15】
【0108】
拡張コードブック3の設計に、近隣のW1行列の間のオーバーラップが導入される場合、下記のサブサンプリングが提案される。
【0109】
表16は、W
1オーバーラップを備えた、拡張コードブック3のための、コードブックC
1+C
2のサブサンプリングを示す。
【表16】
【0110】
(拡張コードブック4のためのサブサンプリング)
W1オーバーラップがない場合、拡張コードブック4として提案された4Txコードブックを用いて、下記のサブサンプリングスキームが提案される。
【0111】
表17は、W
1オーバーラップがない、拡張コードブック4のための、コードブックC
1+C
2のサブサンプリングを示す。
【表17】
【0112】
拡張コードブック4の設計に、近隣のW1行列間のオーバーラップが導入される場合、下記のサブサンプリングが提案される。
【0113】
表18は、W
1オーバーラップを備えた、拡張コードブック4のための、コードブックC
1+C
2のサブサンプリングを示す。
【表18】
【0114】
表11~表18における上記の例示の設計のいずれについても、一つの例の一部分を、他の表11~表18における他の例の他の部分と組み合わせることが可能である。
【0115】
(PUCCHでの4Txフィードバックのために8Txサブサンプリングを用いること)
米国特許出願番号14/177,547の開示に記載されるように、提案された4Txコードブックの拡張構成要素は、GoB原理を用いて設計される。なお、同じGoB原理が、N=32、及びNb=4の場合の、LTEリリース10 8Txコードブックの設計において用いられていることに留意されたい。なお、GoB設計原理は、多くのTx-規模(dimension)(例えば、Nt=4,8,16,・・・)に普遍的に適用可能である。従って、GoBを用いて設計される4Txコードブックは、8Tx GoBコードブックをダウンスケールすることによって生成され得る。ここで、ダウンスケールとは、8Txプリコーディング行列の8行から4行を選択することを指す。コードブックダウンスケールの幾つかの可能性が、米国特許出願番号14/177,547に説明されている。例えば、4Txコードブックは、8Txコードブックの全てのプリコーディング行列をダウンスケールすることによって導出され得る。或いは、4Txコードブックは、8Txコードブックのサブセットからダウンサイズされたプリコーディング行列を含む。これらの2つのケースにおいて、PUCCHでの4Txサブサンプリングは、LTEリリース10の8Txフィードバックのサブサンプリングに基づき得る。
【0116】
一実施形態において、4Txコードブック(即ち、GoB二重コードブック構造に対応する拡張構成要素)は、8Txコードブックの全てのプリコーディング行列をダウンスケールすることによって導出される。これは、拡張構成要素の4Txコードブックが(N,Nb)=(32,4)を用いて設計され、W1コードブックC1、W2コードブックC2の両方、並びに、複合コードブックCについて、8Txコードブックと同じコードブックサイズを有することを暗示する。従って、8Tx PUCCHサブサンプリングに基づいて、4Tx PUCCHサブサンプリングを設計することが可能である。
【0117】
(ランク-1/2)
一実施形態において、拡張LTEリリース12 4Txコードブックは、完全に再設計され、ダウンスケールされた8Txプリコーディング行列を含む。拡張LTEリリース12コードブックは、いかなるLTEリリース8 コードブックベクトルも含まない。そのような場合、4Tx PUCCHサブサンプリングが、8Txと同じPUCCHフィードバックメカニズムを再使用し得る。
【0118】
(2-レイヤ動作が可能なUEの場合)
PUCCHサブモード1では、表19及び表20に示されるサブサンプリングが用いられ得る。
【表19】
【表20】
【0119】
PUCCHサブモード2では、表21及び表22に示されるサブサンプリングが用いられ得る。
【表21】
【表22】
【0120】
PUCCHモード2-1では、8Txの場合と同じサブサンプリング表及びPUCCHフォーマットが4Txのために用いられ得る。
【0121】
(ランク-3/4)
4-レイヤ動作が可能なUEの場合、PUCCHサブサンプリングは、ランク-3/4のためのコードブック設計に依存する。
【0122】
拡張4Txコードブックのランク-3/4がLTEリリース8コードブックを再使用する場合、PUCCHサブサンプリングは、ランク-3及びランク-4(例えば、4×4単位行列)について、1つのワイドバンドW
1のみ使用可能である事を考慮しなければならない。従って、PUCCHサブサンプリング表23及び表24が用いられるべきである。
【表23】
【表24】
【0123】
W
1がW
2/CQIとジョイントエンコーディングされるPUCCHサブモード2の場合と同様に、4-レイヤ送信が可能なUEの場合、PUCCHサブサンプリングは、ランク-3及びランク-4(例えば、単位行列)について、1つのワイドバンドW
1のみが使用可能である事を考慮しなければならない。表25及び表26は、そのようなサブサンプリングの例である。
【表25】
【表26】
【0124】
(他のコードブックのためのサブサンプリング)
継続中の米国特許出願番号14/177,547にハイブリッドコードブックが提案されている。
【0125】
このコードブックのためのサブサンプリングは、幾つかの高レベルの原則に従うべきである。
【0126】
サブサンプリングされたコードブックは、近隣のビーム及び分散されたビームの両方を用いるW1行列を含むべきである。近隣のビームを用いるW1は、狭い角度広がりを備え、及び/又は、完全なアンテナ較正を備えるチャンネルにおいて有利である。他方、分散されたビームを用いるW1は、大きなアンテナ間隔を備えるチャネル、広い角度広がりを備えるチャネル、又はeNBにおいてタイミング不整合エラーを備えるチャネルに一層適している。
【0127】
近隣のビームを用いるW1行列の場合、PUCCHでのワイドバンドPMIフィードバックにとってエッジ効果が重要でないので、オーバーラップビームを備えた異なるW1行列は必要ない。従って、サブサンプリングされたW1は、オーバーラップのないW1を含むべきである。
【0128】
分散されたビームを用いるW1行列では、各々オーバーサンプリングレートN=32の1つのDFTビームだけオフセットされる合計8個のW1行列が存在することに留意する。サブサンプリングされたコードブックは、サブサンプリング後のオーバーヘッドペイロードに応じて、1つおきのW1行列、又は、3つおきのW1行列を用い得る。
【0129】
PUCCHモード1-1サブモード1では、表27及び表28に示されるサブサンプリング可能性が提案される。
【表27】
【表28】
【0130】
PUCCHモード1-1サブモード2では、表29のサブサンプリング可能性が提案される。
【表29】
【0131】
(4TxのためのPUCCHモード2-1)
新規の4txコードブックのためにPUCCHモード2-1がサポートされる場合、ランク-1/2及びランク-3/4のコードブック設計を考慮して、PUCCHレポーティング構造及びサブサンプリングが検討される必要がある。
【0132】
最初に、PUCCHモード2-1のレポーティング構造を検討する。
Wは、最新のRIレポートに基づいて調整された3-サブフレームレポートから決定される。
レポーティングフォーマット:
(レポート1)(タイプ6):RI及び1ビットプリコーダタイプ表示(PTI)
(レポート2):
PTI=0:W1がレポートされる(タイプ2a)。
PTI=1:ワイドバンドCQI及びワイドバンドW2がレポートされる(タイプ2b)。
(レポート3):
PTI=0:ワイドバンドCQI及びワイドバンドW2がレポートされる(タイプ2b)。
PTI=1:サブバンドCQI、サブバンドW2(タイプ1a)、及びレポートされたサブバンドCQI/W2が適用されるべき、サブバンドの選択されたサブセットをシグナリングするLビット(例えば、L=2)インジケータ。
【0133】
PUCCHチャネルの最大11ビットペイロードが与えられる場合、各PUCCH送信上のCSIビットの総数は、次の制約を満足するものとする。
(タイプ6):RI及びPTIの3ビットジョイントエンコーディング。サブサンプリングは必要ではない。
(タイプ2a):ワイドバンドW1(LTEリリース8コードブックが用いられる場合、ランク-1/2では4ビット、ランク-3/4では0ビット)、サブサンプリングは必要ではない。
(タイプ2b):ワイドバンドW1(LTEリリース8コードブックが用いられる場合、ランク-1/2では4ビット、ランク-3/4では0ビット)、及びCQI(ランク-1では4ビット、及びランク>1では7ビット)、サブサンプリングは必要ではない。
(タイプ1a):サブバンドW2+サブバンドCQI(ランク-1では4ビット、及びランク>1では7ビット)+L(例えば、L=2)ビットサブバンドインジケータ。
(ランク1):サブバンドW2ペイロードは4ビットである。
(ランク>1):サブバンドW2ペイロードは2ビットである。
【0134】
上述のように、サブサンプリングは、PUCCHタイプ1aのためにのみ必要とされる。これを以下に説明する。
【0135】
(ランク-1/2)
ランク-1/2では、4Txコードブックを設計するために、8Txと同じGoBフレームワーク及びパラメータが用いられる場合、4TxのW1/W2コードブックサイズは、8Txのものと正確に同じになる。要するに、W1ワイドバンドプリコーダが4ビットであり、W2プリコーダも4ビットである。このように、8TxのためのPUCCHモード2-1のサブサンプリング詳細は、何も変更なしに4Txのために再使用され得る。
【0136】
表30はランク-1/2のためのPUCCHモード2-1、タイプ1aサブサンプリングを示す。
【表30】
【0137】
(ランク-3/4)
ランク-3/4では、GoBコードブックが顕著な性能向上をもたらさないか又は幾つかのシナリオにおいて性能劣化を起こすことさえあるという理由で、LTEリリース8コードブックが再使用されることが好ましい。W1コードブックは0ビット(例えば、4×4単位行列の単一要素)を有し、W2コードブックは、4ビットであるLTEリリース8コードブックを再使用する。その結果、4TxPUCCHモード2-1のためのサブサンプリングは、W2を2ビットに減らすように、ランク-3/4について再設計される必要がある。
【0138】
この問題を解決するために、LTEリリース8コードブック構造をより注意深く検討する。LTEリリース8コードブックは、ランクr(r=1,2,3,4)の1番目のプリコーダ(l=0,・・・,15)が、l番目の4×1ベースベクトルのハウスホルダー変換のl列を含むネストされたプロパティを満足する。また、ランク-1 LTEリリース8コードブックは、16個のベクトル(例えば、4ビット)から構成される。最初の8個のベクトルは、eNBにおいて等間隔直線アレイ(ULA)アンテナのために好適に用いられるDFTベクトルであり、最後の8個のベクトルは、eNBにおける交差分極(XPD)アンテナ構成のために最適化される。各4Tx リリース-8ランク-1コードブックの位相は下記の表で示される。
【0139】
表31は、ランク-1 LTEリリース8コードブックの位相の分析である。
【表31】
【0140】
最初の8個のランク-1プリコーダがビーム方向{0,1,2,3,0.5,1.5,2.5,3.5}×π/2のDFTベクトルに対応することがわかる。これらのDFTベクトルは、[0、2π]度の到来/発射角サブスペースの均一なカバレッジを提供するように均一に分散され、ULAアンテナアレイのために用いられるのに特に適している。次の8個のランク-1プリコーダは、DFTベクトルではなく、特定の到来/発射角によって表され得ない。しかしながら、それらは、交差分極アンテナアレイのための空間シグネチャーとして解釈され得る。ここで、第1の交差分極角度(例えば、アンテナ1及びアンテナ2)、及び第2の交差分極角度(例えば、アンテナ3及びアンテナ4)は、それぞれ、2つの個別の2Tx DFTベクトルによって表される。ランク-3/4コードブックは各対応するランク-1ベースベクトルのハウスホルダー変換のサブ行列を有するので、ランク-3/4コードブックのサブサンプリングは、対応するランク-1コードブックの共位相調整構造に基づくことが提案される。表32に示されるサブサンプリングは、4Txランク-3/4のPUCCHタイプ1aのために提案される。
【0141】
(実施形態1)
一実施形態において、ランク-3及びランク-4のために、2ビットサブサンプリングされたW
2コードブックは、LTEリリース8コードブックにおける4エントリ毎、例えばW
2:i
2={0,4,8,12}+k、を取る。ここで、kはオフセット数である。表31にk=0と仮定される例が示されている。
【表32】
【0142】
(実施形態2)
別の実施形態において、ランク-3及びランク-4では、2ビットサブサンプリングされたW2コードブックは、LTEリリース8コードブックにおいて、第1の4つのエントリ、例えばW2:i2=0,1,2,3を取る。これらは、4Tx DFTプリコーディングサブスペースを均一に量子化する臨界サンプリングされたDFTベクトルであり、等間隔直線アレイ(ULA)アンテナを装備する基地局のために良好に機能すると予測される。或いは、W2:i2=4,5,6,7が考慮され得る。
(実施形態3)
【0143】
別の実施形態において、ランク-3及びランク-4では、2ビットサブサンプリングされたW2コードブックは、LTEリリース8コードブックにおいてプリコーダ8~11、例えばi2=8,9,10,11を取る。これらのプリコーダは、交差分極(XPOL)アンテナ構成のために良好に機能すると予測される。
【0144】
(実施形態4)
更に別の実施形態において、ランク-3及びランク-4では、2ビットサブサンプリングされたW2コードブックは、実施形態2から2つのW2プリコーダ(例えば、i2=0,2)、及び実施形態3から2つのプリコーダ(例えば、i2=8,10)を取る。最初の2つのW2プリコーダは、ULAアンテナ構成に適したDFTベクトルであり、次の2つのW2プリコーダは、XPDアンテナ構成に適した非DFTベクトルである。これにより、eNBが配備する実際のアンテナ構成に拘らず、ULA及びXPOLアンテナ構成の間でバランスのとれた性能が達成される。
【0145】
(実施形態5)
更に別の実施形態において、ランク-3及びランク-4では、2ビットサブサンプリングされたW2コードブックは、RRC-より高いレイヤ信号によって半静的に構成される。UEが、協調マルチポイント(CoMP)送信モードで構成され、マルチCSI-プロセスを用いて構成される場合、サブサンプリングされたW2コードブックのRRC構成は、CSI-RSプロセス毎に独立して実施される。
【0146】
eNBが、(例えば、実施形態1~5を用いて)ランク-3/4のためにPUCCHタイプ1aのサブサンプリングスキームを、半静的にRRC構成させることが可能である。
【0147】
(他のコードブック設計を用いるサブサンプリング)
他の幾つかのランク-1/2 4Txコードブックが可能である。このセクションは、2つの可能なランク-1/2 4Txコードブックを示し、それらの、PUCCHモード、1-1サブモード1、PUCCHモード1-1サブモード2、及びPUCCHモード2-1のためのサブサンプリング詳細を説明する。
【0148】
(代替コードブック1)
ランク-1/2のための1つの可能な4Txコードブックを下記に示す。ここで、W
1は4ビットを有し、W
2は4ビットを有する。
【0149】
ランク1の場合、
及び、
α(i)=q
1
2(i-1) (41)
であり、ここで、α(i)は共位相調整ベクトルである。
【0150】
【0151】
なお、n番目のW1行列(n=0,・・・,15)は、広い角度広がりを網羅する4つの分散されたDFTビームを含むことに留意されたい。更に、異なるW1行列におけるDFTビームは、循環的にシフトされる。最初の8個のW1行列(n=0,・・・,7)は、オーバーラップするDFTビームを有さず、最後の8個のW1行列(n=8,・・・,15)は、W1(n=0,・・・,7)と正確に同じDFTビームのセットを含み、それらは循環的にシフトされることに留意する。従って、W1のためにサブサンプリングが必要とされる場合、最初の8個のW1行列(n=0,・・・,7)又はそれらのサブセットが用いられるべきであり、最後の8個のW1行列(n=8,・・・,15)は省かれ得る。
【0152】
(PUCCHモード1-1サブモード1)
RI/W
1がジョイントエンコーディングされるサブモード1において、サブサンプリングは、W
2のために必要とされないが、ジョイントエンコーディングされたRI/W
1のためには必要である。詳細はジョイントエンコーディングされたRI/W
1のために許容されたビットの最大数に依存する。一実施形態において、RI/W
1のためのビットの数は、2-レイヤUEでは4ビット、及び4-レイヤUEでは5ビットであり、サブサンプリング詳細は、表33及び表34に示されている。
【表33】
【表34】
【0153】
別の実施形態において、RI/W
1のためのビットの数は2-レイヤUEでは5ビットであり、4-レイヤUEでは6ビットである。この場合、RI/W
1又はW
2/CQIのためのサブサンプリングはなく、ビットフィールドが表35及び表36に示されている。
【表35】
【表36】
【0154】
RI/W
1の最大ペイロードが問題である場合、RI/W
1のためのビットの数は、2-レイヤUEでは3ビットに、4-レイヤUEでは4ビットに減らされ得る。このケースでは、ランク-1/2では、1つおきにW
1行列がサブサンプリングされる。サブサンプリング詳細は、表37及び表38に示される。
【表37】
【表38】
【0155】
(PUCCHモード1-1,サブモード2)
サブモード2では、単一のPUCCH送信において、W
1/W
2及びCQIがジョイントエンコーディングされる。従って、W
1/W
2総ペイロードは、ランク-1では7ビットに、ランク-2では4ビットに制限される。表39に示すサブサンプリングスキームは、PUCCHモード1-1、サブモード2のためのものとして考慮され得る。
【表39】
【0156】
(PUCCH2-1)
PUCCHタイプ1aのみがサブサンプリングを必要とする。ここで、W2は2ビットにサブサンプリングされる必要がある。
【0157】
ランク-1の場合、サブサンプリングされたW
2は、下記式で表され得る。
【0158】
ランク-2の場合、サブサンプリングされたコードブックは、下記式で表され得る。
【0159】
(代替コードブック2)
ランク-1/2のための、別の可能な4Txコードブックが下記に示される。ここで、W
1は4ビットを有し、W
2は4ビットを有する。
【0160】
ランク1の場合、
及び、
α(i)=q
1
2(i-1)
である。
【0161】
【0162】
この場合も、最後の8個のW1行列(n=8,・・・,15)は、正確にW1(n=0,・・・,7)と同じDFTビームのセットを含むが、循環的にシフトされる。従って、W1のためにサブサンプリングが必要とされる場合、最初の8個のW1行列(n=0,・・・,7)又はそれらのサブセットが用いられるべきである。最後の8個のW1行列(n=8,・・・,15)は省かれ得る。
【0163】
(PUCCHモード1-1、サブモード1)
RI/W1がジョイントエンコーディングされるサブモード1において、ランク-1/2のRI/W1のためにサブサンプリングが必要とされる。詳細はジョイントエンコーディングされたRI/W1のためのビットの最大数に依存する。W1コードブックは、上記の代替コードブック1(式35及び式36)と同じであるので、表33~表38における場合と同じサブサンプリングスキームが適用可能である。なお、W2はサブサンプリングを必要としない。
【0164】
(PUCCHモード1-1、サブモード2)
サブモード2では、単一のPUCCH送信において、W1/W2、及びCQIがジョイントエンコーディングされる。従って、W1/W2の総ペイロードは、ランク-1では7ビット、及びランク-2では4ビットに制限される。
【0165】
(ランク-1)
ランク1コードブックは、上記の代替コードブック1に示される4Tx コードブックの候補のためのものと同じであるので、表39に示されるものと同じサブサンプリングスキームが適用され得る。
【0166】
(ランク-2)
ランク-2では、W1/W2は4ビットに制限される必要がある。下記のサブサンプリング詳細が可能である。
【0167】
一実施形態において、W
1は2ビット(例えば、i
1=0,2,4,6)にサブサンプリングされ、W
2は下記のように2ビットにサブサンプリングされる。
【0168】
別の実施形態において、W
1は1ビット(例えば、i
1=0,4)にサブサンプリングされ、W
2は下記のように3ビットにサブサンプリングされる。
【0169】
更に別の実施形態において、W
1は3ビット(例えば、i
1=0,1,・・・,7)にサブサンプリングされ、W
2は下記のように1ビットにサブサンプリングされる。
又は
【0170】
(PUCCHモード2-1)
PUCCHタイプ1aのみがサブサンプリングを必要とし、W
2は2ビットにサブサンプリングされる必要がある。このケースでは、セクション7.2.2の、2ビットサブサンプリングされたW
2コードブックが考慮され得る。ここで、
である。
【0171】
(ハイブリッドランク-1/2コードブック設計)
ランク-1/2コードブックは2つの構成要素を含む。ここで、W
1構造は、各構成要素において異なる。最初の8個のW
1行列では、XnはN=16のオーバーサンプリングレートを用いる4個の近隣のDFTビームを含む。最後の8個のW
1行列では、Xnは、[0,360]の到来角度サブスペースを均一にサンプリングする4個の分散されたDFTビームを含む。これは、より広い角度広がりカバレッジを提供し、大きいタイミング不整合エラーに対して有益であり得る。従って、W
1コードブックは下記式で表され得る。
i
1=0,1,・・・,7:
i
1=8,9,・・・,15:
【0172】
【0173】
W2コードブック:ランク-2(4ビット):
【0174】
【0175】
(3ビット)W
2が好ましい場合、(Y1Y2)は下記式に変更され得る。
【0176】
【0177】
(3ビット)W
2が好ましい場合、W
2コードブックは下記式に変更され得る。
【0178】
(4Txのための代替コードブックのサブサンプリング)
4Txのための代替コードブックを用いて構成された、送信モード8、9、及び10のためのPUCCHモード1-1サブモード2のための、サブサンプリングされたコードブックが、第1及び第2のプリコーディング行列インジケータi1及びi2について、表40に定義される。
【0179】
4Txのための代替コードブックを用いて構成された、送信モード8、9、及び10のためのPUCCHモード1-1サブモード1のための、ランク及び第1のプリコーディング行列インジケータi1のジョイントエンコーディングが表41に定義される。
【0180】
4Txのための代替コードブックを用いて構成された、送信モード8、9、及び10のためのPUCCHモード2-1のための、サブサンプリングされたコードブックが、PUCCH レポートティングタイプ1aについて、表42に定義される。
【0181】
表40は、4個のアンテナポートを用いる、PUCCHモード1-1サブモード2コードブックサブサンプリングを示す。
【表40】
【0182】
表41は、4個のアンテナポートを用いる、PUCCHモード1-1サブモード1のための、RIのジョイントエンコーディングを示す。
【表41】
【0183】
表42は、4個のアンテナを用いる、PUCCHモード2-1コードブックサブサンプリングを示す。
【表42】
【0184】
図3は、
図1のネットワークにおける、モバイルUE301及びeNB302の内部詳細を示すブロック図である。モバイルUE301は、サーバー、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、セルラーフォン、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、スマートフォン、又は他の電子デバイス等、種々のデバイスの任意のものを表し得る。幾つかの実施形態において、電子モバイルUE301は、LTE、又はE-UTRAN(Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network)プロトコルに基づいて、eNB302と通信する。或いは、現在既知の又は将来開発される、別の通信プロトコルが用いられ得る。
【0185】
モバイルUE301は、メモリ304及びトランシーバ305に結合されるプロセッサ303を含む。メモリ304は、プロセッサ303による実行のため(ソフトウェア)アプリケーション306をストアする。アプリケーションは、個人又は組織に有用な任意の既知の又は将来のアプリケーションを含み得る。これらのアプリケーションは、オペレーティングシステム(OS)、デバイスドライバ、データベース、マルチメディアツール、プレゼンテーションツール、インターネットブラウザ、メーリングソフト、ボイスオーバーインターネット(VOIP)ツール、ファイルブラウザ、ファイヤウォール、インスタントメッセージング、ファイナンスツール、ゲーム、ワードプロセッサ、又は他のカテゴリとして分類され得る。アプリケーションの正確な特性に関係なく、少なくとも幾つかのアプリケーションは、トランシーバ305を介して周期的又は連続的にUL信号をeNB(基地局)302に送信するようにモバイルUE301に指示し得る。少なくとも幾つかの実施形態において、モバイルUE301は、eNB302からアップリンクリソースを要求するときにサービス品質(QoS)要求を識別する。幾つかのケースでは、QoS要求は、モバイルUE301によってサポートされるトラフィックのタイプから、eNB302によって暗示的に導出され得る。一例として、VOIP及びゲームアプリケーションは、しばしば、低レイテンシアップリンク(UL)送信に関与し、ハイスループット(HTP)/ハイパーテキスト送信プロトコル(HTTP)トラフィックは、高レイテンシアップリンク送信に関与し得る。
【0186】
トランシーバ305は、トランシーバの動作を制御する命令の実行によって実装され得るアップリンクロジックを含む。これらの命令の幾つかは、メモリ304にストアされ得、プロセッサ303が必要とするとき実行され得る。当業者によって理解され得るように、アップリンクロジックの構成要素は、トランシーバ305の物理(PHY)レイヤ、及び/又はメディアアクセス制御(MAC)レイヤに関与し得る。トランシーバ305は、1つ又は複数のレシーバ307、及び1つ又は複数のトランスミッタ308を含む。
【0187】
プロセッサ303は、種々の入力/出力デバイス309にデータを送信又は受信する。加入者識別モジュール(SIM)カードは、セルラーシステムを介して電話をかけるために用いられる情報をストア及びリトリーブする。音声データを送信及び受信するためのマイクロフォン及びヘッドセットへのワイヤレス接続のために、ブルートゥースベースバンドユニットが提供され得る。プロセッサ303は、呼び出しプロセスの間、モバイルUE301のユーザとの相互作用のために、ディスプレイユニットに情報を送り得る。ディスプレイは、また、ネットワークから、又はローカルカメラから、又はユニバーサルシリアルバス(USB)コネクタ等の他のソースから受け取る画像を表示し得る。プロセッサ303は、また、RFトランシーバ305又はカメラを介して、セルラーネットワーク等の種々のソースから受け取るビデオストリームをディスプレイに送信し得る。
【0188】
音声データ又は他のプリケーションデータの送信及び受信の間、トランスミッタ307は、そのサービングeNBと非同期であり得る又は非同期になり得る。この場合、それは、ランダムアクセス信号を送信する。この手順の一部として、それは、上記により詳細に説明されたように、サービングeNBによって提供される電力閾値を用いることによって、メッセージと呼ばれる次のデータ送信のための好ましいサイズを決定する。この実施形態において、メッセージの好ましいサイズの決定は、プロセッサ303により、メモリ304にストアされた命令を実行することによって具現化される。他の実施形態において、メッセージサイズの決定は、例えば、個別のプロセッサ/メモリユニットによって、ハードワイヤード状態機械によって、又は他のタイプの制御ロジックによって、具現化され得る。
【0189】
eNB302は、バックプレーンバス314を介して、メモリ311、シンボル処理回路要素312、及びトランシーバ313に結合されたプロセッサ310を含む。メモリは、プロセッサ310によって実行されるためのアプリケーション315をストアする。アプリケーションは、ワイヤレス通信を管理するために有用な任意の既知の又は将来のアプリケーションを含み得る。アプリケーション315の少なくとも幾つかは、モバイルUE301への送信又はモバイルUE301からの送信を管理するようにeNB302に指示し得る。
【0190】
トランシーバ313は、アップリンクリソースマネージャを含み、これによって、eNB302がアップリンク物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)リソースをモバイルUE301に選択的に割り当てることが可能になる。当業者には理解されるであろうが、アップリンクリソースマネージャの構成要素は、トランシーバ313の物理(PHY)レイヤ及び/又はメディアアクセス制御(MAC)レイヤに関与し得る。トランシーバ313は、eNB302の範囲内の種々のUEからの送信を受け取るための少なくとも1つのレシーバ315、及びeNB302の範囲内の種々のUEにデータ及び制御情報を送信するための少なくとも1つのトランスミッタ316を含む。
【0191】
アップリンクリソースマネージャは、トランシーバ313の動作を制御する命令を実行する。これらの命令の幾つかは、メモリ311内に配置され得、プロセッサ310上で必要なとき実行され得る。リソースマネージャは、eNB302によってサービングされる各UE301に割り当てられた送信リソースを制御し、PDCCHを介して制御情報を同報する。
【0192】
シンボル処理回路要素312は、既知の技術を用いて復調を行なう。ランダムアクセス信号は、シンボル処理回路要素312において復調される。
【0193】
音声データ又は他のアプリケーションデータの送信及び受信の間、レシーバ315は、UE301からランダムアクセス信号を受け取り得る。ランダムアクセス信号は、UE301によって好まれるメッセージサイズを要求するようにエンコードされる。UE301は、eNB302によって提供されるメッセージ閾値を用いて、好ましいメッセージサイズを決定する。この実施形態において、メッセージ閾値計算は、プロセッサ310により、メモリ311にストアされた命令を実行することによって、具現化される。他の実施形態において、閾値計算は、例えば、個別のプロセッサ/メモリユニットによって、ハードワイヤード状態機械によって、又は他のタイプの制御ロジックによって、具現化され得る。或いは、幾つかのネットワークにおいて、メッセージ閾値は、例えば、メモリ311にストアされ得る固定値である。メッセージサイズリクエストの受け取りに応答して、eNB302は、リソースの適切なセットをスケジュールし、UE301にリソースの許可を通知する。
【0194】
当業者であれば、本発明の特許請求の範囲内で、説明された実施形態に変更が行なわれ得ること、及び他の多くの実施形態が可能であることが理解されるであろう。