(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-09
(45)【発行日】2024-04-17
(54)【発明の名称】マルチメディア通信のための端末連結方法およびシステム
(51)【国際特許分類】
H04M 7/00 20060101AFI20240410BHJP
H04M 3/00 20240101ALI20240410BHJP
【FI】
H04M7/00
H04M3/00 B
(21)【出願番号】P 2020078155
(22)【出願日】2020-04-27
【審査請求日】2023-04-18
(31)【優先権主張番号】10-2019-0057616
(32)【優先日】2019-05-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】516014409
【氏名又は名称】ライン プラス コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】LINE Plus Corporation
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】クァック ジョンナム
【審査官】大橋 達也
(56)【参考文献】
【文献】特開2011-019015(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2011/0286365(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2019/0089754(US,A1)
【文献】特開2006-020085(JP,A)
【文献】特開2004-040558(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第107465590(CN,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0255114(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04M 3/00、7/00
H04L 12/00、65/00、67/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つのプロセッサを含むコンピュータ装置を利用して実現される内部アプリケーションサーバの端末連結方法であって、
前記少なくとも1つのプロセッサにより、複数のフロントエンドサーバそれぞれから、フロントエンドサーバとノードとの関係に関する情報を受信してデータベースに記録する段階、
前記少なくとも1つのプロセッサにより、第1ノードと第2ノードとを連結しようとする外部アプリケーションサーバから前記第1ノードと前記第2ノードとの連結を要求するメッセージを受信する段階、
前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記データベースで前記第1ノードと関係をもつ第1フロントエンドサーバおよび前記第2ノードと関係をもつ第2フロントエンドサーバを検索する段階、および
前記検索の結果に基づき、前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記第1フロントエンドサーバおよび前記第2フロントエンドサーバのうちの少なくとも1つに前記第1ノードと前記第2ノードとの連結要求を送信することで、前記第1フロントエンドサーバと前記第2フロントエンドサーバとのブリッジングを要求する段階
を含む、端末連結方法。
【請求項2】
前記第1フロントエンドサーバおよび前記第2フロントエンドサーバのうちの一方から前記第1フロントエンドサーバおよび前記第2フロントエンドサーバのうちの他方にアクセスセッション連結を要求することにより、前記第1フロントエンドサーバと前記第2フロントエンドサーバとの間にアクセスセッションが形成されることを特徴とする、請求項1に記載の端末連結方法。
【請求項3】
前記第1フロントエンドサーバと前記第2フロントエンドサーバとの間に形成されたアクセスセッションを介して前記第1ノードと前記第2ノードとの通信が成立することを特徴とする、請求項2に記載の端末連結方法。
【請求項4】
サービスの提供を受けようとするノードが特定のフロントエンドサーバにアクセスセッション連結を要求することにより、前記サービスの提供を受けようとするノードと前記特定のフロントエンドサーバとの間にアクセスセッションが形成され、前記サービスに提供を受けようとするノードと前記特定のフロントエンドサーバとの関係が設定されることを特徴とする、請求項1に記載の端末連結方法。
【請求項5】
少なくとも1つのプロセッサを含むコンピュータ装置を利用して実現される第1フロントエンドサーバの端末連結方法であって、
前記少なくとも1つのプロセッサにより、第1ノードからアクセスセッション連結の要求を受信する段階、
前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記アクセスセッション連結の要求に応答して前記第1ノードとの第1アクセスセッションを形成する段階、
前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記第1フロントエンドサーバと前記第1ノードとの関係に関する情報を内部アプリケーションサーバに送信する段階、
前記少なくとも1つのプロセッサにより、第2フロントエンドサーバと関係をもつ第2ノードと前記第1ノードとの連結のために、前記内部アプリケーションサーバからノード連結要求を受信する段階、
前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記受信したノード連結要求に従って、前記第2フロントエンドサーバにアクセスセッション連結の要求を送信することで前記第2フロントエンドサーバと第2アクセスセッションを形成する段階、および
前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記第2アクセスセッションを利用して前記第1ノードと前記第2ノードとの通信をサポートする段階
を含む、端末連結方法。
【請求項6】
前記内部アプリケーションサーバは、
フロントエンドサーバとノードとの関係に関する情報をデータベースに記録し、
第1ノードと第2ノードとを連結しようとする外部アプリケーションサーバから前記第1ノードと前記第2ノードとの連結を要求するメッセージを受信し、
前記データベースで前記第1ノードと関係をもつ第1フロントエンドサーバおよび前記第2ノードと関係をもつ第2フロントエンドサーバを検索し、
前記検索の結果に基づき、前記第1フロントエンドサーバおよび前記第2フロントエンドサーバのうちの少なくとも1つに、前記第1ノードと前記第2ノードとの連結要求を送信するように実現されることを特徴とする、請求項5に記載の端末連結方法。
【請求項7】
第3ノードと関係をもつ第3フロントエンドサーバからアクセスセッション連結の要求が受信されることに応答して前記第3フロントエンドサーバと第3アクセスセッションとを連結する段階、および
前記第3アクセスセッションを利用して前記第1ノードと前記第3ノードとの通信をサポートする段階
をさらに含む、請求項5に記載の端末連結方法。
【請求項8】
コンピュータ装置と結合して請求項1~7のうちのいずれか一項に記載の方法をコンピュータ装置に実行させる、コンピュータプログラム。
【請求項9】
請求項1~7のうちのいずれか一項に記載の方法をコンピュータ装置に実行させるためのコンピュータプログラムが記録されている、コンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【請求項10】
コンピュータ読み取り可能な命令を実行するように実現される少なくとも1つのプロセッサ
を含み、
前記少なくとも1つのプロセッサにより、
複数のフロントエンドサーバそれぞれから、フロントエンドサーバとノードとの関係に関する情報を受信してデータベースに記録し、
第1ノードと第2ノードとを連結しようとする外部アプリケーションサーバから前記第1ノードと前記第2ノードとの連結を要求するメッセージを受信し、
前記データベースで前記第1ノードと関係をもつ第1フロントエンドサーバおよび前記第2ノードと関係をもつ第2フロントエンドサーバを検索し、
前記検索の結果に基づき、前記第1フロントエンドサーバおよび前記第2フロントエンドサーバのうちの少なくとも1つに前記第1ノードと前記第2ノードとの連結要求を送信することで、前記第1フロントエンドサーバと前記第2フロントエンドサーバとのブリッジングを要求すること
を特徴とする、コンピュータ装置。
【請求項11】
前記第1フロントエンドサーバおよび前記第2フロントエンドサーバのうちの一方から前記第1フロントエンドサーバおよび前記第1フロントエンドサーバのうちの他方にアクセスセッション連結を要求することにより、前記第1フロントエンドサーバと前記第2フロントエンドサーバとの間にアクセスセッションが形成されること
を特徴とする、請求項10に記載のコンピュータ装置。
【請求項12】
少なくとも1つのプロセッサを含むコンピュータ装置を利用して実現される第1フロントエンドサーバであって、
コンピュータ読み取り可能な命令を実行するように実現される少なくとも1つのプロセッサ
を含み、
前記少なくとも1つのプロセッサにより、
第1ノードからのアクセスセッション連結の要求を受信し、
前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記アクセスセッション連結の要求に応答して前記第1ノードとの第1アクセスセッションを形成し、
前記第1フロントエンドサーバと前記第1ノードとの関係に関する情報を内部アプリケーションサーバに送信し、
第2フロントエンドサーバと関係をもつ第2ノードと前記第1ノードとの連結のために、前記内部アプリケーションサーバからノード連結要求を受信し、
前記受信したノード連結要求に従って、前記第2フロントエンドサーバにアクセスセッション連結の要求を送信することで前記第2フロントエンドサーバと第2アクセスセッションを形成し、
前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記第2アクセスセッションを利用して前記第1ノードと前記第2ノードとの通信をサポートすること
を特徴とする、第1フロントエンドサーバ。
【請求項13】
前記内部アプリケーションサーバは、
フロントエンドサーバとノードとの関係に関する情報をデータベースに記録し、
第1ノードと第2ノードとを連結しようとする外部アプリケーションサーバから前記第1ノードと前記第2ノードとの連結を要求するメッセージを受信し、
前記データベースで前記第1ノードと関係をもつ第1フロントエンドサーバおよび前記第2ノードと関係をもつ第2フロントエンドサーバを検索し、
前記検索の結果に基づき、前記第1フロントエンドサーバおよび前記第2フロントエンドサーバのうちの少なくとも1つに、前記第1ノードと前記第2ノードとの連結要求を送信するように実現されること
を特徴とする、請求項12に記載の第1フロントエンドサーバ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
以下の説明は、マルチメディア通信のための端末連結方法およびシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
2つの端末がマルチメディア通信を行うためには、いくつかの手順(ネットワークトランザクション:network transaction)を経なければならない。このような手順は一般的であるが、迅速ではない。特に、アクセス網が遅い場合や不安定な場合は、マルチメディア通信によって2つの端末に提供されるサービスに悪影響を及ぼす。例えば、VoIP(Voice over Internet Protocol)は、IPアドレスをもつネットワークを介して音声をデジタルパケットに変換して送信する技術であり、一例として、特許文献1は、VoIPサービス方法および装置を開示している。このとき、VoIPサービスは、互いに通信しようとする2つの端末それぞれのアクセス網の状態の影響を受けるようになる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
内部アプリケーションサーバ(internal application server)を介して2つの端末それぞれのアクセス網の連結をブリッジング(bridging)することにより、アクセス網の使用を最小化することができる端末連結方法、前記方法を実行するコンピュータ装置、前記コンピュータ装置と結合して前記方法を前記コンピュータ装置に実行させるためにコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されたコンピュータプログラムおよびその記録媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
少なくとも1つのプロセッサを含むコンピュータ装置を利用して実現される内部アプリケーションサーバの端末連結方法であって、前記少なくとも1つのプロセッサにより、複数のフロントエンドサーバそれぞれから、フロントエンドサーバとノードとの関係に関する情報を受信してデータベースに記録する段階、前記少なくとも1つのプロセッサにより、第1ノードと第2ノードとを連結しようとする外部アプリケーションサーバから前記第1ノードと前記第2ノードとの連結を要求するメッセージを受信する段階、前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記データベースで前記第1ノードと関係をもつ第1フロントエンドサーバおよび前記第2ノードと関係をもつ第2フロントエンドサーバを検索する段階、および前記検索の結果に基づき、前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記第1フロントエンドサーバおよび前記第2フロントエンドサーバのうちの少なくとも1つに、前記第1ノードおよび前記第2ノードとの連結要求を送信することで前記第1フロントエンドサーバと前記第2フロントエンドサーバとのブリッジングを要求する段階を含む、端末連結方法を提供する。
【0006】
一側によると、前記第1フロントエンドサーバおよび前記第2フロントエンドサーバのうちの一方から前記第1フロントエンドサーバおよび前記第1フロントエンドサーバのうちの他方にアクセスセッション連結を要求することにより、前記第1フロントエンドサーバと前記第2フロントエンドサーバとの間にアクセスセッションが形成されることを特徴としてよい。
【0007】
他の側面によると、前記第1フロントエンドサーバと前記第2フロントエンドサーバとの間に形成されたアクセスセッションにおいて、前記第1ノードと前記第2ノードとの通信が成立してよい。
【0008】
また他の側面によると、サービスの提供を受けようとするノードが特定のフロントエンドサーバにアクセスセッション連結を要求することにより、前記サービスの提供を受けようとするノードと前記特定のフロントエンドサーバとの間にアクセスセッションが形成され、前記サービスの提供を受けようとするノードと前記特定のフロントエンドサーバとの関係が設定されることを特徴としてよい。
【0009】
少なくとも1つのプロセッサを含むコンピュータ装置を利用して実現される第1フロントエンドサーバの端末連結方法であって、前記少なくとも1つのプロセッサにより、第1ノードからのアクセスセッション連結の要求を受信する段階、前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記アクセスセッション連結の要求に応答して前記第1ノードとの第1アクセスセッションを形成する段階、前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記第1フロントエンドサーバと前記第1ノードとの関係に関する情報を内部アプリケーションサーバに送信する段階、前記少なくとも1つのプロセッサにより、第2フロントエンドサーバと関係をもつ第2ノードと前記第1ノードとの連結のために、前記内部アプリケーションサーバからノード連結要求を受信する段階、前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記受信したノード連結要求に従って、前記第2フロントエンドサーバにアクセスセッション連結の要求を送信して前記第2フロントエンドサーバと第2アクセスセッションを形成する段階、および前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記第2アクセスセッションを利用して前記第1ノードと前記第2ノードとの通信をサポートする段階を含む、端末連結方法を提供する。
【0010】
コンピュータ装置と結合して前記方法をコンピュータ装置に実行させるためにコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録された、コンピュータプログラムを提供する。
【0011】
前記方法をコンピュータ装置に実行させるためのプログラムが記録されている、コンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供する。
【0012】
コンピュータ読み取り可能な命令を実行するように実現される少なくとも1つのプロセッサを含み、前記少なくとも1つのプロセッサにより、複数のフロントエンドサーバそれぞれから、フロントエンドサーバとノードとの関係に関する情報を受信してデータベースに記録し、第1ノードと第2ノードとを連結しようとする外部アプリケーションサーバから前記第1ノードと前記第2ノードとの連結を要求するメッセージを受信し、前記データベースで前記第1ノードと関係をもつ第1フロントエンドサーバおよび前記第2ノードと関係をもつ第2フロントエンドサーバを検索し、前記検索の結果に基づき、前記第1フロントエンドサーバおよび前記第2フロントエンドサーバのうちの少なくとも1つに、前記第1ノードと前記第2ノードとの連結要求を送信することで前記第1フロントエンドサーバと前記第2フロントエンドサーバとのブリッジングを要求することを特徴とする、コンピュータ装置を提供する。
【0013】
少なくとも1つのプロセッサを含むコンピュータ装置を利用して実現される第1フロントエンドサーバであって、コンピュータ読み取り可能な命令を実行するように実現される少なくとも1つのプロセッサを含み、前記少なくとも1つのプロセッサにより、第1ノードからのアクセスセッション連結の要求を受信し、前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記アクセスセッション連結の要求に応答して前記第1ノードとの第1アクセスセッションを形成し、前記第1フロントエンドサーバと前記第1ノードとの関係に関する情報を内部アプリケーションサーバに送信し、第2フロントエンドサーバと関係をもつ第2ノードと前記第1ノードとの連結のために前記内部アプリケーションサーバからノード連結要求を受信し、前記受信したノード連結要求に従って、前記第2フロントエンドサーバにアクセスセッション連結の要求を送信することで前記第2フロントエンドサーバとの第2アクセスセッションを形成し、前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記第2アクセスセッションを利用して前記第1ノードと前記第2ノードとの通信をサポートすることを特徴とする、第1フロントエンドサーバを提供する。
【発明の効果】
【0014】
内部アプリケーションサーバ(internal application server)を介して2つの端末それぞれのアクセス網の連結をブリッジング(bridging)することにより、アクセス網の使用を最小化することができる。
【0015】
アクセス網の使用を最小化することにより、マルチメディア通信のための端末間の連結速度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】本発明の一実施形態における、ネットワーク環境の例を示した図である。
【
図2】本発明の一実施形態における、コンピュータ装置の例を示したブロック図である。
【
図3】本発明の一実施形態における、端末間の連結を提供する過程の例を示した図である。
【
図4】本発明の一実施形態における、端末間の連結を提供する過程の例を示した図である。
【
図5】本発明の一実施形態における、端末間の連結を提供する過程の例を示した図である。
【
図6】本発明の一実施形態における、端末間の連結を提供する過程の例を示した図である。
【
図7】本発明の一実施形態における、端末間の連結を提供する過程の例を示した図である。
【
図8】本発明の一実施形態における、端末間の連結を提供する過程の例を示した図である。
【
図9】本発明の一実施形態における、端末間の連結を提供する過程の例を示した図である。
【
図10】本発明の一実施形態における、内部アプリケーションサーバの端末連結方法の例を示したフローチャートである。
【
図11】本発明の一実施形態における、フロントエンドサーバの端末連結方法の例を示したフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、実施形態について、添付の図面を参照しながら詳しく説明する。
【0018】
本発明の実施形態に係る端末連結方法は、少なくとも1つのコンピュータ装置によって実行されてよい。このとき、コンピュータ装置においては、本発明の一実施形態に係るコンピュータプログラムがインストールされて実行されてよく、コンピュータ装置は、実行されるコンピュータプログラムの制御に従って本発明の実施形態に係る端末連結方法を実行してよい。上述したコンピュータプログラムは、コンピュータ装置と結合して端末連結方法をコンピュータに実行させるために、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてよい。
【0019】
図1は、本発明の一実施形態における、ネットワーク環境の例を示した図である。
図1のネットワーク環境は、複数の電子機器110、120、130、140、複数のサーバ150、160、およびネットワーク170を含む例を示している。このような
図1は、発明の説明のための一例に過ぎず、電子機器の数やサーバの数が
図1のように限定されることはない。また、
図1のネットワーク環境は、本実施形態に適用可能な環境のうちの一例に過ぎず、本実施形態に適用可能な環境が
図1のネットワーク環境に限定されることはない。
【0020】
複数の電子機器110、120、130、140は、コンピュータ装置によって実現される固定端末や移動端末であってよい。複数の電子機器110、120、130、140の例としては、スマートフォン、携帯電話、ナビゲーション、PC(personal computer)、ノート型PC、デジタル放送用端末、PDA(Personal Digital Assistant)、PMP(Portable Multimedia Player)、タブレットなどがある。一例として、
図1では、電子機器1(110)の例としてスマートフォンを示しているが、本発明の実施形態において、電子機器1(110)は、実質的に無線または有線通信方式を利用し、ネットワーク170を介して他の電子機器120、130、140および/またはサーバ150、160と通信することのできる多様な物理的なコンピュータシステムのうちの1つを意味してよい。
【0021】
通信方式が限定されることはなく、ネットワーク170が含むことのできる通信網(一例として、移動通信網、有線インターネット、無線インターネット、放送網)を利用する通信方式だけではなく、機器間の近距離無線通信が含まれてよい。例えば、ネットワーク170は、PAN(personal area network)、LAN(local area network)、CAN(campus area network)、MAN(metropolitan area network)、WAN(wide area network)、BBN(broadband network)、インターネットなどのネットワークのうちの1つ以上の任意のネットワークを含んでよい。さらに、ネットワーク170は、バスネットワーク、スターネットワーク、リングネットワーク、メッシュネットワーク、スター-バスネットワーク、ツリーまたは階層的ネットワークなどを含むネットワークトポロジのうちの任意の1つ以上を含んでもよいが、これらに限定されることはない。
【0022】
サーバ150、160それぞれは、複数の電子機器110、120、130、140とネットワーク170を介して通信して命令、コード、ファイル、コンテンツ、サービスなどを提供する1つ以上のコンピュータ装置によって実現されてよい。例えば、サーバ150は、ネットワーク170を介して接続した複数の電子機器110、120、130、140にサービス(一例として、メッセージングサービス、メールサービス、ソーシャルネットワークサービス、地図サービス、翻訳サービス、金融サービス、決済サービス、検索サービス、コンテンツ提供サービスなど)を提供するシステムであってよい。
【0023】
図2は、本発明の一実施形態における、コンピュータ装置の例を示したブロック図である。上述した複数の電子機器110、120、130、140それぞれやサーバ150、160それぞれは、
図2に示したコンピュータ装置200によって実現されてよい。
【0024】
このようなコンピュータ装置200は、
図2に示すように、メモリ210、プロセッサ220、通信インタフェース230、および入力/出力インタフェース240を含んでよい。メモリ210は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、RAM(random access memory)、ROM(read only memory)、およびディスクドライブのような永続的大容量記録装置を含んでよい。ここで、ROMやディスクドライブのような永続的大容量記録装置は、メモリ210とは区分される別の永続的記録装置としてコンピュータ装置200に含まれてもよい。また、メモリ210には、オペレーティングシステムと、少なくとも1つのプログラムコードが記録されてよい。このようなソフトウェア構成要素は、メモリ210とは別のコンピュータ読み取り可能な記録媒体からメモリ210にロードされてよい。このような別のコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、フロッピー(登録商標)ドライブ、ディスク、テープ、DVD/CD-ROMドライブ、メモリカードなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体を含んでよい。他の実施形態において、ソフトウェア構成要素は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体ではない通信インタフェース230を通じてメモリ210にロードされてもよい。例えば、ソフトウェア構成要素は、ネットワーク170を介して受信されるファイルによってインストールされるコンピュータプログラムに基づき、コンピュータ装置200のメモリ210にロードされてよい。
【0025】
プロセッサ220は、基本的な算術、ロジック、および入出力演算を実行することにより、コンピュータプログラムの命令を処理するように構成されてよい。命令は、メモリ210または通信インタフェース230によって、プロセッサ220に提供されてよい。例えば、プロセッサ220は、メモリ210のような記録装置に記録されたプログラムコードに従って受信される命令を実行するように構成されてよい。
【0026】
通信インタフェース230は、ネットワーク170を介してコンピュータ装置200が他の装置(一例として、上述した記録装置)と互いに通信するための機能を提供してもよい。一例として、コンピュータ装置200のプロセッサ220がメモリ210のような記録装置に記録されたプログラムコードに従って生成した要求や命令、データ、ファイルなどが、通信インタフェース230の制御に従ってネットワーク170を介して他の装置に伝達されてよい。これとは逆に、他の装置からの信号や命令、データ、ファイルなどが、ネットワーク170を経てコンピュータ装置200の通信インタフェース230を通じてコンピュータ装置200に受信されてよい。通信インタフェース230を通じて受信された信号や命令、データなどは、プロセッサ220やメモリ210に伝達されてよく、ファイルなどは、コンピュータ装置200がさらに含むことのできる記録媒体(上述した永続的記録装置)に記録されてよい。
【0027】
入力/出力インタフェース240は、入力/出力装置250とのインタフェースのための手段であってよい。例えば、入力装置は、マイク、キーボード、またはマウスなどの装置を、出力装置は、ディスプレイやスピーカなどのような装置を含んでよい。他の例として、入力/出力インタフェース240は、タッチスクリーンのように入力と出力のための機能が1つに統合された装置とのインタフェースのための手段であってもよい。入力/出力装置250は、コンピュータ装置200と1つの装置で構成されてもよい。
【0028】
また、他の実施形態において、コンピュータ装置200は、
図2の構成要素よりも少ないか多くの構成要素を含んでもよい。しかし、大部分の従来技術的構成要素を明確に図に示す必要はない。例えば、コンピュータ装置200は、上述した入力/出力装置250のうちの少なくとも一部を含むように実現されてもよいし、トランシーバやデータベースなどのような他の構成要素をさらに含んでもよい。
【0029】
図3~
図9は、本発明の一実施形態における、端末間の連結を提供する過程の例を示した図である。
【0030】
図3は、内部アプリケーションサーバ(internal Application Server:iAS)310、外部アプリケーションサーバ(external Application Server:xAS)320、フロントエンドサーバ1(Front End Server 1:FES1)330、フロントエンドサーバ2(Front End Server 2:FES2)340、および複数の端末350を示している。ここで、「フロントエンドサーバ」とは、一例として、Wi-Fiを利用したアクセス網のアクセスポイント(Access Point)のようにアクセス網のフロントエンドを形成する物理的装置を意味してよい。他の実施形態によると、「フロントエンドサーバ」は、プロキシサーバやゲートウェイサーバのような形態の物理的装置で実現されてよい。
【0031】
ここで、端末350それぞれとフロントエンドサーバ330、340との間にはアクセスセッション(一例として、メディアセッション)が予め設定(pre-setup)されてよい。一例として、
図3では、端末1(Terminal 1:T1)351がフロントエンドサーバ1(330)にアクセスセッションの連結を要求(req.session)することに従って、フロントエンドサーバ1(330)が端末1(351)との間にアクセスセッションを設定した後、応答(res.session)をする例を示している。より具体的な例として、アクセスセッションを形成するということは、VoIPサービスの場合、端末1(351)がフロントエンドサーバ1(330)にSIP(Session Initiation Protocol)の「INVITE」メッセージを送信し、フロントエンドサーバ1(330)は端末1(351)に「200 OK」の回答メッセージを受信することでRTPセッションを形成することに対応してよい。このとき、アクセスセッションの形成が完了した後、フロントエンドサーバ1(330)は、フロントエンドサーバ1(330)と端末1(351)との関係に関する情報を内部アプリケーションサーバ310に伝達し、該当の関係に関する情報が内部アプリケーションサーバ310で記録および管理されるようにしてよい(req.Add entry[FES 1、T1])。一例として、内部アプリケーションサーバ310は、データベースのマッピングテーブルに該当となる関係に関する情報を記録してよい。
【0032】
このとき、端末350それぞれが、このような過程を経てフロントエンドサーバ330、340との間にアクセスセッションを設定した後、
図4に示した点線のように、端末350それぞれとフロントエンドサーバ330、340との間にはアクセスセッションが予め設定されてよく、内部アプリケーションサーバ310は、端末350それぞれとフロントエンドサーバ330、340との関係に関する情報を収集して関係情報データベース410を構築してよい。
【0033】
一方、
図5に示すように、特定のサービスを提供する外部アプリケーションサーバ320から、該当のサービスの提供のために、端末a(Terminal a:Ta)352と端末b(Terminal b:Tb)353との連結が要求されると仮定する。例えば、外部アプリケーションサーバ320は、端末a352と端末b353とにVoIPサービスを提供するVoIPサーバであってよい。この場合、従来では、VoIP通話のための連結が要求されるたびに、端末a352とフロントエンドサーバ1(330)との間と、端末b353とフロントエンドサーバ2(340)との間にアクセスセッションが形成されなければならなかった。これとは異なり、本実施形態では、予め設定されたアクセスセッションが活用されてよい。言い換えれば、端末350がアクセス網に接続するための回数を画期的に減らすことが可能となる。
【0034】
これを実現するために、
図6に示すように、外部アプリケーションサーバ320は、端末a352および/または端末b353からの要求(req.swap)に従って、連結させようとする端末a352および端末b353に関する情報を内部アプリケーションサーバ310に送信することにより、端末352、353の連結を要求(req.Com with pair(A、B))してよい。この場合、内部アプリケーションサーバ310は、関係情報データベース410に基づき、端末a352と関係をもつフロントエンドサーバ1(330)および端末b353と関係をもつフロントエンドサーバ2(340)を識別してよい。
【0035】
このとき、内部アプリケーションサーバ310は、フロントエンドサーバ1(330)とフロントエンドサーバ2(340)とのブリッジングを処理してよい。例えば、
図7に示すように、内部アプリケーションサーバ310は、フロントエンドサーバ1(330)に、フロントエンドサーバ2(340)と端末b353とのマッピング情報が含まれるブリッジング要求(req.bridging)を送信してよい。
【0036】
この場合、フロントエンドサーバ1(330)は、
図8に示すように、ブリッジング要求に含まれるフロントエンドサーバ2(340)に関する情報に基づき、フロントエンドサーバ2(340)とのアクセスセッションを要求(req.session)してよく、フロントエンドサーバ2(340)がフロントエンドサーバ1(330)に応答(res.session)を送信することにより、フロントエンドサーバ1(330)とフロントエンドサーバ2(340)との間にアクセスセッションが形成されてよい。
【0037】
フロントエンドサーバ1(330)とフロントエンドサーバ2(340)との間にアクセスセッションが形成されると、
図9に示すように、形成されたアクセスセッションにおいて、端末a352と端末b353との通信(一例として、マルチメディア通信)が成立するようになる。言い換えれば、端末a352と端末b353とが連結しようとするたびに、端末a352と端末b353がアクセス網に新たなアクセスセッションを設定する過程を省略することが可能となる。これにより、ノード間の通信セッションが急に行われたり、通信待機中の各ノード間の通信セッションが頻繁に変更されたりする場合にも、遅滞なく迅速に通信を成立させることが可能となる。
【0038】
図10は、本発明の一実施形態における、内部アプリケーションサーバの端末連結方法の例を示したフローチャートである。本実施形態に係る端末連結方法は、一例として、上述した内部アプリケーションサーバ310を実現するコンピュータ装置200によって実行されてよい。例えば、コンピュータ装置200のプロセッサ220は、メモリ210が含むオペレーティングシステムのコードと、少なくとも1つのプログラムのコードとによる制御命令(instruction)を実行するように実現されてよい。ここで、プロセッサ220は、コンピュータ装置200に記録されたコードが提供する制御命令に従ってコンピュータ装置200が
図10の方法に含まれる段階1010~段階1040を実行するようにコンピュータ装置200を制御してよい。
【0039】
段階1010において、コンピュータ装置200は、複数のフロントエンドサーバそれぞれからフロントエンドサーバとノードとの関係に関する情報を受信し、データベースに記録してよい。例えば、サービスの提供を受けようとするノードが特定のフロントエンドサーバにアクセスセッション連結を要求することにより、サービスの提供を受けようとするノードと特定のフロントエンドサーバとの間にアクセスセッションが形成され、サービスの提供を受けようとするノードと前記特定のフロントエンドサーバの関係が設定されてよい。より具体的な例として、上述した
図3では、内部アプリケーションサーバ310が、ノードである端末1(351)とフロントエンドサーバ1(330)との関係に関する情報を受信して記録することについて説明した。ここで、データベースは、上述した関係情報データベース410に対応してよい。このとき、フロントエンドサーバとノードとの関係は、フロントエンドサーバとノードとの間に形成されたアクセスセッション(一例として、メディアセッション)に対応してよい。
【0040】
段階1020において、コンピュータ装置200は、第1ノードと第2ノードとを連結しようとする外部アプリケーションサーバから、第1ノードと第2ノードとの連結を要求するメッセージを受信してよい。ここで、外部アプリケーションサーバは、一例として、上述した外部アプリケーションサーバ320に対応してよく、第1ノードと第2ノードはそれぞれ端末a352および端末b353に対応してよい。上述したように、外部アプリケーションサーバ320は、端末a352と端末b353との連結のための要求を内部アプリケーションサーバ310に送信してよく、本実施形態においては、内部アプリケーションサーバ310に対応するコンピュータ装置200が、このような要求が含まれたメッセージを受信するようになる。
【0041】
段階1030において、コンピュータ装置200は、データベースで第1ノードと関係をもつ第1フロントエンドサーバおよび第2ノードと関係をもつ第2フロントエンドサーバを検索してよい。上述したように、関係情報データベース410に対応するデータベースには、フロントエンドサーバとノードとの関係に関する情報が記録されているため、コンピュータ装置200は、このようなデータベースに基づき、連結しようとする第1ノードと第2ノードそれぞれと関係をもつフロントエンドサーバを検索してよい。
【0042】
段階1040において、コンピュータ装置200は、検索結果に基づき、第1フロントエンドサーバおよび第2フロントエンドサーバのうちの少なくとも1つに、第1ノードと第2ノードとの連結要求を送信することで、第1フロントエンドサーバと第2フロントエンドサーバとのブリッジングを要求してよい。このとき、第1フロントエンドサーバ(または第2フロントエンドサーバ)から第2フロントエンドサーバ(または第1フロントエンドサーバ)にアクセスセッション連結を要求することにより、第1フロントエンドサーバと第2フロントエンドサーバとの間にアクセスセッションが形成されてよい。このようなアクセスセッション連結の要求は、第1フロントエンドサーバと第2フロントエンドサーバのうちのいずれか1つに送信されてもよいが、実施形態によっては、第1フロントエンドサーバと第2フロントエンドサーバそれぞれに送信されてもよい。この場合、第1フロントエンドサーバと第2フロントエンドサーバとの間に形成されたアクセスセッションにおいて、第1ノードと第2ノードとの通信が成立されてよい。言い換えれば、ノードは、他のノードとの連結のたびにアクセス網とのアクセスセッションを設定するのではなく、フロントエンドサーバと予め設定されたアクセスセッションに関する情報を内部アプリケーションサーバに記録しておき、記録されたノードとフロントエンドサーバとの間のアクセスセッションに関する情報、そしてフロントエンドサーバ間のアクセスセッションに基づき、互いに通信するようになる。これにより、アクセス網の使用を最小化することが可能となる。
【0043】
図11は、本発明の一実施形態に係る、フロントエンドサーバの端末連結方法の例を示したフローチャートである。本実施形態に係る端末連結方法は、フロントエンドサーバを実現するコンピュータ装置200によって実行されてよい。ここで、フロントエンドサーバは、一例として、フロントエンドサーバ1(330)またはフロントエンドサーバ2(340)に対応してよい。例えば、コンピュータ装置200のプロセッサ220は、メモリ210が含むオペレーティングシステムのコードと、少なくとも1つのプログラムのコードとによる制御命令(instruction)を実行するように実現されてよい。ここで、プロセッサ220は、コンピュータ装置200に格納されたコードが提供する制御命令に従ってコンピュータ装置200が
図11の方法に含まれる段階1110~段階1160を実行するようにコンピュータ装置200を制御してよい。
【0044】
段階1110において、コンピュータ装置200は、第1ノードからのアクセスセッション連結の要求を受信してよい。第1フロントエンドサーバに対応するコンピュータ装置200は、
図3を参照しながら説明した「req.session」に対応するアクセスセッション連結の要求を第1ノードから受信してよい。
【0045】
段階1120において、コンピュータ装置200は、アクセスセッション連結の要求に応答して第1ノードとの第1アクセスセッションを形成してよい。このような、第1フロントエンドサーバと第1ノードとの間のアクセスセッションは、第1ノードが初めてアクセス網に接続するときに形成されてよい。それぞれのノードは、自身が接続しようとするアクセス網のフロントエンドサーバとそれぞれアクセスセッションを予め設定してよい。
【0046】
段階1130において、コンピュータ装置200は、第1フロントエンドサーバと第1ノードとの関係に関する情報を内部アプリケーションサーバに送信してよい。このとき、ノードとフロントエンドサーバとの関係に関する情報がそれぞれ内部アプリケーションサーバに送信されてよく、内部アプリケーションサーバは、このような関係に関する情報を記録および維持するようになる。例えば、内部アプリケーションサーバは、上述した内部アプリケーションサーバ310に対応してよく、フロントエンドサーバとノードとの関係に関する情報をデータベースに記録し、第1ノードと第2ノードとを連結しようとする外部アプリケーションサーバ(external Application Server:xAS)から第1ノードと第2ノードとの連結を要求するメッセージを受信し、データベースで第1ノードと関係をもつ第1フロントエンドサーバおよび第2ノードと関係をもつ第2フロントエンドサーバを検索し、検索結果に基づき、第1フロントエンドサーバおよび第2フロントエンドサーバのうちの少なくとも1つに第1ノードと第2ノードとの連結要求を送信するように実現されてよい。
【0047】
段階1140において、コンピュータ装置200は、第2フロントエンドサーバと関係をもつ第2ノードと第1ノードとの連結のために、内部アプリケーションサーバからノード連結要求を受信してよい。一例として、内部アプリケーションサーバからノード連結要求を受信したコンピュータ装置200は、ノード連結要求に含まれる第1ノード、第2ノード、および第2フロントエンドサーバに関する情報に基づき、第1ノードと第2ノードとを連結しようとしていることを把握してよく、このために、第2フロントエンドサーバとの間にアクセスセッションを設定しなければならないことを把握してよい。
【0048】
段階1150において、コンピュータ装置200は、受信したノード連結要求に従って、第2フロントエンドサーバにアクセスセッション連結の要求を送信し、第2フロントエンドサーバと第2アクセスセッションを形成してよい。一例として、コンピュータ装置200からのアクセスセッション連結の要求を受信する第2フロントエンドサーバは、コンピュータ装置200との間にアクセスセッションを形成した後、コンピュータ装置200にアクセスセッション連結の要求に対する応答を送信してよい。
【0049】
段階1160において、コンピュータ装置200は、第2アクセスセッションを利用して第1ノードと第2ノードとの通信をサポートしてよい。このように、第1ノードと第2ノードは、連結のたびにフロントエンドサーバへの連結を試みる必要がなく、予め設定されたアクセスセッションと、フロントエンドサーバ間に形成されるアクセスセッションを介して互いに連結することが可能となる。
【0050】
外部アプリケーションサーバが提供するサービスは、極めて多様であってよい。例えば、通信セッションを維持している参加者のうちから2人をランダムで選んだり、送信者が複数の通話待機者リストから通話したい特定の人物を選んだりする場合、または第1会話相手との通話終了後すぐに通話待機者リストから第2会話相手を選択する場合、両者の映像チャットが切れることなく、迅速に連結がなされるサービスが考慮される。より具体的な例として、複数の参加者がランダムに連結されて映像通話を行うサービスの例が挙げられる。第1ユーザが第2ユーザとの映像通話の途中に、スワイプや画面タッチのようなユーザからの特定の入力に従って映像通話の会話相手を変更することがある。この場合、ユーザの特定の入力による会話相手の変更要求は、該当のサービスを提供する外部アプリケーションに伝達されてよく、外部アプリケーションサーバは、第1ユーザと映像通話する変更された対象として、映像通話待機者リストから第3ユーザをランダムに選択してよい。この場合、外部アプリケーションサーバは、2人の2つの端末(上述した例において、第1ユーザの端末と第3ユーザの端末)を連結するために2つの端末に関する情報を内部アプリケーションサーバに送信してよく、上述したように、内部アプリケーションサーバが記録しているフロントエンドサーバと端末との関係に関する情報に基づき、2つの端末を遅滞なく連結させることが可能となる。
【0051】
このようなサービスにおいて、外部アプリケーションサーバは、端末それぞれが、端末それぞれにおいてインストールして実行したアプリケーションを通じてアクセスしてサービスの提供を受けるためのアプリケーションサーバであってよく、内部アプリケーションサーバは、外部アプリケーションサーバとの連動のための内部アプリケーションサーバ(一例として、ゲートウェイ)であってよい。例えば、VoIP通話サービスを提供するサーバが外部アプリケーションサーバであると仮定するとき、外部アプリケーションサーバは、ランダム通話するようになる2人のユーザをマッチングしてよく、マッチング結果に基づき、内部アプリケーションサーバが実際のVoIP通話連結をトリガーしてよい。このような内部アプリケーションサーバは、VoIP技術を含まないためVoIPサーバではないが、上位レイヤでHTTP(Hyper Text Transfer Protocol)のような応用階層プロトコルによってVoIPサーバのようなフロントエンドサーバを制御することで、実際の通話連結が成立されるようにしてよい。
【0052】
外部アプリケーションサーバが提供するサービスの他の例として、自動車事故が発生したときの迅速な出動のためのサービスが考慮される。例えば、自動車のドライブレコーダ装置を1つのノードとしてサービスに参加してよく、外部アプリケーションサーバに録画映像を送信する形態で実現されてよい。このとき、各地域別の事故処理部署のシステムも、1つの端末(ノード)としてサービスに参加してよい。このとき、該当となる車両に事故が発生した場合、ドライブレコーダ装置は、車両の衝撃または急激な画面変化を信号として事故を感知し、該当の車両情報および位置情報を外部アプリケーションサーバ(警察署または救急隊)に送信してよい。この場合、外部アプリケーションサーバは、ドライブレコーダ装置と事故処理部署のシステムとの迅速な連結のために、事故現場から最も近い位置にある事故処理部署の通信装置(ノード)との通信要求を内部アプリケーションサーバに送信してよく、内部アプリケーションサーバは、該当のノードを管轄するフロントエンドサーバを検索することで、本発明の実施形態に係る端末連結方法で2つのノードを迅速に連結することが可能となる。
【0053】
この他にも、本発明の実施形態に係る端末連結方法は、アクセス網の使用を最小化することができるサービスに参加した2つのノードを互いに迅速に連結するための多様なサービスに活用されてもよい。
【0054】
このように、本発明の実施形態によると、内部アプリケーションサーバ(internal application server)を介して2つの端末それぞれのアクセス網の連結をブリッジング(bridging)することにより、アクセス網の使用を最小化することができる。また、アクセス網の使用を最小化することにより、マルチメディア通信のための端末間の連結速度を向上させることができる。
【0055】
上述したシステムまたは装置は、ハードウェア構成要素、またはハードウェア構成要素とソフトウェア構成要素との組み合わせによって実現されてよい。例えば、実施形態で説明された装置および構成要素は、例えば、プロセッサ、コントローラ、ALU(arithmetic logic unit)、デジタル信号プロセッサ、マイクロコンピュータ、FPGA(field programmable gate array)、PLU(programmable logic unit)、マイクロプロセッサ、または命令を実行して応答することができる様々な装置のように、1つ以上の汎用コンピュータまたは特殊目的コンピュータを利用して実現されてよい。処理装置は、オペレーティングシステム(OS)およびOS上で実行される1つ以上のソフトウェアアプリケーションを実行してよい。また、処理装置は、ソフトウェアの実行に応答し、データにアクセスし、データを記録、操作、処理、および生成してもよい。理解の便宜のために、1つの処理装置が使用されるとして説明される場合もあるが、当業者は、処理装置が複数個の処理要素および/または複数種類の処理要素を含んでもよいことが理解できるであろう。例えば、処理装置は、複数個のプロセッサまたは1つのプロセッサおよび1つのコントローラを含んでよい。また、並列プロセッサのような、他の処理構成も可能である。
【0056】
ソフトウェアは、コンピュータプログラム、コード、命令、またはこれらのうちの1つ以上の組み合わせを含んでよく、思うままに動作するように処理装置を構成したり、独立的または集合的に処理装置に命令したりしてよい。ソフトウェアおよび/またはデータは、処理装置に基づいて解釈されたり、処理装置に命令またはデータを提供したりするために、いかなる種類の機械、コンポーネント、物理装置、仮想装置、コンピュータ記録媒体または装置に具現化されてよい。ソフトウェアは、ネットワークによって接続されたコンピュータシステム上に分散され、分散された状態で記録されても実行されてもよい。ソフトウェアおよびデータは、1つ以上のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてよい。
【0057】
実施形態に係る方法は、多様なコンピュータ手段によって実行可能なプログラム命令の形態で実現されてコンピュータ読み取り可能な媒体に記録されてよい。コンピュータ読み取り可能な媒体は、プログラム命令、データファイル、データ構造などを単独または組み合わせて含んでよい。媒体は、コンピュータ実行可能なプログラムを継続して記録するものであっても、実行またはダウンロードのために一時記録するものであってもよい。また、媒体は、単一または複数のハードウェアが結合した形態の多様な記録手段または格納手段であってよく、あるコンピュータシステムに直接接続する媒体に限定されることはなく、ネットワーク上に分散して存在するものであってもよい。媒体の例としては、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、および磁気テープのような磁気媒体、CD-ROMおよびDVDのような光媒体、フロプティカルディスク(floptical disk)のような光磁気媒体、およびROM、RAM、フラッシュメモリなどを含み、プログラム命令が記録されるように構成されたものであってよい。また、媒体の他の例として、アプリケーションを配布するアプリケーションストアやその他の多様なソフトウェアを供給または配布するサイト、サーバなどで管理する記録媒体または格納媒体が挙げられる。プログラム命令の例には、コンパイラによって生成されるもののような機械語コードだけでなく、インタプリタなどを使用してコンピュータによって実行されることのできる高級言語コードが含まれる。
【0058】
以上のように、実施形態を、限定された実施形態および図面に基づいて説明したが、当業者であれば、上述した記載から多様な修正および変形が可能であろう。例えば、説明された技術が、説明された方法とは異なる順序で実行されたり、かつ/あるいは、説明されたシステム、構造、装置、回路などの構成要素が、説明された方法とは異なる形態で結合されたりまたは組み合わされたり、他の構成要素または均等物によって代替されたり置換されたとしても、適切な結果を達成することができる。
【0059】
したがって、異なる実施形態であっても、特許請求の範囲と均等なものであれば、添付される特許請求の範囲に属する。
【符号の説明】
【0060】
170:ネットワーク
200:コンピュータ装置
210:メモリ
220:プロセッサ
230:通信インタフェース
240:入力/出力インタフェース
250:入力/出力装置