IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ キヤノン株式会社の特許一覧

<>
  • 特許-記録装置 図1
  • 特許-記録装置 図2
  • 特許-記録装置 図3
  • 特許-記録装置 図4
  • 特許-記録装置 図5
  • 特許-記録装置 図6
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-09
(45)【発行日】2024-04-17
(54)【発明の名称】記録装置
(51)【国際特許分類】
   B41J 11/70 20060101AFI20240410BHJP
   B26D 5/26 20060101ALI20240410BHJP
   B26D 7/06 20060101ALI20240410BHJP
【FI】
B41J11/70
B26D5/26 Z
B26D7/06 Z
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2020089932
(22)【出願日】2020-05-22
(65)【公開番号】P2021183408
(43)【公開日】2021-12-02
【審査請求日】2023-05-18
(73)【特許権者】
【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】弁理士法人大塚国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】野澤 秀幸
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 智洋
(72)【発明者】
【氏名】若山 直樹
(72)【発明者】
【氏名】高橋 龍太朗
(72)【発明者】
【氏名】長島 匡和
(72)【発明者】
【氏名】佐伯 和一郎
【審査官】久慈 純平
(56)【参考文献】
【文献】特開平9-150975(JP,A)
【文献】特開平7-206226(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0232728(US,A1)
【文献】特開2016-2756(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B41J 11/70
B26D 5/26
B26D 7/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
記録ユニットを備える記録装置であって、
シートを保持する第1保持部と、
シートを前記記録ユニットに向けて搬送する搬送部と、
前記記録ユニットと前記第1保持部との間に設けられ、前記第1保持部から給送されるシートを切断可能な第1切断部と、
前記記録ユニットと前記第1切断部との間に設けられ、前記第1保持部から給送されるシートを切断可能な第2切断部と、
前記記録ユニットによってシートに記録される成果物の搬送方向の長さに応じて、前記第1保持部から給送されるシートを前記第1切断部によって切断するか前記第2切断部によって切断するかを切り替える制御部と、
を備えることを特徴とする記録装置。
【請求項2】
前記第1保持部と異なる位置でシートを保持する第2保持部をさらに備え、
前記制御部は、前記第2保持部から給送されるシートを切断するように前記第2切断部を制御することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
【請求項3】
前記制御部は、記録指示を受け付けた場合に、前記第1保持部から給送されるシートに記録するか否かを判定し、
判定に応じて前記第1保持部から前記第1保持部から給送されるシートを給送するよう前記搬送部を制御することを特徴とする請求項2に記載の記録装置。
【請求項4】
前記制御部が前記第1保持部から給送されるシートに記録すると判定した場合に、前記第1保持部にシートをセットするよう促す通知を行う通知部をさらに備えることを特徴とする請求項3に記載の記録装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記第1保持部から給送されるシートの先端部のトリミングを前記第1切断部によって行い、前記第2保持部から給送されるシートの先端部のトリミングを前記第2切断部によって行うように前記第1切断部および前記第2切断部を制御することを特徴とする請求項2から4のいずれか1項に記載の記録装置。
【請求項6】
前記成果物の搬送方向の長さが、前記第1切断部から前記搬送部までの搬送路の長さより大きい場合に、前記第1切断部によって前記第1保持部から給送されるシートを切断するよう前記第1切断部を制御することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の記録装置。
【請求項7】
前記搬送部は複数の搬送ローラを備え、
前記成果物の搬送方向の長さが、前記第1切断部から前記記録ユニットに最も近い搬送ローラまでの搬送路の長さより大きい場合に、前記第1切断部によって前記第1保持部から給送されるシートを切断するよう前記第1切断部を制御することを特徴とする請求項6に記載の記録装置。
【請求項8】
前記第1切断部から前記記録ユニットに最も近い前記搬送ローラまでの搬送路の長さは、前記搬送ローラと前記第1切断部との間に形成されるシートのループを含む、前記第1切断部から前記記録ユニットに最も近い搬送ローラまでの搬送路の長さであることを特徴とする請求項7に記載の記録装置。
【請求項9】
前記成果物の搬送方向の長さが、複数の用紙サイズのいずれかの寸法より大きい場合に、前記第1切断部によって前記第1保持部から給送されるシートを切断するよう前記第1切断部を制御することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の記録装置。
【請求項10】
第1収納部、第2収納部、搬送部、制御部、および記録ユニットを備える記録装置であって、
前記第1収納部は、
シートを保持する第1保持部と、
前記記録ユニットと前記第1保持部との間に設けられ、前記第1保持部から給送されるシートを切断可能な第1切断部と、
を備え、
前記第2収納部は、
シートを保持する第2保持部と、
前記記録ユニットと前記第1切断部との間に設けられ、前記第1保持部から給送される前記第1保持部から給送されるシートを切断可能であり、前記第2保持部から給送されるシートを切断可能な第2切断部と、
を備え、
前記搬送部は、前記第1保持部から給送されるシートまたは前記第2保持部から給送されるシートを前記記録ユニットに向けて搬送し、
前記制御部は、前記第1保持部からシートが給送される場合、成果物の搬送方向の長さに応じて、前記第1保持部から給送されるシートを前記第1切断部によって切断するか前記第2切断部によって切断するかを切り替える
ことを特徴とする記録装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、主に記録装置に関する。
【背景技術】
【0002】
記録装置のなかには、長尺状のシートを収納する収納部を複数備え、複数の収納部のいずれかからシートを搬送部に供給するものがある(特許文献1参照)。このような記録装置において、シートを搬送前に切断するトリミング処理のために複数の収納部のそれぞれにカッタが備えられる。また、搬送経路的に記録位置に近い収納部のカッタは、シートの先端から記録長だけ搬送されたことが確認されると、用紙サイズに合わせてシートをカットするカット処理も行う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2009-220498号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
搬送経路的に記録位置に近い収納部のカッタは、トリミング処理と、用紙サイズに合わせたシートのカット処理のために使用されるが、搬送経路的に記録位置に近い収納部とは異なる収納部のカッタは、トリミング処理にのみ使用される。搬送経路的に記録位置に近い収納部のカッタは比較的使用頻度が高く、カッタの寿命が短くなることや、紙粉がたまりやすいことが課題であった。
【0005】
そこで本発明は、複数のカッタの使用頻度の偏りを低減する記録装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述のような課題を解決するため、本発明に係る記録装置の一態様は、記録ユニットを備える記録装置であって、
シートを保持する第1保持部と、
シートを前記記録ユニットに向けて搬送する搬送部と、
前記記録ユニットと前記第1保持部との間に設けられ、前記第1保持部から給送されるシートを切断可能な第1切断部と、
前記記録ユニットと前記第1切断部との間に設けられ、前記第1保持部から給送されるシートを切断可能な第2切断部と、
成果物の搬送方向の長さに応じて、前記第1保持部から給送されるシートを前記第1切断部によって切断するか前記第2切断部によって切断するかを切り替える制御部と、
を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明により、複数のカッタの使用頻度の偏りを低減する記録装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の代表的な実施例であるインクジェット記録装置の概略構成を示す外観斜視図である。
図2】記録ヘッドの概略構成を示す斜視図である。
図3図1に示した記録装置の制御構成を示すブロック図である。
図4図1に示した記録装置の側断面の概要であり、ロール紙の搬送構成を模式的に示した図である。
図5】第1実施形態に係る記録装置が実行する処理例を示すフローチャート。
図6】第2実施形態に係る記録装置が実行する処理例を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下添付図面を参照して本発明の好適な実施形態について、さらに具体的かつ詳細に説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。実施形態には、複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられても良い。さらに添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
【0010】
なお、この明細書において、「記録」(「プリント」という場合もある)とは、文字、図形等有意の情報を形成する場合のみならず、有意無意を問わない。また人間が視覚で知覚し得るように顕在化したものであるか否かを問わず、広く記録媒体上に画像、模様、パターン等を形成する、または媒体の加工を行う場合も表すものとする。
【0011】
また、「記録媒体」とは、一般的な記録装置で用いられる紙のみならず、広く、布、プラスチック・フィルム、金属板、ガラス、セラミックス、木材、皮革等、インクを受容可能なものも表すものとする。
【0012】
さらに、「インク」(「液体」と言う場合もある)とは、上記「記録(プリント)」の定義と同様広く解釈されるべきものである。従って、記録媒体上に付与されることによって、画像、模様、パターン等の形成または記録媒体の加工、或いはインクの処理(例えば記録媒体に付与されるインク中の色剤の凝固または不溶化)に供され得る液体を表すものとする。
【0013】
またさらに、「ノズル」とは、特にことわらない限り吐出口ないしこれに連通する液路およびインク吐出に利用されるエネルギーを発生する素子を総括して言うものとする。
【0014】
以下に用いる記録ヘッド用基板(ヘッド基板)とは、シリコン半導体からなる単なる基体を指し示すものではなく、各素子や配線等が設けられた構成を差し示すものである。
【0015】
さらに、基板上とは、単に素子基板の上を指し示すだけでなく、素子基板の表面、表面近傍の素子基板内部側をも示すものである。また、本発明でいう「作り込み(built-in)」とは、別体の各素子を単に基体表面上に別体として配置することを指し示している言葉ではなく、各素子を半導体回路の製造工程等によって素子板上に一体的に形成、製造することを示すものである。
【0016】
<記録装置の概要(図1)>
図1は本発明の代表的な実施例であるインクジェット記録装置(以下、記録装置)の概観斜視図である。
【0017】
図1に示すように、記録装置1は印刷に関する各種設定を行ったり、装置の状態を表示するための操作パネル100が配置されている。また、記録装置1はスタンド101により支えられ、その記録部は通常、開閉可能なカバー16によりカバーされている。さらに、記録装置1はインクタンクを交換する際に操作するインクタンクカバー2を有する。記録装置1には後述するように記録媒体の幅方向に相当する記録幅をもち、その記録媒体にインク液滴を吐出して画像を記録するフルライン記録ヘッド(以下、記録ヘッド)が備えられている。
【0018】
その記録ヘッドは、同じ構成をもつ、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロ(Y)の4色の記録ヘッドで構成されている。このため、インクタンクカバー2の下部には、ブラック、シアン、マゼンタ、イエロのインクをそれぞれ収容した4つのインクタンクが収容される。これらのインクタンクは互いに独立に交換可能である。
【0019】
記録装置1には記録ヘッドの記録幅に対応して、例えば、10インチ~40インチの幅をもつロール状のシートのような記録媒体を装填し、その記録媒体を記録ヘッドによる記録領域に搬送して記録を行うことができる。
【0020】
なお、図1に示すように、ロール状の連続シートのような記録媒体は2段に格納可能(上段のロール紙取付部4a、下段のロール紙取付部4b)であり、装着されたいずれのロール状のシートに対しても記録が可能である。なお、図1には下段のロール紙取付部4bにロール紙Rが取り付けられている様子が示されている。
【0021】
次に、記録ヘッドの構造についてさらに詳しく説明する。
【0022】
<記録ヘッドの構成説明(図2)>
図2は記録ヘッド3の概略構成を示す斜視図である。記録ヘッド3はC/M/Y/Kの4色のインクを吐出可能な素子基板10が直線上に15個配列(インラインに配置)されたライン型の記録ヘッドである。なお、このような構成の他に、1つの記録ヘッド3が1色のインクを吐出する構成のものを4つ、記録媒体の搬送方向に配置してC/M/Y/Kの4色のインクを吐出するように構成しても良い。
【0023】
図2に示すように、記録ヘッド3には各素子基板10と、フレキシブル配線基板40および電気配線基板90を介して電気的に接続された信号入力端子91と電力供給端子92を備える。信号入力端子91及び電力供給端子92は記録装置1の制御部と電気的に接続され、それぞれ、吐出駆動信号及び吐出に必要な電力を素子基板10に供給する。電気配線基板90内の電気回路によって配線を集約することで、信号出力端子91及び電力供給端子92の数を素子基板10の数に比べて少なくできる。これにより、記録装置1に対して記録ヘッド3を装着する時又は記録ヘッドの交換時に取り外しが必要な電気接続部数が少なくて済む。
【0024】
素子基板10上には各々の吐出口に対応して不図示の電気熱変換素子(ヒータ)が形成されており、電気熱変換素子は通電加熱してインクを発泡させ、その発泡エネルギーでインクを吐出口から吐出させる。
【0025】
<制御構成の説明(図3)>
図3は記録装置1の制御回路の構成を示すブロック図である。
【0026】
図3に示すように、記録装置1は、主に記録部を統括するプリントエンジンユニット417と、スキャナ部を統括するスキャナエンジンユニット411と、記録装置1の全体を統括するコントローラユニット410によって構成されている。MPUや不揮発性メモリ(EEPROMなど)を内蔵したプリントコントローラ419は、コントローラユニット410のメインコントローラ401の指示に従ってプリントエンジンユニット417の各種機構を制御する。スキャナエンジンユニット411の各種機構は、コントローラユニット410のメインコントローラ401によって制御される。
【0027】
以下、制御構成の詳細について説明する。
【0028】
コントローラユニット410において、CPUにより構成されるメインコントローラ401は、ROM407に格納されているプログラムや各種パラメータに従って、RAM406を作業領域としながら記録装置1の全体を制御する。例えば、ホストI/F402またはワイヤレスI/F403を介してホスト装置400から印刷ジョブが入力されると、メインコントローラ401の指示に従って、画像処理部408は受信した画像データに対して所定の画像処理を施す。そして、メインコントローラ401はプリントエンジンI/F405を介して、画像処理を施した画像データをプリントエンジンユニット417へ送信する。
【0029】
なお、記録装置1は無線通信や有線通信を介してホスト装置400から画像データを取得しても良いし、記録装置1に接続された外部記憶装置(USBメモリ等)から画像データを取得しても良い。無線通信や有線通信に利用される通信方式は限定されない。例えば、無線通信に利用される通信方式として、Wi-Fi(Wireless Fidelity)(登録商標)やBluetooth(登録商標)が適用可能である。また、有線通信に利用される通信方式としては、USB(Universal Serial Bus)等が適用可能である。また、例えば、ホスト装置400から読取命令が入力されると、メインコントローラ401は、スキャナエンジンI/F409を介してこの命令をスキャナエンジンユニット411に送信する。
【0030】
操作パネル404は、ユーザが記録装置1に対して入出力を行うためのユニットである。ユーザは、操作パネル404を介してコピーやスキャン等の動作を指示したり、記録モードを設定したり、記録装置1の情報を認識したりすることができる。
【0031】
プリントエンジンユニット417では、CPUにより構成されるプリントコントローラ419がROM420に記憶されているプログラムや各種パラメータに従って、RAM421を作業領域として、プリントエンジンユニット417の各種機構を制御する。
【0032】
コントローラI/F418を介して各種コマンドや画像データが受信されると、プリントコントローラ419は、これを一旦RAM421に保存する。記録ヘッド3が記録動作に利用できるように、プリントコントローラ419は画像処理コントローラ422に、保存した画像データは記録データへ変換される。記録データが生成されると、プリントコントローラ419は、ヘッドI/F427を介して記録ヘッド3に記録データに基づく記録動作を実行させる。この際、プリントコントローラ419は、搬送制御部426を介して搬送ローラ81、82を駆動して、記録媒体2を搬送する。プリントコントローラ419の指示に従って、記録媒体2の搬送動作に連動して記録ヘッド3による記録動作が実行され、記録処理が行われる。
【0033】
ヘッドキャリッジ制御部425は、記録装置1のメンテナンス状態や記録状態といった動作状態に応じて記録ヘッド3の向きや位置を変更する。インク供給制御部424は、記録ヘッド3へ供給されるインクの圧力が適切な範囲に収まるように、液体供給ユニット220を制御する。メンテナンス制御部423は、記録ヘッド3に対するメンテナンス動作を行う際に、メンテナンスユニット(不図示)におけるキャップユニットやワイピングユニットの動作を制御する。
【0034】
スキャナエンジンユニット411においては、メインコントローラ401が、ROM407に記憶されているプログラムや各種パラメータに従って、RAM406を作業領域としながら、スキャナコントローラ415のハードウェア資源を制御する。これにより、スキャナエンジンユニット411が備える各種機構は制御される。例えば、コントローラI/F414を介してメインコントローラ401がスキャナコントローラ415内のハードウェア資源を制御して、ユーザによってADF(不図示)に積載された原稿を搬送制御部413を介して搬送し、センサ416によって読取る。そして、スキャナコントローラ415は読取った画像データをRAM412に保存する。
【0035】
なお、プリントコントローラ419は、上述のように取得された画像データを記録データに変換することで、記録ヘッド3にスキャナコントローラ415で読取った画像データに基づく記録動作を実行させることが可能である。
【0036】
<ロール紙の搬送構成の説明(図4)>
図4図1に示した記録装置1の側断面図であり、ロール紙の搬送構成を模式的に示している。図4には、ロール紙取付部4aにはロール紙R1が、ロール紙取付部4bにはロール紙R2が装填されている様子が示されている。図4において、ユーザがロール紙取付部4aにおいて、破線の部分にロール紙R1を装填すると、網掛された部分にロール紙R1が回転移動して記録装置に固定され取り付けられる。同様に、ユーザがロール紙取付部4bにおいて、破線の部分にロール紙R2を装填すると、網掛された部分にロール紙R2が回転移動して記録装置に固定され取り付けられる。
【0037】
図4において、ロール紙取付部4aは、ロール紙R1を保持する保持部、給紙センサ21、給送ローラ対23、およびカッタ25を備える。同様に、ロール紙取付部4bは、ロール紙R2を保持する保持部、給紙センサ22、給送ローラ対24、およびカッタ26を備える。
【0038】
カッタ25は、ロール紙取付部4aから給送されるロール紙R1を切断可能であり、ロール紙取付部4bから給送されるロール紙R2を切断可能な切断部である。カッタ26は、ロール紙取付部4bから給送されるロール紙R2を切断可能な切断部である。給送ローラ対23、24は、ロール紙R1、R2を搬送ローラ28へ給送する搬送部として動作する。
【0039】
例えば、ロール紙R1に画像を記録するに当たり、ロール紙取付部4aの回転軸に取り付けられた給送モータ(不図示)を駆動すると、ロール紙R1の先端が送り出され、その先端が給紙センサ21により検知されると、給送ローラ対23によりニップされる。そして、給送ローラ対23の回転によりロール紙R1の先端がさらに搬送され、カッタ25によりロール紙R1の先端部がカットされ、その形状がトリミングされる。
【0040】
同様に、ロール紙R2に画像を記録する場合には、ロール紙取付部4bの回転軸に取り付けられた給送モータ(不図示)を駆動すると、ロール紙R2の先端が送り出され、その先端が給紙センサ22により検知されると、給送ローラ対24によりニップされる。そして、給送ローラ対24の回転によりロール紙R2の先端がさらに搬送され、カッタ26によりロール紙R2の先端部がカットされ、その形状がトリミングされる。
【0041】
カッタ25、26のいずれかにより先端がトリミングされたロール紙はさらに矢印の方向に送り出され、その先端が先端検知センサ27により検知されると、搬送ローラが駆動されて回転を始める。そして、搬送ローラ28によりその先端がニップされたロール紙はさらに搬送されてLFローラ29に達する。LFローラ29は記録ユニット3とロール紙取付部との間に配置された複数のローラのうち、記録ユニット3に最も近い搬送ローラである。ロール紙の先端がLFローラ29にニップされると、ロール紙の搬送はLFローラ29と搬送ローラ28とにより行われ、搬送ベルト41の上をロール紙は搬送される。なお、先端検知センサ27の近傍には固定ガイド30が設けられており、これによりロール紙の円滑な搬送をサポートしている。
【0042】
この時、LFローラ29の回転速度(V0)と搬送ローラ28の回転速度(V)とをわずかに異ならせ、V0よりVがわずかに大きくなるように制御すると、ロール紙に図4に破線で示すようにループ31が形成される。ループ31の形成に伴って、一端が固定され、その固定された箇所を回転軸として回転自在になっているフラッパー32が回転してロール紙のループ形成の妨げにならないような構成になっている。
【0043】
このような状態でロール紙はさらに搬送され、記録ヘッド3の下部とプラテン40との間の記録位置に達する。
【0044】
図4に示されるように、プラテン40はロール紙の搬送方向に関し、記録ヘッド3の上流側と下流側との間でロール紙を搬送する搬送ベルト41の下部に設けられおり、プラテン40はダクト42を介して吸引ファン43に接続されている。このような構成により、吸引ファン43を動作させてダクト42の内部の空気を吸引して負圧を発生させることでプラテン41に設けられた孔を通してロール紙を搬送ベルト41に密着させ、ロール紙が搬送中に浮き上がることを防止している。
【0045】
また、ロール紙の搬送方向に関し、記録ヘッド3の上流側には回復ユニット51が、その下流側にはキャップ52と乾燥ユニット53とが設けられている。図4に示すように、回復ユニット51はロール紙の搬送方向に移動可能であり、キャップ52は回転軸52aの周りに回転可能な構成となっている。さらに、記録ヘッド3は上述のように記録媒体であるロール紙の幅に相当する記録幅をもち、記録中は固定されるが、記録動作以外の場合は図4に矢印で示すように上下方向に移動可能な構成となっている。
【0046】
このような構成により、例えば、記録ヘッド3の吐出状態を回復させる場合、記録ヘッド3は上方に移動し、これにより作られた空間に回復ユニット51を移動させる。その後、回復ユニット51は記録ヘッド3のインク吐出面をワイピングしたり、その吐出口を吸引したり、記録ヘッド3を予備吐出させるなどして回復動作を実行する。なお、これらの動作は周知技術なのでその説明は省略する。
【0047】
一方、記録動作も回復動作も行わない場合、記録ヘッド3のインク吐出面の乾燥防止のため、記録ヘッド3は上方に移動させ、これにより作られた空間にキャップ3を回転させる。その後、記録ヘッド3を下方に移動させキャップ3により記録ヘッド3をキャップする。
【0048】
また、乾燥ユニット53を動作させてロール紙の表面を加熱して、記録ヘッド3によるインク吐出により記録の終了したロール紙を乾燥させる。これにより、記録後、濡れた状態のロール紙がさらに搬送され、装置内部(特に、ロール紙の搬送経路)がインクにより汚染されるのを防止する。さらに、記録ヘッド3の上部には、ファン54とダクト55とが設けられ、ファン54を動作させることで外部の空気をダクト55を介して矢印の方向に吹き出し、その空気により記録後のロール紙の乾燥を促進させる。
【0049】
さて、操作パネル100からのユーザ指示、または、ホスト装置400からの指示のいずれかにより、ロール紙の搬送方向の記録長(L)が定められる。そして、カッタ25、26のいずれかにより先端がトリミングされたロール紙が、その先端から記録長(L)だけ搬送されたことが確認されると、カッタ25、26のいずれかにより、その後端がカットされる。ロール紙の後端をカットする制御例の詳細は後述する。
【0050】
記録ヘッド3により、記録がなされ、後端がカットされたロール紙(この時点以降はカット紙という)は背面バスケット60又は前面スタッカ61に排紙される。排紙場所の選択は、操作パネル100からのユーザ指示、または、ホスト装置400からの指示のいずれかによりなされる。
【0051】
背面バスケット60にカット紙が排紙される場合、フラッパー62が回転し、背面バスケット60の方向に搬送路を形成する。これにより、カット紙は搬送ベルト41の回転により搬送され、図4の破線が示すように背面バスケット60へと落下する。なお、紙センサ63からの出力信号により、カット紙の先端検出、通過中、後端検出が行われる。
【0052】
これに対して、前面スタッカ61にカット紙が排紙される場合、フラッパー62が回転し破線で示された場所に位置し、前面スタッカ61の方向に搬送路を形成する。これにより、カット紙は搬送ベルト41の回転により搬送され、排紙ローラ対64、さらに排紙ローラ対65に達し、最終的には前面スタッカ61に排紙される。なお、前面スタッカ61までの搬送路には、紙センサ66、67、排紙センサ68が設けられ、カット紙の排出状況が検知される。また、排紙ローラ対65と排紙センサ68との間には、後端押えレバー69が設けられ、カット紙の後端が跳ねることを防止し、円滑なカット紙の排出をサポートしている。
【0053】
なお、スキャナエンジンユニット411はユーザが画像原稿を実線の矢印方向に挿入することその画像を読取る。ただし、スキャナエンジン411の構成は従来の構成を用いるのでここでの説明は省略する。
【0054】
次に上記のような構成の記録装置が実行する、カッタ25および26の制御例について説明する。
【0055】
<第1実施形態(図5)>
図5は、記録装置1が実行する処理例の一例を示すフローチャートである。本実施形態において、図5のフローチャートはホスト装置400から印刷ジョブ(記録指示)を受信したことに応じて、搬送制御部426が実行するものとして説明を行うが、メインコントローラ401、プリントコントローラ419等により実行されてもよい。なお、本フローチャートの実行の間、記録ユニット3による記録が適宜行われうるが、以下においては説明を省略する。
【0056】
まず、S501において、搬送制御部426は、上段のロール紙取付部4a、下段のロール紙取付部4bのいずれから給紙するかを判定する。本実施形態では、搬送制御部426は、ホスト装置400から入力された印刷ジョブに含まれる、上段のロール紙取付部4aおよび下段のロール紙取付部4bのいずれかを指定する情報に基づいて判定する。
【0057】
なお、一例では、S501において、ホスト装置400から入力された印刷ジョブに基づいて決定された成果物の搬送方向の寸法(L)が閾値より大きい場合に下段のロール紙取付部4bから給紙すると判定してもよい。本実施形態では、成果物の搬送方向の寸法は、例えば成果物の搬送方向の長さ、シートに記録する画像の成果物上での搬送方向の長さ(記録長)、ジョブで指定されたシートサイズなどの成果物の搬送方向の長さを含む。印刷ジョブで余白が指定される場合は、成果物の搬送方向の長さは、記録長に加えて搬送方向で前後に配置される余白の搬送方向での長さを含んでもよい。以下、成果物の搬送方向の寸法(L)が記録長である場合について説明する。例えば、LFローラ29から搬送ローラ28までの搬送経路の経路長(L1)と、搬送ローラ28から下段のカッタ26までの搬送経路の経路長(L2)との合計より記録長(L)の方が大きい場合に、下段のロール紙取付部4bから給紙すると判定する。あるいは、記録長(L)がL2より大きい場合に下段のロール紙取付部4bから給紙すると判定してもよい。あるいは、ホスト装置400から入力された印刷ジョブに用紙サイズに関する情報が含まれる場合は、当該情報がA0またはA1など、複数の用紙サイズのいずれかである場合に下段のロール紙取付部4bから給紙すると判定してもよい。
【0058】
給紙が下段のロール紙取付部4bから行われない場合(S501でNO)、搬送制御部426は処理をS502に進め、上段のロール紙取付部4aから給紙する。なお、S502では、上段の給送ローラ23を制御して上段のロール紙R1を搬送し、上段のカッタ25でロール紙R1の先端部をカットするトリミングが行われてもよい。続いて、搬送制御部426は上段の給送ローラ23を駆動させ、搬送ローラ28にロール紙R1を搬送する。その後、ロール紙R1の先端から上段のカッタ25までの長さが記録長(L)となるまで搬送されたことが確認されると、搬送制御部426は処理をS503に進め、カッタ25を制御してロール紙R1をカットする。そして、記録装置1はカットしたロール紙R1に記録を行い、図5の処理を終了する。
【0059】
一方、給紙が下段のロール紙取付部4bから行われる場合(S501でYES)、搬送制御部426は処理をS504に進め、下段のロール紙取付部4bから給紙を開始する。続いて、搬送制御部426は処理をS505に進め、記録長(L)が所定の条件を満たすか否かを判定する。
【0060】
所定の条件は、記録長(L)がLFローラ29から下段のカッタ26までの経路長より長いことであってもよい。すなわち、所定の条件は、LFローラ29から搬送ローラ28までの長さと、搬送ローラ28から下段のカッタ26までの長さとの合計より記録長(L)が長いことであってもよい。また、所定の条件は、ループ31の長さと、搬送ローラ28から下段のカッタ26までの長さとの合計より記録長(L)が長いことであってもよい。
【0061】
また、所定の条件とは、例えば、記録長(L)が搬送ローラ28から下段のカッタ26までの搬送路の長さより長いことであってもよい。この場合、カッタ26でロール紙R2をカットしたとしても搬送ローラ28によってロール紙R2をニップして搬送を継続することができる。なお、搬送ローラ28と上段のカッタ25までの搬送路上に追加の搬送ローラが存在する場合は、所定の条件は当該搬送ローラから下段のカッタ26までの搬送路の長さが記録長(L)より長いか否かであってもよい。
【0062】
なお、S505では、ホスト装置400から入力された印刷ジョブで指定される用紙サイズが所定の条件を満たすか否かを判定してもよい。例えば、所定の条件とは、印刷ジョブで指定される用紙サイズがA0、A1、A2、B0、B1、B2、およびB3のいずれかであることであってもよい。あるいは、記録長(L)が複数の用紙サイズのいずれかの寸法(例えばA1の長辺の寸法である841mm)より大きいか否かを判定してもよい。
【0063】
また、S505では、ホスト装置400から入力された印刷ジョブで指定される用紙サイズと印刷の向きとが所定の条件を満たすか否かを判定してもよい。例えば、印刷ジョブで指定される用紙サイズと印刷の向きとがA0の縦向き、A0の横向き、A1の縦向き、B0の縦向き、B0の横向き、およびB1の縦向きのいずれかであることであってもよい。
【0064】
S505で記録長(L)が所定の条件を満たさないと判定された場合(S505でNO)、搬送制御部426は処理をS503に進め、下段のロール紙R2を搬送し、上段のカッタ25でロール紙R2のカットを行う。これによって、記録長(L)が短い場合には搬送ローラ28までの搬送路長が短い上段のカッタ25でロール紙R2をカットするため、記録長(L)が短い場合であっても搬送ローラ28でロール紙R2をニップすることができる。
【0065】
S505で記録長(L)が所定の条件を満たすと判定された場合(S505でYES)、搬送制御部426は処理をS506に進め、下段の給送ローラ24を制御して下段のロール紙R2を搬送し、下段のカッタ26でロール紙R2の先端部をカットする。続いて、搬送制御部426は下段の給送ローラ24を駆動させ、搬送ローラ28にロール紙R2を搬送し、ロール紙R2の先端から下段のカッタ26までの長さが記録長(L)となるまで搬送されたことが確認されると、カッタ26でロール紙R2をカットする。そして、記録装置1によってカットしたロール紙R2に記録を行い、図5の処理を終了する。
【0066】
なお、S501では、搬送制御部426は、下段のロール紙R2から給紙して受信した印刷ジョブを実行可能であるか否かを判定してもよい。例えば、下段のロール紙R2のシート幅と、受信した印刷ジョブで指定されたシート幅とが一致する場合に下段のロール紙R2から給紙して印刷ジョブを実行可能であると判定してもよい。別の例では、下段のロール紙R2のシート幅およびシートタイプの組み合わせが、印刷ジョブで指定されたシート幅およびシートタイプの組み合わせと一致する場合に下段のロール紙R2から給紙して印刷ジョブを実行可能であると判定してもよい。
【0067】
これによって、下段のロール紙取付部4bから給紙可能である場合には下段のロール紙取付部4bから給紙するため、下段のカッタ26でカットを行う可能性を高めることができ、カッタの使用頻度をより分散することができる。
【0068】
<第2実施形態(図6)>
図6は、記録装置1が実行する処理例の一例を示すフローチャートである。本実施形態において、図6のフローチャートはホスト装置400から印刷ジョブ(記録指示)を受信したことに応じて、搬送制御部426が実行するものとして説明を行うが、メインコントローラ401、プリントコントローラ419等により実行されてもよい。なお、本フローチャートの実行の間、記録ユニット3による記録が適宜行われうるが、以下においては説明を省略する。また、第1実施形態と同様の処理に関しては同一の参照符号を使用し、説明を省略する。
【0069】
S501において、搬送制御部426が下段のロール紙取付部4bから給紙すると判定した場合(S501でYES)、搬送制御部426は処理をS601に進める。搬送制御部426が下段のロール紙取付部4bから給紙しないと判定した場合(S501でNO)、搬送制御部426は処理をS502に進める。
【0070】
S601において、搬送制御部426は、下段のロール紙取付部4bにシートがセットされているか否かを判定する。例えば、搬送制御部426は給紙センサ22からの出力に基づいて下段のロール紙取付部4bにシートがセット済みであるか否かを判定する。別の例では、ロール紙取付部4bは感圧センサ(不図示)を備え、ロール紙取付部4bにシートがセットされていない場合の感圧センサの出力と、S601を実行する際の感圧センサの出力とを比較してシートがセット済みであるか否かを判定してもよい。下段のロール紙取付部4bにシートがセットされている場合(S601でYES)は、搬送制御部426は処理をS504に進める。下段のロール紙取付部4bにシートがセットされていない場合(S601でNO)、搬送制御部426は処理をS602に進め、下段のロール紙取付部4bにシートをセットするよう通知する。例えば、搬送制御部426は操作パネル404のディスプレイ(通知部)に「下段にロールシートをセットしてください」というメッセージを表示することで通知を行う。
【0071】
続いて、搬送制御部426は処理をS603に進め、下段のロール紙取付部4bにシートがセットされているか否かを判定する。S603の処理はS601と同様のため説明は省略する。搬送制御部426は、下段のロール紙取付部4bにシートがセットされていると判定した場合(S603でYES)は処理をS504に進め、下段のロール紙取付部4bにシートがセットされていないと判定した場合(S603でNO)は処理をS502に進める。S502~S506の処理は第1実施形態と同様のため説明を省略する。
【0072】
以上説明したように、本実施形態に係る記録装置は、下段のロール紙取付部から給紙する場合に、下段のロール紙取付部にシートをセットするよう通知する。これによって、下段のロール紙取付部からシートを給送するようユーザに促すことができるため、上段のカッタと下段のカッタの使用頻度を分散させることができる。
【0073】
<その他の実施形態>
本実施形態では、ロール紙取付部がカッタを備えるものとして説明を行った。しかしながら、ロール紙取付部とは別にカッタが設けられてもよい。
【0074】
また、本実施形態では、2つのカッタ(カッタ25、26)と2つのロール紙取付部(ロール紙取付部4a、4b)を備える記録装置について説明した。しかしながら、カッタおよびは複数であればよい。また、カッタの数とロール紙取付部との数は異なってもよい。例えば、記録装置は、上段のロール紙取付部と、中段のロール紙取付部と、下段のロール紙取付部とを備え、上段のロール紙取付部に第1カッタが、中段のロール紙取付部に第2カッタが設けられ、下段のロール紙取付部はカッタを有していなくてもよい。この場合、第1カッタが上段、中段、および下段のロール紙取付部から給送されたロール紙を切断可能であり、第2カッタが中段および下段のロール紙取付部から給送されたロール紙を切断可能であってもよい。
【0075】
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
【0076】
発明は上記実施形態に制限されるものではなく、発明の精神及び範囲から離脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。従って、発明の範囲を公にするために請求項を添付する。
【符号の説明】
【0077】
1:記録装置、3:記録ユニット、28:搬送ローラ、29:LFローラ、25:カッタ、26:カッタ、4a:ロール紙取付部、4b:ロール紙取付部
図1
図2
図3
図4
図5
図6