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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-09
(45)【発行日】2024-04-17
(54)【発明の名称】転落防止装置及び転落防止体
(51)【国際特許分類】
   E01F 15/04 20060101AFI20240410BHJP
   E01F 15/14 20060101ALI20240410BHJP
【FI】
E01F15/04 Z
E01F15/14
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2020160421
(22)【出願日】2020-09-25
(65)【公開番号】P2022053666
(43)【公開日】2022-04-06
【審査請求日】2023-03-17
(73)【特許権者】
【識別番号】000002462
【氏名又は名称】積水樹脂株式会社
(72)【発明者】
【氏名】菊池 雄行
(72)【発明者】
【氏名】白取 浩一
【審査官】松本 泰典
(56)【参考文献】
【文献】実開昭55-131324(JP,U)
【文献】韓国公開特許第10-2015-0105811(KR,A)
【文献】実開昭60-066716(JP,U)
【文献】特開2000-248523(JP,A)
【文献】特開2003-027438(JP,A)
【文献】特開2017-014747(JP,A)
【文献】特開2018-165451(JP,A)
【文献】特開2015-081468(JP,A)
【文献】特開2004-100324(JP,A)
【文献】特開2011-184020(JP,A)
【文献】特開2018-100512(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E01F 15/04
E01F 15/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
自転車等の軽車両や歩行者等が通行可能な通路部を有する上段部と、該上段部の外側に位置する下段部を備える場所に設置される転落防止装置であって、
複数の支柱と、該各支柱の間に固定されるビーム状部を有する柵体と、該柵体の支柱に固定されて前記ビーム状部の下方に配置される転落防止体とを備え、
前記転落防止体は略板状の本体部と、該本体部の上部に設けられた当接部を備え、
前記本体部の幅方向の一端側が前記上段部の上面へ当接されると共に、他端側が上端部の外側へ延出して下段部の上方に配置され
略板状の前記本体部の上に自転車や歩行者がのったときの該本体部の変形が前記当接部によって抑制されるように設けられていることを特徴とする転落防止装置。
【請求項2】
自転車等の軽車両や歩行者等が通行可能な通路部を有する上段部と、該上段部の外側に位置する下段部を備える場所に設置される転落防止装置であって、
複数の支柱と、該各支柱の間に固定されるビーム状部を有する柵体と、該柵体の支柱に固定されて前記ビーム状部の下方に配置される転落防止体とを備え、
前記転落防止体は略板状の本体部と、該本体部の上部に設けられた当接部を備え、
前記本体部の幅方向の一端側が前記上段部の上面へ当接されると共に、他端側が上端部の外側へ延出して下段部の上方に配置されており、
前記上端部の外側へ延出して下段部の上方に配置される本体部の部位が前記上端部の上面へ当接される本体部の部位よりも大きく形成されると共に、略板状の前記本体部の上に自転車や歩行者がのったときの該本体部の変形が前記当接部によって抑制されるように設けられていることを特徴とする転落防止装置。
【請求項3】
前記転落防止体の上部には当接部が設けられ、該当接部は転落防止体の上面に接続する、又は転落防止体の上面から間隔をあけて配置されると共に、前記転落防止体の長手方向の略全長に亘り形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の転落防止装置。
【請求項4】
前記転落防止体の上部に、光の再帰反射性を有する反射部が設けられていることを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の転落防止装置。
【請求項5】
既設の柵体に前記転落防止体を取り付けて設けられる請求項1~4のいずれかに記載の転落防止装置。
【請求項6】
請求項1~5のいずれかに記載の前記転落防止装置に用いられることを特徴とする転落防止体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、歩道や道路の外側が下方へくだる法面や崖となっている場所に設置して、歩行者や自転車などの転落を防止するための転落防止装置と、この転落防止装置を構成するための転落防止体に関するものである。
【背景技術】
【0002】
通路の外側が下方へ下っているような場所において歩行者や自転車の転落を防止する方法については従来より検討されており、種々の構成が開示されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、 道路の側部の外側が段下げ状態で開放されている場所に設置される転落防止用ガード体であって、細線材又は細棒材で格子状又は網目状に形成した面状メッシュ体と、該面状メッシュ体を道路側部の上端付近に支持するための複数組の支持材とで構成され、上記面状メッシュ体は、道路長さ方向から見て上面側が凸型となるアーチ状又は山形状に成形している一方、上記各支持材には、道路側部の縦壁に固定される取付部と該取付部を縦壁に取付けた状態で道路側部外方の開放部に向けて延出し且つ上記面状メッシュ体の全幅を載置し得る長さを有した載置部とを設けている、ことを特徴とする転落防止用ガード体についての発明が示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2018-100512号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に示される転落防止ガード体は、道路側部外方に配置させた凸型の面状メッシュ体によって歩行者などの転落を防止しているが、歩行者が転倒するなどして勢いがついている場合に面状メッシュ体をのりこえてしまう恐れがあった。
【0006】
本発明は、歩行者や自転車の転落をより確実に防止できる転落防止装置と、これを構成する転落防止体とを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明は以下のような構成としている。
すなわち本発明に係る転落防止体は、自転車等の軽車両や歩行者等が通行可能な通路部を有する上段部と、該上段部の外側に位置する下段部を備える場所に設置される転落防止装置であって、複数の支柱と、該各支柱の間に固定されるビーム状部を有する柵体と、該柵体の支柱に固定されて前記ビーム状部の下方に配置される転落防止体とを備え、前記転落防止体は略板状の本体部と、該本体部の上部に設けられた当接部を備え、前記本体部の幅方向の一端側が前記上段部の上面へ当接されると共に、他端側が上端部の外側へ延出して下段部の上方に配置され、略板状の前記本体部の上に自転車や歩行者がのったときの該本体部の変形が前記当接部によって抑制されるように設けられていることを特徴とするものである。
また、自転車等の軽車両や歩行者等が通行可能な通路部を有する上段部と、該上段部の外側に位置する下段部を備える場所に設置される転落防止装置であって、複数の支柱と、該各支柱の間に固定されるビーム状部を有する柵体と、該柵体の支柱に固定されて前記ビーム状部の下方に配置される転落防止体とを備え、前記転落防止体は略板状の本体部と、該本体部の上部に設けられた当接部を備え、前記本体部の幅方向の一端側が前記上段部の上面へ当接されると共に、他端側が上端部の外側へ延出して下段部の上方に配置されており、前記上端部の外側へ延出して下段部の上方に配置される本体部の部位が前記上端部の上面へ当接される本体部の部位よりも大きく形成されると共に、略板状の前記本体部の上に自転車や歩行者がのったときの該本体部の変形が前記当接部によって抑制されるように設けられていることを特徴とするものである。
【0008】
本発明に係る転落防止体によれば、複数の支柱と、この各支柱の間に固定するビーム状部を有する柵体と、この柵体の支柱に固定する転落防止体とを備えるので、転倒した歩行者や自転車等を前記ビーム状部で支えて下段部への転落を防止する。
また、前記ビーム状部の下方に配置した前記転落防止体の幅方向の一端側を前記上段部の上面へ当接させると共に、他端側を上端部の外側へ延出して下段部の上方に配置させるので、ビーム状部の下方の隙間へ歩行者の足や自転車の車輪が差し入れられてしまった場合でも、転落防止体の上へ載置されて下段部への転落を防止できる。
【0009】
また、前記転落防止体の上部には当接部を設け、この当接部を転落防止体の上面に接続させる、又は転落防止体の上面から間隔をあけて配置させれば、転落防止装置の上面へ載置された歩行者の足や自転車の車輪が外側へ滑った場合でも、前記当接部に当接して転落防止体の外側へ滑り落ちる状況を抑制できる。
また、前記当接部を転落防止体の長手方向の略全長に亘って形成すれば、歩行者の足や自転車の車輪を当接させるという上記の効果を転落防止体の略全長に亘って得ることができる。
【0010】
また、前記各支柱の下端部を前記上段部の支柱取付部の埋設孔へそれぞれ埋設固定させ、前記転落防止体の長手方向の両端を前記支柱取付部の上面にそれぞれ当接して前記埋設孔の近傍に配置させれば、転落防止体を上段部へより安定的に設置できるので、好ましい。
【0011】
また、前記転落防止体の上部に、光の再帰反射性を有する反射部を設ければ、この反射部が自動車や自転車の灯火の光を反射させて自転車の運転手や歩行者の注意を喚起するので、下段部への転落を抑制できる。
【0012】
また、既設の柵体に前記転落防止体を取り付けて前記転落防止装置を設ければ、転落防止装置をより簡単に設置できる。
【発明の効果】
【0013】
本発明の転落防止装置、及び転落防止装置に用いられる転落防止体によれば、歩行者や自転車の転落をより確実に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明に係る転落防止装置の実施の一形態を示す正面図である。
図2図1のA-A断面図である。
図3図1のB-B断面図である。
図4図1の取付部材を示す正面図である。
図5図1の転落防止体を示す(イ)は平面図であり、(ロ)は正面図である。
図6図5の左側面図である。
図7図2の支柱付近を拡大して示す図である。
図8】本発明に係る転落防止装置の転落防止体の実施の他の一形態を示す(イ)は平面図であり、(ロ)は正面図である。
図9図8の底面図である。
図10図8の右側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
発明の実施の形態を図面に基づき具体的に説明する。
図面において、1は転落防止装置である。
図1~3に示す転落防止装置1は、歩行者や自転車が通行可能な通路Rに沿ってその近傍に設置されている。
前記通路Rは、外側の下段部9よりも上方に位置する上段部8に形成されており、前記転落防止装置1は上段部8と下段部9との境界の近傍に設置されている。
具体的には、前記上段部8と下段部9との境界には一般にプレキャスト基礎などと呼ばれるコンクリートの成形体7が設置されており、上段部8は前記成形体7の上面71とこの上面71へ接続する通路R等で構成され、下段部9は成形体7の上面71の縁から外側の部分で構成されている。
前記転落防止装置1は前記成形体7に設置されている。
図1に示す上段部8は、下段部9の上面より20cm程度上方に配置されている。
尚、図1の図中左右方向を長手方向とし、長手方向に対して垂直な図中上下方向を縦方向とし、長手方向と縦方向のそれぞれに対して垂直な方向を幅方向として、以降の説明を行う。
【0016】
図1~3に示す転落防止装置1は、長手方向へ間隔をあけて配置して立設させた支柱21と、各支柱21の間に掛け渡して固定したビーム状部22を有する柵体2を備えている。
前記支柱21は丸形鋼管からなる長尺体であり、その下端部を埋設固定して立設させている。
前記ビーム状部22は丸形鋼管からなる長尺体であり、ブラケット等の取付部材23を介して各支柱21へ取り付けている。図1~3に示す柵体は、ビーム状部22を縦方向に間隔をあけて3個配置して各支柱へ取り付けている。
【0017】
前記各支柱21は、その下端を前記成形体7に埋設固定させている。
前記成形体7は略直方体状の外形であり、前記支柱21を設置させるための支柱取付部72を形成している。支柱取付部72は、その上面72aが成形体7の上面71と面一であり、前記支柱21の下端部を埋設固定するための埋設孔73を形成している。
前記成形体7は、前記支柱取付部72を長手方向に間隔をあけて複数配置できるように設けており、各支柱取付部72の間においてその上面71の一部が下方へ凹む形状に形成されている。前記成形体7においては、この凹む部位が下段部9の一部を構成すると共に、前記上面71や上面72aが上段部8の一部を構成している。
換言すると、支柱取付部72の埋設孔73へ埋設固定させた各支柱21の間には、前記下段部9が配置されている。
【0018】
前記転落防止装置1は、前記ビーム状部22の下方に配置した転落防止体3を備えている。
転落防止体3は、各支柱21の間に掛け渡すように取り付けており、具体的には、各支柱21へそれぞれ取り付けた取付部材4へ転落防止体3の長手方向両端部を接続している。
【0019】
図4図1の取付部材4を示す正面図である。
図4に示す取付部材4は平板状の金具であり、縦方向に長い長孔形状の貫通孔41を形成している。
貫通孔41は2個1組で形成しており、前記支柱21の外径に対応する間隔をあけて配置している。
前記取付部材4は、支柱21の外周に沿うように取り付けたUボルト5の両端の雄ねじ部分を各貫通孔41へ挿通させ、ナットを締結させて前記支柱21へ取り付けるように設けている。
【0020】
前記取付部材4には、長手方向に長い長孔形状の貫通孔42を形成している。
貫通孔42は長手方向の端の近傍に1個づつ合計2個形成しており、貫通孔42へ挿通させたボルト・ナット6によって前記転落防止体3を取付部材4へ接続するように設けている。
【0021】
図5図1の転落防止体3を示す(イ)は平面図であり、(ロ)は正面図であり、図6図5の左側面図である。
図5~6に示す転落防止体3は、略矩形板状の本体部31と、この本体部31の上部に配置した当接部32を備えている。
前記当接部32は、本体部31の上面から上方へ突出する平板形状に設けており、転落防止体3の長手方向の全長に亘り形成している。
前記当接部32は、断面L字形状の長尺体で形成しており、具体的には所謂L形鋼で形成している。前記当接部32は、一方の板状部分の板面を金属板からなる本体部31の上面へ溶接して固定し、他方の板状部分を本体部31の上面から縦方向へ突出させている。
また、前記当接部32は、本体部31から突出させた板状部分に光を反射させる反射部33を設けており、反射部33は光の再帰反射性を有する反射テープを貼着して形成している。
【0022】
前記当接部32の長手方向の両端は前記本体部31の端より外方に配置させており、円形の貫通孔32aをそれぞれ1個づつ形成している。
前記転落防止体3は、ボルト・ナット6のボルトを前記各貫通孔32aと前記取付部材4の貫通孔42とへ挿通させ、ナットを締結して取付部材4へ接続するよう設けている。
図7図2の支柱21付近を拡大して示す図である。
支柱21の長手方向両側にそれぞれ配置させた転落防止体3は、当接部32の貫通孔32aへ挿通させたボルト・ナット6を介して、取付部材4へ接続させ、支柱21へ取り付けている。
【0023】
図7に示す転落防止装置1の転落防止体3は、前記本体部31を下段部9の上方に配置させると共に、幅方向における通路R側の端を前記成形体7の上面71に当接させている。換言すると、前記本体部31は成形体7の上面71近傍の下段部9を塞ぐように配置しており、前記通路Rを通行する自転車や歩行者が上面71の端から下段部9へ転落する事故を防止する。
【0024】
また、前記本体部31へ固定した当接部32は本体部31を補強する補強材として機能するので、自転車や歩行者が本体部31の上にのったときに撓み等の本体部31の変形を抑制し、下段部9への転落を防止する。
また、本体部31の上方に配置させた前記当接部32は、本体部31の上にのった自転車の車輪や歩行者の足が幅方向外側へ向けて滑ったときに当接する滑り止めとして機能するので、下段部9への転落を効果的に防止できる。
また、当接部32に設けた反射部33は、特に夜間などにおいて自転車の灯火や歩行者が持つ照明器具の光を光源方向へ反射させて視認性を高めるので、下段部への転落を抑制する効果が期待できる。
【0025】
図7に転落防止体3は、長手方向における前記本体部31と当接部32の端を前記成形体7の支柱取付部72の上方に配置し、前記本体部31の下面を支柱取付部72の上面72aに当接させている。
上記のように転落防止体3を配置することで、自転車や歩行者が本体部31の上にのって本体部31に荷重がかかったときに、本体部31と当接部32の両端部分が支柱取付部72の上面72aに支えられるようになされて転落防止体3の変形を抑制し、自転車や歩行者の下段部9への転落を効果的に防止できる。
【0026】
図8は本発明に係る転落防止装置1の転落防止体3の実施の他の一形態を示す(イ)は平面図であり、(ロ)は正面図であり、図9図8の底面図であり、図10図8の右側面図である。
図8~10に示す転落防止体3は、本体部31の板面全体に亘るように丸形状の貫通孔31aを多数形成している構成と、本体部31と当接部32とを溶接ではなくボルト・ナットで固定している構成とが、図5~6に示す前記転落防止体3と異なる主な事項である。
具体的には、前記転落防止体3の下部には、平板状の長尺体に形成した受け部材34を前記当接部32に対応させた位置に配置させており、当接部32と本体部31と前記受け部材34とへ挿通させたボルト・ナット35を締結して。当接部32を本体部31へ固定している。
図8~10に示すように、転落防止装置1を構成する転落防止体3は、前記本体部3を所謂パンチング板で形成してもよい。
尚,図8(イ)や図9では、本体部31に形成した一部の貫通孔31aの図示を省略して、図面を簡略化している。
【0027】
尚、本発明に係る転落防止装置1は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
例えば、図1~3に示す前記転落防止装置1は、間隔をあけて立設させた支柱21の間に下段部9が配置される場所に設置しているが、これに限るものではなく、各支柱21の間には下段部9が配置されずに、各支柱21の位置よりも幅方向外側に下段部9が配置されているような場所に設置させても良い。このような場合には、本体部31の端を幅方向外側へ延出させるようにより大きく形成し、本体部31の一部が下段部9の上方に配置されるように設ける。
【0028】
また、図5~6に示す前記転落防止体3や図8~10に示す前記転落防止体3は、当接部32を本体部31の上面から突出するように設けているが、これに限るものではなく、当接部32と本体部31との間に隙間が生じるように離間させてもよい。しかしながら、本体部31の上にのせられた歩行者の足や自転車の車輪が滑ったときに当接部32へ当接するように形成するのが好ましいので、本体部31と当接部32の隙間は40mm以下に設けるのが好ましい。
【符号の説明】
【0029】
1 転落防止装置
2 柵体
21 支柱
22 ビーム状部
23 取付部材
3 転落防止体
31 本体部
32 当接部
33 反射部
34 受け部材
4 取付部材
5 Uボルト
6 ボルト・ナット
7 成形体
71 上面
72 支柱取付部
73 埋設孔
8 上段部
9 下段部
R 通路

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10