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特許7470017表示制御システム、表示制御方法、及び表示制御プログラム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-09
(45)【発行日】2024-04-17
(54)【発明の名称】表示制御システム、表示制御方法、及び表示制御プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/01 20060101AFI20240410BHJP
   G06F 3/04845 20220101ALI20240410BHJP
   G06F 3/0346 20130101ALI20240410BHJP
【FI】
G06F3/01 570
G06F3/04845
G06F3/0346 425
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2020189434
(22)【出願日】2020-11-13
(65)【公開番号】P2022078623
(43)【公開日】2022-05-25
【審査請求日】2023-09-20
(73)【特許権者】
【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100167302
【弁理士】
【氏名又は名称】種村 一幸
(74)【代理人】
【識別番号】100135817
【弁理士】
【氏名又は名称】華山 浩伸
(72)【発明者】
【氏名】末利 容子
【審査官】木内 康裕
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-136450(JP,A)
【文献】特開2011-223448(JP,A)
【文献】国際公開第2013/136776(WO,A1)
【文献】特開2009-278294(JP,A)
【文献】国際公開第2020/116529(WO,A1)
【文献】特開2008-113719(JP,A)
【文献】特開2018-049421(JP,A)
【文献】国際公開第2014/010004(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/01
G06F 3/03
G06F 3/048 - 3/04895
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示装置に表示される操作対象物のオブジェクト画像の姿勢を単一の操作装置の姿勢変化に連動させて変化させることが可能な表示制御システムであって、
前記操作装置の姿勢変化を検出する姿勢検出部と、
前記操作装置に対するユーザのタッチ操作を検出するタッチ検出部と、
前記タッチ検出部が所定のタッチ操作を検出した場合に、前記操作装置に設けられた第1発光部を第1点灯状態に点灯させ、前記操作装置に設けられた第2発光部を前記第1点灯状態とは異なる第2点灯状態に点灯させる発光処理部と、
前記タッチ検出部が所定のタッチ操作を検出した場合に、前記操作対象物を構成する第1個別オブジェクトに対応する第1個別オブジェクト画像を前記第1点灯状態に応じた表示態様で表示させ、前記操作対象物を構成する第2個別オブジェクトに対応する第2個別オブジェクト画像を前記第2点灯状態に応じた表示態様で表示させる表示処理部と、
を備える表示制御システム。
【請求項2】
前記タッチ検出部が所定のタッチ操作を検出した後に、前記操作装置の姿勢変化に応じた傾き角度が第1所定角度になったか否かを判定する判定処理部をさらに備え、
前記表示処理部は、前記タッチ検出部が所定のタッチ操作を検出した後に前記傾き角度が前記第1所定角度になった場合に、前記第1個別オブジェクト画像を前記第2個別オブジェクト画像に対して前記第1所定角度だけ姿勢変化させる、
請求項1に記載の表示制御システム。
【請求項3】
前記判定処理部は、前記タッチ検出部が所定のタッチ操作を検出した後に、前記操作装置の姿勢変化に応じた傾き角度が第2所定角度になったか否かを判定し、
前記表示処理部は、前記タッチ検出部が所定のタッチ操作を検出した後に前記傾き角度が前記第2所定角度になった場合に、前記第1個別オブジェクト画像を前記第2個別オブジェクト画像に対して前記第2所定角度だけ姿勢変化させるとともに、前記第1個別オブジェクト画像及び前記第2個別オブジェクト画像を分離して表示させる、
請求項2に記載の表示制御システム。
【請求項4】
前記タッチ検出部が所定のタッチ操作を検出した後に前記傾き角度が前記第2所定角度になった場合に、前記発光処理部は、前記第1発光部及び前記第2発光部のうちユーザ側に位置する発光部の第1部分を前記第1点灯状態に点灯させ、当該発光部の第2部分を前記第2点灯状態に点灯させる、
請求項3に記載の表示制御システム。
【請求項5】
前記第1部分が前記第1点灯状態に点灯し、前記第2部分が前記第2点灯状態に点灯している状態で前記操作装置が前記第1部分の方向に姿勢変化した場合に、前記発光処理部は、前記発光部の前記第1部分及び前記第2部分を前記第1点灯状態に点灯させ、前記表示処理部は、前記操作装置の姿勢変化の変化量に応じて、前記第1個別オブジェクト画像及び前記第2個別オブジェクト画像のうち前記第1部分の方向に位置する個別オブジェクト画像の姿勢を変化させる、
請求項4に記載の表示制御システム。
【請求項6】
前記発光処理部は、前記第1発光部及び前記第2発光部のうちユーザ側とは反対側に位置する発光部を消灯させ、
前記表示処理部は、前記第1個別オブジェクト画像及び前記第2個別オブジェクト画像のうち前記第2部分の方向に位置する個別オブジェクト画像を非点灯状態で表示させる、
請求項4又は請求項5に記載の表示制御システム。
【請求項7】
前記タッチ検出部が前記所定のタッチ操作を検出するまでの間は、前記表示処理部は、前記オブジェクト画像の姿勢を前記操作装置の姿勢変化に連動させて変化させる、
請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の表示制御システム。
【請求項8】
前記発光処理部は、前記第1点灯状態として前記第1発光部を第1の色で点灯させ、前記第2点灯状態として前記第2発光部を前記第1の色とは異なる第2の色で点灯させ、
前記表示処理部は、前記第1個別オブジェクト画像の外周を前記第1の色で表示させ、前記第2個別オブジェクト画像の外周を前記第2の色で表示させる、
請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の表示制御システム。
【請求項9】
前記所定のタッチ操作は、前記操作装置の天面に対してユーザが5本の指でタッチする操作である、
請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の表示制御システム。
【請求項10】
前記第1所定角度は90度であり、前記第2所定角度は180度である、
請求項3又は請求項4に記載の表示制御システム。
【請求項11】
表示装置に表示される操作対象物のオブジェクト画像の姿勢を単一の操作装置の姿勢変化に連動させて変化させることが可能な表示制御方法であって、
一又は複数のプロセッサが、
前記操作装置の姿勢変化を検出する姿勢検出ステップと、
前記操作装置に対するユーザのタッチ操作を検出するタッチ検出ステップと、
前記タッチ検出ステップにおいて所定のタッチ操作を検出した場合に、前記操作装置に設けられた第1発光部を第1点灯状態に点灯させ、前記操作装置に設けられた第2発光部を前記第1点灯状態とは異なる第2点灯状態に点灯させる発光ステップと、
前記タッチ検出ステップにおいて所定のタッチ操作を検出した場合に、前記操作対象物を構成する第1個別オブジェクトに対応する第1個別オブジェクト画像を前記第1点灯状態に応じた表示態様で表示させ、前記操作対象物を構成する第2個別オブジェクトに対応する第2個別オブジェクト画像を前記第2点灯状態に応じた表示態様で表示させる表示ステップと、
を実行する表示制御方法。
【請求項12】
表示装置に表示される操作対象物のオブジェクト画像の姿勢を単一の操作装置の姿勢変化に連動させて変化させることが可能な表示制御プログラムであって、
前記操作装置の姿勢変化を検出する姿勢検出ステップと、
前記操作装置に対するユーザのタッチ操作を検出するタッチ検出ステップと、
前記タッチ検出ステップにおいて所定のタッチ操作を検出した場合に、前記操作装置に設けられた第1発光部を第1点灯状態に点灯させ、前記操作装置に設けられた第2発光部を前記第1点灯状態とは異なる第2点灯状態に点灯させる発光ステップと、
前記タッチ検出ステップにおいて所定のタッチ操作を検出した場合に、前記操作対象物を構成する第1個別オブジェクトに対応する第1個別オブジェクト画像を前記第1点灯状態に応じた表示態様で表示させ、前記操作対象物を構成する第2個別オブジェクトに対応する第2個別オブジェクト画像を前記第2点灯状態に応じた表示態様で表示させる表示ステップと、
を一又は複数のプロセッサに実行させるための表示制御プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示制御システム、表示制御方法、及び表示制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、コンピュータグラフィックス(CG)データとして作成された鑑賞対象物の画像を、操作装置(コントローラ)の動きに合わせて表示装置に表示させるシステムが提案されている(例えば特許文献1参照)。このシステムによれば、鑑賞者が操作装置の姿勢を変化させることにより所望の方向から見た鑑賞対象物のCG画像を表示装置に表示させることが可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2013-214252号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、従来のシステムは、操作装置の動きに連動させて表示装置のCG画像の姿勢を変化させることは可能であるが、例えば鑑賞対象物が複数のオブジェクトで構成されている場合には、各オブジェクトを個別に姿勢変化させたり、複数のオブジェクトを分離させて鑑賞対象物の内部を閲覧可能にしたりすることは困難である。例えば、鑑賞対象物が本体及び蓋で構成される硯箱などの美術品、文化財である場合に、鑑賞者が操作装置を操作して、蓋を開けた状態で硯箱を表示装置に表示させることは困難である。
【0005】
本発明の目的は、操作対象物を構成する複数の個別オブジェクトのそれぞれに対応する、表示装置に表示される個別オブジェクト画像の姿勢を、単一の操作装置の姿勢変化に連動させて変化させることが可能な表示制御システム、表示制御方法、及び表示制御プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一の態様に係る表示制御システムは、表示装置に表示される操作対象物のオブジェクト画像の姿勢を単一の操作装置の姿勢変化に連動させて変化させることが可能な表示制御システムであって、前記操作装置の姿勢変化を検出する姿勢検出部と、前記操作装置に対するユーザのタッチ操作を検出するタッチ検出部と、前記タッチ検出部が所定のタッチ操作を検出した場合に、前記操作装置に設けられた第1発光部を第1点灯状態に点灯させ、前記操作装置に設けられた第2発光部を前記第1点灯状態とは異なる第2点灯状態に点灯させる発光処理部と、前記タッチ検出部が所定のタッチ操作を検出した場合に、前記操作対象物を構成する第1個別オブジェクトに対応する第1個別オブジェクト画像を前記第1点灯状態に応じた表示態様で表示させ、前記操作対象物を構成する第2個別オブジェクトに対応する第2個別オブジェクト画像を前記第2点灯状態に応じた表示態様で表示させる表示処理部と、を備える。
【0007】
本発明の他の形態に係る表示制御方法は、表示装置に表示される操作対象物のオブジェクト画像の姿勢を単一の操作装置の姿勢変化に連動させて変化させることが可能な表示制御方法であって、一又は複数のプロセッサが、前記操作装置の姿勢変化を検出する姿勢検出ステップと、前記操作装置に対するユーザのタッチ操作を検出するタッチ検出ステップと、前記タッチ検出ステップにおいて所定のタッチ操作を検出した場合に、前記操作装置に設けられた第1発光部を第1点灯状態に点灯させ、前記操作装置に設けられた第2発光部を前記第1点灯状態とは異なる第2点灯状態に点灯させる発光ステップと、前記タッチ検出ステップにおいて所定のタッチ操作を検出した場合に、前記操作対象物を構成する第1個別オブジェクトに対応する第1個別オブジェクト画像を前記第1点灯状態に応じた表示態様で表示させ、前記操作対象物を構成する第2個別オブジェクトに対応する第2個別オブジェクト画像を前記第2点灯状態に応じた表示態様で表示させる表示ステップと、を実行する方法である。
【0008】
本発明の他の形態に係る表示制御プログラムは、表示装置に表示される操作対象物のオブジェクト画像の姿勢を単一の操作装置の姿勢変化に連動させて変化させることが可能な表示制御プログラムであって、前記操作装置の姿勢変化を検出する姿勢検出ステップと、前記操作装置に対するユーザのタッチ操作を検出するタッチ検出ステップと、前記タッチ検出ステップにおいて所定のタッチ操作を検出した場合に、前記操作装置に設けられた第1発光部を第1点灯状態に点灯させ、前記操作装置に設けられた第2発光部を前記第1点灯状態とは異なる第2点灯状態に点灯させる発光ステップと、前記タッチ検出ステップにおいて所定のタッチ操作を検出した場合に、前記操作対象物を構成する第1個別オブジェクトに対応する第1個別オブジェクト画像を前記第1点灯状態に応じた表示態様で表示させ、前記操作対象物を構成する第2個別オブジェクトに対応する第2個別オブジェクト画像を前記第2点灯状態に応じた表示態様で表示させる表示ステップと、を一又は複数のプロセッサに実行させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、操作対象物を構成する複数の個別オブジェクトのそれぞれに対応する、表示装置に表示される個別オブジェクト画像の姿勢を、単一の操作装置の姿勢変化に連動させて変化させることが可能な表示制御システム、表示制御方法、及び表示制御プログラムが提供される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、本発明の実施形態に係る表示制御システムの構成を示す模式図である。
図2図2は、本発明の実施形態に係る表示制御システムの構成を示すブロック図である。
図3A図3Aは、本発明の実施形態に係るコントローラの一例を示す上面図である。
図3B図3Bは、図3AのA方向から見たコントローラの側面図である。
図4A図4Aは、本発明の実施形態に係るコントローラに5本の指でタッチした状態を示す図である。
図4B図4Bは、本発明の実施形態に係るコントローラに5本の指でタッチした状態を示す図である。
図5A図5Aは、本発明の実施形態に係るコントローラに5本の指でタッチした状態を示す側面図である。
図5B図5Bは、本発明の実施形態に係る表示装置に表示される画像の一例を示す図である。
図6A図6Aは、本発明の実施形態に係るコントローラの一例を示す側面図である。
図6B図6Bは、本発明の実施形態に係る表示装置に表示される画像の一例を示す図である。
図7A図7Aは、本発明の実施形態に係るコントローラの一例を示す側面図である。
図7B図7Bは、本発明の実施形態に係る表示装置に表示される画像の一例を示す図である。
図8A図8Aは、本発明の実施形態に係るコントローラの一例を示す側面図である。
図8B図8Bは、本発明の実施形態に係る表示装置に表示される画像の一例を示す図である。
図9A図9Aは、本発明の実施形態に係るコントローラの一例を示す側面図である。
図9B図9Bは、本発明の実施形態に係る表示装置に表示される画像の一例を示す図である。
図10A図10Aは、本発明の実施形態に係るコントローラの一例を示す側面図である。
図10B図10Bは、本発明の実施形態に係る表示装置に表示される画像の一例を示す図である。
図11A図11Aは、本発明の実施形態に係るコントローラの一例を示す側面図である。
図11B図11Bは、本発明の実施形態に係る表示装置に表示される画像の一例を示す図である。
図12図12は、本発明の実施形態に係る表示制御システムで実行される表示制御処理の手順の一例を示すフローチャートである。
図13図13は、本発明の実施形態に係る表示制御システムで実行される表示制御処理の手順の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下添付図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明し、本発明の理解に供する。なお、以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【0012】
[表示制御システム100]
図1及び図2に示されるように、本発明の実施形態に係る表示制御システム100は、コントローラ1と表示装置2とを含む。コントローラ1と表示装置2とは、無線LAN、有線LANなどの通信網N1を介して通信可能である。コントローラ1は本発明の操作装置の一例であり、表示装置2は本発明の表示装置の一例である。
【0013】
表示制御システム100は、操作対象物(例えば鑑賞対象物)に対応する表示装置2に表示される全体オブジェクト画像、及び、当該操作対象物を構成する複数の個別オブジェクトのそれぞれに対応する表示装置2に表示される個別オブジェクト画像の姿勢を、単一のコントローラ1の姿勢変化に連動させて変化させることが可能である。例えば、前記操作対象物は美術品であり、全体オブジェクト画像は美術品の三次元画像である。前記美術品が複数のオブジェクト(例えば本体と蓋)で構成される場合、本体及び蓋のそれぞれの個別オブジェクト画像は、本体及び蓋のそれぞれの三次元画像である。本実施形態では、前記操作対象物の一例として硯箱を例示し、前記全体オブジェクト画像の一例として硯箱の全体画像3を例示し、個別オブジェクト画像として、硯箱の本体の本体画像3B及び蓋の蓋画像3Aを例示する(図1参照)。
【0014】
コントローラ1は、単一の機器で構成され、操作対象物の種別に関わらず共通の形状及び機能を有する。本実施形態では、コントローラ1は所定の厚みを有する円盤状に形成されている。
【0015】
例えば図1に示すように、ユーザ(鑑賞者)がコントローラ1を把持してD1方向に回転させると、表示制御システム100は、表示装置2に表示された全体画像3をユーザの操作に応じてD1方向に回転させる。また、例えばユーザがコントローラ1を把持してD2方向に回転させると、表示制御システム100は、全体画像3をユーザの操作に応じてD2方向に回転させる。また、例えばユーザがコントローラ1を把持したまま腕を伸ばして顔から遠ざける方向(正面方向)に動かす、すなわちコントローラ1を表示装置2側に近づけると、表示制御システム100は、表示装置2に表示された全体画像3を縮小表示させる。また、例えばユーザがコントローラ1を把持したまま腕を縮めて顔に近づける方向(手前側)に動かす、すなわちコントローラ1を表示装置2から遠ざけると、表示制御システム100は、表示装置2に表示された全体画像3を拡大表示させる。
【0016】
このように、コントローラ1は、ユーザの操作に応じて、表示装置2に表示される全体画像3の姿勢を変化させることが可能な機器である。なお、本実施形態において、表示装置2の表示部23の表示面を、XY平面で表すものとする。
【0017】
本実施形態では、表示制御システム100が本発明に係る表示制御システムに相当するが、本発明に係る表示制御システムは、コントローラ1単体又は表示装置2単体により実現されてもよい。また、本発明に係る表示制御システムは、コントローラ1及び表示装置2を制御するサーバー(不図示)により実現されてもよい。
【0018】
[コントローラ1]
図2に示されるように、コントローラ1は、制御部11、記憶部12、第1発光部13、第2発光部14、姿勢検出センサ15、及び通信部16などを備える。図3Aは、コントローラ1の上面図であり、図3Bは、図3AのA方向から見たコントローラ1の側面図である。
【0019】
通信部16は、コントローラ1を有線又は無線で通信網N1に接続し、通信網N1を介して表示装置2などの外部機器との間で所定の通信プロトコルに従ったデータ通信を実行するための通信インターフェースである。
【0020】
第1発光部13は、所定の色の光を発する発光部であり、例えばピンク色Cpの光を発するピンク色LEDである。第2発光部14は、所定の色の光を発する発光部であり、例えばブルー色Cbの光を発するブルー色LEDである。第1発光部13は、コントローラ1の一方の面の外周側に環状に設けられており、第2発光部14は、コントローラ1の他方の面の外周側に環状に設けられている。第1発光部13及び第2発光部14の形状は限定されない。例えばコントローラ1の一方の面の全面が第1発光部13で構成され、コントローラ1の他方の面の全面が第2発光部14で構成されてもよい。
【0021】
第1発光部13及び第2発光部14は、それぞれ制御部11の命令に従ってLEDを点灯又は消灯させる。図3Aは、コントローラ1の天面(上面)の第1発光部13がピンク色Cpに点灯している状態を示している。図3Bは、コントローラ1の右面の第1発光部13がピンク色Cpに点灯しており、コントローラ1の左面の第2発光部14がブルー色Cbに点灯している状態を示している。ユーザは、コントローラ1の姿勢を変化させることにより第1発光部13及び第2発光部14の点灯状態を把握することが可能である。
【0022】
姿勢検出センサ15は、コントローラ1の姿勢を検出するセンサであり、ジャイロセンサ、加速度センサ、地磁気センサなどである。例えば、姿勢検出センサ15は、コントローラ1の回転、傾きなどの姿勢変化を検出して、検出信号を制御部11に出力する。また、姿勢検出センサ15は、コントローラ1のXYZ方向の座標、傾きを検出して、検出信号を制御部11に出力する。
【0023】
記憶部12は、各種の情報を記憶するHDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリーなどの不揮発性の記憶部である。記憶部12には、制御部11に後述の表示制御処理(図12及び図13参照)を実行させるための表示制御プログラムなどの制御プログラムが記憶されている。例えば、前記表示制御プログラムは、USB、CD又はDVDなどのコンピュータ読取可能な記録媒体に非一時的に記録されており、コントローラ1に電気的に接続されるUSBドライブ、CDドライブ又はDVDドライブなどの読取装置(不図示)で読み取られて記憶部12に記憶される。また、前記表示制御プログラムは、コントローラ1からアクセス可能なサーバからダウンロードされて、記憶部12に記憶されてもよい。また、記憶部12には、前記操作対象物に対応するオブジェクト画像(例えば全体画像3、本体画像3B、及び蓋画像3A)のデータ(3Dデータ)が記憶される。
【0024】
制御部11は、CPU、ROM、及びRAMなどの制御機器を有する。前記CPUは、各種の演算処理を実行するプロセッサである。前記ROMは、前記CPUに各種の演算処理を実行させるためのBIOS及びOSなどの制御プログラムが予め記憶される不揮発性の記憶部である。前記RAMは、各種の情報を記憶する揮発性又は不揮発性の記憶部であり、前記CPUが実行する各種の処理の一時記憶メモリー(作業領域)として使用される。そして、制御部11は、前記ROM又は記憶部12に予め記憶された各種の制御プログラムを前記CPUで実行することによりコントローラ1を制御する。
【0025】
具体的に、制御部11は、図2に示されるように、姿勢設定部111、姿勢検出部112、出力処理部113、タッチ検出部114、判定処理部115、発光処理部116などの各種の処理部を含む。なお、制御部11は、前記CPUで前記表示制御プログラムに従った各種の処理を実行することによって、姿勢設定部111、姿勢検出部112、出力処理部113、タッチ検出部114、判定処理部115、及び発光処理部116として機能する。また、制御部11に含まれる一部又は全部の処理部が電子回路で構成されていてもよい。なお、前記表示制御プログラムは、複数のプロセッサを前記各種の処理部として機能させるためのプログラムであってもよい。
【0026】
姿勢設定部111は、コントローラ1の姿勢を、コントローラ1がユーザに対して正対する正対姿勢に設定する。具体的には、姿勢設定部111は、ユーザがコントローラ1に正対する位置、すなわちユーザがコントローラ1の正面となる位置のコントローラ1の姿勢(正対姿勢)を登録する。例えば、姿勢設定部111は、正対姿勢におけるコントローラ1のXYZ方向の座標、傾きを姿勢検出センサ15から取得して登録する。
【0027】
姿勢設定部111は、コントローラ1に設けられる地磁気センサ(方位磁石)を利用して、正対姿勢を設定してもよい。例えば、表示装置2を予め所定の方位Aに向くように位置合わせし、表示装置2の正面にコントローラ1を所定時間(例えば5秒)載置する。そして、姿勢設定部111は、表示装置2の方位と、地磁気センサの方位(N極)との相対関係により、表示装置2に対するコントローラ1の正面方向を算出する。これにより、姿勢設定部111は、コントローラ1の姿勢を正対姿勢に設定する。
【0028】
また、姿勢設定部111は、ユーザがコントローラ1に設けられるキャリブレーションボタン(不図示)を押したときのコントローラ1の姿勢を正対姿勢に設定してもよい。例えば、ユーザはコントローラ1を把持してコントローラ1が自身の正面方向に向くように位置合わせする。その後、ユーザが前記キャリブレーションボタンを押すと、姿勢設定部111は、そのときのコントローラ1の姿勢を正対姿勢に設定する。なお、前記キャリブレーションボタンの機能は、コントローラ1に対する所定の操作に代替することもできる。例えば、前記位置合わせ後に、ユーザがコントローラ1を所定方向に振った場合に、姿勢設定部111は、そのときのコントローラ1の姿勢を正対姿勢に設定する。
【0029】
また、姿勢設定部111は、コントローラ1に設けられるカメラ(不図示)を利用して、正対姿勢を設定してもよい。例えば、カメラがユーザと、ユーザの周囲の天井、床、壁などの周辺環境を撮像し、姿勢設定部111が、カメラから取得する撮像画像に基づいて、表示装置2に対するコントローラ1の正面方向を算出する。これにより、姿勢設定部111は、コントローラ1の姿勢を正対姿勢に設定する。
【0030】
このように、姿勢設定部111は、様々な方法によりコントローラ1の正面方向(正対姿勢)を設定することができる。また、姿勢設定部111は、ユーザがコントローラ1を所定の場所に載置する度に正対姿勢を設定することが可能である。
【0031】
姿勢検出部112は、ユーザがコントローラ1の姿勢を変化させた場合に、コントローラ1の姿勢変化を検出する。具体的には、姿勢検出部112は、姿勢検出センサ15から取得する検出信号に基づいてコントローラ1の姿勢変化を検出する。姿勢検出部112は、本発明の姿勢検出部の一例である。
【0032】
例えば図1に示すように、ユーザは、表示装置2に表示された全体画像3の向きを変えたい場合に、コントローラ1を把持して右方向D1又は左方向D2に回転させる。この場合に、姿勢検出部112は、姿勢検出センサ15から取得する検出信号に基づいてコントローラ1の姿勢変化(右回転又は左回転)を検出する。
【0033】
また例えば図1に示すように、ユーザは、表示装置2に表示された全体画像3の大きさ(表示倍率)を変えたい(例えば拡大させたい)場合に、コントローラ1を把持して手前側に動かす。この場合に、姿勢検出部112は、姿勢検出センサ15から取得する検出信号に基づいて、コントローラ1の姿勢変化(手前側への移動)を検出する。
【0034】
姿勢検出部112は、コントローラ1の姿勢変化を検出すると、正対姿勢からの姿勢変化に対応する情報(姿勢情報)を表示装置2に出力する。前記姿勢情報には、回転角度、傾き角度、座標、表示倍率(拡大率、縮小率)などの情報が含まれる。
【0035】
出力処理部113は、コントローラ1の姿勢変化の変化量に応じて全体画像3の姿勢を変化させる動作指示を表示装置2に出力する。具体的には、ユーザがコントローラ1を所定角度だけ回転させた場合に、出力処理部113は、姿勢検出センサ15から取得する回転角度、傾き角度、座標などの情報(姿勢情報)を含む動作指示を表示装置2に出力する。出力処理部113は、本発明の表示処理部の一例である。
【0036】
タッチ検出部114は、コントローラ1に対するユーザのタッチ操作を検出する。例えば図4Aに示すように、ユーザが5本の指でコントローラ1の天面Muをタッチした場合に、タッチ検出部114は、当該タッチ操作を検出する。タッチ検出部114は、本発明のタッチ検出部の一例である。ユーザの5本指によるタッチ操作は、本発明の所定のタッチ操作の一例である。タッチ検出部114は、コントローラ1に対してユーザがタッチした指の本数及び位置を検出することが可能である。
【0037】
判定処理部115は、コントローラ1に対するユーザの操作を判定する。例えば、判定処理部115は、ユーザが5本の指でコントローラ1の天面Muをタッチしたか否かを判定する。また例えば、判定処理部115は、ユーザがコントローラ1を傾けた角度を判定する。例えば、ユーザが右手でコントローラ1を把持して右側を軸としてコントローラ1を傾けた(回転させた)場合に、判定処理部115は、右方向の回転角度を判定する。
【0038】
また、判定処理部115は、タッチ検出部114がコントローラ1の天面Muに対するユーザの5本指のタッチ操作を検出した後に、コントローラ1の姿勢変化に応じた傾き角度が第1所定角度(例えば90度)になったか否かを判定する。また、判定処理部115は、タッチ検出部114がコントローラ1の天面Muに対するユーザの5本指のタッチ操作を検出した後に、コントローラ1の姿勢変化に応じた傾き角度が第2所定角度(例えば180度)になったか否かを判定する。例えば、前記第1所定角度は90度であり、前記第2所定角度は180度である。判定処理部115は、本発明の判定処理部の一例である。
【0039】
発光処理部116は、第1発光部13及び第2発光部14の点灯及び消灯を制御する。具体的には、タッチ検出部114がコントローラ1の天面Muに対するユーザの5本指のタッチ操作を検出した場合に(図4A参照)、コントローラ1の天面Muの第1発光部13をピンク色Cp(本発明の第1点灯状態の一例)に点灯させ、コントローラ1の底面Mdの第2発光部14をブルー色Cb(本発明の第2点灯状態の一例)に点灯させる(図4B及び図5A参照)。発光処理部116は、本発明の発光処理部の一例である。
【0040】
また、コントローラ1の天面Muに対するユーザの5本指のタッチ操作が検出されると(図4A参照)、出力処理部113は、全体画像3の表示態様を変化させる表示指示を表示装置2に出力する。具体的には、タッチ検出部114がコントローラ1の天面Muに対するユーザの5本指のタッチ操作を検出した場合に(図4A参照)、出力処理部113は、蓋画像3Aの外周(外枠)を、コントローラ1の天面Muの第1発光部13の色(ピンク色Cp)と同じ色で表示させ、本体画像3Bの外周(外枠)を、コントローラ1の底面Mdの第2発光部14の色(ブルー色Cb)と同じ色で表示させる表示指示を出力する。
【0041】
なお、出力処理部113は、コントローラ1の天面Muに対するユーザの5本指のタッチ操作が検出されるまでの間は、前記表示指示を出力せず、全体画像3の姿勢をコントローラ1の姿勢変化に連動させて変化させる。
【0042】
また、出力処理部113は、全体画像3の向きをコントローラ1の向きと同じ向きに表示させる表示指示を出力する。例えば、コントローラ1が図4Bに示すように天面Muがユーザ側に向いている場合に、出力処理部113は、全体画像3の天面側である蓋画像3Aがユーザ側(表示方向)に向くように表示させる表示指示を出力する(図5B参照)。
【0043】
また、タッチ検出部114がコントローラ1の天面Muに対するユーザの5本指のタッチ操作を検出した後にコントローラ1の右方向への傾き角度が90度になると(図6A参照)、出力処理部113は、蓋画像3Aを本体画像3Bに対して右方向に90度だけ姿勢変化させる。具体的には、出力処理部113は、硯箱の蓋が開いた状態を表す画像を表示させる。例えば、出力処理部113は、蓋画像3Aを右方向へ90度回転させる表示指示を表示装置2に出力する。また、出力処理部113は、本体画像3Bの外周をコントローラ1の底面Mdの第2発光部14の色(ブルー色Cb)と同じ色で表示させ、蓋画像3Aの外周をコントローラ1の天面Muの第1発光部13の色(ピンク色Cp)と同じ色で表示させる表示指示を出力する(図6B参照)。
【0044】
また、タッチ検出部114がコントローラ1の天面Muに対するユーザの5本指のタッチ操作を検出した後にコントローラ1の左方向への傾き角度が90度になると(図7A参照)、出力処理部113は、蓋画像3Aを本体画像3Bに対して左方向に90度だけ姿勢変化させる。具体的には、出力処理部113は、硯箱の蓋が開いた状態を表す画像を表示させる。例えば、出力処理部113は、蓋画像3Aを左方向へ90度回転させる表示指示を表示装置2に出力する。また、出力処理部113は、本体画像3Bの外周をコントローラ1の底面Mdの第2発光部14の色(ブルー色Cb)と同じ色で表示させ、蓋画像3Aの外周をコントローラ1の天面Muの第1発光部13の色(ピンク色Cp)と同じ色で表示させる表示指示を出力する(図7B参照)。
【0045】
また、タッチ検出部114がコントローラ1の天面Muに対するユーザの5本指のタッチ操作を検出した後にコントローラ1の傾き角度が図6Aの状態からさらに右方向へ90度になると(図8A参照)、出力処理部113は、蓋画像3Aを本体画像3Bに対してさらに右方向へ90度だけ姿勢変化させる。すなわち、出力処理部113は、蓋画像3Aを本体画像3Bに対して180度(本発明の第2所定角度)だけ姿勢変化させるとともに、蓋が本体から完全に開いた状態となるように表示させる(図8B参照)。
【0046】
また、タッチ検出部114がコントローラ1の天面Muに対するユーザの5本指のタッチ操作を検出した後にコントローラ1の傾き角度が図6Aの状態からさらに90度になると、発光処理部116は、第2発光部14の左半分(第1部分)をブルー色Cbに点灯させ、右半分(第2部分)をピンク色Cpに点灯させる(図9A参照)。すなわち、タッチ検出部114がコントローラ1の天面Muに対するユーザの5本指のタッチ操作を検出した後に本体画像3Bに対する蓋画像3Aの角度が180度になった場合に、発光処理部116は、ユーザ側に位置する第2発光部14の左半分をブルー色Cbに点灯させ、第2発光部14の右半分をピンク色Cpに点灯させる。また、出力処理部113は、蓋画像3Aと本体画像3Bとを分離した状態に表示させる(図9B参照)。
【0047】
[表示装置2]
図2に示されるように、表示装置2は、制御部21、記憶部22、表示部23、及び通信部24などを備える。表示装置2は、例えばパーソナルコンピュータのような情報処理装置であってもよい。
【0048】
通信部24は、表示装置2を有線又は無線で通信網N1に接続し、通信網N1を介してコントローラ1などの外部機器との間で所定の通信プロトコルに従ったデータ通信を実行するための通信インターフェースである。
【0049】
表示部23は、各種の情報を表示する液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイである。表示部23は、例えば操作対象物に対応する硯箱の全体画像3、硯箱の本体の本体画像3B、及び蓋の蓋画像3Aを表示する。なお、表示装置2は、各種の操作を受け付けるマウス、キーボード、又はタッチパネルなどの操作部(不図示)を備えてもよい。
【0050】
記憶部22は、各種の情報を記憶するHDD、SSD又はフラッシュメモリーなどの不揮発性の記憶部である。記憶部22には、表示部23に表示される全体画像3、本体画像3B、及び蓋画像3Aなどのデータ(3Dデータ)が記憶される。
【0051】
また、記憶部22には、制御部21に各種制御処理を実行させるための制御プログラムが記憶されている。例えば、前記制御プログラムは、USB、CD又はDVDなどのコンピュータ読取可能な記録媒体に非一時的に記録されており、表示装置2に電気的に接続されるUSBドライブ、CDドライブ又はDVDドライブなどの読取装置(不図示)で読み取られて記憶部22に記憶される。また、前記制御プログラムは、表示装置2からアクセス可能なサーバからダウンロードされて、記憶部22に記憶されてもよい。
【0052】
制御部21は、CPU、ROM、及びRAMなどの制御機器を有する。前記CPUは、各種の演算処理を実行するプロセッサである。前記ROMは、前記CPUに各種の処理を実行させるためのBIOS及びOSなどの制御プログラムが予め記憶された不揮発性の記憶部である。前記RAMは、各種の情報を記憶する揮発性又は不揮発性の記憶部であり、前記CPUが実行する各種の処理の一時記憶メモリー(作業領域)として使用される。そして、制御部21は、前記ROM又は記憶部22に予め記憶された各種の制御プログラムを前記CPUで実行することにより表示装置2を制御する。
【0053】
具体的に、制御部21は、図2に示されるように、表示制御部211などの各種の処理部を含む。なお、制御部21は、前記CPUで前記制御プログラムに従った各種の処理を実行することによって、表示制御部211として機能する。また、制御部21に含まれる一部又は全部の処理部が電子回路で構成されていてもよい。なお、前記制御プログラムは、複数のプロセッサを前記各種の処理部として機能させるためのプログラムであってもよい。
【0054】
表示制御部211は、各種情報を表示部23に表示させる。例えば、表示制御部211は、全体画像3、本体画像3B、及び蓋画像3Aを表示部23に表示させる。
【0055】
また、表示制御部211は、コントローラ1から指示を受信すると、表示部23に表示された全体画像3、本体画像3B、及び蓋画像3Aに対して当該指示に応じた処理を実行する。表示制御部211は、本発明の表示処理部の一例である。
【0056】
例えば、ユーザがコントローラ1を所定角度だけ回転させた場合に、コントローラ1の出力処理部113は、姿勢検出センサ15から取得する回転角度、傾き角度、座標などの情報(姿勢情報)を含む動作指示を表示装置2に出力する。表示制御部211は、前記動作指示を受信すると、前記姿勢情報に基づいて全体画像3の回転角度、傾き角度、座標などを変更する。例えば、図1に示すように、ユーザがコントローラ1を所定角度だけ右方向D1に回転させた場合に、表示制御部211は、全体画像3を所定角度だけ右方向D1に回転させて表示する。
【0057】
また、例えば、ユーザがコントローラ1の天面Muを5本指でタッチした場合に(図4B参照)、コントローラ1の出力処理部113は、蓋画像3Aの外周を、コントローラ1の天面Muの第1発光部13の色(ピンク色Cp)と同じ色で表示させる表示指示を出力する。表示制御部211は、前記表示指示を受信すると、図5Bに示すように、表示部23に表示された全体画像3のうち手前側に表示された蓋画像3Aの外周(外枠)をピンク色Cpに表示する。すなわち、コントローラ1の天面Muがユーザに向いている場合には、表示制御部211は、全体画像3の蓋画像3Aが正面に向くように表示させる。そして、表示制御部211は、コントローラ1の色に合わせて全体画像3(本体画像3B、蓋画像3A)の色を調整する。これにより、ユーザは、コントローラ1の向きと全体画像3(本体画像3B、蓋画像3A)の向きが連動していることを直感的に把握することができる。
【0058】
また、例えば、ユーザがコントローラ1の天面Muを5本指でタッチした後にコントローラ1を右側に90度傾けた場合に(図6A参照)、コントローラ1の出力処理部113は、蓋画像3Aを右側に90度回転させる表示指示と、本体画像3Bの外周をコントローラ1の底面Mdの第2発光部14の色(ブルー色Cb)と同じ色で表示させ、蓋画像3Aの外周をコントローラ1の天面Muの第1発光部13の色(ピンク色Cp)と同じ色で表示させる表示指示とを出力する。表示制御部211は、前記表示指示を受信すると、図6Bに示すように、蓋画像3Aを右側に90度回転させて表示させ、本体画像3Bの外周をブルー色Cbで表示させ、蓋画像3Aの外周をピンク色Cpで表示させる。
【0059】
このように、表示制御システム100は、ユーザがコントローラ1に対して所定の動作、例えばコントローラ1の天面Muを5本指でタッチする動作を行った場合に、全体オブジェクト画像の表示モードを切り替えて、個別オブジェクト画像を個別に姿勢変化させる。例えば、表示制御システム100は、硯箱の蓋が開いたように表示させたり(図6B図7B図8B参照)、硯箱の本体と蓋とが分離したように表示させたりする(図9B参照)。
【0060】
[表示制御処理]
次に、図12及び図13を参照しつつ、表示制御システム100において実行される表示制御処理について説明する。具体的に、本実施形態では、コントローラ1の制御部11によって表示制御処理が実行される。なお、制御部11は、コントローラ1の所定の操作によって表示制御処理を途中で終了することがある。
【0061】
なお、本発明は、前記表示制御処理に含まれる一又は複数のステップを実行する表示制御方法(本発明の表示制御方法の一例)の発明として捉えることができる。また、ここで説明する前記表示制御処理に含まれる一又は複数のステップは適宜省略されてもよい。なお、前記表示制御処理における各ステップは同様の作用効果を生じる範囲で実行順序が異なってもよい。さらに、ここでは制御部11が前記表示制御処理における各ステップを実行する場合を例に挙げて説明するが、複数のプロセッサが前記表示制御処理における各ステップを分散して実行する表示制御方法も他の実施形態として考えられる。
【0062】
ここで、コントローラ1は、専用アプリケーションが起動されることにより、表示装置2に表示された操作対象物(硯箱)のオブジェクト画像(全体画像3、本体画像3B、蓋画像3A)を操作することが可能となる。
【0063】
先ず、ステップS1において、制御部11は、コントローラ1の天面Muがユーザの5本指でタッチされたか否かを判定する。コントローラ1の天面Muがユーザの5本指でタッチされた場合(S1:Yes)、処理はステップS2に移行する。一方、コントローラ1の天面Muがユーザの5本指でタッチされない場合(S1:No)、処理はステップS21に移行する。ステップS1は、本発明のタッチ検出ステップの一例である。
【0064】
例えば、ユーザが右手でコントローラ1を把持した場合、親指がコントローラ1の底面Mdにタッチされ、残りの4本指がコントローラ1の天面Muにタッチされる。この場合、コントローラ1の天面Muがユーザの5本指でタッチされないため(S1:No)、処理はステップS21に移行する。ステップS21において、制御部11は、コントローラ1の姿勢変化を検出したか否かを判定する。制御部11は、コントローラ1の姿勢検出センサ15から取得する検出信号に基づいてコントローラ1の姿勢変化を検出する。制御部11がコントローラ1の姿勢変化を検出した場合(S21:Yes)、ステップS22において、制御部11は、コントローラ1の姿勢変化の変化量に応じて全体画像3の姿勢を変化させる。制御部11がコントローラ1の姿勢変化を検出しない場合(S21:No)、処理はステップS1に戻る。ステップS21は、本発明の姿勢検出ステップの一例である。
【0065】
ステップS2において、制御部11は、コントローラ1の天面Muの第1発光部13をピンク色Cpに点灯させ、コントローラ1の底面Mdの第2発光部14をブルー色Cbに点灯させる(図4B及び図5A参照)。また、制御部11は、表示装置2に表示された蓋画像3Aの外周をピンク色Cpに表示させる(図5B参照)。これにより、制御部11は、コントローラ1の姿勢変化に応じて全体画像3の姿勢を変化させる表示モードから、本体画像3B及び蓋画像3Aを個別に姿勢変化させる表示モードに切り替える。ステップS2は、本発明の発光ステップ及び表示ステップの一例である。
【0066】
次にステップS3において、制御部11は、コントローラ1の傾き角度が90度になったか否かを判定する。なお、ここではユーザが右手でコントローラ1を把持して右側に傾ける場合を例に挙げる。コントローラ1の傾き角度が90度になった場合(S3:Yes)、処理はステップS4に移行する。一方、コントローラ1の傾き角度が90度にならずに所定時間が経過した場合には(S3:No、S31:Yes)、処理はステップS32に移行して、制御部11は、コントローラ1の第1発光部13及び第2発光部14を消灯させ、かつ蓋画像3Aのピンク色Cpを削除する。その後、処理はステップS1に戻る。
【0067】
制御部11は、所定時間が経過するまでの間は、コントローラ1の傾き角度が90度になるまで、ステップS3の処理を繰り返す(S3:No、S31:No)。
【0068】
ステップS4において、制御部11は、蓋画像3Aを右側に90度回転させて、蓋が本体から右側に半開き状態となるように表示させる(図6B参照)。また、制御部11は、本体画像3Bの外周をコントローラ1の底面Mdの第2発光部14のブルー色Cbに点灯させ、蓋画像3Aの外周をコントローラ1の天面Muの第1発光部13のピンク色Cpに点灯させる(図6B参照)。なお、例えばユーザが左手でコントローラ1を把持して左側に90度傾けた場合には、制御部11は、コントローラ1の左側をピンク色Cpに点灯させ、コントローラ1の右側をブルー色Cbに点灯させ(図7A参照)、蓋画像3Aを左側に90度回転させて、蓋が本体から左側に半開き状態となるように表示させる(図7B参照)。
【0069】
ステップS5において、制御部11は、コントローラ1の傾き角度が右側にさらに90度になったか否かを判定する。コントローラ1の傾き角度が右側にさらに90度になった場合(S5:Yes)、処理はステップS6に移行する。一方、コントローラ1の傾き角度が右側に90度にならない場合には(S5:No)、処理はステップS51に移行する。
【0070】
ステップS51では、制御部11は、コントローラ1の傾き角度が左側に90度になったか否かを判定する。コントローラ1の傾き角度が左側に90度になった場合(S51:Yes)、処理はステップS52に移行する。ステップS52では、制御部11は、コントローラ1の天面Muをピンク色Cpに点灯させ、底面Mdを消灯させる。また、蓋画像3Aを左側に90度回転させて、蓋が閉じた状態となるように表示させる。その後、ステップS53において、制御部11は、コントローラ1の天面Muを消灯させ、蓋画像3Aのピンク色Cp及び本体画像3Bのブルー色Cbを削除する。その後、処理はステップS1に戻る。一方、コントローラ1の傾き角度が左側に90度にならない場合には(S51:No)、処理はステップS5に戻る。
【0071】
ステップS6において、制御部11は、コントローラ1の天面Muの第2発光部14をブルー色Cbに点灯させ、コントローラ1の底面Mdの第1発光部13をピンク色Cpに点灯させる(図8A参照)。また、制御部11は、蓋画像3Aを右側にさらに90度回転させて、蓋が本体から完全に開いた状態となるように表示させる(図8B参照)。
【0072】
次にステップS7において、制御部11は、コントローラ1の天面Muの第2発光部14の左側をブルー色Cbに点灯させ、コントローラ1の天面Muの第2発光部14の右側をピンク色Cpに点灯させる(図9A参照)。また、制御部11は、コントローラ1の底面Mdの第1発光部13を消灯させる。また、制御部11は、蓋画像3Aと本体画像3Bとを分離した状態に表示させる(図9B参照)。
【0073】
次にステップS8において、制御部11は、コントローラ1の傾き角度が右側にさらに90度になったか否かを判定する。コントローラ1の傾き角度が右側にさらに90度になった場合(S8:Yes)、処理はステップS9に移行する。一方、コントローラ1の傾き角度が右側に90度にならない場合には(S8:No)、処理はステップS11に移行する。
【0074】
ステップS9において、制御部11は、コントローラ1の右側(第2発光部14)をピンク色Cpに点灯させ、コントローラ1の左側(第1発光部13)をブルー色Cbに点灯させる。また、制御部11は、蓋が本体から完全に開いた状態となるように表示させる(図8B参照)。
【0075】
次にステップS10において、制御部11は、蓋画像3Aを左側に90度回転させて、蓋が本体から右側に半開き状態となるように表示させる(図6B参照)。また、制御部11は、本体画像3Bの外周を第1発光部13のブルー色Cbで表示させ、蓋画像3Aの外周を第2発光部14のピンク色Cpで表示させる(図6B参照)。その後、処理はステップS3に戻る。
【0076】
ステップS11において、制御部11は、コントローラ1の傾き角度が右側に90度未満であるか否かを判定する。コントローラ1の傾き角度が右側に90度未満の場合(S11:Yes)、処理はステップS12に移行する。一方、コントローラ1の傾き角度が右側に90度未満でない場合には(S11:No)、処理はステップS51に移行する。
【0077】
ステップS12において、制御部11は、コントローラ1の天面Mu(第2発光部14)をピンク色Cpに点灯させ、コントローラ1の底面Md(第1発光部13)を消灯させる(図10A参照)。また、制御部11は、蓋画像3Aの外周を第2発光部14のピンク色Cpで表示させ、本体画像3Bの外周のブルー色Cbを削除する(図10B参照)。また、制御部11は、コントローラ1の姿勢変化の変化量に応じて蓋画像3Aの姿勢を変化させる(図10B参照)。このように、ユーザはコントローラ1を右側に90度未満(1~89度)傾けることにより右側の個別オブジェクト画像(蓋画像3A)を選択して、選択した蓋画像3Aのみを姿勢変化させることができる。これにより、ユーザは例えば蓋の内側を細かく鑑賞することができる。その後、処理はステップS13に移行する。
【0078】
このように、コントローラ1の天面Muの右側がピンク色Cpに点灯し、天面Muの左側がブルー色Cbに点灯している状態(図9A参照)でコントローラ1が右側方向に90度未満で姿勢変化した場合に(図10A参照)、制御部11は、コントローラ1の天面Muをピンク色Cpに点灯させるとともに、コントローラ1の姿勢変化の変化量に応じて、右側に位置する蓋画像3Aの姿勢を変化させる(図10B参照)。また制御部11は、ユーザ側とは反対側に位置する底面Mdを消灯させる。また、制御部11は、蓋画像3Aをピンク色Cpに表示させ、本体画像3Bを非点灯状態で表示させる。すなわち、制御部11は、ユーザ側とは反対側に位置する底面Mdを消灯させ、蓋画像3A及び本体画像3Bのうちコントローラ1が傾いた方とは反対方向に位置する本体画像3Bを非点灯状態で表示させる。
【0079】
ステップS51では、制御部11は、コントローラ1の傾き角度が左側に90度になったか否かを判定する。コントローラ1の傾き角度が左側に90度になった場合(S51:Yes)、処理はステップS52に移行する。一方、コントローラ1の傾き角度が左側に90度にならない場合には(S51:No)、処理はステップS61に移行する。
【0080】
ステップS52では、制御部11は、コントローラ1の左側(第2発光部14)をブルー色Cbに点灯させ、コントローラ1の右側(第1発光部13)を消灯させる。また、制御部11は、本体画像3Bの外周を第2発光部14のブルー色Cbに表示させ、蓋画像3Aの外周のピンク色Cpを削除する。また、制御部11は、コントローラ1の姿勢変化の変化量(左側に90度)に応じて本体画像3Bを90度回転させる。その後、処理はステップS13に移行する。
【0081】
ステップS61では、制御部11は、コントローラ1の傾き角度が左側に90度未満であるか否かを判定する。コントローラ1の傾き角度が左側に90度未満の場合(S61:Yes)、処理はステップS62に移行する。一方、コントローラ1の傾き角度が左側に90度未満でない場合には(S61:No)、処理はステップS13に移行する。
【0082】
ステップS62において、制御部11は、コントローラ1の天面Mu(第2発光部14)をブルー色Cbに点灯させ、コントローラ1の底面Md(第1発光部13)を消灯させる(図11A参照)。また、制御部11は、本体画像3Bの外周を第2発光部14のブルー色Cbに点灯させ、蓋画像3Aの外周のピンク色Cpを削除する(図11B参照)。また、制御部11は、コントローラ1の姿勢変化の変化量に応じて本体画像3Bの姿勢を変化させる(図11B参照)。このように、ユーザはコントローラ1を左側に90度又は90度未満(1~89度)傾けることにより左側の個別オブジェクト画像(本体画像3B)を選択して、選択した本体画像3Bのみを姿勢変化させることができる。これにより、ユーザは例えば本体の内側を細かく鑑賞することができる。その後、処理はステップS13に移行する。
【0083】
ステップS13において、制御部11は、コントローラ1の天面Muがユーザの5本指でタッチされたか否かを判定する。コントローラ1の天面Muがユーザの5本指でタッチされた場合(S13:Yes)、処理はステップS14に移行する。一方、コントローラ1の天面Muがユーザの5本指でタッチされない場合(S13:No)、処理はステップS12に戻る。
【0084】
ステップS14において、制御部11は、コントローラ1の天面Muの第2発光部14の左側をブルー色Cbに点灯させ、コントローラ1の天面Muの第2発光部14の右側をピンク色Cpに点灯させる(図9A参照)。また、制御部11は、コントローラ1の底面Mdの第1発光部13を消灯させる。また、制御部11は、蓋画像3Aと本体画像3Bとを分離した状態に表示させる(図9B参照)。その後、処理はステップS8に戻る。このように、ユーザがコントローラ1の天面Muを5本指でタッチした場合に、制御部11は、蓋画像3A又は本体画像3Bが選択された状態をリセットする。
【0085】
以上のように、制御部11は、コントローラ1に対するユーザの操作、例えば5本指をタッチする操作、姿勢を変化(回転)させる操作などを受け付け、当該操作に応じてコントローラ1の第1発光部13及び第2発光部14を点灯又は消灯させるとともに、当該姿勢の変化に応じて表示装置2に表示されるオブジェクト画像(全体画像3、本体画像3B、及び蓋画像3A)の姿勢を変化させ、かつ当該オブジェクト画像の色をコントローラ1の色に合わせて表示させる。
【0086】
以上説明したように、本実施形態に係る表示制御システム100は、コントローラ1の姿勢変化を検出し、コントローラ1に対するユーザのタッチ操作を検出し、所定のタッチ操作を検出した場合に、コントローラ1に設けられた第1発光部13を第1点灯状態に点灯させ、コントローラ1に設けられた第2発光部14を第1点灯状態とは異なる第2点灯状態に点灯させる。また、表示制御システム100は、前記所定のタッチ操作を検出した場合に、操作対象物を構成する第1個別オブジェクトに対応する第1個別オブジェクト画像を前記第1点灯状態に応じた表示態様で表示させ、前記操作対象物を構成する第2個別オブジェクトに対応する第2個別オブジェクト画像を前記第2点灯状態に応じた表示態様で表示させる。また、表示制御システム100は、前記所定のタッチ操作を検出した後にコントローラ1の傾き角度が第1所定角度(例えば90度)になった場合に、前記第1個別オブジェクト画像を前記第2個別オブジェクト画像に対して前記第1所定角度だけ姿勢変化させる。
【0087】
上記構成によれば、操作対象物が複数のオブジェクトで構成されている場合に各オブジェクトを個別に姿勢変化させたり、複数のオブジェクトを分離させて操作対象物の内部を閲覧可能にしたりすることができる。例えば、操作対象物が本体及び蓋で構成される硯箱である場合に、ユーザは単一のコントローラ1を操作して、蓋を開けた状態でオブジェクト画像を表示させたり、蓋画像3Aのみを姿勢変化させたりすることができる。よって、操作対象物を構成する複数の個別オブジェクトのそれぞれに対応する、表示装置2に表示される個別オブジェクト画像の姿勢を、単一のコントローラ1の姿勢変化に連動させて変化させることが可能となる。また、コントローラ1の色と、表示装置2に表示される各個別オブジェクト画像の色とが対応付けられて表示されるため、ユーザはコントローラ1及びオブジェクト画像の対応関係を直感的に把握することができる。
【0088】
また、コントローラ1は円盤状であるため掌に沿って把持することができ、表示装置2に表示されるオブジェクト画像の形状、大きさに影響されることなく、汎用的に様々な形状のオブジェクト画像を操作することができる。
【0089】
本発明は上述の実施形態に限定されない。本発明の他の実施形態として、例えば出力処理部113は、表示装置2にユーザに対する操作案内情報を表示させてもよい。例えば、出力処理部113は、5本の指でコントローラ1の天面Muをタッチした場合に、表示モードが本体画像3B及び蓋画像3Aを個別に姿勢変化させる表示モードに切り替えることを示す案内情報を表示させる。また、出力処理部113は、コントローラ1を90度未満(1~89度)に傾けることにより、姿勢変化の対象画像(本体画像3B又は蓋画像3A)を選択可能であることを示す案内情報を表示させる。
【0090】
本発明の他の実施形態として、前記第1点灯状態が所定の色の点灯であって、前記第2点灯状態が当該所定の色の点滅であってもよい。
【0091】
本発明の操作装置の形状は、円盤状に限定されないが、天面(上面)及び底面(下面)の区別がし易い形状であることが望ましい。
【0092】
本発明の他の実施形態として、コントローラ1の制御部11は、前記操作対象物を選択する選択画面を表示装置2に表示させ、ユーザから選択操作を受け付けてもよい。この場合、制御部11は、ユーザにより選択された操作対象物のオブジェクト画像(全体オブジェクト画像、個別オブジェクト画像)を記憶部12から取得して表示装置2に表示させる。
【0093】
尚、本発明の表示制御システムは、各請求項に記載された発明の範囲において、以上に示された各実施形態を自由に組み合わせること、或いは各実施形態を適宜、変形又は一部を省略することによって構成されることも可能である。
【符号の説明】
【0094】
1 :コントローラ
2 :表示装置
3 :全体画像
3A :蓋画像
3B :本体画像
13 :第1発光部
14 :第2発光部
15 :姿勢検出センサ
100 :表示制御システム
111 :姿勢設定部
112 :姿勢検出部
113 :出力処理部
114 :タッチ検出部
115 :判定処理部
116 :発光処理部
211 :表示制御部
図1
図2
図3A
図3B
図4A
図4B
図5A
図5B
図6A
図6B
図7A
図7B
図8A
図8B
図9A
図9B
図10A
図10B
図11A
図11B
図12
図13